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SS練習スレ2
454
:
シンの嫁774人目
:2013/04/19(金) 19:42:10 ID:oE0DlMks
「――TVで見たアイドルみたいにかわいくなってワタシもミンナにダンス見てほしくテ!」
そう言って子供みたいに夢を語り笑みを浮かべる彼女に自分を一度重ねたせいか本当に眩しく見えた、俺には彼女の様に胸を張れる願いはなかったからだろうか。
「そっか…」
声が沈み表情が曇る。
「シン?」
彼女が心配そうに此方を覗き込む。言葉を返す余裕はない、正確には返せる言葉がない。運命めいた物を感じ驚いていたのもある、彼女をプロダクションに誘えば二つ返事で承諾するだろう。
かと言って今は勤務中ではないし何より後ろめたさがあった。立場を利用しているみたいだしこんな子供だ、家族が居るならそこに帰るべきだ。
でもナターリアは此処で勧誘しなくとも他のプロダクションに行こうとするだろう、態々ブラジルから来ているんだ。簡単にはい、諦めますとはいかないだろう。なら。
「ナターリア…俺にアイドルになるのを手伝わせてくれないか?」
真っ直ぐ瞳を向け真摯な気持ちを込め言葉を告げる。彼女を応援したい、支えたい、エゴかも知れないが何より俺の手でアイドルにしてやりたかった。
最初は突然の言葉にキョトンと瞳を丸くしていた彼女だが次第に今日一番の笑顔を零し。
「―うん!シンが手伝ってくれるならワタシがんばれる!んット…ナターリアのコトかわいがってネ♪」
そして次の日朝から二人で出勤したら何故かいざこざが起きたが我が事務所のアイドルの一員が又一人増えたのは確かであった。
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