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SS練習スレ2

452シンの嫁774人目:2013/04/19(金) 19:38:12 ID:oE0DlMks
「回転寿司で良いか?」
「スシ!ナターリアスシ好き!」
どうやら好物らしいかと言って安心は出来ないブラジルの寿司と日本の寿司は別物だ、それは国が違う為当然の事であると言えるが少し説明しよう先ず寿司ではなくSUSHIと思って貰おう、理由は日本の寿司とブラジルのSUSHIは一見似ているが相違点がある。一緒にすると職人の親父達に怒鳴られても文句は言えない。その違いとは本格的な寿司屋を除きブラジルのSUSHIの握りにはマグロとサーモン基本この二種類の魚だ、巻き寿司に関しては果物やガムシロップ等を巻いた物等がある。更にブラジルでは寿司は食べ放題が主流になっている、つまりブラジルでは質より量の食品と言えるだろう。
この少女がどう思っているかは知らないが本当の寿司という物を教えてやろう。そう決意を胸に回転寿司屋へと踏み出す。


「わーシン!スシがいっぱい回ってるヨ!?」
「回転寿司だからな、流れて来る皿で好きな物を取るんだ」

運良く席が空いており店員にカウンター席に案内され隣合わせで座る、その間にもナターリアは好奇心で輝く瞳で物珍しそうに店内を見渡す。興奮している為か声音が自然と高まり周囲の視線を集めるが気にした素振りはない。無邪気に楽しむ彼女を見ていると指摘するのも憚られる為放っておく。席に着き湯呑みと小皿を二つ手に取り茶と醤油を入れ自分とナターリアの前に置く。

「エェト…これとあれとこれも美味しそうだナ♪」

ナターリアが次々と皿を手に取っていくのを眺めながら湯呑みを取り熱い茶を啜る、程良い苦味が咥内に広がり喉が潤い心地良い後味が残る釣られて表情も緩む。俺も寿司を取ろうとチェーンコンベアに手を伸ばすが手当たり次第に取っているから俺の所迄流れて来ない。――…ってコラ待て。

「ナターリア別に寿司は逃げないからそれを食べてから取るんだ!な?」
「逃げるヨ!クルクル回ってるから直ぐになくなる!」
「いやいや、時間を空けたら又来る様になってるから。他の人が食べられないし自分が取った分を先ず食べるんだ、そしたら次を取って良いから」
最初は獲物を狙う猫の様だった彼女も俺の言葉でどういうシステムか大凡理解出来たのか動きが止まる、名残惜しそうに流れる寿司を見送ってはいるが納得してくれたみたいだ。


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