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SS練習スレ2

451シンの嫁774人目:2013/04/19(金) 19:36:33 ID:oE0DlMks
俺の鼻血も止まり彼女も落ち着いたみたいなので話を聞いてみた処彼女の名前はナターリア、ブラジル第二の都市リオ・デ・ジャネイロから来日しているらしい、まだ日本に慣れず道に迷い困り果てたところ道を聞こうとしたが相手がさっきの男達で絡まれた所俺が現れたという事だ。

「あらためましてありがとうネシン!」
満面の笑みで御礼を言われた、どうやらさっきの鼻血騒動で先程の騒動を払拭出来たらしい。無駄に血液を失った訳じゃなかった、災い転じて福と為すとは良く言った物だ。真っ直ぐな気持ちが些か気恥ずかしかったが感謝されるのは悪い気はしない。

「どう致しまして、ナターリア俺で良ければそこ迄道案内するよ」
自分もプラントに移住した際は彼女と同年代ぐらいだった事や周りの環境に戸惑い馴染む事に苦労した為彼女の苦労は分かる、つい自分を重ねて甘くなってしまう。……こんなに純真ではなかったが。

「ホント!シン優しいネ」
「……そんな事ないさ、俺が優しいとしたらナターリアが良い子だからだよ」
こうも純粋な感情を向けられるのは未だに照れ臭く視線を逸らしてしまう。多分これは慣れる事は出来ないだろう、彼女は俺には眩し過ぎる。

不意に聞き慣れた空腹を知らせる音が響く、俺ではないつまり…音源に視線を向けるとナターリアと視線が交わる。褐色の肌で隠れてはいるが仄かに赤みが差していくのが良く視ると分かる。時刻は七時を過ぎているお腹も空く、整理現象だから仕方ないが恥ずかしい物は恥ずかしい様だ。

「あー…その前に俺お腹減ってるからご飯食べてで良いか?ナターリアにもご馳走するから」
流石にフォローにしては露骨過ぎる気がするが俺が空腹なのも事実。忘れ掛けていたが外食する為に繁華街に来てたのだった、意識したら空腹感が強くなった様に感じる油断すると二重奏を奏で兼ねない。

「良いノ!?」
「ああ、構わないよ」
「やったぁ〜ゴハン、シン大好き!」
うおっ眩しっ。思わず掌で視界に影を作ってしまう、それほどの笑顔だ。
そうと決まれば手近な店に入ろう、丁度視線の先に回転寿司屋が見える。外人受けはどうか分からないが昨今は寿司以外にも品数が増えている上面白い造りをしているし偏に店を選ぶより良さそうだ。


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