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SS練習スレ2

437シンの嫁774人目:2013/04/15(月) 22:19:31 ID:oE0DlMks
「ほら、此処に書いてるだろ。俺の名前でシン・アスカって」
胸ポケットに仕舞っている名刺を相手の眼前に突き出してみせた。最初は驚いていた彼女も信じてくれたのだろう、ニヤついた笑顔が……消えない一層濃くなった。

「へープロデューサーさん何ですね、でもでもアイドル見つかってないんですよねー?何もしてないなら実上サボりって言いません?」
あ、うん…この子ウザいわ。こっちの気も知らないで好き勝手言ってくれる、かと言ってそれほど不快に感じないのは彼女の雰囲気のお陰なのだろう、これも才能といった所だろう俺の中で彼女に対する評価は絶賛下降中だが。

「あ、一応名前教えて貰ったんでボクの名前も教えてあげますよボクは輿水幸子って言います」
こんな所ばかり礼儀正しい、彼女からしたらコミュニケーションみたいな物なのだろう、悪意は感じない善意も感じないが。

「じゃあもう輿水の言う通りで良いよ…」
こうなってしまって何方かが折れるしかない、不毛な遣り取りをする体力も無く此処は年長者として譲ってやる。くそぅ。

「苗字じゃなくて名前で良いですよ……でも良かったですねーお陰でボクみたいなアイドル級に可愛い子に会えて」

そう言う幸子の顔は会心のドヤ顔である、清々しいドヤ顔である、此処迄来ると一巡して感心するドヤ顔だ。

「そうだな…なら本当のアイドルになってみないか?」
「はえ?」
予想していなかったんだろう間の抜けた声だ、形の良い唇を魚の様に開閉を繰り返している、面白い。一本取ってやって胸がスッとした。

「えっと…本気ですか?」
「冗談でこんな事言うか、実際幸子は可愛いと思うぞ」
これは正直な感想だ、事務所に居る他のアイドル達とも見劣りしない整った顔立ちをしている。綺麗やそういう物と違い可愛いという表現が一番落ち着くだろう。

「………」
……あれ?反応がない。自分が可愛いと思って無かったらあんな事言えないから集中線や擬音が視覚で捉えられる様なドヤ顔になると予想していたが無反応である。


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