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SS練習スレ2

436シンの嫁774人目:2013/04/15(月) 22:18:35 ID:oE0DlMks
「ちょ、ちょっと貴方」
「余計なお世話だったか?」
又慌てている、彼女が遠回しで言おうとした事じゃなかったのか?だとしたら俺はまたお巡りさんの世話になる確率が上がる訳だが。

「…そんな事はないですけど…むー…」
何処か不満そうだ、いったい俺にどうしろというのか…。

「なら良かった。で、何処に運んだら良いんだ?」
「…通りに出たらタクシーを拾いますのでそこまでお願いします」
「了解」
小柄な彼女が持つと危うげだったが自分が持つと幾何かの余裕がある、歩行の阻害になる程でもない。彼女も身軽になったお陰かさっきとは違い足取りも軽い、俺の隣に並んで歩調を合わせてくれている。

「…こんなに買い込んでるけど全部自分のか?」
先程から彼女が時折視線を此方に向けて来て落ち着かない、話題作りで右手に下げた衣服の入った買い物袋を持ち上げ問い掛けた。

「春服だけですよ、荷物になっちゃいますしそれでも減らした方何ですよ」
「これで減らしたのか…」
思わず苦笑が洩れる自分は服には無頓着で着れたなら良いと思うがルナ然り女性という物は服を必要以上に買い漁るようだ。気持ちは分からないがそういう物何だろう。

「…何か言いたそうですが、まあ良いでしょう…貴方はどう何ですか?」
此方の言動で言われる事は予想が付くんだろう、話を此方に逸らして来た。
「俺?俺は仕事中だ」
仕事中と応えたは良いがこの数時間何も出来ていないと言われたらそこまでだ、だが疲労感は何時もより上だ。

「ははーん……サボリですか?お子様ですね」
鼻で笑われた、カチンと来たが此処は落ち着こう。相手は子供の言う事冷静になろう、熱くなるなとレイにも何時も言われていた事を思い出す。

「サボリじゃないしアンタには関係ないだろ…」
「そう言ってサボリ何でしょう、サボリじゃないなら何してたか言ってみて下さいよ?」
ニヤニヤしながら俺の顔を覗き込む、小悪魔な姿が彼女の雰囲気と合っていると感じた、職業病だろう。更に煽りを受け無意識に語気が強くなっているのが自分でも分かる、だが隠す事でもないしそう言うなら言ってやろうじゃないか。

「…アイドルになってくれる子を探してたんだよ」
「は?」
うっ…言葉にしてみると何だか馬鹿みたいに聞こえてしまうが事実だ、成果は零だったが。彼女も不審がっている、このままでは不名誉な人物と思われ兼ねない。仕方ない。


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