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SS練習スレ2

435シンの嫁774人目:2013/04/15(月) 22:17:12 ID:oE0DlMks
衝撃で後ろに二歩よろめく折角落とさなかったのに幾つかの買い物袋は地面に落ちていく。頬に熱が集まるのが伝わる、今鏡を見れば季節外れの綺麗な紅葉が見られるだろう、痛い。
以前の自分なら怒りを感じていたかも知れないが伊達に人生経験を積んでいる訳ではない。

「いきなり抱きつくとか貴方何なんですか!?」
羞恥と怒りが混ざり合った表情で此方を怒鳴り付ける彼女を打たれた頬をさすりながら見詰める。

「…怪我は…ないみたいだな。悪かったよ、咄嗟の事でつい…」
明らかに俺が悪い、彼女に声を掛けなければ躓かなかったかも知れない。怪我もしていないみたいだし良かった、自然と笑みが滲み出すが頭を下げ謝意を伝える。

「……」
暫くし反応がない為怖々と顔を上げてみる勝ち気そうな子だったから立腹しても仕方がないだろうと思っていたが無言だ。これは謝っても許さないという事だろうかそれにしては彼女が微動だにしない。

「…ま、まあ良いでしょう。下心があったのならお巡りさんを呼びましたが寛大なボクは許してあげましょう」
どうやら思ったより怒っていないみたいだ、流石にこんな事で警察のお世話になるのは御免被る。

「下心がある訳ないだろ、君はまだ子供みたいだし。ほら、荷物」
肩を竦ませ溜め息混じりに地面に落ちた荷を手に取り埃を手で払い、彼女に差し出した。

「子供ってボクは立腹な女の子ですよ!貴方だって子供じゃ…ありがとうございます…」
地雷を踏んだらしいと言っても子供は子供だ、俺を子供と反論したかったんだろうが買い物袋を受け取ったら御礼を言って来たところからすると矢張り根は良い子何だろう。不意に荷物を受け取る彼女の手が止まる、疑問を抱くと彼女の顔が笑顔を作っている。笑顔といっても警戒心を抱く様な物だ擬音にするとニヤリと聞こえてくる。

「あーあ、さっきのでボク手を痛めちゃって荷物がこれ以上持てませんねぇーどうしましょうかなー」
コイツ!?此方に非があるからといってそこに付け込んで来た。女性は転んでもタダでは起きないと聞くが正にそうだ。
だがさっきみたいに放っておくのも後味が悪い、今度は本当に躓くかも知れない。此処で出逢ったのも何かの縁何だろう。

「困りましたね、こ「分かったよ」はい?」
不本意と言えば不本意だが仕方ない、たかが買い物袋だ。中身は持った感じ服だと思うし大した労力ではない。言うなり彼女に渡した荷物を再び持ち直す。


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