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SS練習スレ2

414凍った鈍器「コードン」:2013/04/11(木) 23:54:21 ID:Q8m5Bvfk

「『協力者』さぁ〜ん、朗報がありまぁ〜す!」

それを邪魔をしたのは、ジョーカーだ。

「……何の用だ?」
「そんな不機嫌全開な声を上げずに〜聞いてくださいよ〜」

ふざけている様で、ジョーカー無駄なことはしないことはわかっている。
このタイミングで出てきたということは……

「あなたの大切な宝石がどの辺に落ちたか、目星をつけましたよ〜」

ならば用はないとばかりに解放したアカオーニに目もくれずジョーカーに詰め寄ろうとするが……
出来なかった。
自室に一瞬目を向け、すぐに視線を変えた先には……、

「バッドエンドプリキュア、最初の任務を告げる」








『協力者』から言い渡された任務、『いかなることがあっても五つの宝石を持ち帰ること』

(彼にとって、捨てられた宝石はとても重要な物のようですねぇ……)

『協力者』がバッドエンド王国、ジョーカーと出会ったのはまだプリキュアが出現して間もない時だ。
傷だらけの状態でピエーロの間に空間が裂け、現れたのだ。
溢れ出る闘気は衰えを見せず、迂闊に仕掛けようものならこちらの命を落とすとわかるほどの相手なのだ。
そして共に出てきたのは黒い巨大な球体だ。
十メートル以上はあり、全体を細かな赤いラインに覆われ脈動しているのを見ると、心臓を連想させる。
そして黒い球体にはケタ外れの力が内包されている。
それこそ完全復活したピエーロを遥かに凌ぐほどの……
(まあ、こちらに協力していただけるのは嬉しい限りなのですが)
交戦は得策でないと察し目的を聞いてみたのだが、結果的にそれがバッドエンドに大きな変化をもたらした。


彼は莫大なエネルギーを必要としている。

それはマイナスエネルギーであること。

バッドエナジーを強制的に徴収する能力は非常に都合のいい能力であること。

バッドエンド側の技術を得ることを条件に、そちらに協力することが決まった。

(おかげで三幹部などよりも頼れる者を引き込めたのはいいのですが、正直心臓が止まるかと思いましたよ)
勘ではあるが、『協力者』は目的を達成しても牙をむくことはない。
互いに敵対などすればどちらかが消える、最悪共倒れになるのはわかっている。
ならば干渉しすぎない程度の関係で問題はないだろう。
それを許せるほどに、『協力者』の実力もそうだが能力にも興味深い。
バッドエナジーから生み出す生命はよくて『あかんべぇ』程度の知能しか持たない。
しかし『協力者』が生み出したBEプリキュアには『感情・心』がある。
仮にジョーカーが同じように作り出したとしても、精々上辺程度だ。
それでさえ多大な時間と高度な技術が必要であり、
複数の色を混ぜ合わせ、再び各色に戻すほどの手間がかかるのだから、その分強力な『鼻』を作ったほうが利口だ。

(実際、『協力者』さんは完成させたわけですが……)

『感情・心』がある利点は非常に大きい。
それは敵対しているプリキュア達がどんどん強くなっていることが証明している。
最も……

(兵力を作るのではなく、『感情・心』を生み出す実験だったのかもしれませんねぇ……)











都会では感じることのできないほどの澄んだ空気の下で、大人たちが屋店の準備を進めていく。
数日後のお祭りの準備のためだ。

「ありゃ?」

輪投屋のオヤジが自分のスペース付近に目についた物があった。
それは鎖で繋がれた五つの宝石。
「こんなの、景品に入れてたかなぁ?」
不思議に思うも、そのまま景品の箱に入れてしまった。
黒くまったく光らなかったことから玩具の類だろうと判断したからだ。
だがもしも『わかる』者から見れば、それは唾棄する程の愚かな行為。
まるで拘束するかのような装飾をされている卵状の宝石。
それら五つの宝石から発する、深い深い絶望のエネルギーを方内包していると知らず……


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