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SS練習スレ2

413凍った鈍器「コードン」:2013/04/11(木) 23:53:02 ID:Q8m5Bvfk
「いやぁ〜!バッチリ日焼けしたオニ!!」

バッドピースもそれはわかっているので渋々ながら立ち上がろうとした時だ。
アカオーニがバッドエンド城に戻ってきた。
どうやら海に遊びに行ったついでにバッドエナジーを回収してきたらしい。
日焼けしてしてきたとのことだが、正直見分けがつかないのでどうでもいい、とバッドサニー・マーチの顔に現れていた。

「鬼さん、何で『ご主人様』の部屋の方から来るの?」

そう、アカオーニは『協力者』、BEピースの言う『ご主人様』の部屋の方向から来たのだ。

「いや〜うっかり戻る場所間違っちゃったオニ」

たしかに三幹部は地球へ出現・撤退する時は転移能力を使うのだが、日焼けしたことに浮かれすぎて転移位置が狂ったのだろう。
寝坊した自分が言えたことではないが、幹部としてそれでいいのかBEハッピーが口を開こうとした時だ。
本来の部屋の主である『協力者』が来たのだ。
BEプリキュア達の様子を見に来たのかと思ったのだが、身に纏う気は尋常ではない。

「……こだ」

かろうじて聞こえる程度の声にも関わらず、恐怖に支配される。
込められている感情は怒り。
怒りで我を忘れそうになるのを必死に理性で押さえつけて絞り出した声に実戦経験のないBEプリキュア達は完全に立ち竦んでしまい、声さえあげることもできない。
アカオーニでさえ恐怖の色が浮かんでいる。
そして『協力者』の眼差しの先は―――アカオーニ


「俺の部屋にあった宝石は、どこだッ!!!」


一瞬、まさに刹那の間だった。
第三者の位置で見ていたBEプリキュア達には緑光の軌跡がアカオーニの元へ移動したようにしか見えなかった。
そう認識した瞬間には『協力者』の右拳がアカオーニの腹部に叩き込まれ、反対側の腰部が突き破らん程に盛り上がる。

「ひっ!?」

バッドピースのあげる悲鳴も無理もない。
次の瞬間には自分たちにも、そう思わせるほどにの怒気なのだ。
奇襲だったとはいえ、肉体派であるはずのアカオーニがただ一度の攻撃で体中に脂汗を浮かべる。
地に膝をつく、というところで左手が首を掴む。

「もう一度言う。俺の部屋にあった五つの宝石をどこへやった?」

ジワジワと首を締め付けてくる左手を両手で引き離そうとするもかなわない。

「し、知らないオニ……くしゃみで外……に」

もしこれがウルフルン、マジョリーナの私物であれば怒鳴りこそすれそれで結果的には問題はなかった。
だが、目の前にいる彼は違う。
怒りに身を任せ、頭を砕こうと……


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