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SS練習スレ2

396凍った鈍器「コードン」:2013/02/20(水) 11:06:06 ID:aVVGVIu6

―――カツン、カツン

―――足音だ

『協力者』がこちらに来るのかと思ったが―――
違う!
足音の数が多い。
音からして五人だ。
ゆっくりと闇から出てきた姿を見て三幹部は驚愕し、ジョーカーはさらに顔を愉快とばかりに歪める。

その姿は一見するとよく知る相手だが、大きく姿が違う。

―――天使の羽ではなく、蝙蝠の羽をイメージしたティアラ

―――それぞれの色のアイシャドー

―――扇情的な体のラインを強調する黒タイツのようなコスチュームとキュロット

宿敵のプリキュアを『光』とするならこちらは『闇』。
それほど彼女たちからでる『悪』としてのプレッシャーが滲み出ているのだから。
「ご紹介致します皆様。
 バッドエンド王国の『協力者』様がプリキュア達のバッドエナジーから生み出した……」




「バッドエンド・プリキュアです!!」













バッドエンド王国の『協力者』であれば、自室くらいは与えられる。
しかし、この空間は『協力者』以外は全て闇に包まれているため他に何があるのかは定かではない。
得体のしれないの強大な力がある、ということは何となくだが感じ取れる。
もしかしたらこの闇はその力を隠すためのものではないかと錯覚してしまうほどに。
『協力者』が向ける視線の先、暗くてよく見ることは不可能だがそれは五つの宝石と思われる物体が見ることができる。
光が全くないこの空間で輝くことはないのは当然なのだが、それを差し引いても黒く淀んだものだ。
「もうすぐだからな……」
とても価値があるものと思えないが、『協力者』はその宝石をひどく愛おしそうに語りかける。
ジョーカー達との対応と比べるのも愚かに思えるほどに感情を込めた声は、まるで恋する少年のように感じさせる。
(そして、必ず『世界』を―――)
内に秘めた決意、それを成し遂げるまで『協力者』は止まらない。
己の目的を成就する為なら、全てが『混沌』に包まれようとも―――




第一部『スマイルプリキュア』
プロローグ―――『混沌』へ誘う者―――


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