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SS練習スレ2
27
:
なのポネタ05
:2011/05/07(土) 23:13:28 ID:aJC0MPNs
「久しぶりやなぁ二人共」
「飲み物取ってくる」
「いらん、いいから早く用件を済ませろ」
「ここにパフェってあったっけ?」
はやてが話を進めようとするが、シン達は聞こえていないのかメニュー表を片手に騒ぎ出す。
「それでな、今日私が呼んだんは――」
「パフェはあるぞ、チョコとストロベリーと……」
「じゃあね、両方」
「止めておけ。こんな所の料理なぞ三流だ」
はやての眉がヒクヒクと震える。表情こそにこやかだが、彼女から怒りのプレッシャーが発せられ始めてきた。
「雷刃ちゃんと統べ子ちゃんになぁ」
「パティシエとしては色んなとこの料理に興味があるんだよ」
「パティシエ……っは! 半人前のくせに妄想だけは逞しいな」
「何だとぉ!?」
「喧嘩するなよ……」
はやての額に青筋が立ちまくり、彼女は握り拳を作りゆっくりと天に掲げる。その姿を見た、とある男性局員が「我が生涯に一片の悔いなし……」と呟いた。
「闇統べ何か世界征服とか頭ぱっぱらぱーじゃないか! そんな奴に僕の夢を馬鹿にする資格なんかないね!」
「貴様……私を愚弄するか」
「すいませーん、注文を――」
「うるさぁーい!」
はやての絶叫と共に拳がテーブルに振り落とされ、食堂内に響く。
シン達は勿論、周りにいた局員や食堂のおばちゃんまで、皆目を丸くし言葉を失った。騒がしかった室内が水を打ったかのように静まり返る。
「何だ子鴉。それとも、流石鴉だけあって喧しいか」
闇統べる王だけは椅子に踏ん反り返り挑発的な笑みを浮かべていたが。
「ちょう黙れ」
「……ふ、ふん」
マジでブチ切れ五秒前どころかとっくにロケットタートしているはやてに、闇統べる王は腕を組み小さく鼻を鳴らした。気丈に振舞ってはいるが、その額から冷や汗を掻いているのは、気圧されている証拠か。
闇の欠片事件で、自身のお腹に風穴を空けられた苦い思い出は、未だに彼女を苦しめているのかもしれない。
『ご、ごめんあんさい』
「ん、ええよ」
どもりながら頭を下げ謝罪するシンと雷刃の襲撃者に、はやても落ち着いたのか、傍に置いてあったジュースをストロー越しに啜り、一息吐いた。しかし三十手前の男が二十手前の小娘に頭を下げている図は、情けなくおかしいものだ。
「で、今日二人を呼んだ理由やねんけど」
はやては腕を組んで、それをテーブルの上に乗せ身を乗り出すようにマテリアル達を見据えた。この時、闇統べる王とほぼ同じ姿勢になる。両者の違いは、はやての腕は自身の体に密着しているが、闇統べる王はタートルネック越しの西瓜が腕と体との密着を妨げていた。それを見たはやては、ふつふつと黒い感情が湧き出てくるのを感じた。
そりゃ、小さいより大きい方がいい。小の代わりは大でも出来るが、大の代わりは小には無理なのだから。
はやての周りにも、闇統べる王と同等、それ以上の大きさを持つ人物もいる。何も思うところがないという訳ではないのだ。
せめて、あのパイパイをどう揉んでくれようか、と静かに計略を巡らせ始めた。
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