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SS練習スレ2

202オリキャラ注意 ◆HciI.hUL72:2012/05/17(木) 23:36:07 ID:tuUerXpI
「いてっ」
「ぁいたっ……って!?」
 派手な音を立てて落下した二人。
 シンの行動により、毒舌少女は怪我を負う事はなかったが……しかし、手を差し入れた結果、まるでシンに腕
枕でもされている様な体勢になってしまっており、年頃の少女らしく毒舌少女の顔に朱が刺す。
 普段なら有り得ない異性との急接近に、毒舌少女は完全に硬直してしまい、跳ね退ける事はおろか、身じろぐ
事すら出来はしなかった。

「……何をしているんだ、お前達は」

 頭上から掛けられた言葉に、シンが目線を開け放たれた扉の向こう、部屋の外側に向ける。
 そこには、また新たな少女が一人立っていた。
 ジョギングでもしてきたのか、薄っすらと汗をかいたその少女は、シン達には呆れた眼差しを向け言い放った。

「まあ別に私は、お前達が不純異性交遊をしていようが、それを否定などしない。だがせめてだ、そういった事
 は自分達の部屋でやってくれ。私の部屋でやるんじゃない」
 少女の言葉を受け、色々な意味で停止していた部屋の中の空気が再び動き出した。

「……ハッ!? いつまでくっついてるんですか、この変態!」
「がはっ」
 まず最初に意識を取り戻した毒舌少女に突き飛ばされ、派手に転がるシン。
「虎姫《トラヒメ》! 勝手な事を言わないでくれますか!? 誰がこんな変質者と!! それをしていたのは
 火夏《ヒナツ》と桜花だけです!」
「はあ!? 出鱈目言わないでよ! アタシも桜花も、部屋に勝手に入られた被害者なんだからね!」
「ヒナちゃん、ユキちゃん、トラちゃん、喧嘩しちゃ駄目だよぉ」

「……だから! ここは!! 俺の部屋だあああああっ!!!」
 一方的に言いたい放題されまくったシンはとうとう我慢の限界を超え吠えたのだが……しかし喧々囂々と言い
争う少女達は、誰一人として聞いていないのだった…………。


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