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SS練習スレ2
184
:
ちくわヘルシー
◆ii/SWzPx1A
:2012/05/11(金) 02:37:53 ID:4H1vMymE
小ネタ4
ザアアアアアアアアアア――
ラウラ「ちっ、買い物の帰りに夕立とは……運が悪い」
シャル「雨が降るなんて聞いてなかったからね、傘も持ってきてないし……」
ラウラ「傘を買って帰るか?」
シャル「これだけ降ってると、雨が止むか弱まるのを待ってた方が良いんじゃないかな」
ラウラ「それもそうだな。仕方がない、少し雨宿りをするか」
シャル「じゃあ、そこの喫茶店に入ろうよ」
◇
シャル「あちゃあ、全然弱まる気配がないや……」
ラウラ「かれこれ一時間だ。いくらか濡れるのを覚悟するしかなさそうだ」
シャル「荷物だけは濡らさないようにしないと。せっかく服もたくさん買ったんだから」
ラウラ「とは言うが、せめてもう一人はいないと厳しいぞ――」
――カラン、カラン。イラッシャイマセー
シン「良かった、二人ともここにいたんだな」
シャル「え、シン!?」
ラウラ「お兄様!? 迎えに来てくれたのか!?」
シン「ああ、傘持って行ってなかっただろ? 中々帰ってこなかったし、多分足止め食らってるはずだって思ってさ」
シャル「でもシン、そんなに濡れて……」
シン「ちょっと走ってきたから濡れたかも。まあ、俺のことは気にしなくていいって」
ラウラ「お兄様……私のためにそんな姿になってまで……」
シン「ほら、みんなも心配してるから。二人とも、早く帰ろう」
シャル「……うん! シン、ありがとう!」
ラウラ「お兄様! 帰ったら部屋に来て私をメチャクチャにして良いぞ!」
シン「帰ったら部屋に行ってメチャクチャに説教だ!」
シャル「はいはいラウラ、冗談が過ぎるとシンが雷を落とすからダメだってば」
ラウラ「むう……私の愛も未だに雨模様か」
◇
ザアアアアアアアアアア――
シン「荷物はなるべく俺が持つよ。はい、これが二人の分の傘」
シャル(……まあ迎えに来てくれるぐらいだから当然だけど)
ラウラ(……私達の分の傘は用意しているわけだ)
シャル(……シンと相合傘……)
ラウラ(……お兄様と相合傘……)
シン「? 二人とも、傘を握りしめてどうかした――」
シャル「ていっ!」バキッ!
ラウラ「フンっ!」バキッ!
シン「……はい?」
シャル「ゴメンねシン! 傘が壊れちゃったよ!」
ラウラ「すまないお兄様! 傘が壊れてしまった!」
シャル「だからシンの傘に入れてくれないかなっ!?」
ラウラ「だからお兄様の傘に入れてくれっ!」
シン「……俺にはシャルもラウラも傘を"壊した"ようにしか見えなかったんだけど」
シャル「ちょっと力が入り過ぎちゃって! 本当にゴメンね!」
ラウラ「お兄様、日本の傘は脆いのだな! 私は知らなかったぞ!」
シン「……いくら丈夫な傘でも、真ん中からわざと"へし折られたら"意味ないって」
シャル・ラウラ「「そんなことは! してな……い……?」
シン「あ、ちょうど良く晴れてきたな。良かった良かった」
シャル・ラウラ「「…………」」
シン「シャル、ラウラ。また降り出さないうちに行こう」
シャル「……ねえ、シン。その前に傘を広げてくれないかな?」
シン「え? けど、もう雨も止んだし……」
ラウラ「……お兄様、私からも頼む」
シン「? まあ、いいけど……」バッ!
シャル「僕はこっち!」ギュッ!
ラウラ「私はこっちだ!」ギュッ!
シン「えっ!? 二人とも何を――」
シャル・ラウラ「「 相 合 傘 ! 」」
シン「べ、別に傘に入る必要なんてないだろ!?」
シャル「ダメっ! このまま帰るからねっ!」ギュゥーッ!
ラウラ「帰るまでこの腕は離さんっ!」ギュゥーッ!
シン「でも――」
シャル「 ダ メ っ ! 」ギュゥーーッ!
ラウラ「 離 さ ん っ ! 」ギュゥーーッ!
シン「……分かったから! 分かったから早く帰るぞ! まったく――」ブツブツ…
シャル「……えへへっ」ギュゥ。
ラウラ「……ふふっ」ギュゥ。
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