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SS練習スレ2

171ちくわヘルシー ◆ii/SWzPx1A:2012/04/26(木) 01:32:41 ID:tHctP/vs

カチャカチャ……

シン「よっし……できた、っと」
一夏「そんじゃ早速、スイッチを入れて試運転を――」

ガチャッ。

箒「二人とも、入るぞ――今日は何をしている? 機体の整備か?」

一夏「よう、箒。ほらほら、こっち来て見てくれよ、コレ」
シン「整備じゃなくて、ちょっとした工作なんだけど」
箒「工作とは、この丸い機械のことか? そっちは白色で、あっちは赤色だが」
一夏「ペットロボットの『ハロ』っつーんだ。雑誌に作り方が書いてあったし、プログラムソフトも付録で付いてたからさ。整備課から材料と工具借りてきて、シンと二人で作ったんだ。ほら、可愛いだろ?」
箒「やけにはしゃいでるな、どうした?」
シン「なんかハロを雑誌で見つけてから、ずっとこの調子なんだ」
一夏「俺にも分かんねーけど、妙に気に入ってなあ。どうしてだろうな? 懐かしい感じがして、部屋とか廊下とか連れまわしたくなるんだよ」
箒「なるほどな……しかしアスカ、お前はなぜ浮かない顔をしている?」
シン「……なぜだか分かんないけど、元上司の顔がチラつくんだ。関係ないはずなのに」
箒「?」
一夏「いいから早くスイッチ入れてやろうぜ? それ!」カチッ!

……コロ、コロコロコロ。

箒「おお、動いたぞ」
白ハロ『ハロ、ハロ。バナージ、元気カ?』
シン「バナージぃ?」
一夏「うがっ、いきなり俺の名前を間違えてやがる……。バナージじゃないぞ、俺の名前は一夏だ。いーちーかー。はい、りぴーと、あふたー、みー」
白ハロ『ハロ、ハロ。一夏、一夏』コロコロコロコロ
一夏「そうそう、その調子だ」
箒「驚いたな、コレはしゃべるのか?」
シン「ちょっとしたAIを積んでるんだ。それなりに会話できるみたいだな」
箒「ほう、そうなのか」
一夏「ハロ、あっちが箒だぞー。んであっちがシンだぞー」
白ハロ『ハロ、箒。ハロ、シン』
箒「……ロボットに名前を呼ばれるとは変な感じがするな。あっちの赤色のはアスカの分か?」
シン「ああ、簡単な性格設定もできるみたいだから、少しいじってたんだ。俺の方が早く作り終わっちゃったし」
一夏「いったいどんな性格にしたんだ?」
シン「うーん、性格は複数作ってみたけど……すっごく適当にやったから、どうなってるかは分かんない。とりあえず工具を返してくるから、二人でちょっと試しててくれよ」
一夏「おう、了解だ」
白ハロ『オ土産ヨロシク頼ムゼ、シン』
シン「ははっ、分かったって」

ガチャッ、パタパタ――

箒「待て、私まで一緒に試すのか?」
一夏「まあまあ良いじゃねーか。面白いだろ?」
白ハロ『箒モ一緒ダ、箒モ一緒ダ』コロコロ。
箒「まったく、仕方がないな。付き合ってやるか」


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