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SS練習スレ2

161シンの嫁774人目:2012/04/24(火) 23:34:51 ID:ZkebAfdA


Ф


シンは改めて自分の居る部屋を見渡す。あるのはまる椅子二つと自分が腰掛けているベッドのみ。なんとも素っ気ない部屋であった。

 (問題はどうやって帰るかだよなぁ)
この世界が多元世界とまったくの繋がりが無いなら、此方から帰るのはほぼ不可能だろう。向こうからの接触を待つしかない。
 可能性としては特異点センサーに引っかかるのを待つしかないというのが現状である。
 まだ幾つか気になることはあったが――携帯を受け取った時にこの世界の情報を得た事など――
 ドアの開く音によってシンは思考を打ち切る。ドアの前には千冬だけが立っていた。
 「何か解りましたか?」
預けているのは妹の形見である。シンとしては出来れば早く返してもらいたい

「済まないが、もう少しだけ調べさせてくれ」
「そうですか……」
仕方ないのは分かっているがやはり落胆してしまう、落ち込むシンを見かねてか千冬が告げる。
「終わったら必ず返す。心配するな」
 「ここに来たのはお前に見せたい物があるからだ」
「見せたい物? ですか……」
「付いて来い」


「あの、ここって」
着いた先は、暗いモビルスーツデッキのような場所。自分達以外、人の気配が感じられない。不意に明かりが灯り、何かがシンの目に留まる

「あれって……ISですか?」
「訓練用だがな、これに触れてみろ」

第二世代型IS打鉄。それは両肩に大きな盾を纏った鎧武者のような姿をしていた。

 「でもISって女性にしか反応しないんじゃ――」
「既に前例はある。やってみろ」
前例とは千冬の弟、織斑一夏のことだ。
 前例がある以上、試してみる価値はある。それに本人が知らなかったにせよシンはISを所持していた。
何かあると千冬の勘が告げていたのだ。

 「ハア、わかりましたよ」
 シンはどうも納得いかない様子で答え、打鉄に触れる。すると打鉄は淡い光を放つ
 「嘘だろ? こいつ動くのか?」


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