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SS練習スレ2

159シンの嫁774人目:2012/04/24(火) 23:32:07 ID:ZkebAfdA
(最初から調べる気満々じゃないか……)
「分かりましたよ」
ため息をついてシンは携帯をスーツの女性に渡す。
 「なんか凄く大事なものみたいなのにごめんなさい」
眼鏡の女性が申し訳なさそうに頭を何度も下げる。
「気にしないで下さい。俺も何でこいつがISになってるのか気になるんで」
どちらにせよ侵入者である自分に選択権など無いことはシン自身が一番よく分かっていた。

 「そういえば、こちらの自己紹介がまだでしたね。私は山田真耶って言います。そしてあちらの方が――」
「織斑千冬だ。ここで待っていろ。
鍵は掛けさせてもらう悪く思うな」
千冬はそう告げ真耶と一緒に退室する。

 (どのくらい待てばいいんだ……?)
 
とりあえず今は二人を待つことにした。


Ф


「山田君、奴をどう思う?」
二人は別室のラボへ向かっていた。
「アスカ君のことですか? 悪い子には見えませんでしたけど」
 「そうか……」
(……先ほどのあれは何だ?)
“先ほどのあれ”というのは、シンに携帯を渡し二人の手が携帯越しに重なった時のことである。
 シンがこの世界の情報を得たように千冬もまたシンのもと居た世界――多元世界――のことを唐突に漠然とだが理解していた。
 故にシン・アスカが悪い人間ではないということは千冬にも分かっていた。
 (どちらにしろ全てはこのISを調べてからか)
そうこう考えてる内にラボへ着く。二人はカードキーを通し中に入る。


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