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SS練習スレ2

158シンの嫁774人目:2012/04/24(火) 23:30:27 ID:ZkebAfdA
シンは平静を装いつつ携帯を受け取る。正直内心気が気でない上に、頭が割れそうだったが唐突に、漠然にこの世界の事を理解した。

IS〈正式名称インフィニット・ストラトス〉
 元は宇宙空間での活動を想定されたマルチフォーム・スーツであるが後にパワードスーツとして軍事転用されその圧倒的な性能により各国家の抑止力となった。
 女性にしか扱えずそれ故に女尊男卑の風潮が広まった世界。それがこの世界の成り立ちだ。

 シンの元居た世界にもパワードスーツは存在していたが――グティと呼ばれる物で、こちらは後にモビルスーツに取って代わられた為今では殆ど使われない――それとは比べ物にならないほどのスペックをISは有していた。

 (あのサイズでモビルスーツ並の戦闘能力か……そういえばこの携帯のことをISって言ってたけど)
 「あの、この携帯がISって本当ですか?」
「本当ですよ。アスカ君は知らずに持ってたんですか?」

 眼鏡の女性が答え、問い掛ける。スーツの女性はいつの間にか退室したようだ。
「ええ、まあ……」
(これがISだって!?)
 俄には信じられないがこの世界の人間がそう言う以上事実なのだろう。転移してから――携帯が――ISになったのかその前からそうだったのか分からないが
 「それで、ちゃんと調べたいからその携帯を見せて欲しいんだけどダメかな?」
眼鏡の女性が詰め寄り――ベッドの上に座っているシンの目線に合わせる為――両手を膝に当て前屈みの体勢で聞いてくる。
その所為か大きく開いた胸元から谷間が見えた。谷間だけでなく薄い青色のブラも……シンは慌てて視線を逸らす
 アンタそれ絶対服のサイズがあってないだろ! とも言えずシンはどうしたものかと考える。
ISとはいえ妹の形見であることに変わりはない。だからといってこのままでは埒があかないのもまた事実。

 不意にドアの開く音がする。スーツの女性だ。
「山田君、許可が下りた。そっちはどうだ?」
「それが……まだ……」
「あの、許可って何ですか?」
「お前のISを分析するのにラボを借りる許可だ」


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