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SS練習スレ2

156シンの嫁774人目:2012/04/24(火) 23:26:26 ID:ZkebAfdA
「――つまり、突如敷地内に現れたということか?」

遠くで声が聞こえる。誰なんだ?
「はい、織斑先生。気づいた時には既に倒れていて、一体どこから入って来たのか、それにこのIS……」

倒れていた? 誰が?
 シンは声に導かれるようにまどろみの中から次第に意識をはっきりさせる。

 どうやら自分はベッドの上にいるらしい。
上半身を起こし辺りを見回すと二人の女性がいた。
 一人は出るとこは出て絞まるところは締まっているメリハリの効いたボディライン。そして緑のショートヘア、やや幼さの残る顔立ちに眼鏡を掛けた女性。
 もう一人はスーツの似合う背が高い鋭い目つきをした威圧感のある女性だ。

 (ここはどこだ? 俺は確かデスティニーに乗って時空震動に巻き込まれたはずだけど……)

 「目が覚めたようだな。
今から幾つか尋問をする。
お前は何者だ?」
スーツの女性が問い掛ける。立っている為かシンを見下ろす形になる所為で威圧感が増しているように感じた。

 「えっと、シン、シン・アスカです」
「何処かの組織に所属しているのか?」
シンが着ているパイロットスーツの左肩に描かれたザフトのロゴマークを見て問い掛ける。
 「はい、ザフトに」
「ザフト?」
(ザフトを知らない? それなら)
「じゃあ、ZEUTH、地球人緊急救援連合というのは?」
「聞いたことがないな山田君は?」
「いえ、私も聞いたことが……」
やや困惑気味の表情で、眼鏡の女性はかぶりをふり否定の意をしめす。

 (そんな……! ザフトもZEUTHも存在しない世界なんて……俺は一体どこに飛ばされたんだ?)
この世界は多元世界や時空崩壊とは関係ない世界ということだろうか?
もしそうだとしたら、こちらの事情を話しても信じて貰えないだろう。こんな事は初めてだ。

 「尋問を続けるぞ。なぜお前はIS学園の敷地内で倒れていた?」
 スーツの女性が質問し、シンは思考の海に沈みかけた意識を引き上げる。
 「倒れていた? 俺がですか?」
どうやらここは学園らしい。するとこの二人は教職員だろうとシンは考える。
 「他に誰がいる? お前は学園の敷地内で倒れ、気を失っていた。」
(そんなバカな!)
シンは気を失う直前まで確かにデスティニーのコックピットにいた筈である。


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