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SS練習スレ2
129
:
小ネタ1
:2012/04/21(土) 18:11:37 ID:nPVuWpGQ
シャル「手……つないでくれないかな?」
シン「もちろん。だけど、こんなことでいいの?」
ギュッ。
シャル「いいの。こうしてるとね、シンと一緒にいるんだって、一番実感できるんだ」
シン「…………」
シャル「シン、どうしたの?」
シン「……時々、思うんだ。大切な人といる今が、本当に現実なのか……明日がまるで羽みたいな、フワフワした幻に思えることがあって……」
シャル「…………」
シン「けど、俺もシャルと一緒にいると実感できる。シャルは消えたりなんかしないで、俺と一緒にいてくれるんだってことを。それだけは、本当のことなんだ」
ギュッ。
シャル「シン……」
シン「シャル……」
ーードタドタドタッ、バタンッ!
ラウラ「おのれシャルロット! 甘い空気が廊下まで漂い、何人も砂糖を吐き出しているぞ! 私のいない間に何をしていた⁉」
シャル「あ、おかえりラウラ」
シン「テスト対策に、シャルに勉強見てもらってたんだ」
ラウラ「ならば何故二人で寄りそっている⁉ その手を離せ! 離れろ! そして私にも愛をよこしてくれ、お兄様ぁっ!」
ダダッ、ピョンッ、ガシッ!
シン「うわっ! ラウラ、 危ないから飛びつくのは止めろっ!」
ラウラ「私も私の愛もお兄様が受け止めれば良いだけの話だっ!」
スリスリスリスリ。
シャル「もう、またラウラが邪魔するんだから……」
シン「そう言わないでくれよシャル。ラウラも一緒に勉強すれば良いだろ?」
シャル「そういう意味じゃないの。まったく、鈍いのだけは絶対に治らないんだから……」
シン「へ?」
ラウラ「お兄様に聞かれれば、私はどんなことでも答えよう。さあさあ、聞くのは私の体にだ。そうと決まればベッドの上にーー」
シン「こらぁっ! 危ない冗談は止せっていつも言ってるだろっ! 」
ラウラ「ちいっ、私の愛は簡単には届かないか」
シャル「はいはい、ラウラは大人しくこっちに座ろうね」
シン「ほら、あとでシャルと一緒に食堂の特製ケーキおごってやるから」
ラウラ「むう……お兄様、約束だぞ?」
シン「分かった分かった、約束する」
シャル「ふふっ、それじゃもうひと頑張りしよっか」
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