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デジモン02 回るメリーゴーランド

55みけ:2008/10/21(火) 20:55:16





ゆっくりと流れる懐かしい音楽。


小さいときママが買ってくれたオルゴールの曲に、こんなのがあった気がする。


小学校に持って行って、みんなに自慢したっけ。


でも教室でみんなが聞いていたら、何だか音が変になってきて....


誰か男の子があたしのオルゴールを何も言わずに取り上げた。自分は聞いてもいなかったのに。


あの子、何て言ってたんだっけ......




「こうしろうくん.....」


うっすらとミミが瞳を開くと、横で自分を支えているヤマトとイオリが安心したように声をかける。


「ミミちゃん!!」

「..あたし...どうしたの??」

「あのデジモンがミミさんを振り落としたんです」


イオリの人差し指の先を追うと、空中戦を展開しているデジモン達が目に入った。その中心にいる赤いデジモンの背中では、やはり赤い髪の少年がうつぶせになっている。

「光子郎くん!!」

「大輔!!くれぐれも遠距離攻撃はするなよ!!」


焦るミミを押さえるようにしながら、ヤマトはエクスブイモンの背中にしがみついている大輔に向かって叫ぶ。


「分かってますって!!光子郎さんには当てません!!」


いけぇエクスブイモン!!という大輔のかけ声に答えて、青い竜のようなデジモンは敵の動きを止めようとスティングモンと敵を挟み撃ちにしようとするが、赤いデジモンはひらりと身を翻した。


「まずい!!上から逃げられたら..!!」


エクスブイモンがつぶやいた瞬間、赤いデジモンの進行方向を鮮やかな黄色い光線が貫いた。


ふいを突かれた赤馬は空中で静止する。その向こうから現れたのは...


「大輔くーん!!」

「タケル!!」


白いデジモンに乗った弟を見つけてヤマトは目を輝かせる。

.....と、空から何かが落ちてきた。


「いーーおーーりぃーー♪♪」

「アルマジモン!!」


やっとあえたパートナーに嬉しそうに手を大きく広げるイオリだったが、あまりの衝撃にもんどりうってしまった。


「いてて....」

「ご、ごめんだぎゃイオリ、だいじょぶかぁ??」

「ううん、とにかく無事でよかった!!」




そんな下の光景をにこにこと眺めるタケルを大輔は怒鳴りつける。


「バカやろう!!背中の光子郎さんに当たってたらどうするつもりだったんだよ!!」

「光子郎さんが??」


びっくりした表情を見せるタケルに、大輔のいらいらが爆発しようとしたその時、スティングモンから制止の声がかかる。


「よそ見してる暇はないぞ、あいつ何かしようとしている!!」


一同が目を向けると、赤いデジモンはこちらに向き直り、額の核を光らせている。


....ったくしょーがねぇなと大輔も頭をかいて仲間達に声をかける。


「みんな気をつけろ!!とにかく遠距離の攻撃は光子郎さんを傷つけちまうかもしれないから、やつの隙をついて押さえ込むんだ!!」


分かった!!の声とともに、えらばれし子供達とそのデジモンたちも臨戦態勢に入る。


ミミは悲しげに空中ですやすやと眠る光子郎を見上げていた。


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