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ザフト@女だったら避難所

188種@名無しさん:2005/10/24(月) 15:02:04
715 :1/2:2005/10/02(日) 20:53:53 ID:???
──身体が熱い……。
空調の効いた室内に居るにもかかわらず、
アスランの全身は意志に関係なく火照り、立っている事すら辛い。
伏せられた耳と、ぴんと延ばされた尻尾が微かに震え、彼女の状態を如実に物語っている。
『はぁ、はぁ……っ』
荒い呼吸を繰り返し、どうにか身体の疼きを鎮めようとするアスランには、
背後から音もなく忍び寄る存在に気付く余裕もなかった。
『アスラン』
聞き慣れた、大好きな声に名前を呼ばれ、振り返った、次の瞬間。
──え?
突然、景色がぐるん、と回転し、今し方の声の主の顔が目に飛び込んできた。
そのまま抗う間もなく押し倒され、二人分の体重を受け止めた
ソファーのスプリングが軋んで大きな音をたてた。
猫らしく気配を消して近づいたキラは、完全に油断していたアスランを難なく組み敷いてしまう。
『キ、キラっ!!何す……ひゃうっ!!』
緩く尻尾を握られて、ぞくり、と背筋を這い上る感覚に、思わず変な声が出た。
『アスラン、甘くていい匂い……』
キラの声は熱っぽく、その頬も上気して微かに紅い。
髪より少し暗い色の被毛に被われた耳がぴくぴくと動き、尻尾が揺らめく。
『ふぁ……にゃぅ、んっ、ゃぁ……』
首筋に顔を埋めて匂いを嗅がれる、たったそれだけなのに、
キラの息とやわらかな髪の感触に、触れられてもいない処までジンジンと疼く。
堪らず身を捩るが、両手首を抑えつけられているせいで、逃げることはできなかった。



199 :②:2005/10/12(水) 19:08:33 ID:???
716 :2/2:2005/10/02(日) 20:55:19 ID:???
『アスラン、今えっちな気分でしょ』
耳元で囁く声は、興奮のためか僅かに掠れていた。
『ちっ違……ひゃん!!』
あわてて否定しようと口を開くが、耳の裏をざらつく舌で舐め上げられ、
言葉の代わりに悲鳴じみた声を上げてしまう。
『隠したって無駄だよ。
……雄猫はね、雌の発情期の匂いにつられて発情するんだから』
『うぅ……』
だからちゃんと責任とって付き合ってね、と笑顔で言い放つキラに、
こっちだってわざとじゃないのに、とアスランは理不尽な思いにかられる。
長くてしなやかな尻尾がソファーのクッションを叩いて、抗議の意思を表していた。

──でも……

──キラになら……いいや

ぱたぱたと音を立てて振られていた尻尾が、ふっ、と力を失い、
次にふわりとキラの背に回された。
『キラぁ……ぎゅってして、ぎゅ、って』
潤んだ瞳で訴えられ、キラは手首を抑えていた手を解き、アスランを抱きしめた。
すると自由になったアスランに抱き返され、柔らかな胸が密着してきた。
触れ合った場所から、お互いの体温と鼓動の速さが伝わりあう。
『アスラン、すっごいドキドキしてるね』
頬と頬を擦り寄せ、尻尾を絡め合いながら囁かれる声は、この上なく甘い。
『キラだって……そうじゃないか』
『うん。……だってアスランとこうしてるから。』
その言葉に、アスランはキラの背に回した腕の力を少しだけ強めた。
『私も……っ私も、キラだから……』
望む答えを返されて、キラの唇が笑みをかたちどる。
『それじゃ……いい?』
『……うん……』
降りてきた唇を、アスランはうっとりと瞳を閉じて受け入れた。


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