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◆出◆ニュービーのための忍殺文体ドージョー◆張◆

40名無しさん:2016/04/10(日) 02:54:10
(これまでのあらすじ:強力な力を持ち英雄と呼ばれる七人のニンジャ。彼らは迫り来るマッポーカリプスからニンジャとモータルをも救うため、新たなジツを編み出す。しかし思わぬところからマッタがかかり・・・)
「ワグナス=サン!」部屋にエントリーするなり、ノエルが叫んだ。アイサツの省略は実際シツレイだが、強い信頼とソンケイで結ばれた彼らニンジャ七英雄の間ではこのようなブレイコはチャメシ・インシデントだ。
「評議会は我らのジツを暗黒異端ジツと決定したぞ!」
「・・・ダンターグ=サンめ!あのような巨大なバイオ生物と同化してみせるなど!」
ノエルの報に、黒髪の青年ニンジャ、ワグナスは拳を震わせて憤る。彼らの編み出した『ヘンゲドーカ・ジツ』はニンジャやモータルをバイオ生物と同化させ、強力な肉体とカラテを得るものだ。
しかし彼らの仲間の一人ダンターグがこのジツをデモンストレーションした際、そのあまりの冒涜的威容が物議をかもし、遂には暗黒異端ジツと認定されたのだ。
「・・・やつを責めることは出来ない。あのジツを試すよう持ちかけたのは実際俺達だ」
ワグナスの剣幕に幾らかの冷静さを取り戻したノエルがとりなす。
「分かっていただろうに、のう、ワグナス=サン」
「ボクオーン=サン」
コケシ柱の影から声を掛けたのは、長い髭と知的アトモスフィアをたたえた老ニンジャ、ボクオーンだ。
「あの実際気の弱い連中がニンジャとオバケが同化するジツなど認めるものか」
「では我々に何の手立てもないままマッポーカリプスを迎え、死ねと言うのか!?」
「そうじゃ。それが評議会の言う『実際正しいニンジャの一生』だ」
ノエルの問いに、手製のジョルリを弄びながら答えるボクオーン。知恵者ゆえの論理的思考判断だ。
「自らはカラテもせず、我らにイクサをさせておいてか・・・」
室内に重苦しい空気が流れたその時、新たな人影が飛び込んで来た。その美しい女性はロックブーケ。ノエルの妹であり、彼女もまた強力なカラテを有する油断ならぬニンジャにして七英雄の一人だ。
「ノエルお兄様!ドサンコが人食いバイオアリに襲われていますわ!」
「よし!」ノエルは愛用のニンジャソードに手を掛けながら決断的に立ち上がった。今は自らの出来る事をやる、それだけだ。
「行くのか?」「カラダニキヲツケテネ!」
仲間の声を背に聞きながら、ノエルは穏やかに、しかしジゴクめいたアトモスフィアを漂わせながら呟いた。
「バイオアリ殺すべし。慈悲はないよ」
(ザ・サーガ・オブ・ニンジャ・セブン・ヒーローズ#2おわり。#3へ続く)


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