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◆出◆ニュービーのための忍殺文体ドージョー◆張◆
10
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↓
:2015/10/05(月) 22:48:13
(【ここまでのあらすじ】エンサンはネオサイタマ市警の怒れるデッカーである。彼は温厚な人柄で仲間から慕われているが、今日は違う。
勤務交代寸前に駆り出された違法バイカー集団の逮捕はすぐ終わるはずだった。
ところが、オムラのロボ・マッポが暴走し、バイカー数名とエンサンの同僚を射殺してしまったのである。)
ネオサイタマの朝は暗い。重金属酸性雨を降らすどす黒い雲が、日光と月光を完全に遮っているためだ。
エンサンは言いようのない怒りに心を渦巻かせながら、対重酸性雨用トレンチコートに身を包み、ひときわ陰気な裏通りを歩いていた。
「GRRRRR!」彼が通りの中ごろまで来た頃、左側の脇道から突如としてタイガーめいた動物が飛び出してきた!「GRRRRR!」「アイエッ!?」
ナムサン!エンサンは警戒を怠っていた己のウカツを呪い、恐怖に叫びながらも渾身のバックジャンプ!「アイエエエエ!ナンデ!?バイオライオンナンデ!?」
新幹線めいた猛スピードで飛び出してきた襲撃者は、一瞬エンサンを見据え、そのまま右隣の通路へ飛び込み姿を消した!
「アイエエエ……」情けなく尻もちをついたエンサンはデッカーガンを抜き、第2撃に備える。だが攻撃は来ない。いや……姿すら見えない。
エンサンは襲撃者の消えた通路を警戒しつつ立ち上がった。今度は油断なくデッカーガンを構え叫ぶ!「おい!何者だ!」
すると……おお、路地の奥よりかすかな、穴に追い詰められたラクーンめいたささやきが聞こえるではないか。
「危ないところだった」この声の主にエンサンは心当たりがあった!「まさかこの声は……リチョウ=サンか?」
リチョウはセンタ試験を勝ち抜き、カチグミ・サラリマンになった昔の友人である。気が荒く周囲から浮きがちな所があったが、温厚なエンサンとは良い関係を築いていた。
「アイエエエエ……ナムアミダブツ……」呻くような泣き声。そして。「ドーモ、エンサン=サン。いかにも、私はリチョウです」
ゴウランガ!エンサンの予想通り、この声の主はまさしくリチョウに違いない!
「ドーモ、リチョウ=サン。エンサンです」エンサンは思わぬ再会に恐怖を忘れ、アイサツを返した。「どうしたんだ?なぜ出てこない?」
「できぬ。いや、ならぬのだ」「ナンデ」「今の私は、ニンジャとなってしまったのだ……」
(「ハイク・イン・ルナティック・ストリート」#1 終わり #2に続く)
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