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カミーユ・ビダン

1JIN:2006/06/15(木) 12:49:16 HOST:lo194.051.geragera.co.jp
 「グワダンへの使いには僕が行きますよ。エマ中尉」
 「あなたも反対じゃなくて?」
 「命令は命令ですし。それに興味もありますからね。この作戦」


 43話より。

 まあ。こういうのが似合うのは歴代主人公でも彼くらいな物でしょうね。

 もちろん彼がこうなったのにはそれまでの流れが当然にあるわけですが、『Z』が歴代でも最高レベルの複数陣営による権謀術数と合従連衡のドラマを展開しえたのも、やはりカミーユにこうした「資質」があればこそですよね。

 (ある意味でそれは『ダグラム』におけるクリン・カシムにも通じるわけで、『Z』の総決算性の一部でもあると。)

 やはりドラマって奴は、「主人公」の資質や可能性によって最終的なカラーが決まるというが今さらながらに実感ですね。

2仮面ラウダー:2006/06/15(木) 23:01:53 HOST:softbank218128092071.bbtec.net
シャアの引きずる色事や腑甲斐さを指摘することで脱出の糸口を作るところとかも。

3ピンフ:2006/06/15(木) 23:10:20 HOST:softbank219054079133.bbtec.net
 逆にシャアやアムロの方がロマンチストなんだよね(特に女に関して)。下手するとカミーユって黒く見えるキャラなんだけど、時々脈絡無く見せる暴発がそれをカバーしている。

4JIN:2006/06/16(金) 12:31:20 HOST:lo194.051.geragera.co.jp
 下手をすれば「御都合主義」になりやすい、そうした部分をむしろ「矛盾多き人間」としての「リアリズム」と感じさせることが出来るというのも、彼の稀有な点ですよね。

 安彦氏の「童顔の中の鋭い目」なデザインや飛田さんの「生理的」な演技も相まって。

 富野監督によると「ある意味で記号的な『アニメキャラ』の範疇を遥かに超えてしまった」そうですが。

5盲目将軍・陶金節:2006/06/16(金) 17:09:03 HOST:ed165.AFL77.vectant.ne.jp
周りの大人に対しての反発、自分自身へのコンプレックスなどなど
10代の少年という年齢がこれでもかと凝縮されたキャラでしたね。
僕自身もカミーユのような性格がありましたから、
そういう意味ではカミーユは若者の代弁者とも言えるでしょうね。

6JIN:2006/06/16(金) 19:07:27 HOST:lo34.008.geragera.co.jp
 「ただただひたむきに生きてきた」だけなのに「気がついたらいつのまにか『大人』になっていた」。

 昔だったらカツのように反発や嫌悪をしたはずの「大人の詭弁」をいつしか自然に「理解」している自分がいた。

 どことなく自分を苦笑しているカミーユの顔が浮かんでくるようですね。

 二十年の歳月を経て、また新たな「共感」を彼に感じるこの頃です。

7JIN:2006/06/17(土) 13:33:32 HOST:lo194.020.geragera.co.jp
 あと彼の場合は「他人」から影響を受けての「成長」を明確に見せている意味でも稀有な存在なんですよね。

 たとえそれが反面的な物であったとしても。

 かつての自分のような、カツとのやりとりなんかまさにその典型でしょうし。

 その辺りが基本的に最初の「大人なんて」から一歩も動く事の無かったジュドーと全く違うところで。

8JIN:2006/06/17(土) 23:26:03 HOST:lo66.555.geragera.co.jp
 そうしたカミーユの「権力と向き合える」稀有な「可能性」として、歴史上の人物に準えるならば、フランスのタレイランや中国の周恩来が一番近いような気がしますね。

 二人とも優美な洗練さを持ち、リーダー資質ではないが外交戦略への明確な意識も持ち、誰からも一目置かれ重用される。

 そして適度に陰謀に手を染めることも厭わないが、ギリギリの状況に追い詰められても決定的に粛清されることなく、最後は無事大往生を遂げるなど。

 ある意味で主人格であるナポレオンや毛沢東よりも玄人筋の評価も高いなど、まさに最も難しく貴重な役どころなんですよね。

 まさにこういった役柄こそアニメの世界でも一度はぜひ見てみたいというかで。

9kazuhide:2006/06/17(土) 23:39:49 HOST:zaq3a55d2a9.zaq.ne.jp
「大人になる前の少年」として、グリプス戦争に関わったカミーユと、

「子供の延長としての少年」で、ネオ・ジオンと戦ったジュドーと。

17と14の差でもあるのかもしれないし、自分をどう見るかの違いでもあったような気もします。

10ピンフ:2006/06/17(土) 23:51:27 HOST:softbank219054079133.bbtec.net
 あ、その年齢差はデカいよね。二十歳すぎれば、高校生も中学生も同じレベルに見えるけど、当事者にすれば大きな三年だと思う。

11JIN:2006/06/18(日) 15:08:14 HOST:lo66.555.geragera.co.jp
 あと「環境」の違いかもですね。

 善悪を超えたあらゆる意味で「一流」揃いの「大人」たちに囲まれ、好き嫌いに関係なく、否応無しに「大人」にならざるをえなかったカミーユと。

 そして最後まで最初の主張の裏書以外にしか役に立たないような「二流」以下の「大人たち」しか与えられなかったジュドーとの。

12kazuhide:2006/06/18(日) 15:14:46 HOST:zaq3a55d2a9.zaq.ne.jp
環境と言う点では人間関係も重要だと思います

それまでの人との関係を断ち切って(断ち切られて?)エゥーゴへいったカミーユと、基本的にそれを維持したまま最後まで戦ったジュドーと。

13kazuhide:2006/06/18(日) 15:16:47 HOST:zaq3a55d2a9.zaq.ne.jp
環境と言う点では人間関係も重要だと思います

それまでの人との関係を断ち切って(断ち切られて?)エゥーゴへいったカミーユと、基本的にそれを維持したまま最後まで戦ったジュドーと。

14JIN:2006/06/18(日) 15:21:16 HOST:lo66.555.geragera.co.jp
 悪く言えば「過去からの仲間関係」に守られているとも言えますね。

 そして基本的に「そこ」から一歩も外に出ない。

 その意味ではアークエンジェルの「仲間」に囲い込まれている『Destiny』のキラにも通じるかも。

15:2006/06/18(日) 19:32:38 HOST:p39208-adsau04yokonib2-acca.kanagawa.ocn.ne.jp
曲がりなりにもすでに生活基盤が出来あがっていて、その延長でアーガマへいった「世帯主」のジュドーと
一人、家出する形のカミーユとの違いはあるのかもしれませんね。

16JIN:2006/06/18(日) 23:22:35 HOST:lo194.020.geragera.co.jp
 当初の設定では1話で出てきたハイスクールの他の仲間も合流する設定だったみたいですね。

 結果的にファ・ユイリィ一人だけになってしまいましたが、それだけに『Z』48話で「あの頃に戻りたい」という彼女を抱きしめる場面が切なかったです。

17kazuhide:2006/06/23(金) 21:01:05 HOST:zaq3a55d2a9.zaq.ne.jp
JINさんには結構失礼なこと言いますが、ご容赦を。

個人的な見解として彼は「アムロの再来」と呼ばれましたが、「シャア二世」といったほうがいいような気がしています。

もちろん本物に影響されていたという事もありますが、無意識的に自分を特別な存在だと思うところとか、(シロッコへの感情とかの一部にはそう言った意識も無視できない)
だから、彼の怒りは「力ある者の傲慢」ともいえなくもないと思います。

逆にジュドーの怒りは「虐げられた弱者としての怒り」でしょう。彼が特に共感を寄せていたのが子供であるということも「一人の自己満足」を徹底的に嫌悪するところも、
「弱者」であるという意識の中にあるのではないかと。

18ピンフ:2006/06/23(金) 21:53:27 HOST:softbank219054079133.bbtec.net
 確かに、カミーユはシロッコ側の人間だと思う。そう考えるとジュドーは、まんまハマーン側の人間なんだよね。

19JIN:2006/06/23(金) 22:17:12 HOST:lo66.555.geragera.co.jp
 気を悪くするなんてとんでもない。

 こういって「議論」を思いっきり戦わせることができることこそ『Z』の醍醐味の一つ。

 むしろ「議論が無ければ『Z』じゃない」というべきか。


 まあ。「二世」というか「弟子」かもですね。

 互いにそんな意識は全く無いでしょうが。

 とにかく確実なのは「カミーユとジュドー」の組み合わせこそは、「組む」にせよ「戦う」にせよ、まさに物凄いまでの「可能性」を持っているということですね。

 だからこそこの「二人」のドラマこそが今こそ見たいというか。

 「主役」同士の戦いをやってのけた『Destiny』が商業的な大成功を収めた今こそが最大のチャンスとも思えるだけに。

20JIN:2006/06/24(土) 14:57:17 HOST:203-179-93-204.cust.bit-drive.ne.jp
>虐げられた弱者としての怒り

 その意味で問題なのは、肝心の劇中で彼の「弱者」としての側面が見えにくいという点なんですよね。

 むしろ前大戦の疲弊によって「弱者」となっているアーガマのメンバーを「優位」な立場から自在に振り回している感じで。

 (別に彼らはシャングリラを失ったわけでもないし、追い出されたわけでもない。)

 ある意味で「それ」を初めて描いたのは『Destiny』のシンについてでしょうが。

 それについての結果は重ねて言うまでもないと。

21JIN:2006/06/26(月) 12:41:44 HOST:lo194.051.geragera.co.jp
>彼の怒りは「力ある者の傲慢」ともいえなくもないと思います。

 「傲慢」に当たるかどうかはともかく、気になる場面が実はもう一つ。


 TV版24話のフォン・ブラウンの退避ブロックでの呉越同舟場面。

 それぞれの正当性を同じレベルでジェリドと罵り合うカツに対しての。

 「よせ! どっちが正しくても。迷惑を被っているのはフォン・ブラウンの市民だ!」

 いかにも飛田さんならではの「苛立たしさ」の演技もあって、「そして迷惑を掛けている連中の中には俺も入っているんだ!」という声も聞こえてくるというかで。


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