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ネオ・ロアノークについて語るスレ(避難所)

1名無しさんDESTINY:2004/11/16(火) 19:59

       _,.-‐'" ̄|`<ニ=- 、__
      ,ィ'イ    /|   ヽ    \
.    // |    / |    ヽ      \
.   /!  !  |   | |     \__    \    、__人__人__人__人__人__人__人__
.ヾ、__| |  |  |__,.-┤ |      _,>‐'´了     _)
  \| |_|  |   ノ__`ー、_,.‐'"_ _,.--┴、    _)  
    ヾ\_`了  f./二フ_,.-‐'"´ //     l′  _ ) ウッヒョー!!!!!
    V,r'ミリ   ``7/´   _,rく/    |   _)   
     lf`フ′   //   /|  `ー、_  ト、  )
.    |!|.トー──'"7  / └─ヵヾ `ー、__\ ⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y⌒Y
.     レ,ハ  r==_、_ ̄ ´       、_} `   {``
    l'′ヽ ヽ/  }       レイ  ト、  ``ヽ、
      ぐヘ ニニ´    _,.-='´ \_ `ーヾヾ  \
      __」 \     _,rくヽヽヽ     ̄`ー、_,
    /    `ァァ'ア´  ヽヽヽヽ
   ///       | |ヽヽ   ヽヾヾゝ

2sage:2004/11/16(火) 21:48
2ゲト

3名無しさんDESTINY:2004/11/16(火) 22:52
           ー、-、  _.- ‐- 、___,.)、
          r 'ニ´‐'  ̄       ´ー- 、
          i_)´ r'   r'_.ニ=ュ_   ヽ (
         `ーヘ、__, -‐'             `ァ
          /   ´´^ ヽ,__. -='⌒ `ヽ) ゝ 
          ヽ!/       ヽ  _.-‐ 、   r,^-     0  ○ (おっさん、元気かな・・・。) 
   _        / `-jr、ニ、   ヽ     _,-'´    。          
_ ‐ ´ ヽ    、    ``     レ'ニヽ /    _,            
     ヽ    !、__        r__ノ.//    _,-'´            
 -く _ (二.ヽ   >      _,/`‐</  /        
  ‐'´ __  ヽ}  ヽ-‐r=ニ´ー -- ‐'7 /    ,.イ
   < _i   ヽ`ー-、ノ。゚. : : : : : : : :://    .イ//
ヽ.   ´   _.-ゝ/.::::::` ー - - ‐''7´     .イ////
  ヽ.  _.-'_,.=''´.::::::::::::::::::::::::::::::/      ///////
  _.>v'"´.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     ////////

4名無しさんDESTINY:2004/11/20(土) 18:42
クークックックックッ 20時まで新シャア板書き込んじゃいけないの?
トラブルあるところにこのネオ大佐の姿あり
         _,,. -_-_:: 、
      //'r,r=,ヽヽ`ヽヽ
      ///ヽ、二ニノ;;;;;;rーヽ!
     l l/  ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;l /ニll!
 r-、   l/.. -―、77ヽ、ヽゝソト
 l  ヽ  ヽ ::::::::::`'ー'-l;;;;; ̄//!
  l  L.. -ヽ、::::::::::::::::_! /'ノ
  ヽ_,,..-,./ :::::::r-/  }ニ-'"
    /' ,r,ニヽ.lΥ  /
   //   ヽニノlヽ! /
  l 〈     /l ヽノ

5名無しさんDESTINY:2004/11/22(月) 15:30
           ー、-、  _.- ‐- 、___,.)、
          r 'ニ´‐'  ̄       ´ー- 、
          i_)´ r'   r'_.ニ=ュ_   ヽ (
         `ーヘ、__, -‐'             `ァ
          /   ´´^ ヽ,__. -='⌒ `ヽ) ゝ 
          ヽ!/       ヽ  _.-‐ 、   r,^-     0  ○ (グゥレイト!) 
   _        / `-jr、ニ、   ヽ     _,-'´    。          
_ ‐ ´ ヽ    、    ``     レ'ニヽ /    _,            
     ヽ    !、__        r__ノ.//    _,-'´            
 -く _ (二.ヽ   >      _,/`‐</  /        
  ‐'´ __  ヽ}  ヽ-‐r=ニ´ー -- ‐'7 /    ,.イ
   < _i   ヽ`ー-、ノ。゚. : : : : : : : :://    .イ//
ヽ.   ´   _.-ゝ/.::::::` ー - - ‐''7´     .イ////
  ヽ.  _.-'_,.=''´.::::::::::::::::::::::::::::::/      ///////
  _.>v'"´.::::::::::::::::::::::::::::::::::::::/     ////////

6あぼーん:あぼーん
あぼーん

7名無しさんDESTINY:2004/12/13(月) 07:57
素顔の大佐 チン☆⌒ 凵\(\・∀・) まだぁ?

8名無しさんDESTINY:2005/01/03(月) 21:56
エロそうな大佐

9名無しさんDESTINY:2005/01/10(月) 13:38
素顔は多分テロメアのせいでハゲてますが、何か?

10名無しさんDESTINY:2005/01/15(土) 19:01
ネオ=ムゥの香り

11名無しさんDESTINY:2005/02/12(土) 23:13:31
        ,. ‐'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ.
        /               \
       ,. '                  `ヽ
     /                     '、
     /                       '、
     |           ,.   r、         l
     |         / ,ハ  l ヽ   l     |
     |      / //  l   ! ヽ,  |     !
     |     /j 〃   ヽ l  ヽ l     l
     |    l / l ∠ミ、   ヽ ! _,.-! !    | お前の仮面を剥ぐ!
     |    ! K! iス`ヌ、    ゙! ,.ィ゙ス! !     l
     |    | l`! ト‐'-         ‐ゞ! ,j   l  !
     |    ', '、       .::::: l   ,' /l  |  |
     |    ト,、'、         、;-'ノ j   ,'  |
     |    l !`ヾ-     _'  "´ 〃 /  jl
.    j!    ト!`ゝ、   - ―、   ,.彡 /j  〃
    ,'!    .ド、'ヽ、ゝ、   ̄ ,.イZ,.-'´/ ,ィ´
    / !    |::::`゙ー-、`ゝ--イ:-ソー‐グ/!
.   / |    ト、::::::::::::::::`! | |'´::::::|  '"´ l ヽ
.   |  l 、  ヽ,ゝ::::::r‐'j::! | lfソ:::::!     j! |
 ,.-‐'―ヽ, '、   \_::::`'":|. | !`:::::::レ'   ,.ケ ,ノ
;'´;;;;;;;;;;;;;;;ヾハ、___ニ='`ヽ、:!,_|_!;:-‐'´ ̄ ̄;;/'´`ー―- 、_
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/  \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ̄`ー、
;;;;,.-‐'´ ̄ ̄ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;/     ヽ、;;;;;;;;;;;;;|    ̄`ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ー、

12名無しさんDESTINY:2005/06/25(土) 20:33:02
フラガ家スレのテンプレ貼らせてください

13名無しさんDESTINY:2005/06/25(土) 20:33:12
アル・ダ・フラガに始まるムウ・ラ・フラガ、ラウ・ル・クルーゼ、レイ・ザ・バレル、ネオ・ロアノーク、
そしてクローン、コーディネイト技術、ニュータイプ、MS操作能力などについて総合的に考察するスレです。

前スレ
【戦いの】フラガ家の謎 4【遺伝子】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1112006125/

過去スレ
【ムウ】 ジョージ・グレン総合スレッド【ラウ】
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/106042305/
【ムウ】フラガ家の謎【ラウ】
http://ex3.2ch.net/test/read.cgi/shar/1061397169/
【NT】フラガ家の謎 2【宿縁】
http://ex5.2ch.net/test/read.cgi/shar/1092330517/
【仮面】フラガ家の謎 3【宿敵】
http://hobby7.2ch.net/test/read.cgi/shar/1098789608/

14名無しさんDESTINY:2005/06/25(土) 20:33:35
種1まとめ年表

 C.E.以前:ファーストコーディネイター、ジョージ・グレン誕生
 C.E.15:最初の木星探査、ジョージ・グレン木星へ
 C.E.29:ジョージ帰還。くじら石
 C.E.38:プラント建設開始
 C.E.43:ムウ誕生(11/29)

 C.E.46:アル、ラウ作成をヒビキ博士に依頼
     ・ラウ誕生

 C.E.53:ムウとラウが出会う(ムウ10歳・ラウ7歳)
     ・フラガ家炎上
     ・アル死亡
     ・G.グレン暗殺
 C.E.55:キラ・カガリ誕生(5/18)
     ・ヒビキ夫妻死亡

     :ムウ、大西洋連邦軍入隊
     :ラウ、ザフトの前身黄道同盟に参加?
 C.E.68:メンデルにてバイオハザード発生
 C.E.70:地球・プラント間の緊張高まる
     ・地球連合軍設立
 C.E.70:開戦(2/11)、血バレ(2/14)、世界樹攻防戦(2/22)
     ・グリマルディ戦線・ムウとラウ戦場で再会(6/2)(ムウ26歳ラウ23歳)
 C.E.71:ヘリオポリス襲撃(1/25)
     ・メンデルにてネタバレ(7/12)
     ・ムウ死亡?・ラウ死亡?(9/27)(ムウ27歳ラウ24歳)

15名無しさんDESTINY:2005/06/25(土) 20:33:58
フラガ家の人々
        /                _         \
       ,.'             ,.:i/:::',           \
     r'´       , '  ,  !   iヽ‐ ー.、!            ヽ
     i.      /  ,'  l.  ,!.i    !          !
     l      l ,   !  il ,' !|    ! !      l   /
     i   , =ヽ l'!  .l  i ト! .!,_'l、_   i !       ', /
     /  .〃 `! lヽ lヽ.l、!,,ヾ_ー-ヽ  ヽ!',. i', !,    i
     ヽ, ',',.i´ゝ!.| ヽl ヽヽ.!;::'-!ヾ `"  l/-i l‐!  ., .!
        ! ヽi く ヾ        ̄      '7;:7ソ,イ /l /     ムウ・ラ・フラガ(C.V.子安武人)
      i  '、_ヽ_              i `".ィ/'´/'
       !,   !" l              '、  i          元地球軍エースパイロット。
    __'i   iヽ !               ,.' ./          優れた空間把握能力を持つ。メビウス零式・ストライクのパイロット。
   r'   `""7'''r‐',- 、            '´/           ドミニオンのローエングリンによって死亡したと思われていたが生存していた。
   |     i ! i  r'ー 、      ´ ̄`"' , '             記憶を失い、ネオ・ロアノークと名乗っている
   l     ! .l .!  !   `'i     "゙ .,'...,_
  ,'      !-! .,' .,'    ,' \     / ゝ..!_
.._,/ー 、   /ーi i  i.     ,'、_  `!ー‐ '/ /  /           ムウ・ラ・フラガ そして不可能を可能にする男 28冊目
'  ``'‐`,ヽ、`" / /   .,'   `" `! ./ /  /!            http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1115806245/

16名無しさんDESTINY:2005/06/25(土) 20:34:16
                    ヽ、'r‐'´  | i           ノ
    ,'                 ! l  ̄`ヽ  jノ           '、
    l                 ,' /    `!、             ヽ
`ヽ、 l               / /   ヽ , '; i;             }
.  l l  ,           , ,イ/! /    `, ' ,!ヽ          ,.' ,!       ラウ・ル・クルーゼ(C.V.関俊彦)
   |  ', iヽ         ,'/=;ニl,|_''ニ=''´ソ,. _,  \    l ;    { (ヾ、
   !  ,iヾ;=ヽ       !|-‐t_フソ`ノ`  ´ '   { ヽ  ! ,!     ヽ `ヾ'、     常に好成績を挙げプラント評議長からの信頼も厚かった。
  |  !i`ヘヾヽ      'i`''ー‐'' ´        ヽ, ノ ,',イノ      'iー-、;ヽ    指揮官用シグー・指揮官用ゲイツ・プロヴィデンスに搭乗。
  !',  '!ゞ、r`ク|       ゝ-;:ッ        、-‐'ン'.イi   |    '、  ヾ   本編外ではジン・ジンハイマニューバにも搭乗。
  ゝ,_、_ ゙ヾ、-ヾl       ヾ、            ̄ ノi |  i     ;};‐- 、.   ムウとはライバル。実はムウの父、アル・ダ・フラガのクローン。
     ヽ  `'ソ         \         -´ '! ',  ,     ノ'|;;;;;;;;    ジェネシスの砲火によって死亡?
   、__,r'    !          ヾ、ヽ   _ __,.=ィ /`ヾ; !    /;;;;!;;;;;;;;
   ゙ーニ;'/(i、_,! !        ノ )ノ  '(-__,.=- '"´ /;;;;;;;;;;;;;;) ,.   i;;;;;;;;;;;: -
    /;;';;;;;;;`;;;;;'.,i ,       {、          -‐'' /;;;;;;;;;;;;;;;/ィ'!   ヾ、_ノ
  /;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;| ヽ      ヾ:`ヽ:、._      /;;;;;;;;;;;ヾ`、 `ゝ、._ ヽ
,/;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;|  、` 、     `ヽ、:;‐ッ'7ァ-‐''";;;;;;;;;;;;;;;;;;',i i      ヾ
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ヽ   ヾ`ー     `///;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;i !l

17名無しさんDESTINY:2005/06/25(土) 20:34:31

         ,. ‐'´ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ヽ.
        /               \
       ,. '                  `ヽ
     /                     '、
     /                       '、
     |           ,.   r、         l
     |         / ,ハ  l ヽ   l     |
     |      / //  l   ! ヽ,  |     !
     |     /j 〃   ヽ l  ヽ l     l
     |    l / l ∠ミ、   ヽ ! _,.-! !    |
     |    ! K! iス`ヌ、    ゙! ,.ィ゙ス! !     l
     |    | l`! ト‐'-         ‐ゞ! ,j   l  !
     |    ', '、       .::::: l   ,' /l  |  |
     |    ト,、'、         、;-'ノ j   ,'  |         レイ・ザ・バレル(C.V.関俊彦)
     |    l !`ヾ-     _'  "´ 〃 /  jl         ザフト新鋭艦ミネルバに乗艦する戦闘能力の高いブレイズザクファントムのパイロット。
.    j!    ト!`ゝ、   - ―、   ,.彡 /j  〃         ネオの存在を感知できるらしい。
    ,'!    .ド、'ヽ、ゝ、   ̄ ,.イZ,.-'´/ ,ィ´          
    / !    |::::`゙ー-、`ゝ--イ:-ソー‐グ/!           「二人目のラウ」説他、諸説あり。
.   / |    ト、::::::::::::::::`! | |'´::::::|  '"´ l ヽ           プラント最高評議会議長、ギルバート・デュランダルとの関係は?
.   |  l 、  ヽ,ゝ::::::r‐'j::! | lfソ:::::!     j! |
 ,.-‐'―ヽ, '、   \_::::`'":|. | !`:::::::レ'   ,.ケ ,ノ           ザフト最新鋭機ZGMF-X666Sレジェンドガンダム搭乗予定
;'´;;;;;;;;;;;;;;;ヾハ、___ニ='`ヽ、:!,_|_!;:-‐'´ ̄ ̄;;/'´`ー―- 、_
;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;/  \;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;ト-、;;;;;;;;;;;;;;;;;;;; ̄`ー、     レイ・ザ・バレルを語れ19
;;;;,.-‐'´ ̄ ̄ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;/     ヽ、;;;;;;;;;;;;;|    ̄`ヽ;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;;`ー、  http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1119167175/

18名無しさんDESTINY:2005/06/25(土) 20:34:51

        _,.-‐'" ̄|`<ニ=- 、__
      ,ィ'イ    /|   ヽ    \
.    // |    / |    ヽ      \
.   /!  !  |   | |     \__    \
.ヾ、__| |  |  |__,.-┤ |      _,>‐'´了
  \| |_|  |   ノ__`ー、_,.‐'"_ _,.--┴、
    ヾ\_`了  f./二フ_,.-‐'"´ //     l′            ネオ・ロアノーク(C.V.子安武人)
    V,r'ミリ   ``7/´   _,rく/    |             地球連合軍特殊部隊「ファントムペイン」の隊長。階級は大佐。
     lf`フ′   //   /|  `ー、_  ト、            エグザスを駆るパイロットでもある。地上では専用ウィンダムに搭乗。
.    |!|.トー──'"7  / └─ヵヾ `ー、__\           宇宙ではガーティー・ルー、地上では空母J.P.ジョーンズの指揮官。
.     レ,ハ  r==_、_ ̄ ´       、_} `   {``          正体は死亡したと思われていたムウ・ラ・フラガ。
    l'′ヽ ヽ/  }       レイ  ト、  ``ヽ、        記憶を失っている。
      ぐヘ ニニ´    _,.-='´ \_ `ーヾヾ  \
      __」 \     _,rくヽヽヽ     ̄`ー、_,         ネオ・ロアノークについて語るスレ Part14
    /    `ァァ'ア´  ヽヽヽヽ                 http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1118937843/
   ///       | |ヽヽ   ヽヾヾゝ



アル・ダ・フラガ(C.V.三戸耕三→関俊彦)
ムウの父でありラウのオリジナル。
フラガ家は代々資産家で、独自の勘で莫大な富を築いてきた。
アルは不仲だった妻の影響を強く受けたムウを疎み、ユーレン・ヒビキに自らのクローンを製作するよう依頼する。

19名無しさんDESTINY:2005/06/25(土) 20:35:06
準フラガ家関係者っぽい人
             ,.‐'' ̄ ̄`ヽ、...... 、
           ,.-- 、r´            \,_
         , '       ; ;'           `丶、
      ,ノ      ;'              l
      l       i ,'ヽ             '、
      !     ,'^ヽl  l              \
    ,ノ      '、‐‐-‐'ノ               ヽ
   i´        `;  i      ,          ノ
    {  !      /   ',       } ,!      ,.‐'
    ヽ、ヽ、   ; !_,...........,_\ 、_,.ェ人=ト=、,   ;. ' ヽ
       ) { , Y:ゞ,.ニニ:;ミ;  `! }ノツァ‐;;'i、`i   ,ノ  ,ノ
      ゝ、i'-、 ! シ'i..:;;; |` 、;'ノ´ ' !,'''' ,! ゙ノ ノ!-‐'      プレア・レヴェリー
        ! `、i  -ゝ‐'"  .:   `  ̄` `'7'_ソ
        ヾ、l      .:::!        /フ         機動戦士ガンダムSEED ASTRAY Xに登場するドレッドノートのパイロット。
         ゝ.'.,      __' __,     /i"、._        マルキオ導師に「運命の子」と呼ばれる。
       ,.. -‐ニヾ.、     --     ,.イ'"ー-、`ヽ、     ガンバレル操作能力を持つパイロットを欲して地球軍が作った
       i´ ,r‐'rヽ  `ュ 、    ,..::::'├i   {i''ノ  }      「メビウスゼロ隊15人の誰か」のクローン。
      ! `ー'.<  i゙┴、` :::;:='-‐ ''"´|  rーィ' /      描写からしてムウのクローンっぽいが明言されていない。
.       l  !ri''),}   ,!  l  ,!     l、 { ;i'i  /      機動戦士ガンダムSEED DESTINY ASTRAYに似た人?が登場。
       l i´ゝソ /!l   l ,!    ,.  ,.'ィ トノi /
      ,..-! ! ノ} /,!.'、`ー:'y' -‐''".-:;ぐ !, / /`'=、、.
    /   l し'ノ l ヾヾ''ー--‐ニ´クノ´ |i|/ / ,.-; ,> `丶、
   /,.┐ iァ,.| i´ ,i  ヽ、7,..,{´ ;/    |!" / ''"r`    \
  ,'゙ ,..i' ,..{,. | | !   {oi ゚,}o,i'´    |.l ,' r'~,.   ,.:、 ,r~、',
.  lr' , ー'r‐'ヽ | .| |    ヾ'='‐′    ,l l ,! ゞ,=-,( '<゙,..,} ,r:、!
  |' {''; /    'イ |,l              |,! ! ''/   ヽ,` ´ " ´'l

20名無しさんDESTINY:2005/06/25(土) 20:36:03
「フラガ家」ではないがメンデル関係っぽい人

ユーレン・ヒビキ(C.V.柳沢栄治)
キラとカガリの実父。
コロニーメンデル内に研究所を持ち、人工子宮の研究を行っていた。
研究資金のためにアル・ダ・フラガのクローンを作成。
ブルーコスモスのテロによって妻ヴィア・ヒビキとともに暗殺される。


               _,.-――-、___
            ,.-''":::::::::::::::::::´:::::::::::::`''ー- 、
           /::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::`::::ヽ::ヽ、
          /:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::!::::::::::::::`:::ヽ
         i:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::::::::!::::::::::::::::::::::::!
     i    ,l::::::::::::::::::::::::::;::::::::::::::l::/::::;イ:::::l:!::::::::::::::::l
      l'、___ノ:::::::::::::::::::::::/::::::::::::i:::l:!:::/_ ゙;::ノl::/::::::::::::j      ギルバート・デュランダル(C.V.池田秀一)
   __ゝ、:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::;:::l:::{r;‐;㍍;!/:/::/;イ:;'
  (::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::i::::::;:::::;::;:', ̄  !::/、/j/ ll       現プラント最高評議会議長。
.   }:::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::l:::::::::;::ヾヾ、  j/::ヽ'、 /       レイとは個人的な関係があり、生前のラウとも親交があった。
  _ノ::::::::::::::::;::ィ:::::::::::::::::::::::::::::::::;::::::::::;、゙、  , -;=‐;ニァ;-、_      機動戦士ガンダムSEED DESTINY予告、ゼロアタックと数々の番宣から
 ̄::::::::::::;:-''´ ヽ、:::::::、:::::::::::::::::::、::、::::、ヾヽr'_ノ_,ノ/ , -‐'、     現行OPまでフラガ家厨を釣りageる、通称「メンデルカット」の中心人物。
::::::::::::/      `ヽ、::ヽ:::::::::::`r−;'i"::::∨ `  `"´, -― ヽ_   DNA研究の権威らしい。
::::::/          `ヾ、;:::::::::::`ヾ `7´ ̄ ̄`ヽ,   ̄`ヽ ヽヽ
/      _,.      ヽ::::i::::::::::∨       ヽ  、 ∨  }
  ,.−ニ_ ´        l ゙l:::l:::::i:::::j        厂 ̄l゙-'  l
 ̄7  `丶、` ー      | ハ::l;::::i:::/        j   ヽ  !
  !      `ー- 、    lメ j/l:::;::/       //    ヽ {
  {           ̄`ヾ、`ヽ j;イ/       /´!      ヽヽ
  ヽ        ー- 、 }, /´/       / ヽl       } }

21小説3巻 すれ違う視線:2005/09/04(日) 17:52:35
「まあねえ……まさかこちらも、三機が三機ともやられるとは思ってなかったからなァ」
 ネオ・ロアノークは語っている内容にもかかわらず、どこか飄々とした口調で言った。
 格納庫にはかなりの手傷をこうむった三機のモビルスーツが並んでいる。地球軍空母"J.
P.ジョーンズ"、そしてオーブ艦隊はエーゲ海の地球連合軍基地に寄港し、ダーダネルスの
開戦で損傷した船体やモビルスーツの補修に追われていた。
「ええ。でもそれをスエズにも戻らずに、ここで――というのは、正直キツイですよ」
 技術スタッフが苦々しげにネオに意見する。無理もない。 撃墜こそされなかったが、どのモ
ビルスーツも途中で乱入してきた白い機体に手ひどい扱いを受けている。
 あれが"フリーダム"、そして"アークエンジェル"なのだという。さすがに、敵味方の区
別なく噂されるほど有名なヤツは違う。
 スティングとアウルは、おのおの搭乗機のメンテナンスマシンの前で研究員たちと話し合
っている。というか、アウルに関しては食ってかかっているという方が正しい。
「わかっちゃいるがね……だがしょうがない。完膚無きまでにやられたっていうんなら、戻っ
てもまだ言い訳も立つが――」
 ネオは弁解しながら、かたわらに立って期待するように見上げる少女に、ちらりと微笑みかける。
「――ステラたちは、まだ元気だもんなァ?」
 彼の笑顔を見たステラは、ぱっとうれしそうな顔になり、うなずいた。
「うんっ!」
 この少女はネオの言う意味がまるでわかっていないのだ。ネオの胸に、彼女らに対する後ろ
めたさのようなものが、そっと忍び入る。
 ステラたちはまだ元気。だから戦い続けなければならないのだ。元気で――生きているうち
はずっと……死ぬまで。
 その時、キャットウォークの上を兵士が小走りに近づいてくるのが見えた。
「ロアノーク大佐!」
 せいたようすの兵士に、ネオはふと嫌な予感をおぼえて訊く。
「どうした?」
「ロドニアの研究所のことなんですが……」
 ネオはその単語を聞いて、思わずステラの顔を窺った。
 ロドニア――それは彼女らにも深く関係する場所の名だ。彼は兵士を隅に連れて行き、ス
テラから離れた。兵士も声を低める。
「アクシデントで……処分に失敗したようで」
 ネオは顔をしかめた。『処分』というのがどういう意味かを、彼は理解していたからだ。兵
士は言葉を継ぐ。
「さらに、悪いことにザフトが……こちらの部隊が到着する前に……」
「おいおい」
 冗談ではない――さすがのネオも顔色を変えた。
 それは、不手際にもほどがある。研究所の閉鎖に失敗し、そのうえ事後処理の部隊が手を打
つまえに、その存在をザフトに知られてしまったというのか?
 兵士は困惑の表情でうなづく。
「報告を受けて、スエズもあわてているようですが……とりあえずお耳に」
 どうやらえらいことになっているようだ。責任者の首がいくつか飛ぶに違いない。まあ、自
分には関係のないことだが……。
 ネオは肩越しに振り返り、無邪気に目をみはってこちらを見つめているステラに気づく。ご
まかすように笑いかけると、少女はまたおずおずと笑顔になる。どうやらこちらの話は聞こ
えなかったか、聞こえても理解できなかったのだろう。ネオは少し安堵した。

22小説3巻 すれ違う視線:2005/09/04(日) 17:53:14
「ロドニアの研究所の件はともかくとしましても、ステラ・ルーシェに関しましては、もはや
損失と認定するように――とのことです」
 基地司令部から派遣された将校が、ネオに上からの命令を伝える。ネオはメンテナンスベッ
ドに眠る少年たちを見ながら、低くつぶやいた。
「うかつだったよ、俺が……」
 昨日、まずネオのところに届けられたのは、アウルがパニックに陥ったという報せだった。
それを聞いてメンテナンスルームに向かおうとした彼の背後で、今度は格納庫から急を告げる
声が届いたのだ。周囲のスタッフがアウルに気を取られているうちに、連鎖的に暴発したステ
ラが"ガイア"で艦を飛び出したのだった。彼女はその後、ロドニアの研究所がある方角をめ
ざし、消息を絶った。同じ頃、研究所付近で戦闘があったことが確認されている。
 きっかけになったのはどうやら、ステラの前で自分たちが交わした会話だったらしい。彼女
にはわかるまいと思って、研究所の話などしたのが間違いだった。
 自責の念にとらわれるネオに、連絡係の将校はとりなすような言葉を紡ぐ。
「いえ。大佐はじつによく彼らを使いこなし、その功績はジブリール氏も――」
 自分の首根っこをつかんでいる人物の名を出され、ネオの気分はさらに下向きになる。彼は
荒っぽくさえぎった。
「ああ、もういい。そんな話は」
「は……」
 将校はすぐに引き下がった。"ファントムペイン"に逆らおうとするものなどいないというこ
とだ。その主人以外は
「損失……か」
 ネオは将校がさっき口にした単語を繰り返した。その言葉は下の上に苦く響く。三つ並んだ
ベッドのひとつは空っぽだ。ステラは戻らないだろう。ネオを見るたび、幼児のようにあどけ
ない笑顔で迎えてくれたあの少女は。
 損失。彼女が永遠に失われたことをさすには、それはあまりにも無味乾燥な言葉に思えた。
「ま、そういう言葉になるんだろうがね、軍では……」
「はあ……?」
 将校はわけがわからないようで、曖昧にあいづちを打った。兵器のパーツとしてしか見なされな
い強化人間相手に、ネオがためらいをおぼえる理由など彼にはわかるまい。ネオは苦笑しなが
ら首を振った。
「ま、いいよ。もうわかった」
 将校が退出した後、ネオはかたわらの研究員に向きなおる。
「すまんが、二人からステラの記憶を……」
「ええ?消すんですか!?」
 研究員はそこまで要求されるとは思わなかったのか、あっけにとられた顔になる。
「それはちょっと……大仕事になりますよ」
 それはそうだろう。スティング、アウル、ステラは幼いころからずっとあの研究所でともに
育ってきたのだ。実践に配備されてから、さらに彼らの関係は濃いものとなった。二人の記憶
に紛れ込んでいるステラの姿を全て潰すことは、かなりの難事になるだろう。だがネオはかた
くなに主張した。
「わかってるが、頼む。二人にとっちゃ、あんまりよかないだろう?仲間の一人が帰ってこな
い、って事実は。ほら、戦意とかにさ」
 あくまでも彼らの『性能』に配慮するような言い方をすると、研究員は同意した。
「わかりました。すぐにはじめます。」
 確かに彼らのモチベーションを保つには、ステラの死はその存在ごと消し去ったほうがいい。
戦士に死を身近に感じさせてはならないのだ。
 だがこの要望の底には、スティングたちへの憐れみも含まれていた。彼らは彼らなりのやり
方で、あの少女を愛していただろう。その彼女と二度と会えないのなら……はじめから会わなか
ったことにしてやったほうが幸せではないか?
 それとも――と、ネオは自嘲気味に思う。
 彼女の記憶を消し去りたいのは、本当は自分自身なのかもしれない……。

23小説3巻 すれ違う視線:2005/09/04(日) 17:54:25
<私は、過ぎたことをいつまでもネチネチと言う男ではないがね……>
 モニターの向こうで、言葉に反して男はねちっこい調子で言った。
<……だが失敗に、そういつまでも寛大なわけでもない>
「は……」
 ネオは神妙そうな面持ちをつくってその言葉を聞いていた。通信の相手はロード・ジブリー
ル。"ブルーコスモス"の盟主にして、ネオたちの『主人』だ。
<今回の強化人間の損失も、まあ、しかたがないさ。戦闘ともなれば敵も必死だ。そうそうきみ
の思ったとおりには行かんだろう、それも、わかってはいる>
 だが――と、来るのだろう、とネオは白けた気分で思う。ジブリールは目を上げ、モニター
ごしにネオを見据えた。
<だが、目的は達せられなければならないのだよ?すべての命令は、必要だから出ているの
だ。遊びでやっているわけではない>
「ええ、そのことは十分に――」
 言いかけたネオの言葉を横取りして、ジブリールは嫌味っぽく言う。
<――わかっているというのなら、さっさとやり遂げてくれないかね。言われたとおりのこと
を。でないと、こちらの計画もみな狂う>
 計画ねぇ――ネオは正直、うんざりしながら思う。
 勝負は水物と、誰かこういう偉い人たちに教えてやってはくれまいか。だいたい、こんなに
戦争が長引くなどということが、この人たちの計画表には書かれていたのか?ユーラシア西
側の反乱は?自分たちに都合のいい青写真を引いて、それに現実が合致しないからといって、
下っ端を責めるのは勘弁して欲しい。
 だがジブリールは徐々に怒りをつのらせ、語気を荒くする。
<あの"ミネルバ"はいまや、正義の味方のザフト軍などと、半連合勢力に祭り上げられ、
ヒーローのようになってしまっているじゃないか、まったく!コーディネイターどもの艦だ
というのに!>
 まるで口にするのも汚らわしいといった調子で、ジブリールは吐き捨てた。
<それもこれも、ヤツらが勝ち続けるからだろう?>
「……そうですかね」
 ネオは意味ありげに返した。
 たしかに強くなければヒーローではない。だが、それだけがもてはやされる理由だろうか?
 ジブリールは一瞬ムッとした表情になったが、すぐにせせら笑うように言う。

24名無しさんDESTINY:2005/09/04(日) 17:55:34
<民衆は愚かなものさ。先のことなどまるで考えもせずに、いま自分たちに都合の良いものば
かりを歓迎する>
「そりゃまあ、たしかに」
 ついこのあいだまでは、たしかそうやって"ブルーコスモス"のぶち上げたプロパガンダを
歓迎していたはずだ。しかし今度の皮肉は、相手に通じなかったらしい。
<なぜ、ああも簡単に騙されるのか!あのコーディネイターどもが、我らナチュラルに本気
で手をさしのべることなど、あるはずもないだろう!どうせまた、すぐに手を返される!>
 何の根拠もない不信のようにネオには思えるが、ジブリールにとっては「相手がコーディネ
イターである」ということだけで説明になるとみえる。まあ、職業柄しかたないだろう。警官
は泥棒を憎み、"ブルーコスモス"はコーディネイターを憎む。当然だ。泥棒がいなくなった
ら警官は商売あがったりだろうと思うのだが。
<だから、"ミネルバ"は困るんだよ。危険なのだ!これ以上のさばられては!>
 話は一巡し、またこちらに矛先が回ってきた。ジブリールは怒りに顔をこわばらせながら。
きつくネオを睨みつける。
<今度こそ討てよ、ネオ。そのためのおまえたちだということを、忘れるな>
 ネオはひそかにため息をついたあと、答えた。
「ええ……肝に銘じて……」
 通信が切れたあとも、ネオはしばし画面を睨みつけていた。この仮面は思った以上に重宝な
ものだ。相手に表情を読まれずにすむ。
 彼はふと手を伸ばし、デスクに載った円筒型のガラスビンを指先でつついた。ガラスビンの
なかでは、水草の間を小さな魚が泳いでいて、ネオの指先からパッと尾びれをひるがえして逃
げる。これはステラの数少ない持ち物のひとつだった。ふつう戦闘中行方不明となった兵士の
遺品は遺族に送られる。が、ステラにはその遺族がいない。服やその他の私物は処分したが、
これだけはネオが手元に残したのだった。
 ステラは宇宙にいるときは、よくこの水槽を覗いていた。密封された容器の内部は、小さな
閉鎖生態系になっている。魚が排出する二酸化炭素と排泄物によって水草が育ち、魚に食糧と
酸素を供給するという、自己完結した小宇宙だ。彼女はこの中に、何を見出したのだろう?
 既にスティングとアウルは、もう一人の仲間のことなどかけらもおぼえていない。さっき
も上部甲板で、元気よくバスケットボールなんぞをやっていた。ジブリールにとっては、取る
に足りない損失。ネオだけがいまだあの少女の面影に悩まされている。
 自分が甘すぎたのかもしれない。兵器と割り切って彼女らを扱っていれば、こんなことには
ならなかったのかもしれない――後悔が繰り返し彼をさいなむ。
 あの子はなにも知らなかった。なにも知らないまま死んだ。そのことが、どうしてこうも胸
に引っかかるのだろう?
 このビンを割って魚を放ってやりたいという衝動が、ふいにネオを襲う。だが、そんなこと
はよけいなお節介なのだ。こんなちっぽけな魚が自然に戻って、どれほど生きられるだろう。
すぐ他の捕食動物の餌になるのがオチだ。この魚にとってはこの小さなビンの中が楽園な
のだ。
 わかっていながらなぜか、ネオの裡にはいつまでもその衝動が居座り続けていた。

25名無しさんDESTINY:2005/09/04(日) 17:55:55
 巨体のいたるところから炎を噴き上げ、水面を赤く輝かせながら、"タカミカヅチ"が沈ん
でいく。
 そのさまを前にして、ネオは静かに手を挙げ、礼を取った。
 "タケミカヅチ"の蛮勇ともいえる突出を演出したのは、あの柔弱なユウナ・ロマではあるま
い。トダカ一佐――たしかそう名乗った軍人の、実直そうな顔がネオの脳裏に浮かぶ。これが
あのオーブ軍人たちが最後に選び取った、国を護る道だったのだろう。
 勇者が逝く。壮絶な生き様とその意思を、残った者たちに見せつけて。
 ネオは彼らを哀れとは思わなかった。
 この凄絶な死は、全世界に伝えられるだろう。オーブの意思を知らせるものとして。全世界
は彼らのために涙し、連合を憎むだろう。だがもはや連合は、オーブに手出しすることはでき
ない。オーブはこれほどの犠牲を払って連合に恭順の意思を示したのだから。
 彼らはその死を持って、祖国の安寧を勝ち取った。それこそが彼らの望みであったのだ。喜
びこそすれ、悔やんだりはするまい。
 生き残った自分のほうが、よほどぶざまだ。ネオは苦く思う。
 こうしてまで守るほど価値あるものを、自分がかつて手にしたことがあったろうか?
 それなのに、心に決めた目標も果たせず、さらにもう一人――なにも知らない子供を死なせ
てしまった。
 戦場以外、なにも知らない子供を――。
 ここまでの犠牲を払う価値が、果たしてこの戦いにあったのだろうか?
 一度頭をもたげた迷いは消えず、彼の心の底に冷たいとぐろを巻いてうずくまった。

26名無しさんDESTINY:2005/09/04(日) 17:56:37
 メンテナンスルームに並ぶ三つのベッド。うちの二つは空だ。最後のひとつに横たわる少年
は、現在、それらが空である理由を忘れている最中だった。ネオは彼がベッドに入るまえ、一
瞬、自分を見つめたまなざしが忘れられない
 スティングは三人のうちで最も理性的な少年だ。その彼にしても、ネオのことを信じて
いるからベッドに入るのだ。そんな彼らを裏切って、なにもかも奪う。記憶――思い出も、友
だちも、命さえも。
 スティングの目の前にあったのは、怯えだった。強気で、一度だって弱みを見せようとしなかっ
た少年が。これか自分になにが起こるか、彼は知っていたのだろうか?
「何のために戦うのか……」
 知らず知らずのうちに、そんな言葉が口からこぼれ落ちていた。
「……そんなことを考えはじめたら、終わりだな、俺たちは」
 ネオの自嘲はあまりに苦かった。研究員が困ったように「はあ」と応じる。
 彼らにこんなことを聞かせても、しかたない。
 何のために戦うのか――そんなことはわかりきっている。ロード・ジブリール氏が望むから
だ。そのための自分であり、そのための強化人間たちだ。いまさら迷って何になる?後悔し
たらステラが、アウルが戻ってくるというのか?そんなに彼らが哀れなら、せめて残ったス
ティングを逃がしてやればいいというのに。
 ネオの頭に、ステラの水槽が思い浮かんだ。
 ――いいや。結局は自分の感傷なのだ。彼らはここでしか生きられない。
 そして、ネオも同じだ。
 彼は黙って、眠るスティングを見下ろした。少年の寝顔は何の悩みもなく、幸せそうに見えた。

27名無しさんDESTINY:2005/09/04(日) 17:57:36
「"ガイア"の識別コードとは、どういうことだ!?」
 当直兵からの報告を受け、ネオは艦橋へ駆け込んだ。
「わかりませんが、さっきからずっとそれで呼び出しを……」
 答えた通信担当は、当惑の表情で彼を見やった。まるで幽霊でも見たような顔だ。無理もな
い。とうの昔に損失と見なされたきり、戻らなかった機体からの通信など。軍によくある怪談
のようではないか
 だがネオには幽霊を信じる習慣はない。彼は命じた。
「総員第二戦闘配備!――といっても、出られるのは俺の"ウィンダム"だけか」
 敗軍の将の悲しさだ。ほかの"ウィンダム"はことごとく撃墜、あるいは損傷を受け、"カ
オス"も中破、そして――"アビス"はもうない。
 ネオはその事実を振り払うように、ぶっきらぼうに通信担当をうながした。
「……まあいい。応答してみろ」
「はい!」
 通信担当が回線を繋いだ。ほどなく、ステラのものとは明らかに違う声が、スピーカーから
流れ出した。
<ネオへ。ステラが待ってる。ポイントS二二八へ、一人で迎えに来てくれ。繰り返す――>
 まだ若い――ほんの少年のような声が告げる。その言葉の端々に、緊張が漂う。
「大佐……」
 兵士たちが不安げにネオの顔を仰ぐ。ネオはしばし考え込んだ。
 これはどういう通信だ。ネオ――ステラ――彼らの名を知っている者?そして"ガイア"
の識別コードを手にすることができる者……誰だ?そして、何の意図で?
 むろん、罠としか考えられない。だが……。
 理性を裏切って、ネオの胸にかすかな希望がきざす。そして、どんなにかすかでも、その訴
える声は無視しがたい力を持っていた。
 まさか……ステラが……?
「一人で……か」
 彼がひとりごちると、クルーが驚きの声を上げる。
「まさか、行かれるおつもりですか?」
「これは罠ですよ!」
 口々にいさめようとするクルーをネオは制した。
「罠だとしても、なにかしてみなきゃ、なにもわからん」
「ですが、お一人で……!?」
 ネオは皮肉っぽく笑った。
「しかたないだろ?ほかに使える機体がないんだから」
 そういいつつ、どのみち一人で行くつもりだった。相手が『一人で』というご希望なのだ。
ネオはこの話に乗ってみる気になっていた。もう後悔するのはごめんだ。
「あとを頼むぞ」
 言い置いて、彼は艦橋をあとにした。

28名無しさんDESTINY:2005/09/04(日) 17:58:44
「こちら第八一独立機動群、ネオ・ロアノーク大佐だ。"ボナパルト"聞こえるか?」
 ネオは通信回線を開いて呼びかけた。眼下には白く煙る砂糖細工のような原野が広がってい
る。
「識別コードを送る。着艦を許可されたし」
 彼が操る赤紫の"ウィンダム"に寄り添うように、大型輸送艦が高度を下げている。ネオは
そちらに気遣わしげな視線を投げた。
 ほどなく返信があった。
<こちら"ボナパルト"了解。識別コードを確認。――ようこそ大佐。アプローチどうぞ>
 地吹雪のベールを透かして、地上に黒くわだかまる影が現れた。平原に突如出現した要塞の
ようにも見えるその影は、地球連合軍の地上空母"ボナパルト"だ。全長およそ三百メートル
にも及び、船体中央には椀を伏せたようなドームが見える。
 その手前に降下しつつ、ネオは苦い思いを噛みしめていた。またも身の回りの品をまとめて
お引越しだ。だが太陽の降りそそぐエーゲ海から、北の最果てへの移動は、どうしても『都
落ち』という思いを抱かせた。
 ここはユーラシア最北部、ロシア平原。ネオたちはここで新たな任務を仰せつかることになる。
 着陸した機体から降り立ち、防寒具を身につけたネオに、同じような服装の部下たちが輸送
機から降りてきて合流する。大地を狂ったように吹き荒れる風が、頬に細かな雪を吹き付け、
棘が刺さったような痛みをもたらす。
「ケッ!またえらく辺鄙なところに連れてきてくれちゃって」
 息を白くしながら吐き捨てたのはスティングだ。その背後からは、生命維持装置を兼ねた治
療用ベッドを守るようにして、研究員たちが続いている。ガラスの棺のようなベッドに横た
わるのは、いまだ回復していないステラだった。
「だいたい、何だよ、こりゃ?」
 スティングが彼女に、なかば嫌悪の視線を向け、たずねる。
「何だってこんな死に損ないみたいなのまで、わざわざ……」
「いいんだ」
 ネオは冷ややかにその質問をさえぎった。
「きみらには知らないことが多すぎるんだから……」
 ネオはステラを厄介者扱いするスティングの態度の苛立ちをおぼえていた。だがそんな自分
に気づいて自戒する。
 記憶を消されたスティングにとって、いまのステラは、かつて彼が妹分として大切にしてい
た少女ではなく、突然降ってわいた、見知らぬ闖入者にすぎないのだ。冷たく遇するのも無理
はない。にもかかわらず、彼の態度が気に触る。それさえもネオの罪を告発するものだからだ。
良かれと思ってスティングからステラの記憶を消させたのは、ほかでもない自分だ。
 だから、ネオはため息とともにこう答えた。
「……いまさら、それも知らなくていいことさ」
 スティングはけげんそうな表情になり、探るようにネオの顔を見つめた。
 もうその頭の中には、仲間たちの記憶はかけらも残っていないのだ。いまここに戻ったス
テラも、皮肉屋のアウルも、彼の人生には存在しなかった。ならばそれで、いいではないか。
記憶などないほうが、彼らにとっても幸せだ。
 そうだろう?
 ネオは視界を真っ白に覆う雪の乱舞を通して、暗い空を見上げた。
 ――やさしい……あたたかい世界へ帰すと、約束したんだがな……。

29小説3巻 すれ違う視線:2005/09/04(日) 17:59:10
 ネオは"ボナパルト"内にあてがわれた部屋へいったん落ち着く。だがまるでそのタイミン
グを計っていたかのように、コンピュータの通信回線が開き、音声のみのメッセージが届い
た。むろん、ネオたちの飼い主からのものだ。
 ジブリール氏はわざとらしい猫なで声で、こちらのようすなどをたずね、"ボナパルト"の
性能や居住性などを褒めちぎったあと、本題に入った。
<……まあ、何にでも見込み違いということはある>
 彼は真綿で首を絞めるような、やんわりした口調で言った。
<つまりは"ミネルバ"はきみの手には余ると――そういうことだったのだな?>
 ネオは黙っていた。返す言葉もなかったし、どうせ彼の答えなど相手が必要としていないこ
ともわかっていたからだ。いっそ音声も切ってしまったらどうだろう、と考えながら、ネオは
向こうから見えていないことをいいことに、仮面を外し、上着を脱ぐ。
<では、どうしたものかと考えたのだが……さいわい、"デストロイ"が完成してね。きみには
そちらをまかせることにした>
 ネオは苛立ちを転化するように制服を乱暴に放り捨て、バスルームに向かう。背後からジブ
リールの嫌味っぽい声が追ってくる。
<きみたちが"ミネルバ"を討ってくれていれば、こんな作戦は必要なかったのだが……しか
たない。腐った部分は早く取り除かないと、どんどんひろがるからね……>
 シャワーのコックを開きながら、ネオはひそかに唇を噛む。まだ冷たい水流が、古傷で覆わ
れた体を流れ落ちていく。
 ジブリールはくどくどと話し続けていた。
<アレを使ってユーラシア西側を、早く静かにさせてくれたまえ。今度こそね。――それくら
いならできるだろう、ネオ……?>
 一方的に通信は切られた。ネオは立ちこめはじめた湯気の中で、荒っぽく髪をかき回す。
 しかたがない。敗軍の将に発言権など認められない。
 あの艦に三度しかけ、三度とも無残に敗退したのだ。それも、圧倒的多数で挑みながら。自
分がジブリールでも、そんな部下には無能の判定を下すにきまっている。
 あの少年――ステラをネオに託した"インパルス"のパイロット。彼は自分の活躍によって、
ステラの未来を決定してしまったことを知りはしないだろう。
 いまのネオには、彼に託された望みを実行する力などないのだ。
 だが――もう迷うまい。
 ネオはかたく、心に決めた。
 彼らはなにも知る必要などない。あの少年とは、二度と会うこともないだろう。彼はどこか
遠くで、ステラがやさしい、あたたかい世界で暮らしていると信じていればいい。
 そして強化人間たち――ステラとスティングは、すべてを忘れ、これからの戦いに勝つ。勝
ち続ける。それがどんな種類の戦いか、ネオは理解している。だが勝ち続けなければならない
のだ。でなければ、彼らの存在意義は失われ、生きる権利さえ奪われることになろう。
 それが彼らにとって幸福とは言うまい。だが許される条件下で最上の手立てだ。――少なく
とも、ネオは信じた。いや、そう自分を信じこませようとした。

30小説3巻 すれ違う視線:2005/09/04(日) 18:04:45
 "ボナパルト船体中央に位置する巨大なドーム。丸天井の下には、不吉に黒光りする装甲を
持つ、巨大な――あまりに巨大すぎて、その全貌を見てとることさえ難しい、異様な兵器が収
められていた。
 GFAS-X1"デストロイ"――戦略装脚兵装要塞と呼ばれるに至ったその兵器
は全高三十メートルをゆうに超える、まさに要塞というべき巨体を持つ。カブトガニを思わ
せる円盤型の本体下部には、鳥のように折れ曲がった二本の脚部が伸びている。そう、これは
モビルアーマーなのだ。恐るべき火力をその巨体に秘めた――。
 ネオはその前にたたずみながら、抑留中のダメージから回復して間もないかたわらの少女に
語りかけた。
「きみの新しい機体だよ」
 彼らから少し離れて立っていたスティングが、その言葉に驚いてネオを睨みつけた。だがそ
の視線に気づかぬようすで、ステラは無垢な目を見開いてネオを見上げる。
「ステラの……新しい……?」
 そのいとけなさが胸に痛い。だがネオは心を鬼にする。
「ああ、ステラもこれでまた戦わないとな……」
 あの少年の真摯な瞳を思い起こしつつ、ネオは重ねて言った。
「でないと怖いものが来て、私たちを殺す」
「こ・ろ・す……」
 あどけなかったステラの表情が一転して、恐怖に歪むのを、ネオは耐えがたい思いで見守る。
「ステラも……」
 ステラは震えながら、助けを求めるようにネオにすり寄る。
「ネオも……?」
「そうだ」
「いや……そんなの!死ぬのはいや……!」
 いまにも泣き出しそうなステラの頬に手を這わせ、ネオは低くささやきかける。
「なら……やらないとな」
 そう、ステラが死なないためには、彼女が『性能』以上の力を出さなければならない。その
過剰な防衛本能を引き出すために、ネオは彼女を追い詰めるようなことを口にした。自
分の言葉に彼女にどれほどの恐怖をもたらすかを知りつつ。
「ステラならできるだろう?」
 彼は悪魔のように、なにも知らない少女の恐怖につけ込み、そそのかす。
「怖いものはみぃんな、なくしてしまわなければ……」
「こわいもの……」
 怯えきっていたステラの目に、狂おしいまでの決意が宿る。
「…………なくす」
 殺せ――と。
 彼の意思を受けてステラはきっぱりとうなずく。
「……うん!」
 悪魔そのものが顕現したかのような、禍々しい機体に向かっていく彼女を、ネオは苦い思い
を噛みしめながら見送る。

31小説3巻 すれ違う視線:2005/09/04(日) 18:05:16
 たとえ地獄に落ちようとも、悪魔に魂を売り払おうとも、自分たちは勝たなければならない。
大切なものをすべて忘れ、自分しか頼るもののない哀れな少女を利用してでも。それがす
なわち、彼女自身が生き残る、唯一の手段でもあるのだ。
 ステラをのみ込み、巨大なバケモノが目を覚ます。エンジンの低い唸り声がドームの内部を
満たし、枷にも似た点検用のケーブルが次々と外されてその巨体を解放する。
<生体CPU、リンゲージ良好>
 アナウンスを聞きながら、ネオも自らの"ウィンダム"に乗り込む。
 『生体CPU』――それがいまのすてらをさす単語だ。ネオ以外誰も、その言葉に疑問を抱く
ようすもない。彼女らはパイロットではなく、モビルスーツの部品。言葉とは不思議なものだ。
欺瞞だと知りつつ、使っているうちに本質までも、頭の中で書き換えられてしまう。
 アレは哀れな少女ではなく、兵器の一部だ――と。
<非常要員待機、X1"デストロイ"、プラットフォーム、ゲート開放>
 頭上のドームが開いていくのを見上げながら、ネオは思った。
 ――そうやって割り切れれば、いっそ楽だろうに。
 開いたゲートから"デストロイ"が、重々しい一歩を踏み出した。その巨体からすると、予
想以上になめらかな動きだ。吹きすさぶ雪まじりの寒風に身をさらした"デストロイ"は、円
盤部の数知れぬブースターからガスを噴射し始める。やがて風に逆らって、巨体がふわりと
持ち上がり、滑るように離艦した。
 それを見届けた後、ネオは自らの部隊に号令する。
「よし、こちらも出るぞ!」
 待機していた機体が次々とハッチに運ばれていく。そのとき、ふてくされたスティングの顔
がモニターに映った。
<……けど、なァんで俺にはアレ、くれねェんだよ>
 彼はよほど、あのバケモノじみたシロモノに乗りたかったらしい。
<あーんなワケのわかんねえ病みあがりより、俺の方がよっぽど――>
「適性なんだ」
 彼の言葉を聞くに堪えずに、ネオはさえぎった。
<はァン?>
 スティングが、よく理解できないのか顔をしかめる。
「ステラのほうが効率がいいと――データ上でな」
 ネオは吐き捨てるようにいい、機体を発進させた。
 そもそもことのはじめ、"アーモリーワン"から三機のモビルスーツを奪うにあたって、ス
ティングたちが選抜されたのも、その適性ゆえだ。手に入った機体データをもとに、研究所に
いる子供たちのうち、最も適性がある者たちが三人、選ばれた。それがスティング、ステ
ラ、アウルだ。なにも知らない、兵器として育てられた子供たち。それでも彼らの間には、一
種の絆が存在していたのに……。
 それさえ、もはや残っていない。
 自分が奪ったのだ。もとからなにも持たない彼らから。
 だが、もはや後悔しても遅い。この期に及んで思い惑うことになにほどの価値があるだろう。
ネオは愚かな逡巡を振り捨て、赤紫の機体を駆って上空に舞い上がった。

32小説3巻 すれ違う視線:2005/09/04(日) 18:05:34
 ほどなく前方に雪煙を立てて接近する影を認め、彼はスティングの"カオス"とともに"デ
ストロイ"の両脇についた。こちらの侵攻を知って出撃してきた、ザフトのレセップス級地上
戦艦とモビルスーツ隊だ。雪原を蹴立てて四足獣型モビルスーツ"バクゥ"と重火力の"ガ
ズウート"が敵軍前面に展開する。上空は"グゥル"に乗った"陣"や空戦用の"バビ"が
覆っていた。
 まずザフト側がしかけた。レセップス級の砲口が火を噴き、"バクゥ"や"ガズウート"が
いっせいにビームを放つ。それらは、宙を滑空するモビルアーマー――あまりに巨大な的――
に向かっていた。
 無数の火線が"デストロイ"の巨体をまさにとらえようというとき――円盤前面部のリフレ
クターが光った。とたんに機体の直前ですべてのビームがはじき返される。"ザムザザー"、
"ゲルズゲー"同様、このモビルアーマーにも鉄壁の楯が装備されていた。陽電子リフレクタ
ー"シュナイドシュッツ"SX1021だ。
 そしてステラが反撃に転じる。円盤上部から突き出した二対の砲身が展開し、大地を迫り
来るモビルスーツ群に向けられる。それ自身三十メートルにも達しようという巨大な砲身が火
を噴いた。強烈なビームが地上を薙ぎ、前面に展開するモビルスーツのみか、その背後にいた
戦艦までもが一瞬にして炎の塊に転じる。
 高エネルギー砲"アウフプラール・ドライツェーン"――そのあまりの威力にネオまでが
息をのんだ。大気や舞い散る雪による減衰など、この恐るべき砲台にはまったく関わりなく思
える。あたりは瞬く間に虐殺の場となった。戦意を失ったモビルスーツ群を、ビームの奔流が
撫でるように灼きつくしていく。直撃を食らった機体は原形さえ残さずに蒸発する。周囲を飛
び回り、死角から攻めようという"バビ"は、ネオとスティングがことごとく叩き落す。ほ
どなく、一方的に戦闘は終わった。ビームによって雪原は長い溝を刻み込まれ、無残に散り果
てた機体の残骸が折り重なって白い色を隠す。
 そして雪原の向こうには、ネオたちの侵攻予定地が広がっていた。いまこのときも、数十万
 を超える無辜の人々が、いつもと変わりないいとなみを続ける都市が――。
 ネオは自分がこの世に地獄を解き放とうとしてることに気づき、あらためて戦慄をおぼえた。

33小説3巻 すれ違う視線:2005/09/04(日) 18:06:43
「くそッ!やらせはせん!」
 ネオは吐き捨てながら"フリーダム"に迫る。またもよけいなところへしゃり出てきた
コイツらなどに、ステラを墜とさせるわけにはいかない!
 その時彼の死角を衝いて、一機のモビルスーツが舞い降りた。礫のように落ちてきた白、
赤、青の機体は、まっすぐ"デストロイ"に飛びかかる。
 ――"インパルス"!?
 ネオは愕然として"フリーダム"を残して機体を返す。
 まさか!なぜここにアレが――あの少年が!?
 思わぬ方向から急に射かけられたビームに、"デストロイ"の反応が遅れる。その間に"イ
ンパルス"はその懐に飛び込んでいた。
「ステラーッ!」
 "インパルス"のサーベルがきらめく。その刃先がコックピット付近の装甲をえぐり、破片を
まき散らせる。ネオは必死で機体を駆った。
 ステラを墜とさせるわけにはいかない――誰より、あの少年には!
 恐怖に駆られたステラの叫び声が、スピーカーごしにはじける。"デストロイ"がその叫び
に応えるように、円盤周囲からビームを迸らせた。彼女の恐怖が無差別に街を吹き飛ばしてい
く。その行為に逆上したように、"インパルス"はふたたび"デストロイ"に向けて突っ込ん
でいく。両者の火線が空中で交錯する。
 彼らは互いに打ち合う相手が誰なのかを知らない。この悲劇を見ていられず、ネオは横から
"インパルス"に突っ込んだ。
「やめろォッ!坊主!」
 彼は機体をぶつけながら、声を限りに怒鳴った。

34名無しさんDESTINY:2005/09/05(月) 22:23:59
【Д゚ )wヘ√レv】フラガ家の謎 6【wヘ√レv( `Д】

フラガ家スレです。
まだ終わらんよ。

【ムウ】 ジョージ・グレン総合スレッド【ラウ】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1060422305/
【ムウ】フラガ家の謎【ラウ】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1061397169/
【NT】フラガ家の謎 2【宿縁】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1092330517/
【仮面】フラガ家の謎 3【宿敵】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1098789608/
【戦いの】フラガ家の謎 4【遺伝子】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1112006125/
【血が導く】フラガ家の謎 5【新しき力】
http://anime.2ch.net/test/read.cgi/shar/1119704444/

35名無しさんDESTINY:2005/09/05(月) 22:24:44
テンプレ>>14-18

36名無しさんDESTINY:2005/09/07(水) 04:45:30
>>34
もう終わってくれてかまわんよ

37名無しさんDESTINY:2005/09/19(月) 19:50:18
あげ

38akira:2005/12/15(木) 02:31:43
契━━(漓㞍)━━!!!
http://noma−neko.com
こんなサイトがあったなんて
『のまねこどっとこむ』
ブラックメールだよ。
相手が回答してきた時にはテンションぶちアゲだyo

39名無しさんDESTINY:2007/09/24(月) 21:52:39
上げ

40名無しさんDESTINY:2007/10/16(火) 16:24:39
☆☆☆こんなの見つけました☆☆☆
http://u15.byethost13.com/
http://u15cc.newsit.es/
http://u15.hyperphp.com/

41名無しさんDESTINY:2011/03/04(金) 18:42:48
3Dカメラで撮ったおっぱいエロすぎw
すれ違いおっぱい@ともも
http://oppai.upper.jp


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