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フレイ様人生劇場SSスレpart5〜黎明〜

101刻還り:2004/03/15(月) 23:39
「青春だな。」

二人の感じがなんともほほえましく、マードックはうんうんっと頷く。
今のキラを見ればまさに、年相応の少年である。
とても、MSに乗って戦争に出ているとは思えない。
だからこそ、それが歯がゆいものでもある。

「を、いたいた。」

声の主はフラガ。

「探したよ。」
「坊主ですか?」

フラガの言葉にマードックが反応する。
だが、フラガの探していた相手はキラではない。

「違う違う、俺が探していたのはこの子。」

と言って、フレイを指差す

「え、私ですか?」
「そっ。」

驚くフレイに、軽く応えるフラガ。
フラガはそそくさとフレイを促し、格納庫から連れ出していく。
それをキラとマードックは唖然と見ていた。



「さあ、ここだ。」

ある部屋の前に促される。
プシュッというエアー音とともにドアが開かれ、フレイは中に入る。

「ラミアス艦長、バジルール中尉。」

そして、フレイの後から入ってきたフラガ。
つまり、この場にはアークエンジェルの責任者が集まっているのだ。

「もう身体は大丈夫かしら。」

正面に座っている、マリューがフレイの体調を心配して声をかけた。

「は、はい。」
「そ、それはよかったわ。」

マリューはホッと息を吐き、ほがらかな表情を見せる。
しかし、すぐに真剣な表情へと変わり、フレイの目を見る。

「なぜ、この場に連れてこられてかわかるかしら?」

マリューの言葉に少し考え込むフレイ。
思いつくことは唯一つ。

「ストライクに勝手に乗ったためですか?」
「ええ、そうよ。」

頷くマリュー。

「とりあえず、訳を聴こうかしら。」

フレイはマリューだけでなくナタル、フラガの視線を強く感じる。
緊張のあまり震えてきそうだが、それを我慢するように俯く。
そして深呼吸をし、正面を見て胸を張って言った。

「シャトルを、キラ達を護るためです。あのままではシャトルはデゥエルに撃たれていました。」
「そうね、結果的にそうなったと言えるでしょう。」

事実、フレイが知っている通りにデゥエルはシャトルを撃とうとし、フレイはそれが視えた。
フレイは自分の行為が正しかった感じていた。


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