[
板情報
|
R18ランキング
]
したらばTOP
■掲示板に戻る■
全部
1-100
最新50
|
1-
101-
201-
301-
401-
501-
601-
701-
801-
この機能を使うにはJavaScriptを有効にしてください
|
アラ虐SS投稿スレ
208
:
名無しさん
(ワッチョイ ad88-2c1b)
:2019/06/19(水) 04:44:21 ID:ulRnjgQU00
「これで小さいアライさんたちも一人前なのだ!」
小さな山の麓、遥か遠くに街を望む一本道で母親のアライさんが3匹の若いアライさんの旅立ちを見送っている。
「アライさんの大事な大事な小さいアライさんたちはこれからヒトの住むところに冒険するのだ!それで美味しいものやあったかモフモフなものをたっくさん持ち帰るのだぁ!!」
「たのしみなのだ!!」「がんばるのだ!!」「おみやげもってくるのだ!!」
3匹の若いアライさんはワクワクした気持ちを抑えられず声を上げる。
そして3匹は声を合わせ「アライさんにおまかせなのだー!!」とまるで勝どきを上げる様に叫んだ。
そして母親である大きなアライさんに背を向けると人里に向かい歩いていく。
「気を付けるのだー!!!」
大きなアライさんは感動の旅立ちを盛り上げる様に旅立つ我が子に声援を送る。
感動の別れを演出しては見たものの、車なら1時間半程の道のりも、ようやく3〜4歳児程度の背丈があるかどうかの小さなアライさん達では目指す街までは三日は掛かるだろう。
成長しても10歳児程の大きさにしかならないアライさんだがそれと比べても遥か遠くの人間の街へ冒険させるのは無謀であろう。
事実、既に母親と別れで30分以上経っているのに小さいアライさん達の姿はまだ声の届きそうな距離にいる。
「小さいアライさん達は全然遠くに行かないのだ、とんだウスノロどもなのだ・・・寒くなるまでにご飯やあったかフワフワが必要なのだ、不安なのだー」
大きなアライさんは今頃になって無謀な旅立ちを不安に感じている様だ。
そうこうしているうちに3匹を遮る様に右手の木立から人間が表れた。
人間は背の高い女性で野球のユニフォームに身を包み右手には金属バットを携えている。
「おっ、ゴミパンダの子じゃーん、どこ行くのー?」
女は3匹のアライさんに声をかけた。
「なんなのだ?アライさんはしらないやつとははなさないのだ」
「おまえ、いいヒトさんなのだ?わるいヒトさんなのだ?」
「なんかたべるものもってないのだ?」
3匹はてんでバラバラに返事をする。
「じゃあアタシは良い人か、悪い人か、どーっちだ」
女はそう言うとポケットから飴玉を取り出し包み紙をほどくと食べ物を欲しがったアライさんに飴玉を渡す。透明のカンロ飴だった。
「アライさんにこのキラキラくれるのかー、キラキラたべるものなのだ?」
「そうだよー、とっても甘くておいしいよー、食べてみ?」
女はそういうとポケットからもう一つ飴玉を取り出して口に放り込み美味そうに口の中で転がすと飴玉を貰った小さなアライさんも女に倣って飴をなめ始める。
「んまい!んまいのだあぁぁ!はじめてたべたのだー、キラキラあまあまおいちーのだぁぁあ!」
アライさんは感動で大きな声を上げる。
「おまえいいヒトさんなのだ!アライさんにもキラキラのあまあまよこすのだ!」
「ほいよ!アタシは良い人だからねー」
女はもう1匹のアライさんに飴玉を渡しながら無視を決め込んでいた最後のアライさんに目を向けると「あんたは?」という顔をする。
「ア、アライさんにもキラキラあまあまよこすのだ・・・」
最後のアライさんはおずおずと手を出す。
女は「そうそう、素直が一番だよー」といいながら飴玉を渡す。
「で、ゴミパンダ達は何してんのー?」女の問いかけにアライさんの1匹がはっとした表情をして自分達に言い聞かせる様に答える。
「アライさんたちはー、ヒトのすんでるところにいっておいしいものやあったかモフモフをさがすのだ!!」
ぐっと手を握り高らかに宣言する。
「で、さっきからいってるゴミパンダってなんなのだ?」
「あれ、知らないの?人間の間じゃあんた達のことはかっこよくゴミパンダって呼んでんのよ?ね、ゴミパンダって良くない?」
そう言われたアライさん達は口々に「ゴミパンダ、かっこいいのだぁ!」「アライさんはゴミパンダさんなのだ?」「きょうからゴミパンダさんって呼ぶのだぁ!」と明らかに馬鹿にされているのも気付かずに“ゴミパンダ”を名乗っている。
再確認したばかりだというのにあっという間に冒険のことは忘れている様だ。
「おまえのもってるピカピカのぼうはなんなのだ?」別のアライさんが尋ねる。
「あれー、ゴミパンダは知らないのー?これでカコーンとやると空が飛べんのよ、鳥みたいにピューっとね!」
「それは・・・ほんとうなのだ?」アライさんが目をキラキラさせて身をのり出す。
「ほんとほんと、ゴミパンダも飛んでみる?」女が尋ねると3匹のアライさんは一斉に
「とびたいのだー!!!」と手を上げる。
「えー、みんな飛びたいの?結構大変なんだけど、飛ばすの」
「ゴミパンダさんがとぶのだー!」「そらをとんでくろいとりさんみなごろしにするのだ!」「ゴミパンダさんがいちばんゆうしゅうでてきにんなのだー!」
3匹は我先にと女に纏わりつく。
「仕方ないなー、今回だけだよ?じゃあそこに並んで並んでー!」
女はアライさんを山側に向かって一列に並ばせると金属バットを振りかぶる。
新着レスの表示
名前:
E-mail
(省略可)
:
※書き込む際の注意事項は
こちら
※画像アップローダーは
こちら
(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)
スマートフォン版
掲示板管理者へ連絡
無料レンタル掲示板