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アンチのんたぬスレ 6

506473:2016/05/17(火) 21:21:25 ID:lCY4JHq.0
「でさ。あとちびが2体いるんだけど...どうする?予定通りやる?」
「うん。反応してくれるかどうかわかんないけど、折角だからやり切ろうよ」
「了解。じゃあ、ちび野郎を持ってくるわ」

さて、ぷち屑を処分したところで、次はちび屑の出番である。
本当は、ここでこの屑狸の精神的なトドメを刺してやるつもりだったのだが...。
思いのほか大変なことになってしまった。
まあしかし、ここで殲滅しなければ、またいつ、人様に迷惑をかけるかわからないのがこの屑狸である。
僕の気持ちに、変化なんてあるわけなかった。

「どう準備できた?」
「うん。持ってきたよ」
「はなちぇ!はなちぇ!!」

ぷち屑だろうがちび屑だろうが、まず第一声はほとんど変わらない。
この屑共は、本当に成長しているのだろうか。

「離しませんよーだ」
「こいつむかちゅく!!まーやんにいいちゅけゆ!!」
「いいちゅけたって無駄ででちゅよー」
「うるちゃい!むかちゅく!!いいちゅけゆ!!!」
「またでたー!いいちゅけ!!いいちゅけ!!!」
「うゆちゃいうゆちゃいうゆちゃいぃぃぃーー!!」

トランシーバーに意識を傾けると、友人がちび屑と戯れていた。

「急にどうしたの、遊んじゃって」
「いや、この『いいちゅけゆ!』っていうのがなんかツボに入っちゃって」
「あーなんかわかるかも」
「でもなんかいいじゃん。ここいうふうに、粋がらせてからバラすっていうのも」
「うん。悪くないね」

友人は、いわゆるギャップ萌えというものに目覚めたのだろう。
ちょっとその「萌え」に興味を持った僕は、バタつく屑狸をシカトし、トランシーバー越しの音声に集中した。

「赤ちゃん言葉しか話せないんでちゅかー。おばかでちゅねー」
「うゆちゃいやん!ちびちゃあはりっぱなたぬきちゃあやん!あかちゃあちゃうもん!!」
「じゃあ赤ちゃんじゃないって証拠に『うるさい』って言ってみよう」
「うゆちゃい!!」
「うるさい」
「うゆちゃい!!」
「うるさい」
「うゆちゃい!!」
「うるさいも言えないんだー。やっぱりあかちゃんだー」
「うぅぅぅぅぅぅうううぅ。うゆちゃいうゆちゃいうゆちゃい!!!あかちゃあちゃうやぁぁぁぁぁぁぁん!!!!!」
「おばかなあかちゃんにはおちおきですよー。はい、まずは人の言葉を聞き取れない、どうしようもないおみみさんをおっきなはさみで切り取りましょう〜」

バチ....。バチ...。

「ヒッ!!!いっいちゃいやぁぁぁぁぁん!!おみみちゃんいちゃいやぁぁぁぁ」
「では次に。バタバタしてるしっぽさんを取っちゃいましょう」
「やめちぇ!ちっぽちゃんはたかやも...」

プチン..。

「びゃぁぁああぁぁぁぁぁあぁぁぁ!!ちっぽちゃんんんんんんんんんっっ!!!」
「だいぶすっきりしてきまちたね〜」
「もぅうぅぅ、いちゃいのややぁぁぁぁあ....」
「続いては。邪魔なあんよさんを落としちゃいましょう」

ザグザグザグ...。ザグザグザグ...。

「ビャァヤヤァャャァヤアャァャャァヤアアヤアヤャァヤアヤアャァャァャァヤャァヤア」
「うん!これでもう、おちびちゃんもあかちゃん卒業して、天国に遊びに行けるね!!」
「イチャイ...ヤン...ウヤン...イチャイ....ヤン...」
「出血多量でもう死にそうだな。おーい。もうそろそろあの世行きっぽいんだけど、どうするよ」
「予定通り最後までやっちゃって。アレはやっぱり、親のケージに突っ込みたいから」
「了解。ではおちびちゃん。お兄さんと遊んでくれてありがとう。天国にいったら、うるさいが言えるようになるといいね!」
「ウャ...ン....」

チョキン...。チョキン...。チョキン...。チョキン...ボト。

「終わったよ。首以外は下に落としていい?」
「うん。落として処分しちゃって。後片付けはこっちがやるから」

5階のベランダから、両耳、尻尾、脚、胴体の順に道に落とされ、それぞれがそれぞれ、地面で廃棄物へと化した。


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