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アンチのんたぬスレ 6

504473:2016/05/17(火) 21:19:15 ID:lCY4JHq.0
「落下物注意(続)」

「おちびしゃあぁぁあぁぁぁ......!!!」

ケージの中で項垂れ、鼻水やらよだれやら涙やら、あらゆる体液を放り出す屑狸を他所に、僕は再びトランシーバーの先に話しかけた。

「予想通りの反応だよ。バッチリバッチリ」
「ちゃんと聞こえてるよ。ほんっと最高。下がどうなってるのか俺も見てみたいわー」
「で、次の準備は出来てる?」
「もちろん」

そういうと友人は、ベランダからミノムシのような形をした「何か」を吊るし始めた。

「ベロベロ泣いてるのはいいからさ、のんたぬちゃん。ちょっと上を見てごらんよ。もしかしたら、涙が乾くかもよ」
「うぅぅぅるさいやぁぁん...!!だぁああれが、おちびぃしゃああぁ、ころしぃぃたにぃぃいいいんげんのぉぉ、いうことなんかぁぁぁあ!!」

目の前の屑狸は、もはや何だか呂律も回ってないし、パニックに陥っているのか、もはや狂人のような喋り方さえしていた。
周囲が可愛い可愛いと持て囃されれば調子に乗り、一方でこうして窮地に叩き込まれると凄まじい醜態をさらす。
そのギャップがさながら、見るものによって美しくも見えたり醜くも見えたりする「夢魔」、サキュバスのようなものだと感じられた。
つまりのんたぬとは、そういう生き物なのだろう。

「あんまり泣いてたってしょうがないと思うんだけどさ...」
「いゃやゃゃやゃややあぁぁぁあぁ!!」

屑狸の騒ぎ振りが最高潮に達したその瞬間。
いつまで経っても言うことを聞かない屑狸の上に、「何か」から放たれた、個体とも液状とも言いつかないものが、ぴとぴとと落下していった。
そしてその小汚い物体は、泣きわめく屑狸の頭部に落ち、そして染み込んでいった。

「...やゃゃやゃん????」
「あーあー。もうちょっとで『2階から目薬』作戦、成功だったのに」
「お前それ『2階から目薬』じゃなくて『5階から糞尿』だろ。それに文句言うな。5階からうまく落としただけでも褒めてくれよ。一歩間違えばお前に直撃だぞ」
「いやいや感謝してるよ。あんまりストレートな表現はつまんないって思ってね。でも5階からしっかり落とすとは。さすがだね」

そう。ミノムシ状になっていた「何か」は、2体のぷち屑をロープでグルグル巻きにした、いわば糞袋であった。
友人は上手く腹部を縛り付けてくれたのか、その「何か」は見事に自らの汚物を発射し、生みの親に命中させたというわけである。
僕の算段では、顔面に汚物を直撃させて心身ともにショックを与えてやろうと思っていたのだが...。
多少狙いは外れたものの、命中したのだから良しとしよう。


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