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「あなたは昔から男の子だよ?」√菜々
1
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/10/11(月) 00:20:49 ID:nfnLK1A2
春。
出会いと別れの季節、春。
それはここ、虹ヶ咲学園にも当然訪れる。
三年生は卒業して、新入生が新たに加わる。
それは今までもあったことだし、今更戸惑うこともない。
たった一つだけ、あることを除けば。
歩夢「──どうしたの? 今日は朝からなんだか調子が悪そうだけど……」
侑「あ、あぁ……いや、なんでもないよ、歩夢」
歩夢「ならいいんだけど……何か困ってることとか、悩みごとがあったら、なんでも相談してね!」
幼馴染みの上原歩夢。
自分で言うのもなんだけど、可愛い女の子だと思う。そんな子が幼馴染みだと……羨ましがられるんだ。
そう──特に、今は。
歩夢「そういえば、今日は身体測定があるんだって。『女子』は更衣室使うみたいだけど、間違って入っちゃだめだよ〜」
自分が──女の子から、男の子に変わってしまっている今は。
☆☆☆
侑「はぁ〜〜〜なにがなんだか……」
まさか眠りから覚めたら男の子になっちゃってるなんて……いや、わけわかんないよ。
わけわかんないけど、仕方ないから順応する。
わかっていることは、歩夢とは変わらず幼馴染みであること、自分のことは僕と呼ぶ事、そして一番驚いたのは、ここではスクールアイドル同好会が存在しないこと。
スクールアイドルという文化自体はあるようだけど……。
先生「はい、身長169センチ、体重は57キロね」
侑「ご、57……」
先生「ん? どうしたの?」
侑「いえ……」
女の子の体のときを、かんがえるとちょっとショックだったけど、別にこれくらいが普通、というかちょっと軽いらしい。
むしろ身長はもう少し欲しいくらいだね、なんて言われた。
(むしろ、視線が高くなって変な感じ)
まさか歩夢を見下ろす日が来るとは思わなかった。
(でも、なにはともあれ、だよね)
どんな理屈、ファンタジーで私が男の子になってしまったのかはわからないけど、普通に日常を送らないと。
もしかしたら、そのうち元に戻れるかも……しれないし。
「え〜と、となると気を付けないといけないことは……」
うっかり女子トイレにはいらない、男子のちんちん見えても動揺しない、僕っていうこと、男の子っぽく過ごすこと。
52
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 08:07:26 ID:OUFWyk4U
環境音だけが耳に入ってくる。
車が走り去る音、雀の鳴き声、クラクションの音、発情期の猫の騒がしい鳴き声。
菜々「……」
言葉を探しているのか、菜々ちゃんは黙ったままだ。
それもそうかもしれない、どんな流れかこれからクラスメイトの、その上最近仲良くなったばかりの男子とキスをしようと言うのだから。
平然とされていたら、それはそれでショックなような。
侑「中川さん」
結局、この状況にしたのは私だから。
リードするのは当然私じゃないと。
菜々「ぁっ……」
そこでようやく菜々ちゃんと目線があった。
紅潮した顔。少し潤んだ瞳。
薄い桜色の唇に、私は自然と引き寄せられていた。
侑「ん……」
菜々「ふぁむ……!」
ちゅくり、と音を立てて唇が重なりあった。
重なりあった、というよりも本当に触れ合うだけのソフトなキス。
菜々ちゃん風に言うのなら、これがまさに「ちゅー」だった。
53
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 08:16:04 ID:OUFWyk4U
あまり長すぎても、なんだかよろしくない気がして早めに唇を離した。
菜々ちゃんはなんだか呆けてしまっていた。
ポッー、と何も考えられていない。そんな顔だった。
侑「中川さん?」
菜々「あっ、は、はい……気持ちよかったです……」
侑「えっ、あ、あぁ、それなら良かった……」
予期していなかった言葉に保っていた余裕が崩された。
さすがに今の発言が結構な事だと気づいたのか、ぶわっと顔をほんのりどころか真っ赤にさせて、「違うんです!」と両手を交差させて何かを否定した。
菜々「いっ、今のはその、違くて……!」
侑「……いいんじゃない? 確かめたかった事、だったんだから」
菜々「ぁ、う、ぅう……」
54
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 08:23:36 ID:OUFWyk4U
侑「……でもさ」
菜々「?」
侑「いや……僕から言い出しておいて何を、と思うかもしれないけど……良かったの? 僕で」
ファーストキスが──そう続けて私は菜々ちゃんに伝えた。
菜々「……私は、嫌とは思いませんでした。初めてのキスが、高咲さんで」
面と向かって言われてしまうと、さすがに目を逸らしたくなった。
ファーストキスの相手で良かったなんて言われたら、そうなるでしょ。
それもこんな菜々ちゃんみたいな可愛い子に。
55
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 08:29:40 ID:OUFWyk4U
あんまりにもときめいてしまったから──
侑「……もう一回してもいい?」
菜々「は、はい……んっ」
瞳を閉じて唇を差し出す菜々ちゃん。
写真に納めたいくらいたまらない瞬間だった。
とにもかくにも、私は遠慮なく二度目のキスをした。
★★★
菜々「じゃあ……高咲さん、また学校で」
侑「うん。またね」
私達は、キスをした。
だけど関係はこれからも変わらない──話の合う、仲のいい友達。
だから今日のキスは、本気のキスじゃなくて……どんなものかを確かめ合う「練習」のようなものとお互いにそう思うことにした。
キスごっこ、とでも言うのかな。
56
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 08:31:32 ID:OUFWyk4U
夕方頃に。
57
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 17:25:24 ID:OUFWyk4U
でもしちゃったことには違いはなくて。
今でもまだ、菜々ちゃんの唇の感触が残っている気がした。
ふにふにしていて、信じられないくらい柔らかくて。
許されるのなら、もう一回したいな……なんて思っていた。
★★★
初めてキスをしてしまいました。
まだ、仲良くなってから一ヶ月も経っていない男の子と。
急激な速度の展開に、私の体の火照りは未だに治まらない。
こんなに簡単にキスをしてしまっていいのかな……でも、あれは練習って、お互いに納得したから……。
菜々「……練習」
練習という建前があれば……他のことも……。
菜々「っ! いけません、そんなことばかり考えたら……!」
58
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 17:28:44 ID:OUFWyk4U
でも……私の頭の中には様々な妄想が膨らむ。
菜々「……二人だけの、秘密なら」
……そう、二人だけの秘密にすれば。
何をしても……いいんじゃ……?
菜々「……」
★★★
月曜日、当たり前に学校は始まる。
ごく普通に登校して、授業を受ける。
友だちと話して、歩夢とも話して……。
放課後、菜々ちゃんとも雑談をする。
他に誰もいない生徒会室で。
今日はなにもないらしく、放課後になってすぐに会えた。
59
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 17:33:00 ID:OUFWyk4U
菜々「ほら、これとかすごく良くないですか?」
侑「どれどれ……」
生徒会室のソファに隣同士に座り、菜々ちゃんがスマホで見せてくれるアニメの名場面を一緒に眺めていた。
スマホの小さな画面を共有して見るから、肩が触れ合う程度の距離。
でも私達は、友達だから……気にしない。
60
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 17:38:34 ID:OUFWyk4U
菜々「ふふ、ここが大好きで……」
菜々ちゃん嬉しそうに揺れると、尻尾のように三編みも揺れる。
何気なく、私は三編みについて聞いてみた。
侑「そういえば、三編み以外にはしないの?」
菜々「? そう、ですね……特には考えたことはなかったのですが……どうしてですか?」
侑「いや……」
その先を続けようかは迷ったけれど、私は言いたい事は言う主義。
侑「三編みも可愛いけど……他の髪型も似合いそうだなって」
61
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 17:57:46 ID:OUFWyk4U
菜々「あっ、ありがとうございます……」
侑「……」
照れ照れともじもじ。
そんな菜々ちゃんが可愛らしくて。
ドキドキして……。
侑「中川さん」
菜々「は、はい」
侑「……また練習しない?」
それは、つまりは。
キスしよう、って行っているのと同じことだった。
菜々「……はい」
ギシりとソファがきしむ。
私が身体を動かせ、菜々ちゃんの方へ乗り出したから。
侑「ん……」
菜々「ぅうむ……!」
外では運動部の声が飛び交っている。
そんな中、私は汗一つかかず、菜々ちゃんとキスをしている。
昨日に続き、二度目のキス。
それがソフトな触れ合うキスで終わる訳が無くて──
侑「……中川さん、他のやり方も試してみようよ」
★★★
菜々「こ、こうですか……?」
侑「うん……」
私は変わらずソファに座ったまま。
菜々ちゃんは、私の膝の上に対面して座ってもらう。
女の子座りの体制で、私の膝に。
何をするかというと。
その体制のまま、お互いに抱きしめ合い……そのままキスをする。
侑「ん……」
菜々「っ、むぁ……」
菜々ちゃんのぬくもりと、密着する身体。
たまらない。
あまりにもたまらなかった。
62
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 18:02:42 ID:OUFWyk4U
侑(舌いれちゃお……)
菜々「んんっ!?」
当然驚く菜々ちゃん。
口内に潜り込む自分のものではない舌に、とても敏感に反応した。
菜々「ん、ぁ、んん……」
菜々ちゃんもそれに応じた。
……やっぱり菜々ちゃんも興味津々なんだ、こういう事に。
じゅるじゅると互いの唾液を啜る音が、絶対に生徒会室で響いていい音じゃない音が下品に響き渡る。
菜々「ぷはぁっ! ぁっ、はぁっはぁ……!」
呼吸も忘れてキスをしていた。
唇我離れた時、あまりにも粘り気を残していた唾液が、私と菜々ちゃんの唇を繋ぐ橋になっていた。、
63
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 18:02:57 ID:OUFWyk4U
今回はここまで。
また明日に。
64
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 22:38:51 ID:9Tvr37Aw
悪くないけど、出会って1ヶ月足らずでこの状況はすごく軽いように思えてしまう面もあるような気がしないでもない
65
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/02(火) 22:39:46 ID:/faolb1E
いや、エロゲやギャルゲーでもそんなもんか…
66
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/03(水) 08:05:53 ID:hEWPu7XY
侑「……ぶっちゃけ、どう? こんなこと、出会って間もない男子とするの」
菜々「……私もよくわかりません。でも……」
私の方に顎を乗せて、絞り出すように囁やく。
菜々「今更、もどれません……こんな事知ったら」
侑「……」
……これは結構責任重大かもしれない。
傍から見たら、控えめな生徒会長に手を出したチャラ男みたいになってる。
今的にはパリピか? いやなんでもいいか。
私そんなんじゃないし……。
侑(でも……)
そんな事を言われて、姿を見せられたら。
もっといろんなこと、教えてあげたくなるし。
誰にも渡したく無くなる。
67
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/03(水) 08:14:57 ID:hEWPu7XY
ゾクゾクした。
そう感じる私は、悪い子かもしれない。
そう思いながらも、私はその日3度目のキスを菜々ちゃんとした。
★★★
下校して、自分の部屋で。
菜々「あっ、ぁ、ぁっ、はっ……」
ベッドの上で自身を慰めていた。
枕に顔を埋めていないと大きい声が出てしまいそうだった。
菜々「んっ、んんんっ〜……っ!」
クリトリスを刺激して絶頂を迎える。
足がピンと伸びて、快感に酔う。
菜々「ふぅ、ふう、はぁ……」
……またしちゃった。
最近……すこし増えた。オナニーの回数が。
68
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/03(水) 10:57:08 ID:NYWSt8AE
良
69
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/03(水) 17:22:54 ID:hEWPu7XY
体の火照りが治まらない。
一体いつからこんなに、こんなことばかり考えるようになってしまったんだろう。
乱れた衣服を直しながら理由を探る。
いや……探る、と言ったけれどどう考えても一つしか思い当たることがない。
舌を指で掴んでみる。
ぐにぐにと、縦に横に。
でも、やっぱりあのキスの感覚にはどうしてもならない。
70
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/03(水) 17:44:33 ID:hEWPu7XY
キスがあんなに気持ちいいことだなんて知らなかった。
軽々しく失ったファーストキスだったかもしれないけど、それで良かったと想ってしまうほど。
……誰でも良かったわけじゃない。
高咲さん……不思議な人。
初めて会った気がしない、心通わせる人。
71
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/03(水) 17:50:12 ID:hEWPu7XY
菜々「……だめ! 高咲さんとは、そんないやらしい関係じゃなくて……」
初めての男の子の友達。
軽い女子と思われてたりしたら、嫌だな……どう思ってるんでしょうか。
それを確かめるためにも……早く会って、またお話がしたいな。
72
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/03(水) 17:59:55 ID:hEWPu7XY
★★★
侑「おはよう、中川さん」
菜々「おはようございます、高咲さん」
校門にて生徒会役員の人たちが定例の簡易的な服装チェック。
そこには当然菜々ちゃんの姿もある。
菜々「……高咲さん、ボタンはちゃんと留めましょうね」
侑「え、あぁ、ごめん」
学ランはなんだか首元がうっとうしくて、第一ボタンを外していることが多かった。今回はついに見つかってしまったという感じだ。
菜々「服装の乱れは風紀の乱れに繋がりますよ」
そう言って、菜々ちゃんは私の第一ボタンを留める。
侑「い、いいよ自分でするから」
菜々「……次からはちゃんと、してくださいね」
はっとした顔をしたかと思えば、誤魔化すように注意された。
73
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/03(水) 18:00:14 ID:hEWPu7XY
また明日に。
74
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/04(木) 00:14:50 ID:C4vbnkRs
ネクタイ付けてあげてるみたいで良いね
75
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/04(木) 17:22:43 ID:FE.epT/g
他の生徒会役員の人たちも「どうして急に……」と小声でヒソヒソ。
注意はしても、わざわざ留めてあげるなんて、旗から見ればそりゃあどうしてとなるだろう。
歩夢「……」
一緒に登校していた歩夢も、何も言わないけれど訝しげな表情を浮かべていた。
76
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/04(木) 17:43:46 ID:FE.epT/g
侑「……ありがと」
菜々「いえ……」
そしてこれが原因で、大した騒ぎでもないのだけれど面倒なことになる。
クラスで菜々ちゃんと付き合ってるのか? って聞かれることが増えた。
歩夢まで訊いてきたくらいだ、まぁそれも仕方ないのかな。
私は付き合ってないよ、と色んな人に答えた。
それでも怪しまれたけど……。
それは菜々ちゃんも同じだったようで。
生徒会室の、いつものお喋り中。
菜々「高咲さんって……モテるんですね」
侑「え、なんで?」
菜々「今日、言われたんです。『生意気だ』って……」
侑「えぇ? どうして?」
77
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/05(金) 04:23:41 ID:5rBOF1F6
生意気!
78
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/05(金) 11:00:01 ID:.qr3HPzg
侑くん、そんなにモテる設定あったの?
79
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/06(土) 05:14:45 ID:71Kzc6DQ
菜々「高咲さんの事が好きな人が、たくさんいるという事でしょうか……『あんたみたいな地味な奴は引っ込んでて』と……」
……。
地味……?
菜々ちゃんが?
菜々「でも、それもそうかもしれません。確かに私は、目立っては居ませんし、地味な女子と言われても……」
侑「いや、中川さんは地味なんかじゃないよ」
たまらず口を挟んでしまった。
こんなに可愛い子が地味って──いや、地味が悪いということではない──何をどう思ったらそう言えたんだ。
侑「中川さんは可愛いんだから、そんな言葉、真剣に捉えなくていいよ」
菜々「へ……!? あ、ありがとう、ございます……」
80
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/06(土) 05:18:15 ID:71Kzc6DQ
侑「それに、僕が……まぁモテるとかはどうでもいいけど、ていうかそんなの知らないし。そんな事言う子は、僕は好きじゃないかな」
菜々「……じゃあ、どんな女の子が好みなんですか?」
好みの女の子……か。
なんだか私に聞かれていると思うと不思議な感覚だけれど、私はありのままの気持ちで答えた。
侑「そりゃあ、一緒にいて楽しい人だよ」
81
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/06(土) 05:29:02 ID:71Kzc6DQ
菜々「……そう、なんですね」
侑「うん」
……。
侑(あっ)
いや……いまの、なんか。
ちょっと気まずくなる事言ったか……?
菜々「……き、今日はそろそろ帰りましょうか。ね?」
侑「そ、そうだね」
★★★
結局、そのままモヤモヤとした空気で解散。
侑「菜々ちゃん、なんておもったかなぁ、あれ」
……それも気になるけれど。
侑「……今朝のアレで菜々ちゃんが何か言われちゃうんなら、なおさらみんなの前では話せないかもね」
まだしばらくは、生徒会室でのお喋りが続きそうだ。
82
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/06(土) 08:32:26 ID:3EvIz2co
侑ちゃん君無自覚天然たらし
83
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/07(日) 23:53:20 ID:htBOoyzI
★★★
それからも私達の秘密のお喋りは続いた。
新しいアニメや、漫画、夏に開催される一大イベントの事。
菜々「実はもう用意はできていて……!」
侑「用意? あ、もしかしてコスプレの衣装?」
菜々「はい! ……そうだ、高咲さんにも確認してもらいたい事があるので、よろしければ明日のお休みは家に来ませんか?」
侑「そうだね、お邪魔しようかな」
私と菜々ちゃんの関係は良好だった。
キスはしてしまったけれど、お互いに水に流して、今でも仲良くしてもらっている。
あれ以来、やましいことをしているわけでもない……本来の関係に戻れた気がした。
84
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/07(日) 23:58:41 ID:htBOoyzI
★★★
翌日、土曜、菜々ちゃんの家。
菜々「あっ、高咲さん、お待ちしてました!」
侑「おじゃまします……親御さんは」
菜々「お父さんもお母さんもお仕事です。お茶を持っていくので、私の部屋で待っていてくれますか?」
それに頷き、私は菜々ちゃんの自室へ。
程なくして、グラスになみなみと注がれた麦茶を持ってきてくれた。
侑「ありがとう……それで、確認してもらいたいものって?」
菜々「ふふ、それは……これです!」
ばっ、とその衣装を広げて見せてくれる。
これは……恐らくは夏に向けてのコスプレ衣装なんだろうけど。
侑「これは何のキャラクター?」
菜々「ウマ娘のサクラバクシンオーです!」
85
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/08(月) 00:09:21 ID:yvj1xfVY
まだ見たことのないやつだ、どんなキャラクターなんだろう。
菜々ちゃんはそんな私の心を見透かしたかのように、それがどんなキャラクターなのかを動画で見せてくれた。
元気いっぱい、猪突猛進、学級委員長……なるほど。
侑「……」
菜々「?」
結構、合ってるかも。確かに。
86
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/08(月) 00:17:12 ID:yvj1xfVY
菜々「客観的な意見を聞きたくて……ちょっと着替えてきますね」
★★★
菜々「──どうでしょうか!」
侑「おお……!」
実際に生のコスプレを目の当たりにすると、中々の破壊力だ。
それに……ウマ耳が可愛らしくハマっていて、いや、うん。
侑「す……すっごいかわいい!」
語彙力完全崩壊、ソレしか言えなかった。
菜々ちゃんも少し照れくさそうに、ほっぺたをかきながら「ありがとうございます」と笑った。
菜々「尻尾もなかなかクオリティ高くないですか? 私、これすごく気に入ってて」
フリフリと尻尾を揺らすために、背を向けて腰をふる。
侑「うん、すごい……いや、すごい」
菜々「ふふ、ありがとうございます」
87
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/08(月) 00:20:33 ID:yvj1xfVY
それにしてもこの衣装……結構際どい気もするけど……脇とか全開だし。
菜々「……それと、もう一つお願いがあって」
侑「なに?」
菜々「実は〜、高咲さんにちょっと来てみてほしいものがあって……」
★★★
侑「こ、こ、これは……ちょっと……!」
菜々「えっー! すごいです、高咲さん、もう女の子にしか見えませんよ!」
菜々ちゃんに着せられたのは、同じくウマ娘のキャラクター……キタサンブラックというらしい、それの衣装だった。
菜々「なぜか似合う気がしたんですが……これほどとは」
88
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/08(月) 00:37:06 ID:yvj1xfVY
侑「い、いやこれ……スカート……すごいスースーする……」
……い、いやいや。こんなの慣れてるはずなのに。
おかしい、スカートを履くのに……こんなに抵抗があるなんて。
その逆に、脇とか胸元が少しはだけているのは気にならない……やっぱり、心が男の子寄りになってるのかな?
……とにもかくにも。
菜々ちゃんが喜んでくれているから、まぁいいか……。
★★★
そして、菜々ちゃんのコスプレお披露目も程々に。
侑「あっー! その赤コウラは犯罪だって!」
菜々「勝負に卑怯ということはありませんよ、高咲さん!」
カートで勝負する国民的ゲームで対戦していた。
菜々「ふっふっふ、スターゲットです!」
侑「わっー!?」
菜々「あはははっ!」
勝負には負けちゃうけど、心から楽しそうに笑う菜々ちゃんを見ると、勝ち負けはどうでもよく思えた。
89
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/08(月) 00:51:29 ID:yvj1xfVY
とてもほのぼのとした空気の中で、健全に仲良くゲームで遊ぶ。
これが正しい、女友達との距離感だよね。
……そう、思っていた。
★★★
菜々「よーし、次は何で遊びましょうか……」
大きな本棚兼ゲームソフト棚になっている大きめのボックス。
菜々「よし、これにしましょう!」
なにか一つを選び抜いて、何ごとも無く足を一歩踏み出す、が。
ほぼ無意識、足をゲームとテレビを繋ぐコードに引っ掛けてしまう。
菜々「わわっ!?」
侑「わっ、あぶなっ……!」
おもいきり前から倒れそうになる菜々ちゃんを受け止めよう……としたけれど、私は菜々ちゃんの下敷きにしかなれなかった。
侑「いてて……」
菜々「た、高咲さん、だいじょ……っ!?」
手のひらに、むにゅりと柔らかな感触。
とぼけなくても、それが……菜々ちゃんの胸であることは、本人の反応からすぐに察した。
90
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/08(月) 00:55:59 ID:yvj1xfVY
侑「ごっ、ごごごめん!?」
菜々「い、いえっ、私がわるいですから……!」
ドギマギとした空気、気まずい空気。
それでも手のひらに、まだわずかに残るあの柔らかさと……間違いなくある、大きさが残っていた。
菜々「……」
侑「……」
菜々「……っっ! ひあっ、た、高咲さん……!」
侑「え……?」
突然顔を手で隠す菜々ちゃん。
なに、どうして……そう思ったのも束の間。
下半身に、血が集まっていた……私は無意識に勃起していた。
叫んだよ。
侑「うわぁぁぁぁ!?」
なんで!? なんだこの体!? ちょっとおっぱい触っちゃっただけで何を……!?
91
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/08(月) 00:56:28 ID:yvj1xfVY
今回はここまで。また明日に。
92
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/08(月) 01:56:10 ID:ym3Rusl2
たまらん
93
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/08(月) 04:24:19 ID:aBCs9SII
助平め
94
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/08(月) 23:54:56 ID:yvj1xfVY
侑「ごっ、ごめん!」
半ば反射的に背を向ける。
それでもこの状況に落ち着かないのか、下半身のそれも治まるような気配がまるでない。
ど、どうしよう。こんなの、最低だ。
事故で触っちゃっただけなのに、こんな風にして……最悪……もう……。
菜々「……」
侑「……」
菜々「……あの、高咲、さん」
95
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 00:17:00 ID:xDC/YTnY
侑「あっ、ごめんなさい死にます……」
菜々「し、死んじゃイヤですよ! ……あの、質問があって……」
侑「……な、なんでしょうか」
菜々「……高咲さんは……私の胸で……その、ぉ……っきく、なっちゃたん、ですか?」
★★★
自分でも、とんでもないことを訊いているとはわかっています。
だけど訊かずにはいられなかった。
それは、好奇心、そして……確かめたいこと。
侑「ぅ……は、はい……そうです……」
菜々「……私で、興奮、した……という、ことですか?」
──コスプレイヤーとして活動すると、ものすごい執念でローアングルから撮ろうとする人や、『優木せつ菜』に興奮する人がいることは、もうある程度は黙認している。
皆がいやらしい目で見て、興奮するのは『優木せつ菜』に対してだけで……『中川菜々』の私には、誰も……。
侑「ぅ……こ、興奮……した、かも、しれないです……」
菜々「──」
……そんな目で見られることに、私は何も思って来なかった。だってそれは、私であって、私じゃないから。
菜々(やだ、うそ……)
へそ下あたりがキュンとしてしまった。
96
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 00:20:13 ID:xDC/YTnY
そんなふうに思われたことを……喜んでしまった?
高咲さんに……?
菜々「……」
私は……私がしたいこと。
してあげたいこと……それは……。
菜々「高咲さん……提案が、あります」
97
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 00:26:12 ID:xDC/YTnY
侑「て、提案……?」
菜々「そうなってしまったのも、私の……せいですから、その……ふ、服の上からなら」
菜々「触っても……いい、ですよ」
侑「へ──」
★★★
どうしてこうなっているのか。
わからないけど、社会的死は免れたのかもしれない。
だけど……!
いまだ収まらぬ勃起したそれを隠せず、真正面から向かい合って正座。
侑「さ、さわるよ」
菜々「は、はい……」
服の上からでもわかる、隠れた巨乳。
今から触れる……?
侑(あっ、だめだ……ちんちんガチガチすぎて痛い……)
98
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 00:31:05 ID:xDC/YTnY
よく理性が飛ばずにいられるもんだ。
私じゃなかったら、どうなってしまっているか。
だからこそ、ここは理性を保つしかない。
意を決して、両手でそのたわわな膨らみに触れた。
菜々「あっ……」
侑「ぅ……」
ふにゅ……と、手のひらに沈み込む。
……ぶ、ブラつけてるんだよね。おかしいな、神経が敏感になってるからかな……布越しなのに、こんなに柔らかくて……。
というか……手のひらに収まらない……。
これで……地味は無理があるよ、菜々ちゃん。
もう一回言うよ。
このスタイルで地味は無理があるよ!
99
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 00:36:57 ID:xDC/YTnY
夢中で触ってしまう。
手のひらでぽゆんぽゆんと跳ねさせたり、揉み込んだり……。
菜々「んっ、ぁ……」
侑(ぅぅう……!)
正直、触るだけで。
ちんちんイジれないのなら、生殺しなんだ……。
泣きそうになってきた……でも、でも、でも……!
侑「な、中川さん……ごめん、触らせてくれて……トイレ、かりる、ね……」
菜々「え……?」
侑「し、処理してきます……」
菜々「処理……」
100
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 00:42:36 ID:xDC/YTnY
人の家でオナニーするなんてだいぶひどいけど、今すぐにでもオナニーを始めないと、ちんちんが壊死しそうだ。
侑「じゃ、じゃあ僕はちょっと……」
菜々「見せてください……」
侑「おトイレに……へぇっ!?」
菜々「しっ、してるところっ、見せてください!」
★★★
とんでもないことをお願いしていることは、十分よくわかっている。
でも……私の……性に対する好奇心が抑えられない。
保健体育や、えっちな漫画ではわからないリアルが。
侑「そっ、そそそ、それはっ、その……!」
菜々「む、胸を触らせてあげたんですからっ、今度は高咲さんの番です!!」
めちゃくちゃな理論。
まったく同じ条件ではなかったけれど……。
菜々(み、みたい。みてみたい。男の子の……)
もう、私は止まれなかった。
そんな私の圧に押されたのか、高咲さんは……。
侑「わ……わかっ、たよ……」
101
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 00:47:30 ID:xDC/YTnY
★★★
菜々「わっ、わわ……」
侑「う、そ、そんなに見ないで……」
血管が浮かび上がって、ピクピクと動いている。
それと……亀の頭のような──文字通り亀頭から、ぷくりと透明な液体が。
と、というか……すごい……大きい……。
菜々「こ、これが普通のサイズなんですか?」
侑「わ、わかんないよ。他の皆はどうかは……」
どう見ても、少なくとも絶対に15センチ以上はある……。
……男性器の平均は13センチらしいから……高咲さんは大きい部類にはいるのかな……。
反り返って、太く、たくましく……。
菜々(な、なにを冷静に分析してるんだろ、私……!)
侑「じ、じゃあ……する、よ」
102
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 00:52:12 ID:xDC/YTnY
高咲さんが私の前でオナニーを始めた。
ガシガシとしごいて刺激して……痛くないのでしょうか。
いや……あれが気持ちよくなるための方法だから……そんなことはないんだ。
侑「はぁっ、はぁっ、ぁっ、ぁぁ……!」
菜々「き、気持ちいいんですか……?」
侑「う、うん……」
……そうなんだ。
気持ちいいんだ……。
でも、男の子はただしごくだけじゃ難しいから、なにか「オカズ」がいるって聞きますが……。
──ふと、高咲さんと目があった。
侑「あ……」
ふい、と目線をそらされた。
どうして?
菜々「……あ」
まさか──
菜々(私を……オカズに……?)
103
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 00:54:53 ID:xDC/YTnY
首元が熱くなる。
性的に見られることが、こんなにも……。
心臓がバクバクとなっている。
菜々(私で、興奮……「してくれてる」……)
……そう気付いたとき、下着が湿るのを感じた。
104
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 01:00:49 ID:xDC/YTnY
侑「うがっ……!」
びくっ、と震えたかと思うと、高咲さんはティッシュに己の精を吐き出していた。
射精、したんだ。
菜々(……高咲さん、すごく気持ちよさそうな顔……)
★★★
やばい……これ本当にやばい……。
今までしたオナニーで、一番気持ちいい。
まだ出る……ドクドクと、ドロリとした濃いのが止まらない。
侑「あ、やば、たれる……」
ティッシュに収まりきらなかった精液が床に落ちてしまった。
菜々「……いいですよ、私、掃除しておきますから……高咲さんは、その、それを綺麗にしてきてもらって」
侑「え、そんなの申し訳なさすぎる……」
菜々「……大丈夫ですから」
侑「……」
……わかった、といって私は洗面所を借りることにした。
★★★
残されたのは、私と。
精液が包まれたティッシュ。
105
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 01:03:09 ID:xDC/YTnY
菜々「……」
高咲さんがまだ戻ってこないと確認してから……私はそれの臭いを嗅いだ。
形容し難い、生臭さ。
これがイカ臭いというのはピンとこなかったけれど……これが精液の臭いとはよくわかった。
菜々「私、……なにしてるんだろ……」
これじゃあ変態みたいだよ……。
106
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 01:03:24 ID:xDC/YTnY
今回はここまで。
107
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 01:43:39 ID:FMr3s4l2
えっろ
108
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 02:05:45 ID:zwbYLLZg
色んな意味でギンギンになってきた
たまらん
109
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 04:46:08 ID:WA6gWfiA
私もたまらん
110
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/09(火) 22:32:40 ID:NBBsPuEo
続きたのむぞ
111
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/10(水) 00:22:21 ID:4bm1mM1Y
明日再開。
歩夢√で締めのつもりではいるんですが、アニメ2期でランジュとミアの様子次第では書くかもです。
スーパースターをやる頃には、もうここで書き出して丸6年……ちょっとびっくりするくらい時間が経ってしまいました。
112
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/11(木) 23:53:38 ID:Cb4mz.sc
金曜日夜再開。
113
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/12(金) 00:13:55 ID:YhC9yUlc
待ってたのに…
114
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/12(金) 04:14:06 ID:m91jH0js
待機じゃ
115
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/12(金) 23:12:09 ID:rSglrXJU
でも、こんなの仕方ない。
菜々(こんなに濃い臭いがするんだから……)
★★★
侑(はぁ……ここからどんな顔して会えばいいんだろう)
目の前でオナニーして……いやここからどんな流れになるんだ。戻ってから普通の会話が始まるとも思えない。
116
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/12(金) 23:33:07 ID:rSglrXJU
侑(とりあえず……戻ってからの菜々ちゃんの反応を伺うしかないなぁ……)
からっとしていれば、なんとか笑い話に持っていけるかもしれない。
でももしも、しっとりとしてたら……。
★★★
菜々「あっ……おかえりなさい……」
しっとりとしてた。
侑「う、うん……」
菜々「……」
侑「……」
117
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/12(金) 23:55:21 ID:rSglrXJU
侑「えと……いまから……どうする?」
菜々「……」
菜々「高咲さん……あの、一つ……お話というか、提案、というか……」
侑「な、なに?」
菜々「……割に、あわない……と思いませんか?」
侑「……割?」
菜々「その、一人でするところ……見せてもらって」
侑「え、あぁ……」
胸を揉んだ代わり、というやつか……。
菜々「だから、その……」
菜々「今度は……わ、私がシてるところ……見ててもらおう、って……」
侑「!?」
118
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/13(土) 00:11:18 ID:rksVe2Zg
侑「いっ、いやそれは! だ、大丈夫だよ! 僕は気にしてないから……」
菜々「だ、だめです! 高咲さんだけに恥ずかしい思いはさせませんから……!」
侑「だ、だめって……」
菜々「一回ずつで、それで……おあいこです」
侑「……わ、わかったよ」
★★★
菜々「……」
ぱさり、と履いていたスカートだけが床に落ちて、守られていた真白色の下着が、私の目前に晒される。
菜々「……こっ、これも……ぬぎ、ますね……」
侑「う、うん」
119
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/13(土) 00:31:54 ID:3jBnbH/o
揉まれたのに等価交換が成立してないとは…?
120
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/13(土) 02:26:19 ID:rksVe2Zg
するりと下着をおろしていき、ベッドに腰掛ける菜々ちゃん。
股を閉じて、手で隠しているから大事なところは見えていないけれど、行為を始めてしまえば関係のないことだった。
菜々「う、ぅあ……」
侑「ぉ……」
ぱか、と股が開き、ついにその部分が見えてしまった、見てしまった。
少し控えめに生えた陰毛と綺麗なソレ。
私はおもわず釘付けになってしまっていた。
侑(う、ぅぁあ……お、おっぱい触らせてもらったあげく、こんなところまで……)
もうこの時点で十分、菜々ちゃんが言う所の「割」には合っていると思うけれど……本番はここからなんだ。
菜々「ぁ、ぁ……」
クニクニとクリトリスを、唾を付け、湿った人差し指の腹で撫でている。
121
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/13(土) 02:39:41 ID:rksVe2Zg
侑(あ……やば……)
また……。
♡♡♡
菜々(あぁ、どうしようどうしよう……! 私……男の子の目の前でっ、ぁっ……!)
それでも指を止められない。
普段よりも倍以上の感度に、声を抑えるのに必死になる。
興奮、しちゃってるんだ。
大切なところをみせて。
その上オナニーまでして。
そうしてまた、そんな行為をして興奮してしまっている、という事実が度し難いほどの背徳感を生み出していた。
だから……。
菜々(こんなに、きもち、いぃっ……!)
122
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/13(土) 02:47:23 ID:rksVe2Zg
菜々(あ……)
ふと、高咲さんを見ると。
私の下半身に釘付けになりながら……またおちんちんを大きくしていた。
こころなしか、さっきよりも固そうに見えて……。
菜々(あれが……入ったら……どんな感じなんだろう……)
想像しながら、私は中指を腟内に侵入させる。
今日は、こっちでも……。
菜々(っ、こんな指なんかより……ずっと太い……)
指じゃ届かないようなところにも……あれなら……。
菜々「ぁっ! ぁっ、はぁっ、はぁぁぁ……!」
妄想にふけていたら、思わずヒートアップしてしまい、激しくしすぎた私はあっという間に最高潮に達してしまった。
菜々「はぁっ、ぁ、はぁ……」
指にまとわりつく愛液。
これが自分の体から出たものとは信じ難かった。
123
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/13(土) 02:48:09 ID:rksVe2Zg
今回はここまで。
個人的にむっつりスケベ概念の菜々です。
また明日に。
124
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/13(土) 07:24:04 ID:Y.N8umGI
最高
125
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/13(土) 09:34:14 ID:G9SNUgXE
乙です
誠に解釈一致です
126
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/15(月) 09:45:06 ID:6uSNQSbo
まだか
127
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/15(月) 12:53:30 ID:gRlMqKi6
菜々(トんじゃうかと思った……)
まだ少し、足のつま先が痺れている気がした。
快感の余韻に浸っていると、高咲さんが──
侑「っ〜〜〜!」
ベッドの上に登ってきて、私を押し倒してきました。
菜々「あっ……!」
侑「ふっー、ふっ……!」
信じられないくらいに固く膨張したおちんちん。
それがすぐ、私のへその真上に。
菜々「ぁ……た、高咲さん……」
侑「っ……こんなの……我慢できるわけない」
親指で私の入り口を開く。
人に触られる……それも未知の体験で、それだけで声が出てしまった。
菜々(高咲さんは……私『と』したいんだ……)
128
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/15(月) 12:56:14 ID:gRlMqKi6
菜々(でも……)
★★★
菜々「ま、まって……高咲さん……」
名前を呼ばれて、私はハッとする。
なにしてるんだ私は……こんなの……無理やり……。
侑「ご、ごめん……興奮しすぎた……」
菜々「いえ……すこし、待っていてください……」
ゆっくりと下着とスカートを履き、財布を持ってどこかへ出かけようとしていた。
侑「ど……どこ行くの?」
菜々「どこ、って……コンビニに……」
菜々「避妊具を、買いに……高咲さんは、それじゃ……出られないですから……」
129
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/15(月) 17:48:58 ID:gRlMqKi6
侑「えっ、あっ……!」
止める間もなく、菜々ちゃんは出ていってしまった。
侑(だって、それってさ……)
してもいい……というか、そのために……。
それを意識すると、私の身体はさらに熱くなった。
菜々ちゃんが帰ってきたら……。
侑(うぅ、まさかの展開だよ……)
130
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/15(月) 17:51:59 ID:gRlMqKi6
★★★
菜々「はっ、はっ、はっ……!」
走って買いに行き、走って家まで戻る。
途中で誰かと会うことも避けたかったし、急いで戻って、早く……したかったから。
菜々「はぁ、はあ……」
カチャリと、玄関のドアをあける。
このまま部屋まで行けば……もう戻れない。
菜々「……」
131
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/15(月) 18:39:59 ID:gRlMqKi6
菜々(いや……構わない)
むしろ、それを望んでいる。
……初めてセックスをする。
菜々(よ、よし……! い、いざ……!)
132
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/15(月) 18:56:56 ID:gRlMqKi6
また明日に。
133
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/15(月) 20:37:26 ID:VopcbYx.
はよはよ!
134
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/16(火) 14:23:13 ID:bNeMVOu2
部屋に入ると、高咲さんは以前下半身を固くしたままだった。
むしろさっきよりも反り返りが増しているような気もしたけれど……。
菜々「お、おまたせしました……」
侑「う、うん。……なんか、ごめん。買いに行かせちゃって……あっ、お金、だすよ」
菜々「い、いえ! 大丈夫、これくらい……」
そう返して、私はビニール袋にはいった避妊具を取り出す。
菜々(6個入り……)
じゃあ6回は……できるんだ……。
135
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/18(木) 08:20:11 ID:yHzgJKxo
菜々「あの……その……つけ、ますか」
侑「うん……」
ピリ、と破り不思議な輪上のゴムを取り出す。
くるくると捻りながら、ぴっちりとつけていく。
侑「横になって……」
菜々「は、はい……」
ベッドに横たわり、あられもなく股を開いて、受け入れる体制を取る。
その間に、高咲さんが入りその入口に、避妊具越しでも熱が伝わるほどのモノがあてがわれる。
136
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/18(木) 08:32:39 ID:yHzgJKxo
侑「わ……すごい、濡れてる……」
菜々「い、言わないでください……」
先端で焦らすように、くちゅくちゅと音を立てられる。
それだけ私から愛液が溢れてしまっているのだと思うと、とまた胸が熱くなった。
侑「いれるよ……」
菜々「ぁっ……!」
つぷ、とついに中に侵入してくる。
たっぷりの愛液が潤滑油となったからか、痛みはさほど無く、みっちりと私の中に、高咲さんが収まった。
圧迫感がすごくて、壁──これが子宮口なのかもしれない──にまで……っ、き、て……!
侑「……中川さん……まだ入れただけだよ? 顔……蕩けてる」
菜々「こ、これ……だ、って……」
セックス……初めて、しちゃ、ったぁ……。
137
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/18(木) 08:36:58 ID:yHzgJKxo
★★★
私も、もう我慢は出来なかった。
少しずつ、腰を動かせストロークを楽しむ。
もちろん菜々ちゃんのことも気持ちよくしてあげたいけれど、今はすこし余裕がない。
特に何も考えていない、腰を降っているだけだけど……。
菜々「ぁっ♡ あ……だめ……♡ はうっ、ぁ♡ 奥、コツコツしちゃ、だめ、です……♡ ん、ぁ、ぁ……♡」
ちんちんが気持ちよくて仕方ない、そんな顔をしているものだから。
私も抑制は出来なかった。
138
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/19(金) 04:52:17 ID:CsviKX1w
ワクワク
139
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/19(金) 08:25:28 ID:LWfe8xd2
侑「ん……」
菜々「んぅ……♡」
甘い吐息を漏らすその口を塞ぐ。
下も上も繋がって、全ての神経が敏感になる。
特に股間が。
菜々「ん、ぅん、ふ……♡」
背中に菜々ちゃんの腕がのびる。
抱きしめて、キスをして……。
侑(まじできもちいい……)
脳からそういう信号が出ているようだった。
幸せを感じる成分が、じゅわ〜……と。
140
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/19(金) 08:36:21 ID:LWfe8xd2
本当は、もっとこの快感を楽しみたいのに。
侑(やば、もうでそ……)
★★★
侑「ぅ、っ、ぁっ、はっ……!」
苦しそうな高咲さんの顔。
でもそれは、痛いとか、気持ち悪いとかじゃなくて。
気持ちよくて……なにかに耐えようとしている表情。
菜々「高咲さん……でそう、ですか……?」
侑「ぅ、ぅん……」
ぷるぷると震えて、額から汗が滴る。
それが私の頬に落ちてくる。
少ししょっぱい。
菜々(私の身体で……気持ちよくなって、くれてるんだ……)
141
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/19(金) 08:41:18 ID:LWfe8xd2
そして私も……高咲さん『で』気持ちよくなっている。
奥にあたるときの、ツーン……と響く感覚と、途中で引っかかるような感覚。
どちらも一人でするだけじゃ、到達できなかった快感。
菜々(すごい……)
とてもいやらしいけど。
そんな事を、口に出すのはとても憚られるけど。
菜々(セックスって……きもちいい……♡)
142
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/19(金) 12:58:23 ID:QoB.pkNM
えっっっっっ!!!!!
143
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/21(日) 00:53:08 ID:ltIX2Rlg
侑「うっ、ぁっ、あっ……っ、で、る……!」
腰を押し当てて、避妊具越しに私の一番奥で高咲さんは果てた。
ドクンドクンと脈をうち、全部出し終えると、私の上に倒れかかる。
侑「はっ、はぁ、はっ、ぁ……」
菜々「でちゃい、ましたか……?」
侑「うん……めちゃくちゃ気持ちよかった……」
引き抜くと、吐き出した精液がたっぷりと溜まっていた。
……その光景が、言葉で言い表せないほどセンシティブだった。いま、私達は完全に……快楽目的だけのセックスをしたんだ、と……改めて再認識した。
144
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/21(日) 00:58:23 ID:ltIX2Rlg
菜々(あれがなかったら、奥に……)
でもそこまで行くと、快楽目的じゃなくて、文字通り交尾というか、生殖というか……。
菜々(……だめです。さすがに避妊をしないのは……そ、それに後5個も残ってますし、使わない理由も、ないし……)
侑「ね、ねぇ中川さん……これ、どうしたらいい? 普通にゴミ箱……捨てていいのかな」
高咲さんは、使い終わった後の避妊具を結び、中が溢れないようにしていた。
菜々「は、はい。大丈夫です、そのまま……」
そう伝えると、高咲さんはそれをティッシュで包んでゴミ箱へ捨てた。
145
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/21(日) 01:05:34 ID:ltIX2Rlg
★★★
菜々「……じゃあ、高咲さん。また……明日」
侑「うん……またね」
少しだけ、気まずい空気の中、高咲さんは帰っていった。
セックスが終わって、わずか30分程度の間に。
むしろそれで良かったかもしれない。
あの状況から、何を話せばいいかなんて、わからなかったから。
菜々(……ちょっとまだ、違和感がある)
さっきまでここに入っていたんだと、服の上からその場所を抑える。
あの瞬間、私は完璧に『女の子』にされていた。
男の人の象徴に、成すすべもなく……。
146
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/21(日) 01:09:30 ID:ltIX2Rlg
ゾクゾクとしてしまった。
私、こんなに……。
菜々「あ……」
ほら、また。
良くないこと、考えてしまって。
自分の部屋のゴミ箱の中を漁る。
まだ少し、温もりのある、使い終わった、コンドーム。
147
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/21(日) 01:15:27 ID:ltIX2Rlg
プリプリとして、この一つ一つに命があると考えると壮大に思える。
……試しに、解いて中から見てみた。
ドロリとして、生臭い臭いがムワァ、と漂う。
たぶん、今私は、人に見られたらアウトだ。
お母さんに見られたりでもしたら、本当に寝込んてしまうレベルに。
菜々「……」
その臭いを嗅いで、また気分が……昂ってしまい。
一人でまた、自分を慰めた。
けど、どうしたってセックス以上の快感は……なかった。
菜々「……」
……とりあえず。
カモフラージュもしつつ……私は、残りのコンドームを鞄の中に入れた。
148
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/21(日) 01:24:38 ID:ltIX2Rlg
★★★
侑「は〜、ヤッちゃった……明日から本当にどんな顔して会えばいいんだろ……」
セックス……なし崩し? いや……どうであれしてしまった。
もうごく普通の友達……とはいえない、のかなぁ。
侑(……次会ったときの、菜々ちゃんの反応次第かもしれない)
とりあえず……菜々ちゃんに合わせてみよう。変にこの話を持ち出したりせずに……。
★★★
翌日。
今日も生徒会役員たちが校門に立って、朝のあいさつ運動を行っていた。
どうしても顔を合わせることは避けられない。
菜々「おはようございます」
侑「……おはよう」
いつもと変わらない、しっかり者の菜々ちゃんは生徒ひとりひとりに、もちろん私にも挨拶をしていく。
変わった様子はなかった。
侑「……」
なにも……ないなら、それでいい。
149
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/21(日) 01:29:36 ID:ltIX2Rlg
そう、思っていた束の間。
挨拶運動が終わったのか、ラインにメッセージ。
菜々『今日も、生徒会室で待っています』
★★★
そう言われてしまっては、私も行かざるを得なかった。
放課後、生徒会室に向かい、菜々ちゃんと対面する。
侑「……」
菜々「高咲さん、来てくれたんですね」
侑「そりゃあ、来るよ。……それで、今日はなにを……」
菜々「……あの、出来ればこっちじゃなくて、隣の用具入れに」
生徒会室の中から直接行ける、物置場になっている部屋。
入り口はひとつしかなく、生徒会室からではないと入れない部屋。
侑「う、うん」
中へ入ると、そこは窓もなく密室だ。
音も遮断されて、この場所だけが隔離されているように感じた。
150
:
名無しさん@転載は禁止
:2021/11/21(日) 01:38:35 ID:ltIX2Rlg
菜々「……高咲さん、一つ……お願いが、あるんです」
侑「……お願い?」
菜々「高咲さんにしか、頼めません……聞いてくれますか?」
侑「……うん。なに?」
菜々「……ときどきでいいので……私と……その。昨日みたいに……ぇっち……してほしい、な、って……」
侑「……え!?」
菜々「わ、私もとんでもないことを言っているのはわかってるんです! でも……私、私……自分が思っているよりも、性欲……強いみたいで……」
そう言い、菜々ちゃんはスカートをたくし上げた。
何を──と思ったけれど、下着から滲み、太ももを伝う透明な液体を見て、全身に血液が巡る。
菜々「今日もできるかもしれないって考えただけで……こんな風になってしまって……はっきり言います、私の、性欲処理に……付き合ってほしいんです……」
侑「な、な、な……!」
あわあわとした。
だって出てくる単語が、過激すぎて──性欲処理、って……。
菜々「高咲さん……!」
侑「っ、……わ、わかったよ……僕でいいなら、付き合うよ」
菜々「……! ぁ、ありがとうございます……!」
侑「……で、でも場所とか……無いもんね。いつもいつも家でできる訳じゃ、ない、し……」
そう言いながら気付いた。
……この場所なら?
菜々「……ここならバレません。二人だけの、えっちするための空間にしてしまえば……」
侑「ぅ、そ、そうだね……」
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名無しさん@転載は禁止
:2021/11/21(日) 01:38:47 ID:ltIX2Rlg
また明日に。
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