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千歌「私、男の子になってる!?」穂乃果√
1
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/18(土) 08:45:48 ID:M9hk9j4I
春。
入学式だったり、入社式だったり、出会いとか別れがあったりの季節。
千歌(私は…なんだろう、新しい世界と出会ってるのかな…)
ある日突然、男の子の体の世界に来てしまい、戸惑うこともあったけど、今では慣れたものになった。
曜「千歌くん、おはよー」
千歌「おはよう、曜ちゃん」
曜「そうそう、聞いた? 今日さ、転校生が来るらしいよ。梨子ちゃんと同じで、東京から!」
最近、転校生が多い気がするのは錯覚なのかな。
千歌「そうなんだ! どんな人なんだろう…」
2
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/18(土) 08:50:30 ID:M9hk9j4I
ーーー
穂乃果「初めまして! 高坂穂乃果です! よろしくおねがいしまーす!」
千歌「ふぉっ!?」
曜「どうしたの?」
千歌「い、いや…なんでも…」
千歌(ほ、穂乃果さんだ…!)
千歌(お、お話ししたい! でも…どうなんだろう、ここでも、スクールアイドルって、やってたのかな…?)
3
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/18(土) 09:11:44 ID:M9hk9j4I
千歌(いやでも、ここに来たってことは何か事情が? いやでも、ぁあどうすれば…)
穂乃果「あ、お隣だね!よろしく!」
千歌「ふぁいっ!?」
穂乃果「あなたの名前は?」
千歌「えっ、あ、た、高海千歌です…」
穂乃果「千歌くん、だね! よろしくね!」
千歌(わ、わぁ、なんてフレンドリー…)
4
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/18(土) 16:43:19 ID:M9hk9j4I
『よーし、じゃあ高海。いまからの授業時間でいいから、少し回ってこい。どうせ自習だから』
千歌「は、はーい」
ーーー
千歌「…高坂さんはどうしてここに?」
穂乃果「穂乃果でいいよ」
千歌「…ほ、穂乃果さんはどうして転校を?」
穂乃果「実はね、実家の和菓子屋が大成功して、店舗拡大っ!ってね。それでしばらくはこっちにいるんだー」
千歌「…しばらく?」
穂乃果「大学生になったら、地元のところに通うから、それまでかなぁ」
千歌(じゃあずっといるわけではないのかぁ…)
千歌(…あ、そうだ)
5
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/18(土) 17:49:46 ID:M9hk9j4I
千歌「穂乃果さん、スクールアイドルって…知ってますか?」
穂乃果「スクールアイドル? わからないや…」
千歌(ありゃ…)
千歌「…いえ、なんでもないです」
穂乃果「ねえねえ、どうして敬語なの? 同級生なんだから、気軽に話してよー」
千歌「そ、そう、だね。うん、わかった」
穂乃果「男の子と話すのは、なんだか久しぶりだなぁ。でも千歌くん、スッゴク話しやすい。なんでかな」
千歌「ははは…」
千歌(…元女の子だからじゃない? なんて言えないや…)
6
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/19(日) 00:51:16 ID:Rh0SBF7s
穂乃果「男の子の友達は初めて…千歌くんがよかったら、これからも友達でいてくれる?」
千歌「も、もちろん。よろしく、穂乃果……ちゃん」
ーーー
穂乃果「千歌くーん、お昼食べよー!」
千歌「あっ、う、うん…!」
穂乃果「へぁい!」パーン!
穂乃果「むぐむぐ…」ランチパックー
千歌「…それだけで足りるの?」
穂乃果「んう?」
7
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/19(日) 00:51:41 ID:Rh0SBF7s
今回はここまで。
8
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/19(日) 15:24:00 ID:Rh0SBF7s
曜「パワフルに動くのにすごい低燃費」
千歌「平気なの?」
穂乃果「えー、大丈夫だよー」
穂乃果「…あ、でも、千歌くんのお弁当美味しそう」
千歌「よかったら一つ食べる?」
穂乃果「それじゃあ遠慮なく…」ヒョイッ
穂乃果「わっ、これおいしい…唐揚げ…!」
千歌「そう? 良かった」
9
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/19(日) 19:13:27 ID:Rh0SBF7s
穂乃果「これって千歌くんのお母さんが?」
穂乃果「いや、これは…お姉ちゃんが」
穂乃果「へー…私もお姉ちゃんなんだよ! 一つ下の妹がいるんだー」
千歌「へ〜」
千歌「俺は上に姉が二人いてね、末っ子なんだ」
穂乃果「お〜…じゃあ私の方がお姉さんだ」
千歌「え?」
穂乃果「実際お姉さんだもんね! 家じゃ」
10
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/19(日) 19:27:16 ID:Rh0SBF7s
曜「ふふ、負けず嫌いなのかな?」
穂乃果「んー、よく言われるかも。やるからには一番!って、あたまのなかにはあるかなぁ」
千歌「いいことだとおもうよ、それ」
穂乃果「でしょ!」
11
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/19(日) 19:38:13 ID:Rh0SBF7s
穂乃果「なんでも一生懸命だよっ!」
ーーー
穂乃果さんの評判は瞬く間に広がった。
明るく、男女問わず人気を博して、いつしかクラスの中心となっていた。
12
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/19(日) 21:09:25 ID:Rh0SBF7s
曜「穂乃果ちゃんすごいねー、とても転校生とは思えないくらい溶け込んでるよ」
千歌「すごいなぁ、さすがだなぁ…」
わいわいと話す、穂乃果さん。
ふと視線をこちらに向けたかとおもうと、にかっと笑い。
穂乃果「おーい、千歌くーん、ちょっとちょっと」
千歌「え? なに?」
穂乃果「ううん、そういえば誕生日いつなのかなって」
千歌「誕生日? 八月一日…だよ」
穂乃果「あっー! そっかぁ…じゃあ私の方が後だった…」
『ふふ、高坂さん、高海くんよりもお姉さんでいたいって』
穂乃果「私が八月三日だから、二日違いだったんだよー…」
13
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/20(月) 22:42:45 ID:Aa1.Vnw2
千歌「でも、俺も自分が上って言うのも、少しくすぐったいかも」
穂乃果「じゃあやっぱり私がお姉さんだねっ」
ーーー
モブA「いや、絶対高坂は俺に気があるね」
モブB「なにいってんだ俺にだよ!」
千歌「何話してるの?」
モブB「おっ、なんだよ。気になるか?」
14
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/20(月) 22:54:19 ID:Aa1.Vnw2
千歌「うんうん」
モブB「いや〜、高坂ってわかりやすいよな! 感情を隠せないって言うかさ〜」
モブA「あんなにニコニコしてありがとっ、とかよ〜」
千歌「えぇ?」
モブA「あ、おまえ、間違っても手出すなよ。ただでさえ、渡辺や桜内と仲良いんだから」
千歌「そんなこと言われても…友達だし…」
モブB「はっ、友達って、高坂はみんなと友達だ! 多少のことじゃ、特別感なんてないってーの!」
ーーー
千歌(多少のこと、ねえ…)
15
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/20(月) 23:24:36 ID:Aa1.Vnw2
穂乃果「ふんふふ〜ん」
千歌(…家にあがって、漫画読んでるのは、多少のことなのかな)
穂乃果「これおもしろいね…続きある?」
千歌「残念、それはそこまでなんだ」
穂乃果「あー、残念っ…」
千歌「でも、漫画好きなんだね」
穂乃果「うん! 私も結構読む方だよー」
千歌「でもそれ、だいぶ有名だけど…あまりこういうのは読まない?」
穂乃果「え? あ…ぇと、そ、そう! それは初めて…」
千歌「へえ〜、あ、じゃあなに読むの?」
穂乃果「え? …えーと」
千歌(…どうしたんだろう、歯切れが悪い…)
16
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/08/20(月) 23:43:17 ID:Aa1.Vnw2
穂乃果「……に、ニセ○イとか」
千歌「あー、あれかぁ」
穂乃果(だ、大丈夫だよね。あれって、少年漫画だし)
千歌「恋愛物が好きなの?」
穂乃果「へぇっ!? そ、そんなー! 私が好きなのはバトル! 熱血! って感じのだよ!」
千歌(その割にはニセ○イを揚げるのか…)
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