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鏡 果南「え、誰このイケメン」��2
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前スレ989の続きから
鏡 果南「え、誰このイケメン」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/anime/10627/1515893471/
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4月22日金曜日
ピピピピピ
パシッ
果南「よしっ!今日も朝の走り込み行こっか!」
果南「ん?誰かからチャット来てる」
��[曜]>(お兄ちゃん、誕生日プレゼント決まったよ!)
��>(また学校で話すね!)
果南「……………」
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あ、しまった 文字化け……
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曜ちゃんのターン!
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4月22日 金曜日
昼休み
今日は鞠莉はダイヤと食事を取るようだ。
>>831
1.2年の教室
2.3年の教室
3.三浦達と食べる(詳しく知りたいメンバー指定)
4.1年の教室に行ってみる
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あ、安価下で
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1
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ー2年教室ー
ガララ
「松浦先輩だ!」
キャーキャー
黄色い歓声をかき分けながら、千歌達の元へ向かう。もうこの歓声にも大分慣れてきた。
果南「一緒に食べよ。千歌、曜、それに……桜内さん」ニコッ
梨子「あ……はい///」
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果南「あ、そうだ。曜欲しい誕生日プレゼント決まったんだっけ?」
曜「あ、うん!」
千歌「なになに?何の話!?」
果南「ほら、私この前曜の誕生日用事で誕生日プレゼント渡せなかったから。遅れたお詫びに曜が欲しいものあげようかなって」
千歌「へぇ!それで、よーちゃんはおにぃに何貰うの!?」
曜「うん、結構悩んだんだけどね。それじゃあ発表します!曜が欲しいものは……………」
果南「欲しいものは?」
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曜「ズバリ!1日お兄ちゃんと思いっきり遊べる権利ー!」
果南「えっ」
曜「…………ダメかな」
果南「ダメっていうか……それくらいなら別にプレゼント関係無しで遊べるけど」
曜「え、そうなの!?」
曜の顔が子どものようにキラキラと輝く。まるで犬みたいで可愛らしい。
果南「うん、だから他のにしたら? あ、そうだ。悩んでたって言ってたよね。悩んでた他のお願いにしようよ。」
曜「そうだね。じゃあお兄ちゃん!」
曜「1日だけ、曜のパパになって!」
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1日パパって何やるんだろ・・・
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完全にヤバいそれ
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すげーお願い来たー!
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果南「………………パパ?」
曜のあまりにもぶっ飛んだ要望に面食らって、しばらく固まってしまった。
今の会話をチラッと聞いていた周りの生徒達からしても曜の要望は異常だったようで、各自発言の意図についての議論が始まった。
「ねぇ……あれって」
「もしかしてパパ活ってやつ?ヤバくない?」
「そういうプレイとか……?」
何やら怪しい会話が聞こえてくる。でも曜のことだ。別に変な意味を含んでいる訳では無いに違いない。
とにかく、これだけでは意味が分からないので、詳しく聞きたいところだけど。
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果南「ごめん、曜。1日パパって、どういうこと……?」
曜「え?どういうことって?そのままの意味だけど。」
曜は不思議そうに首を捻った。
思った以上に直球ストライク。私が言うのも何だけど、曜はあまり物事を深く考えない感覚で動く人なんだ。パパになってと言えば、その言葉にそれ以上の意味もそれ以下の意味も無いのだ。
曜「ほら、私のパパ、定期船の船長してるでしょ?だから殆ど家に帰ってこなくて……」
曜「たまに返ってきてもお仕事で疲れてすぐ寝ちゃうし、ママと過ごすしで寂しくて……」
曜「だから、お願い!1日だけパパの代わりになって甘えさせて!これが曜のお願い!!」
果南「うーん……」
曜は、いつもの元気な姿からはあまり想像がつかないほどシュンとし、モジモジしている。
ふとお父さんに満足に甘えられないってどんな感じなのだろうか、と思った。
幸い私は両親と幼少期から過ごしていたけど、曜は違う。そもそも曜が私と千歌と出会ったのも、1人でパパを待っている曜に千歌が話しかけたのがきっかけだった。この世界でもそうなのかは分からないけど……
とにかく、曜の寂しさを埋めることができるのなら、可愛い幼なじみのために私が出す答えはただ1つだ。
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果南「いいよ」
私は二つ返事で承諾した。
果南「何するのか分かんないけど…」
曜「それなら大丈夫!別にお兄ちゃんは何も準備とかしなくていいから!」
果南「そ、そう?それならいいけど」
曜「じゃあ今週の日曜日いい?」
果南「うん、いいよ。何時にそっち行けばいい?」
曜「えーっとね、朝起こして欲しいから、できるだけ早く来て!!」
果南「えっ」
定期船やバスを利用するとなると朝起こすような時間には間に合わないんだけど
曜「うわぁ〜、楽しみだなぁ!」
キラキラと目を輝かせている曜を見ているとそんなことどうでもよくなって。
なんとか頑張ろうかなぁって気にさせられた。相変わらず私は妹2人に甘いと思う。
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4月22日金曜
放課後
恋人
鞠莉
>>845
1.1年の教室
2.2年の教室
3.生徒会室
4.図書室
5.帰宅する
6.鞠莉を追いかける
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4
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3
-
生徒会室
ガララ
ダイヤ「あら松浦さん 何の用ですか?」
果南「別に。ただ何となく来ただけ」
ダイヤ「でしょうね」
そう軽く切り捨てるように言うダイヤ。付き合いが長いから分かることだが、別にこれ、相手を嫌っている訳ではない。そのことを勘違いする相手が殆どなので、たまに喧嘩になったり冷たい人だと思われたりしている。
でも、本当のダイヤを知っている数少ない仲と考えると、少し優越感のようなものを感じる。
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ダイヤ「」カリカリカリ
ジー
ダイヤ「……」カリカリカリ
ジー
果南「ご、ごめん」
ダイヤ「いえ、別に…」
ダイヤ「」カリカリカリ
果南「………」
沈黙の中、運動部のかけ声と、筆を走らせる音だけが響く。
この静かで狭い空間に男女2人きり。女子高で男子がいなかったから分からないが、おそらく私が男子と2人きりなら、恥ずかしさで心臓がはち切れそうになっていたかもしれない。
でも私が今そうならないのは、ダイヤがそうならないのは。きっとずっと一緒にいたから。ドキドキする、というよりは一緒にいると安心する、という仲だから。欲望のままに急に襲いかかったりしいという信頼があるから。
ダイヤがどう思っているかは分からないが、少なくとも私はそう思っている。
果南(ダイヤは……)
ダイヤは今、どんな気持ちなんだろう。
そして私は、今どんな気持ちなんだろう。
果南(なんだか……落ち着くような……)
果南(………………)
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松浦さん……………
果南(ん…………)
ダイヤ「松浦さん!」
果南「わっ!」
私は、何が起きたか理解できないまま、文字通り飛び起きた。
果南「…………あ」
口に付いた涎に気付いて肘で拭ったところで、自分が今まで眠ってしまっていたことを理解できた。
果南「ごめん。寝ちゃってた……」
ダイヤ「別に。寝てても寝ていなくても何もしないでしょう?」
いや、全くそのその通りだ。別に仕事を手伝っていた訳でも無かったし。
ダイヤ「ふふ、とっても気持ちよさそうに眠っていましたよ。さ、終バスが過ぎないうちに帰りますわよ?」
果南「はーい」
私が部屋を出るのを待ってから、ダイヤが生徒会室の鍵をかけた。
歩くのは私が先。ダイヤが後ろにちょこんと続いて歩く。これは小学生の頃から変わらない。
バス停に着くまで10分以上時間があるのだけれど、その間お互い何も喋らない。別に喧嘩している訳でも話題が無いわけでもない。ただ、この空気感が好きで、一緒にいるだけで私にとって十分だった。
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果南(私はこれで十分なんだけど、ダイヤはどう思ってるんだろう)
ふと後ろを振り返ると、ダイヤが真っ直ぐこちらを見つめているものだから、なんだか恥ずかしくなって、すぐ前を向直した。
果南(ま、気が向いたら聞いてみるか)
バスの中でも2人きり。ここでも、特にこれといった会話は無かった。
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>>847
文字抜け
急に襲いかかったりしないという信頼があるから
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〜夜〜
>>852
1.鞠莉を呼び出す
2.チャットを送る(千歌、曜、ダイヤ、鞠莉)
3.もう寝る
4.海岸まで散歩
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2ダイヤ
-
果南「ダイヤにチャットでも……」
果南「ってアプリないんだっけ。ダイヤもスマホにすればいいのに。」
果南「仕方ない。メールで送ろう」
今となっては友達との会話では滅多に使わなくなったメールを開き、タップして文字を打ちこんだ。
『ひまー』
………………打ちこんだというほどでも無かった。別に特に用事も無かったし。
果南「………………」
一応は数分待ってみてはみたが、ダイヤは帰ってからも色々と忙しい。すぐに返信が来ないことは容易に想像できた。
果南「今日はもう寝るかな………」
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4月23日土曜
〜朝〜
ーダイビングショップー
果南「……………」
朝目覚めると、メールボックスには長々とダイヤの説教文が届いていた。
果南(自業自得とはいえ、朝からちょっと憂鬱な気分…………)
-
4月23日土曜
果南(今日は土曜日。宿題はあるけど、暇だな)
>>857
1.ダイヤの家に行く
2.ホテルオハラへ行く
3.千歌の家の旅館へ行く
4.曜の家へ行く
5.ダイビングする
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1
-
2
-
日曜は曜ちゃんとの予定が確定してたな
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ーホテルオハラー
果南「すみませーん。鞠莉いますか?」
「なんですかあなた。お嬢様に何のご用件でしょうか」
果南「え、あの………」
少なくとも前の世界では半ば顔パスのような扱いだったから、どう対処していいか分からなかった。
果南「えーと……俺は………」
「この学生はお嬢様のご友人だ」
「えっ、あっ、そうだったんですか。すみません」
「私が変わろう」
私が対処に困っていると、背が高く、スッとしたボーイさんが助けてくれた。
よく見ると、鞠莉と一緒に乗馬に行ったときの運転手の人だった。
「部下のご無礼をお許しください。ここ数年はあなたがここを訪れることが無かったので、最近入ってきた者はあなたのことを知らないのです」
果南「あ、そうなんですか………」
丁寧な感じで、乗馬前の威圧的な雰囲気と違ってちょっと戸惑ってしまう。
「ところで、改めてお嬢様に何のご用件でしょうか。松浦さん?」
訂正。やっぱり威圧的。
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果南「いや、俺……私は普通に鞠莉に会いに来ただけだけですけど」
何やら綺麗な口調で喋らなければいけない雰囲気だったので、今度ばかりは俺と言いかけたのを私に言い直す。
運転手「何をしに?」
果南「暇だし普通に遊びに来ただけですけど……」
運転手「お嬢様から松浦さんが来るという話は伺っていませんが」
果南「いや、特に約束はしてなくて。鞠莉に会いたいって思ったからフラーッと来た感じですかね。あはは……」
運転手「……………」
運転手さんの突き刺さるような視線が痛い。無理して使う敬語もボロが出始め、居たたまれなく思っていると、運転手さんは軽くため息をついて、お嬢様なら最上階にいらっしゃるから、ドアの前で声をかけて開けて貰え、となんとかお許しを貰えた。
果南「ありがとうございます」
運転手さんにお辞儀をし、エレベーターに乗ろうと背を向けた時、後ろから呼び止められた。
運転手「1つ聞きたいんだが、お嬢様とはどういった関係なんだ?」
果南「え?」
その口調は、乗馬前の時のような、やや荒々しい口調に戻っていた。
果南「いや、その、私は……」
ーーーーー
鞠莉「うーん…ちょっとね。私たちが付き合ってること、まだ内緒にしておきたいなって」
ーーーーー
果南(言わない方がいいよね)
果南「幼なじみです。私の大切な友達です」
運転手「……………友達、ねぇ」
-
運転手「前はお前が守ってやれとは言ったが、お嬢様はお前とは身分も背負っている物も何もかも違うんだ。そこのところをわきまえるんだな」
それからも小言をネチネチと言われ、少し憂鬱な気分でエレベーターへ向かう。
果南「なにもあんなに言わなくても……」
周りにホテルの人が誰もいないことを確認してから小さく愚痴を言う。でも、運転手さんの言うことは正しい。本来なら私みたいな一般人が鞠莉みたいなお嬢様に関わるのはおこがましいことだろう。でも鞠莉は、鞠莉もこう思っているはずだ。
果南「私たちが仲良くするのに地位も身分も関係無い。お互いが一緒にいたいから」
でもこれから、留学なんかとはレベルが違う。例えば高校を卒業した後、私はいつまで鞠莉を縛ることを許されるのだろうか、と柄でも無く考えてしまった。
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色々あったが、鞠莉の部屋の前。つまり、ホテルオハラの最上級スイートルームの扉の前に着いた。最上級らしく、ここの扉は二重ロックがかかっているらしい。
コンコン
果南「鞠莉〜?」
ノックして見るが、中から返事は無い。一応さっきの運転手さんが鞠莉に話を入れているはずなんだけど…………
試しにドアノブを引いてみる。
ガチャッと重い音がして、簡単に扉が開いた。
果南「えぇ!?開いちゃったよ。無用心だなぁ」
おそらく鞠莉が私が来ることを聞いてロックを解除しておいたのだろうが、他の人が来たらどうするつもりだったのだろうか。
果南「とりあえず、開いたし入ろうか」
念のため、扉を閉めると、すぐさまロックをかけた。
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果南「鞠莉〜?」
パッと見たところ大広間に鞠莉はいない。それならと、奥の広間に顔を出したが、そこにも鞠莉はいない。
多分この部屋の中のどこかにはいるはずなんだけど。
果南「いったいどこに…………」
私が次に向かった場所は……
>>865
1.寝室
2.バスルーム
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2!
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2
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幼馴染で付き合ってる関係でもやり過ぎじゃないかな…?
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恋人なのに最近鞠莉と絡みなかったからいいんじゃないかな
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そうか?
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流石に常識なさすぎて引かれるというか冷められるだろ
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思春期男子だし多少はね?
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正直どっちも行っちゃアカンやろって場所よね
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この子もともと女だったからちょっとその辺抜けてるのかも
それでも人の家歩き回るのはあんまり良くないけどね
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あれだよ
よくあるラッキースケべ的な奴だよ
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思春期だからさ
大目に見てあげて
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水音が聞こえたから脱衣所の前まで声掛けに行ったとかでええんちゃう
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シャワールームで鉢合わせはハーレム主人公の特権
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差し込む謎の光
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まだかなまだかな
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テスト
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果南「あとは………」
鞠莉のホテルは、部屋と部屋の仕切りが少ない。だから、ある程度探してもいないってことはあと鞠莉がいる可能性が高いのは……
果南「お、あったあった」
鞠莉がいそうな部屋を探していた矢先、それらしき扉が目に飛び込んできた。
果南「この扉の向こうかな?」
私はその扉を
>>882
1.普通に開いた
2.おそるおそる、ゆっくりと開いた
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来た!
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1
-
果南「鞠莉〜いる〜?」
ガチャ
果南「あ」
鞠莉「oh……!」
…………………
待って、違うの。弁明させて。
これは別に覗いてやろうとか、そんなつもりじゃなくて。
そもそもここがバスルームだなんてことも忘れてて。
ただ、鞠莉を探そうとしていただけで。
つまり
その……
-
ハーレムものではお約束の展開きたー!
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やったぜ!
-
自分が開けたのはバスルームの扉だったみたいで、鞠莉は生まれたままの姿にタオルを巻いただけで立っていた。
真っ白いタオルに負けないくらいの肌の白さ、西洋人形のような綺麗な体、日本人が無理に染めているのとはちがう、純粋な金色の髪。
そしてこちらを真っ直ぐと見つめてくる黄色い瞳…………瞳?
果南「はっ………!?」
ヤバっ
-
はよ
-
果南「ごっ……ごめんっ!!」
握っていたドアノブを慌てて閉め、鞠莉を自分の視界から消した。
タオル越しでも分かる女性的な起伏に見とれてしまったからか、状況を理解できなかったからかは分からないが、なぜかすぐにドアを閉めることができなかった。
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果南「ち、違うんだって鞠莉、ここがバスルームって知らなくて!鞠莉がシャワー浴びてたって知らなくて……!」
許してほしいとかそんなんじゃなく、鞠莉の裸を勝手に見てしまった(タオルはしていたが)という罪悪感を拭うためにひたすら謝った。
許してくれるかは二の次だ。
鞠莉「……………見た?」
ドア越しから鞠莉の声が聞こえる。
>>891
1.………見た
2見てない
3ごめん
4大っきかった……
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1
-
3
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果南「ごめん」
鞠莉「なんで謝るの?」
果南「だって、鞠莉の裸見ちゃったし……」
鞠莉「…………ダーリンはマリーの裸見るの嫌だった?」
果南「違うよ!ただ男の人に裸見られるのは嫌だろうって!」
果南(私も男の人に裸見られるのは嫌だし)
鞠莉「マリーはダーリンになら気にしないわよ?だってあなたは私の彼氏じゃない」
果南「そ、そうかもしれないけど」
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果南「でも勝手に見ちゃったし」
鞠莉「それも、気にしないわよ?」
果南「で、でも……!」
鞠莉「なんならちょーっと強引なくらいでも構わないわ」
果南「………!」ドキッ
顔がカァッと熱くなった。
強引なって……どういう意味なんだろう……
-
それよりも事前連絡なく勝手に侵入したの謝れよ…
-
ガチャッ
果南「……!?」
そのまま扉の横にもたれ掛かって気分を落ち着かせていると、突然鞠莉が扉を開けて出てきた。
タオル姿のままで。
果南「え、ちょっと鞠莉!?服着てよ!」
鞠莉「そんなこと言われても……服も下着も私の部屋だし」
果南「あ、そっか、ごめん」
私が退かないといけないんだ。
-
果南「……………」
鞠莉が着替える間、部屋の外で待つことにした。部屋の中には仕切りが無いので、着替える間気になるだろうと思ったからだ。
それに、少し鞠莉と距離を置いて心を落ち着かせたかった。
果南「……………」
目を閉じれば思い出すのは目に焼き付いた鞠莉の白い肌。
元女子とはいえ、男子に成り立ての思春期のDKにとって、それはあまりに刺激が強すぎた。
果南「女から見ても鞠莉凄いスタイルいいからなー……」
ガチャッ
鞠莉「お待たせダーリン、着替えたわよ」
果南「うわぁ!?」
また何の前触れも無く突然鞠莉がドアが開けた。
やや邪なことを考えていたので、鞠莉の顔を直視できない。
鞠莉「何そんなに慌ててるの?」
果南「い、いや!なんでもないよ!それより喉渇いたなー!あ、久々に紅茶頼めるかな?」
鞠莉「い、いいけど……」
-
鞠莉がロビーに連絡を入れると、すぐに紅茶が運ばれてきた。
私は紅茶を一口味わってから、鞠莉に話を切り出した。
果南「改めて勝手にバスルーム入っちゃってごめん鞠莉」
鞠莉「まだその話?私は別に気にしてないのに」
果南「でも無用心だよ?シャワー浴びてるのに部屋の扉開けっ放しにするなんて」
鞠莉「大丈夫よ。勝手に私の部屋に入ってくる従業員はいないし」
鞠莉「勝手に部屋に入ってくるのはあなたくらいかしら、果南?」
果南「うっ」
わざわざダーリン呼びでは無く『果南』と呼んで私のことを強調してきた。
でも前の世界でも勝手に入ったりしてたし……
いや、悪いのは私なんだけどさ。
-
果南「勝手に入ったのは謝るけど、外から声かけても返事無かったし、ロビーの人が鞠莉に連絡してると思うんだけど」
鞠莉「あれー?そうだったかしらー?」
果南「えぇ………」
鞠莉はわざとらしくとぼけて見せた。相変わらず真意が分からない。
鞠莉「まぁ私は別に怒ってるわけじゃないのよ?これからも鍵は開けておくから勝手に入ってきても大丈夫だから」
果南「え、でも」
>>899
1.危ないって!
2.分かった
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2
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果南「分かった」
少々無用心な気もするけど、ここには一般の客は入って来れないし、従業員も勝手に入らないなら大丈夫だろう。
というか今までだって普通に入ってたし今更か……
鞠莉「あ、夜でもホテルの扉やここは開いてるからいつでも夜這いをかけに来ていいわよ?」
果南「よっ……!?しないよ!!」
鞠莉「フフッ顔真っ赤にしちゃって。可愛い!」
果南「くっ………///」
私は自分でも分かるほど顔を熱くしていたのだが、鞠莉の方はニヤニヤしながらこちらをからかっている。
自分だけ恥ずかしがって、鞠莉は平気なのがなんかくやしかった。
ーーーーー
-
〜夜〜
ーダイビングショップー
果南「明日は曜との約束の日か」
パパになって欲しい、って何すればいいんだろうか。曜は何も準備しなくていいって言ってたけど……
パパっぽい服装とかしていった方がいいだろうか。
果南「……………」
果南「とりあえず明日は曜のうちに早く行かないといけないし、もう寝ようかな」
考えても分からないので、早く明日を迎えることにした。
そう決意すると、私は僅かな不安を抱いたまま床につき、すぐさま眠りについた。
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期待が高まる
-
4月24日
〜渡辺家〜
ピンポーン
渡辺ママ「はーい。あ、果南くんじゃな〜い!久しぶり〜」
果南「ど、どうも……」
渡辺ママ「話は曜から聞いてるわ!今開けるから待ってて!」
果南「あ、はい」
果南(私は何も聞いてないんだけどなぁ……)
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渡辺ママ「うわぁ〜ほんっとに久しぶり!こんなにいい男になっちゃって〜」
果南「あはは……ありがとうございます……」
曜のお母さんはまるで芸術品を鑑賞するかのように(自分はしたこと無いけど)、クルクル回りながら私を見回している。
渡辺ママ「ま、うちの人ほどでは無いけどね!」
果南「あはは……」
苦笑いしかできない。何て返すのが正解なのか……
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渡辺ママ「曜ならまだ寝てるから。起こしてあげてきてあげて?」
渡辺ママ「パ・パ?」
果南「は、はぁ………」
確かに、話は曜のお母さんにも伝わっているようだ。そして
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パパ!
-
果南「思えば曜の部屋に入るの久しぶりかも」
ガチャッ
果南「曜ー?」
曜「zzzzzz」
果南「…………気持ちよさそうに寝てる」
とりあえず起こさなきゃね。
果南「おーい、曜ーー?」
軽く声をかけてみるが、一切反応は無い。どうやら爆睡しているらしい。
果南「おーい、曜ー?起きてー朝だよー」ユサユサ
果南「朝起こしてって言ったの曜だよー?」ユサユサ
曜「zzzzzz」グー
果南(全く反応が無いな……それなら)
-
果南「パパが起こしに来たよー?」ユサユサ
曜「………え!?パパ!?」ガバッ
果南「うわっ!?」
パパという言葉に反応してか、曜はいきなり覚醒し、布団をはね除けて辺りを見回した。
曜「あれ、パパは?なんでお兄ちゃんが曜の部屋にいるの?」
果南「朝起こしに来てって言ったの曜でしょ。それに1日パパになってって」
曜「えーと…………」
曜「…………………」
果南「…………………」
曜「………………………………」
曜「あぁ!そっか!」
果南「思い出すの遅っ!」
-
曜「そっかそっか、曜が頼んだんだった。ごめんね、朝弱いから」
曜はへへへと頭を軽くかいて謝ったのち、こちらに向き直って
曜「じゃあパパ、おはようのチュウして?」
果南「えっ」
とんでもないことを言い放った。
-
果南「えっ」
状況が飲み込めないまま同じ言葉を2度呟いてしまった。それでも何を言われたかよく理解できない。
曜「ほら、おはようのチュウ。はやく?今日はお兄ちゃんがパパなんでしょ?」
果南(チ…チュウって………)
曜が言うチュウって言うのは親が小さい子どもの頬やおでことかにするチュウのことだろうか。
しかし高校生にもなって、ましてや異性の親にそんなことをねだるものなのだろうか。少なくとも自分はそうでは無かった。自分がそうでないだけで、案外そういうものなのだろうか……
曜「ねーおにー……じゃなかった。パパーはやくー」
曜が急かしてくる。これはどうなんだろうか……
>>911
1.断る
2.頬にキスする
3.おでこにキスする
4.口にキスする
5.「なんで……?」
-
2
-
果南「よ、よぉし///」
軽く自身を鼓舞した後、曜の髪をあげて、おでこに軽くキスをした。
曜「えへへ……ありがとうパパ」
果南「ど、どういたしまして///」
なぜだろう。なぜかいけないことをしているような気持になる。
「パパ」呼びのせいだろうか。
-
安価は2の頬を指定してるで?
あんま変わらなそうだけど
-
パパ来たー
-
>>913
あ、ごめん。見間違えた
次書き直すわ……
-
2は3だった
そのままで構わないと思うから続きみたい
-
果南「よ、よぉし///」
…………チュッ
軽く自身を鼓舞した後、曜の頬に軽くキスをした。
果南「…………///」
曜「えへへ……ありがとうパパ」
果南「ど、どういたしまして///」
あ、あくまで1日パパとしての、頬へのキスである。別に男女のソレではない。
しかしなぜだろう。なぜかいけないことをしているような気持になる。
「パパ」呼びのせいだろうか。
-
曜「〜♪」パクパクパク
果南「……………」
曜「あれ?パパ食べないの?」
果南「あ、いや……」
曜「お兄ちゃんはあんまり食べたこと無かったかな。ママの料理はおいしいんだよ?まぁ、トーストなんだけど」
果南「………………」
朝ご飯のトーストをムシャムシャ食べる曜を横目で見る。どうやら先ほどの行為に関して照れは一切無いようだ。
それならやっぱり、変に意識する方がおかしいのだろう。これから何を要求されるのか分からないけど、あんまり深く考えないようにしよう。
-
曜「ごちそーさまー!」ガタッ
果南「えっ、はやっ!?」
曜「じゃあ私着替えてくるから、着替えたら一緒に沼津行こう!」ピュー
果南「……………」
こっちでも相変わらず曜は元気だ。いや、もしかしたら私の知ってる曜よりも元気かもしれない。
-
曜ママ「果南くん?」
果南「あ、はい」
曜ママ「もしかしたら変なお願いされるかもしれないけど、今日一日曜をよろしくね?」
果南「あ、はい」
果南(もうされたけど……)
曜ママ「果南君も知ってると思うけど、昔からうちの人仕事でなかなか帰ってこなくて。思春期くらいからはもっと忙しくなって1年に数回帰ってくるくらいなの。
だからきっと寂しいんだと思う。多分、私よりも」
果南「それでこんなこと……」
曜ママ「まぁできればでいいから、あの子のお願い聞いてあげてくれたら助かるな」
果南「分かりました。もとよりそのつもりです」
-
曜ママ「一応連絡先交換しておきましょう」
果南「分かりました」
ピロン
曜ママ「何かあったり、遅くなるときは連絡してね?」
果南「はい」
曜ママ「場合によっては別に帰ってこなくてもいいけどね」
果南「えっ」
曜ママ「あっ、でも明日学校かぁ。まぁ一日くらいサボったって……」
果南「それってどういう
ダッダッダッ
曜「パパお待たせー!あれ?ママと何か話してたの?」
果南「あ、曜。いや、ちょっとね……」
曜はむーっと口を膨らませ、腕を私の腕絡ませ、
曜「ママ!パパは私のモノなんだからね!」
と自身の母親に対して嫉妬の念を送った。
曜ママ「はいはい、取らないわよ。それより早く行かなくていいの?」
曜「そうだ!1日はすぐ終わっちゃうし急がなきゃ!いこ、パパ!」
腕を絡ませたまま、私は曜に引っ張られるように家を後にした。
-
かわいい
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ー沼津駅前ー
曜「沼津着いた!」
結局家からバスに乗った時も(といっても10分も乗っていないが)ずっと腕を絡ませたままだった。
周りに人もいたので、というか今も駅前に人がいっぱいいて恥ずかしい。
曜「ねぇパパ!どこ行く?」
それにこの呼び方。
「聞いた?パパだって。見た感じ歳そんなに離れて無いわよね」ヒソヒソ
「彼氏の趣味とか……?」ヒソヒソ
「うわっキモ……」ヒソヒソ
他にもひそひそ話が聞こえてくる。
果南「曜の行きたいところでいいよ」
曜「ホント!?」
果南「うん、だから早く行こっか」
とにかく早く人がいないところに行きたい……
曜「うん!最近出来て行ってみたかったお店があったんだ。パパ、こっち」
果南(…………………………)
-
曜に連れられて訪れたのはビルの3階にあるコスプレショップだった。
果南「へぇ、沼津にもこういう店あったんだ」
曜「うん、つい最近出来たみたい。それにしても色んなのがあるね〜」
ビルの中だから小さい店かと思ったけど、巫女服、婦警服、ナース服などよく見るコスプレ衣装など、意外と数多く衣装が揃えられていた。
曜「やっぱドン◯のやつとは質が違うな〜 ね、店員さん!これ着てみていいですか!?」
店員「どうぞ〜 あ、できれば着た姿を私にも見せてもらえれば〜」
曜「はーい!」
そう言って曜は気に入った衣装を何着かかっさらって、試着室に飛び込んでいった。
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店員「もしかして、彼氏さんですか〜?」
果南「えっ」
曜を待っていると、私と並んで曜を待っている店員さんに声をかけられた。
>>927
1.いや、幼なじみ…ですね
2.妹みたいなもんです
3.あ、そうです…
4.パパです
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3
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1
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