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海未「魔法少女マジカル☆カナン」

1名無しさん@転載は禁止:2018/04/07(土) 23:15:54 ID:V5rNOma.
魔法少女。
コウノトリに運ばれて、天界に産まれ落ちる存在。

果南「……」

魔法少女は、人間界に蔓延る悪を滅するために、行動する。敵対するものを、撃退する事も。

海未「──果南、こんな所でなにをしているのですか?」

声がした方を振り向くと、海未がいた。

海未「早く行きますよ、他のみんなはもう向かったのですから」

果南「……んー…」

71名無しさん@転載は禁止:2018/04/22(日) 00:26:06 ID:aLYW.8JQ
果南『千歌?テレパシーか……どうしたの? ガッコーでしょ?』

千歌『バケモノ、出た』

果南『!? 昼間……だよ?』

千歌『だから緊急事態なの! 誰かを早く呼んで…撃滅を』

果南『……わかった』

ーーー

曜「あれみたいだね…」

果南「……うん。本当に、こんな明るい時に…」

基本、人間には見えない。
魔法少女である私達も、己に透明化の魔法をかけることで、人の目に触れないようにしている。

果南「……なるべく派手な戦いは避けないとね」

72名無しさん@転載は禁止:2018/04/22(日) 00:34:00 ID:aLYW.8JQ
曜「お、拳?」

果南「……魔法少女なのに拳って、さっき曜が咎めてたんじゃない」

曜「まあ〜今回は仕方ないよね」

果南「……よし、いくよ」

ーーー

梨子「……!」

魔法少女。

梨子(透明化? 魔法のオーラでダダ漏れ…感知できるから分かるのかな)

戦闘を始めている。

梨子(……2人。…あのポニーテールのは…昨日真姫とにこが言っていた魔法少女かな)

73名無しさん@転載は禁止:2018/04/22(日) 00:52:30 ID:aLYW.8JQ
梨子「……」

梨子(苦戦してるみたい…)

千歌「……梨子ちゃん?」

梨子「えっ、あ、ぁあ、なに?」

千歌「ううん……外、ボッーと見てるから、何かあるのかなって」

梨子「……ううん、なんでもないよ」

ーーー

果南「はっ、ぅ、こいつ……!」

曜「硬い……!」

『グルるォ……!』

ブンッ!

果南「うぐ……!」ゴンッ!

74名無しさん@転載は禁止:2018/04/22(日) 00:57:13 ID:aLYW.8JQ
果南「っ、だァァっ!!」ゴッ!!

『ガルルォ……』

果南「曜!今だよ!」

曜「よぉっし!」

ドグシャッ!!と地面が抉れる勢いで飛び出す。
魔法で強化された渾身の飛び蹴りを、厚い鱗ごとコアを貫かんと、撃ち込む。

が。

曜「うぎっ……!」ジーン

果南「硬いな、本当に……!」

75名無しさん@転載は禁止:2018/04/22(日) 08:22:29 ID:aLYW.8JQ
ゴッ!!

曜「きゃっ!?」

果南「曜!!」

岩石の尻尾で殴られた曜が、民家に衝突しそうになった時。



花陽「わっ、とと……!」パシッ

曜「いっ、つづ……ありがとう、花陽ちゃん」

76名無しさん@転載は禁止:2018/04/22(日) 09:28:17 ID:aLYW.8JQ
深夜頃再開

77名無しさん@転載は禁止:2018/04/22(日) 09:29:33 ID:IbjtB3vA
かよちん来たー

78名無しさん@転載は禁止:2018/04/23(月) 02:07:50 ID:qExYu7Ug
果南「花陽!」

花陽「話は聞いてるよっ、助けに来ました!」

曜「ありがと……いちち 」

花陽「血が…待っててください、今治しますから」

果南「その間、食い止めておくよ!」

79名無しさん@転載は禁止:2018/04/23(月) 13:30:55 ID:qExYu7Ug
ジュワァッ…

曜「ぁっー、やっばこれ気持ちいいからクセになる…」

花陽「怪我はしない方がいいんですから…」

花陽は魔法少女の中で、唯一の治癒魔法が使える存在だ。
その治癒性能は凄まじく、生きていればどんな傷も癒せるというものだ。その代償とでも言うべきか、戦闘能力は低い。

果南「うっ、ぐっ、らぁ!!」

ドグシャッ!!

『ガバッ…』

パラパラと硬い鱗が砕ける。
その先に剥き出しのコアがあらわれる。

果南「よし!」

曜「任せて!」

傷を癒した曜は、再び超速度の飛び蹴りをコアめがけて撃ち込む。

曜「ふんぬっ!」

パキィンッ!!

『ガラルッ……っ』ガクッ

80名無しさん@転載は禁止:2018/04/23(月) 17:17:17 ID:qExYu7Ug
ーーー

梨子「……」

梨子(倒した、か…)

梨子「……」

梨子(今夜辺り、私も1度魔法少女達と接触してみようか…)


千歌(果南ちゃん達、勝てた…! 良かった良かった…)

『こら!高海さん! 梨子さん! 余所見しない!』

ーーー

海未「…昼間に悪が?」

果南「うん。千歌から聞いてね…」

海未「…どういうことでしょう、本来は夜にしか現れることがないのに……」

81名無しさん@転載は禁止:2018/04/23(月) 18:21:32 ID:qExYu7Ug
今回はここまでまた明日に

82名無しさん@転載は禁止:2018/04/23(月) 20:07:46 ID:DqjNvMnc
おつおつ

83名無しさん@転載は禁止:2018/04/24(火) 16:42:17 ID:6HyNIf7o
海未「…その件は、私から魔女様に伝えておきます。果南も今日は疲れたでしょう」

海未「夜の見回りは、他の方に任せておくといいですよ」

ーーー

善子「リリー…珍しいわね、行くの?」

梨子「ええ。気になるしね」カポッ

善子「……リリーのその仮面、私もしたい」

梨子「好きでつけてるわけじゃないんだから。…私達も魔法少女達みたいに、姿を消せればいいんどけど、そうもいかないし」

梨子「特に私は、もしも学校での顔見知りに出会ってしまったら面倒だからよ」

善子「そう…、わかった」

ーーー

梨子「……」

梨子(特に何もないわね。悪も現れないし…)

ウモモモッ…

梨子「ん?」

84名無しさん@転載は禁止:2018/04/24(火) 17:42:45 ID:6HyNIf7o
梨子「……あれは」

『グルるるぉぁAAAぁっあぉあaaaァァァっ!!』

梨子(なんて巨大な…)

梨子「……ここからでも、この大きさ…」

梨子(あのトロさから見ても……この町に来るのは、…3日程度かしら)

梨子(海を渡ってくるか…あれほどの悪が引き連れてくる災い……そうね)

梨子(津波…かしらね)


千歌『梨子ちゃーん!』


梨子(……)

梨子「…あれを倒すために、魔法少女達も動き出すだろうし、今日のところは戻ろうか…」

ーーー

85名無しさん@転載は禁止:2018/04/24(火) 18:23:44 ID:6HyNIf7o
ーーー

理事長「以前お話した、超巨大の悪が、海から現れました」

理事長「これを止められなければ、大災害を招くことになります…この後、指名された子達は、私の元へ」

理事長「それ以外の子は、小型のものも現れると予測されるので、それらの対応を」

ーーー

こうして、選ばれたのは、海未、ことり、穂乃果、ダイヤ、千歌、曜、そして…私だった。

果南(ルビィはまだ危ないのかな……花陽は前線には出せないし)

86名無しさん@転載は禁止:2018/04/24(火) 18:32:04 ID:6HyNIf7o
今回はここまで。
また明日に。


主要キャラで1人だけ死にます。

87名無しさん@転載は禁止:2018/04/24(火) 19:30:39 ID:BD..XE7k
マジか……
乙です

88名無しさん@転載は禁止:2018/04/26(木) 17:00:21 ID:gZPi2vQY
ダイヤ「今回は大変な作戦、戦いになる…果南さん、気を引き締めていきましょ」

果南「もちろん。…3日後だっけ」

千歌「私も見てきたけど…本当に大きかったね」

果南「というか、もう姿を確認出来てるなら、こちらから仕掛ければいいんじゃないの?」

89名無しさん@転載は禁止:2018/04/26(木) 17:18:27 ID:gZPi2vQY
千歌「なんか、そういう訳にもいかないみたいだよ」

千歌「海の生き物に悪影響を及ぼすとか」

ダイヤ「向かう先に、人の住んでいない山があるとかで、そこでたたかうそうです」

果南「そうなんだ」

90名無しさん@転載は禁止:2018/04/26(木) 18:36:52 ID:gZPi2vQY
千歌「まあ、とにかく、3日後だね」

ーーー
学校。

梨子「千歌ちゃん」

千歌「ん! なになに、梨子ちゃん」

梨子「よかったらなんだけど、日曜日に出かけない?」

千歌「日曜日? 」

千歌(……日曜日って、あの作戦の日だ)

梨子「できれば、少し遠出を」

91名無しさん@転載は禁止:2018/04/26(木) 18:37:23 ID:gZPi2vQY
今回はここまでまた明日に

92名無しさん@転載は禁止:2018/04/27(金) 17:45:09 ID:dvhjgGiE
千歌「……夜までなら」

梨子「…」

梨子(夜に帰らせたら意味無いのよね)

梨子「……」

梨子(……私は何してるんだ)

梨子(構うことなんかないじゃない……)

梨子「……分かった」

ーーー

にこ「で、私達も当然行くのよね?」

真姫「あの巨大なのを、町に上陸させるためにね」

善子「リリー行かないんだってさ」

真姫「あら……どうして?」

善子「さあ?」

93名無しさん@転載は禁止:2018/04/27(金) 18:42:48 ID:dvhjgGiE
善子「まあなんでもいいじゃない?」

真姫「そうね」

ーーー

海未「ふう……」

果南「また1人で修行?」

94名無しさん@転載は禁止:2018/04/29(日) 23:12:34 ID:t9New9x6
海未「…大きな戦いになりますから」

果南「……」

海未「果南もどうです?」

果南「そう、だね。じゃあ…」

ーーー
夜。

曜「あんなのが来るって騒いでも、夜には普通の悪も現れると……大変だねぇ」

ダイヤ「なるべく、早く済ませて、体を休ませましょう」

95名無しさん@転載は禁止:2018/04/29(日) 23:37:39 ID:t9New9x6
ーーー

『グキャァァッ!!』

曜「ふう〜、一丁上がりっと」

ダイヤ「……あなたと言い、ことりさんといい、果南さんといい、どうして魔法を使わないんですの?」

曜「得手不得手があるのですヨーソロー……ん?」

ダイヤ「? どうしたの?」

曜「いや、誰かいる…」

曜が指さす方向を見ると、そこには『仮面をした少女』がいた。

曜「……見えてる?」

ダイヤ「まさか、私達は今は見えない……」

シュンッ!!

ダイヤ「!」

曜「うわっ!」ギィンッ!!

曜「ぃ、いったー!? イチチ…」ヒリヒリ

飛んできた何かを、弾き飛ばす。

96名無しさん@転載は禁止:2018/04/29(日) 23:42:50 ID:t9New9x6
ダイヤ「なんですの!?」

曜「……これは、ナイフ?」

曜(でもただのナイフ程度じゃ、あんな痛みは…)


梨子「……」


仮面の少女は指と指の隙間にナイフを握り、計六本のナイフを構えている。

曜「おーおー…なんか、かっくいー持ち方…」

ダイヤ「……応戦しますわよ」

曜「もちろん……!」

97名無しさん@転載は禁止:2018/04/29(日) 23:46:37 ID:t9New9x6
梨子「……!」ビュンッ!

3本のナイフが飛んでくる。

曜「今度はもう少し強めに……!!」ガァンッ!!

曜(所詮ただのナイフ、そんな程度じゃ……!)

カチャリ……

梨子「……」クイッ

ダイヤ「っ! 曜さん!」

曜「え?」ドスッ

曜「えふっ」

98名無しさん@転載は禁止:2018/04/29(日) 23:51:37 ID:t9New9x6
落としたはずのナイフが、3本とも『再びうきあがり』曜の腹部に刺さる。

曜「がふっ……」ゴパッ!

梨子(所詮は知能の無い怪物としか戦ってこなかった少女)

梨子(ちょっと考えれば、今のは分かっただろうに)

曜「ごっ、ごのっ……!」グッ

曜はナイフを引き抜こうとする。
が直前で止められる。

ダイヤ「いけません! そんな事したら更に血が……!」

曜「ぁっ、ぐ……!」

梨子(どっちにしろ、ただではすまないけどね)グッ

ダイヤ「ここは撤退します、捕まって!」

99名無しさん@転載は禁止:2018/04/29(日) 23:55:45 ID:t9New9x6
ヒュンッ!!

ダイヤ「え」

ドチュッ!

ダイヤ「ゅえっ」

曜に駆け寄った隙をつかれた。

ダイヤの喉元に、ナイフが突き刺さっていた。

ダイヤ「んブッ」ガクガクガクッ

梨子(なんだ、あっけない。魔法少女なんてこんなもんなのね)

100名無しさん@転載は禁止:2018/04/30(月) 00:06:01 ID:OGcUHDWk
曜「あ、ぁあ、ダイヤ、……ちゃん……」ゼェゼェ

ダイヤ「…………」ピクッ、ピクッ

梨子(……)クイッ

ギチギチギチッ

曜「えっ、あっ、がっ……っ!?」

グチュグチッ、と肉がえぐれる音をさせながら、ナイフを貫通させんとばかりに、曜の体を傷つける。

曜「やっ、やめっ、ぁっ、ぉっが……!」

梨子「死んで」

ブチブチッ!!

曜「──」

腹に突き刺さったナイフは、3本とも背中を貫通した。
栓が無くなったことで、出血は止まらない。
血だまりが広がっていく。

曜(千歌、ちゃ……みんな……)ドシャッ!!

梨子「……」

梨子(……まだ生きてる…魔法少女ってのはしぶといのね。でもあれじゃ、もうすぐにでも……)

始末したと、帰還しようとしたその時だった。


『──だァァァっ!!』

梨子「!? ぎゃっ……!?」ボゴッ!!

101名無しさん@転載は禁止:2018/04/30(月) 00:09:42 ID:OGcUHDWk
振り返った瞬間、顔に熱い、そして重すぎる『蹴り』が飛んできた。

まるで足の裏に爆弾でもついていたかのような衝撃だった。

梨子(っ、ぅっ、ぁっぁっ……!?)ゴロゴロッ、ガンッ、バンッ!!

派手に吹っ飛んだ梨子は、そこから意識を失った。



千歌「はぁっ、はぁっ、はぁっ……!」

千歌(ダイヤさんっ、曜ちゃん……!!)

102名無しさん@転載は禁止:2018/04/30(月) 00:17:39 ID:OGcUHDWk
今回はここまで。
また明日に。

103名無しさん@転載は禁止:2018/04/30(月) 04:59:58 ID:rcMCx3rU
oh…

104名無しさん@転載は禁止:2018/04/30(月) 19:56:14 ID:OGcUHDWk
千歌(出血が激しすぎる……花陽ちゃん、間に合うかな……!?)

千歌「いや……間に合わせる…!」

ーーー

花陽「……っ、これは…!」

千歌「お願い花陽ちゃん、2人を……!」

花陽(どう見ても悪にやられたような傷じゃない……いや、今はそんな場合じゃないですね…!)

花陽「大丈夫ですっ、生きているのなら……!」

ーーーーー
ーーーー
ーーー

梨子「ぐ、ぅ、ぐ……」

善子「リリー!」

梨子「……よ、善子ちゃん……私は……?」

105名無しさん@転載は禁止:2018/05/01(火) 10:33:39 ID:tgaP/Bkc
善子「気絶してたのよ、道端で…」

梨子「うぐ…」ムクッ

梨子「づっ……!」ズキッ!

善子「痛むの?」

カポッ…

善子「……!」

欠けた仮面を外すと、蹴られた部分が火傷していた。

善子「り、リリー……」

善子「誰が……誰が…」プルプルッ

梨子「顔は分からなかったけど……魔法少女なのは間違いないよ」

善子「許さない……」

善子(見つけ次第……同じ目に遭わせてやる……!)

ーーー

106名無しさん@転載は禁止:2018/05/01(火) 21:32:09 ID:tgaP/Bkc
ーーー

果南「うわっ、なにこの血!?」

穂乃果「鼻血? の量じゃないよね…」

ことり「ずっと続いてる…」

ァァウァァァアッ!!!

ルビィ「!?」

ーーー

ブチブチブチブチッ!!

曜「いだだだだっ!!?」

花陽「もう少し我慢してくださいっ、ちょっと欠損激しすぎるので……!」

なんとか間に合ったダイヤさんと曜ちゃんは、花陽ちゃんの蘇生にかかっていた。

ダイヤさんは早く治ったけど、曜ちゃんは少し時間がかかっている。

曜「いっぢぢぢ……!?」

107名無しさん@転載は禁止:2018/05/01(火) 23:23:33 ID:tgaP/Bkc
千歌「……」

花陽「……っ、ふう…」

曜「はぁ〜生きてる…」

千歌「……よかったァ」

曜「死ぬかと思った…」

ダイヤ「けほっ……私も…、今回は…」

千歌「……あの仮面の子、がやったんだよね?」

曜「うん、そうだよ。…一人だと思って舐めてた」

ダイヤ「……一体何者なのでしょう」

千歌「……前に、果南ちゃんと海未ちゃんが戦った2人の仲間なんじゃ」

108名無しさん@転載は禁止:2018/05/01(火) 23:35:44 ID:tgaP/Bkc
曜「かもね…」

ダイヤ「……どうしますか? もしかしたら…明後日の作戦にも、乱入してくるのでは」

花陽「……」

千歌「そこは…どうにかしないとね」

109名無しさん@転載は禁止:2018/05/02(水) 00:20:25 ID:HGfqdGpg
ーーー

海未「部隊を、三つに分けます」

海未「ダイヤと曜と千歌が、件の少女達の対応」

海未「穂乃果とことりで、恐らく巨大悪に群がって現れる小型の対応」

海未「そして、私と果南で、巨大悪を、倒す」

果南「……あの、2人で……大丈夫なの?」

110名無しさん@転載は禁止:2018/05/02(水) 00:29:29 ID:HGfqdGpg
海未「ええ。……ラブアローシュートなら」

果南「……あれか」

海未「悪が大きければ大きいほど、効果は絶大。善なるものへと生まれ変わらせることが出来る技……我ながら、いい技です」

海未「ただ、力を貯めている間は、無防備になるのが、弱点です……なので、普段ならはっきり言って、使い所はかなり限られます」

果南「……だけど、こんかいは」

海未「あれだけ大きければ、的を外すことは有り得ません……自分で言うのも何ですが、今回の作戦、わたしにかかっています、もちろん、果南もですよ」

111名無しさん@転載は禁止:2018/05/02(水) 00:38:20 ID:HGfqdGpg
ーーー

真姫「動き出すみたいね」

にこ「ぁ〜、最近ひまだったから、いい運動になりそう」


善子「……ツケタラ…ロス……ミツケタラ、コロス…」

梨子「……ヨハネ」

善子「っ! は、はい」

梨子「……落ち着いてね」

善子「……うん」

『そろそろか』

梨子「はい。…ところで、絵里達は、まだ戻らないんですか?」

『そのようだ……下界での暮らしが、気に入っているようだ』

梨子「ったく…」

『しかし問題ないだろう? …君たちなら、な』

四人『『はい!』』

ーーー

果南「……」

海未「……果南? どうしました?」

112名無しさん@転載は禁止:2018/05/02(水) 00:42:00 ID:HGfqdGpg
果南「……いや、緊張するなぁ、って」

海未「……大丈夫です。あなたは私が育てました」

海未「それに、ここ最近の実戦も、いい調子じゃないですか。……きっと、今回もいけますよ」

海未「私は、果南を信じてます」

113名無しさん@転載は禁止:2018/05/02(水) 00:42:15 ID:HGfqdGpg
今回はここまで。
また明日に。

114名無しさん@転載は禁止:2018/05/02(水) 03:34:25 ID:QpPTqPmY
乙です

115名無しさん@転載は禁止:2018/05/04(金) 00:18:36 ID:w035hxFU
果南「……ん、そっか。えへへ」

海未「……さぁ、最後に、仕上げと行きますか?」

果南「お願いするよ」

ーーー
決戦日。
昼。

千歌「わっ、梨子ちゃん……どうしたの? その包帯…」

梨子「……ちょっと、火傷しちゃって」

梨子(治りが遅い……これも魔法のせいか……?)

116名無しさん@転載は禁止:2018/05/04(金) 00:29:33 ID:w035hxFU
梨子(どれだけ治癒魔力をかけても治りやしない…)

千歌「うーん…そんな大怪我してるのに……来てもらって良かったのかな…」

梨子「ううん、大丈夫だよ、千歌ちゃん」

梨子「さ、行こ」

ーーー

善子「……」ブツブツ

にこ「あの子はまだなんか言ってるの?」

真姫「ほっときなさい」


聖良「それもそうですよ」

真姫「……! あら、戻ったの?」

理亞「絵里はまだだけどね」

にこ「あらあら…二人揃って。…これじゃ大分楽できそう」

117名無しさん@転載は禁止:2018/05/04(金) 00:54:14 ID:w035hxFU
聖良「……夜ですよね、それじゃ、またその時に」

ーーー

千歌(もう夜だ……戻らないと)

梨子(……)

梨子(…)

千歌「梨子ちゃん、今日は楽しかったよ。…梨子ちゃんも、気をつけてね」

梨子「……千歌ちゃん、ごめん」

千歌「ん?」

シュッ、ドンッ!!

千歌「え」カクッ

梨子「……」ポサッ

梨子(……乱暴だけど、ここなら……後で迎えに来るから)

梨子「……はぁ、何してるんだか、私は……放っておけばいいのに…」

118名無しさん@転載は禁止:2018/05/04(金) 01:06:45 ID:w035hxFU
梨子(行くか…)

ーーー

穂乃果「ことりちゃん! そっちにも!」

ことり「うん!」

予想通り、小型の悪がうじゃうじゃと湧いた。

穂乃果「っ、そいっ!」

ことり「これくらいなら、多少数がいても……!なんとかなる!」

119名無しさん@転載は禁止:2018/05/04(金) 23:57:22 ID:w035hxFU
曜「……千歌ちゃん、どこ行っちゃったんだろう」

ダイヤ「心配ですが、今は…集中を」

ダイヤ「いつやってくるか……わかりませんからね」

曜「そもそも本当にやってくるのかな?」

ダイヤ「それは…」

ドッバァンッ!!

曜「っ!!」

120名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 00:16:48 ID:pvFMqm2s
ダイヤ「これは……!」


善子「あら、アンタ達……リリーがやったはずじゃ」

にこ「仕留め損ねてたんじゃない?」

真姫「まあいいでしょ。ここで私たちがやってしまえば」

曜「3人も……!」

121名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 00:25:25 ID:pvFMqm2s
善子「3人じゃないわよ」

ダイヤ「っ! あれは…」




梨子「あの時、仕留めたと思ったけど……案外しぶといのね」

曜「うわっ、あの時の……!」

ダイヤ「やはり仲間でしたのね……!」

曜「っ、くそぅ、…千歌ちゃん、こんな時に、何して……!」


梨子(……千歌ちゃん?)

122名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 00:34:00 ID:pvFMqm2s
善子「……どうしたの?」

梨子「あっ……なんでもない。さあ、行くよ」

ーーー

果南「始まったみたいだよ!」

海未「果南! 私に寄ってくる取り巻きの撃墜を!」

海未(一撃で仕留める……力を貯めなくては……!)

海未「あの人たちが何を目論んでいるかはわかりませんが、今は、みんなに任せるしかないんです!」

果南「わかってる!」

そういう間にも、あの巨体から伸びる触手が海未を襲おうとする。

果南「ふんっ!」

果南(みんな、なんとか耐えてよ……!)

123名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 08:21:06 ID:pvFMqm2s
ーーー

ダイヤ「あの時のようには、いきませんわよ……!」

曜(ダイヤちゃんの魔法……少し特殊なんだよね)

ダイヤ「……」パキンッ

宝石を砕き、そこからエネルギーを貰い、魔法を放つ。宝石ありきでのものになるが、その分効果は絶大だ。

曜(なくなったら、困るけどね……!)

ダイヤ「アメジスト……!」

にこ「ふん、なによ、ただの衝撃波が飛ぶだけじゃない」

124名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 20:06:35 ID:pvFMqm2s
パキッ!

にこ「え?」

ピシピシと、枝分かれに衝撃波が伸びていくように見える。

それが絡みつくように、ツインテールの少女を拘束する。

にこ「ええっ、なにこれ!?」

真姫「なにやってんのよ!」


曜「よし!」ダッ!

真姫「ああもう……!」

真姫「アンタは私が相手してあげる!」

125名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 20:38:44 ID:pvFMqm2s
曜「っ、しっ……!」

真姫(にこちゃんが動けなくなってるのが辛いところね……まあいいわ、私だけでやれるもの…!)

梨子「手伝おうか」

真姫「いるんなら、やってよ…!」

梨子「ハイハイ」

126名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 22:45:31 ID:pvFMqm2s
梨子「じゃあ、私はあの髪が短い子をやるから」

善子「ねえリリー……私は?」

梨子「善子ちゃんは…そうね。向こう、邪魔してて」

そう言って指さすのは穂乃果とことり。

善子「2人か〜、うーん…」

梨子「出来るよね? よっちゃんなら」

善子「まかせなさーい!」


梨子「じゃあっ、こっちも始めようか……!」ジャキンッ!!

ーーー

千歌「……う、うぅ……」パチッ

千歌「……あ、あれ? ここは…」

ドカーン!

千歌「!?」

127名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 22:55:52 ID:pvFMqm2s
千歌「そ、そんな……! っ、まずい、早く行かないと……!」

ーーー

穂乃果「っ、わっ!?」

バシュンッ!!

ことり「これは……」


善子「っふっふっふ……魔法少女……その輝きをこの私が汚してやろう…」

善子「この堕天使ヨハネが……!」


穂乃果「あの子なんだか面倒くさそうだよことりちゃん」

ことり「うん」

善子「面倒臭い言うな!?」

128名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 23:01:27 ID:pvFMqm2s
善子「ええい、まあいいわ、その余裕、すぐに無くしてやる……!」

穂乃果「っ! ことりちゃん!」

ことり「うんっ!」

オーラのような羽を纏った善子は、それを羽ばたかせ突撃する。

ことり「んっ、んんっ!」

真正面から受け止める。

善子の体からは常にオーラが漂っていて、それを掴むような状態だ。

ことり「うっ、うわぅわ……!」

ことり(もの凄いパワー……、お、押し返せない……!)

そうこうしているうちにも、悪は沸いてくる。

穂乃果「ことりちゃん! くっ、もう!」バシュンッ!!

129名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 23:13:17 ID:pvFMqm2s
善子「はーっはっはー! 舐めてるからよ! このまま押しつぶしてや」ゴッ!!

善子「ぉだ、ぁあっぁっ!?」ズシャアッァ!!

ことり「えっ!?」


千歌「あれ、なんかデジャヴ…」

穂乃果「千歌ちゃん! どこいってたの!?」

千歌「ご、ごめんね! 私も何が何だか…」

善子「ぁっ、ぐ……!」ジュウウッ…

善子(……っ、この、焼ける感覚……!)

130名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 23:24:17 ID:pvFMqm2s
ゴッ!!

穂乃果「!?」

千歌「な、なに?!」


善子「リリーを……あんな目にあわせた奴……!」

千歌「り、リリー?」

善子「うぁぁぁっ!!」バシュンッ!!

羽を大きく広げ、そこから羽毛のようなものが気功波として飛んでくる。

千歌「うわっ、うわっ、たわわっ!?」

ことり「め、めちゃくちゃ……!」

穂乃果(事後処理大変なのに……!)

千歌「っ、このっ!」

炎のキック。
『リリー』を、そして今善子にやった技で、文字通り、その爆発力は魔法少女随一のものだ。

善子「もうあたらない!!」

羽毛が足に纏わりつき、段々と勢いを殺されていく。

千歌「わっ……!」

131名無しさん@転載は禁止:2018/05/05(土) 23:47:25 ID:pvFMqm2s
今回はここまで。
また明日に。

132名無しさん@転載は禁止:2018/05/06(日) 05:06:35 ID:DBGUfNsM
乙です

133名無しさん@転載は禁止:2018/05/06(日) 22:42:24 ID:/Z51NM2o
善子(……炎……そうか、だからリリーは……!)

善子「……覚えた」

ボシュウッ!!

千歌「!?」

黒い炎。
それがメラメラと善子の足に。

穂乃果「あれっ、千歌ちゃんの……?」

ことり「千歌ちゃん!」



善子「くらェエエッッッ!!!」

千歌「はっ……!!」

もう避けることは出来ない。この距離では……!!

千歌「う、うわぁぁぁぁっ!?」

ガッッジィィィッン!!!

ーーー

にこ「ちょっとー! 早くこれどうにかしなさいよ! このままじゃ私、何しに来たのかわからないじゃない!」

真姫「うるっさいわね、少し黙ってて!」


ダイヤ「一気にカタを付けますわよ!!」

ダイヤは、ダイヤモンドを、その手に。

ダイヤ「これは私のとっておき、見せて差し上げます……!」

ガリッ!

真姫「なっ、噛み砕いた!?」

真姫(ダイヤモンドを!?)

134名無しさん@転載は禁止:2018/05/06(日) 23:01:21 ID:/Z51NM2o
ダイヤ「行きますわよ〜……!」ダンッ!!

真姫「!」

真姫(早いっ、でも。ただのパンチごとき、簡単に……!)

ゴリュッ!!

真姫「えくっ」


曜(……ダイヤちゃん。人に肉弾戦なんて魔法少女らしくありませんわ! なんて言うくせに、全力出すと結局拳なんだよなぁ…)


メキメキメキッ!

真姫「うごぅ……!?」

135名無しさん@転載は禁止:2018/05/06(日) 23:05:08 ID:/Z51NM2o
有り得ない、重いとか、そんなのじゃない。

『固い』。

真姫(拳がっ、固すぎる……! 鉄球で思い切り殴られたみたいっ……!? )

真姫「な、なめないでよね……!」ガシッ

ダイヤ「?」

真姫「捕まった時点で終わりなのよ……にこちゃん!」

にこ「オーケー!」

にこまき『Magnetic today!』


ダイヤ「なっ、わっ……!?」ギュンッ!

触れられたダイヤは、真姫から離され、にこの方へと引きよせられる。

ダイヤ「ぐっ……!」

136名無しさん@転載は禁止:2018/05/06(日) 23:12:08 ID:/Z51NM2o
にこ「意識さえすれば……!」グッ

ダイヤ「うぐっ!?」

曜「ダイヤちゃん! っく!」ガキッ!

梨子「私の相手は、あなたよ」

梨子「集中してもらえる?」


ダイヤ「こ、この……! 」

以前、海未に伝えられた、不思議な力。
これは……。

ダイヤ(磁石で無理やりっ、押さえつけられるような……挟まれている、ような……!)グググッ

137名無しさん@転載は禁止:2018/05/06(日) 23:13:06 ID:/Z51NM2o
今回はここまで。
また明日に。

138名無しさん@転載は禁止:2018/05/07(月) 00:39:16 ID:lTaQFCkQ
乙です

139名無しさん@転載は禁止:2018/05/07(月) 22:48:37 ID:79WpVw6A
真姫「こうなっちゃえば終わりよ……!」

にこ「潰されちゃいなさい!」

ダイヤ(うっ、うっ……!)

ダイヤ「……」プルプル

真姫(ポケットから何かを……させない!)

グググッ!!

ダイヤ「うっ、ぁぁ……!」


曜「ダイヤちゃん! くっ、この……!」

梨子「させないわよ」

梨子(いまのところ、向こうのオレンジとグレー髪の色の魔法少女は、善子ちゃんで足止め出来てる……)

梨子(ここで全員潰せれば、それはそれで──)



善子「ぉだ、ぁあっぁっ!?」ズシャアッァ



梨子(?)



穂乃果「──千歌ちゃん!? どこいってたの!?」

梨子(……な)

140名無しさん@転載は禁止:2018/05/07(月) 22:56:26 ID:79WpVw6A
千歌「ご、ごめん、色々あって……」



梨子「……ち、千歌ちゃ……」

曜「隙ありっ!!」

梨子(っ!? ぉっ……!)ボグッ!!

梨子「こ、このっ……!」

曜(千歌ちゃんに反応した? この子、一体……)




ダイヤ「だぁぁぁ!!」プルプルプルプル

曜(!)

真姫「に、にこちゃん! もっと強く!」

にこ「も、もうこれ以上無理よ! なんなのコイツっ、馬鹿力……!?」

ダイヤ(ルビー……全力全開で行くなら……もうこれしかありません!)ガリッ!

141名無しさん@転載は禁止:2018/05/07(月) 23:09:46 ID:79WpVw6A
真姫「くっ、また何か齧った……でも、……!?」

真姫(い、いないっ、どこひぶ!?)ドッ!!

にこ「えっ!?」

赤い閃光。

にこ「にごっ!?」ギュンッ!

曜「うわっ、見えない……!」

ダイヤ(見えてたまりますか、全力全開、いまのわたしにおいつける人は、この世にいません)

142名無しさん@転載は禁止:2018/05/07(月) 23:21:53 ID:79WpVw6A
今回はここまで。

143名無しさん@転載は禁止:2018/05/08(火) 01:26:24 ID:OZrAoI.o
この入り乱れた感じ面白い

144名無しさん@転載は禁止:2018/05/08(火) 22:25:50 ID:E8iJ3DoY
ギュンッ!

ダイヤ(!)


梨子「なにしてるの! 速いだけ、さっきのでまた捕まえればいいでしょ!」

真姫「出来たらもうやってるわよ!」

梨子(くっ……そりゃそうよね)

梨子「ちょっとあっちは舐めてたかな…」


曜「わたしもこのままじゃ終われないね……」

曜「よし、慣れないけど、魔法使ってみようか!!」

145名無しさん@転載は禁止:2018/05/08(火) 22:44:08 ID:E8iJ3DoY
ポチャンッ

梨子(?)

梨子「水?」

足元に水が。
広がっていく、だがこれがなんだと言うんだ。

曜「気をつけなよ、慣れないけど、って言うのは──」


曜「うっかり死なせちゃうかもしれないから」

146名無しさん@転載は禁止:2018/05/08(火) 22:55:52 ID:E8iJ3DoY
梨子(っ!)

足元から水が伸びる。
液体なのに固形のような感触。でも間違いなくそれは水だ。

梨子「わぷっ……!」

あっという間に、梨子の体は水に飲まれた。

梨子(がぼっ……!?)

うまく動くことが出来ない。
ただわかることは、このままでは地上で溺れる。

147名無しさん@転載は禁止:2018/05/08(火) 23:14:41 ID:E8iJ3DoY
ジタバタ…

曜(……これ、苦手なんだよね。結構残酷だし)


梨子(えっ、ぼづ、がっ……!)ゴボッ

梨子(ま、真姫! 私にあれを……しなさい!)

真姫(え? あ、ぁあ……!)

グググッ!

バシュンッ!!

曜「む」

水から抜け出せた梨子は、げほげほと咳き込んでいる。

梨子(……恥ずかしいわね、これじゃ)

梨子「……二人とも、そっちは任せるわよ」


にこ「いや無理なんだけどっ!?」ボコボコッ

真姫「イミワカンナイ!」

148名無しさん@転載は禁止:2018/05/08(火) 23:28:26 ID:E8iJ3DoY
梨子「……さあ、続きと行きましょうか」

曜「ふふ」

ーーー

果南「だァっ!」バシュンッ!!

海未「……」キィィンッ

果南「ねえ海未! まだ時間かかるの!?」

海未「これでは一撃では無理です……もう少し頑張ってください!」

果南「簡単に言ってくれちゃって……!」

149名無しさん@転載は禁止:2018/05/08(火) 23:38:55 ID:E8iJ3DoY
今回はここまで。また明日に。

150名無しさん@転載は禁止:2018/05/09(水) 22:56:24 ID:PBT63j/I
果南(とはいえ…物凄いエネルギーだこれ…)

ビリビリする。
すごいすごいと、皆から言われているけど……ここまでのは初めて見た。

海未(……後ろが騒がしいですね)

海未(皆があの少女達を引き付けてくれている内に……!)

ーーー

梨子「…」

梨子(すごい……ここまで届いてる。あの魔法少女、相当な力を…)

曜「余所見してる余裕あるんだ!」ビシュッ!

梨子「っ……!」

梨子「ふんっ……!」グググッ

高水圧の、もはやレーザーのようなその水の攻撃を、魔力で防ぐ。
バリアーのようなものだ。

曜「……」

梨子(……千歌、ちゃん…)

だめだ、今はそれを考えてる場合じゃない。

151名無しさん@転載は禁止:2018/05/09(水) 23:06:20 ID:PBT63j/I
それに、そうだ。
千歌は……魔法少女。
敵だったんだ。

なら──気にすることなんか、ないじゃない。

曜「ふんっ!」ボグッ!!

梨子「うぐっ……!」

曜「どうしたどうしたっ、動きが鈍いじゃんっ!」

梨子(く……!)

152名無しさん@転載は禁止:2018/05/09(水) 23:09:39 ID:PBT63j/I
梨子(くそっ、聖良も理亞もなにやってるの……、早く来なさいよ……!)


曜「これでおわ──」

ボジュゥウウッ!!

曜「!?」

梨子「なっ……」

これは……



善子「くらェエエッッッ!!!」

千歌「わっ、うわぁぁぁぁ!?」


梨子「──」

153名無しさん@転載は禁止:2018/05/09(水) 23:26:12 ID:PBT63j/I
ダッ!!

曜「はっ、え!?」

ーーー

善子「くらェエエッッッ!!!」

千歌「わ、うわぁぁぁぁ!?」

ガッジィイン!!

ジジジジ……

千歌「……え?」

善子「……え」



梨子「うぶっ……!」ゴポッ

ビチャビチャッ!!

善子の放った黒い炎のキックは、…『飛び出してきた梨子』の腹部にめり込んでいた。

154名無しさん@転載は禁止:2018/05/09(水) 23:26:25 ID:PBT63j/I
今回はここまで。

155名無しさん@転載は禁止:2018/05/10(木) 03:18:43 ID:tr50q50s
oh…

156名無しさん@転載は禁止:2018/05/10(木) 22:50:57 ID:Ebeh4076
金曜日再開。

157名無しさん@転載は禁止:2018/05/18(金) 20:36:03 ID:2LjoSZOU
了解です

158名無しさん@転載は禁止:2018/05/19(土) 15:51:15 ID:Yjr.3VIE
日曜日から再開します。

159名無しさん@転載は禁止:2018/05/19(土) 20:22:25 ID:UlIRvwbw
待ってますよ

160名無しさん@転載は禁止:2018/05/20(日) 21:23:48 ID:x7QKFWPg
善子「なっ……!?」

千歌「えっ……!?」

善子「り、リリー……なんで」

梨子「うっ、ぉぉ……!」

千歌「…どうして……」

梨子(くそうっ、くそっ……どうして……)

161名無しさん@転載は禁止:2018/05/20(日) 23:07:59 ID:x7QKFWPg
真姫「な、なにしてんのよ!」

にこ「あぁもう、何考えてんのよあいつ!」

ダイヤ(……あれは、まさか……)

曜「千歌ちゃんを庇った……?」

ーーー

千歌「あ、あなたは…」

162名無しさん@転載は禁止:2018/05/20(日) 23:17:28 ID:x7QKFWPg
善子「り、リリーっ、どうして……! あ、ぉぁあぁあ…ごめんなさい、ごめんなさい……」ガタガタ

梨子(ぁ、やばい……これ…相当…)ハアハア

梨子(……)チラッ

梨子(ぁあ……なによ)

梨子(本当に……千歌ちゃん、かぁ…)

千歌「……」

カランッ…パリンッ!!

千歌「…………え」

梨子「ぁっ、ぉぁ……!」

仮面が落ち、梨子の顔が顕になる。
その顔も…見たことは……あるものだと、千歌は思った。


千歌「……梨子、ちゃん?」

163名無しさん@転載は禁止:2018/05/21(月) 00:18:14 ID:lmzSx1uY
きたきたっ

164名無しさん@転載は禁止:2018/05/22(火) 22:35:17 ID:wWAzmPeI
穂乃果「…知ってるの? 千歌ちゃん」

千歌「……」

梨子「っ、うっ、っぶ……ごめん……千歌ちゃん……」

ーーー

ダイヤ「……向こうは…仲間割れですか?」

曜「わかんない、でも……」

曜「……戦況は変わったよ」


にこ(ぁあもうっ、真姫! あの2人連れて撤退よ!)

真姫「でも…」

にこ「もういいわよ、いま束になられたら勝てないもの! ほら!」

真姫「う、うん!」ビュンッ!

ダイヤ「あっ……!」

ーーー

善子「ぁ、ぁあ、ぁあぁ……!」ガタガタ

梨子「……ごめん、ごめんね善子ちゃん、邪魔して……でも……これは…もう許して……」

梨子「最期だから……」

善子「っ!!」

梨子「……っ」カクッ

善子「……ひっ……!」プツンッ

ゴウッ!!

千歌「えっ!?」

善子「いや、いや、嫌だ、いやぁぁあ……!」

頭を抱えて、泣きじゃくる善子の体から黒いオーラが漏れる。
呪いのような、禍々しさがあった。

165名無しさん@転載は禁止:2018/05/22(火) 22:49:26 ID:wWAzmPeI
善子「ァァァォァォアああああアアア!!!」

ブワッ!!

千歌「うっ、うわっ……!! あっ……!」

善子の体は霧状になり、『海の方角』へ飛んでいく。というより、吸い込まれるように…。

その拍子に、梨子が地面に倒れる。

千歌「っ、と……!」

ことり「なに?! あれ……まさか…」

穂乃果「……海未ちゃんの方に? ……果南ちゃんも…!」

166名無しさん@転載は禁止:2018/05/22(火) 23:20:43 ID:wWAzmPeI
ーーー

海未「っ!?これは…」

果南「えっ……?!」ハアハア

超大型の悪に、謎の霧が纏わる。
そしてそれは少しずつ、形を変えていく。

『イヤァォォォォォォォッ!!!』

海未「一体……何が…」

果南「い、いや、それに……これ……こんな……」

四足歩行だったバケモノが……『立ち上がった』。

果南「こ、こんなの……ど、どうやって……」

167名無しさん@転載は禁止:2018/05/22(火) 23:38:32 ID:wWAzmPeI
海未「──大丈夫です。果南、もう少しで、貯まります」

果南「……う、海未……やれるの? あんなのを……?」

海未「今ここで逃げたら、みんなが頑張ってくれたこと、すべて無駄になる……私は逃げるわけには行きません」

果南「……」

海未「果南、あなただけでも──」

果南「逃げるわけない……!」

168名無しさん@転載は禁止:2018/05/23(水) 00:02:14 ID:MuORcgBc
今回はここまで。また明日に。

169名無しさん@転載は禁止:2018/05/23(水) 04:59:34 ID:kZt.ePKs
乙です

170名無しさん@転載は禁止:2018/05/23(水) 17:38:44 ID:CCnUXb7g
乙です


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