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梨子「リライフ?」千歌「してみませんか」
1
:
◆PChhdNeYjM
:2018/02/14(水) 14:03:54 ID:5rFYohg6
梨子(なに言っちゃってんのこの子……)
千歌「……」ニコッ
梨子「えっと……すみません、どちら様ですか?」
千歌「ああ、自己紹介してませんでしたね。私はリライフ研究所の高海千歌と申します」
梨子「リライフ研究所?」
千歌「名刺です」スッ
梨子(こんな企業、受けた覚えないんだけど)
98
:
名無しさん@転載は禁止
:2018/09/01(土) 20:31:37 ID:48qUKpMU
ほ
99
:
名無しさん@転載は禁止
:2019/03/05(火) 11:50:44 ID:fHhrWpDw
も
100
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 10:42:08 ID:Ps6lhbyM
千歌「……贅沢だね」
梨子「え?」
千歌「才能がある人は、更に高みを目指す……か。敵わないわけだ」
梨子「高海さん?」
千歌「さて、梨子ちゃんのピアノも聴けたことだし。次の場所に行こうか♪」ニコッ
梨子「あ……うん」
101
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 10:42:40 ID:Ps6lhbyM
―――
―
千歌「なんかごめんね。休むために音楽室に移動したのに、逆に梨子ちゃんを疲れさせちゃった」
梨子「ううん、いいの。そんなに疲れたって思ってないし」
千歌「そうなの? 汗かいてたけど」
梨子「うそ? でも本当に疲れてないよ」
千歌「ふーん……そっか。やっぱり、梨子ちゃんはそうなんだ」
梨子「え?」
千歌「ううん、こっちの話」
102
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 10:43:25 ID:Ps6lhbyM
梨子「……あの、高海さん」
千歌「なーに?」
梨子「次の場所ってどこ? 学校の敷地、出ちゃっていいの?」
千歌「次に見る部活は校外で活動してるからね」
梨子「それって」
千歌「水泳部だよ」
梨子「えっと、私……水泳は苦手なんだけど」
千歌「うん、知ってる。でも、見て欲しいんだよ」
梨子「だったら、他の部活動を見てからでもよかったんじゃ?」
千歌「無いよ」
梨子「……は?」
千歌「他の部活動は無いよ」
梨子「どういうこと?」
千歌「あれ、言ってなかったっけ。浦の星女学院は今年、沼津の学校と統廃合するんだ」
梨子「……そんなの聞いてない」
千歌「ごめんごめん、まあでも梨子ちゃんには関係ないでしょ? そうせ今年いっぱいなんだからさ」
103
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 10:44:24 ID:Ps6lhbyM
梨子「なんでそんな所選んだのよ、どうりで生徒の数が少ないわけね」
千歌「なんでって、その方がこっちとしても都合がいいからだよ」
梨子「都合?」
千歌「なまじ卒業生を体験しちゃうと、その学校に思い入れができちゃうからね。リライフの目的は、あくまで高校生に立ち戻ること」
千歌「思い出を作るための企画じゃないって、理解してるよね?」
梨子「……それは」
千歌「まあそんなわけで話は戻るけど、数あった部活動はどんどん廃部になって、今では陸上部と水泳部くらいしか残ってないんだよ」
梨子「そう、なんだ」
千歌「着いたよ」
梨子「そういえば、見せたいって言ってたのってなに?」
千歌「えへへ……よーちゃんの飛び込みなのだ♪」
104
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 10:44:43 ID:Ps6lhbyM
―――
―
ワー スゴーイ
梨子「わあ……」
千歌「綺麗だよね、よーちゃんの飛び込み」
梨子「うん……飛び込みのことはよく分からないけど、なんとなく凄いってことはわかる」
むつ「やっぱり曜の飛び込みは綺麗だよね〜、曜なら絶対優勝できるよ!」
曜「そんなことないって」アハハ
むつ「ねえ曜、やっぱり水泳部に入らない?」
曜「あー、うん……また今度ね」
むつ「そっかぁ。気が向いたらいつでも言って、曜なら大歓迎だよ」
曜「うん、ありがと」
105
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 10:45:19 ID:Ps6lhbyM
千歌「よーちゃん!」
曜「あ、千歌ちゃん! 梨子ちゃんも!」
梨子「あ、うん」
曜「二人ともどうしたの? 今日はお休みの日だよ?」
梨子「お休みの日って……」
梨子(すごい子供っぽい口調っていうか、なんか逆に違和感感じるわね)
梨子(最近の子っていうか、この子が特別なのかしら)
106
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 10:45:31 ID:Ps6lhbyM
千歌「よーちゃんも、お休みなのに水泳部に遊びに来てるじゃん!」
曜「いやあ、なんか体動かしたくってさ」
千歌「やっぱり飛び込みの血が騒ぐ?」
曜「飛び込み台を見ると、無性に体が疼くのであります!」ケイレイ
千歌「さすがよーちゃん!」
梨子「さすが……なのかな?」
曜「そうだ、梨子ちゃんも一緒に泳ぐ?」
梨子「へ? 私は……その、いいよ」
曜「やったぁ! じゃあ水着貸してもらおう!」グイッ
梨子「いやっ、今のは要らないっていう意味の……は、話を聞いて〜!!」
曜「全速前進、ヨーソロー!!」
107
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 10:46:03 ID:Ps6lhbyM
以前のトリップを忘れたのでこれで続けます
108
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 11:07:57 ID:Ps6lhbyM
―――
―
千歌「いやー、よーちゃんはやっぱり凄かったね」
梨子「……」
千歌「梨子ちゃん? なんでそんなに疲れてるの?」
梨子「なんでって、分かるでしょ」
千歌「クスクス……梨子ちゃんって本当に泳げないんだね」
梨子「私がカナヅチだって知ってて止めなかったんでしょ」
千歌「止めなかったんじゃなくて止められなかったんだよ」
梨子「はぁ……渡辺さんって、全然人の話聞かないって言うか……おバカ?」
千歌「んー、まあそうだね」
梨子「本当に成績いいの?」
千歌「明日わかると思うよ。テスト返ってくるからね」
梨子「あ……」
109
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 11:08:20 ID:Ps6lhbyM
千歌「そういえば、梨子ちゃんはどうだったんだっけ」
梨子「その、古典と数学が……まずいかも」
千歌「どんな風に?」
梨子「ボロボロだった。単語も文法も公式もすっかり忘れちゃって」
千歌「でも結構スラスラ解いてなかった?」
梨子「なんで席離れてるのに分かるのよ……」
千歌「曜ちゃんと梨子ちゃん席近いからね〜」
梨子「なんで渡辺さん? あっ、そういえば筆記用具渡辺さんから借りて……」
千歌「よーちゃんは周りがよく見えてるんだよ」
梨子「つまり、渡辺さんから聞いてるのね。納得」
千歌「んー、そういうことにしとくよ」
梨子「なに、その気になる言い方」
千歌「なんでもないって」
梨子「もう……」
千歌「さて、どうなるかな〜♪」
110
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/06(水) 11:10:24 ID:Ps6lhbyM
―――
―
現代文 92点 古典 74点 国語 166点
数学 145点
英語 198点
梨子(はぁ……やっぱり古典と数学が微妙だった)
梨子(確率なんて解き方すっかり忘れちゃったよ)
担任「えー、英語は桜内さんがトップですね」
梨子「え、私?」
担任「総合では渡辺さんが1位です」
ザワザワ…
スゴイ… サスガトウキョウノオジョウサマ…
曜「うそ……」
111
:
名無しさん@転載は禁止
:2019/03/06(水) 14:26:45 ID:fjL6cERw
続き来てる!!
待ってたよ
112
:
名無しさん@転載は禁止
:2019/03/06(水) 17:24:21 ID:YozotPrs
キタ━━━━(゚∀゚)━━━━!!
113
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:26:59 ID:8U7Ekqa6
むつ「すごいよ桜内さん!」
梨子「いやあ、数学とか国語とか、色々忘れてるし」
むつ「7割と8割じゃん! 十分すごいって!!」
いつき「桜内さん、前の学校で学年トップだったって本当なんだね〜」
よしみ「私に英語教えて! 英語マジでヤバいの!!」
梨子「あ、うん。私でよければ」
よしみ「やった! ありがと!」
むつ「ねえねえ、梨子ちゃんって呼んでもいい?」
梨子「へ?」
むつ「千歌はもう名前で呼んでるし……ダメかな?」
114
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:27:50 ID:8U7Ekqa6
梨子「えと……ダメじゃ、ないよ」
むつ「やった! じゃあじゃあ、私たちのことも名前で呼んでよ!」
よしみ「そうだよ〜、この機会に呼んでみて!」
梨子「あの、その……よしみちゃん、いつきちゃん、むつちゃん」
いつき「梨子ちゃんって可愛い」
むつ「うんうん、流石都会からきた美少女だよねえ」
梨子「そ、そんなこと……ないよ」
梨子(10歳年下の女の子たちにそんなこと言われちゃって、なんかちょっと罪悪感……騙してるみたいで)
梨子(でも、ちょっとくらいいいよね)
曜「……」
115
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:28:46 ID:8U7Ekqa6
―――
―
梨子「はぁ」
梨子(なんか、ドッと疲れが押し寄せてきたわね)
梨子(若い子たちのテンションに当てられたのかしら)
曜「りーこちゃん」
梨子「わっ……えと、渡辺さん?」
曜「曜」
梨子「うん?」
曜「曜って呼んで」
梨子「あ、その……曜ちゃん」
曜「えへへ、嬉しいな」
梨子(まあ、名前で呼んでもらってるしね)
梨子(私が高校生の時は、確か苗字で呼び合ってたような気もするけど)
116
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:35:11 ID:8U7Ekqa6
曜「梨子ちゃんって、本当に勉強できたんだね」
梨子「いや、そんなことは」
曜「あるよ。英語と現代文、私より点数高いもん」
梨子「でも……総合では、曜ちゃんの方が」
曜「それじゃ意味無いんだよ」
梨子「え?」
曜「去年は全教科で1位取ったけど、それでもダメだった。まだまだ足りてないんだ」
梨子「ダメだった……?」
曜「だから、1位取れないんじゃ話にならないんだよ。決めたんだ、完璧になって認めてもらうんだって。だから――」
曜「次は絶対負けない」
梨子(これって、宣戦布告だよね?)
梨子(もしかして、水泳部に入らないのって、これが理由なのかな)
梨子「……うん、わかった。私も次は負けない」
梨子「古典でも、数学でも。全教科で勝つわ」
曜「っ……望むところだよ!」
117
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:42:08 ID:8U7Ekqa6
―――
―
梨子(何か、勢いで乗っちゃったけど)
梨子(勝負するってことは、また勉強し直さなきゃいけないのね)
梨子「はあ……しんどいわね」
担任「桜内さん」
梨子「あっ、はい」
担任「突然呼び掛けてごめんね。話があって」
梨子(そういえばこの人、何歳なんだろう)
梨子(私と同世代……いや、もしかしたら年下?)
担任「ちょっと職員室まで来てくれるかしら」
梨子「え? わ、わかりました」
梨子(私、何かしたっけ)
梨子(まさか、コンビニでお酒買おうとしたこと……バレた?)
梨子(やっば)
118
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:45:16 ID:8U7Ekqa6
ガラッ
担任「あのね、ちょっと話があるんだけど」
梨子「申し訳ありませんでしたあっ!!」
担任「はい?」
梨子「あれはほんの出来心で……」
担任「別に、怒ろうとしたわけじゃないんだけれど」
梨子「えっ」
梨子(バレてない?)
担任「何かしたの?」
梨子「いっ、いえ! 何もしてないですよ、何も」
担任「そう。じゃあ要件を話すわ」
119
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:46:11 ID:8U7Ekqa6
担任「編入試験の時に聞いてると思うけれど、この学校は今年度で沼津の高校と統合するの」
梨子「あ、はい。聞いています」
担任「どうしてこんな所に来ちゃったのか……いえ、生徒に言っちゃいけないわね」
担任「とにかく、来年どうするかを決めて欲しいの」
梨子「どうするっていうのは?」
担任「統合先の高校に通うか、どこか別の高校に編入するか」
梨子「それは……」
担任「桜内さんの学力なら、受け入れてくれる所も多いはずよ。まあ、内浦に引っ越してきたばかりなのに、別の地域の高校にっていうのも、大変だとは思うけど」
担任「学校の影響って……本当に大きいから」
梨子「――っ」
――正直、貴方には失望したわ。
120
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:52:33 ID:8U7Ekqa6
担任「……桜内さん?」
梨子「へ? ああ、そうですね」
担任「勉強ができるのは才能よ。折角の才能を活かしきれないのはもったいないわ」
担任「正直、統合先の高校は……貴方の学力に見合うとは思えないの。そんなこと言ったら、ここも大概なのだけれどね」
担任「そうだ、今から沼津の予備校に通ってみるっていうのはどうかしら?」
梨子「え? 予備校?」
担任「そう。きっと、学校の授業だけだと物足りないでしょう。大学受験で成功したいなら、予備校に行くのは常識よ」
梨子「はぁ」
121
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:53:26 ID:8U7Ekqa6
梨子(学校の先生がそんなこと言っていいのかな。職務放棄に等しいんじゃ?)
梨子(確かに、私も浪人した2年間は大手予備校に通ってたけど)
梨子(在学中はその学校の勉強に集中した方が結果的に上手くいくと思うなあ)
梨子(予備校の授業って、学校の授業と両立できるほど甘くないし)
梨子(両立できるような授業なら、お金と時間の無駄っていうか、行かない方がいい)
担任「桜内さん? 聞いてるかしら?」
梨子「あっ、はい。ちゃんと聞いてます」
122
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:54:08 ID:8U7Ekqa6
梨子(っていうか、私には関係ないのよね)
梨子(どうせこの1年で高校生活はおしまいなんだから、進学先決めても仕方ないし、今更大学で学び直す理由もない)
梨子(私は、この1年を乗り切って、それなりの所に就職できれば……それでいいの)
梨子(そろそろ解放してほしいなあ)
担任「あのね。もしかしたら、ずっとずっと後の話で、今の自分には関係ないって思うかもしれないけど」
担任「時間が経つのは本当にあっという間なのよ」
梨子(それは重々承知してますよ、きっと貴方よりも)
担任「貴方は子供だからわからないかもしれないけど、今のうちに勉強しておけばきっと貴方の役に立つわ」
梨子(中身は子供じゃないんですけどね)
123
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 22:54:45 ID:8U7Ekqa6
担任「ちょっと、本当にわかってる? 私は貴方のためを思って言ってるのよ」
梨子「……」イラッ
梨子(こんなに熱心に、1人の生徒と向き合ってくれる)
梨子(それ自体は、先生として褒められることなのかもしれない)
梨子(けれど)
梨子(必ずしも、良い事に繋がるとは限らない)
担任「桜内さん」
梨子「…………せわです」
担任「え?」
124
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 23:03:20 ID:8U7Ekqa6
梨子「――いえ」
梨子「この件、保留ということでお願いします」
担任「あー……まあ、そうよね。家に帰って、ご両親とお話して、それからでも遅くないわね」
梨子「はい、では失礼します」
担任「ええ」
ガラッ
梨子「……………………危なかった」
梨子(余計なお世話です、なんて子供みたいなこと言う所だった)
梨子(この歳になって感情的になったら、ちょっとヤバいよね)
125
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 23:03:51 ID:8U7Ekqa6
千歌「いや〜、流石に堪えたかあ。面白いのが見れると思ったのに」
梨子「わっ……高海さん」
千歌「あの先生、若い分ちょっと面倒なんだ。梨子ちゃんがうまい具合に刺激されるかもって思ったんだけど、案の定だったみたいだね」
梨子「そう、ね」
千歌「ところで。"高海さん"じゃなく、"千歌ちゃん"って呼んでほしいのだ」
梨子「あなたもそれを言うのね」
千歌「内浦じゃ名前呼びなんて常識だよ」
126
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 23:05:02 ID:8U7Ekqa6
梨子「はぁ。千歌ちゃん……これでいいかしら」
千歌「うん! 梨子ちゃん!」ビシッ
梨子「何よ、指差して」
千歌「これから苗字で呼ぶごとに罰ゲームなのだ」ニシシ
梨子「はあ?」
千歌「ちゃんと、千歌ちゃんって呼ばなきゃダメだよ?」
梨子「はいはい、わかりました」
127
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 23:10:16 ID:8U7Ekqa6
ガララッ
ルビィ「ぅゅ……」
千歌「あれ? ルビィちゃんだ」
ルビィ「ピギッ……千歌さんと、梨子さん」
千歌「どうしたの? 職員室から出てきたけど」
ルビィ「いや、その……テストがちょっと」
梨子「1年生なのにテスト?」
千歌「入学時の学力を図る目的でね。ここ、一応進学校って建前でやってきたから」
梨子「なるほどそのテストでやらかしたってわけね」
ルビィ「ふぇぇ……」グスッ
梨子(かわいい)
128
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/07(木) 23:10:38 ID:8U7Ekqa6
千歌「あ、いいこと思いついた」
梨子「ちょ、まさか」
千歌「ねえねえルビィちゃん。梨子ちゃんが勉強教えてくれるって!」
ルビィ「え?」
梨子「ちょっと!」
千歌「勉強思い出すのも兼ねてやってみれば?」コソコソ
梨子「いやだって、私彼女とは一昨日が初対面よ!?」コソコソ
千歌「だからこそだよ。この機会に仲良くなればいいじゃん」コソコソ
梨子「でも……」
ルビィ「あの、本当に教えてくれるんですか……?」ウルウル
梨子「うっ」
千歌「もちろんだよー♪ 梨子ちゃんが手取り足取り教えてあげるのだ」
梨子「くっ……あーもう、仕方ないわね」
ルビィ「よ、よろしくお願いします!」
129
:
名無しさん@転載は禁止
:2019/03/08(金) 04:33:59 ID:./uijS9I
今日も来てた!
130
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/09(土) 23:57:44 ID:Bz2Clwrk
―――
―
梨子「お、お邪魔します」
ルビィ「ただいまー」
梨子「あの……本当に上がっていいの?」
ルビィ「大丈夫です、花丸ちゃんも何度かうちに遊びに来ていますし」
梨子「ご両親は?」
ルビィ「出かけています」
梨子「なら、後であいさつしておくわ」
ルビィ「2階のルビィの部屋で待っていてください。すぐにお茶を用意します」
梨子「あ、お構いなく」
131
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/09(土) 23:58:14 ID:Bz2Clwrk
梨子(この部屋、すっごく広いわね)
梨子(確か網元の家系って言ってたっけ。千歌ちゃんの話では、今でも内浦で権力を持ってるみたい)
梨子(お金に不自由してないなら、家庭教師とか雇えばいいのに)
梨子(……本棚がたくさん。これ全部アイドル雑誌?)
梨子(本棚が丸々一つアイドル雑誌で埋まってる)
梨子「スクールアイドル、μ's?」
梨子(この子たち、高校生なんだ)
梨子(私が高校生の頃、こんなに明るい表情してたっけ?)
梨子(多分、してなかっただろうな)
梨子(なんだかとても、眩しく見える)
132
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/09(土) 23:58:37 ID:Bz2Clwrk
ルビィ「――梨子さん」
梨子「わっ、あ、あの……ごめんね、勝手に読んじゃって」
ルビィ「いえ、いいんです」
ルビィ「あの、梨子さんは……スクールアイドルになりたいって思った事、ありませんか?」
梨子「え? 私?」
梨子(そりゃあ、キラキラ輝いてるけど)
梨子(私がいた頃の音ノ木坂には、アイドル部なんてなかったし)
梨子(まさかこの歳になってアイドルになりたいだなんて思わないよ)
133
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/09(土) 23:59:22 ID:Bz2Clwrk
梨子「魅力的ではあるけどね。なりたいとまでは、思わないかなあ」
ルビィ「そうですか。そう、ですよね」
梨子「ルビィちゃんは、なりたいって思うの?」
ルビィ「……いえ。ルビィはアイドルになんてなれませんよ」
梨子「そんなことないと思うけどなあ」
ルビィ「そんなことあります」
ルビィ「それじゃあ、勉強を教えてもらえませんか」
梨子「あ、うん。どの教科が苦手なのかな? 返却されたテストを見せてくれるとわかりやすいんだけど」
ルビィ「えと……」ガサガサ
ルビィ「あの、その……どうぞ」
梨子「うん」
梨子(国数英各100点満点中、国語65点、数学52点、英語32点……か)
ルビィ「あの、ガッカリしましたよね」
梨子「へ? 別にそんなことは」
ルビィ「自分でも、よく入学できたなって思います」
梨子「そうね……一応進学校みたいだし」
ルビィ「定員割れしてなければ、絶対落ちてました」
梨子「それでも、全然勉強してない子を合格させるとは思えないわ。入試ではそれなりに解けていたんじゃない?」
ルビィ「英語は、半分ちょっとは……他は7、8割だったので、それで挽回できたんだと思います」
梨子「なるほどね」
134
:
◆nDhcp.GYyc
:2019/03/10(日) 00:05:51 ID:orIdVsH2
梨子「とりあえず、英語からやっていくって感じでいいかな?」
ルビィ「はい、お願いします」
梨子(中学英語がきちんと身についていないってことは、まずは文法かな)
梨子「いや……違う」
梨子(文法の設問だけ見るとしっかり得点できているように感じる。長文になると途端にできなくなるタイプか)
梨子(言ってしまえば、英語に慣れていないだけ)
梨子(んー……どうしよう。ただ長文読めって言うのもかわいそうだし、そんなの教えたうちに入らないよ)
梨子(よし、決めた)
135
:
名無しさん@転載は禁止
:2019/03/10(日) 04:27:45 ID:Aan2lj9Y
wktk
136
:
名無しさん@転載は禁止
:2019/03/17(日) 01:22:36 ID:sNpPd77k
復活してたのか
楽しみ
137
:
名無しさん@転載は禁止
:2019/04/21(日) 15:40:27 ID:Y8Qv33aI
通販でアームバンド買い足すなら今日までやぞ!
138
:
名無しさん@転載は禁止
:2019/04/21(日) 15:40:45 ID:Y8Qv33aI
誤爆
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