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【R-18】穂乃果「短編集!」【ふたなり多め】
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エロの練習とか
思いついたけど続かないやつとか
エロはふたなり多め
カプ関係はほぼ穂乃果関連
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穂乃果は特別性欲が強い、というわけではないけれど、どうしてもシたいときがある。
いままさしくそんな気分で、どうにも身体が疼いて仕方がない。端的にいってムラムラする。一人でするのはあまり好きじゃない。
そもそも、このどうしてもシたい気分というのは、セックスを覚えてからやってくるようになったのだ。以前はそのようなこともなく、一人でも満足できていた。
「責任とってもらわないとね」
小さく呟いて、ベッドから這い出る。時刻は午前五時を回ったところ。おそらく、まだ寝ているだろう。
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抜き足。差し足。忍び足。
音を立てないようゆっくりと廊下を歩き、目的の部屋の扉をゆっくりと開ける。
キィ、と小さな音にビクビクとしながら入室。
……特に、変わった様子はない。
その事実に胸を撫で下ろしながら、静かにベッドに歩み寄る。
「……ぐっすりだね」
ベッドの上の人物……矢澤にこが熟睡しているのを確認して、ゆっくりとベッドに潜り込む。スプリングの軋む音にドキドキしながら、その小さな身体にピッタリと寄り添う。心地よい人肌の暖かさ。さらさらとした黒髪からはフローラルな香りが漂ってきて、それが身体の疼きを増幅させる。
改めてうなじに顔をうずめながらパジャマの裾から手を入れる。小さな胸、すべすべとしたお腹、そして本来女の子にはないものがついている股間。それらをまさぐっていると小さく甘い声が聞こえてきた。
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「ん、おっきくなった」
大きく張り詰め、下着に収まりきらなくなったそれを外気に晒す。下着ごとパジャマを降ろし、にこの腹部にまたがる。
にこのそれはたぶん、大きい部類に入るのだろう。比較対象がいないから正確なことはいえないが、すくなくとも穂乃果の手よりかは大きい。小さな身体にこんな凶悪なものがついているのだから、初めて見た時はそれはそれは驚いたものだ。
「あーんっ」
先端を口に含む。僅かな塩気と生臭さがあるが、あまり気にならない。美味しいとは絶対にいえないけれど。
穂乃果が精一杯に頬張っても、竿の半ばまでしか入らない。喉の奥まで入れて愛撫する方法もあるのだけど、以前それをやったら嘔吐してしまったことがある。苦しいのは好きじゃないし、なにより後片付けが面倒ということで無理のない範囲でやることにしている。
先端を頬肉に押し付けたり、尿道を舌でくすぐってみたり。しばらくすると先走りが滲み出てきて塩気が増す。ビクリビクリと反応も大きくなり、射精が近いことがわかる。
特に変なことはせず、手も使って絶頂に導く。大きく膨らんだところを見計らって思い切り吸い上げると、白濁としたそれが口内に広がる。舌で勢いを殺してから、零さないように飲み下す。
射精したばかりだというのに、にこのそれはまだまだ元気だった。
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にこは精液の量が多い。こと性に対しては抑えこむことが多いようで、セックスに誘うのはほとんどが穂乃果からだ。溜まっている、という状態が半ばデフォルトのようになっていて、たまにガス抜きをしてやらねばならない。穂乃果以外を襲われても困るし。
濡れてグチャグチャになった下着を放り投げ、未だ硬さを失わないそれを入り口にあてがう。ゆっくりと腰を下ろせば圧迫感と充足感がやってくる。お腹の奥がキュンキュンと切なく蠢き、型を取るかのように締め付ける。
「――はぁっ」
子宮口にコツリと当たったところで吐息が漏れる。上体を倒し、口づけを落とす。
ここまですれば流石に眠ったままとはいかないようで。突如滞った酸素供給に、にこは目を真ん丸にする。
「起きちゃった」
「……あんた、なに、やって」
言葉が最後まで続くことはなかった。穂乃果がもう一度口を塞いだからだ。今度は舌と舌を絡めた、より濃厚なもの。それは一度では終わらず、何度も何度も繰り返される。
にこの意識が酸欠で朦朧とし始めたころに、穂乃果はやっとキスを終わらせた。腰を小刻みに揺らしながら、今度は無意識に溢れていた涙を舐め取る。
「なにも考えずに、きもちよくなっていーんだよ?」
穂乃果がささやき、にこの耳をあまがみする。起き抜けの、それも酸素の足りない頭ではその甘言に逆らうことはできず、されるがままになってしまう。
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そんな状況で我慢なんてできようもなく。
「ほのっ、出ちゃう、でちゃうからぁ!」
にこは情けなく叫ぶ。妊娠させる能力は低いが、ないわけではない。コンドームをつけていないこの状況で射精するわけにはいかない。
が、主導権は穂乃果が握っている。無理やり振り払うにも、体勢は悪く、なにより愛撫のせいで力が入らない。
「だしていいよ? いっぱい出して?」
そんなにこの懇願を穂乃果はすぐさま却下する。腰の振りを早め、絶頂へのスパートをかける。
「やっ、あ、ダメ、ダメだからぁ!」
「いいのいいの」
強張るにこの身体を強く抱きしめる。最後にもう一度だけ口づけを交わすと、穂乃果のなかに白精が飛び散る。
薄暗い部屋に吐息の音だけが響き渡る。にこのそれが完全に精液を吐き出したのを確認し、小さく微笑みかける。
「もう一回、しよ?」
「――フンっ!」
「いったぁ!」
ゴチンと鈍い音。にこの放った頭突きは額に命中し、穂乃果は大きく仰け反ることとなる。
「寝込みを襲うのは止めろっていってんでしょうが!」
「えー……。いいじゃん、別に」
この後結局三回ヤッた。
終わり
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O2
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期待
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ふむふむ
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ふたなりほのにこ>>2-6と同じ設定別世界線
かちゃん、と鍵の回る音がやけに大きく響いた。
ゆっくりとノブを回す。そろりそろりと玄関に入り、音をださないように閉める。
家のなかは、暗い。それもそのはず。時刻は12時をはるかに越え深夜2時。
売れるのも考え物だ、と。にこは靴を脱ぎながらぼやく。
高校を卒業したのち、アイドル事務所に入った。それから程なくしてスターと呼ばれるようになった。
実力だと、自惚れることはできない。運がよかった、だけでもない。事務所がサポートしてくれたことが、一番大きいだろうか。
所属するとき、社長にいわれた言葉を思い出す。
売れる土壌は整っている。これで売れなければよほど才能がないか、売り出し方が下手なのだ、と。
つまるところ、μ'sとしての活動があったからこそ、私はスターになることができた。
才能だけじゃなく、努力だけじゃなく。あの9人との一年があったからこそ。
こうして、夜遅くまで芸能活動ができている。嬉しいやら悔しいやら。嫌な気はしないが。
「はぁ……」
リビングに入り、適当なところに荷物を置く。ボタンやベルトを外しながら、椅子に深くもたれかかる。
ファンには見せられない、だらしのない姿。自宅なのだから許して欲しい。誰に向けるわけでもない言い訳を心のなかで続ける。
それだけ疲れているのだ。最近ではアイドル活動だけでなく、ドラマやバラエティ番組の出演も増えてきた。
のはいいが、その分休む暇がない。明日――今日だが――は久々の休みであるため、こうしてだらけることができるのである。
もー動きたくない。このまま寝たい。
にこの頭のなかをそんなので埋まり始めたころ、不意に扉が開いた。
「にこちゃん……帰ってたんだ」
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「ん、さっきね」
出てきたのは眠たげに欠伸をかみ殺す穂乃果。
彼女にはよく世話になっている。主に、ちびたちの世話で。
にこがアイドルになって、家を空けることが多くなった。元々母親が忙しく、にこが親代わりのようなことをしていたのだけど、それができなくなった。
実年齢以上に成熟しているとはいえ、まだまだ子供。学校に行っている間はいいが、問題はそのあと。
にこか母親が早く帰ってこれればいい。だが、そうでないことのほうが多い。
そこで、白羽の矢が立ったのが穂乃果だった。
にこの家と穂乃果の家はそう遠くない位置関係にある。また、穂乃果は大学生であり、基本的に暇だということも聞いていた。
そこでちびたちの世話を頼んだら快く受けてもらえた。ちびたちの方も穂乃果に懐いていて、喧嘩もない。
穂乃果はあんなのでも姉、というのもあるかもしれない。
とにかく、そんなこんなで穂乃果がにこの家にいるのは半ば普通のこととなっている。
「……大丈夫?」
そんな穂乃果が、ゆらりゆらりとにこの前に来る。表情はボケッとしていて、半分ほど寝ているようだ。
「少し休めば、大丈夫よ」
「……そっちも?」
と、穂乃果の視線が下にずれる。にこもつられて視線を落とせば、そこにはスカートの上からでもわかるふくらみが形成されていた。
「あー……、うん」
疲れマラ、というやつだろうか。生まれついてこの身体であるから、慣れているといえば慣れている。知っているのは家族を含めた極少ない人物だけだが。
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どうしたものかと考えていると、ストンと穂乃果がにこの前に座る。呆けるにこをよそにスカートを捲くり上げ、屹立したそれを露にする。
「ちょ、ほのかっ」
「つらい、んだよね?」
「そうだけど今はっ……んぅっ」
柔らかな指がにこのそれに触れる。指を絡め、ゆっくりと上下に擦る。
たったそれだけのことで身体は快感に打ち震え、達してしまいそうになる。
「我慢しなくてもいいんだよ? あーんっ」
「ひぃっあ」
指が離れたと思えば今度はぱくりと咥えられる。ぬるぬるとした咥内。滑らかな頬。舌が竿に巻きつき、あふれ出る先走りが音をたてて吸われる。
「あっでちゃっ、んんんっ!」
果てるのは早かった。穂乃果を退ける間もなくその口のなかにぶちまける。
ビクリビクリと一物が脈動し、そのたびに身体から力が抜けていく。穂乃果は舌をうまく使い、大量の精液をこぼさずにゆっくりと飲み下していく。
「にがっ♪」
といいつつ顔は綻んでいる。以前一度だけ舐めたことがある――当然自分のだ――が苦いというより生臭い印象が強い。人間の口に入れるものではないと思う。
穂乃果曰く、慣れれば美味しい。慣れるほど飲みたくはない。
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「凄い出たけど、溜まってたの? まだ硬いし」
ゆるゆると射精したばかりで敏感になっているそれをさすってくる。思わず変な声が漏れ、腰が引ける。
にやにやとした視線に顔を背けながら、小さく首肯する。
「ひとりで、する暇なかったし」
そもそも、ここ数日家に帰れていなかった。だからこそ穂乃果が泊り込んでいたのだが。
別に性欲は強くない……と、思う。が、溜まってしまうものはどうしても溜まってしまうもので。
「続き、しよっか」
「……疲れてるんだけど」
「スッキリしたほうがよく眠れると思うよ。それに、わたしが動くし」
どっちが動くとか、そういう問題じゃない。するだけでも結構な体力を消費するのだ。
……と、断りきれないくらい、期待しているのも確か。中途半端なのは穂乃果の言うとおりなのだ。
ため息ひとつ。下着を脱ぎ、股を軽く広げる。背もたれに身体を預け直すと、穂乃果が覆いかぶさる。
クチ、と先端が濡れそぼった場所にあたる。
「んっ」
穂乃果の両腕が背に回る。ゆっくりと熱を持った肉を掻き分けて奥へ奥へと進んでいく。
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「我慢しなくて、いいからね」
根元まで入ると、穂乃果が耳元で囁く。こちらの頭を抱きかかえると、腰を上下に揺らし始める。
必然、胸に顔を埋める形になる。高校のころよりかは成長したが、けっして大きいとはいえない胸。
しかしその柔らかさは筆舌に尽くしがたいし、仄かに匂う甘い体臭がより興奮を促す。
「あは……♪ またおっきくなった」
腰の動きが速くなる。そのくせ、ひだの一つ一つが絡みつき、最奥に精液をぶちまけろといってくる。
一度出しているとはいえ長くもちそうにはない。しかし、なかに出すのは……。
「我慢しなくていいって、いったよ?」
グチュ、という音が耳朶に直接響く。生暖かく湿ったものが耳の穴に侵入する。それはゆっくりと耳のかたちをなぞり、にこの身体を弛緩させる。
「ちょっほの……んんっ!」
射精る、と思った瞬間、白い奔流を解き放っていた。
穂乃果は深く咥え込んだところで動きを止め、子宮口でそれを受け止めている。
「安全な日だからだいじょーぶ。……たぶんね」
「なによそれ……」
まったく安心できない。まぁ、できたらできたで仕方のない話だ。どうするかはそのとき考える。
「くぁ……ふ……」
「眠い?」
言葉を出す余裕もなく、ただ頷くだけにとどまる。仕事の疲れと行為の疲れ。二つが眠気という津波となって襲い掛かる。
とん、とん、とん、と一定のリズムで背中を叩かれる。小さく自分にだけ聞こえるハミングがにこを眠りの世界へと運んでいく。
「……流石にやりすぎちゃったかな?」
できれば、もっと余裕のあるときにしたいものである。
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目覚めは空腹で。柔らかな白のシーツを掻き分けて、枕元の時計を見る。
午前11時前。身体は睡眠を欲しているが、それ以前に空腹が強い。
「あー……」
それに、汗臭い。化粧は落ちている。おそらく、穂乃果がどうにかこうにかしてくれたのだろう。
シャワーとご飯。それを済ませてからもう一眠り。
軽い段取りをつけて、ベッドを離れる。部屋を出るとふんわり味噌の匂い。
「あ、起きたんだ。すぐご飯できるから」
「んー」
台所には穂乃果が立っていた。チビたちが拵えたというエプロンを着用し、味噌汁を作っている。
出来上がるにはまだ少しかかるようで。先に洗面台へと向かい顔を洗う。
眠気は取れないが幾分かすっきりする。ついでに歯磨きをしてから戻る。
椅子に座り呆と穂乃果の後姿を眺める。様になっているというか、なんというか。
……良い。
「ごめんね。簡単なので」
目の前にご飯と味噌汁と、漬物が並べられる。素朴だが悪くない。むしろ、変に重たいものよりかはずっといい。
いただきます、と手を合わせて味噌汁に手をつける。しっかりとした出汁の風味。具は豆腐とネギ。
「あのさぁ……」
「なに?」
「結婚しない?」
「……は?」
「や、ごめん。いまのなし」
どうにも眠気で頭が回らない。ということにしておきたい。
いや、本当に。
「……いまのなしにしてあげるから、今度どっか遊びにいこっか」
「いいけど、どこに?」
「夜景のきれいなところ」
「あー……。うん。考えとくわ」
これは墓穴を掘ったというか、なんというか。
とりあえず、給料3か月分の指輪を見繕うことにしよう。
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別所で書いたのでお茶濁し
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酉置き
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良い……
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はよ書いて
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とても良いけどなんか思い出しちゃう
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テーマ:ほのえり 寝取り 絵里が穂乃果を寝取る
苦手な人はIDNGで
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「向こうにもいろいろあるってわかってるんだけど……」
やっぱり、さびしいなぁ。と穂乃果はビールを煽る。ゴクゴクと滑らかな喉が蠢き、黄金色の液が落ちていく。
トンと音をたてて置かれたジョッキはもう三杯目。通りがかった店員におかわりを頼むと、焼き鳥の串をつまむ。
「大変ね。遠距離恋愛は」
「本当だよ……」
穂乃果は、大学に入学する直前に恋人ができた。受験のための模試で出会った男の子と親密になり、交際を始めた。
問題は、その男の子の志望校が東京から遠く離れた場所にあったということだ。現在東京を離れ大学の近くで下宿をしているのだとか。
「大変なのはわかってるんだけどさー。もうちょっと電話とか、メールとかあると思うんだ」
「そうねぇ」
穂乃果の恋人は、あまりそういったことをしないらしい。穂乃果曰く、お父さんに似てる。
誠実で、無骨な男だった。愛想はないし、口数も少ない。それだけに飽き足らずこうして穂乃果を寂しがらせている。
「……私だったら、そんなことしないのに」
小さくつぶやいた言葉は居酒屋の喧騒に紛れていく。陰鬱な気分を吹き飛ばすため、自分もジョッキを空にする。
本当に、忌々しい限りだ。
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「あー……うぅ……」
「飲みすぎよ」
うめき声を上げる穂乃果に肩を貸す。むせ返るようなアルコールの臭い。そこに香水も交わって、酷く気分が悪い。
穂乃果は、いつだってそうだ。酔い始めるのは早いものの、潰れるまでが長い。そのくせ際限なく飲むものだから、こうして面倒を見なければならなくなる。
酒に強い自分の体質が恨めしい。もっとも、面倒ではあるが迷惑ではないのだけれど。
むしろこうして穂乃果の身体に触れられるだけ役得というものだ。高校卒業以後、過剰ともいえるスキンシップはなりを潜めてしまった。
容易に手折れそうな腕。肉付きのよくなった身体。ふにふにと押し付けられる胸。思わず頬が緩んでしまうのも仕方のないこと。
まぁ全てあの男も味わっていると思うと憂鬱になってしまうが。
手を伸ばさなかった人間として、文句などつけようもないのだが。
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「はぁ……」
酔いつぶれた穂乃果を下宿先まで運び、ベッドに寝かしつけたところで一息つく。時刻は二時を回っている。
明日が休みであることが救いか。
「どうして、私じゃなかったのかしら」
眠りこける穂乃果の髪をすく。高校のころと変わらないサイドテールを解いてやる。
少し、べたついている。シャワーを浴びせたいところだけど、起きそうにもない。
「人の気も知らないで」
髪を弄りながら、そんなことを漏らす。
私は、穂乃果のことが好きだ。きっと高校のころから。
でも、手を伸ばさなかった。同性だからとか。学生だから、とか。色々理由をつけて躊躇っているうちに、掻っ攫われた。
――だから、これは。
ちょっとした、意趣返し。
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「あなたは少し、無防備すぎるわ」
服の裾を捲くり上げ、ブラジャーに包まれた胸を露出させる。カップをずらし小さな突起を手のひらでこねる。
軽く唇を重ね、なめる。情緒のないアルコールの味。
「んっ」
穂乃果の口から声が漏れる。あどけない寝顔がさらに赤みを増す。硬くなった乳首を口に含めば汗のしょっぱさとほんのりとした甘みが口に広がる。
指でつぶしたり、あまがみしたり。緩やかな愛撫を続けていると次第に漏れ出す声が大きく、多くなっていく。
胸を弄るのを止め下腹部に手を伸ばす。下着の上から陰部をなぞればしっとりと濡れそぼっていた。
クロッチの部分をずらし、指を沈める。挿入はスムーズに。処女では、ないのだ。
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穂乃果が酔いつぶれるまで飲むのは、珍しいことではない。
遠距離恋愛である以上不満はたまりやすいのだろう。そして、酒の席で穂乃果に付き合えるのは私くらい。
サシで飲むこともあればみんなと飲むこともある。けれど、最後まで残っているのが私なのだ。
潰れた穂乃果を介抱して。そこで情動のままに手を出して。
残念なことに、今の今まで気づかれていない。気づいてくれたのなら、もっと色々なことができるのに。
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下着を下ろし、あふれ出てくる雫を舐め取る。美味しいものではない。
ぷっくりとした淫核を啄ばむ。ビクリと反応が顕著になり、身体が弓なりにしなる。
「や、あっ……んぅっ!」
絶頂が近いのか声が大きくなる。もしかすると隣に聞こえているかもしれない。もっとも女が女を襲っているだなんて思いもよらないのだろうけれど。
指を挿入し、穂乃果の弱いところを重点的に責める。あの男さえも知らない、私の作り出した弱点。
そこを小刻みに、リズムよく刺激してやる。だらしなく開いた口からは唾液と嬌声がこぼれる。
それに唇を重ねる。唾液を吸い取り、舌を一方的に絡める。声と共に出てくる吐息が私のなかを巡っていく。
「んんんぅっ!」
そして、その瞬間がやってきた。穂乃果の身体が一際大きく打ち震え、絶叫する。プシ、と音をたてて潮が噴出し、ベッドのシーツに水溜りをつくる。
ぐったりとする穂乃果に覆いかぶさり、しばし充足感を味わう。
こんなのは、間違っている。でも、止められない。今更、やめられるわけがない。
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目覚めは最悪だった。
あのあと、余韻に浸っていたのも束の間。行為の影響か穂乃果は寝ながら吐瀉し、その後始末に精を出すことになった。行為そのものの処理もあったが。
そうこうしているうちに夜は白み始めていた。
倒れるようにベッドにもぐり、気がつけば太陽が真上を通り過ぎていた。
「ご、ごめんね……? いつも迷惑かけちゃって」
「別に、気にすることないわ」
「で、でも。わたし、絵里ちゃんと飲むときいっつも羽目外しちゃうから……」
そう思うのなら自制してほし、くはないが。まぁ私に甘えてくれているということなので、気にはしない。見返りも十分もらっている。
それでも、気がすまないというのなら。
「今度、飲むときは穂乃果の驕りね」
「……それ、なにも変わってなくない?」
「いいのよ。それで」
なにかが変わるまで、続けるだけなのだから。
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終わり
これも別のとこで書いたやつ
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「ふふっ。おっきくなっちゃったね」
ひよこはそう囁きながら、自身の身体をうみみに押し付けた。
豊満なバストがぐにゃりと形を変え、耳朶にかかる熱い吐息にうみみの鼓動が早くなる。
「だ、ダメですっ。そんなところ」
ひよこの手がうみみの股間に伸びる。ズボン越しからでもハッキリと伝わる硬さと熱さ。それを楽しむかのようにまさぐり笑みをこぼす。
「ねぇ……シよ?」
言葉と共に、胸元を肌蹴させる。うみみの視線はそこに釘付けとなり、ゴクリと生唾を飲み込む。
いいでしょ。とひよこは畳み掛ける。うみみの手を取り、自身の乳房を触らせる。ゆっくりと、男にしては白く細い指が沈み込む。
それを肯定と受け取ったのか、まさぐるのをやめ、ズボンのファスナーを降ろす。
「わ、おっきぃ……♥」
ぶるんと大きく張り詰めたものが勢いよく出てくる。皮の被ったそれを指先でつつき、情けない嬌声を楽しむ。
「ひ、ひよこぉ……」
「我慢できなくなっちゃった?」
もう限界といわんばかりの声にいっそう笑みをこぼす。顔を真っ赤にして涙をためているうみみでより一層遊ぶことも出来なくはないが……。
あまり我慢させすぎて暴走されても困る。あくまでも、主導権はひよこになくてはならない。
脈打つうみみのそれを握る。ゆっくりと上下に扱き、絶頂へと導く。
「我慢しなくていいからね?」
うみみが白い欲望を吐き出したのは、それからまもなくのことだった。
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「――破廉恥です!!」
穂乃果は大きくため息をついた。空になったイチゴ・オレのパックをへこませたり膨らませたりしながら、叫び声の主を見る。
朱に染まった顔、艶やかな長い黒髪を振り乱し、いやいやと頭を振っている。しかし、その両手はぺりぺりと原稿用紙を破り、切れ端を口へと運んでいる。
「いけません、こんな……! ああっ、しかし、そんなっ。こんなにも甘く切なく……」
「……恥ずかしいからやめてくれない?」
こんな風に身悶えする幼馴染を見せられるのも、自身が書いたものの感想を述べられるのも。
ぴたりと海未の動きが止まる。潤んだ瞳を穂乃果に向け、切なげに吐息を漏らす。
「……失礼しました」
姿勢を正し、行儀よく原稿用紙を破る。言葉を紡ぐことはなかったが、それでも上体はくねくねと踊っている。
そんなになるなら普通のを食べればいいのに。
やたらと官能的なものを好む幼馴染は、割と理解の範疇外にいる。
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文学少女と、呼ばれる存在がいる。
人となんら変わらぬ姿を持ち、人と変わらない生活を送る。人と同じように成長し、人と同じように恋をする。
唯一人と違うのは、彼女らは生きるのに必要な栄養の全てを小説から摂取することだろう。
活字と言い換えてもいい。彼女らにとっては紙とインクこそが食べ物であり、娯楽なのである。
園田海未もそんな文学少女の一人であり、彼女の栄養源は主に穂乃果が作ることとなっている。
「ずっと気になってたんだけどさぁ」
「はい」
「美味しいの?」
「……美味しいですよ」
文学少女の味覚は、人とは違う。
人の食べ物を食べても、なにも感じないらしい。彼女らの味覚は、活字にしか反応しない。
……穂乃果には、どうしても性行為を記した文章が美味しいものだとは思えない。これが例えば、食レポのようなものであったり、名だたる文豪の美しい文章であったのならまだ理解もできたのだが。
なんというか生臭そうである。穂乃果が文学少女だったとして、おそらく食べようとは思わない。
「まぁ、海未ちゃんがいいならいいけどさ。夜、なにかリクエストある?」
「緊縛プレイを……」
こういうリクエストのときだけ恥ずかしがらないのもなかなか謎である。
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文学少女+R-15パロ
廃校にはなってなさそう
ことほのうみで文学部に入ってるけど部活動の統廃合でアイドル研究部と一緒にされそう
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いいな
いろんなほのカプみたい
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ドジを踏んだのは珍しいことに真姫だった。
特になにがあるわけでもないところで足を滑らせ、近くにいた穂乃果を巻き込んで倒れこむ。
身を守るためか、ぐいと穂乃果を自身の下へと引っ張る。困惑に満ちる蒼の瞳と視線が交わる。
ごめん、と呟いた言葉は果たして届いたのか。確認する暇もなく、身体は容赦なく廊下に叩きつけられる。
まずは穂乃果が。ゴツンと鈍い音が響く。そしてその上に真姫が。ガチと、歯と歯がぶつかり合う。
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「――!?」
なんたる偶然。倒れこんだ末二人の唇は重なってしまったのだ! それはそれとして勢いがあったために唇が切れ、二人の口内は大惨事。
痛みに悶絶するたび吐息が二人の間を行きかい、もつれ合った身体では上手く身動きが取れず。
さてはて二人の唇が別れを告げたのはその数十秒後のこと。
「…………」
「…………」
双方無言。転んで身体が痛いのもそうであるが、あれだけ唇を重ね合わせていたら気まずくもなる。
幸か不幸か。お互いにファーストキス。ロマンもへったくれもない痛みと血のファーストキスだが。
「保健室、行きましょうか」
「あ、そ、そうだね……」
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「あらまぁ、おっきなたんこぶ」
「先生、痛いです」
「あらごめんなさい」
のほほんとした保険医が穂乃果の後頭部に氷嚢を当てる。言葉通り、穂乃果の後頭部にはたんこぶが出来上がっていた。
それほど酷いものではない。いや、場所が場所だけに確実なことはいえないが。とりあえず今すぐ病院に厄介にならなければならないほどではない。
真姫のほうも同様だ。唇は切れているけれど、それ以外は特に。少し前歯が歪んだ可能性もあるが……。まぁそれはそれ。
問題は。そう、問題が一つあるのだ。それは至極単純なことで。
「……」
ヒリヒリと痛む自身の唇を指でなぞる。視線は痛みに呻く穂乃果の唇に向かう。
不慮の事故とはいえ、あれとこれが触れ合った。その事実を認識するたび身体がカッと熱くなり、頬が紅潮する。
それでいて、視線をそらすことができない。
「なにかおかしいところがあったら、すぐ病院に行くのよ?」
「はーい」
「西木野さん……。は、いうまでもないか」
「……はい」
二人並んで保健室を出てそのまま帰路に着く。
練習は休み、というより休めと言い渡された。頭を打っているのだから一日くらいは安静にしていろということである。
真姫はさほどダメージを負っているわけではないのだけど。
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「ごめんなさい」
学院を出てしばらくしたところで、真姫は謝罪の言葉を口にした。
咄嗟のことであったとはいえ、真姫は穂乃果を下敷きにした。それで、要らぬ怪我をさせてしまった。
「別に、気にしなくてもいいよ? わざとじゃないんでしょ?」
「それじゃ、私の気が済まないのよ」
罪には罰を。果たして罪といえるのかどうかはわからないが。
少なくとも、真姫は許されたいというよりも裁かれたい気持ちのほうが上回っている。
「じゃあ、さ」
と、不意に穂乃果が立ち止まる。顔を朱に染め、真っ赤な舌が唇を濡らす。
その仕草はどうにも艶かしく。見ている真姫も赤くなってしまうほどだった。
「やりなおしても、いい?」
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「やりなおす……?」
なにを、とは問わない。そんなのは、わかりきっている。
だから、問うべきはこれだ。
「どうして、やりなおすのよ」
あれは事故で、ノーカウントにしても誰も文句はいわない。
そもそも、あれは私たちしかしらないできごとだ。だから、やりなおす必要なんてない。
そのはずだ。
「なかったことにはならないよ。わたしと、真姫ちゃんがなかったことにしたくても、なくならない」
大事な、大切、初めて。
時をまき戻しでもしない限り、なくならない。そんなことは不可能だ。
でも、やり直すことはできるかもしれない。
「一生に一度だけのことだもん。だから、ね?」
「穂乃果は、それでいいの?」
「もうやっちゃったしね」
やりなおす、ということなら、真姫しかいないだろうが。
「どう、かな」
「……わかったわよ」
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人気のない路地裏で二人向かい合う。肩に両手を沿え、ゆっくりと顔を近づける。
閉じられた瞳。端正な顔立ち。少しだけ血色の悪い唇に、自身のそれを重ね合わせる。
触れるだけのキス。ぷにぷにとした感触を楽しみながら、舌を差し入れる。
唇を濡らし、歯を舐め、舌と絡めあう。
永遠にも感じられた時間は、その実あっさりと終わりを告げる。
ゆっくりと顔を離せば、出来上がるのは銀の架け橋。重力に引かれて崩れるのを見て、ようやく現実に戻ってくる。
「……」
「……なんか」
恥ずかしいね。
まったくもって、穂乃果のいうとおりだ。
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それからの話。
特になにがあるわけでもなく。二人は以前と変わらぬ日常を送っている。
ただ、強いて変わったところを挙げるとすれば。
時折二人が姿を消し、再び現れると、二人して自分の唇をなぞっていることだろうか。
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さっくりと
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え、おわり?
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良い
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ふたなりキター
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もう書かないのかなあ
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書くのをやめたわけじゃないが精神的な余裕がない
すまんな
ほのカプじゃないし一か月以上経ってるけど今はこれで勘弁して
絵里「チョコレート・キス」
http://jbbs.shitaraba.net/bbs/read.cgi/internet/14562/1486918670/
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読んできた
ハラショーだった
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まだ?
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