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男「世界崩壊の危機を救ってくれ」 女「無理」
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女「で、なんなのそれ」
男「言ったとおりの意味だよ。世界崩壊の危機を救ってほしくて」
女「世界崩壊ってどういうことよ。隕石でも降るの?」
男「それ、地球が崩壊しちゃうよね」
女「まあそうね。じゃぁ、世界恐慌でも起きるの?」
男「それ、世界経済の崩壊だよね」
女「イラ」
"
"
-
男「怒らないでよ」
女「イライラするからもう黙ってくれない?」
男「そうツンケンしないで」
女「じゃぁもっとハッキリとものを言ってよ」
男「世界崩壊の危機を救ってほしい」
女「・・・・・・」
-
男「どこ行くの?」
女「あなたの居ない世界」
男「君は俺の世界を壊すつもりなのか」
女「バカ。あんたの世界にどれだけ私が関わってんのよ」
男「君が僕のすべてだからね」
女「・・・・・・・・」
-
男「入れ歯がはずれそう」
女「え? 入れ歯だったの?」
男「いや 健康な歯だよ。でもなんかこう、浮いてくる気がして」
女「じゃぁそんなセリフいわないでよ!!」
男「歯が浮くって、実際にあったら怖いよね」
女「もうその話はいいから」
男「じゃぁ話を戻そうか」
-
女「・・・・いや、戻さなくていいの。ほんとに出ていくわ、私」
男「俺以外のどこに君の居場所があるというのか」
女「どこにでもあるわよ!?」
男「ほう たとえば」
女「普通に実家もあるし。ていうか私、自宅に帰ればいいし」
男「そのほかにもあるの? どこにでもあるっていってたけど」
"
"
-
女「え? ああ・・うん、そうねえ。友達のところとかでもいいかもね」
男「友達?」
女「うん、A子とか、S美とかのところならきっと泊めてくれるし」
男「他には?」
女「えー? んー・・・」
男「もうないの? 友達すくないね」
女「ムカ」
-
男「怒らないでよ」
女「〜〜〜〜っ じゃあ! Y男のところにいく!」
男「おっと まさかの別の男の場所?」
女「ふふん。これでも私、結構モテるのよ」
男「知ってるよ」
女「・・・・なんかもっとこう、嫉妬したりとかあわてたりとかしないの?」
男「すごく慌ててるよ、わからない?」
女「まったく。微塵も」
男「おかしいなー」
-
女「・・・あのさ。前々から思ってたけど、あんたって私のこと好きなの?」
男「それはもう大好きだよ」
女「あのさ・・・」
女「さっきからずっとそうだけど!! コーヒー飲みながら ヤフ○ニュースを流し読みするような男の告白の何を信じればいいのよ!」
男「え 駄目?」
女「駄目にきまってるでしょ!?」
男「じゃあ 改めて」
女「・・・な、なによ。そんな、急に、ちょ、こっちこないでよ」
-
男「・・・・・・・・・・・好きだ」
女「ねえ、そのタイミングで目をそらさないでよ」
男「だって笑っちゃいそうだったんだもん」
女「馬鹿にしてるのね!? ほんっとに知らないから! 本気でS男のトコにいってやる!」
男「まってまって。ごめんって」
女「だから! ひきとめるつもりがあるならパソコンの前に戻らないでよ!?」
男「・・・・・・・・」カタカタ
女「聞いてないよね!?」
-
男「はい」
女「・・・なによ」
男「読んで」
女「・・・?」
『好きだよ』
女「・・・・口で言わないの?」
男「うん なんかこう キャラじゃないし」
-
女「どちらかというとベタ甘なキャラじゃない、あんt」
男「そういうの期待されても困る」
女「き、期待してるわけじゃないからね!?」
男「おお なに、ツンデレキャラみたいなのに転向したの?」
女「プチ」
男「怒らないでよ」
女「・・・・・・・・・」プイ
スタスタスタ
-
男「あ ちょっと。本当に帰るつもり?」
女「・・・・・・・・・ふんっ」
男「ちょっと。あのさ、最後に答えていってくれない?」
女「・・・何よ」
男「世界崩壊の危機を、救ってくれない?」
女「誰がそんなわけわかんないことするのよ! 第一どこで世界崩壊の危機が起きてるのよ!!」
男「さっきから言ってるじゃないか」
女「何一つまともな答えかえってきてないわよ!?」
-
男「俺の世界が、このままだと君に崩壊させられそうなんだ」
女「・・・・・・・は?」
男「最近、君の事を考えてると 本当にどうもどっか壊れそうで」
女「・・・何いってるの?」
男「俺の世界は君がすべてだよ」
女「・・・ばかなの?」
男「俺の世界崩壊の危機を救ってくれない?」
-
女「・・・・・はぁ。どうしてほしいの。何が不満なのよ」
男「もう、全部が不満」
女「・・・私、そんなに彼女として駄目だったの?」
男「え?」
女「全部が不満って」
女「・・・私、それなりにがんばってあなたの彼女として居心地よくしていたつもりなんだけど」
-
女「ひどいよ。いつも、私ばっかりあなたのこと見てるの気づいてないでしょ」
男「いや、気づいてるよ」
女「嘘ならもう少しうまく言いなさい」
男「どうして嘘だと思うの」
女「現にこんっっな話をしてるっていうのに、あんたさっきからgoogleearthで世界旅行中じゃない!」
男「この世界って広いのか狭いのか考えてたんだよ」
女「私の話は!?」
男「もちろん聞いているよ。一字一句逃さずに聞いてるよ」
-
女「〜〜〜〜〜っ!!! こっちみなさいよ!」
男「いやだ」
女「なんでよ!? もういい! やっぱり別れる! わけわかんないもん、男!!」
男「こんなにわかりやすい男も居ないと思うけどな」
女「どこがわかりやすいのよ!?」
男「女こそ、僕のことなんかロクにみてないじゃないか」
女「さっきからずーーーっと見てるわよ! 悲しいことにあんたの背中しか見えないけどね!」
-
男「悲しいね、それは」
女「あんたがいうな! こっちむけ!」
男「いやだ」
女「〜〜〜〜っ」
男「泣かないでよ」
女「な、泣いてないわよ!」
男「いやもう おもいっきりボロボロ涙でてるじゃないか」
女「え? なんで見えるの?」
男「モニター。海とか暗めのところ写してると、反射して背後が写るよ、結構」
-
女「・・・・・・見てたの?」
男「割と、いつも」
女「で、でも! さっきみたいにヤフ○ニュースとかだと見えないじゃない!」
男「だって 見られると困るから」
女「何をよ!?」
男「俺の、顔を」
女「は?」
-
男「俺から反射して見えるってことは そっちからだって俺の顔みえるんじゃない?」
女「え? ・・・ああ、うん。見えるね、言われてみると・・・」
男「俺、どんな顔してる?」
女「いつもどおりね。まったくなんの期待もしてなかったけど、ニコリともしてないわ」
男「・・・・・あ そうか」
女「なによ」
男「んー・・・いや、余計な馬鹿な心配をしてたなと思って、反省中」
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女「・・・・・? あ」
男「ぎく」
女「〜〜〜っ こっちむけ!」
男「いやだ!」
女「いいから! 早く!!!」グイ
男「う」
女「うわ・・・・ すっごい真っ赤」
男「・・・・・・・・」
-
女「・・・・・赤面症?」
男「そんなわけないだろう」
女「じゃあ なんでそんなに赤いの」
男「さっきから どんだけ恥ずかしいセリフを俺が言ってると思ってるんだ」
女「・・・え? まさか結構本気で言ってた?」
男「ひどすぎない?」
女「・・・・ちゃんと、こっちみて 言ってよ」
男「いやだ」
-
女「じゃあ ちゃんと言えたら あんたの世界崩壊の危機を救ってあげてもいいわ」
男「・・・・」
女「・・・・」
男「だから・・・ 俺の世界崩壊の危機を救ってほしい」
女「いや、それはもういいから」
男「じゃあ他に何を言えと!?」
女「いろいろいってたじゃない!? 健康な歯が浮いて取れそうなこと!!」
男「言わせるつもりかよ!」
女「言ってほしいのよ! 一回くらいは!」
-
男「・・・・」
女「・・・・」
男「あー・・・ 最近 君の事を考えてると 本当にどっか壊れそうで」
女「・・・」
男「不満だらけなんだ、現状が」
女「・・・?」
男「・・・俺の世界は 君で出来てるのに」
女「・・・・」
男「君の世界は 俺で出来てないから もう 何もかも悔しい」
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女「・・・・・・バカ?」
男「俺、君の世界を壊しそう」
女「やめて、なんか今のあんた、本気であぶない感じの熱意がでてるから」
男「oh」
女「はぁ・・・で?」
男「・・・もう、いい・・・・」
女「よくないんでしょ。どうやったら あんた自身の崩壊を救えるって?」
男「俺の世界の崩壊で、俺自身ってわけでは・・・」
女「別れましょう」
男「」
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女「ぷっ、あは、あははは 死にそうな顔してるよ、あんた今」
男「」
女「やっぱり あんた自身が壊れそうなんじゃない・・・あはは」
男「・・・・」
女「で? 私は、何を改めたらいいの? 何が不満なのか言ってみて」
男「・・・彼女とか、もう やめてくれないかな」
女「え!? ここまできて結局別れ話!?」
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男「結婚しよう」
女「・・・・は?」
男「彼女じゃなくて。俺の、嫁になって」
女「・・・・・・・えっと」
男「俺の世界崩壊、救って。もう、これ以上 君が手に入らないままなんて堪えられない」
女「・・・」
男「好きだよ、女」
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女「・・・・・・・私の世界が崩壊したわ、なんか今」
男「oh ごめん・・・・そんなに嫌だったとは」
男「やっぱりこの世界は広いな」
女「は?」
男「君の居る俺の世界からしたら、この世界なんか小さく見えそうだったのに」
男「俺の世界なんか 簡単に潰れるような小さな世界だったみたい」
女「あー・・・。 そうじゃなくて。わたしが言いたかったのは」
女「私の世界が壊れて 私のすべてはあなたの世界になったってことよ」 チュ
男「〜〜〜〜〜っ」
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女「・・・・い、異星人の襲来ってくらい 顔赤いわよ!? タコ型火星人!?」
男「うるさい!!! 襲来してやる!!!」ガバ
女「きゃぁっ!? ちょ、ちょっとっ!!」
男「大好きだ、女。 世界崩壊を救ってくれて ありがとう」ギュ
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おわれ
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おわらない
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