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おもらし千夜一夜2
1スレ立て専用★:2006/04/12(水) 21:28:13
おもらしマニアの王様に聞かせる千のおもらし物語。
前スレに続く・・・といいな。

2名無しさん@おもらし中:2006/04/12(水) 23:46:11
132夜の続き読みたい

3鷹夜:2006/04/14(金) 19:07:33
狂おしく同意です。

4前スレ129夜の中の人:2006/04/16(日) 20:03:18
とりあえずテンプレということで、前スレを置いておきますね( ´∀`)つ□
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1035078993/

新スレおめでとうございまする。
僭越ながら、132夜(前スレ>>995-998)の続きを置かせていただきますね。
すぐに貼りに来れなくて申し訳ありません。

5132夜:2006/04/16(日) 20:04:59
ドアの隙間から廊下を確認。今のところ、人の姿は無い。
おそるおそるといった様子で保健室から出て行く。
今さら気が付いたが、靴も無い。平らな廊下のタイルの冷たさが、白い靴下を通して伝わってくる。
・・・完全に出た。ここはもう廊下だ。保健室ではない。
前屈みで制服の裾を引っ張りながら、これから先について考える。
今居る場所は、校舎の一階、廊下の突き当たりにある保健室の前だ。
そしてここから、もっとも近くにあると言える女子トイレは、二つ。
この廊下の先にあるものと、二階にあるものだ。
廊下の先にあるトイレは、ただ真っ直ぐ歩けばいい。この廊下の反対側の突き当たり付近にある。
ただ、それには途中に3つの教室の前を歩かなければならない。
放課後だが、生徒が残っていないという保障は無い。
もう一方。二階にあるトイレだが、これはすぐそこにある階段を上がって、正面にある。
距離からすればこちらのほうが近いだろう。
(でも、もし途中で人が来たら・・・)
逃げも隠れもできない階段の途中で挟まれてしまうかもしれない。
おまけに、階段の下から見られると下着が丸見えだ。
(なら、突き当たりに行ったほうがいい・・・)
教室から廊下の全てが見えるわけではない。出入り口のドアの場所を除けば、スライド式の窓で仕切られている。
窓は大きいが、設置されているのは腰から上だ。ある程度曇りガラスにもなっている。
覗き込まれでもしない限り、腰から下はそうそう見えないだろう。
ただ、廊下は障害物の無い一直線。途中で人が来たら、これまた隠れようが無い・・・
(・・・その時は、人の居ない教室に逃げ込めばいい・・・!)
結論が出た。目指すはこの廊下の先にある女子トイレ。
それがもっとも安全なルート。そう納得し、進み出した。

6132夜:2006/04/16(日) 20:05:33
覗き込み、階段に誰もいないことを確認して、前を横切る。
校舎から外へと設置されている窓は、全て肩から上の高さにある。外からこの格好はまずわからない。
それならば後は教室のみ・・・、と思っていたのも束の間、思わぬ難関が一つあった。
(・・・校舎と外をつなぐ、出入り口・・・)
左右両開きのその扉は、いまなんと全開だ。その先は、隣の校舎へと続く道がある。
部活動の生徒がいるであろうグラウンドで無いことが唯一の救いだ。
(人がいるかどうか確認して、走り抜けるしかないわね・・・)
そう思った途端、一つのアイデアが浮かんだ。
(・・・中から扉を閉めて、鍵をかければ、人が入って来れない・・・?)
その手があった。それなら外から入って来る人を制限できて、見つかりにくくなる。
ただ、全開の扉は外に向かって開いている。閉めるためには、一度外に出て引っ張らなくてはならない。
おまけにその扉は階段の正面にある。ぐずぐずしていると、二階から誰か下りてくるかもしれない・・・。
(・・・それでも、閉めたほうがいいわね・・・)
そう結論して、まずは階段のほうを覗き込む。誰もいない。
外にも人の姿は見当たらない。
息を吸って正面に出る。できる限り早く進み、外に一歩踏み出す。
制服の裾と前を押さえている手を放し、扉の取っ手を握り締め、引っ張る。
扉は最初こそやや重かったが、勢いが付き始めると一気に閉ま・・・
ガシャッ!
「きゃっ・・・!?」
半分ほど閉まったところで、扉が急に止まった。
驚く同時に思い出す。扉は風などで勝手に閉まらないように、外から鎖で固定してあるのだ。
そうして自分の失敗に悔いた瞬間、勢いを急に止められた反動に耐え切れず、手が取っ手から外れ・・・
どしんっ
尻餅をついた。
「っ・・・!」
その隙を突いてたちまち襲い掛かる尿意。慌てて前を押さえて我慢する。
同時に、頭の中はもう一つのことで一杯だった。
(早く、早くしないと人が来るっ・・・!)
わかっているもののなかなか立ち上がれない。尿意を我慢するので精一杯だ。
(こ、来ないで、誰も来ないでっ・・・!)
そう願いながら、身体が落ち着くまで待つしかなかった。

7132夜:2006/04/16(日) 20:06:41
結局、扉を閉めることは諦めた。鎖を外すために外に出る、なんてことはできない。
あれから何とか立ち上がり、羞恥と尿意に耐えながら、廊下を進んだわけだが・・・。
(何で、いるのよ・・・!)
今は3つ目の教室の手前。この先にトイレがある。
そこまでの教室には誰も居なかった。その代わり、ドアには全て鍵がかかっていた。中に入って隠れることができないのだ。
人が来たら一貫の終わり。できる限り早くトイレに辿り着かなくてはならないというのに、今は足止めを受けている。
(最後の最後で・・・!)
ドアの窓から中の様子を覗く。そこでは、女子生徒が二人で会話をしていた。
制服姿で、机の上には鞄が置いてある。部活動ではなく、単に放課後の雑談が長くなった、という感じだ。
(・・・ああ、もう・・・)
先ほどの尻餅のせいもあるだろうが、尿意はもう本当に限界に近くなっていた。
そうでなくても、いつ人が廊下に現れるかわからないのだ。とにかく、急がなくてはならない。
隠れる場所が無いなら、今できることは一つ。女生徒がいるこの教室の前を横断すること。
今の自分の姿を確認する。スカートを穿いておらず、制服を裾を引っ張りながら前を押さえているこの姿を。
躊躇う。だが行くしかない。待っていても事態は好転しない。
隠れることができない以上、女生徒が雑談を終えて廊下に出てきた時点で終わりだ。
(・・・行く、わよ・・・)
それに、ドアも窓も閉まっているのだ。人が通るのはわかるだろうが、それ以上注意を払ったりはしないだろう。
スカートを穿いてないなどと誰が思うだろうか。腰から下は見えないのだし。そう、腰から下は・・・
(・・・それなら、床を這って行けば見つからないわね・・・)
アイデアが浮かぶ。窓があるのは腰から上なので、四つん這いで進めば人が通ったことすらわからないはずだ。
(・・・けど)
悩む。確かに見つからないかも知れないが、移動速度が極端に遅くなってしまうだろう。
その間に人が来るかもしれない。だが、それよりなにより、
(スカートも穿かずに下着丸出しで廊下を這うなんて・・・!)
実際にその姿を想像して、一気に否定に傾いた。羞恥心と、プライドによって。
(・・・変に不審な挙動は怪しまれるだけよ。そう、堂々としていれば・・・)
結論した。手を前から放し、前屈みだった背筋をピシッと伸ばす。
我慢する力が緩くなり、尿意が攻めてくる。それに後押しされるように、歩き出した。
教室の中で、女生徒は会話をしている。その前の廊下を歩く。歩く。歩く。
(・・・く・・・ぅ)
歩くとよりいっそう尿意が増す。膝が震えている。
(こっち見るんじゃないわよ・・・!)
おまけにスカートを穿いていない。羞恥心に顔が染まり、俯いてしまいそうになる。
それでも歩く。歩いて歩いて歩いて、歩いた。
(・・・よしっ)
教室の前から離れた。あとは女子トイレに行くのみ。
歩くポーズを変えず、一気に早足でトイレまで向かう。着いた。
引き戸の取っ手に手をかけ、引っ張り・・・
ガシャっ!
(・・・えっ!?)
ガシャガシャガシャ!
何度も引っ張る。だが、開かない。閉められた引き戸は単にガシャガシャと音を立てるのみ。
(鍵が、掛かってる・・・!?)
呆然とする。そして、次の瞬間、
「・・・駄目っ!!」
尿意が押し寄せてきた。溜まりに溜まったオシッコが出口から出よう出ようと暴れる。
制服の裾を引っ張ることも忘れて、下着の上から前を押さえる。
トイレのドアに身体を押し付け、我慢する。とにかく耐える。
(・・・っ・・・く・・・ぅ・・・ぁ・・・ぁあっ・・・!?)


なんとか、耐え切った。

8132夜:2006/04/16(日) 20:07:43
(なんで、閉まってるのよっ・・・!)
トイレのドアに身体を押し付けたまま、心の中で非難する。
声にはしない。いや、できない。口から出るものはやや荒い呼吸音のみ・・・。
パチッ
「っ・・・!?」
すぐ隣の教室の電気が消えた。それはつまり、女生徒の会話が終わったということであり、
(廊下に出てくる・・・!?)
慌てて辺りを見渡す。とにかく隠れないとマズい。何がマズいのかって、見られる。この格好を。
(階段っ・・・!)
女子トイレに向かって右方向、教室の反対側には階段がある。
そちらに逃げれば、少なくとも教室の前からは自分の姿は見えない。
もちろん、そこに人がいたら終わりだ。
それでも他に選択肢は無く、可能な限り急いでそちらに向かう。
尿意を我慢しているせいで思うように動かない足に苦労しながら、階段と壁の僅かなスペースに逃げ込んだ。
(ここなら、教室の前からは見えない・・・!)
しかし、真正面には校舎と外をつなぐ出入り口がある。扉が閉まっていたのが唯一の救いだった。
教室のドアが開く音が聞こえてくる。軽く雑談しているような声も。
(こっちの扉から外に出ようとしないで・・・っ! 反対側に行って・・・!)
その願いが届いたのか、声はすぐに離れていった。


それでも、危機が去ったわけではない。
(なんで・・・トイレのドアに鍵がかかってるのよっ!)
心の中で激しく非難を繰り返す。ここまでの苦労が無駄になったのだから仕方ない。
だが、それ以上に。
今まであえて考えないようにしていた、ある結末によって、頭の中が一杯になっていた。
(・・・も)
もはやまともに立つこともできず、前屈みに半分座り込んでいるような状態だ。
(漏れちゃう・・・!)
その結末を必死に否定しようとしながら、身体はもう我慢の限界を訴えていた。
ここから近いトイレはどこか。それは最初に候補に挙がっていた二階のトイレと、もしくは三階にあるもの。
二階のトイレは、また廊下を反対側まで歩かなければならない。
三階にあるものは、ここの階段を上がった先にあるのだが、さすがに人に見つかる可能性が高い。
(・・・そもそも、三階まで階段を上がる余裕が、無い、わよ・・・)
途中で漏らす。本当にそれくらい余裕が無くなっていた。
となると、残った手は・・・。
(こ、ここでする・・・?)
思わず、周りに視線を送ってしまった。

9132夜:2006/04/16(日) 20:08:19
いま自分がいる場所は、女子トイレと階段に挟まれた、僅かなスペース。
前を通られない限り、廊下からは見えない。階段も、手すりから身を乗り出さないとそうそう見つからないだろう。
真正面は出入り口だが、鍵はかかっているようだ。
放課後で、生徒もほとんど通りかからないだろう。現に、今まで遭遇したのは2人のみ。
見つからない可能性は高い。少なくとも、オシッコをしている真っ最中には。
だが、それでも。
(・・・できるわけ、無い・・・)
プライドが許さなかった。
(そうよ、できるわけ無いわ・・・。こんな場所で、こんな格好で、廊下にオシッコなんて・・・!
 人が来ないとは言い切れないし、そもそも、した後はどうするのよ・・・!
 ・・・み、水溜りができて、それを見られちゃうかもしれないじゃない・・・!)
後付けのように、できない理由を挙げていく。それに自分を納得させて、結論を出す。
(・・・絶対に、ここではしないわよっ・・・!)
となるとトイレに行くしかない。目指すは二階のトイレ。これまでの道のりを戻って、階段を上った正面だ。
廊下を覗き込む。そこには、まだ先ほどの女生徒が歩いていた。
(さっさと行きなさいよ・・・っ!)
女生徒はゆっくりと廊下を歩いていく。
その背中を睨みながら、一瞬ここの階段から三階のトイレに向かおうかと思ったりもしたが、却下した。


(・・・後はこの階段を上がるだけ・・・!)
なんとか廊下を歩いて、階段の前まで戻ってきた。ここまでは、もちろん人には会っていない。
(とっとと行くわよ・・・!)
階段に一歩踏み出す。両手で前を押さえているので、階段を登り辛い。
さらに足を進める。振動が尿意を刺激するので、置く足を確認するかのように、一歩一歩。
登っている最中、人が来ていないか確認している視線が、ふと下に向いた。
「・・・・・・っ!」
白い下着が目に入る。前を押さえることに必死で、制服を引っ張ることすら忘れていた。
(う、後ろが・・・)
丸見えだろう。しかも背後の出入り口は開いている。忘れかけていた羞恥心がまた復活する。
前を押さえている片方の手を放して、制服の後ろを引っ張ろうと・・・
(・・・っぅ、も、もれちゃっ・・・!?)
慌てて押さえ直す。後ろを引っ張ろうとすると、前屈みの身体が自然と起こされてしまうのだ。
限界まで尿意を我慢している現状では、とてもかなわない。
(く、クマさんが、丸出しぃっ・・・)
しかしどうしようもない。それに、後ろを多少引っ張ったところで、階段の下からは見えてしまう。
(・・・っ、とにかく、登るわよっ・・・!)
クマさんのことより、今はオシッコが先だ。階段を上がった真正面に、トイレはあるのだから・・・!

10132夜:2006/04/16(日) 20:10:09
(あと、半分・・・!)
階段の折り返し地点までやってきた。見上げた視線に、正面にある女子トイレが映る。
ドアが少し開いているのがわかる。鍵は掛かっていないようだ。
(やった・・・!)
安堵のため息が出た。久しぶりに笑みを浮かべたような気もする。
とにかく、あそこまで行けば目的が達成できる。オシッコができる・・・!
(このまま一気に・・・!)
踏み出そうとして、声が耳に届いた。

慌てて階段の折り返し地点の後ろに身を潜める。
同時に、女子トイレのドアが開いた音がする。誰かが出てきたようだ。
(あと少しなのにっ・・・!)
歯噛みしつつ、なんとか見つからないように覗き込んだ。
そこには一人の女生徒が、階段に向かって歩き出しており・・・
(・・・って嘘、こっちに来るっ・・・!?)
最後の最後で。慌てたのを通り越して、頭が激しく混乱した。困惑と義憤と羞恥を表す様々な単語が、頭の中をよぎっては消える。
だがその硬直は、クマさんのイラストが映し出された途端に解けた。
(・・・見られる・・・っ!? この格好をっ!)
急いで踵を返す。とにかく隠れないといけない。そうでないと見られてしまう。この格好を、クマさんのパンツを!
階段を駆け下りる。といっても、オシッコを我慢した今の状態では、普通に歩く速度と大差無い。
(隠れないとっ・・・!)
必死で辺りを見渡す。だが場所が見つからない。
近くの教室は鍵が掛かっているし、まさか正面の出入り口から外に出るわけにもいかない。
さっきの場所のように、階段の横にスペースがあるわけでも無い・・・
(・・・・・・保健室っ!)
最初の場所だ。中にいれば、外からは見られない!
(急がないと・・・っ!)
足音が近付いてくる。もはや恐怖にまで近い感情に背を押され、
保健室まで一気に駆け寄り、ドアに手をかけて、逃げ込もうと・・・

ガシャっ!

「っ・・・!?」
鍵が掛かっていた。

11132夜:2006/04/16(日) 20:14:55
「嘘・・・!?」
頭の中が真っ白になった。わけがわからない。
なぜ鍵が掛かっているのか。さっきまで自分がいた場所だというのに・・・。
「なんでよっ・・・!?」
ガシャガシャガシャ!
何度もドアを引っ張る。開かない。やっぱり鍵が掛かっている。
それでもまだその事実が認められず、何度もドアを引っ張り、あげくの果てには乱暴に叩いて・・・
「・・・っ! ぅ・・・くぅ・・・!」
手が止まる。重大なことを思い出した。それは尿意が限界だということ。
「だ・・・め・・・」
無理に動き回ったツケがまわって来た。膝が震えるのを通り越し、もう下半身に力が入らない。
手で前を押さえ、身体を目の前のドアに押し付ける。何とか我慢し切ろうするが、もう自分でも無理だとわかってしまっていた。
・・・ここでするしかない。
頭の中で判断が下る。もう我慢できない。もう無理。だからここで、
(・・・できるわけないでしょっ・・・!)
拒絶する。もはやまともに動くことすらできないというのに。それでも、この一線だけは譲れない。
こんな場所、学校の廊下なんかで、オシッコができるわけがない、絶対に・・・!
それは理屈や常識などではもはや無く、ここまで自身を支えてきたプライドだったのだろう。
「あ・・・・・・」
だがそのプライドは、それよりももっと大きなプライドで打ち砕かれることになった。

全身が脱力感に包まれる。
(あ・・・・・・)
むしろ開放感と言ったほうが正しいだろうか。張り詰めていた感情が、フッと消える。
震えていた膝も止まり、ドアに押し付けていた体の重圧すらも感じられなくなっていた。
(ああ・・・・・・)
頭がぼうっとしている。これまで常にギリギリの状態だった反動だろうか。
他に何も考えることができず、ただ一つの感覚だけを理解して、それに囚われた。
(温かい・・・・・・)

「・・・・・・だめっっ!」
瞬間、彼女は叫んでいた。
白い下着の中はどんどん温かくなっていく。オシッコが出ているのだ。
もう止めることはできない。すぐにその勢いを増して、下着の布地から、脇から、オシッコを溢れさせるだろう。
だが、彼女はそれを拒んだ。彼女のプライドが、どうしても、何があっても、おもらしという結果だけは拒んだのだ。
ゆえに、彼女は選んだ。判断した。
オシッコを、ここですることを。
「・・・・・・っ!」
ドアに触れていた両手が飛び跳ねるように離れる。そうして、温かみを増していく下着を掴んだ。
そのまましゃがみ込みながら、下着を膝まで引きずり下ろそうとして・・・
足音が聞こえた。
「え・・・あっ!?」
先ほどの階段を下りてきた女子生徒に違いない。
(見られるっ・・・!?)
完全にパニックを起こした。先ほど以上に頭の中に様々な単語がよぎり、
彼女は、今自分が手で掴んでいるものについて思い出した。
「・・・・・・・・・・・・くまっ・・・!」
最後のプライドが、彼女の制服の裾を後ろに引っ張らせた。

12132夜:2006/04/16(日) 20:16:12
足音はすぐに消えた。女子生徒は階段から廊下に降りて、そのまま正面の扉から外に出て行ったのだろう。
途中で止まったり、足早になったりはしなかった。気付かれなったと判断してもよいだろう。
だが・・・。
「あ・・・あ・・・」
呆然とした表情で、彼女は見つめていた。
お尻は床に着き、固く冷たい感触が伝わってくる。後ろにまわされた手で身体を支え、両脚は膝を立てたまま左右に開かれている。
見つめる視線はその両脚の付け根付近、穿いている白い下着の中央だ。
じゃああああああああああぁぁぁ・・・・・・・・・・・・
そこで、水が湧き出ていた。勢いは強く、下着の布地の向こうから流れる音が聞こえるほどだ。
じゃああああああああああぁぁぁ・・・・・・・・・・・・
その水は温かい。もう少し気温が低ければ、沸き立つ湯気をはっきりと目にすることができただろう。
色は透明な黄色で、白い下着を中央から同じ色に染めていく。
すぐにそれは床に広がり、お尻に伝わる床の冷たさも消してくれた。
「あ・・・ああ・・・」
彼女は動けない。身動き一つせず、自身の結末をただ呆然と見つめている。
しゃがみ込む最中という不安定な体勢で、制服の裾の後ろを引っ張ってしまった彼女は、そのまま背後にバランスを崩してしまったのだ。
じゃああああああああああぁぁぁ・・・・・・・・・・・・
平らな廊下の床の上を、とめどなくオシッコが広がっていく。やがてそれは、白い靴下までも同じ色に染め上げた。
それでも彼女は、自身と辺りを包んでいく温かみを、ただ感じ続けることしかできなかった・・・。




フフフ・・・。
本当に馬鹿な人ですわ。安いプライドに踊らされるなんて。
それで、どうなさるおつもり?その恥ずかしい湧き水を、全部出し終えた後は。
オシッコで染まった下着丸出しの格好で、お帰りになられるのかしら?
お高いプライドをお持ちの貴方が、そんなことできるのかしらね。
まあ、どうでも構いませんわ。せいぜい無様に踊り続けて下さいませ。
わたくしはお先に失礼致しますわね。それでは、ごきげんよう。
フフ、フフフフフ・・・。



13前スレ129夜の中の人:2006/04/16(日) 20:20:59
短くまとめようと試行錯誤してみたんですが・・・どうも上手く(´・ω・`) イカナス。
バッサリと切り落としたせいで、文章の繋がりが不自然になってしまいましたでしょうか・・・?
コテハンを名乗れるようになるためにも、もっとレベル上げに勤しみたいと思う次第です。
それでは皆様、ごきげんよう。よいおもらしを。

14名無しさん@おもらし中:2006/04/16(日) 21:28:59


コテ名乗るのに資格はいらないよ
名乗りたきゃ勝手に名乗ればいい
受け答えのための便宜程度の意味しかないし

>短くまとめようと
読んだ感じでは、132夜は場面描写心情描写のくどさが長所だと思うので
下手に短くまとめようとすると長所を殺すだけじゃないかな。

長いのは悪いことじゃないし、132夜は長くていいと思うが
もし冗長になるのを避けたいのであれば
あれこれしようとせずに短い場面を切りとって濃い描写で行くか
根本的な持ち味を捨てて描写を淡々とさせるか
どっちか路線を決めた方がいいかと。

15名無しさん@おもらし中:2006/04/17(月) 22:22:20
GJ。

その執拗な描写が大好きだ。長くてもいい。むしろ長い方がいい。
いつも楽みにしてるからがんがれ。

16前スレ129夜の中の人:2006/04/26(水) 19:19:24
励みのお言葉、ありがとうございます。
すぐにお返事できなくてごめんなさい。代わりに作品を用意してきますた。( ´∀`)つ□
長所を伸ばすという点に気合を入れて書いてみました。空回りしていて、読み辛かったらすみません。
それでは、皆様が楽しめることを祈って・・・。どうぞ。

17133夜:2006/04/26(水) 19:20:26
「なーんでこんなにボールが散らかってるかなあ…!」
床に転がったいくつものバスケットボールを見て、悪態をつく。
自分はただ、体育倉庫の扉に鍵が掛かっているかどうか、確認しに来ただけだというのに。
「拾っとかないとマズイよねー…?」
肩越しに軽く背後を見やる。視界に広がるのは、先ほどまで自分たちが授業で騒いでいた体育館の床。
まだ外は明るいというのに、電気が落とされた体育館は妙に不気味だ。
当然人が居るわけも無い。正直、このまま無視して帰ってもさほど問題は無いのだが…。
「…あー、あたしって律儀だなあもう…」
はあ、と軽く肩を落としつつ、倉庫内に足を踏み入れる。
床に転がったバスケットボールを拾い上げ、専用の箱の中へ叩き込んでいく。
「まあいいけどね、別に。引き受けたのはあたしだしさー」
この曜日の最後の授業は体育。着替え等の利便さから、帰宅時のHRは授業前に済ませることが恒例となっている。
そのおかげもあって、授業後は更衣室でみんなと雑談だ。
今日も、いつものようにみんなと雑談していたとき、副委員長が切り出した。
体育倉庫の鍵はどうしたか、と。
当番は誰だったか確認しようにも、更衣室に残っていたのはあたしたちのグループだけ。
「んじゃ見てくる、って気楽に引き受けたのがマズかったか…」
一人で来た結果はコレだ。倉庫の電気は付けっぱなしで、おまけにボールが散らかり放題。
当然、鍵が掛かっているはずも無く。
「体育教官室まで取りに行かないといけないなー。二度手間だよこれ。もー」
せめて、誰かと一緒に来るべきだった。
それなら自分がボールを拾っている間に、鍵を取ってきてもらえただろうに。
「…って、それ断ったのもあたしか…」
見てくると言ったとき、副委員長が『一緒に行きましょうか?』と尋ねてきたのが思い出される。
それに対する返答は、『んー、別にいいや。みんなは先に帰っといてー』。
自分でも惚れ惚れするくらいの自業自得っぷりである。
「とほほー。戻ったら更衣室まで閉められてたりして」
露骨な演技口調と共に見下ろした自分の姿は、上下共に体操服のジャージ。
これは、雑談という他者とのコミュニケーションに力を入れ過ぎた結果生じる自らを蔑ろにする怠慢行為の一つ、
であったりなかったり色々するが、まあとりあえず着替えていなかったわけだ。
「あーもう。仕方ない、とにかくとっとと済ませよー」
そう言って投げたボールは、箱の中で弾んでまた床に転がった。

18133夜:2006/04/26(水) 19:21:22
ガチャン
その音が聞こえたのは、自分が床に這いつくばっていたときだった。
よしボール片付いた鍵を取りに行くぞ!と自分を奮い立たせたそのときに、うっかりとまだ床に転がっているボールを発見。
おまけにその場所が、倉庫の奥の並んだ体育箱の向こうのマット置き場の台の下、という早口言葉だったりして、
見た瞬間の脳内民主主義は9対1で「無視して帰る」を指示していたりもしたのだが、
結局拾いに行った自分はなんて心清く、損な性格なのだろう。
「何?」
ボールを取ろうと膝を付いて、上半身をうつ伏せにして窮屈な台の下に頭を潜り込ませ、
さらには手をめいっぱい伸ばして腰をつりそうになってた自分が、その音を空耳だと思い、無視したのはほんの一瞬。
「…ちょっと痛っ!」
その音が何を意味しているのか頭の判断が追いついたとき、同時に頭を打ったりしつつ身体を起こす。
とにかく慌てて倉庫の扉のほうに駆け出した。閉まっている扉を見て、最悪の状況が脳裏に過ぎる。
取っ手を掴んで引っ張るがびくともしない。ありていに言えば、鍵が掛かっている。
「中に人がいるって! 鍵開けてーっ! 聞こえてるーっ!? おーい!」
大声と共に、ガンガンガン、と扉を乱打。
「中に人がいるんだってばー! 開けなさーい! こらーっ! 開けてー!」
しばし大声と乱打を同時進行し、挙句の果てには扉に耳をくっ付けて、
足音やら人の気配やらを感じ取ろうとまでしてみたが、当然それは無駄だった。
完全な無音と、冷たく固い扉の感触が耳に伝わってきて、ようやく冷静に状況を把握。
そうして、呆然となった。
「…冗談でしょー…」
呟いても事実は変わらない。
単純な話、自分は体育倉庫に閉じ込められた。奥に居たせいで気付かれず、鍵を掛けられてしまったのだろう。
今日の授業はもう全て終わり、体育か何かでこの扉を開けに来ることは無い。
「そうだ、携帯…!」
慌ててジャージのポケットをまさぐる。果たして携帯電話はそこに存在した。
体操服のままだというのに、これは奇跡と言えるかもしれない。だが、
「…圏外だし」
大きく画面に表示された圏外の二文字を見てまた呆然。
だがそれでも他に何か手はあると、呆然としたまま脳が出してくれた答えは、
「窓…っ!?」
そう言って見渡した先にあるのは、壁。壁。壁。
いや待て設置された棚の向こう側にあるのでは、と走り回った結果も無駄に終わる。
唯一、換気扇のようなものを発見したが、やたら頑丈なシャッターで蓋をされており、びくともしない。
呆然から絶望に心が沈むのが感じられて、いやいやまだ手はある例えばそう、
「…こういうのって、場所によってアンテナ立ったりするんだよね!」
と無駄に明るく声を出して、携帯電話の画面を見ながらぐるぐると倉庫内を歩き出す。
時計の秒針がちょうど一周したくらいの感覚で立ち止まり、
…………絶望した。

19133夜:2006/04/26(水) 19:22:18
「嘘でしょ…。ちょっともう勘弁してよー…」
恨めしそうな視線を扉に向けて、それから散々文句やら罵倒やら後悔やらの個人トークが展開される。
だがそれも一塩。急にドっと疲れが身体にのし掛かり、その場にへたれ込んだ。
「どうしよ…。誰か来てよー」
泣き言ついでに思い出す。体育の授業のときに、担当の教師が言っていた。
『体育倉庫は、教官室の先生が毎晩七時に点検しにまわってるからな。
 万が一、中に閉じ込められても大丈夫だ。変なコトするなら、その時間までに切り上げろよ?』
脳裏に思い起こされる男子たちの微妙な失笑はもはやどうでもよく、とにかく七時まで待てばいい。
その事実だけが今は自分を安心させてくれる。とにかく七時。七時まで待てば外に出られる…。
『ねえ、体育倉庫のお話、知ってますかしら?』
ホッとしたのも束の間、思い出されるのは副委員長の声。
『体育の先生が、毎晩七時に見回りしているとおっしゃっていたでしょう?
 あれには理由がありますのよ。何十年か昔、一人の女子生徒が体育倉庫に閉じ込められましたの。
 体育倉庫には窓が無く、扉は閉め切ると完全に防音になるんですわ。
 女子生徒は助けを呼んで泣き叫び、両手が血塗れになるまで扉を叩き続けましたの。
 それでも、誰も助けに来なかったんですわ。
 夏休みに入って、生徒どころか教員も倉庫には訪れなかったのです。
 そうして一ヶ月が過ぎ、夏休みが終わった初日。
 雨でグラウンドが使えなくて、体育館で始業式が行なわれることになりましたの。
 全校生徒を体育館に集めたものの、どうも異臭がして仕方ない。
 異臭はどうやら体育倉庫からするらしい。一人の若い教員が鍵を取ってきて、扉を開けましたの。
 そうしたらそこに。
 …膝を付いて、扉を叩く姿をしたままミイラになった女子生徒の死体がっ…!?』
「ちょっとちょっとちょっとちょっと…!?」
いつもの雑談のときに聞いた話が、やたら鮮明に脳裏に浮かぶ。
他のクラスメイトと一緒にきゃあきゃあ怖がりながら笑って聞いていた話。
思わず扉のほうに視線を向けてしまう。
扉は両開きのスライド式。よくわからない金属製でやたら重くて分厚く頑丈そうだ。
外の音もまったく聞こえない。確かに、閉じ込められたらいくら叫んで叩いても無駄に違いない…。
「…ていうかアレは冗談だから! どこにでもあるホラー話だから!」
それに実際のところ、あまり怖くは無かった。
何しろ明るいのだ。電灯のスイッチは倉庫の中にある。いきなり消されたりすることも無いだろう。
「…もうこれ、待つしか無いよねー…」
脱力気味にそう呟いて、適当な体育箱を背もたれにして座り込んだ。
携帯電話に目を落とす。七時まではあと三時間弱。
「時間通り見回りに来てよ、ほんともう…」
体育座りして、膝に顔を埋めた。

20133夜:2006/04/26(水) 19:22:47
「暑い…」
ため息と同時に呟いた声が、思いのほか大きく倉庫内に響く。
体育箱にもたれたまま、脇に置いていた携帯電話を手探りで掴み、視線の先まで持ち上げる。
表示された時間を見て、またため息。
「…まだ10分くらいしか経ってないし」
肩を落として、携帯電話を無造作に床に置く。
そうして、先ほどまでのように膝に顔を埋めた。その体勢のまま数十秒ほど固まり、
「…暑い、なあ」
また呟いて顔を上げる。恨めしそうな視線を扉に向けて、また膝に顔を埋めた。
十数秒後、
「…暑い暑い暑い暑い暑いーーーっ!」
理不尽な怒りが湧き起こり、叫びながらおもむろに立ち上がった。
「何でこんなに暑いのよーっ!」
拳握りながら声高らかに文句を言うものの、理由ははっきりしている。
なぜなら、もう初夏だから。
おまけに窓も無い閉め切った倉庫内。暑くないはずがない。
ひとしきり文句をつらつらと並べた後、ふうっ、とむしろ後悔しているような表情で肩を落とし、
「…脱ご。誰か見てるわけでも無いし」
ジャージのズボンに手をかけた。実際、汗を吸ったそれは肌触り悪いことこの上無い。
「ブルマ穿いててよかったー…」
脱いだジャージを適当に折りたたんで脇に置く。絞れば汗が滴り落ちることだろう。
どれほど汗をかいていたのかよく分かり、憂鬱になる。
それでも、脚が直接空気に触れるおかげで、心なしか涼しくなった気がした。
「さ、我慢我慢。待てばいいだけだしさ」
また体育座りで顔を膝に埋めた。

21133夜:2006/04/26(水) 19:23:21
「…暑いぃ…」
さらに10分後、床にぐてっと横倒れになった体勢で、絞り出されたような声が漏れる。
「あははー。いっそのこと裸になっちゃおうかー」
虚ろな声がやけに耳に響く。一瞬本気でそうしようかと思わされた。
本当に、暑くて暑くて仕方ないのだ。頭も少しぼーっとしてきた。
「…いや、このままだと本気でヤバいってコレ…」
とにかく気分を変えようと立ち上がる。そうして、自分の状態を確認した。
上に着ているのは名札入りの体操服。その下には半袖シャツと下着という軽装だが、
どれもとっくに汗を吸い込んでしまい、じっとり湿って大層気分が悪い。
さらに、腰まわりを手で拭ってみる。ブルマから水気が感じられて、
「ああもう、パンツもぐしょぐしょだし…」
たまらず憂鬱になった。見下ろせば、汗で湿った跡が床にくっきりと残っている。自分の座っていた場所だ。さらに憂鬱。
「…どうしよ。本当に裸になろうかー」
そう呟いて、なんとなく俯いてしまう。誰も居ないことは間違いないのだが、流石にそれは戸惑われた。
色々と考えが巡り、『とりあえずサウナだと思うことにしよう』という意見が出て、
『サウナならむしろ裸でいいような』と繋がり、『いやダイエット用スーツを着て入ることもあるし』と続き、
『でも普通は裸だよね』となって、『いや普通はタオルとか巻くっしょ?』と否定し、
『今タオル無いじゃん』から、『だから代わりになるもの着ておかないと』と止まり、
『体操服はタオルの代わりにならないよね』『厳密にはサウナじゃないから』となり、
『じゃあ裸でもいいよね』『いやでも何か着てないと』『なら下着まではオッケー?』
とここまで来て、とりあえず今はこの話題は置いておこう、ということに決めた。
「何か無いかな…」
そうして、適当に倉庫内をうろつき出す。
正直、暑くてあまり動きたくも無いのだが、何かしていないと気持ちがナイーブになって仕方ない。
金属製の器具などに頬っぺたをくっ付けて『あー冷たくて気持ちいいー』という夢を儚く砕かれたりしながら、
この世には夢も希望もありゃしない、という真理に到達しそうになったころ、あるものが目に入った。

22133夜:2006/04/26(水) 19:24:08
扉の脇にそれは置いてあった。
飾り気の無い太目の金属棒のような外見から、最初は器具の部品か何かだと思っていたのだが、
「水筒…?」
近付いてまじまじと見つめる。コップ代わりにするフタの部分が無いとはいえ、確かに水筒だ。
いや、むしろ見覚えがある。どこで見たっけ。確か今日、体育の授業で…。
……副委員長が持ってきてたやつだ!
手に取ってみるとずっしりと重い。色々と向きを変えて観察すると、底の部分に律儀にも副委員長の名前が書いてあった。
いっそ間抜けにも感じられるその所業だが、
……天の助け!
本気でそう思えた。貴重品を触るかのように丁寧に、かつ迅速にキャップを開けて中身を確認する。
そこには、まるで一口も飲んでいないかのごとく、なみなみと液体が満たされていた。
…ありがとう神様仏様副委員長様。うっかり置き忘れてくれて…!
感謝感激の言葉を心に浮かべた次の瞬間には、すでに動いていた。
キャップを締め直し、一瞬の躊躇も無く、真上の『出る』ボタンを押し込んで、
…そしてごめん副委員長、勝手に飲みます! けどもう本当に辛いんだって! あとで謝るから!
口がキャップに触れるくらいまで近付けて、水筒を高く傾けた。

ごく、ごく、ごく。

「…ぷはぁ。ううー、生き返る〜」
液体がまるで全身に染み渡るように感じられる。
水筒は、冷たさを保つ魔法瓶。げに素晴らしきは文明の利器…!
実際のところはそこまで冷たかったわけでも無いが、今は十分過ぎるほどだ。
一息吐いて、もう一飲み。液体が喉を潤す音が倉庫内にしばし響く。
長い長いもう一飲みが終わり、名残惜しげに飲むのを止め…ようとして、
「あとひと口〜」
誘惑に負けてもう一飲み。今度こそ飲むのを止めて、ホッと安堵の息を吐いた。
「助かった〜。よし、これであと一時間は戦える!」
演技口調でそう言って、一時間ではおそらく済まないことにまた少し憂鬱になる。
それでも、気分はずいぶん楽になった。
水筒の中身を確認する。まだ半分くらいは残っているようだ。大き目の水筒で助かった。
少しずつ飲んでいこうと心に誓い、さっそくその少しを味わいながら、また体育箱を背に座り込む。
「よし、頑張るかっ!」
そう言った顔には久々の笑み。体育座りをして、膝に顔を埋めずに後ろにもたれかかった。

23133夜:2006/04/26(水) 19:24:45
それから20分後。
暑さに我慢した最長記録であることは間違いなく、
同時に水筒の中身が4分の1以下になっていることも間違いなかった。
だがそれもどうでもいい、わけでは無いがとりあえず置いておいて、とにかく困ったことになっていた。
「…………」
姿勢はあいも変わらず体育座り。
しいて不自然なところを挙げるなら、これまでよりも姿勢が良く、こじんまりとしているところだろう。
それなのに妙に落ち着きが無い。敏感でかつ言語表現に溢れた人間なら、今の姿を見てこう表現するだろう。
そわそわしている、と。
「…………うー…」
俯きがちだった顔を上げる。そこには理不尽な出来事に憤怒する色を僅かに、戸惑いがはっきりと見て取れた。
あと、なんか涙目。
「…ぅうー………」
落ち着き無く目を瞬かせ、視線だけを下へ。
体育座りで並べていた脚を折り重なるようにもぞもぞと動かし、また元に戻す。
それをしばらく繰り返し、やがてポツリとこう呟いた。
「…トイレ、行きたくなっちゃったな…」
それではどうぞこちらへ! 当学校は校舎野外合わせて20店舗以上のトイレを設置しております!
浮かんだよくわからないイメージを無視して、恨めしげに扉を見つめる。
当然、体育倉庫内にトイレがあるわけもなく、重く閉ざされた扉は開く気配も無い。
「汗をかいたら、その分オシッコは出なくなるって聞いてたけどなあ・・・。
 そういや、授業が終わった後にトイレにも行ってなかったっけ。それに…」
視線を脇に向ける。そこにあるのは、水筒だ。
「結構飲んじゃったからなー…。一気に飲んだのがマズかったかなー…。
 …どうしよ」
また脚をもぞもぞと、内股を擦り合わせるように動かす。
汗が染み込んだブルマと下着が、お尻に不快な感触をもたらしたが、それも我慢するしか無い。
「とりあえず、待とっか。誰か開けてくれるかもしれないし」
判断は保留。事態が好転するのを祈るしかなかった。

24133夜:2006/04/26(水) 19:25:45
そうしてさらに20分後。
「…ああ…う〜…」
事態は悪化していた。というかこの状況でそうそう好転に向かうはずも無く、
判断が誤っていたと言えないこともないが、なら他に何ができていたのかと問われると沈黙である。
「あ、暑いぃ…」
先ほどから水筒には一切手を付けていなかった。怪しい場面も多々あったが何とか我慢した。
その理由は、例えば山で遭難して救助隊がいつ来るか分からないという状況で、
食料を制限しないことは極めて愚かである、といった建前こそ用意しているものの、
実際は、これ以上お腹の中の液体を増やすと明らかにマズい事態になりそうだったからである。
「うう、オシッコ〜…」
だがその懸念も虚しいどころかさっぱり無駄で、尿意は高まるばかりだった。
事実、信号は黄色を通り越してもはや赤だ。
これがもし授業中なら、先生トイレーははは先生はトイレじゃないぞ、と愉快なやり取りをしていること間違いない。
…ああ、現実逃避気味のよくわからない妄想で誤魔化そうとしても、それこそ無駄だ。
「…なんで、こんなにトイレ近いのー…?」
もはや体育座りは維持できず、腰の横に回した右手で身体を支え、
ブルマの前を押さえている左手を両脚で挟み込んでいる始末である。
内股を閉じることに集中しているせいか身体は前傾姿勢、立てた膝から先の脚は力無く開いていて、
おまけに足はつま先立ち気味という、正面から見たらいやらしいポーズだよねあはは、と乾いた笑いももはや虚しい。
「はあ…あつ…」
その上にこの暑さ。顔を俯けると、髪から流れる汗が頬と首元をくすぐる。
水筒に手を出さないようにしているせいで、余計に暑く感じさえする。
ほら、だんだん頭がボーっとしてきて…。
「…ぅー…………………………ひぁっ!?」
ぼんやりと沈みつつあった意識が急に覚醒される。
力が抜けたせいで、隙を突いて尿意が押し寄せてきたのだ。慌てて体勢を整えて身体を固める。
ああもうこれで三回目だったっけ…?
そう思いつつもまたぼんやり。首を振って意識を呼び覚ますが、暑さはどうしようもない。
いや、どうしようもないのは確かだが、気分を楽にすることはできないでも無い。
視線を送った先に見えるものは水筒。たっぷりのそれなりに冷たい液体である。飲めば多少はマシだろう。
『これ以上お腹の液体増やしてどうするよ』と『暑い暑い暑いとにかく水〜』といった二つの意見がせめぎ合い、
思案したのはほんの僅か。また頭がボーっとなり、そのまま自然に水筒を手に取った。

25133夜:2006/04/26(水) 19:26:51
んく、んく、んく、んくっ…。
「…ああー…。飲んじゃった…」
飲み終えて、頭が少しはっきりした。とりあえず美味しかった。
だから、水筒の中身が空っぽになってしまったことは仕方の無いことだと納得説得。自分を騙す。
というか、どれほど暑さに苦しんでいたのかが実によく分かった。
手にした空の水筒を上から下まで眺め、うわーこんなに水分取っちゃったんだあたし、ととりあえず笑いつつ、
自身の姿を見下ろしながら、冷静に状況を分析しようと努める。
両脚に挟んだ左手を揉むように動かして、
「…あ、あと10分待ってみよ」
10分経ったらどうするのか、あえて考えずに身を縮めた。

5分後。
「…もう無理…。もう無理もうムリもうむりーっ! うぅー…」
半泣きになりながら分析した状況を吐露しつつ、じゃあどうすればいいのか考えさせられるが答えは一つ。
「…ここで、しちゃうしかないよねぇ…」
そう自分で言った言葉に対し、あはは、と羞恥の最後の抵抗として乾いた笑いを浮かべた後、
肩をがっくりと落として負けを認めた。
努力はしたが仕方ない。自分は最善を尽くしたはずだ。悪いのは運なのだ。うんきっとそうきっとそう。
とにかく少しでも気持ちを明るくさせようと励む。潔いのか悪いのか。
そうして、体育箱に寄り掛かりながら苦労して立ち上がる。途中、ひ〜ん漏れる〜と心の中で泣いたりしたが、とにかく立てた。
で、どこでするのか。
「床…」
足元を見て即座に却下する。倉庫の床は実にまっ平らだ。
想像してみよう。これだけ我慢しているオシッコをこんな平らなところにしてしまうと、
流れて床一面に広がってしまうのは間違いない。さらに、自分の両足の靴下もびしょ濡れだ。
「…何か、無いかなぁ…」
よたよたと歩き出す。滑稽とも言えるその姿はあえて描写しまい。悲しくなる。
いいから探そう。何を探すかというと、こんなところに携帯トイレが落ちていることは当然ありえないので、
例えばバケツとか。ある程度の液体を入れられる容器である。
ぶっちゃけると、その中にオシッコしてしまうのだ。倉庫から出られたら、中身をトイレに流せばいい。
一瞬、そのために倉庫を探し回っている自分がひどく情けなく感じられたが、だからもう仕方ないんだってば!
泣きたいのはこっち! 文句があるなら助けてよ誰か! 心の中でそう叫んだあと、一気にテンションが急降下した。おそらくは奈落の底まで。
「…無いよぅ…」
辺りを漁りながら泣きそうな声をあげる。バケツどころか、それに準じた物すりゃ無い。
ボール類が入れている箱は格子状なので、全部下から漏れてしまう。
もう入れば何でもいい、という気持ちでとにかく探す。無い、無い、無い…。
おまけに、倉庫の角には棚や大型の器具が設置されている。隅っこでもできない有様。
誰だよこんな配置にしたのはー!と怒りたくても怒れない。それどころでない。
「・・・ほ、本当にもう無理・・・」
足が止まる。我慢の限界。ブルマの上から押さえている手まで震えている。
「・・・し、仕方ないって、もう・・・」
・・・床にするしかない。せめて、できる限り倉庫の隅っこのほうで。

26133夜:2006/04/26(水) 19:28:29
選んだ場所にはすぐに辿り着いた。
内股に閉じた両脚は、擦り合わせるのを通り越して震えている。俯くように首を傾げ、前を押さえている手を僅かな時間、見つめた。
そうして、刺激しないようにおそるおそる手を離す。増した尿意を堪えるためか、詰めるような吐息が漏れた。
自由になった手をゆっくりと腰にまわし、親指をブルマの脇に差し込む。染み込んだ汗で、ブルマも下着もびちょびちょなのがわかる。
このままブルマと下着を一緒に下ろして、床に用を足す・・・方法としてはそれしか無い。自分でもよく分かっている。
だが、身体はこれ以上動かなかった。
「うぅー・・・」
見つめる先は床。平らな床だ。少し視線を上げると、出入り口の扉が見える。距離にするとかなり近い。
所詮は体育館内の倉庫。遮る物が多いわけでも無く、床一つで繋がっているのだ。
先ほどの想像が蘇る。ここにオシッコをしてしまうとどうなるか。
我慢に我慢を重ねたオシッコは凄い量だろう。流れるオシッコを止める手立ては無い。本当に床一面に広がってしまう。
そしてそれを、扉が開いたときに見られてしまう。間違いなく。
・・・いくらなんでも、それは・・・。
今さらのように羞恥心が沸き起こり、ブルマを掴んだ状態で身体が固まる。俯いた顔が赤くなっているのが自分でもよくわかる。
「・・・でも本当に、もう・・・」
我慢するのは無理。涙目になって自分自身に訴える。もうどうしようも無いのだと。
どれだけ頑張ったとしても、あと秒針が一回りするのを耐えられるかどうか。それくらい追い詰められている。
だからもう無理だ。諦めるしかない。それに、ついさっき納得したではないか。これは運が悪かったんだって。
そう、自分は最善を尽くした。努力した。でも無理だった。だから仕方ない、仕方ないのだ。
無かったのだから仕方ない。見つからなかったから仕方ない。何でもいいのに見つからなかった。
オシッコを入れるための容器が。ある程度の液体を入れておける容器が。何でもいいのに。本当に何でもいい・・・!
「・・・・・・あ」
閃くと同時に視線を向けていた。その先にあるものは・・・水筒。

27133夜:2006/04/26(水) 19:30:18
震える手で水筒を持ち上げる。サイズはやや大き目。結構な量を中に収めることができるだろう。
・・・いや、いくらなんでもそれはちょっと・・・
キャップを外す。自分が飲んだのだから当然だが、中身は空っぽだ。最初に確認したときの、液体でなみなみと満ちた光景が思い起こされる。
・・・まずいよね。だって人のものだし。自分のならとにかく・・・
床に置き直す。キャップは適当にそこら辺に。見下ろすと、本来はお茶を注ぐための口が、ぽっかりとこちらを向いている。
・・・いや自分のとかそういう問題じゃなくて。むしろ一般常識の問題だよね。当たり前のことだって・・・
右足を一歩前に出す。水筒の右側に。続いて左足も前へ。水筒の左側だ。見下ろす視線は真下。足に挟まれた位置に水筒がある。
・・・そうだって。ありえないって、いくらなんでも。我慢が限界だからって、水筒の中に・・・
身体を前に倒しながら、ゆっくりと腰を下ろす。しゃがみ込むのに近い動きだ。股下が、じわじわと水筒の口に近付いていく。
・・・水筒の中に、オシッコなんて、できないっしょ・・・
ブルマに手をかける。気が付けば息が荒い。喉元を流れた汗が床にぽたりと落ちて、
・・・ごめん、副委員長・・・
指を、ギュッと握った。



「・・・やっぱ、だめ・・・」
そりゃそうだよね当たり前だって冗談冗談! 洗えばいいってもんじゃないし! 大体、本人にどう言い訳するつもりだったんだかあはははは!
やたらとハイになった頭の中で、自分自身につっこみを入れる。事実、あまりにも異常な行動だった。
万が一でも人に見られていたなら、即刻穴を掘って飛び込み奥深くに引き篭もっていたことだろう。
そう冷静に考えると同時に、後悔よりも羞恥心が激しく沸き上がった。とにかく自分自身を誤魔化そうと必死になって、ことさらわざとらしい声を上げる。
「はいはいもうここでしちゃうよ〜。ここでするんだって。ここでするの!」
水筒から目を逸らして、ブルマに手をかける。引きつった笑みを何とか維持して、
「床にする! もう決めた! 床にするの! 床に、オシッコをっ・・・」
また固まる。ハイな気分で自分自身を誤魔化して、無理に笑みを浮かべて、穿いているものに手までかけているというのに。
そこまでしても、どうしても。床にオシッコをすることだけは、躊躇ってしまう。
「だから、ここにするんだってば〜・・・」
一体何度目なのか、もはやわからない涙目。実際のところ、もう選択肢は床にするか漏らすかしか無かった。
それなら穿いているものを汚さない分、床にしてしまうほうがマシだと、理屈ではわかっているというのに。
「あ、あはは・・・。も・・・だめ・・・」
忘れていた暑さを思い出して、頭がぼーっとしてくる。薄れていく意識の中でぼんやりと思った。
・・・オシッコを入れる容器さえあれば・・・。
これに関しては、本当に理不尽だった。倉庫の中に一つくらいはあるだろう普通。怒りを通り越して、悲しくて悲しくて仕方が無い。
・・・その中にしちゃえば万事解決だったのに・・・。扉が開いた後、オシッコを捨てに行けたのに・・・。
トイレにでも、洗面所にでも、排水溝にでも。とにかく捨てられたのに・・・。
捨てられたのに・・・。オシッコを・・・。
・・・捨てられた? 排水溝・・・。
「排水溝・・・!?」
意識が戻ってくる。もう漏れる寸前のオシッコを堪えながら、頭をフル回転させる。
「ある・・・よね? 確か。あったって! あるあるっ!」

28133夜:2006/04/26(水) 19:31:03
「・・・あった!」
扉のすぐ下の床。薄い金属の板のようなものが横一列に並んでいる。排水溝の蓋であることはまず間違いない。
「ここにしちゃえば・・・!」
排水溝ならオシッコを流しても問題ないだろう。やった、できる! オシッコができるっ!
そう気分が高揚したのは一瞬。下半身に急かされて、一刻も早く蓋を外そうと膝を付く。
だが、開かない。何とか隙間に指先を入れて持ち上げようとするが、蓋は不自然なくらいぴっちりと排水溝を覆ったままだ。
「開け、このっ。開けっ・・・!」
乱暴に引っぺがそうとしても、びくともしない。まるで接着剤か何かで固定されているかのように。
それでも諦めるわけにはいかない。残された最後の希望なのだ。どこか一つでも開く蓋があればいい。どこか一つでも・・・。
「開けっ・・・! 開いて! お願いだからっ!」
開く蓋を求めて身体を動かす。もはやろくに立つこともできず、ほとんど四つん這いの格好だ。
引っ張って駄目なら隣の蓋へ、それでも駄目ならさらに隣へ。必死になって床を這う。
こうしているのも長く持たない。本当に、本当にもう我慢するのは限界なのだ。
「ひーらーけーっ! お願い、開いてーーーっ!」
いくら引っ張っても開かない蓋を前に孤軍奮闘。でもきっとあるはず。開く蓋の一つくらいはきっとある・・・!
今引っ張っている蓋は開かない。なら次だ! そう思い、排水溝がどこまで続いているのか確認しようと視線を巡らせると、
「・・・あっ!」
少し離れたところ、並べてある蓋と蓋との間に隙間があった。その幅は数センチ程度。
だが、それだけあれば十分だ。その隙間にオシッコをしてしまえばいい。助かった!
急いでそこに移動しようと立ち上がりかけ、
「・・・っもれちゃ!? ・・・も、もれるぅ・・・」
下半身は本当の本当に限界。足に力が入らない。
「うう・・・おしっこぉ・・・」
ふらつく身体を扉で支える。とにかくオシッコ。オシッコするのだ。あそこまで行けばできるのだ・・・!
震える足を動かす。急かす身体と心と尿意に耐えながら、一歩一歩を確かめるように前へと進み・・・

・・・着いた!

29133夜:2006/04/26(水) 19:31:55
「・・・ま、間に合ったぁ・・・!」
身体に扉の感触を感じながら声を上げる。真下にあるのは排水溝。蓋と蓋にできた、数センチの隙間だ。
まさに奇跡だろう。感動とその他もろもろも感情で、もう何度目なのかもわからない涙目状態。
それでも間に合った。やっと、やっとオシッコができるーーー!
扉から身体を離し、腰に手をかける。もう一切の躊躇を捨てて、ブルマと下着を膝まで下ろした。
汗でびしょびしょになっていたそれらが太股に不快な感触をもたらすが、もはやそんなことどうでもいい。
むしろ、股下が涼しくて気持ちがいい。縛られた身体を解放された気分だ。清々しいとは、まさにこのような感覚のことを言うのか。
・・・それならもっと清々しくなろう。ずっと自分を縛っていたモノから解放されよう・・・。
そう思いながら下を見る。ちょうど隙間が股下に来るように狙いを定めて、身体をしゃがみ込ませ・・・
ゴツン
両膝をぶつけた。痛くは無かったが、バランスを崩しかけて危うく尻餅を付くところだった。
「っ・・・! ああもうっ・・・!」
こみ上げてくる怒りを、つい先ほどまで自分の身体を支えていたものに向ける。
扉と隙間の距離が近すぎるのだ。太股を閉じたまましゃがみ込むと、膝と扉がぶつかってしまう。
「何で最後の最後まで・・・!」
ブルマと下着が邪魔だ。脱ぐしかない。中途半端な体勢で、苛立ちそのままに脚をくねらせる。手を使うのも面倒だ。
何とか足首まで下ろすことができた。そのまま片足を抜き取ろうとするが、慌てているせいで上手くいかない。
「早く、早くっ・・・!」
もがくものの、汗を吸っていたそれらは余計に足に絡み付いてくる。苛立ちが最高潮にまで達した。
乱暴に足を動かす。片足が抜けた瞬間、感情がもう片方の足を振らせた。脱げたブルマと下着はひと塊のまま、すぐ正面の扉に当たって落ちる。
隙間に覆い被さってしまった。
「あと少しっ・・・!」
邪魔で仕方ないといった様子で無造作に手を伸ばす。強引に握り締めて拾い上げると、染み込んだ汗の感触が手に伝わってきた。
ここでようやく少し頭が冷めた。いくらなんでも慌て過ぎだ。気持ちを落ち着かせよう。
「・・・もう、オシッコできるし」
自分に言い聞かせるように呟く。そう、もうオシッコできるのだ。ようやく。やっと。ついに。
だから慌てる必要は無い。冷静に冷静に落ち着いて。さあオシッコするぞー、もう我慢しなくていいぞー!
「・・・よしっ!」
苛立ちが消え去り、前向きな気持ちが蘇ってきた。両手で祈るようにブルマと下着を握り締め、胸に抱く。
視線を落として隙間の位置を確認。それに合わせて腰を下ろしていく。膝は扉にぶつからないように左右に大きく広げる。
そうしてしゃがみ込んだものの、どうもオシッコの出る場所と隙間が離れている。上手く入らないと厄介なことになるだろう。
つま先立ち気味だった足を開くように動かして、べったりと足の裏が床に着くような形にする。両膝もさらに広げる。
腰をバランスが崩れるギリギリまで下ろして・・・。よし、これで大丈夫。隙間との距離はかなり近くなった。これなら外さないだろう。
「やっと・・・できるぅ〜」
我慢に我慢をし続けたオシッコができる。肩の荷が下りたとはまさにこの事。自然と安堵の息が漏れ、微笑みが生まれた。
力を抜いていく。長い苦難もこれでめでたしめでたし。久しぶりの和やかな気持ちに身を任せ、何となく視線を上げると・・・
そこに、扉の取っ手があることに気が付いた。

・・・あれ、ここって・・・
扉の、真正面・・・?

そう理解した瞬間、目の前の扉が音を立てて開いた。

30133夜:2006/04/26(水) 19:33:27
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。
身動き一つせず、ぽかんとしていた。一体何が起こったのか、理解が追いついてこない。
視界の先には、たくさんの人々が並んでいた。
何でこんなに人が居るんだろう、と不思議に思った。・・・そういえば、放課後の体育館は部活動に使われる。
つまり目の前にいるのは生徒たちで、部活に使用する器具を取り出すために、体育倉庫の扉を開けたのだろう。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・えっと・・・」
その生徒たちと目が合った。よくわからないままに、引きつった笑みを作って返す。
すると、送られてくる視線が一斉に下方向に移動した。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・あの・・・」
未だ呆然としたまま、自分でもよくわからない呟きを口にする。
そうして、相手の視線の先を追って、自分の姿を見下ろした。
両脚を左右に大きく広げて、しゃがみ込んでいる。名札入りの体操服は汗でへばりつき、おへそ辺りまでしか隠していない。
靴下は履いている。だが、その中間を覆うものは、何も無かった。
「・・・・・・・・・・・・・・・・・・その・・・」
一陣の風が吹いた。それは、何も纏っていない太股と股下をヒヤリと撫で付ける。
ぶるっと身体が震えた。
「あ・・・・・・」
次の瞬間。
自分の見下ろす先で。生徒たちの目の前で。開いた両脚の間から。

オシッコが、出た。

「・・・きゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!!」
状況を理解したと同時に悲鳴を上げていた。自分の両脚の間に向けられている視線が、より一層濃くなったことが肌に伝わってくる。
止めようとしても無駄だった。長い長い我慢から解放されたオシッコは留まるところを知らず、あっという間に勢いを増していく。
「待って待ってダメっ、お願い止まってっ! やだ見ないでお願い、お願いちょっと待ってぇっ!!!」 
動揺のせいで身体が動いたのか。オシッコはすぐに隙間への狙いを外れて、金属の蓋の上に注がれた。
激しい飛沫を飛び散らせながら、水流が勢いよく金属に当たる音が辺りに響く。反射的に、隙間にオシッコを入れようと身体が動く。
しかし、このパニックを起こした状態で上手くいくはずもなく、オシッコは見当外れの方向に向かってしまった。
「やだやだやだちょっと待ってオシッコ入んないオシッコぉ! やだぁお願い入ってよオシッコぉっ!!!」
とにかくオシッコを隙間に入れようと、しゃがみ込んだままくねくねと腰を振る。
動きに合わせてオシッコがあちこちに迸り、飛沫と音を奏でる。そして床に流れ、どんどん広がっていく。
その結果が更なるパニックを引き起こした。駄々をこねるかのような腰の動きはどんどん大きくなっていき、
「やだやだやだやだやめて見ないでぇ!!! オシッコ見ないであたしのオシッコ、あたしのっ・・・!?」
バランスを崩して、背後に倒れ込んだ。

ごつん
頭を打った。咄嗟に瞑った目にじわりと涙が浮かぶ。
ほんの僅かな時間、また頭の中が真っ白になったが、慌ててすぐ目を開いた。
そして。これ以上は無いであろう視線の強さを身体に感じて、同時に今の状況を、自分の姿を理解した。
「う・・・あ・・・」
倉庫の天井が見える。後頭部が床に着くくらい、完全にあお向けに倒れ込んでいるのだ。両手は無造作に床に投げ出されている。
俯くように首を動かす。びちょびちょになったブルマと下着が、体操服の上、自分の胸とお腹の間くらいの場所に乗っかっているのがわかる。
足の裏は床に着いたままだった。だが、立てていた膝はめいっぱい左右に広げられ、その間、
「い、いやぁ・・・」
広げられた両脚の間から、黄金色のオシッコが立ち上がっていた。さながら噴水のごとく。
勢いを増し続けるオシッコの最頂点は、倒れこんだ自分の身体とは比べ物にならないくらい、遥かに高く、高く昇っており。
その向こう側からは、ずらりと並んだ生徒たちの視線、視線、視線。
「ああ・・・。やだっ、やだぁぁぁぁぁぁっ!!!」
オシッコの噴き出る音を耳にしながら、駄々をこねるかのように首をぶんぶん振り回す。それでも姿勢はそのままに。
勢い露わに立ち上る黄金の噴水が、美しい放物線を描いていた・・・。

31前スレ129夜の中の人改め目指せコテハン!:2006/04/26(水) 19:36:41
(`・ω・´)





・・・またまた長くて申し訳ありません。
完成したと思ってから、さらに三日もかかってしまいました。(´・ω・`)
筆の速度を上げるようがんがります。がんがれ、超がんがれ!

今回で四作目。スクール水着、男子トイレでする、制服(白パンツ)、ブルマ体操服と、王道は一通りクリアかな・・・?
129夜からずっと同じ設定(副委員長が人気者の少女をおもらしに追い込む)で書いていて、占領しているようで恐縮です。
気を悪くさせてしまったらすみません。一応、今回の作品は普通の「体育倉庫に閉じ込められて、そのままおもらし」にも見えるように手を加えてみたつもりです。
擬音を切ったりと色々と好き放題させてもらいました。文章自体がもっと上手くなるよう、励んでいきます。頑張ります。超頑張る!
それでは長くなりましたが、この辺りで失礼させて頂きます。皆様ごきげんよう、よいおもらしを。

32名無しさん@おもらし中:2006/04/26(水) 21:53:54
グッジョブ。今回も抜けますた。

33名無しさん@おもらし中:2006/04/29(土) 16:26:00
執拗な我慢は大好きですよ?
次は遠足など校外はどうでしょう

34ゆう:2006/05/12(金) 23:23:26
ぜひ、もっと話を描いてほしいですね

35名無しさん@おもらし中:2006/06/03(土) 00:07:39
両手を縛られてトイレに行けず、限界を超えておもらしとかが良い
難しいかなぁ

36名無しさん@おもらし中:2006/06/07(水) 00:48:00
光といえば家々の門灯と街灯ぐらいとすっかりと暮れた中で、電
柱の陰からある家の様子をうかがっている女がいた。
「いくらなんでも、あと3時間、いや2時間もあれば帰ってくるよ
ね」
ある事件取材で、容疑者につながる有力な情報をつかみ、あとは
刑事に確かめる、いや確かめるといっても刑事が逮捕前に容疑者
を明確に認める訳がないので、否定の返事がないことだけを確認
するだけとなっていた。

事件はもうヤマを越えているはず、ひょっとしたら早く帰ってく
るかもしれない。1分1秒でも早く確認したい、その一心で夕方か
ら刑事宅前で張り込んでいる。
しかし既に3時間が経過している。時間を気にするのは、もちろ
ん締め切り時間の関係がある。他社は感づいていないはず。だから
1日掲載が遅れても、スクープはスクープだろう。しかし1分1秒
でもというのが、記者のさが、なのだろうか。

37名無しさん@おもらし中:2006/06/07(水) 00:49:38
春だというのに、この地方はいまだ夜は冷え込む。今日は特に寒
い。吐く息も白く、夜が更けるにつれ、ますます気温は下がって
きた。時計をちらりと見やりぶるっと震えたのは、寒さからか、
大きな手柄をものにする緊張感からか。いや実はそれだけではな
かった。寒さは寒さでも、体の冷え、より正確に言うと下腹部の
冷え、もあった。

普段はもちろん1人で張り込む。しかし、入社3年目、今年春にこ
の支局に配属された新人が張り込みを勉強するいい機会だという
ことで、一緒に付いて来ることになった。

支局を出る前に、「今夜は冷えそうだね。住宅街で、コンビニも
何もないから、其のつもりで準備しておいて」と言ったのだが、
あろうことかあんパンやらホットコーヒーやらを買い込んで来た。
準備というのはそういう意味ではないのだが……。

「そんなに食べたり飲んだりして、トイレに行きたくなったらど
うするの」
「え、その時はその時でして……。えへっ」
「……」
そうか、こいつは男の子なんだな。仕事はなんでも男と同様に、
いや負けないくらいにこなしており、普段は男とか女とか考えた
ことがないのだが、こういう時ばかりは、性差を感じてしまう。
「今回は逃げられるということはないだろうけど、トイレしてい
る間に何かあったらどうするの。まして住宅街だし、なるべくそ
ういうことがないように、今後は注意すること。準備というのは
そういうことだからね」
「はあ。でも、いちおう先輩のためにも用意はしてきましたけど」
後輩が見せてきたのは、携帯用トイレだった。
「ば、ばかっ。そんなの使える訳ないでしょ」

38名無しさん@おもらし中:2006/06/07(水) 00:50:47
その後、止めるのも聞かず飲み食いをしたせいか、案の定、催し
たようだ。
「せんぱ〜い」
小声で、しかも情けない声で話し掛けてくる。
「すみません、ちょっと……」
「だから言ったでしょ。我慢出来ないの?」
「はい」
返事をするかしないかのうちに、車の陰に回って、水音を立て始
めた。


しかし。いくら気をつけて、準備しても、人間の体というのは無
情なものだった。下腹部の違和感は、徐々に増してくる。のどは
渇くし、お腹は空くけれど、最も一杯にはなってほしくないとこ
ろばかりが満ちてくる。

「はぁ〜」。ためいきばかりが出てくる。「おかしいな。そろそ
ろ帰ってきてもいいはずなのに」「これじゃ締め切りに間に合わ
なくなっちゃうよ」
時計を見るのが5分おきから、3分おきになり、2分おきになった。
顔や言葉は締め切りを気にする風を装っている。
しかし、脚をぴったりと揃えたり、組んだり。組んだ足を組み替
えたり、背伸びをしたり、足踏みをしたり、脚の動きは忙しくな
ってきた。

水分を控えたのに、どうしちゃったんだろう私。いや、これくら
いまだまだ大丈夫なはず。ちぇっ、男は好きに飲み食いして、出
すもの出して、ずるいな。これだけ人通りの少ない住宅街だ。後
輩さえいなければ、ささっと済ますことも、いや嫁入り前にそれ
はいかん。嫁に行ったとしてもだめか。せめて人がいなければ、
前を押さえれば気休めくらいにはなるのに。早く確認をとって、
支局に、いや途中のトイレ借りられるところに行きたいよ。

次第に頭の中は尿意だけで一杯になった。

39名無しさん@おもらし中:2006/06/07(水) 00:51:56
そんな様子を見ていた後輩は、初めはなかなか帰ってこない刑事
にいらだっているのかと思ったが、腰をくねらせるようになるに
至って、異変に気が付いた。

どうしよう、どうしよう。先輩困っているよな。おれはさっき済
ませちゃったけど。見ないから、その辺で済ませてきては、とい
うとまた怒られるというかプライドを傷つけるだろうし。そうだ、
車にはさっきの携帯用トイレがあるんだし。

「先輩、ちょっとお疲れではないですか」
「なんのこれしきよ。もっと長い張り込みだってあるんだし」
「長期戦になりそうですし、交代交代で車で休憩するというのは
どうでしょうか」
「大丈夫よ」
「しかし冷え込んでいますし、明日になった場合に体力を温存す
るためにも」
「う〜ん」
ちょっと考えたが、体の震え(というより足踏みなんだが)が止ま
らないのは確かであって、提案に乗ることにした。

「では、何かあったら携帯を鳴らしますから」
ばたん、ドアの閉まる音がした。これで先輩も落ち着けるかな。
我ながら、いい奴だ。

40名無しさん@おもらし中:2006/06/07(水) 00:53:04
だが、女性の心理はそう簡単ではなかった。
「はあ〜。エンジンがかけられないとはいえ、外よりはましだ〜」
とはいえあとちょっとだ、いろんな意味で気合いを入れて頑張ろ
う。そう思いながら何気なく助手席を見ると、後輩がさっき買い
込んだコンビニのビニール袋が目に入った。そういえば。
袋をあさると、携帯用トイレが出てきた。
「これに、しちゃおうかな」ぽつりとつぶやいた。
「いやいや、さっきあれだけ言ったのだから、やっぱり使ったな
んてかっこ悪くて言えないよ」

せっかくトイレまで着いたのに、ドアの手前で、便器の手前で漏
らしてしまった経験はないだろうか。やはり、気の緩みが敗因だ
ろう。はた目とは別に、自分ではまだ2時間でも我慢出来ると思
っていた。一杯一杯でも根性で耐えると。

しかし目の前に苦しみを救ってくれる誘惑があるのに、気を緩め
るなというのが無理だった。
一笑に付していたのが、やっぱり使おうかな。
いややめておこう。(じわり)
説明だけでも読んでみようかな。
いくら回りが暗いからといって、外から見える車の中でなんて。
(じわり)
ちょっと袋を開けてみようかな。へーこういうふうになっている
んだ。
これを大事なところに当てがって。
うーん、スカートだったらやっていたかもしれないな。今日はパ
ンツスーツだから、無理だよね。(じわり)
ここに入ると、おしっこが固まって。ふーん。

車に乗ってから、なお何十分も葛藤が続いた。その間にも、じわ
り、じわりとにじみ出始めている。
片手には携帯用トイレ、もう片方の手はズボンの前を押さえてい
た。

もう、限界だ。目の前の誘惑には勝てなかった。
回りを見て、「い、今なら大丈夫だよね」

41名無しさん@おもらし中:2006/06/07(水) 00:56:59
だが、ただでさえ狭い車内、張り込み用に重ね履きをしたストッ
キングや下着。どれもが邪魔をした。そして、ようやく下腹部が
あらわになった瞬間、携帯電話が鳴った。びくっ。

「だ、だめ〜」
小さな袋の中で固形化するはずだった液体は、無残にもシートを
汚し、フロアに注がれた。
「止まって、止まって〜」
何時間も掛かって、やっと解放された液体たちにとって、無理な
相談だった。太い尿線のほかに、スプレー状にしぶきも上げ、飛
び散る様を、なすすべもなく眺めているしかなかった。

その時。
「先輩、刑事さん帰宅したようですよ。さっきから携帯鳴らして
いるのに」
後輩が、扉を開けながら、話しかけてきたのであった。

流れ行く液体と共に、
さようなら、私のスクープ。さようなら、私の記者生活。

42名無しさん@おもらし中:2006/06/07(水) 00:59:23
(テイストとして百選向きだったかもしれないです。
お口に合わなかったらごめんなさい)

43名無しさん@おもらし中:2006/06/08(木) 22:32:04
ハァハァ

44sage:2006/06/28(水) 13:14:17
ところで、2ちゃんフェチ板にあったおもらし百選は落ちたの?
最近のログか過去ログってある?

45名無しさん@おもらし中:2006/07/04(火) 23:41:09
最近のはないけれど、過去のなら
ttp://members.at.infoseek.co.jp/gokuzyouomo/

百選じゃないけど
ttp://a045.hp.infoseek.co.jp/

46名無しさん@おもらし中:2006/07/10(月) 00:25:55
「これは営業の見積もりミスだな。下手したら夜まで掛かるぞ」
社員スタッフが昼食のラーメンをすすりながらつぶやいた一言を、
そのときは何の気なしに聞き流していた。

きついかもしれないけれど、肉体労働で手っ取り早くアルバイト
代を稼ごう――その辺の男よりは体力に自信のある晴美は、夏休
みに引っ越しのアルバイトをすることにした。昨日ガイダンスを
受け、今日は初めて作業に加わった。

朝から随分段ボール箱に荷物を詰め運んだようだが、運んでも運
んでも部屋にある箱はなくならないように思えた。高級な家具が
多いのだろうか、大きさの割に重く、晴美のような不慣れな人間
が加わったところで運び出しに時間が掛かっている。熱い日差し
が照りつける中、首に巻いたタオルはすぐに汗を吸って重くなる。
室内に戻ると、エアコンが効いていて、汗が引っ込む。その繰り
返しだ。初日にしては、ハードな現場に当たってしまったらしい。

作業が佳境に入った3時過ぎ、晴美は下腹部の異変の兆候に気が付
いた。ちょっとトイレに行きたいかも。しかし、ガイダンスの言
葉を思い出す。

47名無しさん@おもらし中:2006/07/10(月) 00:27:21
「荷主さんの家を訪ねるのだから、なるべく綺麗な靴と靴下を履
いてきてください。それから、トイレを借りるのもご法度です。
汚してしまっては失礼ですから」

そうだな、移動中の休憩で、トイレを貸してもらえそうなところ
に寄ってもらおうか。初めは楽観視していたが、思ったより下腹
部の違和感が強まっている。

「あの」。一緒に梱包をしている男の子に声をかけた。「こうい
う現場って、みなさんトイレってどうしているんですか」。

「俺はさっき、ラーメン屋で済ませたけど。みんな入れ替わり立
ち替わり行っていたでしょ。近くに空き地がある現場だと、立ち
ションしちゃうこともあるけど。どうしたの。トイレに行きたく
なったの。ガイダンスではだめだと言っていたけど、言えば貸し
てもらえるかもよ。聞いてみようか」

「いえ、まだそんなに行きたい訳じゃないですから」

48名無しさん@おもらし中:2006/07/10(月) 00:31:28
だが、そんな台詞とは裏腹に、体は正直だ。さっきのラーメン屋
に入ってまずお冷2杯。普段なら残すラーメンスープも、水分と
塩分が抜け切った体が欲していたのか、飲み干してしまい、帰り
がけにお冷やもう1杯。荷主さんの差し入れのスポーツドリンク
も、ラーメンでのどが渇いたせいもあり、500mlを一気飲みして
しまった。

初めは違和感だけだったのが、重い荷物を持つのに、下半身の一
点に意識して力を入れなければならなくなってきた。そうでもし
ないと荷物を持ちあげようとした瞬間にチビってしまいそうだ。

やっぱりトイレを借りようか。そう思っていると荷主のだんなさ
んの「おーい、水道局がもうきちゃった。水、止めたって」とい
う声がした。「えー、今トイレ掃除しているのに。これでタンク
が空になると使えないのね」との返事は奥さんの声。程なくして、
トイレの水を流す音が聞こえた。もうトイレは貸してもらえない
だろうことが、誰の耳にも明らかになった。

49名無しさん@おもらし中:2006/07/10(月) 00:45:06
それからは、軽そうな荷物を見繕ってせっせと運ぶ。手を休めず、
なるべく体を使うことでなんとか自分の体をごまかそうとするの
だ。動いていないと、そわそわしてしまいそうで。「トイレに行
きたい」と言えないほど内気な女の子、ではないけれど、男性の
前で切羽詰まっている様子を見せるのはちょっと恥ずかしい。
幸いと言うべきか、周りは疲れやいらだちもあり、異変に気づい
た人はいないようだ。

そんなに動いても、いや1人がそんな状態だからからか、作業は
はかどらず、荷物を積み終わったのは夕方になってからだ。その
ころには、ほかの現場からも応援が来て、人手が増えていた。
「さあ、急いで出発だ」

50名無しさん@おもらし中:2006/07/10(月) 01:01:41
晴美はトラックに乗り込むと、いつもよりきゅっと内股になった。
普段スカートでないとついつい開いてしまうひざの間も、今日ば
かりは閉じている。どこか途中で休憩を入れてもらわないと。
お願いをしようと口を開こうとした時、「急がないと渋滞につか
まるな。休みなしで一気に行くぞ」とドライバーの声がした。

影が長くなりつつあるのは、晴美の目にも入っている。しかもみ
んな疲れていて、早く帰りたい。そんな状況が分かっているから、
途中で止めてほしいとは言えなかった。

「それにしても今日は暑かったな」。エアコンのスイッチは乗っ
た時から強のままだ。汗をかいた体から、さらに体温を奪って行く。
脚をぎゅっと閉じるだけでなく、自然と手が大事な箇所を押さえ
てしまう。着いた先では、近くにコンビニがあるだろうか。コン
ビニでなくてもいい。お店があったらトイレを借りよう。最悪、
荷主さんに借りてもいい。着いた後に望みをかけて、ともすれば
失いそうになる意識と闘っていた。

51名無しさん@おもらし中:2006/07/10(月) 01:11:20
「あーおしっこしてー」
そのうち、同乗している男性の口から、誰ともなく出てきた。
「どこか停められないですかね」「うーん、もうすぐ着くん
だけど、あれ、前の車が停まった」
見ると、ハザードランプをつけて前のトラックが停まると、
中から人が飛び出してきて、おしっこをするジェスチャーを
した。
「しょうがない、俺もしたかったし、おしっこ休憩するか」
ええっ。こんなところで。周りに何もない空き地で、確かに
男の人が立ちしょんするにはいいけど、こんな隠れるところも
ないところでは私には出来ない。早く目的地に着いてほしい。

52名無しさん@おもらし中:2006/07/10(月) 01:20:54
「俺たちちょっとションベンタイムだけど、晴美ちゃん
どうする」
「そんなー。私だってずっと我慢しているのに」
「そうだよなー。悪いけど、急いで済ますからちょっと
待っていてね」
それからが長く感じられた。別のことを考えようとしても、
我慢したあとのおしっこ、きもちいいんだろな。まして
外ですると開放感あるんだろうな。だいたい、私はお昼も
トイレ行っていないのに、どうして我慢出来ないんだろう。
何人もの男が背中を並べていると、ついつい目にも入って
しまう。

53名無しさん@おもらし中:2006/07/10(月) 01:34:57
「ふー、すっきりした」
すっかり開放感に浸っている男たちが戻ると「じゃ、急いで
出発するか。晴美ちゃんも限界だというし。ははは」。
悪気はなかったのだろうが、晴美には屈辱だった。
体力だって男の子には負けない。今日だってちゃんと重い荷
物を運んだ。おしっこだってみんなより我慢している。
みんなより我慢しているのに。張り詰めていた気持ちがぷちり
と切れた。もう我慢の限界だ。
「やっぱり、私。絶対見ないで」。トラックのドアを開け、降
りようと足を動かした瞬間、1滴2滴とこぼれはじめると、作業
ズボンには一気に染みが広がった。それでもトラックの陰に回
り、腰をおろすが、溜まっていた液体は大半は服に吸わせた後
だった。
晴美は勢いの弱まった水流を流しながら、ぼうぜんとしゃがんで
いるしかなかった。

54名無しさん@おもらし中:2006/08/12(土) 15:00:56
私は紫の上。光源氏の妻です。
妻となり、初めて後宮に出仕しました。
朱雀帝が催した光源氏と頭の中将の絵合わせ。
平安時代の女性は大変です。

絵合わせが始まり、3時間。
とてもステキな絵ばかり。
どちらの絵が優れているかと聞かれます。
「私は竹取物語の方が好きです。」
なんて、品評も言えないくらい緊張していたのは2時間前のこと。
頭の中は違うことしか浮かんできません。
生理的欲求に困っていたのです。

ーみんなお手洗いに行きたくないのかしら?

光源氏の母君藤壺様をはじめ後宮の女性は、名家の姫君はお手洗いに行くことは
恥ずかしいものと小さな頃から我慢が出来る体に育っていくのです。
用意をするのも、女房たち。
そっと合図をし、そっと用を足します。

そんなこんなで、絵合わせが終わったのは夕刻となっていました。

「紫、疲れたかい?」
「ええ、少し・・・」
紫の上のおなかには1日分のおしっこがたまっています。
よろよろ、のろのろ歩き、やっと牛車までたどりつきました。

「さあ帰ろう。今日はゆっくりお休み」
光源氏は優しく気遣ってくれました。
「光源氏!」
声をかけたのは光源氏の母君藤壺様。
紫の上は着物の下で足をクロスさせ、力を込め、立ち話に参加しました。
「とてもかわいらしい奥様ね。」
「母上、紫が照れてしましますよ。」
「本当にかわいらしいわ。源氏の君。大切にするのですよ。」
「わかっています。」

「藤壺様お会いできてうれしく思います。」

なんて世間話もほどほどに、やっと牛車に乗り帰ることになりました。

−ふう〜早く着かないかしら。
 間に合うのかしら。

間に合わせるしかありません。
光源氏の前で粗相というわけにはいきませんから・・・
しかし、膀胱はじんじんし、股は感覚がありません。
いつ漏れ出してしまうか不安に苛まれ、
また必死の我慢も限界ではないかと疑問さえ浮かんできます。

ガタン!
「あ・・・っ」
牛車が石を超えました。
じわっとおしっこが漏れました。
少量で食い止めたものの、我慢がそう続かないことを感じとります。

ーああ・・・出てしましそう・・・

必死の我慢の末やっと三条邸に着いた頃には紫の上は、尿意のあまり頭がぼーっとしていました。
そろそろと用心深く牛車を降り、光源氏の後について屋敷へ入っていきました。

ーあ・・・ああ・・・

またしても、我慢しきれないおしっこが着物の中で漏れてしまい
足をつつーと流れていきました。

ーもう少し、もう少しの辛抱です。

しかし、絵合わせの為の十二単を脱ぎ、それから用をたすのです。
光源氏との会話もほどほどにそそくさと自室へもどりました。
「少納言。十二単を。」
「はい。姫様。」
1枚1枚丁寧に脱がせてもらいます。
おしっこはつつーつつーと漏れ出しては足を伝いました。

55名無しさん@おもらし中:2006/08/12(土) 15:03:10
12枚を脱ぎ小袖姿になったところ、光源氏が訪ねてきました。
「少納言、変わっておくれ」
「殿、まだ着替えています」
「何を言ってるんだい。私達は夫婦なんだから。」
少納言は主人の言葉に出て行ってしまい、紫は迫り来る尿意に焦りながら
光源氏と向き合って座りました。

かかとで股を押さえ必死に我慢します。
「どうだったね、紫」
「とても楽しゅうございました。」

ーおしっこしたい・・・
 我慢できない・・・

紫の上は知らない間にゆっくりと体を揺らしていました。
体を揺らしかかとで股をこすり尿意に耐えていたのです。
「?紫?どうした?」
「えっ!?・・・いえ・・・」

悟られたはなるまいと動きを止めました。
しかし
「すまない。慣れないことだったね。」
「え・・・?」
「手洗いだろう?」
瞬間紫の上の顔は真っ赤になりました。
明らかな紫の上の態度にわからないわけもなかったのですが。

「1人で厠に行けるかい?行っておいで。」
「・・・はい・・・」
恥ずかさにも、尿意は勝ちます。
さっと立ち厠へ向かおうとしたところ、
「ああ」
ぽたぽたとまた漏らしてしました。
しかも光源氏の目の前で!
光源氏は何も言わずさっと立ち、紫の上の肩をささえ進みました・。
「と、殿。待って・・・」
ぱたぱたと廊下に我慢しきれないおしっこが落ちていき、つつつーとおしっこが流れ出してしましました。
紫の上は思わず、股に手を差し入れぎゅっと押さえました。

「紫、もう少し我慢なさい。」
「は、はい」
一歩一歩光源氏に支えられ厠へ進んで行きます。
押さえても少しづつおしっこ出ては小袖の前を湿らせます。

ー出ちゃう〜
 
厠まであと数メートル。
ほっとしたのもつかの間、

「いやあああ」
押さえた手からぽたぽたとおしっこは漏れ出し、勢いを増しました。
急いで厠に入ろうにも動けません。
「さあ」

厠の扉を開け、なんとか前に進んだ瞬間。
プツリと我慢の限界が来てしまいました。

「きゃ・・・あああああ」
おしっこは手をすり抜け、一筋となり足を伝っていきました。
徐々に勢いを増し、しゃあああああ・・・・・・

と流れ出てしましました。
大量に出ているおしっこを力を込めて止めても、続かずどんどん出ていき
とうとうすべて漏らしてしまいました。

56名無しさん@おもらし中:2006/08/16(水) 01:53:32
紫萌えた(*´д`*)ハァハァ
平安シチュGJ

57駄文&長文失礼します。:2006/08/17(木) 11:02:22
1.

「そっち終わったかー?」
遠くからコージの声が聞こえた。
「も、もう少し〜」
私はそう答えてから、こっそり太ももを擦り合わせた。

今日の任務は、この部屋にある膨大な資料の山から目的の書類を見つけることだった。
但し、思いっきし敵地なので、時間制限付き。
まぁ、誰にも気づかれずにここに侵入したし、気づかれる頃には目的の書類も見つかるはずだ。
それに、万が一見つかっても、勝つ自信は充分ある。
……あ、コージと一緒だから、下手したら建物ごとブッ壊しちゃうかもしんないけど。
だって、私は魔法使いで、コージが魔法戦士だから。
簡単に説明すると、私は魔法に重点を置いた後衛的な感じで、コージは物理・魔法が両方得意な感じ。
ただ、私達に1つ共通点があるとすれば、攻撃的な魔法しか使えない、ということだろう。
回復?そんな防衛的なモンは私達の集団には存在しない。
攻撃は最大の防御なり。
…これ、集団のリーダー、コージの口癖だったりして。
種族的なもので、回復魔法が使いづらいだけなのにね。



あ〜疲れた。……もう少しで片付くんだけどな〜
つかさ、こんな膨大な資料の中から見つけんのって、無謀じゃない?
いや待て。だから今日の報酬高かったのか?
……うぅ……金目当てで任務引き受けるんじゃ無かった。
今更後悔しても遅いってか。
ああ、そうだよね。なんで私っていっつもこんなのばっかなんだろ。


……っていうか、
……っていうか、
……っていうか、1つ言ってもいいですか?

何でココこんな寒いのッ!?

あり得ない。あり得ない程冷えてる。部屋寒すぎだろお前、みたいな。
いや待てそれどんな感じだよ。いやそれより早く任務終わらせないと……
ぞく。
体がまた1段と冷える気がした。

58駄文&長文失礼します。:2006/08/17(木) 11:02:58
2.

私は体をブルブルと震わせながら資料を探す。ついでに片付ける。
だって、この方が探しやすいし。
だけど、その方法は意外と時間をくうものらしい。
その辺にバラバラに書類を散らばせながら探していたコージは、すでに自分の範囲内を終わらせている。
そして、部屋の隅で私に背を向けて寝始めてた。

テメェ、ちょっとは手伝えよ!!
心の中だけで叫ぶ。実際に言ったら私の分の報酬が減らされそうだ。

ぞくぞく。
再び体が震える。
私の体は、すでに限界だった。
何が?
さっきから…正確には、任務前から感じ始めていた尿意……おしっこが。

寒いせいで余計に尿意が高まるらしい。
しかもこの寒さ、冷え性の私にはとてもじゃないが耐えられない。
本当は魔法で火でも出したい気分だが、やったら書類に燃え移る可能性がある。
そのおかげで、体も思うように動かない。だから、思うように任務がはかどらない。
寒さと共に思考能力も低下しているせいもあるのだろうか。
まさか任務を遂行する部屋の温度が寒いなんて計算外だ。
しかも、この任務はすぐに終わだろうと思っていた。

よくよく今日の任務前の自分を思い出す。
確か今日、外は暑かったから任務前に相当水分をとっている。
しかも、任務前にトイレ……あれ?行ってない。いつも行くのに。
あの時……そうだ、トイレに行こうと思ってたのに、コージのヤツがせかすから悪いんだ。
まぁ、よく考えもせずにそのままホイホイ来てしまった自分も悪いけど。

59駄文&長文失礼します。:2006/08/17(木) 11:03:26
3.

「はぁ……」
自分の愚行にため息。
しかし、時間が経つにつれて、尿意はかなり激しくなっている。
先ほどから太ももを擦り合わせつつ、任務を進めている。
でもまだ我慢は出来る。うん、出来る。………たぶん。
だけど、このままだと任務がいつまでたっても終わらない。
激しい尿意の波にさらされる度に、動きを止めて必死に前を押さえて我慢しなければいけないからだ。
もちろん、コージの目を盗んで。
前なんて押さえてるところ見られたら、自称変態のヤツのこと、最悪「お漏らししてv」なんて言ってくるだろう。
それだけは勘弁。マジ勘弁。
自分の頭の中で実際に想像すると、漏らすのだけは絶対に頂けない。
任務中に漏らすのって、かなり頭悪い子に見えるし。
やっぱり早いトコ、任務終わらせるっきゃないな〜…
そしたら速攻で家帰ってトイレに行こう。
思わず家のトイレで放尿する自分の姿が脳裏に浮かぶ。
と、同時に湧き起こる尿意。
ぐぐっと前を強く押さえて我慢をする。
「んんっ……」
声が少し漏れた。寝ているコージが少し動く。
慌てて手を放し、書類を探すフリをする。
ちらりとコージの方を見ると、すーすーと私の方を向いて寝ている。
……寝返りしただけかよ。
悪態をつきながらもホッと胸をなでおろすと、また尿意がこみ上げる。
再び前を強く押さえ、少し体を前に傾けた。
もう、そうでもしないと我慢出来なくなっていた。
というか、もう手を放したら危険な状態まできていた。

どうしよう…
再びコージの方をちらりと見る。…まぬけづらで寝てる。
私は前を押さえ、体を曲げたまま、ゆっくりと資料であふれた部屋の中を移動する。
これ以上早く動いたら漏れてしまいそうだった。
もう我慢したまま任務を続けるのはキツイ。
だったらいっそ、コージにバレぬようにおしっこをしてしまうしかない。
もちろん証拠は隠滅して。
攻撃魔法しか使えなくっても、駆使すればなんとかなるだろう。
そう自分に言い聞かせ、おしっこが出来そうな場所を探す。
もうこの際、何かの容器でもイイ。
ちょっとでもいいからおしっこ出したい。
お願いだから、何かあって……

60駄文&長文失礼します。:2006/08/17(木) 11:04:21
4.

…だが、私の意志に反してそんな都合のよいものは見つからなかった。
そりゃそうだ。だって資料室じゃん、ココ。
よく考えずに行動した何分間か前の自分に嫌気をさしつつ、さてどうしようかと考える。
とりあえず、コージからは死角となる資料の積まれた棚の影で、座って尿意を押さえて考えることにした。
だが、それも左足の踵を股間に当てて、腰を揺らしながらの耐え。
両手は、少しでも任務を早く終わらせようと、周りの資料をとるために使われている。

ああ、もう本当にどうしよう……
ずっと我慢したまま終わらせられるの?
それともどっかでおしっこしちゃう?
葛藤をしつつ、資料には目を通していく。
早く任務終わらないかな…
私が終わらせなきゃ終わらないじゃん…
でももうこれ以上我慢…おしっこしたい……

その時、私にある考えが浮かんだ。
「ここのトイレ、使えないかな…」
そうだ、ここは敵地とはいえ、1つの立派な屋敷。
私がいるのはそのなかの1部屋であって、この屋敷にトイレがある可能性は極めて高い。
が、任務中で勝手な行動は許されない。当たり前。
でも、今回の任務で一緒のコージは熟睡中だし、緊急事態ならしょうがない。
敵にみつからなければいいし、もし見つかっても、応援を呼ばれる前にそいつだけ倒せばいい。
我ながらナイスアイディ〜ア!

早速実行に移そうと立ち上がりかける。その時、
じょろッ
「!?」
おしっこが少し漏れた。急に立ち上がろうとしたからか。
漏れたおしっこはパンツに吸収され、じっとりと湿る。
しかし、そんなコト気にしていても始まらない。
とにかくこの資料室から出ようと足を1歩踏み出した。
「うっ……」
ところが、少し漏れたおしっこが勢いづいたのか、じょろじょろと少しづつ漏れ出し始めてしまった。
「あっあっあ……だめ……っ!」
慌てて手で押さえる。
もう前を押さえるとかいうレベルじゃない。おしっこの出る部分を強く握るようにしている感じだ。
「…〜〜〜〜〜〜ッ!!!」
その状態のまま停止する。もう1歩が恐くて踏み出せない。

61駄文&長文失礼します。:2006/08/17(木) 11:05:31
5.

「……何してんの?お前」
「ッ!!」
聞き覚えのある声。いや、聞き違えるはず無い、だってこの声…コージ…だよ…ね?
慌ててその方向を振り向く。…顔だけ。
案の定、コージがニヤニヤしながら立っていた。
「…ぅるさいッ!」
停止した状態のまま、私は怒鳴った。
きっと、今の私の顔、真っ赤なんだろうな……
そんなくだらないことを頭の片隅で考える。っていうか、なんかもう頭が正常に働かない。
この状況を乗り切る方法とか、言い訳とか、考えることは一杯あるはずなのに、何も考えられなかった。
ただただ、おしっこがしたい、ということと、コージに何を言われるのか、それだけが気になっていた。
「…漏らしちゃえよ」
いつのまにか、私の背後に来ていたコージがボソリとつぶやく。
そうだ、コイツ瞬間移動出来るんだった…
またくだらないコトを考えた瞬間、激しい尿意の波が来た。
「あっ、あああああああああッ!!!」
もうコージを気にすることもなく、さらに強く押さえ込み、前に屈むような体勢をとる。
「…や……だめ……漏れちゃ……!」
しばらくすると尿意の波が少し収まる。はぁはぁと荒い息をつく。
すると、コージが再び口を開く。
「なぁなぁ、漏らしちゃえって。我慢は体に悪いから」
「…や…絶対に…イヤ……」
そもそも、こんな資料が散らばっている部屋でお漏らしなんて……
もしかしたら、私の下辺りに落ちてる資料が目的のモンだったら取り返しつかないだろぉがぁぁ!!
そんなことを思いながらコージを精一杯睨む。
コージはうんうん、とうなずくとニヤリと微笑んだ。
「お前の考えてることは大体分かるぞ〜大丈夫、今回の任務に必要な書類はオレが無事見つけといたから安心しろ!」
「はぁぁぁぁ!?」
反射的に叫んでしまった。
その表拍子に、おしっこが再びじょろじょろと漏れだしてしまった。
今度はパンツに全部染み込みきれず、1筋のおしっこが足をつたう。
「……う…う……」
ダメ。もうホントに限界。無理。おしっこしたい。いや、させて下さい。お願いします。
…だけど、コイツにお漏らし見せるくらいなら我慢した方がマシかなとも思ってしまうのも事実。
だが、コージは私の背後に立ち、腕を私の前にまわしてきた。
私が動けたら、一発破壊力の高い魔法でも喰らわせるところだが、今の状況ではそうもいかない。
魔法は動けなくても使えるけれど、かなりの集中力が必要なのだ。
おしっこで気が散っている今は、とてもじゃないが使えない。
それでなくとも、コージのことも気になっているというのに。

62駄文&長文失礼します。:2006/08/17(木) 11:06:03
6.

コージはそのまま右手を私の手の上に重ねた。
私がおしっこ我慢して必死に押さえてる、手の上に。
何も反撃出来ないまま、コージの手が私の手をかき分け、私のアソコにあてがわれた。
「……〜〜!」
そしてコージの手が滑らかに動き始める。
「寒い部屋でおしっこ我慢できなくなっちゃったんだよな。わざわざ魔法で寒くしておいたかいがあった」
「……くっあっ……あうぅ……」
コイツ……全部計算…済み…で………
じょろ、じょろ、じょろ……
だんだん、おしっこが漏れてくる。
でも、もう止められない。
コージの手が、まるで生き物のように動く。
もうダメ。ダメ。ダメ、ダメ、ダメ……
「あ…あぁぁぁ……おしっこ漏れ……」
とたんに、はじめはじょろじょろと出ていたおしっこだったが、
やがてそれはじょわわわぁぁぁという激しい音に変わっていく。
あまりの音に、目を伏せる。
だが、1度出始めたおしっこは止まることなく放出されていく。
おしっこが漏れる、という表現よりも吹き出す、という表現の方が正しいような激しいお漏らし。

長時間寒い場所で耐えていたおしっこは、かなりの量で数分間の間、出続けた。

63駄文&長文失礼します。:2006/08/17(木) 11:08:46
7.

おしっこを全部出し終わった私は、力が抜け、自分で作った水たまりの中に崩れ落ちた。
べしゃりとスカートが音をたてて濡れる。
コージは笑顔で放心している私の頭をこづいた。
「ほ〜ら、任務終了!早く帰るぞ」
「え……」
頭がくらくらする。
待って。このまま帰るの?
おしっこの水たまりに座り込んだまま、無言でコージを見た。
相変わらずコージは笑顔。

………なんか……なんか……腹立ってきた……

私は思いついた呪文を小声で口にする。
「……の……大気よ…………」
「………!?なぁ、ま、待て。お前、その呪文……」
コージが気づいて後ずさる。でも私は止めない。
止めてたまるか。
「全て消し去れ……時間を………………リバースメテオおぉぉぉ!!」
「ぎゃあああぁぁぁぁぁ!!!」



……この呪文、どういう効果だと思います?
実は、相手にダメージを与えるだけでなく、私の時間だけを戻して、
相手に自分の持ってるやっかいなものを押しつけられるスグレモノ。
つまり、今回の場合だと、コージに多大なダメージ、そして、私が必死でおしっこを我慢していた時に戻す。
でもってやっかいなものって、私の膀胱にたまってたおしっこでしょ?

結果。
「あ〜あ〜あ〜〜〜〜〜ッ!!!」
コージが青い顔して体をくねらせながら前を押さえてる。
私の膀胱にたまってたおしっこ+自分に元からあったおしっこ=現在のコージの膀胱にあるおしっこの量
相当な量ってことは間違いない。
私が作った水たまりは相変わらず存在したけれど、上から思いっきり水流をかけてごまかしといた。
ついでに、この資料室ごと燃やし尽くしちゃおうか?とも思ったけど、さすがにそれはやめとく。

資料室から出た廊下で、私はドス黒い笑みを浮かべた。
「さあ、任務終了したし、書類持ったし、帰ろうか?」
コージが何かいいたそうに呻いた。
「任務終わるまでおしっこ我慢するんだよ?あ、まさか漏らさないよね?リーダー」
リーダーという言葉を強調する。コージは1倍プライドが高いから効果抜群。
無理だ、というコージの呻きを無視して、私はとっとと歩き出す。


だから、魔法のある世界って便利で好きなんだ、私。

64駄文&長文失礼します。:2006/08/17(木) 11:12:14
皆さんの小説見て書きたくなったので、書いてみました。
駄文の上に長いのでアレなのですが……
さんざん迷ったのですが、初めてこういうお漏らし系の小説を人様に見せてしまいした
文才の無い私ですが、もし気に入っていただける方がいたらいればいいなぁと思っています。
しかも何か……最期の方はかなり個人的趣味に走ってしまったというか……orz
最後の7はいらなかったら勝手に省いても結構です。
ファンタジーを生かせていない私に乾杯w

65名無しさん@おもらし中:2006/08/21(月) 23:42:40
>>64
超GJ
話の流れも面白い.。゚+.(・∀・)゚+.゚

66名無しさんのおもらし:2006/09/14(木) 01:39:08
源氏物語良いね。

67名無しさんのおもらし:2006/09/19(火) 04:36:42
存続を期待して
新スレのまとめ


話  特徴(サブタイは誰かよろしく)         日時

132 クマさんパンツ                  4/12-16
133 体育倉庫                      4/26
134 張りこみ                       6/7
135 引っ越しバイト                   7/10
136 源氏物語                      8/12
137 魔法使い書類さがし               8/17


感想

 132夜・133夜
普通起こらないが故意に仕組めば起きうる、とても恥かしいシチュエーションで、陰謀モノらしさ満載。
前スレの作品から連作だが、シチュはそれぞれ独特の趣向ですばらしい。
132夜は、我慢がもつかどうかのサスペンス以外に
恥かしいぱんつ姿を見られるかもというサスペンスもあり、全編通してエロチックなドキドキ。
133夜は、最後の最後にいきなり衆人環視で一気に最高の羞恥。途中、水筒にするかどうかの葛藤もよかった。

 134夜・135夜
どちらも現実感のある題材で、しかもトイレに行きたいのに行きづらい女性と
気軽に用を足せる男性との差が核になっている。女性だけ一方的に我慢しなければならない状況と
うらやましがったりくやしがったりする心理にすごく萌える。

 136夜
バラエティ豊かな千夜一夜の中でも、本格的に有名古典を舞台にしたのは
なかったと思う。落語とかはあったけど。
いい味をだしてる。別作品や別人物のバージョンも読みたい。

 137夜
こちらは現実とファンタジー・SFが融合したようなタイプの世界観で、
ファンタジーらしい設定を生かして簡潔に我慢シチュができているという
千夜一夜の王道スタイルにはまっていて、面白く読めて、懐かしかった。

68名無しさんのおもらし:2006/09/19(火) 22:25:29
夢を壊すようだけど新種ネタの誕生を願って
ttp://homepage1.nifty.com/nikkenkyo/4joho/roots/roots.htm
十二単衣のお姫様はどうやって用を足していたの? のところ

69名無しさんのおもらし:2006/10/28(土) 00:56:24
王朝はハコだからな

それはそうと、すっかりスレスト状態ですね

70名無しさんのおもらし:2006/10/28(土) 01:12:39
[゚д゚]

71名無しさんのおもらし:2006/11/05(日) 14:20:52
毎年春の遠足は、6年生と1年生、5年生と2年生、そして4年生と3年生といった具合に、上級生と下級生が組みになって過ごすことになっている。上級生の自覚を促すとか、学年間の壁を低くするといった目的がある。

知美は4年生。今回がはじめて下級生を連れて行く立場になった。今年の行き先は、自然公園だ。

「4年生のお兄さん、お姉さん、今日はよろしくお願いします」
3年生と4年生ではさほど差もなさそうだが、しかし「お姉さん」と呼ばれると、知美もちょっぴり誇らしい。今回一緒の班となったのは、知美と明之と直也が4年生、3年生は竜介と篤、涼子の計6人だ。男女同数になるよう組み合わせるのが基本だが、この班は都合上男子が4人女子が2人となってしまった。

行き先は、自然公園と動物公園を毎年交互に行っている。知美にとっては自然公園は2年生以来だ。押し花にできそうな植物を一つ採取することと、学校が設定したチェックポイントを三つ通過すれば、夕方4時の集合まで基本的には何をしていてもいい。弁当も上級生の判断で時間を決めていいことになっている。

男子が多いと、ふざけて追いかけっこが始まったり、暴走が止まらない。
しまいには「男同士の交流だから、ちょっとこっちに来るなよ」といって薮に入って行った。
「ちょっと、グループ行動を乱さないでよ」
と知美たちが追って行くと、なんと連れションをしているのだった。
「こっち来るなといっただろ。すけべ」
「もう、男子は」
と言って、顔をそむけた。
「男子はトイレタイムみたいだけど、涼子ちゃんは大丈夫?」
上級生らしい気遣いを見せ、涼子に尋ねると
「うーん、まだ大丈夫っ」
と涼子は答えた。

72名無しさんのおもらし:2006/11/05(日) 14:26:34
そんなこんなで取りあえずはチェックポイントを二つ通過し、植物も確保した知美たちは、お昼にすることにした。シートを広げて、弁当を見せあいっこ、おかずを交換っこしながら、水筒のお茶もごくごくと飲んでちょっと休憩。かと思いきや男子はさっさと食べ終わって、遊びに行きたい様子だった。
「おい、早く片付けて、出発しよう」
「えーっ、お弁当ぐらいゆっくり食べようよ」
そう答えながらも、知美は今日はあきらめモードだった。ただ、急かす男子を制して
「涼子ちゃん、一応トイレ行っておく?」
「うんっ」

二人で手をつないでトイレに向かうと、見えてきたのは2年前と全く同じ姿のトイレだった。知美は、2年前の光景を思い出す。
〈あの時は、5年生のお姉さんに連れてきてもらったのだけど、恐くてできなかったのよね。結局見張ってもらって外でしたんだっけ。まだ中も同じなのかなあ、そうだったらどうしよう〉
そう、都会ではあまり見かけなくなった汲み取り式トイレだった。昼間は電灯もついておらず薄暗かった。
涼子を連れて中に入ってみると、薄暗い上に、ひどい臭気。2年前と全く変わらず、個室は扉を閉めるとほとんど真っ暗といっていいような状態だった。
「涼子ちゃん、どうする? もし恐ければお姉さんが見張ってあげるから、外でする?」
「うーん、恐いけど、恥ずかしいからトイレでするっ」
「ドアを半分開けて押さえておいてあげようか」
「うーん、やっぱり恥ずかしいからちゃんと閉めるっ」
そういって扉を閉め、衣擦れの音がしたかと思うとすぐに元気なおしっこの音が聞こえた。
〈困ったな。外でするって言ってくれれば、私も一緒にしたのに。下級生がちゃんとトイレで出来ているのに、私だけ外でなんて恥ずかしいよね〉
再び衣擦れの音がして、扉が開いた。
「おまたせしましたっ。お姉さんはトイレいいのっ?」
「う、うん。まだしたくない」

73名無しさんのおもらし:2006/11/05(日) 14:40:49
午後も男子の暴れっぷりは止まらない。走ったかと思うと崖のようなところをよじ登ろうとしたり。午前中はそんな男子たちを注意するなど、お姉さんらしく振る舞おうとしていた知美も、だんだんと後ろに着いて行くので精一杯になってきた。
上級生としてのプライドもあり、我慢しているそぶりを見せまいと頑張っているのだが、下半身の貯水池はプライドとは別に、正確に水をたたえる動きを示していた。お昼に飲んだお茶も、それに拍車をかけていた。

「お姉さん、大丈夫? 顔色も悪いみたいだけど。先生呼ぶっ?」
遊びほうける男子とは別に、涼子は知美の異変に気づいたようだった。
「大丈夫よ。ちょ、ちょっと午前中、疲れちゃったみたいだけど」
〈そうだ、みんなに先に行ってもらって、その間に〉
「涼子ちゃん、私ちょっとだけ休めば多分大丈夫だと思うから、みんなに先に行ってもらって。あとから追いかけるから」
「うんっ」
涼子が駆け出して、姿が見えなくなるとのを確認すると、知美は周りを見渡して草むらの影に入って行った。もう一度慎重に周りを確認して、キュロットスカートを下ろそうと手をかけ、しゃがもうとすると声が聞こえてきた。
「おねーさーん、みんな連れてきたよ」
「お、知美、具合悪いのか」
「先生呼んでこようか」
急いでみんなが戻ってきてしまった。

74名無しさんのおもらし:2006/11/05(日) 15:07:17

知美はあわてて草むらから出てきた。
「い、いやちょっと休憩したからもう大丈夫」
もう少しで恥ずかしい野ションが見られてしまいそうだと思うと、自然に顔も紅潮してきた。
「そうか、顔色も良くなったみたいだし。午前中は俺達もはしゃぎすぎたからな」

なんで戻ってきたのよ、と怒りたい気分だった知美も、心配して優しい言葉をかけられると、文句も言えない。「ありがとう」と言って、泣く泣く班行動に戻らざるをえなかった。

そのうち、さっきとは別のトイレが見てきた。
〈しかたない。ここでしよう。恥ずかしいけど、涼子ちゃんにドアを押さえてもらって〉

しかし涼子に話し掛けようとした瞬間。
「ほーら、へび」と男子たちが棒にへびのようなものをかけて、知美をおどかした。実は、ただのロープだったのだが……。

「せっかく我慢していたのに。男子のせいだ。えぐっ、えぐっ」
もうすぐトイレだという緊張感の緩みと驚きとで、キュロットスカートは見る間に変色したかと思うと、すそから激しい水流があふれてきた。お姉さんらしいところを見せようと思っていたのが、すっかり下級生からなぐさめられてしまう1日だった。

75名無しさんのおもらし:2006/11/05(日) 17:01:36
新作キター

76名無しさんのおもらし:2006/11/19(日) 22:57:44
ゆるゆると流れる道路、気が付くと十数台先の車が路肩へよって
停車する。中から男の子が飛び出してきて、そそくさと前を開け
るや、壁に向かいかわいい水流を作り始める。
「男の子のタチションって、気持ちいいんだろうな」
そろそろ体から不要な水分を出したいころあいとなった彩乃は、
運転席の隆行に話しかけるともなく、つぶやいてしまう。
「確かに僕も子どものころに経験がないとはいえないけれど、今
から考えるとあまり感心しないよね」
男の子は、ほっとした表情で車へと戻っていった。
「でも、開放感あって、いい表情をしているよ」
「だからといってねえ」
「うーん、そうだよね」

77名無しさんのおもらし:2006/11/19(日) 22:59:35
30分後、相変わらず車の流れは悪い。今度はおじさんが車から飛
び出し、壁に向かう。
「とはいっても、タチションって開放感があって、うらやましい
なあ。男の特権だなあ」
さっきから脚をぴったりと閉じ、両手をひざに置いた格好で、彩
乃はため息交じりにつ
「男の特権といえば特権かもしれないけれど、いい大人が恥ずか
しいよね。僕はそういうのは嫌いだな」
おじさんは、頭を掻きながら照れ笑いを浮かべながら車へと戻っ
て行った。
「大人でも、我慢出来ないときはあると思うけど」
「手本となるべき大人がこんな人前で、良くないよ」
「それもそうね」

78名無しさんのおもらし:2006/11/19(日) 23:04:04
さらに15分後、とうとうびっしりと渋滞してしまった。今度はテ
ィッシュ片手に女の子が植え込みに飛び込んでしゃがむ。植え込
みといっても、背の低い木ばかりで、何をやっているかはほとん
ど丸見えだ。
「あらあら、我慢出来なかったのかな。女の子でも、やっぱり外
でのトイレは開放感があるんだろうな」
脚をぴったりと閉じていようとしていても、ついつい小刻みに開
いたり閉じたりしてしまい始めた彩乃は、自分に言い聞かせるよ
うにつぶやく。
「小さいっていっても女の子なんだから駄目でしょ」
女の子は、ほっとした表情とはにかむ表情がまざったような顔で
車へと戻っていった。
「女の子だからといって、トイレには行きたくなるよ」
「でも渋滞が予想される場合は水分を控えるとか、早めにトイレ
に行くとか、きちんと大人が気を付けないと。こんな丸見えのと
ころでトイレさせるなんて、大人の責任だよ」
「正論といえば、正論だけど……」

79名無しさんのおもらし:2006/11/19(日) 23:12:01

さらに5分後、太ももの内側をぎゅっと押さえた姿勢の彩乃が「場
合によっては」というつもりで非常駐車帯の様子をうかがってい
ると、すでに先客があった。車の前後の扉を開けて目隠ししてい
るが、どうやら大人の女性のようだ。
「これだけ渋滞していると、大人だって仕方がないということも
あるよね」
時々目をぎゅっとつぶり、脂汗を流しながら、かすれた声で彩乃
はつぶやいた。
「女性なんだし、大人なんだから、恥じらいというものがないの
かな」
女性は、さすがに恥ずかしいのか顔を赤らめ、下を向きながらそ
そくさと車へと戻った。
「恥ずかしくったって、人間限界というものがあるし」
「限界はあるだろうけど、僕は女性には恥じらいをもってもらい
たいな。恥じらいがない女の子はあまり好きじゃないな」
「恥じらいは、確かに女にとって大切だけど……」
そう言いながら、彩乃は最後に口の中だけで「それにしてもあの
人が先に入っていなければ」とつぶやいた。

80名無しさんのおもらし:2006/11/19(日) 23:29:43
さらに3分後。脂汗だけでなく彩乃は息遣いも荒くなる。
「さっきから外でのトイレには厳しい態度だけど、もし、もしね。
隆行は身近にいる女性がさ、我慢の限界であと2分ももたないとし
たら、どうすればいいと思う」
「どうすればって……。そもそもそうならないようにしてもらい
たいね」
「でも、でもよ。人間そうなってしまったのは仕方ないことだと
思うの。その場合、恥ずかしいけれども外でしたほうがいいのか、
窓に目隠ししてビニール袋にでもしたほうがいいのか……。それ
とも最後の最後まで努力して限界を迎えてしまっても仕方がない
のか」
「外でするのは出来ればやめてもらいたいよねー。かといって、
車内でビニール袋にするというのもなんか生々しくてやだよね」
「そ、そう」
その回答を合図に、これまでせき止められていたものが、一滴二
滴と流れ出す。緊張しきった筋肉が緩むにつれ、それが細い水流
へと変化してゆく。こわばっていた表情は、あきらめとそして開
放感からこちらも緩んでいく。
その表情を待っていたかのように。
「でも、シートに座ったまま漏らされると困るか。お漏らしする
女の子がいちばん嫌いだね」
緩められた表情が、一瞬で再びこわばった。
「我慢したんだよ。嫌われないように頑張ったんだよ。でも、で
も」
しかし、一度緩み開放感を味わった水門の筋肉は、気持ちとはう
らはらに緊張状態に戻ることは出来なかった。残酷にも、勢いを
増した水流は、服など無いかのように外からはっきり見えるほど
流れ続けていた。

81名無しさんのおもらし:2006/11/20(月) 00:53:46
業間休みがもうすぐ終わりそうな時間、中央校舎へと走っていく
女の子の姿があった。しかし、廊下を走るとお約束通り、ほらっ。

「いたたたた」
「いってえ」

やっぱり。頭がごつんこ。ぶつかっちゃった。
「なんだって廊下を走ってくるんだよ」
「ごめんごめん、急いでいたから」
立ち上がって再び目的地へ向かおうとして、あれっ?

中央校舎へ向かっていたのは、奈緒ちゃん。ぶつかった相手は、
中央校舎から北校舎へと戻ろうとしていた健治くん。だったんだ
けど、今度は健治くんが中央校舎へ、奈緒ちゃんが北校舎へ向か
おうとしている。
ぶつかっちゃったときのお約束が、ここでも発動。

「体が入れ替わっちゃった」

奈緒ちゃんは、とっても元気な女の子。体育では男の子に負けな
い記録を出すし、男の子とけんかして泣かせてしまうことだって
ある。だけど、実は知られたくない秘密があって、休み時間には
中央校舎へ向かっていた。

「これ、やっぱり入れ替わっているよな」
「そ、そうだよね」
あまりの出来事に、しばしぼう然とする二人。しかし、自分の体
の微妙な違和感に気付いた健治くん(奈緒の体)が、口火を切る。
「なんか、ちょっとトイレに行きたい感じがするんだけど」
「そ、そうなの。ちょっとトイレに行こうと思っていて」
「トイレなんて、北校舎にもあるだろう。何でこんなところ走り
やがるんだ」
「だって……。あんただって何でこんなところに」
「そ、それは。
それより、元に戻る方法を考えないと」
「そうだな」
ぶつかってこうなってしまったのだからと、まずは二人で頭をぶ
つけ合う。しかし、わざとぶつかろうとしても出合い頭の勢いが
ないのか、元には戻らない。
そのうちチャイムが鳴り始めてしまった。
「次の休み時間は短いから。給食の後の昼休みに中央校舎の屋上
に行く階段のところに来て。そこで元に戻る方法考えましょう。
それまではお互いのふりをして振る舞いまいましょう」
「トイレはどうするんだよ」
「ちょっと我慢していてよ」
「ちぇ、済ませてきたばっかりなのに。また我慢しないといけな
いのか」
「え、済ませてきたって、健治こそ何でこんなところのトイレに」
「それは……」
男の子にとってトイレで大きい方をしているのを見つかると、そ
れはそれは大変なことになってしまう。そのため、ほとんど使う
人がいない中央校舎のトイレに行っていたのだった。
「ははん。ばらされたくなかったら、昼休みまで死ぬ気で我慢し
なさいよ」
普段から男子を引っ張って行くタイプの奈緒が、ここでもひとま
ずは主導権を握った。

82名無しさんのおもらし:2006/11/20(月) 00:54:03
死ぬ気といっても、取りあえずは昼休みまでの辛抱だ。ちょっと
トイレに行きたい感じでも、我慢出来るだろうと男の子の感覚の
まま漠然と考えてしまった健治くん(奈緒の体)。休み時間には水
をがぶ飲みしてしまい、給食では牛乳をごくごく。豚汁もお代わ
りしてしまった。そんな姿をはらはらしながら奈緒ちゃん(健治の
体)は見ていた。

ようやく昼休み。二人とも友達の誘いを断り、そっと屋上への階
段の踊り場に集まった。階段から勢いをつけてぶつかったりして
も、なかなか元には戻らない。そのうち健治(奈緒の体)は無口に
なり、顔が青ざめていく。

「もう無理。我慢出来ない」
「我慢出来ないって、痛くてってこと」
「そうじゃなくて、トイレ」
「だって、健治があんなに水分とるんだもん」
「昼休みには元に戻れると思ったし、しかもこんなにすぐにトイ
レに行きたくなるとも思わなかったし」
同じくらいの体格でも、女の子の体はおしっこをたくさんためら
れないんです。そんなことは、健治くんや奈緒ちゃんの歳では知
る訳もないけど。
「もう、トイレに行く。女のションベンって、しゃがんですれば
いいんだろっ」
「だめ。私の体なんだから、トイレするところを見られたら、恥
ずかしいし。勝手にトイレに行ったら、さっきのことばらすよ」
「でも、限界近いよ。漏らすよりましだろ」
「漏らすのもだめ。死ぬ気で我慢するの」
押し問答を繰り返すうちに、昼休みも終わりのチャイムが鳴り始
める。
「とにかく、放課後、放課後に何とかしよう」

83名無しさんのおもらし:2006/11/20(月) 00:54:16
それでも5時間目の授業は何とか普通の態度だったが、6時間目、
掃除の時間となると周りでも目ざとい人には気付かれてしまうほ
どの様子だった。

そして待ちに待った放課後。さっきの階段で健治(奈緒の体)は、
とうとう前を押さえながら、ぴょんぴょん飛び跳ねている。
「もう、無理だからな。トイレに行くぞ」
「仕方ないわね」
「女っていうのは、しゃがんですればいいんだろ」
「いや、しゃがんでというか出来れば洋……」
「もう限界」
話が終わらないうちに、階段を駆け降り始めた
「ちょっと待ってよ」
「分かっている。ちゃんと女子トイレに入るから」
「そうじゃなくて洋」
あわてて追いかけたが、健治(奈緒の体)は近くのトイレに入って
しまった。さすがに人気がないとはいえ、奈緒は健治の体で女子
トイレに入る訳にはいかず、廊下で待つ。

バタン、ガシャッと個室の扉が手荒に閉められると、下着を下ろ
す音がするや、シャーっと放水開始の音が続く。しかし便器に入
ったような水音は、硬い床に叩きつけられるような音になり、断
続的に音がしたりしなかったり。「なんだこれー」という声が上
がる。

「やっぱりいちばん手前の和式トイレに入っちゃったか」
奈緒ちゃんは絶望的な表情でつぶやいた。

水を流す音がすると、扉が開き、「なんだよ、これー」と言いな
がら手も洗わず健治(奈緒の体)がトイレから飛び出してきた。

「せっかく間に合ったのに、お前のションベン何なんだよー。お
漏らししちゃったみたいじゃないか」
いつも元気な奈緒ちゃんは、おトイレだけが実は悩みの種だった。
入学前に何度も練習したけど、どうしても和式トイレで上手にお
しっこが出来ず、こぼしたり、勢いがあると脚に引っかけたりし
てしまう。それで休み時間には人知れず中央校舎にいていたのだ
った。

「ううっ。だから洋式トイレにしてって言おうと思っていたのに」

84名無しさんのおもらし:2006/11/20(月) 03:08:57
その語のまとめ

138夜 遠足
139夜 渋滞
140夜 体入れ替わり

男女差が良いですねぇ
134夜の人かな

85名無しさんのおもらし:2006/11/20(月) 03:13:28
ていうか一度女の体になってションベン我慢してみたいなぁ

86名無しさんのおもらし:2006/11/20(月) 22:57:21
>>84
パターンが似ているから分かっちゃいますか。

140夜は最後に体を元に戻そうかとも思ったのですが、もう少し引
っ張れるかなと考え、そのままにしてあります。

ただ、今のところは続きを思いついていないので、誰かが引き取
ってくださってもと思います。

87名無しさんのおもらし:2006/11/21(火) 00:46:27
「こら、キョン。こっち来るなー」
草むらの中でうずくまりながら、あたしは叫んだ。けれどキョン
は心配そうに駆け寄ってくる。
「何でもないから来ちゃ駄目だって。お願いだから来ないで」

鶴屋山の探索を終えたある日、鶴屋さんが古い地図を手にあたし
のところへとやってきた。
「実は、正真正銘、蔵の中から出てきたんだけど」
見てみると、どこかで見たような宝の地図だった。
「もう一つ別の山があってね。あたしのご先祖さんの残したもの
だから、これもあてにならないとは思うけどねっ。信じるも信じ
ないも、自由。ただこの前のこともあるし、ハルにゃんに預けて
みるにょろよ」
「この前のこと?」
「おっと。この前ハルにゃんたちが探索を楽しんでくれたからさ
っ」
「そうね。もう特に穴を掘ったり埋めたりする用事はないんだけ
ど、純粋に探索を楽しむのも悪くはないわ。早速今度の週末にで
も。鶴屋さんはどう?」
「残念だけど、家の用事があるにょろ」
「そう。じゃ、何か見つかったら鶴屋さんにも分けることにする
わ」

鶴屋さんと別れると、あたしは団員の待つ部室へと急いだ。今週
末に探索を宣言したけど、古泉くんもみくるちゃんも有希も都合
が悪いだなんて。遅刻欠席は団員失格よ。善は急げというし、仕
方ない。せっかく宝の地図だから、キョンと探索に行くことにす
るわ。

88名無しさんのおもらし:2006/11/21(火) 00:46:39
土曜日、いつものところであたしはキョンを待った。第二回探索
の時は不覚を取ったけど、今日はまだ来ていないようね。鶴屋山
探索の時と同じようにスコップを用意しただけでなく、今日はあ
たし特製のバスケットとお茶を用意したわ。この間はみくるちゃ
んのお弁当ににやにやしていたけど、キョン、あたしの料理だっ
て美味しいんだから。残さず飲み食いすること請け合いよ。

あ、きたきた。いけない、ちょっとあたし、頬がゆるんじゃって
いるかしら。参加率が悪いことだし、またキョンは遅れてきてい
るのだから、びしっとしなきゃ。
「遅い。あんたはいつも団長より遅れてくるのね」

山に向かいながら、そういえばキョンと二人で探索は第二回以来
のことだと思い出した。くじ引きすると、いっつもキョンとはペ
アが組めないんだから。そう思いながらキョンの方を見ると、目
線があってしまった。あわててあたしは目をそらした。もう一度
そっとキョンの方を見ると、キョンも目線をそらしていたが、い
つになくおだやかな表情だった。ついつい見とれてしまったが、
ふと我にかえると顔がほてってきた。なんだか落ち着かないわ。
お昼時に飲もうと思って用意したお茶を一口、二口と飲んで、落
ち着きを取り戻した。たくさん作ってきたし、ちょっとくらいい
いわよね。

89名無しさんのおもらし:2006/11/21(火) 00:46:55
今度の山は、前の鶴屋山よりもっと手入れがされていなかった。
ほとんど道でないようなところをかき分けて登って行く感じだ。
もちろん団長のあたしが先頭を切って進んだのだけど、途中では
キョンの後押しやら、逆にあたしがキョンを引き上げるような場
面もあった。手応えがある山だわ。
「ここね」
あたしは、地図の印の場所の見当を付けて、キョンに掘るように
指示した。ここも大きな岩があって、それだけでも不思議があり
そうな雰囲気ね。岩に上って、あたしはキョンの作業を見た。し
かし登るだけで一苦労の山だ。ちょっと汗ばんでしまいのども渇
く。
あたしは特製のお茶を紙コップに入れ、ごくごくと飲み干した。
「キョンものどが渇いたでしょ。飲んでいいのよ」
そういって別の紙コップに入れてあげると、キョンは手を止めこ
っちに近づいてきた。
「どう?」
「うまい。ハルヒもやればこれだけのことができるんだな」
「どういう意味よ」
「実力があるんだから、普段から発揮しろということだよ」
「そんなこと、言われなくても必要なときには出すわよ。お弁当
だって作ってきたんだからね。ここまで来るのに手間取ったし、
まだ何も見つかってはいないけど、そろそろお昼にしようかしら」

そういってあたしはバスケットを広げた。サンドイッチにお握り
に唐揚げに、ウインナーもサラダも用意したわ。どうかしら。
「ほぉー」
キョンが感心の声をあげている。味だっていいんだから。遠慮せ
ず残さず食べなさい。

90名無しさんのおもらし:2006/11/21(火) 00:47:15
二人でお弁当をぱくつきながら、いつものように話をしているの
だけど、どうもあたし、落ち着かないのよね。どうしてかしら。
ついついお茶に手が伸びてしまう。
食事の後、ちょっとの休憩をはさんで作業再開。今度は岩の反対
側を掘るように指示した。あたしは岩の上でキョンがサボってい
ないか監視する。

しかし、さっきから監視ばかりだと体が冷えてくるわね。登ると
きに汗をかいちゃっただけに、急激に冷えを感じるわ。落ち着か
ないとお茶を飲み過ぎたせいもあって、今度は下腹部が落ち着か
なくなってきた。
あたしは足を組んだり、伸ばしたり、正座になったりとしたけれ
ど、とうとう岩からおりることにした。

「ここじゃらちがあかないようね。お宝が埋まってそうなところ
をもう一度探してくるわ。キョンはもう少しここで掘っていなさ
い」
「しかしハルヒ、来たときがそうだったが、ここは一人で動くと
危ないぞ」
「ちょっとぐらい大丈夫よ、そんなに遠くには行かないわ」
「だが……」
「いいから、キョンはここで掘っていること」
そう言いつけると、あたしは背の高い雑草が生い茂る草むらの中
に入って行った。念のため後ろを振り返ると、キョンはちゃんと
掘っているようね。あたしはさらに草むらの奥へと進んだ。これ
くらい離れれば、こっちが何をしているか分からないか。
別にキョンに「ちょっとトイレ」と言っても良かったんだけど。
一人で探検していたときもこういうことはあったし、排泄なんて
人間誰でもすることなんだから、隠れなければいけないなんてこ
とは、ちっともないわ。ただ、どうしてだか今日は、「トイレ」
という一言が言い出せなかった。何だか気持ちが落ち着かなかっ
たし、どうしたんだろう、あたし。

91名無しさんのおもらし:2006/11/21(火) 00:48:22
ここならいいかしら。ちょうど一人分のスペースがあるし。あた
しはキュロットのベルトを外しながら腰を下ろした。下半身の緊
張を緩め、ほっと息をつこうとすると、ざくざくざくとこちらに
向かってくる音がした。
「ハルヒっ、どうしたんだ」
キョンの声だ。キョンがこっちに来ている。
あたしは、あわてて水流を止めようとする。
「こら、キョン。こっち来るなー」
草むらの中でうずくまりながら、あたしは叫んだ。けれどキョン
は心配そうに駆け寄ってくる。
「何でもないから来ちゃ駄目だって。お願いだから来ないで」
そう叫びながら、水流を止めようと下半身に力を込めながら、急
いで立ち上がろうとした。しかし、いつも以上に溜まっていたせ
いか、簡単には止まらない。それでも何とか止めて、キュロット
を半分引き上げたところで、キョンが来てしまった。

「ハルヒ、どうした。あっ、いや、どうしたんだその格好」
人前で着がえるのだって平気だったけれど、太ももを濡らし、下
腹部からは止まりきっていない水滴をぽたぽた垂らし、キュロッ
トを半分はいた状態を見られるなんて。しかもキョンに見られる
なんて。
「こないでって言ったのに」
「だってハルヒ、急に姿が見えなくなったから、穴にでも落ちた
と思って」
「そんなドジ、しないわよ」
「俺は、心配したんだぞ」
その一言であたしは、ワンワンと泣きだしてしまった。泣くのな
んて嫌いなのに。
「キョンのばか。ばか、ばか、ばか……、んぐっ」
キョンの胸にうずくまって泣いていると、キョンの顔が近づいて
きてあたしの口をふさぐ。
「ん、んん、同じ手は二度も通用しないわよ」
すると、キョンの手があたしの胸の辺りをまさぐってくる。
「や、やめてよ。やん。だめ」
体をこわばらせると今度はその手がだんだん下がってきて、
「そ、そこは、まだ拭いていないんだし、汚いよ。そ、それに、
あんまりさわられると、あ、もうだめ……」
必死に抵抗したけれども、これまで感じたことのないような気持
ちよさに、あたしの意思とはうらはらに下半身の緊張が解けてし
まった。
「あ、いや、気持ちいいわ」
あたしは太ももを、キュロットを濡らし続けながら、恍惚感を味
わったのだった。

92名無しさんのおもらし:2006/11/21(火) 00:49:06
過去にも番外としてパロがあったので。
お目汚しでした。

93名無しさんのおもらし:2006/11/21(火) 01:17:15
キャラの性別がいまいち分からん

94名無しさんのおもらし:2006/11/24(金) 20:24:49
知らない人が見たら
キョンは女の子
ハァハァ

95名無しさんのおもらし:2006/11/30(木) 12:12:25
ttp://pie.bbspink.com/test/read.cgi/ogefin/1160602812/16-20

96名無しさんのおもらし:2006/12/21(木) 23:42:33
機体age

97名無しさんのおもらし:2007/01/06(土) 17:57:58
王様は退屈のあまり、「女性排尿禁止令」を発布して、
国中の女性用トイレに鍵をかけ、国中に監視カメラを設置して、
女性がおしっこを我慢する姿を楽しんでおられます。

救世主を求めて女性達はスレッドをあげました。

98sage:2007/01/06(土) 18:41:44
sage

99名無しさんのおもらし:2007/01/20(土) 02:48:18
ちょwwww何このネ申スレwwwww
しかも2って事は…
ちょっと前スレいってくるノシ
やっぱ小説はいいな〜

100名無しさんのおもらし:2007/02/11(日) 10:42:08
気体age

101名無しさんのおもらし:2007/02/17(土) 22:58:35
(あ、あと、40分…)
ここは、とある学校の教室。今は6時間目の授業が行われていて、始まってから10分が経過していた。
(うぅ…もれちゃうよぉ…)
そんな中、膝と膝を擦り合わせ、ある迫りくる事態に必至に耐えている女の子がいた。
(おしっこぉ…!)

彼女の名前は水橋清美。高校に通う、ごく普通な学生である。性格はとても真面目で、おとなしい子であった。
(おしっこ…おしっこしたいぃ…)
ここまで清美に尿意を催させた原因は水分の取りすぎのせいでもある。
4時間目は体育であり、とても喉が渇いてしまった清美はペットボトル1本では飲み足らず、丸々2本を飲み干してしまったのである。
そしてなにより、選んだ飲料水がお茶だったからであろう。お茶には利尿作用があり、それは清美の尿意をより一層促進させる。
それほど尿意を感じていなかった昼休みはトイレに行かなかったが、それがいけなかったのかもしれない。
5時間目は移動教室の授業であり、その授業の延長、そして教室までの移動の時間で休み時間が終わってしまい、トイレに行くことが出来なかったのである。

(んん…!)
思わず清美は手でスカートの上から押さえた。おとなしい清美にとって、それはとても恥ずかしい行為であった。
しかし、時間が半分ほど経過する頃には、その姿勢でなければ耐えられないことが多々あった。
「うぅ…」
「…清美ちゃん、大丈夫?なんだか顔が赤いよ?」
隣りの席から話しかけてきたのは、清美の親友である綾奈だった。
「…!!!な、なんでもないよ!大丈夫大丈夫。」
「…そう?もし具合いが悪くなったら、すぐに先生に言った方がいいよ?」
「う…、うん…」
もちろん言いたい。今すぐに先生に言って、トイレに行っておしっこをしたい。
しかし、清美にはそんなセリフを言えるほどの勇気は無かった。
嫌な汗が頬を伝い、体が上気する。
下半身の方はもはや感覚がなくなっているほどで、パンツにも汗をかいている気がするが、何の湿り気なのかも怪しい。
それでも、彼女のダムの決壊だけはなんとか避けていた。

しかし、授業も終盤に差し掛かり、残り5分となった時のこと。
しゅ、しゅぅぅぅ
(い、いや!まだ、まだだめぇ!!!)
とうとう清美の膀胱におさまりきらなくなったおしっこが出てきてしまった。
(止まって、止まってぇ!!)
清美はスカートの上から両手に最大限の力を入れ、おしっこの噴出を防ごうと我慢した。
じゅじゅ、じゅ…
彼女のパンツはかなりぬれてしまった。それでも、最悪の結末はまぬがれた。
(と、止まったぁ…で、でも…もう!)

その時、授業終了を告げるチャイムが鳴った。
「起立!」
清美はもう立つことさえ苦痛であった。中腰のままみんなの礼に従う。
(あ、あと少し!あと少しだから!!)
なんとか立ち上がった清美は両手で押さえながら一歩一歩、トイレに向かった。
廊下を歩いている生徒から見れば、彼女がおしっこを我慢しているのは明らかであった。
しかし、もはや彼女にはそんなことを気にしている余裕は無かった。
(やっと…やっと…おしっこができるぅ…)

だが、トイレに入った瞬間、清美は絶望的な気持ちになった。
3つあるトイレには、全て鍵がかかっていて、使用中だったのである。
「そ、そんな…」
じゅじゅじゅ…
トイレに来ることによりおしっこが出来ると気を緩めたせいであろう。本格的なおもらしが始まった。
じゅ…しゃぁぁぁあああああ
「や、やぁ!!だめ、だめぇぇーーー!!!」
両手で押さえつけるが今度は止まらない。今まで我慢に我慢を重ねてきたおしっこは、とめどなく流れ続けた。
しゃあああああああああ
「あぁ、ぁ…」
彼女は、自ら作ってしまった水溜まりの真ん中に座り込み、泣きくずれるしかなかった。

102名無しさんのおもらし:2007/02/18(日) 03:53:23
おお
オーソドックスでいいおもらしだ!

お疲れ様です

103名無しさんのおもらし:2007/03/04(日) 01:12:36
久々に来たら新作ktkr
GJ!

104名無しさんのおもらし:2007/03/04(日) 13:55:22
おもしろい

105名無しさんのおもらし:2007/03/06(火) 16:41:41
新作GJ!

106名無しさんのおもらし:2007/04/24(火) 22:04:17
とある県立高校では、今期の期末テストがあり、只今数学の真っ最中。テスト用紙に悪戦苦闘ながらに向かい合う生徒を監視役の先生が目を届かせる。教室内はカリカリとシャーペンを走らせる音だけが占めている中、一人の髪の長い少女だけはペンを机に転がしたままだった。テスト用紙も白紙で名前さえも書いてない。
(どうしよう…………おしっこ……)
少女の名は、玲子。二年生である。両手は太股の間に挟まれたまま、体が不規則に左右小さく揺れている。
実は、前のテスト時間のときから尿意を感じていた。休み時間に入ったらトイレに行こう、と心に思っていたが、テストの回収に時間を食って、号令をかけ終わるのが遅れて、さらに今日は肌寒い日のため、トイレは少し混雑していた。間が悪いことに、個室に入れる一歩手前で休み時間終了を告げるチャイムが鳴った。仕方なく教室に戻った。その頃には膀胱にはたくさんの尿で満たされていたのである。尿意はかなり切迫した様子で少女の体を悩ます。
(あっ……いや!)
テスト開始と同時に、尿意が比較的増して、玲子は両手で股間を押さえざるを得なかったのである。テストの終了まで後50分。果てしなき尿意との戦いが口火を切られて始まった。

107名無しさんのおもらし:2007/04/24(火) 22:49:49
開始から五分。尿意の波が引いた今、玲子はとりあえず股間から両手を話して、テストに集中することにした。
(後……45分、頑張らなきゃ)
このまま尿意の我慢に徹していたいが、今はテスト時間中。用紙が白紙のままなら、点数がもらえないのは明らかである。おまけに他の事に集中すれば、尿意も幾ばくかは和らぐかもしれない…。そう思って、右手でペンを握り締め、用紙に文字を走らせる。ただし姿勢はやや前向きに、少し尻を後ろに突き出す恰好で。(ここはこうで…、これに代入して…)
「…………ふぅ……」
体が左右に小さくかつゆっくりと揺れる。スカートから覗く足も控えめに内股気味だ。時々膝がこすり合わされる。
しばらくして後に、(あっ……ちょ、ちょっと待って!だめ…、だめ!)
「……ふぅんっ…」
突然、玲子は左手を太ももの間に差し入れてスカートの上から股間をきつく押さえた。腰が上下に揺れ動く。尿意が暴走して、おしっこをしたい衝動に駆られる。息を止めて、括約筋をきつく締め上げる。
しばらく動かなかったが、左手を机の上に戻すと、肩で深く息をする。
「ふぅ…、はぁ」
(なんとか、おさまった…)
ふと時計を見上げる。テスト終了まで後30分。だんだんと尿意が耐え難いものになってきた。
(やばい、耐えられないかも……)
足はきつく合わされている。腰の揺れも目立ち始めてきた。

108名無しさんのおもらし:2007/04/24(火) 23:26:16
尿意はおさまっては爆発したかのように玲子をせきたてる。常に左手は股間へと押し当てられている。腰の揺れも上下左右に動き、固く閉ざされた口から「……はぁ、……ふぅ」とあえぎ声が洩れている。
テスト終了まで10分。腰が大きくびくん、と跳ね上がった。
「あぁ、はあぁ、ぁん」
(はぁぁぁ、ち、ちょっと待って、待ってよ!おしっこが出る、出るぅ、出ちゃう!)
大きく押し寄せた尿意に股間からおしっこが噴き出しそうになる。ペンを投げ捨てて、スカートをめくってパンツの上から両手で股間をぐいぐい押し上げる。でも、おしっこをしたい衝動は収まる気配はない。その背筋がしびれる快感に、腰がびくびくと痙攣する。
じゅ…………
手先に生暖かい感触があった。わずかに漏れだしてしまったようである。
(このままじゃ、本当に漏れちゃう!どうしよう)
体が大きく揺れ動くせいで、椅子がきしむ音が教室内に大きく響く。玲子の状態に気がついた人もいるだろう。
(もう我慢できない!こうなったら……)
顔を真っ赤にし、左手で股間を強く握り締めながら、尿意により震える右手をゆっくり挙げて、
「先生……トイレに行きたいんですが……」

109名無しさんのおもらし:2007/04/24(火) 23:58:36
「はぁ……、はぁ……、ふぁあ」
股間を左手で握り締めながら、尻を後ろに突き出して内股でよちよちと歩く。右手は壁をつき、不安定な体のバランスを支える。スカートの前がはだけて、誰がどうみてもおしっこを我慢していると見える。
(早く、トイレに……!)
そう気持ちをせき立てながら、無人の廊下を突き進む。トイレまでの距離はまだ遠い。尿意が極限に高まっているため、歩みは普段より遅い。
玲子は、先生に断りを入れて、テスト終了まで5分のというところで、一人教室を抜け出したのである。
顔は真っ赤で、呼吸も荒い。時折、尿意のあまりにあえぎ声が溢れてくる。
トイレまで半分の距離に到達したところでまた、尿意がいっそう爆発した。
「あふぅんっ、んん!」
背筋をびんと伸ばし、両手で股間を力いっぱい握り締めながら、足踏みを忙しなく右左交互に繰り返す。腰もびくんびくんっと痙攣する。
おしっこが漏れ出すのに一刻の猶予もない事を悟った玲子は、最後の手段に出る。
ぐいっ………
パンツを右手で上に引き上げた後、上から左手で股間を包み込んだら、大きく腿上げをしながら、できるかぎり全力で廊下を走り出す。
(漏れちゃう、漏れちゃう、おしっこもう漏れちゃう!)
走るものだから、尿意は核爆発のごとく玲子の体を駆け巡り、腰に強烈な刺激を与えてくれる。
「はぁっ、はぁぁんっ、ぅん!で、出ちゃう!」
玲子の頭の中は、おしっこをしたい!という意識だけが満ちているといっても過言ではない。おしっこが股間から噴き出すのを抑えるのに精一杯だった。

110名無しさんのおもらし:2007/04/25(水) 01:05:27
トイレに駆け込んだ玲子は、急いで一番近い個室へ駆け込む。左手で股間を抑えて足をばたばたと踏み鳴らしながら右手で鍵をかけようとするが、鍵が黴びているため普段すら掛けにくいのに、焦っているせいでなかなか掛けることができない。
「あぁ……、もぅっ!」
いつ噴き出してもおかしくない危機的状況に気持ちが焦って空回りする。
渾身の力を込めると、ガン!という打たれたような音を立てて鍵が閉まる。
(よし…、あとは…)個室の中で便器と向かい合う。便器は和風式だ。
呼吸を荒くし、足踏みをしながら便器をまたがる……が、
じゅ……じゅじゅじゅじゅ
まさにパンツに両手をかけて下ろそうという矢先に股間は尿意に屈してしまったようだ。
「あぁ、ちょ、ちょっと…!」
猛然と溢れ出す尿はパンツを通り抜け、下の便器にと注がれていく。極限の尿意は玲子に対して極上の快感を与える。
「………はぁ」
思わず吐息も共に洩らして、放尿したまま座り込む、………スカートをめくり上げずに。その結果、
「あらっ、やだ!」
尿はスカートを濡らしていく。止めようと股間に力を込めるが、なかなか止まらない。結局、尿を出す快感が勝って、力が入らなくなった。
「はあ………、はぁ」
全部出し終えても、しばらく放心状態にいた玲子であった。
fin.

111名無しさんのおもらし:2007/04/25(水) 01:10:43
えっと、初めて書いてみたけど…恥ずかしいなぁ、おかしなトコあったら、スンマセン

112名無しさんのおもらし:2007/04/25(水) 01:34:00
オーソドックスで良いですなあ。

113ぺりこ:2007/04/25(水) 22:12:47
>106〜110
腰の動かし方とか、喘ぎ声とかが、いやらしくて良いですね!
パンツを引き上げたり、股間を押さえつける仕草も良いです!
こういう、女の子が一人でエッチな言動をしている
お●にーっぽいおもらし話が好きなので、とても気に入りました。

114名無しさんのおもらし:2007/04/26(木) 20:22:52
スレが停滞気味だからかもしれないけど、今142夜までいってる事で合ってるよね?

115名無しさんのおもらし:2007/04/27(金) 01:15:03
■これまでのまとめ
>>67
>>84

■その後の追加分
>>87-91 番外パロディ?(>>92より)
>>101       141夜
>>106-110    142夜

116名無しさんのおもらし:2007/05/08(火) 01:13:22
新作きてたのか
GJ。もっとどんどん書いてくれい

117我慢姉:2007/05/18(金) 05:05:04
くはっ…くううっ…はぁ、はぁ…あううっ、ふう…
姉がまたおしっこを我慢している。
どうせならオナニーでもすればいいのに。
姉はなかなかスタイルも顔も平均よりかなり上じゃないかと思えるが
小さいころから喧嘩ばかりしてきた一つ違いの弟からみれば
どうしても性的対象にはならない
黄ばんだ下着とかの洗濯だってやらされるし、わがままだし
萌えるのに必要な幻想の余地がこれっぽっちもない。
ただただおかしなことにはまってるな〜と思うだけ。

こんなことだから彼氏ができないんだぞ、と心配をしてやったりもする
でも今は姉はそういう時期ではないわけで、姉は今年受験失敗して予備校生。
俺は高校からこっちで下宿してたんで、予備校に通う姉と一緒に暮らすことになってしまった。

実家で一緒に暮らしてた2年前は
姉は部活に熱心な普通の高校生で、こんなおかしなことはなかった
やっぱ受験失敗のショックのせいだろうか。

イスの上にしゃがむ、デスノートに出てくるLみたいな姿勢で
ハァハァいいながら参考書やノートとにらめっこしてる姉
いつもTシャツに、下半身はパンツ一丁。
知らない人がはじめてみたらドキッとするかもしれないが
身内で、だらしない姿を毎日見せられてる弟としてはかなりさめる。
同じハァハァするんなら
まだアイドルやボーイズラブでも見ながらハァハァしてる方がまともなんじゃね?
時々我慢できなくなって、イスから下りて部屋の中グルグル歩いたりしてる音がきこえてくる。
ほんと、おしっこ我慢が好きだな、姉。

118名無しさんのおもらし:2007/05/18(金) 05:07:16
朝出かけてから夕方帰ってくるまでトイレに行ってないらしい。
通い始めて最初は玄関にかけこんできた姉の帰宅の様子を見、
いろいろあって一度もトイレに行けなかったという話をきいて
姉を心配した俺だが、度重なるにつれてわざと我慢しているとわかってきた。
姉は最初冗談混じりに我慢してた方が集中力が高まるなんて言ってたが、
そこで我慢する癖がついたのか、俺が知らない去年の間におしっこ我慢にはまってて
言い訳にしたのかは分からないが、ただ集中力のためにしては
執拗すぎるし、かける情熱が半端ない。最近では我慢状態で帰宅しても
すぐにはトイレに行こうとしない。

下着濡らすくらいならもう諦めてるけど、部屋でもらさないで欲しい。
ここ1週間の勝率は5割を切っている。もらすまで我慢することが増えている。
窓とかないし、換気きかないから、なんとなくニオイが残ってる気がする
芳香剤や除臭スプレーしてても、外から帰ってくるとなんか芳香剤にかくれてた
残り香みたいなのがわかってやな感じ。
イスの上でもらすと、布地にしみこんで残ってしまうし。
もらさなかった時でも、姉の足の汗がしみになってるし。

119名無しさんのおもらし:2007/05/18(金) 05:07:58
はぁはぁ、はぁ、ああっああ、はぁ、
姉が顔に汗をびっしょりかいてこっち来た。早足。
んっ、んっ、んくっ、あふ。
冷蔵庫あけてミネラルウォーターを2,3口のんだ。
それからトイレの方に行って、ドアあけてすぐ閉めてもどってきた。
今度は姿見の長い鏡の前でTシャツをめくっている。
腹の膨れ具合でも見てるんだろう。
何度もちびってパンツが濡れている。どうせ洗うの俺なんだけど、
姉のおしっこ混じりの物を一緒に洗濯するのはいい気がしない。
事前に水洗いするんだけど、毎回おしっこと一緒だと、
洗ってきれいになるはずの俺の衣類が逆に姉のおしっこをしみ込まされてる気分。
女の子が親父と洗濯物一緒なのをいやがる気持ちがなんとなく分かる。
じっとしてられない姉は、はげしく足踏みしながらまだ鏡で腹を見てる。
なんか腹が立ってきた。

120名無しさんのおもらし:2007/05/18(金) 05:08:31
近寄ると、離れてたら良くわからなかったが、姉の腹のへその下の方が本当に少しぷっくり膨れてた。
俺はいきなり押した。
んあうっ!
姉はビクッと痙攣したみたいに尻を後ろに突き出し、くの字になった。
エビかザリガニが後ろににげるところを思い出した。
そういえば昔姉ちゃんがとったザリガニ殺してケンカになったよな。
「出る、出る、出ちゃう、バカ、何すんのよバカ」
姉はガキの頃は、俺と喧嘩するときよくバカ呼ばわりしてきたものだ。ザリガニの時もそうだ。
もう大人といっていい今の姉の口から聞くと違和感があった。パニクったかな。
ヤバいことしちゃったかな、と思ったり、ここでおもらしされたらいやだ、迂闊だったという思い、
見た目に反して手ごたえが固かったおどろきなどが頭の中をグルグル。
姉は両手を前と後ろから股に当てて、全力でおしっこにさからっている。
その指のすきまからしずくが。
俺は問答無用で姉をかかえあげてユニットバスの方に連れていこうとしたが、
残念ながら姉はけっこう体格がいい。身長も俺くらいある。
しかも全力でおしっこを止めようとして体をそらしてたもんだから、
2,3歩歩くとバランスが崩れて転んでしまった。

121名無しさんのおもらし:2007/05/18(金) 05:09:14
ちょうど俺の顔の上に、姉の腹がかぶさった。顔でさっきの予想外に固い反発を感じたと思うと
胸のあたりが熱くなってきた。
駄目押しをくらってとうとう姉の堤防が決壊してしまったわけだ。
俺は胸から腹にかけて、服ごと姉のおしっこを浴びることになった。
まず驚いたのはその熱さ。熱湯かけられてるかと思った。
それから、熱さのせいか、おしっこの流れがはっきりと体感できた。
姉のパンツを伝って顔のほうにも流れてくる。

122名無しさんのおもらし:2007/05/18(金) 05:10:57
プハーッ!
姉がおしっこを終えてしばらくして、俺はずっと姉にのしかかられたままで
呼吸がくるしかったので、息をついた。
すると、俺にのっかったまま動かなかった姉がやっと我に帰って起きあがった。
「もーう!バカ!」
姉は目を真っ赤にして俺を踏もうとする。キレてる。手加減できる状態じゃない。
俺は生命の危機を感じてあおむけになったまま姉の足をかわす。
姉は自分が作ったまだ湯気が出てる水たまりですべってころんだ。
でもってその足がもろに俺のアゴに入った。痛ってー。
「バカ絶対ゆるさない!」
姉は机の方に戻っていった。

おしっこをかけられた全身、クリーンヒットもらったアゴ、この水たまり、
ここから姉の机まで続く姉の足跡のおしっこ。
許さないのは俺の方だ、と思いつつも、後始末のことを考える俺。
損な性格に育ったものだ、俺。

123144夜:2007/06/10(日) 06:22:38
「ようこそ」
深い峡谷の奥、人はおろか動物も近寄る事もかなわない洞窟に
老人は居た。伝説によれば老人は魔法使いのはずだ。
入口からはかなり奥まった、老人が佇む空間は、宙に風船がいくつも浮かんでいた。
何の変哲もない、半透明の、人間の頭より少し大きいくらいのお馴染みのゴム風船だ。
「それが魔法の源なのか」
私が尋ねると、老人は答えた。
「源ではない、これは魔法の結果だ」
そして洞窟の奥を指しうながす。私は奥に進む。
そこは老人の居住空間ではなく、物置のような空間なのだろう。空気がよどんでいた。
こちらにもいくつか宙に浮かんでいるものがあったが風船とは少し違っていた。
形状はほぼ同じだが、不透明で、真っ白で、堅そうな材質だ。
「デスバルーン。知っておるか?」
老人の声だけがやってきた。
もちろん知らない。こちらの白い物体が魔法の源なのだろうか。老人は語る。
「いろんな方向から、じっくり眺めるがよいぞ。それはそれは貴重なものだ
ただし、さわってはいかん」
奥を見ると、白い風船状物体が浮かぶ部屋はまだまだ奥にたくさんあるようだ。
私は巨大な墓地を連想した。石膏で作ったようなこの風船もどきは何なのだろう。
「墓地とな。なかなかいい感性をもっておるな」
魔法で思考を読まれたようだ。私は魔法の力の秘密を聞き出すのをしばしあきらめ、
白い風船を観察することにした。
よく見ると、見なれた風船の縦長の球状とは少し違って、球面がなだらかに
波打っていたり、球としてはいびつだった。さらに観察を続けると、いびつさに
共通性があること、風船の大きさもまちまちなことなどがわかってきた。
奥にすすむほどに、大きな白風船があつまっている。
大きい風船ほどくびれやゆがみが大きくなるようだ。
私は奇妙な衝動にかられて、大きな白い風船の一つに手をのばした。

124名無しさんのおもらし:2007/06/10(日) 06:25:19
「ばかもの!触れるでない
それはフレイン王国B王朝十三代、ド・アウトリキエ王妃のデスバルーンぞ!
見よこのすぼまりの美を」
このあたりの大きな白風船になると、上部がほそくくびれているものと
そうでないものに分かれているが、これはとくにくびれが目立つ。
「コルセットと申してな、こう腰をしめあげることが美しさだった」
不意に見えない力が私のウエストを否応なく閉めつけた。
私は思わず大きな悲鳴をあげてしまう
「無粋な声じゃ」
私は驚いて座りこんだおかげで、王妃のものというデスバルーンを裏側の方向から
見ることになった。こちらは表面がなめらかでなく、球上にえぐった跡や
しわの跡のようなものもあるようだ。
「えぐったわけではない、このあたりの大物はたいていそうなっておるだろう」
また思考を読まれたか。いわれてみればこのあたりにある巨大サイズのデスバルーンは
裏の下方に丸いくぼみがある。
「それはな、子宮じゃ」
私は老人のその言葉で、先ほどからうすうす考えていた想像が
間違っていなかったことを確信した。
これらは、膀胱をかたどったものなのだ。
「さよう。デスマスクというだろう。それを膀胱に応用したものだ
わしほどの魔法の力をもってはじめて、デスバルーンをかたどることができる」
それにしても、これらが膀胱をかたどっているとすると、なんというサイズだろう
「いや、拡大などしてはおらぬ、全てが原寸大じゃ」

125名無しさんのおもらし:2007/06/10(日) 06:26:05
このあたりの代物ともなると、人の頭サイズどころか
両手でかかえないと持てないほどの大きさなのだ。
こんな物が、実在した女性のおなかの中におさまっていたなんて。
私は自分のおなかに、昔のフレインの王妃のデスバルーンが入ったところを
想像した。体格の違いはあるかもしれないが、心臓あたりまできてしまうではないか。
「体格が違うのは確かだな。けれども、小さいのは王妃の方だぞ。
心臓とはなかなか目のつけどころが良い。王妃は心臓に触れるまではいかないが
心臓の鼓動や胃の活動が隣接した膀胱に響いてくるのを感じておったよ」
底は骨盤内に可能な限り精一杯にひろがり、後ろにひかえる子宮の分だけは
ひろがることができずくぼむ膀胱。横方向への限界をむかえ、次は上へと
拡張されていく膀胱。しかし時代はコルセットなるもので女性のウエストを病的なまでに
閉めつけ細めて見せる風潮。王妃の膀胱は、その拷問的な閉めつけのくびれを通り越して上に、
鳩尾までふくれあがっていたのだ。
私は想像して圧倒された。
「このデスバルーンには、王妃がこの状態であった8379年前の6月10日の
状況や知覚がほぼ記憶されている。追体験してみたいか」
想像がつかない。私の感覚や脳では発狂してしまうのでは。
「これは王妃がまだハタチの頃のものだ。ド・アウトリキエ王妃…婚姻前はアーネ皇女
彼女は質においても、頻度においても、年月においても
わが星の歴史の中では10本の指に入る特筆すべき女性の一人だな。
ここ3部屋は、彼女が20代の、コルセット絶頂期のもので占められている」
私は全てを理解した気がした。老魔法使いはその絶大な魔力をもって、
史上の女性の、極度に膨張した状態の膀胱を全て記録しているのだ。

126名無しさんのおもらし:2007/06/10(日) 06:26:16
「それは気の抜けない大変な作業だ。時をさかのぼって再現することは可能だが
知覚等のデータを記録するにはリアルタイムで仕掛けておかねばならん。
それに極上のものを実現したくとも、わしの魔力は女性の排尿を妨害したり
排尿の意志を曲げることには使えない。記録的なバルーンは全て女性自身にゆだねるしかない」
結局、風船は老人の言ったとおり、魔法の源ではなく魔法の結果でしかなかった。
私は大きな失望と、予想外のおどろきとを胸に洞窟を去ろうとした。
「全てを理解したつもりになるのは、まだ早かろう」
老人が佇む部屋まで戻ってきたところで、老人が言った。
こちらには石膏のようなデスバルーンではなく、ふつうの風船が浮かんでいた。
だが、今までの知識をもとに見なおすと、案の定、それらは巨大ではあったが
膀胱の形をしていた。半透明な薄黄色は尿色か。膀胱壁は光を通すほどに薄くのびきっているのだろう。
デスバルーンと違うのは、風船にたえず動きがあることだ。中には収縮し脈動するもの、
じわじわと拡張するもの、実物の体のほうでの変化にあわせてか、前方がゆっくり凹んでから
また元にもどるもの。どれも弾力性とエロティシズムを感じさせる動きだ。
「どうだ、この星には今現在、これだけの膀胱が2クドロン以上の尿を内包して耐えておる
おぬしの膀胱もここに加わらなくてよいのか」
確かに私は、それだけのおしっこを我慢したことは何度かある。
それだけ我慢できるの膀胱の持ち主がかなり限られていることも自分で分かる。
それでも、老人が言ったように、、私の巨大バルーンの実現は、老人に強制力はなく、私次第なのだ。
私の今までの人生でのデスバルーンも2,3個ここに保存されているかもしれないが
それでも老人にできるのは記録すること、味わうことだけ。
おしっこをする自由もしない自由も私次第なのだ。

127名無しさんのおもらし:2007/06/10(日) 06:54:53
……と百四十四番目の夜にシャーリアル王に語ったは、
王の弟で、別の国を治めているシャー・ガマン王でございました。

同じような嗜好に染まる兄弟ではありましたが、弟のそれは兄より守備範囲がせまく、
女性のおしっこ我慢という一点に強く惹かれておられました。

シャー・ガマン王はこれまで、王の権力をもって女性におしっこを禁止し、大量の酒を飲ませ、
学者に我慢の長持ちする研究をさせ、ありとあらゆる形のおしっこ我慢を見ようとしてきました。
普通ではみることのできない、心踊るすばらしいおしっこ我慢が毎日のように生まれたのですが
ガマン王はやがてむなしくなってきました。

というのも、おしっこ我慢のどれもが、すべて王の意にそって動かされた
つくりもののおしっこ我慢だということに気付いたからなのです。

ガマン王は古書文献にあたり、古老を招き、いにしえからのおしっこ我慢の逸話を
集めました。王の満足いくようなおしっこ我慢は数千数万の逸話の中に
ほんの二つ三つしかありません。にもかかわらず、その満足のいくおしっこ我慢は
今までのどんなものより素晴らしい、目が回るほど刺激的なものでした。
王の意によらない、全く新鮮なおしっこ我慢だったからです。


おしっこ我慢を生み出す強制力を持たない、傍観者、収集者である老魔法使い、
それはガマン王の求める理想の姿そのものであったのかもしれません。

128名無しさんのおもらし:2007/06/13(水) 23:00:55
久々の投稿お疲れ様です。

世界観や文章力は素晴らしいけど読解力が無い私には理解不能です。

最近携帯小説が流行っているように、
レベルの低い読み手でも分かりやすい文章の方が
イメージし易かったり共感を得れたりするのではないでしょうか。

123さんの投稿を皮切りに、昔みたいにこのスレが勢いを取り戻して欲しいものです。

129名無しさんのおもらし:2007/06/14(木) 00:15:25
得「ら」れたり。
ある程度の読解力を前提として文章を書くと多彩な表現が可能になり世界が広がります。
平易な語彙を用いることに縛られてしまうと各々の文章が似通ってしまい単調になりがちです。
また、微妙なニュアンスをイメージするためにはそれに相応しい語彙を用いるべきであり、
単純な語句の組み合わせではイメージも薄いものとなってしまいます。
携帯小説は持ち運びに便利であるという理由で流行っているのであり、
簡単な文章しか読めない人で日本があふれかえっているというわけではありません。
そんな時代が来たら日本の先行きは暗いですね。
というわけで私は作者の皆様の思うままに、イメージを膨らませてそれに沿った表現で
奥行きのある世界を表現して頂きたいと思います。

130名無しさんのおもらし:2007/06/14(木) 00:16:07
SOUDANE

131名無しさんのおもらし:2007/06/14(木) 12:52:31
tp://nukinukipicup.2-d.jp/301.html

132名無しさんのおもらし:2007/06/14(木) 21:21:32
DQNが感動しまくって120万部も売れたケータイ小説の一部


「ギャ!グッワ!待ってくれ!待ってくれ!」
 オヤジは、叫んだ。
 「許してくれよ!入れたかっただけなんだから」
 「バキッ!ボコッ!」
 ケンはかまわず殴り続ける。
 「ヒッー!助けてー!助けてー!」
 オヤジが悲鳴に近い叫び声をあげた。
 「お前みたいな奴がいるからいけないんだ!」
 ケンが叫びながら殴り続ける。
 「ギャー」
 オヤジの血があたりに飛び散った。ケンのコブシも血で染まっている。
 「世の中!狂ってんだよ!狂ってんだよ!」
 ケンの形相は、もうフツウではなかった。その様子を見ていた、ミクも従業員も言葉を失ってしまっていた。思わずミクが言った。
 「店長!それ以上やったら死んじゃう!」
 「ガッシ!ボカ!」
 ケンには、まったく聞こえていない。オヤジも失神したのか動かなくなった。
 「キャー、やめて!」
 ミクが叫んだ。
 「あっ……はい」
 従業員が後ろからケンを押さえた。


日本の先行きは暗いみたいだぜ orz

133名無しさんのおもらし:2007/06/15(金) 02:38:36
>>128
>>129

どっちでもええやん。

最大公約数的なというか、最近多い傾向のOMO小説はあまり好きではなく、
昔ネットによく転がってたが今は絶滅しかけてるような古典的なものや
いかにも千夜一夜なシュールなシチュのが読みたいので
個人的には>>128には賛成できない
でもかたくるしく語彙や日本人の先行きまで話を広げるのが
大げさすぎるとおもう

134名無しさんのおもらし:2007/06/15(金) 03:08:48
>>133
>>128の反対意見だからわざと堅苦しく書いてあるんだと思われw

135名無しさんのおもらし:2007/06/15(金) 03:12:44
だから、どうでもいいってば。

136名無しさんのおもらし:2007/06/15(金) 23:19:23
俺は変なシチュエーションが読みたくてここ見てる。
日常とはかけ離れた世界の人もトイレ行くよね?って思うんで。
(人間と生理機能は同じとする)

というわけで小説に書いてはいないが考えたことがあるのは

宇宙人とファーストコンタクト、ということがあったとき。
相手の会場で条約締結なんかするときにトイレはあるのか。

というネタだけおいて立ち去ります。

137名無しさんのおもらし:2007/06/16(土) 00:52:29
相手が宇宙人で、こっちの作法にあわせてくれるのをいいことに
美女宇宙人相手に「これが地球流のあいさつです」と言って
はずかしがるのを宇宙友好の名の元にキスをさせたところ、
その宇宙人たちにとっては唇みたいなところが肛門だったことがあとで判明するという
ニコちゃん大王のようなSFショートを読んだことがあるな

138145:2007/06/22(金) 06:42:19
第11競技は人気の高いあの種目だ。
帝国第5皇女側からは、デュナミス。辺境地方特有の、大きな体格の栗色の髪の少女だ。
エヴォニア侯爵令嬢側からは、なんと侯爵令嬢ニュクシア姫自らのエントリーであった。
第11競技は、通常新人がエントリーするのが恒例となっている。
エヴォニア侯爵令嬢のチームといえば、優勝経験の多いベテランチームであったが
ニュクシア姫が競技に参加するのは、去年輿入れした姉からチームを引き継いで、
今年が初めて。すなわちニュクシア姫自身はたしかに新人ではあるのだった。
とはいえ、チームのクイーンは、新人の顔見せの印象が強い第11競技には普通出ないものだ。
クイーン自らが競う場としては、終盤の第20競技などがふさわしい。
第3競技、第4競技では偉大な姉に劣らない名指揮を見せたニュクシア姫であったが、
今度は一新人競技者としての立場に自分を置くつもりのようだ。これはじつに異例なことであった。

競技場には第11競技のための”ジャスティス”と呼ばれる大天秤が運び込まれた。
天秤の両端には小さな舞台が設えられている。
鐘が鳴り、第11競技の開始が告げられた。赤の舞台には皇女チームの新人デュナミス。
青の舞台には侯爵令嬢チームのクイーンにして新人のニュクシア姫。
デュナミスは身を覆うマントを、ニュクシアは壮麗なクイーンの装束を脱ぎ、係員に渡した。
二人の姿は、股間と腰、そして胸などわずかな部分を黒い革のベルトに締められただけの
裸体に近いものであった。

139名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:42:56
奇妙なことに、あるいは想像の通りといおうか、両者の腹部はまるく膨らんでいた。
おしっこの我慢を争うチームであり競技なのだから、当然といえば当然である。
下腹部をT字に締めつける革ベルトにさからって、二人の腹部はパンパンにはれあがっている。
ベルトの合間からの肉の膨らみは痛々しいほどで、
コスチュームデザインは、おそろしいまでの内圧を誇張するアクセントとしてのためだけに
なされているようにさえ思われる。見事な体格のデュナミスに対し、ニュクシア姫は
姉エレミアに似て小柄である。しかし腹部は決してデュナミスに決して劣るものではなく、
体の比率からすれば畸形のようでさえあった。

さて皇女側の新人デュナミスは、さっそく舞台に用意された台からジョッキを一つ取ると
勢いよく飲み干し始めた。説明するまでもないが、さらなるおしっこの量を確保するためである。
第11競技は、我慢したおしっこの”量”が競われるのである。
もう相当辛いらしく、作りの大きいあどけない顔をしかめて、腰を悩ましくよじりながら、
片足でもう一方の足をこすりながらの飲水だ。
一方のニュクシアは、尿意をまぎらわし、規定の時間までの失禁を避けるため、
強い足取りで狭い舞台をぐるぐる回る。ジョッキには手を伸ばさない。

140名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:43:19
ルールでは、まず競技開始から30分、舞台の上で我慢しなければならない。
事前にどれだけ水分を取ろうと自由であるが、ただし計量までには30分の我慢を経なければ
ならないというわけである。その30分の間に、さらなる水分を摂取することも許されている。
短時間ではおしっこに変わる量はそのうちの一部分にすぎないであろう。しかし
勝利を少しでも確実にするためには、この時点での水分摂取は大きい。
ただし、そのせいで失禁してしまっては意味がない。第11競技において、
計測まで我慢ができないというのは非常に恥かしいことなのだ。
それでも、新人向けの競技だけに、毎回失格者が出ないわけではないが、
優勝経験を誇る侯爵令嬢チームや皇女チームでは新人といえど、ありえない、
あってはならないことである。

新人にとって、この段階での飲水は、リスクが大きい。
まず体が冷える。限界までの我慢をする身にとって、冷えはかなりこたえる。
ただでさえ苦悶の汗を流す肌をほとんど外気にさらし、尿意とは別の不本意な震えに
苦しめられる中である。さらに、水が流れる感覚もまたこたえる。特に肉体的な力だけでの
我慢には限界がある女性にとって、精神をいかに我慢に向けるかというのは
初歩にして重大な問題である。のどを流れる水につられて我慢が崩れてしまうことは予想外に多い。
まだある。計測時に上乗せになることが期待できるほどの飲水であれば、
胃にたまるほどの量になってしまうが、胃の膨張が内側から膀胱を苦しめるのである。
普段なら胃が膀胱を圧迫することなどありえないが、ここまでおしっこをためると
膀胱は見てのとおりかなり上までせりあがって来るのだ。

141名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:43:34
デュナミスは途中何度か中断しながら、ジョッキの冷水を一杯飲み干した。15分が経過していた。
その間ニュクシアは、同じ調子で青い舞台を回りつづけていただけだった。
前押さえは決して禁じられてはいないのだが、クイーンのプライドなのか
押さえるそぶりも、ステップを乱すこともなかった。
デュナミスは”ジャスティス”の向こうの相手が全く水を飲む様子がないので
2杯目を飲むかどうか迷っていたが、手に取った。
わずかに口をつけたが、不意に片手で股間の革を引き上げはじめ、すぐにジョッキを置いて
両手で革を持ち上げた。股間を力いっぱい上に持ち上げるような姿勢で、
T字の間からこぼれるお尻の肉がきゅっと緊張したままになっている。

「イウウウウウアアア!」
デュナミスは急に叫んだ。帝国の女性は我慢しているときに大声など出すと
余計漏れそうになるが、辺境地方には声をあげて尿意をまぎらわせる女性が多い。
育った文化や習性の違いだろう。
辺境地方はおしっこ我慢の競技で優秀な人材を供給している地であったから
辺境女の叫びというのは名物の一つであった。
デュナミスは、さしせまった尿意をくいとめることで、水をのむどころではなくなったのだ。

142名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:43:47
ニュクシアは舞台を歩きまわるのをやめた。計測まで5分だ。
舞台の真ん中で両足をそろえて直立、両手は体の左右にぴったり添え
彫像のようにじっと立ち尽くした。
ここまでくると、多少の振動や衝撃が膀胱を揺らすことになっても、
おしっこの出口にかかりつづける強烈な圧力を、歩きの揺れや押さえでごまかし続けないと
とてもじゃないが出口を閉ざし続けることはできない段階である。
直立不動、しかも両足をそろえ、両手を体にそえるとなると、手でおさえることも、
ずらした脚を見えない程度にクロスさせることもできない、ほぼ無防備状態になってしまう。
過去の名競技者の名を取ってビクトリアのポーズと呼ばれるこの姿勢は
非常なリスクを伴い、しかしだからこそ観客に美しさと気高さを訴えるポーズなのであった。
やはり新人には、そして第11競技には似つかわしくないしろものだ。

143名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:44:42
鐘が鳴った。ニュクシアは、ポーカーフェイスの笑顔で、ヒクヒク痙攣する尿道口を
局部周辺の全筋肉全神経を総動員してかろうじて止めていた。
噴出の衝撃を押し殺すのは毎回うまくいくとはかぎらない中、どうにか5分
クイーンとして見せておきたい虚勢を貫いた。
”ジャスティス”の両端にロープで垂れ下がった水晶の大鉢が
ロープが巻きあがるにしたがって舞台の高さまで上がってくる。
舞台の端に用意された筒の先が鉢に合される。
ニュクシアもデュナミスも、しゃがみこみ、筒のそばに置かれた鍵を手にして、
股間をしめつける革ベルトの錠をはずす。
ここでも油断は出来ない。目前にせまった我慢解禁に待ち焦がれて
あせって錠をはずそうものなら、すさまじい内圧をむりやり締め付けている革ベルトが
圧力ではじけて、開きかけの錠をこわしてしまうことがある。
壊れてしまったら、直すには落ちついていても良くて数十秒はかかる。
おしっこしたくてしたくて、1秒後の解放を焦っている場合、その数十秒をこらえきれず
最後の最後で失禁失格になってしまうこともあるのだ。
しかし、両者最後の冷静さをかきあつめて無事開錠した。

144名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:45:12
!シシューーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!
両膝をついて、股間にあてがった筒の中めがけて、待ちに待った
たまりにたまった大量のおしっこがぶちまけられていく。
おしっこは1M近い筒を流れて、その先の水晶の鉢にながれこむ仕組みだ。
ところが、あまりに我慢に我慢をかさねた高圧のおしっこは、
長さ1Mほどもある筒の向こうでもまだ噴出の勢いをゆるめず、
おしっこの一部が鉢を超えてこぼれてしまった。
これだけ我慢したおしっこなら、たしかに飛距離は1Mですまないことも多いが、
とはいっても弧をえがくので、直線状の筒の中に当たって、こぼれないのが普通だ。
デュナミスのおしっこは直線状に強く噴射しすぎたせいで筒の向こうまで
飛んでしまったのだ。ただし、こんな時のために、大鉢のかなり下にある、
舞台ほどの大きさの水晶の巨大皿がこぼれた分のおしっこを受けとめ、
係員によって鉢に無事戻された。

145名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:45:33
シーーーシィーーーシュイイイーーーー
おしっこの音はいつまでも弱まることなく続く。新人向けの競技ということもあり
量を競うシンプルな内容だけに、量の威力が直接的におしっこの音や長さでつたわってくる。
大きな洗濯籠ほどもある大鉢では、人の1回のおしっこをためても
ほとんど深さは分からないだろう、という予想を裏切って
透明な水晶鉢の中のおしっこは深さを増していく。

”ジャスティス”がだんだん傾く。通常の天秤とは違い、傾いたままになるのではなく、
傾くとその分ロープや滑車の動きによって、支点が釣り合いの位置に動いていく仕組みになっている。
したがって、おしっこの量の多い方、重い方が支点から近くなる。つまり支点が近づいている側が
優勢ということになる。
支点の位置は、なんとずいぶん一方に寄っていた。これでは圧倒的、一方的な勝負だ。

146名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:45:51
会場は重い沈黙に包まれていた。異常事態が起こっていた。
ここまで圧倒的な差がついたことか?それも関係あるといえばある。
数分がすぎ、ようやく激しさが半減してきたおしっこの音だが、
耳をすませば、一方の音しかきこえてこない。ということはもう一方のおしっこは
もう終わってしまったのだろうか。おしっこの音が続いている方の舞台には
支点がずいぶん近づいている。あきらかにこちらが勝者だ。
ショオオオシュウウウウ
勢いは普通になってきたとはいえ、まだまだおしっこは続いているのだ。
相手の方は…
股間の筒の前に股をひろげ、無言でうつむいてしゃがんだまま、筒の先からは何も滴ってこない。
水分補給をした直前の30分にも水分補給をしたデュナミス、
水分補給はしなかったが、体のサイズに対して痛々しいほど下腹部がはれあがっていたニュクシア
はたして勝者は?

147名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:46:49
いや、勝敗をつけるにはまだ早い。
第11競技の決着は、放尿開始から30分後までのおしっこの量で決まる。
一度膀胱をからっぽにしてしまっても、あとからたまったおしっこは30分以内なら
いくらでも鉢に注ぎ足していいのである。

さらに数分。まだおしっこが続いていた方の競技者は、何度かピュッ、ピュッと残りのおしっこを
噴き出していたが、やっと一段落した。しかしこの先まだ両者ともさらなるおしっこを出せる可能性は
ある。まだ時間は20分近くも残っている。
特に水分補給をしていたデュナミスには可能性が残されている。計測の鐘が鳴った後はもう
水分補給はできないので、ニュクシアは入場前にためていたおしっこと、その時まだ
体の中でおしっこになっていなかった水分に頼るしかない。

148名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:47:03
沈黙の数分が過ぎた。異例の展開に、観客は無言のまま息を呑んで見守る。
シィーーーーーシャーーーーーーー
不意におしっこの音が再開した。おしっこを出したのはデュナミスだ。
大柄な、豊かな肉付きの体格に似合わない、あどけない顔が天をあおぎ、
腰まである栗色の髪を振り乱して
両手が膀胱のなかみを搾り出すかのように下腹部をマッサージしている。
30分の待機期間に飲んだジョッキの水のおかげであろうか。
勢いの激しさこそ半減しているが、おしっこは一瞬で終わってしまうことなく、
ほんの数分前に膀胱をからっぽにしたとは思えない量が続く。
対するニュクシアの筒からは、その後おしっこが注がれる気配はない。
”ジャスティス”の支点に動きがあった。支点は今のおしっこを反映して
デュナミス側に動いた。
デュナミスの二度目のおしっこはやがて終わった。
常人を基準にすれば1回のおしっことしては立派な量のデュナミスの2度目のおしっこは、
それでも競技者にとっては大した量ではない、我慢の部類にも入らない程度のものだ。
しかし、一度限界までおしっこを我慢したあと解放された膀胱は、敏感で尿意にデリケートに
なるものである。特に競技経験の浅い新人にとっては一層感じやすくなるものだ。
デュナミスが2度目のおしっこの途中にあげた、例の辺境女特有の尿意の叫びが
敏感になった膀胱の鋭い尿意を物語っていた。

149名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:47:26
舞台での水分摂取を思えば、デュナミスにはさらなる可能性が期待できるが
ニュクシアにはそれほどの追加は期待できない。
にもかかわらず、観客の息の詰まるような期待は、クイーンでもある新人デュナミスに
第11競技史上かつてないほど注がれていた。
デュナミスの2度目のおしっこがおさまってまたしばらくの時がたち、
おしっこ開始の鐘が鳴ってからは15分、計測時間の半分以上がすぎた。
シュ…
直前に水分を摂取していなくて、追加があまり期待できないニュクシアから
おしっこの噴出音がした。
観客が一斉にニュクシアに意識を向け、会場全体の空気が動いた。
音を聞き逃がすまいと、声を発する者はいない。
シュウウウ…シュ、シュウウウ…
しかし、ニュクシアのおしっこにはそれほどの勢いがない。
やはり直前の水分のアドバンテージがあるデュナミスのようにはいかないのか。
筒の向こう側からは、勢いのない尿流がチョボチョボと鉢に落ちて行く。
バチャバチャバチャ…チョロチョロ…バチャバチャバチャ…
尿道の摩擦音は、おしっこに勢いがないためかほとんど聞こえず、
筒から鉢に注がれるおしっこの落下音だけが情けなく響く。
その音さえもとぎれがちだ。
対するデュナミスは、さきほどの、2度目の勢いが半減したおしっこでさえ
落下音にまさる噴出音をひびかせていたのだから、ニュクシアの今のおしっこの勢いでは
デュナミスとは勝負にならない。
さて”ジャスティス”は今、どちらを優勢と示しているのだろうか。
それはデュナミスであった。最初のおしっこで圧倒的な差をつけたのもデュナミスだったし、
2度目のおしっこでその差を一層大きなものにしてしまった。
ニュクシアはデュナミスの2度目のおしっこにさえ勝てそうにない。この差を覆すことは
可能なのか。
いくらニュクシアが新人とはいえ、相手もまだ幼い新人である。
このままでは、チームを率いるクイーンにあるまじき敗北となってしまう。それも、圧倒的な。
チョボチョボチョボチョボ…
勢いのない尿流が続くが、流量が少ないだけに、支点の動きはおそい。
どう見てもこのおしっこがの勢いがこのまま衰えて止まるまでに、支点を真ん中よりニュクシア側に
引き寄せることはできそうにない。
クイーンが、出るのにふさわしくない競技にあえて出場し、手ひどく負けるとなると、
名門エヴォニア侯爵令嬢のチームの名誉は著しく傷ついてしまう。
観客たちはニュクシアをさらに注視した。

150名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:47:54
「アアウウウイイイアアアハ」
デュナミスはまた叫び声を上げた。鋭い噴出音はほとんどないものの、ニュクシアのおしっこが
鉢に流れる音が呼び水になって、またおしっこををもよおしたのだろう。
シュ--ーッ…ショオオオオ…ショロ…
今回はまだあまりたまっていなかったようで、2噴き3噴きというくらいで終わってしまったが
勢いのないニュクシアのおしっこと同時に出ている間は、支点はデュナミスの方にぐんぐん動いて
いった。勢いからも分かるように、一度に出ている量は圧倒的にデュナミスが上なのだ。
ニュクシアは顔を耳まで真っ赤にして、両手を握り締めて、なんとかしておしっこを少しでも
多く出そうとするかのように力んでいる。
勝利を示す支点ははるかにデュナミス側だ。

151名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:48:06
数分が経った。
ジョボジョボジョボジョボジョボジョボ……
ニュクシアの、一見勢いのなさそうなおしっこは、まだまだ出続けていた。
その間、何度かデュナミスが単発的におしっこを噴出して支点を一瞬だけ引き戻していたが、
その戻す度合いはだんだん小さくなっていた。ということは、一度に出ているおしっこの量は
だんだんデュナミスの勢いに近づいているということだ。
そういえば、最初はとぎれとぎれだったニュクシアのおしっこの流れは今はとぎれることがなく、
噴き出す勢いが見えないので気付きにくいが、支点の動きの速さから見ると、一度に出る量も
出始めたときよりはかなり増えているのだ。支点は現在、”ジャスティス”の4等分点の
デュナミス側だ。一時はデュナミス側の端近くまで行っていたことを思えば、互角の地点までの
ようやく半分まで取り戻したというところだ。
しかし今では、姉のあとをついだ新人クイーンの敗北を確信する者はいなくなっていた。
この、勢いはなさそうだがとぎれず続くおしっこには、まだまだこのまま、支点をニュクシア側に
勝ち取るまで続きそうだとを信じさせる確かさがあった。

152名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:48:20
「アウウウエエエエエエイイイイイイイ!」
デュナミスが絶叫をあげた。あいかわらずニュクシアのおしっこはジョボジョボと出つづけている。
支点はあと6分の1で中央に戻るあたりだ。デュナミスは筒の前でしゃがんだまま、右ももと左ももを
上下にずらし互い違いに寄せ合って、どうやらおしっこを我慢しているようである。両手は左右から
ももをおさえつけて我慢を助けている。しゃがんだままで、体を前後左右にゆすり、首は前にきつく
うつむいたままである。おしっこが作られて膀胱に送られるたびにすぐ出すより、
思いきっていくらかためてから出す方がたくさん出せると考えたのかもしれない。
ニュクシアのおしっこの流水音に刺激されながら、叫び声を断続的にあげながらこらえるデュナミス。
しばらくの間、デュナミスの叫び声が続き、そろそろ出していいと考えたのか、それとも漏れそうに
なったのか、デュナミスが何度目かのおしっこを始めた。しゃがむ姿勢を崩してその場を
離れてしまうとおしっこを追加できるのはそこまでになってしまうし、筒の中にうまくおしっこが
できずこぼしてしまった分はカウントされないのだ。
ジョババシュアァーーーーショーーーーーシューーーー
かなりの勢い、かなりの量のおしっこが、今度は1回や2回の噴出で終わらずに続く。
実際、なかなかの量である。ニュクシアのおしっこは今では見た目に反して
かなり安定した量で出つづけているため、デュナミスの単発的な噴出程度では
支点の動きを引き戻せないほどになっていたが、ここでは支点をデュナミス側に
目だって引き戻す勢いを持っていた。この勢いのためにデュナミスは我慢したのであろう。

153名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:48:37
今回のデュナミスのおしっこの量は、あきらかにジョッキ1杯分をおおきく超えていた。
さいしょのおしっこで膀胱をからっぽにしていたあとは、追加の水分がおしっこになるのを
待つだけのはずなのに、ジョッキの分以上のおしっこが出たのはなぜか。
それは、限界までおしっこを我慢した膀胱には、ものすごい圧力がかかることになる。
そのため、腎臓から送られてくるおしっこが膀胱に注ぎ込まれにくくなってしまうのである。
あまり無理をすると、圧力で膀胱から腎臓の方におしっこが逆流して、感染症をおこしてしまう
こともあるのだが、競技に出場するような、おしっこ我慢の素質を認められた者たちは
そんなことが起こりにくい、健康な膀胱を持っており、またそれをより万全に活かせるように
日頃から鍛えているし、十分なケアを欠かしていないのでまず大丈夫であるが。
いったんおしっこをしてしまい、膀胱がからっぽになると、圧力がなくなって、それまで
停滞していた腎臓からのおしっこがここぞとばかりに送られてくるようになるのである。
そうなると、制限がかかっていた腎臓の働きも復帰して、ひかえめになっていたおしっこ製造の
はたらきが回復するのである。おしっこ我慢の競技者でもない限り、なかなか分からない
おしっこのしくみであるが、ただたくさん飲んで長時間待っているだけでは、膀胱にたまる
おしっこの量の増加はだんだん少なくなっていくのである。限界を競うようなレベルの、
膀胱に多大な圧力がかかるおしっこ我慢になってくると、たとえば我慢したあとに手桶一杯の
おしっこをして、その10分後までにもう半杯おしっこをした場合、その人が最初におしっこを
した時刻よりもう10分我慢していたら手桶1杯半分のおしっこを出せるかというと
そうではないのである。一度おしっこをしたあとの10分は、圧力がなくなっておしっこが
膀胱に送られやすい状態に戻ったからたまりやすかったのである。
ちなみに、第11競技でおしっこの量の計測が一度きりでなく、30分の間に出たおしっこを
全てはかるのも、こういうおしっこのしくみが長年の競技の経験でわかっているからだった。

154名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:48:52
デュナミスのまとまった量のおしっこが終わったあとも、まだニュクシアのおしっこは
なおも続いていた。勢いこそないが、かれこれ10分以上も続いているのである。
異様なほど張り出していたおなかにはそれだけの量がおさまっていたのだろうが、
それにしてもこの長さは、ニュクシアが故意におしっこの勢いをおさえているに違いなかった。
ニュクシアが顔を真っ赤にして力をこめていたのは、誘惑に負けて思うままの勢いで
ほとばしらせてしまいたいおしっこを抑制していたせいだったのだろう。
おしっこの出始めも、デュナミスが勢いの激しさのあまり、筒をつきぬけて鉢から
こぼしてしまったことでもわかるように、我慢に我慢を重ねた末の出始めは
とんでもない勢いになるはずなのだ。常人ならば、あまりに我慢しすぎると
膀胱が伸び切って一時的に弾力を失い、ある程度おしっこを出して膀胱が収縮するまでは
逆に勢いが弱るということもあるが、競技者の強靭な膀胱では、我慢しすぎでおしっこの
勢いが弱ることはまずない。それなのに、ニュクシアが、今にも止まりそうな
勢いの弱いおしっこだったのは、最初の激しさを特に念入りに押さえていたせいであろう。

155名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:49:11
さらに驚くべきことは、これこそ第11競技始まって以来の前代未聞のことなのだが、
ニュクシアはおしっこ開始の鐘が鳴り、革ベルトの錠を外したあと、
なんとおしっこをしなかったのである。普通なら少しでも量を稼ぐべく、限界を超えた我慢を
ごまかしながらどうにか30分の待機時間をこらえた競技者は、開始の鐘とともに
おしっこを噴き出すのが当たり前なのだ。中にはそこまで我慢しきれず、失格してしまう者もいる。
ちびる程度ならよいが、革ベルトを一定量以上のおしっこで濡らしてしまうと失格なのである。
それではニュクシアにとっては、すぐにおしっこを始めなくても大丈夫なほど余裕があったのかと
いうと、そんなわけはない。ニュクシアの尿意は、痛々しいほどにふくれあがった下腹部が
はっきりと物語っていたし、やせ我慢で見せたビクトリアのポーズでは、完全に平静を保ち
笑顔をたたえるのが本来のすがただったが、さすがにクイーンとはいえ新人らしい未熟さといおうか
笑顔は不自然にこわばっていたし、直立の姿勢もぎこちなく、爪先立ち気味で、全身のこきざみな
震えは隠し切れていなかった。それだけの尿意に加えて、ビクトリアのポーズでのやせがまんで
尿道口にはかりしれない負担がかかったニュクシアは、革ベルトの錠をはずす動作にまぎれて
精一杯尿道口を押さえて一時の安息を得ると、
今度は革ベルトを脱いで、いつでもおしっこをだすことが可能な、むきだしのあそこをさらしたまま、
おしっこするためのしゃがんだ姿勢で、一滴もおしっこを出さないまま耐えていたのである。
当然、激しい勢いでおしっこをはじめたデュナミスの側に、”ジャスティス”の支点は一気に
動いていった。恒例では、新人同士が同時に出し始めたおしっこの勢いが、支点の行き来で
リアルタイムに観測できるというのが第11競技の大きな醍醐味なのであったが、
ニュクシアは相手の新人と同じ立場で勢いを比べることをしなかった。
おしっこ開始の鐘と同時におしっこを始めなくてはならないというルールはないため
失格にはならない。相手のデュナミスが最初のおしっこを出しきってしまうのを見届け、
おしっこを出す時間30分のうちの半分をじっと我慢しつづけたあとに、ようやくおしっこを
始めたのである。ニュクシアの勢いを殺したおしっこの音でさえ、一度おしっこをすませた
デュナミスが尿意を誘われたほどなのだから、限界を超えた我慢をつづけたニュクシアにとって
勢いの激しいデュナミスの最初のおしっこの音はどれほど辛かったことか。
それでもニュクシアは、心に決めていた15分まではおしっこをしなかったのである。

156名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:49:26
ジョボジョボジョボジョボ…
残り3分を切った。ニュクシアのおしっこはまだまだ途切れずに続いている。
あれからもう一度、デュナミスはまとまった量のおしっこをためて出したが、
わずかに支点を呼び返しただけで、すぐにニュクシアに取り戻された。
支点はついに中央を越え、ニュクシア側にやってきていた。
デュナミスは、最後の逆転をかけて、叫び声をあげながらおしっこをためている。
おそろしいのは、ニュクシアのおしっこは、勢いを自制しているだけに
このままのペースでいつまででも続いてしまいそうなことだ。
我慢に我慢を重ねたおしっこを、勢いにまかせて出してしまうことを自分に禁じている
ニュクシアは、おしっこ我慢の最大の報酬である解放感を思うように味わえないせいか
唇を噛みながら、そして顔を真っ赤にして力をこめながら着実におしっこを続けている。
シュアアアアジャアアアアシューーーシャーーーシュイイイ
デュナミスがためたおしっこを出した。おなかにかなりの力をかけて、勢いを
増しているような音。残り時間はあとわずか、ラストスパートといったところであろう。
ちなみにおしっこ我慢の競技では、競争で使われるラストスパートという言葉が
競争のときと似てはいるが、やや違った意味でつかわれている。
スパートには液体の噴出という意味があるのだ。

157名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:49:45
ジョボジョボジョボ…
色気のないニュクシアのおしっこの音はかわりなく続く。残されたわずかな時間に少しでも
多くのおしっこを出すべくラストスパートをかける気はないのだろうか。
デュナミスのラストスパートの勢いはニュクシアより上で、今回も支点をわずかに戻したが
中央を越えるには至らない。ニュクシアのジョボジョボが少しずつだが着実に無慈悲に
支点をニュクシアの方に進めて行く。
シュッ シャッ
残り時間わずかで、わざと貯めていて出しそこねたら損だ。デュナミスはちょっとでも
出るおしっこは力をこめて少しでも早く出す。支点は中央に近いが、デュナミスは自分の
膀胱の中身がからっぽなのを知っている。わずかな時間に膀胱に送られてくるおしっこだけでは
もう勝ち目がないことは分かってしまう。が、最後までベストを尽くそうと思った。
新人のデュナミスにとっては、水晶の大鉢にためた30分のおしっこの量は記念すべき
初記録になるわけで、勝敗に関係なく全力を尽くす価値はあるものだ。

158名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:50:12
30分終了が近いことを知らせる、30秒前の鈴が鳴らされた。
ニュクシアは同時にぴたっとおしっこを止めた。おしっこが尽きて勢いがなくなったわけではなく
いかにも自分の意志で中断したようすだ。
デュナミスは膀胱に少しでもおしっこが送られてくるのを感じると、すぐ力をこめて
ラストスパートを頑張っていたが、とうとう最後の鐘が鳴った。
同時におしっこをためる水晶の大鉢に水晶の蓋がかぶさる。
ニュクシアはおしっこを止めていたので何の問題もなかった。
デュナミスはまだラストスパートを搾り出していたが、最後のおしっこが筒を伝って
鉢へむかう。しかし、最後の鐘よりあとのおしっこは蓋でさえぎられ、鉢には入らなかった。

159名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 06:51:44
結果を見れば、支点が”ジャスティス”中央から20分の1もずれていない接戦。
おしっこの量でいえば、チーム戦決勝における第11競技の歴代記録と比較しても上位を占める量で、
破れたデュナミスも相当のものだった。
しかし、おそるべきはニュクシアである。鉄の自制のもと、とぎれず15分近くもおしっこを続け、
しかもおしっこを出しきってはいないのである。量はかなりのものだが、まだニュクシアの膀胱には
出されずにのこっているおしっこがあることや、いったん膀胱の中味を少なくして圧力を減らしたあと
再チャージされるおしっこの量にあまり頼っていないことを考えると、普通に第11競技をしていたら
どれくらいの量になったのか、気になるところである。
さらにニュクシアは、第11競技で競われる一定時間内のおしっこの量の他に
他の競技で競われるおしっこの継続時間や腹部の膨張率などでも上位に来ることを
周囲に見せつけたことになる。
第11競技を終えたニュクシア姫は、チームのクイーンの衣装を身に着けた。
破裂しそうなほどにふくれあがっていた、人目をくぎづけにする腹部はまともに戻っていたが
見たところまだ膀胱のふくらみと思われるような曲線が少しのこっているようだった。
今回の記録の量以上にどれだけのおしっこを残しているのかは謎のベールに包んだまま、
ニュクシア姫はエヴォニア侯爵令嬢チームの次の競技の指揮のために自陣に戻っていった。

160名無しさんのおもらし:2007/06/22(金) 07:13:30
>>156
競争→競走

161名無しさんのおもらし:2007/06/26(火) 18:11:42
GJ。次の競技も期待。ただ
×クイーンでもある新人デュナミスに
○クイーンでもある新人ニュクシアに
じゃないかな、間違ってたらごめん。

162名無しさんのおもらし:2007/06/27(水) 01:48:27
久々の超GJ。
だけど二人の名前が若干似てて混乱したから、もう少し変えてみてもいいかも。

163名無しさんのおもらし:2007/06/28(木) 02:26:16
>>161
>>149の3行目ですな。指摘どうも

>>161-162
無駄に長いのを読んでくれてありがとう

164MIDNIGHT MYSTERY:2007/06/29(金) 04:51:54
さくらは尿意で目を覚ました。普段はないことだが
今日は部活で疲れていたせいで寝る前にトイレに行っておかなかったせいだ。
時計を見ると午前3時半。朝まで熟睡のさくらは、こんな時間にトイレに行くのははじめてだ。
正直、こわい。特に幽霊なんかを信じてるわけでもないが、夜の闇にはこわさを感じるのが
人間の生まれ持った性なのだろう。
それに、夜の建物にはそれとは別の、なにかが息づいてるようなあやしさを感じる。
さくらは、相部屋の曜子を起こしてついて来てもらおうかとしばらく迷ったが、やめた。
こんな時間に起こすのはかわいそうだし、逆の立場のとき、起こされるのもいやだ。
でも、真夜中過ぎの寮をトイレまで歩くのは気が進まない。
さくらは朝までガマンしようと思った。が、すぐにそれは無理だとわかった。
いつもグッスリ眠るさくらが目をさますほどだから、尿意はハンパじゃない。
目がさめてねぼけた頭がはっきりしてくると、オシッコが中からちくちくとさくらを責め立てる。
寝ようにも、尿意が気になってじっとしているのもつらい。マクラを股の間にはさんで
少し奮闘してみたものの、尿意はますます気になるばかり。そのうちヤバイ尿意にかわってきた。
女の子は膀胱の余裕とかに関係なく、いったんこうなっちゃうとガマンがきかない。
授業中とかだと、それでもなんとかやりくりしてオモラシは回避するのだが
今回はトイレに行けない状況でもないし、ガマンするにしても朝までなんて
とてもじゃないが長すぎる。というわけで尿意にせきたてられて、さくらは夜の寮の廊下に踏み出した。

165名無しさんのおもらし:2007/06/29(金) 04:52:28
こうこうと闇を照らす明かりはなく、かろうじて視界を確保してくれる程度の小さい蛍光灯が
十数mおきについているくらいだ。消灯時間を過ぎているので仕方ないが、光が届ききっていない
薄闇の中になにか居そうで不気味だ。さいわい今までの3か月はこんな気味悪さを知らずに
すごしてこれたが、夜の寮など歩くものではないとさくらは思った。
でも今はトイレが急務だ。
廊下のつきあたりで、棟を繋ぐ建物に入る。寮は3階建ての棟が3つ、Eの字に繋がっている。
やっとたどりついた。さくらの尿意は緊急を要するモードだったが、
夜の廊下を走るとよけいな恐怖心を刺激しそうだったのでトイレまで普通に歩いたのである。
誰も見てないことをいいことに、両手で押さえながら。
こんな風に人目を気にせずに押さえたのは久しぶりだ。
トイレは棟を繋ぐ建物の、3つの棟にはさまれた2ヶ所に並んである。
3つの棟の端がそれぞれ階段で、3つの階段の間に2ヶ所トイレがあるとも言える。
といっても、個室2個だけというわけではない。それぞれ個室を10以上に、大きな洗面台をそなえた
それぞれ入口も2つある、混雑するサービスエリア並の大きなトイレが2つである。それも、各階に。
さくらは夜用の小さな明かりだけの、だだっ広いトイレに入り、電気をつけた。
なかなか清潔で明るく、電気をつければ夜の不気味さとは無縁の使い心地のいいトイレだ。
なぜそんなにトイレが充実しているかというと、寮だからだ。
全寮制で各学年90人、計270人が生活する寮である
各階2ヶ所、個室で20以上あるとはいえ、生徒は各階90人いる。
そして朝などはみんなが同時にそのトイレを使う。女の子の朝のトイレは時間がかかるもので、
9人に対し2個程度の個室だからこれでも不満が出るくらいなのであった。
さくらは、もし朝までガマンしてたら、待たされたときにオモラシしてただろうと思った。
ガマンできたとしても、トイレまで来るとなぜか気がゆるむもので、
混み合う朝のトイレではおもらしをしてしまった同級生や先輩を何回も見ている。
高校生にもなって、と言いたいところだが、寝ている間にたまりつづけた朝のオシッコを待たされるのは辛いものだ。
今のさくらも寝ている間たまりつづけてとうとう目をさましてしまうほどのオシッコにせかされている身。
朝のオシッコガマンのつらさを思いだしながら個室に入った。
朝と違って、広いトイレが貸し切り状態だ。さくらは個室のドアをあけっぱなしでオシッコを始めた。
こんなところを誰かに見られたら語り草になってしまうかもしれない。
女の園は意外と楽しみが少ないので、他人の噂や陰口が最も一般的な娯楽なのである。
普段さくらに、あけっぱなしの個室で用をたしたい願望があるわけではなかったが、
貸し切り状態のトイレに来て見て、ついついしてしまったわけだ。
オシッコの音が、しずまりかえった深夜のトイレにひびきわたる。広いトイレに音がこだまする。
出している音とかえってきた音のハーモニーを聞きながら、さくらは
そういえばいつも当たり前に音消しをしているのに、と気付いた。貸し切りの解放感のせいだろう。

166名無しさんのおもらし:2007/06/29(金) 04:52:58
無事オシッコを終えたさくらは、部屋に戻ろうとして不審な明かりに気付いた。
トイレの左右には階段があるのだが、他にも小部屋がいくつかある。
物置か倉庫なのだろうと思っていたが、何となく気になっていた。
そのうちの一つに明かりがついていたのである。こっちがわのトイレではなく、
向こう側のトイレの横だ。来る時は向こうのトイレの明かりかと思っていたが
良く見ると向こうのトイレの入口2つの他にも明かりがある。
さくらは今使ったトイレの電気を消し忘れていたことに気付き、あわてて消して夜用の明かりだけにした。
これだけ広いトイレを明るくする電気をつけっぱなしにしてたら、かなりの無駄づかいになる。
ばれたら反省文くらいじゃすまなかっただろう。
さくらは貸し切りトイレの解放感でかなり気分が大きくなっていたので
夜の建物の不気味さも忘れて、ふだん気になっていたその部屋を見てみることにした。
もし誰かが中にいたときは、ねぼけてトイレとまちがえたふりをすることも考えた。
かなりのこわい者知らずだ。

167名無しさんのおもらし:2007/06/29(金) 04:53:29
さくらがノブに手をかけると、カギはかかってなくてあっさり開いた。
ドアをあけたとたん、さくらは間違ってトイレのドアを開けたのかと思った。
というのも、入った瞬間、オシッコのニオイがしたからだ。
しかし中を見ると、トイレほど広くはないただの部屋だ。
机や棚などがあり、ノートや雑物、布などが乱雑に置かれ
なにか部室か生徒会室を思わせるような様子だった。
オシッコのニオイはいっそうさくらの鼻をつくが、その元となるものは
見当たらない。部屋の奥についたてがあるので、さくらはおそれ知らずの好奇心で
その向こうをのぞいてみた。すると……

168名無しさんのおもらし:2007/06/29(金) 04:54:01
オシッコのニオイの原因はまさにそこにあった。
プラスチックのタライがいくつかあり、その中に濡れた衣類が投げ込まれている。
ジャージやスパッツ、ジーンズごと裏返しになった、びしょぬれのパンティ。
さくらはこんな脱ぎかたをしてはいけないとしつけられてきたし、
それをこんなふうに放置したままなんてもってのほかだ。
裏返しのままで、陰毛がついているものさえある、
しかも一度に脱いだことが分かるパンティとその外の着衣との重なり具合が
この上もなくだらしなく、しかしなまめかしく見えた。
パンティはもちろん、その外のジャージなどもたっぷりオシッコを含んでビショビショだ。
そして、そこからたちのぼる、むっとするようなオシッコの蒸気とニオイ。
だれがオモラシしたんだろう?それにしてもこれは一人じゃない。
濡れた衣類は10人分くらいはありそうだ。
さくらは、誰か一人がオモラシ衣類を何回分もためておいたとは考えもしなかった。
というのも、衣類はどれもまだなまあたたかかったからだ。
ということは、これらの衣類を濡らすオシッコは、ついさっき出されたばかりのものなのだ。
そうなると、衣類の持ち主たちはまだ近くにいるかもしれないし、すぐ戻ってくる可能性も高い。
しかしさくらは、あまりの衝撃的なできごとを前にそんな心配など頭から吹っ飛び、
濡れた衣類を探って持ち主の手がかりを探そうとしていた。
衣類は、つかめばまだなまあたたかいオシッコがしたたるほどにビチョビチョで
たらいの底には染み出たオシッコが黄色く何cmもたまっている。
普段のさくらなら、オシッコに対する変な趣味などないし、
他人のオシッコを触って平気ではいられなかったはずなのだが、
今は何か手がかりをさがしたくて夢中で、オシッコの汚さを忘れてしまっていた。
ガタンッ!
さくらは心臓が止まるかと思った。

169名無しさんのおもらし:2007/06/29(金) 04:55:05
衣類の持ち主が帰ってきたわけではなかった。さくらが探すのに夢中で
気付かず少しずつ押していたタライがついたてを押し、ついたての位置が動いたのだった。
しかし、これでさくらは正気にかえった。
持ち主にみつかったら、こんな恥かしいものを見られたと分かると
ただで済むはずがない。相手が一人でも、こちらは一年生でまだ勝手が良くわからない事もある立場の弱い身。
まして相手はどう見ても4,5人どころではなさそうなのだ。
それに、相部屋の曜子がもし起きてたら、長い間帰って来ないさくらを心配するかもしれない。
さくらは急いで部屋を出ると、帰りにもう一度トイレに寄っておしっこだらけの手を洗い、
それから自室にもどった。相部屋の曜子はあいかわらず寝息をたてている。
時計を見ると4時を回っていた。30分近くも部屋を離れていたことになる。
よく考えて見ると、衣類の持ち主たちは、さくらがあの部屋に入る少し前までは
いたはずだし、朝あの部屋に明かりがついていたら目立つから、朝までには消しにくるはず。
となると、あの濡れた衣類の持ち主はどうしているのだろう。あの衣類はどうするのだろう。
そして誰だろう。寮の住人で、学校の生徒のはずだ。朝になったら様子を見てみようか。
でも、もし中をのぞいた痕跡が残っていて、警戒されているとしたら
興味を示す態度はやぶへびになってしまう。
さくらは気になって気になって頭は寝つけず冴えていく一方だった。
さくらは、この調子だと、朝までオシッコをガマンしてたほうがまだ眠れてたんじゃないかな、と思った。

170MIDNIGHT MYSTERY:2007/06/29(金) 05:03:08
おわり

おもらしや我慢の詳細はなくて
でも確実に、ただごとではないおもらしがあったという結果だけ存在している
というおはなし。

171名無しさんのおもらし:2007/06/30(土) 06:41:38
春の出水がおさまったあとの最初の満月は
川の女神がしずまったことを感謝する祭りの日
この日、村の乙女はおしっこをすることができない
前日の夜明け前、村の乙女は鎮守の森の脇の小屋にあつまる
この祭りの日のための清めの小屋は、しきたりを伝える老婆の他は
若い乙女だけしか立ち入ることをゆるされず
乙女たちはここで互いに祭りの晴れ着を着せ合う
晴れ着の裾は乙女の股をしっかり潜って帯にしまいこまれ
帯は神社謹製のこよりであちこちをしっかり止められる
こうして村の乙女は、その日勝手におしっこをすることはできなくなる
両脚の間をぴったり覆う裾布はおむつのように股を包み込み
日頃のように裾をまくって気軽に小用を足すことをできなくしている
おしっこをしようものなら、すべて裾布にしみこんでしまう
裾布をほどくこともできない
帯にしっかり挟みこまれていて
帯をゆるめれば帯を留めるこよりが切れてしまうからだ
こうして村の乙女はおしっこをがまんする一日を送る
一日おしっこをしないですごすことは難しい
乙女たちは夕刻までもてばいい方で、日の入りまでに
多くの晴れ着は濡れてしまう
だが濡れていても、祭りの日のうちはこよりを切ることはゆるされない
なるべく長く濡らさずにいるために、乙女たちは前日の着替え前に
できるだけ遅くに厠をすませる
祭りの前日の月をかわやみ月と呼ぶのは
乙女たちが日の出前に沈んでいく満月前夜の月を
厠で観ながら小用をたすことに由来する

172名無しさんのおもらし:2007/06/30(土) 06:42:15
夜に入るといよいよ祭りは佳境となる
ここまで晴れ着を濡らさずにきた乙女たちの動きは自然になまめかしいものとなり
せつない吐息が混じる
例年の祭りの実績から、ここまで残りそうだとされた八人の乙女には
特に立派な晴れ着が着せられている
この八人に選ばれることは村の乙女にとってたいへん名誉なことであった
しかし八人に選ばれて日の入り前に濡らしてしまうのはたいへん不名誉なことでもあった
選ばれない乙女は選ばれるために
選ばれた乙女は日の入りまで長らえるために
日頃から人知れずおしっこをこらえる力を鍛えているのであった
満月の元、村では選ばれた八人の乙女がいつ晴れ着を濡らすかで
さまざまな吉凶をうらなう
選ばれた八人はすなわち神意をあらわす巫女の役割である
濡らす刻限が遅いほど、その乙女に割り当てられた事柄は吉なのである
選ばれた乙女の役割は重大だ 自分の思いだけできままにおしっこがまんを
あきらめることは許されない
もっとも、この祭りで晴れ着を長く濡らさずにいられるのは誇らしいこと
おしっこがまんをあきらめる乙女はいない
村人たちにとって、乙女たちが長くがまんしてくれれば吉となると
乙女たちをそっとそっと丁重に扱うのかというとそうではない
これこそ祭りの大事なところ
村人たちは一生懸命がまんを続ける濡れてない乙女に
お神酒を勧めたり、おなかをなでまわしたりと
おしっこがまんをいっそう苦しめることをする
より辛い目に逢いながら晴れ着を濡らさないでいれば
その乙女に割り当てられた事柄は大吉となるとされている

173名無しさんのおもらし:2007/06/30(土) 06:43:27
今年はおしっこがまん村一番と評判の娘に
クジで割り当てられた晴れ着は黄色の飾り模様の晴れ着
一番期待されている、豊作を占う巫女役の晴れ着だ
村人は大豊作を願って、黄の晴れ着の乙女にこぞってお神酒をさしだす
巫女役はさしだされたお神酒を断われない
もう何十杯飲み干したことだろう
夜明け前からのおしっこがまんに加え、日の入り後はたくさんのお神酒
悶えながら飲み干す間にも、丸くパンパンのおなかをなでまわすいくつもの手
黄の晴れ着の乙女は村人の期待にこたえ、夜が更けてもまだ
晴れ着を濡らさない
一方濡らした巫女役の乙女はそこで荷が下りるかというと違う
お神酒やなでまわしからは解放されるが
いったんおしっこが出始めても、晴れ着を濡らすことをできるだけ食いとめなくてはならない
濡れ始めが早いほど凶であるように、濡れが大きいほど凶になってしまう
濡らしてしまった惨めな身でも、楽になってしまうわけにはいかない
紫の飾り模様の晴れ着の乙女は、今年始めて八人にえらばれた、まだあどけない娘
大任に緊張しながら祭りの日を過ごすも、昼過ぎにはもうおしっこががまんできなくなった
日の入りまでもたないのは恥かしいことなのに、選ばれた巫女役が昼過ぎで濡らすなんて
前代未聞の椿事だ
紫の晴れ着の乙女は真っ青な顔で死に物狂いで頑張ったのもむなしく
村をめぐる輿の上で濡らしてしまった。日は傾きかけていたが日の入りにはまだ遠く
今年は村人の病気が心配される年になりそうだ
紫の晴れ着の乙女は裾布から染み出してしたたる前に
どうにかおしっこを止めて、それからは日の入りまでがまんした
濡れた感触を感じながらおしっこをがまんするのはいっそうつらい
お神酒やなでまわしがないことを救いに、日の入りから満月が沈むまで続く祭りの間
少しでも病の卦を悪化させないよう頑張る紫の晴れ着の乙女
満月が沈むのを目前に、とうとう最後の黄の晴れ着の乙女が晴れ着を濡らした
あれほどのお神酒と執拗ななでまわしに耐えて一番最後まで耐え抜いていた
最後にはなでまわしはおなかだけにとどまらず、裾布ごしに女陰を突かれることも増えた
巫女役が月の入りまでに濡らさないまま耐え抜くと、大凶になってしまうといわれている
そのため村人は月が沈み始めると、まだ濡らしていない乙女を狂ったように責め立てる
こんなとき巫女役は故意にがまんをやめてしまうとこれまた災いをもたらすと信じられていて
乙女のほうでは猛攻を前に勝ち目のない孤立無援でも最後までがまんを試みる
そして今年も無事、村人と黄の晴れ着の乙女の全力のぶつかり合いの末
無事、大凶を避けることができた
村一番のおしっこがまんの娘は
いっそうみがきのかかったおしっこがまんの力を見せつけつつ、
かつてない大豊作の卦をもたらしてくれた

174148夜:2007/07/02(月) 03:25:00
何度も漏れそうになりながら必死で押しとどめて来た百合子
部屋のカギを開けるのももどかしく
土足もおかまいなしで待ちに待ったユニットバスめがけまっしぐら
日付が変わっての帰宅
昼過ぎからの長すぎる辛抱が
ついにむくわれる解放
濃い黄色が洗面器を渦巻いて満たしてく

175名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 03:25:33
女友達数人との日帰り強行ドライブ
早朝の眠気ざましのコーヒーは
昼過ぎの百合子の膀胱で
十分過ぎる重さに変わった
尿意に悶える女数名
ルートにトイレのあてがない
ガソリンスタンドで裏切られ
やっと見つけた商店で断わられ
路肩での誘惑だけはかろうじて振りきって
沿道の喫茶店でようやくトイレに巡り会う


たまりにたまったオシッコを前に
注文もそっちのけではじまる順番争い
あきれてしばらく注文を待機するマスター
午後3時過ぎ
人心地をとりもどした女数名
しばし休息、ドライブ疲れと我慢疲れを癒す

176名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 03:25:52
百合子は密かにオシッコ我慢が好き
尿意に混じる快楽や、我慢のすえの解放感も嫌いではないが
オシッコ我慢の記録を残すことが何より好きだった
記憶をたどれば即座にいくつか思い出せる
199X 幼稚園のとき  春のピアノの発表会 初の会場と本番の不安でトイレに立てなかった 
199X 小学5年生のとき 学校でわざと一度もトイレに行かずにいられた中で一番つらかった冬の日
199X 中学1年生のとき デート中飲んだ大型コーラ等々の猛攻に帰宅まで耐えぬく
200X 大学1年生のとき 一人暮らしで計量に耽る日々 酔いと我慢の両立に成功した最高記録1000突破の夏
200X 大学2年生のとき 花見の二次会を途中で帰って達成した、現・自己ベスト1310


忙しくなり、故意のオシッコ我慢に耽ることから
いつしか遠ざかっていた百合子
久々に本格的なオシッコ我慢と再開
故意でない自然な状況
まちがいなく、今後今日の我慢のことは思い出すだろう
喫茶店のトイレの便器を目前にして
みんなの頭にあったのは
「オシッコしたい」という強い想い
百合子の頭には
「はかっておきたい」という強い想い

177名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 03:26:23
百合子は久々すぎる本格的な我慢に魅せられ
トイレで後者の想いを取ってしまった
はかるには、場所や道具が必要で
百合子はこのためとうとう今日一日
一度もトイレを使わずに耐え抜くことになったのだ


もらしてしまっては台無しだ。はかれる時まで無事を保ってなければならない。
すでにピンチの百合子
過去のオシッコ我慢の記憶で自分を勇気付け
はかれる時まで数時間は先のはずの
それまでのオシッコ我慢に壮絶な覚悟
不本意なアイスティーを笑顔を装い流しこむ

178名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 03:27:03
トイレが遠い
百合子にとって、オシッコをはかれないトイレはトイレではない
一人だけ限界間近の尿意を隠したまま
誰にも言えない孤独な戦い


夕食はレストランで4時間ぶりのトイレ
もうどうしてももちそうにない百合子は空のペットボトルをこっそり持ちこむ
全部でなくても、せめて一部だけでも
下着を脱いでボトルの口をあてがう
駄目だ
これまでの経験で、八割方はこぼしてしまうことが予想できる
あきらめてトイレを出る百合子
もう我慢できない
早く自室のトイレに
ドライブ先 すぐには帰れない
少しでも早く出発を
レストラン 食事はこれから
隠すのがだんだん無理になる
発言が投げやりになってくる
百合子は疲れが出たとごまかす

179名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 03:28:13
食事が済んでも誰も急がない
みんなはここでもトイレをすませて
あわてる理由は何一つない
百合子はオシッコ時間の時間で自己ベストを上回りそうだと思う
今まで時間は重視してきてなくて
長時間といえばせいぜい
学校でオシッコしない、出先でオシッコしない、の時の副産物
もらしてしまったらせっかくの記録がだいなし
それだけを支えに、トイレを意地でも使わない百合子


帰り道。来た道と同じく
トイレのあてがない
頼みの綱の喫茶店が閉店時間
ディナーの水分がこたえる
再び我慢大会の様相を呈する車内
人知れず、もっと長く、もっと辛い我慢をしている百合子
おおっぴらに仕草に出せるのが唯一の救い
どうせトイレを使わない百合子には
トイレに立ち寄るタイムロスがない分
自室のトイレに帰るのが少しでも早まるのがもうひとつの救い

180名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 03:29:01
とはいっても
みんなの総意はトイレ探し
かなり近場に帰ってくると
時刻はもう夜中
目当てはコンビニかファミレスか
ファミレスになってしまった日には
すぐ帰るわけにいかず
タイムロスが大きすぎる
コンビニを強く勧める百合子だが
大の女が数人もゾロゾロとトイレを借りる図はないだろう、と
結局ファミレスへ


涙をしのんですませたフリを繰り返し
破裂寸前の膀胱をかばいながらおしゃべりに相づち
翌日の仕事を理由に、どうにか早めに切り上げさせる

181名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 03:30:14
ここまで帰ってくれば、あとは自室まであとわずか
そうはいかない
家までの送迎の順を考えると
百合子の家に回るのはあとのほう
受け答えするのがせいいっぱい
人数が一人減り二人減り
シートを一つ独占できるようになると
自然を装ったつもりで両脚交差、すりあわせ
ミラーで気付かれ
友人がトイレのためにコンビニに寄る提案
早く帰る方がいいと主張するも
友人たちもコンビニに用がある


コンビニで降りる一歩
どうとう百合子の下着に熱さが広がる
どんなつらい我慢でも
自己ベストの1310のときでも
ちびったことのなかった百合子
とうとう限界
もう一歩降りるまでに、さらに熱さが広がる
ひざの力が抜け歩けない
パニック

182名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 03:31:19
おしっこは食いとめたが、冷や汗もひどい
両方から支えられて病人そのもの
使用許可も友人がとり
トイレまではこんでもらう


中では
せっかくあと一歩で自室に帰りつける
ここまでの思いをしていながら
はかるのをあきらめたくない百合子
ジーンズを脱いでしまうとはく労力に耐えられそうになく
ここは脱がずに両手押さえで波をやりすごす

183名無しさんのおもらし:2007/07/02(月) 03:35:40
何度も漏れそうになりながら必死で押しとどめて来た百合子
部屋のカギを開けるのももどかしく
土足もおかまいなしで待ちに待ったユニットバスめがけまっしぐら
日付が変わっての帰宅
昼過ぎからの長すぎる辛抱が
ついにむくわれる解放
濃い黄色が洗面器を渦巻いて満たしてく


この日のオシッコ我慢は
百合子の膨大なオシッコ我慢の記憶と記録の中でも
特に強く焼きついたに違いない

184名無しさんのおもらし:2007/07/14(土) 10:59:40
「これはどういったわけでしょうか!?…奇跡の無敗マスター・怜美
まさかの第1ゲームロスト」
「記録によりますと、マスター・怜美がデラックスピドルでゲームを落としたのは
597ゲームぶりということです」
「今回の対戦相手、ヴィクトリアの意気込みにはただならぬものがありました
前マスターのプライドをかけて、マスター・怜美の無敗伝説に4度目の挑戦でしたが」
「とうとう攻略のすべを見つけたというわけでしょうか。挑戦者ヴィクトリア、
悲願のマスターの座、奪還なるか?」
「それにしてもヴィクトリア、まだ1ゲーム目というのに、かなりの疲労がうかがえます」

185名無しさんのおもらし:2007/07/14(土) 11:01:00
○ 「…まさか、そんな手でくるとは思いもよらなかったわ」
● 「あなたの切札はどうやらこれで封じられたようね、レイミ」
○ 「”高貴なるスペードクイーン”の異名を持つあなたが、ここまでのことをするとはね」
怜美は自分のデッキのカードを上に弾き飛ばす。第2ゲーム開始だ。
無敗記録の続いていた怜美が先手をとるのは数ヵ月ぶりである。
ヴィクトリアも同様にカードを弾き飛ばす。両者の手から飛び出すカードが描くアーチが
交錯し、それぞれ相手の手におさまっていく。
● 「デラックスピドルをけがす、いつわりのマスターを引きずりおろすのは私のつとめ」
相手に渡ったカードがもう一度同様にして元の持ち主に戻る。
○ 「けがす?この私が?」
●「当たり前。私たち上位ランカーの対戦では、勝率はかぎりなく5割に近くなるもの。
あなたの不正は認めるわけにいかない」
カードの応酬で、一枚だけ手許に残した相手側のカードを表に向けて前に出す。
ヴィクトリアはスペードのQ、怜美はダイヤのA。
○ 「私の力は圧倒的だけど、それは不正じゃないわ」
両者、手許のカードを素早く5つの伏せたパケットに分け、それらを素早く入れかえる
○「私の力が不正と言うなら、誰もが納得いく形ではっきり示さなきゃいけないわ。できるかしら」
先手の怜美がヴィクトリア側の5つの山の一つを脇にどける。ヴィクトリアは黙ったまま
真剣な表情で怜美側の山を同様に一つ脇にどける。
○ 「あなたが最初の対戦のうちにわたしの力の見当をつけたのはさすがだわ」
怜美は手許の4つの山の上のカードをめくった。ヴィクトリアは先ほど脇にどけた怜美側の山の
上の一枚をめくる。スペードの8。表を向いた怜美の山の4枚から、8より小さかった3枚を取り
慎重に自分の手許にならべた。口数の多い怜美に対してヴィクトリアはカードの扱いに
細心の注意を払ってか寡黙だ。
○ 「そしてやっと私の力を防ぐことに成功したわけね。4度目の正直ってところかしら。
それにしても、まさかこんなばかげた方法でくるとは思いもしなかったわ」
今度は怜美がヴィクトリア側の脇の山をめくり、ヴィクトリアの4枚をすべて手許に取って並べる。
ヴィクトリアは眉をしかめて怜美の手許をにらんでいる。

186名無しさんのおもらし:2007/07/14(土) 11:01:32
「マスター・怜美は今回はバックフォース狙いでしょうか」
「赤の奇数カードを一列に集めてますから、ホップの役の点数は確実に手に入れつつ
出方次第で臨機応変に上の役にランクアップできる手ですね」
「久々にゲームを落としたせいか、珍しく堅実な手です。一方ヴィクトリアはというと
スペードのキングも10もあるのに端に離していますね。」
「この状況ですと、マスター・怜美を上回るためにはデートなどの役では足りませんから
クイーンズC以上を狙わなくてはなりません。」
「確実に高得点が狙えたロイヤルを捨てるとは、こちらはリスキーな戦法できました」

187名無しさんのおもらし:2007/07/14(土) 11:02:21
○ 「クイーン狙いが見え見えね。私の力を防いだといっても、やっと同じ条件に立ったにすぎないのよ
戦法で失敗してたんじゃ、意味がないわね。いただくわよ」
怜美はヴィクトリア側の並べられたカードの、端の孤立したハートの5を、自陣のクローバーの4とハートの6の
間に並べた。
○ 「ほら、まわりまで注意がゆきとどいていない。私の力を封じることだけにとらわれて
他のことを考えてなかったんでしょう。」
ヴィクトリアは、怜美の言葉に耳もかさず、怜美側のカードを睨んでいる。
スペードの10を取り、自陣のスペードの10とダイヤの10の隣に置く。
○ 「今更パワープッシュで稼いでもせいぜい5点上乗せにしかならないわよ。
終盤まできてこんな悪あがきなんて、計画的で華麗な戦法を誇った”スペードクイーン”が
見る影もないわね。無理もないけど」
怜美は残ったカードをめくり、赤の奇数の列をさらに伸ばす。ホップから上位役のペース、
さらにPダンスと、より高得点の役を作っていく。

188名無しさんのおもらし:2007/07/14(土) 11:03:54
ヴィクトリアは目をきつく閉じた。
○ 「このままだと、あなたがデラックスピドルをけがしちゃうんじゃないかしら!」
ヴィクトリアの番だが、ヴィクトリアはまだ目を閉じたままだ。
(オシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコしたいオシッコしたいオシッコオシッコ
オシッコオシッコオシッコしたいオシッコオシッコオシッコでちゃうオシッコがまんオシッコがまん
オシッコオシッコオシッコオシッコもれるオシッコもれちゃうオシッコもうだめオシッコオシッコだめ
がまんオシッコオシッコもれるもれるオシッコしたいオシッコああオシッコオシッコかみさまオシッコ…)
○ 「フフフ…大丈夫なの?まだたったの2ゲーム目なのに。」
(ああオシッコオシッコしたいオシッコしたいオシッコしたいオシッコオシッコオシッコオシッコ
オシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコ
オシッコオシッコオシッコオシッコオシッコ!オシッコ!オシッコ!オシッコ!だめオシッコがまん
オシッコまだオシッコオシッコがまんオシッコオシッコオシッコオシッコがまんオシッコがまんがまん…)
ヴィクトリアは、やっと目を開け、額ににじんだ汗を拭いて、硬直させていた体を動かした。
カードをめくって端の方にならべ、次に怜美側のカードを取る。
○ 「そこを取って私の役をPダンスからペースに下げる悪あがき?考えが足りないわよ」
怜美は、カードを取られて短くなった赤の奇数カードの列の穴を、ヴィクトリア側のカードから
一枚とって埋める。

189名無しさんのおもらし:2007/07/14(土) 11:04:48
○ 「ここはほら、ななめが効いてるからそっちのダイヤがもらえるわ。そうするとほら
取られる前よりもっと上の、PPダンスの役に上がる。どう?と言っても考える余裕ないかしらね」
(オシッコオシッコオシッコオシッコオシッコもれそうオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコ
オシッコオシッコはやくオシッコオシッコしたいオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコ)
○ 「やっぱりいっぱいいっぱいで余裕ないようね。私の力…心を読み、戦法を読み取る力は
こんなとんでもないやり方で封じられてしまったけど、あなた自身の集中力がなくなってしまって
自分の戦法を組みたてることも私の戦法に手をうつこともできなくなったんじゃ意味ないと思わない?」
(いきたいオシッコはやくオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコ
オシッコオシッコはやくオシッコオシッコしたいオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコ)
○ 「さあ、このゲームはあとあなたの番で終わりよ。早く済まさないとね。フフフ
どうせ勝ち目がないんだし、このまま負けのわかった勝負を1セット続けるかしら?」
(オシッコしたいオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコオシッコ)
○ 「ストレート勝ちでもあと5ゲームかかっちゃうけど、大丈夫?」
(はやくもうオシッコオシッコでるオシッコでちゃうオシッコでるもれるオシッコオシッコオシッコオシッコ)
○ 「前代未聞のタイトルマッチ途中棄権?棄権理由はとても言えないわよね」
(オシッコオシッコオシッコ!オシッコ!オシッコ!おねがいもうほんとオシッコオシッコオシッコしたいオシッコ)
○ 「続けても、休憩が取れる1セット終了まで長いわよ。それにこのままじゃ
最初のカード交換も失敗するんじゃない?」
(オシッコオシッコオシッコ!オシッコ!オシッコ!オシッコ!!オシッコ!!)
● 「では…このカードを…いただくわ」

190名無しさんのおもらし:2007/07/14(土) 11:06:58
「ここで2ゲーム目終了、マスター・怜美は”スペードクイーン”のお株を奪う計画的戦法で
PPダンス+トゥーシャイ+プッシュ×3でなんと140点!一方ヴィクトリアは
1ゲーム目の勝利で精神力を使い果たしたのか、途中手が止まりがちでした。
日頃の計画的戦法とはうらはらなリスキー戦法が裏目に出て、ロックトとパワープッシュでわずか25点」
「おや、ヴィクトリアがなにか指さしていますよ」
「孤立したクイーンのまわりをなぞっていますが…」
「ああ、これはまさか!?」
「何でしょうか?」
「ああっ、そうです、間違いありません!これはレディース・ルーム。特別な役です」
「ええっ、あ、本当だ、クイーンのまわりを遠巻きに囲む壁の12枚が全部違う数字だ」
「一見したところ役に見えませんが、麻雀でいうところの国士無双のようなものですね
このレディース・ルームの点計算はどうでしたか」
「レディース・ルームは相手側の得点が全て流れこんできますね。ということは
マスター・怜美はなんと0点!ヴィクトリアは165点でまさかの逆転勝利。2ゲーム目も取りました」

191名無しさんのおもらし:2007/07/14(土) 11:07:24
○ 「あなた、冷静さを残していたのね」
(オシッコしたいはやくオシッコしたいオシッコオシッコオシッコしたいオシッコオシッコオシッコオシッコ)
● 「もちろんよ、レイミ。精神統一やちょっとした考え事程度ではあなたの不正な力から
逃れられなかったから、こうするしかなかった。でも、そのために自分が集中力を失うようでは
本末転倒ですもの」
(オシッコしたいオシッコしたいオシッコオシッコいますぐオシッコしたいオシッコオシッコはやくオシッコ)
○ 「その根性だけは感心するわ。でも、あなたがこんな方法で私に勝ったとして、人々はどう思うでしょうね」
(オシッコオシッコオシッコおねがいオシッコオシッコはやくオシッコさせてオシッコいきたいオシッコオシッコ)
● 「あなたが言ったことをお返しするわ。誰もが納得いく形ではっきり示せるかしら。ヴィクトリアは
あのことで頭がいっぱいだったからレイミに勝ちました、と言って誰が納得する?
レイミは心が読めるから無敗でした、の方が何倍も説得力あるわ」
(オシッコしたいオシッコしたいオシッコ!オシッコ!オシッコしたいオシッコしたいはやくオシッコくオシッコ)
○ 「まあいいでしょう、1セットはまだ長いわよ。せいぜいデラックスピドルをあなたがけがさないようにね」

192名無しさんのおもらし:2007/07/16(月) 01:23:05
■これまでのまとめ
>>67
>>84
>>115

■その後の話
>>117-122 143夜 我慢姉
>>123-127 144夜 シャー・ガマン王 デスバルーンの話
>>138-159 145夜 第11競技
>>164-169 146夜 MIDNIGHT MYSTERY
>>171-173 147夜 村祭り
>>174-183 148夜 計量したい女百合子
>>184-191 149夜 デラックスピドル

193名無しさんのおもらし:2007/07/21(土) 04:45:08
熱で三日ほど学校を休んで、久々の登校
昇降口をぬけて階段を上り、廊下に曲がる
違和感
女子トイレの入口左右に置かれた
金属製の黒い柱が異彩をはなつ
数日前まではあんなものはなかった
じろじろ眺めるのも変だし、見てても何の解決にもならない
ちょっとトイレに行っておきたかったが
どっちにしろ教室で荷物を置いてからだ
友人に聞いてみないと

194名無しさんのおもらし:2007/07/21(土) 04:45:30
教室
親友がもう来ている
さっそく聞こうとして、異変に気付く
彼女は首からプラカードをぶらさげている
まるでさらしものだ
一瞬みただけで、これがトイレの柱と関係あることがわかった
黒塗りに、ところどころ赤いライン
あの柱と共通性のあるデザインだ
黒いプラカードの真ん中には
白地の四角の中に赤い女性のアイコン
女子トイレのシンボルマーク
そして その女子アイコンの上には
無慈悲な黒の×
説明など一言も要せず
トイレ使用禁止であることが伝わってくる

195名無しさんのおもらし:2007/07/21(土) 04:45:53
声をかけるべきか迷う
こんなに目立つ恥かしいものを身に着けさせられた彼女
クラスメイトは関心を示しもせず
変なことはなにひとつないようにすごしている
でも なにも知らない私が
親友の変化を見ぬふりして
声もかけないのは変だ

196名無しさんのおもらし:2007/07/21(土) 04:46:32
「ああ、これ…」
いつも陽気な彼女にしては落ちついた大人びた声
いくぶん周囲を気にして 声を落とし気味だ
「私、…つかえないんだ」
椅子から立って、後ろを向く
背中にもプラカード

 トイレ使用禁止
 2年 △組 □番
  ○○ ○○

小学校の水着を思い出させる
学年、組、出席番号、フルネーム
これはひどい
私が休んでいた間に
彼女に トイレに 何があったのだろう

197名無しさんのおもらし:2007/07/21(土) 04:46:59
聞きたい
気になる
だがいつもならおしゃべりで聞きもしないことまで話す彼女の
目的語もはっきりしない歯切れの悪いしゃべり方
そして伏し目がちな目線から察した
彼女は今 その事情をくわしく話すことは避けたいようだ
私に事情を隠したいのか
クラスメイトの耳を気にしてなのか
こまかいことはわからない

198名無しさんのおもらし:2007/07/21(土) 04:47:35
それにしても
こんな目立つプラカードやしっかりした柱
個人の意図やちょっとした気まぐれではありえない
お金だってずいぶんかかっているはずだ
プラカードに至っては
彼女の名前が活字で彫りこまれている
生徒で使いまわすことなど前提になく
彼女一人のためだけにこれだけのプラカードが作られているのだ
一体なにがあったのか

199名無しさんのおもらし:2007/07/21(土) 04:47:54
親友との会話はとぎれ 私は席につく
そういえばトイレに行きたかった
だが困った
あの柱はきっと
トイレの使用禁止を監視するためだろう
どんな基準で使用が認められているのか
それすらわからない
私はトイレを使っていいのだろうか
通学時間の長い私は
学校につくまでにかなりトイレに行きたくなるのだ
こんなことなら
駅でトイレすましとけばよかった

200名無しさんのおもらし:2007/07/21(土) 04:48:20
おわり

201名無しさんのおもらし:2007/08/03(金) 21:11:49
「やっぱ開かないか…」
微かな隙間に両手を差し入れて指に力をこめて左右に開けようとするが、如何せん、重量のある扉はうんともすんとも云わない。当たり前だ、エレベーターの扉を手動で開けようなんて容易にできるものか。
一先ず断念して、背を扉に寄りかかりながら座り込む。すでに閉じ込められてから二時間が経とうとする。
実は、このエレベーターに閉じこもって、いや正確には閉じ込められているのは、自分一組だけではないのだ。同じ悲惨な目に遭ってるもう一組が向かいに力なく座り込んでいる。「どうにかならないんですか?」
女性独特の甲高い音色は、どこかわずかな焦りが見え隠れしている。わずかに顎を上にしゃくる動作を見せて、何にもできないことをサインする。彼女の瞳に、不安が一層濃くなった。
視線を彼女から自分の手元に移して、軽めにため息を吐いて、落胆する気持ちを落ち着かせようとする。自分だってこの状況をどうにかしたいのだ…いや、詳しく挙げるなら、彼女を救ってやりたいと思ってる。
……それは、どういうことかっだって?別に下心とかは関係ない。ただ、彼女…おしっこを我慢してるんだ。

202名無しさんのおもらし:2007/08/03(金) 21:40:34
それは、不運の一言に尽きる。大学帰りの彼女とたまたま居合わせたマンションのでエレベーターが故障で止まってしまって、二人一緒にエレベーターの中に閉じ込められたと寸法なわけだ。しかも、非常用のベルまでも故障していたらしく、近所の人にエレベーターの異変を気付いてもらうしか、他に手だては残っていない。…え?携帯使えって?おあいにく様にこんな時に携帯を所持してなくて、彼女も携帯が只今電池切れという、まさに不幸の一言で片付いてしまう状況に陥ってしまったって訳だ。
そんなこんなで絶望の淵に心を浸したながら、互いに床に座り込んで、他愛のない世間話て花を咲かしたりして、一時間経った頃に、彼女に異変が表れた。
どことなく動きが落ち着かない感じに見えた。
…あぁ、さすがに暑ってきたな…
実際、冷房も効いてない小さな密室に二人の人間がつまってるから、エレベーターの中はまるでサウナにいるかのような、かなりの熱気がこもっていた。汗を袖で拭いながら、彼女を観察してると、今度は足を組み替え始めた。それも一回や二回だけではなく、何回もやるものだから、これはおかしいと思った。乾いた心に彼女に対する興味が湧いた。
…じつはトイレに行きたいのでは?…
しばらく彼女を観察し続けた。

203名無しさんのおもらし:2007/08/03(金) 21:57:00
十分、あるいは二十分過ぎた辺りに、彼女は突然立ち上がって、足をひきえめに足踏みを始めた。少しも腰も引き気味な感じだ。
これで、推測は確信に変わった。彼女は明らかにトイレを…多分、おしっこを我慢してるんだと。
自分が見つめる視線に気づいたのか、
「いや、ちょっと足がしびれちゃって…」
と、あからさまに嘘臭い言い訳をするが、あえてそれを飲み込んだ。それは、彼女をも少し観察していたいという邪心があったからだ。
我慢の仕草は、だんだんエスカレートしていった。最初は、我慢の仕草が見られたくないのか、足踏みが小さく行われる程度だったが、お尻が左右に揺れ始めて、腰はドン引き、股関はまだ押さえてないが、ミニスカートの端を掴んで、股押さえを押さえずに我慢しているようだ。…しかし、ついに最後の抵抗に出た。

204名無しさんのおもらし:2007/08/03(金) 22:20:37
「あぅ……」
堪えきれなかったあえぎ声が微かに吐息とともに滲み出ながら、ペタと床に静かに崩れ落ちた。
いや、…正確には膝を床につけた方の足の踵に股関を押さえつけたといった方かいいだろう。スカートがめくれ上がって、パンツが見えてしまったのは仕方ない。以外にも、清楚な感じの花柄であった。
仕草を隠す余裕がなくなってしまったのか、お尻というより体全体で左右に揺れていた。息遣いも少し荒い感じだ。
…そして、目に涙を浮かべながら一言、「実はトイレが行きたいんです…!」
つい、彼女に懺悔したい衝動が走った。
…トイレ行きたくても行けない中で苦しんでいるのに、自分はなんて事を…
しかし、彼女に対して謝っても、状況が一変する訳でもない。彼女が苦しんでいるなら、この状況を自分が変えてやらないと…
小声ですみません、と言った後、扉の隙間に指を差し込んで力任せに開けようとする。しかし、開かない。何度も力を入れて開けようと挑戦したが、びくともしなかった。
その間も、彼女は、「あぁ…」「ひゃあ…」「んん…」
と甘い声を出しながら、体を大きく揺らして、踵にぐりぐり押さえつけて、おしっこ我慢に苦しみながら、もらすまい、とただ耐えていた。そうして、閉じ込められてから二時間が経ってしまった。

205名無しさんのおもらし:2007/08/03(金) 22:35:06
指に力をこめ続いてきたためか、じんじんとニブい痛みが、じんまりと広がる感じに、増してくる。
でも、彼女の方がもっと深刻だ。下を向いて体を小さく縮めながら、踵に股関を押さえつけながら、おしっこを我慢し続けている。
おしっこは波のように、押し寄せては引いていく。波が来たときは、息を込めて体全体で我慢を強要され、波が引いていけば、深い深呼吸をする。その回数も増えてきて、波の間隔も短くなってきたようだ。ますます許されなくなってきた。
いや、もしかしたら、すでに限界を迎えたのかもしれない。暑い熱気がこもる空気に、ほんのかすかなおしっこの匂いが鼻についてきた。
スカートがめくれて見えてしまってるパンツに、水が染み込んだかのようなクロッチが描かれていた。はっとして、とっさに視線を天井に切り替えた。
とたんに…

206名無しさんのおもらし:2007/08/04(土) 04:43:59
>自分一組だけではないのだ。同じ悲惨な目に遭ってるもう一組が向かいに力なく座り込んでいる。
結局いるのは2人?4人?
なにか設定があって1人を1組と表現してる?
たとえば、守護霊や、擬人化した膀胱を含めて1組扱いとか。
他にも言葉遣いが独特で不自然なところが多いけど
よくあるダブルミーニングや、最後に明かされるオチがあるのかな
それとも翻訳もの?

背を扉に寄りかかりながら
女性独特の甲高い音色は、どこかわずかな焦りが見え隠れしている
何にもできないことをサインする。
いや、詳しく挙げるなら、彼女を救ってやりたいと思ってる。
別に下心とかは関係ない。ただ、彼女…おしっこを我慢してるんだ。
閉じ込められたと寸法なわけだ。
まさに不幸の一言で片付いてしまう状況に陥ってしまったって訳だ。
絶望の淵に心を浸したながら
さすがに暑ってきたな…
乾いた心に彼女に対する興味が湧いた。
十分、あるいは二十分過ぎた辺りに、
足をひきえめに足踏みを始めた。
あからさまに嘘臭い言い訳をするが、あえてそれを飲み込んだ。
股押さえを押さえずに
あえぎ声が微かに吐息とともに滲み出ながら
股関
以外にも、
「実はトイレが行きたいんです…!」
ますます許されなくなってきた。
クロッチが描かれていた。

207名無しさんのおもらし:2007/08/04(土) 17:35:16
自分も読んでて意味がわからない箇所が多かった。
英語を翻訳ソフトで翻訳した文をさらにひどくした感じ。

208名無しさんのおもらし:2007/08/05(日) 01:21:37
翻訳ソフトだともっと意味がとぎれとぎれになるんじゃないかな

普通の平叙文と比べると、小説を意識した言いまわしや表現は多い気がするし、
日本語を習った外国の人が頑張って書いてくれたのかも

209名無しさんのおもらし:2007/08/05(日) 10:19:00
股関ってのは股間のことか?

210名無しさんのおもらし:2007/08/07(火) 15:48:30
ちょっと質問です。
とあるおもらし小説サイトで長編のおもらし小説を読んだのだが
(未完結)って書いてあった。それは多分5割以上の人が
「あ〜あの作品なら俺も読んだ事あるよ」と来ると思う(多分)作品で。
とある女子大で試験を受ける事になった3人+4500人以上の女生徒達
しかしトイレの数が極端に少なく次々におもらし・・・という内容なのだが、
この小説をここに載せて、みなさんの力で完成させる事は出来るでしょうか?
設定も情景も結構細かく書いているので、未完というのがすっげー
もったいないのです。小説自体を完結させるのも良いが、途中のエピソードに
また新たな話を足したりするのも良いと思うんだけど・・・どうでしょうか?
長い質問ですみませ〜ん。

211名無しさんのおもらし:2007/08/07(火) 18:28:15
勝手に転載したら著作権云々で問題がありそうだよな〜。作者はっきりしてるの?
俺はそれ知らないから読んでみたいけど。

212名無しさんのおもらし:2007/08/07(火) 20:43:02
ttp://gokuzyouomo.at.infoseek.co.jp/story/gokuzyou/091.html

213210:2007/08/08(水) 00:44:56
↑はいはい!コレです!。誰が載せたのかは分かりませんが
この作品です。知ってる人と知らない人は5分5分なのかな?
どう・・・かな?やっぱり著作権云々かな・・・?
ちなみに自分は、個人で楽しむのみを目的にワードにコピペして、
設定を「女子高試験」に変えて、今まで保存した学校制服少女の
おもらしイラストを何十枚も挿絵として貼り付けてました。

214名無しさんのおもらし:2007/08/08(水) 01:24:06
百選は元々2chのスレだよ。
著作権はそれほど問題にはならんと思うが
個人的には、他人の作品を勝手に手を加えるという行為そのものには
あまり賛成できない。
>設定を「女子高試験」に変えて、
だったらいっそ、ストーリーの骨子だけぱくらせてもらって
登場人物や細かい設定は、完結させる意志のある>>213のいちばんやりやすいように
アレンジしたカヴァーとして書けばいいんじゃないかな。

まあ案外作者がここ見てるってこともよくあるけど。
その場合作者の意図に添えばいいと思う

あと、一つの作品を時間かけて完結させる目的だったら
ここではないスレの方がいいだろう。
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1074155715/
このあたりをリサイクルするとか。

215210:2007/08/09(木) 01:11:46
なるほど、分かりました!

216名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 01:53:26
古賀未来18歳。初の映画出演。
グラビアから出てきたのもあり、小さな映画会社のエロティックな映画に出演することになった。
社長に「出来るか?」と聞かれた時未来は戸惑った。
演技ではおしっこをするという演技だからだ。
膀胱の手術をした女の子と、川で遊んだ後、水着のまま草むらで連れションをするという場面。
近くにトイレがなく、2人で草むらに駆け込んで水着をずらし、おしっこをする。
未来は初め戸惑ったが、股間は写らないとのことでOKをした。

撮影当日。
ADからペットボトルを2本渡された。
カメラが回るとなかなかおしっこが出ないことが多いらしく、
たくさん水分をとっておくように言われた。
未来は言われたとおり500のぺっとボトルを飲みほし、トイレには行かなかった。

川で遊ぶシーンに入り、リハがはじまった。
水分をとってから1時間未来は尿意を感じはじめていた。
しかし、以前キャンプに行った時に、トイレが汚く友達と草むらで用を足したことを思い出した。
人が来ないか見張る為1人づつおしっこをしたが、
未来は人が近くにいて漏れそうなのにおしっこがなかなかでなかったのだ。

リハが終わり、本番も順調にOKが出た。
次に違うシーンの撮影が入り、その次がおしっこをするシーンになる。
未来の尿意はかなりのもになっていたが、未来はおしっこが出るか不安になり、
待ち時間にも水分をとりトイレには行かなかった。

最初の水分をとり初めてから3時間。
日は午後2時。予定通り草むらでおしっこをするシーンの撮影がはじまった。
「シーン39。スタンバイお願いします」
まずはリハからになる。
未来の尿意は高まっており、椅子に腰掛けているともじもじしてしまっていた。
恥ずかしいが、撮影の為、
未来はおしっこがしたくてたまらない状態にほっとしていた。

217名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 02:11:20
シーンは女の子と2人川から上がり、トイレに行きたいと話しをする。
女の子も我慢していたことをつげ、辺りを見渡す。
少し歩くが、我慢できないと未来が草むらにかけこむ。
続いて女の子も草むらに駆け込み、2人でおしっこをする。
そこで、膀胱を手術して初めて外でおしっこをしたことを女の子が言い、
2人で笑うというシーンになっている。

女の子役の有香ちゃんはベテランの12歳の子役だ。

リハが始まった。
川から上がって歩くシーンで、未来のおしっこの我慢の限界に近づいていた。
その為、おしっこがしたいという動きは良かったし、草むらに駆け込むシーンも
違和感がなかった。
しかし、リハではおしっこはまだしないので、草むらでおしっこのポーズをとるのが辛い。
水着をずらしてしゃがみ、おしっこをしている時間は静止しなければいけない。
少しチビってしまい、ポタポタと2.3滴おしっこがあふれたがなんとか食い止めた。

リハが終わり、とうとう本番がはじまった。
未来はとっくにおしっこ我慢の限界が来ており、これでやっとおしっこが出来ると思った。
が、問題は発生した。
未来が草むらへ駆け込んだところ、有香ちゃんが
「待ってください!」とカメラを止めた。
未来は先におしっこをするべく水着をずらしかけており、あわてて股間を押さえて
流出をこらえた。
またもや、少しチビってしまい、シュっと少し出てしまった。
川から上がって来たシーンなので少々の漏れても問題ないが、高まる尿意に
未来は動けなくなった。

「すいません。少し休憩を入れます!」
監督から声がかかった。
「有香ちゃんがおしっこが出ないそうで、30分待ってください。」
未来は焦った。
今にも出てきそうなくらいおしっこがしたいのに・・・

仕方がなく、マネージャーの所へ、おしっこが漏れないようそろそろ歩いて行った。

「未来!大丈夫?30分だけの辛抱だから、おしっこ我慢してね!」
「・・・はい」
タオルをかぶり屈伸や、足踏みをしながら未来は30分の休憩を耐えた。

218名無しさんのおもらし:2007/08/13(月) 02:28:31
とても長く感じた30分が立ち、再び撮影が再開となった。
未来は既に限界に達しており、股間を押さえながらスタンバイした。
撮影がはじまると股間を押さえるわけにはいかず、なんとか波が収まってる間に手をはなし、
撮影がスタートした。

今にもおしっこが出てしまいそうなのをぐっとこらえ、未来は本日3回目、草むらにかけこもうとした。
その時「ああ!」
有香ちゃんが股間を両手で押さえてしゃがんだ。
有香ちゃんもギリギリまで我慢しているようだ。
「有香ちゃん大丈夫?」
みんなが声をかける。
「だ・・・大丈夫です。」
有香はんはヨロヨロと立ち上がり、すいませんと頭を下げた。
少し出てしまったらしく、足元のコンクリートが10Cmくらい変色していた。

未来は股間を両手で押さえつけ、足踏みをしていた。
マネージャーが駆け寄ってきた。
「未来。大丈夫?」
「おしっこ出てしまいそうです。」
「あと、少しでおしっこできるから!がんばって!」

再び本番はスタートした。
未来の膀胱はパンパンになり、じっとはしていられない。
腰をくねくね揺らしなんとか演技をする。
やっとの思いで草むらまでたどりついた。

もうだめ!おしっこ出ちゃう!
ギリギリのところで未来は戦った。
草むらにかけこみ、しゃがむ前におしっこは出始めた。
シュッシュ・・・
その前に一言言わなければいけない。
「ここなら、誰にも見られないよ!」
未来はおしっこが少しづつ出ていたが、セリフを言って下着をずらした。
少しづつ出ていたおしっこは既にシュイーシュイーとでてしまっていたが、
無理やり下着をずらし、おしっこをし始めた。
有香ちゃんも隣に来たがすでにポタポタおしっこは出始めてしまっている。
セリフをい言いながら、しゃがみこんだ時にはシューシューと出ていた。
しかし、有香ちゃんも未来と同じく無理やり水着をずらし残ったおしっこをした。

219名無しさんのおもらし:2007/08/17(金) 15:02:34
これは良スレ!
期待age

220名無しさんのおもらし:2007/08/27(月) 21:44:51
>>205
え?これで終わりなの?続きプリーズ

221名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 13:55:42
「じゃあ今度の祭り、約束してていいですか?」
「そうね、今お返事さしあげるわけには参りませんわ」
「そんな、あなただからお誘いするのに。僕しか知らない良い場所があるんです」
「さっきうかがいましたわ。けれど私だから誘うというのは嘘でしょう?
お断りしたらどなたを誘うんですの?」
「そのときは一人さびしく過ごしますけど、僕をそうさせないで下さいよ
本当にながめだってすばらしいんですから」
青年―名はユキナリという―は一生懸命誘ってくる。
断われば他の誰かを誘うに決まっているが
このウソはあたしの気をひくための誠意なのだ。悪い気はしない。
もう少しつっこんでひたむきさを確かめるのもいい。
あたしは少しの間きつく目をつむって、間をおいて言った。
「でも、お受けすると、騙さなければならないかたができてしまいますわ」

222名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 13:56:42
「えっ、誰です、もう先約がいらっしゃるんですか!?」
ユキナリはぐっと詰め寄ってくる。この情熱が、演技であってもうれしい。
「ちくしょう、誰だろう」
ユキナリは眉をひそめる。あたしの方が4つほど年上だ。普通に考えて
ライバルはユキナリより年上ということになる。
青年は最近ようやくエリートの道を進み始めた
前途有望で自信あふれる身の上だったが、競り合う相手が年上となれば、
実力も経験も青年が及ばないものを持っているだろう。
「でも、あなたはその方を騙してでも僕と会ってくださるんですね!」
若さゆえか、年下ゆえか、素直に喜びに顔を輝かせる。
その喜びの笑顔の中には、断定しきれない不安の分だけ
あたしへの懇願がしのびこませてある。
それがあたしをここちよく満足させる。

223名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 13:57:21
あたしはためた息を吐いて呼吸をととのえ、不意に切り出す。
「あら、違いますわ。騙すのはあなたの方。
私だけを誘うということは、あの方を騙すのでしょう?」
あたしはいじわるくユキナリを責めた。
「えっ、あの方?そんな、僕は誰も誘ってませんよ。あなただけです」
ここで心当たりをつかれて、取り乱すようでは興醒めだが
ユキナリは見事に切りぬけた。
「ひどいなあ、かまをかけるなんて。でも、あなたのそんなところが
あなたらしくて好きだな」
こんなほめられ方をして喜ぶ女はいないんじゃないかな。
でもあたしは最高に満足だった。
あたしは姿勢を正して座りなおす。

224名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 13:58:01
あたしは理詰めで考えるのが好きだ。
女友達にはなかなか理解してもらえないし
つまらない男には小賢しいなんてけむたがられるが、
見る目のある人たちはちゃんとあたしの長所を分かってくれるのだ。
職場でも、あたしのことをきちんと評価してもらえるからこそ
役に立てているし、特別に目をかけてもらっている。
ユキナリは、若いくせに、ちゃんとあたしの長所を分かってくれている。
それが嬉しい。
そんな相手だと話もはずむし楽しい。
でも実は今あたしは気が気じゃないのだ。おしっこがもれそう。
そう、おしっこがもれそう。もれそうなのである。

225名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 13:59:00
ユキナリが部屋に来てから4時間ほどになる。
その間ずっとおしっこを我慢している。
「どうやって全員の喉のかわきを解消したかというと、うーん、
待ってくださいよ、聞いたことがある」
祭りの誘いの話はすんだが、たわいもないおしゃべりが続いている。
ああ、はやくおしっこしたい。はやくおしっこしたいのに。でも我慢、我慢。
男性の来客があるのに、おしっこに行くわけにはいかない。我慢、我慢。
来ると分かっていれば、早くおしっこをすませておいたのに。

226名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 13:59:51
「騙すんですけれど、結果的にうまく行けばいいという話ですわ」
あたしはヒントを出す。
「やっぱりそうか、曹操というのは人を騙すことをよくしますからね。
えーと、あっ、あれだ。兵士に水を配る入れ物を小さくして、
水が少ないことをごまかしたんでしょう」
はずれだ。それにしてもよりによってそんな間違いをしてくれるとは。
水がなみなみと入った容器を想像すると、よけいおしっこがしたくなってしまう。
ユキナリが来たときにはすでに相当おしっこがしたかったのだ。
それから4時間、おしっこのことが頭から離れないというのに。
今あたしたちは歴史の話をしている。女友達相手だと、
歴史マニアだとか女らしくないとか言って、なかなかこんな話はできない。

227名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:00:58
「残念、ちがいますわ。それは兵の食糧が不足したときの話ですわ。」
こんな歴史の話ができる相手がいるというのは嬉しい。
おしっこさえすませていれば楽しい時間なのに。ああ、おしっこがしたくてたまらない。
あたしは服の下にかくれた足を時折組み替えておしっこをこらえる。
「あれは食糧をはかる枡を小さくしてごまかすよう、配給担当の係に命令しておいて、
あとで係の責任にして処刑してしまい、騙された兵士の怒りをおさめたんです」
口の悪い女友達には知識のひけらかしなどと悪口を言われる事もあるが、
ユキナリの感心と敬意のこもった表情がプライドをくすぐる。
「あれ。じゃあ別の話なのかな。」
「答えは、少し先に梅の林があると言ったんです。」
「でも、梅の林があるってのは嘘なんでしょう?それで解決するのかな」
「フフ…想像してごらんになって。あなたは今、暑い中を歩き続けてのどがかわいています。
でも水のある場所はまだまだ遠い。」
そしてあたしがおしっこができるのもまだまだ遠い。ああ、我慢、我慢。

228名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:01:46
ユキナリが飲み物に手をのばした。想像して喉の渇きが実感されてきたのだろう。
お互い長い時間しゃべりっぱなしなのだからたしかに喉も疲れている。
「飲むのはお待ちになって。そこで梅の林を思い浮かべるんですの」
「すっぱい梅があればさっぱりするだろうな。おっと、つばがわいてきた」
あたしは、天井をあおいでつばをのみこんだ。おしっこ我慢のつらさのあまり
もれそうになったため息を、話題に沿ってごまかしつつのみこんだ。そして、
「そう、それなんです、曹操のねらいは」
「ああ、なるほど!このつばで喉の乾きを一時的にのりこえて、水のあるところまで
進む元気をとりもどさせたというわけか。」
ユキナリが納得し、また感心の目を向ける。
そしてこの話を同僚に披露しようなんて言っている。

229名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:02:22
あたしは飲み物の器を取って、少し飲んだ。
飲むのを中断させたユキナリが、手に器をもったままでいるのを
それとなく気付かせるためだ。ユキナリは器を置いた。
これでまたおしっこの元を体に取りこんでしまった。
夜更けに帰るなんてことは普通あまりないので
ユキナリは朝帰りと考えなければならない。
ユキナリが帰るまでこのおしっこをずっと我慢すると思うと
絶望的で気が遠くなる。
でもおしっこに立つ姿を男性に見せるなんてもってのほか。
どうあっても我慢しないわけにはいかない。

230名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:03:00
あたしは、曹操の梅林の故事を知ってるくらいだから
話しこんで喉が乾いたって、それを応用させれば
おしっこの元をむやみに飲まずにすませられる。
でも、あたしはユキナリという客を迎えた主人の立場だから
客が遠慮せず飲み物を飲めるように、自分からすすんで飲み物を
飲まなければならなかったのだ。
朝まで、無理と思える我慢をしなければならないのに。
ああ、おしっこ、おしっこ、おしっこ。

231名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:04:03
さらに1時間が経った。
おしっこのつらさには上限というものがないのだろうか、
これが限界だと感じたつらさを辛うじてこらえていると
さらなるつらさが押し寄せてくる。
ふりかえって、よくもまあこんなに長い間我慢したものだと
自分でも感心してしまう。さっきもう絶対に無理だと思ったときからでも
もう10分は経っている。
でも、朝をむかえるまでには、ユキナリが来てから今までの時間と同じだけ我慢しても
まだ届かないのである。ほんとにあたし、どうすればいいんだろう。
そろそろ荒い息や、そわそわする動きが隠しきれない。

232名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:04:44
「それで僕は、あの時彼の挑発に乗らなかったのです」
ユキナリが少し前に起こした揉め事はあたしも良く知っている。
揉め事の相手もよく知っている。なるほど、ユキナリは
歴史からの教訓を生かして災難を避け、さらには出世までしている。
歴史はさまざまな有益な処世術の宝庫なのだ。なのに、
あたしは豊富な歴史の記憶を探ってみても、
おしっこを我慢する有益な方法を示すものは何一つない。

233名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:07:29
あたしのおしっこは、ただ我慢しているだけでは
どうにもならないところまできていた。
左右から渾身の力で締め付け続けていないと、意志に反して出てしまう。
力をこめ続けるなんてできるわけがない。息もつけないのだ。
とにかくおしっこを出さないことで精一杯だ。
おしっこ我慢が力を抜けない新たな局面に入り、
そっちに集中せざるをえず、かなり沈黙が続いてしまった。
ふと我にかえって、場をつくろうための、あたりさわりのない答えを返す。
「そうね、争うべきでないときには争わないでいられること。
これはなかなかできないことだと思うわ」
おしっこすべきでないときにはおしっこしないでいられること。
これはなかなかできないことだと思うわ。
言いながら、頭の中で言葉遊びをしてしまう。

234名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:08:02
力を抜くわけにいかない下半身の締め付けを保ちながら
声を出すだけでもかなりの離れ業だ。
揉め事の相手も知ってるあたしとしては、もっと当事者の事情を
ふまえた返事をするのが普通だが、そんなことを考えている余裕などない。
いろんな意味で感情のこもらない棒読みになってしまった。
それでもユキナリは変に思わなかったようで、
何事もなかったように話を続ける。
できるならなるべくユキナリ一人でしゃべっておいてもらいたいのだが、
普段のあたしは知識をひけらかすだの出しゃばりだのと言われるほどで
あまり口数が少ないのは変に思われるかな。

235名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:08:31
「逆に、争うべき時には、毅然と争うことも、必要ということもあるわね。
特に、人の上に、立とうという、人は。」
きわどい綱渡りだ。どうにかおしっこをとどめてはいるものの、
力を抜くのも駄目、力を入れすぎるのも駄目。
本能でそのバランスを感じ取りつつ、一瞬一瞬をもらさないでクリアしていく。
あと何回の一瞬を我慢すればすむのだろう。
もう我慢の影響がしゃべり方にも出てしまうようになった。
流暢なしゃべり方を保つ余裕などない。
わがままな赤ん坊をあやすように、注意の第一は下半身に払わなければならない。
この手のかかる『赤ん坊』を泣かせてしまったらあたしはおしまいなのだ。

236名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:09:10
それにもかかわらず、ユキナリとの話はまだまだ続く。
いくらかたどたどしくなったが、ユキナリがあたしを変に感じている様子はない。
真夜中が近づいてあたしが疲れてきたと思っているのか、
それともユキナリ自身が疲れていてこまかいところにまで注意力が
はたらかないのか、その両方かもしれない。
巨大にふくれあがった尿意。おなかが、ぼうこうが、はりさけそうな痛み。
まだそれでもまだ真夜中にもなっていない。
朝までのようやく半分に達するかどうかというところ。
先のことを考えると諦めそうになる。
こんなときは考えを閉じてしまうのがいいと分かってきた。
歴史にはおしっこを我慢するのに、そんな教訓はなかった。
あたしは歴史に新たな知識を加えることになるのかな。

237名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:09:49
考えをおしっこから切り離し、おしっこ我慢はあたしの体に機械的にやらせる。
力加減のコントロールだってあたしが綱渡りの慎重さでやっているんだけど、
それもなるべく意識にのぼらせず、なるべく無意識に。
あたしは水鳥を思い浮かべた。外から見えない水の中では
必死で足をばたつかせて進んでいるのだが、外から見ただけだと
すーっとなめらかに、何の苦労もしていないように進んで行く水鳥。
しまった、水のことを思い浮かべてしまった。
あたしはあわてて水のイメージから船につなげる。
ちょうど今ユキナリとしている話がそんな話だ。
おしっこ方面では意識を閉ざしつつ、会話の方は話の脈絡がつながるよう
意識している。あたしって器用だ。これも才能かしら。

238名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:11:11
「女でももちろん、争うべきときには、争わなくては、いけない」
そう、おしっことの終わりなき戦い。負ける訳にはいかない。
会話に向けた意識にも、どうしてもおしっこのことが染み出し、染み込んでしまう。
考えること考えること、全ておしっこ一色に染められてしまう。
「昔のわが国の皇后は、そんなことまでしていた事もあるんですね」
「海外遠征は、男である、天皇でさえも、なしとげなかったことですものね」
はるか昔、新羅に遠征したといわれる神功皇后の話である。
あたしは、「戦うべき時には」という話から、
「戦いには男女の違いはいいわけにならない」というふうに
話の流れが変わっていく中で、もっと別のことを考えていた。

239名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:12:10
神功皇后といえば、皇子を身ごもった身での海外遠征を敢行した皇后である。
遠征中に出産を迎えることがないように、石をくくりつけて産むのを
押しとどめるという、とんでもない荒業をやってのけた逸話を持つ。
あたしは「これだ!」と思った。
月が満ちれば、先送りなど効かず産まれてしまう胎児でさえ、
無理矢理に塞ぎとめたというのだ。
だったら、我慢さえできれば、先送りにすることができるおしっこくらい
塞ぎとめられなくてどうする。

240名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:12:45
あたしは、慎重に加減しつつも、継続的に力をこめ続けて来た下半身に
そろそろ力が入らなくなる予感をおぼえていた。
力さえこめ続けられれば、まだ我慢できるのに。
どうしてもおしっこを押しとどめきれなくなったら、
足や手で押さえるという非常手段もある。
だが、かかとでは本当に押さえたい場所にぴったり会わせることができず
強い効果が生まれない。時々座りなおすふりをして左右のかかとはすでに利用している。
手ならば思い通りの所を思うままに押しとどめることができるが、
男性の見ているまえで出来る行為ではない。

241名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:13:11
だが、あたしはとうとう解決策をみつけたのだ。
こっそり石のような塊を衣類の下に忍び込ませ、
股を押し付けておしっこを塞ぎ止めるのだ。
あたしはユキナリと神功皇后の話をしながら、
部屋の中にめぼしい物がないか探した。
飲み物の器は、中が詰まっていないので、強い力をこめれば割れてしまう。
座布団は、厚さが足りないし、ピンポイントで押さえるには広すぎる。
何重かに細くたためば役に立ちそうだが、あまりに目立ちすぎて
それなら手で押さえる方がましだ。

242名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:13:31
金属製の香炉があった。大きさは丁度良い。
だがこれは先がとがっていて、押しつけたらけがをしてしまう。
しかも焚いているさなかなので、あそこがやけどしてしまう。
他になにかないものか。解決策が手に入りそうで入らない。心が逸る。
さらに部屋を見まわしているうちに、思いがけないものが目に入った。

243名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:13:49
おしっこを押しとどめる我慢用グッズが見つかったわけではない。
あたしがあちこちキョロキョロして探し物をしてると思って
安心したのだろう、ユキナリが股に手をやっていた。
いちもつをつかんでいたようだ。
妙な気を起こしたわけでないことはすぐ分かった。
注意してみれば、あぐらをかいたユキナリの両膝が
そわそわとうごめいている。
あはは、そうか、ユキナリもおしっこを我慢していたのだ。

244名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:14:23
あたしは一瞬、自分の決壊寸前の危機も忘れて
ユキナリがおしっこを我慢している姿をほほえましく思った。
知識ひけらかしなどと陰口をたたかれるあたし相手だと
男女の会話といっても議論になって熱が入ってしまう。
それで声をからし、喉がかわくたびに飲み物を飲んでいたせいだろう。
あたしが向き直ると、ユキナリはいちもつから手をはなしている。
でも膝のそわそわは、小さくなったとはいえ続いている。
それとは別に体重をゆっくり左右に揺らしているのも
おしっこを何とかこらえようとしているせいだ。

245名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:14:55
ユキナリはあたしの所に来る前におしっこをすませて、からっぽの状態から
おしっこ我慢状態になっているわけで、
あたしはユキナリに付き合って、ほぼ同じだけの飲み物を飲んでいるわけだから、
ユキナリが来たときにあれだけおしっこをしたかったのとあわせて
きっとユキナリの倍くらいおしっこがしたいはず。
それでもこうして、曲がりなりにも落ちついて会話までかわしていられるということで
変な優越感をおぼえた。
ユキナリは年上のあたし相手に、おしっこ我慢の姿を見せるのは恥かしいと
遠慮しているのか、時々手がいちもつを握りしめたそうに股間の方をおよぐが
あたしが見てるので、その手が意味もなく顔をこすったり、耳をひっぱったりしている。
みればユキナリの顔もうっすらじっとり汗でテカっている。
あたしだってときどき汗が流れ落ちるのが感触でわかるほどだから
汗びっしょりに違いない。

246名無しさんのおもらし:2007/08/28(火) 14:15:46
221-245
前半の部終了

247名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:39:22
まだ朝までは長い。ユキナリが来て5時間半。真夜中まででさえ
まだあと30分ある。ユキナリはそろそろおしっこを我慢できなくなってきているようだが
こんな中途半端な時間に帰るわけにはいかない。
かといって、女の部屋でおしっこをするというわけにもいかない。
あたしとユキナリは、朝までおしっこ我慢大会をするしかないのだ。
優越感、特に苦しんでいるけなげな者に対する余裕の目というのは恐ろしいもので、
あたしは一瞬先の決壊におびえる絶望的な身から、
肉体的にもおしっこ我慢に余裕さえ出て来た。
あるいは、性的な興奮が尿意をいくらか麻痺させたのかもしれない。

248名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:39:36
どうしても困った状態におちいったら、どこかですませてしまえる男性は、
公の場でおしっこに立つことさえはばかられるあたしたち女性と比べると
おしっこ我慢に苦しむことは少ない。
そんな男性のユキナリが、あたしたち女みたいにおしっこ我慢に追いこまれ
あたしたち女みたいにそれを精一杯隠そうと努力してるなんて。
あたしはユキナリをかわいいと思った。

249名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:41:21
ユキナリはいつから我慢しているのだろう。
あとどのくらい我慢できるのだろう。
あたしは余裕ができたせいか、自分が危機なことなど全然忘れて
ユキナリの限界を想像した。
朝まで耐え抜くのか。
もし途中で我慢しきれなくなったらどんな態度をとるのか。
ユキナリのことより、あたし自身の心配はって?
あたしは臨月の神功皇后のおなかを想像して、
あたしは女だから今の倍だっておしっこを我慢できるはずだと
根拠のない自信を感じていた。

250名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:41:56
そしてそっとおなかに手をやってみる。
臨月の妊婦にはほど遠いが、おなかはへそよりはるかに上、
みぞおちあたりまでふくれあがっている。
ズグン!と不意に強い尿意が全身を走った。
あたしの体は反射的にビクッととびあがった。
あわてて全力でおしっこの水門を締めつける。
ユキナリはというと、彼は彼で尿意に責めたてられてたのか
たまたま目をきつく閉じていたので見られなかったようだ。
ついでにその死角を利用して、あたしは手の届くところにあった鞠を
すばやく取り、衣服の下の両足の間しのびこませた。

251名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:42:42
鞠は、中身がぎっしり詰まった、
表面はカラフルな糸がきつく幾重にも巻かれて模様になっているもので、
押さえつけたときに潰れすぎず、しかしわずかにクッション性もあり
おしっこを塞ぐものとしては予想外の、最高のものだった。大きさも丁度良かった。
ズグンズグンと、むきだしの凶暴さをはらんだ尿意にあたしは苦しみつつも
どうにか我慢しつづけることはできそうだった。
じっと安心しているだけではすまない、気を抜けない綱渡りにはかわりないが、
その綱渡りをこのままならなんとか朝までつづけられそうな感触だ。

252名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:43:29
そんな間にも話は続く。
あたしだけでなく、ユキナリの声も時々区切られる。
あたしは手を使って押さえるようなあからさまなことはしないにせよ、
鞠の上に股をこすりつける動きは止めることができなくなっていた。
その揺れは不自然なほど激しくはないが、気付かれないほど小さくもない。
きっとユキナリはもうあたしがおしっこを我慢していることに気付いているし、
「あたしがユキナリがおしっこを我慢していることに気付いている」ことにも
気付いているだろう。それでもユキナリは男性のしきたりとして
明け方近くまでいなくてはならないし、あたしはユキナリが帰るまで
おしっこを我慢しなければならない。
お互いのおしっこ我慢に気付きながら、言葉にしてしまうとおたがいの
おしっこ我慢をどう扱ったらいいかをもてあましそうなのだ。
それで、おしっこのことなど気付かないふりで、暗黙のおしっこ我慢大会が
あたしたち二人の間で続いていく。

253名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:44:01
ユキナリの目が泳いでいる。時々訴えるようにあたしの目を見つめ、
その目線を気まぐれにそらしたりする。
おしっこのことを口に出してしまおうかと迷っているのだろう。
とうとう2人の間に会話がとぎれた。
あたしの方はというと、こすりつけの効果が薄れてきた。
というか、これ以上股をこすりつけていると気持ちよくなってしまって
力がぬけてしまう予兆があったのだ。
とじこめられたおしっこが噴き出そうとする勢いを考えなくても、
単純におしっこの重さだけを考えても、いつもと比べて数倍の重さを
あたしの水門は真下から食いとめ続けている。
それに加えてほとばしろうとするおしっこの圧力や、内側から
こじあけ広げようとする体積にもさからって、あたしの水門は
普段おしっこを我慢しているときの何倍もの力を出しつづけているのだ。

254名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:44:50
気持ちよくなって、力が弛緩しかけると
5の力が4.9にゆるんだだけでも、水門にきしむような痛みと尿意がおこり
膀胱全体がゆすぶられるような感覚まであった。
力がわずかにゆるんだだけでもおしっこは我に返るような危機感を与えてくる。
やはり、こすりつけのままでいつまでもしのげるという考えは甘かったのだ。
おしっこ我慢の局面はいつまでもエスカレートしていくもののようだ。
あたしも言葉を発してる余裕がないまま、時折ユキナリの顔を見つめた。
ユキナリもギリギリだと思うと、あたしはなぜか気が楽になる。
ユキナリはどう思っているだろう。
よほどの理由がない限りユキナリは夜明けまで帰るわけにいかないし、
ユキナリが帰らないかぎり、ユキナリもあたしもおしっこをするわけにいかない。
あたしがユキナリを帰らせるわけにもいかない。
決定権はユキナリにあるのだが、おしっこがもれそうなので、というのは
「よほどの理由」としては通用しない。人に理由を聞かれた時
とても口にできることではないからで、ユキナリの恥になる。

255名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:45:11
あたしは朝までおしっこを我慢する覚悟は決めている。
さっきのことを思うと途中何度路線が変更されるかわかったものではないが
とにかく朝まで耐え抜いてみせるつもりだ。
あたしは今度はあたしの水門になぞらえて、いろんな門を思い浮かべていた。
それにまつわる歴史の知識もあわせて湧いてくるのだが、
それを言葉にして出している余裕がない。

256名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:46:14
「ああ、そういえば」
何度か逡巡していた様子のユキナリが口を開いた。
あたしはその時、閉ざすことを強調した門ということで
関所の門を思い浮かべていたところだった。
「僕は明日、早朝出勤でした」
どうにか焦っていない口調だけはこしらえているが、
何度か言おうとしては迷っていた様子から見れば
この理由がただのいいわけなのは明かだ。
「あまり遅くなると、仕度が間に合わなくなってしまいます」
とってつけたような理由だが、
一応ユキナリの職場の事情とは一致する理由ではあるし、
おそらく、ユキナリが今用意できる、まっとうな「よほどの理由」といえば
これくらいしかないだろう。

257名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:46:38
お互いおしっこが限界なのは分かっている。お互いの外聞のために
形の上で納得のいく理由があれば、とってつけたようでもかまわない。
ユキナリは内股、逃げ腰で立ちあがると、
見送りの心配はいりません、とことわって
そそくさとあたしの部屋から去っていった。
時はようやく真夜中をすぎた頃であった。

258名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:46:59
さて、あたしはユキナリが帰ったからには
晴れて待望のおしっこをすることができるのだが、
見送りをすませていないと、何かのはずみで男が戻ってくることは良くある。
あたしの下半身はおしっこを出せるとおもってギュンギュンと乱暴に脈打っているが、
一応ユキナリが帰ったことを見届けてからでないとおしっこをするわけにいかない。

259名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:47:17
ところで、ユキナリが見送りを遠慮したのは何故かというと、
これは答えは一つしかない。本当ならユキナリは自宅に帰るまで
おしっこをすることができない。しかし本当にもうギリギリまできていた
ユキナリに家までおしっこを我慢することはまず無理だろう。
つまり、ユキナリはどこかでこっそりすませてしまうはずなのだ。
そんなところにあたしが出くわしてしまっては、お互いに合わせる顔がない。

260名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:47:39
あたしは、ユキナリが戻って来ないかどうか確認できないので、
確実に戻って来ないと思える頃までは我慢しなきゃならない。
頭ではそうわかっていても、体はもう安心してしまって、おしっこを出すほうに
切り替わりはじめている。あたしの水門をぶち破って、ものすごい量のおしっこが
足元に流れ落ちていく映像が頭をよぎった。

261名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:49:19
唯一の救いは、これで心置きなく両手を使うことができることだった。
あたしはユキナリが帰って来る心配がない時間を、30分と見積もった。
朝まで我慢することを思えば、たったの30分だ。
これまでの30分がどれだけ長く遠かったのかは充分わかってはいるが、
とにかく最後の我慢。
あたしは古代中国、周の武王が国を建てたときにされた忠告を思い出した。
「九仞の功を一簣に虧く」
土をせっせと運び、とんでもない高さの山を作り上げたとしても、
その山が土を運ぶカゴ1回分少ないだけでも、山を完成させたことにはならない。
オールオアナッシング。
今までのおしっこ我慢が、あたしの人生で最大だとしても、
今まで体験したことのあるつらさの何倍も何倍ものつらさを耐え抜いたとしても、
最後の1秒が間に合わなければ、おもらしの恥辱という事実には変わりない。
こんな時に歴史なんて思い浮かべている場合ではないが、
こんなになるまでおしっこを我慢すると、思考も支離滅裂になってくるのも無理はない。

262名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:49:54
あたしは両手を使えるおかげで、どうにかおしっこを出さずにすんでいた。
それだけでなく、誰の目もないので、うろうとあたりを歩きまわって
尿意をごまかした。はっきりいって動くだけでもあぶないのだが、
じっとしているともっとあぶない。横になってしまえばおしっこの重さが
真下の水門を直撃しない分楽になりそうに思えるけど
いったん横になってしまうと、もう起きあがるために力をこめるのも無理だろう。
そんな先読みの計算まで含めて、あたしは全能力を駆使して
どうにかおもらしを回避してきているのだ。

263名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:50:12
あたしは深夜の閉ざされた関所をイメージして我慢をつづけた。
一滴のおしっこも通してはいけない。
本当なら関所と同じく夜明けまで通すわけにはいかないはずだったが
あたしの場合は、あと25分ほど我慢すれば通してかまわない。
あと少し、あと少し。

264名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:50:34
たえずうろうろ歩き回っているせいで、脚がつかれてきた。
そうでなくても腿やお尻の筋肉は水門をきっちり閉じるために
長時間酷使しつづけていたのだ。もう力がつきてしまう。
どうしよう。どうしよう。
ああ、いけない。九仞の功を一簣に虧く…

265名無しさんのおもらし:2007/08/30(木) 12:53:06
247-264
後半の部終了

あとエピローグ

266名無しさんのおもらし:2007/08/31(金) 17:34:40
あげとこう

267名無しさんのおもらし:2007/08/31(金) 23:52:46
翌朝、早朝。
ユキナリが昨夜のことで手紙を送ってきた。
彼の職場で使われている、高級な紙に書かれている。
ちゃんと早朝出勤したということなら、一応あのいいわけの筋は通っている。
『今朝は大変心残りでした。夜通し歴史の話などしたかったのですが
 夜明けの鶏にせかされてしまって…』
などなど、おしっこが我慢できなくなって話を中断してしまった情けなさなど
埋め合わせておつりがくるくらいの風流な内容の長い手紙をくれた。

268名無しさんのおもらし:2007/08/31(金) 23:53:11
あたしは鶏というところをとらえて、
『あんな夜中に鳴くというのは、それは孟嘗君の鶏ですか』
と返事を書いたところ、さすがは教養人ユキナリ。
ちゃんとあたしの言いたい内容が伝わったようで、返事が
『孟嘗君の鶏といえば「函谷関を開けて三千人がようやく脱出できた」ってやつですね。
僕は同じ関所でいうなら、函谷関より、逢坂の関ですね。』
つまり、関所の名前にかけて、あたしに逢えたことを手紙にしたんだって。
なかなかしゃれたことを言う青年だ。

269名無しさんのおもらし:2007/08/31(金) 23:54:33
そこであたしはこう返事を出した。
『夜をこめて 鳥のそら音は はかるとも 世に逢坂の 関はゆるさじ
 心かしこき関守はべり』

一応、孟嘗君の鶏の説明をしておくと、秦の国から逃亡しようとしていた孟嘗君は
真夜中、秦の関所である函谷関が閉まっているせいで逃げることができなかった。
関所は一番鶏の鳴き声で開く決まりになっていたので、鶏の鳴きまねのうまい手下に
鳴き真似をさせて、まんまと関所をだまして開けて、逃げることができたという話。
3000人というのは、孟嘗君が養っていた手下たちの数で、それだけの人数の中には
鶏の鳴き真似の天才なんていう人材なんかもいたというわけ。

270名無しさんのおもらし:2007/08/31(金) 23:56:09
あたしは、まだ夜明けでもないのに理由をつくって帰ってしまったユキナリを
時間をごまかして関をあけた函谷関にたとえたんだけど、
あたしの中では、もっと深い意味があって、本当なら朝までおしっこを我慢するはずなのに
夜のうちに開けてしまったユキナリのおしっこの水門のことをあらわしてたわけ。
そうすると今度はあたしに逢ったことにかけて逢坂の関を出してきたから、
今度はあたしのおしっこの水門を逢坂の関にたとえてユキナリと対比したのよ。
あなたの「函谷関」は時間をごまかしてあけてしまったけど、
あたしの「逢坂の関」はそんなごまかしはしないわよ、
あたしの「関所」の番人は、ごまかされて水門を開けてしまったりしない、しっかり者なんだから。
ってことね。

271名無しさんのおもらし:2007/08/31(金) 23:57:35
そうするとまたユキナリが返事をくれたんだけど、
『逢坂は 人越えやすき 関なれば 鳥鳴かぬにも あけて待つとか』
なんてことを書いてくる。ひどい。
なにがひどいかって、逢坂の関は実際函谷関ほど厳重ではないものだし、
あたしの「逢坂の関」なんて、鶏が鳴こうが鳴くまいが開けっぱなしだろう、なんて言うわけ。
逢うって意味で言えば、あたしがユキナリだけでなく誰とでもホイホイ逢う女だってことで
これはまああたしを独占したくて、他の男に逢ってほしくないユキナリの
ヤキモチだと思えば許せるけど、
おしっこの水門の意味だと、あたしは時間をごまかすもごまかさないも関係なく
おしっこの水門は開いてたでしょう、ってことになるんだから。
確かに女たちの中には、男性が来ている間おしっこを我慢するのができなくて
衣服の下にいろんなものが隠せるのをいいことに
あろうことか男性が目の前にいるにもかかわらず衣服のしたにおまるを潜ませて
おしっこをしちゃう女性も実際にいないわけじゃないんだけど、
お互いにギリギリまで我慢してたのを知ってるくせに、これはないじゃない。

272名無しさんのおもらし:2007/08/31(金) 23:58:20
あんまりひどいと思ったので、あたしは返事を書かなかった。

あとでユキナリが、あたしが書いた逢坂の関の手紙を、職場とかでみんなに見せて
広めたって言う。それを聞いてあたしはすごく嬉しかった。
あんなにものすごくおしっこを我慢したのに、その名誉を
誰にも知られずに終わってしまうのはむなしい。
おしっこのことはおおっぴらに口にするのは恥かしいことだけど、
あの表と裏の意味があるあたしの短歌なら
あたしがあんなにつらいおしっこ我慢に耐え抜いた女だってことが
あからさまな恥かしい形でなく、わかる人にはそれとなく伝わる。
広めてくれたユキナリは、女心の微妙なアヤがわかるいい青年だ。

273名無しさんのおもらし:2007/09/01(土) 00:00:37
あたしは、ユキナリの開けっぱなしの逢坂の関の和歌は
逆に誰にも見せなかったと伝えた。
だって、あたしの歌とは逆に、裏の意味では
あたしがおしっこ我慢できなくて人前でもこっそりおしっこしちゃう
とんでもなく恥かしい女ってことになってるんだもの。
そんなことが世間に伝わったら困るから。
そう言ったらユキナリは、ついはずみで酷い返事をつくってしまったけど
人に見られたら、女心のわからないひどいやつだということで僕自身の恥にもなるので
隠しておいてもらってよかったとか、
あたしのおしっこ我慢をほのめかす歌をみんなに広めたが
そのことをはしたないと言って怒るような堅苦しい女でないのがまた立派だとか言って
あたしをほめてくれた。

274名無しさんのおもらし:2007/09/01(土) 02:10:13
267-273 エピローグ

おまけ↓

275名無しさんのおもらし:2007/09/01(土) 02:11:03
百人一首の62番目にも採用されている
枕草子「頭の弁の、職に参りたまひて」の段にまつわるお話でした。

ユキナリというのは藤原行成
普通、歴史の上では音読みでコウゼイなどと呼ばれている
字がうまいことで歴史的にも名高い男で
当時は天皇の秘書のような役をやっておりました。
そして「あたし」なる主人公は
あの短歌と枕草子の作者である、あの人です。

276名無しさんのおもらし:2007/09/01(土) 02:11:22
研究によれば
おしっこの水門を関所にたとえるのは、
おしっこの出口が突起物になっている男性の発想ではなく
あくまで女性らしい発想なのだとか。
そして、このおはなしにあるように、
女性がおしっこの締まりのよしあしや我慢を関所にたとえることを
専門家は「股関(こかん)」と表現するのだそうです。

277名無しさんのおもらし:2007/09/01(土) 02:12:55
というわけで、>>209を見てインスパイアされた話でした。おわり

278名無しさんのおもらし:2007/09/01(土) 08:27:25
超GJ。
この板、たまに凄まじく知識の広い人がいるから困る。

279209:2007/09/01(土) 18:55:16
>>209だが、よくたったあれだけの書き込みからそこまでww
GJ!

280名無しさんのおもらし:2007/09/08(土) 15:14:20
良いね(^^♪

281名無しさんのおもらし:2007/09/14(金) 10:46:38
パンチラ逝け

282パンチラ:2007/09/22(土) 10:46:00
>>281 通報しました!! 覚悟しておいてください!!

283名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:27:57
 久々に長いのいきます。しつこいくらい我慢系。


 バスの中に元気な声がこだまする。綾瀬市雨音小学校、泉会の皆は今日も元気いっぱいだった。
「ねえおねえちゃん、おねえちゃんのばんだよっ」
「ほらほら、はやくはやくーっ」
 薄い空色に、緑の縁取り。揃いのエプロンを付けた母親達は大忙しで子供達の世話を焼いている。わがまま盛りで腕白な子供達はおおはしゃぎで、車内は賑やかな声で満たされている。
 そんな中、母親達に混ざって同じエプロンを付け、子供に囲まれてお遊戯の続きを急かされている少女の姿があった。
「ねえーおねえちゃんっ、おねえちゃんってばー!!」
「うん、ちょっと待ってね……」
 ぐいぐいと服の袖を引っ張ってお遊戯への参加を促す子供たちに囲まれて、泉会の『おねえちゃん』こと前原詩織は苦笑する。
 詩織は13歳、将来の夢は保母さんという中学2年生。
 泉会は綾瀬市の町内会のひとつで、小学校に通う子供を持つ母親達が『先生』役を務め、協力してさまざまな行事を行なっている。将来の夢のため、詩織はその泉会のお手伝いをしているのだった。もちろん中学生の詩織に正式な保母の資格などがあるわけではないので、あくまで手伝いという形であるが。
 右も左も解らず最初は戸惑うことばかりだった『先生』としての生活も、二ヶ月という時間を経て次第に馴染んできていた。最近では子供たちともすっかり打ち解け、詩織を『おねえちゃん』として慕っている。

284名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:28:19
「ねー、おねーちゃん、はやくはやくっ」
「はやくってばぁ!!」
「ちょ、ちょっと待ってよぅっ……」
 今日は近くの海浜公園までの楽しい遠足とあって、子供たちのはしゃぎようもひとしおである。いつも以上にお行儀の悪い子供たちを相手に、バスに同乗している泉会会長の新藤先生、付き添いの弓野先生、赤坂先生もてんてこ舞いだ。もちろん詩織だって例外ではない。朝から気の休まる暇もなくみんなの世話に追われている。
 人気の『おねえちゃん』である詩織は子供達に引っ張られて後部座席の真ん中に座らされてしまい、お遊戯にしりとりに歌にと大人気。すっかり大忙しで詩織が目を回しそうになっていたとき、新藤先生の拍手がバスの中に響く。。
「はぁい、みんな、次はお歌を歌いましょう。できるかな?」
「「「「はーいっ」」」」
 もと保母さんの貫禄か、新藤先生の声に、好き放題に遊んでいた子供達の声が唱和する。ほっと胸をなでおろす詩織に、新藤先生はやれやれと肩を竦めた。
「はい、じゃあ、さん……はい!」
 たちまち始まるバスの中の大合唱。子供達が思い思いの調子外れに流行のテレビアニメの歌を合唱し始める。
 これは、詩織の負担を軽くしようという新藤先生の取り計らいだった。新藤先生に小さくお辞儀をして感謝を伝え、詩織はちらりと窓の外に視線を向ける。
 大合唱の子供達、30人を連れてひた走るバス。
 そんなほほえましい光景の中、詩織だけがどこか硬い表情のまま、座席の上のおしりをもじつかせていた。
「っ……」
 時折、きゅっと唇を噛み、身体を硬くする。
 どちらかと言えば引っ込み思案の詩織でも、子供たちと遊ぶのは大好きだ。そんな普段とはちょっと違う『おねえちゃん』の様子に、近くの子供たちは首を傾げる。
「ねえ、おねえちゃんどーしたの?」
「きもちわるいの?」
「うっ、ううんっ、なんでもないよっ……ほら、お歌お歌っ」
 慌てて否定し、詩織は子供達を促して合唱の続きに参加した。

285名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:28:41
 だが、その背中には冷たい汗が伝う。
 青い縁取りのエプロンの下で、じっと閉じ合わされたズボンの脚が忙しなく動いている。きゅっと閉じあわされては小刻みに震え、せわしなく重ねられる左右の膝は落ちつく様子がない。
「……んー……おねえちゃん?」
「だいじょうぶっ……本当になんでもないから。さ、次のお歌だよ?」
 取り繕った笑顔の下で、詩織の心はまったく別のことに囚われ続けていた。
 股間を走るむず痒い感触。バスの振動に合わせ、下腹部をつんつんと刺激する甘い誘惑。
(トイレ……行きたいっ……)
 時速80キロで高速道路を移動するバスという密室の中、詩織は、切羽詰った尿意に晒されていた。

286名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:29:17
『いいですか? 今日から前原さんには私達のお手伝いをしてもらいますけれど、そのためにひとつだけ心に止めておいて欲しいことがあります。
 このエプロンは、泉会の『先生』であることが解るように身につけているものです。子供たちから見れば、あなたも立派なおとなです。それに、なにも子供達に限ったことじゃなくて、他の人達から見ればあなただって泉会の『先生』と同じように見えるかもしれません。そんな時に好き勝手なことをしていればどうなるか、わかりますよね。
 だから甘えたり文句を言ったりせずに、みんなのお手本になるような、良い『おねえちゃん』でいるようにしなければいけませんよ。いいですか?』

「っ……」
 詩織はぎゅっとくちびるを噛みながら、『先生』としての生活の初日に新藤先生から言われたことを思いだしていた。
 バスにはトイレなど付いておらず、詩織がオシッコを済ませられる場所などどこにもない。そうなれば詩織が取れる方法はただひとつ。じっと我慢するのみである。
 青と緑の縁取りをされたエプロンは、他の『先生』と同じように、詩織が子供達のお手本とならなければいけないことを示している。他の『先生』だって大忙しなのに、詩織が自分一人の都合でワガママを言う事は許されない。
(ガマン、ガマンっ……)
 しかし、気にしないようにと思えば思うほど、おなかの中のオシッコはどんどんとその存在感を増してゆく。
 腰骨に響くツンとした刺激に、イケナイ誘惑が股間を走り抜ける。詩織は慌ててぎゅっと脚を閉じ合わせた。エプロンの下でぴったりと寄り添ったズボンの膝が細かく震え、汗の滲んだ下着には湿った感触が残っている。
 下腹部が張って、軽く押さえるだけでも固く張り詰めているのがわかる。すでにかなりの量のオシッコが溜まっているのは明らかだった。
 不安定にざわめく下腹部を、合唱に夢中の子供達には気付かれないようそっとさすりながら、詩織は通り過ぎてゆく標識を探す。
(だいじょうぶ……あとちょっとだから……)
 この先のサービスエリアで、バスは一度休憩を挟む予定なのだ。残りの距離は正確には解らなかったが、そこまでガマンをし続ければなんとかなる。
(あと1キロくらいだからっ、あと、ほんの5分だけなのっ……)

287名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:29:39
 実際に何分かかるのか、詩織にはわからない。だからその『5分』も本当の事かどうか定かではないのだ。だが、今の詩織にはもう5分以上おしっこを我慢し続けることはできそうになく思えた。だから口の中で小さく『あと5分、5分だけ』、と繰り返しながら挫けそうになる心を励まし、ダムの入り口を塞き止める。
 もうすぐオシッコできる。それだけを希望にして、詩織は今にも緩み出しそうな股間の代わりににバスの座席の手すりを握り締める。
 その時だった。
「ねえ、本当にダメ? 我慢できない?」
「――――っ!?」
 唐突に弓野先生に声をかけられ、詩織は飛び上がらんばかりに驚いた。
(うそ、き、気付かれちゃった……!?)
 なんとしても隠しておかねばならないはずの尿意を言い当てられたことに真っ赤になって振り向く詩織。
 しかし、弓野先生の言葉は詩織にではなく、詩織の一つ前の席に座る、小さな女の子――エリに向けられたものだった。
「もうすぐ休憩のサービスエリアに着くんだけど、ダメ?」
「……っ、……うん……だめ、でちゃうっ」
 エリが幼い表情を曇らせて、小さく頷く。詩織は自分の尿意に手一杯で気付かなかったが、エリもまたずっと長い間バスの中で尿意と闘い続けていたのだった。
 いつもならみんなと一緒に元気良く遊んでいるはずのエリが、俯いてぎゅっと脚の間を押さえている。わずかに身じろぎしながらもじもじとおしりの位置を動かしている様子は、もう相当に切羽詰っているのがはっきりと解る。
「あー……仕方ないわね……ねえ、前原さん」
「え、あ、は、はいっ」
 突然話を振られて、詩織は我に帰る。

288名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:30:03
「えっとね、悪いんだけど、新藤先生に話をしてもらって、運転手さんに一度バスを止めてもらえるように頼んできてくれる? ちょっともうエリちゃん無理そうだし」
「む、無理そう、って……その、」
「解るでしょ? もう仕方ないもの。そこでさせちゃうから」
 視線で窓の外、道路の隅を示す弓野先生。
 弓野先生の言わんとしていることを察し、詩織はぎゅっと唇を噛んだ。同時にきゅぅん、と詩織の下腹部でも甘い疼きが走る。
「え、えっと……」
「ほら、早くして、エリちゃん我慢できなくなっちゃうわ」
「は、はいっ」
 急かされるままに席を立ち、詩織はおしっこで重たいおなかを抱えながら、バスの通路を運転席後ろの新藤先生の所まで歩いてゆく。高速道路の震動が靴の裏からダイレクトに震動を伝え、恥骨に危険な感覚が伝播してゆくが、今はそれどころではない。
「あ、あの、新藤先生」
「なにかしら?」
「それが……」
「……えぇ!? 本当?」
 話を聞くなり新藤先生は額に皺を寄せて小さく呻いた。
「もうすぐサービスエリアなのに、我慢できないの?」
「えっと、その……む、無理みたいです」
「困ったわねぇ……随分予定より遅れてるのよ? 他の子だって行きたがるかもしれないし、あんまりワガママ放題にさせてもねぇ……」
 あたかも自分の尿意を見透かされているみたいなやりとりに、詩織は頬が赤くなるのを押さえられない。当然ながらこの会話は運転手さんにも聞こえているのだ。まるでもう中学生で、『おねえちゃん』の自分が、オシッコが我慢できなくてバスを止めて欲しいと頼んでいるみたいな気分になる。

289名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:30:27
「で、でもエリちゃん、もうダメそうなんです……弓野先生もエリちゃんの所にいて、早くしたほうが、って」
 詩織は込み上げてくる下腹部の疼きをぎゅっと押し隠し、繰り返した。少女のプライドが意地を張って、もう我慢ができないのは自分ではないのだと、無意識のうちにエリの名前を強調してしまう。
「……どうします?」
「そうね、仕方ないわ。止めてあげて?」
 訊ねる運転手さんにそう答え、新藤先生も席を立って後部座席の方に歩いていった。
 バスが路肩に寄ってゆっくりと減速する。すぐに止まるのではなく、高速道路の左端、ちょうど崖を覆う石垣の側に近付いたのは、せめて他の車から見えなくなるようにという運転手さんなりの気遣いだろう。詩織はぎゅっと手摺りを握り締め、慣性の法則による衝撃に耐えた。
(ぁ……ぅっ)
 おなかの中に閉じこめてある恥ずかしい液体がたぷんたぷんと揺れ、股間の疼きはおしりのほうにまで伝播してゆく。膝がくっついたおぼつかない脚では、バランスを崩さないように立っているだけでも辛いことだった。
「ほら、あとちょっとよ。頑張ってね」
「…あぅ……で、でちゃう……ぉ、しっこぉ…っ」
「大丈夫よ、大丈夫だからねっ」
 バスが停車するが早いか、ぐったりしたエリの手を引いて、新藤先生が大急ぎで通路を進み、詩織の前を横切ってゆく。
 ドアから跳びだしてバスの陰に姿を消す二人の後ろ姿から、詩織は目が離せなかった。
(いいな、エリちゃん……トイレ、させてもらって)
 みっともない羨望だと解っていても、そう思うことを止めることができなかった。いまここで自分も一緒にオシッコを済ませてしまいたいという考えが詩織の頭を占領してゆく。詩織の右手は知らないうちにエプロンのポケットを探り、その中に収められているポケットティッシュを握り締めていた。

290名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:30:43
 本当なら、自分よりも小さなエリが、ずっと困っていたことに気付けなかったことを反省しなければいけない。詩織は自分の事ばかりに気を掛け、『おねえちゃん』であることをいつの間にか忘れてしまっていたのだ。
 しかし、
(わ、わたしも……一緒に……っ)
「………ん」
 イケナイ考えだとわかっているのに、その想像は止められない。ほんの数m先で、エリは詩織がしたくてたまらないことをさせてもらっているのだ。おなかの中を蹴飛ばすオシッコの刺激が詩織を誘惑し、あと何kmか先にあるはずのサービスエリアのちゃんとしたトイレが、とてつもなく遠いように思わせる。
 羨むな、と言うほうが無理な相談だった。
(どうしよう……今のうちにバス降りちゃえば……今ならまだ、エリちゃんも時間かかると思うし……バスの前のほうなら、気付かれないうちに……)
「……ちゃんっ」
 もう中学生になる詩織は、小学校低学年の子供達に混じって道端でオシッコをするなんてとんでもない妄想に身を委ねようとしていた。
 身に付けた『先生』のエプロンの下で、我知らず詩織の下半身がぎゅっとよじられる。
 羞恥心と下腹部の欲求の駆け引きに葛藤し、バスの手摺りにくっつけた腰を浮かせかけては思いとどまることを繰り返していた。
「―――おねえちゃんっ!!」
 そんな詩織を、エプロンの端を強く引いて、誰かの叫び声が引き戻す。
「おねえちゃんっ……ねえっ……!」
「え、あ、な、なに……?」
「あ、あのね、あのっ」
 詩織を呼びとめていたのは、エリと並んで座っていたカスミだった。普段は勝気な表情を、今はくしゃくしゃに赤らめて、涙すら滲ませている。
「あ、あたしも……あたしもっ」
「あ……」
「ぅう…おねえちゃぁん……っ」
「か、カスミちゃんも……オシッコ?」

291名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:31:03
 驚く詩織に、真っ赤になって小さく頷くカスミ。
 しかしそんな反応がなくとも、ぎゅぎゅっと席の上で腰を擦りつける仕草を見れば、さっきまで同じ事をしていた詩織には一目瞭然だ。すでに限界ギリギリまで我慢しているらしきカスミには、エリ以上に余裕がなさそうだった。
「が、我慢できない?」
 ムダとは思いつつも聞いてみる。カスミは弱々しく、小さく首を横に振るだけ。予想通りの答えに、詩織は慌ててカスミを抱き上げるようにしてバスを降りた。カスミのスカートにはすでに小さく染みが着いてしまっていて、詩織の下半身はその濡れた感触に同調して疼く。
(ぅうっ……)
 かすかな『オモラシ』の匂いがもたらす誘惑を振りきって外に出た詩織に、新藤先生が何事かと顔を上げた。
「え、なに、どうしたの?」
「あ、あの、カスミちゃんも無理だって言っちゃって……それで……」
「ああもう、やっぱりね……前原さん、面倒見てあげて?」
 どうやら、エリはほんの少し外に飛び出すのが間に合わず、ちょっとだけ失敗をしてしまったらしかった。後始末に手を離せない新藤先生に小さな不安を覚える詩織だが、しがみ付いてくるカスミを見、しっかりしなきゃ、と自分を叱咤する。
「おねえちゃんっ……」
「だ、大丈夫。あとちょっとだけだよっ!」
 縋り付くような弱々しい声に急かされながら、詩織はカスミを手伝った。
 少し草の生えた剥き出しのアスファルトには、わずかに砂が積もっている。崖を保護する石垣の下、バスで区切られた高速道路の片隅で、カスミにオシッコをさせるのだ。

292名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:31:20
 動けないらしきカスミに代わって、彼女の股間から小さな子供ぱんつを脱がせるやいなや、カスミはたちまちしゃがみ込み、ものすごい勢いでオシッコをはじめた。

 じょじょっ、じょぼぉーーーーっ!!
 ぶしゅるるるるるっ、じゅぼぼぼぼぼぼーっ!!

(う、わぁ……っ)
 剥き出しになった幼いつくり排泄孔から、滝のようにオシッコが吹き出して地面を叩く。ほかほかと湯気が立ち昇るほどの、熱く激しい排泄だった。
 カスミはまだ小さい泉会生のはずなのに、限界まで我慢しつづけていたオシッコはその分だけ勢いも良く、バスと石垣の隙間の地面に激しく打ち付けられ、水音を響き渡らせる。ぴちぴちと跳ねる飛沫が、カスミの湿ったパンツに小さな泥の染みをつくる。
「あ、はぁああ……」
 そんな細かな様子まで観察してしまう詩織に対して、カスミにはそんなことを気にしている余裕はないようだった。尿意を解放を許されたカスミは甘い吐息をこぼし、腰を震わせる。
(か、カスミちゃん、すごい、オシッコ、いっぱい出してるっ……)
 カスミの切なげな響きに刺激され、詩織の下腹部も激しくざわめいた。
 こぽりと震える詩織の膀胱。カスミにオシッコをさせている『おねえちゃん』のおなかの中には、これよりも遥かに大量のオシッコが溜まっているのに違いなかった。
 カスミのオシッコは道路の隅に積もった砂をえぐって水たまりをつくり、地面の一方に河になって流れだしていた。カスミのオシッコの行く先を思わず追いかけてしまった詩織は、その視線の先にエリが済ませたあとらしき水跡を発見する。
 瞬く間に二人分のオシッコは一つに合体し、大きな河になって流れだした。二人分のオシッコをたっぷりと吸いこんで黒く染まった地面が、外から区切られたスペースにオシッコの匂いを篭らせてゆく。
(や、やだぁっ……)
 今やここは、オシッコをするための場所……トイレと同じ場所だった。詩織はたまらずぎゅっと目を閉じた。本当なら耳も塞いで、できることなら今すぐにでもここを逃げ出してしまいたいが、しゃがみ込んだままぎゅっと袖を握るカスミを振りほどくこともできなかった。

293名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:31:33
(……したい……わたしも、おしっこしたい・・…っ)
 耳の奥で反響する放水音に、詩織の膀胱も共鳴するようにざわつきはじめる。文字通りの誘い水がじんじんと恥骨に響いて、詩織はきゅぅっと脚を交差させた。
 詩織の膀胱はさっきよりも遥かに重みを増していた。ちょっと油断するだけで排泄孔がひくひくと痙攣を始めてしまいそうだ。
(……っ、ずるいよ、カスミちゃんと、エリちゃんだけ……あんなにいっぱい、オシッコさせてもらってっ……)
 小さな下腹部を解放し、おなかの中を占領していたオシッコを外に追い出すカスミの姿が詩織の理性をぐらぐらと揺らす。またも筋違いの羨望が、詩織の心を侵食してゆく。
 バスが止まることなくちゃんと予定どおり進んでいれば、詩織は本来ならもうとっくにサービスエリアにいて、トイレを済ませられていたかもしれないのだ。
(わ、わたしも、ここでっ……)
「……おねえちゃん?」
 いつのまにか、カスミのオシッコが終わっていることにも気付かず、詩織はその小さな手のひらををぎゅっと握り締めていた。
 手を塞がれて困惑するカスミは、しゃがんだまま後始末もすることができずに、詩織の様子を窺っている。
「ねえ、オシッコ、終わったよ……?」
「あ、ご、ごめんね。……全部、出た?」
「うん……」
 ぶんぶんと頭を振って脳裏を占める悪辣な空想を振り払い、詩織は取り出したポケットティッシュでカスミの後始末をはじめる。本当ならカスミ自身にやらせることだが、カスミは放水のショックでまだぼんやりとしており、詩織が代わりに世話を焼いてやらねばならなかった。

294名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:31:46
 まだぽたぽたと雫をこぼし、時折ぴゅぴゅっ、と水滴を跳ばすカスミのあそこは、何度か拭いてもまた汚れてしまう。ガマンし続けたせいで、オシッコがすっかり出きっていないのだろう。
「ぁっ……」
 ティッシュごしにじわりと広がるカスミの熱い雫の感触に、詩織のおなかがむず痒く震える。自分とは違って、したいだけオシッコを済ませ、おなかの中の苦しみを残らず吐き出してすっきりしたであろう小さな排泄孔が、とてつもなく羨ましい。
 カスミのオシッコはエリのオシッコの跡をすっかり覆い尽くして、なおたっぷりと水たまりを残していた。隅に泡を立て渦を巻くオシッコの痕跡は、カスミがあの小さな身体でどれだけ我慢し続けていたのかを窺わせる。
 詩織は最後の仕上げ、カスミの足に絡まっていた、オシッコで湿ったぱんつを脱がせてゆく。バスの中の荷物には、こんな時のための換えのぱんつが積んである。
「ちょっと汚れちゃったね……中で着替えよう、カスミちゃん」
「……おねえちゃん、ひ、……秘密だからね」
 すうすうするお股を隠すようにスカートをぐいっと引っ張って、もじもじと俯きながら、カスミは存外に力強い口調で言う。
「秘密なんだからね。あ、あたし……オモラシなんか、してないんだから。こんなところでオシッコしたくなったりなんか、しないんだから。……そうでしょ?」
「…………」
「あたし、もうコドモじゃないもん。男子は知らないけど、おんなのこがこんな所でおしっこなんてしないもんっ……ちゃんと、おトイレまで我慢できたの、できたんだからぁっ」
 早熟なカスミらしい言い訳だった。
 けれど、その言葉は今もなお、ここでオシッコをするというはしたない欲望を捨てきれずにいる詩織には辛すぎる。
 きゅう、と甘く疼く排泄器官が、詩織に排泄を訴える。
「……そう、だね」
 乾いた喉に唾を流し込んで、詩織はカスミを不安にさせないようにしっかりと頷いた。みんなのお手本であることように、エプロンを着けた『先生』がするように。
 泉会の『おねえちゃん』として。カスミの立派なお手本となれるように。
 ぎゅっと、オシッコを我慢しながら。

295名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:32:05
 ぷしゅう、と音を立て。
 バスが駐車場に入り、停止する。
「はーい、それじゃあちょっとだけ休憩します。おトイレに行きたいひとはいるかなー?」
 新藤先生が駐車場に停まったバスの中で子供たちに呼びかけると、はーいっ、という声と共に、数人の手が挙がった。
 ……オシッコを我慢しているんだから、自分も手を挙げなければいけないんだろうか? 切羽詰った尿意に急かされてそんな馬鹿な事を考えてしまい、詩織は赤くなってぎゅっと脚を閉じる。股間の奥のむず痒さはさらに増し、詩織の我慢がかなりの逼迫した状況にあることを告げていた。
「じゃあその子たちは『先生』についてきてねー? 他の子はきちんとお留守番できるかな?」
「「「はーいっ!!」」」
 元気の良い返事がいくつも重なる。新藤先生はよしよしと頷いて、バスの後ろの詩織たちに小さく頷き、子供たちを連れてバスを降りていった。
(と、トイレっ……急がなきゃっ……)
 ざわざわと騒がしくなった車内を気にしながら、詩織もそそくさと席を立つ。
「あ、ちょっと、前原さん?」
「え、は、はいっ!?」
 バスのタラップを降りようとしたところで、詩織は弓野先生に呼びとめられる。
 待ち焦がれたサービスエリアに到着し、あとはトイレに駆け込んでゆくだけ、という状況で、詩織はすっかり自制をなくしていた。気付けば詩織の両手は、エプロンの前をぎゅっと抑えてしまっている。

296名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:32:16
 はっとして手を離した詩織だが、もう遅かった。
 そわそわと落ち着かない詩織の様子は、少し気を使ってみればすぐに目に付く。案の定、脚をくねくねと動かし続ける詩織に気付いた弓野先生はすぐに詩織の状況を察したらしかった。
「ああ、……ひょっとしてお手洗いなの?」
「っ……」
 これまで、なんとか尿意を悟られまいとしていた詩織にとって、それはとても明け透けな質問だった。はっきりと我慢しているのを知られたことに詩織は耳まで赤くなってしまう。
 それでも、意地を張る余裕は残されていなかった。
 かろうじてコクン、と頷く詩織に、弓野先生は小さくため息をつく。返事の代わりにぎゅっとエプロンを握る詩織に、弓野先生は小さく苦笑した。
「そう、じゃあさっきも辛かったのね。ごめんなさい、気付いてあげられなくて」
「は、はいっ」
 さっき、というのはエリ達を下ろし、オシッコをさせていた時の事だ。反射的に答えてしまってから、詩織はこみ上げてくる尿意の波にぎゅうっと身体を縮こまらせた。弓野先生も忙しいのに、迷惑をかけてしまうという申し訳なさに押しつぶされてしまいそうになる。
「……こっちはいいから、早く行ってきてね。大丈夫? 立てるかしら?」
「は、はい……」
 優しい声に励まされ、震える足に活を入れて、どうにか腰を上げる詩織。それだけでつぅん、と下腹に鈍い疼きが走り、少女の背筋をざわめかせる。
 サービスエリアでの休憩時間は、本来なら詩織も『先生』たちの手伝いをしなければならないのだが、弓野先生は詩織の都合を優先してくれたのだった。嬉しさと申し訳なさで一杯になった詩織を、弓野先生は優しく送りだしてくれる。
「ほら、早く済ませてらっしゃい」
「は、はいっ……」
 詩織は手摺りを掴んえよたよたとバスのタラップを降りてゆく。ほんの数段の段差だが、今の詩織には油断できない難所だ。本当は走り出したいくらいだったが、ちょっとでも気を抜くとぎゅっと締め付け続けている括約筋が緩んでしまいそうになる。

297名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:32:32
 下着を汚さないように、一段ずつ慎重にタラップを降りきった詩織は、できるだけの早足でサービスエリアのトイレを目指す。
(やっとっ、やっとトイレ……オシッコできるっ……)
 おなかの中をたぷたぷにしているおしっこを解放できる瞬間を思い描き、詩織ははぁぅっ、と切ない吐息をこぼした。
 ……だが。
 詩織は休日の高速道路のサービスエリアという立地をまだまだ理解していなかった。
 我慢を重ね、ようやく辿り着いた婦人用トイレの前で詩織を待ち受けていたのは、その入り口から伸びた長蛇の列だったのだ。
「う、嘘……っ」
 知らず、詩織の膝がきゅっとくっつき合う。二十人、三十人では足りないだろう。売店の前を通り過ぎ、さらに照明の下を折れ曲がるようにしてずらりと並ぶ女性たちの列は、隣の紳士用トイレに比べても桁外れに長い。
 トイレの中に続いている列は、まるでそこが人気の映画のチケット売り場であるかのような錯覚すら抱かせる。それはある意味正しかった。行楽のシーズンに大勢の人が集まる高速道路のサービスエリアで、一番の人気スポットはトイレなのである。
(そんなぁっ……ま、まだ、我慢しなきゃだめなのっ……?)
 ここまでくればもうあとはオシッコをするだけ――そう思いこんでいた詩織には、目の前の現実はとても受け容れがたいものだった。
 ふらふらと街灯に寄り掛かる詩織の前で、到着した車から次々と女の人たちが列に並んでゆく。驚くべきことに、トイレからすっきりした顔をして出ていく人たちよりも、新しく列に並ぶ人の数の方が多いかのようだった。
 ゆっくりと伸びてゆく順番待ちの列が、遠いゴールをさらに遠くしてゆく。

298名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:32:48
「は…はやく、並ばなきゃ……っ」
 ここで眺めていても、いつまで経ってもオシッコはできない。
 詩織は、慌てて列の最後尾につく。詩織がもたもたしている間に、列ははじめに見たときよりも10人ほど長くなってしまっていた。急いで並んでいれば詩織はあと10人分、早くトイレに辿り着けていたはずだ。そう思うと尿意はさらに激しくなってくる。
(ふぅぅ……っ……あと、もうちょっと、だけ……がまんっ……)
 九回裏、まさかの油断で我慢の延長戦に入った順番待ちの中、詩織のおしりはもももじとせわしなく揺すられていた。さりげなく伸ばされた手のひらがエプロンの前を押さえ、空色の生地に皺を寄せる。見る人が見ればはっきりとオシッコを我慢しているのが解るだろう。
 もっとも、こうしてトイレに並んでいる時点でそんなことは明白なのだが。
「……うぅ……っ」
 腕時計を確認すると、休憩時間は残り15分。
 じりじりと進む秒針に比べて、トイレの列は遅々として進まなかった。訳を説明して入れてもらおうかと思ったが、詩織の前に並ぶおばさんたちはイライラと足を踏み鳴らしていて、とても気軽に声を掛けられる雰囲気ではない。
(はやく……はやく……っ)
 詩織とは対象的に、すっきりした顔の少女たちが、楽しそうにおしゃべりしながら詩織の隣を通り過ぎてゆく。自分がああなるにはあとどれくらい我慢すればいいのだろう。女の子のマークの薄いピンク色をした入り口に列を押しのけて駆け込みたくなるのを堪えながら、詩織はきゅっと唇を噛んだ。

299名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:33:06
 時計の長針が、呆れるほどゆっくりと文字盤の上を動いてゆく。
 10分ほどかけて、詩織の前の列はやっとなくなりかけていた。すでに詩織の姿はトイレの入り口をくぐり、建物の中にある。
 ピンク色のタイルが張られたトイレには、十個以上の個室があり、フォークのように列の先頭の女性たちを順番に迎え入れていた。イライラの頂点に達する直前で個室に迎え入れられ、詩織の前のおばさん集団も次々とトイレに入ってゆく。
 目の前の、自分ではない女の人がオシッコを済ませ、すっきりとした顔をして出てゆく姿を飽きるほど繰り返し見せつけられながら、詩織の膀胱はオシッコの瞬間を“おあずけ”され、さらに高まった尿意に辛うじて耐えている。
(もうすぐ、もうすぐ出せる、オシッコ出せるっ……)
 焦らされるかのような我慢の連続に、詩織の括約筋も既に限界に近い。両手の応援だけでは足りず、ぎゅっと交差させた脚が何度も組み変えられる。
 だがそれももう終わりだ。あと何人かが出てくるまで我慢すれば、ようやくトイレに入れる。朝からずっと苦しめられていたこの尿意を解放できるのだ。
 その瞬間を思い描き、詩織は切なげに腰を揺する。
 そして、とうとう詩織の前の女性が開いた個室に歩きだした、その時だった。
「ああ、ごめんなさい、すいませんねぇ……」
 トイレの入り口の辺りでちょっとした騒ぎが起こる。その中心にあるのは、聞き覚えのある声だった。

300名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:33:25
「すみません……本当にすみませんねぇ……」
 数名の子供たちを連れて入ってきたのは、泉会の赤坂先生だった。少し白髪の混じった笑顔をさらに緩めて、赤坂先生は詩織を見つけ、あぁ、と安堵の吐息をこぼす。
 その笑顔は、申し訳ないけれど詩織にはとてつもなく不吉なものに見えてしまった。そして、その予感は的中してしまう。
「ああ、前原さん、ちょうど良かったわぁ――ちょっと手伝ってくれるかしら?」
「え……」
「バスに残ってた子達なんだけど、さっき急にお手洗いに行きたいって言いだしてねぇ……」
「っ、せんせいっ、オシッコぉっ」
 それは、今、詩織がなによりも、一番したいことだ。
 手を上げて口々に尿意を知らせ、脚をモジつかせる女の子たち。そんなみんなをなだめるように、赤坂先生は声を和らげる。
「ああ、はいはい……いまお手洗いにはいれますからね。……前原さん、申し訳ないけど手伝って? 表で男の子たちが待ってるのよ。お願いして、紳士用のほうに入れてもらって頂戴な」
「え……ええええっ!?」
 思わず頓狂な声を上げてしまった詩織に、周囲の視線が集中する。

 ――紳士用のトイレに。男の子と一緒に。

 想像だにしていなかったお願いだった。注目を浴びたせいで詩織の交感神経が活性化し、下腹部にも熱い雫の疼きが激しくなる。羞恥と共に増す尿意を堪えながら、詩織はたまらず赤坂先生に駆け寄った。

301名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:33:44
「あ、あの、……待って、くださいっ……」
「せんせい、オシッコでちゃうっ……!!」
「ああ、ごめんなさいねぇ、すぐに入れてもらうからねぇ」
「待って、赤坂先生っ……違うんです、わたしっ……」
「せんせい、オモラシやだぁっ、おトイレ、おトイレぇっ!!」
「ねえ、はやくぅっ……!!」
 必死に説明しようとする詩織だが、口々に尿意を叫ぶ女の子達の声で遮られ、赤坂先生の耳までは届かない。
「せ、先生っ」
(わ、わたしも、オシッコ、なんですっ!!)
 懇願の後半は、言葉にならなかった。
 無論、泉会で『先生』をしていれば男の子に付き添って紳士用トイレに入る事だってある。
 しかし、自分から“トイレ”の一言が口に出せない詩織が、男の子のトイレになんて入れるわけがない。人一倍羞恥心の強い思春期の中学生の感情を無視した、あまりにも酷な頼みだった。
 赤坂先生はもう随分な年のせいか、詩織のような女の子でもまだほんの子供でしかないと考えている節があった。赤坂先生にしてみれば詩織なんて子供たちとそう変わらない扱いなのである。
「あ、赤坂先生っ…あのっ……!!」
「それじゃあお願いね、前原さん」
 詩織の抗議はオシッコを訴える子供たちによって阻まれてしまい、赤坂先生はもう我慢の限界らしき子供たちを連れ、詩織の前のおばさんたちに頭を下げて説明をはじめていた。

302名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:34:06
(わ、私もオシッコ……一緒に、連れてって欲しいのにっ……)
 突然の順番割り込みの申し出に不機嫌さを隠そうともしないおばさんたちだが、流石にいまにもお漏らしをしてしまいそうな様子でおしっこ我慢のダンスをしている子供たちを無視するわけにもいかないらしく、渋々と順番を譲る。
「……すみませんねぇ……」
「わかったわよ。早くしてよね……まったく。
 今度からちゃんと並ばせなさいよね、もう」
 文句を言いながらも不承不承で割り込みを了承し、おばさんたちは列を詰める。
 そして――いつの間にかそこには隙間なくぴっちりと並んだ順番待ちの列が出来上がっていた。
 詩織がもう一度列に戻るスペースは、残されていない。
(え、っ……!?)
 ぞくり、と詩織の背筋を冷たいものが走る。
 まだ、おなかの中のオシッコはわずかも出すことができていないのに。突然のハプニングによって、詩織は十分以上を我慢して並び続けた順番待ちの列から強制的に外されてしまっていた。
「あ……そ、そんな、ぁ……」
(ぁああっ!?)
 途端、込み上げてきた尿意に詩織は“ぐいっ”と腰をよじる。入れていたはずのトイレが目の前から猛スピードで遠のいてゆく。
 そうこうしている間にも個室の一つから水音が聞こえ、用を済ませた女の人がドアを開けた。列の先頭に並ぶおばさんが早足でそこに入ろうとする。
 しかし、そこは本来詩織のいた場所だ。

303名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:34:30
「ま、待ってぇ……っ!!」
 詩織は慌てて列に駆け寄ろうとしたが、しかし帰ってきたのはより一層不機嫌になったおばさんたちの視線だった。こくっ、と口の中にたまった生唾を飲み込んで、詩織は辛うじて先頭のおばさんに声を掛ける。
「あ、あのっ……」
「何よ、あんた」
 すさまじいまでもの不機嫌な声に、詩織は声を掠れさせてしまう。
「え、ええとっ、わ、わたしの……番、次で」
「なあにあんた、横入りする気!?」
「え、ち、違いますっ、……わたし、さっきまでそこに――」
 おばさんの足元を指差して言おうとした詩織だったが、そこに思わぬほうから声が飛ぶ。
「ちょっと、やめなさいよね。順番よ? ちゃんと並んでよ」
「そうよ。みんな我慢してるんだから!!」
「え、あ、あの……」
 次々に上がる抗議の声は、列に並ぶおばさんたちからのものだった。長い間を待たされ、さらに赤坂先生の連れた子供たちに順番を越されたせいでおばさんたちの不満は頂点に達してしまったらしい。
「ああ嫌だ。ずうずうしいわね。黙ってれば分からないって思ったんじゃない? ……これだから最近の若い子は」
「そうよ、いい加減なこと言わないで頂戴。あたしたちはちゃんと並んでたんだから」
 おばさんたちはもう一人たりとて順番を抜かされることに我慢がならないらしかった。全くの理不尽な言いがかりだが、圧倒的な迫力に押されて詩織はそれに言い返すことができない。

304名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:35:11
「そんな……ぁうっ…!!」
 おなかの中でおしっこが暴れだし、詩織を襲う尿意は次第に切羽詰ってくる。俯いて前を押さえた詩織を突き飛ばすように、先頭のおばさんは個室に入ってしまった。
「あ、あぁっ……」
 切なげに身をよじる詩織に、さらにおばさんたちの攻撃は続く。
「ねえ、邪魔よ。使わないんならどいて」
「並ぶんならちゃんと一番最後にしなさいよね」
「そ、そんな…わたし、も…もうっ、ガマンできな……」
 おしりをもじつかせながら、詩織はそれでも食い下がろうとした。何しろ目の前に、すぐ目の前にトイレがあるのだ。おしっこをしてもいい場所があるのだ。詩織の股間はすでに限界を訴え始めていて、これ以上焦らされてしまえば本当に危険な事態を迎えてしまうと告げている。
 だが、そんな最後の勇気も、おばさんたちの言葉によって無碍に砕かれてしまう。
「何言ってるのよ、さっきあんた用事言われてたじゃない、お外に他の子が待ってるんでしょ!?」
「そうよ。早く行ってあげなきゃダメじゃないの。可哀想じゃない。あなたも『先生』なんでしょ?」
(あ……やだ……そんなのっ……したいのに、オシッコしたいのにっ……、い、いじわるしないでよぉっ!!)
「お、『おねえちゃん』だって……おトイレ、行くのにっ……」
 売り言葉に買い言葉――と言うには、ささやかな反抗ではあったが。ほとんど反射的に、文句を口に出しかけてしまった瞬間。
 詩織の脳裏を、新藤先生の言葉がよぎる。

305名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:35:33
『他の人達から見ればあなただって泉会の『先生』と同じように見えるかもしれない。そんな時に好き勝手なことをしていればどうなるか、わかりますよね』

 こんなにも切羽詰っているのに、オシッコがしたくてたまらないのに。
 『先生』、という言葉と。
 きゅっと締められた青と緑の縁取りのエプロンが、詩織のワガママを許さない。みんなのお手本になり、困ったことがあればそれを助ける『おねえちゃん』であるために。
「す……すいません、でした……」
 詩織は俯いてそれだけを口にすると、重い足を引きずってトイレの出口に向かう。望んでいるのとは逆の、オシッコを済ませる場所から遠ざかる向きに。
 猛烈に引かれる後ろ髪を振りきって、膝をくっつけ合わせながら危なっかしく歩いて外に出た詩織を迎えたのは、同じくモジモジと足を寄せ合う子供たちだった。
「あーっ、おねえちゃん来た、きたよっ」
「おねえちゃん、ボク早くオシッコっ」
「オレもーっ。もう出ちゃうよーっ!!」
 三人の男の子がぱたぱたと詩織に走りよって、ぎゅっと服の袖を握る。
(ぁ、あ、やだ……っ、だめ……)

306名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:35:59
 両手が塞がり前を押さえることもできなくなり、下腹部がきゅんと悲鳴を上げた。詩織は震える顎をきゅっと噛み締めて我慢する。
「おねえちゃん? トイレ、いこ?」
「え、あ、ああ、うん……」
(……ど、どうしよう……っ)
 詩織は子供たちに引きずられるようにして、ずりずりと紳士用トイレの入り口に向かっていった。こちらは婦人用の混雑具合とは対照的に、数名の列が入り口の奥にあるだけの状態だ。空いているとは言えないが、入り口から何十人も順番待ちが続くのに比べれば天と地の差である。
 もう一つのトイレ――けれど、そこは男の子専用の場所だ。詩織がオシッコをしていい場所ではない。
 壁に並んだ小用便器は、おんなのこがオシッコをするようには作られていないのだ。
(と、トイレ、トイレしたい、オシッコっ……)
 詩織の頭の中身の八割は、込み上げてくるオシッコによる『お漏らし』の危険信号と、どうやってオシッコを我慢するかで占められていた。
 そんな中、手を引く男の子達の声に詩織は引きずられ、紳士用トイレの中に踏み入れる。少ないとは言っても紳士用トイレの中には順番を待つ列があった。子供たちはもうすっかり限界で、きちんと並ばせるのは難しそうだ。
 詩織の頭の中は羞恥に沸騰し、少女の頬は赤く染まる。
(む、無理……だよっ……お、男の人に……順番譲ってくださいなんて、言えないようっ……)

307名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:36:10
 大きな波こそ収まっているが、詩織の下腹部は今もなお強い尿意に支配されている。足を動かないようにするのだけでも一苦労だ。もしここに自分ひとりだけなら下着をぐいぐい引っ張って前を押さえていなければ我慢できないかもしれないレベルだった。
 そんな状態で、詩織は見ず知らずの男性にトイレの順番待ちを変わってもらわなければならない。脚をもじもじさせながら、そんな事を申し出ればどうなるか。
(わ、わたしが……男の人のおトイレでオシッコするんだって……思われちゃうっ……)
 まず間違いなく、その誤解は避けられそうになかった。
 ――けれど。
「おねえちゃんっ……ね、ねえ、ボク、もうガマンできないっ……」
「あ、ああ……ごめん、ね……っ」
 小さな手を不安げに引っ張る子供たちに、詩織は赤くなった頬を押さえ、荒くなった息を無理矢理飲み込もうとする。
(っ、大丈夫……ちゃんと落ち着いて、はっきり言えば……わたし、『おねえちゃん』なんだから……っ)
 無邪気に信頼を寄せてくる子供たちを失望させまいという『おねえちゃん』を演じるための、健気な決意と共に。
「す、すみませんっ……」
 詩織は、ぎゅっと目を閉じて列の一番後ろの男性に声を掛けた。

308名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:36:33
「はーい、全員いるわね?」
「はーいっ」
 新藤先生の点呼に、子供達がいっせいに手を上げる。それをもう一度確認して、『先生』たちは運転手さんの隣の席に腰掛けた。
「問題なしです。じゃあ出発してください」
「あ、あのっ……」
 詩織は辛うじて声を上げようとするが、ためらいに彩られたか細い声ではあっさりと出発のクラクションにかき消されてしまった。
(ぅ……ぁぅ……)
 動き出した走る密室の中、詩織は入り口近くの通路に立ったままの内股の脚でぎゅっと椅子の背もたれを握り、せわしなく爪先を動かし続けていた。突き出された小さなおしりは手摺りの向こうで左右に揺すられ、落ちつくことはない。その頻度はサービスエリアに着く前よりもはるかに高くなっていた。
 ぐらり、と揺れて走り出すバスは、再び泉会のみんなと『先生』達を乗せ、高速道路に向かってゆく。トイレ休憩を済ませ、子供たちの顔は皆晴れやかだ。ちょっとした失敗に一度は落ちこんでいたエリもカスミも着替えを済ませ、すっかり元気を取り戻して他のみんなと一緒になって騒いでいる。
 そんな中、詩織だけが少しも楽になれないまま、尿意との果て無き孤独な戦いを強いられていた。
「ふぅ……はぁっ……」
 エプロンの上からぎゅっと股間を握る手のひらに、ぐっと力が篭る。
 決死の思いで跳びこんだ紳士用トイレで、しどろもどろになりつつも訳を説明して10分。子供たちが全員おしっこを済ませた頃にはとっくに休憩時間も終わっており、詩織が改めて順番待ちをする余裕などまったく残っていなかったのだ。
 たとえどんなことをしてもオシッコをしておかなければならなかった詩織だが、そんなことしていたらバスの出発は大きく遅れてしまうだろうことは明らかだった。すでにバスは30分近く遅れており、これ以上の遅刻は先生にもみんなにも迷惑をかけてしまう。
 せっかくの遠足を台無しにしないため、この期に及んで、詩織は泉会の『おねえちゃん』として、自分の尿意よりもみんなのお手本であることを優先させなければならなかった。
「……どうしたの?」
 動き出したバスの中、ちらちらと外を見、いつまでも自分の席に戻ろうとしない詩織のところに新藤先生がやってくる。

309名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:37:01
「あ、あの、そのっ……」
 高まる尿意を隠すべきか、素直に口にするべきか。羞恥と理性の綱引きに思わず口篭もってしまう詩織。
「具合でも悪いの? トイレ、済ましてきたんでしょう?」
「あ、え……っと」
 そうではない。全然、まったく、これっぽっちもすっきりできていない。むしろ事態は悪化さえしている。なにしろ詩織は、膀胱をパンパンに膨らませているオシッコを、たったの一滴も外に出せてはいないのだ。
 歩くのだって辛いくらいに、詩織のおなかが張り詰めている。
 無理を言ってでも今からでもバスを止めてもらうべきだろうか。詩織は席にも付かずにそんなことを考え続けていた。しかしバスはすでに高速道路に登る迂回路の中だ。いまさらUターンさせるわけにはいかない。少女の頭の中を、ぐるぐると考えが堂々巡りしている。
(ぅぅうっ…お、おしっこ…したい、したいよぅっ……公園まで、我慢…もたないかもっ……どうしようっ、どうしようっ……オシッコして、でも早く公園行かなきゃっ、と、トイレ、公園で、オシッコっ……と、トイレに行って、公園でっ、オシッコしてっ……)
 最終目的地を前に、楽しそうにはしゃぐ子供達と、危険水域を突破し、いつ決壊してもおかしくない状況の下腹部のダム。両者の背反に挟まれて、詩織の思考はパニックに陥っていた。
「ねぇ、前原さんあなた」
「っ……」
 新藤先生の口調が急にきつくなった。
 詩織が無意識のうちに握り締めていたせいで、エプロンのおなかの前の部分には、はっきりとわかるほどに皺が寄っている。もう言い訳は効かなかった。
 新藤先生は渋面になり、真っ赤になって俯いた詩織をじろじろと見る。
「どっち? 大きいほう?」
「い、いえっ」
 はっきりと、尿意を咎める言葉に、さらに赤くなって小さく首を振る詩織。だがその答えがなくとも、ぎゅっと前を押さえる姿勢からもオシッコを我慢しているのは明らかだ。
「なあに、さっき行かなかったの? ……ダメよ、弓野先生に先に下ろしてもらったのに、ちゃんと済ませなきゃ…」
「ぁ、ぅ……す…いませんっ……」

310名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:37:23
「きちんと休憩時間があったでしょう? どうしてきちんとお手洗いにいかないの? 自分の体調の管理ができない人が、子供をお預かりするなんてできないわよ?」
「ぅ……くうっ、そ、そのっ……行ったんですっ、ちゃんと、行きましたっ・・…っ、……で、でも、おトイレ混んでて、すぐにできなくてっ……、」
「言い訳しようとしないの。ちゃんとしなかったのはあなたの責任なのよ? もう子供じゃないんだから、笑われちゃうわよ、みんなに」
 説明しようとしたところをぴしゃりと遮られる。これまでの何度か、詩織が失敗をしてしまった時と同じ、厳しく容赦のない新藤先生の姿だった。
 新藤先生は諦めたようにため息をついて、詩織を見る。
「前原さん、お手洗い近いのねぇ……もっと訓練しなきゃだめよ。子供達につきあってると、お手洗いのひまなんてなくなっちゃうこともあるんだから。
 厳しいことを言うようだけど、前原さん、もう少し自覚を持ってちょうだいね。もう中学生なんでしょう? ちゃんとガマンしなさいね。あなたも“おねえちゃん”なんだから、みんなのお手本にならなきゃダメなのよ?」
 今まさに、詩織はそのオシッコ我慢のトレーニング最上級コースの真っ最中だ。
 新藤先生は完全にお説教モードで、詩織の言葉になど耳を貸してはくれなかった。まるで自分はオシッコなんてしないかのような口ぶりで、必死に我慢を続けている詩織のことを責めたててくる。
「ち……」
 違います。違うんです。違うんです。
 否定の言葉は、詩織の喉で潰れて形になりはしない。さらに腰をよじらせる詩織を見て、新藤先生はまた溜息をついた。
「どうなの? 我慢できそう? あと1時間くらいあるわよ?」
「っ……そ、のっ……うぅっ……」
「無理なの? 無理そう? 本当に? ……ああもう、どうしましょうね……またバスを止めてもらうわけにはいかないし……仕方ないわ。どうしようもなくなったら、アレにしちゃいなさいね」
 新藤先生が指差した先は、隣の座席シートの下に設けられた収納スペース。そこには、二つ重なって雑巾を挟んだ、青いプラスチックのバケツがあった。
「っ…………!?」

311名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:37:42
 バケツに――オシッコ。

 無慈悲な一言に、詩織の羞恥心が激しく煽られる。
 走るバスの中、子供たちの注目を一身に浴びながら、床に置いたバケツの中にトイレを済ます自分の姿を、嫌でも想像してしまう。
(い、やぁああぅっ……!! やだっ、そんなのやだっ、ちゃ、ちゃんと、トイレで、おトイレでオシッコするのっ、おトイレでしたいっ……!!)
 ちゃんとした排泄場所どころか、周囲の視線を遮ることもしてもらえず、本来の用途とはまるで違う、プラスチックのバケツの中に注がれる激しい水流と、響き渡る音、そして匂い。
 本来なら個室の中でこっそりと行なわれるべき秘密の行為を、衆目の中で強制されることは、たとえ想像の中と言えども中学生の少女には耐え難い屈辱と言ってよかった。
「だ、だいじょうぶです……がまんできますっ……バケツなんか、嫌ですっ……」
 嫌悪感に弾かれるように、詩織はそう答えてしまっていた。
「そう……しっかりしてね。でも本当に無理なら我慢しないで言って頂戴。いい? もし詩織ちゃんがオモラシしちゃっても、換えパンツは子供たちの分しかないんだから」
「は……はいっ」
 掠れた声で詩織は頷く。頷くしかない。
 ついさっきまで半ば本気で、バスを止めてもらおうかどうか悩んでいたところなのに。もう、今すぐこの場でさえもトイレがしたいのに。詩織にはオシッコをする事は許されなかった。
 ふらふらと自分の席に戻ってゆく詩織は、新藤先生が弓野先生を呼びとめて、二言、三言を告げてゆくのを聞いた。
「もし――だったら、前の――バケツ――」
 何を言われているのかは、聞き取れなくても理解できた。

312名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:38:01
「くぅ……ふぅっ……っ、はーっ、はぁーっ……」
(いや、いやっ、オシッコなんか出ない……オシッコなんか出ない、オシッコなんかしたくないっ……おねえちゃんなんだからっ、ガマン、がまんっ……!!)
 身体を投げ出すように――けれど慎重に、後部座席に腰を下ろし、ぎゅっとエプロンの前を握り締める。
 おなかをさすりながら、もう余裕のない下腹部の余分な力を抜き、さらに多くの水分を溜めこめるように大きく深呼吸。自己暗示をかけるように詩織は頭の中で繰り返す。
「……? お姉ちゃん?」
「っ、え……エリ、ちゃんっ」
 ただならぬ様子の『先生』たちと、がさごそと落ちつかない詩織が気になったのか、詩織の前の席のエリがきょとんと詩織を見上げる。
「どうしたの? おねえちゃん?」
 続いて、隣の席のカスミも。
 二人の視線に晒されながら、詩織はそれでも、脚の付け根を押さえる手を離せない。もじもじとだらしなくおしりを振り続ける詩織に、エリはまん丸の目をぱちくりとさせた。
「……オシッコ? おねえちゃんオシッコしたいの?」
「っ……」
「おねえちゃん、おトイレ行ってないの? きゅうけいの時にちゃんとオシッコしなかったの?」
 エリたちは、小さいなりに詩織の身を案じてくれていた。しかし、子供ゆえの配慮のない言葉は、天井知らずに高まる尿意に精一杯の詩織の羞恥心を煽るばかりだった。
「だめだよ、おねえちゃん。ちゃんと先生におトイレ行きたいですって言わなきゃ」
「そうよ、おねえちゃんなのにだらしないわよっ」
「あ、じゃあわたしが先生よぶね。おねえちゃんがオシッコしたいですっておしえてあげる。それで、さっきみたいにしてオシッコすればいいよ」
 今にも、二人は大声を出して立ちあがりそうな気配だった。
 戦慄を覚え、詩織は跳ねあがるように高鳴る心臓を抑え込んだ。
「っ、ダメ……っ!!」
(ちゃ、ちゃんと、ガマンしなきゃ……!! ……みんなに、おトイレもちゃんとできないダメなおねえちゃんって思われちゃう……っ!!)

313名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:38:15
 中学生の自分が、『おねえちゃん』の自分が、エリ達のようにオシッコを我慢できず、もう一度バスを止めるなんて――絶対に絶対にしてはならない。
 詩織はぎゅっと自分の腿をつねりまくって、今にも溢れそうになる尿意を誤魔化しながら、必死に笑顔をつくった。
「あ。あはは……なんでもない、よ。へいき、へいき…っ」
 詩織の股の間で、くしゃくしゃと握り締められる青と緑の縁取りのエプロン。
 少しでもみんなのお手本になるために。みんなのおねえちゃんであるために。
 その一言に縋り付くように、もう限界の心を奮い立たせて、詩織はぎゅっと唇を噛んだ。憧れのはずだった『先生』のエプロンが、まるで膀胱を縛り付ける鎖のように重い。
「えー? ほんと? オシッコしたいんでしょ?」
「ウソついちゃだめよ、オシッコよ。ぜったい」
「ち、ちがうってば……っ、あはは、まねっこ、だよっ……ふ、ふざけた、だけっ」
 あまりにも苦しい言い訳だ。
 じんっ、と響く排泄の予兆を、股間を座席シートに押しつけることで隠し、詩織は両手を離しておどけて見せる。
(ぁうぅうっ…!!)

 じゅんっ、じゅっ、じゅ、しゅるるっ……

(っ、出てない、出てないっ、オシッコでてないっ……汗、汗なんだからっ……)
 熱い刺激が股間を行き来する。じわりとお尻のほうにまで、肌が液体に漬かったような感触が広がってゆく。
 それでも――
「はぁ、はぁっ…っく……」
 おなかの中には、今にも爆発しそうな煮えたぎった尿意を抱えながら、詩織は悲壮な決意で我慢するしかなかった。
 バスが目的地の公園に着くまで、
 ――あと、45分。

314名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:38:38
(お願い、はやく着いてっ、はやく、はやくっ、はやくはやくはやくはやく……っ!!!)
 バスが前後に揺れるたび、許容量を遥かに超える恥ずかしい熱湯を閉じ込め続け、酷使された括約筋が悲鳴を上げる。排泄を禁じるための器官が徐々にその機能を失いつつあった。
 再び楽しげに歌い続ける子供たちの中で、詩織はただ独り絶望的な尿意との闘いを続けていた。
 高速道路を降りたバスは、最終目的地の海浜公園をすぐ目の前にして渋滞に巻き込まれていた。道路にびっしりと並んだ車は際限のない列をつくり、焦れるほどののろのろ運転でわずかに進んでは停まってを繰り返している。
 ほとんど進むこともできないうちに点滅をはじめ、また赤に切り替わった信号に、小刻みに震える詩織の膝がぎゅっと寄せられた。
「うぅ…ぁううっ」
 我慢の苦悶もすら、抑えきれずに呻きとなって溢れ出す。
 ゴールはどこまでも遠くいつまで経っても届かないどころか、遠ざかっているかのようだ。詩織はくねくねと腰を揺すり、座席のシートにひっきりなしに股間をこすりつけ、オモラシの誘惑を必死に振り切ろうとしていた。
(はやくっ、はやくして、お願いっ、早く着いてよぉっ……)
 口の中で小さくつぶやき、自分に言い聞かせるようにして、蒼白な顔でぎゅっと目を閉じる。
「うぅ、っく……っ」
 もうすでに我慢は限界に達している。次々と押し寄せてくる尿意の大波に対し、全身を強張らせて懸命にやり過ごす少女の頬を冷たい汗が伝う。
 詩織の両手は、もう随分前か前かがみになった太股の付け根をおさえこんだまま固定されていた。不自然に折り曲げられ、股間から手を離せない詩織に、もはやみんなのお手本となるべき『おねえちゃん』の威厳はない。
 くしゃくしゃになったエプロンは、まるで『ふんどし』のように三角形に詩織の股に挟みこまれ、お尻の方を回って抑えつけられている。限界の尿意に耐えようと、少しでも股間を覆う刺激を増やそうとしての無意識の行動の結果だが、それはまるでオシッコの孔を包むオムツの様相を呈していた。
 青と緑の『先生』の証は、“オモラシ”おねえちゃんのだらしない排泄孔を覆い、足の動きに合わせてじわっと染みを広げてゆく。

315名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:38:51
「あ、ぁ、はっ…」
 寄せては帰すように収まることの無い尿意は、波というよりは高潮だった。やってくる尿意の最高潮はじりじり際限なく高まり続け、乗り越えてもすぐには引いてくれなくなっている。自然、我慢の時間も長くなり、疲弊の度合いも激しい。
 いつまでも収まらない尿意の高潮に、詩織は思わず声を高め、びくんと腰を竦ませて緊張したおしりを浮かせてしまった。
「ぁ、っく……!!」

 じゅんっ、じゅっ、しゅるっ、

 固く閉じ合わされた指の間で、熱の篭った下着がじわりと湿る。とたんに訪れる得も言われぬ解放感と、熱い雫の先走りが脚の付け根に拡がってゆく感触に、詩織はぎゅっと唇を噛み締めた。
(ま、またっ……おチビり……っ、だ、ダメ、これがさいごっ、いまので、さいごっ……ほんとにほんとのさいごだからっ、もうしない、もう出ないのっ……!!)
 断続的にオシッコをちびり続け、詩織の下着はもう言い逃れのできないほどに湿っている。黒い染みはぽつぽつとスカートにも広がり、さらには座席のシートにまで染み込んでいた。
 エリとカスミは、汚してしまったパンツを穿き替えているが、詩織には換えのパンツはない。たとえこれ以上、ちょっとでもオシッコが漏らさずにいられたとしても、詩織はびしょびしょになったパンツを穿いたまま遠足の付き添いをしなければいけないのだ。
(と、トイレ……おトイレ、トイレ行きたいおしっこしたいオシッコしたいオシッコオシッコ……っ!!!)
 詩織の理性はもはやすべてその言葉で塗り潰されていた。
 恥骨を伝って降りてゆくむず痒さが股間の先端に集まってゆく。
 硬く閉じ合わされた排泄孔がぷくりと膨らむ。
 膀胱がよじれ、オシッコを排泄する蠕動が致命的な場所に集まってゆく。
 排泄器官、というオシッコをするための装置が、詩織の身体の中身を絞り出そうとしている。

316名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:39:04
(で、っでちゃう出ちゃう出ちゃうはやくはやくトイレといれオシッコといれオシッコ…っ!!)
 ――オシッコが、出る。
 あまりにも無慈悲に、その現実はゆっくりと着実に限界を迎えた少女の身体を侵食していった。心を引き裂くように悲鳴を上げ、懸命に耐え続ける詩織を弄ぶかのように、磨耗した括約筋の隙間から水流が漏れ出す。

 じゅじゅっ、しゅるっ、しゅるるっ……ぷちゅっ

「ぁ……ふぅっ……く、ぅ、あっ……ぁああ!!」
 決壊の緊急警報に屈しそうになる恥骨の上のダムを押さえ込むため、詩織はたまらず両足を“ぐいっ”と椅子の上に持ち上げてしまった。
 膝を抱え込むようにして身体を丸め込んだみっともない姿勢に、エプロンの下に隠れていたスカートと下着が大きく覗いてしまう。
(ぁ、あっ、ぅ、ぁああっ、)
 座席の上で丸見えになった下着がぎゅっと捩れ、ぎしぎしと椅子が軋む。おなかの中で暴れるオシッコに合わせて、おしりが揺れる。そうして露になった詩織のぱんつが、じわじわと薄い黄色に侵食されてゆく。

 じゅっ、じゅじゅっ、ぷしゅっ……

(で、でちゃう……っ……ダメぇ……っ)
 恥も外聞も捨て去ってオシッコを我慢しているのに、それでも尿意は収まらない。きつくきつく押さえ込んだ下着の内側で、じわりじわりと熱い先走りが滲み出してくる。もはや、おチビりと呼ぶには規模が大きすぎる。断続的に滲む熱いオシッコの潮吹きは、ちょろちょろと下着の中に広がってゆく。
(だ、ダメ……が、ガマンっ……しなきゃ……)
 抱え込んだ膝ががくがくと震える。少女の下腹部はじわりじわりと浸透する尿意に執拗に炙られ続け、猛烈に排泄を欲していた。高まった尿意が収まらない。それどころかさらに高ぶり続けてゆく。
 生理現象の限界が、訪れようとしている。

317名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:39:17
(ゃ…だぁっ…!! 出ないで、オシッコ出しちゃだめぇっ、……エリちゃん、だってっ……ちゃ、ちゃんとガマン、できたのにぃ……っ!! ダメえ、ぇ、ぇええ……)
 きゅん、と膀胱の疼きが激しくなる。子供のようなオシッコ我慢のモジモジダンスをしているのに、ヒクつく腰をまるでおさえこむことができなかった。
(あと……ほんのちょっとだけ……なのにぃ…っ!!)
 藁にもすがる気持ちで持ち上げた視線の先で、また、信号が青から赤へ。
 GOから、STOPへ。
 トイレに辿り着くまでの道が、またも通行停止になる。
(も……っ)
 ずく、と膀胱が震える。排泄器官がうねる。
 詩織は悲鳴を上げそうになった。もはや余裕のない下腹部と、磨耗し疲れきった括約筋が集中が緩むやいなやびくびくと引き攣る。
 排泄の甘い誘惑に屈しそうになって震えだす股間を押さえ込もうと、思わずきゅっと脚をくっつけ、股間に手を滑り込ませてしまう詩織。憧れのエプロンがくしゃくしゃに乱れ、大きく皺になる。一時たりとてじっとしていられない。
(もうダメ…っ!! ……ば、バケツでもっ、なんでも……っ!! お、オシッコっ!!、オシッコしないと、し、死んじゃううっ!!)
 我慢の限界――もう、間に合わない。
 トイレまで間に合わない。
 オシッコするところに行く前に、オシッコが出てしまう。
 繰り返される渋滞と、執拗なまでの我慢を強いる不運の連続に、とうとう、詩織はそれを認めざるをえないところまで追い詰められていた。
 過去一度も経験したことのない暴力的なまでの尿意に、少女の理性もプライドは見るも無惨にすり減らされていた。さらなる羞恥を屈辱を回避するため、詩織は掠れた声で二つ前の補助席に座る弓野先生に声を掛ける。

318名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:39:30
「……いっ、……んせいっ」
「え?」
「ゆ、弓野先生……っ、ぁ、あの……ば、バケツ……貸して……くだっ」
 小さく震えた声に篭められた詩織の窮地を知り、弓野先生は血相を変えて身を乗り出した。詩織のそばに顔を寄せ、すばやく耳打ちをする。
「ええっ!? ちょ、ちょっと、ねえ、本当にダメなの!? 冗談でしょう……? あともう10分もかからないのよ!?」
 弓野先生の反応は正しい。しかしほんの一秒でも早くオシッコが出したくてたまらない詩織には、その10分は永遠と同義だ。
「む、無理……もう、ガマン、無理なんですっ……は、はやくっ、と、トイレぇ……」
「さっきガマンできるって言ってなかったの……? ああっ、こんなに濡らしちゃってるじゃないっ!!」
「だ、ダメ……で、出ちゃぅ……」
「ちょ、ちょっと待って、まだ出しちゃ駄目よ!?」
 顔色を変えた弓野先生は慌ててバケツを取りに席を立った。いち早くその異常を察した新藤先生も立ち上がる。
 詩織もまた、最後の力を振り絞って手摺りにしがみ付いた。
 あと十秒、遅くても二十秒。それで、先生たちがバケツを持ってきてくれる。
 そこにまたがればオシッコだ。オシッコの時間だ。
(オシッコ、オシッコできるっ、あと、じゅうびょう、にじゅうびょう、いちにさんしごろくななはちきゅうじゅ、じゅうびょう、にかいじゅうびょうかぞえればオシッコ!! にじゅうびょうでオシッコ!! といれ、オシッコといれできるのもうすぐもってきてくれるっ……そうすればしゃがんで、パンツぬいで、しゃがんでっ、オシッコできるっ!!)
 弓野先生がバケツを掴み、新藤先生が走りだした。バケツが――今の詩織には、その青いプラスチックの入れ物が、トイレにしか見えない。
 オシッコをしてもいい場所が、向こうからやってきてくれる。詩織は待っているだけでいいのだ。床に置かれたそれを跨いで、下着をおろしてスカートをたくし上げて、しゃがみ込めば、オシッコができる。それでオシッコをしてもいいのだ。
 乙女として必要な羞恥がそのプロセスからごっそり抜け落ちていることにはもう気付けない。少女を苦しめる尿意はそこまでのレベルに達しつつあった。
 尿意の解放、それだけを心の支えに、詩織はふらつく脚を叱咤して、ぐっとおなかに力を篭め――

319名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:39:41
「あーーーーっ!? おねえちゃんオシッコ!! オモラシしてるーーっ!!」
「ゃ、っ……!?」
 バスの中に響いた大声に、渋滞に退屈していた子供達は一斉に後部座席を振り向いた。叫んだのは詩織の近くに座っていたエリとカスミ。
 二人は、思わず腰を浮かした詩織のスカートと座席シートがぐっしょり色を変えているのに気付いたのだった。漏らしたての熱いオシッコがつくるくっきりとした大きなオモラシ跡は、言い訳もできないほど明らかな『大失敗』の証拠だ。
 それに追い討ちを掛けるように、またぷくりと膨らんだ排泄孔が熱い雫を吹き上げ、シートの上にぷしゅ、ちょろちょろと新しい水滴を撒き散らす。
「ほんとだ、おねえちゃんオモラシしてるーっ!! おしっこしてるよ!!」
「いけないんだーっ!! こんなところでオシッコしてるっ!!
「おねえちゃん、おトイレいかなかったの!? ガマンできなかったの?」
「ち、ちがッ……あああぅっ!!」
 必死に声を絞り出す詩織。
 子供達の視線に晒された衝撃で、だらしない股間はさらにじゅじゅっとオシッコを吹き出し、スカートの染みを一際大きく広げてしまった。下着がオシッコでびしょびしょの水浸しになり、ふらつく足元にぽたぽたと水滴を散らす。
「は……っぐ、ぅううっ……」
 身体をよじり、しゃがみ込むようにして股間をねじり押さえ、オシッコを抑えようとする詩織だが、排泄の準備をすっかり整えていた体は、いまさらそんな命令を聞いてくれはしなかった。
 座席からはじき出されるように通路に飛び出した詩織は、オシッコにまみれた手で座席をつかむ。しかしその手もすぐに股間に伸び、オシッコを塞き止める手伝いに回されてしまった。
 溢れ出す洪水を塞き止める機能すら失った、水門がゆっくりと口を開けてゆく。怒涛のように高まる水位とともに、詩織の脚をひとすじ、ふたすじとオシッコの流れが滑り落ち始める。
 詩織はただ無力に、椅子の手摺りにしがみついて必死に腰を揺するばかりだ。
「ぁ、〜〜〜……ッ!!」
 ごぽりと膀胱が音を立て収縮した。空を見つめ、ぱくぱくと口を開いた詩織の股間をすさまじい衝撃が直撃する。

320名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:40:07
 じゅじゅっ…しゅるしゅるしゅるっ、ちょろっ、じょっ、じょじょっ!!

 猛烈な勢いで膀胱内のオシッコが詩織の排泄孔めがけて突進してくる。緩み始めた水門から、小さな水音がこぼれだす。
(っ、くぅぅぅうっ、ぅぁあううぅうっ!!)
 バケツはまだやってこない。一斉に子供達が駆けよってしまったせいで、先生たちは詩織のいる後部座席までやって来れないのだ。
 またも我慢の延長戦。必死の思いで、言うことを聞かない括約筋を締め付け、最期の瞬間を先延ばしにする詩織。
「わわっ、おねーちゃんおしっこしちゃってるっ」
「えー、こんなに大きいのにおトイレがまんできなかったのー?」
「いーけないんだー。バスででおしっこしちゃうなんてー」
「おねえちゃん、オシッコしたいんならちゃんと先生に言わなきゃだめだよぅ!」
 子供たちの声は残酷だった。立派な『おねえちゃん』であるはずの詩織がオモラシをするという非常事態に、子供たちは興奮のままに叫ぶ。
「ぁッ、あ! あっ!!」
 バスががくんと揺れる。足の裏から伝播する震動に、少女の膀胱は猛烈な尿意に絞り上げられ、限界を超えた詩織に一刻も早い排泄を命じてくる。
 もう持たない。最後の最後の我慢も、これで限界だ。
(ダメ、だめなのにっ……ここ、バスの、中なのにっ……みんなが、いるのに、おトイレじゃないのにっ、でちゃう、いっぱいでちゃうっ、こんなところにおトイレしちゃうっ……ぱんつ、はいたままで……おトイレしちゃうううっ!!)

 ぶじゅっ、じゅじゅっ、ぶじゅるるるるるぅっ!!!

 激しい水音と共に、詩織の足元にオシッコが降り注いだ。
 排泄孔がひしゃげ、麻痺しかけた括約筋の隙間から間断的に排泄を繰り返す。
 腰を突き上げるような解放感が恥骨から響き、ふらり、と揺らいだ詩織の脚が、とうとうバランスを崩し、ゆっくりと膝が折れてゆく。
 直立から中腰を経て、しゃがみ込む――もっともオシッコをするのに適した姿勢へ。
「――前原さんっ!!」

321名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:40:31
 その瞬間。
 まさに間一髪の神業だった。放水の始まるほんの一瞬前、バケツを抱えて駆け付けた新藤先生が、子供達を掻き分けて詩織のお尻の下にバケツを押し込んだのだ。
 同時、

 ぶじゃあああああああっ!!

「「「「わぁーーーーーーっ!?」」」」
 バケツの中に叩きつけられる太い水流。激しい水音を立て始めた詩織のオシッコに、バスの中は騒然となった。プラスチックの容器にぶつかりとてつもなく激しい音を響かせる詩織のオシッコが、滝のように暴れ回る。
 下着とスカート、そしてエプロン。何重もの布地は、溢れ出した熱い雫に対してまったくの無力だった。股間を押さえた手のひらがおしっこを受け止めて、なおも際限なく溢れ、熱い噴水がじょぼじょぼとプラスチックの容器の中に散ってゆく。壊れた蛇口のように、詩織のオシッコは際限なく、激しく、止らず、途方もない。
 憧れのエプロンはオシッコ漬けになり、染みは詩織のおヘソの上あたりまで達していた。オモラシの証は少女の股間から脚を容赦なく覆い尽くしてゆく。
「いやぁ……っ、だめ、だめええっ、見ないで、見ないでぇ……」
 力なく首を振る詩織の懇願は、好奇心の塊のような子供たちには無力だった。

 ぷじゅ、じゅじゅ、じょぼぼぼぼばちゃばちゃばちゃっ!!

 熱い雫を滴らせる少女の股間が、先端から激しく疼く。まるでホースを押し潰して水を撒くときのような、容赦のない激しい水流がバケツの中で踊る。
 詩織の脚の付け根とバケツの中を繋ぐ、太く激しい何本もの水流。

322名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:41:09
 『先生』と同じように、子供たちのお手本にならなければいけない『おねえちゃん』のエプロンをつけたまま、詩織の股間は辛抱なくオシッコを吹き出し続ける。
「おねえちゃんなのにガマンできなかったんだぁ」
「おねえちゃん、こんなところでオシッコしちゃいけないんだよ? オシッコ、ちゃんとおトイレでしないきゃ」
「ぅぁ……うぁあっ……っく…」
 子供たちの容赦のない声が、詩織の心に深い傷を刻み込んでゆく。
 詩織のオシッコの半分近くは、バケツに入り損ねてバスの床の前の方に大きく飛び散っていた。なおもぼちゃぼちゃとオシッコまみれのお尻からは雫がバケツの中に垂れ落ち続けている。
 床に広がったオシッコを避けるように、一斉に子供たちが席を離れた。ジャングルの河の氾濫のように大きく広く広がった羞恥の水跡は、詩織の股間を源流に傾いたバスの床をどこまでも流れ落ちてゆく。

 ――見上げれば、交差点の信号はまた赤。
    ゴールは、まだ遠い。

323名無しさんのおもらし:2007/09/25(火) 00:41:52
 以上。

 後半がまたやりすぎた気もする。

324名無しさんのおもらし:2007/09/26(水) 06:56:28
 読み直したらえらくあちこち誤字脱字が。スカートとズボンどっちだorz

325名無しさんのおもらし:2007/09/26(水) 17:37:48
お疲れさまでした。GJです。
あなたの作風はブログ(?)に載ってた奴も含めて嫌いじゃないんですけど、
強いていうなら尿意の高まり方にリアリティを求めてみるといいかも?
最初から限界かそれに近い状態ってのも悪くないと思うけど、
そのまま引き伸ばしすぎると、それこそ「後半がまたやりすぎ」になってしまうので。
今回の場合だと軽めの尿意から少しずつ余裕がなくなっていくような展開にしてみるとか、
逆に切羽詰った状態から始めるなら、時間の経過を1時間くらいに収めてみるとかね。
自分で書けないのに偉そうにすみません……。

326名無しさんのおもらし:2007/09/27(木) 04:52:23
>>323
GJ! 後半はやりすぎとは感じません。丁寧な描写で、
おもらしファンの萌えるツボを押さえていると思います。

ブログ以前に読ませていただいたんですけど、
閉鎖しちゃったんですか?あるなら是非アドレスを!

327名無しさんのおもらし:2007/09/27(木) 05:48:29
>今回の場合だと軽めの尿意から少しずつ余裕がなくなっていくような展開にしてみるとか
>逆に切羽詰った状態から始めるなら、時間の経過を1時間くらいに収めてみるとか

それはまた別の話でいいんじゃないか
どっちかというとこのスレでは
やりすぎくらいの方に需要があるフェチが多そうだ

>あなた
>ブログ
誰?
他にも作品ある有名人?

328名無しさんのおもらし:2007/09/27(木) 11:30:58
前スレ129夜の中の人

329325:2007/09/27(木) 16:08:54
>327
それもそうだな。
ごめん、つまらない欲を出しすぎた。

作者は作風でわからない?

330名無しさんのおもらし:2007/09/28(金) 01:11:44
>>329
傾向が酷似してるのは分かるけど当然の如くに断定まではできなかったなぁ
もしかして○○の人ですか、ってやりとりなくみんな確定してるんで違和感があったので聞いてみた
似たような作風は他所でも結構見かけるしコテとか口上も無いだけに

レスありがとう

331名無しさんのおもらし:2007/09/28(金) 06:53:22
尊敬する書き手の人と間違われるのは嬉しいけど、129夜〜の人とは別人です。
ああいうの書けるようになりたいものです。

あと、滅多に更新しませんが。
ttp://ameblo.jp/shizuku44/

332名無しさんのおもらし:2007/09/29(土) 07:13:18
これを期に
こういう小説が活性化してくれればいいな

333325:2007/09/29(土) 23:34:25
良かった。思っていた通りの人でした。
違っていたらまた謝らなきゃと思っていたところで……。
次回作も楽しみにしてます。

334名無しさんのおもらし:2007/10/13(土) 02:18:08
>>323
なんだろう…あなたの作品は読んでるだけでイきそうになるくらい興奮させられるけど、同時にとてつもない背徳感も感じさせられて


駄目だ、頭がこんがらがって上手く言えないorz

335名無しさんのおもらし:2007/10/13(土) 05:04:37
さてこれはそろそろ続編でもくるかな

336名無しさんのおもらし:2007/10/13(土) 16:20:29
先生方がサドすぎて吹いたw
手厳しいってレベルじゃねーぞ!

337名無しさんのおもらし:2007/10/14(日) 01:25:55
半月の沈黙を破ってスレが活性化しだしたね
335が言ってるように新作の予兆だといいな

338名無しさんのおもらし:2007/10/18(木) 19:23:36
新作が来そうな気がする

339名無しさんのおもらし:2007/10/19(金) 11:27:51
ワシもそう思うw

340名無しさんのおもらし:2007/10/19(金) 12:26:38
てか新作みたくてウズウズしてる俺

341名無しさんのおもらし:2007/10/20(土) 02:27:41
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1096734366/
こことかに来とるよ>新作

342名無しさんのおもらし:2007/10/21(日) 22:58:16
今日はヘンなのが来てたので
厄落としで小説期待あげ

343名無しさんのおもらし:2007/10/22(月) 07:19:25
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1075870342/
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1100744772/
今度はここだね
なかなかこっちには来んねぇ

344名無しさんのおもらし:2007/10/22(月) 10:34:54
ここは敷居が高いのだろうか?

345名無しさんのおもらし:2007/10/22(月) 16:36:27
んなこったないよなぁ。。。

346名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 00:39:19
昨日、円舞曲の方に投下したけど今日も投下してみる
以前、円舞曲の>>113で書いた電気パンツものでつ、昨日のと同様ちびちび書いてて形になってたから投稿
てか、元々昨日のと同じストーリーのつもりで書いてたけど、途中で2つ分けた
さっき確認したが>>113からもう1年以上経ってしまったとは、、、
我慢主体のため、向こうに投稿しようかと思ったがおもらしが有ったからこっちに
前半はこのスレ向き、後半は向こうのスレ向き
名前が昨日のと使いまわしですまん、名前を考えるのが苦手なんだ、、、orz

それでは、とにかくひたすら狂った世界とメイドさんの我慢の話をどうぞ

347名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 00:40:07
「着替えたかしら?」
夕美が更衣室に入ってくる、夕美はこのお屋敷のメイド長、今日は新人のメイドが入ったのでその指導にあたっていた
「はい」
返事をした長い髪の少女がユキ、新人のメイドである
「そうね、とっても似合ってるわ」
着替えを済ませたユキを見回し夕美はとても満足そうだ
「じゃ、スカートを巻くって頂戴」
「えっ?」
ユキはびっくりする、同性とはいえスカートを巻くって見せるのは恥ずかしい
「下着も制服のうちよ、ちゃんと着れているかチェックします」
夕美のその言葉に観念したのかユキはおどおどとスカートを捲り上げ下着をあらわにする
「かわいいわ、でもフロントのリボンは結ばないとダメよ、せっかくかわいいリボンがついてるんだから」
そう言いながら夕美は、腰を一周しているパンツのリボンをフロントで引き絞り、なれた手つきで蝶結びを作る
「あと、これをこうして、、、」
蝶結びをした後も夕美はなにやらごそごそとしていたが、やがて「カチッ」と金属音がした
「これでいいわね」
「な、何をしたんですか?」
自分の捲り上げたスカートの死角で何をされたのか解からず不安になるユキ
「ちょっとした仕掛けよ、自分で見てみるといいわ」
自分でスカートを捲り上げ見てみると、パンツのフロントでリボンがきれいに結ばれていた
「かわいいでしょ?」
一つ不可解なのはリボンの結び目が小さい金属製の箱で覆われていることだ
箱の左右からは蝶結びにしたリボンの羽部分が出て、箱はまるで蝶の胴体のようだ
「こ、これは、、、」
「このパンツはね鍵付きパンツなのよ、試しにパンツを下ろしてみて」
夕美に促されパンツを下ろそうとするユキ、しかし、ウエスト周りを締められているので下ろす事ができない
「お、下ろせません」
少し慌て気味に答えるユキ
「そのパンツはこの鍵で結び目の箱を開けないと脱げないの。ちなみにリボンにはワイヤーが入っているからハサミで切ることは無理よ、つまり貴女はこの鍵が無いとパンツを脱げないのよ」
そう言うと夕美は鍵を目の前で振ってみせる
「で、どう? 穿き心地は?」
「ちょっとウエストがきついです、それに、、、底のところに堅いものが入っているようで歩るきにくいし、、」
ユキは穿かされたパンツの違和感を訴える
「クロッチの部分に絶縁体でできたメッシュ状のパッドが入ってるのよ、でも、すぐに慣れるわ」
「絶縁体??」
ユキは不思議に思い問い返す
「理科で習わなかった? 電気を通さないのよ」
「いえ、それは知ってますけど、、、でも電気なんて、、、」
ユキは何が何だかわからない
「説明を最後まで聞けば分かるわ」
夕美は続ける
「パッドは2枚有るの、そのパッドの間に電気の流れたコードが仕込まれているの、ここまで言えば分かるでしょ、、、」
夕美は説明を終え笑みを浮かべる
「そ、それじゃ、もし、、、もし、水に濡れちゃったら、、、」
ユキは自分が今着けた下着の恐るべき機能の恐怖に震えながら聞き返す
「安心して、布地が少しぐらい濡れても感電はしないわ。でも、おもらししちゃったら話は別、流れ出るおしっこを伝って大事な所に電気が流れるわよ」
今ユキの女の子の部分はパッドとパンツの布地だけを挟んで電流と隣りあわせ、もしもパンツを濡らすような事にでもなれば、その電流はパッドを越えてユキを直撃することになるのだ
「そ、そんな、、、こんなの嫌です、今すぐ鍵を、鍵を、、、」
ユキは今付けているパンティのあまりに恐ろしい機能に真っ青になる
「おもらししなければ何も問題無いわ? まさか貴女、その年にもなっておもらしするつもりなのかしら?」
夕美はクスクスと笑ってみせる
「いえ、でも、、、」
パンティを下ろせなければおトイレを済ませる事ができない、横にずらしてしようにもパッドが入っていてはそれもできない、かといっておもらしをしようものなら電気ショックが待っている
不安は拭いきれない
「さあ、支度が整った所でお仕事の説明を始めます、、、」
仕事の説明を始める夕美しかしユキは上の空、ユキの頭の中はこのパンツのことでいっぱいだった

348名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 00:42:16
ユキが尿意を感じ始めたのは昼食をとった頃だったが、仕事が忙しくトイレになかなか行けなかった
いや、例えトイレに行けたとしても鍵が無くてはどうしようもないが、その事をなかなか言い出せず仕方なく仕事を続けている
「ユキちゃん、一息ついたら次は窓拭きをお願いしますね」
「は、はい」
昼食の後片付けを終えたユキに先輩のメイドが次の仕事の指示を出すと、その先輩のメイドはトイレに入っていった
「いいなぁ、、、おトイレ自由に行けて、、、」
ユキはトイレに行くには鍵を開けてもらうしかない
しかし、夕美も夕美で忙しく仕事をしているらしく、合って鍵を開けてもらう事ができないでいる
「、、わたし、、いつになったらおトイレにいけるんだろう、、、」
ユキはだんだんと不安になってきていた

「、、、あ、あの、、夕美さん、そろそろおトイレ休憩を、、、」
ユキがついに尿意を口にしたのは3時を少し回った頃だった
ちょうど、おやつ休憩でメイド達が集合し、夕美が夕方の仕事についての打ち合わせを済ました後
他のメイドたちがトイレ休憩を取るため散開し、夕美と2人っきりになったからだ
ユキも年頃の少女である、皆がいる前で、パンツの鍵を開けてください、とは言い辛かったのだろう
「行ってらっしゃい、手が空いてる時ならいつでも行っていいわよ、ちょうど皆も行ったところだし」
夕美はあっさりと答える
「あ、あの、、でも、、、、か、鍵が、、、」
今のユキにとってトイレに行ける事より鍵を開けてもらうことの方が重要だ
トイレに行けても鍵が閉まったままではパンツを下ろせない、パンツを下ろせなければ用も足せない
「残念、鍵はお仕事が終わるまでは渡せないわ」
夕美がにっこりと笑顔を見せながら答える
「そ、そんな、、、いじわるしないで鍵を開けてください、、、」
ユキは懇願する
「いじわるではありません。いいですか、私たちはこのお屋敷に使える者として気品有る振舞いをしなくてはなりません、時には長い間おトイレにいけない事もあります、そんな時も取り乱すことなく振舞えるようになる必要があります、あなたにそのパンツを穿かせたのはその為なのです」
「そ、そんなぁ、、、」
おもらしすれば女の子の敏感な所に電気ショックの来る悪魔のパンツを穿かされたユキは黙っておしっこを我慢するしか方法は無かった

349名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 00:44:01
「お、お願いします、、ほ、本当に、、、もう、もう、、げ、限界なんです」
夕食の片付けも終わり、今日一日の仕事を終え他のメイド達が自室に帰る頃、ユキは限界を迎えようとしていた
両腕は股間を握り締め、腰は引き前かがみ、両の太ももを左右からぎゅうぎゅうと締め付けながら、その膝は絶え間なく屈伸運動を続けている
その屈伸運動のリズムは次第に早くなり、我慢の限界が近い事を告げていた
「ごめんなさいね、可哀想だけど鍵は渡せないの」
夕美はユキをトイレに行かせようとはしない
「あああ、、も、もうダメぇ」
ユキの我慢はもう限界だった、それを電気ショックの恐怖から普通の数倍の力で我慢していたのだが物には限界と言うものが有る。
例えどんなに我慢しようとしても膀胱の容量は無限には増えないし、括約筋の疲労による限界もいつかはやってくる。
「ダメ、ダメ、、、ダメぇ」
ユキは押し寄せてくる我慢の限界と電気ショックの恐怖の為に、顔を真っ青にして震えている
じわじわじわ
我慢を超えたおしっこが、漏れると言うよりも溢れ出てくる
「ダメぇ、あぁぁ〜」
溢れ出るおしっこはパンツをそしてパッドを越え、電気の流れるコードと接触する
パチン
「きゃうんっ」
ユキのスカートの中から電気のショートする音が聞えたのと、ユキが悲鳴をあげたのはほぼ同時だった
ユキは今まで股間を握り締めていた両手に電気を受け、思わず両手を股間から離すとバランスを失い後ろに尻餅をつく
しゅー
支えを失ったユキの出口はついに決壊し、大量のおしっこを迸らせる
「ひゃ、ああ、ああああぁぁぁ〜」
手を離すことで両手は電撃から逃れられたが、股間はそうはいかない
おしっこの流れをさかのぼりユキの局部に電気が流れつづける
「いやぁぁ〜〜」
電気ショックから逃れようとユキは床を転げ回るがパンツから放電されているのだから、どんなに動き回ろうと無駄な努力でしかなかった
「おしっこ止めれば電気も止まるわよ」
夕美はユキにアドバイスをする
「あああん、んん〜 んん〜」
必死におしっこの出口を閉めようとするユキ、だが我慢限界のおしっこを止める事は用意ではない
しかし、この電撃から1秒でも早く逃れるためにはおしっこを止めるしかない、渾身の力でおしっこを堰き止める

350名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 00:46:30
「んん〜 はぁ はぁ はぁ」
下唇を噛みながらユキは何とかおしっこの噴出を食い止めた、すると何も無かったかのように電気も止まる
「そのパンティは撥水性もいいから止めてしまえば、濡れた布地越しに感電することはないわ」
「ああぁぁん、、はぁ、、、はぁ」
おしっこを途中で止めてしまったためにユキは残尿感に苛まれていた、いくら電撃から逃れるためとはいえこれは辛すぎる
女の子にとっておしっこを途中で止めるという行為は困難を極める、それが限界ギリギリの失禁状態だったら尚更である、ユキだって普通の状態なら止める事はできなかっただろう
今、ユキが辛うじて止める事ができたのは、電撃により体が危機感を感じていわゆる火事場の馬鹿力で尿道を締め上げたからだ
限界を超えたおしっこを限界を超えた力で押し止める、ユキのパンツの中では壮絶な戦いが繰り広げられていた
「おしっこを途中で止めるのは辛いでしょうけど、そうしないと電気からは逃れられないわよ」
「、あ、、あぁぁ、、、お、お願い、、、お、おトイレに、、、おトイレに、、、あっ、、あぁぁ、、、、きゃぁん!」
再びユキのスカートの中からパチッっと音がしてユキは弾けるように背を反らす
少しおしっこをちびってしまい、絶縁体を超えたために電気が流れたのだ
「ダメじゃない、しっかり止めてなきゃ、、、」
そして、地面にうずくまったまま震えているユキに夕美は
「さあ、立って。汚した床をきれいにしなさい、掃除が終わったら鍵を開けてあげるわ」
「ほ、、本当、、、ですか?」
「本当よ、床のお掃除で今日のお仕事はおしまい」
ガクガクと膝を震わせながらユキは立ち上がると、太ももを左右でピッタリと閉じ合わせ、不自然なくらいの内股でよろよろと掃除道具入れの有る廊下の先へと歩き出した
廊下を半分ほど行ったユキが突然体をビクッとさせそのまま硬直させる、またおちびりをして電気が来たのだ
「もう本当に限界みたいね、お掃除が終わるまで間に合うかしら?」
その様子を夕美が心配そうに見つめていた

351名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 00:47:16
出しかけたおしっこの続きがしたくてしたくてたまらない、ユキはもう気が狂いそうだった
モップで自分の出してしまったおしっこの掃除をしている間も、我慢限界で失禁しては電気ショックに驚きおしっこを止める、といった行為をもう何度も繰り返しているのだ。
パチッ
「きゃうん!」
モップに体重を預けるように前かがみになったユキは、全身でおしっこの出口を締め上げるかのように、震える太ももを閉じ合わせお尻を後ろに突き出し、何度も起る水門の決壊をその度に食い止めていた
「はぁ、はぁ、おしっこを止めるのが、、、こ、こんなにも苦しいなんて、、」
ユキは今までおしっこを途中で止めた事など無かった、すっきり出してしまいたいおしっこを、自らの意思で止めるなんて考えてもいなかった。
「も、もうだめぇ、、、、」
何度も決壊を食い止めたユキだが、その体力は限界になっていた
その場に倒れると動かなくなるユキ
ユキのスカートの中からはしゅーという放尿音と共にパチッ パチッと電気の流れる音が聞こえ、そのたびにユキは体をビクッと弾けさせていたが、もうおしっこを止める気力も暴れる元気も残されていないのか、ユキを中心に水溜りだけが広がって行くだけだった

気が付くとユキはベッドの中だった、数十秒にわたる放尿の途中、ユキは極度に我慢したためかはたまた電気ショックのためか気を失っていた
「気が付いた? 今日は良くがんばったわね」
ベッドの横の椅子に腰をかけた夕美が話し掛ける
「おしっこで汚れた体は拭いてあげたわ、じゃ、私は部屋に戻るわ、明日も早いから良く休んでおくのよ」
そう言うと部屋から出て行こうとする
ユキは身の回りを調べると、再びあのパンツを穿かされている事に気が付く
「あ、あの、、、明日も、このパンツを穿かないとダメですか?」
心配そうに尋ねるユキ
「そうよ、とりあえず1週間は着用してもらうわ、それじゃ、おやすみなさい」
その言葉にユキは絶望の淵に落とされる、あと1週間はおしっこの自由を奪われるのだ
その夜ユキは不安の中眠りについた

352名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 00:48:35
1週間後、そこには元気にトイレに駆け込むユキの姿が
今日からはトイレ自由の身、1週間ぶりにあのパンツから開放されたのだ
この1週間はユキにとって我慢に我慢を重ねた1週間だった、鍵付きのパンツに包まれ自由に用を足す事もできず
しかも鍵を持った夕美はなにかと理由を付けユキがお漏らしするまで鍵を開けてくれる事はなかった
おもらしと電撃、ユキにとってこの1週間のおしっこは恐怖と恥辱にまみれたものだった
しかし今日からは違う、ユキはようやく排泄の自由を得る事ができたのだ
個室に入ると昨日まで鍵が掛けられ自由に下ろせなかったパンツを下ろす
「はぁ、やっと自由におトイレに、、、」
安堵の中、便座に腰を掛けるユキ、1週間ぶりの至福と瞬間である
しゅっ
「え?」
ユキは今起った不思議な現象に思わず声を上げた
今まで我慢してきてかなり切羽詰っているはずなのに、おしっこは少しだけ出ると止まってしまったのだ
膀胱にはまだ沢山のおしっこが残っているから、ユキはまだおしっこがしたくてたまらない
にもかかわらず、おしっこは完全に止まってしまった
「あ、あれ?」
何度も力んでみるが一向に出る様子はなく、尿意だけがどんどん高まる
何度もおしっこを出そうと努力するが最初の少しだけの放尿から一向に出ようとしない
こみ上げてくる不安、そして尿意、ユキの背筋に一筋の冷や汗が流れ落ちる
「ど、、どうなってるの? おしっこしたいのに、、、こんなにしたいのに、、、」
便座に腰掛けたまま何度も排尿しようと力んでは見るが、一向に尿は出てこない
「ど、どうしよう、、、で、でも、いつまでもここにいる訳にはいかないし、、、」
今はお仕事の合間にトイレに来たのだ、長い時間ここにいることもできない
ユキはおしっこを出し切れないままトイレを出ることになってしまった
「、、おしっこできないまま、おトイレから出なきゃならないなんて、、、」
トイレから出たユキは太ももをこすり合わせる、おしっこが出ないからトイレを後にしたのはいいが、今になってまたおしっこが出そうになっていた
「、、あぁん、やっぱり、おしっこしたい、、」
ユキは出てきたばかりのトイレに戻ろうとした時
「ユキちゃん、ちょうどよかったわ向こうで人手が足りないの、ちょっときてちょうだい」
不意に声をかけられ慌てて振り返る
「あら、どうしたの? 浮かない顔ね、、、用は済ませたんでしょ?」
ほんの少しのおしっこしかできないままトイレを出てきたユキ、様子がおかしいのは当然である
「な、なんでもないです」
気丈に振舞ってはいるがこみ上げてくる尿意に膝が振るえる
「そう、それじゃ、向こうに、、、」
言われるまま次の仕事を始めるユキ、トイレに行けるのにおしっこをできないもどかしさはたまらないものがある
しかし、出ないものは仕方がない、ユキはおしっこを我慢したまま次の仕事をする事にした

353名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 00:49:56
「、、やっぱり、、、どうしても、おしっこが出ないよぉ、、、」
また仕事の暇を見つけてトイレに駆け込んだユキだったが、またしても少ししかおしっこを出す事ができず泣きそうになっていた
「どうして? こんなにおしっこしたいのに、、、」
ユキは自分の下腹部に手をやる、そこはもう膀胱がせり出しパンパンに張っていた
はちきれんばかりに膨らんだ膀胱は、下腹部にズンと重くのしかかり、鈍い痛みさえも感じ始めていた
おなかの力を入れてみても、力をぬいてみてもおしっこは出てこない
便座に乗せたユキの太ももは絶えず震えている、便座の上に座りパンツを下ろしているにもかかわらずユキの尿は最初の一瞬の迸り以降、出てくることはなかった
「ユキちゃん、いつまでおトイレにこもっているのですか?」
放尿を諦めきれずに長時間粘っていたユキだったが、どうあがいても続きのおしっこは出てこない
長い間仕事から離れた事により、夕美が様子を見にきていた
「は、はい、、、すぐに出ますぅ」
ユキは慌ててパンツを上げるとトイレを後にする
またしてもおしっこを出しきらないままトイレから出なくてはならなかったユキ
手を洗うユキの様子は明らかにおかしい、全身を震わせ腰はひっきりなしに左右に振られている
「おしっこ、出ないんでしょ」
「ど、どうしてそれを」
夕美に今の状況を言い当てられ狼狽するユキ
「うふふ、すべてお見通しよ」
夕美は何もかも知っている、といった様子で続ける
「あなたの体はね、あのパンツのせいでおしっこをすることに恐怖を感じるようになっているの、だからおしっこを少し出しただけで電撃がくると思って、意思とは関係なしにおしっこを止めるのよ」
「そ、そんな、、、それじゃおしっこが、できない、、、」
ユキはあのパンツからはまだ本当の意味で開放されていなかったのだ
「できない事はないでしょ さっきは少しは出たんでしょ?」
「、そ、、そんな事言っても、ほんの少ししか出ないんですよぉ、、」
ユキは涙目になりながら訴えかける
「だからお仕事の合間にこまめに行くの、皆そうしてるわよ」
夕美のその一言でユキはこの1週間の先輩メイド達の事を思い出していた。
この1週間ユキは自分のおしっこ我慢の事で精一杯で忘れかけていたが、よく思い返してみれば先輩のメイド達は仕事の合間合間に頻繁にトイレに駆け込んでいた
「そ、、それじゃ、、、先輩達も、、、」
不安そうに尋ねるユキ
「そうよ、私も含めて皆今の貴女と同じで、お手洗いでは少しづつ用を足しているの」
「でも、、、あんな少しづつじゃ、、、」
ユキは自分の体に起った異変に戸惑いを隠せない
「少しづつだから頻繁にお手洗いに行く必要があるの、そうしないと少しの間お手洗いに行けないだけで大変な事になるわよ」
夕美がユキへとアドバイスをする、しかしそれはユキの不安をさらにかき立てるものでしかなかった
「、、は、はい、、、」
不安に押しつぶされそうになりながらもうなづくユキ

354名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 00:51:25
「それじゃ、お仕事を始めましょうか」
「、、あ、、あの、、、そ、その前にもう一度、、お、お手洗いに行ってもいいですか?」
尿意に声を震わせながら懇願するユキ
「しょうがないわね、、、さっきの今だから出ないと思うけど、いってらっしゃい、そして納得するといいわ」
夕美は優しく微笑むとトイレに行くように促す
「、あ、ありがとうございます」
ユキは内股になりながらトイレに駆け込んでいく
夕美はトイレの前で待つ事にした、夕美自身も同じ体質ゆえに当然トイレに行きたかったのだったが
あんな状態の新人の手前、メイド長の自分がむやみやたらに駆け込むのもどうかと思い、今は我慢する事にした
「、、でも、今日はお仕事も忙しかったし、このチャンスに行けないのはさすがに、、、」
夕美に少しその決断に後悔が生まれる、腕を組んで気を紛らわそうとしていたが、トイレを目の前にしているとどうしても尿意はこみ上げてくる、それを太ももを数度こすり合わせる事でやり過ごす
しばらくすると、トイレから暗い表情をしたユキが内股のおぼつかない足取りで出てきた
「出なかったでしょ、すこし時間をおかないと出ないのよ、、、じゃ、お仕事に戻りましょうか」
「は、はい、、、、あ、あの、夕美さんはいいんですか? おトイレ、、、」
ユキが心配そうに尋ねる、先ほどの”少しの間お手洗いに行けないだけで大変な事になる”との説明と
同じ体質でありながらこの休憩にトイレに行っていない夕美を気遣っての事だった
「いいのよ、貴女が出なかったのだから、私も付き合うわ」
夕美がユキに微笑みかける、それにユキはおしっこを我慢しているのは自分だけじゃないと少し勇気付けられた気がした。


森の奥にある不思議なお屋敷、そこにはメイドは皆頻尿で、尋ねていくと常にトイレに駆け込んでいるメイドを見る事ができるという、、、

おわり

355名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 16:50:30
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/i.cgi/sports/2469/1162017901/

356名無しさんのおもらし:2007/10/23(火) 17:51:39
355は自演

357名無しさんのおもらし:2007/10/24(水) 00:55:54
>>355
なぜここに貼る?

>>356
何が自演なんだ?

このスレまでおかしくなりそうだ
いいかげんにしてくれ

358名無しさんのおもらし:2007/10/24(水) 01:06:19
>>335は誤爆
>>336は無意味
って事で、オレは消化しました。

359名無しさんのおもらし:2007/10/25(木) 13:39:43
>>358
アンカー、間違っているよね?!
昨日から分かってはいたけどw

360HENTAI:2007/11/01(木) 14:08:27
ブレザーの背中にはストレートの長髪が流れ
肩越しに二つ、ひざ小僧がかすかに見える
その頭のまん中から、細い線が伸びはじめた
続いて、その線のまわりが黒く染まっていく

ここは体育倉庫の屋上
俺は体育倉庫の裏の、塀との隙間の狭いスペースを見下ろしている
清原那伎は、今日もいつも通りここにやってきた
彼女は毎日昼休みに、誰も来ないここに来る
何をしに?オシッコをしに。

2つのひざ小僧の間、彼女の頭の真下から
長い尿線がまだまだ勢いを増して延びていく
前には大きな池ができ、泡としぶきが立っている
かなりの高さのここまでも、かすかに音がきこえてくる
シュウウウ……シイイイイ……

361名無しさんのおもらし:2007/11/01(木) 14:10:02
清原のオシッコは異常に長い
昼休みまで一度もトイレに行かずに我慢していたのだろう
休憩中、彼女がトイレに行ってるのを見たことがない
それにしても、午前中ずっと我慢しただけにしても多すぎる
勢いだって半端じゃない。壊れた蛇口みたいだ
いったいどれほどの量のオシッコをためてここに来ているのだろう?
どうしてトイレを使わないのだろう

清原は上から覗かれているなんて考えもせず
自分のオシッコの池がひろがっていくのを見ながら
ただじっとオシッコを出しつづけている
長い。
ようやく勢いが衰え始めたが、ここからが長い。まだまだ続く

上から見える尿線がだんだん短くなり、頭の下に消え
最後にピュッピュッとオシッコが飛ぶと
清原はティッシュを取りだし、スカートの前をまさぐる
前から拭くのは良くないと聞いたことがあるが
彼女はいつもこうする
時計を見ると、今日の記録は1:54だ
この勢いで2分近いってとんでもない量のオシッコだ
その実物が彼女の前に広がっている
あまりに長いので計って見ようと思い立ってから一週間になるが
べつに今日のが最高記録というわけでもない
あの勢いで2分超えだって何度もしている

362名無しさんのおもらし:2007/11/01(木) 14:10:41
そうこうしているうちに後始末が済んだ
彼女は決まって、1枚目でゴソゴソ拭いたあと
2枚目は念入りに、一度拭いたのを折ってもう一度使う
その2枚を、ブロック塀の穴から外に捨てる

清原が去ってから、俺は塀の向こうに降りた
拭いたティッシュを鑑賞するためだ
最初にこれに気付いたときは
捨てられたティッシュが山になっていた
雨でとけているのもあったから
かなり前から彼女はこの習慣を続けていたのだろう
拭きたてのあたたかさが残っているのもいいが
1日たってかわきかけたものもニオイがきつくていい

塀を越えて戻る
オシッコの巨大池をながめる
むわっと湿気を伴ったオシッコのニオイがわきあがってくる
この場所は清原の度重なる水流に侵食されて
表土が掘れて、つぶの大きい小石がむき出しになってしまっている
それにしてもものすごい量だ
こんな大量のオシッコを毎日毎日かけられ続けたら
土壌の質が変わってしまうに違いない
アンモニアは養分になりそうだが、塩分がたまりすぎて植物は生えないだろうな

363名無しさんのおもらし:2007/11/01(木) 14:13:28
さて、このまま鑑賞を続けるのもいいが
そろそろ変化がほしいな
ティッシュを持ってきて、彼女の机にでも忍ばせてみようか
何者かが、昼休みの習慣を知っている、と証拠を残しておく
びっくりするだろうな でも警戒させるのはまずいか
やめられてしまってはつまらない
そうだ、昼休みに彼女を足止めするのはどうだろう
あんなに大量のオシッコを、足止めの間やせ我慢できるかな
よし、来週はそれでいこう
作戦を考えないといけないな

364名無しさんのおもらし:2007/11/19(月) 00:29:03
続き読みたいー。

365名無しさんのおもらし:2007/11/30(金) 11:36:17
>前から拭くのは良くないと聞いたことがあるが

オシッコは前から手を回して、外側に向かって拭くのが正解。
ウンチは後ろに手を回して、外側に向かって拭くのが正解。

366名無しさんのおもらし:2007/12/01(土) 07:16:40
何日間この汽車に乗せられているのだろうか
トイレ休憩は一日に一度ほどしかない
それに‘トイレ休憩‘といっても
汽車を止めて、外で放尿させてくれるだけだ

私たちを次の主人の元に連れて行く男共は
壷の中に放尿している
私たちは使わせてもらえない

367名無しさんのおもらし:2007/12/01(土) 07:17:09
みんな我慢の限界みたいだ
顔を真っ青にして我慢をしている

ナナという女の子がいる
この子は体をせわしなく動かしながら
オシッコを我慢している
トイレに行かせてほしい、
と男たちに懇願しているのだが………
しかし同じような要望は常に却下されていた
今回も同様になるだろう
汽車を止めると目的地に着くのが遅れてしまうのだ

ナナはグルグルと移動しながら、股間を押さえている
おそらく動いていないと出てきてしまいそうなのだろう

368名無しさんのおもらし:2007/12/01(土) 07:17:30
もう一人もう限界に近い女の子がいた
その名はマリー
この子は柱にしがみつきながら
その柱を股に挟んで我慢している

だが彼女は少しちびってしまっていた
床に小さな、小さな水溜りができている

もう私もだめかもしれない
休憩まであと二時間ある

369名無しさんのおもらし:2007/12/01(土) 07:17:49
はああああ
何とか「私」は間に合った
そう「私」だ
ナナとマリーは漏らしてしまい、
男たちに怒られている

―― 一時間前 ――
ナナはもういよいよ我慢の限界となったときに
下着を下ろしてその場でやろうとしたが
男たちに静止されることになった

ナナのオシッコはどこにも行き場をなくなった
ずっと我慢するしかなくなった
ナナは今までよりも変則的な動きをし始めた

マリーはアザができるぐらい強く
股間を柱に押し付けている

370名無しさんのおもらし:2007/12/01(土) 07:18:10
二人に限界が訪れた
ナナは、その場にへたり込みお漏らしをする
開放感からか今までの歪んだ顔から
幸せそうな顔になる

マリーも漏らしてしまった
我慢していた体制のままで………
オシッコはそのまま柱を伝って地面に落ちる
マリーのほうはナナとは逆に、
泣きじゃくっている

二、三日ほどに一回は、私たちの中から
漏らしてしまう者が出るのだが
今日みたいに二人が漏らしてしまうのは珍しい

371名無しさんのおもらし:2007/12/04(火) 11:25:36
おもらし女

372名無しさんのおもらし:2007/12/12(水) 14:04:16
(ジョロロロロロロロロロロォォォォォォォォォ〜〜〜〜)
(やっば〜い、どうしよ〜)

舞子は和式便器をまたいでしゃがんでいた。
それはそうだ。
舞子は用を足そうとしていたのだったのだから。。。

そして舞子が我慢を重ねていた、大量の尿が膀胱から堰を切って流れ出ていたのだった。
本来なら恍惚感に包まれて、出し終わると気持ちの良さすら漂うはずだった。

しかし。。。

舞子はしゃがんだまま、今にも瞼から涙が零れ落ちそうなのであった。

373名無しさんのおもらし:2007/12/12(水) 14:06:55
時間にして1分は続いたであろう。
ようやく勢いが失せて、雫がポタリポタリと便器の水溜りに落ちていた。

舞子は大きなため息をついた。

(どうしよう。。。どうしよう。。。)


どうしよう。。。って、
ペーパーで股間を拭いて、パンツを上げて
レバーを踏んで流して終わり・・・
で済む話ではないか。

374名無しさんのおもらし:2007/12/12(水) 14:09:28
尿を出し終えたのにもかかわらず、舞子は相変わらず和式便器をまたいで
しゃがんだままだった。
これが休み時間が始まったばかりの、大混雑する時間帯だとしたら拙い事態であった。

しかし、幸いにしてこの時は昼休みが終わり、午後一番の授業が間もなく開始。。。
という、ある意味ありがたい時間帯であった。

375名無しさんのおもらし:2007/12/12(水) 14:14:08
(どうしよう。。。どうしよう。。。)

舞子はしゃがんだまま、ついに大粒の涙を溢し始めたのだった。
涙はどんどん頬を伝っていった。
次第に啜り泣きがトイレの中で弱弱しく響くようになっていた。

幸いにして、トイレには舞子以外には誰も居なかった。

舞子はしゃがんだまま、体を震わせながらただただ泣いていたのだった。

始めは温かみを感じていた、純白のパンティに包まれた部分の
特にでん部の辺りは次第に冷えてきて、余計に舞子の震えを増長させていたのだった。

舞子は絶望感に苛まれていたのだった。

376名無しさんのおもらし:2007/12/13(木) 16:49:50
 今、少女の目の前に二つの扉がある。
 少女のいる場所は薄明るい蛍光灯に照らされた狭い一本の通路。後ろの、割と近い所からガヤガヤした人の声がするところを見ると、どうやら人の集まる『何か』がこの場で行われているのだろう。いや、もしかすると常に人の集まっているような場なのかもしれないが、しかしどの道今の少女にしてみればそれは大した問題ではない。
 今の少女にとって最も重要な事は、目の前の『扉』。
 状況を目で見える範囲で詳しく説明しよう。
 まず少女。
 歳は一七八といったところ。腰まで届く真っ直ぐな黒髪をしていて、対照的な真っ白のワンピースを着ている。せわしなく足が擦り合わせられるように動いていて、その手は擦り合わせられる足の間に挟むように差し込まれている。顔を見ると、頬は軽く紅味を帯びていて、目には涙が溜められている。歯が小さくカチカチ鳴り、時折、「もうだめぇ……」、「もらしちゃうぅ……」と、なんだか弱気なセリフが吐かれている。
 そしてシチュエーション。
 通路の後ろ、ほんの三メートルも離れた所ではたくさんの人々が行き交っていて、時折不思議そうに少女の事を除き見る顔もある。
 目の前の二つの扉にはそれぞれ、『WC』の文字が記されている。しかし面白い事に、その右側の扉にはインターフォンが取り付けられていて、もう一方の扉には四桁の数字が入るパスワード入力機が取り付けられていた。なんとも奇妙な、超現実的な状況である。
 少女がインターフォンのスイッチを押した。
「あのぉ、お願いです……お願いですから、おトイレ使わせて下さいぃ……」
「しつこいね君も。こっちは今使ってる真っ最中だって言ってるじゃない」
「あの……じゃ、じゃああとどれくらいで……終わりますか?」
「そんな事言われてもねえ……。まだ出そうな気がするから立とうに立てないんだよね」
 中から聴こえる若い女の声が、たははと気楽な声で笑う。
「そんな……お願いですから……ほんの二分……いえ、一分だっていいんです。本当にお願いですから……」
「だ〜からそんな風に言われてもねえ」
「じゃ、それじゃあせめて隣のトイレのパスワードだけでも……」
「それもさっきっから言ってるじゃない。そこはトイレだよ?」
「だ、だからおトイレを使わせて欲しいって……あっ!」
 少女の動きが一瞬にして固まる。
「う、ううう、う〜……」
「ちょっと大丈夫? あたしも早く替わってあげたいのは山々なんだけどね〜。何しろ朝っからおなかの調子が悪くって、ってあ、また……」
 しばらくインターフォンの向こうからいきむような声がして、それから、あ〜、すっきり! と気の抜けた声が聞こえた。

377名無しさんのおもらし:2007/12/13(木) 16:50:38
「あ、あの……もう、平気なんでしたら、代わってもらえると、あの、嬉しいんですけどぉ……」
 すると今度はさっきとは打って変わって厳しい口調の女の声が中から聞こえてきた。
「あのさあ……さっきからあたしは言ってるよね? 隣のトイレを使ったらいいって。ヒントだって何度も教えた。だけどさあ、君はそもそもそっちの扉のパスワードに触れようとすらしてないみたいじゃない。待ってれば大丈夫だなんて、ちょっと都合よすぎない? ちょっとは自分で行動してみなよ」
「え、そ……そんなこと言われてもぉ……」
「いいから。ね? 三分挑戦して、それでも駄目だったならまたあたしに言いなよ。そのときはしょうがない、すぐに替わってあげるからさ」
「はい……うぅ」
 ここで少女は頭を働かせる。パスワードについて、自分が知る事をまとめてみる。
 その一。
 そこはトイレである。
 その二。
 パスワードには四桁の数字が入る。
 以上。
 ……何も、わからない。
 本当に何もわからない。一体どうすればいいというのだろう。それどころか意識を下手に思考に持っていってしまったせいでせっかくさっき押さえ込んだ筈の尿意が勢いを増してぶり返してきた。
「ん、んうう〜……んん……」
 抑える手にも力が入る。
 ……と、そこで思い至った。もしかしたら唯一の解決策かもしれない方法。
 さっき、トイレの中の人は『三分間』考えろ、と言った。つまりそれは逆に考えれば、三分間耐え切れればそれでいい、と言う事だ。それならば下手に思考に意識を向け自分を危険に晒すより、いっそそちらのほうが遥かに有効なのではないか。
 そうと決まれば少女はひたすら我慢に専念する事にした。足に差し込んだ手を更に深くうずめ、膝を曲げしゃがんだ状態になる。
 が、インターフォンから見透かしたように、
「ちょっと〜、ちゃんと考えてる?」
 というセリフが聴こえた。嘘を言ってしまえばいいものを、少女はつい固まって返答を忘れてしまった。
「や〜っぱり。そんな事だろうと思ったよ。だめだめ、お見通しだよーそんなの。でも……うーんやっぱり難しかったかなあ。あれだけのヒントじゃ。じゃあねえ……出血大サービス! 一気にヒント二つ上げちゃおう! まず一個目!! 『株式会社』。で、二個目!! 『十』。さ〜頑張ってごらんなさいよ」
 自分に余裕が出来たからなのかいつの間にかこの状況を楽しむような声に変わっているのが少女の耳についた。しかし今の少女にはその事に対して立腹するだけの余裕は無い。すがるような気持ちで貰ったヒントの整理をし、今までの情報と照らし合わせる。

378名無しさんのおもらし:2007/12/13(木) 16:52:17
 その一。ここはトイレである。
 その二。パスワードは四桁の数字である。
 その三。株式会社。
 その四。十。
 ……本当に、何なんだろう。少女にとっては全く意味のわからないただの言葉の羅列となってしまった。
 しかもそうこうしているうちに少女の股間は限界を示していて、既にワンピースごしにも軽く濡れてしまっているのがわかる。
 はやく! はやく! そう思うも焦りは余計思考を雑なものとする。ヒントの断片が頭の中を交錯する。
 トイレ。株式会社。十。トイレ。十。四桁。トイレ、株式会社。トイレ。トイレ。トイレ。漏れる。トイレ。漏らす。十。出る。出ちゃう。トイレ。株式会社。トイレ。トイレ。
 ――トイレ。
 ……あ。と思った。
 答えは、驚くほど簡単だった。
 ゆっくりと、ゆっくりと立ち上がり、足に挟んだ手を引き抜く。
 痺れ。また、少しだけ漏らした感覚があった。
 でも……もう少し……。
 キーボードに手が伸びる。
 と、その時反対側のトイレの扉が開き明るい声が聞こえた。
「はいはーい。よく頑張ったね。三分経った! もうこっち使ってくれてもいいよ〜」
 今、少女は一瞬、たったの一瞬。――迷ってしまった。そして、安堵してしまった。
 真っ白なワンピースに、黄色がかった染みが広がる。暖かい感触。濡れていくのがわかる。
「あ、あ。やだ……やだ……やだってばぁ……」
 しゅわしゅわ、ぴちゃぴちゃと聞きたくなかった音が辺りに広がり、白い湯気が立ち込める。
「あ……あ〜あ。え〜、と。あれだよね。……ごめん」
 トイレから出てきた快活そうなその女性はその惨状を目にし、まずそう言った。
 少女はそんな彼女を睨みつける、が、その目には力が無く、溜め込まれていた涙も既に流れ出していた。
「え、え〜と。うん。すごいすごい。よくそこまで我慢できたよね……じゃなくて、よくわかったね。……そんな状態で。お姉さん出来れば君の名推理が聞きたいな〜……なんて」
 あからさまに場の空気を別に持っていこうという下心が見えていた。少女はそれを無視する。

379名無しさんのおもらし:2007/12/13(木) 16:52:51
「あ、だ、だよね〜。うん。あたしが問題出したんだもんね。はは……あたしが答え合わせしてあげるよ……うん。まず答えから言っちゃうと、正解は『1010』。あらまか〜んた〜ん」
 少女と目が合った。
「あ、ご……ごめん。で、え〜と。それじゃまず最初のヒントからやっちゃおう。第一のヒントは『トイレ』。ぶっちゃけある程度勘がいいとここでわかっちゃうんだけどね。君はその時から既にかなり切羽詰ってたんだね……ごめん。ああ、答え合わせすると、『ト・イ・レ』で『10・1・0』ってそんだけなんだよね。……うん。そもそも素直に教えてあげりゃよかったよね……。ごめんね。意地悪してた。で、次が『株式会社』だっけ。これはちょっと婉曲的過ぎたかなとは思ったんだけどね〜。『トイレ』と『株式会社』とをあわせて考えれば割と簡単に答えが導き出されると思ったんだけども……。トイレ、つか水周りで有名な会社って言ったら東陶機器。そう、『TOTO』。『トートー』、『10・10』つってね。TOTOって文字もそんな風に見えるしね。で、『十』。これは一番難しかったんじゃないかなー。よくわかったねこんなの」
「それは……」
今まで放心していたように俯いていた少女の口から言葉が発せられた。頬はすっかり紅く染まり、息遣いは荒い。声には僅かに涙が混ざっている。
「それは、勘、です。他の二つはわかったから、それで、もしかしたら、二進法じゃないかって。だったら、『1010』でも問題は、無いなって。計算は、しなかったけど……」
 少女の鬼気迫る解説にたじろぎながらも女は続ける。
「そ、そうそう。よく頑張ったね。……え〜っと……どうする? うち、来る? 近いからさ。ね? コート貸したげるからそれ羽織って。どの道そんなカッコじゃ寒いでしょ。濡れちゃったし。服も貸したげるから……」
「お願い……します。あ、でもその前に……」
 少女はさっきまで女が入っていたトイレの方に向かった。
「まだ、結構残ってるんです……」
「あ、そうなの。じゃ、さっさと出してきちゃいな」
 はい……。と返事をし、個室に入る少女。扉を閉める瞬間小さな声で、「くさっ」と言った。
「あ、ちょっと! あたし今そこでしたばっかなんだから〜! わざわざそんな事言わなくたっていいじゃないの!」
「ふふ……さっきまでのささやかなお返しです」
 インターフォンの向こう側から少し綻んだ感じの声がした。
「あ〜、もう!」
 女の顔にも自然な笑顔が戻ってきていた。また中から声がする。
「あの……本当に臭いんですけど。本当に結構臭いんですけど」
「女の子がそんなに臭い臭いを連呼しないの〜! そんなんだったら早くして出てきちゃいなよ〜!」
「はい……うわぁぐしょぐしょ……後でキチンと責任取ってもらいますからね〜」
「あ〜もうはいはい」
 中からさっきとは打って変わって心地のいい水音と、心から気持ちの良さそうな少女の長い溜息が聞こえてきた。

380名無しさんのおもらし:2007/12/13(木) 16:57:09
 え〜……新参者といいますか、初書き込みになるんですけれども、書かせてもらいました。
 ぶっちゃけあれですね。拙いですねw あと描写がぬるいかな……。
 まあ読んでいくと色々変なところがあるかもですが、生暖かい目で見てやってくださいw

381名無しさんのおもらし:2007/12/24(月) 10:51:01
期待age
そろそろ来そうな気配!

382名無しさんのおもらし:2007/12/24(月) 11:14:41
♪サッチャンハネ、コウツウジコデ、ハネラレタ、ダカラ、カオガトレテ、
ドッカトオクヘ、トンデチャッタ♪悲しいね、さっちゃん♪
さっちゃんは即死で死んじゃったの。このレスを見た人は…
さっちゃんが0時に行ってあなたの首をかまで切り取っちゃうよ♪
いやなら、さっちゃんが行くまでに、9回違うスレにレスを送ってね♪
あ、さちゃんの顔は、こんな顔だから、
探してくれるのもイイよ♪オネガイネ…。http://www.operaou.com/image/cmail/rei0204.gif
これマジだよ!!信じなかった私の友達は首を狩られて死んじゃったし

383名無しさんのおもらし:2007/12/27(木) 03:16:47
さびれとるねえ
期待あげ

384名無しさんのおもらし:2007/12/29(土) 07:34:12
美音子はその時、不意に夢からさめたかのように目を瞬かせた
書きかけていたきれいな文字が黒板のありえない方向に尾を引く
「え、えっ、あっ……」
耳まで真っ赤に染まり硬直する美音子
教室のドアに視線を走らせたのが何故なのかは、この直後すぐにわかった
そして美音子教室内を見まわし、ドアに一歩踏み出しかけた足を踏みとどまり
ぎこちない足どりでニ、三歩戻ったと思うと
なんと両手をスカートの間に思いっきり押しこんだ!
スカートの布地がくいこみ、ふとももとふとももの間の隙間がはっきりわかるほどに
いいかえればキュロットスカートのように見えてしまうくらいに
両手でぎゅーっと深く、谷間を押さえこんだ
高校1年にもなった女子生徒が。
それも、落ちついた雰囲気で、こんなはしたない仕種とは最も遠そうな美音子が。
「えっ、いやっ、ちっ、ちがうっ・・・」
しかしそんな光景も長くは続かない
自分が何をやってるのか気がついた美音子は
今度は頬を真っ赤に染め涙をうかべあとずさる
美音子は反射的に手をスカートから離――しかけて、しかし離せなかった
きゅっと腰を前につき上げ、離しかけた両手をすぐさま深く両脚の間にさしこみ直し
その手を下から上にぐ、ぐ、ぐっとずり上げる
あわせて、両膝が内側にかたく閉じ合わされ
腕の動きにあわせて、腰は何度かくいっ、くいっ、とつき上げられる
小さい子供同士でもなかなかお目にかかれない、それはそれは実に見事な
完璧なまでに『おしっこ我慢』を体現したパフォーマンス

385名無しさんのおもらし:2007/12/29(土) 07:34:33
恥も外聞も捨て去った渾身の努力むなしく
美音子の両脚に食いこんだスカートの間の色が濃くなっていく
美音子の様子がおかしくなってから、スカートの色の変化が彼女敗北を告げるまで
時間にしてわずか数十秒の出来事
クラスの誰もがこの濃密な寸劇を何分もの長さに感じていた
美音子の目は見開かれ、緊張感のみなぎる四肢がゆるむ
押さえる両手のまわりから、みるみるうちにスカートに色の濃い領域がふえていく
ふとももに食いこんだその内股の部分はすでにすっかり濡れそぼち、
濃い領域がウエストの方へ、上へも広がるその様子は
いまだに水源からものすごい勢いで湧き出し続けていることを物語っている
掛け値なしに長かった
誰もが圧倒され、ざわめきすらないクラスルーム
聞こえるのは美音子のスカートの裾から足元の水たまりにしたたる滴の音
教壇の段差を流れ落ちるひそやかな流水音が
後ろの方の席にまで聞こえる
時折、おしっこの海に侵食された前の方の席の生徒が避難する、机と椅子が動く音

386名無しさんのおもらし:2007/12/29(土) 07:34:54
緊張で詰めていた息をつかなければならないほどの時間が経った
おしっこの海は10人分ほどの机に被害を与え、そしてまだ広がりつつあった!
美音子はここにきてようやく理性をとりもどしたのか
今になって両手をふとももの間から離した
ブレザーの袖口だけが両方とも濡れている
バシャバシャバチャバチャ
腕やスカートで留められていたおしっこがまず床をうつ
パチャ…パチャ…
脚やスカートの布地を伝って床に流れていたおしっこの一部が
押さえを失って直接床に落ちる音がとぎれず続く
驚くことに美音子の放水はまだ続く
どう少なく見積もっても1分以上は確実に経っているはずだが
シ……ゥ・……
押さえがなくなったことで、尿道口が奏でるいわゆるおしっこの音までもが
かすかに届いてくる
つまり、美音子のおしっこはここにきて充分な勢いを保っていることを意味する
美音子は止めようと努力して内股になることもあるが、圧倒的な解放感に抗えないのだろう
おしっこの勢いはなかなか衰えない

387名無しさんのおもらし:2007/12/29(土) 07:35:21
「やっぱり今日は学校きてないね」

1−Cの教室。数人の女子がかたまっている
「まあそうだよね、それにやっぱもれてるみたいね、無理ないけど」
ポニーテールが教室のうしろのドアに目をやりつつ答える
クラスでは緘口令を敷いたこと、放課後のことで他のクラスの生徒は
部活などで近くにいなかったことなどのおかげで
あれほどの大事件の割にはたいした騒ぎは起きていないが、いくらかは伝わってしまっているようで
見慣れない生徒が廊下から教室をうかがっているのが今も目につく

「ところであれって変だと思わなかった?」
「変だと思わなかった?って、変じゃないと思うほうがどうかしてるよ」
「あの量もちょっと普通じゃなかったけど、問題は、美音子はそれまで全く冷静に司会やってたのに
いきなり豹変したことよ」
「そういえば昨日の美音子ちょっと変だったかな、なんかいつもよりクール」
「それにしてもあんな量!美音子トイレずっと我慢してたのかな」
「そうそう、たしか昨日は誘ってもトイレ来なかったなー」
「だけど、やっぱ普通じゃないわよ。だって量もだけど、美音子はあんな格好までしても
オモラシを止めることができなかったのよ。その直前まで平気にしてたのって何かあるわ」
「爽子、もしかして『スタンド』がらみだと思ってるの?」
「ええ、もうだいたいの見当もつけてるの」

388名無しさんのおもらし:2007/12/29(土) 07:35:37
爽子は近頃不思議な力に目覚めて
爽子はその力を『スタンド』と呼んでいる
とはいっても背後霊みたいなのが出てきて物を殴ったり壊したりするわけではない
たいしたことができるわけではないのだが、
累は友を呼ぶとでもいうのか、力に目覚めてから、爽子はおかしな出来事に巻き込まれることが
激増した。そしておかしな出来事の多くには、爽子と同じではないがやはり不思議な力を使うものが
関わっていることが多かった

余談ではあるが、この『スタンド』という呼称、
爽子は某漫画から引用して命名したわけではない
あまり本当のことを離したことはないが、
ぶっちゃけた話、爽子が訳あって立ちションをしようと試みたときに
初めてその力を自覚する出来事が起きたことから
不思議な力に名前をつけようという話になった時にスタンドと口にしてしまい、
それを某漫画の読者であった友人に採用されてしまったという経緯だ

389名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 08:10:32
野村S世はどういうわけか小便を我慢することに妙にプライドを感じている女であり
俺の特殊な嗜好にはぴったりジャストフィットしている稀有な存在といえよう
難点を言えば名前の音が一時期芸能界で騒がれてた某クソババアとかぶってることで
そこのところを意識してしまうと彼女ほどの逸材をもってしても幾分の萎えは禁じえない
というのも無理ない事であろう したがって一部伏せ字を採用させていただく
前置きはさておき野村S世は俺が知る限り初めてのとんでもない暴挙に出た
まずはそのきっかけとなった出来事に触れておこう
去る24日といえば世間ではクリスマスイブであり小便我慢マニア女と小便我慢鑑賞フェチ男という
クィアな取り合わせであっても人並みに共にすごしたりもしたわけである
日本が世界に誇れるであろうこのスーパー小便我慢少女野村S世
オリンピックに小便我慢競技でもあれば即座に代表になれること間違いなしなのは
おそるべき膀胱や意志力だけをとってみても断言できるがそれだけではなく
スポーツマンライクで邪念のない前向きな精神もあわせもっているのである
その方向性が一般人のまともとズレているだけであって仮に小便我慢というまともでない競技が
まともに存在する世界であれば素直さ真面目さ前向きさの精神的な資質でも文句なしに
オリンピック選手として恥じないものを持っているのがこの野村S世なのである
ただしそれは過去形であり将来小便我慢なる競技が採用された暁には
日本は模範的な優秀選手を失ったことになりそれは残念なことと言わねばなるまい
が実際には小便我慢競技などというものがまともな世間で公式採用される日など
間違ってもくることはないのでどうでもいいことである

390名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 08:11:02
何が言いたいかというと要するに小便我慢に関してただひたむきで邪念のなかった
野村S世という存在はもうこの地球上には存在せず今やせっかくの優秀な小便我慢能力を
邪道な発想を交えて行使するようになってしまった野村S世が存在するのみである
その元凶は誰あろうこの俺であり年がら年中奇天烈な小便我慢シチュエーションを
思い浮かべては悦に入っている危ないフェチ要する俺に汚染されてしまったというわけである
まわりくどくなったが結局のところ野村S世はクリスマスイブにもなみならぬ量の小便を
あのすてきな膀胱にたずさえてやって来たということでありじゃあそれがなぜ邪念かというと
純粋な小便我慢そのものではなくいわゆるテーマを持っていたためでありもっと直接的に言えば
彼女は小便とシャンペンをかけていたというわけだつまり駄洒落だね
おっとかけたといっても掛け言葉という意味の掛けるであり彼女が俺にさっそく小便をかけたという
わけではないので結果を急がないでいただきたい
こういった類の言葉遊びは無論俺の好むところなのだがこのシャンペンは俺が示唆したものではなく
野村S世が自発的に思い立ったものであり以前の彼女が邪念がないというのはつまり
クリスマスイブの噴出寸前の小便をシャンペンに見たてるような遊び心が全くといっていいほど
彼女に存在していなかったということなのである俺に言わせればこれだけ小便我慢に執着している
彼女ともあろう者が小便にまつわる妄想の羽をこれっぽっちも羽ばたかせたことがないなんてのは
迂闊としか言いようがなかったがあるいはそんな余計な考えを持たずひたむきにここまで来たからこそ
こんなとんでもない小便我慢ができるようになったのかもしれず考えてみればたしかに
日がな小便我慢妄想を繰り広げる俺自身はどうかというとたまに自分で我慢してみればわかるが
日頃の妄想を自分に重ねるのもおこがましい粗末な膀胱しか持ち合わせていない

391名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 08:14:29
さてクリスマスイブにふさわしい最高のシャンペンを持参した野村S世に気をよくした俺は
シャンペンはそもそも小便の代替品として生まれた物だというでまかせトリビアを語り倒した
これば彼女の思いつきに気をよくしたせいかというとそうではなく俺という男は普段からそんなことばかり
言っているフェチなのである
目の前に身をはって小便我慢をしているかわいい女がいるというのに当人への賞賛や感動より
でまかせを語るのに没頭するなど人としてどうかと思うがべつに賞賛してなくはないし感動もしている
ただ野村S世の立場から擂ればどうかと思う応対ではあろうしかし彼女はまさに
俺のそういう小便我慢妄想の無尽蔵さに価値を見出してくれているようであり
要するにお互い需要と供給が一致していてうまくいっているわけだ
稀少なマニアと希少なフェチの天文学的確率の邂逅を神に感謝しなければなるまい
勢いよく噴出する小便は生命躍動の象徴でありシャンペンシャワーは見る者に無意識のうちに
小便の解放快感を原初の感覚として共有する儀式といえるだの
古代エジプトでは代替品ではなく神に仕える巫女が小便をそそいだといわれており
うそだと思うならアンモニアの語源をしらべてみるといいがあれはある神の神殿を指す言葉で
その神殿が尿かけのために例の刺激臭気体が発生していたことからその気体の名がアンモニアとなっただの
高圧の発泡酒をあえて造るのは小便を模した噴出を目的に造られているだの
シャンパーニュ地方のワイン農家が聞けば気を悪くするだけで済まず国際問題になりかねないが
そんなときはシャンパンとシャンペンは別ものだとでも考えていただきたい

392名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 08:15:12
野村S世はさっそくシャンペンシャワーでクリスマスイブを祝うつもりでいたのは明らかで
1日がかりで高圧充填された小便に彼女らしくなく時折顔をしかめたり貧乏ゆすりしたりすることしきり
ところがここが見解の相違なのだが彼女は1日がかりで小便を我慢した達成感に重点をおく一方
俺が求めるのは彼女の小便我慢姿の鑑賞なのでありまる1日と聞けばそして量をきけば
それだけで胸踊るもののだったらなぜその準備段階から鑑賞させてくれないのかと
そう考えるのは誰にとっても自然なことであろういやもちろん小便我慢鑑賞フェチに限った誰でもだが
俺の行動ベクトルはもっぱら野村S世の小便我慢を長引かせることに傾けられる
そう簡単に我慢を解放されてたまるものかそれに今出してしまったら次の小便がすぐにたまるものか
これも駄洒落だね俺は寸止めで悶えてもらうのもたまにはいいと思うが基本的には限界の小便は
止めずに一度に全部完全に出し切るべきだという考えを持っているその理由は第一に計量目的であり
余計な時間をはさむとその間に新しい尿が膀胱に送られてきてしまう俺は相手が直前に膀胱に蓄えていた
なるべく正確な量を感じたいのである第二に小便の噴出殊に女性におけるそれは生命力や歓びの
象徴でもあるのだ勢いを弱めたり中断しようという不純な考えはは余計であるし逆に腹圧をかけて
勢いを故意に強めるのも不純だと考えているまたシャンペンのでまかせの説明でも生命の象徴などと
神聖化したがいくらか本音も混じっている
この主張に従うと今野村S世のシャンペンシャワーを迎えるとクリスマスイブの一夜のうちに
フルフル震えるほどの小便我慢に再会できる保証はない手放すのはまだ早い
そんなときただ駄目とか禁止とか言って止めるのは逆効果だ
彼女は異常という点では俺と似たようなものだが名前がかぶってる某ババアと似ても似つかない
なかなかの美形で性格もいいので少々いやかなり変でも付き合う相手には事欠かなかった
彼女は秘密を打ち明けたパートナーに我慢強制を期待するのだが力づくを含めありきたりの
禁止は飽き飽きらしく妄想が取り柄の俺がうまくいってる秘密もそのあたりにあるのだろう

393名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 08:15:48
俺はシャンペンに対抗する時事ネタでサンタクロース氏を引っ張り出した爺ネタでもあるねこれ
サンタはススだらけの煙突を通るのにホコリひとつ付かないといわれている
おしっこが尿道を通ると尿道はぬれてしまうだからぬれてしまわないようにだったらいい
我ながら理屈になっていない説得だが彼女はとにかく突拍子もない理由付けに免疫がなかった分
こんな理由になってない理由でも満足するいやしかしどっかの元首相とは別の意味で
鋼鉄の女の称号をあげたくなるくらい平気でとんでもない小便我慢をなしとげる野村S世が
わずかとはいえ弱さを覗かせているのは非常にそそる光景といわずして一体なんといえばいい
サンタの配達時間分を我慢してもらうがまだなんか笑顔で大丈夫そうでもっともっと伸ばすべく
俺はトナカイの鼻の色で1時間赤い服のことで30分無関係の三太おじさんで30分と
小刻みに時間延長をこころみるやはり小刻みというのは小便我慢の局面には大切だね
結局切札にしておいたサンタのプレゼント袋のところでクリスマスイブというかもう25日の午前
この夜ははじめて野村S世の腹部を見せてもらったのだがあれは夢に出そうな圧巻の光景だったね実際
彼女の小便我慢中の腹は何度も拝ませてもらっているがレベルが違った
もうひとつ切札残していたが俺の方で尻ごみしてしまってでも結局最後の切り札まで使った
つまり朝起きた子供が枕元の靴下の中にプレゼントを見出すシーン
要するに俺は野村S世の小便我慢を夜明けまで満喫できたことになる
寸止めは邪道だの生命力がどうのと言った手前その放出過程を詳述する義務がありそうだが
文句のつけようがなかったという一文から想像してもらうことにしよう
量は俺が知る限り圧倒的ベストでというのも大台をこえちゃってるわけで
普通そのもうひとつ前の大台を越えるか越えないかというのがいいとこなのを
倍いってますからね余裕ででも彼女はそれが自己ベストかどうか教えてくれないんだねこれが
過去の小便我慢の経験は何故か教えてくれない一緒にいて俺が知ってる範囲のことなら
答えてくれるんだけどもねまあ俺は彼女が何度か誇らしげに思い出し笑いで表情を輝かせてたから
ベスト記録なんだと思うことにしているそんなこんなでクリスマスは無事すぎたのだが
やっと最初に言いかけた本題につながる

394名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 08:21:10
クリスマスの出来事に感銘を受けたのか今回の動きははやかった
小便我慢マニア女と小便我慢鑑賞フェチ男の取りあわせとはいっても年がら年中24時間365日
ハードな小便我慢に勤しんでいるわけじゃない酒飲みには休肝日がありよく知らんがきっと
喫煙者に休肺日とかアフロに休髪日とかあるのと同じように野村S世には休膀日とでも
呼ぶべき期間があるクリスマスほどの小便我慢は俺が見るのは初めてだったが
今までだと休膀日は最低3日とっていたとつまり今までということは文脈から判断して
今回は最低ラインの3日が破られたのだろうということは想像にかたくないであろうがその通り
今回の休膀日はたった1日強
26日まだ酷使の後遺症が抜けないと俺は踏んでいたが27日に日付が変わる少し前
野村S世は聞き取れるかどうかの小声でコッソリ聞き捨てならないことを言った
――今年最後のおしっこしてくるね――
ま野村S世は休膀日のさなかで小便我慢にちゃんと意識をむけていなかったのは俺の油断だった
そう言ったように聞こえたんだが聞き返してもただ微笑むだけでYESもNOもない
四六時中一緒に過ごしている訳ではなくトイレ使用の有無など確認のしようがないが
会っている範囲内では少なくとも一度も小便に行っていない
今日は31日ということはそれが本当なら小便我慢5日目
5日といえば120時間ケタが違っちゃってますぜいやはや

395名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 18:22:28
ーもう漏れちゃうよ〜
心の中で懇願する由美子に久司は優しく言った。
「もうすぐきれいな夜景が見えるよ」
ドライブをして夜景を見るごく一般的なデート。
それが久司には好都合だった。
そして由美子には悲惨な時間となった。
ドライブがスタートして、は山へと入っていった。
山道を1時間もあれば頂上へ着く。
しかし、山道に入ってから既に2時間が経過していた。
久司はあらかじめ由美子の為に買っておいたペットボトルのお茶に利尿剤を入れておいた。
効き目は十分にあり、由美子の膀胱は破裂寸前だ。
しかし、由美子は山道でトイレなど見当たらない為「トイレへ行きたい」と言い出せずにいた。

ーどうしよう・・・もう、限界。
由美子は足を何度も組み替え力を入れて我慢している。
時折膝に置いたカバンの下に手をもぐりこませおしっこの出口をもんでいた。
久司は由美子の限界が近いことを察知し、頂上へと道のりを進めた。

「着いたよ」
久司は車を止め、降りるように由美子を促した。
有名な夜景スポットなので、駐車場も完備されている。
駐車場から少し歩いたところで夜景が一望できるようになっており、トイレはそこにあった。
ーあと少しでトイレに行ける。あと少し・・・

396名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 18:22:44
「ほら、きれいだよ」
よたよたを歩く由美子の先を久司は行き、夜景を見るよう手をとった。
「ほ、ほんと。きれいね。」
暗くて見えないが、由美子の顔はおしっこ我慢で赤くなっていた。
由美子はカバンで隠し、必死であそこを押さえ夜景を見る間我慢した。

有名な夜景スポットの為ちらほらカップルの姿が見える。
「こっち」
久司はベンチに由美子を座らせた。
「あ、あの・・・」
「ん?」
「あの・・・ト・・・トイレに」
「トイレ?」
「う、うん」
由美子はとうとう久司にトイレに行きたいことを告げた。
しかし、久司は策を練っていた。
おもらしさせる策を。
「トイレは暗いけど大丈夫?」
「えっ・・うん」
偏狭な地のトイレは女性は怖くて入りにくい。
2人でトイレへ向かうも案の定由美子は入るのを躊躇した。
「我慢できない?」
「うん・・・」
「なら、あっちでするといいよ」
「え?」
久司が指差した先は山道からそれ、草むらになっているところだった。
限界ギリギリの由美子には考えている余裕もなく、久司に言われるまま着いて言った。
そこは誰もいないが、人が通りそうなところ。

僕が誰も来ないか見てるよ。
由美子に背を向け立つ久司。
「誰も来ない?」
既に久司の目を気にせずあそこを押さえる由美子。

397名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 18:35:20
「じゃあ、するね。誰も来ないか見ててね。」
久司はにんまり笑った。
「あ、ちょっと待って、人がきそう。」
実際は誰も来ていない。
「えっ・・・」
パンツをおろしかかっていた由美子はあわててパンツを引き上げ、再びあそこを力いっぱい押さえた。
「ま、まだ?もう行った?」
「うん、もう少し。」
出そうとした瞬間にこらえることはとても辛い。
由美子はくねくね腰を揺らしていたが、バタバタと地団太を踏んで我慢した。
「あ、大丈夫。こっちには来なかったよ。」
「そ、そう・・・」
再び由美子は下着を下ろし、しゃがんだ。
しかし、その瞬間
「人が来る!」
今度は本当だった。
夜景が見れるところの通り道の為、人は通るところで、通りすぎて振り返ればおしっこをしいる姿は丸見えにになる。
「ああ・・・」
由美子はすぐに下着を引き上げ、あそこを押さえたが、限界はもうすぎている状態。
ついにおしっこがチョロっと出てきてしまった。
下着の中がじわっとあたたかくなる。
ー止まってぇ
なんとかおしっこを止め足をバタつかせ我慢する。
「大丈夫?」
「うん・・・だ大丈夫よ」
久司はめくり上がったスカートの中をちらりと覗いた。
水色の下着の中心部が濃い青色に変色している。
車に乗っている時と降りて歩いている間に我慢出来ずに少しちびった為
その跡はお尻の方にまで広がっていた。
「あ、ほら、行ったよ。」
「うん。」
もう次には漏れてしまうと思い、由美子は慎重になった。
「誰も来てない?」
「うん、今のうちに」
「本当に?」
「来てないよ」
由美子は何度も確認し、さっと下着を下ろした。
下着を下ろすのとどちらが早いかわからないくらいにおしこはジョっと出たが、
「あ、人が来た!!!!」

398名無しさんのおもらし:2007/12/31(月) 19:10:24
「えっ。」
出始めたおしっこは簡単には止まらない。
しかし、思わず下着を引き上げた由美子。
あそこを押さえるも、おしっこは数的ポタポタと地面に落ちた。
「もう漏れちゃう・・・」
久司はしっかり由美子の数的のお漏らしを確認した。
もう少しだと確信した。
「もっと奥へ行こう」
久司を由美子の空いているほうの手を取り草むらへ歩いていった。
ハアハアと由美子の息遣いだけが聞こえる。
真っ暗な草むらではもう誰も来ないだろう。
しかし、由美子は断続的にジョ、ジョと出てくるおしっこと戦っていた。

「ここなら大丈夫だよ」
「ええ、もう我慢できない。」
その時明かりに照らされた。
車が通る道が近いのだ。
久司が由美子を振り返った時。
体をくの字に折り曲げてあそこを両手で押さえ由美子は我慢している。
「今のうちにしちゃったら?」
そう久司が言った時には由美子の足にはおしっこの筋が一筋流れていた。
「漏れちゃう・・・」
「ほら、もう少しだけ我慢して。」
久司は優しく由美子のスカートをめくってやった。
股間から手を離せなくなっている由美子に代わり下着を下ろそうとする。
下着はすっかりお尻のところまでびっしょり濡れている。
由美子が切ない声をあげるたびにポタポタを数的おしっこが落ちてきた。
由美子は股間から手が離せないでいる為下着を下ろすことはできない。
「もうだめ。もうだめ・・・」
由美子は泣きながらそれだけを言う。
もうおもらしは決定したようだ。
由美子が決死の覚悟で手を離した時におしっこはジョロジョロと出てしまい。
始終久司の手にかかった。

399名無しさんのおもらし:2008/01/01(火) 23:40:56
【2006】
話  特徴(サブタイは誰かよろしく)         日時

131 プールの企み      前スレ         1/3
132 クマさんパンツ      前スレ+>5-13    4/12-16
133 体育倉庫         >17‐31         4/26
134 張りこみ          >36-41         6/7
135 引っ越しバイト      >46-53         7/10
136 源氏物語         >54-55         8/12
137 魔法使い書類さがし   >57-63         8/17
138 遠足            >71-74         11/5
139 渋滞            >76-80         11/19
140 体入れ替わり       >81-83        11/20
番外パロ ハルヒとキョン   >87-91        11/21


【2007】
141 授業中我慢        >101           2/17
142 試験中我慢        >106-110        4/24
143 我慢姉           >117-122        5/18
144 デスバルーン       >123-127        6/10
145 第11競技         >138-159        6/22
146 MIDNIGHT MYSTERY >164-169        6/29
167 村祭り           >171-173        6/30
148 ドライブ           >174-183        7/2
149 デラックスピドル      >184-194       7/14
150 トイレ使用禁止の札   >193-199        7/21
151 エレベーター        >201-205       8/3
152 映画撮影          >216-218        8/13
153 股関             >221-245        8/28
                   >247-264        8/30
                   >267‐273        8/31
154 保母手伝い        >283-322        9/25
155 メイド我慢調教      >346-354        10/23
156 HENTAI          >360-363        11/1
157 我慢汽車         >366-370        12/1
158 舞子トイレおもらし    >372-375       12/12
159 パスワード         >376-379       12/13
160 美音子黒板失禁     >384-388       12/29
161 野村S世のシャンペン  >389-394       12/31
162 由美子と久司デート   >395-396       12/31

参照>>67,84,115,192

400名無しさんのおもらし:2008/01/01(火) 23:45:09
実感としては2007年は不作だったが
ちゃんとふりかえってみると2006年よりは豊作だったのか。
傾向を見ると初代千夜一夜に近いものも再登場
現実的なものも増え、内容は2006より幅広くなったといえるかもしれない。

ところで>>210-215はその後どうなったのだろう。気になる。

401名無しさんのおもらし:2008/01/01(火) 23:56:47
2002・10月 初代千夜一夜スレ登場
2002年 1夜〜55夜 (55)
2003年 56夜〜92夜 (37)
2004年 93夜〜122夜 (30)
2005年 123夜〜130夜 (8)
2006年 131夜〜140夜 (10)
2007年 141夜〜162夜 (22)

ごく初期→ショートショート形式の乱れ討ちで話数ものすごいペース
その後→そこそこの長さの安定したものに次第に意向
100前後→一時期さびれるが、ものすごい濃い長編などで再興
その後→基本的には”閑散”がスレの空気とでもいうべき状態
      忘れた頃に時々進んでる

402火子商事:2008/02/04(月) 11:20:14
違うわ ただクレーム電話してくれればいいの。 それをすぐ彼女につなぐから、長引かせてくれればいいだけ ただし それをあたしがメール入れたらすぐに 本当にすぐよ。だから待機しててほしいの1時間ほど。 キャリアウーマン転落のオフィス 序章

403火子商事:2008/02/04(月) 14:41:22
お手洗いが近くなる高級ブランドの香港茶に、わざわざ通販で買った利尿剤を仕込んだ。 動悸が止まらない。やり過ぎたかも知れない。ばれたらどうしよう。犯罪者。 1時間もしないのにお手洗いに行きたくなってきた。彼女は笑顔で接客している。あたしは犯罪者だ。罪悪感。そして次第に強まる尿意。あたしは堪らなくなって席を立った。

404名無しさんのおもらし:2008/02/04(月) 14:44:24
>序章
このスレでは一度に完結までいった方がいいです
理由としては未完結のまま投げっぱなしになることの防止と
途中で他の作品が割り込むことの防止です

ひどく過疎ってるので割り込みはなさそうですが
少量ずつならベリーショート
長引く連載形式で間があきそうなら永久
続編でも1話ごとが独立した話として見れる>>30タイプなら
1話分のかたまりは途中で切らずにここ
がいいでしょう

405名無しさんのおもらし:2008/02/14(木) 09:28:16
火子商事よ!
めげずに続き頼むよw

406名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 17:57:46
 久々に長いヤツいきます。
 いつもの感じで我慢特化。





 寒風の吹く1月末。コートにマフラー、手袋と防寒対策に身を包んだ人々が、一様に階段を昇り改札をくぐる。都心から電車で1時間という郊外の立地に相応しく、朝の7時半過ぎともなれば、駅には雑踏が絶えない。
(はやく、はやくっ……)
 そんなせわしない朝の雑踏の中を、早足で駆けてゆく少女の姿がある。
 近所でもそれなりに有名な私立の中学校の制服を、しわひとつなく着こなしたショートカットの少女。長いマフラーとコートをしっかりと着込み、その一方でソックスの上は剥き出しの太腿が覗いている。良く見る登校の風景でありながら、どこか周囲の注目を集めているのは、彼女がどこか焦ったような表情を浮かべ、人ごみをかき分けるようにして先を急いでいるから。
 時計を見れば確かに遅刻を焦る時間だが、少女の表情の必死さはそれ以上のなにかが含まれているようで、行き交う人々は何の気なしに白い息を上げる少女を振り返る。
 そんな注視を振りきるように――あるいは気付きもしないまま、少女は混雑するエスカレーターを避けて、階段を手摺りを使いながらひょこひょこと昇ってゆく。
(はやくぅ……っ……ふぁあ!?)
 時折、ぴくんと肩を震わせて、持ち上げた足が制止する。階段の隅っこで立ち止まってしまった少女を、すぐ後ろを歩いていた背広姿の青年がいぶかしげに見つめ、仕方なしに迂回してゆく。
(や、やだっ……またぁ、急に……っ……っはぁ、…さ、さっきまで、ぜ、全然、へいきだったのに……っあ、……ダメぇ……まだ、っ……あ、あと、もうちょっと、だからぁっ……)
 ぎゅっとくっつけ合わされた剥き出しの膝が、小さく震える。前かがみになって、少女はコートの上、おなかの上あたりをきつく掴んだ。
 見るものが見れば、それは単なる寒さゆえのものではないのは明らかだ。
 彼女――佐々原ユミは、
(ぉ、おしっこぉ……、でちゃう、……はやくっ、トイレぇ……っ)
 いまや、絶えがたいほどの尿意との戦いの中にいた。

407名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 17:58:19
 ユミは4人きょうだいの末っ子だ。歳の離れた姉2人と兄は、それぞれもう社会人として働いている。昨日はめずらしく全員が夕飯前に揃ったので、みんな少し早い忘年会とばかり飲めや歌えの大騒ぎとなった。
 同席したユミもその場の気分に圧されて断りきれず、ついつい勧められるままにビールのグラスをぐいぐいと空けてしまった。
 もちろん未成年の飲酒は厳禁で、あっさり酔っ払ったユミはシャワーも浴びれずにそのまま夢の中。下の姉がどうにか着替えさせてベッドに運んだものの、そのまま朝まで夢も見ずぐっすり、目覚ましにも気付かず、飛び起きた時にはいつもとっくに朝ご飯を終えている時間だった。
 大慌てで支度を整え家を飛びだしたのが15分前。
 この時ユミは動転していて、トイレに入ることすら忘れていた。それがどんなに重大な事態を及ぼすものか、気付きもせずに。
 異変は間もなく起きた。家を出て数分もしないうち、ユミは強い尿意に襲われた。
 ここでユミはようやく、自分が昨夜の夕飯前から一度もトイレに行っていないことに気付いた。一旦家に駆け戻ろうかという考えが頭をよぎったが、時計を見ればそんな余裕はあまり残っていない。引き返していたら電車を一本乗り過ごしてしまうのは確実で、その次の電車だとかなりの確率で遅刻コースだ。
(し、仕方ないわね……駅までの我慢よっ……)
 結構厳しい状態だが、急いで10分程度の距離ならば我慢も持つだろう。なによりも、トイレが原因で遅刻なんて惨め過ぎる。そう判断して先を急ぐことにしたユミは、程なくしてその判断をひどく後悔することになる。
(うぅあ……や、やだっ!? な、なんで、こんな急にぃ……)
 肝臓でのアルコールの分解と、胃や食道粘膜からの直接吸収がもたらす利尿作用の相乗効果は、これまでにユミが経験したことのあるものをはるかに超えるレベルで代謝機能を活性化させていた。
 睡眠中は体が横たえられているため、膀胱に溜まったおしっこの重みは分散して感じにくく、起きたばかりの身体は自律神経が鈍く、尿意を覚えにくい。本来ユミが我慢を許容できるのよりも遥かに多いおしっこが、同時に少女の下半身を襲っているのである。
 加速度的に高まる尿意は、あっという間にユミの下半身を占領し、その行動までも制限してしまった。早足になることもできず、歩幅まで小刻みに小さくなる。腰は知らないうちに左右に振られ、緊張した下腹部にはかすかに痙攣しているかのよう。
 排泄欲だけに支配されたユミの身体は、切々とその限界を訴え、尿意の解放を望んでいる。
「はぁ……っ」
 ようやく階段を昇りきり、ユミは手摺りにつかまって大きく息を吐く。
 もはや尿意は限界に近く、いつ崩壊してもおかしくないほどののっぴきならない事態である。階段の途中で三回も立ち止まって決壊を堪えたほどだった。これならはじめからエスカレーターのほうがよっぽど早く着いただろう。
(は、はやく、トイレ……漏れちゃう……!!)
 こんなにもトイレのことで焦ったのは、産まれてからも初めてだ。一刻も早くおしっこがしたい――トイレに入りたい。頭の中をそのことだけでいっぱいにして、ユミはふらふらと改札口へ急ぐ。
(っ、……あとちょっと、…ガマン、ガマンっ……)
 そうして呪文のように我慢という単語を繰り返し、辿り着いた駅の構内にも、すぐにはユミの求める安息の場所はない。
 駅の多くがそうであるように、この駅にも改札口の内側にしかトイレがないのである。ユミはぎゅっと下腹部にむずがゆい熱を堪えたまま、身をよじって制服のポケットから定期を引っ張りだす。毎日繰り返したいつもの動作だというのに、今日はそんな些細なことまでがもどかしい。
(うぅ……っ)
 こみ上げてきたうめき声を喉の奥に飲みこんで、ユミは自動改札の列に並んだ。
 ここを通り抜ければトイレは目の前。もうすぐおしっこができる――ユミはそう自分に言い聞かせ、汗ばんだ手のひらで定期券を握り締めた。本来は通学のための定期券だが、今のユミにはこの定期こそがトイレに辿り着くための大事なパスなのだ。
(あとちょっと……!!)
 はやる気持ちをおさえ、ユミが早足で自動改札を抜けようとしたその時だ。

408名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 17:58:43
 ばちんっ、という音と共に赤いランプが光り、警告音が鳴る。
「え……っ」
 左右から飛びだした自動改札の通行防止板に行く手を遮られ、急いでいた勢いのままにユミはがくんとつんのめってしまう。
(ぁあああぅ?!)
 ちょうど突き出した板が、コートの上からぎゅぅっとユミの下腹部を圧迫し、ユミは反射的にびくんっと背筋を跳ね上げた。ただでさえ余裕のないほどずっしりをおしっこを詰めこんだ膀胱が、外からの圧力に無理矢理押し潰される。
(っ、ダメ、だめえ……が、っ、がまん、ガマンしてっ……!!)
 鞄を持った手で尿意を捻じ伏せ、慌ててもう一度定期を改札の読み取りに押しつけるが、結果は同じ。繰り返されて浮かんだメッセージは、定期の期限が昨日で切れていたことを知らせていた。
 答えは明白。
 このままでは、トイレに行けない。
(う、ウソぉっ……!!)
 よりによってこんな時に――悲鳴を上げそうになったユミの後ろで、並んでいたおじさんがことさらにはっきりと舌打ちをした。不機嫌そうな表情で、列の後ろの人々が隣の改札に迂回してゆく。
 人の流から切り離され、立ち止まってしまったユミの背中を、我に帰る暇もなくイケナイ感覚がじわじわと這い登る。冬の冷気がスカートの下に忍び込んで、下着の上を滑ってゆく。
(ふぁあああぅんっ……!!)
 たまらずユミは身体をよじった。通行禁止となった自動改札の中で、もじもじと剥き出しの膝が擦り合わされる。
 もう目の前に見える、トイレの入り口と男女のシルエットを示すマークが『おしっこのできる場所』としてさらにユミの尿意を煽った。そこに辿り着くには、ほんの数十歩を走れば済むのに、それが許されない。
 そうこうするうちにも、ホームからはプルルルル、と電車の発着を知らせる合図が聞こえてくる。ちょうど今まさに出発せんとしているのが、ユミがいつも乗っている電車の1本あとだ。
 この次の電車では8割方遅刻コース。
 時間がなかった。ぐずぐずしていたら次の電車も、おしっこも、どちらも間に合わなくなってしまう。
(っ、急がなきゃ……)
「あ、あの、すいません、通してくださいっ」
 どんどんと後ろから詰めかけてくる人ごみを掻き分けながら、ユミは声を上げる。おなかの中で暴れ回るおしっこをぎゅっと押さえ付け、ユミは唇を噛んで切符を買いに戻らねばならなかった。

409名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 17:59:21
 やっぱり混雑していた自動販売機で切符を買って、ようやく改札口を抜けた時には、次の電車が来るまであと5分も残されていなかった。これはいつもユミが乗っている電車の2本後のもので、途中から各駅停車になるためにおそらく到着はタイムリミットギリギリ。これを逃してしまうと完全に遅刻してしまう。
「はぁ…ぅ…っ」
 スカートの奥できゅぅんと疼く膀胱に、ユミは切ない声を押し殺す。
(でも……こ、これで、やっと……トイレ、いけるっ……)
 待望のトイレまであと5m。本当にほんのわずかな距離。これまでの我慢に比べればほとんど誤差のようなもので、個室に飛びこむまで10秒もかからないだろう。
 だが、その5mはあまりに遠かった。
 冬、12月という季節は決して甘くはない。
 我慢の末にようやく辿り着いたはずの安息の地には、ずらりと並ぶ大行列がユミを待ち構えていたのだった。
(っ、はやく、おねがい、はやくぅっ……)
 ただでさえ、朝の駅は多くの人が行き交い、トイレを利用する人も多い。まして寒さの厳しい冬にはどうしてもトイレが近くなる。さらに1回の利用に時間のかかる婦人用のトイレは、必然的に大渋滞となるのだ。
 列に並んだ自分がいつ個室に入って用を足せるのか――まったく見当がつかない。
 ふだんから駅のトイレの存在など気にも止めず、まして利用した経験もほとんどないユミには、まるで想定外の状況だった。
 あんなに頑張って自販機の列に並び、ほとんど、このトイレに入るために買ったような切符を握り締め、ユミは理不尽なまでのトイレの順番待ちを強いられていた。
(あと10人……一人おしっこするのに1分として、あと10分だけど、でもっ、個室もっとあるはずだから、もっと早く……お願い、トイレはやく行かせて……っ、でちゃう、おしっこでちゃうぅ……っ!!)
 ぐいぐいと前押さえを続ける明らかに尿意の限界に近い少女を見て、後ろに並ぼうとしていた数名の女性が距離を取っていた。万が一のための防衛対策である。
「ぁ、あっ……」
 こめかみに汗を流し小さく悲鳴をあげるユミの様子をみればそれも仕方のないことだ。
 くつくつとおなかの奥で似え滾るおしっこが、ユミの括約筋をこじ開けんばかりにうねる。膀胱が収縮し、一晩かけて抽出されたおしっこを絞り出そうとしているようだった。
(嫌……オモラシなんか、しないんだから…っ)
 なんとしても、なにがなんでも、トイレまで我慢しなければ――ユミが乙女のプライドにかけて、絶望的な決意をした、その時だった。
 プルルルル……
(ええ……っ!?)
 そんなユミをさらに急がせるように、ホームのほうからベルが響く。まもなくの列車の到着を知らせるアナウンスが続いた。
 反射的に時計を見れば、リミットまであと1分もない。
 もうすぐ、最後の電車が来てしまうのだ。
(ど、どうしようっ……)
 ただでさえ残り少ない時間が、迷っているうちにどんどんと短くなっていく。けれど目の前のトイレ待ちの列は絶望的なまでに長く続いている。どんなにユミが心の中で願っても、電車が来る前に順番が回ってきそうには思えなかった。
 いや。もし仮に、今すぐ個室に入れたとしても、おしっこが全部終わるまでには電車が来てしまう。
 ……遅刻か、トイレか。
 ユミにはもはやその選択肢しか残されていなかった。

410名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 17:59:55
 あまりにも非常な二択――けれどその時、ユミの脳裏に天啓が走る。
(―――そ、そうだっ!!)
 電車の、トイレ。
 車内にもちゃんとトイレはある。しかもそこなら、こんなにも苦しい思いをして何分も我慢しなくてもいい!!
「くぅっ……」
 そこまで思いつけばあとの行動は早い。
 ぐっと歯を噛みしめ、階段を1段飛ばしで駆け下りる。ただでさえじんじんと張り詰めた下腹部が、揺さぶられて尿意をきつくする。
 1歩ごとにどんどんと高まる尿意の波を必死で堪え、ユミはホームへと走った。
(っ、お願い、間に合って――!!)
 ホームにはすでに電車が来ていた。ぞろぞろと人が乗り込み、発車ベルが鳴り響いている。
 あの奥に、トイレがある。
 遅刻も、トイレも、両方が間に合う!!
(急げ……っ!!)

 だんっ!!

 まさにベルの鳴り終わったその直後、ユミは閉まりかけたドアの隙間に滑りこむ。 
「っは、はぁ、はぁっ……」
 ばたん、と閉まるドアに寄りかかって、反射的にぎゅっとおなかをおさえる。ホームでは、駅員さんが駆けこみ乗車は危険なのでおやめくださいと繰り返しアナウンスしていた。
(っ、ごめんなさい、でも……き、緊急事態なんだもんっ……しょうがないじゃないっ)
 それでも――とりあえず、間に合った。
 遅刻の問題は、万全ではないけれどこれで解決したのだ。ユミはほっとの溜息をついた。

 きゅぅぅッ……

(っくぅあ…!!)
 だが、もうひとつの差し迫った問題はそんなユミに安堵の時間を許してはくれない。急激な運動を引き金に、圧迫された膀胱がおしっこを無理矢理絞り出そうと尿意を増す。ぷくりと膨らみそうになった排泄孔に、ぐっと悲鳴を飲み込んで、ユミは直ちに行動を開始しなければいけなかった。
(と…トイレ……っ)
 おなかの中でぐるぐると渦を巻き、暴れるおしっこをなんとかなだめ、がたごとと揺れる通路を歩いて、車両の中を移動する。
 本音を言えば駅のトイレなんかよりもさらに使いたくはないけれど、もうこうなれば覚悟を決めるしかない。この電車の中のトイレを使っておしっこを済ませてしまうのだ。
(は、恥ずかしいけど、しかたないってば……!!)
 男女共用のトイレ、というのはそれだけで思春期の女の子であるユミにはかなり抵抗のあるものだったし、本来のトイレとは違う、金属製の便器やお世辞にも清潔とは言いたくない水、壁の1枚向こうには大勢の男の人もいて、ひょっとしたら色々な音が聞こえてしまうかもしれない。
 それになにより、走り続ける電車の中でおしっこを済ませる、ということがとても異常なことのように思えて、これまでユミは一回も電車の中のトイレを使ったことがない。
 ……だが、それでもお漏らしよりはずっとマシだ。もはやそんな選択をしなければならないくらい、ユミの尿意は限界に近付いている。

411名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 18:01:02
 しかし――
 そんなユミを嘲笑うかのごとく、運命は残酷だった。
 前から2両目の座席シートの隣にあるトイレの入り口には、はっきりと赤い『使用中』の文字があった。
(な、なんでよぉ……っ!?)
 ここまで来ると、不幸というよりもなにか悪意があるようにすら思えてくる。まるで世界じゅうがユミにおしっこをさせまいと共謀しているかのようだ。
 まるで壁があるかのように、ドアは硬く閉ざされていて動こうとしない。まるで封印のように、『使用中』の文字がユミの行く手を遮っている。
 切望を裏切られた衝撃にふっと暗くなった視界で、『使用中』の文字がぐにゃぐにゃと
曲がり、『残念、ユミちゃんはおしっこできません』という文字に変わってゆく。
「はぅぅっ……!?」
 思わずノックをしてしまおうかと、ドアに近寄りかけたユミだが、それでは自分がおしっこが我慢できないほどしたくてたまらないのを電車の中の人たち全員に教えてしまうのと同じ事だと気付いて、辛うじて思い止まる。
 それにもし中に入っている人が男の人だったら。そこまで思い当たって、ユミはぞっとした。
 とにかく落ち付いてじっと待つしかない。幸いなことに、他にトイレの側に立っている人はおらず、待ってさえいれば次は確実にユミの番だ。
(っ……でも、こ、こんな所にずっといたら、次にトイレ入りたいんだって思われちゃう……おしっこ、我慢してるって気付かれちゃう……!!)
 トイレに入る瞬間に、一人二人に気付かれるくらいならもうこの際構わない。しかしいつになるのかも分からない順番を待ち続けている姿は、あきらかにユミがトイレに入りたがっていることを、周りの人たちにはっきりと知らせてしまうことになる。
 目的地のちゃんとしたトイレまで我慢できないくらい、おしっこがしたくてたまらないのだと――そう宣伝しているようなものだった。
「…………っ」
 眉をしかめ、震える顎をおさえ、さりげなく距離をとりながらユミはトイレからふたつ乗車口を挟んだ吊革まで移動した。
 目の前ではスーツのお姉さんがマフラーに顔をうずめて居眠りをしている。これなら少しくらいユミが不審な動きをしても気付かれないだろう。
 本当なら乗車口のドアにおしりを押し付けて、我慢の仕草も見えないようにしたいのだが、外の風が吹きこんでくるドアの近くは立っているだけで辛い。それに向かいの電車や線路に並行する道路から見られてしまうかもしれない。
 いちど意識したことで過敏になった羞恥心は、ユミを不必要に疑心暗器の渦へと落とし込んでしまう。
(ふぅぅ…っ)
 ざわざわとおちつかない、危険水域の恥ずかしいダムをスカートの奥に抱えながら、ユミは引きつり始めた内腿をごまかすように、そっとおしりを揺すりはじめた。
 小刻みに繰り返されるその場足踏みと、時折きゅうっと噛み締められる唇。できるだけ自然な風を装いながらも、不自然さでいっぱいの手の指が、鞄の下でスカートの裾を掴んでいる。
(ま、まだ……?)
 何度も何度もトイレのほうを振り向いては、ドアのロックを確認する。ユミにしてみればできる限りさりげなく見るようにしているつもりなのだが、その格好はもはや誰が見てもはっきりと、『トイレの順番を待ちきれない女の子』だった。この光景をカメラに収めれば、そんなタイトルがしっくり来るほどだろう。
(もうっ、まだなの? ……早くしてよぉ……っ)
 揺れる車体の傾きが、いっそうユミの我慢を加速させる。時折硬直する少女の身体は、限界へのカウントダウンを教えているかのよう。一つの波を乗り越えるたびに、最後の瞬間は刻一刻と迫ってくる。
 我慢に我慢を重ねやっと漕ぎ付けた待望のトイレを前にしながら、ユミの膀胱はいつまでも『おあずけ』を喰わされていた。ちょっと油断すれば、トイレでもなのにおしっこの準備をはじめてしまいそうになる股間を必死に押さえつける。
 しかし、焦る気持ちとは裏腹に、まったく順番は回ってこない。たった一人だけ、自分の前には列もなく、次はユミがおしっこできる順番のはずなのに。

412名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 18:01:32
(お願い……はやく、はやく、おしっこさせてぇ……っ!!)
 は、は、という荒い息ももう聞こえない。大きく動けばそのままダムの崩壊が始まってしまいそうなのだ。アルコールという成分がもたらす尿意は、自然のそれとは遥かに違う、あまりに暴力的な刺激である。一呼吸ごと分解が進み、新たに精製をされたおしっこが膀胱の中に注ぎ込まれる。ずっしりと重さを増す恥ずかしい液体が、ユミの下腹部を膨らませ、ベルトをきゅうきゅうと締め付ける。
(っ、漏れちゃううぅ……っ)
 かり、と吊革に細い指の爪が立てられる。いうことを聞かない足の代わりに、吊革にぶら下がる滑稽な姿勢。ユミの足は小さく震え、いまにも崩壊しそうな脚の付け根のおしっこのダムを塞き止めるのに精一杯で、まともに立っているのもむずかしい。
 悲痛な少女の胸のうちなどお構いなしに、いつまで経ってもドアは開かず、硬く閉ざされた『使用中』の文字だけがユミの前にそびえていた。
(こんなに待ってるんだから、と、途中でもいいから、はやくおしまいにして出てきなさいよっ……!!)
 苛立ちながら足踏みを繰り返して気を紛らわせ、じっとトイレのほうを睨み、ドアの奥に見えない相手を想像して、心の中で文句をぶつける。
 ほとんど八当たりの理屈なのだが、切羽詰った尿意と必死の綱引きの最中にあるユミにしてみれば、ずうっとトイレを占領している相手のほうがよほど理不尽に思えてしまうのだ。
 まさか、自分がトイレを使いたいのを知っていて、わざと中に閉じこもっているんじゃないかと、見えない相手にそんな悪意までを想像してしまうほどだった。
 そんなユミをさらに追いたてるかのように、スカートの下で下腹部が痙攣を始めた。

 きゅんっ……きゅうぅ……っ

(ふぁあああ!?)
 さっきよりもさらに強く鋭い、膀胱が絞り上げられるかのような強烈な尿意の大津波だ。もうぱんぱんに膨らんではちきれそうなおなかの中の水袋が押し潰され、無理矢理追加された中身が出口へと滲み出す。
「っぁああっ……」
 押し殺した悲鳴と共に、ユミは鞄を下げた手の甲でぎゅぅっと下腹部の下あたりをおさえつけてしまった。吹き出しそうになる恥ずかしい水流をなんとか乗り越えようと、ユミはぎゅっと目をつぶった。
(や、だぁ……っ、だめ、もう立ってたら、ガマン、できなっ…)
 大自然の摂理に伴って押し寄せる怒涛の尿意に対し、少女の抵抗など儚いものだ。脚の付け根の堤防は今にも決壊しそうに痙攣し、軋み、滲み出す濁流の先走りに細い隙間が今にもこじ開けられそうになる。
(っ、だめ、だめだめぇえ……っ!! ガマンして、ガマンするのぉっ……)
 下着に広がるじわぁっ、とした熱い感触。
 声にならない悲痛な叫びと共に、ユミは腰をヒクつかせ、爪先立ちになって吊革に体重を預けながら、ぐりぐりと身体をねじった。
 だが、立ったままの姿勢ではガマンにも限界がある。足がふらついて太腿をぎゅっと閉じ合わせるのも難しく、片手は吊革、もう片手は鞄で塞がっているのだ。
(っ、やだ、でっ…でちゃう、でちゃうぅぅっ、〜〜ッ……!!)
 絶体絶命のもじもじダンスの真っ只中にあるユミは、とうとう訪れた崩壊の予兆に、か細い悲鳴を上げてぎゅっと吊革を握り締めた。いまにも崩れ落ちてしまいそうな腰を保つため、頼りない足の分まで吊革に体重を預ける。
 せめて、手と足を十分に使って我慢すればこの尿意もやり過ごせるかもしれない。しかし立っている今の状態ではそれは叶わない。腰は砕け、今にもしゃがみ込んでしまいそうになる。それがおしっこを我慢するのに一番危険な体勢だと分かっているのに、力の入らない足ではそれも上手くいかない。
 大勢の人が乗っている電車の中で、まるで幼稚園児のようにはしたなくもスカートの前を押さえ込むユミ。
 金属製の手摺りや座席の角といった、『ちょうどいい場所』が次々とユミを誘惑する。あそこに思うさまパンツの股間を押し付けて腰を揺することができれば、おしっこの孔を塞いで堰き止めることもできるはずなのだ。

413名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 18:02:30
 その時――

『倉橋、倉橋です。お降りの方は足元にお気を付けください。向かって右手のドアが開きます』

 アナウンスと共に電車が次の駅のホームに滑りこむ。
 何人かの乗客が立ちあがり、ぞろぞろと乗車口に向かう。
 ユミの目の前の席に腰掛けていたスーツの女性も、会わせて席を立った。
「……あ」
 女性が席を立ったその後に、縞模様の空白の座席シートがぽかりとできあがる。
(あ、空いたっ……!!)
 ほとんど倒れこむように、ユミはその席に飛びついた。荷物を抱え込むように深く腰を下ろし、同時にできるかぎりのさりげなさを装って(と、本人は思っていた)スカートの前に鞄の角を押し付けてぐいぐいと股間を押し上げる。
(んんぅっ……っ、ふぁ……)
 そこは、本来ユミが待ち望んでいたトイレではなかったが、尿意からの解放という意味ではまったく的外れでもない。
 これまで禁じられていた分、両手での前押さえの効果は覿面だった。じんじんと痺れるような股間の疼きが、手の力を借りたガマンによってわずかにだが和らいでゆく。
 疲弊していた括約筋をねぎらうような気持ちで尿意を押さえ込み和らげるその行為は、ある種擬似的な排泄であり、いっそ快感すら覚えるほどだ。
 ユミがしばらくその体勢で尿意の様子を窺っているうちに、電車のドアが閉まり、発車ベルと共に不安定に揺れた速度が次第に増してゆく。

414名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 18:02:52
 がた、がたん、がたん……

「はぁ……っ」
 列車を揺らすかすかな震動に合わせるように、リズミカルに股間を押さえながら、ユミはどうにか危機を乗り越えた安堵に溜息をこぼす。
 下半身に刺激を与えないようそっと座る位置を直し、ぎゅっと脚を閉じ、さらなる尿意の波に備え、我慢のための体勢を整える。
(お、落ち付いてきたみたい……)
 限界に近い波を辛うじて乗り越えた反動のせいか、膀胱はいくらか落ちつき、尿意もわずかばかりの安定期に入ったようだった。電車が目的地につくまとなるとまだ予断を許さないが、せめてトイレが空くまでくらいならガマンを続けることができそうな気がした。
「ねえ、ちょっと?」
 どうにか勝ち取った平穏の中、ほっと胸を撫で下ろすユミに、不機嫌そうな声が掛かったのはその時だ。
(え……っ?)
 ふと気付いて顔を上げれば、周囲から向けられる奇異の視線。
 混み合う車内の多くの人々が、ユミに注視を向けていた。その中心にいるのは、マフラーを巻いたスーツ姿の女性。さっき席を立ち、電車を降りたはずの彼女だった。
「あなた、そこ……優先席よ? 座りたいのは分かるけど、ダメでしょう?」
「あ……」
 そしてユミはようやく理解する。
 あろうことか、ユミはたった今、スーツの女性が足を怪我した男性に譲ろうとしていた優先席を、まるで横取りするように占領してしまっていたのだった。
 状況を理解できないユミに、スーツの女性は不機嫌そうな顔をして告げる。
「あなたも、具合、悪いのかしら?」
「え……あ、あの……っ」
 突然の事態に混乱し、はっきり頷くことも否定することもできず、曖昧な答えを口にしてしまうユミ。
「……そうよね。やっぱり違うのよね? だったらこの人に譲ってあげて。それがマナーよ」
 教え諭すような口調ながら、女性の言葉には有無を言わせない迫力があった。
 いっそユミがウソであろうと気分が悪いと答えでもすれば場も収まったのだろう。しかし、ユミの曖昧な返答はまるで答えをごまかしてうやむやにしてしまおう、という態度に捉えられてしまっていた。
 たちまちのうちにユミに対する周囲の視線は『しつけのなっていない子供』に対するものへと変化してゆく。
「ほら、早くしてちょうだい」
「あ、え、えっとそのっ……」
 動揺のもたらした高度の緊張が、せっかくおさまりかけていた激しい尿意を再び呼び戻してしまう。座席の上でもじもじと反応しはじめてしまった下半身をもてあまし、ユミには思うように立ちあがることも許されない。
(ぁ、くうぅっ……!!)
 アルコールの魔力がもたらした大量のおしっこがおなかの中で激しく暴れている。少女の手のひらが汗ばんで、きゅっと鞄を握り締める。
 いくら言っても言うことを聞かず、俯いてばかりの少女に対し、スーツの女性は次第に苛立ちをあらわにしていた。
「ねえ、どうしたの? 黙ってちゃわからないわよ?」
「あ、あのっ……」
 尿意の波に襲われながら、ユミは辛うじて唇を動かす。カラカラの喉では思うように話もできそうにない。
 立ちあがろうにも、ぴくぴくと引きつる股間の括約筋は、腰を下ろしていることで辛うじて均衡を保っているのだ。慎重に身体を動かさなければ、ガラスのように敏感になった脆い排泄孔はたちまちひしゃげて、おしっこをそこらじゅうに撒き散らしてしまう。
(だ、だめ、……いま、立ったら……でちゃう……っ!!)
 ユミにははっきりとした予感があった。いや、もはやそれは予知といってもいいほどに確実な未来だ。

415名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 18:03:11
「ねえ、あなた……?」
「す、すいませんっ……あの、っ、・……わ、わたし……っ」
 とうとう堪えきれず、ユミのおしりがもじもじと揺すられ始める。座席の上にぐりぐりと股間をねじ付けるように腰をよじって、ユミは羞恥の告白をしてしまった。
「と……お、トイレ……っ」
「……お手洗い?」
 怪訝そうに聞き返す女性に、ユミは小さく頷いて声を絞り出す。
「そ、その……わ、わたし、……お、おしっこ……っ」
(も、漏れちゃうんですっ……立ったら、出ちゃうんですッ……!!)
 トイレに行きたい。おしっこが漏れそう。立ったらガマンできない。
 その三つの事実を、ユミは切羽詰った下半身を必死に押さえこみながら、途切れ途切れに口にする。しかし、その態度は逆にますます女性を呆れさせてしまっていた。
「……ならなおさらよ。はやくお手洗い行ってくればいいじゃないの」
 出来の悪い子供に諭すような口調。
 そもそも、優先席は身体の不自由な人や具合の悪い人、おなかに赤ちゃんがいる人などが座るべき席だ。たかだかおしっこがしたいくらいで、座ることは許されない。優先席はおしっこを我慢するための席ではないのだから。
 スーツの女性にとって、ユミが並べ立てる言葉は、いいわけにも何にもならなかった。
「なにやってるの、ほら!!」
「ッ……や、やぁあ!!」
 ユミを立たせようと伸ばされた女性の手を、反射的に振り払ってしまう。
 はたかれた手のひらを呆然と見下ろし、とうとう女性が声を荒げて叫んだ。
「ちょっと……ねえ、あなた、いい加減にしなさいよ!? 恥ずかしくないの!? そんなふうに席を横取りして!! 朝からそんなことくらいで怒らせないでくれる!?」
(っはぁああぅぅ…っ!?)
 激しい言葉をぶつけられた衝撃で身体が竦み、ヒクン、とユミの排泄孔が疼く。恥ずかしい肉の管がぴくぴくと蠢き、ぷくりと膨らんで熱い雫を下着の股布に染み込ませてゆく。
(や、う、やだ……でちゃった…っ!!)
 かすかではあるが、コートのなかに漏れ出したおしっこは確実にユミの足の間に熱い感触を広げてゆく。
(た、立たなきゃ……ッ!! と、トイレ、はやく!!)
 女性の叱責よりも、オモラシの危機というひり付くような焦燥に衝き動かされ、ユミはぐっと腰を浮かせかけた。
 しかし、じぃんっ、と甘い痺れが恥骨から背骨を駆け抜け、湧き上がる尿意に膝が笑ってしまい、思うように身体が持ちあがらない。
 それでもどうにか、ほんのわずか、中腰になって浮き上がった少女のスカートの中で、ついに尿意が限界を迎える。

416名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 18:04:37

 ぷしゅ、しゅるるるるるぅ……

 明らかに電車の中に響くべきではない水音がこぼれ、ユミは小刻みに震える内腿にじわぁっと広がる熱い湿り気を感じる。
「や、やぁあ……っ」
 か細い声を絞り出しながら、短く叫んだユミの股間で、尿意の波が爆発する。鞄を股握り締める両手にぐっと力を込め、括約筋を引き絞ろうとするが、もうその程度では崩壊したダムを塞き止めることは不可能だった。

 じゅじゅ、じゅじゅじゅっ、じゅぶぶ……っ

「ぁああああ……だめ、だめぇ……!!」
 くぐもった音を篭らせながら、長い間少女のおなかに閉じ込められていたオシッコが、締め付けられた括約筋の隙間、狭い出口をこじ開けてユミの脚の間を伝い落ちてゆく。
 鞄の留め金が外れ、ユミの足元に、教科書とノートがばさばさとこぼれ出す。その上にもユミのおしっこは激しく振り注いだ。
 むぁっと込み上げるオシッコの匂いに、女性が何事かと後ろに下る。
 禁じられたアルコールの分解のため、代謝機能がフル稼動して作りだした少女のおしっこは、普段のそれに比べて色も濃く匂いもきつい。床に落ちてなおはっきり色の分かるほどの黄色いおしっこの水たまりがあっというまに広がってゆく。
 身体の不自由なひとが、おなかに赤ちゃんのいるひとが。いたわりと優しさで作られた座席を、あろうことか自分のおしっこがめちゃくちゃに汚してゆく。
 異常はたちまち密閉された車内に伝播した。
「お、おい、なんだ?」
「……漏らしちゃったのか、あの子」
 遠巻きにそんなざわめきが聞こえてくる。ユミの隣に座っていたサラリーマンが慌てて席を立った。ぐるりと自分を取り巻く混乱と好奇の視線のなか、ユミはか細い声をあげて儚い抵抗を試みる。
「うぁ……やだ、だめぇ……もう出ないでぇ……っ…ちがうの、わたし、オモラシ……してな……っ」
 自分のおしっこでびしょ濡れになった優先席のシートに、ユミは濡れた自分のお尻を押し付けてしまう。なんとかおしっこの噴出をとめようと腰が左右に揺すられ、スカートの下から覗く下着がぐりぐりとシートの上に擦りつけられる。
 少女の排泄孔は股間を包む白い布地を濡らして透けさせながら、激しく熱い水流を吹き上げる。色違いの優先席の座席シートは溢れんばかりのおしっこを直接吹きつけられてあっという間に色を変えてゆく。
 吸収しきれないおしっこはユミの足を伝い、ソックスに染み込み革靴までを汚してゆく。ぱちゃぱちゃと滴り落ちる雫は優先席の前に水たまりをつくり、じわじわとその領域を広げてゆく。

417名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 18:04:57
「ね、ねえ……大丈夫?」
「っ!! ごめんなさい、ど、どきます……すぐ立ちますからぁ……!!」
 さすがにうろたえながら声を掛けた女性に対し、ユミは泣きべそをかきながら無理矢理身体を持ち上げようとした。その瞬間下着に包まれた排泄孔からおしっこがじゅぶじゅぶと溢れ、地面を跳ねて周囲に飛び散る。こんどははっきりざわめきが響き、周囲の乗客達が一斉に距離を取った。
「と、トイレ……ちゃんと、トイレで……おしっこしますからっ……ちゃ、ちゃんと……ぁあぅ…っ」
「ちょ、ちょっとあなた!! ねえ!!」
 スーツの女性の手を振り切り、呆気に取られる車内を横切って、ユミは足を震わせたままふらふらとトイレに向かおうとする。その間にも我慢の果てに崩壊してしまった排泄孔はだらしなくおしっこを噴き出し続け、車内の床にびちゃびちゃと黄色いおしっこを撒き散らしてしまう。
 あまりにも異様な光景に、車内の乗客たちは自然と道を明けていた。
 ユミの歩いた後にはおしっこがまるで河のように続き、電車の揺れにあわせて低い方へと流れてゆく。
「っ……ねえ、開けて……っお願いぃ……!!」
 辿り着いた車両の端、ユミはスカートの前を押さえてびしょびしょに汚れた手でトイレのドアを叩く。
 それでもドアは空かない。硬く閉ざされ、鍵をかけられ、赤文字の『使用中』がユミの行く手を塞いでいる。
 ユミはがんがんとドアを叩き、しゃくりあげ、涙を流しながら懇願する。自分でも経験したことのない呆れるほどのおしっこを漏らし続けながら、ずっといつまでも。
「あ、空けてよぉ……お願い、まだ全部出てないからっ……うぅ……残りだけ、でもっ、いいから、おしっこ、トイレでさせてぇ…!! おねがい、順番っ……全部、オモラシっ、ひっく、でちゃう、前にぃ……!!」
 そう叫んでいる間にもユミのおしっこは止まらず、満タンだった膀胱は残量を0へと近づけてゆく。ばちゃばちゃと滴り落ちる滝のように、トイレの目の前でユミはドアにしがみついてしゃがみ込んでしまった。たっぷりとおしっこを吸った下着が引っ張られ、さらに床上にぱちゃぱちゃと雫を注がせる。
 靴下も、革靴も……どうしようもないほどにずぶ濡れのびしょびしょ。もう二度と使うことは出来ないだろう。
 あまりにも悲痛に泣き崩れる哀れな少女を乗せ、ユミのおしっこまみれとなった電車は、まもなくユミの降りる駅へと到着した……

418名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 18:05:36
以上。無駄に長くてすまん。

419418:2008/02/17(日) 18:07:41
気を付けてたつもりなのに大量に誤字発見。
12月だか1月だかはっきりしろ俺。

420名無しさんのおもらし:2008/02/17(日) 18:11:31
乙!

421名無しさんのおもらし:2008/02/18(月) 01:44:11
神はまだこのスレを見捨ててはいなかったか。。
乙です!!

422名無しさんのおもらし:2008/02/20(水) 11:42:39
激しく乙!

423名無しさんのおもらし:2008/03/15(土) 10:31:56
昨日、私は某県の公立高校入試に行ってきました。
そこで驚いたことがあるのです。それは、まず男子と女子がそれぞれ違う教室で試験を受けていたこと。
そして、休憩時間が30分もあること。最後に、女子だけが男子の倍のトイレが用意されていたことです。
たしか、去年受験した先輩のときは男女同じ教室で次試験を受け、今日系時間は15分。トイレの数だっておなじだったと聞いていたのですが。
どうしても気になって今日、ついさっき先輩に電話してみました。
先輩は少しためらいながらも事実を話してくれました。
どうやら、去年の入試で受験生のおもらしが発生したらしいのです。去年は私の住む地方にはめずらしく、朝から大雪の降る日だったそうです。
おもらしをした少女は先輩の前に座っていたそうです。後で聞くと、トイレが込んでていく時間が無かったのだそうです。
それから、まぁ今年からですが、少女のおもらしとそれを男子に見られないようにとの対策で、このような形をとるようになったのだそうです。

そうそう、これは余談ですが、先輩とおもらし少女は無事二人とも志望校には合格し、二人は今も付き合っているとのことです。
話が終わったあと2時間ばかりのろけられました。

※これは事実をもとにしたフィクションです。

424名無しさんのおもらし:2008/03/15(土) 12:13:58
続くの?

425名無しさんのおもらし:2008/04/02(水) 01:34:25
 寝ぼけ眼を擦り、未由は真夜中の静まり返った階段を下りていた。
 ほんの10分ほど前は彼女も自室のベッドで寝ていたのだが、さっき急に目が覚めたのだ。
 本当なら寝直したかったけれど、起きると同時に下腹部に痛痒いような尿意。
 仕方なく未由はベッドを這い出し、そして今に至る。
(でも、おねしょしなかっただけラッキーかな)
 あのまま起きなければ、朝にはシーツに世界地図が描かれていたに違いない。
 もう3年生にもなるのにおねしょなんて、恥ずかしすぎる。
 そんな痴態を晒さず、ちゃんと起きてくれた自分の身体に未由は少し感謝した。

 階段を下まで降りた時、未由の身体にぞくりと寒気が走る。
 溜まったおしっこが、お腹の中で自己主張しているのだ。
 ……幸い、それを解放できる場所はもう目と鼻の先。歩けないほど切羽詰ってもいない。
 ぺたぺたと足音を立て、未由はトイレの前に立ち、ドアノブを掴む。
 あとはこれを回してドアを開け、中に入って、ズボンとショーツを下ろして便座に腰掛けるだけ。
 普通に考えればそのはずだった。だが。
 どういうわけか。未由の左手首に、ぬるりとした生温かいものが掴んでくる感触。
 反射的に目を向け、未由は絶句する。
 そこには、血のような赤い色で染まった、人の手だけが伸びていたのだ。

426名無しさんのおもらし:2008/04/02(水) 01:34:57
(や、やだ、何、これ……!?)
 掴まれている部分がナメクジが這うような感覚に苛まれ、怖気が走る。
 生理的な嫌悪感から振りほどこうとするが、掴む力は意外に強く、離れる気配はない。
 未由が抵抗していると、右の足首にも、ぬるり。
 恐る恐る目を向けると……同じ、真っ赤な手が、足首も掴んでいた。
 加えて、地面から生えて来る、手、手、手。
 異常事態に、未由の頭がパニックを起こす。
 とっさに逃げようとして、けれど右足を掴まれているせいで動けない。
「いや、やめ、やめて、お願い」
 次々に、身体に纏わり付いてくる手。地獄絵図とはこのことだろうか。
 未由はそれをどうすることもできず、ただやめてくれるのを待つしかない。
 どうしてこんなことに。未由の頭の中をその言葉がぐるぐる回る。
(そういえばお兄ちゃんが、このトイレは呪われてて、真夜中に使っちゃいけないって)
 寝る前にされた怪談を思い出す。
 何でもこのトイレのあった場所は人がいっぱい死んだいわくつきの場所で、
 今でも真夜中になるとその魂が動き出して危険なんだ、って。
 ちょっと背筋が寒くなったけど、意地の悪い四月バカだって思ってたのに。
(……本当、だったんだ)
 そうしていると、トイレのドアが開いて、その奥には、

「い、いやあああああああっ!!」

427名無しさんのおもらし:2008/04/02(水) 01:35:30
 もう生まれて9年と数ヶ月になるけど、自分の声で起きたのは初めてだ。
 ……それにしても、とんでもない悪夢だった。
 まだ掴まれているような気がして手首を見たけれど、何もなくて胸を撫で下ろす。
「ん……っ」
 ずくん、と未由の下腹部に重い感覚。
 どうやら夢の中だけじゃなくて、実際におしっこが溜まってるみたいだ。
 もぞもぞと布団の中から出て、ふと未由は思う。
(あれ……確か夢でも、こんな展開だった、ような気が……)
 そうだ。
 眠気がまだ抜けないままトイレに向かって、そしてトイレの前で。
 もしかして、このまま行ったら。
(……そ、そんなわけない、あれは夢なんだってば)
 頭を振って嫌な考えを消そうとしても、一度意識してしまうとダメだった。
 理屈の上ではわかっているのに。
 4/1、エイプリルフールだから吐いた嘘だってわかっているのに。
 それなのに、未由の足はすくんで動かない。
 どうしよう。トイレに行きたいのに、怖くて行けない。
 かといって、お兄ちゃんやお父さん、お母さんを起こして付き添ってもらうのも恥ずかしいし。
(やっぱり、朝まで我慢するしかないのかな)
 時計は2時半を差している。明るくなるまではあと3時間とちょっとだろうか。
 わりと絶望的な時間だ。今でもかなりおしっこしたいのに、3時間。
 そんなに我慢できるだろうか、と未由は不安になる。
(もし我慢できなかったら……ううん、もう9歳なんだし、きっと大丈夫)
 ここに誰かいれば『いや無理だろ』とツッコミを入れてくれるだろうに。
 かくして、未由の無謀にも程がある我慢の時間が始まった。

428名無しさんのおもらし:2008/04/02(水) 01:36:21
(うう……はやく、はやく朝になってよぉ……おしっこ、したいのに……)
 未由が起きてから30分が経ち、尿意がいよいよ本腰を出し始めてきた。
 最初のうちは携帯をいじったり本を読んだりして気を紛らわしていた未由だが、
 徐々に尿意が強まるにつれ、おしっこ我慢のことしか考えられなくなっていったのだ。
 股間を両手で押さえ、膀胱の一挙手一投足に反応してぶるりと肩を震わせる。
 『私はおしっこを我慢しています』というのが丸分かりな、人前では決して見せられないような格好。
 ……もっとも、ここは未由の部屋、しかも真夜中だから誰にも見られないけれど、
 もし我慢の場所が、例えば電車の中だったとしても、未由は似たような体勢だっただろう。
 恥ずかしがる余裕なんて既にない。
 ちゃんと押さえていないと、ひくひくと震える孔から、黄色い奔流が噴出してしまいそうで。
 きゅう、と膀胱が蠢いて、切ない感覚が股間に殺到する。
(朝まで我慢なんて、ぜったい無理だよぉ……おしっこ、出ちゃう……)
 今はまだ、どうにか押し留められているけれど、長くは持たないのは目に見えている。
 怖さと尿意、ふたつが天秤の上でぐらぐら揺れて。

 ……そしてとうとう、未由の中で『尿意>怖さ』の式が成り立った。

429名無しさんのおもらし:2008/04/02(水) 01:37:08
 覚悟を決めて立ち上がる未由。
 途端に下腹部に負担がかかって、水門を管理するバルブが緩みかける。
(だ、だめ、ここでしちゃだめ、我慢しないと)
 下腹部に力を入れて、おしっこの出口を閉める。
 右手でそこを押さえ、左手で、溜めこんだ液体のせいでぱんぱんに張ったお腹をさする。
 再びしゃがんでしまいたくなる衝動を堪え、尿意が収まってくれるのを待った。
 ……やがて、波が引いていく。
 それを見計らって、未由はトイレへと歩き始めた。

 既に限界の近い未由にとって、階段は地獄の責め苦も同然だった。
 なにせ、どうしても降りる際に脚を開いたりする必要がある。
 いつもなら3秒で駆け下りられるのに、その道のりは永遠のように感じられたのだ。
 最後の方などは、一段降りるたびにちろちろと滴が溢れ、ショーツに小さなシミを作っていたほどだ。
 ……けれど、それも乗り切った。トイレは目の前だ。
(もうすぐ、もうすぐトイレ、おしっこ、できる)

430名無しさんのおもらし:2008/04/02(水) 01:40:14
 だが、そんな思うとは裏腹に。
 ぐらぐらと沸き立つ液体を溜め込んだ袋が、びくんびくんと収縮を始めてしまったのだ。
 じゅ、じゅじゅ、とショーツを温かい液体が汚していく。
(い、いや、だめ、まだ、まだだめ、まだ出ちゃだめなのにぃっ)
 あわてて押さえたが、ちびりが止めきれず、ショーツから溢れてズボンにも染みが現れだす。
 おしっこの孔が引きつったような感じで、熱くて、力が入らない。
 足もがくがくと震えて、今にも座り込んでしまいそう。
 もう、未由の身体は意志を無視して勝手に排泄の態勢に入ってしまっていた。
(トイレ、はやく、いかな、きゃ、もれ、ちゃう)
 股間を両の手でぎゅっと押さえて歩く未由。
 床に、まるで足跡を残すように、おしっこが点々と垂れていく。
 よろよろとした足取りはすぐに減速し、トイレの1m前で止まった。
 足が震えて、力が入らないのだ。
 恋焦がれるような熱視線をトイレのドアに向ける未由の背筋に、ゾクリとした、浮遊感にも似たものが走る。
 予兆。
 『もう待てません、これから排泄を始めます』という、身体からの最後通告だ。
 抵抗しようにも、疲弊しきった未由の括約筋にはもう力は残されていない。
(来ないで、お願い、もうちょっと、もうっ、ちょっとで、トイレ、なのに)
 願いも虚しく。きゅうぅ、と膀胱が縮んで、お腹の中の檸檬色の恥ずかしい汁が出口に圧力をかけていく。
 押さえた程度では止まるはずも無く、ぷしゅ、じゅじゅぅ、と吐き出されるおしっこ。

431名無しさんのおもらし:2008/04/02(水) 01:40:40
 ……もはや、尿道口は完全に尿意に制圧された。
 そして、次に狙いをつける最後に残った抵抗分子。つまり、未由の意志を陥落させにかかってくる。
(い、いや、おトイレ、すぐそこ、だから、待って、待ってよっ)
 すでにおもらしが始まってしまっているのに、それでも未由はまだ我慢をしようとしていた。
 9歳の女の子として、羞恥心などもあるのだろう。
 けれど、黄金色の雫が噴き出すたびに、だんだんと別の思いが浮かんでくる。
 『楽になりたい』と。
 断続的に送られる、排泄に伴う快感。ちびちびとしか出ないので、減らない下腹部の苦痛。
 すでに誤魔化しようのないくらいにおもらしをしてしまっているという現実。
(ああ、もう、おもらしでも、いいから、おしっこ、したい……)
 とうとう未由は観念した。
 ふっ、と力を抜くと、溜まった液体が孔に殺到し、何ともいえない、切ない痺れが身体を包む。
 ――しゅううううううぅぅぅ……
 濡れそぼって既に意味を成していない下着を、濁流があっさり通り抜ける。
 太腿を、靴下を、ズボンを濡らし、それだけで飽き足らずに床へと到達し、水溜まりを作っていく。
(ああ、出てる、おしっこ、出ちゃってる、気持ち、いい)
 貯水タンクがその水量を減らし、もたらされる快感と開放感。
 身体に力が入らなくなり、がくんと膝を折って未由はそこに座り込んだ。
 頭の中が真っ白で、ぼうっとして、何も考えられなくなっていく――

432名無しさんのおもらし:2008/04/02(水) 01:41:46
 やがて、長い長い排泄が終わり、ネジが切れたように倒れこむ未由。
 あまりのことに、気を失ってしまったのだ。
 ……次に彼女が目を覚ますのは、朝。
 両親と兄にこの惨状を見られ、大変な騒ぎになるのだが、それを彼女はまだ知る由もなかった。

433名無しさんのおもらし:2008/04/02(水) 01:47:48
以上です。
日付が4/1の内に投下したかったけど、間に合わなかった……orz
しかもエイプリルフールあんまり関係ないような気がしなくもないですが。

434名無しさんのおもらし:2008/04/02(水) 06:29:57
夜のトイレと怖くて我慢ってのは定番すぎて逆に死角になってたなー
懐かしい



435名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 11:48:26
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1100744772/816-831
新入社員と花見のこの時期、終電間近の電車で尿意に苦しむ女性の話です。

注 婉曲な表現があってわかりにくい部分の補足です

821 目標物にまっしぐらに進んだ。 …もちろん目標物とは公衆トイレのことです。

822 目的物  …同じく。
   その目的物のすぐ脇でばかみたいに突っ立っている …女子トイレの入口付近で、尿意のため固まってしまっています。
   女性が先の使用権を主張して当然な場所に立っているが、…トイレの入口にいるので、並んでいる順番としてはこの女性の方が先になりそうだが、この女性は入口に入らないままなので先をこされた
   たかが40分遅れることくらい、今のこのとてつもない尿意と天秤にかければ …電車を一本遅らせてでもトイレを済ませる

823 お酒の入った、顔の赤い人たちが、ちょっと向こうのベンチのあたりまで行列に …お酒のせいでトイレが近くなって、トイレを我慢している人が多い
   時間の余裕が無くて済ませる時間がなく、この駅まで我慢していた人も多い …トイレを済ませられなかった人が多い
   電車に乗ってからやむない欲求にかられることも多いにちがいない。 …トイレを済ませていても、アルコールの強い利尿作用でまた行きたくなる人も多い
   夜風の寒さもこたえる。それさえなければ女性はわざわざ電車を一本遅らせることもなく家まで我慢して、わざわざこのホームまできて世話になることもなかっただろう。 …寒さのせいで家まで我慢できないほどの尿意に。

824  「遠慮しないでいいわよ、ずっと楽になるわ。さあ、どうぞ」 …女性が吐きそうだと勘違いした夫人が、はずかしがらずに吐いてしまうことを進めています。
   順番を待つ女性を列の脇から手招きして勧めてくれるが …個室に並ばなくても、脇にある流し台で吐かせようということです。
   女性が解決したいのは、この寒さでいっそう苦しいものになっているこの尿意なのだ。 …これも寒さのせいで早くオシッコがしたい様子
   吐き気ならそっちで済むかもしれないけれど、オシッコにはちょっと……それは…… …流し台でオシッコをするなんて
   夫人の好意をあえて受けることを想像し、自分のオシッコを想像しかけて …流し台にオシッコをする自分を想像
   さすがにするわけにはいかない。 …流し台でオシッコをするなんて無理
   他の子なら気にしないかもしれないが、少なくとも私には無理だ。 …中には限界ならおもらしより流し台オシッコを選ぶ子もいるかもしれないが
   当惑するしかない。 …流し台でオシッコなんて恥かしくてできない

825 このガラン、というような音 …トイレットペーパーのペーパーホルダーが回る音
   なくなってしまったら、せっかくここまできて用を果たせないまま引き返さなきゃならない。 …トイレットペーパーが切れたら、オシッコできない
   あらかじめ残量が表示されていれば、無いと困る私は他をあたるのに。 …ペーパーが自分まで回って来ないとわかっていれば、別の個室に並ぶのに
   すぐ前の子で売り切れたのか。それとも前の子は残ってなくても大丈夫だったのか。 …前の子がペーパーを使い果たしたか、それとも前の子はペーパーなしでも使わずにすんだか自分の紙を持っていたか
   いったん開きかけた手を止め、結局そのまま閉じて次の人にかわった。 …個室のドアをあけたものの、中にペーパーがなかったので入らずに次の人にかわった
   無ければ無いで、我慢する人もいるだろう。 …ペーパーがないなら仕方ないのであるトイレまで我慢
   極限に近い尿意をさらに寒さが加速させるこの現状は、 …寒さのせいでもうオシッコ我慢が限界

436名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 11:48:42
826 いくつか横に並んでいるのが普通で、 …トイレ内の個室の数
   1ヶ所無くなっていれも隣にはあるのだろうけど …隣の個室にはペーパーがあるだろう
   ここには一つしかない。 …この女子トイレには個室が一つしかない
   ストックも十分に用意してあるものだが、 …ペーパーのストック
   この寒さの影響で早く無くなってしまったのかもしれない。 …用を足す人が多くてペーパーが早くなくなったのかも

827 向かいのホームにあるのが見えた …トイレが
   あちこちにあることはたしかだが …トイレは駅構内の何ヶ所かにあるもの
   ここは駅外の人の利用も多く …改札に入らない人にも当然トイレは必要
   1ヶ所に10近くもある。 …女子トイレに個室が10近くもある
   それに近くにコンビニだってある。 …他の客はこっちでもトイレが使えるので人数が分散するし、公衆トイレが混んでいれば女性もコンビニに行けばいい
   確実にあることが分かっているのを心の支えに、 …個室が10個もあれば、全部ペーパーがないということはないだろう
   見つけたらそこで用は済む …改札を出る前に他のトイレがあれば、そこに行けばすむ

828 友人だったら声をかけて分けてもらうのに、とうらめしく思った。 …ティッシュを分けてもらうのに
   あれがあれば、こんな所までこなくてもとっくに楽になってたのに… …ティッシュさえあれば、ペーパーが無くてもオシッコをすませられてたのに。

829 目当ての物は思い描いた通りにあった。 …公衆トイレのこと。
   頼もしい個数でずらりと並んでいるのが見える。 …トイレの中に見える個室のドア
   もし女性が必要なものが一つ目で尽きていても …最初の個室がペーパーが切れていても
   開けたまま閉めるのももどかしく …個室のドアを
   しゃがみこむ。 …いよいよオシッコをするために
   カバーをめくって中の愛しい円筒形を右手でたぐる。 …ペーパーホルダーにかかったトイレットペーパー

830 ちゃんと閉めておけばこんなことにならなかったのに。 …個室のドアを閉めてなかったせいで、不良っぽい女の子が入ってきた
   女性はしゃがんだまま、ぴっちりとももを寄せつけあって耐えていた。 …我慢に我慢を重ねた末、便器にしゃがんでいよいよオシッコをしようという矢先だったので。
   少しでも苦痛をやわらげるために右手をおなかに戻した。 …膀胱に手をあてる
   じわりと女性の下腹部にあたたかみが広がった。 …とうとうもれはじめる
   このおねーさんブルブル震えてるよーカワイソー  …これはそんなに我慢しているとは知らず、女性の震えは恐怖のせいだと見ています。
   オシッコちびっちゃってんじゃないコレ? …恐怖のあまりちびってるんじゃないかと冗談で言ってますが、本当にちびりはじめているのは知らず、はからずも言い当てている状態

831 死ぬほど心待ちにしていた、密閉された熱い液体の解放感は …とうとう我慢に我慢を重ねてきたオシッコをすることができた
   気の遠くなるような膀胱への責め苦がこれで完全に癒されたわけではない。 …ひどいオシッコ我慢の後は後遺症で膀胱が敏感になっていて、急に尿意がおそってくることもある

437名無しさんのおもらし:2008/04/04(金) 12:22:29
こちらはトップページより下にあったので
新着であげておきます

438名無しさんのおもらし:2008/04/09(水) 00:37:25
「はぁっ、はぁっ…」
 終電のシートの端で、スーツ姿の女性が、片手で支柱をにぎりしめてうつむいている。
 あたりまで聞こえてくる呼吸というよりあえぎ声に近い息が電車中の視線を集めている。
 セミロングのストレートヘアに隠された目はきつく閉じあわされ、不自然なほどにきっちり閉じあわされた両足と、支柱を握る手に断続的にこめられる力が女性のただならぬ印象を強めていた。
 肩が上下するほどの荒い息、額ににじむ汗の玉、赤く上気した肌。時期柄、新社会人か新学生が歓迎会で酔い潰されたと見てまず間違いないだろう。慣れないアルコールがもたらす苦しさ、あるいは吐き気に必死で耐えているに違いない。
 
 電車が減速し、乗客の体が傾く。
「っう!」
 慣性力に押され体がねじれた女性が、ひときわ苦しげな呻きをあげる。ちらちらと女性に投げかけられていた視線がいっせいに集まるが、女性が首を挙げると視線はわざとらしく周囲に散った。
 髪に隠れていた見事な美貌があらわになった。意志の強そうなきりっとしたつくりの目は、長い責め苦のために消耗しきったようで、茹でられたように朦朧としてトロンとしている。


 プシュ―と音がして、電車のドアが開いた。乗客の多くがゾロゾロと降りていく。混み合った車内の見通しがよくなり、女性は向かい側の開いたドアから駅のホームを見た。不意に女性はぶるっと震え、両肩を固く抱いた。四月とはいえ、ホームから吹き込む外の風はかなり冷たい。
 女性は肩を抱いたまま、再び頭を落として苦しげな呼吸を続けていた。汗にまみれた肌に夜風がこたえるのだろう、断続的にぶるぶるっと震えをくりかえしている。
「ふぅぅぅぅ、ふぁうぅぅぅぅ…」
本当に寒さがこたえるのか、まるで息が白くなる冬の寒さの中で凍えているような息づかいにかわる。

 ここは大きな乗換駅。接続のため電車はしばらく停車したまま。端の席にすわっているせいで、女性は開いたドアからの風をもろに受けてしまっている。駅のホームは、線路の部分が障害物なしの吹き抜けなので、意外と風が強いのだ。


 女性は片手で髪をかきあげ、頭をおこした。続いて、腕時計を見る。車内アナウンスが知らせた停車時間は10分。時計は停車時間がまだあと8分残っていることを告げていた。
 女性はしっかりしたまなざしで、ホームの様子を眺めた。見える範囲で右から左まで見渡しても、駅名表示とベンチと跨線橋の階段くらいしかない殺風景なホームだった。線路の向かいのホームとは大違いだ。

 女性は肩を波打たせながらしばらくドアの外と時計と何もない左右の空間に視線を往復させていたが、ついに覚悟をみなぎらせた目でホームの右方をにらんだ。そこには階段がある。
 「ぁあっ、んくぅぅっ!」
 女性は、両手で支柱にしがみつき、どうにか体を持ち上げた。ただ立つだけのことがずいぶんとこたえるらしい。さらにつり革につかまって完全に立ちあがると、なにかに耐えるようにぎゅっと体を縮めた内股でしばらく立ち尽くしていた。

 「ぁ、はぁ、はぁっ……」
 女性を苦しめる内部の衝動がおさまったのか、乱れた呼吸がおちついてきた。そして一歩踏み出す。

 しかし、当然続くべき次の一歩が出ない。空いた車内に残った乗客は誰もが彼女を意識していたが、その注意がいっそう集まる。女性は次の瞬間にも嘔吐をはじめてしまうのではないか、と。

439名無しさんのおもらし:2008/04/09(水) 00:38:19
 永遠とも思える瞬間がすぎ、女性の二歩目が踏み出された。そして三歩目。割れそうな氷の上をおそるおそる歩いているような、ぎこちない足どりだった。向かいの席の支柱にすがり、どうにか電車のドアを出た。
 タンッ!
 「あああっ!」
 女性がかよわいながらも今までのあえぎとは違った、はっきりとした声をあげた。車内の床とホームとの思わぬ段差で、一歩に予想外の強い衝撃があったようだ。どういうわけか女性は、腰の引けた前かがみの中途半端な姿勢になり、その上片脚をよじってフラミンゴのようにもう一本のまっすぐな脚にからませる。
 「ぅふぅ、ぅふぅ、はぁ」
 しばらくそうして固まっていてから、また女性は動き出した。足をひきずるようなのろのろとした足どりで数歩、といっても今までよりは格段にスムーズに歩き、階段の下まできた。そこで階段を見上げ、また時計を確認し、一息ついて口元をきつく結ぶと、手すりに手をかけて階段をのぼり始めた。
 といっても、一段をのぼるのに二歩。手すりに体重をあずけながら、両足がその段に来ると一息ついてからまた次の段。その休憩が一息ですまず、しばらく息を整えることもしばしばだ。

 「んはっ、はあっ、んはっ、ふうぅ、」
 やがて要領がつかめてきたのか、女性は階段の上半分は、一段二歩ずつではあるが一息つかずにのぼりきった。そこでまたと系を確認すると、ずいぶん歩きなれてきたようで、跨線橋をスムーズに進んでいく。そして向かいのホームに下りる階段へ。

 女性はどういうわけかしばらく階段を降りるのを躊躇っていた。今までいいリズムで歩いて来れたせいか、息をととのえる必要はなさそうだが、止まって、階段の下を見、今来た方を見、時計を見る。
 まだ電車を出て1分と少し、同じペースで歩けば向かいのホームに降りるのに1分、また戻る往復までで長めに見てもあと3分はかからないだろう。向かいのホームで何かするとしても、3分4分は時間がある。しかしここでぐずぐずしていると、その時間はどんどん失われていくことになる。
 何が女性を躊躇わせているのだろう。


 女性は電車内で立ちあがる時や、階段をのぼりはじめる前よりいっそう強い覚悟の面持ちで、手すりにしっかり手をかけて階段を踏み出した。
 「あ…くっ!」
 またも息遣いとは違ったはっきりした声。電車を出る時に女性に思いがけない衝撃を与えた下への段差が、下りの階段では何十段も続くのだ。女性は目をきつく閉ざして髪をかきあげ、腰をもぞもぞとゆすって体勢の立てなおしの努力をする。
 落ちつきを取り戻した女性は時計を見た。思わぬタイムロスだった。このまま戻るべきか。女性はさらに先と後と時計とに視線をさまよわせて時間を無駄にしたあげく、意を決して階段を降り始めた。
 その方法はこうだ。両手で手すりにのしかかる。そのまま横方向にカニ歩きのように降りていく。壁沿いで、一歩一歩段を下っていく。時折階段を使う人が、背を向けて怪しげな動きをしている女性に目をやるが、女性は人目を意識する余裕はなさそうだ。
 こうして女性にとって難関であるらしい下りの段差も比較的スムーズに進んでいった。しかし途中何度かその進行は止まった。片手が手すりをはなれ、肩からぶらさがるハンドバッグを持っているのだ。通行人に背を向けた死角で行われているためわからないが、女性はハンドバッグの飛び出したカドを、タイトスカートの真ん中あたりに押し付けていた。

 「んはぁっ…はあっ…ふああっ!」
 無事向かいのホームについた女性は、すぐさま進み出そうとして、三たび声をあげた。跨線橋や階段では壁や天井のおかげで防がれていた吹きっさらしのホームの夜風に吹かれ、大きな身震い。
 あわてて壁のほうを向き、死角をつくると、さっきまでハンドバックを押し付けて大胆になったのか、それともさらなる刺激でないと満足できなかったのか、今度は中腰ぎみになってスカートの下から手を忍ばせて、中をおさえつけた。
 「うくぅぅっ、はうぅぅん!」
 そうしながら、寄せ合わせた腿と腿をねじりあわせる動き。タイトスカートは少しすそがずり上がってしまっている。
 さいわい階段の上り口なので周りからは見えにくいが、あれだけ注意をひいた彼女の様子に関心を持ちつづけている見物人がいれば、目ざとく見つけられるかもしれない。そんな野次馬の目にはもはや彼女を苦しめるものがアルコールのもたらす悪心や頭痛などでなく、限界近い尿意であることは明白になっていることだろう。
 女性は直接手で押さえる行為がもたらす尿意の軽減の虜になったのか、時計を見るためスカートから左手を出すときには、今度はかわりに右手をしのばせた。が、時計を見るとあわててふりかえる。

440名無しさんのおもらし:2008/04/09(水) 00:38:59
 こちらのホームは利用者が多いためか、公衆電話に公衆トイレ、自販機に、閉まっているがキオスクまである。女性はひきずるような足どりを急がせて目標物にまっしぐらに進んだ。

 駅のアナウンスが流れる。間もなく電車が来る。そんなことを気にしている場合ではない女性はただ目的地を目指す。別の電車が来ようが来まいが、あとわずかで、苦労してこのホームまで来たことが報われるのだ。しかし女性の考えは甘かった。

「あ、ああんっ!!」
 女性はその場で釘付けになった。身動きがとれない。ホームに入ってくる列車が運んできた、女性のセミロングの黒髪を巻き上げるほどの突風が、肌という肌を汗に濡らした女性の体に猛烈な震えをもたらした。脊髄を駆け上がり駆け降りる悪寒。限界を超えてはりつめた切実な膀胱に、それでもどうにか小康状態を保っていたギリギリの膀胱に、悪魔のような収縮が走る。
 「あァァッ!!だめェッッ!!」
 ここまでくると、もはや直接手で押さえることさえ間に合わない。タイトスカートでそれをするために中腰で足をひらくなんて余裕があるはずもない。女性はきつく目を閉じ、歯を食いしばり、きゅっと締め上げるお尻の筋肉に手を当てて左右からありったけの力で押さえて援護し、直立不動で銅像と化した。


 女性の絶叫はホームに入ってくる列車の警笛と騒音にまぎれて人々の注意をひきつけることはなかった。列車が乗客を吐き出す。ホームの中ほどで突っ立ったままの女性に、乗り替えを急ぐ一日の疲れにまみれた乗客たちは何の関心も払わない。女性をまるで駅構内の柱かなにかのようによけて流れていく。
 女性が超人的な努力でどうにか周囲の様子に注意を払えるようになった時には、周囲を人の流れにはさまれて身動きがとれない状態になっていた。この列車は利用者の多い主要路線で、この列車から降りる客だけでなく、この列車に乗る客も多い。女性が乗っていた列車からの乗り換えのほかにも、いくつかの路線からの乗り替えがあり、ちょうどそうした列車が立て続けにこの時間に到着したのだ。終電近いホームは今や人で埋め尽くされている。

 女性は前方を見上げた。腕時計を見るまでもなく、ホームの時計がある。
 彼女が乗っていた、そしてこれから乗って帰るはずの列車の出発までは、あと3分を切っている。このホームに来たときの要領で戻って2分で戻れたとしても、ぎりぎりだ。ましてこの人混みでは間に合うかどうかあやしい。戻らなければ電車を逃してしまう。目的物までもう文字通り手の届く所まで来ているのに。
 その目的物のすぐ脇でばかみたいに突っ立っている女性の前を、OLが横切る。女性が先の使用権を主張して当然な場所に立っているが、黙ってその場で直立不動のままでは、使用権を放棄していると見られてしまう。女性のことを邪魔そうに一瞥してから、OLが先に使う。その後ろには3人づれのコギャルが夜遊び帰りの派手なかっこうで続く。
 女性は周囲を意識する余裕につづいて行動を起こせる余裕も回復してきた。どうするべきか。このままではもう向こうの電車には間に合わなさそうだ。せっかく苦労してこっちのホームに来たのに何もせず戻って、それで電車を逃がしたら踏んだりけったりだ。そのときにまたこっちのホームに戻ってくる試練を思うと気が遠くなる。
 さいわいこれが終電というわけではない。次の終電を待つと40分近くも遅くなってしまうが、たかが40分遅れることくらい、今のこのとてつもない尿意と天秤にかければたいした問題ではない。誰だってそう思うだろう。いや、仮に終電をのがしたとしても、その上帰りのタクシー代がなくて歩きだったとしてさえ、こんな尿意はゴメンだ。


 女性の頭の中でそんなやりとりがなされている間に、女性の乗るべき列車は出発してしまった。これで心置きなく目的を果たせる。

 そうは思ったものの、まだすぐに安心させてはもらえない。この時期、新人歓迎や花見など酒の席が多いのだろう。お酒の入った、顔の赤い人たちが、ちょっと向こうのベンチのあたりまで行列になっている。日頃だとこんな行列になることは考えられないが、終電が近いこの時間、時間の余裕が無くて済ませる時間がなく、この駅まで我慢していた人も多いのだろう。アルコールが入れば、電車に乗ってからやむない欲求にかられることも多いにちがいない。
 それに、夜風の寒さもこたえる。それさえなければ女性はわざわざ電車を一本遅らせることもなく家まで我慢して、わざわざこのホームまできて世話になることもなかっただろう。たかが寒さといっても、全身が汗で濡れるほど尿意に耐えている女性にとっては、致命的な問題といえた。

441名無しさんのおもらし:2008/04/09(水) 00:40:08
 「はぁっ、はっ、はぁぁっ…」
 いざ並んでみると、目的が達成されるのが実感されてきて、いっそう焦りが募る。
 女性はすわった目を閉じたり開いたりして、行列が減るのを待った。じれったい。荒い息や、紅潮をとおりこして蒼白になりかけた顔色は変に見られているかもしれない。尿意よりはむしろ、電車で最初そう思われていたように、吐きそうだと思われているかもしれない。
 「ちょっとあなた、大丈夫?」
 自分の順番が済んで立ち去ろうとしていた年配の夫人が女性に声をかけた。やはり間違えられたようだ。
 「まぁ、真っ青じゃない。大丈夫?吐きそうなの?」
 どう見ても吐き気に苦しんで順番を待っているように見えるのだろう。
 「遠慮しないでいいわよ、ずっと楽になるわ。さあ、どうぞ」
 夫人が気遣って、順番を待つ女性を列の脇から手招きして勧めてくれるが、女性が解決したいのは、この寒さでいっそう苦しいものになっているこの尿意なのだ。吐き気ならそっちで済むかもしれないけれど、オシッコにはちょっと……それは……
 夫人の好意をあえて受けることを想像し、自分のオシッコを想像しかけて、女性はとんでもない、というように首をふる。さすがにするわけにはいかない。他の子なら気にしないかもしれないが、少なくとも私には無理だ。当惑するしかない。
 女性は蚊の鳴くような声で夫人の申し出を断わった。


 カランカラン…
 順番が近づく。位置的に近づいてくると、音がよく聞こえてくる。
 女性はさまざまな音の中でもこのガラン、というような音を聞きながら、不意に不安が涌きあがっていた。

 ――足りなくなったら、どうしよう!――

 せっかく順番が来ても、なくなってしまったら、せっかくここまできて用を果たせないまま引き返さなきゃならない。どうかなくなりませんように!残しておいて!女性は前の人の様子を透視でもするかのように前を眺める。この時間ではなくなってしまえば補充される見こみもないだろう。それは困る。あらかじめ残量が表示されていれば、無いと困る私は他をあたるのに。

 ついに待ちに待った順番が来た。実質待ったのは5,6人でしかないが、あとわずかで手が届くところまで来ていながら、どれほど長かったことだろう。しかしようやく順番がまわってきて、いつもいろんな所で待ち受けてくれているおなじみのそれを目にして、というより、それの中の、さっきから心配していたことを目にして、女性は絶望につきおとされた。不吉な想像はするものではなかった。やはり残っていなかったのだ。
 すぐ前の子で売り切れたのか。それとも前の子は残ってなくても大丈夫だったのか。女性はいったん開きかけた手を止め、結局そのまま閉じて次の人にかわった。今まで並んでおきながら何もせずに去っていくのは変に思われるかもしれない。でも、同じようにないと困る人なら、無かったので泣く泣く目的を果たせず去っていると分かってくれるかもしれない。
 無ければ無いで、我慢する人もいるだろう。足りなくなること自体そうたびたびあることではないが、足りなかった場合はその時は我慢することもよくあることだ。せいぜい家や職場まで我慢すればすむ。でも女性にとっては、極限に近い尿意をさらに寒さが加速させるこの現状は、家まで我慢なんて気が遠くなる話だ。家に帰るにも、次の電車まで数十分もある。


 ど田舎の駅ならともかく、このくらいの駅にはいくつか横に並んでいるのが普通で、1ヶ所無くなっていれも隣にはあるのだろうけど、ここには一つしかない。そのせいで行列が長くなってもいる。ストックも十分に用意してあるものだが、この寒さの影響で早く無くなってしまったのかもしれない。

442名無しさんのおもらし:2008/04/09(水) 00:40:49
 「ああっ、うっ、ふうっ、くうっ……」
 女性はさらなる苦行を課せられていた。さらに別のホームをめざして進行中なのだが、とてもじゃないが来たときのようにはいかない。衆人環視の前であられもなく前を押さえるはしたない行為を自省するだけの鉄の意志は持っていたが、意に反して腰が震えたり、動きが硬直してしまったりするのはどうしようもない。
 最初のホームからは向かいのホームにあるのが見えたので良かったが、他には駅構内のどこにあるのか分からない。あちこちにあることはたしかだが、絶体絶命の今は、無駄足は避けて少しでも早くたどり着かなくてはならない。
 女性に確実にわかるのは、改札を出たすぐ外だ。ここは駅外の人の利用も多く、さっきのホームとは違って1ヶ所に10近くもある。この時間なら、花見帰りでブラブラしている人がまだいたとしても、10もあれば並んで待つ事もないだろう。それに近くにコンビニだってある。
 改札までは遠かったが、確実にあることが分かっているのを心の支えに、ぎこちない足どりでじりじりと進んでいった。終電まではまだ20分以上あるのが救いだ。

 駅構内には途中にだっていくつかありそうなものだ。わざわざ改札まで行くまでもなく、見つけたらそこで用は済む。女性はそのつもりでいたが、不運にも改札まで一つもみあたらなかった。改札を出るのは躊躇われる。定期券があるのでお金の心配はないが、駅から出ると夜風にさらされる。暖房のない構内も冷え込んではいるが、吹きっさらしの外やホームよりはましなのだ。


 くしゃみが聞こえた。想像したくない。極限状態の膀胱でくしゃみなどしようものなら、圧力のかかった膀胱がどうなってしまうことか。女性は花粉症でなかったことを感謝した。
 くしゃみが聞こえた方を見ると、改札を入ってきたカップルの女の子が、男の子にティッシュを出してあげているところだった。男の子はティッシュと引き換えに外の自販機で買ったホットコーヒーの缶を女の子にわたし、女の子は自分のとあわせて2つの缶を持って、外の風で冷えて赤くなった量耳にあてている。男の子は鼻をかんでから、女の子にティッシュを返し自分のコーヒーを受け取る。
 女性は、その一連のやりとりをうらやましそうに見ていた。友人だったら声をかけて分けてもらうのに、とうらめしく思った。しかし、見ず知らずの他人に分けてもらうなんてありえない。

 あれがあれば、こんな所までこなくてもとっくに楽になってたのに…


 女性は去っていくカップルをうらめしそうに見送ってから、意を決して改札を出た。不意に吹いてくる風に警戒していないとまずい。ホームの電車の突風のときのように、体の芯から震えてしまったら、もう膀胱がもたない。
 改札を出て横を見ると、すぐに目当ての物は思い描いた通りにあった。そこには待ち焦がれた頼もしい個数でずらりと並んでいるのが見える。その前に人が並んでいる様子もない。待たずに使えて、もし女性が必要なものが一つ目で尽きていても、次々に隣を見ていけば絶対残っているだろう。
 女性は痛む膀胱をかばいながら、はやる気持ちで近寄り、一つ目を見た。心配するまでもなかった。今度はちゃんと残っていた。ほっとして開けたまま閉めるのももどかしくしゃがみこむ。しゃがみながら、カバーをめくって中の愛しい円筒形を右手でたぐる。ああ、これがあればもう大丈夫…たすかった…

443名無しさんのおもらし:2008/04/09(水) 00:41:31
 油断したのが良くなかった。
 チャリーン!チャラチャラチャラ!
 女性のサイフから小銭が落ち、音を聞き付けてガラの悪そうな女の子が、しゃがんだままの女性のそばまで寄って来た。
「おねえさーん、お金持ち〜?」
「うちらにめぐんでくんないかなー」
 ああ、ちゃんと閉めておけばこんなことにならなかったのに。長い間の辛さからやっと解放される寸前まできて…
 女性はしゃがんだまま、ぴっちりとももを寄せつけあって耐えていた。風こそ無いものの寒さは身にしみ、耐えがたい尿意が高まってガクガクと体を震わせる。まずい予兆だ。でもそれどころではない。
「そんなんこわがんなくていいじゃーん」
「どしたの?お金拾わないと」
 下手に刺激してはまずい。ただでさえ、こんな近くまで来て絡んでこられては無事ですみそうにない。しかし膀胱の方もそれどころではない。女性は少しでも苦痛をやわらげるために右手をおなかに戻した。
 「無視かよー、拾ってやってンのによー」
 声が凄みを増す。じわりと女性の下腹部にあたたかみが広がった。
「ぅ……ぁ……ぅ……ぁぁ……」
 2人を意識して声を押し殺しつつも、女性の口から尿意のあえぎ声がもれる。
「あぁ?何ブツブツつぶやいてんだよ」
「ねーねーこのおねーさんブルブル震えてるよーカワイソー
 オシッコちびっちゃってんじゃないコレ?」 
「おいふざけんな、話しかけてンだからこっち見ろよ」
 一人が女性の髪を引っぱって、うつむいた顔を無理矢理引き上げる。女性の顔は限界の尿意にゆがみ、整った可憐な顔立ちが無残にかわりはてていた。蒼白な肌をべっとり覆う汗が照明を浴びて異様で、唇まで紫になっている。2人の女の子は女性の顔を見て目に見えてたじろいだ。
「おいちょっとおまえ大丈夫か?」
「救急車呼ばねーとまずくねー?」
 女性は片目をあけて、2人にこたえた。
「あ、ありがとう、うふぅぅ……で、でも、だ、だいじょ…ぶ…です…」


 心配する2人の女の子が去っていってから、ようやく一息つけた女性は、そのまましばらく放心したようにしゃがんだままでいた。死ぬほど心待ちにしていた、密閉された熱い液体の解放感は天にものぼる心地だった。いつまでもそのままで快感に浸っていたかったが、そうもいかない。今度の電車が終電なのだ。
 女性はずいぶん確かになった足どりでホームに戻る。とはいっても、気の遠くなるような膀胱への責め苦がこれで完全に癒されたわけではない。まだ段差で衝撃がかかると、目的を果たす前と同じように耐えがたい尿意のうずきが膀胱の底からわきあがってくるようだし、楽になった膀胱に走る酷使の痛みからくる実感では、帰りの電車の中でいつ思いがけない猛烈な尿意がぶりかえすかわかったものではない。

444名無しさんのおもらし:2008/04/09(水) 00:43:22
HAPPY END

>>435-436分 転載

445キングテレサ:2008/04/28(月) 17:58:17
僕はおねしょしたことあるの

446168夜?:2008/04/30(水) 07:19:53
黄金水(GWの間の水曜)ですな

今日明日くらいで
2、3回にわけていきます

質より量で

447168夜?:2008/04/30(水) 07:20:24
「ああ、もう、じれったい!」
運転席の初音は苛立ちの声を上げた。シートの上のおしりを左右にゆすってフロントガラスをにらむ。
(本当ならもうとっくに着いて、トイレにも行けてるのに……)
のろのろとしか進まない車の列の先で、また信号が赤にかわる。
車を止めると、初音はスラックスの両脚の間に手をさしこみ、何度も上下にこすりつけた。
(早くトイレに行きたいのに……ああ、トイレ、トイレ……)
ずっしりと重いオシッコが、執拗に初音の出口をノックしてくる。
左前方にガソリンスタンドが見える。
――トイレだけでもどうぞ――
立て看板の中の3文字が初音の目を射る。
(本当にトイレだけって利用者いるのかしら……でも、そんなことどうでもいいからトイレ借りたい……っ)
どのみちこの渋滞では、内側車線の初音は今の位置からガソリンスタンドに入るのは不可能だ。
ほんの目の前に、その気になれば自由に借りることのトイレがある、
そう意識してしまうと、どうせ使えない運命のトイレだったとはいえいっそうつらい。
初音はガソリンスタンドのトイレの内装や便器を想像してしまい、ぶるっとふるえた。
ハンドルにかけた右手を、大急ぎで股間の左手に重ね、力がこめる。
スムーズに車が流れさえすれば、あと15分も待たずに恋しいトイレにありつけるのに。
「だから早く出たかったのに!」
もう少し早ければこんな混雑は避けられたはず。予想がついていただけに初音は腹立たしい。
最後にトイレに行ってから5時間以上。ただでさえオシッコ我慢で辛いところに、
コーヒーの利尿作用が今もじわじわと上乗せされて下腹部を責め立てる。
(ああ、もうっ、早くトイレに行きたい…早く、オシッコ、したい……早くっ、早くぅっ!)

448168夜?:2008/04/30(水) 07:21:49
そんな初音の焦燥に反して、車の流れはなかなか進まない。
止まったままでちっとも動かず、数十分に何メートルかしか進めないというようなひどい渋滞ではないが、
いくらか徐行してはまた止まり、止まったらまた進む繰り返しで、これなら速さは自転車といい勝負だ。
世間は夏休みに入っている。まだ盆の帰省ラッシュは先だが、郊外のレジャーランドのせいで
普段は交通量の少ないこの道路に子供連れがつめかけるせいだろう。

449168夜?:2008/04/30(水) 07:23:40
中心街から遠ざかる県北に職場があるおかげで、初音の普段の通勤は交通量が少なく快適なのだが
夏休みは逆だ。普段は利用者の少ないレジャーランドに人口がつめかける。
特に今は夏休みが始まったばっかりで特別企画でもやっているらしく、この時間帯でもこんな混みようだ。
初音にしても、どうせ今夏も夫と一緒に子供をつれて行くことになるんだろうけれど、
今日は仕事なのであった。
(本当に、もうとっくに着いてたはずなのにっ、ああ、トイレトイレ……)
また同じ思考がループする。考えることはトイレのことばかりだ。だがそうも言っていられない。
初音はダッシュボードの時刻表示を見た。8:30。
本来なら着いていたかった予定時刻だ。
(連絡を入れておいた方がいいかしら…もう少し遅くなるようだったら電話を入れとこう)
  初音は朝寝坊していた子供の様子を思い出していた。出勤前に友達からの電話を取り次いで起こすまで子供はベッドで寝ていた。
  普段は早起きな子なのだが、昨夜は夜更かししたのでそのせいだろうと思い、出掛けであわただしかったので
  そのままにしていたが、今思うと調子が悪そうだった。夏風邪でもひいたのかもしれない。
片手をぐっぐっとスラックスのファスナーの下の方に押し当ててオシッコの猛威と戦いながら、
初音はどうして子供のことが頭をよぎったのかとふと思っていると、もうしばらく先にコンビニがあるという看板が見えた。
(トイレ…コンビニのトイレ…オシッコしたい…)
やはり連想してしまうのはトイレだ。またもありありと便器やトイレのすがたを思い浮かべてしまう。
車は動いているさなかだったが、急におしよせてきた波に背筋がびくんと伸びる。
本来はスタッフ用であろう、ちょっと狭いトイレのさまが頭をよぎる。
今の時世、ひと気のない公園などの公衆トイレなんて、とくに女性の身では物騒でとてもじゃないが入れない。
夜中にでも安心して明るく安全なトイレを借りることができるコンビニの存在はなんと有り難いことだろう。

450168夜?:2008/04/30(水) 07:24:42
(コンビニのトイレ…コンビニのトイレ…)
初音は、必死でこらえていたオシッコを無事に解放させてくれた、コンビニのトイレのありがたさを思い出した。
その時の初音は、自分の尿意のためだけに夜のコンビニを訪れるなんて、という考えがあり、
まともなトイレまでなんとか我慢するつもりでいた。
(ああ…オシッコ…コンビニのトイレ…オシッコ…いいなぁ…オシッコ…)
  そのコンビニのトイレの記憶が生々しく浮かぶ。鼻をつくきつめの洗剤のにおい、オレンジがかった個室内の灯り、
  とてもありふれた形でなんの特別さもない、だがしかし天国ほどにもありがたい白い便器、
  我慢しつづけてきて、汗のにじんだおしりの肌に触れた便座の感触、
  そして、おしりが便座に乗っかる感触より前からもう始まっていた、下半身から全身に打ちよせる放出の解放感。
  ――シィィィィィィィイイイイ――
(ああ…いいっ、オシッコいいようっ、オシッコ気持ちいい……)
めくるめく恍惚感の記憶を再生しながら、でも現実の初音がオシッコを解放してしまうわけにはいかない。
シートの上をいっそう狂おしく上下前後に初音のお尻がゆれ、
運転中のハンドルから離した左手が、すばやくわずかに浮かせたおしりの下にもぐりこみ、
初音のオシッコの出口を下の方から押さえつける。
(ああっ、いいなぁオシッコ……オシッコしたい、早くオシッコしたい…)
こんなコンビニでの経験があって程ない初音は、コンビニといえば我慢したオシッコを解放させてくれる特別の場所
という印象で思い返してしまう。特に、今も同様に、いやその時以上にオシッコしたいとなるとなおさらだ。

451168夜?:2008/04/30(水) 07:25:09
(やっぱり……コンビニでトイレ借りようか……)
初音はかなり現実的に、先にあるコンビニのトイレを使うことを検討した。
通いなれた通勤路なので、まだ見えてきてはいなくても、看板のコンビニがあとどのくらい先にあるのか
初音はよく知っている。使うとなると次の交差点ででも、どうにかして車線変更する必要がある。
でも、この渋滞でいったん道をはずれると、また戻るのにもひと苦労しそうだ。
先のルートのことを考えると、車線変更しにくいこの混み具合の中を、また内側車線に戻らなければならなくなる。
歩きよりはマシなペースで車が動いているし、レジャーランド方面の車の流れからもうじき分かれるので
コンビニのトイレをあきらめても、30分以内には使いなれたトイレに辿りつけるはず。
ここでコンビニに寄ったせいで車線を戻れず、先で曲がりそこねることがもし起きてしまえば、
オシッコからは解放されても、下手すると1時間以上も経ってしまうかもしれない。それは避けたい。
(よし、あと少しよ、がんばれ初音)
初音は浮かんだ汗をぬぐって、コンビニトイレをあきらめ、気持ちを切り替えた。

452168夜?:2008/04/30(水) 07:25:47
8:45。ちょうど信号にさしかかったので、初音は電話を入れることにした。
バッグから携帯電話を取り出し、右手で股間をこすりながら左手でメモリダイヤルを押す。
「もしもし、あ、そう私、私だけど。今日、半までには着こうと思ってたんだけどね、
ちょっと渋滞にひっかかっちゃって。でも9時までには着けるはず。 あぁン!」
無意識にストロークが早くなっていった右手が、初音の敏感な部分に乱暴に当たってしまった。
「いっ、いえなんでもないの。それで、そっちの様子は…あ、ごめんなさい、もう信号がかわりそう。」
初音は電話を切った。思わぬ刺激に乱され、波立った尿意をおちつけるべく、腰をひいて深呼吸。

453168夜?:2008/04/30(水) 07:26:56
(ああ、あと少し、トイレ、早くトイレ……)
例のコンビニは通りすぎた。郊外に近く、土地が余っている分駐車場はバスやトラックが泊まれるくらい広い。
いつも見る時は駐車場はガラガラだが、レジャーランドの客のせいか、こんな時間なのに車はかなり停まっている。
駐車場の車が目に入ると、コンビニのトイレに行列が出来ている光景が初音の脳裡をよぎった。
着きさえすればすぐにトイレが使えるとしか考えていなかったが、渋滞でトイレを我慢している人が多ければ
トイレ順番待ちでも何の不思議もないのだが、初音の考えにはその可能性がすっぽり抜けていた。
(すぐオシッコできると疑いもせずにトイレ目指して、直前で行列ができてると知ったら
もうもらしちゃってたかも……)
初音は不要な絶望を味わわなくてすんで、ほっとした。頭がトイレに行けると思いこんでしまうと、
体はもうオシッコを止めることができなくなってしまうことがよくある。
コンビニを通りすぎてしばらく進むと、やっと渋滞の県道から分かれる曲がり角だ。

454168夜?:2008/04/30(水) 07:27:22
8:55
初音の車はようやく渋滞をぬけ、快調なスピードを取り戻した。
到着の遅れを取り戻すのと、何よりも一刻も早くオシッコをするために、初音はスピードを上げた。
他のドライバーも渋滞の憂さを晴らすかのように、スピードを出している。
周囲に建物も少ない、山地にさしかかるあたりで、交通量も少なければ、交差点や信号も少なく、快適な道路状況だ。
もう2キロほど先を曲がれば、すぐゴールだ。
初音は、トイレが目前まで迫っている気持ちにせきたてられ、さらにスピードを上げてしまいそうになる心を自制する。
もう少し先には駐在所もある。警官にスピード違反で足止めされでもしたら非常に困る。
(もう少しでトイレに行けるんだから、あわてちゃだめ!)

455168夜?:2008/04/30(水) 07:27:41
9:00
こちら方面の道を使うドライバーは、空いている県道に慣れているところを、夏休みに入っての渋滞に巻き込まれ
苛立った気持ちになりやすい。制限速度以上のスピードで初音の車に追いついて来た車が、初音を抜く。
が、無謀なスピードと、路肩に積もった砂でスリップしドリフトし、初音の行く手をふさぐ形で横転した。
キキキキィ――
どうにかぶつからないよう急ブレーキを踏む。
(ああっ、うううっ!!)
慣性力で初音の体がシートベルトに押し付けられ、はりつめた膀胱にベルトが食いこむ。
このあたりは採石場などがある山地で、スリップを誘う砂が道路に吹き寄せられていることがある。
交通量が少ない上、曲がり道もほとんどない道なのでスリップするような運転をすること自体ほとんどないのだが。
シートベルトの圧迫のせいで、数滴のオシッコをちびり、ショーツを湿らせてしまった初音。
後続の噴出をこころみるオシッコが初音の膀胱を暴れ狂い、初音は両手でガッチリ股間を握り締めて
オシッコを食いとめるために奮闘しなければならなかった。
(そんな…なんてことなの!でも、無視して立ち去るわけにいかないし……)
事故を起こしたドライバーは、気絶でもしているのか出てくる様子がない。どういうわけか後続の車もとぎれている。
初音は110番通報した。

456168夜?:2008/04/30(水) 07:30:13
今のところ1/10くらいかな。またのちほど

457名無しさんのおもらし:2008/04/30(水) 19:32:05
なんか凄そうなので期待。

458168夜?:2008/05/01(木) 01:22:49
9:05
状況を伝え、警官の到着を待つ。3分も待たずに自転車に乗った警官が数人やってくる。最寄りの駐在所からだろう。
初音は車を降りて、しゃがみこんでかかとでオシッコを押さえこんでいるとすぐに来た。
事故を起こしたドライバーはどうやら気絶しているらしく、もうじき救急車や応援のパトカーも来るそうだ。
車の外では高く昇った太陽光線が降り注ぎ、初音をじりじり焦がす。
噴き出た汗は、暑さのせいだけではなく、尿意に耐えている汗でもある。が、
ただごとでない事故を目撃して、初音の体は尿意を感じることを忘れたのか、あまり気にならない。
警官の質問にひととおり答えると、警官の大半は事故車のほうに注意を向けた。

459168夜?:2008/05/01(木) 01:23:25
9:10
「もしもしっ!私ですっ。結城。今私交通事故に巻き込まれちゃって。
違う違う、私は無事。無事なんだけど、実況検分とかで、間に合わないかもしれない」
時計を見ながらあわただしく電話を入れる初音。
「ああ、やっぱりもう何人かいらっしゃってる?あ、だったら店長にかわってもらえる」
事故車の周りにあつまった警官の様子を見ながら、ひざを曲げ伸ばして返事を待つ。
「もしもし、結城です。申し訳ありません。はいそうです、手前の道のところです。
ええ、ええはい、助かります、お願いします。ええ、ええ」

460168夜?:2008/05/01(木) 01:24:41
職場には連絡して、事情は話したとはいえ、今日は初音が外部の客にプレゼンテーションをする予定だ。
他に説明できる同僚たちは支店を巡って出張で出払っており、かわりがきかない。
その刻限が迫る中、じっと無為に待つ時間は落ちつかない。
来る予定の客の顔を思い浮かべる。本当なら早めに出社して一人一人にあいさつしておくつもりだったのに。
もう何人かは来ているのに、初音はここに足止めだ。
じれったい、何も出来ない時間にできることは、心配事を反芻することだけだ。
落ちつかない頭で話す内容た手順を反芻したり、段取りを思い浮かべたり。
そうこうしているうちに、仕事のことで占めれていた心配事に、もっと切実で根源的な心配が甦ってきた。

(オシッコ、どうしよう……!トイレ今のうちに行っときたい!ああどこかトイレないかな)

もちろん、建物すらろくにないのは見てのとおり、見なくても通勤路だからよく頭に入っている。
最寄りといっても来た方にかろうじて見えてる製材所の材木置き場か、向こうにもう少し行ったところにある倉庫、
その次は1キロ以上先の曲がり角にあるレストランくらいだろう。待っている間に気軽に行き来できる近さではないし、
仮に行っても、材木置き場や倉庫では人がいないかもしれないし、トイレもあるのかどうか分からない。
事故と仕事に気を取られて忘れていた尿意が、いったん意識にもどってくるともう消し去ることはできない。
いつまで待てばいいかも分からない中、このままはちきれそうな尿意をかかえて待ってはいられない。
警官に尿意を訴えても、少なくとも数百メートル行かないとトイレがないことは明らかだし、どうにもならない。
仕事の時間が迫っていることは警官に伝えてあるが、それでも解放してくれないのだから、トイレも我慢しろと言われるかもしれない。
我慢していることだけみんなに知られて、オシッコはできないままなんてひどい晒し物だ。
だったらもう我慢するしかない。そっと車の脇に回っても、初音を視界からはずさないよう警官が一人立ち位置を変える。
こんな晴れた日中、車が通るかもしれないところでするなんて初音の考えには元々ないが、
どこにも逃げられずここに釘付けのまま、このまま限界がくるくらいなら、とチラッと車の陰でしゃがんで……ということも
初音の頭をよぎったが、至近距離で警官が現場を検証しているそばでなんて、絶対にありえない。
もしどうしても我慢ができずに脱いではじめてしまったら、オシッコが出ている時間からできた水たまりの大きさまで
計られて警察の書類に残されてしまうんじゃないかと変な想像をしてしまう。ここではどうあっても我慢しなければ。

461168夜?:2008/05/01(木) 01:26:41
でも、いつまで待てばいいのだろう。男性ばかりの警官の前では、体を尿意でもじもじと揺らしているのも見られたくは
ないのだが、車の死角に入ろうとすると、死角にならなよう警官が立ち位置を変えたので
思うように体をゆらして尿意をまぎらわすこともできない。
そんな初音には無為の時間は長すぎる。何度か気持ちが行ったり来たりした末、もう打ち明けて
自転車でも貸してもらってトイレに行こうと決めた。
いったんそう決心してしまうと、最善の解決策のように思われる。
数百メートル離れたトイレまで歩くことを思うと気が遠いし、時間も無駄になるが
自転車を借りれば早く済む。それに今の間にオシッコをすませておけば、職場のトイレまで我慢しなくてすむ。
肯定的な材料がいくつか揃い、初音は警官にトイレに行きたいことを訴えることにした。

「あの、すみませんが…」

事故車の周りで作業していない、初音をそれとなく監視している警官に話しかけてみる。

「ご迷惑おかけしています。もうじきです、もうじき参りますから」

警官は、初音が仕事の時間を気にして、たまりかねて声をかけたのだと勘違いした。
他の警官たちの目が集まる。こうなってみると、せっかく出た勇気が羞恥心に負けてしまう。
全員の目が集まる中を、相手の言葉を否定して、トイレに行きたいなんて言いづらい。
それにもうじきと言われたからには、自転車往復数分かかりそうなトイレはやはり我慢させられそうだ。
こうなってみると、ここで自転車を借りてトイレを行く決断に使った肯定材料が逆に不安材料になる。

(だったら今のうちにオシッコはすませられなくて、このあとまでオシッコ我慢したままで、また車を運転して職場のトイレまで行かなきゃならないの…)

(職場はもうお客さん来てるのに。挨拶してたらまっすぐトイレに行けなさそう…)

すぐ来ると言った割にはなかなか来ない。焦った心で思いが何度もゆれているから余計に長く思えるのかもしれないけれど
これだったら自転車でトイレに行ってくることはできたんじゃないか、と思ってしまう。
本当ならトイレに行けてたのに、と思うと我慢がいっそうつらく惨めだ。
9:20、仕事の焦りに加えてオシッコにも心乱される初音の耳に
ようやく救急車とパトカーのサイレンが近づいて来た。

462168夜?:2008/05/01(木) 01:29:00
ドライバーは意識をとりもどして、警官と言葉をかわすことはできるようになっていたが、
救急車に担ぎ込まれ、すぐ運ばれて行った。

警官たちの目があるせいで、あからさまに押さえることはもちろんのこと、体をくねらせて尿意をまぎらわせることも
できなかった初音のオシッコの出口は、疲労の限界が迫っていた。
車内で待っていてもいいといわれていたが、どうせ車内の様子もそれとなく監視されるのでは、車内に隠れて
押さえることもできない。それなら他にオシッコの出口を助ける手段のためには、車内で休んでいるわけにはいかない。
不自然に見えないように助勢するために、事故車の様子をうかがうふりをして何度か近づいたり遠ざかったりと
歩くことくらいしかできなかった。なるべく股間を締めつけることができるように、右足は左に、左足は右にと踏み出して
モデルウォーク崩れの千鳥足になってしまっていた。

初音は新しく来た警官に別の警官が事情を説明するところに呼ばれ、時々質問に答えさせられた。

(ああもう早く解放してぇぇっ!トイレ早く早くぅっ!)

初音に質問が振られるのは時々だが、一応は会話をしている形なのだから、じっとしていなくてはおかしい。
歩く仕種でごまかしてオシッコ我慢を助ける手段も封じられ、小さい子供からおとなまで、男女区別無くオシッコ我慢に
効果的な行為である、誰に習わなくても体が知っている基本的な動作、股間を押さえて尿意をやわらげる行為を
長い間禁じられてきた初音の水門は、もはや決壊寸前だった。

463168夜?:2008/05/01(木) 01:29:55
左右のひざを交互に折り曲げ、左右に体重を移し変えてがんばる初音。
しかし孤立無縁のオシッコの出口は感覚が麻痺しはじめ、積もりに積もった尿意がジンジンと股間全体をしびれさせる。

ここで手をうたないともう絶対にオシッコがもれてしまう、と一瞬の判断がひらめき、
初音は噴き出した汗をハンカチでふくと、そのまま手からすべらせて下に落とし、しゃがみこんで拾った。
かかとをあそこに押し当て、たちまちつもった尿意がほぐれていく快感に酔う。
道路に落ちたハンカチをつまんだまま、立ちあがるのを忘れて、背筋をのばした胴体ごとグラインドさせて
股間をかかとに思いっきりこすりつける初音。

「あァッ…」

おもわず声がもれる。自分の声でわれにかえり、ハンカチをひろうためのほんの一瞬のことなので
気付かれてはいないだろうと目の前の2人の警官の様子をうかがい、安心する。

「結城さん、あなたは急ぎのお仕事の時間があるんでしたね」

最初からいた方の警官が、初音にとももうひとりの警官にともなく言う。
解放してくれそうな気配だ。

「また改めてうがかうことになると思いますが、ご協力ありがとうございました。こちらに連絡先をお願いします」
「ええと、職場でしょうか、私自身でしょうか」
「どちらもお願いします。そうですね、今日のお昼すぎはどちらにおいでですか」

初音は職場の連絡先と、自分の携帯の電話番号をあわただしく書く。

「今日は仕事は……はあぁっ!……あ、すいません、仕事は午前で済むはずですので、
家のほうにも用がありますし帰っていると思います。携帯は電源入れてますので……」
「そうですか、長々とすみませんね。ご協力感謝いたします」

9:30、初音はようやく解放され、今にも出そうなオシッコを抱えたまま車に乗った。

464168夜?:2008/05/01(木) 01:31:55
  「……ありゃあ相っ当我慢してたんだろうなーぁ」

  「座間さんらが来られる前から、そうとう辛いようで、何度もいったりきたり歩き回ってましたよ。
  あいにくこのあたりはトイレどころか建物自体ないですからね。
  材木置き場は水道の奥にアサガオはいくつかあるんですがね、女性にはちょっとねえ。周りに壁もないですしねえ」

  「そりゃ連れていかれても困るだろうなあ。ハハハ」

  「あとはこの先の曲がり角のレストランか、その先はウチの署ですかねえ。
  ああ、署まで行くくらいなら、彼女の職場の方が近いかな。
  このオオタキエクステリアってのは角を曲がって坂上ればすぐのとこですわ」

  「じゃあここから車で5分かからないんだな。間に合っているといいな」

  「はい、署までと言っても自転車じゃ往復10分はかかりますしね、だったら気の毒ですが
  来られるまで我慢してもらおうと。いやあもしおもらしされたらとヒヤヒヤ見てましたよ」

  「まともに県道の渋滞にはまったらサイレン鳴らしておっても身動きとれんからな。
  それで別のルートを取ったせいで手間取ったが、間に合って彼女のためにもなによりだ、ハハハ」

  「アハハハハ」

465168夜?:2008/05/01(木) 01:36:58
9:35

(ああ、オシッコしたい、オシッコしたい、オシッコしたい…)

職場に着いた初音は、エンジンを切る前にしばらく、両手で思う存分に股間を押さえ、
さらに両足をよじりあわせ、上半身を前後ろにゆらして尿意を散らしていた。
警察に足止めを食っていた間に孤立無縁で消耗した括約筋の疲労をほぐすには、ここまで運転してくる間の
左手の押さえだけでは焼け石に水、体勢をたてなおすために、プライベートな車内で思う存分の醜態で
尿意を押さえこんでおかなくてはならない。
もう客もあつまっているであろう中に、前をおさえたままで登場するわけにはいかないからだ。
なんとか押さえていなくてもしばらく平静を保てそうなところまで回復すると、初音はエンジンを切って車を降りた。

初音の勤めるオオタキエクステリアは、ガーデニング用品や家の外装などを扱う店だ。
モデルケースを見てもらったりするために、店舗のまわりにはいくつかの庭がつくられている。
職場が郊外の、採石場などがあるような辺鄙な場所にあるのは、こうした庭用の広い土地の確保ためだ。

今回初音は、ここに集まる客を前に、商品の説明をする予定なのだった。
しかし、もう開始時間を数分遅刻してしまっている。客を遠い所まで招いておいて、いくら事情があったとはいえ
あってはならないことである。

初音は店の建物に入った。店長をはじめ、同僚たちが客の相手をして時間を稼いでいる。
客を連れて外の庭に出たほうが時間つぶしにも宣伝にもなるので、先ほどまではそうしていたと思われるが、
初音が現場を出るときに連絡をいれておいたので、説明がすぐはじめられるようにと、
説明会場になる店内に客を入れておいてくれたのだろう。

(ああ、やっぱり……)

遅刻をした上にムシのいいことを言うのは何だが、どうせならもうすこしの間、客の移動でドタバタしてくれてた方がよかった。
説明会場といっても、オープンな店舗なので会議室のような閉じた場所ではなく、商品のならんだ店内を
少し物を動かしてスペースをつくっただけのものだ。見通しを遮る物は少なく、今初音が入ってきたのも一目瞭然だし、

(はあ……仕方ないのね)

初音の向かいの壁に見える、棚のわきにある通路こそが、初音が何時間も夢にみてきたトイレである。
そのトイレも会場から一目瞭然。呼んだ客を待たせて遅刻してきた者が、どうして真っ先にトイレにかけこむことができよう。

初音は現場を出るときから、うすうす覚悟はしていたが、それでもあわよくば客が移動でばたついていてトイレに行く隙があればなあ、と
一縷の望みを託していたのだった。

「皆様方、たいへんお待たせ致しました。さきほど申し上げましたように事故のため遅れた結城が今まいりました。」

466168夜?:2008/05/01(木) 01:37:16
「たいへんご迷惑をおかけしました」

初音は店長の言葉を引き継いで客たちの前でまず謝り、すぐ用意をしてくると言って奥の部屋に向かった。

トイレは店員も客も共用なのであんな奥まっていない場所にあるが、こちらはスタッフ用の更衣室、準備室だ。
説明紹介の内容は頭に入っているし、必要な道具は同僚がセットしてくれている。
初音は身だしなみをととのえるため鏡をチェックした。どうせ鏡まであるのなら、スタッフオンリーのこのスペースに
トイレもあればオシッコができるのに。
初音は更衣室の隅にあるゴミ箱に目を止めた。

(ああっ、あれにオシッコしてしまえたら、すっきりするのに……)

467168夜?:2008/05/01(木) 01:39:10
さて初音はスラックスのベルトをゆるめにかかった。ゆるめる時に一度逆にしめることになるとき、腹部に圧力がかかり
はりつめた膀胱の固さをいやおうなく実感させられる。急ブレーキでシートベルトで圧迫された時よりさらに尿意は高まっているが、
今回は自分の意志でタイミングをはかって覚悟の上でできるため、小康状態を保つ尿意が荒れ狂うことはない。
続いてボタンをはずし、ファスナーをゆるめる。初音は本当にゴミ箱にオシッコをしてしまうつもりなのだろうか。
これほどまでにたまったオシッコを始めてしまうと、1分やそこらじゃ済まないかもしれない。
すぐに仕度を済ませて紹介を始めることになっているのに、そんな時間ロスが許されるはずもない。
それに同僚や店長が呼びに来たら一大事だ。
もし見つからなかったとしても、こんなに我慢したオシッコはものすごい勢いでまわりに飛び散ってしまう。
黒系のスーツで濡れてもシミは見えにくいが、こんなトイレでもない所でオシッコをしたら
パンプスやスラックス、ブラウスまでオシッコのしぶきを浴びてしまうだろう。

(またしばらく、助けなしで我慢しなきゃならないんだもの……)

鏡に映る初音の表情には悲壮感が漂っている。今オシッコをしてしまうつもりではないのだ。
まだ我慢する。そのための行為だ。
初音はせりだしたおなかを右手でなでながら、左手でショーツをめくる。

(妊娠以外でも、おなかがこんなにかわっちゃうんだ…)

むろん、妊娠ほど大げさな変化ではないが、妊娠は数ヵ月かけてのゆるやかな変化だ。
今の初音のおなかは、ほんの数時間でおなかのラインを変えてしまった急激な変化。
おへその下あたりが、片手で覆える程度にせりあがっているだけだが、お風呂で見なれたいつものおなかとは
たしかに違う。普段は、かなりオシッコを我慢して、大きく膨らまされているはずの膀胱でも、おなかのラインが違って見える
ことは多分ない。少々膨らんだくらいでは中におさまって隠れているはずの膀胱の形が外に現れるなんて、
どれほどのオシッコがたまっているんだろう。

468168夜?:2008/05/01(木) 01:40:56
説明会は昼前まで続く。9:30開始、前半が10:00まで。その後外に出て実物を見てもらい、10:30から11:00までが後半の部。
そのあとは客の要望があれば、質問に答えたり、アドバイスをしたりすることになる。

もう我慢の限界が近い初音だ。今までの経験では、このまえコンビニのトイレでおもらしを免れた時もかなりきつかったし、
婚約時代に夫の家族と食事や観劇に行った時などトイレに行けなくて死にそうな思いをしたことがあるが、それらの記録を塗り変える尿意のつらさ。
初音が最後におもらししたのは中学のときで、限界まで我慢に我慢を重ねた末に我慢しきれなかったおもらしだったが
大人になってふりかえると、当時の自分が我慢できなかった限界より、大人になってからの、おもらしには至ってない我慢の方が
何段階も先の辛さだ。大人になって、より我慢がきくようになったせいで、より大きい苦しさに届いてしまうのだろう。
とは言っても、いくらおとなで我慢できるといっても、11時までなんてどう考えても絶対無理だ。

県道でガソリンスタンドのトイレの文字に惹かれていた頃には、もう一時も尿意が頭から離れないところまできていたのを
度重なる押さえこみで奇跡的にここまでもちこたえているだけだ。もう上がないところまで高まったと思える尿意は
波のように寄せたり返したりして体が適応して我慢に適応するのを待つと、さらなる尿意の高みを与えてくる。
手の施し様がないほど一気に尿意がたかまれば、体が我慢して押さえこむ体勢をとる間もなくおもらしに至るのだろうが、
大人の体のせいか、初音にオシッコ我慢の素質が隠されていたのか、尿意はじわじわとゆっくり高まるので
まだどうにか我慢できてしまっている。

469168夜?:2008/05/01(木) 01:42:57
しかしそれもあとわずかの間だろう。この状態で今から1時間半トイレ禁止ということになれば、もう精神力の方がとぎれてしまう。
初音が今精神力を切らさずにいられるのは、11時より前にオシッコができる確固たる希望をつかんでいるからだ。

前半の説明が済めば、外に出ての具体的な品物の説明は、他の同僚でもできる。
その間、後半の準備のために初音は休憩なのは当初からのスケジュール通り。
つまり初音はあと30分どうにか乗り切れば、無事に待望のオシッコをすることができるわけだ。

ちなみに、他の同僚が説明できないからといって、初音が一人特別すぐれたスタッフというわけではない。
夏休みのこの時期、今回の紹介をこなせるスタッフは他の支店に出払っており、本来はこの店舗では
説明会をするはずではなかったのだが、この時期にこちらでもやってほしいという要望が急に何件か寄せられたため
特別に時間を設け、経験者だが今はパートで勤めている、時間の余裕があった初音に白羽の矢が立ったわけである。

初音は、左手で広げたショーツとおなかの間に、右手を突っ込んで揉んでいた。
車内にいるときから、何度も布越しにこすり、押し付け、オシッコをくいとめるためにもみくちゃにされてきた性器を
冷やした手で直接さわることで、ほてりをしずめ、疲れをとり、引き締めているのである。
何度かちびったのと、度重なるこすりつけで、ショーツの中はベチョベチョと湿り、
その上ヌルヌルしたものまでまじっていた。それらをティッシュで軽くふき、さらにゆっくりと指先を這わせる。
ひととおりのことが済むと、左手で広げていたショーツを上げる。
右手から、ほんのりとしょっぱいおしっこ臭が漂う。

手を洗って、今度はスラックスのファスナーを締める。膀胱が下腹部の肉をせり出させているので
ファスナーが素直に上がらない。初音は手のひらで下腹部をくっと押さえてファスナーを締める。
続いてボタンとベルト。圧力で噴出の予感が走るが、全然大丈夫だ。
思い立って、直接さわってみた効果は絶大だったようだ。これなら30分、孤立無縁でも水門はもちこたえられそうな確かさがある。
ショーツをめくって、陰部が直接外気にさらされ、またショーツの中に戻るという一連の流れが
トイレでの用をすませたあとのような錯覚を生み、気持ちがリフレッシュされたのかもしれない。
理屈ではなく、本能に近い皮膚感覚だ。

470168夜?:2008/05/01(木) 01:44:28
9:40
有意義な、そして今の自分には必要不可欠だった「用意」を2、3分で済ませた初音は、
遠いバックグラウンドには常にじりじりと尿意を感じつつも、さほど気にすることなく品物の紹介を始めていた。
無理に不動を保つとオシッコの出口への疲労がどんどん蓄積するので、
出口が特に悲鳴を上げていないうちから、不自然にならない程度に、つねに左右に歩きながら初音は説明をする。

主に何についての説明かというと、コンクリートのように固まるが、土のように水をしみこませる素材についてだった。
今きている客のほとんどは、すでにこの素材を購入し、庭で使っている人々だ。
そのメリットやデメリット、有効利用法や問題時の対策などを、初音は要領よく話す。
家事などに時間をさくため今はパートで働いているが、昔はこういうものの研究開発の仕事にもついていたので
初音は、知識もある上に説明のスキルも優れている。だからパートの立場でもこのような説明会を
任されたりもするわけである。

471168夜?:2008/05/01(木) 01:48:16
9:55
先ほどから急に、初音の様子がおかしくなり始めた。
説明の声が時々間延びしたり止まったりすることが増え、
左右に歩きながら話すのは説明を始めた頃から同じだが、最初はやわらかにゆっくりな一歩だったのが
今は早歩きで、方向転換も、次の一歩を待ち切れないかのように気ぜわしい。

(どうしようどうしようどうしよう…オシッコでそうオシッコでそうオシッコもれちゃう…)

それはそうだろう。初音の膀胱につめこまれたオシッコは、わずかたりとも減ったわけではないのである。
時々ちびって数滴分くらいは減っているかもしれないが、そんなものは焼け石に水。なんの救いにもならない。
むしろちびって一度オシッコの通過を許してしまった水門は、次なるオシッコの噴出の誘惑に耐えるのに
数倍の耐久力を要求する。救いどころか、破滅への確実な一歩でしかない。

説明を始めて10分がすぎる頃から雲行きがあやしくなった初音のオシッコの出口は
開始15分には数度にわたってちびり、その頻度は初音の必死な歩調にもかかわらず、さらに増えていきそうだ。
それに、夏は汗で出ていくとは言っても、人間は血液が循環し腎臓に送られている限り、つねに微量ずつだが
オシッコは製造されつづけているのである。

昨夜睡眠不足だった初音は、今朝のこの説明会のために、コーヒーを多めに飲んでいた。
したがってコーヒーの影響がいまだに残って、1分1秒ごとにオシッコがつくられるペースは通常時よりも
多めなのだ。その時は、8:30にはこの職場に着いているつもりだったから、朝のコーヒーが少々腎臓に利いても
まずはぱっちりと目をさますことが優先であり、だから多めに飲んだ。

コーヒーを飲みすぎるとトイレが近くなることは了解の上で、それでも職場について1回、説明会前に1回と
2回はオシッコのチャンスがあると当然のごとくに考えていた。
まさかあれから一度もトイレにいけず、その全てのオシッコを膀胱にためこんで我慢しつづける破目になろうとは。

(ああどうしようもうだめもうでちゃう…)

初音は壁の時計に目をやる。
スケジュール上ではあとわずかで前半の説明は終わりの時刻だ。残りを後半の説明の時間に回して切り上げ、
さっさとトイレに駆けこみたい。

(あと30秒でトイレ、あと29でトイレ、あと28でトイレ、ああでも…)

でも、このあとの外に出ての商品説明のためには、どうしても今言っておいた方がいいことがまだ残っている。

時間がくれば同僚たちにバトンタッチして、トイレに駆け込んでもかまわない。もう客の中にも初音がトイレに
行きたくてたまらないことを気付いている人もいるだろうから、もらすことを思えば駆けこんで笑われてるのは何でもない。
恥かしいが、このありさまがこの先お客さんとのコミュニケーションのタネになると思えばプラスとさえ言える。
トイレかけこみなら笑い話だが、おもらしでは場のつくろいようがない。
だから、駆け込みでもおもらしだけは絶対回避するために、時間がきたらバトンタッチするべきなのに、
初音のプロ意識は中断を否定する。

それに先のことを考えるなら、どうせこれさえすませれば安心してトイレでオシッコができる。
説明をケチって、せっかくのトイレタイムを客やスタッフの質問で釘付けにされることを思えば、
せいぜい何分かオーバーしても、きっちり説明を済ませておいたほうが結果的にはいい。

472168夜?:2008/05/01(木) 01:51:17
10:00

(だけど…オ…オシッコもうもれるもれるもれるーっっ!!)

追加の説明をするぞ、と決意を固めたのとは裏腹に、初音の水門はもう待ってくれない。
何も言わず、トイレにではなく、表の方の品物が並んでいる方に駆け込む。こちらの様子は説明会場からは見えない。

「結城さん、何か要るんですか?」

こちらで店番していた同僚が聞く。説明に必要な物は会場の方に全て用意してもらってある。

「あ、ええっと、じゃあ古賀さん、その3番の土をとってくれない?」

会場から逃げたことをどうごまかすか、そしてもう一つの問題をどう果たすかを大急ぎで頭を回転させて、
初音は言った。古賀が土の詰まった袋をとろうとかがみこむ。
そのスキに初音は、今の危機を救う絶好の形状をもったアイテム、バルコニーの手すりのデザイン見本のかどに股間をぐりぐり押し付け、
決壊寸前のオシッコの出口を応急手当した。

「じゃあ、これでいいですか?」
「ありがとう」

古賀が振りかえる前に手すりから離れ、平静を装う初音。

(うっ、またまずいかも)

土を古賀から受け取る。3kgだ。きゃしゃな女の子の古賀でも運べるのだから、3kgなんてたいしたおもさはでない。
でも、おもらし寸前まできたのを、たった数秒の股間押し付けだけで応急手当しただけの、まだ我慢の天秤が
ゆれているままの初音にとっては、3kgという重さを支えるために瞬間的にこめる力が命取りだ。
両手で抱きかかえた土を右手だけで支え、袋にかくれた左手で股間を押さえながら、初音は説明会場に戻った。

473168夜?:2008/05/01(木) 01:54:15
10:05
無事に説明を終え、今度は外で実物を見てくださいという旨をつたえ、これでやっと初音は仕事を果たした。

(やっとトイレに行けるーっ!あと少しのガマンよ!)

本当はなくてもよかった土の説明まですることになったが、この土は、おもらし回避のためにむこうに逃げたことの言い訳、
むこうの古賀の目をそらして手すりを使用する手段、隠れた左手で股間を押さえるための人目よけの盾という
3つの役目の他にもまだ利用価値があった。
会場に残っていると、今日早めに来てお客個人個人への挨拶ができなかったせいで、お客が個人的に挨拶しにきてくれる可能性がある。
そこでつかまってしまったら次から次へと離れられず、いつまでたってもトイレにいけなくなってしまう。
そこで、客が外に流れていくまで、この土の袋を戻すためということで、むこうの方に逃げるのである。
同僚の何人かは、初音に何が起こってるかはっきり気付いていたようだ。

(結城さん、私たちで早めにお客様出しますから、早く行ってください)
(ごめんなさい、ちょっとコーヒー飲みすぎちゃって。来てすぐトイレ行けなかったから、途中からホントにもれそうだったわ)

気を許した相手で、事情もバレてるとなると、無理して隠すこともない。
とはいっても、同性とはいえ他人の前で股間を押さえるのははばかられるので、しきりにびんぼうゆすりしながら会場がすくのを待つ。

474168夜?:2008/05/01(木) 01:55:03
10:10

(トイレ!トイレ!トイレ!トイレ!)

会場がすいてくると、初音はまっしぐらにトイレめざしてダッシュ。
どれほど長い間、このトイレを待ち焦がれ続けて来たことだろう。

短い通路の手前には男子トイレのドア、奥まったところに女子トイレのドア。
初音はためらわず女子トイレをあける。中には誰もいない。よかった。
人目がなくなったところで、両手で股間を押さえてじたばたと足踏みして尿意をしのぎ、
右手で個室をノック。返事がかえってくる。
もう一つの個室。こちらも使用中。

(ああ、もう、あと少し、あと少し)

個室2個だけのせまい女子トイレをグルグル回る初音。もう他にトイレを妨げる者はなく
オシッコのセーフティロック解除状態だ。膀胱がびくびくと震え、
今までのおもらしの危機とは違う、水門だけでなく堤防全体を押し流してしまうような
立ち向かうよりどころも見つからない本格的な尿意の予感が高まる。

(ああっ、お願い、早く出て!この波がきたらもう絶対我慢できない!)

475168夜?:2008/05/01(木) 02:01:07
それでもまだ無慈悲な2つの個室は憐れな苦行者にゴールを与えてくれない。

(もうだめっ!もう出るううっ!)

流し台の前でカツカツと激しく足踏み。個室の占拠者たちは客、それもほとんどがやや年配のはずで、
年下の、しかも店のスタッフに何度もノックで急かされたらいい感情は持たないだろう。
初音は今度は両手を前と後ろから股間に当ててピョンピョンととびはねる。
それでもまだ個室はあかない。

(こうなったらもう最後の手段!)

初音は男子トイレに駆け込むことに決めた。
右手でガッシリ股間をにぎりしめたまま女子トイレを出る。出会いがしらに老婦人が入ってきて
初音はとっさに股間の手をはなす。老婦人とすれちがって女子トイレを出ようとしたその時、
よりによって今ごろトイレを流す音が。

(そ、そんなぁぁぁ!!)

あと少し待っていたらトイレを使えたのに。老婦人に順番をとられてしまった。

でも、もうそんなことはどうでもいい。初音は男子トイレを使うことを決心している。
お客の中に男性は4,5人、店長を含めても男性はあまりいない。それにもし彼らがトイレを使ったとしても、
男性は女性と比べればトイレに時間はかからないはずで、今男子トイレに人がいる可能性は低い。
万が一オシッコしている人がいて出くわしてしまっても、訳を言って個室を使おう。
だから女子トイレの順番が老婦人にとられても、もう関係ない。

476168夜?:2008/05/01(木) 02:01:17
老婦人が入って行く個室の中に見えた便器についつい目が引かれるのを振り切って、初音は女子トイレを出た。
だいたいどんな所でもそうだが、男女別の公衆トイレが通路の手前と奥にわかれている時は、
男子トイレの方が手前にあることが多い。初音は、より人目につきやすい男子トイレにはいるところを
誰かに見られないかと外をきょろきょろ見まわした。それがよくなかった。

「あら、結城さんもお手洗いだったのね」

迷わずさっさと男子トイレにはいっていればよかった。
さっきまで個室を占拠してい婦人だ。初音が便器に見とれているわずかな間に、女子トイレを出ようとしていたすがたをこの婦人には見られていたはずだ。
となると、今から女子トイレに戻るのも変だし、まして男子トイレに入るわけになんかいかない。
さっき女子トイレから出たのは、なかなか開かないのでいったん出ただけです、と言い訳しても、
それは個室からなかなか出てこなかったこの婦人へのあてつけがましくなってしまうし、
一度出たトイレに婦人に話しかけられたあとで方針変更して戻るのは、婦人を故意に避けているように思われるかも
しれず、今朝ちゃんと個別に挨拶できていなかったこととあわせると非常にまずい。

とにかく初音はまず婦人に挨拶をして、婦人が会場の席に座ったのをいいことに自分もその横に座った。
じっと立っていたらもうおもらしを防げそうになかったのだ。
脚を組み、上に乗せた脚の方のおしりの下にできるイスとのすきまに横から手を入れて指先で押す。
脚どうしをぞうきんをしぼるようにぎゅーっとねじりあわせ、力をこめて我慢、我慢。

477168夜?:2008/05/01(木) 02:03:15
10:20
初音は外に出て、先ほどの的井夫人を案内して、店舗の外の広い庭を歩いていた。
逃げ腰の不自然な歩き方で、ぎこちなく足をひょこ、ひょこと出す。時々手すりにもたれかかって
立ち止まることもある。

「大変そうねぇ、大丈夫?」

的井夫人は心底心配そうというより、ちょっとエッチな含みのある笑顔で初音を見る。
結局、店舗内でそわそわしながら話す初音にトイレに行く時間も与えず案内を頼んだくせに、
オシッコ我慢がまともに歩けない段階まできている初音の様子を、そんな目でみるとは、じつに意地悪だ。
しかし、実は的井夫人に悪意があるわけではない。



(ねえねえ利根さん、ほら、あれって、結城さんまだトイレ行ってないの?あたし交替してあげようかな)

少し離れたところから初音の痛々しい歩き方を見たスタッフが、そばで夫婦で木目のデザインを相談している客に
きこえないよう、別の手のあいたスタッフを手招きして耳元でささやいた。

(あ、笠間さん聞いてないですか、私さっき結城さんが話してるの聞いちゃったんですけど……)
「ええっ、そうなの?」

ふと声をあげてしまい、ふりかえった夫婦になんでもないとごまかすスタッフの顔は、心なしか
ちょっと赤らんでいる。初音を見る目線も、心配そうなものからにやにやしたものに変わる。

(でも、どっちにしても大変ですよね、お手洗いなら済めば終わりですけど…)
(へぇぇ〜、そうだったの。災難ねぇ結城さん)

478168夜?:2008/05/01(木) 02:05:29
「ごめんなさいね、無理に歩かせちゃって」

的井夫人は、立ち止まって顔をしかめる初音を気遣って言った。

(ああっ、しょ、正直にオシッコしたいと言えば良かった……)

もじもじしたりあそこを押さえたりしているのが目に付きすぎて、大丈夫かと咎められた時に
なにか言い訳しなければいけなくなった初音は、
一緒にトイレから出て来た夫人に、オシッコを我慢できないからこんなありさまなのだと言っても
信じてもらえないと思い、とっさに苦肉の策の言い訳をしてしまった。

「まぁ〜〜ぁ!」

夫人は大声を上げて、たのみもしないのに大きな声で復唱した。

「すりむいちゃったのォ!?それでお話のときにもそわそわしてたのね
へぇ〜そんなところを、大変ねェ」

それは店内に残っていた数人のスタッフや客にはすっかり聞こえてしまい、
全員が初音の落ちつかない様子の原因を、的井夫人の言葉から読みとって尾ひれが付き

――交通事故の急ブレーキのせいで、クリトリスをすりむいてしまった――

というふうに了解してしまったのだ。

前半の説明が終わった時、初音を気遣って客を早く出すと言ってくれた龍ヶ崎や利根たちも
それを聞いて顔を見合わせる

(たしかに、そんなところをすりむいてじっとしてられない、なんて言えないですよねー)
(なるほど、オシッコと違ってトイレに行ってもそわそわの原因はなくならないもんね)

479168夜?:2008/05/01(木) 02:12:09
1/3くらい終了

質より量の 量というのは
時間や水量的なものではなく文の量です
1日近く我慢したり何リットルも我慢したりするわけではなく
そのうち盛大にやっちゃいますが、回想がはさまります

480名無しさんのおもらし:2008/05/01(木) 18:59:49
いろんな人の意見あるとは思うけど、個人的には長いの大好き。
続けて期待。

481168夜?:2008/05/01(木) 23:37:38
初音は、広い庭の一角で止まり、今日の説明の主要商品である例の土の地面を使った造園の例を説明する。

「固まってますからぬかるみにはなりませんが、下には土と同様に自然に水が届きます、木の根にも」

水遣りに有効なのはスプリンクラーだと説明したし、店側としてはこの地面向けの新しいタイプの
スプリンクラーの宣伝勧誘が大きな目的なので、紹介しないわけにはいかない。

(ああ、もう、私が撒きたいのに!)

盛大に水を噴き出し始めたスプリンクラーを眺めて、狂おしい羨望にかられる初音。
スプリンクラーの操作パネルの前にしゃがみこんで、かかとでオシッコの出口をふさげるのが救いだが
うらやましいほどの勢いで力強く放たれる水流は、今の初音には目の毒、耳の毒だ。

(私のオシッコもこれくらい飛びそう…)

目の前のスプリンクラーの水流音は大きすぎて現実味がないが、広いサンプルの庭の何ヶ所かから聞こえてくる
遠くのスプリンクラーからの水流音が、ちょうどオシッコを思わせるシャアアア、ジャアアアという音になって
流れてくる。刺激された膀胱がきゅんきゅんと疼き、初音の尿意をかきたてる。

(でも、こんなところでオシッコするなんてダメよ)

それは、今にもここでオシッコを始めてしまいたいという、尿意の攻勢に負けそうになる自分の心を戒める思い
だけではない。初音は、庭でオシッコをすることには日頃から反感を持っている。

482168夜?:2008/05/01(木) 23:38:28
小さい頃は外で遊ぶのが好きで、よく男の子に混じって外でオシッコをしたものだし、
大学に入ってからは、山岳部の友人に誘われて何度か登山した時にも、野外でのオシッコに抵抗はなかった。

そんな初音がなぜ庭のオシッコに反感をもつかというと、もちろんガーデニング関係の仕事についている
からでもあるが、もっと言えば、夫が自宅の庭にオシッコをしたことがあるからだ。

ちょっとした庭つきのマイホームは、初音がこの仕事に変わってから、庭の装いが充実していった。
庭のおかげで、近所の年の離れた年配の夫婦などとも親しい付き合いができ、
それは初音の仕事の成果でもあるのだが、そんな庭に夫がしたオシッコは、自分の仕事を軽視、冒涜しているようにも思えた。
土壌の質がかわるとか植物が枯れるとかの、実際的な理由と、子供が真似したら困るという教育的な理由で
夫をとがめたけれど、本当は、自分の仕事そのものにオシッコをかけられたように思えたという、精神的な問題が大きい。

483168夜?:2008/05/01(木) 23:39:12
  小さい頃は外で遊ぶのが好きで、よく男の子に混じって外でオシッコをしたものだし、
  大学に入ってからは、山岳部の友人に誘われて何度か登山した時にも、野外でのオシッコに抵抗はなかった。

  そんな初音がなぜ庭のオシッコに反感をもつかというと、もちろんガーデニング関係の仕事についている
  からでもあるが、もっと言えば、夫が自宅の庭にオシッコをしたことがあるからだ。

  ちょっとした庭つきのマイホームは、初音がこの仕事に変わってから、庭の装いが充実していった。
  庭のおかげで、近所の年の離れた年配の夫婦などとも親しい付き合いができ、
  それは初音の仕事の成果でもあるのだが、そんな庭に夫がしたオシッコは、自分の仕事を軽視、冒涜しているようにも思えた。
  土壌の質がかわるとか植物が枯れるとかの、実際的な理由と、子供が真似したら困るという教育的な理由で
  夫をとがめたけれど、本当は、自分の仕事そのものにオシッコをかけられたように思えたという、精神的な問題が大きい。

484168夜?:2008/05/01(木) 23:40:51
  かといって、別に夫が初音の仕事を認めていないわけではない。
  頑張った部分はきっちり評価してくれるし、家事のために今の仕事に変わる前から
  初音が職につくことには理解があったし、家事の分担もしてくれている。
  世間の夫のなかではわりと理解のある方だろう。
  でも、時々、初音の思いを軽んじられているように思えるような、感覚のずれを感じることがある。
  夫婦とは言え元々は育った環境も違う他人なわけで、仕方のないことなのかもしれないが、
  庭でのオシッコはその一例だ。

(ああ、はあ、オシッコ…我慢しなきゃ)

日頃くすぶっている反感に助けられるかたちで、
ちょうど女子トイレでオシッコできる寸前まで来たときに起きた崩壊感の反対で、
庭でオシッコをする行為は絶対ゆるせないという思いが、初音の体のほうに作用したのか
スプリンクラーの水流の眺めや水音を見ているにもかかわらず、尿意が落ちついて来た。
落ちついたといっても絶え間なく初音の下半身をじりじり責めたて続けていることにはかわりないが
体の方でふさぎとめる用意が整って、落ちつきが持てる状態ということだ。

485168夜?:2008/05/01(木) 23:41:55
  夫は普段から好んで庭にオシッコをするわけではない。

  帰ってきてすぐにトイレに行きたかったのに、子供が使用中だった時くらいのことで、
  その日、トイレが使用中でぼやいていたくせに、子供がトイレから出て来たあとトイレに入る様子はなく
  その後もトイレに行かずに食事の席についていたので、夜中にふと聞いてみたらあっさり白状した。
  翌朝庭を見てみると、夫のオシッコのニオイが残っていた。

  トイレが使える時にまでわざわざ外でする人ではないし、ちょっと酒が入ったりして帰宅時間が
  遅い時、もう真っ暗で人目につかない時にしかしていないので、明るいときにまではしないようだが、
  人目がなければ、トイレの順番を待つより庭でしてしまえ、という発想に抵抗はないらしい。

  元々少女時代に外でのオシッコに抵抗がなかった初音だから、共感できる部分もないわけではないが、
  家の庭でするというのは、初音の仕事のこと抜きにしてもちょっと違うと思う。
  それに、夫は人目をちゃんと気にしているからいいとして、子供が真似て明るい時にでも
  庭にオシッコをするようなことがあれば、外からだって庭の様子は見えるから、近所に恥かしい。

486168夜?:2008/05/01(木) 23:42:52
10:25
初音は的井夫人への実地説明を終え、店舗に戻る。夫人はもう少し庭を見ているそうなので
もうじき後半の話が始まることだけ言っておいて、夫人と別れた。

そう、あと少しで後半の説明紹介の時間だ。どんなことがあってもここでトイレに行っておかないと
30分の説明なんて無理だ。
初音はデリケートな膀胱が許す限りの早足で店舗に戻った。客やスタッフの客の半分ほどは店内に戻って来ている。
初音はちょっと会釈し、照れくさげな表情をうかべてそそくさとトイレに向かう。

(えっ、ウソ!!)

女性客の方が多いのだから、当然かもしれない。女子トイレの入口の外にも2,3人の婦人が並んでいる。
初音は時計を見た。予定の10時半まであと2分。本来なら初音はスタンバイしていないといけない頃合だ。
どう考えても2分では順番は回って来ない。
初音は泣きそうな目でトイレの通路から会場を見返した。
まだ的井夫人をはじめ、戻って来ていない客がちらほらいる。前半の説明がすこしずれこんだせいで
外で見てもらう時間もすこし伸びたと都合良く解釈すれば、もう少し時間の余裕はある。

「はぁぁぁぁ、ふぅぅぅぅぅ、はぁぁぁぁ」

逃げ腰で、かたく目をつむって天をあおぐ初音。前に並んでいる婦人たちや、すぐ向こうの会場の
人々にも見えてしまうのだが、控えめにだが股間へのタッチをしてしまい、それが度重なる。

487168夜?:2008/05/01(木) 23:46:22
10:30

「まだ戻ってらっしゃらない方もいらっしゃいます。」

前半の部のあと来たときよりは、女子トイレの回転はかなりマシだ。あれから4人が女子トイレから
出てきて、初音も女子トイレ内にたどりついた。
トイレに並んでいる初音のことを気遣ってか、スタッフが開始時間をずらすことを告げてくれているのが聞こえた。

やはり、女子トイレ内というのは魔の空間だ。目の前にはもう個室があり、今したくてたまらない最大の緊急事項である
オシッコを、あとわずか数十cm先の空間が解放させてくれるということを、体が無意識のうちに知悉してしまっている。
体がオシッコを出すべく勝手に我慢解除体勢をととのえていくのを、頭でまだだと反復し、理性がどんなに
言い聞かせても止めることができない。

(ああっ、ダメ、ダメ!出ちゃう!)

トイレ内にはもうひとり婦人がいるが、もう気にしている余裕はない。両手で股間を押さえてみるが、逆効果だ。
激しく動き回って尿意をまぎらわせでもしないと、オシッコの出口はギブアップしてしまいそう。両手で押さえたまま、
激しく足踏みする初音。

「ねえちょっと、あなた大丈夫!?」

初音の豹変にびっくりした婦人が声をかけるが、また堤防ごと洪水に流されてしまいそうなあの感覚だ。返事する余裕はない。

「ごめんなさいッ」

婦人の気遣いを無視することに対し、どうにか詫びのことばを残して、初音は女子トイレを出た。

といっても、会場に人が集まっている今、男子トイレに入るわけにもいかない。
ただ、じっとしていられず、激しく動き回らないとおもらしが止められなさそうだったので、
成算もなくただ動いているにすぎない。女子トイレから出て、男子トイレに入れないとすればもう
通路を出た先の会場しかない。そこで会場の人々を見る。このまま話を始めるなんて絶対ありえない。
逃げ場を失って、初音はスタッフ用の準備室・更衣室に逃げた。

会場にひそひそ声が交わされる。
女子トイレから駆け出してきた初音の様子は異常だ。
入る前に並んでいた様子には落ち着きが無く、トイレを我慢しているように見えたが
いったん女子トイレに入って出て来たということは、用を足して我慢から解放されているのが普通だ。
それなのに、取り乱した様子で、会場も無視して走っていくなんて。
とはいっても、おもらしをしたようでもない。黒系のパンツスーツで、もしおもらしをしていても
見分けはつきにくいが、オシッコをもらしていれば初音が通ったあとに水たまりが残るはずだ。
だが、不審に思った人々が水たまりのことまで考える前に、人々は何があったのかを納得していた。

(あのコねえ、大事なところをすりむいちゃったみたいよ、今朝)
(手当てしていてシミちゃったんじゃない?)

一部に広がっていた、初音が敏感な部分をすりむいたせいで落ちつきがないという『事実』は
今の機会に知らなかった人にまで行きわたり、初音の行動をおかしさは説明がついてしまっていた。

488168夜?:2008/05/01(木) 23:47:50
10:35
初音は机の角にあそこを押し付けてオシッコが出るのを食い止めていた。

(ああっ、うっ……つらい……オシッコがひかない……)

尿意を解消するには、オシッコをしてしまうしかない。オシッコを膀胱から出さないままでは
尿意がひかなくて当然だ。限界と思える尿意の責め苦はまだまだ上限を更新していき
初音の集中力精神力をけずっていっている。でも、激しく荒れ狂う尿意でも、バランスを保ち
我慢の体勢を崩すことさえなければ、どんなに強い尿意でも、まだこらえることはできる。
あきらめない限り。慢性的に増して行く尿意をこらえるのは精神力だが、
不意をついて決壊がはじまるのを防ぐのは、タイミングや呼吸の問題だ。
初音は鋼鉄の精神力で、まだ我慢をあきらめていない。あきらめたらスーツずぶぬれの姿を
客にさらすことになるのだから。

もれそうになるたびに何度も何度も乱暴に押さえ続けてきて、初音の陰部はかなり熱を持ってきていた。
ウソから出たまことで、摩擦のせいでデリケートな皮膚が炎症を起こし始めているのかもしれない。
なんとか我慢の体勢をたてなおしたものの、このままではもたない。

初音は前半の説明の前にやったように、直接あそこを押さえてオシッコの出口の疲労を回復しようとした。
ベルトをゆるめ、ボタンをはずし、ファスナーをゆるめる。
シュウー、と手でゆるめなくてもファスナーがひろがっていく。

下腹部のせり出しが大きくなっていた。おへその下、直径10cmくらいの円形にぷっくり盛りあがっている。
続いてショーツを少しめくるが、片手だけあそこをさわるのでは物足りないと考えなおし、
スラックスをまず膝までさげ、ショーツもそこまで下ろし、両手を陰部に伸ばす。
その後の度重なるちびりで、ショーツはおもらししたのと変わらないくらい濡れていて、
こもった汗とオシッコがむれたニオイがあたりに漂う。
左右のももの内側にもなん筋が、ショーツが吸収しきれなかったオシッコが伝ったあとが残っていて、
外気にさらされるとピリピリかゆい。

初音はオシッコを意識してしまうような流水音を立てないよう気をつけながら流し台の蛇口をひねり、
手を洗い、ハンドタオルを濡らして絞る。そしてオシッコびたしになった疲れ切った股間をそっとふく。

489168夜?:2008/05/01(木) 23:48:45
「ねえ、向こうにもお手洗いあるの?」

初音が準備室に消えてからすぐ、女子トイレの中にいた婦人が出てきてスタッフに訊ねる。
初音が別のトイレに行くのなら、自分も待つよりそっちを使いたいということだ。

「いえ、こちらはただのスタッフルームでして、お手洗いはありません」

普通に考えれば、スタッフ専用トイレがあるのなら、初音はわざわざ人の並んでいる女子トイレで
順番を待ったりしないだろう。

「でも、さっきの方、もうギリギリの様子で出てったけど…まさかお外で!?」
「いえ、ちょっとわけがありまして。それにあちらから外への出口はございません」

中をみせようかというのを断わって、婦人は人が出て来た女子トイレに戻った。
婦人の対応をした笠間は準備室に初音の様子をたしかめに行った。

490168夜?:2008/05/01(木) 23:50:12
コンコンッ――

ノックの音にびくっとし、初音の出口からオシッコがひとすじ噴き出した。
それはむきだしの下半身の前にあてられたグラスの底を直撃し、あまりの勢いではねかえって
左右のふとももにパラパラと散った。

初音はとうとうオシッコ我慢にたまりかねて、少しだけでもオシッコをしてしまう誘惑に負けてしまったのだ。
むきだしの下半身が誘惑を後押しする。
とはいってもバケツやゴミ箱に思う存分にしたのでは、あちこちにとびちるオシッコの水流でスーツや
ブラウスまで汚してしまいそうだし、後始末もおおごとだ。
でも、尿道口の前にぴったりと器をあてれば、周囲への飛び散りは防げる。
そこで部屋中に目を走らせて、小さなグラスを見つけた。本当は花瓶かなにかがあるだろうと
おもっていたのだがあいにく無く、グラスは定食屋であるような、ちっぽけなやつだが
それだけでもオシッコが出せれば生まれ変わったほど楽になるだろうと初音は思った。

「いやああああーっ」

オシッコのしぶきがついたグラスはとっさに流し台に転がしたが、
下半身をむきだしにして流し台の鏡の前に立っている姿は笠間に見られてしまった。
トイレのない準備室で下半身を剥き出しにしていたら、我慢できなくなったオシッコを
ここでしてしまおうとしていたことは言い訳の余地も無くバレバレだ。

「ああ、違う、違うのっ」

濡らしたハンドタオルを陰部に押し当てて、続いて噴出しようとするオシッコを食いとめながら
初音は取り乱して言った。

「うっ」

もうひとすじ、オシッコが噴出してしまうが、当てたタオルのおかげて隠し通せた。
本格的にオシッコを出しはじめていなかったせいで、それでどうにか止めるとができた。
初音はグラス一杯でいったん止めるつもりでいたが、出始めたオシッコが、まして膀胱がそこまでふくれあがるほど
我慢し続けたオシッコが、強い水流で出始めたのをせき止めてしまうのは不可能だ。

「見ちゃってごめんね、気にしなくていいから」

笠間は初音の醜態をとがめない。逆にあやまってくる。

「ヒリヒリする?このあとの説明会いけそう?」

どういうわけか、的井夫人にした言い訳が、その時店内にいなかったはずの笠間にまでつたわっているようだ。

「うん大丈夫、すぐ行けるから」

初音はオシッコをしようとしていたことがバレてないことに安心して、即座に返事をした。

491168夜?:2008/05/01(木) 23:50:54
10:40

大急ぎではあるが、ズボンを下ろして、来た時よりも丹念に「用意」をすませられた初音は、
完璧に押さえこんだ波一つない体勢で後半の説明につくことができた。が、その心境は悲観的だ。

(今度オシッコ我慢のバランスが崩れたら、私のあそこはもうもたないわ…)

初音のオシッコの出口は、長時間の我慢で疲労しきっている。今とりもどしている安定が
はたしてどれだけ続くだろう。

492168夜?:2008/05/01(木) 23:51:32
10:45

(ちょっと…なにこれ…そんな…)

初音にとって予想外の脅威が襲ってきた。

冷房だ。

日が高くなった外の庭を回ってきた客たちを気遣ってのことだろう。
それに、オシッコ我慢のせいで初音の顔や首筋には汗が光っている。
汗をかくくらい冷房が効いていないと思われているのかもしれない。ひんやりした冷気が膀胱にこたえる。

493168夜?:2008/05/01(木) 23:52:41
10:50

(ああっ、まだなの!?まだ1分たってない…)

冷房のせいで尿意の段階がまた一段と高まった初音は、まだ我慢のバランスが保っているものの
存在をひときわ主張する膀胱がつらい。時計が気になって仕方ないが、説明をしながらチラチラ目をやっても
針は全然すすんでいない。足を踏み替えながら気をまぎらわせ、説明に集中する。先は長い。

(今朝早く家を出てさえいれば、こんな思いをすることはなかったのにっ!)

初音はうらめしそうにトイレのある通路に目を走らせ、また時計を見る。針はいっこうに進まない。

  初音は今朝、どうあっても早く出社して、あのトイレを使っておきたかった。
  それは、朝、眠気覚ましに飲みすぎたコーヒーのことももちろんあるが、
  もっと切実な理由があった。

  初音は今朝、朝のトイレをすませて来ることができなかったのだ。

  いくらコーヒーを多めに飲んだからといって、トイレを済ませて家を出たのなら
  8時すぎに家を出た初音が8時半にもう渋滞の車内で尿意に悶えているということはない。
  実は、昨日の午後から、家のトイレが故障しているのだ。

  夕方5時ごろ、隣家の夫人と生垣越しにおしゃべりしながら庭の手入れをし、
  ついでに隣家の庭の世話も手伝ってあげる話になり、その前に初音はいったんトイレを済ませるために
  家に入った。故障に気付いたのはその時だ。最後にトイレに行ったのが昼過ぎだった初音は
  庭の手入れのついでにそのまま隣家に行くのはまずいかな、と思うくらいの尿意があったので
  オシッコをすませておくことにしたのだが、ドアを開けるとゴボッゴボッといやな音をたてて
  便器に汚水が逆流していたのだ。

494168夜?:2008/05/01(木) 23:54:46
「ですから、特にこの土の場合は特に排水管に土砂が流れこまないように気をつけなくてはならないのです」

初音の口調にひときわ熱がこもる。今の初音のオシッコ我慢の苦しみは、トイレが詰まってしまったせい。
そしてその原因は、トイレにつながる下水の配管が、庭の排水からの土砂で詰まってしまったせいなのだ。

  この土を使っているとこういうことが起こるから、未然に防ぐために対策をしておくべきだと分かってはいたのだが、
  初音の家の庭の場合には、構造上本質的な解決となる工事はむずかしく、水撒きの時などに気をつけるくらいの
  消極的な対策しかとれない。庭の排水管との合流が近く影響が出るのはトイレと外の水道の排水くらいで
  風呂や洗濯機、台所などにはさいわいなことに影響が出なかったのだが、特殊な土が詰まってしまっているので
  ゴムの吸盤などを使って自力で詰まりを直すのは無理だ。今までにも2回ほどそういうことがあり、
  お金がかかる大きな工事をして、本質的な解決をしようと夫に相談したのだが、たかが庭のことでそんな大金を
  使うことは許してくれない。他には影響が出ないし、そうたびたび起ることでもないし、修理を頼めばすぐに
  安く解決することもわかっているから、夫が工事に反対なのはわかる。

(でも…そのせいで…オシッコ…オシッコ!)

もっと進んでくれていていいはずの時計の針は、怠けているのかと思えるほど少ししか進んでいない。

「ですが特別な排水溝を設置されている方は問題ありません。これは以前のタイプのものを利用されている方でも」

今日集まった客の多くは、裕福で庭も広く、元々詰まりの心配がいらない庭や、とっくに特別の排水溝を備え付けている家、
庭が広く、対策工事が難しくない家がほとんどだ。
また、前もって不具合を体験している初音のおかげで、この土を使った造園のさいに、あらかじめ問題がおこるのを
減らせるようアドバイスすることができたためでもある。

初音をさいなむ尿意の責め苦が、自宅のトイレの詰まりによるもので、そのような詰まりの経験のおかげで客によりよい
サービスを提供することになっているのだから、現在進行形で、もれそうなオシッコより優先で説明をしていることとあわせて、
初音は二重に自分のトイレを犠牲にしてまで客のために尽くしているといえる。

495168夜?:2008/05/01(木) 23:57:12
自宅のトイレが使えないからこそ、一刻も早く出社して店のトイレに行きたかったわけである。
ただし、初音はその時から今までずっとオシッコを我慢し続けているわけではない。

  昨日の昼過ぎにトイレに行ったっきりとなると、22時間にもなってしまう。ほとんど丸一日だ。
  そんな状態では、夜まともに寝る事もできないだろう。初音は今朝たしかに寝不足ではあったが、
  それは昼からたまったオシッコをずーっと我慢し続けた苦痛のせいではない。
  初音はそれから3度、ちゃんとトイレに行ってオシッコもすませている。

  まずは、トイレが使えないと分かってすぐ。
  隣家の夫婦とは庭を通したつきあいから、かなり親しい交流がある。たった3人の核家族である
  初音の一家は、子供が独立して2人きりで暮らしている隣家の夫婦にとっては、子供夫婦と孫のように
  思えるのだろう。普段一緒に出かけたりするほどベッタリではないが、海外の息子から珍しいものが届いた
  などと言っては、時々食事に招いてくれたりすることもある。
  そんな付き合いなので、初音は包み隠さずトイレが詰まったことを話し、さっそくトイレを貸してもらった。

「そんな時には遠慮なさらず連絡していただければ、我々がうかがいますので」

  言いながら初音は頭の中で、連絡を受けて客の庭を訪問した自分と、昨日の隣家の庭を重ねた幻想の中にいた。
  連絡をもらって客の庭を訪れた初音はオシッコで膀胱がいっぱいの今の初音だ。
  客が初音を出迎え、庭を先導する。その客の顔はいつのまにか隣家の夫人の顔に変わっていて、
  オシッコがもれそうな初音はトイレを貸してくれるよう申し出る。そこは隣の家で、玄関を開けて靴を脱ぎ、
  いきなり広い応接間になっているその横にあるトイレのドアをあけ、豪華な鏡台のある広くぜいたくな個室で
  黒い特徴ある便器にショーツをさげて腰をおろす。

(あぁ…オシッコいいなぁ…オシッコしたい…したい…したい…)

生々しく隣家のトイレのみならず、その時のオシッコまで思い出し、尿意が荒れ始める。
ただならぬ我慢をしている分、解放感は何倍にも増幅されて再生される。膀胱がビクビクッと波打つ。

(あッ…いけない!ダメ!ダメよっ)

内股で背筋を伸ばし、棒のように硬直する初音。体は動けないが、全身をガタガタとこまかい震えがはしる。
ちょうど説明の区切りがつき、黙っていてもおかしくはないところだが
目をつむって歯を食いしばる初音の姿はちょっと異様だ。

496168夜?:2008/05/02(金) 00:00:36
緊急の波をどうにかこうにかしのいだ初音は、尿意を振り払うべく、いっそう説明に集中する。
ひんやりと肌から責めたてる冷房で、膀胱がジンジンしびれ、仕種にいっそう落ちつきがなくなってくる。
右に、左に、ダンスのステップを踏む要領で、動きながら説明を続ける初音。
攻撃的な冷房に晒され続けているにもかかわらず、汗はあいかわらずじっとりと初音の額や首筋に光っている。

説明をしながら、頭の中の初音の時間は、昨日の続きを追体験している。
いったん大きな波をのりきった初音は、隣家のトイレでオシッコをすませすっきりした初音だ。
そう感じるだけでも、少しは体がごまかされてしまうのか、わずかに楽にはなる。
隣家の庭の世話が済み、一区切りついた気持ちで、しばらく見ていなかった時計に目をやる。
11:00。
時刻のほうも説明終了の刻限だ。しかし、かなり長い時間が経ったつもりなのに、
昨日初音が隣家の庭を見ていたくらいの時間はとっくに過ぎたつもりなのに、最後に時計を見てから5分もすすんでいないとは。

ここで予定時刻を理由に切り上げてもいいのかもしれないが、今は説明がものすごく中途半端なところだ。
出社してきた時には、どんなに遅くても1時間前にはオシッコをすませていられるつもりでいたし、
まさか説明終了まで我慢することになるとは、そして現実的に自分が我慢できようとは想像もしていなかったが
限にこうして初音はオシッコではちきれそうな膀胱をかかえたまま、もらすことなく耐え続けている。
さすがに何度も何度もちびりかけ、もらしてしまう危機も数えきれないほどあったが、まだもらしてはいないし
我慢をあきらめてもいない。

(ホント、もうすこし早く家を出てるだけで違ったのにっ!…ああーっ、オシッコしたいっっ)

  5分か10分早く出るだけでも、渋滞の度合いはましだったはずだし、仮に同じくらいノロノロだったとしても
  ほんの少しだけでも時間がずれてさえいれば、あの悪夢のような交通事故に巻き込まれずにすんでいたはずなのだ。
  あの長すぎる足止めさえなければ、そこのトイレでオシッコをする時間は十分にあったはずなのに。

  朝、道路事情のことは抜きにしても、早くトイレを使いたいという欲求からも、初音は少しでも早く出勤したかった。
  多くの人がそうであるように、初音も朝起きたら、睡眠中にたまったオシッコをすませるところから一日がはじまる。
  毎日の習慣である、朝一番のオシッコ、朝一番の解放感は今日に限りおあずけなのだ。

  前もってわかってはいても、毎日の習慣というものはそう簡単にかわるものではない。
  当然与えられるべき解放感を黙殺された初音の体は、膀胱をきゅんきゅんと収縮させて責務不履行の初音に
  トイレをせっついた。初音だってトイレに行きたいのはやまやまなのだが、使えないトイレしかないので
  泣く泣く我慢しようと自分に言い聞かせているのに、初音の体は初音の気持ちなど知らず、しつこくトイレをねだる。
  そんな中で、いつもの習慣である朝のトイレ、出かける前にオシッコがしたかったときには済ませておくはずの
  出掛けのトイレ、これらを禁じられた、不安と焦燥の初音は、それでも仕事のために寝不足の頭をすっきりさせるべく
  利尿という、現状の初音にとって最もありがたくない副作用を身をもって知っているコーヒーを飲まなければならなかった。
  それが出勤前運転前に眠気で頭がすっきりしない時の初音の習慣であり、
  朝のオシッコという個人の事情のための習慣が裏切られても、
  眠気覚ましのコーヒーという対社会的な事情のための習慣は果たさなければならなかった。
  朝のオシッコを禁じられた上で、利尿作用の強いコーヒーといういじわるな境遇。
  そんな境遇から少しでも早く脱出するためにも、初音はとにかく早く出勤したかった。

  ところが、それをさせてもらえなかったのである。

(なんで私が…今日くらいいいじゃない…!オシッコできるかどうかがかかってたのに!)

  その原因は、夫にあった。

497168夜?:2008/05/02(金) 00:04:30
  (うぅ…こんなにオシッコしたい!そんな…どうしよう)

  初音は6時すぎに尿意のせいで目がさめ、いつもどおりの習慣でトイレに向かった。
  ねぼけた頭が朝のトイレが使えないことを思い出して、想定外の尿意に焦る初音。
  説明会までに余裕をもって、渋滞も避けるため、元々8時半には店に着けるように出発するつもりだった初音は
  朝のトイレが使えないと思い出してからは、さらに早く出社しようと考えた。8時にはもう店は誰かが来て
  あいているはずだった。

  だが、夫に朝食を作らなければならない。自分の分だけだったらコンビニで買ってすませてもいいのだが。
  家事の分担は、初音が転職するまえの、バリバリ働いていた頃からの夫婦間のルールだ。
  共働きなのに女に家事を押しつけるような一方的な夫ではなく、そういう面では公平だし理解はある。
  しかし、だからこそ分担のルールにはうるさい。理由もなくいきなり朝食を作るのを勘弁してくれるはずがない。
  どうせ作らされることになるから、言っても口論になって互いがいやな思いをするだけ無駄だ。
  病気の時など、ちゃんとした理由があれば許してくれるし、むしろ夫がすすんで替わってくれるくらいだが、
  今回は無理だ。理由はないわけではないが、早くオシッコがしたいから、ではちょっと通用しそうにない。
  じっと立っている事もできない、初音の失禁寸前の悶絶姿でも目の当たりにすればまた話は違っただろうけれど
  その時の初音は、大人ならそのくらいは我慢しながら仕事をすることもありえる、我慢すべき尿意の段階だった。
  早くオシッコがしたいからなんて、大の大人が役目を断わる理由として口にするのは初音自身ありえないと思うし、
  そんな理由で夫が見とめてくれるとも思えなかったので、あえて主張しなかった。

  むろん、現在店で説明中の、絶体絶命なところまで追い詰められた初音なら話は別だ。
  そんな切羽詰った状態なら、尿意でもうじっとしていることもできない初音を見て、理由を聞くまでもなく
  分かってくれるだろうし、初音の方でも車で30分以上の道のりの店のトイレまでなんて悠長なことは言ってないで
  なりふりかまわずもっと近くのトイレを、いや、こんな状態だったらさっさと風呂の床にでもしてしまっているだろう。

(そうだ……シャワーでも浴びて、ついでにオシッコもしちゃえば良かったわ……)

  庭でのオシッコは憎んでいるものの、元々外でのオシッコには抵抗が少ない初音だが
  それでもプールやシャワーなどの時にオシッコをしようと思ったことはなかった。
  外でのオシッコといっても、初音にとってそれはオシッコをしていいと判断を下し、納得した上でパンツを下ろして行う
  トイレでするオシッコとほとんど同じ、まっとうな用足しという感覚である。
  プールなど、すべきでない場所で、見えないのをいいことにオシッコをしてしまうというのは普段の初音なら考えないことだ。

しかし今は普通ならとっくにおもらししてしまっているほどの尿意だ。
先ほどコップにオシッコを出そうとしたことといい、もう初音のオシッコの常識は、あまりの尿意で捻じ曲げられつつある。
朝はかなりオシッコをしたかったとはいっても、まだ通常の初音だったので、シャワーにまぎれてオシッコなどとは
思いつきもしなかった。

498168夜?:2008/05/02(金) 00:09:19
  のんびり新聞を読みながら朝食をとる夫を苛立ちを殺して待つ初音。普段は食器を洗うのも朝食作りとセットで
  初音の分担だ。出勤時間が早いのは夫だし、初音の転職後は家事の時間が十分とれる初音の家事分担が増えるのは
  当然だった。そしてその上、この日は客の要望が多くて数日前に急遽設定された説明会であり、本来初音は
  仕事は休みのはずだったのだ。夫は今日初音が仕事に行かなくてはいけないことはしっかり理解してくれているのに、
  こういうところで融通がきかないのが、初音の夫なのだ。

  寝起きの予想外の尿意に加え、朝食のとき飲んだコーヒーがさっそくききはじめるのを実感しながら、
  初音の苛立ちはつのっていく。夫がのんびりするほどオシッコできる時間があとになるし、その上渋滞の
  可能性も高まって行くし、仕事の準備のための時間も減る。することのない初音は、落ちつかない頭で
  説明の内容を反芻し、リハーサルしていた。

  それにしても初音は尿意でジリジリし、食卓の下では足をそわそわと揺らしているのに、
  夫はのんきに新聞をゆっくり目で追っている。せめて夫が初音と同じ尿意を共有していてくれたら
  苛立ちも減るのだが、夫は卑怯にも朝の尿意から自分一人だけ解放されているのだ。

  夫は夜の間も庭で何度か用をたしていたようだったが、さすがに朝の光の中では、近所の目があるため
  庭でオシッコをするわけにはいかない。
  夫は、夫の分担であるゴミ出しのときに、ついでに集積所のすぐそばにある公園の公衆トイレで
  すっかり用をすませてきたというのだ。

  (自分だけずるい…!トイレに行くつもりなら誘ってくれたっていいのに!)

  ちょっと考えれば、同じ境遇の初音が朝のオシッコをすませることができないで
  困っていることくらい気付きそうなものなのに、人の気もしらないで平気でそんな話をする。

  でも、夫の解決策を聞かされても、初音にはちょっと無理だ。あの公園には不審者がいるかもしれない。
  もう明るい朝とは言っても女性一人で行くのは無用心だ。
  ゴミ捨て場や公園は家からはちょっとした距離なので、ゴミ出し役の夫はそれなりの家事をしてくれているわけで、
  特に雨の日などは感謝しているが、今日ばっかりはうらやましい。くやしい。

499168夜?:2008/05/02(金) 00:10:30
  それだけではなかった。

  「ええっ!?だって今日は仕事があるって言ったでしょ!」
  「何言ってるんだ、まだまだ時間はあるだろ」
  「夏休みに入ると混むのよ、道が」

  どうも気になる響きが聞こえる気がするので、いやな予感がしていたが、初音が朝食を作っている間に夫が洗濯機を回していたのだ。
  これも、初音の料理中に夫が洗濯物をセットし、仕事がある日も出勤時間の遅い初音が終わった洗濯物を干すといういつも通りの分担だ。
  洗濯が終わるまで待って、さらに干していたらさらなる時間のロスだ。

  「じゃああなたも手伝ってよ」

  ついカッとなって言ってしまうが、それが無理なのは初音にはわかっている。洗濯が終わる頃には
  夫は家を出ていないと、いつもの電車に間に合わない。
  初音だって早く出たいのをこれだけ待たされているのだから、1本くらい電車を遅らせて干すのを手伝ってもらいたい
  くらいだが、そのためには洗濯が終わらなければならない。
  この洗濯が終わるまで待っていると、夫は遅刻してしまう。何本か電車を遅らせてもらっても、洗濯機が止まるのを
  待つだけしかできず、その時間は洗濯物に関して手伝ってもらうべき仕事はないのである。

  夫は初音にさらなる家事を残して、家を出発した。

  (ひどいわ!早くトイレに行きたいのに!)

500168夜?:2008/05/02(金) 00:11:53
――ビィィィィィィィ! ビィィィィィィィ! ビィィィィィィィ!――

初音の予定を狂わせ、こんなとんでもないオシッコ我慢に追い込んだ夫への憤りに燃えることで
気持ちが集中し、尿意を気にする分量が減ったせいか、ジンジンと下腹部から脳天まで響く尿意はあいかわらずで
初音のステップもやむことはなかったが、さほど尿意に翻弄されることもなく、
膀胱のコンディションからは考えられないくらいのスムーズさでいっそう熱のこもった説明を続けていた初音だったが…

「ひうッ! ああアァ…ン…っ!」

予想外の死角・冷房よりももっと唐突な伏兵が、パンパンにはりつめ長時間苛酷な我慢を耐え続けている
初音の憐れな膀胱をダイレクトに襲った!

――ビィィィィィィィ! ビィィィィィィィ! ビィィィィィィィ!――

携帯電話だ。スーツのポケットに入った携帯電話は、ふくらみきった初音の膀胱に右ななめ前から
接する場所に位置していた。
マナーモードのバイブレーションが、初音自身に膀胱の輪郭を自覚させてくれる。

(はふわぁぁ…うふくぅぅっ……)

後半の説明前に、スラックスとショーツを下ろしブラウスをめくって、むきだしの下腹部を見たときの印象より
いっそう成長している。敏感な膀胱壁を、かゆくなるほどの激しい振動が断続して走る。
くっきり形をとった尿意の形が、なんとおへそと同じ高さくらいまで達している。おなかの奥に
しまいこまれた膀胱の左右の端までも意識できる。骨盤の骨の厚さを差し引けば、初音の下腹部の空間全てを
埋め尽くしているほどの幅だ。裏は皮膚や骨に遮られていない、一番やわらかい方向だろう。
普段意識もしたことのない内臓の事情が、目で見るようにありありとうかぶ。
膀胱の裏側はやわらかいほかの内臓との押し合い状態になるせいか、一番伸ばされやすい方向なのだろう。
初音は知らないが、実際に膀胱の疾患などによらない物理的衝撃による膀胱破裂は、弱いこちら側が一番多いのだ。
奥の方がひどく伸ばされているのか、ピリピリした痛みが伴う。その痛みは普段オシッコを我慢したときに
膀胱が意識される下腹部前方でなく、腰の裏側に近い、半分より後ろだ。バイブレーションが
オシッコの存在感がそこまで広がっていることを伝えてくる。これでは腸や子宮はどうなっているのだろう。
そして、この数時間、初音が意識を集めて、過酷で不利な戦いを続けてきたオシッコの出口、膀胱の下方は
ふくらんで球状にもりあがっている下腹部の下側から出口にかけて、敏感な膀胱の中でもひときわ敏感に
尿意を発信している。オシッコの重みがズッシリと、下側の膀胱壁にかかっているためだろう。

501168夜?:2008/05/02(金) 00:15:02
■  初音の意識が下を見下ろす。初音が見下ろす宇宙空間の真ん中を、巨大な太陽が占めている。
■  もえさかる炎は尿意だ。その下方には天使の輪のような白い輪っかの存在が、太陽に隠れて見えないながらも
■  初音には意識できる。太陽との間にわずかにすきまを残して、下側に位置する輪っか。
■  初音がイメージした自分の骨盤の、下側の隙間だ。陰部はさまざまな肉でぴったりと覆われているように見えるが
■  中の骨格は、子供が通過したこともある大きな空洞がぽっかりと下に口をあけているのだ。
■  上から見下ろす初音の意識からは見えないが、もえさかる太陽の下部は、ちょうどひっくりかえしたタマネギのように
■  とがっていて、輪っかの口から下に顔をのぞかせている。そのタマネギの先っちょめがけて、
■  はかりしれない大きさの太陽の重力が、下へ下へと押し寄せるのだ。

(くぅぅぅっ!ダメ!あぁっ!)

■  もえさかる黄色い太陽は、沸騰した黄色い滝に姿を変え、ドドドドドと音を立てて落ちていく。
■  オシッコが出る、噴き出すという感覚ではなく、絶対の摂理である重力が、引き寄せる感覚。
■  フリーフォールの、支えを失ったおそろしい浮揚感でもある。
■  意志に関係なく、オシッコが下に落ちてしまいそうになるところを、
■  初音の理性がなりふりかまわぬ努力で抵抗する。
■  天使の輪っかの中央あたりに、急に桃色の2つの三日月のようなものが出現し、
■  三日月はみるみる膨張して、左右から逆たまねぎ太陽の先っちょを左右から押しつぶす。
■  たまねぎの先端は、押しつぶしに反発して脈打ち、先端からばばっと白い彗星を吐き出す。
■  2つの三日月もまた脈打ち、いっそう強くふくれあがって、たまねぎの先端を挟む。が、三日月の存在は
■  すうっ……と薄れて透明になり、もっと多くの彗星がもっと遠くまで吐き出される。
■  今度は彗星は一度きりではなく、立て続けに第二波、第三波を放った。途中透明になって消えた三日月が
■  また徐々に虚空に出現し、たまねぎの左右にぴったりくっつくが、収縮をくりかえすたまねぎの先端を
■  締めつけて止める力はないようだ。
■  太陽自体に脈動が走り、逆たまねぎの先端がいっそう大きく収縮、今までにないほどの彗星を噴き出すかに
■  思えたその瞬間、今度はたまねぎの先端の周辺、輪っかの下方の何もない黒い宇宙空間がゼリーのように実体を持ち、
■  その黒ゼリーが下から輪っかの中にぎゅうぎゅうと押しこまれる。逆たまねぎの先は、次々に押しこまれて
■  圧縮された黒い空間に押しやられて、みじめに折れ曲がり、今にも噴き出すはずの彗星はそれっきりになった。

502168夜?:2008/05/02(金) 00:16:14
(うっ、ううっ…くうううっ……)

気がつくと、そこは宇宙空間ではなく、初音の目の前にはパイプ椅子に座った何十人かの人々がいた。

(ハッ!ここは!いけない!)

その周りには園芸用品などが並び、ここはオオタキエクステリアの店舗内だ。

(今は商品についての説明中で…)

さらに、やっと自身の様子に意識がむく。

(えええっ!ああっ、うそぉっ!!)

そこには、左右の手を重ねて股間を力いっぱいに押し上げ、さらにその左右を内股によじれた脚ががっちりしめつけている
初音のオシッコ我慢の姿であった。

うずく尿道口は、たった今数度にわたってほとばしったオシッコの熱湯にひたされ、無残に濡れたショーツに
おさまりきらなかった雫は、腿をつたってひざのあたりをずり落ちているのがくすぐったく感じられる。
初音をこんな状況に追いやった振動は、気がつくととっくに止まっていた。

503168夜?:2008/05/02(金) 00:21:25
戻ってきた意識が認識した壁の時計は11:05。
初音はまだどうにか、おもらしをせずにいた。

だが、もう十分だ。もうとりかえしがつかないが、これだけの客の前で醜態を演じてしまったからには
ついでにすぐそばの女子トイレに駆けこむことくらい、もうどうってことはない。

「大丈夫ですか!?」

スタッフの龍ヶ崎や利根が来た。初音を守るように左右に寄り添う。

「え、ええ、どうにか平気…でも、もうがまん…でき…ない」

若い子に弱音を吐くのは恥かしいが、もうそれどころじゃない恥を全員のまえでかいている。
右手だけ股間から離して利根の肩にすがる。
さらに店長が心配そうに近寄ってくる。

「ゆ、結城くん、きみ、トイレか!?」

初音が苦しげに、こっくりとうなづく。

「違いますよっ、店長!」

龍ヶ崎が店長に目配せしてささやき声で言う。違わないのに。下手に動くとオシッコがもれそうだから
トイレまで今すぐ支えて行ってほしいのに。

「えーみなさん、おしずまり下さい」

会場の横の方から声がする。様子を見ていた、初音と同年代の笠間が、ざわめきの大きくなった会場に向かって言った。

「ご心配おかけして申し訳ありません。実は、今お話をさせていただいている結城なのですが、
今朝交通事故に遭っておりまして。その際、その、申し上げにくいところに怪我をしてしまった次第であります。」

場を和ませるようにすこしおどけた声をする。

「さいわい骨折などの大きな怪我ではなかったので、こうしてお話させて頂いておりますが、その、手当てが
きちんとできておらす、まだ痛みがあるのです。ご了承下さい。ゴメン結城さん、言っちゃって」

最後に初音に向かって手をあわせた。

店長は初耳だったようで、目をまるくして初音を上から下までしげしげと見、あいまいな笑いをうかべた。
客の方はというと、ほとんどは初音が大事な部分をすりむいたという「事実」を知っており、
驚きの声よりはうなづきの方が多くを占めていた。客の大半が女性が大半のせいか、
「そうよねえ、大変だわねぇ」「男の人には分からないわよぉ」
などと、いったん公になってしまうと、おおっぴらに意見をのべる人もいる。

説明会といっても、見ず知らずの他人の関係ではない。
高い買い物になるので、見積もりや工事で何度も家を訪ねたり、店にきてもらったりと
なじみのある人たちである。初音の恥かしい怪我も、笑い話にできるくらいの親しさがある。
だからこそ笠間も、同僚の恥をさらすことになる「事実」を、いい方に転ぶとわかった上でばらしたのだ。

おばさんトークで盛りあがりかけた会場を笠間がうまくとりなしながら鎮め、
こうしてとうとう、初音は最後まで説明を続けさせられることになってしまった。

504168夜?:2008/05/02(金) 00:24:25
痴態を詫び、改めて説明を続ける初音の足元はおちつかない。もうこれでトイレに行けると思っていただけに
また尿意のたががはずれそうだ。

「そのままに、いっ、しておくと、ヒビが、く、入ることも、ふっ、あります」

説明に喘ぎが混じり、心はわずか数mの距離にあるトイレに向かっていて、気が気ではない。
チラチラと目線がトイレに向く。股間からいったん離した手も、ちょくちょく股間に戻ってはまた離れる繰り返し。
そんな姿を初音以外の全員は、すりむいたあそこが痛くて早く手当てしたいのだと見ている。
初音は、話すべき内容があと少しなのを心のはげみにして、最後の我慢を戦った。

長い説明を聞きやすくするためにするために、初音はあらかじめ説明する項目数を示してから話していた。
大きく分けて5項目のうち、初音が盛大に前押さえをして固まってしまったのは最後の5つめ、
それもその中の小項目3つのうち1つがすみかけていたところということもあって、
笠間は初音を最後まで話させることにしたのであるが、
小項目が2つ残っていることがはっきりしている上、今までの説明の仕方では、途中をはしょったこともないので
最後だけすっとばして誤魔化すわけにもいかない。せっかくこれほどのオシッコに耐えてまで話すのなら
最後まできっちり済ませたい。初音はしゃべりのスムーズさを失いながらも、あと少し、あと少しと
自分をはげましながら、とうとう自分の仕事を果たしきった。

息も絶え絶えに終わりの挨拶をすると、思いがけない盛大な拍手が会場をとどろかせた。

「それではご意見、ご質問のある方は〜」

これは本来、商品の細かい説明ができる初音がすべきことだったのだが、初音に早く手当てを受けさせるためにと
店長や笠間たちスタッフが役割を替わってくれたのだ。
初音が説明を続ける間、初音の左右に立って見守っていた利根と龍ヶ崎が、左右から初音をかかえて
足元がぎこちない初音を導いた。

505168夜?:2008/05/02(金) 00:26:23
(そっちじゃない!トイレっ!トイレなのよぉっ!!)

初音は心の中で絶叫した。会場の左の方に行けば。トイレのある通路が口をあけているが
同じ方にスタッフの準備室もある。2人はトイレの方まで行ってくれず、準備室の方に曲がる。
両側から過保護に支えられて、猛烈な尿意をかかえた身では逆らいきれない。
利根が初音を座らせ、龍ヶ崎は奥から救急箱を持ってくる。

「ね、ねえ利根さん、私トイレも行きたいの!先にトイレ行かせてちょうだい!」

本当はトイレ「も」などではない。初音にとってはトイレ「だけ」が目当てで、
すりむいていないクリトリスの手当てなどする必要はないのである。

「えー、でも先に薬塗っておかないと、メッチャ染みますよー?
ここの救急箱にもあの軟膏があったはずでしたから、塗ってしまえば、トイレしても全然大丈夫ですから」

やけに詳しいなと思ってきいていると、彼女は実際にすりむいたことがあるとのこと。
経験者の利根は、めったにないであろうこんな怪我経験を初音と共有したと思いこんでいたく共感したらしい。
そんな利根が経験に照らし合わせてティテールをリアルに描写したせいで、
普通ならどう見ても店長がさっきまで思っていたようにオシッコを我慢している姿でしかないのに
利根に伝え聞いた笠間たちまですっかり初音の異変をすりむき傷のせいにしてしまっていた。

「あっ、気にしないでください、私がやりますよー」

救急箱を持ってきた龍ヶ崎が、軟膏のチューブを箱から取り出したのだが、受け取ろうとして手を伸ばした初音に
チューブをよこさない。

「結城さんは下脱いでてください」

龍ヶ崎は看護をかじったことのある子だ。初音がオシッコを出そうとしたコップを転がしたままになっている
流し台で、グラス出しっぱなしにしてるの誰?とか言いながら、彼女が持ってきてここにおいてある薬用の液体石鹸で
消毒のためか手首のあたりまで丹念に手を洗っている。

「本当にいいから。私一人で大丈夫」

初音はスラックスを脱がない。中はちびったオシッコでビチョビチョなのだ。今回はショーツが吸収しきれなかった
オシッコがまわりにあふれて、ほとんどおもらししているのとかわらない。

「あ、あっ、ああっ!」

また尿意の波が高まり、あそこを押さえる。

「結城さん、痛むんでしょう。先に手当てしないと傷が下着とこすれてもっとひどくなりますよ」
「違うの、そうじゃなくって、本当に、トイレいきたいの」

説明会の義務を終えて、やっとオシッコができるはずなのに、2人の好意に邪魔されてさらなるおあずけ。
でも、このままでは確実にもらしてしまう。

「2人とも、ありがとう。トイレ済んだら自分でするから、もういいわ。本当にたすかった」

初音は2人に例を言って、準備室を出た。

506168夜?:2008/05/02(金) 00:27:45
「おっとっと、別に聞き耳立てていたわけじゃないんだ、誤解しないでくれ」

ドアの外には店長がいた。

(ああもうっ、トイレ!トイレ!トイレぇぇっ!早く行かせてぇぇぇっ!)

体をねじって足踏みする初音。

「て、店長っ、も、申し訳ありません、さっ、先にお手洗いに行かせてくださいっ」
「わ、わかったっっ、済んだらすぐわしのところへ来てくれ」
「は、はいっっ」

店長は大あせりの初音の剣幕に押されて、あたふたしながら答えた。その短い返事を
待つ間にも初音の足踏みは加速する。店長から解放されると、すぐ向こうにあるトイレへの通路へ駆け込む。

(えええっ、もう、そんな、ひどい!)

説明会が済み、まだスタッフに質問している客、おしゃべりしている客、店内の品物を見ている客などが店内に
残っているが、長い説明会を終え、トイレに向かった客が一番多い。数十人の客の大半が女性なのである。
途中の、外での見学のフリータイムにトイレを済ませた客もいるだろうけれど、やはり終了時が一番のトイレタイムだ。
特にオオタキエクステリアは郊外にあるため、帰りはトイレを借りる場所もろくにない道を車で帰ることになる。
急を要していなくても、女性なら特に先のことを考えてトイレに寄っておくのが当然だろう。

通路を埋め尽すように、女子トイレの外にも7、8人の女性が順番待ちしている。
並んで、順番が回ってくるまで持ちこたえるのは絶対無理だ。通路から会場をふりかえり、時計を見る。11:10.

(お願いっっ!誰か私にオシッコさせてええっっ!!)

507168夜?:2008/05/02(金) 00:29:54
しばらく、通路の壁に手をつき、片手をそっとおなかに当てて、何も考えないように、
ゆれる尿意の波を荒立てないようにと意識しながらじっと立つ。

永遠と思えるほど待って、やっと女子トイレから一人出てくる。
あとその何倍待てばいいのかとおもうと、気が遠くなりそうになる。

初音は目の前の男子トイレのドアを見た。今まで待った間に、人が来てもいないし、出てもいない。
今男子トイレは誰もいないに違いない。男性陣は数人しかいないので、もしトイレに用があっても
もうとっくに済ませているだろうし、ひょっとしたら近くまで女性陣があふれ返っているので
遠慮しているのかもしれない。どっちにしても、今男子トイレを使う男性はいないと考えて間違いない。
初音は誰にも使われずむなしく安置されている便器を思った。

(そうよ、私がオシッコする場所よ!)

初音はすっかり男子トイレ内の個室を自分専用のトイレだという考えにはまった。

(だって私が掃除したこともあるんだから、いいじゃない!)

女性スタッフが当番制で、男子トイレまで掃除している。男子トイレの個室の便器だって
使ったことこそないものの、こうやって思い浮かべることができるくらい何度も見なれた、おなじみの便器なのだ。
初音は個室の間取りから、何度か交換したトイレットペーパーの位置、便器にすわった自分の姿まで
ありありと想像して、救われたような気分になった。

だが、大きな問題がある。そのリアリティに満ちた妄想を現実にかえるには、
男子トイレのドアをあけて、中にはいらなければならない。
男性がいればそんなことはとてもできないが、今は妨げとなる男性も中にいないはずだ。
絶好のチャンス。あとは実行に移すだけ、なのだが…

スタッフともあろう者が、客が男女別のトイレを守って順番を待っているのに、
一人だけ区別を無視して、しかも順番待ちしている客より先にトイレに行くことが許されるだろうか。
答えはNOだ。

(でも、今までどれだけオシッコ我慢してきたと思うの!お願いだから今すぐオシッコさせて!!)

初音が男子トイレを使える希望を勝手に燃やして、勝手に打ち消している時間は
初音の主観とは大違いでほんのわずかな時間でしかなかったが、それでも女子トイレからは
もう一人、人が減った。
でもこの調子であと5人以上も待つ余裕はない。それだけは確実だ。

初音は思い余って、また準備室に戻った。
トイレの順番を守っている何人もの客の前で男子トイレに先にかけこむくらいなら、
もっと親しい関係の同僚に、弱みをすべてさらけ出して準備室内でオシッコをさせてもらう方がましだ。
このまま素直に順番を待っていたら、確実におもらしして、どうせオシッコで当たりを汚してしまう。
そうなるくらいなら、多少とびちってしまっても、ゴミ箱かバケツにでもオシッコをさせてもらおう。

508168夜?:2008/05/02(金) 00:30:47
通路から、準備室に駆けもどる初音を見て、店長が近寄ってきた。

「結城くん、さっきの話だが……」

オシッコをすませてからということだったのに、まだオシッコは初音の膀胱にそっくり残ったままだ。
最後の希望である準備室でいよいよ最後の手段に出るつもりなのに、また邪魔が入る。
さっき話も聞かずにトイレに行く無礼を働いたばっかりなのに、もう一度繰り返すのは許されない。
それに、まだトイレが済んでないとか、だから実は準備室でオシッコするつもりだという言い訳は
もってのほかだ。
かといって初音の尿意はさっきよりマシになったわけではない。むしろいっそうきつくなっている。

「実は今日来てくれたお得意さんのご夫妻なんだけどね…」

今度は足踏みも押し殺しつつ店長の話を聞くが、おもらしを回避するためには
両手の助けがなければ無理だ。それを見て店長がまたあわてる。

「ああ結城くん、そっちの方は手当てがまだなんだってね。さっき出て来た利根くんたちが
向こうに行きながらそういってたよ。大事な用があるから早く先に済ませてきなさい」

ということは中には2人はもういない。
弱みをさらけ出して、準備室でオシッコをすることを許してもらう必要もない。
このままおもらしして床をオシッコまみれにするより何倍もマシだ。
初音は今度こそ本当にオシッコをすることができるという喜びに顔をかがやかせて
準備室にとびこんだ。

509168夜?:2008/05/02(金) 00:32:54
テーブルの下に、さっきまでなかったと思われる、花が何本か入ったバケツがある。
誰かスタッフが持ち込んだのだろうか。

ゴミ箱もあるが、中にゴミのはいったままのゴミ箱にするより
口も広く、中の花をどかすのも容易なバケツの方がオシッコに向いているし、すぐ使える。
初音は中の花をテーブルの上に置き、バケツを前に置いてベルトをゆるめた。

ぎゅうぎゅうに張ったおなかがベルトにくいこんでいる。
続いてスラックスを下ろし、ショーツを下ろし、ブラウスの前をめくる。

携帯電話の振動で感じたときのイメージどおりの、おどろくほどのふくらみがそこにある。
そのおなかの皮膚の下にたたえられた地獄のオシッコを、やっとこのバケツが受けとめてくれる!

初音は椅子の前で腰を浮かせ、その下にバケツをあてがうように手で持って、
待ち焦がれてきたオシッコを、とうとう解放すべく力をぬいた。

510168夜?:2008/05/02(金) 00:36:46
カタンッ…

「きゃあああ!!」

奥の方で物音がし、初音は悲鳴をあげてバケツを落とした。オシッコがひとすじバケツにほとばしったが、
おどろいたショックと警戒心でオシッコの出口がきゅっと締まり、またすぐ決壊するかもしれない
放出段階にさしかかった出口に待ったをかけながら、物音の正体を待った。

「なんだ結城さん、ごめんなさい驚かせて」

笠間だった。利根と龍ヶ崎が出て行ったときいてすっかり安心しきっていたが
よく考えたらこの準備室は、男である店長はともかく、女性スタッフなら誰でも自由に出入りできるのだ。

「あ、ひょっとして、手当てまだしてなかったの?」

笠間が聞く。そういえば龍ヶ崎が出してくれた救急箱がない。

「そこに救急箱がおきっぱなしになってたから、もう手当て済ませちゃったのかと思ってたのよ」

それで奥に救急箱をしまっていたのだろう。相手が親しい笠間とわかれば安心だ。

「笠間さん、あの、私……」
「結城さんじゃないとすると、誰が出しっぱなしにしてたのかしら。あ、ごめんなさい、何かしら」
「あ、その救急箱だったら、私のためにさっき龍ヶ崎さんたちが出しててくれたの。でも私先にトイレに行きたかったから…」

笠間は物の片付けには小うるさい。自分のためにあとで他のスタッフが怒られたらかわいそうなので
まず弁明しておかないと。そしてトイレが混んでて使えなかったこととここでオシッコすることも。

「そう、でも一人が置きっぱなしにしてると、他の人もいいと思って際限なくなっちゃうのよね。
そういえば流し台のグラス、説明会の途中で鏡の前で手当てしてた時、あなた使ってなかった?」
「あっ、ごめんなさい、それも私。それどころじゃなくって、片付けるヒマなくって…」

むきだしになった下半身に、便器がわりのバケツ。もうオシッコの準備はととのいきっているのに
オシッコの免罪符を手に入れるための一言をなかなか言わせてもらえない。膀胱が波打ち、
目をかたくつむってこらえる初音。

「そうね、あれは仕方ないわ。でも、まさかグラスを当てたりしてないでしょうね、冷やすためとかで」

冗談っぽく、笠間はそう言った。冗談っぽくは言っているが、
そんなとんでもないこと、現実にする人はいるはずがないというような口調だ。
冷やすためにグラスの外側を性器に当てることでもとんでもないと思っているような笠間に、
実は中にオシッコをしようとしていた、実際少しオシッコをしてしまったとでも知られようものなら
どんな反応をするだろう。不特定のみんなが使う、口に入れる飲み物をくむためのグラスに、
オシッコ!
変質者だと思われて、二度とまともに口をきいてもらえないかもしれない。
逆の立場で、誰かが自分も使うかもしれないグラスの一つにオシッコしていたと考えると、初音もやはりとんでもないと思う。

グラスにオシッコをしようとしていたと思われないためには、今と同様に控え室で下半身を剥き出しにしているのが
オシッコのためだと思わせるわけにいかない。
準備室、私、下半身剥き出しという特殊な条件が今日の後半の説明の前と後という短時間のあいだに連続してしまっている。
擦り傷の手当てという強烈なカモフラージュがあるおかげで今は気付かれていないが、
今の下半身剥き出しがオシッコのためだと分かれば、同時に前の下半身剥き出しもオシッコ未遂だったと
ただちにバレてしまう。
初音は最後の手段のはずだった準備室での放尿はおろか、我慢しきれなくなってオシッコをもらしてしまうことすら禁じられ、
しかも傷の手当てのふりをすませるまで準備室を逃げるわけにもいかなくなってしまた。

511168夜?:2008/05/02(金) 00:39:19
「手伝おうか?」

笠間が近寄ってくるので、背をむけて隠す。見られるのを恥かしがっての行為に見えるが、
本当はオシッコでびしょぬれのショーツを見られたり、ニオイが届いたりすれば、グラスとオシッコが
繋がってしまう可能性があるからだ。

「ごめんなさい、見ないから落ちついて手当てしてね」

黙って背を向けた初音に詫びる笠間。奥に引っ込んでくれたが、どうせなら部屋を出てくれればオシッコができるのに。
初音はすさまじい尿意の悶えを全身で押し殺しながら、軟膏を塗る指で周囲の疲れ切った筋肉を慎重にもみほぐす。
こっちでオシッコができないとなれば、一刻も早くトイレに戻る以外とるべき道はない。
さっき、たまりかねて準備室に逃げてはきたものの、行列の人数は着実に減っていた。
初音がここでこうしている間にさらに人数がさばけて、もう女子トイレは空いているかもしれない。
一刻も早くトイレに行きたいのだが、初音は今、傷の手当てをしていることになっている。
下半身を丸出しにたのもそのためだと思われている。
手当てに必要であろう時間もかけず、すぐに着なおして立ち去るのは不自然だ。

初音は無為な時間を浪費していることを嘆きつつ、脱脂綿やガーゼで陰部やショーツに染みたオシッコを拭きとり、
じりじりしながら不自然でないだけの時間を耐えた。
新たに染み出すオシッコを拭きながら、いっそ綿にオシッコを吸わせてしまえば…といった誘惑が初音の脳裡をよぎる。
しかし、少しでも放出の方に心を許してしまえば、もう絶体絶命まで追いこまれている初音の出口は、なし崩しに崩壊してしまうに決まっている。
奥にいる笠間に、グラスにオシッコをしようとしたことを悟られないためには、今の初音は失禁すら許されない。
今だけは軽率なふるまいは絶対できない。

512168夜?:2008/05/02(金) 00:40:10
膨らみきったふるえる下腹部をショーツとスラックスにおさめ、準備室を出た初音を、
説明会場の方で夫妻と話しながら準備室のドアの方をうかがっていた店長の視線がとらえた。
店長はさっと腕時計に目をやってから、初音にむかって手を振り来るようにうながした。
11:20。説明会が済んで店長が初音に何か用件を訴えようとしてから、かなりの時間が経っている。
客の前なのであからさまな様子は見せないが、相当苛立っているようだ。

初音は一瞬トイレのある通路の方に視線を走らせた。女子トイレの外には行列はもうなくなっている。
今ならきっとトイレを使えるのに。でも店長の様子からして、とても先にトイレに寄るわけにはいかなさそうだ。
まして、店長が用件を切り出すのを待っている間に初音は一度トイレに行った事になっているのだ。

初音は女子トイレに名残惜しそうな目で見てから、どうにか安定させたもののズグンズグンと疼く尿意を感じながら
小走りに店長の方に向かった。

513168夜?:2008/05/02(金) 00:41:52
「あっちの方はもういいの?」

初音が負ったことになっているすり傷のことだ。初音は力無く曖昧にうなずいて、遅くなったことを詫びた。

店長が言っていた夫妻とは、初音が外を案内した的井夫人とそのご主人だった。
ご主人の方は説明会には来ておらず、説明会が済んだ頃に夫人を迎えにきたそうで、
夫人が言っている「あっちの方」が何のことかは解っていないようだ。
ご主人は初音が夫人に丁寧に案内し説明してくれたことの礼を言って来た。初老の好紳士だ。
どうやら、初音の態度に感心した夫人の要望で、一緒に食事でもしようという話になったようだ。

初音は、今はそれどころではないし、午後からは家で用事があるので早く帰らなければならないのだが
店長も含めた話になっている上に、かなり待たせたこともあり、
それに加えて夫妻は新たに大きな買い物もしてくださるような話で、断わりにくい状況だ。
そっと店長に用事があると言ってみたものの、せいぜい30分か1時間くらいのこと、
用事を遅らせることはできないか、と逆に聞き返される。

用件というのは実は詰まったトイレの修理の件なのだが、13時からで予約をしてあるといっても時間変更はきく。
ここは大きな見込みのある仕事を優先するのが当然だろう。

514168夜?:2008/05/02(金) 00:42:40
「それでは時間を変更する連絡を入れて参ります」

初音は的井夫妻には気を使わせないよう、店長にだけそっと言って、説明会場のすみの方に行った。
もちろん、店長に言ったとおり工事の予約の時間を変更する電話のためでもあるが、
このままではトイレに行けないまま食事を出発する危険が大きかったからだ。
店長は初音がついさっきトイレに行ったばっかりだと思っているし、「すり傷」の手当ても済んでいると思っている。
となれば、客を長時間待たせていることもあり、初音がトイレに寄る時間などまず認めてくれないだろう。
だが、こうして電話のついでにいったん離れれば、ついでにトイレに行くこともしやすい。

初音はトイレのある通路の手前あたりで壁に手をついて逃げ腰の姿勢で尿意と戦いながら、工事の業者に電話した。
必然的に用件は自宅のトイレのこととなる。初音はトイレを自宅の思い浮かべてしまい、身震いした。
業者とのやりとりは簡潔で、電話はあっさり済んだ。あとは何度も素通りしてきたすぐそばの女子トイレに
駆け込めば全てが終わる。長かった我慢からようやく解放される。

515168夜?:2008/05/02(金) 00:45:14
結論から言えば、この期に及んで他のことに気を回している余裕があったら、さっさと女子トイレに駆け込み、
個室内の便器を占有することを最優先するべきだった。
初音は愚かにも、最重要事項である切羽詰った尿意より、別のことを優先させてしまった。

それは業者に電話をかけるときに携帯を開けて目にした着信履歴のせいだった。
後半の説明の最中、冷房に責めたてられ一層ひどくなった尿意の責め苦にさいなまれる初音の意識を
尿意だけが支配する宇宙に追いやったあのバイブレーションの犯人でもある。

初音は朝の事故のときの警察だろうと考えていたが、どっちにせよ後半の説明が済んでから今まで、
一刻も早くオシッコをするということが優先で、電話のことなど気にしている場合ではなかった。
しかし、見てみると電話は自宅からだった。子供からに違いない。

  出掛けに見かけた時は調子が悪そうだった。急いでいることもあって、寝不足のせいだろうくらいに考えて
  あまり子供の事は気にしていなかったが、もしかして本当に調子を崩しているのかもしれない。
  子供が仕事に出ている初音に電話をかけてくることはめったにないことでもあるし、
  転職前は幼い子供の面倒をほとんど見てやれなかったという思いもある。

それで初音は限界のオシッコより子供の電話のほうをついつい優先してしまったのだった。

尿意はとっくに非常事態。気になって早く状況を知りたいにしても、
行儀は悪いが、便器に座って、オシッコを始めながら電話をかけ始めても良かったのだ。

516168夜?:2008/05/02(金) 00:46:35
「あ。お母さん!」

子供の声は不安そうで、焦っているようでもあった。
初音はその声をきいたとたん、あとまわしにせずに今電話をかけて良かったと思った。
心配のあまり、一瞬、尿意が体から消える。

話をきいているうち、しかし初音の尿意はみるみるぶりかえしていった。

「そんなことあなたは気にしなくていいの!」

初音の口調に苛立ちの色が増していく。

「でも、じゃないわ!そんなこと頼んでないでしょ!」

どうやら、業者が家に工事に来るということで留守番をしていて、何かしておくことはないかと心配してくれたらしい。
何でも、遊びの誘いを断わってまで留守番してくれていたそうなのだが、
初音は元々子供の留守番はあてにしていない。だから業者がいつ来るかなんてことも子供には伝えていない。
それに子供一人の家に業者といえ他人をあげるのは無用心だ。最初から初音が立ち会うつもりだからこそ
つい今も業者に時間をずらす連絡を入れたばかりだ。
なのに、そのせいで友達と遊べなかったなどとあとでダダをこねられてはたまったものじゃない。

いったん子供が元気だとわかると、安心した反動と、話題が業者の電話に続いてまた自宅のトイレにまつわるものになったことで
初音の尿意はいっそうつのった。
こんなことでわざわざ電話をかけてくるなんて。初音は今にももれそうな膀胱をマナーモードの振動で苦しめられたことと、
今まさにトイレに行くための貴重な時間を子供との電話に縛られてしまっていることに苛立ち、口調が激しくなる。
なのに、電話のむこうの子供はいつになく聞き分けが悪く、関係ないと言ってもいろいろと聞いてくる。
それが初音のトイレタイムをさらに浪費させ、初音の苛立ちは増すばかりだ。
誰も出入りのないままのトイレ前の通路が、トイレが空いていて使い放題であることを告げている。
それなのに破裂寸前の膀胱をかかえた初音はむなしく通路を眺めているしかできない。

517168夜?:2008/05/02(金) 00:49:16
初音は今もまだオシッコを現在進行形で我慢中だが、今、子供はトイレを邪魔するもののない自由な環境だ。
自宅のトイレは詰まっていて使えないが、遊びに行った先でも、店でもできるだろうし、
ずっと家にいるということは、風呂か、腹立たしいことだが庭ですませているのだろう。

  昨夜だって、トイレが使えないと分かった夫と子供は初音が大事にしている庭で何度も用を足している。
  夫も子供も、帰ってくるとすぐトイレに向かった。初音はトイレが詰まったことを告げ、
  親しい付き合いの隣家のトイレを貸してもらうよう言った。夫も子供も、初音同様隣家の夫妻の家には何度も招かれているし、
  そこでトイレを借りたことだって一度や二度ではない。全くの他人の家のトイレを借りるのとは違い
  それほど気がねしなくていい関係だ。しかし、面倒だったのか、トイレだけ借りるのが気まずかったのか
  夫も子供も隣家のトイレを借りていないようだった。

  昨夜、初音はあとのオシッコのことまでは考えずに夕食に汁物やスイカも出した。夫はその上にビールまで飲んでいたから
  トイレはかなり近かったはずなのだが、夜10時半頃に初音が2度目のトイレを借りにいった時にそれとなく聞いたところによると
  なんと夫も子供も一度もトイレを借りに来ていないらしいのだ。あまり遅い時間になると失礼になるからと、
  10時すぎにはわざわざ子供に寝る前のトイレをすませておくよう声までかけたというのに。

  だが、隣家のトイレを使っていないからといって、夫や子供がオシッコをしていないとは言いきれない。
  だいたい、帰ってすぐにトイレに向かうほどだった夫や子供が、そのトイレで用を足せないまま
  利尿作用が高く水分も多いスイカやビールを飲み食いして、一度もオシッコをせずに我慢できるわけがない。
  実際、夫も子供も、普段とは違い何度もドアを出てどこかに行ってはすぐに戻って来ていたのだから
  隣家のトイレでなければ庭がトイレがわりにされていたことは明白だ。なんということだろう。

  初音はその間、夕方に最初にトイレを借りてから2度目にトイレを借りるまで、あまり頻繁に借りに行くのも失礼だと思って
  食後にスイカを出したことを後悔しながら、けっこう我慢していたというのに。

518168夜?:2008/05/02(金) 00:51:28
電話の子供の声は焦っている。

といっても、今の初音のようにオシッコがしたくて焦っているような切羽詰った雰囲気なら初音も共感できるのだが、
早く工事がすまなければ遊びに行けないというような、わがままな焦りでは逆に腹が立つだけだ。

気にせず遊びに行けばいいと言っても、どういうわけか、でも…と言葉をにごす。
まさか、友達を家に呼ぶ約束でもしているのだろうか。
親が不在のときには友達を家に上げるなと日ごろからきつく言ってある。
子供が友達を家につれて来ることは元々ほとんどないのだが、最近は新しい友達が増えたようだし、夏休みでもあるし、
それに今朝出掛けに友達からの電話を取りついだあと初音が仕事に出かけるのを見て、
初音が家をあけるのは話が違うとでもいうような顔をしていたからやはりそうなのかもしれない。

「まさか、お友達をおうちに呼んだりしてないでしょうね?」

初音が詰問するが、子供は別に痛い所を突かれたような反応もなく、あっさり否定する。
だったらなぜこう歯切れが悪く、聞き分けも悪いのだろう。

初音にはもうひとつ思い当たることがあった。

519168夜?:2008/05/02(金) 00:52:53
  昨夜のスイカはかなり効き目が強かったようで、昨夜10時半頃にトイレを借りたあと、深夜や早朝では隣家に失礼だと思い
  出勤まで我慢する覚悟でいた初音は、夜中に尿意で目覚めて、その覚悟が無謀だったことを思い知った。
  それでも真夜中過ぎに隣家の夫妻を起こすわけにもいかず、庭でするわけにもいかず、初音はベッドの中で我慢しつづけた。
  その間にも夫は何度か起き出しては、すっきりした顔で戻って来ていた。

  初音は庭にオシッコをされる怒りとうらやましさとで眉間に皺をよせながら、息を荒くして尿意に耐えていたが
  とうとう我慢できなくなってベッドから出た。夫はちょうど何度目かの用足しに出ている時だった。
  初音はまだ出勤してトイレにありつけるまで6時間近くもあることを思って途方にくれ、どうするべきかと
  部屋をうろうろ歩いていた。

初音はそのときの絶望的な気持ちを思い出して今の自分に重ねた。あの時無理して我慢することを選んでいたら
いつごろ限界がきていただろう。朝出勤してすぐありつけるはずだった、すぐ目の前にある女子トイレを
今の初音は限界まで紙一重の状態で、昼も間近の今になるまでまだ使うことができずにいる。
初音は尿意と苛立たしさで、携帯を耳にあてたまま地団太をふむ。

520168夜?:2008/05/02(金) 00:56:20
  寝室に戻ってきた夫は、初音が起き出していることに驚きもせず、当たり前のように切り出した。
  子供が詰まったトイレのそばでうろうろしていたというのだ。
  それまで夫が何度か用を足しに寝室を出た時にも、何度か子供とは出くわしていたようで、
  初音を苦しめるスイカの予想外の効き目は子供にもてきめんだったようだ。

  だが、それまでは夫が見かけた子供はトイレの前をうろうろなどしていなくて、リビングや風呂の方にいたそうだから、
  子供は夜中は外が怖くて風呂でオシッコをしていたのだろう。
  風呂でオシッコをするような子が、同じ日にあえて使えない詰まったトイレでうろうろするといえば、
  オシッコではなく大きい方なのだろう。それなら風呂ですませるわけにはいかない。

  初音は,自分のオシッコが切羽詰っていることもあり、早急なトイレの必要を感じていたので、
  子供を連れてコンビニのトイレを借りにいくことに決めた。夜中の午前3時前のことだ。
  初音がトイレのそばに行くと、夫に声をかけられると部屋に戻ったという子供がまたトイレの前でうろうろしていた。
  ウンチでは親に打ち明けても解決策は得られないだろうと思っていったんは引き下がったものの
  やはり我慢ができなかったのだろう。

  初音はコンビニのトイレに行くことを伝え、外出してもおかしくない格好に着替えた。
  車内では初音ももじもじしていたが、子供も初音に負けないくらいもじもじしていた。
  近所のコンビニでは恥かしいので、少し遠くのコンビニまで行って、母子そろってトイレを借りる。

それまでコンビニのトイレなど使うものではないと思っていた初音が、コンビニのトイレに救われたというのは
この時のことである。今さんざんな我慢地獄に苦しめられている初音が最後にオシッコをしたのもこの時だ。
スイカやコーヒーの水分と利尿作用に責めたてられつつ、最後のオシッコからもうじき9時間近くにもなる。

  それはそうと、コンビニのトイレを目の前にして、我慢がきかなくなった初音は、
  子供の前で前押さえをし見をよじらせる姿を見せてしまった。
  その時子供は、自分はすごく長くなるからあとでいいと言うので、切羽詰っていた初音は子供を待たせて先に行かせてもらった。

  そのあとトイレに入った子供は、宣言通り5分以上も出てこなかった。
  やはり下痢でもしたのだろう。聞けば腹痛はそれほど無いと言うし、念のため下痢止めも飲ませたが
  そういえば帰りの車でも今の電話ように工事のことを気にしていた。思い当たることというのは、この下痢の可能性だ。

「とにかく、工事は遅れるけど、それまでにはお母さんが帰って立ち会うから。あなたは気にせずにどこかで遊んでらっしゃい」

トイレはどうあがいても詰まっているのだから、大きい方をしたければ別のトイレを借りるしかない。
子供にとってはウンチで外のトイレを使うのは抵抗がかなりあるのだろうけれど、外のトイレを使ってもらうしかない。
初音は、そういう気持ちと、早く切り上げてトイレに行きたい苛立ちをこめてそう言い、電話を切った。

さあ、待ちに待ったトイレは空いている。今度こそやっと……

521168夜?:2008/05/02(金) 00:57:04
「結城くん、ちょっと長すぎやしないかね?」

初音が電話を切るのを待ちわびて、いつのまにか近くまで来ていた店長が声をかけた。業者への電話はすぐ済んだが、
子供との電話がかなり長電話になっていた。尿意に苛立っていた体感のせいだけではなく、実際に時間はかかっていたのだ。

「さあ、的井さんたちはかなりお待ちかねだ。すぐに行くぞ」

(ああ、そんなぁぁぁっ!……なんで電話する前にオシッコしとかなかったんだろう!)

店長は初音の腕を引っ張りかねない勢いだ。
電話の間またも孤立無縁で耐えてきたオシッコの出口がびくびくと痙攣し、尿意の波が激化してやばい。

「わかりましたっ、すぐ!バッグを…」

初音はスタッフルームのロッカーに置いておいたバッグを取りに行きがてら、わずか数秒だが
両手でクロッチを握り締めて尿意を抑えようとつとめた。

522168夜?:2008/05/02(金) 01:02:07
5/6くらい終了
行くチャンスを邪魔されるじらしの山場はすんだかも

523168夜?:2008/05/03(土) 01:45:21
しまった
済んだ気になってた

524168夜?:2008/05/03(土) 01:46:32
11:45
すりむいたことになっている大事な部分を心配されながら、ぎこちない足どりで時折立ち止まりながら歩く初音が、
店へと折れる曲がり角のところにあるレストランにたどりついたのは店を出て10分も経ったころだった。

普段の足早な初音なら店からここまで5分ほどで来れる距離なのだが、
重いタライいっぱいに満たされた熱湯をこぼさないよう支えて歩いているような初音にはその早さがやっとだ。
だが初老の的井夫妻にはそのくらいのペースの方が良かったようだ。

525168夜?:2008/05/03(土) 01:47:39
席についた初音は、オススメのメニューなどを的井夫妻に説明しながら、トイレに立つタイミングを計算していた。
ひとまず注文をするまでは立てない。初音が今、場の盛り上げ役になっていることもあり、
主導権を店長にバトンタッチするまでは場を離れられない。注文をとったあとがベストのタイミングだ。

個人の趣味で陶器などを焼いている主人が開いている、売店もかねたこじんまりしたレストランで
主人や店員は厨房や別の仕事とかけもちなのか、最初におしぼりとおひやを出したあとは
なかなか注文をとりにこない。

「ちょっと見てきましょうか」

あわよくばトイレに行こうという考えで初音が腰を浮かしかけるのを店長が止めて、大声で店員を呼んだ。

(トイレ…トイレ…オシッコ…オシッコ!)

注文を頼み終え、ようやくひと段落したところで、途中からしきりにトイレのほうに視線を泳がせていた初音が
新しい話題が始まる前に、と立ちあがりかける。が、奥に座ることになってしまった初音は店長にどいてもらわなければならない。
それで店長に声をかけようとしたところ、

「あの、お手洗いはどちらでしょう」

的井夫人に先を越されてしまった。
店長が指さして場所を教える。ここのトイレは男女共用の1つしかない。それを知っている初音は
一緒に席を立ってトイレのドアの前で待っているわけにもいかない。
そうこうしている間に、新しい話が始まってしまった。

(そっ、そんなぁ!か、神様―)

夫人が戻ってくるのを首を長くして今か今かと待つ初音。次々に庭についての話題を振られ
尿意から気がまぎれるのは救いかもしれないが、我慢に集中ができないという点では危険だった。

526168夜?:2008/05/03(土) 01:49:04
「ええ、とても素晴らしいと思いますわ」

初音は的井氏の話の相手をしながら、チラチラとトイレの方に目をやる。

(ああっ、神様、助かった、間に合った!)

永遠に閉ざされたままなのかと思われたトイレのドアがやっと開いた。実際は大した時間ではなかったのだが。
ここに座ってからだけでも何度かちびってショーツをまたも湿らせていた初音だったが
まだ水門のコンディションはかろうじて保っていた。
初音はドアが開きかけるのを目にするやぎゅっとバッグをつかみ、腰を浮かせて店長に目を向ける。
奥の席なので店長がどけてくれないとトイレに行けないのだ。
初音の目線を受けるまでもなく、店長が椅子を引き席を立つ。
席から出ようとしながらそっと店長に首を下げて礼をする初音。店長は気にしなくていいというようなあいまいな笑みを初音に向けてから
それから的井氏にむかって

「すみませんが、ちょいと私も失礼しますよ」

そういって席を離れた。

(えっ、えっ!ちょっとぉぉ、私がトイレ行きたいのに…ひどいっっ!)

的井氏の話相手を主につとめていたのは初音だった。店長の笑みの正体は、もうしばらく的井氏の話相手を任せるという意味だったようだ。

「そうなんです、ちょうど今ご主人にもそう申し上げていたところなんですよ」

初音は、戻ってきた夫人も含めて話をしながら、今度は的井氏に先をこされはしないだろうかという不安にとらわれた。
いっそ店長が戻ってくるのを待たずに、トイレのドアの前に並んでしまえばいい。でも
的井夫妻と話をしている最中に、不自然なところで話の腰を折ってこちら側の人間が2人とも席をはずすわけにもいかない。
本当は、不自然だろうがなんだろうが、なりふり構わず駆けこみたいところまでとっくにきているのに。
初音は的井氏がトイレに行きそうかどうか様子を観察した。が、分からない。
どうしてもそわそわしてしまう自分を、押さえるのがやっとだ。

527168夜?:2008/05/03(土) 01:50:56
「これは珍しい味ですな!」「本当ねえ!」

夫妻が料理を口にして感嘆の声をあげる。店長はこの店に連れてきた自分の手柄のように得意気に料理の説明をし、
初音はその横でスマイルを浮かべてうなずいていた。だが初音の本心は悲鳴をあげていた。

(ああ、オシッコもれちゃうオシッコもれちゃう我慢しなきゃ我慢我慢…)

12:00。初音はいまだにオシッコできないまま、食事をはじめる事になってしまっていた。
店長が戻ってくる前に、料理が運ばれて来始めたのだ。

初音が先に召しあがるよう勧めるも、夫妻は店長が戻ってくるまで待つと言う。
そんな状況で、店長が戻ってきたら今度は初音が席をはずし、さらに待たせるなんてことができるだろうか。
非常に気がひける。しかし、いざ食事が始まってしまえば、食事中に席を立つのは非常に失礼だし、
奥の席の初音は店長にどいてもらわないと席を立てなくなってしまう。

初音のオシッコはとっくに限界状態だ。朝からトイレのことで頭が一杯だったのにとうとう昼になってしまっている。
店長が戻ってくるまでの間、初音は何度も腰をうかしかけては話の切れ目にトイレのことを切り出そうとしたが
迷いがあってなかなか切り出せず、とうとう店長が戻ってきたというわけだ。
ただの食事なら、さっさと食べるだけ食べてすませることもできるが、今回は接待に近い会食である。
時間は余計にかかるのは必至だ。

(もう絶対オシッコもらしちゃう…どうしよう…どうしよう)

気が遠くなる。スラックスと店の椅子をびちょびちょに濡らしてしまった自分が、
店長と夫妻の茫然と見開いた目に囲まれているビジョンが脳裡をよぎる。

食事を終えて再びトイレに立つタイミングを手にするまでオシッコを我慢するのはもう絶対に不可能だと絶望しつつも、
初音は今の一瞬一瞬を我慢して乗り切る努力を続ける。

528168夜?:2008/05/03(土) 01:54:19
こんな状況は初めてではなかった。
良く似た状況を初音は体験したことがある。
それまでの初音の人生でベスト1に輝くであろうオシッコ我慢がこんな状況だった。
もっとも、ベストはとっくに更新してしまって今もまさに更新中だが。

  ずっとオシッコを我慢しつづけていて、早くトイレに行きたくてたまらないのにトイレに立てない。
  婚約中、夫の家族と出かけた時がそうだった。

  午前中、夫とその姉と一緒に入った喫茶店で紅茶を飲みすぎ、出かける前に飲んだコーヒーとのダブルパンチで
  ひどくトイレに行きたくなったが、誰もトイレに立たないので初音はトイレを我慢せざるを得なかった。

  その後、夫の姉が他の家族を迎えに行っている間が絶好のトイレチャンスで、
  そうでなくても人に会う前のトイレを済ませておくべき機会だったのに、変に強引なところのある夫が買い物につき合わせるので
  ついトイレのことが言えないまま夫の両親や妹とも会うことになってしまったのである。

  夫は買い物につき合わせて初音の貴重なトイレチャンスを潰してしまっておきながら、
  気を使う相手の前で自分からトイレのことを切り出せるわけもない初音が家族と会話をしている合間に
  あろうことか自分だけトイレを済ませてしまったのだった。

  その上、喫茶店から一度もトイレに行っていない初音のことは全く気遣ってくれなかった。
  全く気がきかない人ではないのだが、すっぽりと気遣いが欠けてることがたまにあり、この時のトイレのこともその一つだった。
  その結果初音は、オシッコを我慢したまま会食をすることになってしまったのだった。

  ちょうど今のように。

「東北へはよく?」「ここ2,3年は毎年何回か行っているなあ」

初音は尿意で朦朧としそうな意識をやりくりして、どうにか夫妻の会話の相手を無難につとめる。

(あのときの昼食はまだこんなに絶体絶命じゃなかったけど…劇のあとの喫茶店がもう死にそうだったわ…)

529168夜?:2008/05/03(土) 01:58:07
  初音にとって実際の時間以上に長いものとなった夫の家族との昼食は終わったものの、
  そのあと観る劇の開演時間が間近でドタバタして、オシッコはおろか化粧直しにトイレに寄る事もできず
  満水の膀胱で長い長い劇を観ることになってしまった。

  当然このあと話題にあがる劇をうわのそらで観るわけにもいかず、
  尿意と戦いながら初音はいつ終わるとも知れない劇を一生懸命観た。

  そして待ちに待った幕間の休憩。ところが、どういうわけか夫の母も姉も妹もトイレに並ばないのである。

  午前からずっとトイレに行っていない初音は別格としても、女性陣3人も合流した昼食前からはトイレに行っていない。
  並ばないのが誰か一人ならまだしも、誰一人並ぼうとしないので初音からは言い出しにくく、
  ラウンジのソファで初音が悶々としていると夫の妹が何気なくむこうに目をやって

  「相変わらずものすごい行列」

  と言った。劇場の女子トイレの行列のことだ。収容人数に対し個室の数が少ないのか、休憩になってかなりの時間がたつのに
  まだ行列の後ろがトイレからかなりはなれたところまで続いている。

  「間に合えばいいけどねー」

  夫の姉が答えるともなく言い、初音を見た。
  初音はこの行列に並んだとしても順番が来るまで我慢するのは辛いだろうなと考えていたところだったので、
  夫の姉が自分を見ているのに気付いて、自分の尿意に気付かれてトイレまで間に合うかどうかまで心配されているのかと思い
  ドキッとしてしまった。が、直後初音が持っていたパンフレットの時間を確認していたので
  行列に並んでいる人が休憩が終わるまでにトイレを済ませられるかどうかのことだろうとわかった。

  どうやらこの劇場にはずいぶん来慣れているらしい夫の家族は、女子トイレの異常な混雑を知っているので
  最初からトイレは行かないつもりで来ているのだろう。
  女子トイレの行列に対する姉妹の感想がいかにも他人事な響きを帯びていることからもそれがわかる。

  初音は前半と同じだけの時間を、前半よりはるかに辛くなったオシッコを我慢しつづけることになった。

530168夜?:2008/05/03(土) 01:59:01
(そういえば、前半があって休憩をはさんで後半も我慢って、今日と同じじゃない)

初音は椅子の上でお尻を左右に体重移動させたり、皆の目がテーブルの料理に向いているのをいいことにクロッチを時々握り締めたりしながら
オシッコの猛威を押さえこむ。もちろん、食事もしながら、話の相手もしながら。

(オシッコ…ああオシッコしたい!…前半後半の時間は今日の説明よりも劇の方が全然長かったけど…ああっ!したいよオシッコ!)

コーヒーの効き目は同じだとして、あの時の紅茶や昼食より、昨夜のスイカの影響の方が大きいのか、はたまた朝起きた時や
家を出る前の習慣的なトイレのタイミングを禁じられたせいか、辛さは今の初音の方がはるかにひどい。

夫の家族を前にした緊張感もあったせいか、あの時は後半の劇と最後の喫茶店に何度かちびったくらいで、ショーツは
まだ無事といっていい範囲だった。今の初音のショーツはくりかえしちびりすぎて、途中びちょびちょになったのを拭いたりしながらも
今もまた熱い水気に支配されている。

初音はなるべく見ないことにしていた時計に目をやる。12:30。膀胱はジンジンと痺れて腹腔内で絶大な存在感を主張していたが
尿意が収拾がつかないほど暴れまわることなく、強烈だがおとなしい尿意が、ゆるやかなペースで強弱をくりかえす波を
ひたすら耐えていればどうにかなりそうな状態だった。とはいえ、強烈な尿意と付き合い続けながら会話も続行するのは
おそろしく精神力を消耗する。

時計とは違い、この数十分の間に何百何千回見たかわからないトイレにも目をやる。
限界のオシッコと戦いながら、会話にも気を使う同じシチュエーションを思い出しながら、
初音は絶対にあのトイレを使ってやるんだと心に刻んだ。食事が済んだら、どんな邪魔が入っても今度こそは絶対にトイレを使ってやる。
そう強く念じておかないと、今日いやになるほど繰り返されている運命の意地悪がまた繰り返され、
またトイレのチャンスが逃げてしまいそうに思えた。ひときわ熱い視線をトイレのドアになげかける。

(トイレ…トイレ…もしここを出る前にトイレに行く機会を逃がしても、すぐ店に戻ってトイレを借りるわ!)

531168夜?:2008/05/03(土) 02:04:14
  今までのオシッコ我慢最高記録である観劇の日もそんな調子だった。

  どうにか後半も無事観終えた初音は、休憩以上にごったがえすラウンジと、一層混雑した女子トイレを見て
  劇場でのトイレを泣く泣くあきらめた。夫は人の気も知らないで女子トイレほどは混んでいないトイレに寄る。
  初音がオシッコ我慢に苦しんでいる間にもう3度目のトイレだ。内心で腹を立てる初音とは対照的に
  女性陣はトイレに行かないままでも平気そうで、不満もうらやましさも見せない。
  最初からこの劇場はこういうものだとわかっているせいだろう。
  また、そのせいでオシッコ我慢が鍛えられているのかもしれない。

  後日、夫の姉が2人きりのときに観劇の日のことにふれた時、そんなことを言っていた。

  「初音さん、あのときトイレ大丈夫だった?」

  どうにかおもらしは免れたものの、大丈夫とはとてもいいがたい状況だった。劇の後半にはトイレのことしか
  考えられなかったし、限界の自分を尻目に夫がトイレを済ませる時間もじりじりしながら待って、
  ようやくトイレに行けると思った観劇後の喫茶店でも結局トイレには立てなかったのだ。

  ちょうど今店長にさえぎられて自由に席を立てないのと同じで、ソファに並んで座って真ん中にはさまれてしまい
  しかもここでも女性陣はトイレに立たなかったので、まだ面識が浅く緊張感のある初音はトイレを言い出せなかった。

  「私とかトイレ行かない方だから…長い劇を観に行ってもトイレ寄らないまま帰っても違和感なかったんだけど
  初音さんもそれにつき合わせることになっちゃったわね。あたしが気をきかせれば良かったのに、ごめんなさいね」

  姉はこのように気遣ってくれたし、結婚してからは、一緒に暮らしていた義母は、出勤前にトイレに行こうとした初音と
  トイレ前でばったり会ったときに、出勤前だからと初音に先をゆずってくれるなど理解をみせてくれた。
  それに対して夫が初音のトイレに気がきかなかったのは、ひょっとすると家族の女性陣が劇の時にあまりトイレに行かないのを
  見慣れているせいなのかもしれない。

  観劇の日、初音がトイレに行っていないことや初音の尿意を気付いてくれない夫とは、
  最後に喫茶店を出て夫の家族と別れたとたんケンカになりかけた。とはいっても自分のオシッコのことが原因なので怒るのも恥かしいし、
  オシッコの方が緊急事態だったのでのんきにケンカしている余裕もなく、初音は出たばっかりに喫茶店に戻って
  トイレに駆けこんだのだった。

  店に戻った時は焦っていたので気にならなかったが、店を出る時にウェイターらに対してすごく気まずかったのをおぼえている。

532168夜?:2008/05/03(土) 02:06:23
12:50
食事は終わり、話もそろそろ切り上げムードだ。この店に来て一時間になるし、時刻もきりのいい1時が近い。

(よく頑張ったわ、あと少し、あと少しよ!)

初音は絶対に使ってやるという意思をこめた視線を改めてトイレのドアに投げかけた。
尿意は初音の全身の細胞にまでしみわたるほどきつかったが、きつくても安定してくれているので
気持ちさえとぎれなければ我慢できる。いっそ尿意が暴れ出せば、ここまでの威力の尿意の暴走はもう止めるすべはなく
おもらししてしまうに違いない。なまじ尿意が落ち着いているだけに、おもらしという終わりを迎えないまま
辛さだけが高まっているとも言えるが。

(違う違う、トイレはもう少し先、そうね、1時になったら行けるの、もう少し先)

初音は期待で尿道口がひくひく震えるのを感じ、自分を戒めた。
もうすぐだと思って気がゆるみ、もうすぐトイレに行けるということを頭でなく体が納得してしまうと
体がオシッコの放出体勢をととのえて、尿意が暴れまわってしまう。そうなったらおしまいだ。

そろそろ店を出ようということになり、もう席を立つ仕度で皆がごそごそしはじめている。
たとえ意地悪すぎる運命がここにいる4人全員をトイレに行くことに決め、初音の順番を最後にしたとしても
1時になる前には確実にトイレの順番は回ってくる。

それでも初音は体を油断させないために、一時までは絶対トイレに行けないと自分に言い聞かせた。
それまでは、たとえ個室の中に入って便器を目の前にしたとしても、トイレ掃除のためにトイレに入った時みたいに
オシッコのためでない用でたまたまそこにいるだけで、オシッコはするわけにいかないのだ、ということまで考えて
自分の体にオシッコ禁止をかたく思い知らせた。
その意識を解禁するのは、便器の前でショーツをさげ、本当にオシッコしても大丈夫になった時だ。
直前まではまだオシッコしていい場所や時間じゃないと自己催眠をかけておかなければ、順番が迫っただけで
もらしてしまうに違いない。

533168夜?:2008/05/03(土) 02:07:52
体をだますためトイレはまだだと自分に言い聞かせる一方で、自分のトイレ使用権を確保するための、愛しいトイレの
ドアまで歩く経路をシミュレーションする初音。相反する思考を、体を安心させてしまわないようにめぐらせるのは離れ業だ。

  店長が食事代を払うためレジに行き、初音は夫妻を先導して先に出口前あたりまで出ることになるだろう。
  その途中にあるトイレに、失礼ながら寄らせてもらう。先を歩けば夫妻に先をこされることもなく…

席を立つわずかな間に、夫妻がトイレに行く場合などをいくつか想定しながら、数m先の便器までのサクセスストーリーを
思い浮かべているところに、

――ビィィィィィィィ! ビィィィィィィィ! ビィィィィィィィ!――

「きゃあッ!」

不意をついて、マナーモードの携帯電話の振動。
ジャケットのポケットごしに、ただならぬ状況下にある腹部にバイブレーションがもろに届く。
痺れか痛みかわからないものでジンジンしている慢性的な球体は
それ自身の切実さで手一杯で、今回はバイブレーションにあまり攪乱されなかった。

初音はまた子供がどうでもいいことで電話をかけてきたのかと腹を立て、電源を切って黙殺してしまおうかと思ったが
取り出してみると職場からだった。

「あ、お店からでした」

そう言って電話に出る初音。職場からとなると、店長や、的井夫妻の用件である可能性もある。
席を立って出口に向かいかけていた3人がテーブルのところに立ち止まって初音の様子をうかがう。

「えっ、警察?事故のことね。それで私はどうすれば」

聞いていた店長が、今朝の交通事故の事のようですよ、と的井夫妻に説明するともなく言って、初音を残して夫妻を引き連れ
レジの方へ向かう。初音は電話の向こうの笠間に事情を聞きながら、的井氏がトイレに入って行くのをくいいるような目で見ていた。

534168夜?:2008/05/03(土) 02:13:42
12:55

「そうか、それじゃ君は少しでも早く戻った方がいいだろう」

警察が事故の件で初音を訊ねてくるために、職場に連絡が来たそうだ。
警察としても現場に近い初音の職場の方で話が済むほうがてっとり早いのだろう、初音が食事に出てるだけでまだ退社したわけでないと
知ると、今から職場に向かって、初音を待つことにしたいらしいとのことだそうだ。

店長に事情を告げると、初音を一人先に職場に帰るよう勧める。
先にと言っても、どうせ的井夫妻の車もオオタキエクステリアの駐車場にあるわけで、支払いが済んで戻ってくる店長たちと
2,3分の差もつかないだろう。今日のことで初音に改めて礼を言う的井夫人は、事故の件だと聞いて、冗談混じりに
キズの慰謝料もらいなさいよ、などと笑う。

だが初音は先に行くわけにはいかない。どうあってもここでオシッコを済ませると決めた。ここで行っておかないと、この調子では
この先もしつこく邪魔がはいって、おもらしするまで永久にトイレに行けないような気がする。

ここで初音がトイレを済ませたとしても、せいぜい5分かそこら遅くなるくらいで、そのくらいの時間警察を待たせても
特に問題はないはずだ。逆にここでトイレを済ませておかないと、このまま戻るとなると、職場のトイレまではオシッコできない。
しかも、警察が待っているとなると、職場のトイレを使わせてもらう前に警察との長話に突入してしまう恐れだってある。
店長と的井夫人が、初音が先に帰る前提であいさつをするのに生返事をして、初音は的井氏が入ったままのトイレのドアを見た。

「結城さん、主人には挨拶はいいわ」

的井氏に別れの挨拶をしていないことを気にかけているととられたらしい。

「どうせ我々も店に戻る、すぐに追いつくさ」

店長も支払いをしながら重ねて言う。どうあってもトイレを使う決意の初音は、それでも踏みとどまって、トイレのほうに数歩進んだが、

(え…、あ、あ…、うあぁぁぁっ!)

急にとんでもない尿意が初音の股間から脳天までをズグンとえぐった。今までどうにか安定していた尿意が揺らぎ、暴れはじめたのだ。

「そ、それでは、い、急いで、先にもどってま、すっ」

へっぴり腰で背筋だけ伸ばしたぎこちない姿勢で、奥の方に数歩ふみだしてすぐまわれ右した初音は、店長と夫人に軽く会釈しながら
店を駆け出た。もう我慢できない。店内でおとなしくトイレ待ちしていたらもらしていた。
ここまで高まった尿意は初音にとって生まれて初めてで、今後も一生ありえないほどのものだ。軽く突ついただけでも
崩壊してしまいそうな、容器の縁を越えて表面張力の極限まで上乗せされた限界以上の尿意に屈せずいられたのは
たまたま容器が動かないまま風もないままおとなしい状態にあったからだ。それでも何度もちびっていた。
こんな極限状態の尿意がバランスを崩し猛威をふるったら、一体誰が持ちこたえることができるだろう。

初音は店を出るや両手で思いっきり股間を押さえつけ、さらに両足をよじりあわせてオシッコを止めた。
一番得意で強力と思われる方法に頼る他ない。それすら気休めになるかどうか。さいわい人気のない道路には
歩行者はもちろん車も通っていなかったが、初音にはそんなことを気にしている余裕はない。

力をこめてじっと固まっている以外の余地を見出すと、初音は今度は両手は股間を握り締めたまま地団駄をふむ。
荒いステップが膀胱に響くが、これまた気にしている場合ではない。股間を麻痺させる決壊の予感をなんとかして散らさないと即おもらしだ。
初音は目に涙をうかべ、髪を振り乱し地団駄を踏みながら前方を見た。

事故のあった道から、職場へ折れるT字路の角がこのレストランで、初音は職場の方へ伸びる上り坂の道を見た。
そして前押さえ付きの不規則な足踏みのまま、ひょこひょこと前に進む。左右にフラフラしたり、途中立ち止まったりと
とてもあぶなっかしい。

初音はこのような懸命の努力でおもらしを回避しようとしているが、その間にもちびりとはいえないほどの量のオシッコが
断続的に噴出している。もうスラックスの生地越しにオシッコが初音の両手をぬらすほどだ。
それでも初音は我慢をあきらめていない。何か救いの希望があるようだった。

535168夜?:2008/05/03(土) 02:18:26
スラックスのお尻や膝あたりまでの内股をびっしょり濡らしながら、まだ初音はあきらめてオシッコを解放してはいない。
量で言えば、とっくに休憩のとき中にオシッコをしようとしたコップの2,3杯分は、店を出てからの短期間だけでもらしているだろう。
それでも初音はまだ我慢をつらぬいている。まだ溢れたオシッコが流れ落ちてパンプスを浸すまでは行っていないし、
あぶなっかしい進路のあとに濡れた跡を残してもいない。

初音は、まっすぐオオタキエクステリアに続く上り坂の道をたどらず、途中で脇道に入った。

初音は、外でオシッコをすることに決めたのだった。
かといって、そのあたりの道でするわけにはいかない。車も通るし、店長や的井夫妻もすぐ追ってくるし、
警察がまだ職場にきてないとすると、警察だってこの坂道を来る。
ただ大きい通りを避けただけではない。この脇道は、人通りの心配がない。
ここはオオタキエクステリアの私道で、部外者が来ることはない。
搬送のトラックが、店舗の奥に広がる庭や駐車場の方に続くこの道を使うのも限られた日時だけで、今日は大丈夫だ。

初音はおもらしが開始していると言っていいほどの濡れ具合の股間をオシッコで濡れる手で押さえながら
それでもまだ水門を開放はせずに、念のために奥に向かった。折れてすぐだと通りから見えてしまう危険がある。

(オシッコ!オシッコ!本当によく我慢したわ!やっとオシッコできるぅぅっ!)

初音は足踏みを止めることができないまま、もどかしくベルトを外すと乱暴にスラックスとショーツを下ろしながらしゃがみこむ。
13:00。8時半には出勤してすませていた予定のオシッコの、4時間半も待たされた解禁だ。

536168夜?:2008/05/03(土) 02:19:37
「ふぅ、ふあああッ…」

ショッ…シュアアア……

長時間、限界を超えた我慢を強いられて来たオシッコは、見事な勢いで放物線を描く。

(ああっ、オシッコ!オシッコしたい、もっとオシッコしたい!)

膀胱いっぱいにたまった膨大な量のオシッコが先を争うもどかしさ。
これほどすばらしい勢いの噴出でも初音にはじれったい。

弧を描いた水流がビタビタと地面にそそぎ、大きい水たまりをさらに大きくひろげていく。
濃いオシッコのニオイがぷうんと漂う。
初音は増大していく解放感と快感をもっと貪欲にむさぼりたくて、
放出スピードのじれったいオシッコをせかすように、膀胱を揉み、お尻を振る。

ジャアアアア…シュシュウウウ

太さと力強さを増したオシッコの水流。膀胱のやりたいこととオシッコの出るエネルギーが
ガッチリと歯車が噛み合ったような心強さで、初音のオシッコは終わりを知らず出つづける。
普段のオシッコタイムをはるかに超える時間がたったように思えても
まだおとろえる気配のないオシッコの
勢いと快感を味わいながら、初音はふと頭をあげた。

537168夜?:2008/05/03(土) 02:25:59
「きゃ、いやあああああ!キャアアアア!!」

なんと、誰も来るはずのないこの道を男が2人やってくるではないか!

ななめ上に噴出して、やがて地面の大きな池に落ちるオシッコのボドボドビチビチという音は遠くからでも聞こえる。
初音はおおあわてでオシッコをやめようとしたが、ここまで勢いを増したオシッコを、女性の少ない括約筋では
止める事は不可能だ。むきだしの陰部を手で塞ぎ、オシッコそのものを塞ごうとするものの、力強く初音の手のひらを撃つ
オシッコの勢いの前では何のききめもない。逆に水撒きのホースの先を潰したようなもので、四方八方にさらに勢いを増した
尿流がとびちり、初音の顔やブラウス、下ろしたスラックスなどをみるみる濡らしていく。
初音は中腰で立ち上がって後ろをむこうとするも、おろしかけたショーツに足をとられてまともに動けない。
オシッコが噴き出続けるままにショーツを上げ、スラックスも上げ、その上からオシッコを止めようと一生懸命両手で押さえるが
もちろん効果はない。

「結城さん…」

警察官2人がしばらく様子をうかがい、ためらいがちに声をかけた時には、初音はなすすべなくまだオシッコを出しながら
パニックで右往左往していた。

538168夜?:2008/05/03(土) 02:33:07
「…はぁっはぁっ…はぁっ…はぁっ、ああンッ!ふうぅ…はあ、はぁっ…」

ようやくオシッコがとまり、忘我の様子で立ち尽くす初音。声をかけても肩で息をしながら、
時折酷使されすぎた膀胱に刺激を感じるのか妙な声をあげるだけだ。

  しばらくは人目を気にして、どうにかオシッコを止めようとあがいていた初音だったが
  あまりにも圧倒的な解放感の誘惑と、努力してもひときわあられもない姿を晒し続けることにしかならなくて
  羞恥心が壊れてしまったのとで、全てあきらめて出つづけるオシッコに身を委ねたのだった。
  オシッコは上げられたスラックスをジュクジュクに濡らし、しめてないファスナーの間からは
  ショーツの生地に濾されたオシッコが、大雨でダムから溢れる水流のように涌き出ては落ちていった………


  …………………………


警察官は、初音が聞いているかどうか定かではなかったが、事故について知らせる事項を伝えるだけ伝えてその場を去った。

539168夜?:2008/05/03(土) 02:34:11
  「ちょっと…あれはすごかったですねぇ座間さん……」

  「なんというか、圧倒されて言葉が見つからんな」

  「はい、もうアレ、注意するどころじゃなかったですわ」

  「軽犯罪法にも問いにくいな、どうみてもただごとじゃなかったからなぁ」

  「緊急避難ですか…しかし彼女、朝も我慢してましたよねえ」

  「まさか、あれからずっと我慢してたってことは」

  「まさかぁ…あれは朝、今はもう昼すぎですよ」

  「だよなぁー。だがそうとしか思えないくらいのションベンだった」

  「ですよね。いやぁすごかった」

540168夜?:2008/05/03(土) 02:48:04
終わりです

回想などで水増しになっているのは
それまでの我慢の経緯や
人のせいで不本意に我慢することになった不平不満感のためでもありますが
読むのに時間をくうことで、作中の時間経過と読む時の時間感覚が近づけばなぁという思いもあります

去年の秋頃考えてたのがやっと出せて嬉しいです
妄想もオシッコも出してナンボですな

541名無しさんのおもらし:2008/05/03(土) 04:58:18
お疲れさんです。楽しませていただきましたぜ。
最新50に入りきらないとか長…

542名無しさんのおもらし:2008/05/11(日) 10:10:09
諦めない…絶対に

543名無しさんのおもらし:2008/05/12(月) 11:08:58
大作杉…

544名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:17:53
ここでいいのかどうかわからないけど、該当の二次創作スレが見当たらなかったのでこの場をお借りしますね。
ネタは次々と伝統あるマンガ雑誌が廃刊に追い込まれる中創刊した「少年ライバル」で創刊後2連続で巻頭カラーを飾っている
”モンスターハンターオラージュ”です。一応知らない方のために説明しとくと、今はなき師匠から引き継いだ夢に向かって一直線、
基本的なことはほとんど知らないが、腕っ節と仲間を信じる心は一級品の、(やっぱり)ルフィーよろしくな封印のハンター、シキと
その師匠の娘で、美人でツンデレで要は戦闘できるナミであるアイリィが、父(師匠)の目標であった、輝竜ミオガルナを討伐するために
ともに旅をする、ミリオンセラーゲームと人気漫画家のコラボマンガです。まだ2話ですw
さて、設定は、二話で登場した武具職人の娘のサクヤ(主人公ではなく近くに住む竜を目の敵にしているメガネなしたしぎ)と共に、姿を現した
ミオガルナを討伐する資格を得るために、密林の金色のアイルーを裸装備(武具防具なし)で捕獲しなければならないクエストに挑戦する、
といった感じです。

545名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:19:18
アイリィ「フンっ!」
  シキ「ん?なんだ?」
 サクヤ「ど、どうかしましたか?」
アイリィ「・・・・ったく!!あんたの紋章も(全狩猟区特別許可証)も、こんな時にはぜーんぜん役に立たないのね」
 サクヤ「仕方ありませんよ。まさかここまでミオガルナが強暴だなんて、ギルドも想像してなかったんじゃないですか?」
  シキ「だから新しい資格をもらうためにこうやってここにきてんじゃねーか」
アイリィ「そこまではいーわ。・・・でもね・・・・・・・・だからってどーして下着姿でクエストをやらなきゃなんないのよーーー!!!!!#」
 サクヤ「あはは・・・・、それも仕方ありませんよ。武器や防具の力だけに頼るのではでなく、罠や道具を駆使して戦わないとミオガルナには
     到底かなわないとギルドが判断したんですから。これはそれらを計るための試験ですよ」
  シキ「俺はチームワークが一番重要だと思うぞ」
アイリィ「じゃあ道具まで持ち込み禁止っていうのは一体どういうことなのよ!!こっちは丸腰なのよ!?いくら密林とはいえこれじゃあ
     ミオガルナの討伐に行く前に死んじゃうわよ!!!おまけに金色のアイルーだなんて聞いたこともないし・・・・」
 サクヤ「完全にギルドの支給品とここで取れるものだけでなんとかしろってことですよね・・・。幸い応急薬はたくさんあるみたいだし、
     あとは虫網や釣りミミズ、ピッケル、大タルに爆薬、トラップツールに鳴き袋と麻痺袋が少々・・・ってとこですかね。これだけじゃ不安ですね・・・・」
アイリィ「まぁここなら素材を集めれば閃光玉やペイントボール、それに落とし穴もどうにかなりそうね」
  シキ「落とし穴はいらないじゃないか?でっかいやつを倒すわけじゃねえんだし」
アイリィ「なんでそうなるわけ!?武器がないんだから敵が襲ってきても応戦できないのよ?!罠を駆使しなきゃ逃げ回るだけで終わるに決まってるわ!!」
 サクヤ「まぁまぁ・・・・。ところで、お二人は落とし穴や閃光玉の調合に必要な素材とか、だい・・じょうぶ・・・ですよね・・・・?」
 アイリィ「こいつと一緒にしないでよ!!!こいつは調合どころかシビレ罠を使ったことすらなかったのよ!?!ほんっと、このクエストが
     一番必要なのはあんたなんじゃないかしら」
  シキ「お前だってこの間なんかの紙みたいなの見ながらやってたじゃんか」
アイリィ「あれは錬金よ錬金!!調合とはぜんぜん違うの!!!!!知りもしないくせに適当なこと言わないで!!!!」

546名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:20:37
  シキ「あれ、アイツ一人でどっかいっちまったぞ」
 サクヤ「ちょ、ちょっと、アイリィさん!!一人で行くなんて無茶ですよ!!これからはみんなで力を合わせないと!!」
アイリィ「大丈夫よ。この時期ならこの辺りは草食獣しかいないわ。まずはツタの葉とクモの巣を集めて落とし穴を作りましょう。あの馬鹿はほっといていいわよ。
     どうせ風の武器とやらがなければなにもできないんでしょうから」

アイリィ「サクヤ!!次に突進するために振り向いたときを狙って!!その隙にシビレ罠を仕掛けるわ!!!」
 サクヤ「はい!!!」
アイリィ「いいわよ!!今のうちに大タル爆弾を近くに設置して止めを刺しましょう!!!」
 サクヤ「あっ、アイリィさん!!ダメです!!さっきまで遠くにいたモスがこっちに集まってきてますよ!!!おまけにランゴスタまで
     こっちに気づいたみたいです!!!」
アイリィ「くっそーー!!!こんなやつら神楽があれば一瞬で倒せるのにー!!・・・・しょうがないわ・・・。ここはいったん戻って違う道から行きましょう!!」
  シキ「おりゃ〜〜〜〜〜〜!!!!
 サクヤ「シキさん!!!!」
アイリィ「あいつ・・・・どっから・・・・・・・それに・・・・・なにあれ・・・・・」
  シキ「ブターーーーー!!!これでもくらえーーー!!!!」

547名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:21:33
アイリィ「それにしても面倒ね。たかがファンゴ相手にこんなに手間取るなんて。先が思いやられるわ」
  シキ「倒したのは俺だけどな」
 サクヤ「えっと・・・・、そうですね・・・。この辺りにもいないみたいですし・・・。もしかしたら洞窟の中にいるんじゃないでしょうか?
     そうだとしたらランボスもたくさんいるでしょうし、厄介なことになりそうですね・・・・
  シキ「いなかったぞ。変なやつは。さっき通ってきたけど。」
 サクヤ「ええっ!?!一人であの中をですか?!そんな・・・」
  シキ「ぜんぜん平気だったぞ。これ拾ったし。二つも」
 サクヤ「・・棒状の骨・・・・ですか?これを武器にするなんて・・・・」
  シキ「でも切れ味はサイコーに悪いけどな。気絶させるくらいしか無理だ。一本やろうか?」
 サクヤ「いえ、・・・その・・・わたしは・・・アハハっ・・・」
アイリィ「何もないよりはましかもしれないわね。私は大きな骨でも拾ってこようかしら」
 サクヤ「あ、ちょっと!また一人で行かないでくださいよ!!それにさっき採った分で持ち物がいっぱいに・・・」
アイリィ「大丈夫よ。そこの馬鹿でも無事だったんだから、私になにかあるわけないわ。先に採取したものを
     もって帰っといてくれない?私も一応中を調べてみるけど、すぐに戻るわ」
 サクヤ「えっ、ちょっと、まだ・・・・・また行っちゃった・・・

」サクヤ「遅いですね・・・・」
  シキ「そうだな。どーせクソでもしてるんだろ」
 サクヤ「・・・・・」
  シキ「しっかし今日はずっとあんな感じだなー。・・・なんかあんのか?」
 サクヤ「え、それはその・・・・・私だって今でも・・・・・・」
  シキ「ん?なんだ?」
 サクヤ「な、なんでもありませんよ!!!・・私、ちょっとアイリィさんを探してきますね!シキさんはちゃんと
     お肉の焼き加減見ていてくださいよ!!」

548名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:23:00
 サクヤ「それにしてもアイリィさんはどうしてるんだろう・・・ひょっとしてヤオザミの大群にでも襲われたのかな・・
     ちょっと迎えに行って・・・・」
アイリィ「サクヤ・・・・!!!」
 サクヤ「・・・・・・!!?アイリィさん?!?どこに・・・あっ!!だ、大丈夫ですか!?!どうしたんですかその足!!!
     とにかくテントまで戻らないと!」
アイリィ「崖の上に金色のやつがいるのを見つけて・・・よじ登って追い掛け回してなんとかペイントボールをぶつけたんだけど、
     それで怒ったみたいで勢い良く体当たりされて、そのまま崖から下に落ちたらランボスに囲まれてたってわけよ・・・」
 サクヤ「こんなに腫れてる・・。それでこの大きな骨を杖代わりにしてここまで帰ってきたんですね・・・?とにかく、すぐに冷さなくちゃ!!」

549名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:23:30
アイリィ「う”っ、アイタタタタ〜・・・・」
 サクヤ「これは当分歩けそうになさそうですね・・・腫れがひどくて応急薬じゃぜんぜん追いつかないわ・・・」
アイリィ「そんな・・・!!あとちょっとだったのに・・・!!!私はまだなんとかなるわ!!!早くしないとペイントボールの効果が切れちゃう・・・」
 サクヤ「ダメですよ!!!こんな足じゃまともに探せないし、もし見つけても捕まえるのはむりだわ・・・!!」
アイリィ「でも、朝までに見つけないとこのクエストは失敗になっちゃうのよ!?!そういうわけにはいかないのよ!!
     私の夢・・・お父さんの夢のためにも・・・・・・」
  シイ「言っただろ・・・一番大事なのはチームワークだって・・・・」
アイリィ「なによ・・・・!!!」
  シキ「その夢は!!!お前だけのものじゃないだろ!!!!!!!!!!!!!」
アイリィ「・・・・・・・・・!!!!」
  シキ「俺だけじゃないぞ!!!サクヤや、これまで出会ったみんな、おんなじ夢を見てくれてるんだ!!!!」
アイリィ「・・・・・だからなんなのよ!!!そんなこと言ったって、サクヤは危なくて行かせられないし、
     あんただってあいつの居場所がわからなかったじゃないの!!!だから・・・あたしが行くしかないのよ・・!!」
  シキ「俺が必ず見つけてみせる」
アイリィ「・・・・無理よ・・・・あんたじゃ・・・・・・」
  シキ「信じろ・・・!!!!仲間を・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!」
アイリィ「・・・・・・!!!!!・・・・・・・・・・・・・・・」
  シキ「お前はそこにいろ」
アイリィ「待って!!私も・・・」
  シキ「いいからお前は、そこで待ってろ!!!!」
アイリィ「でも・・・・」
  シキ「わかんねぇんだったら、こうしてやる!!!!!!!!!!!!」
アイリィ「ちょ、ちょっと!!!!なにすんのよこの変態!!!離しなさいよ!!!!!」
 サクヤ「あわわっ、そんなに引っ張ったらアイリィさんのお尻が・・・・・」
  シキ「お前はここで、おとなしく待ってろって、言ってるだろ!!!!!!!!」
 サクヤ「ど、どうするんですか!?その大きな骨お持ち上げて・・・まさか・・・・!!!!」
アイリィ「きゃーーーーー!!!!!!!」

550名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:24:38
 サクヤ「すっごく・・・奥まで刺さってますね・・・これ・・・・」
アイリィ「サクヤも見てないで手伝ってよ!!ったくあの馬鹿力、なにもこんなことしなくても・・・!!」
 サクヤ「見事にパンツと肌の間を通って地面に突き刺さってますね・・・・・。これから抜け出そうと思ったら、
     この地面に刺さった大きな骨をもう一度引き抜くか、一度パンツを脱いでから上からパンツを取るしかなさそうですね・・」
アイリィ「なんなのよこの馬鹿力は!!ぜんぜん抜けないじゃないのよ!!!それにこの技・・・絶対私の親父譲りよ!!」
 サクヤ「以前にもされたことがあるんですね・・・・」
アイリィ「まだ子供のときよ。そのときはここまで大げさじゃなかったわ」
 サクヤ「どうするんですか・・・・・・・?」
アイリィ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・帰ってくるまで待つしかなさそうね・・・・・」

551名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:25:17
  シキ「居なかった」
アイリィ「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!???????」
 サクヤ「ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!!!!!!!!???????」
  シキ「・・・わりぃ!!!かすりもしなかったよ」
アイリィ「・・・・こ、こんのクソ役立たず!!!!!あんなに大見栄をきっといてよくそんなことが言えるわね!!!!!」
  シキ「いやさぁ・・・ペイントボールッてどんな効果があったか思い出せなくて・・・」
アイリィ「ほんもののアホだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
 サクヤ「ほんもののアホだ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!」
  シキ「あぁ、だからさぁ、代わりにとって来てやったぞ!飛竜の卵!!」
アイリィ「いるかぁーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
 サクヤ「しかもデカっ!!!!!!!」
  シキ「あ、あとさぁ、洞窟の中でやけに臭い所があったんだけどさぁ」
アイリィ「・・・・・・・!!!!!そこよ!!!!それがペイントボールの効果なのよ!!!!」
  シキ「消臭玉使っといてやったぞ!!!感謝しろよ!!!」
アイリィ「死ねーーーーーーーーーーーー!!!!!起き上がった瞬間にまた攻撃くらい続けて死ねーーーーーー!!!!」
  シキ「いやいや、いくらお前でもまさかあんなところでするなんてな。わっはっは」
アイリィ「最悪・・・・・・・・・終わったわ・・・・・・・・・・私の夢も・・・・・・・・・・・・」
  シキ「なっはっはっ。冗談だって!!本当はここらあたりまで香りを追ってきたんだ。
     ベースキャンプに近くなったところで香りが肉のにおいと混ざってわからなくなったんだよ」
 サクヤ「ええっ!?・・・・・・・・ではまだこの辺りにいるということですね・・手分けして探しましょう!!」
アイリィ「ちょっと待ちなさいよ!!!これを抜いてから行きなさい!!」
 サクヤ「でも、まだじっとしていたほうがいいんじゃ・・」
アイリィ「違うわよ!!もう日も落ちたし、この格好でじっとしてちゃ風邪ひくかもしれないから火も見とかなくちゃ
     いけないでしょ!?探すのはあんたたちに任せるわよ!!!」
  シキ「絶対に・・・・うろちょろするなよ」
アイリィ「しないわよ!!!・・・・・・・約束するわ」
  シキ「よし、じゃあ動くなよ・・・・・・」
アイリィ「・・・・・・・さぁ、あんたたちは早く金色のアイルーを見つけて!!言っとくけどあいつはかなり
     すばしっこいわよ!!!!」
  シキ「まかせろ!!!」
 サクヤ「まかせてください!!!」

552名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:28:36
アイリィ「もう二十分針が経過したけど何の音沙汰もない・・・このままじゃ本当になにもかも終わってしまう・・
     この足が動けば私も・・・・・さっきより大分ましになってるわ。いかなきゃ・・・。ここのツタを上れば
     高台に早くいける・・・。麻酔玉なんかも持って行った方がいいわね・・・。絶対に捕まえてやるんだから・・・・・」

 サクヤ「どうしよう・・もうこの辺りにはいないのかもしれない・・・とにかく一度戻ってみたほうがよさそうね。
     アイリィさんの様子も気になるし・・・・・!!!!!!!・・・ま、そ、そんな・・・・一体どこへ行ったの!?
     アイリィさん・・・・・・・!!!!」
アイリィ「あれは・・・ううん、見間違いなんかじゃないわ。・・・・でも、どうして・・・どうしてここにあのアイルーがいるの・・・??
     ここはベースキャンプのエリア内なはず・・。どうしてここで眠っているの・・・???いいえ、そんなことは今はどうでもいいわ。
     眠っている今なら麻酔玉で簡単に捕まえられる・・・・・!!!のぼりきって、距離をつめたら一気に・・・」

   「「ヴゴェギャグゥオァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」

アイリィ「な、なによこの声!!!!!!まさか・・・これって・・・・嘘よ・・・・・そんな・・・・・!!!!!!!」
 サクヤ「イャンクック・・・・・・・・・・!!!!!!!!!!!!!!うそ・・・有り得ないわ!!!このエリアに入ってこれるはずがないもの!!!
     それにあれはアイリィさん・・!!ちょうど真後ろにつけられている・・・・!!!!」
アイリィ「アイルーがここにいるんだもの、こんなインチキくらいは許せないけど納得できるわ・・・。おそらくさっきの卵を
     追ってきたんでしょうね・・・。ほんっとあの馬鹿はろくなことをしでかさないわね・・・」
 サクヤ「アイリィさん!!!早く逃げないと!!!そのクックはかなり気が立ってるみたいだわ・・・!!!」
アイリィ「ダメよ!!探してたアイルーがここにいるんですもの!!!逃がすわけにはいかないわ!!!」
 サクヤ「でも・・・!!!そのクックはアイリィさんを・・・。ああ、どうか・・・!!!シキさん・・・・!!!早く・・・!!!!!」
アイリィ「さっきの咆哮でアイルーが起きちゃってる・・。でもクックに気を取られてこっちにまだ気づいてない・・!!
     この隙に落とし穴用に集めたツタの葉とネンチャク草、それに石ころを調合して・・・・よし、成功!!今だわ!!」
 サクヤ「あれは・・・、ケムリ玉・・・・・????」
アイリィ「今のうちに、まずアイルーをなんとかしないと!!でもこの素材じゃ・・・。あ、あれは・・・光蟲!?それにキノコの群生も・・・
     よし、いける!!トラップツールと調合して・・・お願い!!失敗しないで!!!!・・・・・・・・・・・・やった!!!
     このシビレ罠にどうにかして・・・・」
クック「「ゥゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!」
 サクヤ「急いでアイリィさん!!!クックが火を吐く準備をしているわ!!!!!」
アイリィ「待ちなさい!この泥棒ネコ!!!待ちなさいって・・・・言ってんでしょうが〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!」
アイルー「ニ”ャアッーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!」
アイリィ「ハァ・・ハァ・・・・なんとか捕獲できたわ・・・・・・力づくだけど・・・・・・・」
 サクヤ「危ないっ!!!!!!!!!!!!!」
クック「「ググヴァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」l
 サクヤ「アイリィさん!!!!!!!!!!・・・・・大丈夫なの!?!!?・・・・・・アイリィさぁぁぁぁぁん!!!!!!!」

553名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:29:59
アイリィ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・今のはすんでのところで避けれたけど・・・・・・
     また足を痛めた・・・!!!!おそらく次は無理・・・・・・・!!!!!次のブレスまでが生死の分かれ目ね・・・・・」
 サクヤ「アイリィさん!!!落ち着いて!!!相手はただのクックなんだから!!!!まだ勝機はあるわ!!!!」
アイリィ「・・・・そう・・・・・。相手はクック・・・・・となれば弱点は、”音爆弾”・・・・・!!!!鳴き袋はある!!!
     さっきの所からニトロダケを採れば・・・・調合できる!!!その隙に逃げ出せれれば・・・・」
クック「「ゥグゴゴゴゴゴゴゴォォォォォォォーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
 サクヤ「アイリィさん!!また来ます!!!!」
アイリィ「おそらくチャンスは一回・・・・・・ブレスの準備に入った瞬間に決める・・・・・・・!!!!!!!!」
 サクヤ「アイリィさん・・・・・・・。どうか、ご無事で・・・・・・・・!!!!」
クック「「グガァァァァァーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!」
アイリィ「今だ!!!!!足よ!!!動いて!!!!・・・・・よし、・・・あった!!!ニトロダケ!!!!
     これと鳴き袋、素材玉を調合して・・・・お願い・・!!!!絶対に失敗しないで・・・・!!!!!!
     ・・・・・・・・・・・・・え?そんな・・・・・!!!!!調合失敗・・・・・!!???違う!!!!
     何も変化が起こっていない!!!!素材が間違ってるんだわ・・・!!!!!!!!!」
クック「「グワァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」」
 サクヤ「アイリィーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
アイリィ「だめだ、避けれない・・・死ぬんだわ・・・・・・。そんな・・・こんなところで死ぬなんて・・・・・・嫌だ!!!絶対にいや・・!!
     こんな死に方・・・・・。ああ、ごめんなさい、お父さん・・。あなたの夢は、私は叶えられそうにありません・・・・。
     シキ・・・・シキのバカ・・・・・。あんただけでもお父さんの夢を叶えてよね・・・・ごめん・・・・・・・・・・!」

クック「「グギャゴァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーー!!?!?!??!?!!??!!」」
 サクヤ「・・・・・・・・・・・・・・あれは・・・・・・・・?クックの頭から煙が・・・・・・・・・????」

  シキ「俺の・・・・・・・・仲間に・・・・・・・・・・手を出すな〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」

554名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:30:52
 サクヤ「シキさん!!!!!!!!!!!!!!!!」
  シキ「もう一発・・・・くらいやがれ!!!!!!!!!!!コッコ!!!!!!!!!!!!!!!」
 サクヤ「あ、あれは・・・・打ち上げタル爆弾・・・・・・?!??!!!いつの間にそんなものを・・・・・!!??」
  シキ「アイリィから離れろ!!!!!!そして!!!!二度と俺たちに近づくな!!!!!!!!!これで最後だ!!!!!」
クック「「グァガ、ガガガガガ・・・・・・・・・・・・・・」」
 サクヤ「クックの炎が口の中に・・・・・・・でも、まだ・・・・・・・・」
  シキ「お前は、これが苦手なんだろう!!!コッコ!!!!!!」
クック「「グァガグァァァァァァァァl−−−−−−−−−−−−−−−−!!!!!!!!!!!!!!」」
 サクヤ「音爆弾まで・・・・・・!?!シキさん・・・・・・もしかして本当は・・・・・・・・!!?」
  シキ「首を洗って待ってろよ!!!!このクエストが終わったら、お前は絶対生け捕りにしてやるからな・・・・!!!!」
クック「「グクググググゥゥゥゥーーーーーーーー・・・・・・・」」  
サクヤ「クックが・・・・。去っていくわ・・・・・・・・・・・・・・・・・・そうだ!!!!アイリィさんは!?!??
     アイリィさん!!!アイリィさぁぁぁぁぁぁん!!!!!!!!!!!!!!!」
 シキ「そうだ・・・・・・・・!!!あいつは・・・・・・・・・!?!?!?!?!」

アイリィ「・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・私・・・・・・・・・・・・・・
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・生きてる・・・・・・・・・・・・・・・????
     さっき・・・・・・どうなったの・・・・・・・・・・・・・・・・??????たしか・・・・・・あいつの声がして・・・・・・・・・
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・ひっく・・・・・・ぅう・・・・・・・・ぐすっ・・・・・・・・・・
     よかった・・・ぐすっ・・・・・・・・私・・・・・・・・・ひっく・・・・・生きてるんだ・・・・・・・・・・・・・ひっく・・・・・・・」
 サクヤ「わ、私、見てきますね!!!アイリィさんを!!!!」
  シキ「おい!そっちに行くよりここ上ったほうが早いんじゃないか?」
 サクヤ「あ、あ、そうですね!!!そっちのほうが早いです!!!!!じゃあ!!見てきますんで・・・・!!!!」

555名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:31:39
アイリィ「・・・・・絶対・・・・・・・死んだと思った・・・・・・・・。またあいつに助けられたんだ・・・・・・・。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・悔しいけど・・・・・・・・・・・・。
     ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・あれ???なんだろう・・この感じ・・・・・・・・・
     なんだか・・・・・・・・・・なつかしい・・・・・・・・・・・・・え!?うそ!?!もしかして・・・・・・・・!!!!!」
 サクヤ「・・・・・・・・あ!!!!・・・・いた!!!!いましたよ!!!!!!生きてます!!!!!!!・・・・・アイリィさん!!!!!!!!
     迎えに来ましたよ・・・!!!アイリィさん!!!!!」
アイリィ「・・・・・・・・え・・・・・サクヤ・・・・・・・・・・・・・???????????・・・・・・・ちょ、ちょっと待って!!!!!」
 サクヤ「何言ってるんですかアイリィさん!!もう時間切れまでそんなに長くないんですよ!?アイルーはどこなんですか??・・・・・・って、アイリィさんの
     膝の上にいるみたいですね・・・・・。それはそうと、アイリィさんのその膝の周りいっぱいに広がっているそれって、まさか・・・・・・」
アイリィ「ええっ!?はは、何言ってんの!?!これは・・・・このアイルーが捕まえた拍子に・・・・・・」
 サクヤ「・・・・・・・・・そう・・・・なんですか・・・・・・・???????」
アイリィ「そうよ!!!ほかに何があるって言うの!?!?・・・それにしてもくさいわねこのアイルーの・・・その・・・」
 サクヤ「あ、あの・・・・私・・・・・・・その・・なにか、とってきますね!!!着替えになりそうなもの・・・・」
アイリィ「お願いするわ・・・くれぐれもあいつには黙っててよね・・・・グスッ・・・・・・」

アイリィ「それで・・・・・・・・・・・・・・・・」
  シキ「ふんふん」
 サクヤ「・・・・・・・・・・」
アイリィ「何であんたがいんのよーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!」
  シキ「仕方ねぇだろ〜。お前がまた足痛めたって言うし、サクヤ一人じゃ無理じゃんか。それよりお前さっきから何してんだ??
     周りの砂集めて・・・。棒倒しでもすんのか??」
アイリィ「しないわよ!!!!!・・・・いいからあっち行ってて!!!!サクヤもよ!!!!」
 サクヤ「ごめんなさい・・・・・・」
  シキ「何言ってんだよお前。もうあんまり時間がないんだぞ。俺が担いで降りるからじっとして・・・・ん?なんか臭ぇぞ??アイルーか??
     でもこんな匂いじゃなかったような・・・・。
アイリィ「ちょっと!!!おろしなさいよ!!!変態!!!バカ!!!!KY!!!あんた今最高にKYよ!!!!」
  シキ「・・・・・・・ん?あぁ、なんだ。お前だったのか」
アイリィ「!!!!!!!!!!!!!!!!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・最悪・・・・死んだほうがましだった・・・グスン」

556名無しさんのおもらし:2008/05/20(火) 11:34:53
  シキ「あーっはっはっはっは!!!!まじか!?お前でもそんなミスするんだな!!!!なんか安心したよ俺は!!!!!!」
 サクヤ「たしかに、ややこしいことはややこしいんですが・・・・。素材玉と鳴き袋ならネンチャク草が正解でしたね・・・・。」
アイリィ「ううっ、それならわざわざ採らなくても持ってたのに・・・つーかあんたはぜんぜんわかってないんでしょーが!!!!
     笑う資格なんかないわよ!!!!!」
 サクヤ「でも、打ち上げタル爆弾や音爆弾を自分で調合したんですよ、シキさん」
アイリィ「ええ!?それじゃあやっぱり、あの音はあんたが・・・・」
  シキ「ああ、当たり前だ。まぁたまたま会ったハンターから貰っただけだけどな」
アイリィ「は!?」
 サクヤ「それって・・・」
  シキ「あんまり気づかなかったけど、俺ら以外にも来てたみたいだな!!!自分でやったんじゃないけど、
     まぁ、本番も誰かにもらえるかもしれないしな!!!結果オーライだろ!!!」
アイリィ「ふざけんじゃないわよーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!」
  シキ「なっはっはっは!!そんな隅っこで後ろ向いてるやつに怒鳴られても全然迫力ないぞ。お、もうすぐお前の
     パンツ乾くんじゃないか?はやくしないと焦げるぞ」
アイリィ「うっさい!!!死ね!!!!つーか殺す!!!!!!!!!!!!」
  シキ「無理だな!!お前には!!!」
 サクヤ「・・・・・・・・クスクス。口ではああ言ってますけど、実は昼間アイリィさんがシキさんから離れて行動してたのは、シキさんに下着を
     見られたくなかったからなんですよ。離れるためにわざときつい事言った後、すごく落ち込んでましたし・・・」
  シキ「なーんだ。やっぱりかわいいとこあるなぁお前」
アイリィ「うるさーーーーい!!!!!!私、もうあんたらと旅するのやめる!!ハンターやめてやるから!!!!!」
  シキ「何言ってんだよ。この次はクシャルダオラの討伐で、その次がようやくミオガルナなんだからな。
     だから・・・・・・」
アイリィ「知らん!!!もう帰る!!!!さっさと船に乗りなさいよ!!!」
  シキ「いいけどお前・・・・・」
アイリィ「なによ」
  シキ「前後ろ逆だぞ?」
アイリィ「!!!!!!・・・・・・・こんの・・・・・・浮いて帰れ!!!!!!!!」
  
  


長い割りに描写が控えめですいません。少年マンガなのでその範疇で書いてみました。
会話文以外も書きたかったんですが、なかなかしっくりこなかったんでこういう形にしてみました。
ぜんぜん盛り上がりのない文章だし、知らないとほぼわからないと思いますが、一回書いてみたかったんで
スレ汚しをお許しください。
いやぁ、貼り終えてみて思ったんですけど、長いですね。いや上のには及ばないですけど。
少年誌的なこれを最後まで読んでくれるやさしい人はいるものかな・・・

557168夜?:2008/05/21(水) 03:16:33
乙!

アイルーって犬みたいなもん?

  シキ「しっかし今日はずっとあんな感じだなー。・・・なんかあんのか?」
 サクヤ「え、それはその・・・・・私だって今でも・・・・・・」

このあたりを「それ系」の表現だと思っていいですか?
ニオイ的には下痢かと思った

558名無しさんのおもらし:2008/05/21(水) 05:08:25
あげ

559名無しさんのおもらし:2008/05/21(水) 06:48:54
>>557
>>アイルーって犬みたいなもん?
それくらいの大きさです。アイルーは集団で現れて持ち物を盗みまくって帰っていくという非常に迷惑な獣人ネコです。

>>シキ「しっかし今日はずっとあんな感じだなー。・・・なんかあんのか?」
 サクヤ「え、それはその・・・・・私だって今でも・・・・・・」

このあたりを「それ系」の表現だと思っていいですか?
ニオイ的には下痢かと思った

ここらへんはミスリードのつもりで書いてみました。最後のところに書いたように、二人が別行動だったのは下着姿を見られるのが
恥ずかしかったから・・・といおうのが本当の理由なんです。匂いがあったのは、ペイントボールというアイテムの効果で、ターゲットに
投げつけると実際の強盗用のもののように目立つ色と、強烈な匂いをつけるといったものを使用したからなんです。なのでこのスレ的にはお色気要素が
少なすぎたかもしれませんね。申し訳ないです。なんとなく少年誌的なレベルに収めて書いてみたかったので・・・
でもこんなんにレスして貰えてうれしいです。お互いがんばりましょうね!

560名無しさんのおもらし:2008/07/18(金) 01:39:33
168夜をヒントにちょっと妄想してみた。

「あの女、かなりションベン我慢してたなあ」
「ですよねー。ありゃたぶん、ちょっとチビってますよね。」
「オモラシされたらどうしようかって思ったよ。」
「えっ? いくらなんでもオトナがオモラシするはず無いでしょー」
「いや、女ってやつは、ションベンの我慢ができないらしいぜ。
 筋肉が弱いっていうか、チンチンないから尿道が短いって聞いたぜ。
 男の俺らだったら、もしチビッても、途中で止めれるだろ?
 でも女は一度出たら全部出しちまうまで止められないから、
 オモラシになっちまうらしいぜ?」
「え? マジっすか!? オトナがオモラシっすか!?
 ・・・でも、ちょっとそれ見てみたかったりして。」

561名無しさんのおもらし:2008/08/21(木) 00:32:25
age

562名無しさんのおもらし:2008/09/27(土) 10:11:32


563名無しさんのおもらし:2008/10/09(木) 02:40:30
どなたか以下に記す私の実体験を素敵な小説してくださいませんか!!

中学ニ年の修学旅行の夜。
夕食後部屋に戻って来た私はトイレの順番待ちをしていました。
4人部屋で、全員トイレに行きたいと言うので私はかなり行きたかったけど『私最後でいいよ』と我慢してました。
そしたら急に先生達からの呼び出しでホールに集合…
お説教やらなんやらでたぶん小一時間拘束されました…
そして先生は『班員それぞれ班長の居る部屋で反省会をしなさい』といわれ、班長が居る部屋へ……
自分の部屋以外のトイレを使わせてもらうのは凄く恥ずかしかったけど、限界だったので班長の部屋でトイレ借りました……

実際はトイレ間に合っちゃいましたけど、エンディングとか色々いぢっていただいて結構です!!!
よろしくお願いします!!!

564名無しさんのおもらし:2008/10/09(木) 12:34:04
自分で書けよ!

565名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 22:16:42
むかし、むかし、西洋の地のとある大河を大きな桃が流れていました。
桃の中には、可憐な女剣士がいました。
名前はティナといい、20歳前後という若さにして国一番の剣士と称されるほどの
実力者でした。
そしてティナは国を荒らす悪魔に戦いを挑んだものの呪法の罠にかかり
この果物の中に封印されてしまったのでした。
そしてそのまま食べられてしまうというときに仲間がきて
悪魔の城からこの桃を谷を流れる川へ投げ落とすことで助けてくれたのでした。
最も桃の中の彼女には外の状況は分かりません。
ともかくがむしゃらに剣を振り回しますが中から切ることは決してできませんでした。
やがて疲れたティナは眠ってしまいました。


「・・・・・うぅ」
ティナは目を覚ましました。
薄暗く狭い空間
「ここは・・・そうか、わたしはあの悪魔の罠に・・・」
ティナはどれだけ剣で突いても斬っても
ここから出ることができなかったのを思い出しました
「弱ったな・・・」
ティナはブルッと身震いしました。
恐怖からではありません。
「・・・トイレ」
ティナはオシッコがしたくて目が覚めたのでした。
しかしすぐにトイレに行くことができないのに気づきため息をつきました。
「はぁ・・・ヤバイなあ、一体どうすれば・・・」
今はまだ我慢できてもこのままではいずれ限界が来てしまいます
「それにしてもわたしは今どこにいるんだ?」
外から水の音が聞こえるのと、揺れている感じで川を流れているのは分かります
「くぅ〜、、、水の音をきくとよけいに・・・」
ティナはそわそわと身体をゆすります。鎧のガチャガチャという音が反響しました。
さらに時間は流れ、ティナの我慢も限界に近づいていました。
「く、くぅ・・・・」
ぼうこうがいっぱいになっているのを感じます
「も、もう限界・・・うぅ」
少しでも楽になろうとティナは鎧を脱ぎました。
「ここでしてしまおうか・・・でも・・・」
閉鎖空間のここでオシッコをしてしまえばびしょぬれになってしまいます
ティナは下着にかけた手をはなしました。
そのとき。持ち上げられる感覚。
「まさか!」
何者かが運んでいる感覚。足音。
「こ、これでトイレに行ける!」
ティナは剣を構えました。おそらく相手は桃を切るので
その刃を止めるためです。
悪魔が封印された自分を食べようとしたことから外からなら普通に切れるという
予想はできていました。
ティナはもじもじしながらその時を待ちます。

566名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 23:44:37
ガキン!
予定通り刃物を受け止めました。
(さ、さあ!早く!)
光が差し込みます。まぶしい光。
ティナは顔の前に腕をかざしました。
かざした腕の向こうに人のシルエットが見えます。
ティナは安堵しました。
(よ、よし。まずはお礼を言ってそのあとトイレを借りよう・・・)
そう思った瞬間ティナは物凄い力でつかみあげられてしまいました。
「うあぅ!」
反動でもらしてしまいそうになります。
(なんだ!?)
見るとなんと、ティナは鬼につかまれていました。
実はティナは桃の中で流されるうちにいつの間にか海に出て、鬼ヶ島に漂着してしまったのでした。
鬼たちはティナを見て金棒を振りかざします。
「クッ・・・このっ!」
敵と判断するやいなや、ティナは自分をつかむ鬼の腕を切り落し、自由になるとすぐに他の鬼たちを倒しました。
「ここはどこなんだ?なんでこんな・・・」
そこは全体が薄暗い、石造りの城でした。
点々と灯るたいまつが不気味な光をはっしていました。
「魔王城?でも何か違う・・・」
ともかくティナは脱いでいた鎧を着ました。
(くぅぅぅ・・・・ぼうこうが・・・)
オシッコでいっぱいのぼうこうが圧迫されるのを感じます。しかし我慢するしかありません。
鎧を着て部屋を出ると、また鬼たちが襲ってきました。
「こ、こんなときに・・・」
ティナは必死で戦います。
「だあっ!」
鋭い剣さばきで次々に鬼を倒していきます。しかし鬼は次々と出てきます。
「もれそう・・・。なんなんだよ、コイツら!」
動くたびに尿意がこみ上げてきます。
(くぅ、、、どうしてこんなことに・・・)
(トイレトイレッ!うぅ・・・ど、どこかトイレは?)
ティナはトイレを探しながら走ります。
王宮のあの立派なトイレを想像しました。
(うっ、、、想像するとよけいに・・・・」
ティナは無心に走ります。
(な!こっちもか!どこから沸いてくるんだ!)
逃げ惑うティナ。
「も、もれるぅ・・・ト、トイレはないのか!」
限界の感覚。ティナはぼうこうがいっぱいなのを感じます。
間一髪で堪えている感覚。
また鬼が追いついてきました。
「あー!もう!」
涙目で走ります。
「もうホントに限界!我慢できない!」
「こんなに広いのにトイレないのかよぉ」
その時、回廊の向こう側からも鬼の足音が聞こえてきました。
後ろを振り返るとそちらからも足音が・・・。
ティナは挟み撃ちにあいました。
「あぅ・・・・くぅ・・・・!!」
ティナはその場でバタバタと足踏みします。
鬼たちは両サイドから次第に距離を縮めていきます。
「あー、限界限界限界ッ!トイレっ・・・もう我慢が、、、あぐっ、、できないっ・・・?」
その時ティナはすぐ斜め前に横道があるのに気づきました。
一か八かで飛び込むとその先は小部屋になっていました。
部屋には床に穴があいており、その穴を覗き込むと下は海でした。
「や、やった!」
間違いなくここがティなのもとめていた場所でした。
ティナは急いで鎧を脱ごうとします。しかしあせっているためか上手く脱げません。
「あぁ・・・くぅ・・・あ、あと少し!」
鬼が横穴に入った足音がします。ティナは足踏みしているため気づきません。
「や、ヤバイ!あぁ・・・クッ、外れろよっ!」
ガチャっという音がして鎧の留め金が外れました。
しかしその瞬間、ティナは鬼に捕まりました。
後ろから首をつかまれて持ち上げられます。トイレが遠ざかります。
「あ・・・ああ・・・・・」
ティナはブルっと震えました。空中で足をぎゅっと閉じます。
「も、もう・・・・」
力がぬけていく感覚。
「そ、、、そんな・・・・」
シャーーーーーー
まだ脱げてない鎧の奥からおしっこが流れ出しました。
鬼は思わず手をはなします。
ティナはそのまま力なく床にしゃがみこみました。
水溜りが広がっていきます。

567名無しさんのおもらし:2008/11/16(日) 23:50:13
(ああ・・・・)
ティナの頭は真っ白になっていく。
オシッコが流れるにしたがってお腹が楽になっていく感覚。
ずっと我慢していたものがなくなる。
開放感。
しかしそのあとは悲しみ。喪失感。
ティナはグスッ、グスッっと嗚咽をもらしました。
一流剣士の彼女がめったに見せることの無いはずの涙。
鬼たちは状況が理解できないのか突っ立っています。
「うぅ、グス・・・」
ティナは涙を拭い去りました。
泣いたその後には・・・・・・
激しい怒り。殺意。

ティナは立ち上がりました。
鬼たちは思い出したように金棒を構え、ティナに襲い掛かかります。
ティナは剣を握り締めます。
「あー、スッキリした」
鬼の金棒が振り下ろされました。しかしその場所にはティナはいません。
一瞬で鬼の背後にまわりこんでいました。
「じゃあ早速復讐するから^^」
ティナはニッコリとほほ笑みました。
その後ティナは鬼ヶ島を壊滅させ、さらに自国を襲っていた悪魔を滅ぼすため
財宝と共に国へ戻ったといいます。
いつの時代とも分からない、昔の物語。この話は紆余曲折し、東洋へ伝わっていったといいます。




よんでいただいた方、ありがとうございました。
初心者なんですが、、、いかがでしたか?
少しでも楽しんでいただけたら幸いです。

568名無しさんのおもらし:2008/11/17(月) 03:12:35
さっぱりめだけどよかったよー。

569名無しさんのおもらし:2008/11/17(月) 06:00:01
何の初心者

570名無しさんのおもらし:2008/11/24(月) 12:30:17
「せ…先生…オ…オシッ…コォ…^_^;」

571名無しさんのおもらし:2008/12/22(月) 02:18:50
茶屋町ライダーズ
第6回、選択希望選手────掘北 南 ・ 投手 ・ 川辺西高等学校────


大騒ぎになったドラフト指名から3年、3度目のシーズンを終え、取材に答える彼女の表情には、
いつものような愛らしい笑顔が浮かんでいた。

独立リーグではあるものの、女性初のプロ野球選手として未知の世界へ飛び込んでいった彼女。
左のアンダースローから軽快に投げ込まれるナックルボールを武器に、
より高みを目指す男性選手達を、ピンチを何度も背負いながら打ち取って行く。
80試合ある内の21試合に中継ぎとして登板し、防御率4・38.
決して素晴らしい成績とは言えないが、それでも彼女の登板を楽しみに試合へ
足を運ぶ人は多く、毎試合、数千人が球場に訪れる。
他のチームや別のリーグでは、優勝争いをしても二千人以上の観客に入ってもらうのはなかなかに難しく、
多くの人達にとって、彼女はまさに幸運の女神のようである。
少年野球漫画の主人公の、その幼馴染でヒロインの女の子が、そのままユニフォームを着て
漫画から飛び出してきたかのような大きな瞳に短い髪、良く焼けた素肌に真剣な眼差し、
連打を許しピンチで降板する際の悔しそうな表情、そしてなにより、時折見せるとびっきりの笑顔。
たとえ野球をやっていなくても、周囲から可愛いと言われるであろう顔立ちに加え、
お世辞にも女性としても高いとは言えない身長が、逆に彼女の可愛さを際立たせる。

今やその人気から、よりレベルの高いリーグのとある球団が、真剣に獲得を検討しているという彼女。
そんな彼女の昔話。チームメイトやお客さん、新聞記者に同級生、家族だって絶対知らない、
彼女の消したい1打席。白球の代わりにジャガイモが飛び交うグラウンドで、夢と憧れが引き起こした偶然。
忘れる前に、書き残しておきます。

572名無しさんのおもらし:2008/12/22(月) 04:08:42
なんだ、前フリだけか

573名無しさんのおもらし:2008/12/22(月) 12:57:00
>>571>>570とは無関係には思えないところがまた・・・

574名無しさんのおもらし:2008/12/23(火) 01:30:35
ナイス妄想力
ついでに続き書いてくれ

575名無しさんのおもらし:2008/12/23(火) 18:44:28

打球が大空に舞い上がる。5万人の視線が、一点に注がれる。しかし、大半の人がすぐに気付いた。
この打球をもう、見届ける必要はない─────────────ホームランだ。それも逆転満塁の。


一瞬の静寂を、大歓声が真っ二つに切り裂いた。その悲鳴と歓喜の雄たけびは、天まで届きそうなほどけたたましい。
この試合を見つめていた野球の神様にも、きっと聞こえているだろう。
ホームベースの上で、待ち構えていた3人のランナーと抱き合う姿は、見たもの全てに”青春”と”奇跡”
という言葉を思い起こさせた。 
これが、甲子園────。これが、野球───────。

そんな中、打たれたピッチャーの表情が印象的だった。「悔しさ」でも「怒り」でもない。
「驚き」だ。



「こんなのはさ、審判が起こした”演出”だよな。・・・・だってさ、前のバッターの時に、
 どう見てもストライクの球をボールって言われたじゃん。それが押し出しになって、
 投げるところがなくなって、これだろ。・・・・・・・結局さ、世の中ってのは、
 周りに望まれているヤツが成功するんだよ。きっと高校野球の関係者も、田舎の公立高校が、
 ”特待生”ばかりの強豪の私立を抑えて優勝することになって、喜んでるんだろ。」
夏休み。冷房が効いた食堂のテレビの前に集まっていた野球部員の一人、水瀬純治はそうつぶやいた。
たった今、目の前で実際に起こった、まぎれもない”奇跡”。自然と感動の気持ちが溢れて来る。
しかし、皆なにか心の奥でモヤモヤしたものが残っているのも、また事実であった。
誰も言葉を続けない。テレビの向こうだけは、以前、騒がしい。
独り言になりかけた純治の言葉に、まるで独り言のように顔の向きも変えず答えた少女がいた。
「・・・・いくら審判が厳しくても、ホームランを打ったのはバッターの実力でしょ。
 ・・・・・・2球目に、体に近いところにまっすぐが行ったから、3球目はそれを逆に利用して
 肩口から入ってくる内スラ。普通は仰け反っちゃってカウント取られるけど、それまでに何度も
 同じ手を使っていたからそれを狙い打って、それでホームラン。打った方がすごいよ。」
「あー、確かに、そうだよね〜!!ホームランを打ったのは、バッターの読みが当たったっていうか、
 っていうより、やっぱ南ちゃんって、ホントすごいところまで見てるよね〜・・・!!
 私なんか、そういう配球とか全然気にしてなかった!!」
そう調子を合わせたのは、野球部ただ一人のマネージャー、多部綾乃だった。
ほんの少し重くなりかけて空気を察知したのか、それともただ目の前で起こった奇跡に興奮してるのか、
いつもより声が弾んでる。純治もそれに続いた。毒を吐いた後は、綺麗な気持ちを出しておかないと。いつものことだ。
「あ〜、俺らも甲子園行きたかったな〜・・・!!!本庄があそこで立國大付に勝っといてくれたらな〜。」
もう何回も言った言葉。厚かましい他力本願。それでも、決勝まであと2つだったのだから、仕方はない。
「まだ来年があるんだからいいじゃん!!」そう綾乃がいつものように励ます。テレビの前ではまだ熱戦が続いているが、
もう興味はない。勝者は決まっている。純治が言葉を続けた。
「テレビ映りてぇ〜」 綾乃が軽く息を吹き出した後、こう続けた。
「まぁ甲子園でなら、純治の中の中の顔ももしかしたら人気出るかもね!
 プレー見て幻滅されると思うけど。」 純治が余所見をしながら答える。
「あ〜、それまでにはうまくなってなきゃな〜・・・・・」ニヤけながら視線を
テレビに戻すと、今年の夏もあとアウト1つでゲームセット、というところまで迫ってきていた。
「(今年の夏も、野球ばっかりだったなぁ〜・・・。大学行ったら遊びまくろ)」
そんな、純治の投げる球よりはるかに軽いセンチメンタルな気持ちを吹き飛ばしたのは、堀北南の言葉だった。
もちろん悪い意味で。

「私は別に、行きたいと思ったことないな。甲子園」

576名無しさんのおもらし:2008/12/23(火) 18:45:02

「(まただ───────────。こいつはたまに、毒舌で軽くひかれることに定評のある俺の前で
 こういうことを言うんだ。 なんだ? ”お前はプロ野球の応援とか興味ないもんな”とか冗談を言ってほしいのか?
 それとも、”お前はどうがんばったってあの舞台には立てないじゃんか。だって女なんだから”って言わせたいのか?
 ”プラカードを持つ女の子も地元の子らしいから、もしお前がグランドに立てるとしたら、吹奏楽部の部員としてか、
 校名を読み上げるウグイス嬢、それか・・・・・・・マネージャーとかじゃね・・・・?”」
純治がそんなことを考えてるのがなんとなく伝わったのか、綾乃が最初に口を開いた。
「そ、そうだよね!!南ちゃんは甲子園とかWBCじゃなくて、WBW・・B・・・・C・・・だっけ?
 たしか、ウーマンズ、ベースボール・・・・ワールド・・・ベースボール・・・あれ、なんだったっけな・・・・。」
「違うよ、プロ野球」
「えっ・・・・・・・・・・・・」
そう言葉に詰まった綾乃ではあるが、その眉はひそまるのではなく、瞳と一緒に大きく上に見開いている。
良い意味で驚いている時の人間のリアクションだ。もちろん、眉の描写などしなくても、その顔を見れば、
南の言葉に喜んでいるのだろうということはすぐにわかるのだが。綾乃は夢に向かってがんばる人間が好きだ。
どんな夢でも、それに向かってがんばっている人間は、すごく輝いて見える、そこそこの野球強豪校で、
女一人でマネージャーを続けているのは、多分そんなところからだろう。
「なんかさ、南ちゃんなら本当になれそうな気がする・・・・・。だって、南ちゃんの場合、”夢”って感じじゃなくて、
 ”目標”って感じがすっごいするもん。・・・・・・松坂みたいだよね。」
綾乃がテレビを見終て燃え滾った気持ちを身近な人に対して向けてる間、それでも純治は考えていた。
「(コイツがプロなんかなれるはずない。・・・・・・・・だって、俺より下手じゃん。
 俺が入ってた軟式野球チーム途中でやめて、親父さんの知り合いの硬式クラブチームに入れてもらった。
 おっさんばっかりで、ろくに試合もない草野球チーム。先も糞もない。
 今ここではっきりそう言ってやろうか? そうしたら、こんなくだらないやり取りしないですむ。
 その後しゃべることは2度とないだろうけど。・・・・それでまた俺を一方的に悪者にしたらいい。
 みんながお前の味方をしてくれるよ。心にもない励ましをしてくれるさ。
 あの時みたいに───────────────)」

577名無しさんのおもらし:2008/12/24(水) 00:12:25

坊主頭、坊主頭、一つ飛ばして、坊主頭。キャプテンの掛け声とともに、整列した子供たちが一斉にグラウンドに頭を下げる。
今時、こんな異様な光景がお目にかかれるのは、お葬式の時か、野球のグラウンドくらいだろう。
もちろん、強制的に坊主頭にさせられているのではない。子供や親御さんが面白がって、自ら坊主にしているのだ。
俺が所属していた少年野球チームは、決して人数は多くはなかったが、子供さんが名門校の野球部に入部していた熱心な監督さんのおかげで、
軟式野球チームにしては高いレベルの指導に定評があった。もう一つ勝てば地方大会出場、というところまで行ったことがあるほどだ。
って言っても伝わらないかな。軟式と硬式の違いくらいはわかってて貰えてると有り難いけど。まぁなにはともかく、
俺は最初から硬式チームに入りたかったけど、怪我を心配した俺の両親は、それならということで評判の良かったこのチームに
入ることを勧めた。練習に参加してからは、硬式のチームに入りたいと言う事がまるで逃げになってしまうかのように、
良い意味でキツかった。そのおかげで、中学に入ってからはエースとして野球部を引っ張ることができた。もちろんこれも軟式だけど。

堀北南と初めて出会ったのは、その少年野球チームでだった。
自己紹介の時に、「将来の夢はプロ野球選手です。」と少し恥らいながらも皆の前で言ってのけ、それを監督含めた大人たちが
とても嬉しそうな顔で見つめていたのが強烈に印象に残っている。
その後も、こいつだけ走りこみの本数が少なかったり、監督達が移動する車に乗せてもらってたり、全然球が速くないのに
ピッチャーをやらせて貰ってたり。俺の父親は、「むしろ球速が出てないほうが良い。星野伸之みたいなもんだな」
とかなんとか言ってたが、そんなパワプロでしか名前を知らない選手を例に出されても、俺の不満は解消されることはなかった。
その内こいつのことが疎ましく思えてきて、背の順で決められたキャッチボール相手だったのに、遠投できないからとか言って別のやつに代わって貰ったりした。
ダッシュの時なんかも、こいつにだけは負けたくないと必死で走ったし、キャッチボールの時は隣でこいつが助走を付けて投げ出すまでは、
意地でも助走なしで投げ続けた。着替えやトイレとかを覗いてやろうかと思ったこともあったし、ピッチャーライナーが顔にあったって
珍しくこいつが泣いてたとき、ぶっちゃけ胸がスッと晴れる思いがした。
今思い返せば、それは醜い”男の嫉妬心”以外の何物でもないのだが、後から入ってきて周囲の大人の関心を根こそぎ持っていったこいつ・・・・堀北南を、
嫌いだと周りの仲間に口にしたりするまでには、そんなに時間がかかっていなかったように思う。

ある日、いつもは大人達が乗ってる車で試合場所まで移動する堀北南が、珍しく俺たちと一緒の車で移動することになった。

578名無しさんのおもらし:2008/12/24(水) 02:18:01

「今日、寒いよね。」
車が動き出すなり、隣に座っていた堀北南がいきなり話しかけてきた。俺は、
「おぅ」となぜか上から目線の言葉を返すことしかできなかった。だって、俺がこいつを嫌ってるってことは
多分人伝に聞いてるはずだし、そんなヤツに話しかけてくるほど度胸のあるヤツだとは思ってはいなかったから。
俺はしばらく、後ろの席のアンディーと通信対戦しながら、どんなことを話しかけて逆にこいつをびっくりさせてやろうかと
考えていたが、それよりさっきから足を伸ばしたり曲げたり、しきりに窓の外をきょろきょろしたりしてるのが気になった。
「(あぁ、こいつ、俺らが仲良すぎて退屈だから、親が運転してる車とかを探してるんだ。体は俺と同じくらいなくせに、
 案外子供なんだな・・・・・。)」そう思った俺は、別に興味もないくせに堀北南に話を振ることにした。
俺だって大人だ。嫌いだからって、わざわざケンカを吹っ掛けたりはしない。だって勝つことはわかりきってるし、運転席には大人もいるし。
「お前、どのチームが好きなの?」 もしかしたら12球団覚えてないかもしれないから、わざわざチーム選択画面を表示して見せてやった。
我ながら良い話題のチョイスだ。”プロ野球選手になりたい”とか言ってるヤツが、この話題に乗ってこないはずがない。
「私、プロ野球興味ないから。」 予想外の言葉が返ってきて少し驚いたが、そう言いながらも視線は俺のゲーム機の画面をずっと見据えている。
その後も何度かチラチラ見てくるから、一応やるか聞いてみたら、案外素直に頷いた。アンディーのを貸してもらって、3イニング勝負。
俺が遠慮してその年の最下位のチームを選んだのに、躊躇なく日本一のチームを選びやがった。まぁでもそんな程度で負ける俺ではない。
ホームランの一点しか取れなかったが、見事完封勝ち。今度は両者納得の上から目線で、
「まぁでも俺の妹よりは大分強かったよ。あんまやらないけど。」と言ってやった。その後、アンディーとやりたかったみたいだけど、
「アンディー、俺より強いよ。」 そう一言言うと、しなくてもいいのに電源を切って機体を返してきた。

「・・・・・・じゃあ、メジャーは?」 さっきより落ち着きがなくなった堀北南の退屈を少しは和らげてやろうと、
わざわざ貴重なトレーニングタイムを打ち切って、話を振ってみることにした。
「・・・・・・・・ウェイクフィールド。」 
さっき、好きなチームは?って聞いたのに、1選手に絞って返答してきたことよりも、普通は思いつかないえらいシブイ投手を
答えてきたことに無性に腹が立った。どうせナックル投げてもキャッチャーまで届かないくせに。
「そういやさ、何でお前野球始めたの?」・・・・この答えは、実は聞く前から知っていた。”お兄ちゃんが野球をやっているから”だと、
俺の母親が言っていたからだ。このことも俺がこいつを嫌いな理由の一つでもあった。
「(硬式チームでやっているお兄ちゃんと俺たちを比べて、勝手に見下したりしてるんだろうな・・・・・。)」そう思うと、
プライドだけは高かった俺はより腹が立ったが、こいつがそのことはあまり言いたくなかったんであろうことは気付いていた。
だって、かっこ悪いじゃん。お兄ちゃんが野球やってたから、自分も始めました、って。
「・・・・・・・・・・・・・プロ野球選手になりたいから」 案外間をあけて答えが返ってきた。
ここでやめときゃよかったんだ。さっきの質問は少し意地悪だったけど、ここからは本当に悪気はなかったんだ。
真剣に話してたつもりだったし、傷つける気持ちは全くなかった。それだけは信じて欲しい。

「・・・・なんで、プロ野球選手になりたいの・・・?」

579名無しさんのおもらし:2008/12/24(水) 02:20:36
どんどん改行が下手になっていく・・・・w 誤字とかすいません
ある趣味的要素は後半でてきます

580名無しさんのおもらし:2008/12/31(水) 21:55:43
今思い返せば、俺だってそうだった。
小学校の体力測定で、えらく目立ってた上級生がいた。その場にいた人間が皆注目していた。
その人が野球をしてるのだと聞くと、すぐに自分もやりたくなった。そして、親を説得するのに言った言葉は
「プロ野球選手になりたい」だった。そう言えば親や親戚のおばちゃんなんかも喜んでくれたし、友達もすぐにできた。
子供のころの夢に具体的な理由なんかない。そうなってどうしたいかより、そう言って周りにどう思ってもらうかが重要なのだ。
おそらく、こいつもそうだったんだろう。いや、間違ってるかもしれないけど。

俺は続けた。
「真剣にやるんだったら、プロ野球選手目指すよりさ、プロゴルファーとかテニスプレーヤーの方が良いんじゃないの?あと陸上とか。
 団体競技はキツイだろ。」 こんな感じに言ったんだと思う。決して”お前は女なんだから”とは言わなかったと思う。
そういう事を言うのは、子供心に悪いとわかっていたから。でも、こいつからしたらそう言われたも同然だったんだろう。
俺がまだ話しかけてるのに視線はずっと外を向いてるし、貧乏ゆすりを始めている。車内はもう完全に暖房がかかってるのに。
俺としては真剣に質問したつもりだったのに、こいつがシカトどころか少し怒ってるような素振りをするもんだから、
さっきまで良くしてやってたのに、と思うと俺もまた少し腹が立った。それで意地になって話しかけ続けた。
「みぶんふそうおうの夢みたってさ、結局周りが迷惑するだけなんだよな。」 これ、小学校5年生の言葉。
この頃になると自分の実力も大体わかっていたし、正直、こういう風なことを言うのがカッコイイと思ってた。
誰だってあっただろ?そんな時期。・・・・・・俺はまだその時期真っ盛りだけど。
自分の決め台詞すら無視された俺は、それでもしつこく話しかけようとした。すると堀北南は言った。
「うるさい。・・・・・・・トイレ行きたいから黙ってて」
文字にするとかなり伝わりづらいかもしれないが、顔文字で表すなら堀北南の顔は(^_^#) ←こんなだった。
その声にも怒りがはっきりと感じられた。俺は一瞬驚いたが、”なんでそんなことでキレられなくちゃならないんだ”
っていう思いが先立って、より一層こいつのことが嫌いになった。そんて、車が試合場所に到着して、
ドア側の座席の俺より先に堀北南が車を降りて、トイレに向かって走って行ってる姿を見て、
「漏らせばおもしろかったのになぁ・・・・・」と口に出そうなくらい心の表層でそう思った。

581名無しさんのおもらし:2009/01/01(木) 06:14:19
これどうすんの

582名無しさんのおもらし:2009/01/02(金) 02:46:32

「我慢できなかったのか?・・・・お前だって男の子と女の子の成長の違いはよくわかってるんだろ。
 あの子は自分の肌でそれをもっと良くわかってるんだから、そりゃお前の言ったことには余計なお世話だと思っただろうな。」
練習の帰りの車内。ゲームをしてる俺に父さんが話しかけてくる。突然の事にまだ気持ちの整理がついてない俺は、黙って耳を傾けた。

掘北南が俺らのチームを辞めたのは、この前同乗してから2週間後のことだった。その前の週の練習を休んだ時には気にもならなかったが、
辞めたとなってはさすがに気になる。事情を聞いていたチームメイトに何人かで理由を聞いてみたら、予想もしなかった答えが返ってきた。
「純爺が泣かしたかららしいよ。ほっちゃんが辞めたのって。」 別に驚かなかった。いつもの冗談だと思ったから。泣かせた覚えがないし。
「この前の試合場所に行く時の車の中で純爺にすっごい嫌な事言われたんだって。だから行きたくないって言ってたみたいだよ。」 
「うわっ、オレその場にいた!オレもあれはないと思ってたわ〜」 
アンディーの突然の裏切りに戸惑いつつも、それを聞いてようやくだんだん事態が飲み込めてきた。話した事すら忘れそうだったあの時の事だ。
「純爺はわかってなかったからな〜、ほっちゃんのこと・・・。マジで泣いてたらしいよ、この間の試合の前。トイレの中で。」
周りの大人の落ち込みようは尋常じゃなかった。監督は家まで話に行ったらしいし、その後練習を見に来るおっさんが絶対少なくなった。
その原因らしい俺に対してもなんか冷たくなったし、母さんに至っては堀北の家に謝りに行くことを勧めてきた。
さすがにそれは強要されなかったから結局は行かなかったけど、もし強要されてたとしても行かなかったと思う。
だって、卑怯じゃん。ムカついたんならその場で言い返すとか泣くとかしたらいい。
それだったら、俺だって堀北がその時どう思ってたのかわかったはずだ。
突然辞められたら挽回することだってできないし、”辞めるほどひどいことを言った”俺の評判はガタ落ちじゃん。
せめて辞める前に一言言ってくれてたら・・・・・・。

「まぁあまり気にするな。お前がどうしてあの子が”プロ野球選手になりたい”って素直に言えるのか、知りたくなった気持ちはわかるよ。
 お前はいつからか言わなくなったもんな。でも、その気持ちもわかる。お前だって、大きくなったらあの子の気持ちもわかるようになるよ。」
───────そう言われてから結構たつな。未だに堀北南の気持ちはわかってない。わかってみたい気持ちは今でもあるよ。



気がつくと試合なんかとっくに終わっていて、閉会式が始まる準備がもう終る寸前だった。周りには綾乃しかいない。
「今年も言うのかな〜、あのおじいちゃん。”相変わらず多い、見逃しの三振!!”って。あれ聞かないと選手権が終った気がしないよね〜」
「・・・・もう辞めたんじゃなかったっけ、あの会長さんは。」 そう言うと純治は立ち上がり、グラウンドに戻っていった。
綾乃もしばらくしてからテレビの電源を切り、純治を追いかけていく。
高校生活は短い。なにかに夢中になってる人ほどそうだろう。
でも、もしかしたら、その短い期間で夢を実現するチャンスが掴めるかもしれない。だから必死になれるし、夢を見れる。
野球なんて特にそうだろう。もし、まぐれでもいいから甲子園に出場して、何かの間違いで勝ち進んで有名になれば、
それまでは見えていなかった進路が見えるかもしれない。さすがにプロは大げさでも、自分の学力より大分上の大学に入れることは少なくない。
そうすればまた、大学で同じような夢が見れる。野球の道がムリでも、就職だって全然違う。他に何もないヤツは特に。ほとんどがそうだが。
夢と現実の両方を見つめて、出る答えは”最善を尽くすこと”。それしかない。後で振り返ったときに、後悔しないために。
球音が響く。その音が胸に響くのは、聞く側の単なるノスタルジーだけではないだろう。必死な姿が、心を動かしているのかな。

583名無しさんのおもらし:2009/01/02(金) 02:49:15
改行が・・・・改行が・・・・・・!!w

>>581
スルーしといてください

584名無しさんのおもらし:2009/01/02(金) 06:25:18

「フリーターかな〜。ってゆーより、ニートかもしれないな」
綾乃が返答に詰まる。部活を終えてからは話すことも少なくなった。久しぶりに交わした会話がこれなら、
誰だって二の句が継げないかもしれない。半ば自暴自棄になりかけている純治は、こうやって相手の反応を伺っているのだ。
偶然は起こらなかった。夏の予選は3回戦で敗退した。強豪でもなんでもない、普通の私立高校だった。
それでも、高校時代にある程度の”実績”を残しておかなければセレクションすら受けられないような、
名門大学の野球部に拘らなければ、どこかにはスポーツ推薦で進学できたはずだった。
しかし、最後の夏の予選が終わっても、周りの説得にも応じず純治はどの大学のセレクションにも参加しなかった。
夢に描いていた進路と、現実に選べる選択肢の違いの大きさに、気持ちが付いていかなかったからだ。
必死にやったのに、悔いが残った。いや、悔しさと言うよりは、例えようのない不安と言ったほうが正しいかもしれない。
最善を尽くしたはずなのに、やりきった感覚が沸いてこない。次になにかに打ち込んでみようという気にならない。
「こんなのが、一生続くのかな・・・・」 そんなことを考えると、純治は何もかもが嫌になった。

遅かれ早かれ多くの人が感じることだ。”自分は特別じゃない人間なんだ────。” 
だから、この年までそれを実感しなかったのは、むしろすごい方に入るのかもしれない。
「あれだけ一生懸命やったのに、何も得られなかった。精一杯努力をしたのに、
 待っていたのは努力なんか何にもしていない人達と同じ結末だった。この先もこういうことが続くのなら、いっそ・・・・」
もちろん、はっきりと言い切れる。そんなことはない。全力で生きた時間は、消して無駄にならない。
今はまだその生かし方に気づいていないだけだ。自分の価値に気づいていないだけなのだ。
ただ、描いていた夢が大きければ大きいほど、その実際の自分の価値がちっぽけなものに思えてしまう。
この年齢の、そんな状態の少年には、どんな言葉も気休めにもならない。そもそも言われなくてもすぐにわかることだ。
体感はしなくとも聞くだけで大体がわかってしまうような人生は歩みたくない。でもそれしか浮かんでこない。
まるでRPGのラスボスのまさに手前で、続きをやる気がぱったりとなくなってしまうプレーヤーのようだ。
結末が見えたゲームは、人を惹きつける力を急速に失っていく。望んでいない結末なら尚更だ。
「このままつまらない人生を送るくらいだったら、むしろサッドストーリーの方が楽しいかもしれないな・・・・。」
虚しい空想が頭をよぎる。まだ今なら一般入試には願書は間に合う。ただ、野球で行けたはずの所よりも更に簡単な所しかない。
そうなると、大学に行くことが正解には思えなくなっていた。もちろん就職することも。
なにも踏み出せない。そのままなにも考えずに生きていくことに恐怖すら感じていたから。でも見つけられない。
半年にも満たない期間で見つけられるものじゃない。大抵の人にとっては。それを打ち消す ”なにか” は。

585名無しさんのおもらし:2009/01/02(金) 19:43:42
完結させてから投下してくれ

586名無しさんのおもらし:2009/01/02(金) 22:22:38
そうっすね

587パンチラ:2009/01/04(日) 19:04:06
 >>586 >>585の書き込み・・・・は、放置・・・しましょう・・・
こういう・・・パターンを・・・悪者に・・・する書き込みは許しません。

588名無しさんのおもらし:2009/01/12(月) 17:46:26
日本語でお願いしますわ

589名無しさんのおもらし:2009/01/12(月) 18:41:28
上で野球小説書いてる馬鹿ですが、続きが大分長くなってるので別にスレ建てるか
違うところに貼るとかするんで、ぶったぎるのを悪いと思って投下するのを
遠慮してた方がいらっしゃったらどうもすいませんでした。
決して板違いの内容ではないんです・・・・・そこまでが長いだけで・・・・・・

590名無しさんのおもらし:2009/01/12(月) 19:38:51
個人的には前置き長いの大好きです
期待しています

591名無しさんのおもらし:2009/01/13(火) 11:35:03
前置きがつながってこない冗長なだけなのは好きじゃないですけど。
どう生きてくるのか期待

それと現在このスレへの投下はめったにないから
別に他の人に気を使うことはないのでは。
過去、投下が多かった頃には未完結投下の間があきすぎて待たせて
途中で次の人に先をゆずった人はいた。

どうしても気になるようだったら、更新ないまま一年以上経過してるスレも大量にあるから
使わせてもらえば有効利用になる
新スレでもいいとは思うけど、更新の絶対量が少ない時に新スレにすると
閑古鳥感が強調されそうなので。

592名無しさんのおもらし:2009/01/22(木) 22:04:45
「ト、トイレーーー!」
美香は授業が終るやいなや教室を飛び出した。
授業開始10分にしてトイレに行きたくなったうえ、5分も授業延長をされてしまった美香はもう限界状態だ。
誰にも先をこされないように真っ先に教室を出てトイレに向かう。
が、しかし・・・。
トイレの前にはすでに長い行列が出来ていた。
無理もない。今日はこの冬一番の寒い日だ。
しかも3つしかない女子トイレのうちの1つが故障中とあっては行列になっても仕方がない。
(あー、もう最悪!他のトイレ行こうかなぁ・・・)
とは思ってみたものの、他のトイレがすいているという保証はない。
下手に動きまわるよりはここで待っていた方が得策だ。
(あ、他の子たちもトイレ来た)
美香の後ろにさらに5人の女子が並ぶ。
美香同様、やっとのことで延長から解放された子たちだ。

593名無しさんのおもらし:2009/01/22(木) 22:07:00
これだけの人が後ろにいればチャイムが鳴ってしまってトイレをあきらめるという最悪の事態にはならないはずだ。
美香は少し安心する。
だが気を抜くことはできない。
(だって限界状態なのには変わりないんだもん)
下腹部からこみあげてくる強烈な尿意にプルプルと震える。
(うぅ〜・・・・早く出てェーー!)
心の中で自分より前の人達に呼びかける。
しかし、残念ながらなかなかその思いは伝わらず、列の進みは遅い。
(早く早く早くぅ〜〜〜!)
トイレに並んでまだ2分程度しか経ってないが、美香にはそれがかなりの長さに感じられた。わずか2分が長くて辛い。たとえ、この休み時間が終るまで我慢することになってもわずか5分なのだが、その5分が耐えられないほどに美香の尿意は切羽つまっていた。
一人また一人とスッキリした顔で出てくるのが恨めしい。
(あのバカ教師が延長するから・・・)
と先ほど5分も延長させた英語教師に心の中で怒りをぶつける。
(だいたい授業の後半なんて何言ってるか全然分かんなかったしさぁ)
美香は顔をしかめた。
どうでもいいことだが、美香が後半の授業を理解できなかったのはトイレに行きたくて集中できなかったためであり、実際、かの英語教師はかなり分かりやすい授業をしていた。

594名無しさんのおもらし:2009/01/22(木) 22:09:03
冷たい風が廊下を横切る。
(うぅぅぅ・・・・寒っ!)
冷たい風の寒さは尿意を増幅させる。美香は震える。
列が廊下側から見えない、トイレの中まで進むと、美香はそわそわと足踏みした。
(もれちゃうよー!早く!早く!)
個室が見えてくるとますます尿意がこみあげる。
あのドアの先に行きたい・・・。そう願う。
(後少し・・・もう後少し・・・)
美香はぎゅっと足を交差させて必死に堪える。
一人また一人とトイレを済ませる。安らぎの時は近い。
(後一人!ここまでくれば!)
ぼうこうは重く、尿意は美香に強い苦痛を与えるがここまで来てしまえばもう美香のものだ。この勝負、勝った!と確信。
そして・・・
トイレを流す音。
ついに扉が開いた。
いざトイレへ!と歩き出すと
「美香ちゃん、紙きれちゃったよ」
「ほえ?」
一瞬頭が真っ白に。
え、紙きれたって何語?みたいな。
呆然とする美香にもう一つの個室からの水を流す音がきこえてきた。
(あ、そうだよ!まだトイレはあるんじゃん!)
失われかけた希望の炎が再び燃え上がる。
が、そこはお約束。
「ゴメーン。紙なくなっちった」
(希望の炎もなくなっちったよ!)
半分涙目になった美香は後ろに並んでいた友達の方をふりかえった。
「ねえねえ、真紀ちゃん、紙がなくなっちゃった・・・・・ってアレ?」
後ろには誰もいない。
美香は慌ててトイレの外に出る。すると廊下の向こうには別のトイレへと急ぐ級友たちの姿があった。
(しまったーーー!)

595名無しさんのおもらし:2009/01/22(木) 22:12:06
切り替えが遅れた。今から彼女たちが向かったトイレに行ったのでは間に合わなくなってしまう。
紙もなくて、友達も去った今、美香に残ったのは尿意のみだ。
(ヤバイヤバイヤバイ!!)
美香は急いで別の行動をとる必要があった。
(えっと・・・オシッコはもう限界だから絶対この時間にトイレ行かなきゃいかなくて・・・。)
(でも最短のトイレはもう使えないし・・・・休み時間は後1分だし・・・)
こうなれば最終手段!
ミカは廊下に出て、キョロキョロと周囲をチェックすると男子トイレに飛び込んだ。
休み時間ラスト1分でトイレに来るやつはいない・・・だろう。
中に誰かいる可能性がもっとも怖かったが、幸いにも人はいなかった。
(ふぅ・・・よかった・・・・うあっ!)
少し油断してしまった。あやうくもらしてしまうとこだった。
個室に入ってパンツを下ろすまでは油断できない。
(多少気はひけるけど・・・しょうがないのさ。だってもれそうなんだもん)
美香は心の中で自分の正当性を主張すると男子トイレの個室に入った。
(うあぁ・・・・汚い・・・。壁とか落書きしてあるし、便器汚れてるし、ゴミは落ちてるし
トイレットペーパーはないし)
(・・・ん?トイレットペーパー無いし?・・・・無いじゃん!ダメじゃん、ココ!)
その時。
キーンコーンカーンコーンと終末のベルが鳴る。
(悪夢じゃん)

596名無しさんのおもらし:2009/01/22(木) 22:14:14
美香はコソコソと静かな廊下を歩く。
もう授業はあきらめた。ここはどうしてもトイレに行かなければならないのだ。
授業に出て、適当な時間経ったらトイレに行かせてもらうとかそんな余裕もないのだ。
トイレに行きたくてしょうがないのだ。
美香はトイレを目指した。
最短距離の別のトイレに行きたいところだが、そこに行くには教室の前を通らなければならない。
そんなことをすれば「何アイツ?」という目でみられてしまう。
だからこそ美香には誰にも見つからないルートでトイレに行く必要があった。
校舎の構造的にもっとも安全なトイレは保健室前のトイレだ。
あの付近には普通の教室はない。だから他の生徒に見られる危険はないはずだ。
トイレを済ませた後で保健室に行って「調子が悪い」とでも言えば説教も免れられる。
(それしかないッ!)
もうちょっとだけ我慢して!と自分に言い聞かせつつ美香は保健室に向かう。
保健室は1階。ここは3階。すぐ近くだ。たかだか階段2つだ!
2階への階段をおりる。踊り場まで到達すると授業の声が聞こえる。緊張する。
(うぅ〜〜・・・もれそう)
ちょっと立ち止まって足踏みする。
(だ、大丈夫!がんばれアタシ!)
少しだけ尿意が和らいだ。
そして足を踏み出そうとすると・・・階下から足音が・・・
(ヤバッ!)
今見つかったら即お説教だ。そうなったらもう我慢できない。もらしてしまう。
慌てて上に戻ろうとする。しかし今度は上からも足音が聞こえてきた。
(ヤバイよ!コレはヤバイよぉ〜!)
袋のネズミ状態になってしまった。
あせって踊り場で右往左往する。
その時、美香の目に掃除用具入れが飛び込んできた。
(アレに隠れるっきゃないッ!)
美香は掃除用具入れに飛び込んだ。

597名無しさんのおもらし:2009/01/22(木) 22:19:22
(あああ・・・・うぅぅぅぅぅ!もれちゃうぅぅぅ!!)
掃除用具入れの中の美香は歯を食いしばって、心の中で絶叫する。
狭い掃除用具入れの扉を閉めたというときに、その扉についている
ちりとりを入れるためのあの金具が美香のぼうこうのあたりにヒットしているのだ。
(あううぅぅぅぅぅぅッ!ダメ!もれる!もれちゃうぅぅ!)
ゆっくりと歩く教師はなかなか通りすぎない。
(だ、誰?何先生!?なんでもいいから早くどっか行って!)
「あ、小泉先生」
「おお、森先生」
2人の教師の声が聞こえる。踊り場のところで出会ったのだ。
(森ーーー!お前かぁーーー!)
森先生こそ、かの英語教師。
結果的に美香はこの教師に二度もトイレの邪魔をされたことになる。
(早く通り過ぎて!お願いだって!もうヤバイ!もれちゃう!ホントに限界!)
少しパンツがぬれてしまったのを感じる。ぼうこうは満タンだ。
いっそここでしてしまいたいとさえ思うほどだ。
だが、そこは人間としての尊厳を守る必要がある。
いかに厳しい状態とはいっても我慢しなければならない。
例えオシッコ限界の上に、そのぼうこうが圧迫されて、しかも動くことの出来ない
閉鎖空間に閉じ込められたというサイアクな状況でも堪えなければならない。
(どっか行けよぉ!オシッコしたいんだって!ゴー、アウェイ!アイ ニード トゥ ピー!)
願い通じてか、森先生は小泉先生と共に立ち去る。
足音が遠ざかって消えるまで必死に我慢する。
(まだ我慢!まだ我慢!まだ我慢!・・・もう少し!もう少し!)
そしてドアをあけた。
誰もいない。
金具の圧迫が解けてずいぶん楽になった。とはいえ限界なのにかわりはない。
急いでオシッコをしなければならない。
オシッコを済ませたらあの金具はへし折ってやりたいと思うが・・・。
美香はペースを上げて階段を下りていく。一刻の猶予もない。
歩くだけでも振動が辛い。初めてオシッコ我慢の辛さと限界を知った。
(あ・・・あ・・・も、もれそう・・・・ダメ!・・・耐えて!)
少しずつパンツにもれだしていく。また少しちびった。
「うぅぅ・・・・」
美香はスカートの上から股間を抑える。
こんなことをしたのは小学校の修学旅行の時。渋滞に巻き込まれた高速バスの中以来だ。
って、結構最近だけど。
(トイレ!見えた!)
ついにトイレが見えた。長かった。物凄く長く感じた。
それもあとわずか5メートルで終る。
小汚い学校のトイレが光り輝く黄金郷とにさえ見える。
全てを癒してくれる安らぎの地。待ち望んだゴール。
(や・・・やったよ!よくここまで耐えた!今わたしはこの光の中へ飛び込んで行きまーす!)
ガラガラガラ・・・
(・・・え?)
美香はそのドアが開くときの特有の音のした方に首を傾けた。
保健室のドアが開き、保険の先生が出てきた。
「あら、患者さん?」
先生は優しい笑顔を向ける。
何故だろうか。美香にはそれが悪戯を楽しむ悪魔の微笑みに見えてしまう。

598名無しさんのおもらし:2009/01/22(木) 22:22:16
とりあえず先生にはお腹が痛いと言ってごまかした。
トイレに行きたいと言えば休み時間中に済ませなかったことをせめられるからだ。
美香はベッドに寝かされて、先生の質問に答える。
いつからお腹が痛いのか、だとかそんな感じだ。
先生は美香の答え通りにカルテ的なものにチェックを加えていく。
そんな何気ない風景の中、美香は布団の中では股間を抑えて必死に耐える。
そうしないともらしてしまう。寝転がるとより一層ぼうこうの重みを感じる。
(くぅ〜〜〜っ!もれちゃう!あんなに近くにトイレがあるのに!保健室出たらすぐなのにっ!)
「どのくらい痛いの?」
「・・・すごくしたい・・・あ、えっと、少し!少しです!」
こんな感じで質問は続く。
美香は顔面蒼白。気力だけで堪えていた。
だが少しずつもれだしてしまう。そのたびに抑える手の力を強める。
(あ・・・も、もうダメ!早くトイレ行かせて!おしっこさせて!)
やっと質問が終ったというときには、美香のパンツは完全にぬれていた。
「じゃあ少し休んでればよくなると思うからね」
と先生が言う。
「あ、あの・・・・トイレ」
美香はすかさず先生に告げた。
「あ・・・ゴメンね」
先生はベッドを降りる美香を支えてくれる。
「あ、ありがとうございます・・・」
やっとのことでそれだけを言うと美香はギクシャクとした歩きでトイレに向かった。

599名無しさんのおもらし:2009/01/22(木) 22:24:40
保健室の扉を閉める。
その直後に足踏み。
(後少し!後少しなんだって!ここまで耐えたんだから!)
一歩一歩とゆっくりトイレに向かう。走るともれる。
そういうのが分かる。それほどに限界状態なのだ。
これ以上我慢できないという状態に美香はいた。
ある意味普通なら絶対に到達しない域だ。
トイレに入った。ここのトイレはきれいだ。
便器が見えた瞬間、これ以上強くなることはないと思っていた尿意がさらに増した。
(ううううううううううぅぅぅぅぅぅ!)
片手で股間を抑えると美香はトイレに飛び込んだ。
(早くっ!)
ドアを閉める。
(もう少し!)
ふと横目に見ればここには紙もある。
やっとたどり着いたのだ。この空間に。
(堪えてっ!)
自分に向かって叫ぶ。しかしオシッコは今にも飛び出そうとしている。
後は便器をまたぎ、パンツを下ろすだけだというのに
そんな簡単な作業さえも許さないと言わんばかりに尿意は美香を攻め立てる。
美香はやっとの思いで便器をまたいだ。
その瞬間、大きな力が美香の我慢を打ち破ろうとした。
「まだだってっ!」
おもわず叫んでしまう。
(まって!まだパンツをおろしてないッ!やだ・・・・ああっ!)
両手で股間を抑える。しかしその手のすきまからオシッコがあふれ出す。
「止まれっ!止まってよ!」
だがもう止まらない。パンツを下ろす余裕も無く、とうとう美香は決壊した。
(あ・・・・ああああああ・・・・・・・・・・・・・)
ジョジョジョジョジョ・・・・ジャァァァァァァァ・・・
美香はペタンと座り込んだ。
シャァァァァァァァァァァ
オシッコは便器に入らず、床に広がっていく。
スカートも靴下も何もかも濡れていく。
(あ・・・・・ああ・・・・・・・・・)
悔しくて涙が出てくる。ここまで来たのに・・・。
目がかすむ。
「グス・・・グス・・・・・」
静かなトイレに泣き声がこだました。


幸いにも美香はすぐに保健室で着替えることができて
保険の先生以外にはこのことはバレなかった。
それ以来美香は人一倍トイレのことに気を使うようになった。
「もう絶対おもらしなんてしない!」
そう誓ったのだった。
それから当面の間は、美香がトイレ的な危機に陥ることは無かった。

END

600名無しさんのおもらし:2009/01/23(金) 00:05:33
600

601名無しさんのおもらし:2009/02/05(木) 05:07:59
がたがたたっ…
イスが音を立てる。今はテスト時間中、外出は許されない。
がたっ、がたがたがた…
定期的に繰り返されるその音は、みんなをイラつかせるだろう、ただでさえ社会は問題数が多いんだ。
(なんでこんな日に限っておしっこしたくなってるのー私!?)
鈴木理奈は、冬はトイレが近くなることを意識していなかったのだ。
膝が震えて、寒気が止まらなかった、膀胱に石を乗せた様な痛みを感じた。
(このままもし間に合わなかったらどうしよう…………、でも大丈夫あと15分…!
あと15分我慢すればおしっこ我慢しないですむのっ!ああっ…!!)
がたたっ!!
クラス中の視線が、ばっと理奈に注がれた。

「はーい、時間ですから後ろの席の人は答案用紙を集めてくださーい。」
キンコンカンコーン、チャイムが鳴った。がやがやがやがや。
(良かったー、おもらししないで済んだー。早くトイレに行かなきゃ。)
理奈はぎこちない動作でイスから立ち上がり股間を押さえながらモジモジしながら走った。
とそこで、ぐいっ!!っと
教室を飛び出したそのとき、誰かが理奈の手首を掴んだ。
そこには、クラスメイトの佐藤さんが立っていた。
「あなた、さっきの時間ずっとギシギシやってたわね。」
「ごめんなさい、私トイレ行きたくて…漏れそうなの。」
「うるさくて全然テストに集中出来なかったのよ。」
そんなことどうでもいいから、離してよ!と理奈は心の中で思った。
片方の腕が掴まれもじもじしている理奈は、いじめっ子にしてみればかっこうのおもちゃだったが、そんなことは考えもせず目をそらし、足踏みを続けた。
「ごめんなさい、謝るわ…。おしっこがしたくて、しょうがなかったのよ…。」
「何が『おしっこがしたくて』よ、高校生にもなって!本当は発情してまんこにローターでも入れて来たんじゃないのっ?」
「そんな、ひどい!」
理奈は、本当に何を言ってるんだろう、と思った。
佐藤さんはただ、理奈を足止めしてトイレに行かせないようにしてるだけだと気付くのには少し時間がかかった。

602名無しさんのおもらし:2009/02/05(木) 05:11:24
「お願い、本当に離して!おしっこ漏れちゃう!」
「わかった、あと5分たったら離してあげる。それまでお話しましょう?」
理奈は何度も思い切って佐藤さんの手を振りはどこうと腕を振り回してみた。
しかし、佐藤さんの握力はとても強くて抜けない。
「お話しましょうよ、鈴木さん」
「離してっ!離してよう!!」
「ねえ、あなたは私につかまっちゃった以上、多分もうトイレには行けないわ。
高校生にもなってみんなの前でおもらしする以外選択肢がない時っていったいどんな気持ちなの?教えてよ。」
その台詞を聞いたとき、理奈は頭が急に熱くなって涙がこみ上げた。少しおしっこが出てしまった。
「ううぅ…」
「ほら鈴木さん泣かないで、立ち上がって。もうすぐテスト始まるよ。私の好きな国語のテストだよ。」

がたた…がた、がた……がたっ…、がたがた…
(もれちゃうもれちゃうもれちゃうもれちゃう…あと45分とか…絶対に無理だよっ!)
理奈は結局トイレにいかせてもらえなかった。
足踏みと、股間をキュウっと締め付ける事で何とかその場を凌いでいた。
あと45分、もつはずがなかったのだ
(あ……ああ、だめっ!おしっこ出ちゃう…!)
しゅっ…しゅしゅしゅっ……しゅっー…
一瞬、股間の暖かい感覚とともにゾクゾクと鳥肌が立った。
(…!!はぁ…)
しゅ………しゅしゅ…しゅー…
(どうしよう…、どうしよう…、このままじゃ本当に…あぁまた出ちゃうっ!)
がたんっ!!
理奈はイスを転ばして立ち上がっていた、クラス全員の視線が理奈に集まった。佐藤さんは相変わらず興味の目で見つめていた。
「あの…すいません…気分悪いんで保健室…」
理奈はとっさに先生にそう言った。
「まだ始まったばっかりだよ?戻ってきて残りやるってことは出来ないけど…」
「かまいません!」
(良かった…これで…!!)
理奈のスカートのお尻には丸い染みが出来ていたが、そんなこと気にせずによちよち歩きでドイレに向かって歩き出す。
(うう…ぱんつ冷たくて気持ち悪い…………)
よちよち、よちよち、ゆっくり歩きながらも目的に向かって進んでいく。
その時、ががたんっ!っと後ろから音が聞こえた。
「先生、私保険委員なんで鈴木さんを送っていきます。」
「いいけどテストは…」
「かまいません!!」
理奈はぞっとした、佐藤さんの執念に。
「さあ鈴木さん、肩をかけて。」
そう言いながら、佐藤さんは理奈の股間に手を伸ばし膀胱を押した。クラスの視線が再び集まる。
「あっ、あっ…ああっっ……」
しゅ……しゅしゅしゅしゅー…
理奈の股間は再び熱くなり、スカートにしみが出来た。
「鈴木さん、大丈夫?ゆっくり行きましょうねー。」
理奈の尿は太ももを伝ってくつ下、上履きへと広がり、おしっこの足あとを作り出していった。
佐藤さんの顔は嬉しそうだった。そして膀胱を押す親指にこめる力を増していった。
段々と…
(もう駄目…本当に出ちゃっ…!!)
じょ…じょじょー……しゅぴー……
「ああっ…」
ようやく廊下に着いた所で理奈は決壊した。全身の力が抜けて中腰の体制で放尿し始めた。
(ああああっ……トイレじゃないとこで私おしっこしちゃってる…、なんか変な感じだな…)
じょー…びちゃびちゃびちゃびちゃっ!!
理奈は顔を隠しながら大きな水溜りを作っていった。
「鈴木さん、あなたって小学生みたいね。おしっこがパンツに染みこんだ匂いがする…。
これからもずっと友達でいましょうね。」

603名無しさんのおもらし:2009/03/26(木) 23:59:55
バスの中で真実は激しい尿意と闘っていた。
「あぁオシッコしてくればよかったなぁ・・・」
バスは夕刻に1本のみ、逃すと帰れない。振動が真実の身体を刺激するたび真実の膀胱は悲鳴をあげた。
「もう漏れそう・・・途中で降りよう。」真実はバスを降り公衆トイレを捜す。

604名無しさんのおもらし:2009/03/27(金) 00:05:36
おっリアルタイム遭遇!?

605名無しさんのおもらし:2009/03/27(金) 00:05:41
内股で前抑えすること数分、漸く真実は公衆トイレにたどり着いた。「あぁ、やっと着いた。もう漏れそうだよ・・・」もはや泣き声の真実は公衆トイレへと駆け込んだ。薄暗い女子トイレには和式便器と洋式便器が1つずつ並んでいた。

606名無しさんのおもらし:2009/03/27(金) 00:11:23
今にも漏れそうな真実は手前の洋式便器に駆け込み足で床をうち鳴らしながら震える手で鍵をかけスカートを捲くり下着へと手をかける。いまにも真実の尿は漏れだしそうである。真実は下着をずらそうと焦るが滑ってうまくいかない。
「漏れる、漏れる」

607名無しさんのおもらし:2009/03/27(金) 00:16:36
「あっ・・・」
その刹那
シューーー----------ーッ温かい真実の尿が勢いよく流れ出す
慌てた真実は即座に便座へと座るが尿は既に真実の下着、ローファーを濡らし尽くしていた。
真実は尿意から解放された快感にしばらく上を向き呆然としていた。

608 ◆CCIlZDSdWc:2009/05/14(木) 02:55:26
漫画描いた 下手糞だけど
ttp://www1.axfc.net/uploader/Ne/so/52181.zip
pass:senya
スレ汚しだったらすまん

609名無しさんのおもらし:2009/05/14(木) 04:00:57
>>608
その鳥はテイルズやサモンナイトスレにいる人だね
超よかったぜ

610名無しさんのおもらし:2009/05/14(木) 05:07:31
力作GJ
でもなんでSSのスレに?

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1074668114/とかでいいじゃん

611名無しさんのおもらし:2009/05/14(木) 11:22:23
あくまで、物語のスレだからマンガもありかと

612名無しさんのおもらし:2009/05/14(木) 23:20:31
つか実質死にスレだからなんでもありかとw

613名無しさんのおもらし:2009/05/15(金) 22:49:57
まさかマンガで来るとは思わなかった
GJ

614 ◆CCIlZDSdWc:2009/05/16(土) 02:54:33
>>610
確かにそのスレ利用するのも良かったかもw

最近書き込みが無いので
ちょっとでもスレの足しになればと思い投下しました
読んでくれた人ありがとう
もし次作描いたらまた投下します

615名無しさんのおもらし:2009/05/21(木) 19:45:02
>>608
素晴らしかった。次回を楽しみにしてる。

616名無しさんのおもらし:2009/05/28(木) 05:56:13
しかし小説はじつに見事に廃れたなぁ

617名無しさんのおもらし:2009/05/29(金) 12:26:57
過疎どころではなく廃墟だな

618名無しさんのおもらし:2009/05/30(土) 00:29:11
二百夜にも達してないのか
百選は百こえたが二百は超えてなかったきがする
だいたいそのあたりの作品数が小説スレの寿命なのかな

619sage:2009/05/30(土) 00:45:29


620名無しさんのおもらし:2009/05/30(土) 00:48:46
書く人の絶対量が少ないしねぇ

621名無しさんのおもらし:2009/05/30(土) 00:57:16
そういう問題でもない

622名無しさんのおもらし:2009/05/30(土) 03:33:39
そういう問題だ!

623名無しさんのおもらし:2009/05/31(日) 00:51:25
書く人の流出を食い止められなかったのが原因かと
食い止めようも無いんだけども

624名無しさんのおもらし:2009/05/31(日) 07:30:44
どこに流出したのよ?

625名無しさんのおもらし:2009/05/31(日) 08:44:21
ブログ形式の個人サイトとか、某会員制サイトとかに

626名無しさんのおもらし:2009/06/01(月) 01:21:38
ここの板、一時期かなり環境が悪かったからな
ただでさえそうだったところに閉鎖するしないでバタバタして途絶えた

需要と供給がつりあって進んでるところが一度ぶった切れたら
よほど運がいいか、奇特な人が惜しみなく努力するかでないと
再興はむりだろう
そういう意味では>>610さんはいい働きをした。

627名無しさんのおもらし:2009/06/01(月) 01:22:09
>>610さんじゃなくて>>608さん

628名無しさんのおもらし:2009/06/06(土) 16:33:24
書き手の立場で勝手なこと言わせてもらうなら、
過疎とかを嘆く分のレスを感想に回して欲しい。
ほんの短いものでも感想貰えると嬉しいんだよ、やっぱり。

投下してもずっと反応無しで、しかも次のレスで
その作品なんか全然無かったかのように違う話題になってたりすると
次作を書く気力とかがごっそり萎える。

629名無しさんのおもらし:2009/06/06(土) 17:45:36
過疎とか書いてる奴は荒らしだから

630名無しさんのおもらし:2009/06/07(日) 01:58:20
>>628
とはいっても元々作者書きなぐりの感想おいてきぼりスレとして始まってるからなぁ。
感想を言い合うような雰囲気そのものが元々ほとんど存在してない。
ごく単発的にコミュニケーションが続くときは、コテ同士など、わりと内輪のやりとりだったりするし
読者もだが作者もコミュニケーションとろうとしてないスレだから仕方ないんじゃないか?

いやならまず感想ほしい作者自身がそういう雰囲気作りするか、
わざわざいやな場に投下なんてせずに、もっと自分にあった場所選べばいいだけのこと。
作品と次の作品の間も同様にそっけないのがほとんどで
(連続なら自分に感想つけないのは仕方ないが、はじめましての人と久しぶりの人が続く時などもそう)
作者が他作品に感想書いてるのもほとんど見かけない以上
作者もそういう板の雰囲気にしたがってると思われて仕方ないし、
読者にも感想は要求できない、あるいは読者が書き込むのにハードルを高くしてるともいえる。
それで自分が書いたときだけ感想なくてへこむとかはワガママなんじゃないかな。

いくら過疎といっても、リクエストとか感想で時折にぎわうスレはこの板内で別にちゃんとあるわけだから
そういう風にしたければ、このスレの「当たり前」をまず行動で変えようとしなきゃ。

631名無しさんのおもらし:2009/06/07(日) 12:17:39
>>630
随分なご高説
結局賑やかにする気はないわけだな

632名無しさんのおもらし:2009/06/07(日) 18:11:07
>結局賑やかにする気はないわけだな
一人の一存で賑やかになるならないが決まるのかw
>>630見てこれだと、「賑やかにするのは他人まかせ」としか見えないな。
>>631が書き手かそうでないか知らないが、結局>>631のように他人任せ意識なのが多いから
レスもつかずスルーが当たり前のもらいっぱなしスレになるってことだね。

感想つかない作品が多いってことは、>>628を含む書き手だって
作品投下のために書きこみに現れてるのに、他の作品には感想ろくに書いてないってことは
ちょっと考えれば誰でもわかることだからね。他人だけを責めることはできない。
元々のスレの雰囲気ではあるが、挨拶や、読み手の感想に対して「読んでくれてありがとう」etcの
何らかの反応もほとんど見せないのが当たり前のスレとして今まで続いてきてる。
ということは>>628はそういうのが嫌だったのなら、そういうスレに執着せずどっかに行くか、
そんなスレが嫌で改善したいなら、自分がされて嫌なことをまず自分が変えないと。
今になって自分がしてないことを他人に要求したり、
自分もしてないことの結果をすべて他人のせいにするのは一方的だと思うよ。

今更「過疎嘆くレスを感想に回す」つっても、>>608にはちゃんと感想たくさん来てるわけじゃん。
感想ついてない作品に、さかのぼって昔の作品のここがよかったとか感想ならべんの?
作者への見え見えの機嫌取りみたいでかえって寒々しいだけじゃね?
改めて感想なんて本人の自画自賛に見えやすいし。
他スレでは最近の作品の内容ほったらかして過去作品の羅列という
二重に逆効果なことしてるのもいたしな。そこはやるにしても上手くやんないと。

633名無しさんのおもらし:2009/06/07(日) 23:24:48
賑やかに、なったじゃん!十分。
このような、書き込み・・・で!

634名無しさんのおもらし:2009/06/07(日) 23:39:55
み・・・で!

635名無しさんのおもらし:2009/06/08(月) 03:39:40
>>633
こんな賑やかさを誰が望むというのだ
余計人を遠ざける効果しかないだろう

結局ちやほやしてくれれば書かんでもない、的な書き手も
一蹴されちゃった形になるわけだしなw

636 あぼ〜ん: あぼ〜ん
あぼ〜ん

637 あぼ〜ん: あぼ〜ん
あぼ〜ん

638p31241-ipbffx02marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp:p31241-ipbffx02marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp
p31241-ipbffx02marunouchi.tokyo.ocn.ne.jp

639221x242x73x194.ap221.ftth.ucom.ne.jp:221x242x73x194.ap221.ftth.ucom.ne.jp
221x242x73x194.ap221.ftth.ucom.ne.jp

640むらさき:2009/08/05(水) 05:40:04
失礼します。
別スレで書いてた途中の妹萌え+おしっこ萌えの僕の小説です
タイトルは「兄妹の性癖」
ttp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine1.txt(1章、2章)
ttp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine2.txt(3章、4章)
tp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine3.txt(5章、6章)
ttp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine4.txt(7章)
章にサブタイつけてみました。

今日の午後から8章〜10章くらいまで書く予定です。

641名無しさんのおもらし:2009/08/05(水) 23:27:13
楽しみに待っています。

642むらさき:2009/08/06(木) 12:26:53
第8章〜長い最短距離〜

 お土産やでうだうだしているわけにもいかないので、とりあえずお外に出た。
トイレは数百メートル離れている。
駐車場に車が少ないので、トイレまで障害物はない。
なので、ほとんど一直線でいける。行けるのだが…。

現在の私は泣声をかみ殺しながら歩いていた。
泣いたってトイレの場所は近くにならないし、尿意が収まるわけないんだけど、
それでも泣いてしまうほど、必死で、しかもつらかった。

私の両手は当然ながら常時ワレメに。
ワンピースはたくし上げて(そんなに長くはない)パンツの上から押さえている。
そうしないともう絶対漏れる。
いやなんかパンツは完全に湿っているので徐々に漏れているのだろう。

ちなみに、もしかすると、パンツと押さえている手も完全に見えているかもしれないが、
人がいないから大丈夫。いや、居たのかもしれないけど、そんなの気にする余裕はない。
私の目線は斜め下のアスファルトを見ていることがほとんど。
時々トイレの方にちらっと目をやるがなかなか近づいて来ない。
それを見るたびに余計泣いてしまうのだが、どうしようもない

それでも何とか大決壊を防いでいるのは
多分お兄ちゃんが傍にいるからだろう。
色々とぶち壊しちゃったけど、お兄ちゃんの前では、
お兄ちゃんが見ているところでおもらしだけは…
その思いだけで何とか荒波となって押し寄せてくるおしっこを
わずかに放出しただけで耐えていた。

ちなみに行く途中でお兄ちゃんには一度話しかけられた。
「あのさ…」
ちょっとだけお兄ちゃんの話に耳を傾ける。
でも集中しすぎるとすぐに出てしまいそうである。
「初めからかゆいっていうのが嘘と分かってたからね」
「え…?」
話にびっくりする。ということは最初からおしっこ我慢していると思われてた…。
「口調で分かった」
ポツリとお兄ちゃんがつぶやいた。

ちょっと落ち込んでしまう。私のバレないようにしてきた努力って…
だからこんなこと叫んでしまった。
「じゃあ、トイレ連れてってよ!」
涙一滴流しながら言った。すると
「いや、聞いたときに大丈夫って言ったのあんたでしょうに…」
「うっ…」

そうだ、切羽詰って忘れてた。私が見え張ったせいだ…。
全部私が悪い…
こんな仕打ち受けてるのは、私が悪いんだ…。

でも、その尻拭いはしなければならない。
だからせめて、トイレには間に合って…。
私はそう思い、目をぎゅっと閉じた。
涙が一滴こぼれ、おしっこも1回ぴゅっと出た感覚があった。
もうパンツはびちゃびちゃになっている。

長い長い一直線が続く。
おそらく私の膀胱に入っているおしっこは人生最高値を大幅に更新しているはず。
体験したことのない圧力がおしっこの出口をガンガン押している。
それを自分のすべての力を指の先と括約筋に集中させる。
離したらもう一巻の終わりである。
もうダメ、もうダメ、何回も思いながら
お兄ちゃんの姿をみて、いやまだダメというのも
何回も繰り返した。


どれくらいの時間が
ようやくトイレが近づいてきた。
私はよろよろとトイレに入った。

643名無しさんのおもらし:2009/08/10(月) 10:25:23
むらさきさん続き楽しみです。

644むらさき:2009/08/10(月) 16:46:18
第9-1章〜自我崩壊〜

冷や汗だらだらで涙目になりながらようやくトイレにたどり着いた私。

後から聞かされた話だけど、どうやら男子トイレの方に入ってしまったらしい。
それは勿論、男子トイレの入り口の方が近かったからなのだが、
全く何のためらいもなかったそうで、本当だとしたらかなり恥ずかしい

見慣れない小便器とかがあったはずなのだが、私には全く記憶がない。
それほど切羽詰まっていたのだろう。

ってそんなこと今はどうでもいい。
私は一刻も早く、当に限界を超えて耐えてている膀胱を
少しでも早く楽にしてあげなくてはならない。

お兄ちゃんの目の前でおもらしだけはと思ってここまで来たけど、余力は全く無い。
ワレメをぎゅっと抑えても徐々に溢れ出てきてしまい、パンツはベタベタ。
大決壊する前に早く個室に入ってパンツを降ろそうと思い、個室を見たときだった。

ここには個室は2つあるのだが、どちらも取っての所が赤色になっている。ということは…
「どっちも入ってるな…」
「!!??(涙)」

う、う、う、嘘でしょーーーー!!??
我慢するハメになったのは自業自得だけど、何でここまで…。
一時留まっていた涙がつー…と頬を伝って流れてきた。
それと同時に…

つー…

「え?」
左太腿をつーと液体が流れていった。
(ちょ、ちょっと)
紛れも無くおしっこだ。
パンツでも吸水しきれなくなったのと、後はトイレがすぐ傍で少し気が緩んだのか。
くすぐったい感覚で、思わず力が抜けそうになる。

「まだダメ、まだダメ」
そうつぶやきながら、私はワンピースをめくり、
パンツの前から右手を、後ろから左手を突っ込んで直接ワレメを押さえる。

手を突っ込む際、ワンピースの裾も巻き込んでしまっていたので、
おそらくパンツは丸見えになっているが、直す余裕なんてない。
次に手を離すのはパンツを降ろす時にしたい。手をずらせば下ろせるからだ。

645むらさき:2009/08/10(月) 16:47:23
第9-2章

とハッキリ記憶があるのはここまでで、もうここからは冷静でいられなかった。
泣き喚きながら、小刻みに上下運動をしながらくるくると回っていたらしい。
尿意も潮の満ち引きというレベルじゃない。
激流がガンガン押し寄せてきて、尿道を強引にこじあけようとしている。
手はもうおしっこでべたべた、もれてるのやらとまっているのやらもうわけが分からない。
もうパニックでここからは記憶が曖昧だ。
多分「おしっこ、おしっこ!」と叫んでいたような気がする

ギギー…

ドアが開いた。
出てくるのは男の人のはずなので、私を見てぎょっとしただろうけど、存在自体覚えていない。
真っ暗な部屋にすっと光が差し込む、そんな自然な流れで開いた気がした。

とにかく、出来るだけ急いでトイレの中に駆け込んだ。
待ちわびた洋式トイレがようやく視界に飛び込んできた。
くるりと後ろ向きになって、中腰になりながらパンツを降ろす。
濡れていたため少してこずった。その最中―――

じゃ〜〜〜〜〜〜

座る前、中腰の状態のままおしっこが流れ出した。
便器のへりにおしっこが当たり、乱反射して飛び散る。。
ワレメから手を離してから1秒は確実に経っていなかった。
いや、手を離した瞬間か。

その出来事に中腰状態のまま固まってしまった。
早く座ればいいのに、何が起こったか分からず思考回路が停止してしまった。
脚もパンツも服にも顔にも個室中におしっこのしぶきがかかってしまった。

それを見て入ってきたお兄ちゃんが慌てて肩を押して座らせ、パンツを降ろしてくれた。
(つまり、ドアを閉め忘れたので、お兄ちゃんにみられたということなのだが…)
その後、通算30秒は出てたと思うおしっこの音を、荒い息をしながら、呆然と聞いていた。

こんなに長く出ていたのは初めて。
おしっこをしているのに、尿意が治まらないという感覚も初めてだった。
とにかく我を忘れて、放尿音をお兄ちゃんと一緒に聞き入っていた。

ドアが全開で一部始終をお兄ちゃんに見られたことに気付いたのは、
おしっこが終わり立ち上がった私の太腿を手持ちのタオルで拭き始めてくれた時であった。

646名無しさんのおもらし:2009/08/12(水) 10:17:34
むらさきさんGJです!

647むらさき:2009/08/13(木) 15:43:16
第10-1章〜意外な告白〜

お兄ちゃんは何も言わず、濡れている部分をタオルで拭いてくれた。
当然、ワンピースはめくられたので、黄色く染まっているパンツを思いっきり見られた。
パンツの中にタオルを入れて拭いていたので、多分大事な部分までは見られてはいないだろうけど、
とても恥ずかしかったのは変わりない。
水分が多かったので、臭いがあまりしなかったのは救いなのだが、
飛び散らせたのでお兄ちゃんに迷惑をかけたのは確かである。

お兄ちゃんは本当に文句一つ言わなかった。
何かしなきゃと思っている私を悟ってか、
「いいからいいから」と頭をなでて私に何もさせないようにした。
優しさに涙しそうになる。でも正直ちょっと怒られたかった。
何も言われないと、逆に罪悪感を深めてしまう。

結局何も言うこともすることも出来ず、
お兄ちゃんが掃除を終え、「んじゃ帰ろうか」と
私の肩に手を回してエスコートしてくれるまで立ち尽くしたままだった。



とりあえず、車に戻ったものの、元気のない私を見てすぐには車を発進させなかった。
ポンッ、と助手席に座っている私の頭に手を置くと、
「よく頑張ったじゃん」
と声をかけてきた。ちょっと気を遣ってくれている感じの口調。
本当は怒りたいのかもしれない。

「でも、ちびったし、飛び散らせたし…」
思っている罪悪感の一つを言ってみる。
これが元気が出ない一番の理由ではないが、一因である。後、普通怒るだろうし。
「ああ、あれちびってたんだ。引っかかったのかと思ってたよ」
お兄ちゃんは私のワンピースをめくると、パンツの上を触ってきた。
ワレメの真上だったのでちょっとビクッとなって足をすくめる。
お兄ちゃんはちょっと確かめるようにパンツを撫でた後、
ワンピースを戻し、目線を私に合わせて話しかけてきた。
「そっかー。でもおもらししたわけじゃないから良かったじゃん」
「で、でも…」
そんなに優しく話しかけないで。でないと耐えられなくなる…。

「ゆきちゃんにおしっこ我慢させたのはお兄ちゃんだし、
これはお兄ちゃんが悪いんだよ」
「ち、違…」
「お兄ちゃんは結局傍観者だし、ゆきちゃんの方がずっと辛かったはずだよ。
我慢させちゃってごめんね」
そう言って、また頭を撫でてくる。
どこどこまでも優しいお兄ちゃんに私はついに感情を抑えきれなくなった。


「お兄ちゃんが悪いんじゃないもん!!」

648むらさき:2009/08/13(木) 15:46:05
第10-2章

「ゆきね!?」
突然大声を張り上げた私にお兄ちゃんは固まった。
私の目からは涙がこぼれ落ちている。

「私が…ひっく…見栄張って……えぐっ…
久しぶりに…ううっ…お兄ちゃんと遊べるから…ひっく…
楽しみ…うぐっ…ったのに…ぐじゅ…迷惑を…
はぁ…一緒に…困らせて…ううううう…」

「ゆきね…」
感情的になって何言っているか自分でもよく分からなかったが、
雰囲気で感じ取ってくれたようだ。

ところが次にお兄ちゃんが取った言動は全くの予想外のものだった。
いきなり、四つんばい…つまりorzね。その格好になって、


「ごめん、ゆきね。我慢させたのは俺なんだ!!」


と叫んだ。台詞はさっきと同じだけど、ニュアンスが違うような…
「いや…だから、それは…」
一応、こうやって言って、反応を確かめる。
「そうじゃなくて、
文字通り、ゆきねにおしっこを我慢するようにしむけたのは、


俺なんだ!!」


はい!?
何を言っているのか一瞬分からなかった。
お兄ちゃんが私におしっこ我慢してしまうようにした!?
じゃあ何、お兄ちゃんが私をいじめたってこと!!??
そんなの信じられない。

そりゃからかってくる時はあるけど、それはじゃれあう程度で、
酷いことをされたことは一回もない。
そんなお兄ちゃんが私をいじめた!?
一体、どういうこと!!!???

649名無しさんのおもらし:2009/08/13(木) 16:01:37
完結させてからの方が

ま、どっちでもいいけど

650名無しさんのおもらし:2009/08/14(金) 01:13:40
GJです。
次回作もあるんですか?

651むらさき:2009/08/14(金) 07:10:11
>>650
何話か考えてありますよ。

652名無しさんのおもらし:2009/08/14(金) 07:12:43
ところで立てたスレどうすんの?
責任持って活用するのか
せっかく管理人さんが立ててくれたスレ整理を申請するのか

653名無しさんのおもらし:2009/08/14(金) 09:08:47
>648の続きに期待

654むらさき:2009/08/14(金) 09:40:03
>>652
一応、メールの方で削除して頂く様頼んだのですけどね。
どう判断されているのかは分からないです。

>>653
ありがとうございます。
今、帰省して実家のPCから書き込んでいますが、
家の手伝いとか、PCがリビングにあったりしてるので
2日に1回を基本のペースで更新しますので、よろしくです。

655むらさき:2009/08/14(金) 21:48:52
やや短めだったので、今日中に11章完成♪

第11章〜春は何かに目覚める季節〜

 私はお兄ちゃんの一言にあっけにとられていた。
お兄ちゃんが私におしっこを我慢させた!?いじめた!?
さっきのトイレの中に入ったとき並にパニクっていた。
「え、何何、どういうこと?分かんないよ」
お兄ちゃんの顔に体をよせて(詰め寄る?)言うのがやっとだった。

「その…ゆきちゃんが……を見たくて…」
「え?」
よく聞こえなくて、ますます顔を近づける。
すると、今度ははっきりと衝撃的な言葉が私の耳に届いてきた。



「ゆきちゃんがおしっこ我慢しているところやしているところが見たくて…」



「!!??」
思わずのけぞる。
え、今何て?私のおしっこ姿が見たかった!?ホワイ?なぜ!?

「じょ、冗談だよね…。」
最初に出てきた言葉はそれだった。
そう、きっとお兄ちゃんの冗談なんだ。私を心配させないように。

「お兄ちゃん、今までそんなことしなかったもん…」
うん、そんなこと今までさせられたことなかったし、
そりゃ幼稚園以下の頃はちょっと野ションしているところは見られたことあるけど、
別に好んで見ていたように思えない。

「いや…その…この春ちょっと色々あって…えっと…」
はあ?何それ。春に色々あったって、何がどうなれば、こんな感情が出てくるの!?
「色々って何よ。何かに毒された!?」
「ああ、毒されたのかも…」
ますます要領を得ず、訳が分からない。

「あの…とりあえず、ちゃんと話してくれない?
ゆきねに納得できるように…」
心にふつふつと何か湧き上がる感情があるが、
堪えて務めて冷静に聞く。

「わ、分かった。ちゃんと話すから…」
お兄ちゃんは顔をあげ、ゆっくり口を開けた。

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658むらさき:2009/08/16(日) 13:06:28
第12-1章〜全ての元凶〜

 俺は昨年、キャンパスライフというものをのんびりと送っていた。
勉強半分、遊び半分という、まあ平均的な大学生といったらいいだろう。
順調だが、変わり映えのない生活にちょっとうんざりしていた。

というわけで、2年生になってからプログラミング関連の資格を勉強していた。
情報系の学部に入ったから、これくらいは取っといた方がいいだろうと考えただけだ。
今日はその試験の日で、朝からちょっと緊張していた。

場所は電車で小一時間乗ったところにあるセンターみたいなところである。
なので、俺はその電車に予定通り乗った。
席は結構空いていたので、向かい合っている席にどかっと座った。
今思えばこの位置取りが全ての元凶ともいえるが、その時の俺は知る由もなかった。

1時間ほど暇なので、プログラミングの本を取り出して予習をはじめる。
が、15分くらいで何となく酔ってしまったので本を閉じて、ぼーっと前を見る。

俺の真正面には娘を連れた母親がいる。今日は土曜日なのでお出かけだろうか。
見た感じ小学校低学年くらいで、舌足らずな声。
普通の服に短パンをはいていて、セミロングの髪の毛をしている。
瞳も大きくて、もしかするとうちのゆきねよりかわいいかもしれない。

時より笑顔で母親に話しかける女の子を見ながら、
酔い覚めがてら、目の肥やしとしてなんとなく眺めていた。
ところが徐々に無口になって無表情に斜め下を向くようになる。

どうしたのかな?具合が悪いのかな?と心配していると、
不安な顔で母親を見上げて何事が告げる。
すると母親は困った顔をして、俺にギリギリ聞こえるような声で言った。

「もう、家出る前、おしっこ行かないからよ」


あ〜、そういうことか。
電車の中でおしっこ行きたくなって困ったんだな。


お互い小さい声ながら、声を荒げてしまったので俺にも聞こえる。
「だって、朝起きた時に行ったもん」
「あんた前もお漏らししたんだから、ちょっとは考えなさいよ」
「だって〜」
何かこういう感覚もゆきねに似てるなと思いながら、何となく見ていた。

659むらさき:2009/08/16(日) 13:07:39
第12-2章

この電車は各駅停車の、つまり普通列車だ。
たまにトイレがついているのもあるが、これにはない。

女の子はお母さんにぐずっていたが、やがて俯いたまま下を向く。
どこで降りるのかは分からないが、困り具合からみると次とかでは無さそうだ。
大丈夫かなと思い、女の子に視線を向けていた。

膀胱は平均的な小学生の女の子以下なのか、まもなく落ち着きがなくなった。
座ったまま、腰を左右に振ったり、太腿をすりあわしたりしていて、
ちょっとやばくなってきているようだった。

ところが、女の子の高まる尿意とは、俺の心配する気持ちは逆比例していた。
気付かなかったが、女の子ってこういう仕草も可愛いもんだなと思ってしまっていた。
女の子の可愛い姿といったら、笑っているとき、寝ている時、恥ずかしがっている時の
3本柱だと思っていたが、どうやらまだ未知の領域があったようだ。

いつの間にか、おしっこを我慢するその仕草の観戦に凝視する目的が変わってしまった。
さっきの仕草に加え、太腿の内側をさすったり、少し立ち上がったりとせわしなくもじもじしていた。
本当に可愛い、女の子には申し訳ないが、萌えてしまう。頭がおかしくなりそうである。

ただ一つ気になっている仕草があった。
先ほどから又の間の上で両手を停止させて手を握り締めている。
何をしているのかなと思ったら、何となく感づいた。
もしかして前を押さえたいのではないだろうか。

又のすぐ上まで手を近づけるが引っ込める。
うん、絶対間違いない。ワレメを直接抑えたいんだけど、人がいるので躊躇しているのだろう。
そう思うと余計ドキドキしてきた。

小さい子とはいえ、ワレメを直接抑えるのはエッチな光景である。
もしかすると、今ここでその仕草を生で見れるのかもしれない。
そう思い、もっとその女の子の手の動きに集中した。

限界が来るのはそう時間は経たなかった。
観念したように、ついに女の子がおしっこを我慢する時の王道の仕草をしに、
手を短パンの中心部分に当てた。

660名無しさんのおもらし:2009/08/16(日) 14:55:35
非常に続いてくださいお願いします

661むらさき:2009/08/16(日) 21:14:21
>>660
1話は20章いきそうな気配なので、期待に添えるよう頑張ります。
毎回、こんなのは無理ですが、10話くらい何とかと思ってます(一応ネタはあります)。

662むらさき:2009/08/19(水) 15:22:50
第13-1章〜洗脳開始〜

 ついに女の子が股の間に手を突っ込んで押さえた。
このとき、見ていたお母さんが
「ちょっとことみ何してんの!?」
と手をパチンと叩いたので1秒くらいだったが、俺はそれだけで興奮しまくりだった。
たったそれだけ俺のムスコが…っていうのはこの話題に関係ないし、
ゆきねに話すわけにはいかないのでこっち系は控えておく。

「だって〜…」
少し上ずった声で不満を言う女の子。
余計な事するなよ、と心の中で舌打ちした俺だったが、
やっぱり小学生低学年の女の子。すぐに手を股間に置かざるおえなかった。

最初は数十秒に1回右手を股間に添える程度だったが、
初夏の割りには強いクーラーのせいで、どんどん尿意が増していっているのはすぐに分かった。
股間を押さえる間隔が短くなり、押さえている時間も長くなり、
おまけに押さえる力も強くなっているのが分刻みでわかった。

腰をくねくね動かす動作は大げさになってきて、時々半腰にもなる。どう観てもH。
表情は余裕が全く無くなり、心なしか泣きそうなのがまたポイントである。

そして一番悶絶しそうになったのは、
椅子に座りちょっとM字開脚気味に脚を開き、両手で右脚と左脚の間、
つまりワレメの中心部を押さえた時であった。

頭の中であの女の子ワレメが容易に妄想でき、めちゃくちゃ興奮した。
母親が
「何してんの!!」
と注意したが、すぐにその格好はやめず、しばらくその体勢でいてくれた。

もっとも、我慢するにはいささか無理な格好だったため、
15秒もその体勢ではいなかったが、
大胆なセクシーかつ可愛い仕草、表情、そして今彼女が感じているであろう尿意や気持ち、
それを真正面から眺め想像した俺の心は粉砕し、完全に魅了されていた。

663むらさき:2009/08/19(水) 15:24:14
第13-2章

今の俺は完璧に変態だろう。どんな表情をして女の子をみているのやら、
他の人の目にどう俺は映っているのかさっぱり分からない。

そんなことはお構いなしに様々な感情が俺の中で交錯していた。
この子の股間はどんな感触なんだろう。今どれだけ尿意を感じているのか。
押さえてあげればどれだけ尿意が和らぐのだろう。今おしっこしたらどれだけ出るのだろう。
どのくらいの勢いでどんな臭いでどんな色をしているのだろう。そもそもどのへんから出るのか。
ワレメはどんな風になっているのだろう。後どれくらい我慢できるのか。
それとももうちびっているのか、だったらパンツは少し黄色くなっているのか、ミニスカなら良かった。
もし今下腹部をつついたらどんな反応するのか。今より激しい動きで我慢するのか。涙ぐむかもしれない。
もしかしたら、我慢しきれずおもらししてしまうかもしれない。
おもらししたら女の子はどんな反応をするのか、泣いちゃうのか。泣いたら慰めてあげたい。
そしてズボンとパンツを全部降ろしてワレメを凝視して、丁寧に拭いてあげたい。
そしたらこの子も笑顔に戻るかも。感謝してワレメをもっと触らせてくれるか………。

その時お母さんが立ち上がった。
続いて、ワレメをぎゅうぎゅう強く押したままの女の子も立ち上がって歩き始めた。
目的地についたのだろう。出口へ向かって小走りに向かった。

俺も付いて降りようとして、何を実行しようと降りようとしたのか気が付いて、頭を抱えた。
これではただの変態を通り越して、ストーカーに成り上がってしまうじゃないか。
女の子がいなくなって、ポッカリと心に穴がある状態になった。
何やら、すごくいい夢をみていたのに、起きたら何もない寂しさと突きつけられる現実に
欝になりそうな感覚と同じだ。

そうそう、俺は女の子のおしっこを見るためじゃなくて、試験会場に行くために電車に乗ったんだ。
まだ感傷に浸っていたいのだが、それを無理やり押し込めなければならないのがたまらなく嫌だ。
その時、俺はようやく気が付いた。降りる駅より2駅も過ぎていることに。

664名無しさんのおもらし:2009/08/19(水) 18:44:36
何だ、この女の子漏らすんじゃないのか
この分は、ゆきねちゃんにがんばってもらわないと

665名無しさんのおもらし:2009/08/20(木) 02:25:53
♪〜〜

666むらさき:2009/08/20(木) 15:55:00
>>664
そうそう、上手くいかないっすよw
ゆきねちゃんにはもう一回見せ場予定してます

667名無しさんのおもらし:2009/08/20(木) 21:46:12
ゆきねタソのおもらしを想像してハァハァしながら待機してます。

668むらさき:2009/08/21(金) 00:52:03
第14-1章〜洗脳完了〜

「はあ…」
数日後、俺はため息をついて部屋でボォ〜としていた。
あの後、当然ながら試験を受けることはできず、そのまま家に帰るしかなかった。
それにしても…

「あの子…」
あの子とは勿論そう、おしっこ我慢しながら駅を降りた女の子の事である。
俺の目の前に現れた、何もしていなくても天使のように可愛い女の子。
しかも股間を押さえ愛らしい姿をし、俺の心を奪うだけ奪って、颯爽と降りていった。
あの後、おもらししたのか、間に合わなかったのか、
間に合ったとしたらどんなおしっこをしたのか…
それが気になって悶々とし、人間らしい生活を送っていない。
ロクに睡眠も食事も取れず、授業にも行っていない。

「外に出よ…」
とりあえず、外に出て空気を吸おう。
そうすれば少しは気分転換になるだろう。

どこに行こうかと悩む時間はそれほどなかった。
俺の足はよろよろと近くにある公園に向かっていた。
小さいところだが、座るベンチくらいはあったはず。
家でずっとごろごろしていたから、そこで寝転んでいるだけでも、だいぶ違うだろう。

そんなことを思っているうちに、公園につき、ベンチはどこだったかなと見渡す。
と、耳にこんな会話が入ってきた。

「ねえ、りえちゃんどうしたのー?」
「おしっこしたい」

脳がビビビッと反応し、声がした方を振り向く。
見ると、砂場で3人の幼稚園くらいの女の子が遊んでいた。
そのうちの一人、りえちゃんと呼ばれた子が立ち上がって、股間に手を当てていた。

って、ちょっと待て!少女のおしっこの幻影から逃れるためにここにきたのに
これじゃ更にひどくなってしまうじゃないか!!

「どうしよ〜?」
「う〜ん…」

逃れようとしたが、困った表情でモジモジしている女の子の姿と舌足らずの声に
逃げ切れず体をとらわれてしまった。

女の子はキョロキョロとあたりを見渡す。そうかトイレを探しているのか。
俺もそれとなく探してやる。もう心は歯止めが聞かず妄想に入っていた。
このままトイレに連れて行ってやって、おしっこさせてやるフリをして観察する…

そんなことを妄想してた時思い出した。。そうだ、ここトイレないや。

「漏れちゃう〜〜…」
また俺が興奮してしまう声が…。女の子はもう限界という感じで、
股間を押さえて太腿と閉じて、モジモジしていた。
スカートなのでどうにかするとパンツまで見える。
どうやら遊びに夢中になって気が付いたらもう限界のパターン。
幼稚園くらいまではよくある。うちのゆきねも度々あった。

こういう時は男なら行かないと。幸い親らしき人も見当たらない。よし勝負だ。
俺は意を決して歩き出した。

669むらさき:2009/08/21(金) 00:52:26
第14-2話

「ねえ、どうしたの?」
何も知らないフリをして近づいて話しかける。
「りえちゃんがおしっこしたいって!」
何も警戒心を持っていない。これはいける!!!

「ああ、ここトイレ無いんだよね」
「えっ!?」
これは嘘じゃない。本当だ。
でも、その幼稚園の女の子には残酷な言葉だったようで泣きそうになる。
だから慌てて言葉を重ねる。

「だから、すぐそこに草むらでしよう」
「え…でも……」
他の女の子は羞恥心はないようだが、この子はちょっと恥ずかしがり屋か、
僕の登場と言葉に戸惑っている感じだ。
しゃがんで視線を同じくらいにしてやる。
「もう、我慢できないでしょ?」
「うっ……」
言葉に詰まるが、うんとは言わない。
股間は勿論押さえ、腰をくねくねさせて、もう無理〜な感じだが、まだ迷っている。
と、視線をキョロキョロさせているのに気が付く。そうか、誰かに見られたくないのか。


「大丈夫、誰にも見えないようにお兄ちゃんが見ておいてあげるから」
「うん、分かった」
ようやく説得に成功。女の子もちょっと表情が緩んだようだ。

数歩進んで適当な草むらで「ここでしよう」という。
でも、女の子はモジモジしたまましゃがもうとしない。
「もしかしてお兄ちゃんがいるのが恥ずかしい?」
こくりとうなずく少女。あちゃ〜〜、本当に恥ずかしがり屋さんだ〜〜。
こんな小さい時からこんなに羞恥心があるんじゃ生きていけない。

何とかしようと思ったが、本当に泣きそう。
羞恥心はあるはずなのに股間も押さえっぱなし。
「分かったよ。後ろ向くから、急いで」
とりあえず、一時退散しとく。女の子はようやく頷く。

後ろを向いてからすぐすっとパンツを降ろす音がする。
雰囲気でしゃがむのも分かる。

さて、ここから何もしないわけにいかない。
俺はどう切り崩すか頭の中をフル回転して考えていた。

670名無しさんのおもらし:2009/08/22(土) 18:36:47
このシリーズイラスト化してほしいな

671むらさき:2009/08/22(土) 23:03:55
>>666
しばらく兄視点が続きますが、そちらでも楽しんでもらえればと思ってます

>>670
そこまで評価して頂いてありがたいです。
もうちょい画家力があれば…orz

672名無しさんのおもらし:2009/08/25(火) 23:15:13
期待age

673むらさき:2009/08/26(水) 14:08:05
第14-3話

そっと体をねじって、首を後ろに向けてみた。
今まさにしゃがんだところだった。
女の子は下の方に視線を向けている。
俺が見ているのには気がつかない。


シューーーーーッ

そのまま、おしっこをしだした。一気に心臓の鼓動が高まる。
これは地面に当たる音ではない。
女の子がおしっこする時にでる、あの独特の音がよく聞こえる。
ついに、俺の傍で女の子がおしっこをするという至福の瞬間が訪れた。

(といってもなぁ…)
イマイチ盛り上がりにかける。
というのも女の子はしゃがんでいる。
俺は傍で首だけ捻っている。

(…見えん)
この角度じゃ近すぎて見えない。
何かおしっこが地面に当たっているのがかすかに見えている気がする程度。
ダメだ、これじゃさらに悶々としてしまうだけだ、何とかせんと。

(よし…)
迷っていたが、心が決まった(というか煩悩に負けた)
よし、もうなりふり構わず振り返っちゃえ。
だって、おしっこしている最中こそ、女の子が無防備になり
とっさの事に対応できないからである。
いくら恥ずかしがり屋さんでも隠すのは不可能。
あられもない姿をさらけ出してくれるはずだ。

「わあ、人が来たよ!!」
そう言いながら、くるりと体を回転させ、女の子を見下ろす。
女の子はびくっと体を震わせて顔をあげる。と、俺と目が合う。
何か叫び声をあげそうだったので、慌てて俺は
「隠してあげるね」
と言うと、女の子のすぐ前でしゃがむと
わざとらしく両手を横に回し隠してるような仕草をする。

そして、
「動くと見えちゃうよ」
これではさすがに女の子も動けなかった。
俺は至近距離から小さいくせに意外としている臭い女の子のおしっこを眺めた。
ワレメの間からぴゅ〜と飛び出すおしっこが目の前にある。
最高の瞬間が訪れた。訪れたのだが……

674むらさき:2009/08/26(水) 14:09:03
第14-4話

しゅ〜〜〜…、しゅっ…
出なくなってしまった。
そりゃそうだ、限界まで我慢しても幼稚園児だ。
うだうだしている間に女の子のおしっこは8割方出てしまったわけだ。
俺がしゃがんで覗き込んだ時には既に終わりかけていたわけか……。
おしっこは一瞬止まると、もう1回一瞬だけ出て、
水流の勢いにもならなかった分が、下のほうにつ〜と伝っていく。

「よしよし、よくできたね」
まだ戸惑っている女の子の頭をナデナデしてあげる。
そうしながら考える。

惜しい、このままじゃ惜しすぎる。
せっかく女の子のおしっこと、その出口のワレメが傍があるのに、
1秒2秒ちょっと見ただけでは……。

「あ、ちょっと待って」
立ち上がって急いでパンツをあげようとする女の子を止めた。
そうだ、せめて後始末くらいはしないと気が済まない。
少量だがおしっこも触れるし、ワレメも労える。

「汚れちゃうからね」
そういうと、女の子のスカートをめくり、
掃除と言う名のおしっこ&ワレメいじりをしてみる。

左手はスカートを押さえることに専念し、
右手はワレメをふにふにと触ってみる。…柔らかくて癖になりそうな感じ。
そしてちょうど長袖を着ていたので、そこにおしっこを拭く(と書いて含ませる)
勿論、指でも拭く。お尻の方に垂れていたし、自分では拭いていないので、
ワレメをちょっと空けると意外と沢山おしっこがついており、くちゅくちゅとしてしまう。
水じゃなくてちょっとべとべとしている独特の感覚が病み付きになりそう。

つ〜んとする刺すような感覚が鼻を刺激する。
幼女のくせに臭いだけはきつかった。

あまり悪いイメージを残さないために、そのくらいで済ませ、
「もういいよ」と言いつつ、パンツをあげてやる。
視線はギリギリまでその女の子ワレメに…ふぉ〜えば〜(涙)
意地(?)で「ちょっと確認」と告げ、
パンツ越しにワレメをポンポンと触れ、「うん、大丈夫だね」と言っておく。

ついでに足でおしっこの上にざっと砂をかけてやる。
「よし、これで誰にも分からないよ。」と笑顔で言ってあげると、
ようやく女の子は俺に安心してくれたらしい。

やっと笑顔で俺を見上げ
「ありがとう」
と言ってくれた。…かわいい。
つい頭をまた撫でてしまった。

675名無しさんのおもらし:2009/08/26(水) 18:06:17
期待age

676名無しさんのおもらし:2009/08/28(金) 00:15:44
age

677名無しさんのおもらし:2009/08/28(金) 15:47:20
ロリ(´・ω・`)おなかいぱい

678名無しさんのおもらし:2009/08/28(金) 18:52:08
そろそろおもらしに期待

679名無しさんのおもらし:2009/08/29(土) 03:46:09
>>677
だったら読まなきゃいいだけ来なきゃいいだけ

もともと過疎スレリサイクルしてくれてんだから贅沢言うな

680(・ω・`*):2009/08/29(土) 15:02:18


あたしはあすか。

今、ただしの家で
遊んでる。


「この紅茶美味しい〜」

あすかはただしが
出してくれた紅茶が
あまりにも美味しくて
いっぱい飲んだ。


3時間後。

「散歩しよーぜ」
ただしが言った。

「え・・いいよ。」

そのとき
あすかはおしっこ
したくなってきた。

さっき飲んだ
紅茶のせいだ。


(やばい。おしっこ漏れそう。。。
おなかが苦しい。。
紅茶飲まなかったら良かった・・・)


あすかはそう思いながら
股間を押さえながら
歩いた。


「どーかした?」

「あ・・・おしっこ・・
漏れそう・・・なの・・」


「向こうでする?」



ただしが指さしたのは
狭い道だった。。

今hもう夜の9時で
人通りは少ない。


「いい・・・我慢する。」


と 言ったが
あすかは股間を
押さえながら足ふみしていた。

「漏れ・・・そう・・
駄目・・ただし・・・・」


「こっち来い」

ただしは
狭い道の方へ
連れて行った。


「ここで
漏らしたら?」

「ば・・・どこに
するのよ・・・・
トイレ行きたい・・・
おしっこ・・・・あ・・漏れる・・」


「トイレはこの辺ないから・・・」

と言ってただしは
その辺にあった
バケツを持ってきた。

「バケツに漏らせよ。」

「え・・・恥・・ずかし・・い・・」

(でも、もお漏れそう・・・
やばい・・あっ・・・)


いきなりただしが
あすかのスカートをむくり
パンツを下げた


「あんっ・・・何する・・・・の。
あっだめ・・・おしっこ・・・
バケツ貸して・・・」

でもただしは
バケツを貸してくれない。


「トイレでしたいんなら
トイレでしたら?笑」

いじわるに言う。

「貸してよ・・!
あ・・・早く!!だめええ!!」


と言い
あすかは腰を少し前にした。

(もう少しで漏れそうだった・・・。)

すると後ろから
ただしがあそこを
触ってきた。

「やん・・・あ・・・だめ・・!!
も・・・れる・・
だ、だめえええー!!!!!」

じょ・・・じょぼぼ・・・

ただしはあすかの股間にバケツを
はめた。


シャーーーーーーーーー

「あんっ・・止まんない・・・
やだ・・恥ずかしい・・・」

じょぼぼ・・・・・シャーーーーーー!!!

あすかのおしっこは1分くらい
出た。

そのあと
ただしはあすかの
クリトリスを押した

「やっ・・・・だ・・・め・・・
あっ!イッちゃう・・・
あ!ああだめ・イクー!!」


ジョーーー!!!


バケツには
あすかの白い液も出た・・・・

681名無しさんのおもらし:2009/08/29(土) 17:48:25
俺はロリ大歓迎だ

682名無しさんのおもらし:2009/08/29(土) 19:56:08
パンツ脱いじゃだめじゃんw

683名無しさんのおもらし:2009/08/29(土) 21:47:39
あすかは男だったのかw
クリみたいな短小だったと

684名無しさんのおもらし:2009/08/30(日) 01:25:13
まさかロリネタがあるとは
これは続きに期待せざるを得ない

685名無しさんのおもらし:2009/08/30(日) 15:31:24
いきなりですみませんが、ちょっと前にみかけた小説がどうしても見つかりません。
内容は 架空の四人組のアイドルがおしっこ我慢を売りにして、おもらししたら解散する
とゆうものですが、もし知っていたら教えていただけないでしょうか。
お願いします。

686名無しさんのおもらし:2009/08/30(日) 18:51:46
>>685
多分それだと思うのを知ってるけど、露骨に晒すわけには行かないのでヒントだけ。
トイレ 我慢 小説 小ネタ でググれ。20件以内にヒットするサイトのどこかにあるはずだから。

687むらさき:2009/08/30(日) 19:30:49
第15-1話〜兄貴の陰謀〜

 俺はベッド上にひっくり返った。
両手を自分の視界に入るように上にあげる。
そして指をふにふにする仕草をする。あのワレメの感触が思い出される。
服の袖は見た目には乾いているが、まだアンモニアの臭いが残っている。

 そう、俺は先ほどおしっこを見せてくれた女の子の余韻に浸っているのだ。
あの後、もうちょっと楽しみたかったのだが、人気が出てきたので残念ながら別れたのだ。
まあ、大学近くなので人がいなかったのが奇跡的だったのだが惜しい。

「もう一回、いやもっと沢山生で観てみたい…」
回想していて、ふつふつと湧き上がってきた感情をそのままさらけ出す。
欲にはキリがないというが、今俺は痛感している。
今回の少女のような出来事を見れば、悶々とした気持ちは治まると思っていたのだが、
どうやら少女のおしっこ中毒者になってしまったようである。

 しかし、もう一回みるといってもきついぞ。
昼間は普通は大学にいっているわけで、少女らの遊び時間には中々合わない。
公園で待ち伏せしたとしても人通りがあるし、あんな純粋な子にまた会えるのか疑問だ。
最近は変質者対策がしっかりされているし、防犯ブザー鳴らされちゃどうなるか分かったもんじゃない。
ゆきねのように、いつも一緒にいて、ある程度信頼できる関係ならば……

 ここに来て俺ははっと思った。
「そうだ、ゆきねがいるじゃないか!」
思わず叫んだ。

 一番身近なところに相応しい女の子がいるじゃないか。
小学4年生だが、身体の発育はちょっと幼く、細身、顔も可愛い。
ロリコンなら食いつきそうな恰好、いや一般人もロリコンにしそうな雰囲気を持っている。
俺はロリコンこそは否定するが、シスコンと言われれば返す言葉がない感じだ。

 しかもそんな女の子と俺は大が付く程の仲良しなのだ。
これを使わない手はない。てか、今までおしっこの方で萌えなかったのはアホだ。
幼稚園の頃までは何度もチャンスがあったはずなのだが、俺が青かったのか全然気付かなかった。

 よっしゃ、夏休みになったら、思いっきりゆきねと(で)遊んでやるぞ!!

688むらさき:2009/08/30(日) 19:52:48
>>675-676,>>679,>>681,>>684
ご期待に添えられるように頑張ります。

>>677
すいませんねw
おしっこは小学生前後が一番好きなので(それ以上の年齢も勿論おkですが)、
どうしてもこうなってしまいますね。

>>678
ご期待してもらい、ありがとうございます。
ただ再利用という形なので、
ちょっとスレ違いの内容の展開もある(おもらしもありますが)ので、
そこだけよろしくですm(__)m

689たお:2009/08/30(日) 20:25:40
むらさきさんこんばんは。

毎回楽しく(ドキドキ)しながら読ませてもらってます。

690名無しさんのおもらし:2009/08/30(日) 22:46:01
>>685-686
晒すわけにはいかないって
この板にあるだろw

691679:2009/08/30(日) 23:36:33
>>688
期待してるわけじゃないんだが。
文句言うこともないと思っただけ。

692686:2009/08/30(日) 23:37:02
>>690
マジデスカ(滝汗
ごめん、全然記憶になかった。ひょっとして俺、別のと勘違いしてる?

693名無しさんのおもらし:2009/08/30(日) 23:45:00
別のってどんなのよ?

694686:2009/08/30(日) 23:48:15
立て続けにごめん、自力で見つけた。こんなところにあったのか・・・。

695名無しさんのおもらし:2009/08/31(月) 00:08:03
>>685-686
なるほど
思ったとおりでした

696名無しさんのおもらし:2009/08/31(月) 00:23:43
結局どこにあるんですか?

697名無しさんのおもらし:2009/08/31(月) 01:31:08
>>696
まずメール欄には「sage」と入力してから書き込むんだ。そうするとスレが無駄に上がらない。
件の小説は>>686の方法で探すか、この掲示板の下の方にあるスレを片端から読み漁って探すといい。

698むらさき:2009/09/04(金) 21:05:15
第15-2章

 しかし、どうやって見るかだな…。

 定期試験が終了し、夏季休業が近づいてくるにつれてこの悩みが大きくなる。
①ゆきねをおしっこをギリギリまで我慢させる
②おしっこしている姿を間近で凝視する
というのが俺の中のミッションなわけだが、
果たして、どのようにこのリアルドラマを演出するか、思案に暮れている。

 当たり前だが、家族旅行というのはカット。
家族がいる前でゆきねがおしっこしている姿をまじまじとみれるわけない。
だいたいトイレが近いゆきねを心配し、親が早めにトイレに行くよう指示してしまうから、
①すら見る確率はかなり減ってしまう。

 というわけなので、やっぱりゆきねと1対1というのでないとならない。
まあ、うちの親は家に居ない事が多いから、このシチュエーションは容易にできる。
ゆきねも慕ってくれているので、これは利用できるし、1対1ならうまくやれる。

 といっても、勿論自然にやらなければならない。
そりゃ脅したりすれば、簡単に見られるだろうが、リアリティがないし、
二度と見られなく可能性があるし、兄妹愛が険悪になるだろう。

 なので、トイレに自然に行けないシチュを作るしかない。
幸い、トイレが少ない遊び場を俺は知っているのでそこに誘おう。
ゆきねがもじもじしてトイレに行きたいと言い出したら、
トイレを探すフリをして、奥の方に連れて行き、野ションさせよう。
ギリギリまで我慢していたら、ほぼ無抵抗で見ることができるだろう。

 うん、そうしよう。
幸い、春に車の免許を取ったことだし、
バイトで稼いだ金で、車をレンタルして、そこに連れて行こう。

 よっしゃ、今年は楽しい夏休みになりそうだぞ!!

699むらさき:2009/09/04(金) 21:11:34
>>689たおさん
どうもです
なるべくドキドキさせられるように頑張りますね


>>691
ああ、めんどくさくて、あの中にまとめての返信でしたw
フヒヒwwサーセンwww

700名無しさんのおもらし:2009/09/04(金) 23:37:24
続いてくださいお願いします

701名無しさんのおもらし:2009/09/11(金) 20:39:32
むらさきさん続き待ってます〜

702むらさき:2009/09/12(土) 18:52:49
第16-1章〜ゆきねとデート(兄視点)〜

※ttp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine1.txt
の1章と対です。

 夏休みに入り、帰省。
いよいよ、ゆきねとのデート突入だ。
ちょっと長かったが、こういういきさつがあったのである。

 両親がいない日に車をレンタカーして、ゆきねを連れ出す。
サプライズということで、ゆきねは喜んでついてきた。
2人で遠出はやや意外にも初めてだったので、ちょい緊張していた。
だいたい、横に人を乗せて運転することもそうそう無いので、ちょっと精神的に疲れた。

 さすがのゆきねも最初はおっかなびっくり助手席に座っていた。
でも、時期に笑顔をみせる事も増えてきたので、まあ、大丈夫だった。

 

 とある場所についた俺は、とある作戦を決行した。
もっとおしっこが早く沢山見られるように昨日考えたものだ。

 まず一つはジュースを沢山飲ますことである。
目的地についたらトイレに行かれるので、出来るだけ早く尿意を催させたかった。
本当は利尿作用が高いお茶にしたかったのだが、
沢山飲んでくれそうなのはジュースなのでそちらにすることにした。

「ゆき、そのジュース好きだね」
「うん、大好き。もう一杯持ってきて!」
「はいはい」
わざとらしく苦笑を交えながらもってきてやる。
案の定、沢山飲んでくれてここは大成功である。

 二つ目は川遊びで濡らすこと。
夏だから、ある程度飲ませても汗をかいてしまうので、
川遊びで思いっきり濡らしてちょっとでも汗をかかないようにしたのだ。
「きゃあ!」
「はは、冷たかったか?」
遠慮せずに思いっきりかけてやる。
「当たり前だよ!お気に入りのワンピなのに・・・」
「ごめんごめん、でも気持ちよかっただろ?じゃあ、もっとやってやろう」
「うえ!?」

 どうせなら完全に川に入っても良かったが、
万が一、川でバレないようにおしっこされたらまずいのでそこそこにしておく。

 さて2つの準備は完了。
あえて日陰で休ませてながら、俺はわくわくしていた。
俺の計算が正しければ、そろそろ尿意が着だす頃であるからだ。

703名無しさんのおもらし:2009/09/12(土) 19:36:54
おお、すばらしい展開が想像されますね。

704名無しさんのおもらし:2009/09/13(日) 01:56:58
まだやってたのか

とりあえず期待しとこう

705名無しさんのおもらし:2009/09/13(日) 15:04:31
むらさきさんこれからも期待してます。

706むらさき:2009/09/14(月) 02:35:27
第16-2章〜ゆきねに異変?〜

※ttp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine1.txt
の2章と比較推奨
 日陰のベンチで休み始めてから少し時間が経った。
ゆきねの方をちらりと見てみる。
「・・・・・・」
ん? 何かさっきまでとは違う雰囲気が出ているような気がする。
川遊びにに疲れたのとはちょっと違う真剣な表情。
それに不自然に体が動いているような……

(そろそろ来はじめたか?)
あれだけ沢山水分を摂取し、川遊びをして、日陰にいるのだから、
ゆきねの下腹部におしっこ出るぞ注意報が発令され始めているはずだ。
もうそろそろ「おしっこしたい」と言ってきてもいいだろう。

 そうしたら、トイレを探すフリをしながら、
人気の少ない奥の方へ連れて行くつもりである。
そして…ああ、駐車場のトイレからはここはやや離れているので、
こっちにあったはずだ、とか言いながら連れて行けば大丈夫だ。

 そして、ゆきねが前押さえをしてぐずつき始めるまでたっぷりとおしがま姿を堪能して、
見当たらないからここでしようと言って野ションさせ、
ワレメとそこから出るおしっこを凝視して眼に焼き付けようと思った。
上手く会話を誘導すれば、これからも見せてくれるかもしれない、
そんなことを思いながらゆきねが「おしっこしたい」と言いだすのを待っていた。
待っていたのだが…

 おかしい…一向に言わない。
(意識過剰になりすぎなのかな)
もしかして、まだ尿意を感じていないのか、そう思い始めた。
まあ、確かに最近女の子のちょっとした動作で(おしっこか!?)と思ってしまうクセが
ついてしまったのは事実なので、そうなのかもしれない。

「楽しかった?」
ちょっと声をかけて揺さぶってみる。
「・・・」
こっちに気付かないゆきね。普通ではなさそうだ。
「ゆきね?」
「え、あ、何?」
「楽しい?」
「う、うん、楽しい…」

 やっぱり変なことは変だ。何かゆきねに気になる点があることは確かだ。
それに仕草からするとやっぱりおしっこが有力だ。
体を揺さぶっているし、手を向こうからお尻に回して押さえているように見えるのだが…。
しかし、何も告げないのはおかしいし……。

 果て、ゆきねは今一体どのような状態なのか考え込んでしまった。

707むらさき:2009/09/14(月) 02:40:42
>>700>>703>>705
ありがとうございます。
1話ようやく折り返しくらいまで来ました。
期待に添えるか分かりませんが、シナリオはできているので頑張ります。

>>701
すみませんね〜。大学の研究や他の健全な(?)趣味もやってて
更新できませんでした。

>>704
はい、だらだらやってってますwww
まあ週1は最低更新しますので、よければどうぞ

708あぼ〜ん:あぼ〜ん
あぼ〜ん

709名無しさんのおもらし:2009/09/18(金) 08:31:32
age

710名無しさんのおもらし:2009/09/18(金) 21:58:19
まってます

711むらさき:2009/09/19(土) 08:03:23
第16-3章〜告白という名のイジメ〜

※ttp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine2.txtの3章との比較推奨

 そのままちょっとだけ観察してみる。
相変わらず何となく様子がおかしい。
俺に恥ずかしがるように遠慮がちに眼を足の付け根の方にちらちら向け、
ちょっとだけ腰を捻ったりする動作を繰り返している。
やっぱりおしっこが膀胱を刺激し、ゆきねをそうさせていると考えるのが妥当だろうが…。

「ちょっと疲れちゃった?」
「・・・え?」
またも全くおしっことは何も関係のない話題を振ってみる。
ゆきねははっとしたようにこっちを振り向く。集中していない。

「いや、さっきから無口で元気なさそうだから、疲れたのかな〜と思って」
「あ、い、いやそんなことないけど…」
何かを隠しているような口調。
ちょっと困ったような表情で脚の付け根をきゅっと閉じる-きっちり見逃さなかったぜ-
のがものすごく可愛かった。

この仕草でおしっこを我慢しているのを俺はある程度確信する。
しかし、告げないのは何でだ?やっぱり年が上がって恥じらいが出てきたのか。
まあ、いくら子供でももう小学4年だからな、
そろそろ乙女の恥じらいというものが出てきてもいいだろう。

このまま何も気付かないフリでもして観察するか。それも一つの面白い観察方法ではある。
おしっこを我慢しているのを悟られないようにしつつも、
零れ落ちてしまうシグナルを見ているのも非常に萌えるものだろう。
ただ…兄という立場としては「お兄ちゃん、おしっこしたい」という台詞も聞いてみたい。
そうやって頼られたい。それならトイレを探すフリをして奥地へ連れて行きやすい。

それにだ。自分の力で我慢され、万が一間に合ったらメインイベントが見れない。
ゆきねの方から帰ろうなんて言われて駐車場に向かうハメになったらアウトだ。

そう考えるとやはりこちらから行動を強制させた方がいいだろう。
「今日は、これで帰ろう」
そう言って俺は立ち上がる。
「え…、あの…」
ゆきねも慌てて立ち上がる。
「?」
俺からすりゃ予想外の反応だ。トイレに行けると思い、喜ぶと思ったのだが。
もうちょっといたいのだろうか。まあ、それはそれで好都合なのだが。
ただ、ちょっとフォローは必要だろう。
「まあ、夏休みはまだまだあるしさ。また2人でどっか行くつもりだから、安心してよ」
そう言ってゆきねを見てみる。すると、ちょっと困った表情を浮かべている。
はは〜ん、これは言葉は嬉しいけど、気付いてほしいことに気付かないことに困惑してるんだな。
もうちょい遠回りな言葉イジメでもしてみよう。

「ゆきちゃんのこと、好きだからさ」
「!!!???」
告白してみる。ゆきねが幼稚園未満の時はよく言っていたが、
今現在年頃の少女に言うのは実は初めてかもしれない。
ちなみに言葉にそんなに嘘はない。
実際、カワイイので(恋愛感情とはちょい違う…と思う…)好きは好きなのだ。
だから、自然に右手がゆきねの頭をなでなでしていた。

その時である。

ゆきねがこれまで見せなかった仕草をした。それは…

前かがみになり、左手は軽くグーで口に当てている。
右手はワンピースの裾を引っ張りながら股間に、
脚は極端にX脚になっている。

おしっこを我慢している少女が魅せる典型的な仕草ではないか!!
「かわいいな、ゆきは」
そう口走ったが、今のは本当100%他意は無かった。
今している仕草は反則だろう。可愛すぎる。兄妹の関係としてはまずい感情が出てしまいそうだ。
できるだけ、この仕草を長いことみたい。そのために俺はさっき考えた台詞、
「最後にお土産コーナーに行こう。ゆき好きなの選んでいいよ」
そう言い、ゆきねを俺のペースに巻き込ませる。ちなみにお土産やはトイレとは逆方向。

これで、じっくりゆきねのおしっこ我慢している様子を堪能できる。
俺はそう思い、歩き出した。

712名無しさんのおもらし:2009/09/19(土) 12:43:44
期待あげ

713むらさき:2009/09/24(木) 21:05:50
第16-4章〜イジメを続けて〜

※ttp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine2.txtの4章との比較推奨

 とりあえず、そのままお土産やの方向にテクテク歩いていく。
ゆきねは俺の左斜め後ろをトコトコとついていく。
俺の左手をゆきねは左手で握るという変な格好だが、
間違いなくおしっこ我慢している姿を見せないようにしているのだろう。

 このやろう、変に恥じらいやがって。
恥らっているのは可愛らしいが、姿をまともに見せないのは兄に対して何たる冒涜か。
強制的に見るのはさすがにあれなので、さりげなくゆきねを確認するかのようにして、股間の方に目をやる。

 うつむいて内股に歩いている。ますまう無口になり、さっきよりも深刻になっているようだ。
おしっこは順調に生成され、ゆきねの膀胱を圧迫しているようだ。
時より上に視線をあげるのはおそらくトイレを探しているからだろう。
数秒キョロキョロして、肩を落としているのはトイレが見つからないからだろう。

 前述したが、ここはトイレの数が少ないのだ(だからこそここを選んだのだが)。
しかも、俺はトイレの無い場所を選択して遊んで歩いているのだから、
俺と一緒に行動していて見つかるわけがないのだ。
わざわざここを選んだ威力がいかんなく発揮されている。
逆にゆきねの細身で小柄な身体には大変辛い状況だろう。
何でこんな時に限ってトイレが無いのだろうとか思っているのだろうな。
しかし、それでも俺におしっこと告げる気配はない。

 そこでちょっとゆっくり歩いてみる。
膀胱にかかる負担はちょっと少なくなるが、時間稼ぎができる。
それにその方が焦れるかもと感じたからだ。

 後、もう一つ意地悪も予定している。
お土産やには一本道でいけるのだが、わざとちょっとわき道にそれる。
暫く行くと、右側に少し階段があるのだ。
2,3段程度だが、そこそこの高さがあるもの。
確か、おしっこを我慢している女の子は階段が地獄だと聞いたので、そこを登らせてやろうと思っている。

 ゆきねはここの地理には詳しくないし、それに今はおしっこの出口に神経を集中させている。
ので、俺がわき道にそれたことには全然気が付かない。
事は順調だ。階段にさしかかかる直前にゆきねはどうもワレメを慌ててぐいっと押さえたようだ。
足音がやや不規則になっていたので、まず間違いない。だいぶ限界に近づいてきている。
階段を登ったら根をあげてぐずついてくれるだろう。
無駄な抵抗はやめて、さっさと白旗をあげるのだ。

そう思いながら、『普通に』階段を登っていった。


「あっ!」


 ゆきねが叫び声をあげたのは、俺が階段を登り切った時、つまりゆきねは2段目くらいである。
それと同時に俺の手からゆきねの手がすっと抜ける。反射的に振り返った俺が見たものは……

 さっきまでゆきねが必死に見せないようにしていた格好。
あまりにも可憐で、その方面に興味がないものでも、釘付けにしてしまうだろう。

こわばった表情で両手に股間をやり、もみもみして前かがみでX脚一人の少女がいた。


 そのため、俺の欲求不満は一時的に満足をしてしまった。
それに、さすがにちょっと罪悪感があった。
ので、ちょっと助け舟を出そうと声を出した。

「ゆきちゃん、もしかして…」

そして、100人中100人がそう言うと思うだろう台詞を述べる。

「おしっこ我慢してる?」

ゆきねは果たしてどんな反応をするのだろうか。

714名無しさんのおもらし:2009/09/25(金) 12:51:53
続きたのしみあげ

715名無しさんのおもらし:2009/09/27(日) 10:46:16
続き楽しみですね。

716名無しさんのおもらし:2009/09/27(日) 22:48:00
楽しみ

717名無しさんのおもらし:2009/10/04(日) 00:07:57
続き待ってますw

718むらさき:2009/10/04(日) 05:57:23
すみませんね。大学の研究の発表や他の趣味やらで中々・・・w
何とか月曜日くらいに1個と思ってます

719むらさき:2009/10/05(月) 22:07:00
第16-5章〜嘘と知りつつ〜

 ついにゆきねが股間を両手で押さえている映像を見ることができた。
ようやく訪れた光景に俺はつい両手をガン見してしまう。
左手を内側にして、中指を中心にぐいっとワレメを押し上げているのがよくわかる。
その行為で、パンツの中に溢れそうになった(いや、もしかしてもうちびったのか?)
おしっこを懸命に食い止めているんだろう。そんで…

 と思ったらパッと目を離した。
どうやら俺の視線に気付いたらしい。
が、すぐにまた股間をぎゅっと押さえる。

 ああ、これはかわいい。抱きしめたい。
恥ずかしいからおしっこ我慢している様子を見せないようにしたいのに、
あまりの尿意に耐え切れず、手が勝手にワレメに行ってしまう。
顔を真っ赤にして、俺と視線が合わないようにしているのが、何とも言えない。
我ながらいい妹を持ったものである。

 そのままずっと眺めていても良かったのだが、
ゆきねのワレメから流れ出るおしっこも間近で見たいので
「もしかして、さっきからずっと我慢していた?」
と声をかける。まあ、恥ずかしくても前を押さえるので、
だいぶ限界に近いのだろう。

「えっと…」
 ゆきねはちょっと返答に迷っていた。
素直に認めろよ、もうちょっとしたらおしっこさせてやるのにとか思っていると、
「あ、いや、別に」
何を思ったのかゆきねはひょいと階段を登って…また股間を押さえる。
しかも今度は股間をもみもみしている。完全に自爆じゃないか。
勿論、そっちの方がエロかわいいので、観察できて嬉しいのだが。
サービスしてくれたのかい?それなら、おしっこも…
何て考えていたらこんなことを言い出した。

「お、お股が、急にかゆくなっちゃって…」
「へ?」
予想外のコメント、バカみたいな声をあげてしまった。
いやいや、あんた明らかに我慢してるだろ。
かゆくなったなら、パンツを摘むとか、もうちょい引っかくような仕草あるだろ。
てか、何をそんなに恥ずかしがっているんだ。
この年頃ってこんなに難しかったか?

「ほ、ほら、汗かいたし、濡れちゃったじゃん?
だから、かぶれちゃったんだよ、きっと」
なら、そこだけかゆくなるのはおかしいだろ。まあ一応聞いてみる。
「ほ、ほんと?」
「そ、そうだよ。もう10歳だよ、私。」
10歳になったんだから、人前でワレメを押さえて我慢しないという意味だろうが、
それなら、人前でワレメがかゆくなっても我慢しなさい。

「そ、そっか…なら、いいけど…」
とりあえず、バレたくないというゆきねの想いを一旦重んじておく。
まあ、ちょっとストレート過ぎたので、普通に心配する感じで
「でも、ジュース沢山飲んだろ?そろそろしたくならない?」
と聞いてみる。

「う〜〜ん、言われてみればちょっとしたいかな。
でも、まだぜんぜん大丈夫!
それより早くお土産や行こうよ!
買ってほしいの沢山あるの!」

ゆきねはそう言うと、俺の腕を無理矢理引っ張って歩き出す。
どう見ても無理して我慢している。その証拠に頻繁に手がワレメに行く。
右指はひっかいているようだが、
中指と薬指はスジがあると思われるところをしっかり押さえている。
「あ、ああ…」
俺はつられて歩きながら、そう思った。

ゆきね、そっちが認めないならしょうがない。
泣くまで我慢してもらうぞ。

720むらさき:2009/10/05(月) 22:14:01
>>719
ttp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine3.txtの5章と比較推奨

721名無しさんのおもらし:2009/10/05(月) 23:17:53
いそがなくても
マイペースでがんばって

722名無しさんのおもらし:2009/10/11(日) 03:08:51
ロリアキタ

723名無しさんのおもらし:2009/10/11(日) 14:40:55
むらさきさんGJです!
毎回続き楽しみです。

724ta-ta:2009/10/12(月) 02:47:24
「はぁ〜、早く終わらないかな」
今日は彼氏と付き合って1カ月の記念日なので一緒にランチを食べ、買い物をして前々から彼氏が観たがっていた映画を観に来たのだが…
「やっぱあのときトイレに行っておけばよかった」
映画を観る前にトイレに行くチャンスはあったのだがまだ付き合って1カ月ということもあり恥じらいもあり、映画が終わるまで我慢できるだろうと思い行かなかった
「しかもなんでよりによってホラー映画なんか」
その映画のないようとは深夜、心霊スポットに遊びにきたヒロインとその友人が一人、また一人と消えていき不可解な死に方をしていくというものだった
もじもじ もじもじ
「映画終わるまで我慢できないよ〜」
彼女の膀胱にはお昼に飲んだレモンティーと買い物してる途中に飲んだタピオカミルクティーが今この時も少しずつ貯留していっている
もじもじ もじもじ
そんな彼女の様子に彼氏は全く気付く様子がないまま映画に集中している
「トイレに行きたいって言ってトイレに行こうかな でもやっぱり恥ずかしい」
そんなことを思っていると映画の中では雨が降り始めてヒロインたちは近くの小屋に避難したところだった
その雨の音を聞き、彼女の生理現象が反応した
ビクビクッ
「雨の音を聞いたら急にトイレにっ…我慢できない!!」
じわじわ
下着の前の部分に熱い感覚を覚えた
「ダメッ出ないで」
スカートの前を押さえなんとか尿意を抑える
「おしっこちびっちゃた…染みてないかな」
スカートのなかに手を入れ確認してみるとクロッチの部分が湿っていた
「ううなんか気持ち悪い 16にもなっておもらしなんかしたくないよ」
そのとき素直にトイレに行けばよかったのだが彼女の脳裏には我慢しなくちゃという思いでいっぱいだった

ちびったパンツが冷たくなってきたころ映画もクライマックスを迎えようとしていた
「なんとか我慢できそうでよかった」
そんなこと思っているとスクリーンのなかではヒロインが亡霊や死んだはずの友達に足をつかまれ、悲鳴をあげていた
「きゃぁぁぁぁ」
それが映画の中なのか館内の悲鳴だったのかわからない しかし彼女の緊張の糸を断ち切るには十分すぎるものだった
ビクッ
「え…」
なにがなんだかわからないまま恥部に温かさを感じた
「うそ!!やっ止まって」
そんな彼女の思いとは裏腹に彼女の恥部からおしっこが出続けている
「はぁ ん あぁぁぁ」
いったい彼女のどこにこんなにおしっこが蓄えられていたのだろうというくらいの量のおもらしが続いている
「懐かしいこの感覚 あったかい」
やっとおしっこの勢いもおさまり、彼女の長かったおもらしは終わりを告げた
それと同時にスクリーンのなかでは彼女と同じようにヒロインのおもらしによって亡霊たちは浄化されていった
「おいおい、なんだよこの終わり方 なあ」
彼氏の呼びかけに応じることのできないまま彼女は泣いていた
「おい、どうした??大丈夫か??」
そんな彼氏の声を聞きながらすこしずつ意識が遠のいていった

小説の投稿はここでいいのでしょうか
初めて書いたのですが暇つぶし程度に読んでみてください

725名無しさんのおもらし:2009/10/12(月) 06:34:37
また書いてくださいお願いします

726名無しさんのおもらし:2009/10/12(月) 07:28:34
残念ながらこの板、小説に向かない仕様に変えられてるんだよね
まあ頑張れ

727名無しさんのおもらし:2009/10/12(月) 07:35:17
連投間隔何分ぐらいがいいよ?

728名無しさんのおもらし:2009/10/12(月) 11:26:33
管理人の好み次第でいいんじゃね?

今のだって何か意味があってやってんだろうから

729名無しさんのおもらし:2009/10/12(月) 17:18:28
明らかに意味があるなww

730名無しさんのおもらし:2009/10/14(水) 23:11:14
むらさきさん忙しそうですね。

731名無しさんのおもらし:2009/10/14(水) 23:22:38
ま、そう言ってるからな

732真理子:2009/10/18(日) 15:29:40
私のアソコを見てください…
ttp://apple.110ero.com/k77/

733名無しさんのおもらし:2009/10/18(日) 18:14:43
むらさきさん期待してるぜ〜。

734名無しさんのおもらし:2009/10/19(月) 04:35:16
やっぱりこうなった

735名無しさんのおもらし:2009/10/20(火) 22:58:07
734
たしかに〜

736むらさき:2009/10/22(木) 21:35:05
第16−5章〜限界(泣きつく)まで①

 俺はゆきねの後姿を見ながら、ずっと観察していた。
元気よく歩こうとしているが、手は股間に当てている事が多い。
もうだいぶギリギリの状態らしいが、よくもまあ平気で嘘をつけるものである。

 そんなに歩かないうちに、お土産やに到着した。
その間、ゆきねに一度だけ話しかけられた。
「かきすぎて、痛いくらいかゆくなっちゃった」
ゆきねは股間をぎゅっと押さえた状態で俺を振り返った。
まあ、言い訳のおかげで、押さえてモジモジしている姿を多く見られるのは嬉しい。
「じゃあ、恥ずかしいけど車の中はパンツ脱ごうか」
ついでにこんな注文もしてみる。
「分かった」
うほ、マジか。まあ、恥ずかしがらないのは、尿意で余裕がないのだろうけど、
これは後で圧力をかけてやろうかな、言っただろ?と。

 とまあ、帰りのことはそのくらいにして。
今はゆきねのおしっこの方をどう堪能するかという事にする。
とにかく、ゆきねがぐずつくまでは絶対にこちらから声はかけない。
どのくらいの尿意の時に、声をかけてくるか分からないが、柔軟に対応しよう。
まあ、今でさえだいぶきているので、選択肢は限られるのだが…。

 そのままゆきねと一緒に店の中を周り始める。
ゆきねはちょっと店の奥の方を見ると、そのまま近くの棚に身をうずめる。
奥を見てみたら、『従業員専用』と書かれたドアがある。
あれ?トイレではないのに何で焦らないんだ?

 その理由は、ゆきねの傍にしゃがもうとした時に分かった。
ああ、背が小さくて、角度的に文字が見えなかった。
トイレが傍にあると思い込んで、安心したな。
ほう、こりゃトイレじゃないと知ったらどんな反応するのか楽しみだな。
さすがにこれは泣きべそかくんじゃないか。
元々泣き虫だが、小学生になってからはさすがにちょっとの事じゃ泣かなくなったし、
ちょっと可哀想だが、まあ俺に嘘をついた罰として泣いてもらうかな。

 そんな事を考えているとゆきねが籠の中におもちゃを沢山詰め始めた。
さすがにこれはいくら妹とはいえ、理解不能だ。
「そんなに買ってどうするの?」
と聞いてみる。
「うんと〜…」
太腿をぴっちりつけたままあげた左脚を、やや前に出して、
さらに、脚の付け根をすりあわせているわが妹。
周りに人がいないのでラッキーだが、こんな状態の女児がいるのに
トイレに行かせないのはどうみてもイジメに見えるだろうな。

「と、友達にもあげるの」
「こんなに沢山…?」
ようやく返答したゆきねに、重ねて質問。
当然、おしっこに神経を奪われていることへの配慮はしない。
「うん、沢山…ゆきね、友達沢山いるから…」
そのせいか、少し息切れしながらの返答。さすがに可哀想なので
「まあほどほどにね」
と言っておく。
といっても、さすがに10個以上入れられているのでちょっと困る。
一体何がしたいのか検討が付かないのだが。

 まあ、とりあえずゆきねの仕草の観察ということにしておく。
 ゆきねは太腿をさすったり、足を交差させて中腰になったり、
右手と左手を交互に入れ替えながら、股間を押さえるなど、せわしなく動き回っている。

 後、手でワレメ付近を押さえる時間がかなり長くなっていて、
ゆきねの膀胱の状態が極めてよく分かる。
 押さえる時間も10秒くらいぎゅ〜〜と懸命に押し上げる。
一旦手を離すが程なく次の波がやってくるのか今度は逆の手で同じことをする。
その繰り返しである。

737名無しさんのおもらし:2009/10/23(金) 02:11:12
:−)

738名無しさんのおもらし:2009/10/23(金) 17:56:45
続き楽しみ

739むらさき:2009/10/25(日) 16:52:49
第16−5章〜限界(泣きつく)まで②

ttp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine4.txtとの比較推奨

 何度も股間を押さえてモジモジしながら商品を選ぶゆきね。
商品の多さに戸惑ったが、こういう姿を見るのに多少金使うのは仕方ないと思いながら、
腰付近を中心にじっくりと眺めてやる。
当然気付いていないので、テレビでエロビデオを食い入るように見つめても
誰も文句をつけないので最高である。

 その時、ゆきねが手に取った小さなぬいぐるみで股間をぎゅうぎゅうし始めた。
これは…ぬいぐるみが羨ましすぎる。場所は勿論のこと、
ワンピースの丈が短いので、1枚の布に直接ぎゅうぎゅう当てている。
僅かミリ単位でゆきねの尿道口を中心としたワレメがあるのである。
おそらくゆきねのおしっこ混じりの股間の匂い、感触に陶酔しているだろう。
お前だけにその感触を味わうわけにはいかない。

「ゆきね、かゆいのは仕方ないにしても、商品をそこに押し付けるのはやめなさい」
いかにも、兄らしく最もな事を注意してやるが、魂胆は言わなくても解るだろう。
ゆきねはびっくりしてぬいぐるみを股間から離す。本当に気付かなかったらしい。
おいおい、店の中で大失態するんじゃないぞ、
肝心なところが2人の時間とならんからね。
そう思いながら
「これはゆきねの分ね」
とぬいぐるみを取り上げる。そして鼻に押し付けようとしたら、
「そうだ、お兄ちゃん、ちょっと待って」
と不意に声をかけられた。一瞬バレたのかとびくっとしたのだが、
ゆきねは俺の方は見ず、予期せぬ行動を取った。
ちょうど俺は片足を立ててかがんでいたのだが、その上にゆきねが座ったのだ。
つまり、ワレメとパンツ1枚を挟んで俺の膝小僧がある。
ゆきねはその上でワレメをぐりぐりさせながら、俺に背を向け商品を選んでいる…

 えっと…つまり俺の膝小僧をおしっこの栓に……これは何というプレイなんでしょうか?
妹(年頃でかわいい女の子)が自分の体を使っておしっこを我慢しているとか。
さて、これはこっちはどういう対応をしてあげればいいんだろう。
①「降りなさい」と言う
②そのままの体勢でいる
③スカートをめくる
④脚を抜いてこかす
⑤後ろから抱きついてさりげなく下腹部に当てる

ぱっとこのくらいの選択肢を思いついた。
ギャルゲならここでセーブして全部やってみたいのだが、
そうではないので、きっちり考えなければならない。
①②は限界まで見守る。③④⑤は多分漏らすだろうな。
でも③④は怒られるだろう、後①はこんな美味しい体験を自ら止めることになる。
となると②か⑤になのだが…どうも⑤に衝動をかられるなあ。
②で観察もいいが、⑤の方が希少価値は高そう。
店の中で漏らすので、ちょい迷惑がかかるが、
男としては耐え難い尿意に今にも壊れそうになっている華奢で儚げな少女の膀胱を
じんわり押さえつけることは夢だ。ここまでどれだけ膨らんでいるのか楽しみだし。
しかも、ゆきねの中では俺はゆきねの尿意に気付いていないことになっているので、
抱きついたって文句は出ないはずだ。③④のような悪いことじゃないしな。
よし、⑤にすべきか。

740名無しさんのおもらし:2009/10/25(日) 18:11:39
そう、②か⑤だな。

741名無しさんのおもらし:2009/10/25(日) 23:46:18
期待期待!

742名無しさんのおもらし:2009/11/03(火) 11:50:59
私のアソコを見てください…
ttp://ppopdi.voxx.jp/

743名無しさんのおもらし:2009/11/08(日) 18:11:03
続き待ってますね

744名無しさんのおもらし:2009/11/09(月) 12:46:00
微妙なスレになっちゃった
何も無いよりは何倍もいいけど

745名無しさんのおもらし:2009/11/15(日) 13:12:31
お昼を過ぎ、人出もやや落ちつき始めた某フェス会場。
私はふと、あるブースの前で足をとめた。

テーブルの上に、ツンとすましたような表情の美少女フィギュアが立っている。
いや、カテゴリー的には“ミニ美少女アンドロイド”系に入るだろうか。
ヘソ出し姿が目に眩しい純白のテニスウェアに身を包んだ彼女は、
スカートの裾を押さえるように身体の前で手を組んだ姿勢で、
キョロキョロと辺りを見回したり、こちらにチラリと視線を向けては
恥ずかしげにそっぽをむいたりしている。あ〜、これは結構好みかも。
──それにしても、この“除湿機能付き”ってのはいったい何なんだろ?

もの問いたげな私の表情に気付いたのだろうか。
傍に居た売り子さんがなにやら嬉しそうに説明を始めた。

「ええと、この除湿機能というのはですねえ……
 あ、ちょうどLEDが点滅してますね。実際に見てもらった方が分かり易いかな。
 ──ウリネ、現状を報告」

ウェアの隙間からチラリと覗く、魅力的な曲線を描いた彼女のお腹のライン。
その下腹部の辺りには確かに、小さなインジケータランプらしきものが
チカチカと黄色に点滅していた。
売り子さんの言葉が聞こえなかったのか、彼女は俯いたまま身体を左右に揺らしている。
……あれ? 今一瞬、手で股間を押さえたような……いや、気のせいだよな。

「ほら、ウリネ、今のキミの膀胱の状態を報告して」
『……ぼ、膀胱内の水位は99%よ。お、おトイレに……早くおトイレに行かせて!』

……ぼ、膀胱!? トイレ!?
恥じらいつつも必死に訴える彼女──巷で人気の声優“くぎゅえ”によく似た声色だった
──のその言葉に、驚きのあまり一瞬固まってしまう私。

「ああ、ウリネ、排水はもうちょっと我慢してて」
『も、もう我慢できないって言ってるでしょ!』

少し前屈みになり、突き出したお尻が恥ずかしい8の字を描き始めてしまっている
彼女のそんな切羽詰った様子にも構わず、売り子さんは淡々と説明を続けた。

「──除湿された水などは、人間でいうところの“膀胱”に溜まるようになってます」
『限界ギリギリまで、お……オシッコ溜まっちゃってるのよっ!』
「さすがにこのサイズではあまり膀胱の容量を大きくできませんし、
 マメな排水処理が必要になりますが……まあ、それもこの商品のウリですね」
『あ……膀胱がいっぱいになっちゃ……ぅ……』
「ちなみに、膀胱内の水位が80%に達すると、排水我慢モードに移行して
 それ以降は水位の増加に応じてこのように尿意の表現を行なうようになります」
『お……オシッコ、あふれちゃ……あぁ、ぁ……』
「更に95%を超えると、ご覧のように膀胱容量限界のサインがLEDの点滅で表示されて──」

746名無しさんのおもらし:2009/11/15(日) 13:13:23

『ああぁ! 膀胱内の水位、ひゃ、100%! もうダメッ漏れちゃうぅっ!』

突然の悲鳴とともに彼女の手が股間をギュッと押さえた。
そして次の瞬間、細い指で押さえつけられたその布地の下から
 プシッ
やけに甲高い、水が噴出するような音が響き
 ジュジュッ……ジュワ〜
真っ白なスカートの前面がその色を一気に変え
 シュイィ〜〜〜
もはや誰の耳にも明らかな女性特有の排尿音とともに、
幾筋もの水流が彼女の張りのある太股を次々と流れ下った。

「うーん、ここは湿度高いのかなぁ、思ったより排水が溜まるのが速かったみたいだね。
 ──ええと、膀胱が完全に満タンになるとこのように漏らしてしまいますので、
 その前にトイレや洗面所とか何かの容器とかで排水させてあげる必要があります」

スカートの上から股間を握りしめ、その指の隙間からオシッコを垂れ流している彼女。
このミニサイズの身体のどこにこれだけの量が納まっていたのだろう?
──そんな疑問を覚えてしまう位に、彼女の失禁は長く長く続いていた。
そして、ようやく
 ジュッ、ジョジョッ……ショロ……
数回のくぐもった噴出音とともに、彼女の“排水”は終わりを告げた。

『……あ、あんたがオシッコさせてくれないから──もう、バカっ!』

恥ずかしさと解放感からだろうか、頬を染め目を潤ませつつ叫ぶ彼女。
その足元には、ほんのりと湯気を立てている水溜まりが大きく広がり、
真っ白だったスカートは今や見る影もなく濡れそぼりポタポタと雫を垂らしている。
私はただ呆然と、そんな彼女の失禁姿に目を奪われていた。
放心状態の私の耳に、売り子さんの売り口上がやけにはっきりと響いた。

 「──お買い上げ頂いた方にはオマケとして、着替え用のタイトミニ、ジーンズ、ブルマ、
 それにパンティ3枚と排水受け用のミニ尿瓶もお付けしていますが……いかがです?」



そして今、彼女──ウリネは私の家に居る。

『ぼ……膀胱内の水位は93%よ。……な、なによ! まだ全然我慢できるんだからっ!』

747名無しさんのおもらし:2009/11/15(日) 13:18:39
久々に書いてみた。
このスレには初投下だったような。

こういう系統に需要が有るかどうか甚だ疑問だけど
まあせっかくなので。

748:2009/11/15(日) 13:48:27
あげ

749名無しさんのおもらし:2009/11/15(日) 17:55:49
ここ専用スレにされたんじゃなかったの?

以前はこういう妄想グッズ向きのスレもあったが
スレ数大幅削減の時になくなったかな

750名無しさんのおもらし:2009/11/15(日) 21:01:25
GJ!

751名無しさんのおもらし:2009/11/15(日) 23:45:53
脳内く/ぎ/ゅボイスで変換された
GJ!!!!!

752名無しさんのおもらし:2009/11/17(火) 02:09:03
>>747 一つ

753むらさき:2009/11/19(木) 00:01:12
すみません。
ようやく>>739の続きです。

第16−5章〜限界(泣きつく)まで③

ttp://sports.geocities.jp/hakonankit/yukine4.txtとの比較推奨

 そう思った途端、ゆきねは左手をパンツと膝小僧の間に急に入れた。
入れたかと思うと、
「よし、これくらいでいいや」
と早口で言い、さっと立ち上がってレジに向かった。

 チッと心の中で舌打ちをする。
そこで下腹部を押さえてやりゃ、絶対面白いことになったのに。
今度いつかそっとじゃなくて、遠慮なしにぎゅってしてやる…。

 そう思ってたとき、何やらつーんとした臭いがしてきた。
(あれ、これはおしっこの臭いでは…)
臭いの発信源はすぐ分かった。俺の膝小僧からだ。
しかし、不思議なところからする。
膝小僧だけからおしっこの臭いがするなんて普通ありえない。
そんなことになった原因は…

(ゆきねか…)
そう、さっきまでゆきねが俺の膝小僧の上にパンツを押し付けるようにして座っていた。
わざわざこんな表現をしたのは勿論、ゆきねがおしっこを我慢していたからなのだが、
(そうか、アイツちびったのか…)
ゆきねの括約筋ではもう耐えられない程のおしっこが溜められていて、
もう既に溢れ始めたということか。
さっきの人形からは何も臭いがしないので、
きっと漏れたから立ち上がったんだ。

 おお、ゆきねの満杯の膀胱と括約筋を想像するだけで大変興奮する。
今まさに膀胱の収縮の力が括約筋の力を上回ろうとしているのだ。
か弱い力で必死に対抗しているゆきねに大萌えする。

(しかしな…)
俺はそろりそろり会計に向かって歩くゆきねを見る。
ゆきねのやることがよう分からん。
そんなに限界なのに、何でトイレに行こうとしないんだ。
あんだけおもちゃが沢山あったら会計に時間がかかるだろうに。

 そんなことを思いながら、会計に立ったときだ。
「あ、これ間違えて入れちゃった」
ゆきねはそういうと、籠の中にあったぬいぐるみの一つを摘んで
くるりと回った。
そして股間を押さえながら、ドアのある角に向かい始めた。

(なーるーほーど)
ゆきねのやりたいことが分かった。
ぬいぐるみを返しに行くフリをしてトイレに向かおうというわけだな。
で、おもちゃを沢山買ったのは会計の時間を長くするため。
かなりの猶予があるので、会計が終わるまでに戻れるからだな。

 そうか、(言える立場じゃないが)俺を騙そうというわけだな。
よくも兄貴に向かってそういうことをしようとしたな。
これじゃ俺がゆきねのおしっこする姿が見れないじゃないか
って、今の一文のことは思わなかった。
それどころか、心の中でニヤリとして、
(ふっ、兄を騙そうとしたことを後悔するんだな)
と思っていた。間もなくゆきねが驚愕するぞ…

 そう思っていたら案の定、ゆきねは角で目を見開いて呆然としていた。
「う…嘘でしょ…」
そんな言葉も出てきた。さて、残酷な事実を告げに行くかな。

 俺はゆきねの傍に行き、
「ゆきちゃん、おしっこ我慢してるんでしょ?」
と声をかけた。

「う…」
と言葉に詰まるゆきね。ついに否定しなくなったな。
そこで、わざとらしく小さな溜息をついて、少し哀れむような表情で言ってやる。

「この店、トイレ無いよ」

「え…」
さすがに動揺しているな。体の揺れは我慢しているものだけじゃないだろう。
「で、でも、この店のトイレを…」
「一応、言ってみるけど、多分貸してくれないと思うよ」
「えっと、じゃあトイレは…?」
本当は切羽詰って会話のリズムが早くなるところだが、
わざとなだめるようにゆっくり聞かせてやる。
そして留めのセリフは深呼吸一つして告げる。

「駐車場のところまで行かないとない」

「そんな…」
ゆきねはポカーンとしたが、すぐに涙目になってくる。
駐車場はここからは数百メートルまあ、歩いて10分弱くらいか。
切羽詰っていると、途方もなく長い距離だ。それに気付いたか。

 ゆきねは、前かがみになり、両手で股間を掴んで、X脚になり、
そして、涙目で俺を見上げて、涙声で叫んだ。



「トイレまで我慢できないよ〜〜〜〜〜!!!!!(泣)」

やっとぐずついた。えらく時間がかかったが、ようやく落とせた。
やっぱりまだまだ幼い少女だったようだな。

754名無しさんのおもらし:2009/11/19(木) 00:48:30
やはりきましたな


755名無しさんのおもらし:2009/11/20(金) 20:23:24
続き待ってましたよー 楽しみです

756名無しさんのおもらし:2009/11/20(金) 21:53:46
待ってた甲斐があった!!

757むらさき:2009/11/22(日) 00:00:53
第17章〜限界からさらに我慢①

>>642と比較推奨

 お土産やを出て真っ直ぐと俺とゆきねはトイレに向かった。
本当は野ションを間近で見るのが目的だったわけなので、
ちょっとわき道にそれて影でさせようと思っていたのだが、
最後まで俺を騙そうとした(だから言える義理じゃない)罰として、
数百メートル先のトイレまで我慢させることにした。

 ゆきねはと言うと、もうずっと両手で股間をもみもみしながら歩いている。
もう手を離したら絶対漏れるほど、小さな体一杯におしっこが溜まっているのだろう。
てか、さっき抑えていてももれていたので、相当しんどいだろう。
短いワンピースがめくりあがってパンツが見えているのも気付いていないので、
もうおしっこを我慢する以外の余裕はないのだろう。
これは完全決壊するかな

「あのさ…」
ついでに精神的にもうちょっと責めておこう。
「初めからかゆいっていうのが嘘と分かってたからね」
「え…?」
俺の声に振り返ったゆきね。
目に涙を溜めているのを見てちょっとだけ罪悪感を感じたが…。
「口調で分かった」
いや口調じゃなくても色々問題点はあったが、
最初の口調が明らかに誤魔化そうとしていたものだった。
これだけ仲がいいのだから、簡単に分かる。

「じゃあ、トイレ連れてってよ!」
一瞬間があって、ゆきねが涙声で怒鳴ってきた。
目からはつーと涙が垂れてきた。その瞬間、またぎゅ〜と抑えた。
涙とおしっこが同時に流れたのだろうか。
さすがに泣かす予定はなかったのでちょっとひるむ。
「いや、聞いてきたときに大丈夫って言ったのはあんたでしょうに」
「うっ…」
それでも冷たく返す。まあ、実際その通りだ。
1回聞いてはいるからな。俺は最後まで騙そうとしたわけではない。
自己弁護しておいて、再びゆきねを見つめる。

 ゆきねは言い返す言葉が無かったか、それっきり黙って俯いていた。
嗚咽を抑えようとしているが、時々「う〜」と声が漏れてくる。
ちらちら視線をあげるのはトイレを確認しているのだろうか。
そのたびに嗚咽が漏れる。
早足で歩けないので、中々トイレとの距離が縮まらずもどかしいのだろうか。
「がんばれ〜」
何て心にも思っていないことを言いながら、ゆきねの下半身をじっと見つめていた。

 ちなみに少し後ろを歩いてくるとつーんとした匂いを感じるので、
だいぶパンツはびちゃびちゃになってきているだろう。
ちょっとこの状態のパンツを見てみるのも楽しそう。確認してみたいのだが…。

 俺は今か今かとゆきねがおもらしするのを待っていた。
が、ゆきねは俺の想定以上に頑張り、トイレのすぐそばまで我慢した。
俺は、肝心のおしっこシーンは見れないんじゃないかとちょっと焦っていた。

758名無しさんのおもらし:2009/11/22(日) 00:39:57
これもやはり
乙です

759あぼ〜ん:あぼ〜ん
あぼ〜ん

760名無しさんのおもらし:2009/11/24(火) 16:40:02
これは続き気になります

761名無しさんのおもらし:2009/12/06(日) 14:56:26
間があきますね

762名無しさんのおもらし:2009/12/06(日) 16:26:20
クリスマスにクライマックスを投下するためのタイミングあわせです多分

763名無しさんのおもらし:2009/12/06(日) 19:15:32
今まで通り普通に続けば場面はもう分かってるわけだから
クリスマスに合わせる意味は無さそう

新作でも来るかな

764むらさき:2009/12/07(月) 11:54:02
ごめんなさい。インフルエンザかかってて書けません

765七曲署取調室:2009/12/07(月) 15:24:54
黙秘

容疑者の女は黙秘していた、
ゴリさん「おまえがやったんだろう、正直にはいちまえよ」
女「知りません、黙秘します」

頑固に口を閉ざす女、しかし口を開かねばならない時が来た
黙秘を始めてから5時間、彼女の膀胱は一刻の猶予もならないほど膨れ上がっていた
つづく

766名無しさんのおもらし:2009/12/08(火) 00:54:38
頑固に尿道口を閉ざす女、しかし口を開かねばならない時が来た
つづく

あれ?どこかのスレで記憶にある流れだよ

767名無しさんのおもらし:2009/12/08(火) 00:55:03
>>764
今年のはひどいね
おだいじに

768七曲署取調室:2009/12/08(火) 13:01:06
(続スレが立たないからです)

黙秘第二回
・・・・・・・膨れ上がっていた
女(額に汗を浮かべて)「あの、いつまで取り調べ続ける気ですか?」
ゴリさん「あんたが自白するまでだよ、どうした?腹でもへったのか?」
女「違います、お腹なんか空いてないです、もう帰してください、話すことなんてありません」
ゴリさん「じゃあそのままずっと黙ってるんだな」
女「えっ、そんな・・・うぅ〜・・・」
山村刑事「まあお嬢さんカツ丼でも食ってください、私のおごりです」
女「いえ結構です、お腹いっぱいなんです、私、あの・・・」
つづく

769名無しさんのおもらし:2009/12/09(水) 00:10:27
自分で立てろそんくらい

立てるだけ立てて開店休業スレを残す人が多いから
その二の舞三の舞をあえて避けてるのか?

770むらさき:2009/12/12(土) 23:14:47
第17章〜限界からさらに我慢②

>>644との比較推奨

まずいな、女子トイレの中には俺は入れない。
人気は少ないとはいえ、無いわけではないので入るのには抵抗がある。
てか、今も一人出てきたし、これは…
もう無理矢理にでも股間を押さえるなり、いや普通に抱きつくのでもいい
体を張ってでもトイレに行かせずに漏らさせるしかないかな。

そう思いながら、ふと目前のトイレを見た。
正面に男子トイレの入り口、女子トイレはちょっと横に回ったところ…。

(そうだ)
俺はゆきねの前に出て歩き始め、
「もうちょっとだ」
とか言いながら、そのまま正面の入り口に入った。
ゆきねは、泣きながら素直に俺について中へ…

771むらさき:2009/12/12(土) 23:15:47
今規制があるんだっけ

(よし、作戦成功)
男子トイレへの誘導成功♪
切羽詰って余裕が無いゆきねは全然気付いていないし、
後は一緒に個室に入るだけ…と思ったら、ある事に気付いた。
ここには個室は2つあるのだが、どちらも取っ手の所が赤色になっている。
「どっちも入ってるな…」
「!!??」

なんとまあ、こんな人気がないのに、男子の大の個室だけは人がいるとか。
今日は俺に天が見方してくれているらしい。
さて、ゆきねはもうダメかな。そう思いゆきねの方を見てみると、

「まだダメ、まだダメ」
そう呪文のように呟やいていた。
といっても、おしっこ独特の匂いはますます強くなってきており、
膀胱からあふれ出ている量はどんどん増しているらしい。

772むらさき:2009/12/12(土) 23:16:18
その時、ゆきねの行動が変化した。
なんとワンピースをめくり、
パンツの前から右手を、後ろから左手を突っ込んで直接ワレメを押さ始めたのだ。
ワンピースの裾を巻き込んでいるので、パンツは丸見え。
ここはさすがに一瞬、兄としてのつとめを思い出したのだが…

(へ〜、限界を超えたゆきねはこんなことするんだ)
興味津々で結局ゆきねの行動を観察しているダメ人間がここにいた。

現在、ゆきねはほとんどパニック状態。
泣きながら、小刻みに上下運動をしながらくるくる回っている。
おしっこでこんなになっているゆきねを見るのは初めてですごい興奮する。

773名無しさんのおもらし:2009/12/13(日) 01:36:42
規制たいへんですのう

774名無しさんのおもらし:2009/12/13(日) 09:47:57
20行ぐらいは大丈夫のはず



何行ぐらいがいい?

775名無しさんのおもらし:2009/12/13(日) 16:24:58
むらさきさんGJ!

776むらさき:2009/12/15(火) 09:13:28
第18章〜聖水の飛沫
>>645との比較推奨

現在、ゆきねはほとんどパニック状態。
泣きながら、小刻みに上下運動をしながらくるくる回っている。
そんでもって「おしっこ、おしっこ!」と泣き叫んでいる。
おしっこでこんなになっているゆきねを見るのは初めてですごい興奮する。
いや〜我慢に我慢を重ねると普段は大人しい女の子でもこう取り乱すんだな。
膀胱が満杯になった状態は>>663のような感じだと思っていたが(いや小一だからあんなものなのか?)、
あの程度では限界とは言えない、我慢しているとは言えないのだな。

といっても、泣き叫ばせるつもりなかったので(そうなると思わなかった)
さすがにちょいと罪悪感は感じるかな…
まあ、後多分ちょっとだろうからじっくり堪能しておこう。
女の子がおしっこをここまで我慢している姿なんてもう多分見れないだろうからな。

そう思った時だ。

777むらさき:2009/12/15(火) 09:14:39
ギギー…

ドアが開いた。
残念、ついに終わってしまうのか。
でも、メインイベントが始まるわけだ。
ぎょっとしている男性と出来るだけ目を合わせないようにして
ゆきねと一緒にトイレへ直行。

ゆきねは慌ててトイレへバタバタと入ると
くるりと後ろ向きになって、中腰になりながらパンツを降ろそうとする。
予めパンツの中に手を突っ込んでいるのはゆきねにとってはラッキーだったか。
こっちとしては、
トイレの傍なのにパンツが降ろせない(股間から手を離さなければならない)
展開が萌えるが、現実はそこまでうまくいかなかったか。
まあでも、おしっこが出ているワレメは見れそうだし…

と思った時だ。

778むらさき:2009/12/15(火) 09:15:07
じゃ〜〜〜〜〜〜〜

まだ座っていないのに激しい放尿音が聞こえてきた。
ワレメを抑えながらでもパンツを降ろす余裕がなかったということか。
しかも
「おわっ!?」
変なとこにおしっこが当たっているのか乱反射して、
俺やゆきねに飛沫が引っかかりまくる。しかし、美少女のおしっこは
世界最高の噴水なわけなので、嫌がるわけがないが。

といっても俺も初めてのことだったので慌てて、逆に兄としての理性が働いてしまったのか、
中腰状態のままで固まっていたゆきねのパンツを降ろし座らせてやってしまった。

この行為は完全に後悔している。
ここのトイレはやや暗いので、秘部は見えにくい。
更にその下に出ているおしっこの軌道はほとんど見えなくなってしまったのだ。
まあ、あれだけ我慢している姿見れたしいいか。
便器に叩きつけるような放尿音だけは相変わらず聴こえてくるし。

こうして、俺は数十秒間放尿音を堪能した。

779名無しさんのおもらし:2009/12/17(木) 14:18:37
兄視点編ももうすぐクライマックスだな
その後も続きはあるんですかね?

780むらさき:2009/12/17(木) 15:53:36
>>779
そうですね。
兄視点は同時に妹へ曝露しているわけですが、
曝露し終わってその後、ということになります

781名無しさんのおもらし:2009/12/17(木) 17:51:27
>>780
なるほど…それは楽しみだ
何にせよ続き楽しみにしてますねw

782名無しさんのおもらし:2009/12/18(金) 00:56:16
>>780
お疲れ様です。続き楽しみに待ってましたw
でも正直間に合って?しまったのが残念ですww
もし余裕があれば、間に合わず履いたままの場合の話も書いていただきたいなぁ…なんてw

すいません自分の妄想を書き込んでしまいましたが、続き期待してます。これからも頑張ってください

783名無しさんのおもらし:2009/12/18(金) 07:43:09
それはわかるだろうw

784むらさき:2009/12/18(金) 15:58:18
>>782
まあ、自分自身が我慢姿>野ション姿>おもらし姿の趣味なんでねww
間に合わない話はまた別に考えてあります(だいぶ先ですが)

785むらさき:2009/12/18(金) 16:46:15
第19章〜告白を受けて①〜

>>647との比較推奨
 とにかく俺は持っていたタオルでゆきねのおしっこを拭いていた。
おしっこの音が消え、ふと静かになった時、
ゆきねの眼を真っ赤にした顔を見て、俺は兄ということを思い出してしまった。

ゆきねの黄色く染まったパンツが目の前にあったのだが、
それを観察したり、脱がさせたりする余裕はなく、
罪悪感に苛まれ、終始「いいからいいから」と頭を撫でて
慰めることに徹することになってしまった。

拭き終わり、それでもしゃべらないゆきねを見て、
「んじゃ帰ろうか」と肩に手を回してエスコートするのがやっとだった。

その後、車に戻ったものの、
元気の無いゆきねを見て俺はすぐには車を発進させなかった。
とりあえず、ゆきねを元気付ける方が先だなと考えた。
ふう、ちょっと余裕が出てきたぞ

786むらさき:2009/12/18(金) 16:47:01
俺はゆきねの頭の上に手を置くと、
「よく頑張ったじゃん」
と出来る限り優しい声で言った。
やけに落ち込んでいるので、ちょっと演技っぽいくらいでだった。

「でも、ちびったし、飛び散らせたし…」
とゆきねの弁。ただ、余裕を取り戻した俺はフラグとしか思えなかった。
「ああ、あれちびってたんだ。引っかかったのかと思ってたよ」
そういうと、おもむろにゆきねのワンピースをめくって、パンツの上を触った。
ビクッとなったのは突然の行動だったのか、敏感な部分にに直撃したからか、
とにかく反応がかわかった。
かわいかったので、少しだけパンツの上をこちょこちょと撫でてみた。
結構湿っており、トイレに入ってからはだいぶ噴射してしまっていたようだ。
「そっかー。でもおもらししたわけじゃないから良かったじゃん」
ワンピースを戻し、目線をゆきねに合わせて言った。
これは本当の気持ち、よくもらさなかったなと思ったしな。
「で、でも…」
それでも、元気が出ないゆきね。どうしたんだ?

787むらさき:2009/12/18(金) 16:47:29
「ゆきちゃんにおしっこ我慢させたのはお兄ちゃんだし、
これはお兄ちゃんが悪いんだよ」
慰めているのだが、言っている内容が別の意味で正確で
吹きそうになったのは秘密である。
「ち、違…」
「お兄ちゃんは結局傍観者だし、ゆきちゃんの方がずっと辛かったはずだよ。
我慢させちゃってごめんね」
そう言って、また頭をよしよし撫でる。
落ち込んでいる時の最善の対処法はこれ、10年間付き合ってきて学んだものだ。
ちなみに、俺もじらされているのを我慢していたんだぞ…
なんてアホなことを思っている場合ではなかった


「お兄ちゃんが悪いんじゃないもん!!」
突然、声を張り上げるゆきね。
そして眼から涙がこぼれだす。
「ゆきね!?」
それを見て俺は固まるしかなかった。

一体どうしたんだよ!?

788名無しさんのおもらし:2009/12/19(土) 00:18:51
これはこれは見事な更新ペースw

789むらさき:2009/12/19(土) 13:43:03
第19章〜告白を受けて②〜

>>648との比較推奨
突然の出来事にうろたえる俺。
そんな中、ゆきねがぽつりぽつり話してくれた。

「私が…ひっく…見栄張って……えぐっ…
久しぶりに…ううっ…お兄ちゃんと遊べるから…ひっく…
楽しみ…うぐっ…ったのに…ぐじゅ…迷惑を…
はぁ…一緒に…困らせて…ううううう…」

喘ぎ声が混じっていて聞き取りづらかったが声は聞こえた。

つまり…大好きな俺と久し振りに遊べたのがすごく楽しかったのに、
おしっこの事で迷惑をかけそうになって、
俺に心置きなく楽しんでもらおうとして見え張ってったけど、
結局、困らせてしまい悲しいと……

790むらさき:2009/12/19(土) 13:43:29
ようやくゆきねの不可解な行動が理解できた。
何であんなにおしっこを我慢しようとしていたのか。
途中でトイレに立ったりせず、1秒たりとも俺のそばに居たい、楽しませたい、ということだったのか…。

(アホか…)
心の中で呟く。俺は全く気にしないのだが。
(てか、俺もゆきねの無垢な心をめちゃくちゃ利用してるし…)
良心がズキリと痛む。俺の勝手な欲望で大泣きするくらいまで苦しめてしまったのか…)

そのまま声をあげて泣き続けるゆきねを見て決心した。
(言うしかない)
取り繕った言葉でゆきねを泣き止ませることはできないし、
ゆきねが本音で語ってくれたので、自分も語るのが筋だろう。
だから、俺はorzになってゆきねに白状したのだ。

「ごめん、ゆきね。我慢させたのは俺なんだ!!」

※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※※

妹視点、兄視点終了。妹への曝露話が終わり、ようやく次の展開にいけます

791名無しさんのおもらし:2009/12/20(日) 02:42:08
どういう展開になるのか・・・ゴクリ

792真理子:2009/12/20(日) 20:03:22
私の裸を見てください…
ttp://p18.noneash.com/mrk/

793むらさき:2009/12/21(月) 17:19:07
第20章〜ゆきねの気持ち〜

※今後、【兄視点」【妹視点】を組み合わせながらいきます
【兄視点」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
曝露話が終わって、沈黙が流れている。
今、ゆきねは何を思っているのだろうか。

(多分、嫌われただろうな〜)
そりゃそうだろ、暫く見ない間に変態になっていて、
しかも自分に危害を加えようとしたんだから。
実際、表情見ていると静かに怒りの炎を出しているように見えてならない。
何と声をかけたものか…。

「一つだけ聞きたいんだけど」
ふいにゆきねが声をあげた。至って、冷静ででも芯の強そうな声だ。
「な、なんだい」
何か怖くて、ゆきねを視界から外して聞き返す。

794むらさき:2009/12/21(月) 17:21:44
「そんなにかわいかったんだね、その女の子」
「へ?」
一瞬、何を言われているのか分からなかった。
「その女の子がおしっこしていた姿」
ああ、俺がおしっこに目覚めさせた原因のやつか
「それは、まあ…こうなっちゃったしな…」
と答えてふと気付く。
(あれ?嫉妬している…?)

「お前…まさか…」
「私がおしっこしている時にかわいいなんて言ってなかったよね」
ちょ、予想外。
「いや」
そういえば、>>778にかわいいって単語入れてないっけ?
って、何か話がおかしな方向になってるじゃねえか。
「私のおしっこ姿、その子に負けてたんだよね?」
「そ、そういうことではなくて…」
「全然嬉しそうじゃなかった」
「・・・」

795むらさき:2009/12/21(月) 17:26:26
怒られたり追求されるだろうとは思っていたが、
まさかこんなことで追求されるとは。
「それは…ゆきねが泣いてて慌ててたから、あまり見てなかったからだよ」
これは実際に俺にあまり余裕無かったし、それに暗かったしな。

「…」
当然、ゆきねが下を向き、ワンピースの裾をぐっと掴んだ。
何かを言いたいが、恥ずかしくて言えないという感じだ。
「ど、どうしたんだ?」
恐る恐る尋ねてみる。

ゆきねは何度も口をパクパクして、はたから見ても分かるくらい
激しく呼吸していた。が、やがて音声が発せられた。
「も、もう1回おしっこするから…」
そして、俺の方を見て続きの言葉を放った。

「かわいいかどうか、ちゃんと判断して!!」

って、!!!!!!!!?????????

796名無しさんのおもらし:2009/12/22(火) 09:52:34
これは続き気になる。

797名無しさんのおもらし:2009/12/22(火) 20:06:38
うらやましけしからん

798むらさき:2009/12/24(木) 23:07:47
第20章〜ゆきねの気持ち②〜

【妹視点】
「えっと…やっぱり見るんだよね…」
後部座席で横向きに座って、私とお兄ちゃんは向かい合っていた。
お兄ちゃんが私の間にバスタオルを引いている。
「勿論だよ」
モジモジしている私にそう返すお兄ちゃん。

 そう私はお兄ちゃんに放尿しているところを見せるハメになっていた。
いや、それは…私が見せるって言ったけど…。
「これなら大丈夫だろう、ゆきねのとはいえ、レンタカーだからな。
自分の車だったら、こんなことする必要ないんだけどな
タオル1枚で、シートにもつくし、タオル永久保存できるし」
ぶつぶつお兄ちゃんが言っているが、正直あんま聞いていない。
「準備できたよ」
バスタオルを2枚くらい重ねたお兄ちゃんが私を見る。
その視線から思わず反らしてしまう。

799むらさき:2009/12/24(木) 23:08:31
 そりゃ、おかしくなったお兄ちゃんが許せないし、その元凶を作った女の子も許せなないし、
惑って心を奪われたお兄ちゃんも許せないし、幼稚園の女の子に負けてしまうのが悔しい。
それに、おしっこしている姿がそんなにかわいいなら…
なんてごちゃごちゃ考えている間に叫んでしまったのだ。
おしっこしているところを見せる、なんて。

「やっぱり……やめようよ……」
「何でだよ」
私が小声で言うと、お兄ちゃんが不満の声をあげる。
「お前が見せるっていったんだぞ」
「だって、恥ずかしいもん…」
さっきは感情が高ぶってしまっていてそんなことを言ったけど、
少し心を落ち着いてくると、とてつもなく恥ずかしい事を言っていることに気が付いた。
パンツでさえ恥ずかしいのに、さらけ出すなんて…
しかも自分でさえよく見えないおしっこを人に見られるなんて…
「あんだけ股を押さえている姿見せているのだから今更だよ」
「やだ!!」
反対を向いて体育すわりをする。時々デリカシーがないのだけどひどい…。絶対見せたくないよ…。

800名無しさんのおもらし:2009/12/24(木) 23:39:14
クリスマスに合わせた…か…?

801名無しさんのおもらし:2009/12/25(金) 00:26:55
更新ペース上がってきましたね
続き楽しみです。その調子で頑張ってくださいね

802必殺失禁人:2009/12/25(金) 11:59:52
第一回「闇の厠」

頼み人「夕べ厠へ行ったおっかさんが帰ってきません」
主水「それがどうした、そんなこと奉行所に言ってもしょうがねえだろ」
頼み人「おっかさんが帰ってこないと私が厠に行けません、もう我慢できないの」
主水「なんだおめえさん、夕べから厠に行ってねえのか」
頼み人「ここにおっかさんのへそくりの一両あります
    どうかこれで私を厠に行かせてください、漏らせぬ小便晴らしてください」
秀「八丁堀、可哀相じゃねえか、お嬢さんを厠に送ってやろうぜ」

♪〜チャララーン チャララララララ チャララーン〜
続く

803名無しさんのおもらし:2009/12/25(金) 13:47:06
すっかり私物化

804名無しさんのおもらし:2009/12/25(金) 15:58:19
私のことですか?じゃあ例の新スレお願いしますよ
「萌えるフレーズを一心不乱に書き込むスレⅡ」ですよ

805水戸膀胱:2009/12/25(金) 16:40:23
♪〜人生我慢が必要だ〜放尿のあとには虹も出る〜
歩いてゆーく〜んだ女子トイレ〜自分のアソコを握り締め〜♪

第一回「備中富山の利尿剤」

ナレーション:越後を後にした光圀一行は富山高岡藩の視察に歩を進めていた

お銀「あ、あのご隠居様、私ちょっと・・・」
助さん「どうしたお銀、風呂はまだ早いぞ」
お銀「嫌だわ助さんったら、違うの、ちょっとその・・・」
光圀「ああそうじゃったのか、出物腫れ物所嫌わずか、ハッハッハァ〜」
八兵衛「お銀姉さん、おしっこでやんすね、おいらがお供しやす」
お銀「嫌だわ八っつぁんったら、ついて来ないで」

一人で草陰に入ろうとするお銀の前に浪人風の男が立ちふさがり
「お嬢さんどこへ行くのかな、何かお探しで」
かくして捕らわれの身になったお銀、膀胱は一刻の猶予もならず
さてどうなってしまうのか次週ご期待、つづく

806名無しさんのおもらし:2009/12/25(金) 20:07:48
いいぞもっとやれ

807名無しさんのおもらし:2009/12/26(土) 01:35:12
>>804
萌えるフレーズを一心不乱に書き込むスレⅡを自分で作ればいいと思うのだが。。。
まぁを建てたところで需要は少ないと思われ
第一萌えるフレーズでもないし

808名無しさんのおもらし:2009/12/26(土) 01:55:01
ですね

ここでスレ汚ししてないで
新スレ立てるか、出来ないなら
稼働してないスレでも使えば良さそう

ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1236533859/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1258454665/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1023470568/
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1247298197/

809名無しさんのおもらし:2009/12/26(土) 10:22:54
>>807
自分で作れないからこうやって何度もお願いしてるんです
あのスレが好きだったんです
需要があるからこそ1000までいったんじゃないですか
一生のお願いです、私が責任を持って更新しますから

810名無しさんのおもらし:2009/12/26(土) 11:47:55
お子さまは来ていいスレじゃないんだけどな
年齢制限きちんとあるんだが読んでる?
読んでれば立て方も分かるはずだが

やっぱスレ進攻を妨害するのが目的で
だだをこねてるだけかな

811名無しさんのおもらし:2009/12/26(土) 15:38:34
>>810
そんなことはありません、私も皆さんと同士です
どこに立て方なんて書いてあるんですか?

812名無しさんのおもらし:2009/12/26(土) 15:42:47
今もやってみましたが「パスワードが必要です」なんて出てだめです

813名無しさんのおもらし:2009/12/26(土) 17:28:27
携帯なんじゃね?w

814名無しさんのおもらし:2009/12/26(土) 19:07:50
パソコンです

815名無しさんのおもらし:2009/12/26(土) 22:53:50
>なお、スレを立てるときはメール欄に『#origjhtid』と入れてください。

816名無しさんのおもらし:2009/12/26(土) 23:48:55
>>811
まずつべこべ言う前に注意書き読もう

>どこに立て方なんて書いてあるんですか
おいおい・・・

817名無しさんのおもらし:2009/12/28(月) 20:21:01
第20話〜ゆきねの気持ち③〜

【兄視点】
(ありゃちょっと失敗したかな)
ちょっとからかってみようと思ったのだが、思った以上にむくれてしまった。
まあ、デリケートな事だしな。でも大丈夫さ。
「でも、幼稚園の子に負けてしまうよ」
「いい」
「悔しくないの?」
「別に」
質問に強い口調で返そうとしている。
「俺、そのままその子好きになるけどいいかな?」
「…いいもん」
「嘘だな」
瞬時に反論する。ゆきねの口調から本心でないことを俺は見抜いていた。
「ゆきねちゃん、俺におしっこ見てほしいと思ってるよ。そして、かわいいと言ってもらいたいと思ってるはずだよ」
背中を眺めていたが、言葉は返って来ない。
「それに…」
そんなゆきねに俺は絶対の自信を持っている言葉をかける
「今、すごくおしっこしたくなってるんじゃないかな」

818名無しさんのおもらし:2009/12/28(月) 20:21:46
【妹視点】
「!?」
びっくりして振り返る。
「図星って顔だな」
私の表情を見て、お兄ちゃんはふっと笑った。
た、確かにおしっこの話聞いてたからか、やけに尿意が強まっていたけど…。
「どうして…」
悟られないようにずっと、モジモジしないようにしていたんだけど。
そんな疑問にお兄ちゃんはサラリと応えた。
「そりゃ…ゆきねの事だからな」

【兄視点】
(なんて恰好付けているけど、
本当はジュースを大量に飲んでるからまだおしっこ製造のペースが速いだろうということ、
それから大量に我慢した後は尿意を感じやすいという俺の経験上からだがな。)
顔をポカーンとさせているゆきねを眺めながら心で苦笑していた。
まあ、でも怒りとかそういう感情は表情からして消えているようだ。
(もう大丈夫だな)
そう思いながら、俺はゆきねに手を伸ばした

819名無しさんのおもらし:2009/12/28(月) 20:22:10
【妹視点】
「あ…」
そういうとお兄ちゃんは私の頭を撫でた。ダメ…それされると力が抜け…
「んんっ!」
尿道口が開きそうになり、必死に身体をよじって、脚を閉じる。
それでも、おしっこが出てきそうになり、思わず手で抑えてしまった。
「やっぱかわいいな、ゆきねは」
お兄ちゃんはそれを見て告げる。いやらしさのない、さわやかな声に思わずドキッとする。
「それだけかわいいゆきねは、きっとおしっこもかわいいだろうから、見せてほしいな」
私の顔を―――チラリと私の股を見ながら、微笑みかけた。
「う、うん、分かった。」
根負けし、顔を真っ赤にしながらそう答える。
「本当にいいんだね」
「うん…お兄ちゃんだけ、特別だよ?」
念を押してきたお兄ちゃんに、横目でお兄ちゃんをチラリと見ながら告げた。
「ありがとう」
そう言いながら、また撫でてきたので、またおしっこを漏らしそうになった。

820名無しさんのおもらし:2009/12/28(月) 23:47:39
オーソドックスでいいね(褒)

821遠山の失禁さん:2009/12/29(火) 09:50:27
第一回「人情小便話」

「北町奉行、遠山左衛門尉様、御出座〜」
金さん「調べによるとその方、代官屋敷にて畳を小便で濡らしたとあるが、さよう相違ないか」
娘「お恐れながらお奉行様に申し上げます、私は厠にて用足しをいたしました」
金さん「ほほう、その方この期に及んでまだ言い逃れ致すか」
娘「いいぇ、私は漏らしてなどおりません、金さんとか言うならず者が座敷で立ちションしたのでございます」
金さん「おうおうおう、いいかげんにしやがれ、お前の失禁の一部始終を見ていた金さんが
    目の前にいるんだよ、背中に咲いたトイレ桜、目ひん剥いてとくと拝みやがれ!」
娘「き、金さん・・・私我慢できなかったの」(泣く)
つづく

♪〜人を愛して 人は心・・・・〜いいさそれでもトイレさーえあれば
いつか放尿にめぐり合える、そのあーとおまえはソープ嬢のように濡れたマンコを拭いたーらい〜いぃ〜♪

822むらさき:2009/12/29(火) 21:41:15
続き書きたいけどまた高熱が・・・
多分年明け以降になります。。。

823名無しさんのおもらし:2009/12/29(火) 23:19:09
変なのが来るから
ウイルスをはこんできた

824名無しさんのおもらし:2009/12/30(水) 00:23:23
なんでそんなに病弱なんだ
おだいじに

825名無しさんのおもらし:2009/12/30(水) 15:28:52
>>823
変なのって誰ですか?

826むらさき:2009/12/30(水) 18:41:40
>>824
私生活でのストレスと、それから逃げるためのおしっこの脳内妄想での疲れかとw

827名無しさんのおもらし:2009/12/30(水) 19:52:27
>なんでそんなに病弱なんだ
別にいいだろそこは

828名無しさんのおもらし:2010/01/06(水) 02:01:48
期待age

829永江聡:2010/01/08(金) 08:15:03
女子小学生

830むらさき:2010/01/10(日) 17:46:27
第21話〜神聖なるプレイ〜

【兄視点】
「じゃあ、脱いで」
俺は後部座席の上にゆきねを横向きに座らせ直して、
ワンピースの裾に手をかける。
「あ…うん」
パンツに俺の視線を感じて、一瞬びくっとなり、脚をすくめるが、
顔を赤くしながらも頷き、両手を下着にかける。
そして座ったまま、ずりずりと移動させる。
お尻を一瞬浮かせて大げさなX脚になりながら通過させ、
そのまま膝の手前まで移動させ、腰を浮かせた。
これで、ゆきねのワレメがモロに…ん?

「じゃあ…するよ…」
ゆきねは深呼吸をすると消え入りそうな小さな声で言う。
今、一生懸命尿道を緩めようとしているのだろうが…

「ちょっと待って」
俺はそう声をかけずにはいられなかった。

831名無しさんのおもらし:2010/01/11(月) 00:10:31
期待

832名無しさんのおもらし:2010/01/11(月) 03:36:06
守備範囲から逸れていって悲しい
しばらく待とう

833名無しさんのおもらし:2010/01/11(月) 23:21:40
放尿だったら全力で叩けるな

834名無しさんのおもらし:2010/01/12(火) 00:14:03
>>833
放尿は別に板のルールや趣旨には反してないから叩く筋合いはないだろう
板の趣旨からすれば、過去の現状とは合ってないけど未遂の方がNG

というわけでただ待つのみ

835名無しさんのおもらし:2010/01/12(火) 11:39:53
放尿はおもらしとは違う

836名無しさんのおもらし:2010/01/15(金) 06:18:54
>>835
スレタイには合わないが板の趣旨からは外れない。

実際のところ開店休業のスレをリサイクルしてくれてるようなもんだから
スレタイに合わないから叩くというのは違うな。
現状ではこの作品だけで稼働してるスレでもあるし、
いろんなスレたらい回しの末にこのスレでおちついたわけだし。

ま、狭量な人々がどうしても文句言うようだったら
別のとこにアップロードしてリンクのみ示すという手もあるが

837名無しさんのおもらし:2010/01/15(金) 12:09:29
スレの趣旨にあわない作品は荒れる原因になるんだから載せないほうがいいかと

そもそも作者が書きたいから書くのであって、作者は神みたいな言い方は良くない

838名無しさんのおもらし:2010/01/15(金) 23:30:19
荒れるもクソも
見てる人は5人いればいいくらいの現状なんだから
いいがかりなら無視すればいい

839名無しさんのおもらし:2010/01/16(土) 04:14:06
スレの趣旨にあってないからやめてほしいというのは正当な意見だから問題ないね

840名無しさんのおもらし:2010/01/16(土) 04:32:50
書いたもん勝ち

もはや趣旨が機能してない

ただ、ゴネてると書く人がいなくなるだけ

841名無しさんのおもらし:2010/01/16(土) 12:12:36
居なくなっても良いからごねるわ

842名無しさんのおもらし:2010/01/16(土) 17:49:42
放尿スレもどっかになかったか?
需要はあるだろう

843名無しさんのおもらし:2010/01/17(日) 01:42:12
ごねてたらたいてい敏感に空気読んで勝手に止まるよw

更新ペース

844名無しさんのおもらし:2010/01/17(日) 15:03:22
じゃぁごねまくるしかないな

845名無しさんのおもらし:2010/01/19(火) 08:13:33
期待age

846名無しさんのおもらし:2010/01/20(水) 22:28:45
作者も来なくなったようでなにより

847むらさき:2010/01/20(水) 22:33:52
一応毎日きてますよ

8話くらいまで考えていて、6,7割がたおもらしですが・・・
まあやめときますわ

848名無しさんのおもらし:2010/01/20(水) 22:36:46
作者ナイス

849名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 00:34:40
>>847
俺は楽しみにしてるよ
ここはロリネタ自体少ないし、いつになく続きが楽しみだった
まぁここまでおもらし0なのはちょっと、と思ったことはあるが…
叩いてる奴はどうせろくでもない奴ばっかだしできれば続けて欲しい
こうなっちゃ投下しづらいかもしれんが…

とりあえず叩いてる奴は何様だよ
叩くならまずは自分が何かネタ書いてってくださいね^^

850名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 02:47:37
あら、スレ違いなものに対して文句言ってどんな問題があるというの?
放尿やりたいならそういうスレ立てればいいだけじゃない?

なんでわざわざ自分で書かなきゃいけないのかもわからないしね
まぁかなり馬鹿なんだろうから理解出来ないかな、残念だよ

851名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 16:21:05
>>850
頭悪そう
スレの現実をみてから発言しようや。

書かなきゃ文句言えないというのは
一方的な理屈だからほっとけばいいが。

852849:2010/01/21(木) 16:26:18
>>850
いやいや、それなら何故今更叩く必要がある?
もうこの話はずっと前から続いてるんだし、最初からスレチなのは分かってただろうに
それなら最初の時点で別のスレに誘導するべきだろ
まぁ俺もスレチな感はあったがな、以前は自分でスレ立ててたみたいなのに
なんで消しちゃったんだろうか

とりあえず自分で作品も投下できん奴が文句言うのはやめて欲しいわ
楽しみにしてる奴だっているんだし自分の考えだけで一方的に叩くとかありえんだろ
嫌なら見るなって話

とりあえず続きマジで頼む、こんな終わり方だけは絶対やめて欲しい…
折角の良作だったのに厨のせいで台無しなんて酷すぎるだろ…

853名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 19:01:47
俺も続き楽しみにしてるよ、
早く続き書いてほしいな。

854名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 20:03:45
今更叩いちゃだめとか前なら叩いていいと
それもおかしな話だと思うがね
常に最初から見ている人が全員とは限らないだろうに

スレの現状とか知りません
文句があるなら自分で書けという人は私に文句言う前に自分の作品書けと思う

他にスレ立てりゃ荒れないのにそうしない方が悪い

855名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:17:05
スレ荒らしといて、荒れたくないのなら別スレ立てろ、か
同じ理屈で別スレ荒らしてるのと同一人物だな

856名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:17:50
屁が抜けてた

>>855 ×理屈 ○屁理屈

857名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:22:23
新作書いたんだが、今の流れでも投下していいのだろうか・・

858名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:29:58
作者がもう載せないって言ったんだから終わりでいいんだよ

>>857
どうぞどうぞ

859名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:42:02
『おしっこ!』
里美は心の中で絶叫した。
1月半ば深夜0時半の私鉄駅
北風に身を震わせながらホームには最終電車を待つ人々が列を作っていた。
その列の中程に、里美の姿はあった
『う”ー』
心の中で泣き声を出す。
ジーンズの太股をぎゅっと捩りあわせる
『漏れちゃうよぉ・・・』

里美は今、死ぬほどおしっこがしたいのだ。
今日はサークルの新年会。
お調子者の里美はコールに合わせて何回一気をしただろう。
もちろんトイレはあった。
けれども、後輩の理恵や智子がトイレで潰れていて、ついつい用を足すタイミングを
逃してしまったのだ。

860名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:43:06
「電車あきらめよっかな・・・」

ぽつりとつぶやく。

でもこれは最終電車。

しかも、里美の財布には今500円しかなかった。

『大丈夫!子供じゃないし』

自分で自分を励ます。


いいタイミングで電車がやってきた

861名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:43:50
『ピィー』

『発射いたします。』

人に押されるように電車に乗り込む。

降車駅まで40分、里美の我慢大会が始まったのだ。


『痛いやばい痛いヤバい』

乗車から15分後、里美の体と膀胱は悲鳴をあげていた。

人混みで押される。自ずと膀胱が押される。

『ヤダよぉ・・・・』

半泣きになる里美。

電車はまだ着かない

862名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:44:38
さらに10分後・・・

『も・・・電車・・・降りちゃおっかな・・』

チラチラドアに目をやる

人はかなり減ってきた。
けれど膀胱の容量は増えていく

さらに10分後

『あぁっ・・おしっこ・・・おしっこおしっこ・・・』

ドア側に身を寄せるふりをして一瞬前を押さえてしまう

おしっこが出口ぎりぎりまで来ているのがわかる。

863名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:45:12
『もうすこし・・もうすこし・・・』

自分で自分を励ます。

5分後

やっと最寄り駅だ。
家まで歩いて五分
だがその前にトイレだ

『うそっ・・』

目の前の光景にびっくりする里美
どこかの酔っぱらいが吐いたのか、個室一面が汚れていた

もう家まで我慢するしかない

864名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:45:45

「あ”ー!!」

思わず声に出す。

道行く人が振り返る。

里美はうつむきながら小走りに家路を目指した。


「もうその辺でしちゃおうかな・・・」

路上でお尻を丸出しにする自分を想像して赤面する。

いけないいけない

周りにはまだぱらぱらと人がいる。

865名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:46:26
「でも・・・」

今ココで

例えばその電柱の陰で

ジーンズとパンツを降ろして

溜まったおしっこをしゃぁーっと・・

『!?』

反射的に右手で股間を押さえる。

湿った感覚

「うわっ・・嘘・・」

妄想に誘われて少しおしっこが出てしまったのだ

866名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:48:06
『やばいよー(泣』
小走りする
益々高まる尿意の波
自宅マンションのロビーまで来たときには、波が最高潮まで来ていた
『じわっじわっじわっ』
蛍光灯の下でわかるくらい、」里美のジーンズのお尻の色が変わっていた。

「あっあっあっ」

エレベーターに駆け込み乱暴にボタンを押す。
ぎゅうっと両手で股間を押さえる

『じょわっ・・じょわっ・・・』

ジーンズに広がるおしっこの温度

867名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:50:54
やっと里美の住むフロアに着く。
里美の家はエレベーターのすぐ傍だ
『じょわわ・・』
「鍵っ!!鍵いっ!!」
思考がまとまらない
「あった!!」
ガチャリとドアを開ける
その瞬間

『シュワァー・・・』

股間から流れる音と温度に凍り付く里美
里美はドアの鍵と一緒に、水門の鍵まで開けてしまったのだ。 
『シュワワワワ・・・』
ジーンズの太股を伝うおしっこの感覚とえも言えぬ開放感を感じながら、
里美はいつまでも玄関口に立ちすくんでいた。

END

868名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 21:52:49
ここってもっと長文一度に書き込めなかったっけか

869むらさき:2010/01/21(木) 21:53:26
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1264078327/
誘導

870857:2010/01/21(木) 22:04:15
>>868

すみません、よくわかってなくて適当に切って載せてしまいました

871むらさき:2010/01/21(木) 22:10:00
>>868
確か今は20行ほどしか書き込めなかったはずです。

872名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 23:54:27
>>855
某初代スレ台無しにしたような論法と一緒にしてもらっても困るんだけどなぁ…

千夜一夜スレが投下がないまま実質終了状態のところに
別の連載小説が来て、その流れで現在進行で続いてるところを
現状無視でスレタイにだけこだわってスレ違いと言ってるようなのは

別スレで有効な反論ができなくて話をそらすために
投下がほとんどない事実無視して投下がこなくなった原因に仕立てて
他スレ立てろと言ってた奴か、
リレースレではない小説スレになってた現実見ずに
評判がかんばしくなかったリレーに戻して結果多数の作品を台無しにした作者の方が近いよ

両者を同列に並べていいものかどうかは分からんがね。

全体的に板全体が過疎ってるのに
よりによって向こうに合わせたかのようなタイミングで
表面上は同じような(内情は上記のごとく正反対だが内情から目をそむけてる奴には同じに見える)クレーマーが現れて、
>>855が来るというのが実にわかりやすいね

873名無しさんのおもらし:2010/01/21(木) 23:55:42
>>867
乙です

874名無しさんのおもらし:2010/01/22(金) 00:11:03
>>872
ご大層な意見は分ったからお前はもう書き込むな

875名無しさんのおもらし:2010/01/22(金) 00:23:41
>>874
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1236533859/152

事実に反する中傷がこのスレにあったんで>>872をここに書いたが
最初から別スレに書いて参照しとけば小説のあとに目ざわりな長文がつかなかったな。
>>867さんすまない。

876名無しさんのおもらし:2010/01/22(金) 01:49:00
というかこのスレで終わったことを蒸し返してる時点でただのバカ

877名無しさんのおもらし:2010/01/24(日) 10:32:34
スレ違いの書き込みや他作者の書き込みも合わせて
SSの後に反響らしきものが>>873だけなんだ…

878名無しさんのおもらし:2010/01/26(火) 06:01:49
だって良い作品だと思わなかったら感想とか書かないだろ?
いや、書いてもいいけど叩かれるしね

879名無しさんのおもらし:2010/01/26(火) 23:39:21
間接的かつ徹底的なけなしだなw

感想つっても内容だけでなく、投下そのものへの感謝とか
いろいろあるんだけどなぁ

880名無しさんのおもらし:2010/01/26(火) 23:56:16
「萌えるフレーズを一心不乱に書き込むスレ」のように
ジャンルやシチュの制約もなく思いつくまま書くだけで
いちいち反応も無用、って方がこの板には合ってるかもしれないな

881名無しさんのおもらし:2010/01/27(水) 00:23:11
いや、感想ほしい人もいるだろ。
ないにしてもSSの直後に感想もリアクションもなく
事務的な会話だけがつくのはむなしさひとしおだと
そういう意見もあった。

882名無しさんのおもらし:2010/01/27(水) 01:12:03
>>879
感謝と言われても、なぜ感謝しなくちゃいけないのかわからん
自分の趣味の範囲に当てはまる作品なら、感想なりGJなり書くけど
自分の好きなものでなければ感謝なんかする必要ないでしょ?
会社とかじゃないんだから、自分の趣味を批判される謂われもないしね
感想書いても荒れるだけだし、思ってもないことを言うつもりもない
だったら何も書かないのが一番でしょ?

883名無しさんのおもらし:2010/01/27(水) 02:27:04
うむ、そういう場もある。>>880でも十分だろう。
それに向かない人は淘汰されるのだろう。

884名無しさんのおもらし:2010/02/13(土) 19:46:15
age

885名無しさんのおもらし:2010/04/26(月) 17:46:06
あげ

886やばい<++>?:2010/06/06(日) 12:25:20
もれる

8871:2010/07/31(土) 22:47:51
一言で言えば”お姉さまタイプ”の美絵子は大学三年生。
今は落とした単位を取得するため2学年下の新入生に混じって講義を受けている。
(なんで私がこんなガキたちと一緒に授業を受けなきゃなんないのよ・・・。
 はあぁ、午後イチの授業って眠いのよね。
 それにトイレも行きたくなるし・・・。)
ふと美絵子は斜め前の男子学生が目についた。
(うわ、ダサッ。髪型は何アレ? 坊ちゃん刈りってやつ?
 服装も・・・秋葉系オタクってやつじゃない。
 隣に座ってる奴もほとんど同タイプだわ・・・キモ。)
その男子学生は妙にソワソワしていた。そして、隣に座っている学生に
「ちょっと僕、トイレ行ってくる・・・」と言って席を立った。

8882:2010/07/31(土) 22:48:17
(あぁ、そういえば私もトイレ行きたいのよね。)
美絵子も席を立ち、廊下を歩いて行くと、
先程の男子学生が男子トイレの前でへたりこんでいた。
そしてそこには水溜まり・・・。
(ウソッ・・・マジ爆笑)
うつむいてる男子学生を尻目に、美絵子はわざと聞こえるように言った。
「クスッ お子チャマね(笑)」
美絵子は隣の女子トイレの個室に入り、下着を降ろして便器に座った。
シャアアアァァァ・・・!
フサフサの陰毛の中から放たれた強い勢いの水流が便器を激しく叩く。
(フフッ どう? これがオトナのオシッコよ。
 オシッコはトイレでするものなの。
 お子チャマには我慢できなかったかしら?)



という夢を見ながら授業中オネショをしている美絵子であった。

889名無しさんのおもらし:2010/08/01(日) 00:07:58
久々の新作GJ!

890名無しさんのおもらし:2010/08/04(水) 14:46:11
プロローグ

異様な光景であった。

昼過ぎの閑散としたローカル線。この車両に乗客はわずか10名たらず。
そんな中。
「ママ、おしっこー!おしっこー!」
幼い少女の声が響く。
大声で叫びながら周りをうろちょろと動き回る娘に
母親は申し訳なさそうな、少しわずらわしそうな眼を向け、激しく首を振った。

車両内にはトイレはなく、次の停車駅までは20分以上ある。
騒ぎ立てる娘を気にしたのか、もっとやむを得ない事情なのか
母親はさっき座りなおしたばかりなのに、また立ち上がった。

891名無しさんのおもらし:2010/08/04(水) 14:47:02
小さな娘は、空いた車両内を走り回り、困惑の表情でじっと座っている女子高生の前に立ち止まる。
少女の目が女子高生とあった。
女子高生はどう声をかけていいのか分からず、早く少女をやりすごしたいようだ。
「おねえちゃん、ねえ、おしっこ」
「こら、ニコ、戻ってきなさい!」
母親が声をあげた。

また座席に座っていたはずの母親は、娘の視線の高さにしゃがみこんでいて、娘が自分の前に立ち止まると
スカートの股間をぎゅっと押さえている左手をやっとの思いで離し、娘の手をしっかり握って言った。
「ニコ。駅に着くまで静かにしてなさい。できるでしょ。ママと約束して」
「だってママー、おしっこでそうなんだもん!!」
おしっこの出口を押さえたくてたまらない手にぎゅうっと力がこもる。
「がまんしたら出ないの。あと少しだから、がまんできるから。いい?」
娘の顔をこわい目でにらんみながら、言い聞かせる。
娘は納得した様子ではないが、ひとまず静かになった。

892奈々資産のおもらし:2010/08/05(木) 17:10:00
■死にたくなければ、このレスをコピーして他のスレに □
□10回貼り付けて下さい。1時間以内にです!もし無視■
■した場合は、今日寝ている間に富子さんがやってきて□
□貴方の首を絞めに来ます。富子さんは太平洋戦争の■
■時に16歳という若さで亡くなった女の子で、未だに成 □
□仏していないそうです。信じる信じないは貴方次第。 ■
■今年になってからこのレスを無視した人で、“呪われ □
□て死亡した人”が続出しています。これは富子さんの ■
■呪い。呪われて死んでもいいのならこれを無視するこ□
□とでしょうね。

893名無しさんのおもらし:2010/08/05(木) 20:43:36
■オネショが好きなら、このレスは忘れてすぐ寝ましょう □
□他のスレには貼らないでください。絶対にです!これを■
■実行した場合は、今日の夜コトミちゃんがやってきて □
□貴方のベッドにオモラシします。コトミちゃんは今年で ■
■もう16歳になる女の子なのに、未だにオネショの癖が □
□治っていないそうです。信じる信じないは貴方次第。 ■
■今年になってからこのレスを守った人の中で、ベッドを□
□濡らされた人が続出しています。これはコトミちゃんの■
■仕業です。見逃したくないならコピペはせずに早く寝る□
□とでしょうね。

894名無しさんのおもらし:2010/08/14(土) 01:26:25
>>890-891
GJ!
続きを激しく希望

895名無しさんのおもらし:2010/09/13(月) 23:00:14
>>890-891
続き気長に待ってます

896名無しさんのおもらし:2010/09/13(月) 23:51:11
果報は
おしっこ我慢して待てw

897スカーフ:2010/10/20(水) 19:28:34
新米です。小説書くのはこれが初めてです。




――今は8月14日、世間で言うお盆休み。私の名前は薫(カオリ)。中学1年生だ。
今は東京で暮らしている私だけど、今日はお父さんに連れられて、3年ぶりに田舎に帰省することになっている。
お母さんは、友達と海外旅行に行っているから、車の中にはお父さんと2人きりだ。
昼とはいえ薄暗い山道を通って、父の実家へ向かう。
木々に囲まれた道路を見渡すと、都会とは違った自然を感じられて、やっぱり田舎はいいなあって思う。

ところで、今、私は、あることに耐えている。

「お父さん、あとどれくらいで着くかなあ?」
「そうだなあ…。まあ、小1時間ってとこだろ」

1時間というと、長いとも短いとも感じられる微妙な時間だ。
“あること”に耐えられるかどうか、それは何とも言えない。
私は窓の外を見ながら、ひそかに眉をひそめた。

898スカーフ:2010/10/20(水) 19:32:06
それから30分経った。
あたりにはポツリポツリと住宅が見え始め、明るさが見えてきた。
…しかし、私の心は一向に晴れることなく、むしろどんどん暗くなってゆくばかりだ。

「お父さん、このへんにコンビニ無いかな?」
できるだけさりげなく、さりげなく聞いてみる。
「ハッハッハ。薫、東京とは違うんだから、どこにでもコンビニがあるわけないだろう?」
お父さんは、朗らかに笑ってみせた。
「そうだよね…。」
私は、素直に笑うことができない。そこで、次の質問をしてみる。
「おじいちゃんの家には、あとどれくらいで着く?」
「それさっきも言ってたな。そんなにおじいちゃんが恋しいか。後30分もあれば着くと思うぞ」
1時間ひく30分は、30分。
当たり前のことだけど、もしかするともっと早く着けるんじゃないかって期待してた。
やっぱり無理か…。
私は、お父さんにバレないように、そっと足を摺り合わせ始めた。

899スカーフ:2010/10/20(水) 19:33:21
中1ともなると、親に対してでさえ、恥じらいを覚えてしまう。
昔は普通に言えていたことが、今はなかなか言い出せない。
言えばいいんだって分かってる。羞恥心が勝ってしまって、やっぱり言えなくなってしまう。
けれども、もう我慢の限界が近づいている。さっきからずっと足を摺り合せているけれど、治まる気配は少しも感じられない。
迷いに迷ったあげく、ついに私は意を決した。

「お父さん、私さ、ちょっと…、その、ほんのちょっとだけさ、…おトイレ行きたいかも」

900名無しさんのおもらし:2010/10/20(水) 20:29:01
いいぞもっとやれ。

901スカーフ:2010/10/20(水) 22:42:44
「何だ、トイレに行きたかったなら、もっと早く言えばよかったのに」
さっきまでと同じ笑顔で言ってくるから、私は逆に焦ってしまう。
「ちっ違っ…、行きたいとかじゃなくて、おじいちゃん家に着く前に行っといたほうが、その、失礼がないかなとか」
「だったら、着いてからトイレに行きなさい。おじいちゃんの家で失礼も何もないだろう?」
今度は、さっきまでとは違った、イタズラっぽい笑み。
…さすがは親だ。子供の気持ちがよく分かってるじゃない。
顔が真っ赤になっている気がしたから、私はまた、窓の外に顔を向けた。
一度ああ言ってしまった以上、そう簡単に「やっぱり行きたい」とは言えない。
後悔してももう遅い。私は、自分の手で状況を悪化させてしまったようだ。

久しぶりにおじいちゃんに会うから、大人っぽく見えるようにちょっとオシャレして来た。
淡いピンクのブラウスに、純白のセミロングスカート。
それなのに今は、小さい子みたいに、必死にトイレを我慢して、スカートのただ一点を見つめるしかない私。
心の中が、恥ずかしい気持ちでいっぱいになった。
…と。

902スカーフ:2010/10/20(水) 22:47:42
「そのへんの茂みでしちゃったら?」
突然お父さんがこっちを振り向き、そう言ってきた。
「そ、んな…。私もう中1だよ? そんなことできるわけないじゃん!」
考えるだけでも、顔から火が出そうだ。
「そりゃそうだよな。冗談だよ。じゃあ、車のエアコン切ってあげるから、着くまで何とか我慢して」
私も、今考えられる中では、それが最善の策だろうと思える。
お父さんは、田舎なのをいいことに、かなりのスピードで車を走らせてくれた。
暑くてすごい量の汗をかいたから、そこまでトイレを意識せずに居られた。


私は、おじいちゃんの家に着くまで、「トイレに行きたい」という欲求に耐え切ることができた。

903スカーフ:2010/10/20(水) 23:38:06
おじいちゃんは、わざわざ家の前で私達を待っていてくれた。
おじいちゃんの家は、時代を感じさせる家だ。
悪く言えば、ボロボロで古臭い。確か、トイレは家の外にあるんだったっけ。
家の前に車を停めて、ぎこちない足取りで車を降りる。変に衝撃が加わったら…。
そこから先は言いたくもない。

「おお、よく来たなあ。昨日はすごい雨が降ってたが、大丈夫だったかあ?」
おじいちゃんは、優しい声でゆったりと喋る。
「そういや、近年稀に見る豪雨とか言ってたな。でも、こっちはずっと快晴だったよ」
早くトイレに行きたいけれど、やっぱりなかなか言い出せなくて、お父さんに目を向ける。
すると、おじいちゃんが、ニコニコして言った。
「おやおや。薫、もしかして恥ずかしいのかあ? 大きゅうなったなあ」
「そうなんだよな。さっきも、『おじいちゃんに失礼だから』とか言ってたし」
私がお父さんに望んでいる言葉は、それじゃない。
そこまで言ったならさあ…。何で分かってくれないかな。

904スカーフ:2010/10/20(水) 23:50:28
「まあ立ち話はこのへんにして、上がってゆっくりしていけやあ」
おじいちゃんの一言で、私はトイレに行けないまま、家に入ることになった。
お父さんは、チラリと私を見て、神妙な顔つきをしていたが、結局何も言わなかった。

おじいちゃんの家には、お父さんの兄である伯父さんと、その息子で大学生の大樹さんが来ていた。
伯父さんの家は4人家族で、この他に、お母さんと、もう1つ上のお兄さんがいる。
2人は仕事が忙しいという理由で、今日は来ることができなかったそうだ。

「あれ? おふくろは?」
そう聞いたのはお父さん。
「今、張り切って料理作ってるよ。お前らが来るからってさ」
伯父さんは笑顔で答える。私の親族は、あったかい人ばかりだ。
ビールを勧められたお父さんは、車だからと初めは断っていたが、
「まあ、アルコールが切れるまでここでゆっくりして行けばいいじゃないかあ」
というおじいちゃんの一言に納得したようで、口をつけてしまった。

そこからは昔話に花が咲き、もはや私のことはお父さんの頭に残っていないようだった。

905スカーフ:2010/10/21(木) 00:07:40
3人が盛り上がっている間、大樹さんは黙々と本を読んでいた。
いとことは続柄だけの関係で、私は大樹さんと話した記憶すらない。
だから、言うなれば他人同然。気軽に話しかけられるような存在ではない。

そんなわけで、私は1人、自分の欲求と闘っていた。
ざぶとんに正座して、かかとを使って我慢する。
アルコールには利尿作用があると聞いたことがあるが、3人は一向にトイレに立とうとしない。
そうこうしているうち、ついに大きな波が来た。
思い切り膝を摺り合わせ、体を左右に揺らして耐える。
誰もこちらを見ていないのが幸いだ。
部屋の中では、いつ買ったのか、最新式のエアコンが動いていた。
さっきかいた汗が冷えきって、震えるほどの寒さに襲われる。
極めつけには、おじいちゃんが
「暑かったからのどが渇いただろう? 遠慮せずに飲みなさい」
とジュースを差し出してきた。
もう限界だ。
ついに、欲求が羞恥心に勝るときが来た。

906スカーフ:2010/10/21(木) 00:19:39
「ちょっとトイレ行ってくる」
早口で言って、急いで席を立ち、玄関に向かう。
その時、その場にいたお父さんを除く全員の顔が、一瞬にして青ざめた。
しかし、全く余裕が無かった私が、それに気付くことはなかった。

靴を履いて玄関を出る。周りに誰もいないことを確認し、スカートの中心辺りを強く強く押さえた。
その姿勢のままトイレに向かう。落ち着いて、しかもできるだけ急いで。
トイレらしき小さな建物を見つけた。
しかし、私はどん底に突き落とされた気分だった。

――その建物には、おじいちゃんのものだと思われる字で「使用禁止」と書かれた札が貼ってあった。
もっとよく見ると、建物全体が傾いているように思える。
慌てて出てきた伯父さんが、私に言った。
「実は、昨日の雨で木材が腐ってしまったらしくてね…」
伯父さんの言葉の1つ1つからは、私に同情する念がひしひしと感じられた。
「オヤジが入ろうとしたとき、床が抜けちゃったらしいんだ。それで、危ないから…」
私は、前を押さえたままの恥ずかしい格好で、その話を聞いていた。

907スカーフ:2010/10/21(木) 00:29:23
『おしっこを漏らす』という最大の羞恥の前に、私の小さな羞恥心はすべて消え去ってしまったようだ。

「だからまあ、したくなったらそのへんの茂みでしてるんだよ」
「おばあ、ちゃんは…、どこで、してるの…?」
声が震えているのが、自分でもはっきりと分かる。
「おふくろは田舎生まれの田舎育ちだから、畑やそこらでしてるよ」
「大きい、ほうが、したくなった時は…?」
普通なら絶対に言わないであろうセリフを、あっさりと口にしてしまう。
「その辺でした後、土に埋めるんだよ。昔は珍しいことじゃなかったから、オヤジ達は大丈夫」
「私は、どこで、すればいいの…」
この問いに対して、返事は返ってこない。おじさんは俯いたままだった。

908名無しさんのおもらし:2010/10/21(木) 00:32:20
いいぞもっとやれ。

909スカーフ:2010/10/21(木) 08:30:09
そのうち、部屋の中にいた全員が、外に出てきた。
「薫……」
押さえていたそこを握りしめ、前かがみで腰を突き出した体制。
みんなに見られているのが、たまらなく恥ずかしい。
だって、男の人ばっかりなんだもん…。
だけど、一瞬でも気を緩めれば、溢れて止まらなくなってしまうだろう。
「よし、お父さんが車で、トイレのあるところに連れていってやるよ」
「お前田舎をナメてるだろ? 飲酒運転はダメだ」
「じゃあ、薫にこのまま漏らせっていうのか?」
“漏らす”というリアルな一言に、私の体はビクッと反応してしまった。
けれど、絶体絶命のピンチには、必ず救いの手が差し伸べられるものだ。
「俺、車運転できるよ」
そう言ったのは大樹さん。
「そうか、その手があった!」
一口もお酒を飲まなかった大樹さんは、私にとってのスーパーヒーロー。

910スカーフ:2010/10/21(木) 08:39:57
「とりあえず、5分もあれば“道の駅”に着くから、そこで」
大樹さんは、的確に説明してくれる。
「ところで薫ちゃん、今何歳だっけ?」
「えっと…14歳、です…」
「見ない間に大きくなったよね。もしかして彼氏とかできた?」
「…まだです」
「へえ、まあそのうちできるようになるよ。ところで、夏休みはどこかへ行った?」
喋る余裕なんかないんだけど、話しかけないでとは言えないから、渋々答える。
「一応、ここだけです」
「え? 何何? 聞こえない、ゴメンもう1回言って?」
「だからっ! …ッ」
車の僅かな揺れに反応して、貯まっていたものが一気に暴れだした。
「あ…ぅ…」
最後の力を振り絞り、両手で押さえて我慢する。

「さあ、着いたよ! 早く降りて!」

911名無しさんのおもらし:2010/10/21(木) 15:09:02
いいぞもっとやれ。

912スカーフ:2010/10/21(木) 16:31:32
道の駅には思ったよりも多くの人がいた。店は、お盆休み返上で営業しているようだ。
そっと車から降りようとする。
……。

「あの、ドア、開けてもらえませんか?」
私の両手は、最悪の状況を防ぐために総動員されている。
「分かった」
大樹さんは、車のドアを開け、私の体を支えて降ろしてくれた。
そのまま支えてもらいながら、おぼつかない足でトイレを目指す。
わずか数十メートルの距離。しかし、間に合うかどうかは分からない。
そのくらい切迫していた。

913スカーフ:2010/10/21(木) 16:33:32
一歩、また一歩。少しずつ歩を進めていく。
もう一歩…
「…あっ」
下着が少し湿ったような感触があった。
もう余裕がない。私はスカートをまくり上げ、下着の中に手を入れようとした。
「それはダメだよ!」
大樹さんが、とっさに私の手を掴む。
「こんなに大勢の人の前で、そんなこと…」

大樹さんは気付いていないようだ。
最後の砦だった両手を奪われ、私の下半身は無防備になってしまっていた。
脚をきつくとじ合わせるが、その抵抗はもはや意味をなさない。
下半身がビクッと震え、そして――
そこから先のことは、全く覚えていない。

914スカーフ:2010/10/21(木) 16:37:40
〜第一章・完〜

とりあえず、第一章はここまでとなります。
その場の思いつきをそのまま文章にしているため、読みづらい部分があるかもしれません。
また、この章には、漏らすシーンの描写が全くありません。
そこが好きな方には申し訳ないのですが、今回は書かないという形にさせていただきました。


できれば第二章も続けて書いてみたいのですが、よろしいでしょうか?

915名無しさんのおもらし:2010/10/21(木) 21:56:53
やっぱり漏らして欲しいからな…

続きも期待

916スカーフ:2010/10/21(木) 22:17:25
第2章は漏らす話にする予定なんですよね〜(笑)
大樹目線のお話。





薫ちゃんのスカートが、濡れてみるみる変色していく。
…少しの乱れもない、純粋な透明のおしっこ。
俺にそんな趣味は無かったはずだが、不覚にも、今この瞬間、この娘の黄色いおしっこが見たいと思ってしまった。

思い起こせば、最初から、こうなるであろうという予感はあったのだ。
じいちゃんの家に行った時、トイレが使えないという話を聞いた。
その時は、したくなったら立ちションでもすればいいやと、さほどそのことを気にしていなかった。

917スカーフ:2010/10/21(木) 22:24:16
だが、その後、状況は一変することになる。
そう、知っての通り、年頃の女の子、薫ちゃんが来てしまったことだ。
彼女の姿を見た瞬間に、トイレに行きたくなったらどうするんだろうという考えが頭をよぎった。
悪い予感は的中した。
本を読む合間にチラリと見ると、彼女は、緊張と不安の入り混じった表情で、膝と膝を摺り合わせていた。
こうなると、絶対にトイレには間に合わない。俺は彼女に同情した。
果たして、限界が来たとき、彼女はどうするのだろうか?

「ちょっとトイレ行ってくる」
その言葉を聞いた時、きっと俺の顔は青ざめていたことだろう。
トイレが使えないと知った時の彼女の心境を想像すると、俺の方まで涙が出てきた。
結果、彼女はギリギリの状態でその事実を知ることになる。最悪のパターン。
奇跡的に俺が車を出すことができたが、結局間に合わせることができず、今に至るというわけだ。

918スカーフ:2010/10/21(木) 22:31:31
とりあえず、放心状態の彼女を車に乗せ、俺自身が用を足すため、トイレに行く。
そして考える。
どうやって漏らさせてやろうか。
確か、尿は、体の中の塩分や老廃物が多い時ほど黄色くなるんだったっけ。
少ない知恵を絞って、一生懸命考えた。

さてと。
これより、計画を実行する。

919スカーフ:2010/10/21(木) 22:32:17
とりあえず店の中に入り、俺はいくつかの飲食物を買った。
車に戻って、薫ちゃんに声をかけてみる。
「気分はどう?」
すると、ゆっくりとこんな答えが返ってきた。
「何とか…、大丈夫です」
よし、畳みかけるぞ。
「お腹減らない? カップラーメン買ってきたから食べてよ」
「ありがとうございます。あ、でも、大樹さんは…」
「俺はじいちゃん家で色々食べたから大丈夫。さ、食べな」
まずは、カップラーメンを食べさせることに成功した。
大切なのはここからだ。
「あ、薫ちゃん。もったいないから、汁も飲んじゃいな」
彼女はかなり迷っていたようだが、よほどお腹が減っていたのか、スープを全部飲みほしてしまった。
大成功だ。

920スカーフ:2010/10/21(木) 22:38:46
「喉かわいたでしょ? お茶とコーヒー買ってきたんだけど、どっちがいいかな?」
どちらも500mlのペットボトル飲料。利尿作用も考えて選んできた。
「どっちでもいいです。大樹さん、先に選んでください」
俺は迷わずお茶を選び、彼女にはコーヒーを差し出す。
「大樹さん、優しいですね」
言いながら、コーヒーを一気に半分ほど飲んでくれた。
今の俺にとって、一番優しいのはお前だよ、と心の中で思いつつ、しれっとエンジンをかける。
第一段階は、最高の状態で完了した。

「せっかくここまで来たんだしさ、ちょっとドライブしようよ。どこに行きたい?」
「どこでもいいですよ。好きなところで」
彼女がそう言うので、俺は思わずニヤけてしまった。慌ててそっぽを向く。
「じゃあ、動物園にしようか」
仮に、彼女の行きたい場所があったとしても、俺は必ずここに誘導するつもりだった。
そうするだけの理由があった。

921スカーフ:2010/10/21(木) 22:54:10
動物園に着いた。俺もここに来るのは久しぶりだ。
ここは、この辺りで最大の動物園で、多くの種類の動物がいる。
もちろん、休日は毎日お客さんでいっぱいだ。お盆休みでも、従業員が交代制で営業している。
無駄な設備をすべて省くことにより、ギリギリまで土地の広さを利用した造りになっている。
そのため、園内には、トイレや売店はおろか、自動販売機すらない。
逆に、すべてが動物のスペースになっているため、半日かけてもすべてを回り切ることはできないだろう。
そう、これが、ここを選んだ理由である。

「薫ちゃん、降りるよ」
「あ、でも、スカートが…」
「もうほとんど乾いてるから大丈夫だって。色の違いも全然分からないしさ」
とりあえず、彼女を諭して降りさせる。
「あ、30分後にペンギンショーだ。急ごう、薫ちゃん」
彼女の手を引き、いそいそと入場券を買う。そして、何とか動物園に入った。
入出口が別々になっているため、一度入場してしまえば、出口からでないと出ることはできない。
つまり、ここから先、しばらくトイレに行くことはできないということだ。

922スカーフ:2010/10/21(木) 23:02:35
彼女の方に目をやると、何とコーヒーを全部飲み終わっていた。
日頃の行いが良いからだろうか。幸運は続くものだ。
俺は、さっき買ったお茶に口をつけていなかった。
「あ、コーヒー飲み終わったんだね。じゃあ、このお茶もどうぞ」
彼女は素直に受け取ってくれた。
「コーヒーのペットボトルは俺が持っとくよ。ここ、ゴミ箱置いてないみたいなんだよね」
もちろん、これもスペースを確保するためだろうとは思う。
俺は、とりあえずペットボトルを鞄の中に入れた。

彼女は、早速お茶のキャップを開けていた。

923名無しさんのおもらし:2010/10/21(木) 23:07:05
カップめん程度の塩分だと水分しっかりとってたら濃いおしっこなんか出来ないけどな

長時間水分少な目で我慢するか睡眠中のホルモンか汗を大量にかいたりしないとほぼ無色透明になる

924スカーフ:2010/10/21(木) 23:08:41
そんなこんなで、彼女はライオンに夢中になっている。
お茶のペットボトルは、早くも空になっていた。
よくそんなに飲めるなと思ったが、今の俺にとっては幸運だ。

さて、状況確認をしておこう。
彼女はカップラーメンと、1リットルの水分をとった。しかも、利尿作用のおまけつきだ。
スカートは乾いているようにも見えるが、パンツの方はそう簡単に乾かないだろう。
ちょうど濡れた部分が冷えてきている頃ではないだろうか。
最後に、現在位置。小さい頃によく来たから、ここの地形は頭に入っている。
ライオンがいるということは…、まだ10分の1も来ていない。

第二段階完了。この勝負、俺の必勝態勢だ。

925スカーフ:2010/10/21(木) 23:13:31
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー中休みーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

>>923
了解です。では、それも踏まえて続きを書きますね。


一応、大樹目線ということで
薫目線の時とは文章の雰囲気を若干変えているつもりです。
対して変わってなかったらごめんなさい。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー小説再開ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

926スカーフ:2010/10/21(木) 23:27:58
俺の計画は完璧に進行している。
とりあえず、チンパンジーのところまで来た。
はしゃいで先を急かす彼女に対し、のらりくらりと歩を進める俺。
まだその様子は見えないが、彼女の膀胱の中には、確実におしっこが溜まっていっているはずだ。

それからまた、少し進んだ。
「大樹さん、そういえば、ペンギンショーは?」
はっとした。俺は、入場する時、ペンギンショーのことを話題にしていた。
とうに30分以上が経過していたが、ここでそのことを忘れているのは、明らかに不自然だ。
「ペンギン山はもうちょっと先にあるんだよ。だから、ゆっくり見るために、1時間後のに行くことにしたんだ」
…言い訳にしては、ちょっと苦しいか。どうだ?
彼女の方を見ると、納得したような納得いかないような顔をしていた。
「ええ? それって40分後じゃないですか! ペンギンショーは諦めましょうよ」
「まあ、薫ちゃんがいいなら、別に…」
――待てよ、これは…。
俺は、口から出かけた『行かなくてもいいけど』のセリフを止めた。

927スカーフ:2010/10/21(木) 23:35:32
確か、入口にいた時は、彼女もショーに乗り気だったはずだ。
ペンギン山までは、ゆっくり歩いて20分くらい。だから、待ち時間は20分ほどで済む。
そこに、さっきのセリフだ。彼女は、なぜそんなにも先を急いでいるのか。

――ついに来たか。

親父の携帯電話に、電話をかける。
「今、薫ちゃんと動物園に来てるんだ。…うん、うん。それまでには帰るから」
電話を切り、携帯をマナーモードにする。
ここからは、俺の至福の時間だ。
誰にも邪魔はさせない。

928名無しさんのおもらし:2010/10/22(金) 00:36:42
>今回は書かないという形にさせていただきました。
どうして?こだわり?

929名無しさんのおもらし:2010/10/22(金) 00:41:25
黄色くしたけりゃチョコラBBで十分だろう

色にこだわるなら量とは別にした方がいいし
自然さなどを気にするなら今回とは違う状況の方が良さそう

930スカーフ:2010/10/22(金) 16:12:35
>>928
それを書いてしまうと、物語が完全に終わってしまうような気がしたので。

>>929
あくまでも、それにこだわっているのは「大樹さん」というキャラクターなので
正直、俺はラストがどう転んでも問題ありません。
第二章は作為的に漏らさせる感じで作っているので、自然さという点についても問題ありません。
チョコラBB、今後の参考とさせていただきます。

931スカーフ:2010/10/22(金) 16:23:08
「ええっ、俺はペンギンショーを一番楽しみにしてたんだけど…」
落胆した表情を作って、彼女の方を見る。
「えっ…と…、でも、お父さんが心配してるし、早く帰らないと」
どうやら今回は、俺に決定権を譲る気はないようだ。
「分かったよ。その代わり、あっちの屋内ゾーンに行こう」
ここは彼女の主張を受け入れることにした。
その方が、後々に考えている俺のワガママも通りやすいと思ったからだ。

屋内ゾーンは、名前の通り屋内なだけあって、寒いくらいに冷房が効いていた。
暗い場所を好む動物のための場所らしく、かなり照明が絞られている。
「大樹さん、やっぱりここはやめときましょうよ」
突然、彼女がそう言ってきた。
ははあん、冷房の存在に気付いたな。
「ええ? ここも行かないの? せっかく来たんだから、ゆっくり見て回ろうよ」
「うぅ…、その、暗いところ、こわいです」
彼女は、同じ失敗を繰り返すまいと必死になっているようだ。
だから、俺は決めた。ここで、一か八かの切り札を出す。

「さっきから思ってたんだけどさ、薫ちゃんってすごいワガママだね」

932スカーフ:2010/10/22(金) 16:32:05
ちょっと冷めた目をして、彼女を一瞥する。
案の定、彼女は怯えた表情をしていた。
「ごめんなさい…」
どうやら、俺の賭けは成功したらしい。
ここから先、彼女が俺に反抗することは困難になるはずだ。
「いいんだよ。じゃあ、とりあえず入ってみようか」

中に入るなり、彼女は少し歩を速めた。だから、こう言ってやる。
「こわいって言ってたよね? 俺が手をつないであげるから、大丈夫」
無理矢理彼女の手をとった。これで、ここを出るまでは離れられない。
彼女はしだいに、もじもじする仕草をとりはじめた。
しかし、歩くスピードを俺に合わせているため、思うようには脚を動かせないらしい。
ついに、空いている左手が、大腿のあたりを行き来し始めた。
俺はずっと気付かないフリを続ける。

933スカーフ:2010/10/22(金) 16:44:38
屋内ゾーンが終わった。繋いでいた手を渋々離す。
すると、彼女はキョロキョロと辺りを見回すようになった。
もちろん、俺は彼女が何を思っているのかがよく分かる。
トイレを探しているんだ。彼女は、ここにトイレがないということを知らない。
しばらく歩くも、それが見つかる気配はない。まあ、当然の話だ。

さっきの経験が活きているからか、彼女はもう俺に聞いてきた。
「このへんにトイレって無いんでしょうか?」
こうも早くこの段階が来るとは思っていなかったが、あんな経験をした後だからだと考えれば納得がいく。
「そういえば、確か近くにあったと思うけど…。探してみよう」
とっさに嘘をついた。ぐるりぐるりと歩き回って、時間を潰す。

つくづく俺って性格悪いよな…。
自分で思って、笑ってしまった。

934名無しさんのおもらし:2010/10/22(金) 18:44:06
動物園とかにトイレがないわけないだろうとか、自販機置けば売れるんだから置かないわけないだろとかはフィクションだから言わないけど
おもらしとかおしっこ関係にはこだわって欲しいよね
ぶっちゃけおもらしした少女がそのままの格好のまま出掛けるわけがない
下着はびしょびしょだろうから着替えくらいないとおかしい、そのままでいるとか正気じゃない

935スカーフ:2010/10/22(金) 22:10:07
>>934
なるほど。そりゃそうですね(笑)
第二章はなかったことにできませんか?

936名無しさんのおもらし:2010/10/22(金) 22:53:39
あのまま続いてたのか。深く気にせず別の日の話だと思ってた。

937名無しさんのおもらし:2010/10/22(金) 23:38:12
>>935
だが待って欲しい

続きを全裸待機中の俺はどうすれば良いのだろうか

938スカーフ:2010/10/23(土) 00:31:40
>>936
そもそもそういう設定にすればよかったかもしれませんね。

>>937
待っててくださる方がいらっしゃった!!
感激です。では、一応最後まで書いてみることにしますね。


とりあえず、ちょこっと修正できればいいのですが、それはできそうもないため
かなり無理があるとは思うのですが、読者さんの頭の中に
『ドライブに行こうと言われた時点で、薫はまだ頭がぼんやりしていて、とっさに返事をしてしまった』
『車に乗っている途中に、だんだん記憶がはっきりしてきて、お漏らしした格好のままであることに気がついた』
『動物園に着いてから服装の件について触れたが、見た目には分からないことに気付き、実は下着もほとんど乾いていた』
という設定を追加しておいていただけないでしょうか。
不自然すぎますが、一応筋は通るかなと。

939名無しさんのおもらし:2010/10/23(土) 13:17:50
濡れた下着そのままはいてると、乾いてもかぶれるし、雑菌繁殖するからあとあと大変なことになるよ
デリケートな部位だからね
とマジレス

あ、小説は面白いと思うからガンガン続けてくれ
次があったら頭に入れておいてくれたら嬉しい

940スカーフ:2010/10/24(日) 01:27:37
>>939
丁寧に教えてくださってありがとうございます。
では、『奇跡的にかぶれもせず、雑菌も何の影響も及ぼさなかった』という設定も追加で。
もはや何でもありですね(笑)


第二章の続きよりも、新作のアイディアがポンポン浮かんでくる現状。
…早めに切り上げるとしましょうか。

941スカーフ:2010/10/24(日) 01:51:32
早くも限界が近づいているのだろうか。
彼女は股間に手をやり始めた。
そして何と、その体勢のまま、動物園に遊びに来ていた1人の客に近づいていったのだ。
その行為と「おもらし」を秤にかけた上での選択なのだろうが、そうまでするとは予想外だった。

そして、俺の方へちょこちょこと戻ってくる。
「ここには…、トイレ、無いそうです」
「そっか」
サラッと流そうとした俺に、
「知ってたんですか?」
うっ、鋭い。この状況は想定外だ。しまったな。
俺が何も言えないでいると、彼女は突然泣き出した。
「うぅ…、ひっく。ここから出口までなんて、絶対我慢できないよ…」

今更ながら、罪悪感を感じた。

942スカーフ:2010/10/24(日) 01:58:40
「ごっごめん! 何でもするから!」
俺は必死になっていた。
大したことではないにしろ、自分が悪人になっていくのがたまらなく嫌だった。
「何でも…ですか?」
「そう、何でもいいよ…」
何を言われるのか、見当もつかない。

「じゃあ、道のはしっこで、…しちゃうから、壁になってください」
え? そんなこと?
っていうか、それはむしろ…。
「いいの?」
チャンスとは思えど、聞き返さずにはいられなかった。
「はい、…っ、もう、出ちゃうから、急いで…」
彼女は、本当につらそうに歩を進め、木の陰に隠れる。
そして、股間から手を離し、パンツを下げようとした。

943スカーフ:2010/10/24(日) 02:10:41
俺は、先程と同じように、その手を掴む。
ただし、今度は先程とは違い、故意に行動した。

「さっきも言ったでしょ?」
一旦言葉を切って言う。
「誰かが見てるかもしれないんだからね? こんなところで、そんなところを出しちゃだめだろ?」
彼女の股間からは既に、大量の水が溢れ出していた。
スカートから脚を伝い、ソックス、靴、そして地面。
俺が手をがっしりと掴んでいるが故に、その流れをせき止めるものはなく、むしろ流れは激しさを増してゆく。
地面には、次第にレモン色の水たまりができ始めた。
彼女は俺の手を必死で振りほどこうとするが、俺は力を緩めない。
そのうち、バランスを崩して水たまりに尻餅をついてしまった。
その間も、水流が止まることはない。
もはや抵抗する力も無くなったのか、彼女はついに泣き始めた。
涙と、股間から流れ出る水が混じり合い、すべてを出し終わる頃には、1本の木の周りに、小さな湖が作られた。
周りでその様子を見守っていた子供たちは、「おしっこの木」だと言ってはやし立てた。

944スカーフ:2010/10/24(日) 02:16:23
その後、何食わぬ顔でじいちゃんの家に帰ったが、細かく聞かれることは何もなかった。
まあ、彼女が「2回もお漏らしをした」などと自分から告白するはずもなく。
その件については、俺以外の頭の中からは忘れ去られようとしていた。

――1年後。
俺は再びあの動物園を訪れている。
もちろん、その目的はひとつ。
…これが「おしっこの木」か。
オマエは、薫ちゃんのおしっこを吸って成長してきたんだなあ。
何だかちょっとうらやましいよ。
俺は、じっと1本の木を見つめながら、彼女のおしっこの香りを思い出していた。

945スカーフ:2010/10/24(日) 02:20:44
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー完結ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

というわけで、一応完結という形を取らせていただきました。
読んでくださった方、またアドバイスをくださった方、本当にありがとうございました。

裏話なんですが、あの後、大樹と薫は2度と会うことがなかったとか。
それだけに、大樹の中では大切な思い出になることでしょうね。


気付いた方は多いと思われますが、俺は肝心の「漏らすシーン」の描写が下手です。
音をそのまま文字にすれば簡単なのですが、それはできるだけ避けたいんですよね。
妙なこだわりを持っている俺ですが、ある程度構想がまとまったら次も書きますので、今後とも宜しくお願いいたします。

946名無しさんのおもらし:2010/10/24(日) 02:53:47
>>939
変なマジレスだな

947名無しさんのおもらし:2010/10/24(日) 07:25:48
またよろしくお願いします

948名無しさんのおもらし:2010/10/24(日) 18:32:11
いったん途切れたら次まで数カ月というのが普通の断続的スレだから早まったことはできないが
今せっかくいい作品がつづいてることだし
980まで行ったら次スレ立てた方がいいかもな

949名無しさんのおもらし:2010/10/26(火) 11:20:11
infoseekの無料HP今月いっぱいで消えるらしいから保管庫も軒並み消滅!?

950名無しさんのおもらし:2010/10/28(木) 01:14:31
軒並みってほど保管庫あんの?

951名無しさんのおもらし:2010/10/28(木) 15:25:12
少なくともこの辺はアウトなのか
ttp://omo1001.at.infoseek.co.jp/
ttp://gokuzyouomo.at.infoseek.co.jp/
ttp://a045.hp.infoseek.co.jp/

952名無しさんのおもらし:2010/10/28(木) 16:41:22
百選なつかしいなー

こういうシリーズ企画って賞味期限あるね
勢いを保って100は超えるが200行く前に過疎化

953ときめき周恩来:2010/11/01(月) 10:17:20
私が執筆しないからでしょ

954名無しさんのおもらし:2010/11/01(月) 11:58:58
じゃあしろよ
俺は応援してたぞ

955名無しさんのおもらし:2010/11/14(日) 21:48:08
百選のまとめも消えたのか・・・誰か持ち帰り版持ってたら下さい

956名無しさんのおもらし:2010/11/18(木) 15:11:38
シリーズ企画の衰退とかけまして
8月31日と解きます

957名無しさんのおもらし:2010/11/19(金) 22:21:06
>>956
そのこころは?

958名無しさんのおもらし:2010/11/20(土) 00:39:04
秋(飽き)がきます

959スカーフ:2011/01/06(木) 01:56:45
さて、少し時間は経ったものの、次の作品を書いていきたいと思うんですが
このスレを最後まで使って、スレをまたいで書くほうがよいか
それとも、新スレを立てて、そこから書くほうがよいかで迷っています。

皆さんはどちらがいいと思いますか?

960名無しさんのおもらし:2011/01/06(木) 05:37:51
ここからスレまたぐ気なのかw
まずはスレ内で収まる話でも書けば?
それでも充分長いけど。

過疎スレは過疎スレなりに使いきらないとね

961名無しさんのおもらし:2011/01/07(金) 09:22:57
この千夜一夜を保存していっている身としては、区切りよく次スレからの方が後から読み易くて助かります。

962名無しさんのおもらし:2011/01/07(金) 18:47:38
1,2日で30レス超えること確定なのか?
まずきれいにここを終わらせればいいのに

新スレで作品がきたあと半年くらい開いて
そのあとこっちの残りに次の作品がくることなどを思えば
区切りは悪いしわずらわしいよ

963名無しさんのおもらし:2011/01/08(土) 09:10:43
では、残りをどうやって使いきる?
ここまでの意見だと、このスレが終わるまで作品はおあずけってことになるけど...

964名無しさんのおもらし:2011/01/08(土) 14:12:25
別にスレまたいでも構わんと思うよ、投稿者の自由にしていい
新スレ立ててここ放置でも全く問題ないと思うが
2chじゃないんだから使い切るとか気にしなくても管理人の裁量でどうにでもなる

965名無しさんのおもらし:2011/01/08(土) 23:39:18
管理人じゃなくてもそのくらいの決定はどうにでもなるけどな

966名無しさんのおもらし:2011/01/09(日) 11:19:08
どっちでもいいから、早く読みたい

967名無しさんのおもらし:2011/01/09(日) 19:41:11
ほっとけば作品の前にここが埋まりそうだな
まず書き手が好きなようにすればいいんじゃないの?
稼働してるスレがほとんどない板で
スレの一つや二つ増えたところで何の問題も起きない
書き手に投下する気があるんなら気が変わらないうちにやった方が良い

968名無しさんのおもらし:2011/01/10(月) 02:48:25
>>963
単純に
ここに作品を書けばいいのでは?

969名無しさんのおもらし:2011/01/12(水) 08:39:36
じゃあスレまたがない程度の短めの作品よろ

970スカーフ:2011/01/14(金) 23:55:33
じゃあスレまたがない程度になる(と思われる)やつを書きます。

ちなみに
「気の強い女王様系お嬢様」(おっと舌噛みそうだ)
「物静かなおしとやかお嬢様」
どっち目線で書くかで悩んでいます。
皆さんはどっちがいいでしょうか?


※小説の内容にはあまり期待せずにいてください

971名無しさんのおもらし:2011/01/15(土) 00:02:38
どっちも良いけど
状況が引き立つ方がベター

972名無しさんのおもらし:2011/01/16(日) 21:48:02
おしとやか系…かなあ?
短いのなら両方見てみたいのはやまやまだが

973名無しさんのおもらし:2011/01/21(金) 02:37:37
宣言してから2週間もたつのか
これじゃほっといても投下よりスレ埋まる方が早いかもな

974スカーフ:2011/02/03(木) 14:58:01
お嬢様系は長くなるかもしれないので(ならないかもしれないですが)
一旦置いといて

超短いのを投下したいと思います。
いわゆるショートショート。

975スカーフ:2011/02/03(木) 15:04:52
高速道路を走り抜け、サービスエリアに辿り着く。
長い渋滞を乗り越えてきた女子高の生徒達は、一斉にトイレの前で列を作った。

「ハア、ハア…」

この私は、教師という立場でありながら、おしっこを我慢できないでいる。
渋滞の中、暴れ狂っていたおしっこは、とうに限界量を超えていた。

「お願い…、ハア…、先に行かせて…」

私は、列の一番前、今まさにトイレに入る寸前だった一人の生徒に声をかけた。

「いいですよ。どうぞ」

その生徒は、満面の笑みで答えてくれた。
私にとってその笑顔は、天使の微笑み以外の何者でもなかった。


しかしその生徒にとって、私は悪魔のような存在だったらしい――

976スカーフ:2011/02/03(木) 15:09:49
【女子生徒】


まさか、高速道路があんなに渋滞するなんて。
バスに乗る前には、全く尿意など感じていなかった。
飲み物もできるだけ控えるようにしていた。
だけど、今はこんなにもトイレに行きたい――

サービスエリアは目の前に見えている。
しかし、車が動かないため、そもそも止まることができないのだ。

こんなに、おしっこ、したくなるなんて――

977スカーフ:2011/02/03(木) 15:15:03
バスが止まった。
私は前を押さえ、トイレを目指して全速力で走る。走る。走る。

しかし、お人よしの私は、強引に割り込むことなどできない。
結局、一般の方の後ろに並ぶことになってしまった。

ダメだ、もう我慢できない――

そう思った瞬間、トイレの扉が開いた。
慎重に足を動かし、トイレに入ろうとする。

…と。

「お願い…、ハア…、先に行かせて…」


お人よしの私は、あまりにも辛そうな先生の顔を見て
トイレに入る順番を譲ってしまった――

978スカーフ:2011/02/03(木) 15:22:50
次の扉が開くまで、我慢していられる道理がなかった。
緩みかかっていた水門は、二度と閉じられることがなく
むしろ勢いよく全開してしまった。

股間が暖かくなるのを感じるとすぐに、スカートの押さえていた部分が濡れ始めた。
慌てて手を離せば、水流は更に勢いを増し、大きな音を立てて流れ続けた。

「と…止まって…」

小さな声で願ってみたが、当然止まるはずはなかった。
無駄と分かっても必至で力を入れ、私は最後まで足掻くことを決めた。


――5分後
すっきりしたと言わんばかりの表情でトイレから出てくる女教師を
私は涙の溜まった目で睨みつけた。

…まだ、私のおしっこは止まっていなかった。

979スカーフ:2011/02/03(木) 15:23:47
――――――――――――終了――――――――――――


というわけで超短編でした。

980名無しさんのおもらし:2011/02/03(木) 16:45:52
おお、すばらしい!
こんなに短くまとめてあるのにとっても魅力的

981名無しさんのおもらし:2011/02/04(金) 00:45:36
>>974
お、お疲れ。
来ないのかと思ってた。

ここまできたら新作は次スレっすかね。
感想や次スレをどうするかで残りを埋めましょう

982名無しさんのおもらし:2011/02/05(土) 02:55:33
本当に超短編だなw
しかしこれだけうまくまとめられるのもすごいのかも

何より、まだ小説を書く人がいるという事実が大切なのだ

983名無しさんのおもらし:2011/02/05(土) 05:49:40
初期はもっとコンパクトだった

つまり一度、極端に長編化してしまったわけだ
これが超短編に見えてしまうほどに

984名無しさんのおもらし:2011/02/05(土) 09:09:25
そういやこのスレの最初期のコンセプトって
話のあらすじだけを書くってことじゃなかったっけw

985名無しさんのおもらし:2011/02/06(日) 11:48:29
短編でも内容が素晴らしい。GJ!

986名無しさんのおもらし:2011/02/06(日) 16:47:59
自分も埋めついでに短いのを投下してみる。

987名無しさんのおもらし:2011/02/06(日) 17:08:22
はっ、と目を覚ますと、私は教室にいた。
時間は、4時間目が始まって10分ほど。どうやら前の時間の途中からずっと眠っていたらしい。

(うわ……どうしよ)

下腹部に、ずくん、と痛痒いような感覚――尿意を感じて、ぶるりと肩を震わせた。
2時間目の体育の後に、お茶を飲みすぎたせいだろうか。
それにしても、よりにもよって休み時間が終わってから、おしっこがしたくて目が覚めるなんて。

(間が悪いなぁ……もう)

手を挙げようかとも思ったけれど、まだ我慢はできそうだし、
それに中学生にもなって授業中におトイレなんて、と思い、私は我慢することにした。

988名無しさんのおもらし:2011/02/06(日) 17:09:59
楽観とは裏腹に尿意は加速度的に高まっていって、いまや限界ギリギリの地点だ。
スカートの上から股間を押さえて必死に耐える私。誰にも見られない最後列なのは幸いだった。

(あ、あと10分……がまん、しなきゃ……)

たったそれだけの辛抱。なのに、身体が『もう待てない』とばかりに、ここでおしっこを出そうとする。
いくら強く押さえつけてもおしっこの孔が引きつったみたいになって、うまく力が入らなくて。
ぴゅ、じゅじゅ、と、堪えられなかった数滴分がまたショーツを濡らす。

(だめ、だめぇ……っ)

このままだと間に合わない。けど手を挙げようにも、離した瞬間に出てしまいそうで。八方塞がりだった。

989名無しさんのおもらし:2011/02/06(日) 17:11:28
『その時』がやってきたのは、3分後。
じゅ、じゅじゅ、と、明らかに『おチビり』ですまない量を、ショーツのなかに放水してしまう私。

(や、やだぁ……がまん、しなきゃ、いけない、のに……)

ショーツの股間部分はぐっしょり濡れて、それがさらに排泄欲求を刺激する。
膀胱の収縮とともに、切ないような感覚が身体の奥でうごめいて、下半身の力が勝手に抜けていって。
ぷしゃあああぁぁぁ、と、特有の音と共に、溜まっていたおしっこが勢い良く噴き出した。
あっという間にショーツとストッキングは水浸しになって、私の席の下に水溜りが作られていく。
下腹部を包む温かい感覚に、しだいに何も考えられなくなっていく――



はっ、と目を覚ますと、私は教室にいた。時間は、4時間目が始まって10分ほど。

990名無しさんのおもらし:2011/02/06(日) 17:14:13
以上で終わりです。
このぐらいなら2レスでいけるだろうと思ったら『本文長すぎ』と言われて少し焦りました。
最終的にこの子がどうなったかは、読んだ人の想像次第ということで。

991名無しさんのおもらし:2011/02/06(日) 19:55:13
良い流れが出来てるね。
がんばれ

992名無しさんのおもらし:2011/02/07(月) 17:14:36
こりゃまた良作ですねー
この後どうなるのか...

やっぱりおねしょ?
それとももう一回初めから?

993名無しさんのおもらし:2011/02/14(月) 00:36:12
すぐ過疎るな
で、一年くらい次スレなしで持ったりする

994名無しさんのおもらし:2011/02/14(月) 17:01:33
作品投下したいけど、次スレが立つまで待ってる人がいるかもしれない

てな訳で、誰か立ててー

995名無しさんのおもらし:2011/02/14(月) 23:33:30
たてた

おもらし千夜一夜3
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/2469/1297693920/

996名無しさんのおもらし:2011/02/15(火) 01:22:13
>>994
自分で立てられない人って多いのか?

997名無しさんのおもらし:2011/02/15(火) 16:28:20
>>996
正直言うと、一度も立てたことがないからよくわからないんだよ…

998名無しさんのおもらし:2011/02/15(火) 23:45:31
人任せよりは
ほんのわずかな手間を惜しまず試してみるといいぜ

999名無しさんのおもらし:2011/02/16(水) 09:23:06
ありがとう
機会があったら挑戦してみる

1000名無しさんのおもらし:2011/02/16(水) 09:30:45
1000なら次スレ大盛況

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