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女友「私のものになって」
-
女「………………は?」
女友「私、女ちゃんのことが好きなの」
女友「だから、私のものになって」ニコ
女「…………嫌だ」
女友「女ちゃんは私のこと嫌い?」
女「嫌い」
女友「ふふふ」クス
"
"
-
女友「そうやって、はっきり言うところも好き」
女「あっそ、本読みたいから一人にしてくれる?」
女友「屋上で読書なんて、素敵だね」
女「…………」ペラ
女友「それとも、クラスに居場所がないからここで読書してるの?」ニコ
女「………………」ピク
女友「居づらいもんね、あのクラス」
女「…そうね」
-
女「アンタの支配するクラスなんて少しでも居たくないわ」
女友「支配なんてしてないよ」ニコ
女「それと、私の友達面するの止めてくれる?」
女「私はアンタのこと友達なんて思ってないから」ペラ
女友「…………綺麗だね、女ちゃん」
女友「凛々しくて…凄くキラキラしてる」
女友(でもね、だからこそ私はね───)
-
教室
委員長「女さん、また授業をサボりましたね」
女「数学嫌いだから」
委員長「っ!そういう問題では……」
女「今度からちゃんと出席する」
委員長「貴女、この前もそう言って…!」
女友「委員長ちゃん」
委員長「っっ?!女友さん……」ビク
女友「女ちゃんもちゃんと反省してるみたいだし」
女友「あまり怒らないであげて…?」キュッ
委員長「……女友さんがそういうなら」ドキ
女「………………」キッ
女友「……………」ニコ
-
不良女「ったく、女友は優しすぎるんだよ」
委員長「不良女さん!服装はちゃんとして下さい!」
不良女「あぁ、はいはい」
不良女「それより女友、こんな奴庇う必要ないって」クイ
女友「あっ!」
不良女「私の相手してくれよー」
女友「甘えん坊だね、不良女ちゃんは」クス
委員長「…ず、ずるい」ボソ
女「………………」スッ
女友「もう帰っちゃうの、女ちゃん?」
女「………………」スタ
"
"
-
ガシッ
不良女「おい、無視してんじゃねぇよ」
女「離して」
不良女「ほんとムカつくな、お前」グググ
女「っっっ?!」
不良女「このまま折って────」
女友「不良女ちゃん」
不良女「───ん?」
女友「女ちゃんを傷つけたら、許さないよ」ニコォ
不良女「?!」ゾク
バッ
-
女(な、んだ…今のは…)ゾワ
不良女「ご、ごめ…女友…」ガタガタ
女友「私に謝るんじゃないよね」
不良女「っっ?!女、ご、ごめんなさい」
女(態度が急変した)
女友「許してあげて、女ちゃん」ニコ
女「っ…………」スタスタ
女友「ふふ、また明日」
-
───
──
─
女「ただいま」
女妹「お帰りなさい、姉さん」
女「妹、もう帰ってたんだ」
女妹「はい、今日は部活がお休みだったので」
女「そっか、今日は一緒に晩御飯作る?」
女妹「はい」ニコ
-
お
-
女妹「あの、それと……」
女「うん?」
女妹「一緒にお風呂にも入りたいです」
女「えっ?」
女妹「ダメ、ですか…?」
女「いや、いいけど…久しぶりだからちょっと驚いて…」
女妹「部活が無いときくらいじゃないと、一緒に入れませんからね」
女「もしかして一人でお風呂に入るの、寂しいとか?」クス
女妹「え?!あ、あの…………はい」
-
ミス
お、期待
-
女「そ、そうなんだ……」ドキ
女(なに動揺してるんだろ、私)
女「それじゃ、入っちゃおうか」
女妹「は、はい!」
女(姉妹でお風呂なんておかしなことじゃない)
女(…………お互い高校生だけど)
-
チャポン
女「ふぅぅ……」
女妹「気持ちいいですね」
女「学校帰りのお風呂は染みる」
女妹「姉さん、オジサンみたいですよ」クス
女「うぅ……」
女妹「姉さん、右手どうしたんですか?」
女「え?」
女妹「誰かに掴まれたみたいに赤く…」
女「あぁ、これは……」
女友「─────」ニコォ
女「…………!」ゾク
女妹「姉さん……?」
-
女(震えが……)ブル
女(あの時、女友から感じたのは…)
女(圧倒的『恐怖』だった)
女(暗い…真っ暗な笑顔)
ギュッ
女「?!」ビク
女妹「………………」ギュッ
女「………ごめん」
女妹「どうして謝るんですか?」
-
女妹「こういう時は謝るものではないですよ」
女「………ありがと」
女妹「はい……」ギュッ
女(あぁ、震えが収まっていく)
女(あったかい)
───
──
─
-
翌朝
ピンポーン
女「朝から誰か来た?」シュル
女妹「出ますね」ピッ
女妹「はい」
女友「おはようございます」
女「………?!」ビク
女友「女さんと同じクラスの女友と申します」
女友「女さんはいらっしゃいますか?」
女妹「はい、少々お待ち下さい」ピッ
女妹「姉さん、お友達が……」
女「行ってくる」スタスタ
女妹「あっ、姉さん?!」
-
ガチャン
女友「おはよう、女ちゃん」ニコ
女「……何の真似?」
女友「んー、女ちゃんと一緒に登校したいなって思ったから」
女「どうして私の家を知ってるの?」
女友「教えてもらったの」
女「誰に?」
女友「ふふふ」ニコ
-
女「………………」スタスタ
女友「さっきの可愛い声、女ちゃんの妹さんだよね」
女「………………」スタスタ
女友「女ちゃんに似てきっと可愛いね」
女友「会ってみたいなぁ」ニコ
ガシ
女「妹に手を出したら許さない……!」
女友「どう、許さないの?」
女「っっ?!」
女友「私を殺す?」クス
女友「女ちゃんになら殺されてもいいよ」
女「………………あっそ」バッ
-
グイッ
女「なっ?!」
女友「寄り道しよっか」ニコ
女「……遅刻する」
女友「授業サボってるんだから、遅刻くらい問題ないよ」クス
女「アンタは……」
女友「心配してくれるの?」
女「………………」
女友「大丈夫、今日はお休みの電話したから」
女「は?」
女友「ほら、行こっ!」グイ
-
───
──
─
女「ここは……」
女友「私のお気に入りの場所」
女友「初めて他の人と来ちゃった」ニコ
女(凄い大きな木……こんな場所があったなんて知らなかった)
ギュッ
女友「女ちゃん」
女「っ?!は、離せ!」
女友「好きよ、大好き」
女「黙れっっ!!」
-
バッ
女「私はお前が嫌いだっ!」
女「お前の全てが大嫌いだっ!!」
女友「………………」
女「はぁ…はぁ……!」
女友「……………………ふふ」
女「………?」
女友「ふふふ」ニコォ
女「………………」ゾク
女友「女ちゃん、今の顔凄く素敵だよ」
女友「もっと良くみせて……?」ドンッ
女「っ?!」ドサ
-
女(体が動かない!また、震えが……!)ブル
女友「やっぱり、女ちゃんは他の子とは違うね」
女友「だから、大好きなの」ニコ
女(何を言ってるんだ…意味が分からない)
女友「………女ちゃん」スッ
女(顔が近い………えっ…?)
チュッ
-
女(…今、何が起こってる?)
女友「んっ…ちゅっ…」
女(キス、されてる……どうして)
女友「あは…私、凄くドキドキしてる」
女友「委員長ちゃんとか不良女ちゃんの時は全然しなかったのに」
女友「女ちゃんはやっぱり特別なんだね」ニコ
女(………………………何言ってるんだ?)
女友「女ちゃん………ちゅっ」
-
───
──
─
女(…今、どのくらい時間が過ぎたんだろう)
女友「ん…ぁっ…ちゅぅ…んふ…っ」
女(女友は何度も何度も私にキスをした)
女(どうして抵抗できないんだろ)
女(私はコイツに支配されてしまったのか…?)
女妹『………………』ギュッ
女(………違う、支配なんかされてない)
女(私はっ……!!)
ガリッ
女友「………………」ポタ
女「はぁ…けほっ………」グイッ
女友「痛いよ、女ちゃん」クス
-
百合百合しいぜ
乙
-
女「もう帰る」フラッ
女()
-
↑ミス
女「もう帰る」フラッ
女(体に力が入らない…)
女友「大丈夫、女ちゃん?」キュッ
バシン
女「私に触るなっ!!」
女友「ふふ、さっきのキスで力抜けちゃったんだね」
女「………うるさい」スタ
女友「また、しようね」ニコ
女(二度とするか)
-
ガチャン
女「ただいま、って誰もいないよね」スタ
女「………………はぁ」ドサッ
女(本当に何考えてるんだろ、あいつ)
女「キス、初めてだったな」
女友「──────」チュッ
女「っっっ!!!」ゾク
女「………寝よう」
───
──
─
-
女妹「姉さん」ユサユサ
女「んっ、妹………?」パチッ
女妹「ソファーで寝ると風邪をひいてしまいますよ?」
女「んん、ふぁ………」
女妹「それにしても珍しいですね、お風呂に入らないで寝てしまうなんて」
女「今日は疲れちゃったから、眠くて」
女妹「お風呂沸いていますから、入って来て下さい」
女「今日は一緒に入らないの?」
女妹「えっ?」
-
女(って、何聞いてんだろ私)
女妹「今日は別々で入りますね」
女妹「晩御飯の支度、済ましておきますから」
女「そっか」
女妹「あの、その代わり……」
女「その代わり?」
女妹「いえ、また後で」ニコ
-
チャポン
女「ふぅ………」
女(どうしてだろ)
女(さっきから、ずっと女友のこと考えてる)
女(キスされたこと……)
女「………気持ち悪い」
女(支配されたつもりはない)
女(けど、この体のどこかにあいつがいる気がする)
-
きた
-
いいね
-
まつ
-
女(委員長も不良女も…クラスメイト全員が女友に怯えてる)
女(何か弱みでも握られてるのか…?)バシャ
女(女友の家は裕福だって聞いたし)
女(何か裏でやってるのかもしれない)
女「………………………」
女「私は、負けない」
女(絶対、挫けたりしない)
-
───
──
─
女部屋
トントン
女「どうぞー」
女妹「失礼します」ガチャ
女「どうしたの妹…って、それ枕?」
女妹「あっ、はい」
女妹「あの…その、今夜は一緒に寝たいと思いまして」モジ
女「………一人じゃ寂しいの?」
-
女妹「寂しいのもあるんですけど…」
女妹「単純に姉さんと一緒に寝たいんです」カァァ
女「そ、そう…」ドキ
女(うぅ、ドキドキしてきた)
女「じゃあ、おいで」ニコ
女妹「………はい」ニコ
ギシ
-
女妹「姉さん」
女「うん?」
女妹「姉さんの体温、凄く伝わってきます」スリ
女「ちょっと近すぎない…?」ドキ
女妹「せっかくですから、姉さんに寄り添って眠りたいんです」ニコ
女「うぅ………」
女妹「姉さん、凄くドキドキしてますね」
女「聞かないでっ!」
-
女妹「意識、してくれてるんですか?」
女「意識…というか、こんなに近いと照れちゃうよ」
女妹「ふふ、ではもっと寄り添います」スリ
女「あっ、こら!」
女妹「姉さん、抱き締めて下さい」
女妹「そしたら、安心して眠れますから」
女「今日は随分と甘えん坊なんだから」ギュッ
-
女妹「昔から私は甘えん坊ですよ」クス
女「そう?昔からしっかりしてる子だったような」
女妹「お行儀良くしてただけです」
女「やっぱりしっかりしてるじゃない」
女妹「でも、昔から甘えたかったんです、姉さんに」
女「………そっか」
女「今からでも、たくさん甘えなさい」
女妹「姉さん…ありがとう………」スー
女「………………」スー
-
朝だぞ、早く書くんだ
-
プルルル プルルル
不良女『もしもーし』
女友「こんばんは、不良女ちゃん」
不良女『女友?!今日どうしたんだよ、休んだりして!』
女友「ちょっと体調が悪くてお休みさせてもらったの」
不良女『もう大丈夫なのか?』
女友「うん、明日はちゃんと行くね」
女友「それでね、不良女ちゃんにお願いがあるの」
不良女『女友の頼みなら断れないなー』
女友「ふふ、ありがとう不良女ちゃん」
女友(明日が楽しみだね、女ちゃん)クス
-
翌日
女「………………」ガララ
シーン
女(…………………?)
女「………………」スタスタ
不良女「今日も変わらず無愛想な顔してんな」ニヤ
女「…………」
不良女「ちっ、相変わらず無視かよ」
不良女「まぁ、いつまでそんな態度でいられるかねー」
女(どういう意味だ…?)チラ
女友「……………………」ペラ
-
女(おかしい………)
女(明らかにクラスの雰囲気がおかしい)
女(さっきからこっちの様子を伺ってくる)
女(また、女友が何かしたのか………?)
女(とにかく早くここから出たい…)
-
放課後
女(帰ろう…)スッ
不良女「もう帰んのかよ」スタ
女「………何か用?」
不良女「ちょっと顔かしな」
女「行く義務はない」スタ
不良女「あっそ、まぁいいけど…」
不良女「じゃあ、お前の妹でも連れて行くか」ニヤ
女「っ?!」バッ
不良女「そんな睨むなよ、お前が言うこと聞けば妹には何もしねーよ」
女「……………………」チラッ
女友「………………………」クス
女(女友…っ!!)ギリ
-
女「………わかった」
不良女「じゃあ、ついて来な」スタスタ
女(…………負けない)キッ
女(お前が何をして来ても私は………!)
女友「……………………」
-
体育倉庫
女「こんなところで何の用だ」
不良女「………………くく」
女「…………………?」
不良女「あっはははは!」
女(な、なんだ………?)
不良女「いや、悪い…これから起きることを考えたら笑えてきたんだよ」
不良女「お前が地獄に落ちるその時がきた…」
女「何を言って───」
ガンッ
女「──────?!」ドサッ
女(な…にが…………意識が…)ユラ
不良女「さぁて、楽しい楽しいショーの始まりだ」
-
───
──
─
女「…………っ…!」ユラ
女(痛い…私…どうなって…)
ジャララ
女(何の音…?腕が動かせない)
不良女「やっとお目覚めか?」
女「…………??!」パチ
不良女「流石に待ちくたびれたぜ、おい」
女(ここは、体育倉庫の中…?)
不良女「どうだ、腕を鎖で吊り上げられた感想は?」ニヤ
女「なっ…?!」
-
ジャララ
女「っっ…?!何の真似だっ!」
不良女「抵抗されたら厄介だからな…しかし」
不良女「良い眺めだな、みんな」
女(みんな…?)
ザワザワ チラチラ
女(クラスメイト全員いるのか…)
女「私をどうするつもりだ」
不良女「くく…お前良かったな…ここが女子校で」
女「…………は?」
-
不良女「もし、ここが共学だったら…」スッ
ビリッ
女「……………………え」
不良女「犯されてるよ」ニッ
女「っっっっ?!!」
不良女「へぇ、色白で良い身体してんじゃん」サワ
女「触るなっ!!!」
不良女「あぁ?ゴミが喋んじゃねぇよ!」ドス
女「ぐっ…!!」ズキ
-
不良女「顔以外なら殴ってもいいって言われてるからよ…」
不良女「今日は好きなだけやらせてもらうぜ」ドス
女「っあ?!」
不良女「あっはははは、良いサンドバッグだよお前は」バキ
女「うぐっ…!」
不良女「色気のねぇ下着だな…こんなもんつけてる意味ねぇだろ」スッ
女「や…めっ…!」
ズリ
-
不良女「あーあ、クラスメイト全員に乳首見られちまったなぁ」
クスクス
女「……………………!」ギリ
カシャ
女「?!」
女友「ふふ、記念に撮っちゃった」
女「女…友………」
女友「女ちゃん、とっても可愛いよ」ニコ
ザワザワ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ カシャ
女「ぁ…ぁ…………」
不良女「随分と良い表情になってきたじゃん」
不良女「そろそろ下の方も脱がせちまうか」ニヤ
女「や…ぁ…」
-
スッ
不良女「もうお前は私達に逆らえないなぁ」ズリ
女「──────!」
不良女「あっはははははは!!」
ジロジロ クスクス カシャカシャ
女友「……………………」ニコ
女「───────」
───
──
─
-
───
──
─
不良女「そろそろ帰るか、よーし解散!」
スタスタ
不良女「ほら帰ろうぜ、女友」
女友「私はちょっと女ちゃんとお話していくね」
不良女「お話って…………」チラ
女「……………………」
不良女(まぁ、あの状態じゃ何も出来ないか)
不良女「じゃあ、また明日な」
女友「うん、また明日」ニコ
ガララ
-
女友「女ちゃん、気分はどう?」
女「……………………」
女友「私の声、聞こえてるよね」
女「……………………」
女友「腕、辛いでしょ?降ろしてあげるね」
ジャララ ドサ
女友「…女ちゃん」スッ
バシン
-
女友「あは、やっぱり」
女友「まだ絶望してないんだね、女ちゃん」ニコ
女「……………………」キッ
女友「ふふ、どうやったら女ちゃんは絶望するんだろ」スッ
女「触るなぁぁ!」ブン
ガシッ
女「っ?!」
女友「無理しちゃダメだよ、ボロボロなんだから」クス
女友「……ほんとに可愛いね、女ちゃんは」ギュッ
女「うぐっ…………」
-
女友「どうしたら私のものになってくれるの?」スス
女「離せ!」
女友「ふふ………」グリ
女「い……っっ?!」
女(殴られたところを……!)
女友「さっきの写真、どうしよっか」グリ
女「……バラまきたきゃ、バラまけばいい」
女友「高校にいられなくなっちゃうよ?」
女「お前から離れられるなら、それもいいかもね」
女友「離れる?」クス
グイッ
女「っあ?!」ズキ
女友「じゃあ」
-
女友「離すわけないでしょ」ニコ
女「…だったら、立ち向かうよ」
女友「うん、私とたくさん遊ぼ」スッ
女「また噛むぞ」
女友「いいよ、それも嬉しいから」
女友「ちゅっ…んっ……」
女「んん…!!」
-
女(また意識が……)ボー
女(身体の中に女友の気持ちが流れ込んで来る)
女(冷たくて暗くて…)
女友「大好きだよ、女ちゃん」
女(私は─────)
-
ここまで下種だと返って清々しいな
-
───
──
─
女妹「ただいまです」ガチャ
女妹(姉さんの靴がある!)
女妹「姉さん!」
シーン
女妹(部屋にいるのかな?)スタスタ
-
トントン
女妹「姉さん、寝ているんですか?」
シーン
女妹「入りますね」ガチャ
女妹「姉さ────」
女「…………………………」
女妹「────どうしたんですか…?!」バッ
女妹(制服がボロボロになってる…どうして?)
女妹「何があったんですか?」
女「……………………ゃ」
女妹「えっ?」
女「いやぁぁぁぁぁ!!」ドンッ
女妹「きゃっ?!」ドサ
-
女妹「ね、姉さん…?」
女「来るな…見るな…触るなぁ!!」
女「私は負けない、お前に何か負けない!」ガクガク
女「私の中に入ってくるな…支配するなぁ!!」
女妹「どうしたんですか…」スッ
バシン!
女妹「っっ?!」
女「はぁ…はぁ……」ギリ
-
女妹「姉さん、私です」
女妹「私は姉さんの敵じゃありません」
女妹「貴女を苦しめたりしません」スッ
女「?!」ビクッ
女妹「私は姉さんの味方です」ギュッ
女「……………………」ブルブル
女妹「大丈夫…大丈夫ですから」
-
あー無理だわノシ
-
俺はアリだわ
-
全員に受け入れられるのは、中々ね
-
女妹「落ち着きましたか?」
女「…………うん」
女妹「何があったんですか?」
女「……………………」
女妹「私にも話せませんか?」
女「ごめん…」
女妹「ふぅ…わかりました」ニコ
女妹「話せる時が来たら話して下さい」
女「……………………」コクン
-
写真ばらまかれる覚悟があるんなら警察行って終わりじゃん
なんで行かないの?
-
じゃあ警察が無い世界ってことでいいんじゃない?
-
女妹「じゃあ、ご飯の用意しますね」スッ
女「待って!」ギュッ
女妹「姉さん?」
女「もう少し側にいて…」
女妹「……………………」ギュッ
女「ありがとう」
-
女「……………………」スースー
女妹(寝てしまいましたか)
女妹(とりあえずベットに移動させないと)グイッ
女「ん…………」
女妹(相変わらず軽いですね、姉さん)
ギシッ
女妹「このまま着替えさせちゃいますね…」シュル
-
女妹「っ…?!」
女妹(どうしてこんなに傷が……)
女妹「本当に何があったんですか、姉さん」
女「……女…友……」
女妹「女友さん……?」
女妹(この前、姉さんを訪ねてきた人)
女妹「その人が姉さんを傷つけたんですか?」
女「……………………」
女妹「……もしそうなら」スタ
女妹(私は絶対許しません)
ガチャン
-
───
──
─
女『ん、ここは…………?』パチ
女『…………夢か』
女(この大樹、女友のお気に入りの場所)
女(どうしてこんな夢を……)
女友『ふふ、お揃いだね女ちゃん』
女『女友…?!』ビク
女友『お洋服、女ちゃんとお揃い』ニコ
女『え……?』
女『何で私…こんな白いワンピース持ってないのに』
女友『どうしてだろうね』クス
-
女『お前、何か知ってるのか?』
女友『知りたいなら、こっちにおいで』ニコ
女『……………………』スタ
女(どうせ夢なんだから…何が起きても問題ないか)
女友『ふふ、女ちゃんとデートだね』
女『夢の中でも気持ち悪いな』
-
───
──
─
女『デートで高校の屋上って…』
女友『二人の思い出の場所でしょ』ニコ
女『…それで何を知ってるんだ』
女友『もう随分、混じってるね』
女『…………は?』
女友『女ちゃんの身体に私が混じってるの』ニコ
女『っっ?!』
女友『女ちゃんも感じたでしょ?』
女友『私とキスした時に』クス
女『混じるって、どういう意味だ』
-
女友『ひとつになるの』
女『意味が分からない』
女友『ふふ、もうすぐ分かると思うよ』
女『お前、何がしたいんだよ』
女『私にはお前が全然わからない』
女友『分かるよ女ちゃんなら』
女友『だって…………』
女友『もうすぐ私と一つになるんだから』
-
はよはよ
-
センスねーなぁ
-
はよ
"
"
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