某日、某居酒屋
モバＰ「ぐっぐっ……ぷはぁっ！やっぱ仕事終わりの一杯はうめぇな！」
友人「おぉっ、いい飲みっぷりだね！」
モバＰ「いやぁ最近デカイ仕事が終わったとこだし、明日は久しぶりの休みだしで、何も考えずに飲めるからな」
友人「あぁ、アイドル事務所のプロデューサーだっけ？お前の仕事」
モバＰ「そうそう。やりがいはあるんだけど、中々休みが取りづらくてなぁ……。今日はお前と飲めて良かったよ」
友人「いやいや、お前なら俺以外でも誰か誘う奴いるだろうや」
"
友人「ほぉ〜、そういうもんなのか」
モバＰ「それにお前以外の友達は俺がアイドルのプロデューサーって知ったら、やれアイドルを紹介しろだのやれ合コン開いてくれだの煩くてな。今じゃ殆ど連絡してないわ」
友人「あぁ……そっか。じゃあちょっとお前に頼もうかと思ってたけど止めとくかなぁ……？」
モバＰ「ん？何かあったのか？」
友人「いやね。本当はお前にアイドルを紹介して貰おうと思ってたのよ」
モバＰ「えぇ〜……」
モバＰ「ほほぅ」ﾆﾔﾘ
友人「まぁ、お前が仕事の話をしたくないってんなら、この話題は止めとく」
モバＰ「問題無い」
友人「え？」
モバＰ「特に仕事に影響の出ないアイドルの話ならば大歓迎だ。うちのアイドルで良ければいくらでも紹介しよう」
友人「そ、そうか。ならよろしく頼むわ」
モバＰ「じゃぁ先ずはお前の好みから聞こうか」
友人「俺の好み？」
モバＰ「うちはアイドルの数が多い上に、その個性もバラバラだからな。お前の好みを聞いて、そこから探した方が早いんだよ」
友人「そうか……。けど、最初はオーソドックスなアイドルを知りたいかな」
モバＰ「なるほど。じゃあ先ずは『ニュージェネレーシュン（ＮＧ）』と『ニューウェーブ（ＮＷ）』だな」
友人「あ、ＮＧは聞いた事あるかも」
モバＰ「なら良かった。うちはアイドルの個性でＣｏ、Ｃｕ、Ｐａって簡単な属性を付けてるんだけど、それぞれの代表を集めたのがこのＮＧだな」
友人「クールとキュートとパッションか。なるほどね。確かにわかりやすいな」
モバＰ「クールで格好いい渋谷凛、キュートでかわいい島村卯月、パッション溢れる元気娘本田未央。グループでもソロでも活躍中だ」
モバＰ「ＮＧが事務所で会ってから仲良くなったのに対し、こっちはその前から仲が良かった３人だ。Ｃｕと村松さくら、Ｃｏの大石泉、Ｐａの土屋亜子。この３人のチームワークは事務所でもトップクラスだな」
友人「ほうほう。けどよくそんな３人で組ませられたな」
モバＰ「え？あぁ、３人揃ってうちのオーディションに応募してきて、これソロよりグループでデビューさした方が売れるんじゃね？って思ったからさ。プロデューサー権限で纏めて合格だしました」ﾃﾍｯ
友人「いいのかそんなテキトーでww」
モバＰ「結果が出たから問題無いね。まぁオーソドックスって意味では、彼女らはすんなり受け入れられると思うよ？」
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モバＰ「あー成る程ねぇ……歌のジャンルは？」
友人「は？」
モバＰ「いやだから、歌のジャンルだよ。J―POPとか色々あるだろ？」
友人「いや、逆にどういう事だよ。何、ここで例えば『じゃあ演歌で』って言ったらどうなんだよww」
モバＰ「演歌だったら『村上巴』だな」
友人「あ、答えられるんだ……」
モバＰ「まだ中学生なんだが、親の影響からか演歌をよく聞いてたみたいでな。本人もアイドルソングよりも生き生きと歌ってるよ。勿論アイドルソングもしっかり歌ってるけどな」
友人「へぇ……。じゃあ例えば、讃美歌とか歌える子とかいるの？」
モバＰ「さっきの巴と同い年だけど『望月聖』って子は上手いし、本職のシスターやってた『クラリス』さんも上手いね」
友人「やっぱりいるのか（本職のシスターってどういう事だ……？）」
モバＰ「え？『星輝子』がいますが何か？」
友人「むしろ何でいるんだよ？お前の事務所のアイドル広範囲カバーし過ぎだろ」
モバＰ「これくらいは序の口なんだけどなぁ。まぁ単純に上手いのはさっきも言ったＮＧの渋谷凛とかだけど、一番のオススメは『高垣楓』かな」
友人「えっと、そのジャンルは……？」
モバＰ「あぁ、普通にJ-POPなんだけどさ。何ていうかガチで人を惹き付ける歌声なんだよな。ファンからは世紀末歌姫なんて言われてるし」
友人「あぁ、もしかして『こいかぜ』歌ってる人？それならこの前歌番組で見たわ。いや普通に歌手だと思ってたわ」
モバＰ「まぁ歌番組だったらなぁ。良ければ楓さんの他の番組も見てくれ。多分全く違う一面が見られると思うから」
友人「へぇ。今度どんな番組出るの？」
モバＰ「今日から放送が近いのは……あ、とときら学園か」
友人「とときら学園って、あのジュニアアイドルが園児服着てる奴？」
モバＰ「そうそう。ゲストだから生徒役でね」
友人「…………え？あの園児服着たの？」
モバＰ「……割りと喜んで着てました」
モバＰ「スタイルっていうと、胸が大きかったり？」
友人「そうそう。まぁ胸がおっきいだけじゃいっぱいいるか」
モバＰ「そうだな。とりあえず巨乳でっていうなら『及川雫』や『松本沙理奈』、後『大沼くるみ』かな」
友人「ほぅ。その子らはデカイの？」
モバＰ「雫は１番でかくてバスト105cmだ。沙理奈は見せ方が上手いし、くるみのはバルンバルン揺れる」
友人「バルンバルン揺れるんだ」
モバＰ「バルンバルン揺れます。その代わり年齢が低いんで罪悪感もヤバいけどな」
友人「えぇ……」
友人「へぇ。でもさ、アイドルの数が多いって事は胸が小さい子もいるわけじゃん？」
モバＰ「そりゃあな。ただ、胸が小さい＝スタイルが良くないってわけじゃないからな？」
友人「その心は？」
モバＰ「例えば『乙倉悠貴』や『北川真尋』って子は陸上部で走るのが好きな訳だが、胸が小さい分余計な揺れっていうか、ブレが無いんだよな。だから元気に走ってる姿は格好いいしカワイイ」
友人「ほうほう」
モバＰ「それに『小早川紗枝』って子も胸は小さいが、それ故に普段から着てる着物がめちゃくちゃ似合ってるんだよ。まぁ要は見せ方だよな」
友人「成る程……って、普段から着物着てる子がいるの？」
モバＰ「いるぞ？」
友人「いや、そんな当たり前だろ？みたいな顔されても困るんだけどな。普通普段着で着物着てる子はそうそういないからな？」
モバＰ「ダンスなぁ。それなら今言った小早川紗枝なんかは日本舞踊が得意だぞ？」
友人「ていうと、普段着物を着つつ日本舞踊が得意……あぁ、なんか納得したわ」
モバＰ「まぁ普通にダンスならって言うなら、『水木聖來』や『小松伊吹』って子だな」
友人「結構踊るのうまいの？」
モバＰ「デビューする前、自分はダンスくらいしかないって言う様なふたり」
モバＰ「ダンスなぁ。それなら今言った小早川紗枝なんかは日本舞踊が得意だぞ？」
友人「ていうと、普段着物を着つつ日本舞踊が得意……あぁ、なんか納得したわ」
モバＰ「まぁ普通にダンスならって言うなら、『水木聖來』や『小松伊吹』って子だな」
友人「結構踊るのうまいの？」
モバＰ「デビューする前、自分はダンスくらいしかないって言う様な２人だからな。その分ダンスは人一倍上手いわ」
友人「あぁ、そりゃ見てみたいかも」
友人「へぇ、その人もダンス上手いの？」
モバＰ「もちろん凄いぞ。何てったって世界レベルでダンサブルだ」
友人「え、世界レベルww？どういう事それww？」
モバＰ「つまりそういうこと」ｷﾘｯ
友人「いやわからねぇよ！何でドヤ顔決めてんだよww」
モバＰ「と思うじゃん？でもヘレンさんが言うと『やっぱりヘレンさんだなぁ』でみんな納得するんだよ」
友人「それ、回りからどう見られてるんだろうな？」
から好かれてるんだけどな」
友人「成る程なぁ。そのヘレンさんって外国の方？」
モバＰ「そうそう。公式プロフィールにも書いてるけど、出身地は『海の向こう』だ！」
友人「いやだからどこなんだよww」
モバＰ「そうだな、またビールでいいかな。ついでに食べ物も追加しようぜ。俺キノコハンバーグ食いてぇ」
友人「おっけー。他は適当に頼んでいいよな？」
モバＰ「いいぞ。じゃ頼んでる間にお前のスマホに今話題に出たアイドルの宣材写真送っとくわ」
友人「おっ悪いねぇ、頼むわ。すいませーん！生２つにキノコバーグ、ほっけの開きととそれから…………」
友人「いやぁ、確かに皆華があるなぁ」
モバＰ「まぁ俺が見込んだアイドルだからな」
友人「でも、他にもアイドルがいて、個性も色々あるんだっけ？」
モバＰ「そうだなぁ。今紹介したのはほんの一部だしなぁ」
友人「じゃあさ、例えば……二次元に強い子っているかな？ほら、俺がアイドルに詳しくないのって、ゲームやアニメとか、そっちに興味が行ってるからだと思うんだよな。逆に俺と同じ趣味を持ってるアイドルなら応援したいと思えそうなんだけどどうかな？」
モバＰ「うーん、そうなると……」
友人「やっぱり難しいか？」
モバＰ「普通に漫画やアニメ好きか、特撮好き、ガチゲーマー、同人作家、ＢＬ好き、魔法少女、ニート、どれがいい？」
友人「待て待て待て、何か選択肢多くね？」
友人「いやいや、今選択肢の幅がかなり広かったよ？重箱の隅をつついたのかってぐらい細かかったし。てか最後の方おかしくね？」
モバＰ「一応名前だけ紹介すると順に『神谷奈緒』『南条光』『三好紗南』『荒木比奈』『大西由里子』『横山千佳』『双葉杏』でございます」
友人「正直ニートはよくわからんが、やけに細分化されてるんだな」
モバＰ「杏は仕事もしたくないっていう引きこもり体質だからな。家に籠って漫画読んだりゲームしたりアニメみたりしてるから結構詳しいんだよな。あ、そうだ！アニメと言えば永遠の17歳、ウサミン星人を忘れるとこだった」
友人「あ、それって『安部菜々』ちゃんだよな？アニメで声優やってるの見たよ！お前のとこのアイドルだったんだなぁ〜」
モバＰ「お、マジか。ぜひ今後ともよろしくお願いさます」ﾌｶﾌﾞｶ
友人「いえいえ、こちらこそウサミンのこれからの活躍、お祈りしております」ﾌｶﾌﾞｶ
モバＰ「あー……それは動物好きって限定？」
友人「……ん？」
モバＰ「それとも動物そのものになりきるのも含んでいいのかな？」
友人「……コスプレはこの際ちょっと置いとこう」
モバＰ「了解。うちのアイドル達のペットの有無含め、動物好きはたくさんいます。犬派、猫派、兎派、イグアナ、トナカイ、白き下僕にぴにゃこらたなど……」
友人「待て待て待て」
モバＰ「ん？」
友人「あの、途中から、何かおかしくね？」
モバＰ「え？どっから？」
モバＰ「うん、『古賀小春』って子が飼ってんだよ。ヒョウくんって言うの」
友人「うわぁ、皆からの評判とかどうなの？」
モバＰ「皆慣れてるよ？基本的に小春が事務所にいる時はヒョウくんも一緒だからな。何度も見てるとこっちまで愛着が湧くんだな」
友人「事務所に連れてきてんの⁉凄いなぁ……。あ、でもトナカイは違うだろ？」
モバＰ「まぁ違うっちゃあ違うけど……」
友人「まぁそうだろうな。流石にトナカイを飼ってるなんて……」
モバＰ「ブリッツェン……トナカイはイヴ、飼い主と一緒に事務所に住んでるから」
友人「そこ⁉違うって住んでる場所がって事⁉てか何でトナカイなんて飼ってるのさ？」