男「俺、今北海道だけど…」
メリー「え？」
男「え？」
メリー「……」
男「……」
"
メリー「昔の約束を果たすために電話をかけたのでござる！」
男「ござるて…まあいいや。昔の約束ってあれだろ？」
メリー「うん！今からそっち行くから待っててね！」
男「お、おい！…切れた。まあいいや」
男「もしもし、俺男。今沖縄にいるの」
メリー「なん…だと……」
男「お前が勝手に切るのが悪い」
メリー「うぅ…」
男「もしもし私リカちゃん、お留守番中なのじゃあね」プープーブー
メリー「もしもし！勝手に切らないで！今沖縄！男どこ！」
男「東京」
メリー「……沖縄そば食べてから行くね」
男「おう」
男「俺神奈川じゃあな」プツンプープープー
メリー「ちょ…おま……」
メリー「はぁ…人が多すぎて迷子だよ…」
メリー「…男のバカ」
"
男「誰ですか」
メリー「…メリーさんです」
男「そうですか。俺は今大阪でたこ焼き食ってま」
メリー「…そっすか。おい男動くな」
男「やだ」
メリー「いいから黙って待ってなさい」
男「しょうがないなぁ」
男「俺今香川でーっす。うどん美味しいれす」
メリー「……約束はやめにして呪い殺そうか…」
男「勘弁してくだしい。てか、俺にも用事があるんだが」
メリー「用事より約束でしょ！」
男「…じゃあ横浜待ち合わせな。着いたら電話しろよ」
男「ＪＲか？」
メリー「…うん」
男「迷子か？」
メリー「…うん」
男「三十分で出てこいよ」
メリー「…こりゃ無理だ」
男「そーいやサクラダファミリアだったかより長く工事しとるらしいな。そこの駅」
メリー「ふぅん。男は物知りだね」
男「前にテレビで見た」
メリー「なーんだ、テレビで見たのか」
メリー「…ありがとう」
男「電話代もったいないけど喋りながら歩くか」
メリー「…うん」
男「横浜といえばなんだろう」
メリー「ナポリタン発祥の地らしいよ」
男「ほえー」
メリー「やったー！」
男「はい到着」
メリー「うわああああん！寂しかったよ！」ダキッ
男「うお」
メリー「約束は覚えているか？男殿」
男「もちろんですとも…ナポリタンを食べてからね」
メリー「YES」
メリー「UMEEEEEEE」
男「…よし、腹も膨れたし行きますか！」
メリー「やっとだ…やっと」
男「みなとみらいへゴー！」
メリー「YESYESYES！」
メリー「わー」
男「…では、俺と結婚してください！」
メリー「…はいっ！」
男「キター！」
メリー「キター！」
男「婚約指輪忘れてた…はい」
メリー「で、でかい…だと」
男「７カラットです！」
メリー「なん…だと…」
男「幸せにするよ」チュッ
メリー「ありがとう！」チュッ
おわり
このメリーさん、workingの音尾婦人のように迷子ばかりで離れ離れの生活になりそうだな