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魔王「勇者...」
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魔王「勇者...」
魔王「死して立ち続け、何を望む」
魔王「...私は楽しかった...」
魔王「お前の報告を聞いた日...心が躍った」
魔王「やっと敵に会えた...そう思ったのだ」
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魔王「初めて報告を聞いたのは...」
魔王「南の港の時か...どうしても必要な拠点でな」
魔王「精鋭含む5名を送ったのだ」
魔王「何時もの様に過ごし、何時もの様に床につく」
魔王「あの日も変わらない日常のはずだった」
魔王「あの時の側近の慌て様は見事だったよ」
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魔王「私も驚いた」
魔王「あの者は幼き時からの友でな...」
魔王「人に負けるなど...思いもしなかった」
魔王「私の心にも哀しみというものが有った...」
魔王「しかし、同時に震えた」
魔王「愉悦が込み上げたのだ」
魔王「友が死んだというのにな」
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魔王「友を失った哀しみ、敵に会えた喜び」
魔王「...その日から、お前の行動を監視する事にした」
魔王「並の者では監視すら満足に出来ん」
魔王「監視に行った者は悉く返り討ちだ」
魔王「あまりの不甲斐なさに側近自ら向かった」
魔王「...彼奴はな...死と引き換えに、お前の情報を伝えた」
魔王「見事な最後だった...」
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魔王「勇者...」
魔王「お前にも友がいたな」
魔王「戦士、魔法使い、僧侶...」
魔王「いずれも手練れの者ばかりであったな...」
魔王「はじめに魔法使いが力尽き、戦士を失い...」
魔王「城近くで僧侶を失った」
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魔王「1人になったお前は、単騎で城に入った」
魔王「城に残ったのは数名といえど精鋭ばかり...」
魔王「1人の人間がどうこう出来る者達ではない」
魔王「...そう考えていた...」
魔王「だがな...目の前のお前が全て否定した」
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魔王「なぁ...勇者...」
魔王「お前は何を望んだ?」
魔王「何の為に此処まで来たのだ?」
魔王「私と戦う為ではないのか?」
魔王「とうに準備は出来ている」
魔王「...何故...動かないのだ?」
魔王「目標が目的が...目の前に居るのだぞ?」
魔王「私が憎いだろ?」
魔王「人間の平和を夢見たのだろ?」
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魔王「...私は...何を望んだのだろう...」
魔王「世界の全て...人間のいない世界」
魔王「初まりはそうだった...」
魔王「人間に追いやられた憎しみ...祖が受けた数々の屈辱...」
魔王「全てを思いしらせる筈だった」
魔王「復讐...それが全てだった...」
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魔王「...案外退屈でな...」
魔王「側近の奴が全てお任せ下さいと言って聞かんでな...」
魔王「嬉々として働く側近を見るが日課になっていた」
魔王「なかなか賢い奴でな...」
魔王「軍事会議では、口を挟むのも憚る程だ」
魔王「そんな奴だが私は好きだった」
魔王「尊敬とも似てるかもしれんな」
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魔王「彼奴が居なくなってから大変だったぞ」
魔王「部下からも慕われていてな...」
魔王「彼奴の作戦こそ側近の意思だと語り、宥め...」
魔王「彼奴の夢を達成してやりたかった」
魔王「ある日気づいたのだ...」
魔王「復讐よりも強敵を求む事よりも、彼奴の夢、願いを...」
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魔王「我ながら笑ってしまうな...」
魔王「人間とは...魔族とは...何なのであろうな」
魔王「元は同じモノだったかもしれん」
魔王「姿形だけでなく、心が感情が...」
魔王「人間に近づいていく...」
魔王「お前が...答えを持ってくる...そう思ったのだ」
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魔王「勇者よ...」
魔王「答えてはくれぬか?」
魔王「私は1人になった...」
魔王「お前は1人で何を考えた?」
魔王「絶望の中で何を望んだ?」
魔王「わからない...私にはわからない」
魔王「私には...」
-終わり-
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短編が書きたかった。
纏めるの難しいな。
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乙
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短編その2
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勇者「...終わった...世界は救われた」カシャン
勇者「...皆...旅が終わったよ...」フゥ
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勇者「...さぁ...帰ろう...」クル
勇者「...なぁ...皆..帰えろう?」グス
僧侶「」
勇者「僧侶...旅は終わったんだよ?」
勇者「家に...帰れる...俺達の家に...」
勇者「なぁ...僧侶ぉ..言ったじゃないか、また一緒に暮らそう、また楽しく暮らそうって」ユサユサ
僧侶「」
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勇者「...」クル
僧侶「」ドサ
勇者「...魔法使い...冗談は辞めよ?」ガシ
勇者「ほら...何時も..みたいにさ...」ユサユサ
勇者「十分...引っかかったからさ...笑ってさ...」グスグス
勇者「チョロいなぁ...って...言ってくれよ」ユサユサ
魔法使い「」
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勇者「...」フラフラ
勇者「戦士ぃ...2人がさぁ...起きてくんないんだよ...」
勇者「頼むよ...何時もみたいにさ...」
勇者「皆を起こしてくれよ...」
勇者「弛んでるぞ!...って気合い...入れてよ...」
勇者「お前がそんなんじゃ...皆...起きれないだろ?」
戦士「」
勇者「じゃぁ...ほら..寝起きの特訓しようぜ?」
勇者「最近してなかったろ?」
勇者「旅...終わったからさ..何時でも勝負できるぞ?」
勇者「どっちが剣術上か...はっきりさせるって...旅終わったら..存分にやろうって...約束したじゃないか」
戦士「」
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勇者「...」
勇者「まだ...皆...眠いのか」
勇者「なんだか...俺も...」フラフラ
勇者「ひと...休みしたら..さ...」ドサ
勇者「皆で...かえ...ろ?」
僧侶「」
魔法使い「」
戦士「」
勇者「」
-終わり-
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乙
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切なすぎる(´;ω;`)
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レスが伸びてる思ったら切ないこと書かれてた
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短編3
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悠々たる哉天壌
遼々たる哉古今
五尺の小躯を以て此大をはからむとす
ホレーショの哲学
竟に何等のオーソリチーを価するものぞ
万有の真相は
唯一言にして悉す
曰く
『不可解』
我この恨みを懐いて煩悶
終に死を決す
既に厳頭に立つに及んで
胸中何等の不安あるなし
始めて知る
大なる悲観は
大なる楽観に一致すると
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操「大いなる天と地、遥か昔」
操「小さな私が大きな事を考える」
操「ホレーショの哲学にどんな価値があるのだろう」
操「全ての真相は不可解の一言に尽きる」
操「不可解。答えが見つからず悩み、苦しんだ」
操「ついに、死を決意して崖の前に立つ」
操「不安はない、悲観と楽観は同じものと知ったから」
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終わり
短編でもオリジナルでもありませんでした。
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そしてなんだかわからないという
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短編3は短編1・2に謝るべき
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短編4
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幼馴染「男は最低だね」
幼馴染「いっつも先に行っちゃう」
幼馴染「私がいくら待ってって言っても無視するんだよね」
幼馴染「小学校の時...んーん、その前から変わらない」
幼馴染「思い出すのはいっつも後ろ姿」
幼馴染「夕日に照らされて、少しボヤけた後ろ姿」
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幼馴染「不器用で我儘で」
幼馴染「口が悪くて、いっつも困らせて」
幼馴染「転校する時だって、素っ気ない態度で」
幼馴染「私を置いて...」
幼馴染「連絡も全然くれないし」
カナカナカナカナ
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