■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■
( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`)- 1 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:05:06 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)ドラゴンクエストのようです('A`)
(推奨BGM)http://www.youtube.com/watch?v=PiSn-DfqAIY
※まとめサイトは>>2以降に記載
.
- 2 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:07:58 ID:rb0n12DI0
-
ありがたいまとめ様(敬称略)
※更新停止しているところがいくつかあるようです
かぎまとめ
ttp://hookey.blog106.fc2.com/blog-entry-1546.html
3分でできる即席ブーン
ttp://eksr.blog115.fc2.com/blog-category-7.html
ブーン系小説グループ
ttp://boonnovel.g.hatena.ne.jp/bbs/596?mode=tree
ブーン芸VIP
ttp://boonsoldier.web.fc2.com/dq.htm
過去スレ1
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37256/1309547536/
過去スレ2
ttp://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/sports/37256/1310810763/
※( ^ω^)ブーン系小説板のようです(前避難所)
.
- 3 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:10:29 ID:1se03o7A0
- きたか!
- 4 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:10:48 ID:rb0n12DI0
- ( ^ω^)ブーン系小説板のようです
http://jbbs.livedoor.jp/sports/37256/
から引っ越ししてきました。
( ^ω^)どうぞよろしくお願いします('A`)
では、本編の方を投下していきたいと思います。
- 5 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:13:02 ID:1eTZCThU0
- 支援
- 6 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:14:18 ID:rb0n12DI0
-
25話
.
- 7 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:15:49 ID:rb0n12DI0
-
ガライの町から遠く離れ、潮風の匂いも恋しい。
渇いた砂混じり黄土色の風が、びゅうと音を立てて吹き付ける。
砂が目に入らないように気をつけて歩く。
( ^ω^)
.
- 8 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:17:38 ID:TuyEdw8c0
- たまたまみたらあった!支援!
- 9 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:18:17 ID:rb0n12DI0
-
今、ブーンはメルキドという国に向かう。
堅牢な軍事防衛力を持つ事から、“城塞都市”の名を冠する国だ。
やはり武器や戦用品を多く取り扱い、その質も高いという。
わざわざ危険を冒しても、この国に武器を仕入れにくるという国や商人は多い。
( ^ω^)「おっ・・・」
道中、遠くに岩山の洞窟が見えた。
懐かしい。
あのあたりで、ジョルジュと修行していた日々を思い出す。
.
- 10 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:19:34 ID:rb0n12DI0
-
今彼は、何処で何をしているのだろうか。
彼も修行の身だと言っていた。
きっとどこかで魔物を相手に、雄拳を奮(ふる)っているに違いない。
あの豪傑が、そこらで野たれ死んでいるなんて想像できない。
当時は、まるで歯が立たなかったが、今の自分ならどうだろう。
少しは近づけただろうか。
確かめてみたい気もする。
何のしがらみもなく、純粋に自分の力量を試してみたい。
そんな事を思うのは、自分が戦士として、
武人(もののふ)として生きてきたからなのだろうか。
.
- 11 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:20:43 ID:rb0n12DI0
-
旅立つ前の自分なら考えられない事だ。
とても、闘いの技量の研を競おうなどと。
だが。
( ゚∀゚)『ブーン、今日の練習はこいつだ』
( ^ω^)『木?これをどうするんだお』
森の中。ジョルジュは、一本の木をペシペシと叩く。
.
- 12 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:22:30 ID:rb0n12DI0
-
( ゚∀゚)『こいつを、どういう方法でもいい。ぶっ倒せ。
ただし、武器は使うな。素手で、だ』
( ;^ω^)『素手なんて無理に決まってるお』
( ゚∀゚)『出来る。俺が出来るんだから出来る』
( ^ω^)『人外規格のジョルジュと一緒にするなお』
( ゚∀゚)『いいか、ブーン。確かにお前は武器をもって闘うが』
( ゚∀゚)『自分の肉体さえ鋼の境地に達しさえすれば』
( ゚∀゚)『何ものをも打ち砕く最強の力が宿る・・・』 ス・・・
(♯゚∀゚)『せいああああッッ!!』 ドウッ!
.
- 13 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:23:38 ID:rb0n12DI0
-
ジョルジュは、ブーンに与えた木の4倍はある大樹に向かって拳を放つ。
凄まじい振動と共に、葉が散り行き、メキメキと倒れていった。
( ;゜ω゜)
( ゚∀゚)『武器よりも先に、まずは身体の錬磨だ。修行はそこから始まる』
( ゚∀゚)『・・・おっ!木にとまってた鳥が気絶して落ちてきたぞ!
やったぁ。後で、コイツうまいこと料理してくれ』
( ;゜ω゜)『はい』
.
- 14 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:25:33 ID:rb0n12DI0
-
( ;^ω^)「・・・・・・」
とてもじゃないが、あの鉄人にはまだ敵う気がしない。
稽古をつけて貰った時代も、彼は一度も本気を出さなかった。
いったい彼は、どこであんな武力を身につけたのだろう。
だが、いつか追いついてみせると剣に誓う。
ジョルジュにも、モナーにも。 竜王にも。
.
- 15 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:26:21 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)「お・・・・・・」
砂塵が多くなってきた。
ここから先は、砂漠地帯に突入する。
出て来る敵も、屈強な魔物ばかり。
用心しなければならない。
.
- 16 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:27:09 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)「ふぅ」
( ^ω^)「それにしても、メルキドはまでの道のりは遠いお」
(::::( ^ω^)「そろそろここらで休
跳んだ。
背後に殺気を感じて、考えるより先に、足が瞬間的に地を蹴った。
砂埃が派手に舞う。
(♯^ω^)))「ふっ・・・!」ザリザリ
かげのきし「ヴォォォォ・・・・・・」
.
- 17 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:28:36 ID:rb0n12DI0
-
魔物だ。全身が真っ黒・・・というよりは、影にぼやける様な姿。
こちらにじりじりと、躙(にじ)りよって来る。
(♯^ω^)「おおッッ!!」ザヒュッ
かげのきし「フォォォァ・・・・・・」シュッ
(♯^ω^)「シッ!!」シャウッ
かげのきし「ォォォォ・・・・・・」ヒュン
ブーンの鋭い連撃を、奇妙な動きでスラリと躱す。
相当素早い敵だ。警戒の念を強める。
.
- 18 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:29:43 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)「・・・・・・」
かげのきし「シュァォォォォ」
「ォォォォォォ」
( ;゜ω゜)「!!」
魔物が、煙のように消えた。
そして、背中に熱のような痛みが走る。
背後から攻撃されたようだ。
(( ; ω )「グおッ・・・!」
かげのきし「・・・ーラ・・・ォォ」
.
- 19 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:30:35 ID:rb0n12DI0
-
どうやら、この魔物は煙のように消え、相手の死角から攻撃してくるようだ。
(♯^ω^)「だったら・・・」
少しずつ、間合いを詰める。
そして剣を振りかざした。
「ゥぅぅォォ・・・」
目の前から消えた。今だ。
.
- 20 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:31:43 ID:rb0n12DI0
-
(♯^ω^)「ふおおおおッッ!!」
そのまま、切り掛かった慣性のまま、
回転して背後に斬撃を繰り出す。
かげのきし「ギシュォォォォオオ・・・・・・!」
手応えあり。
魔物は胴から寸断され、地に落ちる。
二つになったそれは、ブスブスと燻り消えてゆく。
.
- 21 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:32:58 ID:rb0n12DI0
-
( ;^ω^)「ぐ・・・・・・」
背中を切られた。
戦闘には勝ったが、思ったより傷が深い。
剣を振るえなくは無いが、万全の状態とは言い難い。
背中は包帯がしにくいので、難儀する。
薬草を貼り、その上から巻いてゆく。
そろそろ辺りも暗くなってきた。
砂丘では、外敵から身を隠せる様な場所がない。
それなりに負傷している今、
血の匂いに引きつられた魔物の相手はしたくはなかった。
どうするか。
.
- 22 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:34:01 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)「・・・・・・そうだお」
( ^ω^)「確かこの近くに、魔物の襲撃によって滅ぼされた町があったはずだお」
( ^ω^)「そこに行ってみるかお・・・」
少なくとも、この砂漠のど真ん中よりは、身を隠す場所はあるだろう。
もしかしたら廃屋などで風を凌いで一晩を過ごせるかもしれない。
そうなれば儲けたものだ。
( ^ω^)「もうちょっと頑張って、そこまで歩くかお」
( ^ω^)「確か、町の名は・・・」
ブーンは、ガサガサとひしゃげた古い地図を取り出す。
( ^ω^)「 ドムドーラ 」
.
- 23 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:35:52 ID:rb0n12DI0
-
日は、完全に沈んだ。
辺りは暗く、風の荒ぶる音だけが耳につく。
即席のたいまつに火打石で火を灯し、進む。
( ^ω^)「見えたお」
廃墟が見えた。
意味を為さなくなった門をくぐり、町の中へ入る。
.
- 24 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:37:03 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)「・・・・・・」
荒廃し、人々の記憶の残骸が散らばる。
そこら中に、人とも獣とも知れぬ骨が転がっていた。
地は濁り、毒のたまりができ、異臭を放つ。
竜王の悪しき魔力だ。
これまでに、いくつもの国や町村が竜王軍によって滅ぼされてきた。
最近、魔物の襲撃が顕著になっている。
ラダトーム、リムルダール、メルキドの三国戦争は記憶に新しい。
現存する国々も、常に恐怖に脅かされている。
ここには、悲しみが風にのって流れているのだと、ブーンは思った。
.
- 25 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:37:59 ID:TuyEdw8c0
- ロトの鎧はやっぱ…取られてるんだろうなぁ
- 26 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:39:16 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)「どうやら、ここで一夜を明かせそうだお」
ブーンは、他の家と比べ大きな、一軒の廃屋を選び、中に入る。
部屋に張り巡らされる大量のクモの巣に、目を丸くする。
棒で払い、通りをよくしよう。
埃っぽいので、少しでもと換気の為に窓を開けた。
部屋に埃をかぶった肖像画が飾られている。
埃を払うと、壮年の男と、近い年齢の女性。
それと小さな少女が描かれていた。
恐らくこの家の元の持ち主の家族だろう。
その近くに、三人分ほどの人骨がそこかしこに散乱しているのに気付く。
.
- 27 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:40:40 ID:rb0n12DI0
-
クローゼットがあったので、その中に荷物を隠して、一息つく。
( ^ω^)「ちょっと歩いて何か使えそうなものや、
食べられそうな物でも探してみるかお」
体の埃や泥を払い、家屋を出た。
ブーンはフラリと町を探索する。
無論、武器の携帯は忘れない。
探すと言っても、金目の物などは恐らく、もう無いだろう。
滅ぼされてから数年の間にも、
ここを訪れた旅団や商人がいたはずだ。
自分が探すのは、もっと実用的で旅道具として使える様な些細なものでいい。
.
- 28 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:41:45 ID:rb0n12DI0
-
それにしても、路銀を入れた財布を無くしてしまったのは痛い。
これから行くメルキドで、十分な装備を整えようと思っていた矢先だ。
メルキドの武器は質が高い事で名を馳せるが、
その分値段も高くつくと聞く。
自分の持ち合わせでは足りないかもしれない。
いや、どう考えても足りない。
だが、まあそれは行ってから考える事にする。
今はまず、生きてメルキドに辿り着く事が先決だ。
それに気を配ろう。
.
- 29 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:43:32 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)(!)
何かの気配を感じる。
それも、これは恐らく魔物の。
ブーンは、たいまつの火を消した。
普通の動物と竜王の魔力を帯びた魔物とでは、気配が違う。
魔物特有の臭いがあるのだ。
熟練してくると、どんなタイプの魔物かも嗅ぎ分ける事ができるという。
目に見える範囲では、脅威の存在は見当たらない。
つまり、かなり離れた場所から瘴気を放っているという事だ。
.
- 30 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:44:32 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)(この魔物の尖った様な気配・・・)
( ^ω^)(これは並の魔物じゃないお)
肌で感じる気配から、敵の危険度を伺い知る。
( ;^ω^)(これは・・・まずったかお)
( ;^ω^)(敵がこっちの存在に気付いていないならば・・・このまま引き返すお)
( ;^ω^)(だけどもし気付かれていたら)
( ;^ω^)(そしてある程度知能の高い魔物だったら・・・)
( ;^ω^)(尾けられて・・・拠点、寝静まった頃に襲われるなんて事もある)
( ;^ω^)(出歩いたのは失敗・・・かお?)
.
- 31 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:45:56 ID:rb0n12DI0
-
自分が魔物の気配を感ずるように、
相手も自分の存在を認識している可能性はある。
ましてや、レベルの高い魔物であるならその確率も高い。
ズチャ・・・
ズチャ・・・
( ;゜ω゜)
いる。
.
- 32 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:46:50 ID:rb0n12DI0
-
自分と、損壊した家屋を一つ隔てた先に、死角で見えない位置に。
肌で感じる魔の気配に、ブーンの心はぶるりと揺れる。
強い。
近づくにつれ、脳内で相手の強大さを修正し、理解してゆく。
ズチャ・・・
ズチャ・・・
.
- 33 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:47:54 ID:rb0n12DI0
-
敵の力量を見定める感性は、冒険において非常に重要である。
過去、魔物を目前にして鳥肌が立つ程の戦慄を、二度経験している。
洞窟のドラゴン。
それに、リムルダームの魔鳥。
今、それに近しいレベルの“魔”が全身を撫でる。
ズチャ・・・
ズチャ・・・
.
- 34 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:49:00 ID:rb0n12DI0
-
果たして、こちらの存在を察知しているか。
どうする。
走って逃げるか。
ならぬ。
位置を、存在を完璧に気取られる。
自分の足は速いが、傷の痛みを抱えては迅速に走れない。
人外野生の走力を前に、それはいかにも厳しい。
ズチャ・・・・・・
( ;゜ω゜)(・・・・・・)
握り込む剣の柄に、汗が滲む。
鼓動が、高まる。
.
- 35 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:50:25 ID:rb0n12DI0
-
いつしか、風は止んでいた。
凍り付く静寂。
目は、闇に慣れた。
.
- 36 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:52:04 ID:rb0n12DI0
-
あくまのきし「 ゴアがぉオオォオおおおおぉおxオオぉぉッッ!! 」
(( ;゜ω゜))「うおおおおおおおッッ!!!!」
石壁をぶち抜いて、錆び付いた鎧の巨体が飛び出してくる。
瞬間躱し、巻き上がる砂埃の中、横転する。
.
- 37 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:53:04 ID:rb0n12DI0
-
あくまのきし「・・・エセエエエエエエエッッ」
魔物は、巨大な斧を振り回す。
((( ; ω )「くっ!!」ドガァッ
盾で斧を受け、軌道をずらす。
途轍も無い衝撃で、肘が外れそうになった。
受け流し、方向の逸れた斧は、たやすく家屋の煉瓦を粉砕する。
.
- 38 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:53:36 ID:Gj3qZ0sMO
- ( ^ω^)うひょー
- 39 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:54:21 ID:rb0n12DI0
-
( ;^ω^)「おッ・・・おお・・・」
あんな一撃をまともに食らえば、ただでは済まない。
だがこうして相対してしまった今、避けるばかりでは勝つ事は出来ない。
(♯^ω^)「ハアアああおッッ!!」ドヒュッ シュバッ
負けじと、剣撃を繰り出す。
あくまのきし「クアアアアアアアアアッッ」ガギッ ガキッ
大きな斧を薙いで払ってくる。
敵も武器の扱いは慣れているようだ。
力では敵。 だが技量と疾さでは、こちらが勝るか。
.
- 40 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:55:55 ID:rb0n12DI0
-
凄絶な打ち合いで、互いの交錯の度に火花が散る。
一合、二合。三合。
四合。五合、六合。
(♯^ω^)「うおおおおッッ・・・・・・!!」
互角に斬り結んでゆくが・・・
腕に痺れと疲労が蓄積する。
背の傷も開いたようだ。流血と痛みを感じる。
長引けば、不利。
.
- 41 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:57:05 ID:rb0n12DI0
-
あくまのきし「ヨロイヲ・・・・・・カエセ・・・」
(♯^ω^)(・・・・・・?)
(♯^ω^)(なんだおコイツ・・・ヨロイ・・・鎧を返せ・・・?)
あくまのきし「ロトノゆうしゃアアアアアアアアアア」
(♯^ω^)「・・・・・・っッ!?」
と、その時。
バキャッ!!
(( ;゜ω゜)「お・・・・・・ッッ!!?」
.
- 42 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 21:58:05 ID:rb0n12DI0
-
剣が、砕けた。
豪撃を受け続け、振るい方を過ったか。
刃が根元から折れ、柄にも皹(ひび)が入る。
もう剣としての役割は成さない。
.
- 43 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:00:47 ID:Gj3qZ0sMO
- やばいな
- 44 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:03:31 ID:rb0n12DI0
-
( ;゜ω゜)(ば・・・馬鹿な・・・っ)
武器を失った。 血の気が引き、汗が一気に湧く。
あくまのきし「・・・・・・・・・」 ズチャッ・・・
敵は距離を詰めてくる。
あくまのきし「ヨロイをカエセ・・・・・・」
( ;゜ω゜)
.
- 45 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:04:35 ID:rb0n12DI0
-
( ;^ω^)『ジョルジュ、やっぱり厳しいお!』
( ^ω^)『こんな木を素手で倒すなんて』
( ^ω^)『何年叩いても倒れる気がしないお』
( ゚∀゚)『いいんだよ。そうやって木を打ち続ける事自体が修行なんだから』
( ^ω^)『もう拳が擦り切れ、まめも潰れて血だらけ。
腫れ上がってボロボロだお』
( ゚∀゚)『泣き言ばっかいうんじゃねー、このタコ!』 ドゴン
( ;゜ω゜)『あだぉ!!』
( ゚∀゚)『いいか、いったろ。まずは己の肉体を武器にするんだ』
( ゚∀゚)『柔らかい拳も、酷使し鍛え上げればいつか鋼の強度を得る』
.
- 46 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:05:59 ID:rb0n12DI0
-
( ゚∀゚)『もしお前が戦いで武器を奪われちまったとき』
( ゚∀゚)『そうなると頼れるのはお前の身一つなんだぜ』
( ゚∀゚)『長い事、戦場に身を置くなら、そんな事はザラにあるだろうさ』
( ^ω^)『おお・・・』
( ゚∀゚)『もし俺との修行が終わっても』
( ゚∀゚)『身体の鍛錬は怠っちゃいけねーぜ』
( ゚∀゚)『毎日毎日、石や木を叩くんだ。いいな?』
( ^ω^)『わかったお!』
.
- 47 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:07:16 ID:rb0n12DI0
-
( ; ω )
やる。やるしかない。
素手で、この化け物と闘うしかない。
あれから、ジョルジュの教えの通り、
たゆまず拳足の錬磨を続けてきた。
やれる。やれる。
ブーンは身構える。
あくまのきし「ヴォオオオオオオォッ!!」
(♯゜ω゜)「フオオオオおッッ!!」
.
- 48 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:08:20 ID:rb0n12DI0
-
魔物の熾烈な斧撃が繰り出される。
が、あえて前に突進していった。
あくまのきし「ゴグッ!!?」
(♯ ω )「おおおおっっ・・・!」
斧を躱し、そのまま体当たり、一緒に地面に倒れ込んだ。
敵の体に馬乗りになる。
(♯゜ω゜)「くらえおッッ!!」
.
- 49 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:09:22 ID:hs74coHI0
- 相変わらず戦闘が熱いなオイ
支援
- 50 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:10:03 ID:rb0n12DI0
-
左手で敵の斧を持つ腕を押さえつけ、
右手を思い切り顔面を殴りつける。
腕力は魔物の方があれど、馬乗りで押さえつけた状態ではブーンが勝る。
あくまのきし「グゴッ・・・、グアアアア」
(((♯^ω^))つ「ああああああああっ!!」 ドゴッ バゴン バキャッ ズドッ
乱打の重い音が響く。
ブーンの拳から血がほとばしり、骨が見える。
だが、殴るのは止めない。
痛み等考えている暇は無い。
敵の鎧が、兜が、少しずつ変形し、皹入り、砕けていく。
.
- 51 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:11:12 ID:rb0n12DI0
-
あくまのきし「ウがアアアアっっ!!」 バキッ
((♯;゜ω゜)「うおっ・・・・・・!」 グラ
敵の拳を頬に喰らう。
歯のいくつかが欠ける感触。
魔物の渾身の力で、身をよじる。
体勢が崩れ、馬乗りの姿勢から離れた。
双方瞬時に起き上がり、身構える。
口元に血が滲んだ。
.
- 52 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:12:31 ID:rb0n12DI0
-
(メ; ω )(ち・・・)
(メ; ω )(あのまま、決めてしまいたかったお・・・!)
あくまのきし「・・・・・・よろいヲ・・・カエセ・・・・・・」
(メ;^ω^)「・・・・・・」
この魔物は何を言っているのか。
先ほど、ロトの勇者と言っただろうか。
(メ;^ω^)(は・・・そういえば)
以前、勇者の情報の聞き込みをしている時の事を思い出す。
.
- 53 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:13:52 ID:rb0n12DI0
-
('_L')『ロトの勇者ですが・・・彼は、それはそれは立派な鎧をお持ちでしたよ。
私も間近にみせてもらいました』
('_L')『あの伝説のロトが身につけていたという、そりゃあもう伝説の鎧だとか』
( ^ω^)『へえ』
('_L')『なんでも、とある没落した廃街で見つけたらしいんですが・・・』
('_L')『そこで強力な魔物と死闘を繰り広げたそうです』
('_L')『倒してみると、魔物がいた場所に、その鎧があった』
('_L')『魔物が鎧を守護していたんですね』
( ^ω^)『伝説の鎧かお・・・かっこいい響きだお!』
(´・ω・`)『へえー、すごいね。 マスター、もう一杯』
('_L')『ショボンさん。アンタもう、飲み過ぎでしょ』
.
- 54 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:14:43 ID:rb0n12DI0
-
(メ;^ω^)(そういう事かお・・・)
(メ;^ω^)(ロトの勇者は、ここで伝説の防具を見つけたんだお)
(メ;^ω^)(おそらくこの魔物は、竜王の命で鎧を見張っていた)
(メ;^ω^)(だけど、モナーはそれを打ち破り、見事鎧を手にしたんだお)
(メ;^ω^)(しかしそれから数年の内・・・)
(メ;^ω^)(世界に蔓延する竜王の魔力により、“守護者”は蘇った)
(メ;^ω^)(鎧だけは失われたまま・・・)
(メ;^ω^)(だからこの魔物は、鎧に執着するんだお)
.
- 55 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:15:45 ID:rb0n12DI0
-
あくまのきし「ヨ・ロ・イ・ヲカエエエエセエエ・・・・・・!」
(メ ^ω^)「・・・生憎だお。ブーンはそんな大層な鎧は持ってないお」
あくまのきし「シャガアアアアアア」
斬撃を躱す。
いや、躱しきれない。
敵が斧を振るうたび、鮮血が散る。
だが、肉は斬られるが、骨は断たれず。
魂は、折られず。
.
- 56 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:17:10 ID:rb0n12DI0
-
魔物は、斧を振り上げる。
(メ ω )「武器がなくとも・・・ 伝説の装備なんか無くとも・・・
ロトの血なんか流れていなくとも・・・!」
あくまのきし「ガアアアアアアアアアアアアアアアアア」
(♯゜ω゜)づ「ブーンは・・・・・・すべてを超えてやるんだおおおおおおッッ!!!!」
放たれた斧に、完璧にタイミングを合わせる。
刃の真横から拳をあてる。
巨大な斧が、砕けた。
.
- 57 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:19:49 ID:rb0n12DI0
-
あくまのきし「・・・・・・ッッ!!?」
((♯゜ω゜)づ 「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」 ドドドドドドドドドド!!!!
ジョルジュ直伝、拳足の連撃。
魔物の体は次第に破壊され・・・そして――――――
あくまのきし「ゴ・・・・・・ハ・・・・・・・」
遂に沈黙。
顔面にとどめの一撃を浴びせた瞬間、
全体の鎧がガラリと崩れた。
鎧の中身がさらさらと砂になり、風にのって飛んでいく。
.
- 58 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:19:54 ID:1se03o7A0
- 戦闘に緊張感があって良い……
- 59 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:21:12 ID:rb0n12DI0
-
(メ; ω )「か・・・・・・ ハァッ・・・! はぁっ・・・!」
(メ; ω )「う・・・」
(メ; ω )「うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおッッ!!」
深淵の闇の中で、勝利の咆哮を放つ。
立ち尽くすブーンの体から、熱と蒸気がほとばしる様に。
呼吸も荒ぶり、白い吐息が宙に消える。
.
- 60 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:22:03 ID:rb0n12DI0
-
(メ ω )(ジョルジュ・・・君との日々で・・・ブーンは確実に強くなれたお)
(メ^ω^)「君のおかげで・・・」
(メ^ω^)「ブーンは今、ここに生(い)るお」
この幽暗の空を、何処かでジョルジュも見上げているだろうか。
.
- 61 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:23:01 ID:rb0n12DI0
-
翌朝。ブーンは廃墟で火を起こす。
(メ ^ω^) パチパチ・・ 焚火
捕まえたトカゲを串に刺し、炙る。
トカゲの肉は、意外と旨い。
精もつくので、英気回復にちょうどいい。
相変わらず、曇天に今日も風が強く吹き曝(さら)す。
.
- 62 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:24:19 ID:rb0n12DI0
-
(メ ^ω^)「トカゲうめーお」
(メ ^ω^)「尻尾を焦がしてカリカリにするのが旨いんだお」
(メ ^ω^)「あち・・・ふぅ」
これからブーンは、武具を求めて異国の地へ向かう。
だが、冒険に本当に必要な物とは、上等の武器だけではない。
己自身の、肉体と意志の、確固たる強さだ。
ブーンは今、本当の戦士としての真の力を、手に入れつつあるのか。
.
- 63 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:25:50 ID:rb0n12DI0
-
(メ ^ω^)「さて・・・・・・」
(メ ^ω^)「いくかお」
火を消し、荷をかつぐ。
一晩世話になった家に、一礼する。
(メ ^ω^)「必ず、貴方達の仇を・・・とってみせるお」
家にあった骨を三人分寄り添うようにまとめて、その上から布をかぶせた。
部屋の肖像画の家族達が、微笑んだ様な気がした。
.
- 64 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:30:23 ID:rb0n12DI0
-
いつか、この街に新たな命と、活気が戻る様に祈る。
(メ ^ω^)
そしてまた、荒涼なる大地へと踏み出していく。
無限の絶望がひしめく、このアレフガルドに。
傷つきながらも、震える事の無い足取りで。
自信に満ちた、精悍な顔つきで。
to be continued...!!
.
- 65 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:33:03 ID:Gj3qZ0sMO
- 乙
- 66 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:35:48 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)ブーンの今のステータス
LV22
はがねのつるぎ
はがねのよろい
てつのたて
今回登場した敵
かげのきし:死人の魂にのみ、竜王の魔力が吸着した。
実体がなく、煙のように移動するので、それを捉えるのは困難である。
核となる魂の部分のみを正確に斬らなければ倒せない。
あくまのきし:伝説のロトの勇者の防具、“ロトの鎧”を守っていた魔物。
だが数年前にモナーに破れ、その後また魔力により復活した。
自身も鎧を装備しており、大きな斧を振るい攻撃してくる。
今回ブーンに完膚なきまでに壊されたので、また蘇る事は無いだろう。
.
- 67 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:36:40 ID:B.yzrpLw0
- 乙!次あたりドクオかね
- 68 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:37:08 ID:1eTZCThU0
- 乙
- 69 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:37:43 ID:Gj3qZ0sMO
- ステータスの武器は無しじゃないのかい?
- 70 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:40:09 ID:rb0n12DI0
- 25話投下終了。支援ありがとうございます( ´∀`)
展開が牛歩的ペースですいません。もっとサクサクいけよぉとお思いでしょうが・・・
次回は、ブーンがメルキドに到着しての展開です。
書きため切れたので頑張ります。
それでは、乙かれさまでした(´・ω・`)('_L')
- 71 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:41:18 ID:rb0n12DI0
- >>69
あ。そうですね、確かに。
修正を加えますうξ;⊿;)ξ
- 72 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:42:17 ID:rb0n12DI0
-
( ^ω^)ブーンの今のステータス
LV22
はがねのよろい
てつのたて
今回登場した敵
かげのきし:死人の魂にのみ、竜王の魔力が吸着した。
実体がなく、煙のように移動するので、それを捉えるのは困難である。
核となる魂の部分のみを正確に斬らなければ倒せない。
あくまのきし:伝説のロトの勇者の防具、“ロトの鎧”を守っていた魔物。
だが数年前にモナーに破れ、その後また魔力により復活した。
自身も鎧を装備しており、大きな斧を振るい攻撃してくる。
今回ブーンに完膚なきまでに壊されたので、また蘇る事は無いだろう。
.
- 73 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:43:23 ID:Gj3qZ0sMO
- わざわざ変えてくれたのか
- 74 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:44:02 ID:1eTZCThU0
- 乙
- 75 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:45:05 ID:hs74coHI0
- ドラクエやってないから今の話がどの辺りかわからんが
すごくわくわくする
書き溜め頑張れ乙
- 76 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:52:15 ID:xdH.x1QwO
- やっぱり戦闘熱いな!
乙!!
- 77 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 22:52:23 ID:zZWFvp7M0
- 乙!
- 78 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 23:02:46 ID:WqWjzIcUO
- ドラクエはドクオが一番カッコイイと思ってたけど
ブーンもカッコイイよな…
というか展開が熱すぎる
乙
- 79 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 23:08:58 ID:.KESTl/E0
- 乙
ブーンがだんだん化け物じみた強さになりつつあるな
- 80 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 23:24:54 ID:P3/7Utn20
- 拳の骨が見えるて…想像するだけで痛ぇ;
乙です
- 81 :名も無きAAのようです:2011/08/10(水) 23:29:49 ID:OOA.azzUO
- ブーン強ぇぇぇえ!!!
単純に無双じゃなく、傷付きながらも命懸けで勝利を掴むのが超格好良い
次回はついにドクオと再会かな?
楽しみにしてます
乙でした!
- 82 :名も無きAAのようです:2011/08/11(木) 06:14:35 ID:gtd5Tzgs0
- ちょいと傷が深刻すぎる・・生きてたどり着けるのか?
- 83 :名も無きAAのようです:2011/08/12(金) 02:21:05 ID:u/gBxoH.O
- 乙!
次回もマジ楽しみにしてます
- 84 :名も無きAAのようです:2011/08/19(金) 14:42:53 ID:mvDIen4oO
- そこらの漫画みたいにありがちな覚醒イベントなしに
ひとつずつ積み上げてきてブーンが強くなっていくのは見ていて楽しい
最初は弱かったもんね
ところで次の更新はいつ?
- 85 :8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ:2011/08/24(水) 14:19:41 ID:mnQeBHVkO
- まさか…
- 86 :8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ:2011/08/24(水) 22:27:56 ID:VdSPN50w0
- >>84
鋭意書き溜中でございます
私事が忙しくなり始め、なかなか執筆の時間がとれません
ある程度は書きたまってますが、ちょっと溜の時間をつくりたいと思います
逃亡だけは絶対にしません 必ず書ききります
といってもこんな文言ブーン系では何のあてにもならないと思いますが・・・
( ^ω^)頑張ります('A`)
- 87 :8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ:2011/08/24(水) 22:28:31 ID:oqY5SSdQ0
- 今日で二週間か…
まあ作者さんのペースで…
- 88 :8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ:2011/08/24(水) 22:33:49 ID:VdSPN50w0
- 2011/08/24(水) 22:27:56 ID:VdSPN50w0
2011/08/24(水) 22:28:31 ID:oqY5SSdQ0
ビクッ(・ω・;)そ
すいません、マイペースになりますが、よろしくおねがいします〜
- 89 :8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ:2011/08/25(木) 00:10:42 ID:i6juPBvcO
- いいんだ
逃亡しないならいいんだ
ほんと無理せずね
- 90 :8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ:2011/08/25(木) 00:16:58 ID:morwyKhI0
- 待ってますー
ご自分のペースで無理をせずに
- 91 :8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ:2011/08/25(木) 00:39:17 ID:lG572.gQ0
- 次回楽しみに待ってます!
無理なさらずご自分のペースで頑張ってください!
- 92 :8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ:2011/08/25(木) 02:09:03 ID:cmC4yeNcO
- わくわく
待ってるよー
- 93 :8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ:2011/08/25(木) 02:45:07 ID:Wuv2dSWEO
- おれは最後までついていくからな
- 94 :8月29・30日「納涼夏祭り」開催!詳細は会議スレへ:2011/08/25(木) 03:01:10 ID:JOfj7HPM0
- 読者の支援でメシが美味い(;ω;)
ちなみに今の段階で、あとのストーリー展開は全て考えてあります
というか連載前にほぼ全て決めてますた。なので、あとは細かい部分を文章に書き起こすだけなのです
残りの具体的な話数も決まってますが、そこは言わないでおいた方がいいですよねー
- 95 :29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/25(木) 11:06:14 ID:trH1700MO
- 文章力もあるしキャラも立ってるし展開も早いし ここ最近の作品で1番安定して読める
適度に頑張ってくれ
- 96 :29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/25(木) 14:09:00 ID:MaLQ7GbA0
- たのしみー これがあるからブーン系にきてるよー
- 97 :29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/26(金) 00:00:32 ID:dB9sDAKs0
- wktkしながら待ってるよ
- 98 :29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/29(月) 22:11:26 ID:PqIFvhskO
- ω・`)…(遅い)
- 99 :29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/30(火) 01:00:32 ID:LHdG8kVwO
- じっくり待てばいいさ
- 100 :29日・30日「納涼夏祭り」:2011/08/31(水) 22:20:49 ID:Nds0jQ3cO
- ω・`)…(8月終わるのにまだかな)
- 101 :名も無きAAのようです:2011/09/01(木) 19:33:54 ID:154hxWqcO
- >>100
( ´ω`)落ち着くんだ
- 102 :名も無きAAのようです:2011/09/02(金) 16:22:00 ID:czKEjSnkO
- 気付いた時にある小説でいい
- 103 :名も無きAAのようです:2011/09/04(日) 00:19:57 ID:L8hJE14wO
- ω・`)…(今日もない…か)
- 104 :名も無きAAのようです:2011/09/04(日) 07:25:24 ID:ywe5QDcMO
- いい物が出来上がるには時間が必要だ。
待っていたものが来た喜びは、長ければより大きい。
- 105 :名も無きAAのようです:2011/09/04(日) 12:39:32 ID:THMoEPtYO
- 5日にドラクエの発表会があるな……
- 106 :名も無きAAのようです:2011/09/04(日) 17:36:03 ID:Idz2MAtYO
- >>103
アンタ、気持ちはわかるが少し落ち着けw
- 107 :名も無きAAのようです:2011/09/04(日) 17:59:59 ID:dPw7udx2O
- せかすようなコメント多くなったな
ぶっちゃけツイッターで呟けよ
- 108 :名も無きAAのようです:2011/09/04(日) 18:20:14 ID:L8hJE14wO
- ω・`)そうだな。みんなの言う通り落ち着いて待つとしよう。
- 109 :名も無きAAのようです:2011/09/04(日) 23:21:11 ID:nYdlZt.c0
- ドラクエ新作と聞いて飛んできました作者です
現実が多忙を極める状態になってきたので、なかなか辛い
ドラクエ新作発表記念に頑張って明日投下できるようにしたい・・・
けど帰って来れなかったら投下できないごめんね なるべく頑張るお( ;ω;)
- 110 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 00:04:28 ID:rurj0Qvg0
- がんばれよ!俺の人生に花をくれ
- 111 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 00:07:33 ID:avALpVe.O
- とにかく無理だけはするんじゃねえ!
催促する奴なんて気にすんな!
商売じゃないんだからプレッシャーを感じることはないし俺にできるのは待つことだけだ
- 112 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 00:24:27 ID:KX5IuT9Y0
- まぁ、催促して頂けるレスも、自分の作品を心から待ってくれてるって事の表れですから
それに応えなきゃって前向きな気になれるし、自分的にはそれ自体は全然おkです。
もし明日投下できるなら、かなり遅い時間になってしまうかもしれません。
という訳で寝ます。オヤスミなさい。
- 113 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 00:41:20 ID:kZaXHTooO
- >>108
心待ちにしてんだな
- 114 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 00:49:45 ID:TOXdPySIO
- 全裸待機して待ってます
しかし、作者さんのリアル優先で無理の無いよう…
投下楽しみにしています
- 115 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 21:14:45 ID:KX5IuT9Y0
- なんとか投下できそうです
オフロはいったり何かしたり文章の推敲したりして
( ・∀・)10時以降に投下します ζ(゚ー゚*ζ
- 116 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 21:18:32 ID:W1R0bDMw0
- なんと! ありがたやありがたや
- 117 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 21:21:11 ID:ZzzMnQxoO
- も……もう我慢できぬい!!
- 118 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 21:24:33 ID:Kp3F8CEQO
- さてそろそろ脱ぐか
- 119 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 22:11:34 ID:OK4wsRZs0
- 楽しみに待ちます
- 120 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 22:29:39 ID:kZaXHTooO
- ( ^ω^)きたか
- 121 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 22:45:20 ID:kOeYsRuI0
- まだか
風ひいちまう
- 122 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 22:47:50 ID:kZaXHTooO
- >>121
摩擦しとけ得意だろ
- 123 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 23:08:31 ID:lBVyxV8o0
- イヤッホイ!
- 124 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 23:12:12 ID:lBVyxV8o0
- マジイヤッホイ!
- 125 :名も無きAAのようです:2011/09/05(月) 23:59:19 ID:KX5IuT9Y0
- 今同棲中の彼女から別れ話を切り出さされました
まさか投下前にこんなことになるなんて/^o^\
でも投下する気まんまんです
どうかもう少々お待ち下さい 心が砕けそうだぜ/^o^\
- 126 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:02:49 ID:XIRlSKW60
- ザオリク! ザオリク!
- 127 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:06:00 ID:4IK/0tyA0
- そ、それは頑張れ
- 128 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:07:53 ID:9nh0VT0Q0
- 同棲だと…なんて奴だ…
- 129 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:09:14 ID:QgWQlJ0AO
- おい投下は今日じゃなくてもいいぞ
- 130 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:09:39 ID:YVZuIX3g0
- ベホマ!ベホマ!
- 131 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:14:28 ID:EWluatKQO
- Oh…
もう今日は投下はいいんじゃないか…
非常事態だし皆納得するだろ
PCいじってる場合じゃないんじゃないか
- 132 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:16:41 ID:n0TK6K7Q0
- (´;ω;`)投下します(´;ω;`)投下しますおっおっお
お前ら気合い入れてけよおおおおお
(´;ω;`)
- 133 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:17:35 ID:4IK/0tyA0
- がんばれ(´;ω;`)
- 134 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:18:08 ID:n0TK6K7Q0
-
第26話
.
- 135 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:18:22 ID:9nh0VT0Q0
- イヤッホイ!
- 136 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:19:07 ID:QgWQlJ0AO
- ( ;ω;)お前ってやつは
- 137 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:19:11 ID:f6M4IckU0
- うあああ!
- 138 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:19:14 ID:n0TK6K7Q0
-
メルキド、市街地――――――
( ゚∀゚ )「ふぅーーーー・・・・・・」
('e')「アニキ、機嫌悪いみたいっすね」
( ゚∀゚ )「ああ、あのボロ宿屋のせいでな」
('e')「へえ」
.
- 139 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:20:23 ID:n0TK6K7Q0
-
( ゚∀゚ )「あの家のせいで地上げが滞ってんだ」
( ゚∀゚ )「あの辺一帯に、俺らの組の武器倉庫を建設する予定が立ってる」
( ゚∀゚ )「あいつらを立ち退かせなきゃ、俺らにも銭が入んねえんだぞ」
( ゚∀゚ )「おかげで上の連中に、どやされっぱなしだ」
('e')「でも、あの宿屋の娘と、呪いの旅人達が、魔物の襲撃を知らせてくれたんすよね」
('e')「おかげで街が占領されずに済んだとかで。噂になってますよ」
('e')「地上げなんて、何かちょっと気が咎めますねえ」
( ゚∀゚ )「てめぇっ ジョーンズ!!俺より、あのボロ屋の肩持つ気かっ!」
(;'e')「ひぃや・・・そういう訳じゃ!」
.
- 140 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:21:21 ID:n0TK6K7Q0
-
( ゚∀゚ )「・・・・・・まぁ、確かにその事に関しちゃ、感謝しなクチャナ・・・ゴニョゴニョ」
('e')「えっ?なんすか?」
(♯ ゚∀゚ )「うっせえなッ!!」
( ゚∀゚ )「もういい、とりあえずその話は今は無しだ」
( ゚∀゚ )「それよりなあ、飯食いに行くぞ、飯。
朝から何にも食ってねえし、腹一杯食べて気分転換だ」
('e')(素直じゃないな、この人・・・)
「あの〜、すいませんお」
( ゚∀゚ )「あ?」
.
- 141 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:24:01 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「寝泊まりできる場所を探してるんですお。
ここらで、安い“宿屋”のある方面を教えて頂きたいですお」
(♯ ゚∀゚ )「あぁン?」 イラッ
( ゚∀゚ )「宿屋だとぉ・・・ 今それを忘れようとしてんのに・・・」
( ゚∀゚ )「テメェ、喧嘩売ってんのかコラァっ!」
( ;^ω^)「へ?」
('e')「あ、アニキ・・・」
( ゚∀゚ )「そんなら教えてやるよ。あっちの方だ」
('e')(あ。そっちは宿屋なんて無い・・・嘘やんけ)
( ^ω^)「おっおっ。ありがとうございますお!」
.
- 142 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:24:59 ID:n0TK6K7Q0
-
( ゚∀゚ )「おいちょっと待てよ」
( ^ω^)「はい?」
( ゚∀゚ )「道を教えてやったんだから、それなりの礼をしろよ。
誰もタダなんて言ってねえぜ」
( ^ω^)「おー・・・ でも、ブーンは今、無一文ですお」
( ゚∀゚ )「ああ?金もねえのに宿屋に行こうってのかよ」
( ^ω^)「その前に、道具屋でいろいろと売ったりしようかと・・・」
( ゚∀゚ )「ふうん、金目のものがあるってのかい。
なら、それを寄こしな」
('e')「アニキ・・・何もこんな薄汚い旅人風情からとらんでも・・・」
.
- 143 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:26:01 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「道を教えてくれたのは感謝するけど
ブーンも今は素寒貧だお。そういう訳にはいかないお」
( ゚∀゚ )「ふぅん・・・じゃあ、力ずくでとってやろうじゃねえか」 バキボキ
('e')「アニキ・・・」
( ^ω^)「おっ?」
((♯ ゚∀゚ )つ「オラァっ!!」 ブンッ
( ^ω^)) 「おっ」 ヒョィ
.
- 144 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:27:48 ID:n0TK6K7Q0
-
チンピラ風情の拳は躱され、その勢いのまま地面に転んだ。
((♯; ゚∀゚ ))「あげでぇっ!?」 ドスン
( ^ω^)「大丈夫かお?」
(♯ ゚∀゚ )「てめえ・・・調子にのりやがって!」
(♯ ゚∀゚ )「足腰たたねえようにしてやろうか!」
パーン
( ^ω^)
⊂彡☆))∀゚ )
('e' )
(♯)∀゚ )「つええ・・・こいつ、つええぜ・・・」
('e')(もうこの人についていくのやめようかな・・・)
.
- 145 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:30:01 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「無差別に人に金をたかるのは良くないお」
( ^ω^)「とにかく、ちゃんとまっとうに働いて、お金を稼ぐんだお!」
(♯)∀゚ )「はい・・・はい・・・サーセン・・・」
( ^ω^)「お母さんはいるのかお?」
(♯)∀゚ )「はい・・・います・・・はい・・・」
( ^ω^)「だったら、お母さんを悲しませる様な事はしちゃ駄目だお!」
('e')(説教されてる・・・だ、ダセェ・・・!)
.
- 146 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:31:07 ID:n0TK6K7Q0
-
そしてチンピラ共を諌めたあと、ブーンはまた歩き出す。
無法者など、今はどうでも良い。
教えて貰った道とは、ふと違う方向へ。
先の説明を疑った訳ではなかった。
うら寂しい路地裏の方へ入っていく。
( ^ω^)
先ほどから感じていた。
尾けられている。
先刻のいざこざの最中から、気配をつかんだ。
それも、ふわりと毛立つようなこの感覚は。
.
- 147 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:32:22 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「・・・・・・」
ブーンは暗い路地角を曲がる。
そして、すぐに曲がった先の壁を背にした。
気配は躊躇なく近づいてくる。
“それ”が、暗がりから姿を現そうと・・・
(;;;;;;;)
( ^ω^)「何者だお!!」
ブーンは、咄嗟に出てきたものに飛びかかろうとしたが――――――
.
- 148 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:34:13 ID:n0TK6K7Q0
-
('A`)「――――――はは。 ブーン、俺だよ。俺」
( ;^ω^)「ど・・・」
( ;゜ω゜)「ドクオーーーー!!」
そこには、懐かしき戦友の顔があった。
ブーンは緊張した身構えを解き、驚きと嬉しさを露(あら)わにした。
(*^ω^)「久しぶりだお、ドクオ!!」
('A`)「ああ、しばらくぶりだな。数ヶ月ほどだが、何か数年ぶりの様に感じるよ」
(*^ω^)「メルキドに行くとは聞いてたけど、まだここに滞在してたのかお」
('A`)「いろいろと研究があってな。
居心地の良い場所を見つけたんで、そこに長期的にやっかいになっている」
二人は再会を心から喜び合った。
.
- 149 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:35:47 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「まさかメルキドに来て、こんなに早くドクオに会うなんて」
('A`)「俺も、お前を見かけたときは驚いたよ。この広大な街で出くわすとはな」
( ^ω^)「天の思し召しって奴だおね」
('A`)「はは、やっぱり、何か縁があるんだろう」
( ^ω^)「それにしても、すぐに声をかけてくれれば良かったのに。
なんで尾行なんかしたんだお?」
('A`)「ああ・・・・・・お前と絡んでた連中が、ちょっと面倒な奴らでな。
なるべく顔をあわせたくなかったんだ」
( ^ω^)「確かにめんどくさい人達だったおね」
.
- 150 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:35:50 ID:YVZuIX3g0
- ドックンktkr
- 151 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:37:01 ID:n0TK6K7Q0
-
('A`)「宿はまだ、決めてないだろう?だったら、オススメの家がある」
('A`)「俺が住んでる宿屋なんだが・・・」
( ^ω^)「ぜひそこに行くお。案内してくれお」
('A`)「ああ、じゃあ行こうか。積もる話も、そこでしよう」
ブーンは、ドクオに連れられ宿屋へと向かう。
広々とした幅の大きな石畳の道を、様々な人々とすれ違い過ぎてゆく。
( ^ω^)(・・・・・・)
( ^ω^)(さっきドクオに微かに感じたあの気配・・・)
( ^ω^)(あれは――――――・・・・・・)
.
- 152 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:38:11 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「ここかお?」
('A`)「ああ、ここだ」
宿についた。
一見、とても貧しそうで、小さな宿屋だった。
中に入っても、その印象は変わらない。
他の宿屋に比べ、随分と貧相に見えたが、
ドクオが推すからには、何も間違いは無いだろう。
ところどころ壁に穴や隙間が空いている。
だが、少なくとも不潔だと思わなかった。
掃除は行き届いているようだ。
.
- 153 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:38:59 ID:n0TK6K7Q0
-
(*゚∀゚)「あっ、お師匠。 おかえりなさい」
('A`)「帰ったぞ」
( ^ω^)(師匠?)
('A`)「連れの客がいるんだ。今日から泊めてやってくれ。
部屋の空きはあるだろう?」
(*゚∀゚)「わわ!ご新規さまですか?」
(*゚∀゚)「もちろん、部屋の空きはありますよ。
やった!これでウチも今日から満室だ!」
( ^ω^)「全部で何部屋あるんだお?」
(*゚∀゚)「3部屋です。ひとつは僕たちが住んでるので、お客さん用はふたつです」
( ^ω^)「そうなのかお」
.
- 154 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:40:42 ID:n0TK6K7Q0
-
(*゚∀゚)「でも今、いろいろあって国から報奨金が貰えそうなんです!」
(*゚∀゚)「そうしたら、改装して室数も増やして大きくするんだ〜」
('A`)「ゆくゆくの話だな。まあ、とりあえず夕食を出してくれないか。
連れは、長旅で疲れているだろうし、腹も空いてるだろう」
(*^ω^)「おっ・・・そう言われた途端、お腹が空いてきたお!」 グゥゥ...
('A`)「こいつは大食漢みたいだからな。量もはずんでやってくれ」
(*゚∀゚)「はぁい。今日は豪華に、芋のシチューにしますよ」
( ^ω^)「あ。宿賃なんだけど・・・実は今、文無しなんだお」
( ^ω^)「持ち物を売ってお金をつくるから、支払いを明日まで待ってもらっていいですかお?」
(*゚∀゚)「うーん、いいですよ。他ならぬお師匠さまのご友人ですから」
( ^ω^)「ドクオ!この子といったいどういう関係なんだお!」
('A`)「まあ、それも後でゆっくりと・・・・・・」
.
- 155 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:42:04 ID:n0TK6K7Q0
-
その巨大な城の屋上からは、全てを一望できるようだ。
うっすらと遠くに、ラダトームの城を望める。
そこに、一人立つ者がいる。
髪は真っ白で、身に召すものも純白。肌も透き通るように色が抜けている。
およそ全てが白かった。
川 ゚ -゚)
風に長髪がなびく。感情が抜け落ちた様な瞳で全景を見据えていた。
.
- 156 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:42:55 ID:n0TK6K7Q0
-
(・∀ ・)「よお、こんなとこで何してんだ」
川 ゚ -゚)「・・・貴様か。何の用だ」
(・∀ ・)「別に用はねえよ。暇だからフラフラしてんだ」
(・∀ ・)「それより、次の戦はいつだ?俺ァ早く暴れたくてウズウズしてんだぜ」
.
- 157 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:43:22 ID:4IK/0tyA0
- 遂にドックンと合流か
- 158 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:43:44 ID:n0TK6K7Q0
-
川 ゚ -゚)「・・・先の三国戦争で敗戦を喫した手前、そう簡単に動く訳にはいかん」
川 ゚ -゚)「次の失敗は許されない。慎重に事を進めるべきだ」
川 ゚ -゚)「いかに寛大な竜王様とて、その逆鱗に触れうる事もあるのだぞ」
(・∀ ・)「はん。竜王軍の参謀が、弱気になっちまってるなあ」
(・∀ ・)「お得意の戦術を早く練ってくれよお」
川 ゚ -゚)「お前を造ってやった者に対して、随分な口の聞き方だな」
(・∀ ・)「へっ。そら造ってもらった事はありがてえけどよ」
(・∀ ・)「俺もお前も四天王、立場はおんなじなんだぜ、ギヒヒ」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
.
- 159 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:44:40 ID:n0TK6K7Q0
-
川 ゚ -゚)「メルキドの進行の際は、“何故か”こちらの情報が敵に漏れていたな」
川 ゚ -゚)「あのような事が起こっては、いかに綿密に策を練ろうとも台無しになる」
(;・∀ ・)「ぎくっ・・・ まア、そ、そうだな」
川 ゚ -゚)「・・・・・・」
川 ゚ -゚)「ともかく、お前らのような扱いにくい連中をまとめあげるのも一苦労なんだ」
川 ゚ -゚)「自分の都合ばかり、ほざくなよ」
(・∀ ・)「ちっ・・・なんでぇ、気取りやがって」
(・∀ ・)「俺なんて頑張ってるほうだぜ」
(・∀ ・)「命令無視の身勝手野郎に、情緒不安定のアホよりかはなあ」
川 ゚ -゚)「ふん。結果を残せねば違いなど無い」
.
- 160 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:45:59 ID:n0TK6K7Q0
-
川 ゚ -゚)「消えろ。今は一人で居たいんだ」
(・∀ ・)「あーそう。わかったよ、クソ」
(・∀ ・)「じゃあな」 ブンッ ドゴォッ!!
わざわざ床を殴り砕いて、巨人は降りていく。
川 ゚ -゚)(・・・・・・)
川 ゚ -゚)(早く・・・・・・)
川 ゚ -゚)「早く・・・・・・来るんだ・・・」
.
- 161 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:47:01 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「・・・・・・ほーー!!じゃあ、メルキドの危機を救ったのはドクオ達なのかお!」
('A`)「俺はそんな大層な事はしてないが、少なくともつーは頑張ったな」
(*゚∀゚)「えへへ」
( ^ω^)「つーちゃん、すごいじゃないかお!こんなに小さいのに。
ちゃんと働いてるし。偉いお!」
(*゚∀゚)「あひゃー!」
(#゚;;-゚)「フフ・・・」
ブーン達は宿屋のロビーにて、再会を祝して杯を交わしていた。
.
- 162 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:47:58 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「そういえばドクオの、研究とやらの方はどうなんだお?」
('A`)「ああ・・・」
('A`)「決して順境とは言わないが、少しずつ、着実に進んでいる」
('A`)「あと一息で、研究の全てが完成すると思っているが・・・なかなか難しいな」
( ^ω^)「ふうむ」 ムシャムシャゴクゴク
('A`)「ブーンは、何の目的でメルキドに来たんだ?」
( ^ω^)「お。ブーンは・・・」
( ^ω^)「装備を整えるためだお。といっても、今は文無しで・・・」
( ^ω^)「どうしようかと思ってるところだけど」 モグモグ
.
- 163 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:49:46 ID:n0TK6K7Q0
-
('A`)「ふむ、装備か」
('A`)「なら、良い武器屋を紹介しよう」
( ^ω^)「おっ」
('A`)「腕のいい鍛冶屋のいる店があるんだ」
('A`)「俺の義手も、そこで直してもらった。
恐らく、メルキド・・・いや、アレフガルド全土でみても、屈指の鍛冶屋だろう」
( ^ω^)「おおっ。それはすごいお」
( ^ω^)「ぜひ案内してくれお」
('A`)「じゃあ明日、いってみるとしようか」
そう言って、ブーンとドクオは、ガチンと杯を当て乾杯した。
.
- 164 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:51:38 ID:n0TK6K7Q0
-
次の日、二人は宿を出て、件の武器屋へと向かう。
( ^ω^)「ここかお」
('A`)「ああ、ここだ」
メルキドの人通りの多い場所から、少し離れた場所にあった。
『 武器防具、流石屋 』
中に入ると、独特の臭いがした。
武具を売るだけでなく、ここで鍛冶も行っているという。
.
- 165 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:52:21 ID:n0TK6K7Q0
-
( ;^ω^)「おおっ・・・これは・・・!」
そこに陳列されている武具は、素人目にみても
今まで見てきた物とは一線を画すほどの出来映えだった。
鎧は高い防御力を予感させながらも、
それでいて装飾や形の美しさは損なわれない。
武器の刃先の鋭さと美しさに、思わず目を奪われてしまう。
.
- 166 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:54:12 ID:QgWQlJ0AO
- 支援
- 167 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:54:22 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「ここは凄い武器が買えそうだけど・・・」
( ^ω^)「金がないお。どうしたらいいか・・・」
('A`)「ブーン、金の事は心配するな」
('A`)「俺が貸そう。だから、眼鏡に適うものを選べ」
( ;^ω^)「ドクオ!そんな悪いお。きっとここのは高価で・・・」
('A`)「いいさ。実は路銀の方は余るほど持ってる。
お前に少しくらい貸したところで、影響はないよ」
( ;^ω^)「ええ・・・?どんだけ持ってんだお、ドクオ・・・」
('A`)「竜王を倒すなんて旅は、きっと持ちうるもののすべてを、
最大限にまで高めていかなければ、到底、覇する事など出来ない」
('A`)「装備の不備で、志半ばで折れてしまうのは心惜しいだろう?」
( ^ω^)「ドクオ・・・」
( ^ω^)「恩に・・・きるお。すまないお」
.
- 168 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:56:03 ID:n0TK6K7Q0
-
( ´_ゝ`)「お、客人がきてたのか。いらっしぇー」
今まで無人だったカウンターに、店の奥から人が出て来た。
( ^ω^)「ここの武器は、質が高いですおね」
( ´_ゝ`)「だろう?世界一の武器屋という自負はあるぜ」
('A`)「腕のいい職人がいるからな」
( ´_ゝ`)「おんや、ドクオさん。きてたんか。
また義手の点検でもしようかい?」
('A`)「いや、今日は付き添いで来てるんだ。大丈夫」
( ´_ゝ`)「仕込み刃の方はどうだい?気に入ってくれたかい?」
('A`)r- + 「ああ、なかなか良い。これは便利だ」
シャコン!!
ドクオの義手の手首付け根から、刃が飛び出した。
.
- 169 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:57:12 ID:n0TK6K7Q0
-
('A`)「それより、こいつに飛び切り良い装備を与えてやってくれないか」
( ^ω^)「おっおっ」
( ´_ゝ`)「ふむ。兄さんガタイいいね、いいねいいね。
俺には解る。アンタは良い戦士だ」
( ´_ゝ`)「良い肉体には良い武器が備わる。良い武器には良い魂が宿る」
( ´_ゝ`)「例え上等な武器でも、それを扱う者が貧弱じゃ、不相応ってもんだ」
( ´_ゝ`)「出来るなら優れた戦士につけてもらいたいからな」
('A`)「ブーンの戦士としての資質は、俺が折り紙をつけるさ」
(*^ω^)「そんな、照れるお」
( ´_ゝ`)「そんなら、適当に見繕ってみようかね」
.
- 170 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 00:58:49 ID:n0TK6K7Q0
-
( ´_ゝ`)「じゃあ、こいつなんてどうだい。“魔法の鎧”。
魔力を封じた紐を編み込んであるから、
来ているだけで魔力の攻撃から身を守る。傷も僅かずつ癒してくれる」
(*^ω^)「カッコいいお!!装飾のデザインもセンスを感じるお」
('A`)「いくらだ?」
( ´_ゝ`)「7700ゴールド」
(( ;゜ω゜);`;:゙ ブフォ!!
( ´_ゝ`)「こういうのもあるぜ。“水鏡の盾”。
鉄壁の堅さと、表面の滑らかさで受けの良さは抜群だ。
それでいて重量は他と比べても低く、使いやすい」
(*^ω^)「カッコいいお!!キラキラしてて凄く強そうだし」
('A`)「いくらだ?」
( ´_ゝ`)「14800ゴールド」
(( ;゜ω゜),;;:゙; ブフォ!!
.
- 171 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:00:20 ID:n0TK6K7Q0
-
('A`)「お値打ちだな」
( ´_ゝ`)「だろ?」
(( ;゜ω゜);.`;:゙ ブフォフォウ!!!!
( ;^ω^)「確かに、凄い武器防具だけど・・・そんなにするのかお・・・
一般市民が一生働いて得る金額だお!」
( ;^ω^)「しかもそれをポンと出せるドクオ・・・
一体、ドクオは何者なんだお?!」
('A`)「はは・・・」
.
- 172 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:00:56 ID:YVZuIX3g0
- ロト無かったら金銭的にきついw
- 173 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:01:10 ID:20A3IEswO
- きてた!支援
- 174 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:01:40 ID:n0TK6K7Q0
-
(´<_` )「しかしなぁ。貴品業物ってのは、得てしてそういうものだぞ」
奥から、汗を拭いながら、もう一人でてきた。
先ほどから話していた店員と、瓜二つに似ている。
( ´_ゝ`)「おお、オトジャ。仕事は一段落ついたのか?」
(´<_` )「何とかね。しかし軍の将校の武器打ちの仕事が溜まってる」
( ^ω^)「そっくりだお。兄弟さんですかお?」
( ´_ゝ`)「ああ。双子なんだ。見た目も性格も似てるってな」
.
- 175 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:02:37 ID:n0TK6K7Q0
-
(´<_` )「といっても、悔しいが鍛冶の才能だけはアニジャの方が一枚上だったけどな」
( ´_ゝ`)「オトジャ、そんな事ないだろう」
( ^ω^)「だった?」
( ´_ゝ`)「ああ、今俺は鍛冶の仕事から退いているんだ。
何せ、腕がこうなっちまったからな」
アニジャと呼ばれた男は、右腕をひらひらと見せる。義手だった。
( ´_ゝ`)「ドクオさんと同じだな」
(´<_` )「アニジャ程の男がな・・・残念だよ」
.
- 176 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:02:52 ID:ZjQZa/eoO
- 支援
- 177 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:04:04 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「ここには、剣はどんな物を置いてるんですかお?」
(´<_` )「剣か・・・これなんてどうだ?」
( ^ω^)「うーん・・・もっと良いものがありませんかお?」
( ^ω^)「実は以前、武器を折っちゃいまして――――――・・・・・・」
(´<_`; )「アンタ、武器無しでここまでやってきたのか?スゴいな」
('A`)「あれから、またさらに成長してるみたいだな」
( ^ω^)「がむしゃらに、出来る事をやってきただけだお」
( ´_ゝ`)「こいつぁ俺が見込んだ通りだ。
この人になら、どんな武器も預けられるな!」
.
- 178 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:05:01 ID:n0TK6K7Q0
-
( ´_ゝ`)「オトジャ・・・挑戦してみてもいいんじゃないか?」
(´<_` )「えっ?」
( ´_ゝ`)「伝統の、あの“剣”さ」
(´<_`; )「あ・・・あ・・・」
( ´_ゝ`)「せっかくこんないい戦士が来てくれたんだ。この機に、やってみろよ」
(´<_` )「無理だ・・・まだ早い。俺には出来ないよ」
( ´_ゝ`)「オトジャ。お前なら、出来るって」
( ^ω^)「? 何の話ですかお?」
( ´_ゝ`)「ああ・・・」
.
- 179 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:06:26 ID:n0TK6K7Q0
-
( ´_ゝ`)「この『流石屋』は、代々続いて来た鍛冶の老舗だ」
( ´_ゝ`)「今、9代目の当主を務めるのはオトジャだ」
( ´_ゝ`)「質の高い武器を作る事で名を馳せてきた流石屋だが・・・」
( ´_ゝ`)「真の当主と認められるには、厳しい条件がある」
('A`)「条件?」
( ´_ゝ`)「ああ・・・それは・・・」
( ´_ゝ`)「伝統の名剣と言われる、 “炎の剣” を打つ事だ」
( ^ω^)「炎の剣・・・」
.
- 180 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:07:45 ID:n0TK6K7Q0
-
( ´_ゝ`)「その剣を打てて、初めて当主を継ぐ事ができるんだが・・・」
( ´_ゝ`)「名を継ぐ前に、親父・・・8代目が亡くなっちまったんだ」
(´<_` )「・・・・・・」
( ´_ゝ`)「その頃には俺も腕を失っちまってな。
オトジャなら、剣を打ってなくとも、9代目鍛治を継ぐに相応しい実力がある」
( ´_ゝ`)「だから、“剣打ち”を少し保留にして、オトジャが務めているんだ」
( ´_ゝ`)「昔は剣打ちが出来る当主がいなければ、
店を潰すべしなんて言われたらしいが」
( ´_ゝ`)「ここで伝統の『流石屋』を終わらせてしまうには、あまりに惜しいからな。
軍の武器の発注も、数多く請け負う。
周囲の支持もあって、今こういう形になっているんだ」
( ´_ゝ`)「しかしオトジャなら、その資格は十分にある」
(´<_` )「買いかぶりすぎだ・・・アニジャが健常だったなら、
俺なんて足下にも及ばないよ」
( ´_ゝ`)「そう卑下するな。お前だって十分な才能を持っているさ」
.
- 181 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:08:54 ID:n0TK6K7Q0
-
( ´_ゝ`)「とにかく、お前が心から自信を持ち、真の9代目を継ぐには、
“炎打ち”が必要だ」
( ´_ゝ`)「そしてその剣を、ブーンさんに預けようじゃないか。
竜王を倒そうなんて立派な剣士は、そういるもんじゃない」
(´<_` )「お・・・俺は・・・」
.
- 182 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:09:59 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「そういう事ですかお・・・」
( ^ω^)「ならオトジャさん。 ぜひ、ブーンからもお願いしますお」
( ^ω^)「必ず、その剣で竜王を討ってみせますお!ですから・・・」
(´<_` )「・・・・・・簡単にいってくれるなよ。もし失敗したら・・・」
( ^ω^)「?」
( ´_ゝ`)「“炎打ち”をするという事は、単に剣を打てばいいって話じゃない」
( ´_ゝ`)「その錬成は極めて難しい。加えて、もしその“炎打ち”に失敗すれば」
( ´_ゝ`)「当主になる事は許されず、自分の利き腕を断たねばならない」
( ´_ゝ`)「そしてオトジャが“炎打ち”に挫折するということは、
長い流石屋の歴史に終止符を打つという事だ」
( ;^ω^)「お・・・」
('A`)「・・・・・・」
.
- 183 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:10:58 ID:n0TK6K7Q0
-
('A`)「まさか、アニジャ殿のその腕は・・・」
( ´_ゝ`)「そうだ。“炎打ち”に失敗した」
( ;^ω^)「おお・・・」
(´<_`; )「無理だ・・・アニジャですら失敗したのに、俺なんかが打てる訳がない・・・」
( ´_ゝ`)「・・・・・・」
(´<_` )「それに、“炎打ち”には、優れた魔術師が必要だ」
(´<_` )「最近は軍の方にも、目覚ましい力をもった魔術師がいないらしいじゃないか」
( ^ω^)「まじゅつ・・・?」
.
- 184 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:12:00 ID:n0TK6K7Q0
-
('A`)「つまり、“魔導錬成”という事だな」
( ´_ゝ`)「そうだ。炎の剣は、刀身に魔力を宿す」
( ´_ゝ`)「剣を打ちつつも、隣で魔力を剣に練りこむ人間が必要なんだが・・・
って、ドクオさん、アンタよく知ってるな?」
(´<_` )「そう。俺の他にも、魔術師が必要なんだ。だから・・・」
('A`)「なら、俺がやろう」
( ´_ゝ`)「ぬに?」
( ^ω^)「ドクオ」
('A`)「こう見えて魔力の扱いはどうやら人並みに出来るらしい」
('A`)「そういう話なら、強力しよう」
(*´_ゝ`)「おおっ!?マジでか!?アンタ、魔法使いだったのか」
(´<_`; )「・・・・・・!!」
.
- 185 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:13:16 ID:n0TK6K7Q0
-
(´<_` ;)「だ、駄目だ・・・アニジャ・・・俺なんかが・・・」
(´<_` ;)「・・・・・・できる訳がないッッ!!」
( ;´_ゝ`)「あ、おいっ!?」
オトジャは、店の外へ飛び出していった。
.
- 186 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:14:18 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「・・・・・・」
('A`)「・・・アニジャ殿。実際のところ、見込みはどうなんだ?」
('A`)「彼には、ひどく自信が無い様に見えたが・・・」
( ´_ゝ`)「・・・確かに、“炎打ち”は難しい」
( ´_ゝ`)「だが、オトジャの技術をもってすれば、そこまで至難な訳ではないはずだ」
( ´_ゝ`)「事実、“炎打ち”に失敗した例なんて、長い流石屋の歴史の中でも、
そうそうある事じゃない。俺が言うのもなんだがな」
( ´_ゝ`)「まぁ・・・失敗といっても・・・いや」
('A`)「ふむ・・・」
.
- 187 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:15:17 ID:n0TK6K7Q0
-
( ´_ゝ`)「確かに幼少の頃から、俺は才能があると言われ続けて来た」
( ´_ゝ`)「時期当主も、俺になるだろうと周囲は予測していた」
( ´_ゝ`)「しかし、俺の炎打ちの不達成・・・ 急な親父の逝去・・・」
( ´_ゝ`)「訳の解らないうちに、心の準備ができないままに
あいつは9代目当主という地位におさまってしまったんだ」
( ´_ゝ`)「きっとあいつは、“俺の才能”という亡霊に取り憑かれているんだよ」
( ´_ゝ`)「だが俺は、それを乗り越えて堂々とアイツに9代目を名乗って欲しいんだ」
( ´_ゝ`)「オトジャが自分の人生に誇りをもって生きていくには・・・」
.
- 188 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:16:22 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)「・・・・・・」
( ^ω^)「ちょっと、オトジャさんを追いかけてきますお」
('A`)「ブーン?」
( ^ω^)「話を聞いて来たら、どうしてもオトジャさんに剣を作って欲しくなったお」
( ^ω^)「ブーンのこれからの旅には、きっとオトジャさんの“炎の剣”が必要だお」
三( ^ω^)「全身全霊をかけて、頼み込んでくるお!」 タッ!
ブーンは、オトジャの後を追って、ものすごい勢いで外に出ていった。
( ;´_ゝ`)「おわ、はええ!」
('A`)「はは・・・あいつらしいな」
.
- 189 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:17:28 ID:n0TK6K7Q0
-
もう暮れて、薄暗い夜道を走る。
街外れのこの周辺は、ほぼ森林に近い。
かなり遠くに、しかしはっきりとオトジャが走ってるのを確認できた。
これなら、見失わなければすぐに追いつく。
( ^ω^)
.
- 190 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:18:33 ID:n0TK6K7Q0
-
武具の生成なら、随一と言われるメルキド。
そのメルキドの中でも、さらに名店と呼ばれる店の武器。
戦友のドクオの魔力を練りこみ、それを命を賭けて職人が打つ。
自分が命を預ける物として・・・恐らくこれ以上の物はないだろう。
( ^ω^)(オトジャさん・・・)
( ^ω^)(絶対に、云(うん)と言わせてみせるお!!)
ブーンは走る。胸の内に情熱を携えながら。
新たな牙を手に入れんとする為に。
( ^ω^)(!?)
.
- 191 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:20:18 ID:n0TK6K7Q0
-
( ゚∀゚ )
(´<_` ;)
('e' )
( <●><●>)
坂の上から、オトジャが、何者かに囲まれているのが見えた。
幾人かは、刃物をも持っている。
ただ事の雰囲気ではなさそうだ。
柄の悪そうな男共が、オトジャに詰め寄る。
もっと急げ。もっと走れ。
ブーンは、土を蹴り上げて速力を上げる。
.
- 192 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:21:42 ID:n0TK6K7Q0
-
何があっても、せっかく見つけた希望の星を、失う訳にはいかないのだ。
ブーンは、息を切らして、全速力で駆け抜けてゆく。
あの連中が何者かは知らないが――――――
( ^ω^)「・・・・・・ブーンの希望に――――――手を出すなお!!」
to be continued...!!
.
- 193 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:22:09 ID:QgWQlJ0AO
- おつ
- 194 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:22:22 ID:n0TK6K7Q0
-
( ^ω^)ブーンの今のステータス
LV22
はがねのよろい
てつのたて
今回登場した敵
なし
.
- 195 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:22:39 ID:YVZuIX3g0
- 乙!
- 196 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:23:34 ID:4IK/0tyA0
- 乙
物語も佳境、って感じだな
- 197 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:27:50 ID:EWluatKQO
- マジ乙
作者に光あれ
- 198 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:28:37 ID:n0TK6K7Q0
- 26話投下終了でーす。
話の流れ上、次の話はあまり感覚を開けずに投下したいです。
少なくとも、一週間以内・・・(を目指したい)
それではどうも、( ゚∀゚ )支援ありがとうございました!!('e')
現実って、辛いものなんですね。うふふ(´;ω;`)
- 199 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:32:26 ID:20A3IEswO
- 乙!
次は早いのか。楽しみだ
- 200 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:36:42 ID:QgWQlJ0AO
- 投下の前にどうにかしてリアルを立て直すんだ
- 201 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:38:09 ID:B0R96vBkO
- 乙!
続きも気になるけど……
現実ガンガレ!ゐキロ!!
- 202 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:42:34 ID:f6M4IckU0
- おつ。さすがわくわくする。
さくしゃ・・・元気だしてな・・・
- 203 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 01:51:41 ID:Hw9NdojYO
- なんつうかもう乙としか…
でも続き楽しみにしてる(´;ω;`)
- 204 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 02:14:35 ID:WmPGA9kQ0
- 乙!
現実なにそれ美味しいの?ガンガレ!超ガンガレ!
- 205 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 02:45:49 ID:P2Nf2.rsO
- ω;`)やっと読める!どれだけ待ちわびたことか。
- 206 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 02:50:36 ID:QgWQlJ0AO
- >>205
やったな
- 207 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 02:51:50 ID:QgWQlJ0AO
- ブーンが警戒したドクオ気配の色が気になるな
- 208 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 04:42:11 ID:P2Nf2.rsO
- >>206
ω;`)ありがとう。そして作者ありがとう。そしてこの作品がやっぱり1番好きだ。
ω;`)無理しないでいい作品を書いてください
- 209 :名も無きAAのようです:2011/09/06(火) 21:45:35 ID:9zhk.v4k0
- 乙!
- 210 :名も無きAAのようです:2011/09/07(水) 00:16:59 ID:Zo7u8CdAO
- >>198
ドラクエXオンライン…(´・ω・`)
- 211 :名も無きAAのようです:2011/09/07(水) 05:58:14 ID:sV/BpsWU0
- 乙
ドラクエオンラインはブーンもドクオもいっぱい作られると思うぞ
最後チンピラの子分まだついていってたのかよww
- 212 :名も無きAAのようです:2011/09/07(水) 10:34:15 ID:Os7vhaC2o
- 乙
作者…それ俺のトラウマ…
- 213 :名も無きAAのようです:2011/09/07(水) 22:04:37 ID:KHpFaZYA0
- 乙
昔はこの作品を読んでるぐらいwktkできたのに
今のDQは・・・オンラインて・・・orz
いつも楽しみにしてますよー
- 214 :名も無きAAのようです:2011/09/08(木) 06:12:58 ID:8NgOmZQY0
- 乙!
腕を断つのは伝統と言うより、祝福や呪いの類であって欲しいぜ
- 215 :名も無きAAのようです:2011/09/09(金) 20:28:09 ID:HGF3h0RsO
- 移動速度あげて便利ボタンつけただけの3、4 リメイクPSPででないかなー
- 216 :名も無きAAのようです:2011/09/11(日) 20:58:00 ID:nUZbrBpo0
- いやーほんとに面白い。
次回も楽しみだ
- 217 :名も無きAAのようです:2011/09/13(火) 00:57:12 ID:ZzaiTRok0
- 1週間以内とかいっときながらやっぱり駄目でした作者です
なるべく早く投下するのでもう少々お待ちください。明日は執筆の時間がとれますので・・・
- 218 :名も無きAAのようです:2011/09/13(火) 11:59:07 ID:lnRyCPtcO
- まあ大変なんだろうしな
気長にまつさ
- 219 :名も無きAAのようです:2011/09/13(火) 23:32:20 ID:r0f385UgO
- 気にすんなお
- 220 :名も無きAAのようです:2011/09/15(木) 11:30:19 ID:Wry.FNEs0
- 作者のペースでどうぞ
待ってますよ
- 221 :名も無きAAのようです:2011/09/17(土) 17:07:59 ID:djLsShnI0
- まだかなー
- 222 :名も無きAAのようです:2011/09/18(日) 20:20:18 ID:kcFzt.T6O
- まだならまだで待つのだけれど、進捗状況だけでも教えてもらえると嬉しいな
- 223 :名も無きAAのようです:2011/09/19(月) 17:55:30 ID:MEVMNoZkO
- それ答えると「〜日から今日までで○パーセントの進捗だからいついつには投下だな!」みたいな人の事情を全く考えようともしないガキが沸くからイヤだな
忙しいときの催促が一番やる気を削ぐんだよ。知っててやってるのかもしれんが
- 224 :名も無きAAのようです:2011/09/19(月) 23:16:20 ID:eH9US/VwO
- >>222
作者は女に振られて落ち込んでるからしばし待とうぜ
- 225 :名も無きAAのようです:2011/09/20(火) 01:26:38 ID:KN.bUcR20
- まだ振られてない振られてないぞ・・・・・・まだ・・・・・・・・・
進歩状況というのはちょっと伝えにくいですが、
少なくとも次の投下は、今月中には投下する事は約束します
おせーよとか言われるかもしれませんが
シビアな現実と蝕まれたメンタリティの狭間で、なかなか筆が進まない/^o^\
ストーリーは脳内で出来ているだけに、投下したい気持ちだけが先攻している状態です
- 226 :名も無きAAのようです:2011/09/20(火) 01:46:10 ID:KN.bUcR20
- あと。自分自身期待していた作品の逃亡をいくつもみてきただけに、
作者からの返信が途絶えると不安になる気持ちはとても良く解ります
むしろそうやって思って貰える事自体、形容出来ないほど有り難い事です
なので、投下が出来なくても出来るだけ生存してるだけは示していきたいと思います
とりあえず、作品の質はいつも最高のものに仕上げられるよう頑張りますので
どうか長い目でみてやってくださいξ;⊿;)ξ
- 227 :名も無きAAのようです:2011/09/20(火) 02:02:14 ID:WXqC0N2IO
- 大丈夫大丈夫
作者が逃亡しない限り俺達読者もずっと待ってるから
報告ありがとー
それよりも
さくせん
ニア「リアルだいじに」
- 228 :名も無きAAのようです:2011/09/20(火) 11:36:57 ID:q1SOfYtgO
- 次の投下は振られた後ということかあ
飯でも炊いて待ってようかな
- 229 :名も無きAAのようです:2011/09/20(火) 13:18:06 ID:K5Rl8FT20
- まとめスレから追いついた
文字だけでこれだけ興奮したのは久しぶりです
楽しみに待ってるよー
- 230 :名も無きAAのようです:2011/09/20(火) 13:43:38 ID:VKNx7hpY0
- 報告サンクス
気長に待ってる
- 231 :名も無きAAのようです:2011/09/20(火) 14:12:40 ID:i3VejVR.0
- 作品終わったら作者に俺の処女あげるんだ・・・
- 232 :名も無きAAのようです:2011/09/21(水) 07:24:42 ID:sz9FMiT6O
- 振られたら俺のケツ使っても良いぞ
- 233 :名も無きAAのようです:2011/09/22(木) 23:25:37 ID:vlnRghOYO
- 掘られたらにみえた。疲れた
- 234 :名も無きAAのようです:2011/09/23(金) 20:37:58 ID:1cRrfcmM0
- つまり掘られたら今度は掘っていいわけか。
ノンケから一気に三刀使いとは恐れ入る
- 235 :名も無きAAのようです:2011/09/24(土) 21:38:36 ID:CQpuTynQ0
- さくせん
☞ケツあなふさげ
- 236 :名も無きAAのようです:2011/09/27(火) 02:48:26 ID:io/i2.3.0
- 気長に待ってるよー
- 237 :名も無きAAのようです:2011/09/27(火) 06:34:35 ID:WIvhJ.DMO
- >>235
ガンガンいこうぜ
- 238 :名も無きAAのようです:2011/09/27(火) 13:01:11 ID:5YuCvhoI0
- お尻を大事に
- 239 :名も無きAAのようです:2011/09/27(火) 18:16:35 ID:/xIc7VI20
- もうやだなにこのうどん工場な流れ
- 240 :名も無きAAのようです:2011/09/30(金) 22:16:03 ID:7Kaby9YUO
- 今月ももう終わりだな
- 241 :名も無きAAのようです:2011/09/30(金) 22:27:46 ID:w8ZJ5fZI0
- 今日は投下来ないのかな...
- 242 :名も無きAAのようです:2011/09/30(金) 22:44:45 ID:2RU4fP5g0
- 間に合わせる by作者
- 243 :名も無きAAのようです:2011/09/30(金) 22:45:42 ID:4lVU3C9Q0
- 無理はしないで
- 244 :名も無きAAのようです:2011/09/30(金) 23:59:48 ID:2RU4fP5g0
-
第27話
.
- 245 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:00:51 ID:3ogfubfA0
-
風もなく、ただ夜の帳が落ちて、静けさと冷たさをしんと感じる。
珍しく、月が出ていた。
満月がそこにいる数名を照らす。
(´<_` ;)「・・・・・・」
( <●><●>)
( ゚∀゚ )
('e')
.
- 246 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:02:29 ID:3ogfubfA0
-
風体の粗野な連中に囲まれている。
数人は手に刃物。
刀剣が、月光を受けてユルリと存在感を見せつける。
自分は家から飛び出してきたので、武器の類いは持っていない。
(´<_` ;)「・・・何の用だ?物盗りか」
( <●><●>)「違います。あなたにちょっと、折り入ってご相談がありましてね」
( <●><●>)「“流石屋”9代目の貴方にね」
(´<_` ;)「・・・・・・」
.
- 247 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:03:04 ID:AgUI5JZAO
- ( ^ω^)ん?
- 248 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:05:00 ID:AgUI5JZAO
- ( ^ω^)きたか
- 249 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:05:14 ID:3ogfubfA0
-
やはり自分を流石屋縁の者と知っての接触か。
何にせよ、とても穏便に話をするという雰囲気ではない。
逃げるチャンスを窺ってはいるものの、三人に囲まれてはその隙も無い。
(´<_` )「・・・用件とは」
( <●><●>)「単純です。私らの組に、良質の武器を卸して頂きたいと思いましてね」
( <●><●>)「あなたのところの武器は大層評判ですからね。
私らの親分も、一級品をと、ひどく所望しています」
身なりをみる限り、とても正規の団体とは思えない。
“組”という単語を出したのも、自分に威圧感を与える為であろう。
.
- 250 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:07:49 ID:3ogfubfA0
-
(´<_` )「・・・残念だが、それには応えられない」
(´<_` )「“流石屋”は誇りをもって剣を打つ。
暴力をちらつかせての要求をしてくるような連中に、与える武器は無いな」
( <●><●>)「ほう、随分と度胸がありますね。そしてやはりそうきますか」
( <●><●>)「やはり血は争えませんか」
(´<_` )「・・・・・・?」
( <●><●>)「まあ、あなたの思わくも重々ワカッテマス」
( <●><●>)「とはいえ、こちらも子供の使いで来ている訳じゃありません。
どうしてもうんと言ってくれなければ」
( <●><●>)「少し・・・いや、かなり痛い目にあってもらう事になりますよ」
(´<_` ;)
.
- 251 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:09:29 ID:3ogfubfA0
-
( <●><●>)「もちろん、あなただけじゃない。
御家族の事を想えば、きっと協力してくれると信じていますが」
(´<_` ;)「!! 貴様、卑劣な・・・!」
( <●><●>)「ククク・・・」
( ゚∀゚ )「か、カシラ・・・」
( <●><●>)「なんです?」
( ゚∀゚ )「あの、どうしても無理矢理やるんすか」
( ゚∀゚ )「もっとこう、ちゃんと真摯に話し合ってお願いすりゃあ・・・前のときだって」
('e')「・・・・・・」
.
- 252 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:11:20 ID:3ogfubfA0
-
( <●><●>)「何言ってるんですかてめえは」
( <●><●>)「以前“きちんと”お願いしたら体よく断られたでしょう」
( <●><●>)「ならばもう、実力行使しかなんでいんですよ」
( <●><●>)「腑抜けやがりましたか」
( ゚∀゚ )「・・・すんません」
(´<_` )(前・・・だと・・・?)
.
- 253 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:13:54 ID:AgUI5JZAO
- ジョルジュ改心したのかな
- 254 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:15:09 ID:3ogfubfA0
-
( <●><●>)「以前と同じ轍は踏みません」
( <●><●>)「このまま拉致して、我々の家に監禁しましょう」
( <●><●>)「そこであなたには、組の為の専属鍛治士として働いてもらいます」
( <●><●>)「もちろん見合った給料は払いますよ。
それを使う機会があるかどうかは別ですがね・・・」
(´<_` ;)「く・・・ッ」
悪党が、じりと近づく。 その時。
「まてお!!」
.
- 255 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:17:22 ID:3ogfubfA0
-
( <●><●>)「ん?」
( ^ω^)「その人をどうするつもりだお」
( <●><●>)「なんですかてめえは」
(´<_` ;)「あ、アンタ・・・」
( ^ω^)「どうやらただ事じゃないようだおね」
( ^ω^)「その危なっかしいものをしまって、どこかに消えろお」
.
- 256 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:19:09 ID:3ogfubfA0
-
( <●><●>)「関係ない人間には下がっていてもらいたいですね」
( <●><●>)「アヒャ、ジョーンズ。こいつをさっさと・・・」
(; ゚∀゚ )「・・・・・・げっ、こいつは!?」
(;'e')「あ、アニキ!」
( ;^ω^)「あれ?アンタら」
(; ゚∀゚ )「カシラ。こいつは危険ですぜ、ここは引き上げた方が・・・・・・」
( <●><●>)「何を言ってるんですか、この臆病者が」
( <●><●>)「どんな関係か知りませんが、相手は丸腰じゃないですか」
( ^ω^)
.
- 257 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:20:11 ID:t26OKZ36O
- ギリギリ来てたw支援
- 258 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:21:18 ID:3ogfubfA0
-
店から飛び出してきたブーンは、武器をもっていなかった。
丸腰のブーンを見て、悪漢はゴクリと唾を飲む。
( <●><●>)「こちらには得物もある。さっさと黙らせてやりなさい」
(; ゚∀゚ )「うう・・・よ、よぉし・・・」ジリジリ
(;'e')「・・・・・・」ジリジリ
( ^ω^)「・・・・・・」
刃物を前にしても、ブーンは落ち着き払っていた。
冷静に、まるで敵に興味も持たぬ様なそぶりで、辺りを見回す。
そしてフラリと動く。
.
- 259 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:22:34 ID:3ogfubfA0
-
( ^ω^)「うん」
( ^ω^)「これでいいお」
ブーンは、草むらに落ちている、細く短い棒切れを拾った。
振れば今にも折れそうな木棒を、ヒラと向ける。
( <●><●>)「・・・は。何ですかソレは」
( ^ω^)
( <●><●>)「まさかそれで、我々の相手をしようというのですか?」
( ^ω^)「そうだお」
( <●><●>)「・・・・・・」
( <●><●>)「くっふふふ・・・・・」
(♯<●><●>)「 やってしまえ 」
.
- 260 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:25:53 ID:3ogfubfA0
-
(; ゚∀゚ )「うっ、うあああ!!」
(;'e')「てやあああ!!」
二人の悪漢が同時に、長物を振り回す。
((( ^ω^))「・・・ふっ!」 ビュヒュッ
ブーンは二人の間を、風のようにすり抜ける。
すかさず側面に回り、か細い棒切れで悪漢の手首を打ち、
得物を撃ち落とす。
.
- 261 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:27:55 ID:3ogfubfA0
-
(;'e')「えっ?」
((( ^ω^)「おっ」 ビシッ
(; e)「あうぇ」 トサッ
(; ゚∀゚ )「ジョおおおおンズ!!くそォッ!」
(; ゚∀゚ )「んだtぅおrじゃねッしょい!!」ブンッ
( ^ω^)「よっ」パシッ
(; ゚∀゚ )「あっ」
( ^ω^)「お母さんを大事に」 ドゴッ
(((i!i! ゚∀゚ ))「おごォッッ」
.
- 262 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:31:58 ID:3ogfubfA0
-
(;<●><●>)「な・・・・・・」
(´<_` ;)(・・・・・・!! す、スゴい・・・!?)
( ゚∀゚ )「――――――」
( e)「――――――」
小柄の男に、凄まじい早さで当て身を入れ倒す。
大柄の振り回す剣を、なんと軽い棒切れではじいてみせ、
その隙に、敵の腹に強烈な蹴りをくれてやった。
刹那にして悪漢二人を一蹴する。
瞬く間の出来事だったが、命のやり取りにも関わらず
ブーンの顔には汗ひとつあらず。
.
- 263 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:33:52 ID:jYwJn9XEO
- ブーンかっけぇ…
支援
- 264 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:36:29 ID:3ogfubfA0
-
そして、平静の調子でブーンは語りかける。
( ^ω^)「アンタもやるかお?」
(;<●><●>)「・・・・・・」
(;<●><●>)「遠慮しておきます」
( ^ω^)「それと。自分は流石屋の用心棒だお」
( ^ω^)「もし、またこんな真似をするようなら・・・」
( ^ω^)「その時は本当に、手加減しないお。わかったかお?」
(;<●><●>)「う・・・」
頭目らしき男は、無様に倒れる部下を一瞥すると、
それらを置いたまま、そのまま走り去っていった。
.
- 265 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:37:53 ID:3ogfubfA0
-
( ^ω^)「大丈夫でしたかお?」
(´<_` )「ああ、すまない。おかげで命拾いしたよ」
(´<_` )「ブーンさん、だったかな?迷惑かけちまって、すまない」
( ^ω^)「気にしないでくださいお。これくらい、なんて事ないですお!」
オトジャは、倒れる悪漢に目を向ける。
(´<_` )「アンタ、やるじゃないか。まさかこれ程とは・・・」
(´<_` )「これでも俺も一応剣は振れるが」
(´<_` )「俺が今までみてきた戦士の中でも、群を抜いて優秀な戦士だ」
(*^ω^)「褒められると照れますお」
.
- 266 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:40:42 ID:3ogfubfA0
-
( ^ω^)「あ・・・・・・」
( ^ω^)「オトジャさん。ブーンがあなたを追ってきたのは・・・」
(´<_` )「わかってるさ。剣の事だろう」
冷たい夜風が二人の肌をゆっくりと撫でる。
草むらが揺られサワサワと音を立てた。
(´<_` )「俺も理解はしている。いつかは兄を超えねばならない」
(´<_` )「こうして流石屋の当主を継いでいる以上・・・・・・
逃げてばかりもいられないという事をな」
( ^ω^)「・・・・・・」
.
- 267 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:42:07 ID:3ogfubfA0
-
(´<_` )「妬みでなく、アニジャには才能があったよ」
(´<_` )「その壁をいつも遠くに感じてきた・・・」
(´<_` )「わかってる。わかってはいるんだ」
(´<_` ;)「だが・・・俺は恐ろしい。腕もそうだが・・・」
(´<_` ;)「俺の凡才が・・・今まで脈々と継がれてきた流石屋の歴史を
すべて終わらせてしまう事になるのが」
( <_ ;)「抱えている物の重さが、俺の一歩を躊躇わせるんだ」
( ^ω^)「・・・・・・オトジャさん」
.
- 268 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:46:42 ID:3ogfubfA0
-
( ^ω^)「さっき、アニジャさんがいってましたお」
( ^ω^)「オトジャさんなら、きっと出来る。当主を継ぐに相応しい実力があると」
(´<_` )「・・・・・・」
( ^ω^)「ブーンはそれを信じますお。オトジャさん」
( ^ω^)「自分は必ず、必ず竜王を倒しますお!」
( ;^ω^)「絶対に!絶対に!!」
( ;^ω^)「その為には、最強の剣が必要ですお」
( ;^ω^)「どうか! ・・・・・・お願いしますお!!」
(´<_` )「・・・・・・」
ブーンは、オトジャに深々と頭を下げた。
風が止み、一瞬の間が訪れる。
そして、オトジャが口を開いた。
.
- 269 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:52:42 ID:AgUI5JZAO
- しえんする
- 270 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 00:56:17 ID:lrfXvRvQ0
-
たたかう
ニアしえん
どうぐ
にげる
- 271 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 01:07:04 ID:jdqmuhDI0
- お?
- 272 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 01:11:07 ID:3ogfubfA0
- ( ^ω^)家庭の戦争が勃発しましたお・・・
( ^ω^)残りは明日投下しますお・・・
( ;ω;)・・・・・・
- 273 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 01:11:08 ID:lrfXvRvQ0
- 寝オチかな?
俺も寝る支援
起きたら読みます
- 274 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 01:12:16 ID:AgUI5JZAO
- ( ^ω^)なんだと!
- 275 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 01:12:24 ID:lrfXvRvQ0
- と思ったら家庭戦争勃発だと…!?
作者に幸あらんことを…
ひかりあれ!!!
- 276 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 01:20:54 ID:yItUHi4MO
- ω・´)リアルタイムであうとは
続き楽しみにしてます
- 277 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 01:26:49 ID:AY.9aRpQ0
- 現実もこっちも頑張ってね
- 278 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 02:16:49 ID:aYQY8sjAO
- リアル大変過ぎだろ…
マジ作者に光あれ
- 279 :名も無きAAのようです:2011/10/01(土) 09:50:24 ID:gFMILfxg0
- 待ってるよ
- 280 :名も無きAAのようです:2011/10/03(月) 00:17:18 ID:W2keQji20
- 大丈夫かな?おつかれさん。
気長に待ってるよー
- 281 :名も無きAAのようです:2011/10/03(月) 08:52:17 ID:uAnO72BcO
- 話の続きにも作者のリアル事情にもwktkが止まらない
- 282 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 00:41:03 ID:9E9G.l720
- 6年付き添った彼女と別れました
ははは、これでブーン系に専念できる
明日投下します。いろいろ遅れてすいません
これからは更新頻度あがると思います
('A`)
(;∀;)ニコッ
- 283 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 00:58:10 ID:IX9I8obA0
- 一週間ぐらい遅れてもいいんだぞ
- 284 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 01:30:07 ID:8nJrU3IQO
- 何年つきあおうが別れる女だっただけだろ
まあこんな所で慰められてもなんだろな
作者が振られようがドラクエを楽しみにしてる奴はここにいるぜ!
光あれ!
- 285 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 01:49:14 ID:/dM33mvI0
- 大丈夫だ、お出は10年つき合った彼女に婚約破棄された。
今はつらいかもしれんが応援してる。
- 286 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 07:18:12 ID:jqWd0/uQ0
- ブーン系に関係ないリアル事報告されても
正直反応に困るんだが・・・
- 287 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 08:26:09 ID:XpaDuhRg0
- なら反応しなければいいだろアホか
作者ムリすんなよ。気分が向かなかったらムリして投下しなくてもいいんだぜ
- 288 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 13:49:12 ID:a67uhar.0
- ついに俺の処女を捧げる時がきたみたいだな・・・///
- 289 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 20:05:18 ID:ZxD2Am4IO
- >>282
何言ってんだ
お前彼女できたことないだろ
執筆に全力を尽くすんだ
- 290 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 20:26:04 ID:756DpVFYO
- >>289 ハゲが同意
- 291 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 22:39:11 ID:Lc3FmhsEO
- >>289
よかった……
6年間連れ添った彼女に振られたかわいそうな男はいなかったんだ……
- 292 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:17:40 ID:9E9G.l720
- そうそう、そんな男いないですよね、ハハ・・・ハハハ・・・
続き投下します
- 293 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:19:20 ID:9E9G.l720
-
(´<_` )「アンタは、竜王を倒す為に旅をしている」
(´<_` )「平和のために、命すらも賭けて・・・」
(´<_` )「考えてみれば、俺なんかよりずっと業を背負ってるのかもしれないな」
( ^ω^)
(´<_` )「・・・・・・」
(´<_` )「でも、だからこそ・・・だからこそだ」
(´<_` )「きっとアンタは、強いんだろう」
( ^ω^)
- 294 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:20:23 ID:9E9G.l720
-
(´<_` )「わかったよ、ブーン」
(´<_` )「アンタのおかげで、やっと決心がついた」
(´<_` )「アンタの・・・いや、自分の為に」
(´<_` )「“炎の剣”を、打とうじゃないか」
(*^ω^)「オトジャさん!!」
(´<_` )「俺は絶対に剣を打ってみせる!」
(´<_` )「その代わり・・・絶対に竜王を倒してくれ」
( ^ω^)「・・・・・・はい」
( ^ω^)「約束――――――しますお!!」
.
- 295 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:20:35 ID:4PDE2h6U0
- 期待
- 296 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:21:58 ID:9E9G.l720
-
二人は、固い握手を交わす。
また一つ、ブーンは誓いを胸に刻む。
誓いを重ね固めた心で、戦士は明日に挑み続ける。
.
- 297 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:24:29 ID:wBka0.e60
- 15年一緒にいた幼馴染が付き合いはじめて三ヶ月で死んだけどなにか?
- 298 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:24:52 ID:9E9G.l720
-
『 武器防具、流石屋 』
(*´_ゝ`)「オトジャ、本当か!?」
(´<_` )「ああ、アニジャ。俺はもう逃げない」
(´<_` )「きっと“炎打ち”を成功させてみせるぞ」
(´<_` )「ブーンが、俺の心を決めてくれたんだ」
( ´_ゝ`)「ブーンさん、礼を言うよ!」
( ^ω^)「おっ」
.
- 299 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:26:08 ID:9E9G.l720
-
( ´_ゝ`)「弟の命を救ってもらったばかりか、オトジャの決心をさせてくれるなんて」
( ´_ゝ`)「必ずオトジャはアンタに剣を送るさ」
( ´_ゝ`)「過去の名剣に負けない、立派な剣をな」
( ^ω^)「期待しますお!」
('A`)「ブーン、良かったな」
( ^ω^)「ドクオ」
( ^ω^)「剣を打つには、ドクオの魔術も必要らしいお」
( ^ω^)「迷惑ばかりかけて悪いけど・・・お願いしたいお」
('A`)「まあ、そう水くさい事言うな」
('A`)「魔導錬成の参加は、俺の魔術師としての研鑽にも繋がるしな」
( ^ω^)「ありがとうだお、ドクオ!」
.
- 300 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:29:07 ID:9E9G.l720
-
(´<_` )「さて・・・事は早い方がいいだろう。ブーンの旅を遅らせる訳にもいかん」
(´<_` )「これからすぐに、剣を打つぜ。数日はかかるだろうが・・・」
(´<_` )「ドクオさんにも悪いが、付き合ってもらう。
必要な時に呼びたいので、しばらくこの流石屋で竃(かま)で寝泊まりしてほしい」
('A`)「承知した。ブーン、後でその旨をつーの宿に伝えてきてくれないか」
( ^ω^)「了解だお」
( ^ω^)「あ。オトジャさん。ついで、頼みがあるんですお」
(´<_` )「ん、なんだ?」
( ^ω^)「・・・剣を打つ時の鉄に、これを使って欲しいんですお」
.
- 301 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:30:17 ID:9E9G.l720
-
ブーンは背から鉄の盾を外し、差し出した。
それはあの、戦士の今際の遺筆が刻印された盾だった。
(´<_` )「ふむ。なかなか純度の高い、いい鉄だ」
(´<_` )「これなら積沸(つみわ)かしにも使えるだろう」
(´<_` )「これを使えばいいんだな?」
( ^ω^)「お願いしますお」
.
- 302 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:34:25 ID:9E9G.l720
-
( ´_ゝ`)「よし、そうと決まったら、早速準備だな」
( ^ω^)「みなさん、よろしくお願いしますお!」
(´<_` )「ドクオさん、数日は共に竃に入ってもらう事になるが・・・いいかな?」
('A`)「承知した。使ってる宿にも、その旨を伝えて来よう」
そうして、オトジャは剣を打つ為に、ドクオと共に竃に入った。
.
- 303 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:35:21 ID:9E9G.l720
-
( ^ω^)「オトジャさんにお願いできて、本当によかったですお」
( ´_ゝ`)「うむ。これでアイツも正式な当主になれるだろう」
( ´_ゝ`)「だが、不安を煽る訳ではないが、まだ剣が出来た訳じゃない。
浮かれる訳にはいかんな」
( ^ω^)「そうですおね・・・」
( ^ω^)「それにしても、剣を打つのに失敗したら腕なんて、すごい話だお」
( ^ω^)「まさに命がけだお・・・」
( ´_ゝ`)「ふぅむ・・・」
.
- 304 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:37:18 ID:9E9G.l720
-
( ´_ゝ`)「あいつが竃に入った今だから、アンタにだけ言うが」
( ^ω^)「おっ?」
( ´_ゝ`)「昔、ヤクザがウチの武具を大量に仕入れたいと言ってきてな」
( ´_ゝ`)「それも占有でだ。いろいろなところに卸していたし、
何より良からぬ輩に預けては武具が泣くからな」
( ´_ゝ`)「もちろん断ったんだが、それが運のツキさ」
( ´_ゝ`)「親父が病で死んでから、急に当主が必要になったからな」
( ´_ゝ`)「俺が炎打ちに挑んでいる時期を見計らって、嫌がらせで邪魔しに来やがったんだ」
( ´_ゝ`)「カッときて、俺は剣をとった。そこで闘った際に、運悪く腕を落としちまった。
俺の腕でその時は溜飲を下げたみたいだが、まったく面倒な連中だ」
.
- 305 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:40:00 ID:9E9G.l720
-
( ´_ゝ`)「だが、俺も軽卒な行動をとっちまった」
( ´_ゝ`)「炎打ちに失敗したのは、やはり俺の心の弱さだったんだ」
( ´_ゝ`)「弁解はできない。したくなかった。オトジャにもこの話はしていない。
いや、いっとくべきだったのかもしれないが」
( ^ω^)「そうだったのかお・・・」
( ´_ゝ`)「そもそも、炎打ちで失敗しても、実際に腕はとらないからな」
( ´_ゝ`)「そう言い伝える事で、そんぐらいの覚悟でやれよって事だから」
( ´_ゝ`)「俺はもう当主権を失ったから、伝書巻で読んで知ってるけど」
( ^ω^)「へえ」
.
- 306 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:43:58 ID:9E9G.l720
-
( ´_ゝ`)「そういやアンタ、確かドムドーラで、
ロトの鎧を守ってた魔物と闘ったっていってたっけ」
( ^ω^)「ええ。あの時は苦戦しましたお」
( ´_ゝ`)「竜王が、なぜあの町で魔物に鎧を守らせていたか、解るかい?」
( ^ω^)「おお・・・?」
( ´_ゝ`)「勇者に鎧を取らせたくないだけなら、見張りをつけるなんて事はせずに
そのまま壊すか回収すりゃあ良かったんだ」
( ´_ゝ`)「それをせずに、わざわざ番人をつけたって事さ」
( ^ω^)「あ!そういえば・・・そうだお」
.
- 307 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:50:54 ID:9E9G.l720
-
( ´_ゝ`)「実は流石屋、ゆきのふ という前代が、あの町に鎧を封印したんだよ」
( ´_ゝ`)「まだ流石屋がドムドーラに店を構えてた時代にな」
( ´_ゝ`)「竜王に奪われないように、聖なる者しかそれを得る事ができないように」
( ^ω^)「おお、なるほど」
( ´_ゝ`)「ま、それがたたって、町ごと滅ぼされちまったけどな。
その後、血を継ぐものがメルキドに移住したのさ」
( ´_ゝ`)「ゆきのふは、一時期は冒険者としても有名だったらしいぜ」
( ´_ゝ`)「あらまきという冒険者と共に組んで、世界を見て回ったとか。
これ豆知識な」
( ^ω^)「ほおー」
( ´_ゝ`)「・・・・・お」
( ´_ゝ`)「竃から、鉄を打つ音が聞こえるな・・・」
.
- 308 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:52:41 ID:9E9G.l720
-
(´<_`;;)(・・・・・・) カン カン
(´<_`;;)(“一打一打に、一挙手一投足に魂を込めん”・・・・・・) カン カン
(´<_`;;)(“鉄打ちて、鉄と己を鍛錬するべし”・・・・・・) カン カン
(´<_`;;)(“傍らに精良なる魔力操りし者おきて、鉄に霊力を練り穿つ”・・・・・・) カン カン
(´<_`;;)(“この際に心の乱れありては、剣の心鉄にも乱れあり”・・・・・・) カン カン
::('A`)::「・・・・・・」 フォォ..
.
- 309 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:55:13 ID:9E9G.l720
-
(´<_`;;)(“決して急かず決して鈍ならず、無我の境地にて叩くが善し”・・・・・・) カン カン
(´<_`;;)(“剣の型に整え、魔力帯せ直ぐに研ぐべし”・・・・・・) ギリ ギリ
(´<_`;;)(“荒研ぎが終われば”・・・・・・)
(´<_`;;)(“・・・仕上げ装飾の宝石に、熱気の魔力を加える事で画竜点睛とす・・・!”・・・・・・)
::('A`)::「・・・・・・」
.
- 310 :名も無きAAのようです:2011/10/04(火) 23:58:01 ID:9E9G.l720
-
(´<_`;;) ハァ、ハァ
(´<_`;;)「で、できた・・・」
(´<_`;;)「なんとか、出来たぞ・・・!」
('A`)「よくぞやられた、オトジャ殿」
(´<_`;;)「ドクオさん。アンタも、よくやってくれた。ありがとう」
('A`)「そして、これは・・・」
('A`)「なんと見事な・・・!」
.
- 311 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:00:55 ID:lSD4dt2Y0
-
(´<_` )「ブーン!出来たぞ!」
( ;^ω^)「! オトジャさん!」
(´<_` )「見てくれ。これが俺の打った・・・炎の剣だ!」
( ;゜ω゜)「おお・・・ッッ!これは・・・!」
それはまるで、宝石のようだった。
刀身は赤く光り、透けて見える。
柄にもキラキラと輝く水晶が取り付けられ、
全体に繊細な意匠が施されている。
武器というよりも、一つの芸術品ほどの美しさに、ブーンの目は奪われた。
.
- 312 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:02:04 ID:lSD4dt2Y0
-
(´<_` )「握ってみてくれ。アンタの剣だ」
( ^ω^)「お・・・」
ブーンは、剣をしかと握る。
そして、天に掲げた。
( ^ω^)† 「・・・・・・」
実に手に良く馴染んだ。
柄の相性も、剣の重みも、全てにしっくりくる。
まるで、生来これと共に生きてきたような、そんな感覚さえあった。
.
- 313 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:04:38 ID:lSD4dt2Y0
-
(´<_` )「炎の剣は、魔力を秘めた魔法具だ。それは振れば、熱を放つ。
素早く振れば振る程、剣は高熱を帯びる」
(´<_` )「熟練の者が扱えば、炎を操る事すら可能だという。
ブーン、振ってみるんだ」
( ^ω^)† 「・・・・・・」
( ^ω )//,.; シャヒョアッ!!
赤透明の刀身が、さらに光を増して虚空を斬る。
陽炎が、剣の周りの空気を歪ませた。
('A`;)「おお・・・!」
(´<_` )「出来た・・・!!」
( ^ω^)†
.
- 314 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:08:11 ID:lSD4dt2Y0
-
(*´_ゝ`)「おお・・・これは・・・!!」
(*´_ゝ`)「炎の剣の完成だ!!オトジャ、よくやった!」
(´<_` )「アニジャ・・・」
( ´_ゝ`)「これで、晴れて堂々と9代目を名乗れる。誇っていいんだ」
(´<_` )「今まで心配かけさせて、悪かったな。そして、ありがとう」
( ω )「オトジャさん」
(*^ω^)「・・・素晴らしいですお!」
( ^ω^)「ありがとうございますお・・・! きっと・・・」
( ^ω^)「きっとこの剣で、竜王を討ちますお!」
(´<_` )「ああ、期待しているぞ」
.
- 315 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:09:53 ID:lSD4dt2Y0
-
( ^ω^)「そしてドクオの協力が無かったら、この剣は誕生しなかったお」
( ^ω^)「改めて、礼を言うお」
('A`)「俺はほんの少し手伝いをしただけさ。
オトジャ殿の執念が、この剣を作り上げたんだ」
( ´_ゝ`)「いや、ブーンさんにもドクオさんにも感謝する。
礼として、ウチでの費用は全部無料にさせてくれ」
( ;゜ω゜)「ええっ!いや、高価な品物を・・・」
( ´_ゝ`)「いいんだよ。特に、ブーンさんにはオトジャの命を
救って貰ってるしな。気にする事はない」
( ^ω^)「おお・・・」
('A`)「それは、御厚意甘えさせて頂きます」
.
- 316 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:12:52 ID:lSD4dt2Y0
-
(´<_` )「そうだ、ブーン」
(´<_` )「代々、炎の剣には、銘がつく」
(´<_` )「お前に、この剣の銘をつけて欲しい」
( ^ω^)「お?ブーンがかお?」
(´<_` )「ああ」
(´<_` )「銘は流石屋の歴史として、後世に伝えていく大切なものだ・・・
それを、お前に名付けて欲しいんだ」
( ^ω^)「わかったお!じゃあ、ブーン剣だお!」
(´<_` )「緊張するかもしれな・・・え?」
.
- 317 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:16:31 ID:lSD4dt2Y0
-
(´<_` )「ブ、ブーン剣?」
( ^ω^)「ブーン剣だお!」
(´<_` ;)「い、いや・・・もっとあの、考えてつけてくれてもいいんだぞ?
ちなみに先代はアメノムラクモで、先々代はタケミカヅチ・・・」
( ^ω^)「いや、ブーン剣でいいお!」
(*^ω^)「ブーンの名前が使われるなんて光栄だお!かっこいいお!」
(´<_` ;)「そ、そうか・・・」
(´<_` ;)
(;<_; )
( ´_ゝ`)(オトジャ・・・残念!)
('A`)(可哀相に・・・)
.
- 318 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:17:37 ID:lSD4dt2Y0
-
( ^ω^) †
- 319 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:36:07 ID:sCkdmmzM0
- ブーン剣
支援
- 320 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:36:11 ID:dhwImHwoO
- 大丈夫なのか?
- 321 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:50:46 ID:lSD4dt2Y0
-
夜。 宿屋、つーの家――――――の近く
( ^ω^) ('A`)
( ^ω^)「メルキドにきて、やはり正解だったお。
最高の装備が手に入ったお」
( ^ω^)「それに、ドクオにも会えたし」
('A`)「ああ、そうだな」
冷たい木枯らしの中、男二人が、ふらりと歩く。
.
- 322 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:54:15 ID:lSD4dt2Y0
-
( ^ω^)「ドクオの研究は、まだ終わらないのかお・・・?」
('A`)「ああ・・・」
('A`)「だが、後少しだ」
('A`)「俺の研究の課題は三つ・・・」
('A`)「二つは既に完成しているんだ」
('A`)「残るは一つ・・・あと、少しなんだ」
( ^ω^)「おお・・・」
('A`)「そうだ、もう少しで」
.
- 323 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 00:56:42 ID:lSD4dt2Y0
-
('A`)「すべてを・・・清算しにいける」
( ^ω^)
((((((((((川 - ))))))))))))))
('A`)(・・・・・・)
.
- 324 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:00:49 ID:lSD4dt2Y0
-
( ^ω^)「ブーンは明日、メルキドを発つお」
('A`)「そうか」
('A`)「竜王のもとへ辿り着く方法を見つけたんだったな」
( ^ω^)「だお」
('A`)
( ^ω^)
.
- 325 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:06:03 ID:lSD4dt2Y0
-
ブーンもドクオも、感じていた。
近い未来の、自分の旅の終わりを。
彼らの冒険が、何処に終着するのか。
彼らが旅路の果てに見いだすものは、一体なんなのか。
それはまだ解らない。
全ては、この見上げれば空に広がる暗雲に包まれているのだ。
( ^ω^) ('A`)
.
- 326 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:08:48 ID:lSD4dt2Y0
-
( ^ω^)「ドクオ」
('A`)
( ^ω^)
('A`)「ブーン」
( ^ω^)「死ぬなお」
('A`)「お前もな」
( ^ω^)
('A`)
( ^ω^)「おっおっお・・・!」
('A`)「フフ・・・」
.
- 327 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:20:14 ID:lSD4dt2Y0
-
( ^ω^)「酒でも買ってくるかお!」
('A`)「ああ、俺達の――――――」
( ^ω^)「――――――冒険の、成功に向けて!乾杯するお!」
('A`)「ブーン」
( ^ω^)「そうだお、きっと何処かで、また会えるお!」
('A`)「必ずな」
( ^ω^)「おっおっ!」
.
- 328 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:21:48 ID:501D4sewO
- ブーン剣でいいのか・・・
- 329 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:27:40 ID:lSD4dt2Y0
-
運命のように繋がれた戦士達は、ここに再び誓いを立てる。
闇に、うちひしがれぬ様に。
二人の抱える業・・・ それを成就するには並大抵の事ではない。
互いに、それを理解していた・・・しかし。
例え目の前に、巨大な艱難(かんなん)が立ちふさがっていても。
己が内に宿る、希望の炎を消さぬように。
ただ笑って、強がって――――――互いの未来への曙光(しょこう)を、確かめ合うのだ。
( ^ω^) ('A`)
to be continued...!!
.
- 330 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:29:45 ID:1QGOBWC20
- おつ! いよいよ終盤か!
- 331 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:32:02 ID:lSD4dt2Y0
-
( ^ω^)ブーンの今のステータス
LV23
ほのおのつるぎ
まほうのよろい
みかがみのたて
('A`)ドクオの今のステータス
LV24
こんぼう
くろのろーぶ
しのくびかざり
今回登場した敵:なし
.
- 332 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:35:48 ID:lSD4dt2Y0
- 27話投下終了・・・ゴタゴタ間を空けたり申し訳ない('A`)
なんか終盤っぽい空気だけど、話数自体はまだ結構あると思います。
とにかく、これから更新頻度あげるおー!
それでは皆さん、(*゚∀゚)乙かれ様でした(#゚;;-゚)
- 333 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:39:47 ID:HPs41eHkO
- 乙
次回も楽しみ
- 334 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:40:30 ID:501D4sewO
- 乙
- 335 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 01:49:49 ID:dhwImHwoO
- 乙!
続き待ってる
- 336 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 03:34:59 ID:nEj1ugVUO
- 乙!
無理だけはしないでね
- 337 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 08:22:36 ID:Bo3ez.ZE0
- 乙
ブーン剣……
- 338 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 09:03:31 ID:NEHGQ6YEO
- ブーン剣乙!
- 339 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 10:49:20 ID:79xJRY12O
- 乙!
ところでオトジャが二回もドクオに頼んでるんだが
- 340 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 13:16:48 ID:d.m..2v.0
- ダイの剣はかっこよく聞こえるけどブーン剣・・・
乙
- 341 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 14:49:52 ID:47LVIq2s0
- ジョルジュはどう絡んでくるんだろうな
- 342 :名も無きAAのようです:2011/10/05(水) 21:20:01 ID:lSD4dt2Y0
- >>339
ああホントだ(´・ω・`)推敲不足か
まあ、ストーリー的に辻褄が会わなくなる事も無いし、このままで・・・
気をつけます
- 343 :名も無きAAのようです:2011/10/06(木) 01:44:56 ID:.El/GAVMO
- ω・`)ブーン剣…まぁね、うん…。
ω・`)実際ブーンは魔法使えないのがキツイよな…
- 344 :名も無きAAのようです:2011/10/06(木) 14:07:47 ID:gtsyAxfEO
- >>343
ハインとあんなことにならなければ魔法も使えるようになれたかもしれないのにな
- 345 :名も無きAAのようです:2011/10/06(木) 17:52:25 ID:DBQI/sT20
- 武雲剣と考えればいくらか。。。
乙
- 346 :名も無きAAのようです:2011/10/06(木) 18:40:46 ID:KZHAyansO
- オトジャ的には不運剣だな
- 347 :名も無きAAのようです:2011/10/06(木) 21:22:23 ID:d/4xrkaoO
- 『ロト』とか『ダイ』だとすげえ伝説っぽい威厳が出るのに、『ブーン』はなんか締まりがないな…
- 348 :名も無きAAのようです:2011/10/06(木) 21:34:07 ID:KjA4VRN.0
- 武運剣?
- 349 :名も無きAAのようです:2011/10/06(木) 22:54:43 ID:LjKU0RLg0
- つーがどうなるのか気になる
- 350 :名も無きAAのようです:2011/10/07(金) 01:34:25 ID:hwSCbsDwO
- の が入ってないからおかしいんだろ
- 351 :名も無きAAのようです:2011/10/07(金) 21:02:23 ID:mkBdvsfY0
- ステータスのところはブーン剣にはしてくれないのね
- 352 :名も無きAAのようです:2011/10/08(土) 12:28:59 ID:5pCouReEO
- ほのおのつるぎで間違ってるわけでもないからブーン剣に変える必要もない気がする
- 353 :名も無きAAのようです:2011/10/10(月) 18:25:21 ID:q8jxrb460
- そろそろ投下されるかなぁ?
たのしみにしてるよ
- 354 :名も無きAAのようです:2011/10/11(火) 00:42:37 ID:SEh8MXEI0
- >>351
ブーン剣にしたほうがいいですか・・・? え? そんな需要ってあるの?
>>353
今週中には次話投下したいですね。
ちょっと引っ越しの準備とかで何やら忙しいので解りませんが・・・
正確な投下日決まったら、予告します
シベリアに自分の作品の絵とか投下されてて嬉しいやら嬉しいやら
たからもの ふぉるた゛に ひゃくまんかい ほぞん した !
- 355 :名も無きAAのようです:2011/10/11(火) 12:32:23 ID:FVCs2YYA0
- >>354
個人的にはブーン剣じゃなくてもいい
作者のすきなようにしてくれればおk
- 356 :名も無きAAのようです:2011/10/13(木) 01:02:20 ID:Nl3Jsj.w0
- うちの会社で大流行してるよー
引っ越しがんばって。
ttp://imepic.jp/20111011/630990
会議中に書いた落書き
こんどちゃんと書く
- 357 :名も無きAAのようです:2011/10/13(木) 01:30:05 ID:Fo1nKGUsO
- >>356
素晴らしい絵だお
- 358 :名も無きAAのようです:2011/10/13(木) 02:37:43 ID:8NJ8g89EO
- うらやましい
- 359 :名も無きAAのようです:2011/10/13(木) 18:05:54 ID:l2gTbCBgO
- おもすれー
- 360 :名も無きAAのようです:2011/10/13(木) 18:55:56 ID:PgaQ2FlA0
- >>356
のああありがとうございます!会議中になんて事を!
これはなんとがっしりしたブーン・・・ 斧持ち時代のイメージが強いのかな
会社で大流行って、マジですか(*´ω`)あわわ
皆さんの支援とか絵で、本当に元気をもらってます
よし、執筆するぞう
引っ越し済んだら、異常な速度で投下します。異常な速度で
- 361 :名も無きAAのようです:2011/10/14(金) 18:32:43 ID:RNuFMVMcO
- (´・ω・`)ショボンはもうでないのでしょうか?
(´・ω・`)ショボンの活躍が見てみたいです
- 362 :名も無きAAのようです:2011/10/14(金) 23:38:43 ID:/7bbZ6mEO
- ショボンは町のお医者さんだからどうだろうね
- 363 :名も無きAAのようです:2011/10/16(日) 10:21:52 ID:G0vQpfy.0
- 予告スレにも書きましたが、明日投下します
よろしければ御付き合いください(´・ω・`)
- 364 :名も無きAAのようです:2011/10/16(日) 10:29:20 ID:h.s4wVwUO
- わーい(・∀・)
- 365 :名も無きAAのようです:2011/10/16(日) 21:10:46 ID:dibnV.Y60
- わーい)^o^(
- 366 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 00:10:06 ID:zV0CRYjYO
- ( ゜ω°)キターー
- 367 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 17:35:59 ID:zV0CRYjYO
- ( °ω゜)キターー
- 368 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 18:25:07 ID:Q3ka6NJY0
- ( ゜ノ。)イエーイ
- 369 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 18:41:32 ID:CrBGVu9s0
- (`。ω´゜)ウエーイ
- 370 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:03:07 ID:6dgepWXQ0
- 投下しますう
- 371 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:03:54 ID:NmOIR5nM0
- 地球滅亡のが早いか投下のが早いか・・・
- 372 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:04:07 ID:6dgepWXQ0
-
28話
.
- 373 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:06:16 ID:6dgepWXQ0
-
暗澹(あんたん)とした空の下、
荒野の寒風に肌をひび切らせながらも踏みしめる。
いっそう冷え込みの強い今日の様な日は、
背なに携える剣の鞘から伝わる、ほのかな熱が嬉しい。
( ^ω^)
.
- 374 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:07:55 ID:6dgepWXQ0
-
ブーンのこれからの旅程。
それは、ラダトームを旅の中継とし、マイラ、リムルダールとなぞりながら、
“賢者”の一人である、じぃのもとへ訪れようとしている。
そこで、竜王の居る島へ渡る為の方法を得る為に。
スライムベス「ピギッ、ピキキっ!」
( ^ω^)「お。スライムかお。これはベスかお」
( ^ω^)「この辺の魔物も懐かしいお」
スライムベス「ピキーーーー!!」
( ^ω^)ミ「――――――」 ヒュザッ!
.
- 375 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:08:49 ID:6dgepWXQ0
-
目にも止まらぬ抜剣で、飛びかかってきたスライムを空で両断する。
スライムは、凄まじい剣速で生み出される高熱で、
煙を出して飛散・・・肉片がぱたぱたと地面に落ちて溶けた。
やはり、もはやこの周辺の魔物では、ブーンの相手にはならない。
( ^ω^)「うん、やっぱり」
( ^ω^)「いい剣だお・・・ブーン剣!」
ブーンは、熱気立ち揺らめく剣身をかざし、惚れ惚れしながら眺める。
そうして、カシンと背なの鞘に収めた。
.
- 376 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:10:34 ID:6dgepWXQ0
-
そしてブーンが見据える彼方には、ラダトーム城下町。
ブーンがメルキドを発ち、幾十日が過ぎる。
山河辺境を超えて、ようやく故郷に辿り着いた。
( ^ω^)「ふぅ」
( ^ω^)「やっぱり、ラダトームの風は落ち着くお」
悪しき竜王の魔力に侵されたアルフガレドの風も、
場所によってその趣きを変える。
ここに立ち寄ったのは、そうしばらくぶりの事ではないが、
しかしそれでも、故郷の風というのは、
いつ仰いでも懐かしい気持ちになるものだ。
.
- 377 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:11:59 ID:6dgepWXQ0
-
そして、ブーンは城下町に入っていった。
長旅で、足が棒のようだった。
はやく、疲れきったこの身躯を休めたい。
そう考えるうちに、マイラの温泉を思い出した。
あれは、本当にいいものだった。
心身の疲れを、ほうっと癒せる。
次に立ち寄るときも、思う存分に堪能しよう。
そう思えば、次の遠路苦道にも、華を添えられる。
そういう、ささやかな希望を持つのはいい事だ。
様々なものに楽しみを見いだして、いい意味で楽観的に。
この過酷な旅を踏破するには、そうでもしなければ心を折られてしまう。
苦心ばかりに前途なし。
.
- 378 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:12:51 ID:zV0CRYjYO
- よしきた
- 379 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:16:25 ID:6dgepWXQ0
-
常に心にゆとりや希望を秘めつつ往く。
これも、旅では重要な事だとブーンは考える。
そして、ラダトームの町並みを眺めながら、散策する。
( ^ω^)「さてさて・・・まずは何より」
( ^ω^)<グウゥウゥウウ--......
( ^ω^)「・・・・・・」
( ^ω^)「うむ」
( ^ω^)「・・・まずは、」
(*^ω^)「飯だお」
.
- 380 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:18:22 ID:6dgepWXQ0
-
長旅では、町で買った食料などは節制してもすぐに尽きてしまう。
どうしても途中から味気ない野生の物を獲る事になる。
そういう食生活を続けると、やはり“味”が恋しくなるのだ。
特に、ブーンのような食い意地の張った者には。
( ^ω^)「・・・・・・」
――――――――――――
从 ゚∀从
――――――――――――
ハインの店の味を思い出す。
一瞬、ラダトームを出たら、少しでも立ち寄ろうかと思った。
だがすぐに、その思考を破棄した。
.
- 381 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:19:33 ID:6dgepWXQ0
-
( ^ω^)(確かにハインさんには会いたいお)
( ^ω^)(それに、ラダトーム城のツンにも。でも・・・)
( ^ω^)(ブーンがそうしてる間にも、魔の恐怖に怯える人々がいるんだお)
( ^ω^)(そう簡単に会ってしまえば、未練が募るだけだお)
自制した。
本音を言えば、親しき者に会いたい。
だがそれは、この冒険の本質には触れない、ただの享楽にしかすぎない。
情にかられ、旅の妨げになるような事を、ブーンは善しとしなかった。
.
- 382 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:21:22 ID:6dgepWXQ0
-
( ^ω^)「ま、とりあえず飯だお」
( ^ω^)「何を食べようかお・・・」
ブーンは、食事処を探し出す。
(=゚ω゚)
(=゚ω゚)ノ 「ぃょう!ブーン! ブーンじゃないかょぅ!」
( ^ω^)「おっ・・・?」
(=゚ω゚)ノ「久しぶりなんだょぅ!」
(*^ω^)「・・・おっおっ、イヨウかお!しばらくだお〜〜!!」
.
- 383 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:22:53 ID:6dgepWXQ0
-
道端で、童顔の若者に声を掛けられた。
それはブーンも良く知る人間だった。
(=゚ω゚)「いつラダトームに帰ってきたんだょぅ!」
( ^ω^)「ほんのついさっきだお!」
ブーンとイヨウは、百年の知己。
数少ない、ブーンの気心しれた友人だった。
イヨウは、この町で農家を営んで暮らす若者ある。
昔は、よくギコ達と共に野山を駆けた間柄だ。
ブーンがギコの計らいで自警団と訓練していた時にも、
たまに参加して、一緒に稽古したものだった。
.
- 384 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:24:30 ID:6dgepWXQ0
-
(=゚ω゚)「ブーンの噂は、聞いてるょぅ」
(=゚ω゚)「なんでも、ラダトームの姫を救い出したそうじゃないかょぅ」
(=゚ω゚)「すごいんだょぅ!」
( ^ω^)「いやー、ソレホドでもあるおー。ハハハ・・・」
(=゚ω゚)「ブーンがラダトームを旅立つと聞いた時も、本当に驚いたょぅ」
(=゚ω゚)「まさかあの温厚なブーンが、竜王を倒す旅に出るなんて」
(=゚ω゚)「周りの皆も、信じられないと噂してたょぅ!」
( ^ω^)「ブーンも、旅立つ前は微塵も思わなかったお」
( ^ω^)「自分が冒険をするなんて事は・・・」
.
- 385 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:25:27 ID:6dgepWXQ0
-
(=゚ω゚)「こんな凄い装備、一体どうしたんだょぅ。
めちゃくちゃ高価そうだょぅ!」
(=゚ω゚)ノ「かっこいいょぅ!」
( ^ω^)「ブーンも気に入ってるお。最高の装備だお!」
(=゚ω゚)「体つきも、以前と全然違うょぅ。随分ガッシリして・・・」
(=゚ω゚)「下手したら、ちょっと恐怖を覚えるレベルだょぅwww」
( ^ω^)「ちょwww恐怖てwwwww」
二人は共に食事でも取る事にする。
食事処へ一緒に向かいながら、話に花を咲かせた。
.
- 386 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:26:50 ID:6dgepWXQ0
-
(=゚ω゚)「それで旅の方は、順調なのかょぅ?」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ^ω^)「ああ、順調だお」
(=゚ω゚)「そうかょぅ・・・」
イヨウは、ふと頼り無さげな顔をした。
( ^ω^)「おっ?どうしたお。何か、心配事でもあるのかお?」
(=゚ω゚)「いや、実は・・・・・・」
.
- 387 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:28:19 ID:6dgepWXQ0
-
(=゚ω゚)「僕も、旅に出る事になったんだょぅ」
( ^ω^)「えっ?旅?」
( ;^ω^)「という事は・・・もしかして」
(=゚ω゚)「そうだょぅ・・・竜王討伐の旅だょぅ」
ブーンは驚いて飛び上がる。
風が吹き、イヨウがくちんと小さいくしゃみをした。
.
- 388 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:29:06 ID:6dgepWXQ0
-
(=゚ω゚)「ぅぅ・・・ズズ。でも、本当はいきたくないんだょぅ・・・」
( ^ω^)「おっ」
(=゚ω゚)「ウチは大家族で、貧乏なんだよう」
(=゚ω゚)「竜王討伐の遠征に出れば、国から支度金が貰えるょぅ」
(=゚ω゚)「それに、僕が居なくなれば・・・食い扶持も減る。
旅に出れば、少しでも家計が良くなるんだょぅ・・・」
( ^ω^)「・・・・・・」
(=゚ω゚)「自警団で、武術の真似事をした事があるって理由で、
僕が家から出て行く事に・・・」
(=゚ω゚)「さっき、城でお金を貰ってきたょぅ」
(=゚ω゚)「これでもう、この町から出て行かなくちゃならないょぅ・・・」
( ^ω^)「そうかお・・・」
.
- 389 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:30:20 ID:6dgepWXQ0
-
(=゚ω゚)「それもこれも、竜王のせいなんだょぅ!」
(=゚ω゚)「アイツが現れてから、農作物が思う様に採れなくなって・・・」
(=゚ω゚)「農民は大打撃だょぅ。いや、世界全体が貧しくなった・・・」
(=-ω-)「でも・・・僕には、竜王に逆らって冒険する勇気なんて無いょぅ」
(=-ω-)「ブーンのように・・・強くないんだょぅ・・・」
( ^ω^)「イヨウ・・・」
.
- 390 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:31:55 ID:6dgepWXQ0
-
(;=゚ω゚)「ああ、いったい、どうしたらいいんだょぅ!」
(=゚ω゚)「はぁ・・・どこか、安心して暮らせる、平和で穏やかな所は無いかょぅ・・・」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ^ω^)「それなら、いいところがあるお」
.
- 391 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:34:01 ID:6dgepWXQ0
-
深い森の背の高い草をかき分け進むと、
靴に、しめった泥がついて、重くなる。
振脚して泥を飛ばす。
( ^ω^)
そうして、やっと森を抜ける。
漂ってくる硫黄の匂いに懐かしさを覚える。
視界の先には、山の湯煙、人家の気配。
.
- 392 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:35:38 ID:6dgepWXQ0
-
( ^ω^)「・・・・・・おっおっ、ついたお」
( ^ω^)「旅情の地、マイラ!」
ブーンはラダトームからの遠路を経て、マイラに到達していた。
( ^ω^)「よっしゃよっしゃ。宿についたら、早速温泉に入るお!」
温泉が今から楽しみでしょうがない。
ブーンは足早に、村へ向かう。
以前、ドクオと温泉を共にした時の事を思い出す。
.
- 393 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:36:48 ID:6dgepWXQ0
-
( ^ω^)「ドクオと再会したのも、マイラだったおね・・・」
( ^ω^)「なんだかんだ奴とは、本当に何か縁で結ばれている気がするお」
('A`)『俺は、呪われている。忌み嫌われてきた』
( ^ω^)「・・・呪い、か」
( ^ω^)「ブーンが竜王を倒せば、ドクオの呪いも解けたりするのかお」
ブーンは、マイラの村の宿を探す。
.
- 394 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:37:40 ID:6dgepWXQ0
-
从'ー'从「はーい!お客さん、旅人?お一人ですねぇ」
( ^ω^)「そうですお」
从'ー'从「何泊されます?」
( ^ω^)「1泊か2泊くらいですお」
从'ー'从「わっかりましたぁ〜〜。では、この名簿に押印か名前を・・・アレ?」
从'ー'从「お客さん、もしかして以前こちらをご利用されたこと、ありますかぁ〜」
( ^ω^)「おっおっ、そうだお。前にも泊まらせてもらったお!」
从'ー'从「そうですかぁ。わたし、ドジで物覚えも悪いけど、
お客さんの顔だけは忘れないんですよ〜〜」
( ^ω^)「そうなのかお、すごいお。
ブーンなんか、何でもすぐに忘れちゃうお!財布も無くしたりで・・・」
.
- 395 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:39:35 ID:6dgepWXQ0
-
从'ー'从「お客さん、運がいいですよぉ。実は、今夜お祭りがあるんです」
( ^ω^)「えっ、祭り?」
从'ー'从「ええ。小規模ですけど」
从'ー'从「この村から出土した、立派な笛があるんです」
从'ー'从「その笛の音色と楽団で、みんなで宴を催します。
温泉場の近くですので、ぜひいってみてください〜」
从'ー'从「あ、わたしもいきますよぉ〜」
( ^ω^)「これはいい時に来たもんだお!教えてくれてありがとうだお」
.
- 396 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:40:59 ID:6dgepWXQ0
-
祭りがあるとは、意外だった。
予期せぬも嬉しい催し事に出くわし、ブーンの気分は高揚する。
(*^ω^)「お祭りなら、美味しいものもきっとあるお」
(*^ω^)「楽しみだお」
.
- 397 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:43:15 ID:6dgepWXQ0
-
その夜。ブーンは温泉場付近へ行くと、近くで大きな焚き火をしていた。
周りには、太鼓や、食べ物を出す露店がある。
にわかに活気づいて、人々は笑顔で手を叩き、踊っている。
火の元の近くに櫓(やぐら)があり、その上で人が笛を吹く。
( ^ω^)「おお・・・!」
なんともいえぬ、心地よい音色。
以前、これと同じような音色を聞いた事があるような気がした。
ふと眠りに落ちてしまいそうな程、安らぎのある音色だった。
.
- 398 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:44:09 ID:6dgepWXQ0
-
( ^ω^)「うーん、祭りって感じだお」
( ^ω^)「何か露店で買って食べるかお」
ブーンは、茹でた野菜と、鶏肉を焼いたものを買う。
鶏肉のカリッと焼かれた香ばしい匂いが、食欲をそそる。
(*^ω^)「このトウモロコシ、瑞々しくて甘くて美味いお」 ガツガツ
(*^ω^)「鶏肉も、皮はパリパリで肉汁がジュワッと・・・塩のタレの加減が絶妙!」 バリバリ
(*^ω^)「ほんでお酒が・・・んぐんぐ。相性ばっちりだお!」 グビグビ...ムハー
ブーンは、喧噪と美しい笛と太鼓の音色の中、心躍るひと時を過ごす。
.
- 399 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:45:44 ID:6dgepWXQ0
-
宴もたけなわになった頃・・・ブーンは温泉場に足を運ぶ。
脱衣場で着替え、湯へ。
( ^ω^)「ふぅ、さっきも入ったけど、また入るお。酔い覚まし酔い覚まし」
( ^ω^)「こいつは、何度はいっても飽きないもんだお」
温泉場には、人は少なかった。
皆、住民は祭りの方にいっているのだろうか。
人の顔がよく見えないほど、湯煙が立つ。
そして、熱い湯へ、身を落とす。
.
- 400 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:46:36 ID:oP9ZIGKoO
- 飯終わってから見るべきだった……
- 401 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:48:45 ID:6dgepWXQ0
-
(*^ω^)「あ゛あ゛ー・・・」
体に残る酔いが、ふうっと薄れていく。
頭から湯を浴び、バシャバシャと顔を洗う。
湯熱と、冷たい外気のコントラストに、身を預ける。
濡れた肌は、風の心地よさを強調して。
全身のこりかたまった筋肉がゆっくりとほぐれる感覚。
(*^ω^)「ふぅ。これは・・・」
「か〜〜〜〜っ、いいねえ!!温泉ってのは、やっぱり良いモンだな」
.
- 402 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:50:58 ID:6dgepWXQ0
-
(*^ω^)「いやー・・・まったく・・・」
( ^ω^) ( ゚∀゚)
( ^ω^) (゚∀゚ )
( ;゜ω゜)「 じょ・・・ジョルジュっっ?! 」
( ゚∀゚)「おっ・・・? ブーンじゃねえか!!」
.
- 403 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:52:09 ID:6dgepWXQ0
-
なんと、隣で湯浴みしていたのは、
かつてブーンに師事していた・・・
あの鉄拳無頼、ジョルジュであった。
(*^ω^)「ほぅわーー!!まさかこんなところで会うなんて!」
(*^ω^)「久しぶりだお、ジョルジュ!!」
( ゚∀゚)「なんだ、お前もこの村に来ていたのか」
( ^ω^)「そうだお!」
( ゚∀゚)「へへ・・・こりゃたまげたぜ」
.
- 404 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:54:25 ID:6dgepWXQ0
-
楽しげな祭りとの遭遇。
温泉の心地よさ。
そして、かつての師との偶然の再会。
(*^ω^)(本当に今日は・・・)
(*^ω^)(今日はなんて素晴らしい日だお!)
( ゚∀゚)「いやー・・・しかし」
( ゚∀゚)「見違えたな、ブーン。武器をもってなくとも解る」
( ゚∀゚)「俺と修行してたあの時代とは、比較にならねえほど力をつけたな・・・」
ジョルジュは、ぴしゃりとブーンの筋肉を叩く。
水しぶきが大きく跳ねた。
.
- 405 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:56:25 ID:UJNCJ696O
- 初遭遇支援
- 406 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:56:33 ID:6dgepWXQ0
-
( ゚∀゚)「どうやら鍛錬は怠ってねえようだ」
( ^ω^)「まあ・・・あの頃よりはブーンも成長したお」
( ^ω^)「でも、まだジョルジュの強さには、届いてないと思うお」
( ゚∀゚)「くっく・・・そう簡単に超えられる俺じゃねえぜ」
( ^ω^)「おっおっ!」
( ゚∀゚)「そういや、祭りにはいったか?」
( ^ω^)「ああ、いってきたお!」
( ゚∀゚)「どうだった?」
( ^ω^)「よかったお!食べ物も美味しかったし」
.
- 407 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:57:45 ID:6dgepWXQ0
-
( ^ω^)「皆楽しそうに、騒いでたおね」
( ゚∀゚)「・・・・・・そうか・・・」
( ^ω^)「お?ジョルジュは、いってないのかお?」
( ゚∀゚)「まぁな」
( ^ω^)「えー、行けば良かったのに。楽しかったお!」
( ゚∀゚)「俺は孤独を好むクールなタイプの漢なんだよ!」
( ^ω^)「なんだおそのキャラ作りwww」
( ゚∀゚)「やっぱいけば良かったかな・・・くそ」
.
- 408 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 19:59:32 ID:6dgepWXQ0
-
( ゚∀゚)「お前、なんでこの村にきたんだ?」
( ^ω^)「旅の中継だお。これから、リムルダール方面へ向かうお」
( ^ω^)「あの魔の島へ・・・渡る為の方法を見つけたんだお!」
( ゚∀゚)「え?そんなん泳いでいきゃいいんじゃねえのか?」
( ^ω^)「ああ・・・なるほどね・・・ そうね・・・君ならいけるかもね・・・」
( ^ω^)「ジョルジュは、修行中だおね。なんでマイラに?」
( ゚∀゚)「・・・あー、ちょっとやる事がな」
( ^ω^)「おっ、何だお?」
( ゚∀゚)「・・・いや、いんだよ。もう済んだし」
.
- 409 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 20:01:06 ID:6dgepWXQ0
-
( ゚∀゚)「それより・・・ブーン」
( ^ω^)「おっ?」
( ゚∀゚)「確かに俺の方が強いのかもしれねえ・・・が・・・みたとこ実力は」
( ゚∀゚)「かなり伯仲してるかもな。俺は強ェ奴をみると・・・」ウズ
,;i( ゚∀゚)i,; 「やりたくなっちまうんだ」 ザバァ!!
( ;゜ω゜)「で、でけえお!でけえおジョルジュ!ジョルジュでっけえお!!」
( ;゜ω゜)「い、いや!やめて!ブーンにそういう趣味は・・・」
( ゚∀゚)「なーに言ってんだ ・・・せいッッ!!」ドヴァッ
( ;゜ω゜)「のおおう!?」 サッ
ジョルジュが拳を突き出す。
湯面が波立ち、水流が天高く上がった。
.
- 410 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 20:04:43 ID:6dgepWXQ0
-
( ゚∀゚)「へへへ!久しぶりに稽古つけてやるぜ、ブーン!」
( ゚∀゚)「ついでに、水際の戦い方ってのを教えてやるよ」
( ;゜ω゜)「や、やめるおジョルジュ!何ブラブラさせて・・・ それに他のお客さんに迷惑・・・」
( ゚∀゚)「今ここにゃ俺とお前以外いねえよ」
( ゚∀゚)「修行時代みたいに、負けた方、腕立て1000回な。そりゃあッッ!!」 バッシャーン
( ;゜ω゜)「ああおお〜〜〜〜ッッ!!」
やっぱり、そう素晴らしい事ばかりがあるってもんじゃないのかお!
to be continued...!!
.
- 411 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 20:07:37 ID:6dgepWXQ0
-
( ^ω^)ブーンの今のステータス
LV23
ほのおのつるぎ
まほうのよろい
みかがみのたて
今回登場した敵
スライムベス:スライムの亜種。強さや生態はほとんど変わらず、
外見の色だけが違う。ベスは、真っ赤な透明色である。
一説によると、雌にこの色が多く見られるというが、
雌雄をはっきり見分けられる者は少ない。
.
- 412 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 20:08:57 ID:zV0CRYjYO
- 乙
いようとの会話の場面の途中で話が途切れた気がしてるんだが、おれの読解力不足かな?
- 413 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 20:14:56 ID:6dgepWXQ0
- 28話投下終了
ブーンが強くなったおかげで、冒険の苦心さの表現が難しくなってきてます
次回からクライマックスに向けて、結構シリアスな展開になると思うので勘弁です
それじゃ、どうも( ´_ゝ`)乙かれさまでした(´<_` )
>>412
あ、そこはわざと途切れさせています。
空白のレスなど入れて時間差を表現した方がよかったですかね・・・
のちのちの展開の為に、あえて会話の最後は省いています。
- 414 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 20:15:04 ID:m3p0aSlo0
- いよぅに結局どこを紹介したのかは気になるな
しかし緊張感続く旅の途中のこういう話はホッとするな
作者乙おつ
- 415 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 20:18:25 ID:zV0CRYjYO
- >>413
空白レスがあればわかりやすかったかも
まああくまで私の受け取り方だから気にしないで
乙
- 416 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 20:22:10 ID:Q3ka6NJY0
- きてたか、作者おつおつ
泳いでいく…やっぱ誰もが考えるよねw鎧着て泳ぐのは死ねるけど
- 417 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 23:33:43 ID:eph9RiOk0
- さすがジョルジュさんやで
明日大事なプレゼンあるから急ごしらえ
http://beebee2see.appspot.com/i/azuY6oL7BAw.jpg
- 418 :名も無きAAのようです:2011/10/17(月) 23:43:08 ID:B7oefI9MO
- 海にはテンタクルスさんいるからなー
- 419 :名も無きAAのようです:2011/10/18(火) 01:02:17 ID:Za0uECWEO
- 作者乙!
実際泳げたのはオルテガだけだろw
- 420 :名も無きAAのようです:2011/10/18(火) 01:02:53 ID:ZMcADOHU0
- >>417
かっけー!ありがとうございます!
ジョルジュはごうけつですか・・・それっぽい!( ゚∀゚)
他のキャラの性格とかも考えるとおもしろい・・・脳内補完してます
ちなみにリメイクドラクエ3では、しっぷうのバンダナを装備すると
性格が「でんこうせっか」になるんでしたっけ
- 421 :名も無きAAのようです:2011/10/18(火) 17:49:46 ID:U/IMxKXwO
- 昔FFDQ板にあったオルテガのSS思い出すなぁ
- 422 :名も無きAAのようです:2011/10/18(火) 21:29:12 ID:OiOzLSjk0
- ブーン、ジョルジュ、モララー、ドクオでパーティー組んだら最強じゃね?
前衛二人に中衛は魔法戦士のモララー後衛は賢者のドクオ
- 423 :名も無きAAのようです:2011/10/19(水) 01:55:10 ID:d3JXM7nUO
- >>422
ドクオ「ふぅ」
- 424 :名も無きAAのようです:2011/10/19(水) 02:13:51 ID:zj0chBq.O
- >>423
ワロタ
- 425 :名も無きAAのようです:2011/10/19(水) 23:13:55 ID:Cai8iwbE0
- >>422-423
こうか
http://beebee2see.appspot.com/i/azuYk4v9BAw.jpg
- 426 :名も無きAAのようです:2011/10/20(木) 02:18:45 ID:NUn/BcIIO
- ドラクエが題材だからソロなのはわかるんだが、4人で戦えば竜王を倒せそうな気がする
- 427 :まいど:2011/10/20(木) 14:46:25 ID:6tExziY20
- エロすぎる
http://p.tl/ADqF
- 428 :名も無きAAのようです:2011/10/20(木) 21:58:34 ID:AsI62Q6.0
- >>425
みんな好きだ!
- 429 :名も無きAAのようです:2011/10/21(金) 01:04:48 ID:QEOJ7Oro0
- >>425
ふうの字が情緒的ww
次回の投下ですが、24、25、26日のいつかにしたいです
もしその期間内に投下できない場合は、11月に入っての投下になります
引っ越しとか、ネット環境に繋がらない時期があるのでー
- 430 :名も無きAAのようです:2011/10/21(金) 03:22:58 ID:fcnlT42cO
- (#゜ω゜)投下!投下!さっさと投下!しばくど!
- 431 :名も無きAAのようです:2011/10/21(金) 07:40:31 ID:Tuxm8Hjw0
- ∧_∧ パーン
( ・∀・)
⊂彡☆))Д´)
- 432 :名も無きAAのようです:2011/10/24(月) 16:29:06 ID:1uCPgdrI0
- 今日来れるのだろうか
- 433 :名も無きAAのようです:2011/10/25(火) 20:00:59 ID:uMIVaBgc0
- まだかなー
- 434 :名も無きAAのようです:2011/10/25(火) 21:15:16 ID:4xRZ.9XAO
- ( `ω´)
- 435 :名も無きAAのようです:2011/10/26(水) 20:38:30 ID:bX.AfplI0
- お引っ越しドタバタ中につき今月は投下できないかも
そしたら来月の4日以降になります。自宅ネット不通期間がありまして・・・
引っ越しおわったら、サクサク投下するので、少々お待ちくださいξ;⊿;)ξ
- 436 :名も無きAAのようです:2011/10/26(水) 20:47:37 ID:r6lr5TRYO
- ( ´ω`)
- 437 :名も無きAAのようです:2011/10/26(水) 20:50:08 ID:7mEr6jYQ0
- ショブーン
- 438 :名も無きAAのようです:2011/10/27(木) 09:26:25 ID:7mZpORY.0
- 書けないんじゃなくて投下出来ないだけなのが救いだな
- 439 :名も無きAAのようです:2011/10/28(金) 02:33:24 ID:gryIY3Lc0
- のんびりのんびり( ^ω^)
寒くなったから引っ越し疲れで風邪など召されないようお気をつけ下さい
- 440 :名も無きAAのようです:2011/10/28(金) 07:35:22 ID:mB9ib0HkO
- 失ったぬくもりによる心の風邪にも注意だお
- 441 :名も無きAAのようです:2011/10/30(日) 03:26:22 ID:ehxsz21wO
- なあに小宇宙さえ燃やしていれば極寒のシベリアでもランニング一枚でいれるんだ大丈夫さ。紳士とか言ってるやつらもそうしてるんだろ
- 442 :名も無きAAのようです:2011/10/31(月) 20:55:00 ID:uBPaDmZg0
- 紳士でもなんでもいいがとりあえず下は履けよ
- 443 :名も無きAAのようです:2011/11/02(水) 20:21:53 ID:B3fpGp0c0
- もちろん
靴下だけは何があっても脱がないさ
- 444 :名も無きAAのようです:2011/11/02(水) 21:11:53 ID:hykzSRAcO
- 海パン刑事のほうが紳士的だな
- 445 :名も無きAAのようです:2011/11/04(金) 03:01:30 ID:rimsjahw0
- フヒヒ、4日になったぜw
2話連続投下とかあるんだろうか。今から楽しみでしょうがない
- 446 :名も無きAAのようです:2011/11/04(金) 17:01:03 ID:K/I9hGzIO
- 俺もそう思って見にきたぜフヒヒ
楽しみだな
- 447 :名も無きAAのようです:2011/11/04(金) 17:40:29 ID:OI2pRufY0
- 三話連続もありそうでワクワクしてきたぜフヒヒ
- 448 :名も無きAAのようです:2011/11/04(金) 18:05:17 ID:73Yijo5sO
- (;^ω^)ハァハァ
- 449 :名も無きAAのようです:2011/11/04(金) 18:15:52 ID:j8yy/NKY0
- おまわりさんこっちです
- 450 :名も無きAAのようです:2011/11/04(金) 18:36:10 ID:v1Uv5OPYO
- ご協力感謝します
- 451 :名も無きAAのようです:2011/11/04(金) 21:08:03 ID:73Yijo5sO
- ( ^ω^)まてまて
- 452 :名も無きAAのようです:2011/11/05(土) 00:34:46 ID:lTJanz420
- よく見たら4日゙以降゙だったか……
ちくしょう早まっちまったぜ、フヒ、フヒヒ……
- 453 :名も無きAAのようです:2011/11/05(土) 00:52:33 ID:VzR7eNIoO
- そうか"以降"か…
なら来年もありうるな…
フヒヒ
- 454 :名も無きAAのようです:2011/11/05(土) 09:04:12 ID:XFqB3T5o0
- もうやだこの板
- 455 :名も無きAAのようです:2011/11/05(土) 10:42:09 ID:1hI2zqGcO
- ( ゜ω゜)投下来いよほら来いって!おれはここだほら来いよ!
- 456 :名も無きAAのようです:2011/11/05(土) 23:17:02 ID:yROuNt6Y0
- ∧_∧ パーン
( ・∀・)
⊂彡☆))Д´)
- 457 :名も無きAAのようです:2011/11/07(月) 00:23:29 ID:81v5m4vUO
- ゴホゴホ…
- 458 :名も無きAAのようです:2011/11/07(月) 02:29:13 ID:xJlQPhjIO
- >>457
おい、そんな格好じゃ風邪ひくぜ
靴下を2重にして履くんだ
- 459 :名も無きAAのようです:2011/11/07(月) 02:45:55 ID:Zv.Qje8s0
- >>458
この時期は夜予想以上に冷え込むからマフラーもしとくべきだな
- 460 :名も無きAAのようです:2011/11/07(月) 03:22:03 ID:WYWVkB3gO
- 乾布摩擦すると免疫力上がって捗るぞ
全裸待機初心者にお勧め
- 461 :名も無きAAのようです:2011/11/07(月) 07:46:48 ID:zwsGA2Bk0
- ξ゚?゚)ξまだかな
- 462 :名も無きAAのようです:2011/11/07(月) 08:34:36 ID:.EAeAQRk0
- ( ^ω^)ぬぅ・・・・
- 463 :名も無きAAのようです:2011/11/07(月) 23:51:42 ID:JwGZ5QroO
- おまえらは何度言われても作者を追い込むのを止めないのなw
作者にも都合があるんだから期限過ぎても急かさず待っててやれよ
逃亡されるよりはずっとマシだろうに
- 464 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 01:12:28 ID:QVoGXQiMO
- では作者が逃亡しない程度に追い込もう
- 465 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 17:18:04 ID:/zLYnmP.0
- 作者です。お待たせしてごめんなさい
明日、もしくは明後日投下します
書き溜めは3話分くらいあります。逃亡は絶対しませんので!
読んでくれている方の期待にどれだけ添えるものが出来るかと、
苦心しつつも楽しみながら執筆しております
( ^ω^)もちっと待ってお!
- 466 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 17:19:33 ID:Cn/HkQQA0
- >>465
乙!
楽しみに待ってるよ
- 467 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 18:20:00 ID:4cqihYKoO
- 大丈夫大丈夫
殆どの読者は解ってるよ!!
期待度が高い分様々なプレッシャーがあると思うけど重荷に感じる必要はないからね!
心からの乙
- 468 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 21:29:46 ID:QVoGXQiMO
- 何をのん気なこと言ってんだ
こうしてる間にも町人達の命が魔物に奪われているんだぞ
- 469 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 21:42:11 ID:YEDGec7UO
- イイィィイヤッホオォオオ〜!
- 470 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 22:30:15 ID:ZrbRMzpkO
- >>468を見て思ったんだが、リアルタイムと並行して構成された作品って今まであったかな
現実での時間経過が、そのまま作品にも影響するという
着想は面白いと思う。スレチですまん
- 471 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 23:33:52 ID:Q2cm7LsUO
- すげぇ!なんかそれいい
- 472 :名も無きAAのようです:2011/11/08(火) 23:55:05 ID:UwOc7xDU0
- >>470
面白そうだけど作者さんが辛そうだなww
ほぼ毎日書かないといけなくなりそうだ
- 473 :名も無きAAのようです:2011/11/09(水) 01:09:17 ID:UUZDKZAAO
- 頭いい人じゃないと書けなさそうだね
- 474 :名も無きAAのようです:2011/11/09(水) 02:59:15 ID:ti8b5/B2O
- 逆に数ヶ月またせても「作中の時間を経過させるため」と言えるな
- 475 :名も無きAAのようです:2011/11/09(水) 10:19:13 ID:/CODx0OU0
- 24みたいな感じで短編ならあるいは…
書き手も読み手も辛そうだけど
- 476 :名も無きAAのようです:2011/11/09(水) 21:14:46 ID:UUZDKZAAO
- 何か新しい物が生まれそうで生まれない予感
- 477 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 09:36:44 ID:EPdUNp26O
- 数年前から始めて徐々に現在に追い付かせていくとか
- 478 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 11:40:39 ID:Ph4AAifk0
- 面白そうだけどスレチ
書き溜め3話とかwktk
- 479 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 15:37:57 ID:MdxLGGAA0
- 作者です。本日、21:00から投下します(=゚ω゚)ノ
割と書きたまってるといっても、一挙に投下はしないと思います
投下ペースがかつかつになるし、読み手も疲れるし
ただ、今後は前よりは短いスパンで投下できるかと
酉合った方がいいのかな。いちいち作者ですっていうの面倒になってきた
- 480 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 16:05:33 ID:15MFh2ZU0
- いやっほぅーーー!!
お待ちしております
…というか今までの酉無かったんですかw
気づかなかった…というか酉あるもんだと勘違いしてたww
抽出しやすいし、作者だと一目で判るし読者としては有った方が嬉しいなぁ
まぁお好きな様にすれば良いんじゃないでしょうか?
- 481 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 18:38:29 ID:HcgtcHeM0
- キタキタキター待ってました!
- 482 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 19:26:18 ID:kCASFejI0
- まってたよおおおおお
- 483 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 19:38:08 ID:AZV87/v6O
- (今更5やり直してるとか言えねーよなww)
タイキブリザード
- 484 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 20:53:24 ID:rk918lSgO
- ( ´ω`)やっと来たか…前回投下から飯も食わずにスレに張り付いてた甲斐があったお
- 485 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:01:48 ID:MdxLGGAA0
- 投下します。>>484飯食って下さい、すんません
- 486 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:03:01 ID:MdxLGGAA0
-
第29話
.
- 487 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:04:19 ID:rk918lSgO
- ( ´ω`)支援だ
- 488 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:04:29 ID:MdxLGGAA0
-
森は、葉の多い木々が少なくなり、辺りは枯れ木が目立つ様になる。
そして冷たい風に乗る、鼻につく苦々しい臭い。
“毒の沼地”に、近づいて来ている。
( ^ω^)
.
- 489 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:06:43 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)(・・・・・・――――――)
( ^ω^)『ジョルジュ、一緒に旅をしないかお?』
( ゚∀゚)『ん?』
( ^ω^)『ブーンはこれから、竜王の島へ向かうつもりだお』
( ^ω^)『ジョルジュも、竜王を倒す事も、一つの目標にしてるんだおね?だったら』
( ^ω^)『共に戦ってくれると、嬉しいお』
( ゚∀゚)『・・・・・・』
( ^ω^)『もちろん・・・過酷な、全てを賭けた戦いになるはずだお』
( ^ω^)『奴に挑むブーンだって、確実に竜王を倒す力を持っているとは言い切れない』
.
- 490 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:08:25 ID:k2vcQNP.O
- ω・`)ドキドキ
- 491 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:11:45 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)『でも、でもだからこそ――――――』
( ^ω^)『ジョルジュの拳があれば、こんなに心強い事は無いお!』
( ゚∀゚)『ブーン・・・』
( ^ω^)『死地に友を誘うような事かもしれないけど・・・』
( ^ω^)『君がいてくれれば、絶対に竜王を討てるとブーンは信じるお』
( ^ω^)『どうだろうかお・・・』
( ゚∀゚)『・・・・・・』
.
- 492 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:13:14 ID:MdxLGGAA0
-
( ゚∀゚)『悪いが・・・その話はのれねえ』
( ^ω^)『ジョルジュ』
( ゚∀゚)『俺は修行中の身。いや、それはお前も同じ。だが・・・』
( ゚∀゚)『俺は・・・俺にははまだ、やらなきゃいけない事があるんだ』
( ゚∀゚)『そいつを成すまでは・・・俺は』
( ^ω^)『・・・そうかお』
( ゚∀゚)『言っとくが、臆した訳じゃないからな!』
( ^ω^)『わかってるお。ジョルジュはそんな奴じゃないお』
( ゚∀゚)『しかしブーン、お前の勇気は買うぜ』
( ゚∀゚)『もともと単身であの竜王に歯向かおうなんて考える事自体が凄えんだ』
( ゚∀゚)『お前の冒険の成功を・・・俺は祈っているぞ』
( ^ω^)『ありがとうだお、ジョルジュ!』
.
- 493 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:15:30 ID:MdxLGGAA0
-
.
- 494 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:16:49 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)
ブーンは単身――――――ぬるりとした風に吹かれながら
枯れた木の多い森の中をゆく。
この先に、以前にも苦心した、“毒の沼地”がある。
またあの過酷な毒沼に身を投じねばならないが・・・
( ^ω^)「以前は、毒の沼地に手こずったけど」
( ^ω^)「今回は良いアイディアがあるお」
.
- 495 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:18:34 ID:MdxLGGAA0
-
沼地が見えた。
異臭放ち、その禍々しさは以前と変わらず。
沼に殺された獲物の死肉を漁ろうとでもしているのだろうか。
辺りでは、鳥がガアガアと叫び、飛び交う。
( ^ω^)「なんというか、懐かしさすら感じるおね」
ブーンは、やはり少しでも軽くなるよう、荷物の整頓を始める。
どうせ沼地に入れば台無しになってしまうので、
食料などはここで片付けてしまおう。
.
- 496 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:20:17 ID:MdxLGGAA0
-
焚き火を起こし、残りの食料であった
木の実、干し蛇肉、塩豆を、その場でぺろりとたいらげ、己の熱量に換える。
食料の余分などを一切気にせずに、
一気に食べてしまえるのは、少し気持ちが良い。
( ^ω^)「げふ。さて、いくかお」
荷袋から筒状の物を取り出す。
それは、ブーンが竹を加工して作った手製の物だった。
( ^ω^)「こいつがあれば、水面から出して呼吸ができるお」
( ^ω^)「もしまた泥に埋まってしまった時の為にと、用意してたんだお」
( ^ω^)「同じ轍は踏まんお」
.
- 497 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:23:13 ID:MdxLGGAA0
-
旅で恐ろしい目に遭えば、次のそれを避けるためにと学習してゆく。
自分がどういう状況になり得るか、どんな危険が待ち構えているか。
常にあらゆる危機を想定し、それに対し保険をうっていく慎重さが、
冒険者には求められる。
それが出来ぬ者は死ぬ。
もちろん最善の手を尽くしたとしても、天命に逆らえぬときもある。
( ^ω^)「準備できたお」
( ^ω^)「よし・・・」
そうして、ブーンは沼地へ飲み込まれるように入っていった。
周りの黒鳥共が、葬送歌の如く気味の悪い声で泣き続ける中を。
.
- 498 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:24:39 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)
ブーンは、毒の沼地と、洞窟を超えた。
一度看破した事があるのに加え、自身の実力も
あの時とは段違いに上がっている。
今回はドラゴンとの対峙が無いとは言え、
思っていた程の苦労はしなかった。
それが、自分が冒険者として成長している証だと思うと、
少し誇らしくも思える。
.
- 499 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:26:09 ID:MdxLGGAA0
-
そしてリムルダールの街に立ち寄る。
一旦ここで疲れを癒し、必要な物の補充をする。
市場の方に向かった。
( ^ω^)
ここに来るのが随分と遠い昔のように思える。
冒険という、密度の濃い日常を過ごしてきているから、そう感じるのだろうか。
リムルダールの街は、あの戦禍の傷跡を残しながらも、
少しずつ再興の兆しをみせていた。
.
- 500 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:27:34 ID:MdxLGGAA0
-
あの忌まわしい事件を乗り越えようとする人々の意志を、ブーンは確かに感じ取る。
終戦直後には無かった、人々の笑顔が、そこにはあったからだ。
そうだ。
悲観的なばかりでは、生きる事など出来はしない。
( ^ω^)「この笑顔を守る為にも・・・」
( ^ω^)「これからが正念場だお」
.
- 501 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:29:08 ID:MdxLGGAA0
-
.
- 502 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:30:47 ID:MdxLGGAA0
-
<ゴンゴン
重い扉を、叩く音と声がする。
瓜゚∀゚)「む。どなたじゃ。入りなされ」
扉がギィギィと軋んで開く。
( ^ω^)「失礼しますお、お久しぶりですお」
.
- 503 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:31:46 ID:MdxLGGAA0
-
瓜゚∀゚)「おお。君か」
瓜゚∀゚)「名は、ブーンといったかね」
( ^ω^)「見知り置き頂き、光栄ですお」
瓜゚∀゚)「確か、太陽の石を求め、ラダトームに向かったと記憶しているが・・・」
( ^ω^)「ええ、ですお。そうして、ここに・・・」
瓜゚∀゚)「あいやちょっと待った!」
( ^ω^)「おっ」
.
- 504 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:35:16 ID:MdxLGGAA0
-
瓜゚∀゚)「まあ、そう本題に入る前に・・・」
瓜゚∀゚)「何か、土産物でもなかろうか。お茶は入れるぞい」
( ^ω^)「・・・と、言われると思いまして」 ガサゴソ
( ^ω^)「リムルダール名産、鮎の乾物と、角砂糖ですお」
瓜゚∀゚)=3 「うひょー!さ、砂糖とな!こりゃええわい!早速茶を入れるわい!」
ブーンとづーは、茶菓子と湯を囲み、むしゃぶりつき始めた。
特に砂糖の甘みなど、滅多に味わえるものではない。
我れ先と、手を伸ばす。
( ^ω^)「・・・それで、どうでしょうか」ガツガツ
瓜゚∀゚)「うむ・・・君のもって来た太陽の石じゃが」ズズ・・
.
- 505 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:36:51 ID:MdxLGGAA0
-
瓜゚∀゚)「これは・・・“小さ過ぎる”」
( ;゜ω゜) ピタ
づーは、机に置かれた“太陽の石”の欠片をつまんで言う。
瓜゚∀゚)「太陽の石を溶かし、それを雨雲の杖でかき混ぜることで
“虹のしずく”が完成する訳じゃが・・・」
瓜゚∀゚)「この大きさでは・・・ぬぅ。流石にしずくの結晶化には至らんかもしれん」 パク
( ;^ω^)「・・・・・・」
瓜゚∀゚)「とりあえずやっては見よう。
だが、もしや出来ぬ・・・という可能性も高い事を承知してくれ」
瓜゚∀゚)「茶が済んだら、すぐにでも“しずく”の生成にかかる」 ズズー パクパク
( ;^ω^)「は・・・はい。お願いしますお」
.
- 506 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:38:51 ID:MdxLGGAA0
-
――――――数刻後。
( ;゜ω゜)「そ、そんな・・・どうしても駄目ですかお?」
瓜゚∀゚)「ううむ・・・」
瓜゚∀゚)「やはりあの大きさでは、しずくを作る事は叶わんかったようじゃ」
( ;゜ω゜)「・・・・・・」
.
- 507 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:42:43 ID:MdxLGGAA0
-
瓜゚∀゚)「わざわざ遠方まで足労させて申し訳ないが・・・」
瓜゚∀゚)「うむ・・・」
( ; ω )「そ・・・んな・・・」
瓜゚∀゚)(・・・・・・ブーン・・・)
懸念していた通りの事態が起こった。
ブーンの運んだ太陽の石は、その大きさから――――――
魔の島への架け橋となる“虹のしずく”の素材足り得なかったのだ。
これで、あの島へ渡る方法は途絶えた。
.
- 508 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:45:09 ID:MdxLGGAA0
-
( ; ω )「・・・・・・」
瓜゚∀゚)「君の気持ちは、痛いほどよく解る。ここまで、本当によくぞやった」
瓜゚∀゚)「だが・・・虹のしずくが無いとなると・・・」
瓜゚∀゚)「人の力で彼処に辿り着く事は、もはや・・・」
( ;^ω^)「本当にもう・・・方法は無いんですかお?」
( ;^ω^)「あの・・・船とか、オヨグとか」
瓜゚∀゚)(オヨグ?)「それは厳しいのう・・・」
.
- 509 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:46:38 ID:MdxLGGAA0
-
瓜゚∀゚)「今まで国家レベルの大艦隊が出撃した例はあるが」
瓜゚∀゚)「それも虚しく、海屑に散ったのは、君も知っておろう」
瓜゚∀゚)「竜王の魔力により、あの辺りは嵐呼ばれ、渦潮が巻き、
危険な乱海流帯となっているからじゃ」
( ;^ω^)「・・・・・・う」
瓜゚∀゚)「あの島の周囲には、魔力の結界が張られておる」
瓜゚∀゚)「それは同じ魔力による効果でしか弱められぬ。
その役目も、虹のしずくは担っているのだ」
.
- 510 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:47:40 ID:MdxLGGAA0
-
瓜゚∀゚)「後は、以前にも言ったかもしれんが」
瓜゚∀゚)「ロトの使用した虹のしずくを手に入れる事」
瓜゚∀゚)「一度使ったものに魔力を注ぎ足して使う訳じゃから、
魔除けの効力などは落ちざるを得んかもしれんが・・・」
瓜゚∀゚)「橋を渡す事は理論上はできよう。だが・・・」
瓜゚∀゚)「それも恐らく無理じゃろうて。広い海の底に沈んでしまっている。
見つけ出すのは、無理じゃ」
( ;^ω^)
.
- 511 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:50:28 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)「・・・・・・」
岸壁に立ち、海を望む。
その先には、巨大な竜王の城がそびえる島が見える。
今、ブーンはリムルダール付近の
ロトの勇者が虹のしずくを使ったと言われる、魔島へ一番近い岬に来ていた。
崖に大きな音を立てて、荒波が打ち寄せる。
ガライとはまた異なる潮風は、
どことなく今のブーンの心情を表し、荒んでいるのか。
ここに来たのは、特に何か当てがあるわけでは無い。
ただ、こうしてフラリときているだけだ。
.
- 512 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:52:06 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)
自分がこれまでやって来た事のすべてが、ここに来て潰える。
ここから見れば、目的の島までは、もう本当に目と鼻の先なのだ。
だからこそ、本当に悔しかった。
( ^ω^)「ブーンの今までの冒険の辛さは」
( ^ω^)「全部、無駄だったのかお・・・」
.
- 513 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:53:41 ID:MdxLGGAA0
-
これまで超えてきた、幾多の試練を思い返す。
拳を握り固める力が、強くなる。
しかし、どうあれ竜王のもとへ行く術は、失われた。
自分に出来る事は、無い。
こうなったら、一縷の望みにかけて、筏(いかだ)でもこしらえて、
海を無理矢理に超えてやろうか。
まず確実に無理だろうが・・・・・・
実際自分に出来る事と言えば、もうそれ位しかない。
.
- 514 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:55:36 ID:MdxLGGAA0
-
もしくは・・・帰る事。
( ^ω^)
何もかもを諦めて、故郷に帰るか。
ラダトームでは無く・・・あの街へ。
あの人の待つ、ガライへ。
――――――――――――――――――
从 ゚∀从
――――――――――――――――――
.
- 515 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:57:19 ID:MdxLGGAA0
-
そういう選択肢だってあり得る。
驕りでなく、今の自分ほどの力があれば、
少なくとも自分の身近にいる大切な人を、守り通すだけの事くらいはできる筈だ。
もともと全てを、世界を救おうなんて考える方が突拍子も無い事だったのか。
自分の大切な人だけを、守り支えていければ良いではないか。
静かに、暮らしていければそれでいいのかもしれない。
愛する人との、温もりに触れながら穏やかに、穏やかに。
彼女と共に店を切り盛りすれば、悲願であった料理人の道も開ける。
それだけで、確かに自分は十分に幸せだろう。
.
- 516 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:58:25 ID:MdxLGGAA0
-
それに自分が冒険で命を落とせば、あの人を守る人間はいなくなる。
彼女は心から悲しむだろう。
いや、知る術も無い。永遠に帰らぬ人を待ち続けるのだ。
しかし、それでも。
( ^ω^)「・・・・・・」
――――――――――――――――――
('A`)
――――――――――――――――――
.
- 517 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 21:59:44 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)
――――――――――――――――――
*(‘‘)* (´・_ゝ・`)
――――――――――――――――――
( ^ω^)
――――――――――――――――――
ξ゚⊿゚)ξ
――――――――――――――――――
.
- 518 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:01:07 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)
――――――――――――――――――
J( 'ー`)し (,,゚Д゚) (*゚ー゚)
――――――――――――――――――
( ^ω^)「・・・・・・ふー・・・・・・」
( ^ω^)
( ^ω^)
( ^ω^)「やるしかねえお」
( ^ω^)「イカダ・・・作るかお」
.
- 519 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:01:18 ID:7dURVpnA0
- デミタスって誰だっけ
- 520 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:02:59 ID:MdxLGGAA0
-
そのとき。
ブーンの胸元が、緑色の光を放ち、輝き始めた。
( ;^ω^)「!」
懐をまさぐる。暖かみを帯びて、光る物がある。
( ;^ω^)「これは・・・」
( ;^ω^)「ツンにもらった――――――ペンダントだお」
それは、ラダトームで別れの前夜、ツンに貰った片割れのペンダントであった。
王家の魔力が込められたそれを、“王女の愛”と呼ぶのだと言う。
.
- 521 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:03:37 ID:rk918lSgO
- ( ´ω`)やるなら今しかねぇ
- 522 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:03:52 ID:MdxLGGAA0
-
――――――ラダトーム城
ξ゚⊿゚)ξ「!」
ツンの持つ片割れのペンダントが、光り輝く。
まるで何かに共鳴しているかのように。
.
- 523 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:05:00 ID:MdxLGGAA0
-
( ´W`)「む、どうした? ローラや」
ξ゚⊿゚)ξ「わかる・・・」
ξ゚⊿゚)ξ「ブーンが・・・私の力を必要としているわ」
ξ゚⊿゚)ξ(わたしと貴方は、いつも一つ)
ξ゚⊿゚)ξ(そうよ・・・ブーン。貴方はただ願えばいい。それだけでいい)
ξ゚⊿゚)ξ(そうすれば、きっとあなたの求める先へと――――――)
ξ゚⊿゚)ξ( わたしの“愛”が、いざなうわ )
.
- 524 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:06:03 ID:MdxLGGAA0
-
――――――リムルダール大陸沿岸
( ;゜ω゜)「 こ・・・ これは・・・! 」
ブーンの握るペンダントから、一条の光が伸びてゆく。
それが、海の中へと繋がっているのだ。
まるで何かを誘い導くかの様に。
.
- 525 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:07:16 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)「・・・・・・」
これが、いったい何を意味しているのか。
それがブーンには、心で理解出来た。
確信めいたものを感じる。
鎧を脱ぎ、重りを外す。
そして、荒波へと飛び込んだ。
光の指し示す方へと。
.
- 526 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:08:20 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)。°(・・・・・・)
ブーンは潜る。ひたすらに潜ってゆく。
暗く冷たい、水の中を。
泳ぎが得意だとは言え、急流の中。
かなり体力を消費する。
( ^ω^)。°(きっと――――――)
( ^ω^)。°(あるはずだお。きっと)
.
- 527 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:09:32 ID:MdxLGGAA0
-
光をなぞり、導かれてゆく。
息が苦しくなってきた。
帰りの分を考えると、そろそろ戻らねば厳しい。
深淵の海中でも、指し示す光は失われない。
そして、その光の当たる先に・・・
光り煌めく、“何か”を見つけた。
( ^ω^)(!!)
ブーンは、それをしっかりと手に取る。
そうして、すぐに浮上していく。
.
- 528 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:10:33 ID:MdxLGGAA0
-
、.;(;;^ω^);.; 「ぷはッ・・・!!」 ザバッ!
(;;^ω^)「・・・綺麗だお」
(;;^ω^)「これが・・・・・・」
ブーンの手の中には・・・キラキラと光り輝く、
美しく透き通った、結晶のような物が握られていた。
.
- 529 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:11:58 ID:MdxLGGAA0
-
(*^ω^)「づーさん!づううさあああん!!」
扉を、景気よく開ける。
瓜゚∀゚)「おや、ブーンじゃないか。一体どうした、そんな慌てて」
(*^ω^)「これ!見て下さいお!」
(*^ω^)「これがづーさんの言う・・・“虹のしずく”じゃないですかお?!」
.
- 530 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:13:14 ID:MdxLGGAA0
-
ブーンはづーに、透き通ったそれを見せた。
瓜゚∀゚)「む・・・」
瓜;゚∀゚)「・・・・・・おおっっ!? こ・・・これは」
瓜;゚∀゚)「紛うかたなき・・・ “虹のしずく” ではないか!」
瓜;゚∀゚)「これは・・・ 一体どうしたものだ!」
( ^ω^)「海から、ロトの勇者が使ったものを、探してきたんですお!」
瓜;゚∀゚)「な・・・なんと真か? そんな馬鹿な・・・いやはや」
.
- 531 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:15:11 ID:MdxLGGAA0
-
瓜゚∀゚)「いや・・・しかしどうあれ・・・これで」
瓜゚∀゚)「これに魔力を注ぎ込めば、魔島へと続く“虹の橋”を架ける事が出来る」
瓜゚∀゚)「よくやった、ブーン!」
瓜゚∀゚)「すぐにでも、これに魔力を注入する作業に入る。少々待っておれ」
( ^ω^)「お願いしますお!」
づーは、しずくの結晶をお持ち奥の部屋へと篭る。
ブーンは落ち着かず忙しない様子で、ただづーが出てくるのを待った。
.
- 532 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:16:18 ID:MdxLGGAA0
-
数刻後――――――。
瓜゚∀゚)「ふぅ」
( ^ω^)「づーさん。どうですかお!?」
瓜゚∀゚)「うむ、完成じゃ」
瓜゚∀゚)「 “虹のしずく” 、確かにここに再現じゃ」
( ;゜ω゜)「おお・・・」
( ;゜ω゜)「う・・・美しいお・・・!」
.
- 533 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:17:11 ID:MdxLGGAA0
-
ブーンは、づーから七色に煌めく石を受け取る。
古今東西のあらゆる美術品も、
これの輝きの美しさには、到底及ぶまいと思わせる程に。
瓜゚∀゚)「ただし、これは一度使用したものに魔力を継ぎ足したもの」
瓜゚∀゚)「橋をかける事は可能じゃが、本来もつ魔除けの効果は薄いかもしれん」
瓜゚∀゚)「橋を渡る最中に、空の魔物に襲われるという事も、十分に考えられる」
瓜゚∀゚)「そしてそれは、一つの難関になるであろうな・・・」
瓜゚∀゚)「それは覚悟しておくのじゃ」
( ^ω^)「・・・わかりましたお」
.
- 534 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:18:16 ID:MdxLGGAA0
-
しかしともあれ、こうして念願の虹のしずくを手に入れた。
ブーンのこれまでの苦労が、今ここに実る。
( ^ω^)「・・・・・・やったお!」
( ^ω^)「これで・・・竜王の島に・・・!!」
「おっと、そうはいかないぜ」
.
- 535 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:20:04 ID:MdxLGGAA0
-
( ;゜ω゜)「!?」
扉がギィと、ゆっくりと開き――――――ユラリと人影が現れた。
( ;^ω^)「あ・・・」
( ;^ω^)「お、おまえは・・・!」
.
- 536 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:21:35 ID:MdxLGGAA0
-
(・∀・ )
( ;^ω^) 「――――――モララー・・・・・・!!」
to be continued...!!
.
- 537 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:22:00 ID:7dURVpnA0
- モララー…だと…?
- 538 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:23:06 ID:MdxLGGAA0
-
( ^ω^)ブーンの今のステータス
LV23
ほのおのつるぎ
まほうのよろい
みかがみのたて
今回登場した敵:なし
.
- 539 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:25:23 ID:9TeDyoHsO
- 乙
- 540 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:27:09 ID:rk918lSgO
- 乙
( ´ω`)モララー何をしに来た
- 541 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:28:36 ID:Ph4AAifk0
- ツンが凄くかわいそうだな
乙
- 542 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:30:56 ID:MdxLGGAA0
- 第29話投下終了。次回は、14日か15日に同じくらいの時間で投下したいと思います。
気付けばもう30話近く投下していた事に驚きです。
読んでくれた方に大変感謝! / ,' 3 乙かれ様です从'ー'从
それでは次回まで。
- 543 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:32:08 ID:mu8OtPaI0
- 乙
続き楽しみです
- 544 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 22:33:25 ID:MdxLGGAA0
- >>519
と。(´・_ゝ・`)は、序盤に出てきたガライの住人ですね・・・
正直作中で最も影薄いモブだと思います。すわせん。
- 545 :名も無きAAのようです:2011/11/10(木) 23:25:54 ID:8SuQSamgO
- ドラクエは普通の町人とかは最大レベルが低いから戦闘を重ねても
強くなれないってどっかで堀井さんが言ってたから
ブーンは才能があったんだろうなぁ
乙
- 546 :名も無きAAのようです:2011/11/11(金) 12:21:24 ID:GM7bQM5.O
- 乙!
デミ出すくらいならショボン出してやれよwww
- 547 :名も無きAAのようです:2011/11/11(金) 15:54:27 ID:r4wz6gKYO
- 光あれ!
- 548 :名も無きAAのようです:2011/11/11(金) 22:26:45 ID:JJn/tt/60
- 鳥肌立った乙!
来る日も来る日も全裸で待機した甲斐があったわ
モララーと共闘来るか?
- 549 :名も無きAAのようです:2011/11/13(日) 10:21:16 ID:FyZ8YPVYO
- 小説版のドラクエを読んでる感覚になる作品だな
- 550 :名も無きAAのようです:2011/11/13(日) 10:52:52 ID:ArEItbz6O
- >>545
つまり現実のライフコッドの住人は普通ではないってことだな……カマこうげきにクワこうげき!
- 551 :名も無きAAのようです:2011/11/13(日) 11:39:50 ID:Hd1PChEI0
- 思い浮かべた顔に弟者がいなくて泣いた
- 552 :名も無きAAのようです:2011/11/13(日) 14:42:11 ID:pQ8p2AQY0
- >>550
ずしおうまるとタメはって死人の出ないレベルだもんな
化けもんだよあそこの住人は
- 553 :名も無きAAのようです:2011/11/13(日) 17:59:58 ID:xTq/g5NE0
- 作者です。次回を明日の21:00以降くらいから投下します
( ´_ゝ`)お暇な方は遊びにきて下さい(´<_` )
- 554 :名も無きAAのようです:2011/11/13(日) 20:44:17 ID:VdaqeKKw0
- たのしみじゃぁー( ^ω^)
- 555 :名も無きAAのようです:2011/11/13(日) 21:47:52 ID:VK.LDsD6O
- ( ´ω`)よしこい
- 556 :名も無きAAのようです:2011/11/13(日) 23:43:05 ID:yT/ED1zQ0
- 把握した(`〇ω〇)+
- 557 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 19:20:31 ID:2LpUwqnUO
- そろそろ21時くらいの範疇に収まるのではなかろうか?
- 558 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 20:11:23 ID:cTyO4AkM0
- >>557
はえぇよ
- 559 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 20:33:46 ID:enG2fy7w0
- もう少し
- 560 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 20:36:55 ID:xRspt4a.0
- 作者さん、8時以内に投下してください。9時からはできないんです
- 561 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 20:52:57 ID:OSr4MVrs0
- そもそも9時"以降"だしな
- 562 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 20:56:35 ID:EKkjnwoY0
- もうそろ9時だぞ〜wktkして待とう
- 563 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:00:00 ID:9Gn7DS.AO
- 9時
- 564 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:03:41 ID:5YlGSxwM0
- こんばんは。投下しまっす
- 565 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:05:40 ID:5YlGSxwM0
-
第30話
.
- 566 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:07:44 ID:5YlGSxwM0
-
( ^ω^)「・・・・・・」
「・・・・・・」(・∀・ )
(♯^ω^)「・・・・・・ハァッッ!!」 シュザッ!!
(♯・∀・)「おおおッッ・・・!!」 ギィンッ!!
両者の持つ木刀が、激しい音を立てて、合を刻む。
.
- 567 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:09:02 ID:5YlGSxwM0
-
( ^ω^)「モララー・・・お前に・・・負ける訳には行かないお・・・!」
( ・∀・)「フッ・・・一度俺に土をつけられている事を忘れたか」
( ^ω^)「あの時は本気じゃなかったおッ!!」 ギュリッ!
( ・∀・)「いや、俺も本気じゃ無かったけどね・・・!」 カギッ!
その様子を、離れて見ている老人。
瓜゚∀゚)「ふむ・・・」
それは前日、づーの家にて_――――――。
.
- 568 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:11:06 ID:5YlGSxwM0
-
( ;^ω^)『お、おまえは・・・!』
( ;^ω^)『モララー・・・・・・!!』
( ・∀・)『やあ。しばらく』
( ;^ω^)『なんで、お前が、ここに・・・』
.
- 569 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:13:40 ID:LehOujOc0
- しえ
- 570 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:14:10 ID:5YlGSxwM0
-
( ・∀・)『いやね、君の持っている、その“虹のしずく”・・・』
( ・∀・)『この俺に、預けてもらおうと思ってね』
( ;゜ω゜)『な、なんだとお?!』
( ・∀・)『そのアイテムは、竜王の島へ渡る為の必須アイテム・・・』
( ・∀・)+ 『それならば、実力のある人間に渡した方が為だと思うけどね』キラン
( ;^ω^)『な・・・・・・』
.
- 571 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:15:43 ID:5YlGSxwM0
-
瓜゚∀゚)『モララーは、つい先日から、ワシのところにきておった』
瓜゚∀゚)『あの竜王の島へ渡る方法は無いかとね。
君と同じ様に訪ねてきたんじゃよ』 ズズ...
( ;^ω^)『お・・・・・・』
づーは、茶をすすりながら横から説明を加えた。
.
- 572 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:16:31 ID:5YlGSxwM0
-
( ^ω^)『お前も・・・あの島に渡る気なのかお?』
( ・∀・)『・・・・・・』
( ^ω^)『それがどういう事なのか、解ってるのかお?』
( ^ω^)『あそこに行くってことは、つまり竜王と対峙するって事だお』
( ^ω^)『お前は確か、そんな“馬鹿な真似”はしない筈じゃ無かったのかお・・・?』
( ・∀・)『・・・気の変わる事もあるさ』
( ^ω^)『・・・・・・』
.
- 573 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:18:55 ID:5YlGSxwM0
-
( ^ω^)『でも・・・竜王討伐には、人は少しでも多いに越した事は無いお』
( ^ω^)『それなら、一緒にあの島へ・・・』
( ・∀・)『いや・・・』
瓜゚∀゚)『それは無理じゃ』
( ;^ω^)『えっ?』
瓜゚∀゚)『虹のしずくで作られる虹の橋は、それを使用し橋を架けたものしか許容せぬ』
瓜゚∀゚)『それを複数の人間で渡る事は不可能なのじゃ』
瓜゚∀゚)『もしそれが可能なら、いかに勇者モナーとて、
最終戦を単身で乗り込みはしなかったろう』
( ^ω^)『お・・・』
.
- 574 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:20:40 ID:5YlGSxwM0
-
( ・∀・)『そう。だから、向かう人間は厳選しなければならない』
( ・∀・)+ 『俺と君とじゃ、俺の方が強い。だから俺にそいつを渡して、
後はこの容姿端麗、天下無敵のモララー様に任せる事だ』 キラリ
(( ;゜ω゜)) 『ぐおおお!相変わらず勝手でキザで嫌みな奴だお!』 ワナワナ
( ;゜ω゜)『ブーンがこれまでどれだけ苦労して、アレを手に入れたか解ってるのかお!?』
( ・∀・)『関係ないね。優れた者の方が、道を切り開くものさ』
.
- 575 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:22:50 ID:5YlGSxwM0
-
( ;^ω^)『づーさん!づーさんも何か言ってやって下さいお!』
瓜゚∀゚)『ふむ・・・』
瓜゚∀゚)『魔島にゆけるのは只一人・・・。
ならば、少しでも実力のある者が行くというのは、確かに道理じゃ』
( ;゜ω゜)『そんな・・・づーさんまで!』
( ・∀・)『フフフ』
瓜゚∀゚)『じゃが、そう決めたものでもないわい』
瓜゚∀゚)『単純にどちらの力の方が勝っているかは、解らんのう』
( ・∀・)『む・・・』
( ^ω^)『・・・・・・』
.
- 576 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:24:45 ID:5YlGSxwM0
-
瓜゚∀゚)『ううむ』
瓜゚∀゚)『・・・あいやわかった。こうしよう』
瓜゚∀゚)『二人とも・・・凌ぎを削り合い、己の全力をもってして立ち会うのじゃ!』
( ^ω^) 『 !! 』 (・∀・ )
瓜゚∀゚)『立ち会い人は、わしが務めよう』
瓜゚∀゚)『その勝負に勝利した者が、魔島へいく権利を得る。・・・それでどうじゃ?』
.
- 577 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:29:14 ID:5YlGSxwM0
-
( ・∀・)『ほう・・・なるほどね』
( ^ω^)『・・・・・・』
( ・∀・)『おもしろいじゃないか。そうでもしなければ、おさまりもつくまい』
( ・∀・)『ここは一つ、ご隠居の意見をきくのでどうかな?』
( ^ω^)『・・・お』
ブーンは、今一度モララーを見る。
軽口は依然そのままだが、放つ空気が違う。
.
- 578 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:33:36 ID:5YlGSxwM0
-
以前は、戦士としては華奢な方だった。
それが今では、一回り程大きい気もする。
以前のモララーにはない、体中の肌についた細かい傷は、
恐らく魔物との戦闘でついたものだ。
それも、凄まじい数の戦闘をこなさなければ、これ程にはならぬ。
何よりも、隙の無さが今までとは、違った。
昼夜気を削り、常に臨戦の時の中。
あくなき冒険の不断によって鍛え上げられた、そういう強さだ。
数多の試練を超え、同じように冒険の中で磨かれてきたブーンだからこそ、
モララーの成長もまた感じ取れるのだった。
( ^ω^)(・・・・・・)
.
- 579 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:35:30 ID:5YlGSxwM0
-
モララーが何故、ここまで己を磨き上げたのか。
何が彼の人生観を変え、巨悪に挑ませようとしているのか。
( ・∀・)
その理由が、何となくブーンには解る気がした。
だが、それでも。
( ^ω^)
自分とて、ここで降りる訳にはいかない。
必ずや竜王を討つという人々との誓いが、ここまで自分を奮い立たせてきたのだ。
譲る理由など、何処にも無い。
両雄ここに並び立たず。 ならば。
.
- 580 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:37:33 ID:5YlGSxwM0
-
( ^ω^)『・・・・・・望むところだお。いつかお前とは、
決着をつけたいと思っていたところだお!』
( ^ω^)『その勝負、受けてたつお!』
( ・∀・)『よくいったね。その勇気だけは買うよ』
瓜゚∀゚)『うむ、異論は無いようじゃな』
瓜゚∀゚)『では、立ち会いは明日(みょうにち)としよう。
今晩は、ワシの家でゆっくりと休み、備えるが良い』
( ・∀・)『クク。やあ、明日が楽しみだね』
( ^ω^)『ブーンの真の実力を見せてやるお』
( ・∀・)+ 『完膚なきまでに、叩きのめしてあげよう、美麗にね』 キラキラ
( ^ω^)『そいつぁ、こっちの台詞だお!』
.
- 581 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:38:27 ID:5YlGSxwM0
-
.
- 582 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:39:54 ID:5YlGSxwM0
-
((♯・∀・)「ハァッ・・・!!」 ビヒュッ!
(♯^ω^))「フンっ・・・・・・!!」 バシッ!
三( ・∀・))「・・・しっ・・・!」 ヒュヒュンッ!
(( ;゜ω゜)「おっ・・・おおッッ!?」 ビシッ!
( ・∀・)《・・・・・・ギラッ!!》ボウッ!!
( ;゜ω゜)))「うわおっ・・・!」サッ!
モララーの手から、閃光の炎熱が走る。
.
- 583 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:41:19 ID:5YlGSxwM0
-
( ;^ω^)「そ、それ反則だお!魔法は無しじゃないのかお!」
( ;^ω^)「真剣封印で立ち会いしてるのに・・・」
( ・∀・)「フフフ。自分の持てる武器は、最大限活用するのが戦士たるものさ」
( ・∀・)《竜王が火を噴かない保証なんて無いぜ》 シュバー
(♯;゜ω゜)))「くおおおああ」
瓜゚∀゚)「うむ」
瓜゚∀゚)「しかしあの二人、やはり相当の手練だったようだな・・・」
瓜゚∀゚)「何が起こっとるのか。ワシには全然見えんわ」
.
- 584 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:47:52 ID:5YlGSxwM0
-
( ・∀・)「それに・・・木剣だからといって油断していると、命を落としかねないぞ」
( ・∀・)「はっきり言って、この闘いのレベルは非常に高い」
( ・∀・)「それなりに拮抗しているのも癪だがね。だが・・・」
(( ・∀・)「俺が、勝つ。絶対に」バウッ!
(♯^ω^))「くおおお・・・ッッ!」
((♯^ω^)「おおおおッッ・・・!!」 ザヒュッ!
( ;・∀・))「ち・・・」サッ!
(♯・∀・)《・・・ギラ・・・!
(♯^ω^)「させないお!」
.
- 585 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:48:44 ID:5YlGSxwM0
-
ブーンは、すかさず間合いを詰め、モララーの懐に飛び込む。
魔力が収束しつつある相手の腕を、押さえつけ、体当たりを喰らわせた。
二人とも、束なったまま身ごと転がる。
((メ;-∀・)));. 「グハ・・・・・・っ!?」 ダァン!!
,;(メ ^ω^)「フッ・・・!」 ピタ・・
瓜゚∀゚)「 それまで!! 」
(メ;・∀・)「う・・・・・・」
(メ ^ω^)
.
- 586 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:49:40 ID:5YlGSxwM0
-
瓜゚∀゚)「ふむ。どうやら、勝負あったようじゃな」
二人は、地に伏す。
しかし、ブーンがモララーの上に乗り、剣を突きつけていた。
木刀が、モララーの首筋に添え当てられる。
(メ;・∀・)「グ・・・」
(メ ^ω^)「これで、ブーンの勝ちだお」
ブーンは、起き上がり、体の土を払う。
.
- 587 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:50:40 ID:5YlGSxwM0
-
(*^ω^)「やっぱり、ブーンの方が強かったお!やったお!」
(メ; ∀ )「・・・・・・レ・・・くそ・・・」
モララーはしばらくその場で倒れていたが、
やがて起き、同じく土を払う。
( ∀ )「・・・ふー・・・・・・」
( ∀ )
.
- 588 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:51:55 ID:5YlGSxwM0
-
( ・∀・)「・・・仕方ない。負けは負けだ」
( ・∀・)「悔しいが、認めよう・・・」
( ^ω^)「おっおっ」
( ^ω^)「あのモララーが素直に負けを認めたお。こりゃ明日は晴れるお」
( ・∀・)「やかましい。俺は潔くないのは、美徳としないんでね」
( ・∀・)
( ・∀・)「しかしな・・・この俺程度にここまで手こずるようで、竜王に勝てると思うかい?」
( ・∀・)「おそらく奴は、俺なんかの比じゃないくらい強い筈だ」
( ^ω^)「む・・・」
.
- 589 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:53:47 ID:5YlGSxwM0
-
( ・∀・)「君は瞬発力や腕力はあるが、剣の技量に限っては、まだ俺の方が上と見た」
( ・∀・)「まだまだ、研鑽の余地がある」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ・∀・)「少なくとも、今の俺と同じレベルにまで、剣を磨いてから挑むんだ」
( ・∀・)「君は世界の存亡を賭けた、いわば人類代表」
( ・∀・)「少しの妥協も許してはいけない。・・・そうだろう?」
( ^ω^)「お・・・」
.
- 590 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:57:05 ID:5YlGSxwM0
-
( ・∀・)「 “次に月が満ちるまで”――――――だ」
( ・∀・)「それだけ、この地で修行をするんだ」
( ・∀・)「この地方の魔物は、幸いかどうか、比類してもかなり強い」
( ・∀・)「鍛錬の場としては、いいだろう」
( ^ω^)「・・・・・・」
( ・∀・)「焦って気が逸り、心身ともに万全でないまま敵に挑むのが、一番怖い事だ」
( ・∀・)「俺の代わりに行く訳だ。これくらいの事は聞いてもらうからな」
( ^ω^)「・・・」
( ^ω^)「わかったお」
( ・∀・)「よし」
.
- 591 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 21:58:08 ID:5YlGSxwM0
-
モララーは、自分の荷物などを背負い始める。
( ^ω^)「どこへ行くお?」
( ・∀・)「こっちの勝手さ。負けた相手におめおめ姿を晒し続けられる程、
矮小なプライドを持ち合わせてる訳じゃないんでね」
( ・∀・)「それに、いつまでもこんな陰気なところに居たら、どうにかなってしまう」
瓜゚∀゚)「陰気とはまた言葉じゃな」
.
- 592 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:02:02 ID:5YlGSxwM0
-
( ^ω^)「・・・剣の修行に付き合ってくれてもいいんじゃないかお?
あんだけ言っといて、自分はじゃあオサラバかお」
( ・∀・)「フン・・・ここまできて対人の剣の理合などいくら学んでも意味が無い」
( ・∀・)「対魔物で鍛える方がまだ効率的さ」
( ^ω^)「・・・まあね」
モララーは、まるで急くように、手早く身支度をする。
それが終わると、溜め息をついた。
そして、ブーンに目もくれないまま、
言葉だけを投げかけた。
.
- 593 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:03:05 ID:5YlGSxwM0
-
( ・∀・)「俺は、もう出る。アディオス」
( ^ω^)「モララー・・・デレさんの無念も、ブーンが果たしてくるお。必ず」
( ・∀・)「・・・・・・フ。そう気負うな。余計な事は考えるなよ」
( ・∀・)「とにかく、お前に全てが、かかってるんだ」
( ・∀・)「返り討ちになんて無様な事にはならないようにしてくれよ」
( ^ω^)「わかってるお」
.
- 594 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:04:37 ID:5YlGSxwM0
-
( ・∀・)「それじゃあな」
( ・∀・)「いいな・・・“満月の日まで”・・・だ。 必ずだぞ・・・守れよ」
モララーは、足早にづーの家を発っていく。
( ^ω^)「最後まで、あっさりマイペースな野郎だったお」
瓜゚∀゚)「いや・・・最後ではなかろう」
瓜゚∀゚)「またいずれ、会う事もあろう。そうじゃろうて?」
.
- 595 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:09:22 ID:5YlGSxwM0
-
( ^ω^)「・・・そうですおね」
自分は“意志を継ぐ者”だ。
モララーだけではない、全ての人々の。
怒り。悲しみ。期待。矜持。
何もかもを、受け継いで。
今、己だけが、挑む事を許された。
.
- 596 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:10:25 ID:mrREPFp2O
- ( ´ω`)遅刻した
- 597 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:15:32 ID:5YlGSxwM0
-
今生の別れには、決してしない。必ずや竜王を討ち、生還してみせる。
風が、吹いた。
吹き荒ぶ風の冷たさとは対照的に、
ブーンの瞳には、燃える様な信念が宿る。
( ^ω^)「また、いつか――――――」
ブーンは、去りゆくモララーの後ろ姿が見えなくなるまで、見つめていた。
to be continued...!!
.
- 598 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:18:03 ID:mrREPFp2O
- 乙
- 599 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:19:37 ID:DKKBjVrc0
- おつんつん
- 600 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:20:28 ID:5YlGSxwM0
-
( ^ω^)ブーンの今のステータス
LV23
ほのおのつるぎ
まほうのよろい
みかがみのたて
今回登場した敵
( ・∀・)モララー:剣と魔法を扱う、万能型の孤独な戦士。その技量は極めて高く、
歴戦のブーンも苦戦を強いられた。今のモララーに比肩し得る
戦士は、そうはいないだろう。ブーンとの誇りを賭けた勝負を
分けたのは、超えてきた冒険の時間の差だけであった。
.
- 601 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:22:56 ID:yYQSR34.0
- かっこいい。おつ!
- 602 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:26:20 ID:lZ1PLA4c0
- 乙
- 603 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:26:39 ID:5YlGSxwM0
- 30話おわりです
次回は、一週間以内くらいに投下できるかと思います
( ^ω^)なんか風邪ひいたっぽい この部屋寒過ぎワロタ
では、また次回。( ・∀・)乙かれさまでしたん!ζ(゚ー゚*ζ
- 604 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:51:17 ID:K5G15/ekO
- 光あれ!
- 605 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 22:55:33 ID:otz7xShg0
- 乙
- 606 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 23:46:10 ID:kCOtDCiQO
- ブーン最後の修業か…
ドクオ達の動向も気になるな…
乙でしたー
- 607 :名も無きAAのようです:2011/11/14(月) 23:49:37 ID:jpkIseLY0
- 乙
今年の風邪は喉にくるっぽいから気を付けてー
- 608 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 01:06:48 ID:7lFXB44k0
- 乙!(*゚∀゚)今回も楽しかった!
- 609 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 06:39:23 ID:gxgAn.dYO
- 乙〜
今から読むけど作者に盛大にネタバレされた…
モララーと戦うのか、読む前に知りたく無かったな…
- 610 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 06:56:13 ID:D3SE2cScO
- >>609
ネタバレ嫌ならまとめで読めばいいがな
- 611 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 09:28:07 ID:jqRT9zzc0
- 満月・・・?
- 612 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 09:49:08 ID:78YLh5q2O
- >>609
ネタバレも何も未来の事ばらしてる訳じゃないし話の一部だし
そんな事いったら君のレスこそネタバレになっとるがな
投下された内容をスレ住人で語り合う事もあるし、それは仕方ないよ
- 613 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 18:08:16 ID:i.1clQCwO
- 一週間以内という事は……
そろそろか!?
- 614 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 18:27:31 ID:mQX/f2P60
- 作者です。明日か明後日の20:00から投下します
どっちになるかは当日になってからお知らせします
ふえぇ・・・やっぱり歩くは名作だよぉ・・・
- 615 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 21:13:54 ID:K23cuxOY0
- おお!仕事が早いな
待ってるよ
- 616 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 21:31:14 ID:j2Sz7ARU0
- さっすが作者さん!1週間以内とか言いながら3日以内www
楽しみにまってますよ〜頑張ってください!
- 617 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 21:44:11 ID:ArPaVU1s0
- 光あれ!
- 618 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 21:45:18 ID:7KvPOUaUO
- おれも歩くは大好きだよ ドラクエも大好きだよ 保守
- 619 :名も無きAAのようです:2011/11/15(火) 21:57:21 ID:NesTlpSE0
- 懐かしいな歩くようです
読みながらまってることにしよう
- 620 :名も無きAAのようです:2011/11/16(水) 00:51:24 ID:9tv9YSHEO
- ( ´ω`)最終話が終わったら千百年後のブーンの子孫で話を作ろうかな
タイトルは
( ´ω`)ドラゴンクエストだったようです
だ
- 621 :名も無きAAのようです:2011/11/16(水) 02:40:26 ID:5MllggJEO
- >>620
書くのは君の勝手だろうけど…
他人の廻しっての自覚してね
- 622 :名も無きAAのようです:2011/11/16(水) 02:48:39 ID:JU6iXE5U0
- 作者だけど別に構わんやれ もともとこの作品自体が二次創作ですから
自分は気にしないんでそういうの、もし本気でやりたい人がいたならドゾー
むしろ読んでみたいくらいのアレです
- 623 :名も無きAAのようです:2011/11/16(水) 08:31:32 ID:9tv9YSHEO
- >>622
この作品をの未来というのはやはり止めます
それは邪道だった
- 624 :名も無きAAのようです:2011/11/16(水) 11:31:35 ID:iVvNnTb2O
- キター!
光あれ!!
- 625 :名も無きAAのようです:2011/11/16(水) 19:26:31 ID:JU6iXE5U0
- どうも。投下は明日の21:00頃からになりますお
- 626 :名も無きAAのようです:2011/11/16(水) 20:44:52 ID:sI1g1p6Y0
- まってました!明日か〜待ちきれんが待つしかないな
- 627 :名も無きAAのようです:2011/11/16(水) 22:19:16 ID:9tv9YSHEO
- ( ´ω`)明日かわかった
- 628 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 19:20:12 ID:AstitERsO
- 回復手段がやくそうしかないのは辛いな。アモースの水でもあれば
- 629 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 19:37:05 ID:ZmsOLJtcO
- アモールな
もうすぐだな
- 630 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 20:17:02 ID:9VcHoY.Y0
- 後少し
ワクワクテカテカ(0^ω^)
- 631 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 20:57:02 ID:1Y89nwYIO
- ぬふぅぬふぅ
- 632 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:00:36 ID:RNfIQ3OE0
- 投下しますょぅ(=゚ω゚)ノ
- 633 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:02:07 ID:RNfIQ3OE0
-
第31話
.
- 634 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:03:49 ID:RNfIQ3OE0
-
廃屋にも等しい佇まいの、古びれたあばら屋に、
ボロ布を纏う、老齢の男が独り。
寝床に伏して、具合の悪そうに咳きを込んでいる。
(゚、゚トソン「ゴホッ、ゴホン・・・ゲホッ」
(゚、゚トソン「ぐ・・・ふぅ」
.
- 635 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:05:21 ID:RNfIQ3OE0
-
寝台から起き、瓶から水を取り、飲む。
杯を持つ手を、ぶるぶると震わせながら。
(゚、゚トソン「ふぅ」
(゚、゚トソン「!」
屋外に、気配を感じる。扉の前に、何かがいる。この気配は・・・
(゚、゚トソン「・・・・・・」
老爺は、近くの杖を取り、身構える。
(゚、゚トソン「何者だ」
.
- 636 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:07:14 ID:ngrGmSmkO
- ( ´ω`)きたか
- 637 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:07:37 ID:RNfIQ3OE0
-
扉の方に声を投げると、反応が返った。
「すいません。失礼致します」
扉がゆっくり、ギィと音を立てて、開く。
('A`)
('A`)「お久しぶりです、トソン先生」
(゚、゚トソン「む・・・」
.
- 638 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:08:26 ID:RNfIQ3OE0
-
(゚、゚トソン「お、おお。おお」
(゚、゚トソン「これは・・・ドクオ様!」
(゚、゚トソン「生きて、おられたのですか」
老爺は驚き、嗄(しわが)れかけた声を荒げ、そして微笑した。
そして、辺りを見回すが、何も無い事に気付き、落胆する。
(゚、゚トソン「いや、お恥ずかしい格好で失礼致す。この家も、何もありませんで・・・」
(゚、゚トソン「大したもてなしの出来ぬ事・・・ご無礼をお許し下さい」
('A`)「とんでもない。こちらこそ急遽の来訪、申し訳ございません」
('A`)「こちら、心ばかりの物ですが・・・」
.
- 639 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:09:31 ID:RNfIQ3OE0
-
ドクオは荷物から、手土産を取り出した。
茶葉と、林檎の砂糖煮の瓶詰めだ。
(゚、゚トソン「ああ、これはこれは・・・高価なものを」
(゚、゚トソン「日頃、貧しい生活を送っている物ですから。
甘味なぞ、大変嬉しゅうございます」
(゚、゚トソン「有り難く頂戴致します・・・茶でも、入れましょうぞ」
トソンと呼ばれた翁は、フルフルと緩慢な動きで茶支度をしようとする。
.
- 640 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:10:26 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)「・・・先生、お体の具合が悪いのでは」
('A`)「私がやりましょう。先生は、寝台に掛けていて下さい」
(゚、゚トソン「ドクオ様・・・何から何まで、すいませぬ」
ドクオは、暖炉の火を取り、古び欠けた食器で、茶を入れた。
寝台の他に腰をかける物が無かったので、
外から座用の切り株を持ってくる。
小さな机に茶菓子を置いて、囲んだ。
茶を飲みながら、二人は話す。
.
- 641 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:12:00 ID:RNfIQ3OE0
-
(゚、゚トソン「もう、何年になりましょうな・・・」
(゚、゚トソン「私が宮廷魔術師から身を引いたのが、10年よりも前ですか・・・」
('A`)「あの頃は、本当に色々な事を先生から学びました」
('A`)「魔法学だけでなく、礼儀作法から何まで、多くの事を」
('A`)「私の人生で、数少ない尊敬と信頼のおける方です。
先生のおかげで、魔法学の上達も」
(゚、゚トソン「いやいや・・・ドクオ様の非凡な才能あったればこそ」
(゚、゚トソン「貴方はまるで真綿の様に、何もかもを吸収してゆきなすった」
(゚、゚トソン「貴方にお仕え出来た事が、私の生涯の誇りでございます」
トソンは茶を啜り、しみじみと感慨深く、頷いた。
.
- 642 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:13:08 ID:RNfIQ3OE0
-
(゚、゚トソン「しかし、まさかドクオ様が、ご存命とは・・・」
(゚、゚トソン「あの忌まわしい出来事の中、よくぞご無事で」
('A`)「ええ・・・」
(゚、゚トソン「他にも生還された方は・・・」
('A`)「いえ・・・少なくとも親族は、私だけでしょう」
(゚、゚トソン「・・・・・・そうですか・・・」
(゚、゚トソン「ゴホッ、コホ・・・」
.
- 643 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:14:54 ID:RNfIQ3OE0
-
(゚、゚トソン「もし、その場に私がいれば・・・」
(゚、゚トソン「いや・・・この老いぼれ一人いたところで、
どうにか出来たものでも在りませぬな」
('A`)「・・・・・・」
(゚、゚トソン「しかし、どうやって私がここにいる事を知ったのです?」
(゚、゚トソン「ここは、どの集落ともかけ離れた、孤絶の地・・・」
(゚、゚トソン「隠居生活も長い。他に私の居場所を知る者は、多くはないはずですが・・・」
.
- 644 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:15:47 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)「いえ・・・居所を知っていた訳ではありません」
(゚、゚トソン「はて」
('A`)「しかし、こうして先生に会いに来れた事で、確信が持てました」
('A`)「自分の研究の全ては、完成したと」
ドクオは茶の湯面に映る自分の顔を見つめる。
(゚、゚トソン「ドクオ様・・・もしや貴方は」
(゚、゚トソン「あの竜王に、挑む気なのでは・・・?」
('A`)
('A`)「恐らく、そうなります」
(゚、゚トソン「おお・・・なんと!」
.
- 645 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:16:41 ID:RNfIQ3OE0
-
トソンは開眼し、驚愕を露わに。
そして、涙ぐむ。
(゚、゚トソン「一族の仇の為に・・・」
(゚、゚トソン「まさか、ご自分の命を張らんとは・・・!」
(゚、゚トソン「それでこそ王族の一男児! ご立派になられましたな、ドクオ様!」
('A`)(・・・・・・)
.
- 646 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:17:30 ID:RNfIQ3OE0
-
(゚、゚トソン「通りで、感じる魔力の力強さが違うと思いました。
さぞ鍛錬なされた事でございましょう」
(゚、゚トソン「しかし・・・先ほどから気になっていたのですが」
(゚、゚トソン「言って良いものか。ドクオ様」
(゚、゚トソン「貴方から、魔の気配を感じます。よもや」
(゚、゚トソン「“魔の呪縛”に掛かっているのでは・・・」
('A`)「・・・・・・」
(゚、゚トソン「何と」
ドクオは、無言で自分の首もとを見せる。
.
- 647 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:18:19 ID:Svm.g9Mc0
- 支援と行こうじゃないか
- 648 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:18:40 ID:RNfIQ3OE0
-
(゚、゚トソン「私は呪いの専攻は門外漢でありますが・・・」
(゚、゚トソン「これは一目に見ても、恐ろしい呪力の封でございます」
('A`)「実は、この呪いを受けたのが、“あの日”なのです」
(゚、゚トソン「!」
(゚、゚トソン「・・・なるほど。つまり、運良く生還出来た訳でなく」
(゚、゚トソン「“呪いによって生かされた”――――――と・・・・・・?」
('A`)「ええ」
ドクオの首元が、ドクンと脈を打つ。
.
- 649 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:20:10 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)「あの日から数年、私は世界を周りました」
('A`)「この呪いを打ち破る事の出来る、“解呪師”を求めて」
('A`)「しかし・・・駄目でした」
('A`)「この圧倒的な呪力の前には、いかなる解呪師の力も及ばず」
('A`)「最後の頼みの綱で見つけた、最高峰と云われるラダトームの解呪師でも」
('A`)「この兇悪(きょうあく)を解くには、至らなかった・・・」
(゚、゚トソン「・・・・・・」
.
- 650 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:21:26 ID:RNfIQ3OE0
-
(゚、゚トソン「・・・なるほど。見えて参りました」
(゚、゚トソン「つまり、呪いを解くには、“その根源を絶つしかない”」
(゚、゚トソン「 “術者を倒し” 解呪を成そうという訳ですな」
('A`)(・・・・・・)
('A`)「・・・ええ」
(゚、゚トソン「そしてそれに影が付きまとうのが竜王・・・」
(゚、゚トソン「憎き仇敵を打ち破り義を成し、同時に己の呪いも解放する」
(゚、゚トソン「これが、貴方の行動の由縁という事でしょう」
('A`)「そうなります」
.
- 651 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:24:17 ID:RNfIQ3OE0
-
(゚、゚トソン「今は亡き王様も、草葉の陰でドクオ様の勇気を讃えている事でしょうぞ」
(゚、゚トソン「そういう事ならば、私にも何か出来る事があればと思いますが」
(゚、゚トソン「私は、老い過ぎた・・・・・・今のドクオ様に付いていっても、
この老骨では、足手まといにしかならないでしょうな」
(゚、゚トソン「何も出来ぬ自分が、悔やまれる・・・」
('A`)「先生、お気になさらず」
('A`)「先生のおかげで、今の私があるのです。
何も出来ぬ、という事はありません」
ドクオは、咳き込む老爺の肩を支える。
.
- 652 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:26:17 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)「それより、先生。ここでなく、別の場所に移住されては?」
('A`)「見たところ、先生は病も患っている様子。医者にかかる等して・・・」
(゚、゚トソン「いや・・・私はここで結構」
('A`)「しかし・・・」
(゚、゚トソン「自分の体の事は、自分が一番良く知っておる。どうせ老い先も短い。
どこかで死んで他人に迷惑をかけるよりは・・・」
(゚、゚トソン「ここでひっそりと、余生をまっとう致しまする」
(゚、゚トソン「それよりも、ドクオ様が悲願を成就なされますれば・・・」
(゚、゚トソン「再びまた、ここに会いにきて頂きとうございます」
('A`)「・・・解りました。生きて帰れた暁には」
('A`)「先生のもとへ。必ずご報告に参ります」
.
- 653 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:27:38 ID:RNfIQ3OE0
-
青年と老爺は、しばらく昔を語り合った。
そうして後に。
('A`)「そろそろ帰ります。宿のものが、心配するかもしれません」
(゚、゚トソン「おお・・・左様ですか」
('A`)「久方ぶりに先生のお顔を懐かしめて、有意義でした」
(゚、゚トソン「私も、ドクオ様にお会いできて、昔の血が戻ったようでございます」
(゚、゚トソン「帰路へは、どうして? メルキドでございますな。随分遠方のようですが」
('A`)「ええ、移動魔法呪文ルーラを使います」
(゚、゚トソン「そうですか。お気をつけて」
.
- 654 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:29:02 ID:RNfIQ3OE0
-
ドクオは、屋外へ。トソンも、それについてくる。
(゚、゚トソン「ドクオ様」
('A`)「はい」
(゚、゚トソン「ご武運を。そして・・・」
(゚、゚トソン「貴方の様な、立派な方を育てる事が出来た私は――――――」
(゚、゚トソン「誠に・・・・・・幸せでございます」
('A`)「先生・・・」
('A`)「有り難う御座います。では、先生もご達者で」
.
- 655 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:30:33 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)《――――――ルーラ》
ドクオは光につつまれ、メルキドの街へ向け
空へ飛翔して行った。
(゚、゚トソン「神よ・・・あの勇敢な若者に、どうか光ある加護を――――――」
.
- 656 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:31:59 ID:RNfIQ3OE0
-
.
- 657 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:32:51 ID:RNfIQ3OE0
-
ドクオは、メルキドの街中に居た。
遠いまなざしで、ふと見上げる。
当たり前のように、空虚な灰色の空が、そこにはあった。
悲しげに吹き付ける冷たい風が、枯れ葉砂塵を舞い散らしてゆく。
('A`)
ドクオは深い深い、溜め息をついた。
そうして、宿屋へと帰っていく。
.
- 658 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:33:48 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)「ただいま」
(*゚∀゚)「お師匠、おかえりなさい。今日は遅かったですね」
(*゚∀゚)「寒かったでしょ。暖炉の薪は多めにしてます」
('A`)「ああ」
(*゚∀゚)「洗濯物は、お部屋においてあります。ごはんは、もうすぐにたべますか?」
('A`)「うむ、頼む」
(*゚∀゚)「じゃあ、支度します。今日は、ななんとウサギの肉の鍋ですよ!」
('A`)「美味そうだな」
(*゚∀゚)「もちっと待っててくださいね」
('A`)「ああ」
.
- 659 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:34:40 ID:RNfIQ3OE0
-
ドクオは、ギシギシとなる階段を上がり、自分の部屋に入る。
ドッと寝床に倒れた、
虚ろな表情で、天井を見つめる。
体が、重い気がする。
そっと、目を閉じた。
.
- 660 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:35:49 ID:RNfIQ3OE0
-
お前の・・・名は・・・?
・・・・・・クオ・・・
ドクン
.
- 661 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:36:42 ID:RNfIQ3OE0
-
そう・・・・・・ ドクオ・・・・・・ いつか・・・ 私を・・・・・・ ・・・に来い・・・
・・・・・・また・・・ いつか・・・・・・
ドクン ドクン
・・・まえに・・・ 私との・・・ ・・・を与える・・・・・・・
(((((川 - ))))))) 「 ドクオ・・・ わたしを・・・ 」
ドクン
.
- 662 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:37:10 ID:UIe9qfZs0
- 支援ですぅぅぅ
- 663 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:37:57 ID:RNfIQ3OE0
-
('A )
('A`)
ドクオは、首もとに手を伸ばす。
首に絡み付いたそれが、脈を打っている。
いつもよりも、脈動を早めて。
('A`)
('A`)
('A`)
.
- 664 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:38:38 ID:RNfIQ3OE0
-
しばらくすると、部屋にいい香りが漂ってきた。
つーの支度している、夕餉(ゆうげ)の香りだろう。
先ほどまではそれほどでも無かったが、
こうして香ばしさをあおると、腹も空いてくる気がする。
芳香につられ、下階に降りてゆく。
('A`)「いい匂いだな」
(*゚∀゚)「お師匠。今できるから、すわってまっててください」
(*゚∀゚)「おかあさんも呼んできます」
.
- 665 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:39:44 ID:RNfIQ3OE0
-
そうして支度が整うと、三人で卓を囲んだ。
兎と玉葱のスープに、小さな黒パンが付く。
熱々の皿からは、湯気と瑞々しい香りが。
牧畜でない野生の動物のスープは
旨味で口内がギュウッとなるような、野趣に富んだ力強い味わいである。
それに、感じるか感じないか程度に含まされた辛みは、
タマネギの甘みと相性も良く、食欲を増進させる。
肉にスプーンを通すと、抵抗無く、ほっくりと崩れた。
それでいてスープには、臭みも感じない。
丁寧に長時間煮込まれた賜物だろう。
.
- 666 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:40:45 ID:RNfIQ3OE0
-
(#゚;;-゚)「美味しいわ・・・いいお味ね。このウサギは?」
(*゚∀゚)「裏山のウサギ罠に久々にかかってたの。煮込んだから柔らかいよ!」
(*゚∀゚)「お師匠、どう、どう」
('A`)「うまい。それに、温まる」 ズズ・・
(*゚∀゚)「でしょでしょ!少しだけ、唐辛子も入れてあるからね」
('A`)「ふぅ・・・ズズ・・・」
.
- 667 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:41:28 ID:RNfIQ3OE0
-
ドクオは、初めてブーンに出会った時の事を思い出した。
あの時も、共に獣をとってウサギの鍋をつついた筈だ。
唯一友と呼べる男のとの邂逅を振り返る。
今ブーンは、何処を彷徨う。
竜王へのもとへ到達する方法を見つけたと言っていたが、
まだ辿り着いてはいないだろう。
('A`)(未だ張りつめる空の陰りが、その証拠)
('A`)(奴が竜王を倒せば、暗雲も晴れるはずだ)
.
- 668 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:41:59 ID:TjvnnUK.0
- リアルタイム支援!
- 669 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:42:46 ID:RNfIQ3OE0
-
もしくは、ブーンは意志半ばで果ててしまった可能性もあり得た。
しかし、ドクオはそれを考えないようにする。
考えても、仕方ないからだ。
あいつはまだ、生きている。絶対に。そう信じていた。
('A`)「ごちそうさま」
(*゚∀゚)「もういいの。まだありますよ」
('A`)「後でもう一度食べたいから、少し残しておいてくれないか」
(*゚∀゚)「はい」
('A`)「ちょっと、表に出て来る」
.
- 670 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:44:02 ID:RNfIQ3OE0
-
ドクオは宿の外に出る。
さっき食べた鍋のおかげで、体の内側から温かい。
冷たい気温の中、白く熱い息を手に吐きかける。
('A`)
('A`)「・・・・・・」
(*゚∀゚)「お師匠」
つーも、外に出てきた。
.
- 671 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:45:02 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)「どうした?寒いから中に入ったらどうだ」
(*゚∀゚)「だいじょうぶです」
(*゚∀゚)
(*゚∀゚)「お師匠のけんきゅう・・・完成したんですね」
('A`)
(*゚∀゚)
.
- 672 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:46:16 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)「顔には出さないようにしてみたのにな」
('A`)「どうしてわかった?」
(*゚∀゚)「なんと、なく・・・」
(*゚∀゚)「お師匠の魔力が、いつもとちがって感じた・・・」
('A`)
('A`)「いい勘だ」
二人は目を合わさず並んで、虚空の夜空を眺める。
.
- 673 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:46:39 ID:ZyGAt7Dk0
- 相変わらず料理の描写が旨そうで原減ってきて困る
そんな支援
- 674 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:47:08 ID:RNfIQ3OE0
-
(*゚∀゚)「いっちゃうんですね・・・お師匠」
(*゚∀゚)「ブーンさんと、同じように・・・」
('A`)
('A`)「ああ」
(*゚∀゚)「・・・・・・」
('A`)「といっても、すぐに発つ訳じゃない。いろいろと支度もあるし」
('A`)「確かに魔法に関する事柄の目処はついたが、
俺自身の体力づくりなんかもしなければならないからな」
('A`)「長い宿屋生活で、なまってしまったかもしれない。
冒険というのは、過酷なものだ。生半可で挑む事は出来ない」
(*゚∀゚)「・・・・・・」
.
- 675 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:48:34 ID:RNfIQ3OE0
-
(*゚∀゚)「ぼ・・・ぼくは・・・」
(*゚∀゚)「宿屋の子です」
('A`)
(*゚∀゚)「ぼくみたいなのが、魔法を習うなんて変かもしれない・・・」
(*゚∀゚)「そ、それでも。何か変われるかもって、おもって。魔法おしえてもらって」
('A`)「つー。何言ってるかよくわからんぞ」
(*゚∀゚)「うっ、うっ」
.
- 676 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:49:43 ID:RNfIQ3OE0
-
(*゚∀゚)「・・・今までずっとひとりぼっちでした」
(*゚∀゚)「でも・・・お師匠に魔法をおしえてもらって・・・いろいろ少しずつ変わった・・・」
(*゚∀゚)「今では、お友達もいるんです。魔法を見せたら、すごいって」
(*゚∀゚)「買い物にいくときも・・・今までみたいに馬鹿にされない。
みんな、声、かけて、くれるようになって」
('A`)
.
- 677 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:51:57 ID:RNfIQ3OE0
-
(*゚∀゚)「こんな僕にいろいろ、いろいろおしえてくれて・・・」
(*゚∀゚)「・・・うれしかった」
(* ∀ )「でも・・・まだまだ、習ってない事、いっぱい、あ、あり、ます」
(* ∀ )「まだ・・・おししょう、と――――――」
(*;∀;)「 お、おし、しょうと・・・ はっ、はなれ、たくないんだぁ・・・! 」
('A`)
.
- 678 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:53:15 ID:ngrGmSmkO
- ( ;ω;)つーにお友達ができたのか
- 679 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:53:47 ID:RNfIQ3OE0
-
つーの瞳から、涙が溢れる。
ぐしぐしと、小さな袖でそれを拭う。
(*;∀;)「ふ、ふえぇ。あぐっ、んぐ」
('A`)
(*;∀;)「ふっ、ふっ。 ふぃぐっ。えぐぅっ」
('A`)
ドクオは、つーの頭を撫でる。
つーの短髪が、サクサクと手に触れる。
.
- 680 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:55:25 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)「つー」
('A`)「俺も、ずっと孤独だった」
(*;∀;)
('A`)「ずっと独りで生きてきた。これからも、そうなるだろうと思っていた」
('A`)「呪いのせいで旅の中で疎まれ、冷たくあしらわれ・・・」
('A`)「他人の冷たさというものを、身にしみてきた」
('A`)「人と折り合いながら生きていくのも、面倒だとな」
(*っ∀;)
('A`)「だが俺も、お前やブーンに会って、少し変わったかもしれないな」
(*゚∀゚)
.
- 681 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:57:03 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)(・・・・・・)
(゚、゚トソン『貴方の様な、立派な方を育て上げる事が出来た私は――――――』
(゚、゚トソン『誠に・・・・・・幸せでございます』
('A`)「もし俺が全てを成し終えたとき」
('A`)「生きていれば・・・ここに帰って来よう」
('A`)「お前という才能の原石を磨いて、一生を終えるのも・・・そう悪くはない」
(*;∀;)「お師匠・・・」
.
- 682 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 21:58:35 ID:RNfIQ3OE0
-
(*っ∀;)
(*゚∀゚)「お、お師匠」
(*゚∀゚)「ぼ・・・あ、わ、たしは・・・」
('A`)「ん?」
(*゚∀゚)「・・・・・・」
(*゚∀゚)「なんでもないです」
('A`)「?」
(*゚∀゚)「お師匠様・・・ぜったい」
.
- 683 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:00:35 ID:UIe9qfZs0
- 支援!!
- 684 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:00:55 ID:RNfIQ3OE0
-
(*゚∀゚)「またここに・・・帰ってきてくださいね」
('A`)「――――――ああ」
二人は隣り合い、ただ闇を見つめている。
それ以上、言葉は交わさなかった。
きっと今、悲しみだけを置き去りにする事は出来ないのだろう。
冷たい風が、少女の涙を乾かしてゆく。
.
- 685 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:02:47 ID:RNfIQ3OE0
-
この――――――今は何も無い空に、願う。
(*゚∀゚) ('A`)
再会を祈りながら。 二人の胸に生まれる、微かで、確かな温もりを。
――――――人は、絆と呼ぶのだろう。
to be continued...!!
.
- 686 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:05:14 ID:RNfIQ3OE0
-
('A`)ドクオの今のステータス
LV24
こんぼう
くろのろーぶ
しのくびかざり
今回登場した敵:なし
.
- 687 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:07:39 ID:uSIMkJLE0
- 乙
- 688 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:07:47 ID:ngrGmSmkO
- おつ
- 689 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:07:58 ID:ZyGAt7Dk0
- ('A`)サイドも色々深くなってきたな ますます続きがたのしみになる
乙でした
- 690 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:11:26 ID:RNfIQ3OE0
- 第31話投下おわりです。支援ありがとうですお!( ;ω;)
次の投下も、一週間以内。前日には告知します
皆さんの支援のおかげで、投下をすごく楽しませてもらってます
このモチベーションを維持して完結までいきたい
- 691 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:16:39 ID:ZyGAt7Dk0
- おお 待ち遠しいぜ
しかし無理せずやってくれろ
楽しみにまってますよっと
- 692 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:19:15 ID:RNfIQ3OE0
- それとトソンさん男キャラにしちゃってごめんなさい
テンプレのAA結構使っちゃってましてイメージに合うのが君だけだったの
- 693 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:19:47 ID:ZmsOLJtcO
- じわじわきだしたな
このままクライマックスまで突っ走ってほしい
光あれ!
- 694 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:28:23 ID:ngrGmSmkO
- 薪を拾いに行って小魚を捕まえてたブーンが懐かしい
- 695 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 22:58:12 ID:wyX4I0dc0
- 乙
- 696 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 23:07:42 ID:UIe9qfZs0
- 乙です!
無理せず投下頑張って下さい!!
陰ながら支援しますお( ^ω^)
- 697 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 23:35:15 ID:HFpPWalkO
- 乙、ドクオも動いたか
そろそろ佳境に入るのかな
- 698 :名も無きAAのようです:2011/11/17(木) 23:52:21 ID:CzX27nbI0
- 流石屋でドクオが立て替えてたのは伏線だったか
乙
- 699 :名も無きAAのようです:2011/11/18(金) 00:00:29 ID:k3sYO2iA0
- 完結が先か俺がニート脱却するのが先か・・・楽しみだぜ
- 700 :名も無きAAのようです:2011/11/18(金) 00:07:43 ID:n7CmyLaw0
- うっひょー!!!
ドクオサイドも熱い展開だねぇ
着々とクライマックスに近づきつつあるね
胸熱な展開でテンションあがるわぁwwww
終わって欲しくないけど早くラストまで読みたいこの矛盾orz
作者に光あれ!!!
- 701 :名も無きAAのようです:2011/11/18(金) 00:13:42 ID:Y8VZKvu.0
- つー、告白はドクオが生きて帰ってからか。
- 702 :名も無きAAのようです:2011/11/18(金) 00:20:37 ID:NP1rgts.O
- つー可愛い
何歳くらいなんだ
- 703 :名も無きAAのようです:2011/11/18(金) 20:49:13 ID:0jZ2gXRM0
- つーは8歳ぐらいと予想。
- 704 :名も無きAAのようです:2011/11/19(土) 00:35:09 ID:ugpjXSScO
- ω・`)この作品が終わるのは寂しいな。また最初から読み直そうかな。
- 705 :名も無きAAのようです:2011/11/19(土) 03:12:27 ID:umIei.0sO
- ( ^ω^)b「「嫁確保」」d('A` )
- 706 :名も無きAAのようです:2011/11/20(日) 00:01:49 ID:i7ddcRuYO
- モナー
ロトの血を引く
(多分)ロトの剣、ロトの鎧
(多分)ベギラマ、ベホイミが使える
ブーン
平民
店売り装備
呪文無し
きついな
しかし期待したい
- 707 :名も無きAAのようです:2011/11/20(日) 02:48:05 ID:9bVGWmYQ0
- 12月10日か、その日かどうかわからないけど覚えておく
- 708 :名も無きAAのようです:2011/11/20(日) 02:49:12 ID:9bVGWmYQ0
- あお、誤爆した
- 709 :名も無きAAのようです:2011/11/21(月) 19:12:54 ID:T7Gfltck0
- 从 ゚∀从「明日か明後日投下しゅる」キリッ
お暇な方がいましたら、どうぞ御付き合いつださい
- 710 :名も無きAAのようです:2011/11/21(月) 20:28:46 ID:Rz2qjhBoO
- 仕事早いな
楽しみにして待つ
- 711 :名も無きAAのようです:2011/11/21(月) 22:36:11 ID:GN9GUBpY0
- は、はええwwテスト前だが見るぞwww
- 712 :名も無きAAのようです:2011/11/21(月) 23:03:05 ID:YvwZoj1wO
- よしこい
- 713 :名も無きAAのようです:2011/11/22(火) 12:40:37 ID:OWllpfU.0
- 今日は全裸待機だな
- 714 :名も無きAAのようです:2011/11/22(火) 19:50:05 ID:A5eaYmhk0
- 今宵は冷える
ネクタイくらい付けるのが紳士の礼儀というもの
- 715 :名も無きAAのようです:2011/11/22(火) 21:00:54 ID:IttFftjI0
- くるか?
- 716 :名も無きAAのようです:2011/11/22(火) 21:40:54 ID:yA.WH22kO
- 服を着たほうがいいと思います
- 717 :名も無きAAのようです:2011/11/22(火) 21:47:06 ID:hc0l7mTwO
- 明日か
作者につられて歩くようですを読み返してきた
号泣。名作すぎ
- 718 :名も無きAAのようです:2011/11/22(火) 23:13:45 ID:Ab/tk9yAO
- 歩くはリアルタイムで追ってたな
すごい作品だった
しかしドラクエもこれまた素晴らしい
- 719 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 01:22:44 ID:AZA.8U2U0
- (゚、゚トソン明日(23日)の21:00以降に投下します
もう少々お待ち下さいです
- 720 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 03:30:09 ID:/iNPlolwO
- よしわかった
- 721 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 10:55:01 ID:cEr4QVQA0
- 今から全裸で待ってるノ
- 722 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 18:16:03 ID:A7uVB5.c0
- 全裸待機は寒さで手が荒れるぞ
手袋位着けろ
- 723 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 19:09:31 ID:qR/Om60w0
- 畜生w明日テストで勉強有るわwwwww
残念。明日見よう。
- 724 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:03:10 ID:AZA.8U2U0
- 投下しますです
- 725 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:05:57 ID:AZA.8U2U0
-
第32話
.
- 726 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:09:08 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)
逢魔が時に差し掛かろうとする夕刻の暗がりの中では、
焚き火の色が、いっそう良く映え、心を奪われる。
木々茂る深森の中で、ブーンは燻り今にも消えそうな炎を、
火を足すでもなく、ただじっと見つめていた。
.
- 727 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:12:06 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)
( ^ω^) ピクッ
猪「ブルルルゥ・・・」フゴフゴ
目の前に、大きな猪が現れた。
鼻息が荒く、凶暴な目つきをギラリと光らせる。
明らかにこちらに敵意を見せている。
( ^ω^)「豚かお」
( ^ω^)「これはしめたお」
.
- 728 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:13:31 ID:AZA.8U2U0
-
ブーンは、ゆっくりと立ち上がり、剣を取る。
猪「ブロッフォオオ!!」
猪が突進してくる。
( ^ω^))「ふぅ」ヒュッ
ブーンはそれを容易に躱し、
(( ^ω^)「ふッ」ザン!
猛る猪を、横から一線の斬撃で断頭する。
首の無い猪は勢いままにしばらく歩き、のろりとよろけ、どさりと崩れ落ちた。
.
- 729 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:16:33 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)「昨日から、碌なものを食べて無かったお」
( ^ω^)「久々の大御馳走だお!」
ブーンは、まず猪を大きな樹の枝に括りつけ、吊るす。
肉の首もとから、血がはたはた流れていく。血抜きだ。
その間に、加減の弱まった焚き火の薪の中に
炎の剣――――――ブーン剣を、突き立てた。
すると、たちまち火勢がぼうと強くなる。
( ^ω^)「ブーン剣・・・お前はやっぱり最高だぜ」 ホレボレ
細かい草や枝木を添えて、燃焼を安定させる。
.
- 730 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:17:45 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)「さて・・・こいつを」
( ^ω^)「どう頂くかお」
ブーンは、肉の調理法を考える。
基本的な冒険者の心得として、野山中で獣肉を手に入れた場合は、
茹でるか蒸すかにした方が良いとされる。
何故なら、焼けば強い匂いが放たれ、
それは獰猛な動物や、魔物を引き寄せるから。
新鮮な肉ならば生で食うのも良いが、
万が一当たる可能性もあるし、何より熱を加えた方が旨い。
.
- 731 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:21:26 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)
しかし、今ブーンがここに居る事の意味。
それは、修行の為である。
数日前から、このリムルダール付近で、山篭りをしている。
一つでも多く魔物と戦い、実戦での力を付ける為に。
ならば寄る魔物を怖がっても仕方ない。
むしろ、歓迎しなければ。
.
- 732 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:22:11 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)「うーん」
( ^ω^)「よし、決めた」
( ^ω^)「焼くのと、蒸すので頂くかお」
結局、二つの調理法で食べる事にした。
近くの川のほとりから、水を汲んで来る。
使い古した鍋に、少しの水と腿(もも)の肉を入れ、
落とし蓋をし、火にかける。腹肉は、串をうって炙り始める。
焚き火が焼き豚の脂を飲み、バチバチと歌い火の粉を吐く。
.
- 733 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:23:02 ID:/iNPlolwO
- よしよし
- 734 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:24:03 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)
モララーとの別れの際の言葉。
あの“満月”の約束を、ブーンは守ろうとしていた。
.
- 735 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:24:59 ID:AZA.8U2U0
-
満月といっても、空にはいつも暗雲が覆う。
月が満ちるのを確認する事が出来ないかもしれぬ。
つまり、暦の上で、満月の日まで、という事である。
しかし、何故かアレフガルドの月の満る夜の時期は、空が晴れやすい傾向にあった。
理由は解明されていない。
“満月の日”の時期は、竜王の魔力が弱まるからではないか、という説がある。
真偽は解らない。ただ、もし竜王討ちをかけるならば、
そうした信憑性のない話でも、鵜飲みすがっていくに越した事は無い。
実際に竜王と対峙するのは、満月の夜の次の日という事になる。
完全なる夜は、魔物の力を高めるからだ。
モララーは、そうした背景を見越して、この約束を交わさせたのだろう。
.
- 736 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:26:52 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)
この期間は、己自身のレベル上げの他に
精神統一という点にも重きを置く。
居合いの要諦は鞘の内にあり。
心落ち着かざれば、太刀直ぐからずや。
揺るぎない覚悟を決めて、宿敵との決戦に望まねばならない。
.
- 737 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:27:51 ID:AZA.8U2U0
-
しばらくすると肉に火が入り、食べごろの匂いがふうわりと漂ってきた。
( -ω-)人 「頂きますお」
手を合わせ、食材に敬意と感謝の念を忘れない。
さて、肉はたっぷりある。遠慮する事など無い。
塩があったので、それで肉に味を付けて食う。
それと、山中で運良く見つけた、山わさびを添える。
皮を剥き、肉の付け合わせに、豪快にバキリと齧る。
( ^ω^)「ふぅお」
.
- 738 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:30:26 ID:AZA.8U2U0
-
鮮烈な香気と辛みが、肉の獣臭さを払拭し、
脂の甘みと、えも言われぬ滋味だけを噛み締められる。
次々に肉を口に放り込み、腹に収めてゆく。
空腹の自腹は、食べ続けながらもギュウギュウと音を鳴らす。
( ^ω^)「ふぅ、あち。はぐ・・・」
勢いつけて食べると、喉が火傷しそうになる。
水筒の冷たく清らかな水をグッと飲み、
山葵の刺激と肉の脂をも、すうっと洗い流す。
爽快感が、食道から胃に突き抜ける。
口内をさっぱりさせると、また肉を詰めんで行く。
その繰り返しだ。
( ^ω^)「ふうう・・・」 ギュビッ
(*^ω^)「うまい・・・」
.
- 739 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:34:16 ID:AZA.8U2U0
-
腹を満たし食べ終わると、ブーンは猪の生肉を幾つかの塊に分けた。
それを葉でくるんで、それぞれ別の離れた場所に埋める。
後日、また食べるときに取り出して食べるのだ。
こうしておく事で長期間、肉の保存が出来る。
また肉の熟成も進み、味が良くなる。
無論、野生の熊や狼などの獣に掘り返され、食われてしまうという事も多い。
それはそれで良い。それも、自然の理なのだ。
( ^ω^)(・・・・・・)
.
- 740 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:35:09 ID:AZA.8U2U0
-
(,,゚Д゚) 『・・・おおっ!これ、ブーンが作ったのか? すげーウマいぞ!!』
(*゚ー゚) 『ほんと、美味しい。さすがブーンは、喰いしんぼうなだけあるわ』
(*^ω^)『そうかお。いっぱいあるお、皆食べろお』
(=゚ω゚)ノ 『美味しいんだょぅ!いくらでも食べれるょぅ!』
( ^ω^)『でも、この豚一匹捕まえたのは良いけど・・・これじゃ余っちゃうお』
(,,゚Д゚) 『ブーン、そういう時はな。葉に包んで、地面に埋めとくと良いぜ』
( ^ω^)『おっ』
(,,゚Д゚) 『そうすっと日持ちするし、肉の味が良くなるんだぜ。父ちゃんが言ってた』
( ^ω^)『そうなのかお。覚えておくお』
.
- 741 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:36:38 ID:AZA.8U2U0
-
(*゚ー゚) 『こうして、みんなで集まっている時が一番楽しいわね』
(=゚ω゚) 『そうだょぅ。いつまでも、こんな時が続くといいょぅ!』
( ^ω^)『そうだお。皆と居れて、幸せだお!』
(,,゚Д゚) 『何お前ら恥ずかしい事いってんだよ』
(=゚ω゚) 『うるせーょぅ。ギコ、あの事、しぃさんに言っちゃうょぅ?』
(;,,゚Д゚) 『あ・・・あの事。どの事だ』
(*゚ー゚) 『・・・何?その話。詳しく聞かせて?』
(=゚ω゚) 『実はょぅ・・・』
(;,,゚Д゚)『ちょまーーーー!!』
( ^ω^)『・・・おっおっ!』
( ^ω^)『皆と居れて、幸せだお!』
.
- 742 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:37:33 ID:AZA.8U2U0
-
.
- 743 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:39:44 ID:AZA.8U2U0
-
ブーンは、山中を歩く。
食料と良景と、危険を求めて。
( ^ω^)
しばらく進むと、川を見つけた。
この森は、清流が多いのが良い。
渇きを潤せるのは無論、水辺には食料が多いからだ。
怪我を負えば、傷口を洗い、血も流し落とせる。
そういう意味でも、ここは修行の場として最適だった。
川の流れに沿って、下っていく。
背の高い木の多い所に出る。
.
- 744 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:41:17 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)「これは・・・」
その中でも、とりわけ大きな樹があった。
この付近の山の中で、最も樹齢が高い樹だろう。
それに、大きな傷がついている。
( ^ω^)
ブーンはそっと、その傷に触れてみる。
.
- 745 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:42:35 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)「・・・これは」
( ^ω^)「マーキングかお」
その傷跡は、獣によって付けられたものの様だった。
獣は、自分の縄張りを誇示するために、木々等に自分の爪痕を残すのだ。
しかしその傷は、今までブーンは見てきたそれらとは、全く大きさを異にする。
通常の爪痕の数倍はある。
という事は、その獣自体の大きさも、普通の獣の数倍はあるという事だ。
加えて、獣臭に混じる・・・魔の臭い。
魔獣か。
.
- 746 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:45:02 ID:xbsu.wNU0
- 追いついた 相変わらず飯の描写が旨そうでコンチキショウ
そんな支援
- 747 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:46:25 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)「・・・・・・」
ブーンは、この辺りの山中を散策して見て、
他に獣のマーキングの跡が無かった事に、ふいに気付く。
つまり、この傷をつけた魔獣が、この辺りのボスなのだろう。
周辺を力で支配しているのだ。
余りにも力強く付けられた爪痕が、
獣の大きさと剛力を物語る。
( ^ω^)「なるほど。こいつは・・・」
( ^ω^)「山の主ってところかお」
.
- 748 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:51:27 ID:Zyp6E76s0
- しえん
- 749 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:51:49 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)「・・・おっ」
ブーンは、先日埋めた肉を、地面から掘り返そうと、
肉を埋蔵した場所に来ていた。
が。
( ^ω^)「やっぱり、肉が掘り返されちゃってるお」
( ^ω^)「でも・・・」
.
- 750 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:54:07 ID:AZA.8U2U0
-
穴が大きい。
地面の抉られ方が、凄まじいのだ。
よほど大きな獣に掘り返されたのだろう。
そして近くに、動物の糞があった。
かなりの大きさだ。
( ^ω^))「・・・・・・」スン
( ^ω^)(まだ、糞が渇ききってない)
( ^ω^)(・・・・・・近くにいる、か)
平和的な鳥の声が、チヨチヨと聞こえた。
.
- 751 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:55:31 ID:/iNPlolwO
- 何がいるんだろう
- 752 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:56:05 ID:AZA.8U2U0
-
リカント「グゥルアア・・・」
( ^ω^)「・・・・・・」
リカント「クルゥアッ!!」バッ!
(♯^ω^)「・・・ふッ!!」ジャクッ!
リカント「ウグルァ・・・」ドサッ
( ^ω^)「ふぅ」
.
- 753 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:57:59 ID:AZA.8U2U0
-
ブーンは熟練した。
この付近の魔物を相手取っても、危険無く撃退できる程に。
精神と剣が、最高に研ぎ澄まされている。
もう、雑魚ではブーンの相手にはならぬ。
約束の満月の日まで、あと数日。
そして、アレとも。
奴との間合いは、近づいてきているはずだ。
目の前の、巨大な足跡を見て思う。
( ^ω^)
( ^ω^)「さあ、果たして」
( ^ω^)「ご対面はできるだろうかお」
.
- 754 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 21:59:52 ID:wbnUqTrM0
- 何だろう
- 755 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:00:40 ID:AZA.8U2U0
-
そうして、日は経ち過ぎてゆく。
.
- 756 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:01:42 ID:AZA.8U2U0
-
ブーンは、自生している薬草の葉を
鍋でゴリゴリと擦り潰しながら、空の様子を思案している。
( ^ω^)(この風の感じ)
( ^ω^)(そろそろ、雨がきそうだお)
.
- 757 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:04:10 ID:AZA.8U2U0
-
薬草の擦りが終わるまで待って欲しい。
そう思いながら、手早く作業をする。
薬草の青々しい匂いが漂う。
飲み薬として消化が良い様に、水を加えて練る。
これは傷の塗り薬としても、薬効が高い。
だが、所詮は素人の調合。
腕のいい医師の作った薬には及ばないかもしれない、
等と考えつつ、葉を潰す。
擦り終わると、それを瓶に詰めた。
それらの作業が終わると同時に、ぽつり。
しとしとと雨が降り出した。
.
- 758 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:05:42 ID:AZA.8U2U0
-
ブーンは、あの“傷の大樹”の根元に腰をかけ、座す。
雨を除けるものは纏わない。
ただじっと、雨に打たれながら。
冷たさを、しんと感じながら。
(;;-ω-)
.
- 759 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:06:29 ID:xbsu.wNU0
- 支援しえん
- 760 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:06:44 ID:AZA.8U2U0
-
風の臭いを。
空気の冷たさを。
川のせせらぎを。
木々のざわめきを。
地面の固さを。
土の匂いを。
頬を伝う水の感触を。
虫、鳥獣の鳴き声を。
雨の音を。
夜の帳を。
自分の形を。
自分の鼓動を。
.
- 761 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:07:51 ID:CUpboxdEO
- 追い付いちまった
ちょっと肉焼いてくるわ
冷凍わさびと塩で食おう
- 762 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:08:30 ID:AZA.8U2U0
-
生命の息吹を全身で感じ、自然と一体化する。
無我の境地に在りながら、心奥では斬撃の炎を滾(たぎ)らせる。
(;;-ω-)
(;;-ω-)
(;;-ω-)
(;;^ω^)
(;;^ω^)「きたかお」
ズシャッ
.
- 763 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:10:09 ID:AZA.8U2U0
-
「 ゴルルルゥ・・・・・・ 」
(;;^ω^)「お前と会いたかったお。やはりこの修行を完遂するには」
(;;^ω^)「どうしても、お前と会う必要があった」
キラーリカント「 ゴオゥルガガァアアアァッァァァアアァアアア!!!! 」
咆哮と共に、強い風が吹いた。
同時に、鳥が一斉に羽ばたく音も。
.
- 764 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:10:45 ID:/iNPlolwO
- 悟りの境地に近づいてきてるな
- 765 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:12:28 ID:hjjc/E/60
- 支援
- 766 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:13:42 ID:AZA.8U2U0
-
通常の魔獣の、三頭分ほどはあるか。
巨体の魔獣は、ブーンを凄まじい咆哮で威嚇しようとする。
(;;^ω^)
しかし、ブーンの心は揺れない。
戦士は、不動の心を手に入れたのだ。
雨足は、激しさを増して。
それでも、互いを睨み合う眼は、水を伝えども閉じず。
雨は、強くブーンと獣の体を打ち付ける。
ブーンの剣が、雨に打たれてジリジリと蒸気を醸す。
.
- 767 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:20:38 ID:AZA.8U2U0
-
(♯^ω^)「・・・ハァッ!!」バシャッ!
キラーリカント「ゴアアアアッッ!!」
ブーンは剣から水を切らしながら、俊速の剣撃を放つ。
しかし、野生の速さはそれを凌駕する。剣は空を斬る。
二足で歩む虎の魔獣が、牙と爪を剥く。
(♯゜ω゜)) 「ふっ!!」
間一髪でそれを躱す。
頬から血が流れ、それが雨に流れた。
.
- 768 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:23:39 ID:hjjc/E/60
- 支援
- 769 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:24:11 ID:AZA.8U2U0
-
キラーリカント「がアアアアアオラアアアアッッ!!」
(♯゜ω゜)「オオオオオオオオオオオおッッ!!」
獣は吠える。人も吠える。
互いの武器が、交錯した。
.
- 770 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:25:20 ID:AZA.8U2U0
-
.
- 771 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:27:42 ID:AZA.8U2U0
-
リムルダール――――――とある病院。
(´・ω・`)「はい、じゃあ次の方。どうぞ」
(´・ω・`)「やぁ。いらっしゃい・・・おや」
.
- 772 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:29:55 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)「こんにちはですお、ショボン先生」
(´・ω・`)「ブーンさん。いやぁ。まあ、掛けなよ」
(´・ω・`)「しかし、男子三日会わざれば刮目して見よ、というが」
(´・ω・`)「君は会う度に、雄々しく成長しているように感じるね」
(*^ω^)「そ、そうですかお」
(´・ω・`)「して、今日は?どういう用件だい?
見たところ、重傷や病気もしていないようだけど」
( ^ω^)
.
- 773 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:31:13 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)「明日から、出発します」
( ^ω^)「竜王のもとへ。挑みますお」
(´・ω・`)「!」
(´・ω・`)「・・・なるほど」
( ^ω^)「そこで、清潔な包帯と、先生のつくる
薬効の高い薬草を頂きに参りましたお」
(´・ω・`)「ふむ。わかった」
ショボンは、棚の方を物色して、幾つか取る。
.
- 774 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:31:59 ID:6fQtbmKM0
- いよいよか
- 775 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:32:50 ID:AZA.8U2U0
-
(´・ω・`)「はい。これが包帯と、薬草」
(´・ω・`)「この薬草は、特別に質のいい物を使ってる。
濃縮されているから、治癒効果も、即効性も充分だ」
(´・ω・`)「それと、これが“聖水”。貰い物だがね。
魔除けの効果があるから、これも持っていくといい」
( ^ω^)「おっ!ありがとうございますお、先生」
(´・ω・`)「それと、はい」
ショボンは、杯をブーンに渡す。
.
- 776 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:32:59 ID:xbsu.wNU0
- 最後の旅支度のときって気合はいるよね
支援
- 777 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:34:57 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)「おっ?」
(´・ω・`)「竜王に勝てる様になる、“お薬”さ」
トクトクと、色のついた水を注ぎ込む。
良い香りだ。
( ^ω^)「おっおっ先生、いいんですかお?まだ、仕事中ですお」
(*^ω^)「というか、院内にこんな・・・」
(´・ω・`)「いいさ。今日はそれなりに暇だし」
(´・ω・`)「それに僕も、一杯飲みたい気分だ」
(´・ω・`)「君の、勇気にあてられてね」
( ^ω^)「ショボン先生」
.
- 778 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:37:36 ID:hjjc/E/60
- 支援
- 779 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:37:51 ID:AZA.8U2U0
-
(´・ω・`)「では、前途ある若者の、勇気を讃えて」
( ^ω^)「ありがとう、ございますお」
(´・ω・`)「・・・乾杯」
二つの杯が、ガチンとぶつかる。
ブーンは、万感の想いを込めて、杯の“薬”を一気に飲み干した。
.
- 780 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:40:42 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)
誓いの戦士、ブーン・ホライゾン。
その眼に、希望と勇気を携えて。
その胸に、覚悟と闘志を秘めて。
その刃に、炎と情熱を灯して。
――――――――――――いざ、出陣のとき。
to be continued...!!
.
- 781 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:42:42 ID:nC8BRk2YO
- 乙
- 782 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:45:02 ID:AZA.8U2U0
-
( ^ω^)ブーンの今のステータス
LV24
ほのおのつるぎ
まほうのよろい
みかがみのたて
今回登場した敵
キラーリカント(山の主):リムルダーム周辺の山に住む、山の主。
リカントは二足歩行の虎に似た獣人だが、
通常のそれの何倍の巨躯を誇る。
強靭な爪と牙で、獲物を一息で八つ裂きにする。
竜王の魔香を強く浴びて進化した、変種だろう。
.
- 783 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:46:28 ID:/iNPlolwO
- 乙
- 784 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:47:19 ID:6fQtbmKM0
- 乙乙
ショボン先生が出てきた時はブーンが負けたのかと思ったぜ
しかしブーンも強くなったもんだ
- 785 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:49:40 ID:AZA.8U2U0
- 以上で第32話、投下終了です。
次回も、一週間以内で投下しようかと思います。
いよいよ最終決戦に入ります。
ここからが今作で一番自分の中で書きたかったところなので、
テンションあがりますう
それでは、( ^ω^)ご支援ありがとうございますお!
- 786 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:49:41 ID:hjjc/E/60
- 乙
- 787 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:50:26 ID:wbnUqTrM0
- 乙!
- 788 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:50:35 ID:/iNPlolwO
- しかし現状では幹部と竜王の連戦だと倒せる気がしない
大丈夫かな
- 789 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 22:50:37 ID:xbsu.wNU0
- いよいよクライマックスか wktkだぜ
乙でした
- 790 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 23:04:35 ID:W2HlZYMkO
- 乙です!
- 791 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 23:17:11 ID:Zyp6E76s0
- 乙!
- 792 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 23:21:21 ID:QuuEObWk0
- 乙でした!
- 793 :名も無きAAのようです:2011/11/23(水) 23:53:55 ID:EEQDFIOM0
- 乙!クライマックス楽しみです!
- 794 :名も無きAAのようです:2011/11/24(木) 00:35:19 ID:IS9Va7OMO
- 乙!乾杯!
- 795 :名も無きAAのようです:2011/11/24(木) 00:43:30 ID:sLTtuWVwO
- 竜王クーまたんき鳥
これだけでも恐ろしい面子だあ
((((;°ω°))))
- 796 :名も無きAAのようです:2011/11/24(木) 14:37:49 ID:j/PO6cywO
- 乙!
- 797 :名も無きAAのようです:2011/11/24(木) 22:07:58 ID:HjAOyBd20
- 乙!
- 798 :名も無きAAのようです:2011/11/24(木) 22:10:45 ID:gmbj4ndM0
- でもまだレベルは24なんだな〜
- 799 :名も無きAAのようです:2011/11/24(木) 22:42:41 ID:93SDqyWwO
- ドラゴンクエストの世界で24レベルならかなりの高レベルだろう
逆にいえばブーンはそれぐらいレベルがなければきついってことだが
- 800 :名も無きAAのようです:2011/11/24(木) 23:04:08 ID:TaD4ci6YO
- 勇者ですら最高レベルが30だからな
そもそも高レベルになれる事が珍しい世界観だから余計に凄い
- 801 :名も無きAAのようです:2011/11/25(金) 01:49:13 ID:EQui2WtIO
- 読み返して思ったけど
散々既出だとは思うが、鉄の盾のクックルと鳥は他人なのかね
- 802 :名も無きAAのようです:2011/11/25(金) 02:45:03 ID:7C01A8q.O
- >>801 たしか無関係
- 803 :名も無きAAのようです:2011/11/25(金) 02:53:25 ID:h5OodLMQ0
- すんません作者です。紛らわしい表現をして申し訳ない
自レスですが、引っ張ってきました
138 :以下、名無しにかわりましてブーンがお送りします:2011/07/19(火) 23:52:15 ID:cKMXLK5I0
ちなみにクックルなんですが・・・
実はコイツ、名前だけは既に登場しています(詳しくは第9話参照)
でも鳥の魔物ってことで、どうしてもクックルのAA使いたかったんで・・・
ってことで勘弁してください( ゚∋゚)クックドゥルドゥー
- 804 :名も無きAAのようです:2011/11/25(金) 14:01:35 ID:OlMiCNrEO
- クックルの名前は既に出てたけどスターキメラは鳥と呼ばれてたよね
- 805 :名も無きAAのようです:2011/11/25(金) 19:16:45 ID:pF4W2bI.0
- でもブーンじゃ勝てる気がしないな…
- 806 :名も無きAAのようです:2011/11/26(土) 00:28:34 ID:JXUbfnNsO
- でも四天王って俺の予想だが
大魔道クー
ストーンマンまたんき
死神の騎士?
ダースドラゴン?
じゃないの
スターキメラはただの強いモンスターかも
とにかく今後は強敵が目白押しだな
楽しみだ
- 807 :名も無きAAのようです:2011/11/26(土) 00:43:18 ID:SGoXH2rUO
- 作中でも無謀無謀言われまくっとるからな
- 808 :名も無きAAのようです:2011/11/26(土) 02:08:23 ID:78nUEOXk0
- 死神の騎士は狂った
ダースドラゴンはどっか飛んでった
スターキメラはドラゴンより強いかもという描写があったね
何にしても続きが楽しみだ
薬草は死ぬほど持って行けよ
- 809 :名も無きAAのようです:2011/11/26(土) 02:35:27 ID:S0pOaTHMO
- 薬草
毒消し草
松明
忘れずにな
- 810 :名も無きAAのようです:2011/11/26(土) 21:21:17 ID:Yggtz79E0
- お前らブーン応援しろよwwwww
- 811 :名も無きAAのようです:2011/11/26(土) 23:33:56 ID:VRYvy/.g0
- ブーンはきっと何かに目覚めるに違いないよ、
それが何なのかは分からないけど。
実はロトの末裔だったとか、実はロトの勇者モナー本人だったとか
実は炉(裏魂)党だったとかさ
いや、むしろ竜王がロリ(ry
- 812 :名も無きAAのようです:2011/11/27(日) 09:05:26 ID:RO8tR.cc0
- 作者です。明日の夜の20:00くらいから投下します。
お暇な方がいましたら、川 ゚ -゚)御付き合いください(・∀ ・)
- 813 :名も無きAAのようです:2011/11/27(日) 13:48:50 ID:d.8sgkrU0
- よし全裸待機
- 814 :名も無きAAのようです:2011/11/27(日) 21:39:39 ID:w8/9eUmsO
- 明日だな
- 815 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 18:18:44 ID:utaS2zQc0
- 今日だ
- 816 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 19:58:12 ID:a5suHOiQO
- もうちょい
- 817 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:01:30 ID:Dz2PjSzo0
- こんばんは(´・ω・`)投下します
- 818 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:02:48 ID:Dz2PjSzo0
-
第33話
.
- 819 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:04:38 ID:Dz2PjSzo0
-
身を切る様な烈風と、黒波打ち付ける切り立った断崖に、一人の男が立つ。
波音は、まるで男を歓迎しないかのように強く、強く。
重厚な鎧に、手には盾、背には荷物と剣。戦士なのだ。
肩からの衣が強く吹き付ける風に靡(なび)き、バタバタと翻弄される。
戦士の眼差しの先には――――――荒れ狂う海の先に見える、黒城。
( ^ω^)
.
- 820 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:06:06 ID:E9GQvkegO
- オオ!アナタトモダチ!シエンスルネ!
- 821 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:07:45 ID:Dz2PjSzo0
-
ブーンは、魔の島から陸地で最も近い場所。
あの勇者モナーが、虹のしずくを使ったとされる同じ地点にいる。
“聖なる橋”を渡すために。
( ^ω^)
( ^ω^)「ついにここまで来たかお・・・」
( ^ω^)
( -ω-)
眼を閉じると、脳裏にこれまで触れ会ってきた全ての人々の顔が過(よぎ)る。
笑顔も。 無念の涙も。
期待のまなざしも。 悲しみの嗚咽も。
.
- 822 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:08:57 ID:Dz2PjSzo0
-
( -ω-)
( ^ω^)
さぁ、いこう。
希望を取り返す為に。平和を温もりを思い出す為に。
この世界に、晴れ渡る美しき “青空” を取り戻す為に。
ブーンは、握りしめるそれを、天に掲げた。
微かに煌めく、七色の石。
それが、輝きを増しながら・・・・・・ブーンの手から放たれ、飛翔した。
.
- 823 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:10:16 ID:Dz2PjSzo0
-
( ^ω^)「おおっ・・・!」
光は線の束となり、形を紡いでゆく。
やがて、一つの大きな輝きの“橋”となる。
背中の剣を、スラリと抜いた。
剣もまた、真紅の光を放ちながら。
( ^ω^)「・・・・・・」
( ^ω^)「――――――いくお」
.
- 824 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:11:18 ID:Dz2PjSzo0
-
一歩踏み出す。
薄氷の如き光を踏みしめる。
その感触は、しかし確かに。
( ^ω^)
ブーンは歩く。 歩み続ける。
もはや引き返す事は出来ない――――――最後の冒険へ。
.
- 825 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:12:13 ID:Dz2PjSzo0
-
.
- 826 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:13:33 ID:Dz2PjSzo0
-
――――――メルキド。
('A`)「・・・・・・」
(*゚∀゚)「お師匠。支度はととのいました」
('A`)「ああ」
.
- 827 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:14:43 ID:Dz2PjSzo0
-
ドクオは、黒衣のローブを羽織る。
フードを後頭に降ろし、空を見つめた。
('A`)「今日は・・・満月だな」
(*゚∀゚)「?」
('A`)「今まで随分、世話になった」
('A`)「ありがとう」
ドクオは軽く頭を下げた。
.
- 828 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:15:55 ID:Dz2PjSzo0
-
(*゚∀゚)「こちらこそです!!」
(#゚;;-゚)「ドクオさん・・・本当に今までありがとう御座いました」
(#゚;;-゚)「・・・ここに戻って来られる事・・・つーも私も、心待ちにしております」
(*゚∀゚)「そうだよ! 帰ってきたら、またお世話させていただきますよ!」
('A`)「ああ、そうだな・・・・・・頼む」
(*゚∀゚)「お師匠」
つーは、ドクオの手を握る。そして・・・
(*゚∀゚)《ホイミィ》ホワァ
癒しの魔法の光が、ドクオの手に暖かみを与えた。
.
- 829 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:17:06 ID:Dz2PjSzo0
-
(*゚∀゚)「僕にできる、唯一の祝福です」
(*゚∀゚)「お気をつけて。いってらっしゃい・・・」
('A`)「つー」
('A`)「俺は、良い弟子を持った」
ドクオは、ふと微笑した。
(*゚∀゚)「・・・お師匠が笑うの、久しぶりにみました」
('A`)「フ・・・」
.
- 830 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:19:03 ID:Dz2PjSzo0
-
(*゚∀゚)「・・・・・・ドクオ師匠・・・」
つーは、ドクオの袖をぎゅうと掴み、言う。
(*゚∀゚)「がんばってください・・・!」
(*゚∀゚)「ぜったい、ぜったい〜〜〜〜〜〜ぜったい、もどってきて!」
('A`)「――――――ああ」
ドクオは袖を掴んで離さないつーの手を優しく解いた後、黒衣を翻し、去ってゆく。
数歩行くと後ろから、少女の泣き声が聞こえた。
振り向かず、真っすぐ確かな足取りで、城門の方へと向かう。
.
- 831 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:20:58 ID:Dz2PjSzo0
-
ドクオは、メルキドの街の外に出る。
人のいない場所で雑念を払い、精神を集中する為に。
('A`)「・・・・・・ふぅ」
ドクオは、これまで3つの課題を研究してきた。
その研究の内の、一つ。
自分の使役する高等な魔法として、“ルーラ”という呪文がある。
これは、遠い土地に残してきた自分の魔力と、
今の自分の魔力を磁石のように接続する事で、
その距離間を飛ばし、飛行移動するという物だ。
つまり、行った事がある場所ならば、どこへでも移動できるという訳だ。
.
- 832 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:21:10 ID:qvIrpR16O
- キター 支援支援
- 833 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:22:26 ID:Dz2PjSzo0
-
そこで、ドクオは考える。
触れ合った事のある所と魔力を繋ぐだけならば、何も“場所”でなくとも良い筈だ。
(-A )
それが例え、物でも。
動物でも。
人でも。
(-A )
魔でも。
.
- 834 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:23:47 ID:Dz2PjSzo0
-
(((((((((((((((((((( )))))))))))))))))))))
想像しろ。
クン・・
記憶を辿れ。
((((((((((((((( - ))))))))))))))))
ドクン・・・
.
- 835 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:24:40 ID:Dz2PjSzo0
-
自分の心の奥深くに焼きついた、あの感触を思い出せ。
あの情景を掴み取れ。
('A )「ぉぉ・・・」
(((((((((((川 - )))))))))))
あの感覚を魂から掘り起こすのだ。
ドクン ドクン
.
- 836 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:25:36 ID:Dz2PjSzo0
-
('A )「ぉぉおおお・・・ッッ!」
ドクンッ ドクン・・・!
((((((川 -゚))))))
川 ゚ -゚)
ド ク ン !!
.
- 837 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:27:26 ID:Dz2PjSzo0
-
ドクオの体は、光を纏い上昇した。
そして、ある方角に向かって――――――加速。
(('A`)) (――――――よしッ・・・!!)
ドクオは彼方に飛ぶ。
風をすり抜けてゆく音が、ビュウビュウと聞こえる。
そのまま速度を増し、突き進んでゆく。
風を泳ぎ、森を過ぎ、海を越え――――――そして。
.
- 838 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:28:34 ID:Dz2PjSzo0
-
(('A`)) (・・・・・・見えた・・・!!)
目の前に――――――大きな島と、城。
もの凄い速度で接近してゆく。
しかし、魔力を帯びたドクオの眼には、
ドーム型の大きな魔力結界が張られているのが見える。
.
- 839 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:29:36 ID:Dz2PjSzo0
-
(('A`)) (・・・・・・ッッ)
(('A`)) 《 ギラッ・・・!! 》
手から、閃光の帯を発する。
それが、結界に衝突した。
結界に、ビシリと皹(ひび)が入る。
しかし、壊れはしない。
もう、結界の壁にぶつかる――――――
.
- 840 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:30:26 ID:Dz2PjSzo0
-
(('A`#)) 「くおおお・・・ッッ」
(('A`#)) 《 ――――――ベギラマッ!! 》
ドクオは、輝く炎を放ちながら、結界に突っ込んだ。
凄まじい大きさの、陶器が割れる様な音と共に
ドクオは失速し――――――落下。
((( A #))) 「ぐはッッ・・・!!」ドガァッッ!!
地面に落ち、衝撃。跳ねる。
.
- 841 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:31:19 ID:Dz2PjSzo0
-
( A #)「が・・・べ・・・」
( A #)《 ベホイミ・・・ 》ホゥ...
すぐに、自身に回復呪文を施した。
落下のダーメジを癒す。
('A )「・・・く・・・はぁ」
('A`)
.
- 842 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:32:23 ID:Dz2PjSzo0
-
('A`)「ここが・・・“奴”のいる・・・・・・」
('A`)「本拠地――――――か!・・・・・・」
ドクオは、見上げる。
禍々しい狂気を放つ、黒の城塞を。
.
- 843 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:33:09 ID:Dz2PjSzo0
-
.
- 844 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:34:54 ID:Dz2PjSzo0
-
( ^ω^)
ブーンは、ひたすら進んでゆく。
もう、橋の中腹程まで来ただろうか。
しかしまだだ。
( ^ω^)「はっ、はぁッ」
はやく、この橋を過ぎてしまわねば。
.
- 845 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:35:45 ID:Dz2PjSzo0
-
瓜゚∀゚)『橋をかける事は可能じゃが、本来もつ魔除けの効果は薄いかもしれん』
瓜゚∀゚)『橋を渡る最中に、空の魔物に襲われるという事も、十分に考えられる』
瓜゚∀゚)『そしてそれは、一つの難関になるであろうな・・・』
瓜゚∀゚)『それは覚悟しておくのじゃ』
( ^ω^)
大勢の魔物に、襲われかねない。
この逃げ場のない橋の上での多勢は、圧倒的に不利。
敵に気付かれる前に、なるべく早くこの橋を――――――
.
- 846 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:37:52 ID:Dz2PjSzo0
-
( ;^ω^)「ふぅ、ふぅ」
( ;^ω^)「ふ――――――・・・・・・ッ」
i!:( ;゜ω゜):i! ゾワッ
それは、前方に見えた。
空にひしめく、魔物の軍勢。
およそ何百――――――いや、千に近しい程の魔獣共が、
一団の黒い塊・・・雲のようになり、こちらに飛来してくる。
( ;゜ω゜)「ぐっ・・・!!」
戦慄と共に、冷や汗がドッと出る。
頬を伝い、落ちていく。
.
- 847 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:38:19 ID:T.dSNRSc0
- 本家のゲームなら左ボタン押しっぱなしなだけなのに こういう描写だと橋わたるだけでもwktkしてくるな
支援しえん
- 848 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:39:23 ID:Dz2PjSzo0
-
やはり、橋上の戦闘は避けられないのか。
しかし、数が多い。膨大な手勢だ。
あの多勢の前に抗う力は・・・・・・
( ; ω )「く・・・・・・!」
それでも。やるしかない。
そう、あのリムルダールの戦の時の、呼吸を思い出すのだ。
( ; ω )「はッ、はッ・・・!」
剣を握りしめる。決心を固めろ。
退路は有りはしないのだ。
.
- 849 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:41:22 ID:Dz2PjSzo0
-
どうしても駄目で・・・・・・本当にどうしても駄目でも。
力の限りを最後まで振り絞り、それでもどうしても本当に本当に本当に駄目だったとしても。
自分の持てる最善を尽くして――――――例えここで尽き果ててしまうとしても。
ただでは死ねぬ。
最後の一時まで、剣を振るう事を誓ったのだ。
そうだ、自分は。
剣に死ぬ。
(♯ ω )「ふぅオオ・・・・・・」
(♯゜ω゜)「 ・・・オオオオオオオオおッッ!! 」
覚悟の、咆哮。
.
- 850 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:43:51 ID:Dz2PjSzo0
-
と、その時。
( ;゜ω゜)「!!?・・・・・・」
魔物の軍勢が、進む方向を変えた。
いや、巨大な一団だ。
多少はこちらにも向かってきてはいる。
だが群れのほとんどは逸れ、ブーンとは違う方角へ。
( ;^ω^)「・・・・・・なんだお・・・?」
.
- 851 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:45:44 ID:Dz2PjSzo0
-
微かに清らかな音が聞こえる様な気がする。
魔物達の向かう先の、沖の方をふと見た。
一艘の小舟があった。
そこには。
( ;゜ω゜)「あ、あれは・・・・・・!」
.
- 852 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:46:45 ID:Dz2PjSzo0
-
(・∀・ )
( ;゜ω゜)「 モララー・・・・・・!!? 」
小舟に立つのは、見知った顔――――――モララーだった。
.
- 853 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:47:50 ID:Dz2PjSzo0
-
( ・∀・)皿「それ、こっちだ。こっちに来い」
モララーは、何か大きな物を持ち、それで音を鳴らしている。
( ;゜ω゜)「・・・・・・あ・・・」
いつか賢者の一人である、じぃのもとを訪ねた時に見た。
あれは確か――――――そう。
.
- 854 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:48:37 ID:Dz2PjSzo0
-
爪゚ー゚)『その竪琴は一見きらびやかで、実に素晴らしい音色を奏でるが・・・
その実、深い魔力を帯びた魔具なのだ』
爪゚ー゚)『その音色は、魔力を放ち、魔物を呼び寄せる』
爪゚ー゚)『これは伝説の、さすらいの吟遊詩人ガライが所有していたものだ』
爪゚ー゚)『彼もまた、魔力を操るものの一人であったために、
その魔香が竪琴に染み付いたのだ』
爪゚ー゚)『うかつに触れると、魔物を引き寄せるぞ』
( ;゜ω゜)「――――――“銀の竪琴”・・・・・・!!」
.
- 855 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:49:15 ID:T.dSNRSc0
- まさかのモラ野郎
支援しえん
- 856 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:49:58 ID:Dz2PjSzo0
-
( ・∀・)皿「さぁ!こっちに来な。化け物どもめ!」
モララーが奏でる竪琴の美しく盛大な音色は、魔物を引き寄せてゆく。
魔の群れが、魔力の旋律に惹かれ、モララーのもとへ羽ばたいてゆく。
( ;゜ω゜)(あ、あいつ・・・ブーンをこの地に留めさせたのは・・・!)
( ;゜ω゜)(・・・・・・“アレ”を・・・、取ってくる為に・・・!!)
.
- 857 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:51:02 ID:Dz2PjSzo0
-
小さな小舟の上で、あの軍勢に教われれば、間違いなく――――――
( ;゜ω゜)「モララーッ!!モララァアーーーーッッ!!!!逃げるんだおーーーー!!」
ブーンの声は、海との距離を隔て、モララーには届かない。
( ・∀・)「フフ・・・何をやっているんだ。早く行けよ」
モララーの声も、竪琴の音に掻き消され、ブーンには聴こえない。
しかし――――――それでも。
.
- 858 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:51:51 ID:Dz2PjSzo0
-
( ;゜ω゜)
伝わるものが、確かにそこにあるから。
(・∀・ )
.
- 859 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:54:38 ID:Dz2PjSzo0
-
( ; ω )「ぐっ・・・・・・!!」
( ; ω )「モ・・・ララー・・・・・・!!」
そうだ。解っている。解ってはいるのだ。
モララーは、ここへ・・・“覚悟”を決めてやってきた。
それに報いる事が、自分の成すべき事だった。
今すべきなのは、ここに留まり、モララーに激励の言葉を投げかける事でもない。
海に飛び込み、モララーを助けるべく向かう事でもない。
この橋を――――――渡りきる事。
ただただ前進していく事のみが、今のブーンに課せられた使命なのだ。
.
- 860 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:55:43 ID:T.dSNRSc0
- あのモラがこんな事するなんて ブーンにしてみりゃグッとくるだろうな・・・・
支援
- 861 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:55:52 ID:Dz2PjSzo0
-
(( ; ω ))( モララー・・・・・・!! )
(( ; ω ))
( ;^ω^)
ブーンは、キッと前を見据えた。
そして、毅然と力強く、再び歩み出す。
前へ。そう、ひたすらに前へ。
.
- 862 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:57:02 ID:Dz2PjSzo0
-
こちらにも、僅かに鳥の魔物が襲いくる。
だが、モララーの方へ向かった魔物の数とは比べ物にならぬ程少ない。
(♯^ω^)「・・・・・・どけおッッ!!」ザシュッ!!
キメラ「キゲアァァア・・・!?」バサッ
(♯ ω )「絶対に・・・渡りきって見せるお・・・!」
(♯゜ω゜)「 邪 魔 を す る な お ッ ッ !! 」
.
- 863 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 20:58:37 ID:Dz2PjSzo0
-
( ・∀・)「おーおー、気持ち悪いくらい釣れたね。いやはや」
モララーは船上、無数の鳥の魔物に囲まれる。
敵は竪琴の魔力に取り憑かれたのか、
眼を爛々と光らせて襲い来る。
( ・∀・)「こいつぁ、骨が折れそうだな」
( ・∀・)「竪琴を鳴らしながらってのも中々、難しいがね」
キメラ「ギャアアアッッ」バサバサッ
( ・∀・)「ハッ・・・!!」ズバァッ
メイジキメラ「ギシィィイアア」ヒュザッ
(♯・∀・)「うおおおッ!《ギラッ・・・!!》ボウッ
.
- 864 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:00:20 ID:Dz2PjSzo0
-
( ・∀・)+「しかし・・・竪琴を引きながら孤軍奮闘とか美し過ぎるだろ。
昔ちょっとだけ習っといて良かった」
魔鳥 「「「「「「 グギャギャギャアアアッッ 」」」」」」
( ・∀・)「うるせーよ・・・」
(♯・∀・)「ハァッ!!」ビヒュッ!
(♯・∀・)《・・・・・・ギラギラギラギラギラァッッ・・・!!》ドドドドドドゥッ
モララーは、凄まじい猛攻で、周囲の魔鳥を蹴散らしてゆく。
以前のモララーとは違う。鍛錬の成果か。
阿修羅の如き強さを奮う。
.
- 865 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:01:18 ID:Dz2PjSzo0
-
::(メ ・∀・)::《ホイミ・・・!!》シュウウ
( ・∀・)「せあッ!」ドカッ
そして突然、周りの鳥達がモララーの前から掃け出す。
一定の距離を保ち、傍観するような体勢に入った。
(メ ・∀・)「はっ」
(メ ・∀・)「おいでなすったな」
.
- 866 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:02:29 ID:twKmarAM0
- モララーかっけえ濡れた
支援
- 867 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:02:35 ID:Dz2PjSzo0
-
上空から、凄まじい速度で近づいて来る、点。
((((( ゚∋゚))) 「・・・・・・」
(メ ・∀・)「お前だけは許さないぜ」
超高速で、鳥の魔物が突っ込んで来る。
.
- 868 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:03:44 ID:Dz2PjSzo0
-
鳥の巨体と、モララーとが交差する瞬間――――――
(♯ ∀ )「・・・ッハァッ!!」 ザギュッ!!
( ゚∋゚)「!」
鳥の右翼が、斬撃で切り傷を付けられる。
尚も、鳥は――――――旋回。
再びさらに速度をつけ、矢の様な素早さと鋭さを持って・・・・・・
.
- 869 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:04:40 ID:Dz2PjSzo0
-
(♯ ∀ )「・・・つぁりゃあッッ!!!!」 ドシュァッ!!!!
(; ゚∋゚)「ッ!!」
左翼をも、切り刻む。
(メ ・∀・)「あの時の俺と一緒にするなよ」
(メ ・∀・)「貴様を倒す為に――――――地獄を見てきたんだからな」
.
- 870 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:05:53 ID:Dz2PjSzo0
-
( ゚∋゚)「・・・・・・」 バサッ バサッ
“鳥”は、しばし滞空する。
( ゚∋゚)
(キ ゚∋゚) ミ゛キッ
鳥の筋肉が隆起した。その瞬間。
三三三三三 ゚∋゚))) ド ウッ!!
(メ;・∀・)「!!」
.
- 871 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:07:59 ID:Dz2PjSzo0
-
三三メ三土ド三三 ゚∋゚ シュパァッ!!
((メ; ∀ )));,. 「ガッ・・・?!!」
モララーは船上から忽然と消え、波の上をまるで石を飛ばすように、
二転三転しながら、吹っ飛ばされた。
((メ#; ∀ )))))「ぐはぁ・・・!」
なんという衝撃。これが奴の本気か。
海中に放られながら、焦燥を滲ませる。
先の体当たりで、鎧は完全に破壊された。
とにかく、足場が無くては。
泳いで船上に戻ろうとする。
.
- 872 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:08:58 ID:Dz2PjSzo0
-
(メ#;・∀・)「!!」
三三三三 ゚∋゚))) ギュンンッ!!
((メ#; ∀ ))「クオっ!?」
鳥が、海面から顔を出すモララーに突っ込んできた。
凄まじい水飛沫(みずしぶき)を立たせて、海中に潜る。
その後海面から飛び出し、モララーの片脚を銜(くわ)えながら、空に上昇。
.
- 873 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:09:43 ID:T.dSNRSc0
- 支援しえん
- 874 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:09:44 ID:Dz2PjSzo0
-
(メ♯ ∀ )「 ぐ あ ぁああ あ ぁ ぁあぁ あ あ!!」
モララーの脚が、鉄の様な嘴(くちばし)に噛まれる。
脚の筋が、腱が、骨が噛み砕かれる感触が、肉を伝う。
( ゚∋゚)ミ 「・・・・・・」ブッ
そのまま、上空でモララー離す。空に放られ――――――
(メ♯・∀・)「・・・・・・ふぅおアッ!!」
モララーは腰から鎖の付いたフックを外し、鳥に投げつけた。
それが、鳥の脚に引っかかる。
( ゚∋゚)「!!」
.
- 875 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:10:52 ID:Dz2PjSzo0
-
落下の慣性を利用し、回転して鳥の背側に回った。
背中の羽毛をガッシリと掴む。
(メ#・∀・)「は・・・これでも・・・」
(メ#・∀・)「喰らえッ!!」
そして背中に、剣を思い切り突き立てる。
((; ゚∋゚))「〜〜〜〜ッッ」
鳥は暴れる。痛みを払い、背中のゴミを振り落とそうと。
しかし、深く突き刺された剣と、力強く捕まるモララーは
そう簡単には振り落とされない。
.
- 876 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:11:56 ID:Dz2PjSzo0
-
(メ#・∀・)「うおおおお・・・・・・!」
剣を更に奥深くまで差し込む。
だが鳥は巨体だ。
剣を根元まで刺したところで、すぐさま致命には至らない。
(♯゚∋゚)「・・・・・・」
鳥は、羽ばたいた。そして、どんどん上昇してゆく。
この高さでは、いかに下が海面とは言え、振り落とされれば間違いなく死ぬ。
.
- 877 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:12:43 ID:Dz2PjSzo0
-
(メ#;・∀)「く・・・」
((メ#; ∀ ))「・・・・・・ぐああ・・・ッ!?」
急激な上昇による気圧変化は、ただの人間であるモララーの身体に
凄まじい障害をもたらした。頭痛、嘔気、視界悪化、全身の痺れ。
目から、耳から、血が流れ出す。
(; ゚∋゚)「〜〜〜〜ッッ」
しかし、それでも。
((メ# ∀ ))「は・・・離さないぞ・・・」
((メ# ∀ ))「絶対に・・・離すものか・・・・・・!」
.
- 878 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:13:38 ID:Dz2PjSzo0
-
モララーを乗せたまま鳥は雲中まで達する。
凍り付く様な冷気の中、ついには雲をも突抜けた。
真っ赤な太陽が、モララー達を照らしだす。
((((; ゚∋゚)))) バサバサ
((メ# ∀ ))「・・・ぜったいに・・・ おちないぞ・・・!!」
.
- 879 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:14:41 ID:Dz2PjSzo0
-
もしここでコイツを取り逃がせば、奴はブーンを標的とし、
追ってゆくだろう。させない。絶対に。
モララーは、手を魔物の背中に添え当てる。 そして・・・・・・
((メ# ∀ ))《・・・ギラ・・・!!》
モララーは、呪文を唱える。直接炎を叩き込んだ。
(((; ゚∋゚)) 「〜〜〜、〜〜〜〜ッッ」カハッ
零距離からの魔法の爆熱は、
いかに屈強な魔物の肉体と言えども、損傷を与える。
.
- 880 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:15:47 ID:Dz2PjSzo0
-
((メ# ∀ ))《・・・ギラ!・・・ギラ・・・・・・!!》シュバッ、ドバッ
(((((♯; ∋ ))))) 「・・・!・・・・・・ッッ!!」
モララーの体を朱に染めるものは、沈み行く夕日の暁と、己と魔物の血。
魔物に密着しているモララー自身も、魔法の熱を浴びて火傷を負う。
それでも、掴んだその手は離しは、しない。
.
- 881 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:16:35 ID:Dz2PjSzo0
-
((メ# ∀ )) (――――――ああ)
((メ# ∀ )) (デレ)
――――――――――――――――――
ζ(゚ー゚*ζ
――――――――――――――――――
.
- 882 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:17:57 ID:Dz2PjSzo0
-
((メ# ∀ ))「へへ・・・鳥公・・・ 焼き鳥に・・・」
((メ# ・∀ ))「なれよ・・・・・・!!」
((メ#・∀・)) 《・・・・・・ぅぅうおおおおああああああああ!!!!》ドゥッドウッドウッ!!!!
(((; ゚∋゚))「〜〜〜〜〜〜、〜〜〜、ギ・・」
(((メ;., ゚∋゚))「ギイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイイ!!!!」
.
- 883 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:18:58 ID:Dz2PjSzo0
-
断末魔が響く。
やがて、暴れ狂う鳥の動きは次第に弱まり――――――
,,:(メ;. ∋;):.
遂に失速。力なく、落下してゆく。
(メ -∀-)
モララーは、魔物の体から離れ、フワリと浮いた。
そのまま、空に導かれるように。
.
- 884 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:20:08 ID:Dz2PjSzo0
-
モララーは、昇る、昇る。昇ってゆく。
雲の上で、夕日の橙黄色の粒子を纏いながら。
光の中で、モララーは天に向かってゆく。
その表情は穏やかで、安らかで、あくまで満足気で。
.
- 885 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:21:11 ID:Dz2PjSzo0
-
( -∀-)
( -∀-) ああ 疲れた
( -∀-) もういいのかな
( -∀-) なんだか暖かいや
ζ(゚ー゚*ζ モララー様
( ・∀・) デレ デレじゃないか
.
- 886 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:22:19 ID:Dz2PjSzo0
-
ζ(゚ー゚*ζ ご立派でした さすがです
ζ(゚ー゚*ζ さすがは、モララーですわ
( ・∀・) ああデレ 会いたかったよ
( ・∀・) 寂しかった ずっと寂しかったんだ
( ・∀・) 母さんがいなくなって デレもいなくなってしまって
( ・∀・) とても寂しかったんだ
.
- 887 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:23:05 ID:Dz2PjSzo0
-
ζ(゚ー゚*ζ モララー様 これからはずっと一緒ですわ
( ・∀・) ずっと一緒にいられるのかい
ζ(゚ー゚*ζ ええ そうですよ ずっとずっと一緒です
ζ(゚ー゚*ζ さあ、共に参りましょう
( ・∀・) デレ 好きだ 好きだよ
ζ(゚ー゚*ζ お慕いしておりますモララー様――――――
ζ(゚ー゚*ζ 愛して、おります
( ・∀・) ああ デレ デレ
.
- 888 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:24:10 ID:Dz2PjSzo0
-
( -∀-)ζ(゚ー゚*ζ ああ 暖かい なんだろう こんなにも
暖かいよ。
.
- 889 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:25:38 ID:Dz2PjSzo0
-
(メ -∀-)。゜
.
- 890 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:26:21 ID:Dz2PjSzo0
-
モララーは、沈む、沈む。沈んでゆく。
冷たい海中の奥底へ・・・波の揺らめきに身を委ねながら。
闇の中で、黒髪を揺らしながら海の底へ向かってゆく。
その表情は穏やかで、安らかで、あくまで満足気で。
.
- 891 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:27:51 ID:Dz2PjSzo0
-
彼が死の間際に触れたのは、安らぎの夢の蜃気楼。
一人の記憶の少女との愛の為に命を賭した――――――
孤高の戦士、モララー=ウィル・ブランカート。
――――――母なる海と、真実の愛の幻影を抱き、ここに眠る。
to be continued...!! and......
.
- 892 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:29:38 ID:Dz2PjSzo0
-
(メ ω )「・・・・・・はぁっ、はぁッ・・・」
ブーンは、走る。そうして、森の茂みに飛び来み身を隠す。
あの橋を、渡りきった。
(メ ω )
(メ ω )「モララー・・・・・・」
(メ ^ω^)
(メ ^ω^)「・・・無駄にはしないお。きっと・・・必ず」
.
- 893 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:30:44 ID:Dz2PjSzo0
-
ブーンは見上げる。
その眼光が捉えるものは――――――聳(そび)え立つ、巨大な漆黒の敵の牙城。
「待ってろお――――――」
――――――――――――竜王・・・・・・!!
And, his brave spirit was inherited......!!
.
- 894 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:31:28 ID:T.dSNRSc0
- おぉ・・・モラが・・・・・
- 895 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:31:49 ID:Dz2PjSzo0
-
( ^ω^)ブーンの今のステータス
LV24
ほのおのつるぎ
まほうのよろい
みかがみのたて
今回登場した敵:なし
.
- 896 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:32:36 ID:rxKd2L/M0
- 乙
モララー・・・
- 897 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:32:51 ID:leS3kVe60
- 乙
燃えるわー
- 898 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:33:02 ID:crK.Jfsc0
- モララー・・・やっぱ最後は色男だったな
- 899 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:34:39 ID:I2X3OqCoO
- 遅れた今から読む
- 900 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:37:14 ID:T.dSNRSc0
- まさか死んでしまうとは・・・
乙
- 901 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:37:36 ID:Dz2PjSzo0
- 以上で第33話投下終わりです。
今回はレス多めの構成になってしまいまして、
長々と御付き合いさせて申し訳ないです
次の投下なんですが、次回からちょっとスパートかけて
連日投下みたいな感じにしたいなぁと思ってますので、
ちょっと書き溜に時間もらうかもしれません
そんな待たせないように頑張ります。目処ついたら報告します
それでは( ・∀・)ご支援ありがとうございました!ζ(゚ー゚*ζ
- 902 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:39:51 ID:nVDHEAlM0
- モララァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァ
乙……乙
- 903 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:41:22 ID:rxKd2L/M0
- 次回も楽しみです
( ・∀・)ζ(゚ー゚*ζ光りあれ
- 904 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:46:27 ID:p0rJYWIoO
- 乙
ω:`)モララー…。やっぱ作者すごいよ。
- 905 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:47:53 ID:I2X3OqCoO
- 乙
( ;ω;)モララー泣ける
- 906 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 21:49:29 ID:Qv55zeFQ0
- モララー……乙
- 907 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 22:25:39 ID:nu8rVDhI0
- 誰かの為に死ぬって男子の本懐だよな
- 908 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 22:42:30 ID:DJx8ozaQO
- 乙
作者すげえな…
モララーに光あれ
- 909 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 23:15:27 ID:HnpCaAC6O
- 乙です!
モララーお疲れ様…
- 910 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 23:15:44 ID:I2X3OqCoO
- ( ;ω;)モララー彼もまた偉大な勇者
- 911 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 23:24:46 ID:a8IGTNSQO
- 全力で乙!
モララー…かっこよすぎだろ…
- 912 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 23:50:50 ID:gfKLBf060
- 乙!
モララー・・・
- 913 :名も無きAAのようです:2011/11/28(月) 23:57:26 ID:MpH7yC6Y0
- モララあぁぁぁぁ
乙
- 914 :名も無きAAのようです:2011/11/29(火) 00:06:47 ID:NZBzZBDQ0
- モララァァァァァァァァァォ!!!!!!!
- 915 :名も無きAAのようです:2011/11/29(火) 00:07:40 ID:TUs57Hvg0
- 泣いた。描写あつい
次が待ち遠しい!
- 916 :名も無きAAのようです:2011/11/29(火) 05:23:00 ID:Vjl2qzsU0
- 会社で読んで泣いた(´;ω;`)
- 917 :名も無きAAのようです:2011/11/29(火) 08:51:26 ID:Rs4abBTc0
- 乙!
電車で泣かせんじゃねえよ・・・モララー・・・
- 918 :名も無きAAのようです:2011/11/29(火) 22:17:25 ID:aatP0yXs0
- 乙!
モララー・・・無茶しやがって・・・(´;ω;`)
- 919 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 14:53:53 ID:KWqNfGaY0
- モララーかっこよすぎアツすぎでワロt……(´;ω;`)ワラエネエ……
乙
- 920 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 18:45:51 ID:DgUo/oF.O
- ジョルジュはこのままからめないんだろうか
- 921 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 22:12:38 ID:1OGpIrQc0
- キメラ系のモンスターに脚は・・・
- 922 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 22:43:41 ID:.tlsKQv2O
- ω・`)これは
モララー…クックル
ブーン…りゅうおう
ドクオ……大魔導
ジョルジュ……?
ω・`)うーむ
- 923 :名も無きAAのようです:2011/12/01(木) 23:46:56 ID:OsXKkZ9cO
- >>922
おっと一歩間違えばネタバレになる予想はそこまでた
それからクックルじゃなくて鳥な
- 924 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 01:10:41 ID:8cQeBZj6O
- 勇者のことも思い出してあげてください
- 925 :名も無きAAのようです:2011/12/02(金) 23:53:02 ID:k01sfQ3gO
- モナー忘れてた
- 926 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 04:01:38 ID:XZRDenO.0
- なんかもうすっごいドラクエやりたい。そういや六本木のドラクエ展今日までか・・・
- 927 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 05:43:29 ID:nmnUVCCsO
- 原作もそうだけど、これからどんな展開かな?って考察すんのも楽しい
こういうところも原作の良さを忠実になぞらえてて凄い
想像の余地がある創作っていいね
- 928 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 08:47:12 ID:6qLtIWnA0
- >>926
ごめん
六本木が穴本木にみえた
- 929 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 18:29:18 ID:M0ADGlZU0
- ジョルジュは
ストーンマンと肉弾戦じゃね?
- 930 :名も無きAAのようです:2011/12/03(土) 19:21:36 ID:YN.JsI8c0
- 予想はよそうぜ
- 931 :名も無きAAのようです:2011/12/05(月) 00:25:22 ID:V52EzPh.0
- さて•••続きはどうなるのか•••
( ^q^)ワテヲ花ニシナイデ。
\人/
- 932 :名も無きAAのようです:2011/12/05(月) 02:08:01 ID:XojHTXVI0
- 勇者は竜王にやられたわけではないんだよな・・・気になる。
- 933 :名も無きAAのようです:2011/12/05(月) 22:19:16 ID:qGJsFlPg0
- まだかなー
- 934 :名も無きAAのようです:2011/12/06(火) 22:44:58 ID:j8uop9uE0
- レスが後67だな かけないんじゃね?
- 935 :名も無きAAのようです:2011/12/07(水) 23:48:00 ID:Kg5tgFDg0
- >>934
もし必要なら次スレを立てるので、その辺はお気になさらず
年内に完結させるつもりでしたけど、
残りの話数を考えるとそうもいかないかもしれないですね
あと以前、書き溜め連日投下するみたいな事いってましたけど、それも厳しいかと
それと、矢も盾もたまらず紅白の参加表明をしてしまいました
本来なら作品を仕上げてから参加表明しようと思ってましたけど・・・
「現行は書く」 「紅白も出る」 『両方』やらなくちゃならないのがブーン系作者の辛いところだな
書き溜めはいいか?俺は出来てない
- 936 :名も無きAAのようです:2011/12/08(木) 15:48:39 ID:nYImTLLI0
- まあ金貰ってるわけじゃないしのんびり書いてくださいよ
- 937 :名も無きAAのようです:2011/12/08(木) 23:43:57 ID:InjQWgYoO
- キチンと完結すればオケーだよ
- 938 :名も無きAAのようです:2011/12/10(土) 11:20:12 ID:AlNT.dfc0
- 何から言えばいいのかな
- 939 :名も無きAAのようです:2011/12/10(土) 11:20:53 ID:AlNT.dfc0
- マグナってのは裏ボスです
普通に進めても必ず辿りつけるよ
- 940 :名も無きAAのようです:2011/12/10(土) 11:22:16 ID:AlNT.dfc0
- レベル上がれば色々技覚えていく
?+方向キーで使える
- 941 :名も無きAAのようです:2011/12/10(土) 11:23:31 ID:AlNT.dfc0
- 食材は店で売ってる
畑行ったらタダでとれた気がする
- 942 :名も無きAAのようです:2011/12/10(土) 11:24:22 ID:AlNT.dfc0
- うわwっw誤爆wwwwww失礼
- 943 :名も無きAAのようです:2011/12/10(土) 11:43:37 ID:92wNEMJI0
- おい安価人しっかりしろよ
- 944 :名も無きAAのようです:2011/12/10(土) 20:02:03 ID:DPeskGZ2O
- 紅白楽しみだ〜
- 945 :名も無きAAのようです:2011/12/16(金) 22:47:12 ID:hYKpQo7oO
- レミーラ!
- 946 :名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 07:47:53 ID:ILwCHiqM0
- マヌーサ!
- 947 :名も無きAAのようです:2011/12/18(日) 11:38:38 ID:0UY7Bro6O
- ドクオが今までに使った呪文
ホイミ ベホイミ ギラ ベギラマ ラリホー レミーラ トヘロス ルーラ
だけかな
- 948 :名も無きAAのようです:2011/12/19(月) 06:20:39 ID:9uj7jhrMO
- 残りのマホトーンとリレミトに出番はあるのか
- 949 :名も無きAAのようです:2011/12/23(金) 23:05:18 ID:5Yyam3JUO
- マホトーンは荒巻が使ったぞ
- 950 :名も無きAAのようです:2011/12/25(日) 01:42:14 ID:cxuFoOvQ0
- 作者です。間が空いたので中間報告を。
現在2.8話くらい書きたまってます。残り投下は数話ですが、
あまり間を空けずいっきに投下したいなーと思ってます
ので、投下はもう少々お待ちくださいすいません(゚、゚トソン
- 951 :名も無きAAのようです:2011/12/25(日) 08:44:56 ID:L.wXXejo0
- 報告してもらえるとありがたいな。
期待
- 952 :名も無きAAのようです:2011/12/25(日) 13:31:07 ID:YjSMDp0Q0
- お。おらに!お年玉をくれええええええええという投下への期待。
- 953 :名も無きAAのようです:2011/12/31(土) 22:36:20 ID:UuTngDfY0
- 年越し前にカキコ 来年も頑張ってくれ
- 954 :名も無きAAのようです:2012/01/01(日) 00:11:54 ID:teNAxlf.0
- あけおめです
今月中に完結出来るといいなあ
- 955 :名も無きAAのようです:2012/01/05(木) 11:02:13 ID:IBEbWrkQO
- あけおめ!
楽しみだな〜
- 956 :名も無きAAのようです:2012/01/07(土) 18:14:00 ID:P3DKQVmg0
- ( ^ω^)作者です
1/24、1/25、1/27、1/28に投下予定です
あくまで予定なので早まるかもしれないし遅まるかもしれぬ、しれぬ
この連日の投下をもって現行を完結したいと思いまつ
勝手に脳内でアルファとどちらが先に完結するかデッドヒートを繰り広げております
- 957 :名も無きAAのようです:2012/01/07(土) 18:52:54 ID:KEu1c7g60
- 予定は早まっても良いのよ。
待ってる
- 958 :名も無きAAのようです:2012/01/07(土) 21:10:00 ID:OGYunkmQO
- 三国設定ってこと作品オリジナル設定なんだな
- 959 :名も無きAAのようです:2012/01/07(土) 23:16:01 ID:Hbk9SBrYO
- 投下は早くしてほしいが、完結するのは寂しいな
- 960 : ◆ASS/LTayZQ:2012/01/10(火) 21:06:31 ID:dNKM7GhM0
- 作者です。酉が便利だという事なのでつけてみました
vξ(゜)Q(゜)ξv今後ともよろしく
- 961 :名も無きAAのようです:2012/01/10(火) 21:25:18 ID:dMbQBwgg0
- 安定したアヘ顔のインパクトww
- 962 :名も無きAAのようです:2012/01/12(木) 15:02:17 ID:gmqw1BbgO
- え、マジでアヘ顔書いたの作者だったん?
マジで?
- 963 :名も無きAAのようです:2012/01/12(木) 23:28:39 ID:AZv2RViwO
- その酉作ったのか?
でもASSって…
- 964 :名も無きAAのようです:2012/01/13(金) 12:22:31 ID:sysuXlo20
- アへ顔www
- 965 :名も無きAAのようです:2012/01/13(金) 19:20:11 ID:0wbxHh5UO
- このスレ会社で流行ってるって言ってた人がいたけど
アヘ顔ダブルピースも流行るといいな
- 966 :名も無きAAのようです:2012/01/18(水) 00:24:02 ID:yBFQGN1.O
- 後1週間か……
アルファも終わっちゃったし、ドラクエ終わるのも寂しいが楽しみだ
- 967 :名も無きAAのようです:2012/01/22(日) 15:00:08 ID:kI9h99KcO
- ( ^ω^)そろそろ予定日か
- 968 :名も無きAAのようです:2012/01/23(月) 04:13:54 ID:H049HbBM0
- ( ^ω^)待っているぞ
- 969 :名も無きAAのようです:2012/01/23(月) 09:07:31 ID:CmwimGRgO
- 期待あげ
- 970 : ◆ASS/LTayZQ:2012/01/23(月) 21:34:56 ID:ZSCrkWiU0
- 明日の21〜22時くらいから投下します
あと友人が数日ウチに泊まりに来る予定が入り、予告通りの投下ができない可能性が絶大です・・・
とりあえず明日は投下しますので、ご容赦を
今月中に完結させたかったけどムズカスィかも(;´Д`)
- 971 :名も無きAAのようです:2012/01/23(月) 23:08:08 ID:2UKV9Zh.0
- 楽しみだー
- 972 :名も無きAAのようです:2012/01/23(月) 23:37:26 ID:r6cPTEtAO
- かまわんお
投下に集中できるときにすればいいお
- 973 :名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 17:15:20 ID:/DM8FlckO
- ( ^ω^)ドキドキ
- 974 :名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 18:14:28 ID:6rqZf9Rk0
- 完結してほしいけど終わって欲しくないこのジレンマ
- 975 :名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 18:35:52 ID:0XTYxfbsO
- 次スレ立てたほうがよくないか?
- 976 :名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 20:51:23 ID:fl0APfCg0
- さぁ!まだかね?
- 977 :名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:07:59 ID:LjkV/QKM0
- (;^ω^)ドキドキ
- 978 : ◆ASS/LTayZQ:2012/01/24(火) 21:10:24 ID:tCYCiG520
- (*゚∀゚)新スレ立てますた
http://jbbs.livedoor.jp/bbs/read.cgi/internet/13029/1327406587/
- 979 :名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 21:24:34 ID:WpuKwj6wO
- 頑張ってくれ
うめ
- 980 :名も無きAAのようです:2012/01/24(火) 22:24:36 ID:AJtk9hfs0
- 埋めた方が良さげ?
- 981 :名も無きAAのようです:2012/01/25(水) 10:46:32 ID:vFn80ZpIO
- ダースでないと思ってたらそういうことか
- 982 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 07:24:50 ID:JLVlWIqU0
- 埋めないの?
- 983 : ◆ASS/LTayZQ:2012/01/26(木) 22:31:50 ID:84ZBio2.0
- 埋める必要性わかんないけど大好きなAAでうめときますね
- 984 : ◆ASS/LTayZQ:2012/01/26(木) 22:32:52 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 985 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:33:36 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 986 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:34:20 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 987 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:35:40 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)=3
`ヽ_っ⌒/⌒c
↑エロ本
- 988 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:36:40 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 989 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:37:36 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 990 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:39:41 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・) モグモグ
`ヽ_っ(゛゛゛)c
- 991 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:40:24 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 992 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:41:06 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 993 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:41:47 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 994 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:46:21 ID:84ZBio2.0
- _|_
/_\
 ̄|U ̄
∧_∧ /ミヽ、
( ・ω・) ノミシ三 `~゚
(っ ≡つ=つ゚ ゚
./ ) ババババ
( / ̄∪
- 995 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:47:09 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 996 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:48:12 ID:84ZBio2.0
-
〃∩ ∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 997 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:48:54 ID:84ZBio2.0
-
∧_∧
⊂⌒( ・ω・) あしつかれた
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 998 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:49:37 ID:84ZBio2.0
-
∧_∧
⊂⌒( ・ω・)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 999 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:50:21 ID:84ZBio2.0
-
∧_∧
⊂⌒( -ω-)
`ヽ_っ⌒/⌒c
- 1000 :名も無きAAのようです:2012/01/26(木) 22:51:03 ID:84ZBio2.0
-
∧_∧
⊂⌒( -ω-) zzz
`ヽ_っ⌒/⌒c
■掲示板に戻る■ ■過去ログ倉庫一覧■