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【経済・産業】大阪 総合情報★6【文化・観光】
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関空、USJ、任天堂の「好調トライアングル」 関西経済牽引の期待高まる
産経新聞 7/22(土) 15:01
関西国際空港と大阪市のテーマパーク「ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)」が、任天堂との結びつきを強めている。関空には新型ゲーム機の体験コーナーが設置され、USJでは任天堂エリアの建設が始まった。関空とUSJは利用者や入場者が過去最高を更新するなど好調で、任天堂も新型ゲーム機が品薄になる人気。「好調トライアングル」で関西経済を牽引(けんいん)するとの期待が高まっている。(藤原直樹)
◆関空でスイッチ体験
関空は訪日外国人の急増を受け、中国や韓国などアジア向けの格安航空会社(LCC)を中心に旅客便が拡大。平成28年度の旅客数は前年度比7%増の2572万人で過去最高を記録した。
好調が続く関空の第1ターミナル1階国際線到着口近くに6月23日、任天堂の新型ゲーム機「Nintendo Switch(ニンテンドースイッチ)」を体験できるコーナーが設置された。
広さ42平方メートル。スイッチのほか携帯型ゲーム機「ニンテンドー3DS」やスマートフォン向けのゲームが用意される。人気キャラクター「マリオ」の像も設置され、記念撮影が可能だ。
任天堂の体験コーナーが空港に設置されるのは初めて。任天堂のゲーム機は外国人のおみやげとしての人気も高く、任天堂は関空でのコーナー設置でPR効果を狙う。「楽しめる空港」を目指す関空も集客に貢献するとみている。
◆ビジネスさらに拡大
一方、28年度の入場者が過去最高の1460万人となったUSJは、ライバルの東京ディズニーリゾート(千葉県浦安市)を激しく追い上げている。その切り札になるのが、32年開業予定のマリオなどが登場する新エリアだ。
過去最高となる600億円超を投資し、人気ゲーム「マリオカート」をテーマにした乗り物型アトラクションのほか、物販店や飲食店などを集め、任天堂のゲームの世界観を楽しめるエリアにする。
6月8日には着工式が行われ、本格的に工事がスタートした。USJ運営会社のジャン・ルイ・ボニエ最高経営責任者(CEO)は「入場者を数百万人は上乗せできるはずだ」との見通しを示した。
任天堂にとってもキャラクター資産を活用したビジネス拡大の好機となる。任天堂エリアはUSJ以外にも米国の2カ所のユニバーサル・スタジオで建設が予定されており、先行オープンするUSJでの成否が試金石となる。
◆相互の強みを「合体」
任天堂は、ゲーム機の販売不振や円高などの影響で24年3月期から3年連続で営業赤字に陥った。今年3月に発売されたスイッチが業績回復のきっかけになるかどうか注目されていた。
ゲーム雑誌「週刊ファミ通」を発行するカドカワによると、スイッチは6月までに国内販売台数が100万台を突破し、ペースは一世代前のゲーム機「WiiU(ウィー・ユー)」を大幅に上回る。任天堂は30年3月期の連結業績予想で9年ぶりの増収を見込む。
現在は好調な関空とUSJも一時は不振に苦しんだ。不振を乗り越えて復活を果たした3者が相互の強みを合わせることで、関西経済にも多大な恩恵が生まれそうだ。
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