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【生誕100年】太宰治【1909.06.19〜1948.06.13】

1太宰治@走れメロス:2009/01/04(日) 10:31:09 ID:TZTgw.iI0
太宰が生きたまち・三鷹 <太宰治顕彰事業>
http://www.city.mitaka.tokyo.jp/dazai/index.html

太宰治文学サロンのご案内 |三鷹市
http://www.city.mitaka.tokyo.jp/a002/p017/g06/d01700025.html

三鷹市‐太宰治の墓|タチオン−東京・多摩のエリアガイド
http://www.tachikawaonline.jp/city/view.php?area=23&amp;id=554&amp;mode=details

太宰治 - Wikipedia
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A4%AA%E5%AE%B0%E6%B2%BB

2太宰治@走れメロス:2009/01/04(日) 10:38:47 ID:TZTgw.iI0
太宰治と松本清張 生誕100年 相次ぐ復刊 出版不況の救世主に?
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090104/bks0901040858001-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090104/bks0901040858001-n2.htm

3太宰治@走れメロス:2009/01/04(日) 10:39:30 ID:TZTgw.iI0
生誕100年 太宰治VS.松本清張 架空対談
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090104/bks0901040854000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090104/bks0901040854000-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/culture/books/090104/bks0901040854000-n3.htm

4太宰治@走れメロス:2009/01/04(日) 10:44:58 ID:TZTgw.iI0
太宰治の子守役 タケさんの年賀状見つかる
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/01/20090103t25007.htm

青森県五所川原市出身の作家太宰治(1909―48年)の子守役を務めた越野タケさん(83年に85歳で死去)が、69年前に太宰の生家・津島家にあてた年賀状が、2日までに見つかった。

 小説「津軽」の像記念館(青森県中泊町小泊)の元館長柳沢良知さん(69)が所蔵。太宰の生誕100年を迎えた今年、同館での展示に向けて準備を進めている。

 タケさんは11(明治44)年から、津島家に住み込みで奉公、6年間太宰の子守役を務めた。小説「津軽」では、太宰が30年ぶりでタケさんに再会する場面がクライマックスとして描かれた。

 年賀状は、タケさん=当時(42)=が40(昭和15)年、太宰の祖母津島イシさん=当時(83)=にあてた。タケさんの夫正代さんが旧仮名遣いで「あけましておめでたうございます」と代筆している。

 柳沢さんが館長だった8年ほど前に手に入れ、真偽を調査していた。このほど、タケさんの四女久保田文枝さん(83)=中泊町小泊=から「名字の『越』の字に正代さんの癖が出ている」との“お墨付き”を得たという。

 柳沢さんは「タケさんの手紙はほかに見たことがなく、大変珍しい。世話になった津島家への感謝の気持ちを後年もずっと忘れずにいたのだろう」と話している。

5太宰治@走れメロス:2009/01/04(日) 10:47:52 ID:TZTgw.iI0
衰えぬ人気、太宰生誕100年 ノート公開、検定も
http://www.47news.jp/news/2009/01/post_915.html

太宰治生誕100年で映画化相次ぐ 「ヴィヨンの妻」「斜陽」など
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/081229/tnr0812292111006-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/081229/tnr0812292111006-n2.htm

6太宰治@走れメロス:2009/01/06(火) 11:17:45 ID:6Ia1Dj160
三鷹ゆかりの人訪ね、ファン作製
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090106-OYT8T00132.htm
http://www.yomiuri.co.jp/zoom/20090106-OYT9I00131.htm

三鷹市で晩年を過ごした作家太宰治(1909〜48)の足跡をたどる観光マップ=写真=が、市内在住の太宰ファンの手で完成した。生前の太宰と親交があった人たちから聞き出したエピソードが、記事や写真でふんだんに盛り込まれており、作品からはうかがえない太宰の一面を知ることができるという。

 マップを作ったのは、市内のファンで作る「みたか太宰の会」を92年に創設した島田怜子さん(72)と小船井美那子さん(69)。2人は、太宰作品の読書会を開きながら、市内の太宰ゆかりの人たちを訪ねた。執筆のために借りていた民家では、こたつで暖を取りながら語り合う男女を描いた短編小説「朝」のヒントになったと思われるこたつを発見。通っていた銭湯の店主からは、太宰の自殺後、妻子が人目にさらされないように開店前の裏口から入れてあげたという秘話を聞いた。

 94年に作製したマップは表面1枚だけだったが、今回はこうしたエピソードを裏面に掲載し、モノクロからカラーに改めた。小船井さんは「太宰の作品に三鷹の街や人々との触れ合いが反映されていることを感じてほしい」と話している。マップは「みたか都市観光協会」など4か所で販売されており、定価は399円。

7太宰治@走れメロス:2009/01/06(火) 11:18:38 ID:6Ia1Dj160
生誕100年記念の太宰銅像芦野湖畔に/五所川原
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/01/4893.html

 今年生誕100年となる五所川原市金木町出身の作家太宰治の銅像を建立する計画があることが5日、分かった。銅像は等身大で作り、芦野湖畔に設置する予定。年内をめどにした完成を見込んでいる。
 平山誠敏市長が新春会見で明かした。銅像設置は昨年12月28日、平山市長ら発起人が集まり確認した。
 平山市長によると、銅像は太宰の身長176センチの等身大で和装姿とし、芦野湖畔に設置する計画。制作者は今後全国に公募し、制作費も一口1万円で協賛金を募る予定。
 銅像設置のため今月中に市長や地域住民、学識者ら約30人で実行委員会を設置、公募時期や予算規模などを協議する。完成は今年中をめどにするが、制作の都合上、完成時期はずれ込むことも想定している。
 平山市長は「太宰は世界の文学者の一人。それにふさわしい芸術家にお願いできれば一番いい」と話した。

8太宰治@走れメロス:2009/01/06(火) 20:05:51 ID:sDbJ.7920
太宰治生誕100年:新春座談会/上
http://mainichi.jp/enta/art/news/20090105dde018040024000c.html
太宰治生誕100年:新春座談会/下
http://mainichi.jp/enta/art/news/20090106dde018040037000c.html

9太宰治@走れメロス:2009/01/13(火) 11:09:59 ID:96Rn5jNE0
太宰治の生誕百年展始まる
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/140399.html

 今年生誕百年を迎えた太宰治の足跡をたどり、その文学の魅力を探る企画展「太宰治生誕百年展」が十二日、弘前市下白銀町の市立郷土文学館で始まった。

 企画展では、旧制弘高時代の太宰のスナップ写真や、当時主宰した同人誌の創刊号(復刻版)といった青春期の資料をはじめ、書簡や研究書など計約百九十点を紹介している。

 来場した三上孝子さん(64)と伊藤椙子さん(61)=ともに同市=は「太宰が暮らした弘前市や三鷹市で自分たちも生活したことがあり、身近に感じる」と話し「太宰が高校時代に金木に住んでいたらどうだったろう、とか空想を広げています」と笑顔だった。

 会期は十二月二十八日までで、展示替えも行う。

10太宰治@走れメロス:2009/01/14(水) 10:59:55 ID:1SOATBNk0
マント羽織って「太宰治」気分いかが…青森・五所川原
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090114-OYT1T00022.htm?from=main4

「太宰治になりきってみませんか」――。青森県五所川原市金木町の金木観光物産館マディニーは20日から、同町出身の作家・太宰治が羽織っていた黒の「二重マント」と、ほぼ同じデザインのマントを希望者に貸し出す。

 太宰は、1947〜48年頃に東京都三鷹市内で撮影された写真で、毛織りの黒いマントを羽織っていた。町内の呉服店が戦前から所有しているマントが似ていたため、イベントに活用することを検討してきた。マントの貸し出しは、同地区のイベント「雪国地吹雪体験」に協賛し、羽織って雪の街並みを歩く「太宰マントでなりきり散歩」がセールスポイントだ。

 同館事務局の内海美香さんは、「生誕100年を迎える太宰の古里で、より気分に浸ってもらいたい」と話している。

 料金は90分で500円。同館近くには、太宰の生家「斜陽館」、疎開中に暮らしていた新座敷、ゆかりの寺や芦野公園などがある。

 申し込みは同館(0173・54・1155)へ。

11太宰治@走れメロス:2009/01/15(木) 11:10:06 ID:BkOTEk.A0
太宰もファン “看板娘”逝く 三島の洋菓子元店主
http://www.shizushin.com/news/social/shizuoka/20090115000000000013.htm

 三島市広小路町に本店がある洋菓子の老舗「ララ洋菓子店」の店主だった菊川千代子さん(同市芝本町)が96歳で亡くなり、14日、告別式が行われた。夫の故儀雄さんとともに昭和7年に創業した喫茶室もある店には三島で一夏を過ごした太宰治も通い、千代子さんのファンだったという。千代子さんを知る人たちは明治、大正、昭和、平成を気丈に生き、多くの人に慕われながら70歳まで店に立った“看板娘”をしのんでいる。
 千代子さんは東京に生まれ、三島の和菓子屋の三男だった儀雄さんと結婚。東京のハイカラな空気も吸っていた儀雄さんは「俺は洋菓子で行く」と千代子さんと現在の本店所在地に店を開いたという。
 太宰は昭和9年8月、同市泉町の故坂部武郎さん方に約1カ月滞在し、「ロマネスク」を書き上げた。作家で県伊豆文学フェスティバル委員の中尾勇さん(同市大宮町)が坂部さんに聞いた話では、太宰は毎日のように散歩の途中に店に寄ってレコードを聞きながらコーヒーを飲み、千代子さんのことを「自分好み」と話していたという。
 千代子さんの長男の恒明さん(75)によると、千代子さんは太宰が店に来ていた認識は特になく、子どもたちに話したこともなかった。
 千代子さんは30年ほど前に儀雄さんを亡くし、店を恒明さん夫婦に任せて以降もアドバイスを惜しまず、茶道や俳句などの趣味にも熱心だった。恒明さんは「ぐちを言わず、楽天的で好奇心がおう盛。お菓子のことで工夫を欠かさなかった」と千代子さんの遺志を受け継いでの家業発展を誓っている。

12太宰治@走れメロス:2009/01/15(木) 20:37:11 ID:LZ2vigjk0
芥川賞に津村記久子さん 薄給の女性らのたくましさ描く
http://www.kyoto-np.co.jp/article.php?mid=P2009011500181&amp;genre=M1&amp;area=K00

 第140回芥川賞、直木賞(日本文学振興会主催)の選考会が15日、東京・築地の料亭「新喜楽」で開かれ、芥川賞は津村記久子さん(30)の「ポトスライムの舟」(群像11月号)に決まった。

 津村さんは大阪市出身、同在住。会社員をしながら小説を執筆している。受賞作は工場の契約社員として働く薄給の女性らが、たくましく生きる日常をつづっている。

 東京都内で受賞の知らせを受けた津村さんは「皆さんにお世話になった。周りの人全員が取った賞です」と話した。

 芥川賞選考委員の宮本輝さんは「底辺に近いつつましやかな生活をしている女性たちの日々が、てらいなく表現されていて、普遍性もある」と評価した。

 ■津村さんの横顔と受賞作

 津村記久子さん(つむら・きくこ)1978年大阪市生まれ。大谷大卒。2005年に太宰治賞を受賞しデビュー。08年には野間文芸新人賞を受賞した。第138、139回の芥川賞候補。同市在住の会社員。

 受賞作「ポトスライムの舟」は、契約社員として工場に勤務する”薄給”の女性「ナガセ」と、周囲の人々の物語。年収と同額の世界1周旅行のポスターを見て節約を試みるナガセ、夫が不倫中の同僚や子連れで家出した大学時代の同級生…。生きる悲しみを抱えながらも、前に進んでいく登場人物たちの姿を、生命力に満ちた観葉植物に重ね合わせ、ユーモアを交えて描く。(

13太宰治@走れメロス:2009/01/18(日) 04:12:06 ID:Q2HW9Sb60
太宰治の代表作「人間失格」が角川で映画化 生誕100年にブーム到来か
http://www.varietyjapan.com/news/movie_dom/2k1u7d00000i3zco.html

根岸吉太郎監督の『ヴィヨンの妻』の1シーン(C)2009フジテレビジョン/パパドゥ/新潮社/日本映画衛星放送 生誕100年を迎える太宰治の原作の映画化が相次ぐ中、代表作の「人間失格」が角川映画が中心となって映画化されることが分かった。監督、出演者は現段階では未定だが、今夏までにはクランク・インの予定だという。

 太宰作品はすでに、秋原正俊監督、佐藤江梨子主演の『斜陽』(5月公開)、根岸吉太郎監督、松たか子、浅野忠信主演の『ヴィヨンの妻 桜桃とタンポポ』(秋公開)、冨永昌敬監督、染谷将太、川上未映子主演の『パンドラの匣』(秋公開)の3作品が製作されている。新たに「人間失格」の映画化が決まったことで、まさに太宰映画ブームの到来ともいえる。

 今年は松本清張も生誕100年にあたり、映画化やドラマ化が進んでいるが映画は、犬童一心監督の『ゼロの焦点』(秋公開)のみ。映画化では、太宰が清張を圧倒している状況だ。「製作費の違いが大きいのでしょう。太宰作品が純粋にドラマ部分に映像を絞り込めるの対して、松本作品は娯楽作品になるのでスケールを大きくしなければならない。そうした違いが、映画化の本数に表れているのではないでしょうか」と太宰作品を手がける配給会社の営業担当者は話す。

 ただ興行的には、娯楽作となる清張作品に一日の長がありそう。それでも、かつてないほどの“競合”ともいえる太宰作品。果たしてどの作品が内容面と興行面で大きな成果を上げることができるのか。それぞれ、見比べてみるのも一興かもしれない。

14太宰治@走れメロス:2009/01/21(水) 11:18:54 ID:L9lRWPBA0
太宰治生誕100年展:足跡、写真・著書で−−弘前市立郷土文学館 /青森
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20090121ddlk02040047000c.html

 「太宰治 生誕100年展」が、弘前市下白銀町の市立郷土文学館で開かれている。金木村(現五所川原市)で生まれてから作家としての地位を確立するまでの足跡を、写真や著書などでたどれる。12月28日まで。

 太宰は旧制弘前高校生の津島修治(本名)として3年間、多感な青春時代を送った。高校時代に下宿していた親類の藤田家で撮ったスナップ写真や、英作文、ノートに記された落書きなどを展示。著書や掲載雑誌など100点以上が出展され、最初の書籍となった「晩年」や「斜陽」など34点の初版本も見られる。

 同館の三浦史子解説員は「太宰の青春時代を焦点にしたが、太宰の作品を読むきっかけになってほしいと思って企画した」と話していた。

15太宰治@走れメロス:2009/01/21(水) 20:32:07 ID:eTlGcl8Q0
太宰治生誕100年 “変わりダネ本”も続々刊行
http://book.asahi.com/hondana/TKY200901200253.html

昨年は太宰治の没後60年だったが、今年は生誕100年。誕生日の6月には故郷の青森県五所川原市でNPO法人主催の「第一回太宰治検定」が予定されており、まもなく検定に向けた「公式テキストブック」も発売となるという。太宰本は出尽くした感もある一方で、その人気は根強いだけに、今年はこの種のマニアックな“変わり種太宰本”が刊行ラッシュとなるかも知れない。
「メロスぁうって怒(おご)った」(メロスは激怒した)――。『走(は)っけろメロス』は、青森県弘前市の音楽教師である鎌田氏が津軽弁で『走れメロス』と『魚服記』を翻訳・朗読したCDブック。同氏は津軽弁こそが太宰の「内的言語」であり、津軽弁に翻訳することが太宰作品の「成立についての解明にもつながり得る」と考えたという。
『直筆で読む「人間失格」』は、ファン必見の書。美知子夫人が大事に保管していた完成稿をすべて掲載。200字詰め原稿用紙に並ぶ太宰のきまじめな文字、そして削除され、あるいは加筆された言葉が、『人間失格』の新しい表情を教えてくれる。
『芥川賞を取らなかった名作たち』では、第1回候補になりながら受賞しなかった『逆行』を再検証。著者は太宰を私小説とは異なる「わたし語り」の技巧をこらした小説家と定義し、初期作品のこの作品にすでにその技巧が出ていると指摘する。吉田和明著『太宰治はミステリアス』(社会評論社)は人間・太宰をさめた視線で見つめる著者が“太宰業界”に切り込む挑戦的な一冊。
雑誌「東京人」増刊号では、太宰が亡くなるまで9年間を過ごした三鷹村(現三鷹市)の“風景”にこだわり、池内紀が文学散歩するなど「三鷹に生きた太宰治」を総力特集。ファンならずとも足跡をたどりたくなる。

16太宰治@走れメロス:2009/01/25(日) 13:07:03 ID:H.tRTi7g0
五所川原市役所玄関に太宰生誕100年のPR看板
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/01/5153.html

 五所川原市は24日、同市金木町出身の作家太宰治生誕100年事業を盛り上げようと、市役所正面玄関にPR看板を設置した。
 市では太宰生誕の地として記念事業を盛り上げようと、専用ホームページや公用車用ステッカー、名刺を作ってPRしている。
 看板は縦1・2メートル、横7・2メートルの亜鉛銅板製で、赤地に白抜き文字で「2009太宰治生誕100年」と書かれている。
 この日は業者がクレーンを使い、約1時間半かけて市役所正面玄関の二階と三階の中間に看板を設置した。道行く市民も足を止めて作業を見守っていた。
 市は今月中に金木総合支所と市浦総合支所にも同様の看板を設置する予定。


太宰治の生誕100年、大型看板・ステッカーでPR
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090124-OYT1T01117.htm?from=navr

青森県五所川原市は、「太宰治生誕百年」を全国に発信するためのホームページを開設した。
市庁舎と金木、市浦総合支所の正面玄関には大型看板を掲示、公用車約100台の後部にもステッカーを張ってPRする。節の年の機運を地元で高め、活性化につなげる考えだ。
HPは太宰のプロフィルや作品、生誕100年のイベントカレンダーなど情報を満載し、太宰が同市金木町出身であることを改めて強調する内容。
看板、ステッカーのほかに、太宰の顔をデザインした生誕百年のロゴが入った名刺の台紙を用意し、職員らに積極的に利用してもらう。外部に発送する文書にも、可能な限り同様のロゴを取り入れるという。
同市では今年、芦野公園「太宰治文学碑」前で記念式典、「生誕100年記念フォーラム」「太宰治検定」「走れメロスマラソン」などの関連事業実施が決まっており、観光振興への期待も高まっている。

17太宰治@走れメロス:2009/01/28(水) 11:15:32 ID:fgpk6rZM0
生誕100年の今年3作品公開 太宰文学 映像に挑戦
http://www.tokyo-np.co.jp/article/entertainment/news/CK2009012802000100.html

 文豪、太宰治。同じ生誕百年ながら、過去にいくつもドラマや映画となった松本清張作品に比べ、太宰作品の映像化は少ない。その意味では「ヴィヨンの妻」「斜陽」「パンドラの匣(はこ)」と、映画が三作品も公開される今年は貴重な年と言えそうだ。監督らに太宰作品の魅力などを尋ねた。 (石原真樹)

◆「ヴィヨンの妻〜」根岸吉太郎監督美しく流れる会話
 「ヴィヨンの妻〜桜桃とタンポポ〜」(根岸吉太郎監督)は、道楽作家(浅野忠信)の借金を払うために飲み屋で働き始めた妻(松たか子)が自立してゆくさまを描く「ヴィヨンの妻」をベースに、「思ひ出」や「きりぎりす」など短編のエピソードを盛り込んだ作品。

 「太宰は“短編的”な作家。物語がなくてあいまいだから、映画の脚本を書きにくい」と、根岸監督は映像化の難しさを挙げる。

 起承転結は映画の基本。だが「何ていうことのないエピソードを積み重ねて、そこに面白さを見いだす映画の作り方もあっていいはず」と今回、太宰作品に取り組んだ。「人間は幅を持って生きているし、白と黒、善と悪でなく、あいまいな中にある魅力があるはず。それを観客一人一人が『どういうことなんだろう』と楽しんでほしい」

 太宰といえば独特の語り口も魅力。「舞台となる昭和二十一、二年の人たちの語り口は文語体に近く、初めは戸惑う。けれど太宰の流れるような会話は本当に美しく、小説を音で楽しむ感じにした」という。

 記念年にもかかわらず太宰のテレビドラマはない。同作品のアソシエートプロデューサーを務める稲葉直人さん(フジテレビ)は「映画は観客に委ねる部分が多くてもビジネスとして成り立つ。大衆向けのテレビでは誰でも楽しめる『わかりやすさ』が求められるので、人間の本質に重きを置く純文学はドラマ化しにくい」と分析している。

◆「パンドラの匣」冨永昌敬監督ブロガーに通じる
 「パンドラの匣」(冨永昌敬監督)は秋公開予定。原作は「健康道場」という療養施設を舞台に、少年(染谷将太)が看護師二人(川上未映子、仲里依紗)の間で揺れ動く心や、同じ病室の患者との生活を手紙につづる形で展開する新聞連載小説。太宰作品の中では明るい希望に満ちた一編とされる。

 「手紙を書く少年は、ウェブサイトに毎日日記をつづる『ブロガー』(ブログを書く人)と同じ。現代に通じるものがある」と冨永監督。

 もともとは太宰作品が好きではなかったという。

 「『人間失格』など代表作より短編が好き。暗いイメージじゃなくて話のわかる面白いオジサン、そんな太宰の魅力が伝わったら」

◆「斜陽」秋原正俊監督ダイナミックさ魅力
 太宰の忌日「桜桃忌」にあわせて六月に全国公開されるのは「斜陽」(秋原正俊監督)。疎開した元令嬢(佐藤江梨子)が兄の友人(温水洋一)との出会いや恋愛を通して自立してゆく物語。

 秋原監督が太宰作品を取り上げるのは「富嶽百景〜遙かなる場所」に続き二作目。「太宰の小説は、どこからがフィクションでどこからが彼自身の話なのかよくわからない。そのダイナミックさが魅力だが、小説を単純に映像にすると太宰本人のドキュメンタリーのようになってしまう」と指摘する。

 さらに「太宰はプロデューサー的だった」と推測する。

 「小説を書いている自分自身がどういう生活を送ったら読者が興味を持つか。いかに読者を楽しませるかを考えて常に行動・執筆していたのでは」

 そこで今回、「“太宰プロデューサー”ならどう動くか」を常に考えながら企画を進めたという。

 主演の佐藤は墓参りをするほど太宰のファンで、演技にも熱が入っていたといい、「主役二人の切迫感ある演技と周囲のコミカルさのバランスで太宰っぽさを出したい」と意気込む。

18太宰治@走れメロス:2009/01/28(水) 11:19:38 ID:fgpk6rZM0
津軽弁「走れメロス」 朗読CDブック出版 弘前
http://www.kahoku.co.jp/news/2009/01/20090128t25010.htm

 青森県金木町(現五所川原市)出身の作家、太宰治の名作「走れメロス」を、津軽弁で再現した「走(は)っけろメロス」がCDブックとして出版された。“翻訳”と朗読をした弘前市の音楽家鎌田紳爾さん(53)は、「故郷を離れた津軽出身者ら多くの人に読んでもらいたい」と話している。

 CDブックはA5判、96ページで、東京の出版社・未知谷が今月出版した。「走っけろメロス」と「魚服記」の二作を収録し、津軽弁版と原作の両方を上下二段に対訳の形で掲載。約70分の朗読CDを添付している。

 鎌田さんは2007年に「魚服記」を翻訳し、昨年の桜桃忌には弘前市で「走っけろメロス」の朗読会も開いた。旧知の仲だった未知谷の飯島徹社長が、朗読会の様子を収めた私家版のDVDを気に入り、出版に至ったという。

 出版に際して、弘前市のスタジオであらためて朗読し録音。朗読会出席者らの意見を聞き、本文にも手を加えた。

 例えば、冒頭は「メロスぁたんげ怒(おご)った」を「メロスぁうって怒った」に変更した。「たんげ」も「うって」も「とても」「ひどく」などの意味だが、「うって」の方が微妙に強調された表現という。

 鎌田さんは「原文を見ながらCDを聞くと、太宰の心の内にあった津軽の言葉のリズムが分かると思う。昔話を聞くつもりで聞いてもらってもいい」と話している。
 CDブックは2500円。連絡先は未知谷03(5281)3751。

19太宰治@走れメロス:2009/01/30(金) 11:52:01 ID:6omEU.ak0
太宰治銅像は和装での散策姿がモデル 生誕100年記念事業
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/01/5230.html

 五所川原市金木町出身の作家太宰治の生誕100年を記念した太宰治銅像設置の制作者募集要項と協賛金募集要項が29日、発表された。中泊町小泊にある小説「津軽」の像記念館にある太宰の全身像は子守の越野タケさんと一緒のもので、単身の銅像は初めてとなる。銅像は太宰の長女津島園子さんの意向で芦野湖畔を散策するような雰囲気で造られ、今年11月の完成を目指す。

 募集要項は、同日組織された太宰治銅像建立実行委員会(実行委員長・平山誠敏市長)で決まった。銅像設置については平山市長が今年の年頭会見で、太宰の文学功績をたたえるため設置計画を明らかにしていた。実行委員会の組織化に伴い、平山市長と木下巽教育長らが記者会見して事業計画を発表した。
 銅像は太宰の身長176センチの等身大で、芦野公園内の太宰治文学碑付近に設置予定。事業費は約3千万円を見込んでいる。銅像の原画は、園子さんの意向で1944年に東京都三鷹市の自宅付近を和装で散歩する写真が使われる。銅像の台座は1メートル以内とし、写真撮影できるようにする。
 制作者は全国から公募する。希望者は履歴書と銅像設計書、総費用の見積書の応募書類をそろえ、2月15日までに申し込む。選考は園子さんと同実行委員会から選ばれた選考委員が行う。
 また協賛金は1口1万円以上。募集期間は2月10日から10月31日まで。実行委員会はホームページやチラシで全国のファンに協力を呼び掛ける。
 問い合わせは、同市教育委員会社会教育課内の実行委員会事務局(電話0173―53―2114)へ。

20太宰治@走れメロス:2009/02/02(月) 23:45:11 ID:bHQnF.8g0
太宰文学 魅力の源探る 県立文学館5月から生誕100年展 再生期の山梨時代中心に
http://www.sannichi.co.jp/local/news/2009/02/02/5.html

 「人間失格」などの作品で知られる山梨ゆかりの作家、太宰治(1909−48年)が誕生して今年で100年。甲府・県立文学館(近藤信行館長)は5月2日から6月28日まで、太宰の企画展を開く。作品原稿や書簡を展示するほか、富士河口湖町御坂峠の天下茶屋滞在や甲府での石原美知子との新婚生活など、作家として“再生期”を迎えた山梨時代をメーンに、時代を超えて人々をひきつける魅力の源を探る。
 太宰の誕生日であり、玉川上水で投身自殺して遺体が発見された日でもある6月19日を挟む会期で企画展を実施。「ヴィヨンの妻」「斜陽」「人間失格」「グッド・バイ」などの原稿・草稿、太宰の書簡、学生時代のノートなど約200点の資料を展示するほか、美知子夫人と新婚生活を送った甲府市御崎町(現朝日5丁目)の家や買い物に使った店、銭湯といったゆかりの地を地図で紹介する。「太宰に直接会ったことのある人が少なくなっている中、企画展で山梨における足跡を正確に残しておきたい」(同館)という。
 太宰は、私生活上の問題から長く小説が書けない時期が続いたが、38年9月、作家井伏鱒二の招きで天下茶屋に滞在。その翌年に美知子夫人と結婚し、甲府市の新居で「富嶽百景」「女生徒」「愛と美について」など佳作を執筆した。三鷹に転居した後もたびたび甲府を訪れ、45年に石原家に疎開した際には甲府空襲も体験した。
 今年は生誕100年にちなみ各地で行事がめじろ押し。県内では天下茶屋周辺で開かれる山梨桜桃忌(橘田茂樹代表)や、「正義と微笑」「右大臣実朝」を執筆した甲府市の「旅館明治」をはじめとする湯村温泉郷でも、記念イベントを計画中だという。
 また出身地の青森県五所川原市では6月19日から3日間、生誕100年祭や「走れメロスマラソン」を催し、20日には初の「太宰治検定」を実施。夏には青森県近代文学館が特別展を開き、太宰が通った旧制弘前高校時代の受講ノートを公開する。

21太宰治@走れメロス:2009/02/05(木) 23:37:44 ID:L4OlgjK60
太宰治生誕100年展:太宰治と同年生まれの文学者の作品紹介−−県立文学館 /山梨
http://mainichi.jp/area/yamanashi/news/20090205ddlk19040083000c.html

 県にゆかりの深い作家、太宰治(1909〜48)の生誕100年を記念し、甲府市貢川1の県立文学館閲覧室で、太宰と同年生まれの文学者の作品が紹介されている。同時代を生きながら、それぞれ違う作風を持つ作家たちの作品を比較して味わうことができる。

 作品が紹介されているのは次の7人。

 大岡昇平(〜88)=捕虜体験をもとにした戦記文学をはじめ、「事件」で日本推理作家協会賞を受賞するなど幅広い分野で活躍。

 松本清張(〜92)=社会派ミステリーで有名。近年も「わるいやつら」「砂の器」などがドラマ化。

 中島敦(〜42)=中国の歴史上の勇将らの人物像を描いた「山月記」などが有名。

 小堀杏奴(あんぬ)(〜98)=森鴎外の次女。鴎外の子供たちへのいたわりを描いた「晩年の父」など。

 土橋治重(〜93)=現山梨市出身。詩誌「風」を創刊、主宰。詩人、作家。

 小尾十三(〜79)=現北杜市出身。「登攀(とうはん)」で芥川賞受賞。

 7人の軌跡を紹介するパネルも設置されている。

 山梨出身の土橋、小尾の作品を比べたり、今も映画やドラマ化が相次ぐ松本と、人間の内面を洞察してロングセラーになっている太宰を比較するなど、楽しみ方は読む人次第だ。

 県立文学館には山梨が舞台の9作品を含む太宰の30作品をはじめ、計85作品が収蔵されている。一部は書庫にあるが、閲覧可能。入場無料。4月12日まで。

22太宰治@走れメロス:2009/02/16(月) 20:36:31 ID:QsJXuDNk0
太宰治生誕100年ちなみ、弘前の菓子店がクッキー発売へ /青森
http://mainichi.jp/select/wadai/horidashi/news/20090216mog00m040032000c.html

太宰の作品「津軽」の初版本(左下)をパッケージにしたクッキー=弘前市百石町の「ラグノオささき」で2009年2月13日午前11時45分ごろ塚本弘毅撮影 ◇パッケージに「津軽」初版本
 今年の太宰治生誕100年にちなんで、弘前市百石町の菓子店「ラグノオささき」が、太宰の作品「津軽」の初版本の体裁をパッケージにしたクッキー「津軽」を売り出す。発案した社主の佐々木周平さん(71)は「津軽の思いが土産品としてぴったりで、太宰の作品を読んでみたいと思ってくれるなら、さらに喜ばしい」と期待している。県内を中心に同社チェーン店76店舗やネットなどで、3月中旬に1000円で販売される予定。

 「津軽クッキー」は、県が太宰に関係した土産品をテーマに募集した「県産品マーチャンダイジング支援事業」に応募し、昨年12月に選ばれた。1944年に東京の小山書店が新風土記の第7編として出版した「津軽」の初版本を神田神保町の古書店から入手し、外観の一部を手直したほかは、書名の右書きの横書きなどそっくり紙製容器に生かした。18枚入りのクッキーの原料は、粉状にしリンゴの搾りかす、卵、小麦などは県産で「林檎(りんご)ファイバー入りクッキー」と銘打っている。

 容器内のしおりには、「津軽」に書いた七つの「津軽の雪」や太宰手書きの津軽の地図なども書かれている。同社は「食べた後でも箱は捨てないで津軽旅行の写真など思い出を詰めてほしい」と話していた。

23太宰治@走れメロス:2009/02/17(火) 21:47:59 ID:H5vIMsY60
太宰文学
http://www.shikoku-np.co.jp/kagawa_news/column/article.aspx?id=20090217000063

 新潮社によると、新潮文庫累積売り上げ部数第2位が「人間失格」(615万部)、第10位が「斜陽」(356万部)と、太宰作品は2つがベストテンに入っている。1位は夏目漱石の「こころ」(644万部)。「こころ」「人間失格」とも、毎年夏休みを中心に10万部以上売れる破格のロングセラーだという。

 太宰といえば「はしか」にたとえられるように、誰もが一時期に熱中する青春文学とも評される。その魅力を認めつつ、私小説的な作品世界の限界を指摘する声も日本にはあるが、多くの日本文学を海外に紹介してきたドナルド・キーン氏は、著書「日本の作家」の中で海外での評価について興味深い指摘をしている。

 氏によると、海外ではカミュやカフカなどに通じる「人間存在の不条理」を描いた作家として、太宰を高く評価する批評家が少なくない。太宰の生涯を「日本の読者ほど知らない」ことが違った評価を生んでいるようだ。

 書籍販売のアマゾン・コムの米国版サイトには、「人間失格」に対して「非常に力強い作品」と題した評があった。「疎外された人物を描いている点でカミュの『異邦人』を想起した」。「人間失格」の英題は「NO LONGER HUMAN」。直訳なら「もはや人間ではない」。英題も強烈だ。

24太宰治@走れメロス:2009/02/28(土) 11:21:59 ID:bHQnF.8g0
more楽:1909年生まれの作家たち 多彩な「昭和の顔」
http://mainichi.jp/enta/art/news/20090228ddm013070161000c.html

 昭和を代表する文豪たちが今年、生誕100年を迎えている。中島敦(1942年没)、太宰治(48年没)、大岡昇平(88年没)、松本清張(92年没)、埴谷雄高(97年没)……。一見、意外な顔ぶれなのは、活躍の時期や小説のスタイルが違っているからかもしれない。この5人の足跡をたどる特別企画展「一九〇九年生まれの作家たち」が北九州市立松本清張記念館で開催中(8月31日まで)。同展の内容などをもとに、彼らの作家活動や時代とのかかわりを振り返ってみた。

 彼らが生まれた1909(明治42)年はどんな年だったのか。最も衝撃的な事件は中国・ハルビン駅での伊藤博文の暗殺だった。幸徳秋水らが創刊した文芸誌「自由思想」はすぐに発禁処分となり、秋水は翌10年の「大逆事件」で逮捕された。世間では「ハイカラ」「バンカラ」という言葉が流行した。

 5人の作家は少・青年期に、活発化する社会主義活動や大正デモクラシーの自由思想、民主主義を経験した。特に芥川龍之介の自殺(27年)には皆、強い衝撃を受けたはず。ちなみに、5人の中で芥川賞を受賞したのは清張(「或る『小倉日記』伝」)のみである。そして、戦争を国内外で体験した。

 出生地は大岡、中島が東京都新宿区、太宰が青森県五所川原市金木町、埴谷が台湾・新竹、清張が北九州市小倉北区(生誕順。地名は現在のもの)だ。

 太宰が県内屈指の大地主の家の出身なのは有名。この生い立ちへの反発が、太宰の“破滅的な生き方”へつながったといわれる。漢学者の家系に生まれた中島は、その文体に独特の漢文のリズムが色濃く出ている。父が株の仲買外交員だった大岡は、経済的に浮き沈みの激しい時期を経験した。

 左翼運動との関係が最も深いのは埴谷だ。日本共産党に入党して非公然活動を行い、32年に不敬罪や治安維持法違反で起訴された。獄中での読書と思索は観念小説の大作「死霊」(未完)に結びつく。清張はプロレタリア文芸誌などを購読していたため、左翼運動との関係を疑われ、29年に警察の取り調べを受けた。太宰はアナーキズムに強い親近感を抱いていた。

 戦争の影響は、誰もが深刻に受け止めざるを得なかった。大岡は44年、暗号手としてフィリピンに出征し、捕虜になった。その体験は作家活動の新たな核となり、「俘虜記」「野火」などで戦時体験を描いた。清張も44年、衛生兵として召集され、終戦までの1年間、朝鮮半島で過ごした。太宰は胸部疾患のため徴兵を免除され、戦時中に旺盛な執筆活動を展開している。

 作家として活動を始めた時期は異なる。太宰の「逆行」は35年、第1回の芥川賞候補作になった。中島は42年に「山月記」を書き、埴谷は46年から「死霊」の連載を開始した。清張は50年にデビュー作「西郷札」を書いている。太宰の女性との入水自殺から2年後だった。

 5人の他にも、1909年生まれの文化人は多い。作家の花田清輝(74年没)と長谷川四郎(87年没)、俳優の上原謙(91年没)と田中絹代(77年没)、写真家の土門拳(90年没)、映画評論家の淀川長治(98年没)と小森和子(05年没)、漫画家の横山隆一(01年没)らがそうだ。

 企画展についての問い合わせは松本清張記念館(093・582・2761)へ。

25太宰治@走れメロス:2009/03/02(月) 20:35:43 ID:VgQyEYkE0
太宰治ドキュメンタリー映画 仏作家が金木で最終ロケ
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/03/5637.html

 五所川原市金木町出身の作家太宰治のドキュメンタリー映画を制作するフランスの映像作家ジル・シオネさんとマリー=フランシーヌ・ル・ジャリュさんの2人が1日から、同市金木町などで、6月の完成に向けた最後の撮影を行った。

 2人は2005年から、撮影のため、本県や東京都三鷹市など太宰ゆかりの地を訪ねて情報収集し、太宰の長女津島園子さんや太宰ファンにインタビューを行ってきた。
 今回は最後の撮影として1日から2日間の予定で、ジルさんら11人のスタッフが2班に分かれて五所川原市金木町の雲祥寺や芦野公園、太宰治記念館「斜陽館」、中泊町小泊の小説「津軽」の像記念館などで撮影を行った。
 初日の1日、マリーさんは太宰の作品「思い出」で、地獄絵や後生車について触れられている雲祥寺を訪れた。
 出演する青森市の調理師木村朋子さん(47)に指示を出しながら、境内や地獄絵などを撮影した。
 映画には太宰ファン10人ほどが出演する。その一人になった木村さんは「ファンとして一員に選ばれ誇りに思う。太宰の人間味あふれる長所や欠点がにじみ出るような作品になってくれれば」と期待した。
 撮影も佳境となり、マリーさんは「太宰の繊細さや強さを伝えたい」と意気込んだ。ジルさんは「6月19日の太宰生誕100年に合わせて、日本とフランス、ヨーロッパで上映したい」と話した。2人は2日、2班に分かれて五所川原市と弘前市、青森市で撮影を行う予定。

26太宰治@走れメロス:2009/03/02(月) 20:38:24 ID:VgQyEYkE0
映画:仏の映像作家、熱狂的ファン通じ太宰像を描く−−五所川原で撮影始まる /青森
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20090302ddlk02040041000c.html

 五所川原市(旧金木町)出身の作家・太宰治をテーマにしたフランス人映像作家2人によるドキュメンタリー映画撮影が1日、五所川原市などで始まった。現代の熱狂的な太宰ファンが日ごろ、太宰とどのようにかかわっているかを描くことで、太宰像を浮かび上がらせたいという。生誕100年にあたる今年6月の完成を目指す。

 映画を製作しているのは仏人映像作家のマリー=フランシーヌ・ル・ジャリュさん(43)とジル・シオネさん(60)。2人は、明るい部分と暗い部分が交錯している太宰作品の面白さと繊細さにひかれ、4年前に太宰の人生をテーマにした映画を共同製作する構想をまとめた。06年春から、太宰の生家を使った記念館「斜陽館」(同市)や、東京都三鷹市など県内外の太宰ゆかりの地で撮影を重ねてきた。

 今回は、五所川原市や中泊町などの雪の風景を交えながら、地元の太宰ファンを撮るのが主な目的。1日は2班に分かれ、日仏計11人のスタッフが撮影を進めた。五所川原市金木町の雲祥寺では、青森市の太宰ファンの女性が小説「思ひ出」に登場する地獄絵を実際に見に行くシーンなどを撮影。マリーさんは、寺の中を歩く出演者に対し、「ここを曲がってください」などと指示を出していた。各撮影隊は、半日で3〜4カ所を回る過密スケジュールをこなしていた。

 最終日の2日は、2人が自ら下見などで発掘した太宰ファンが、図書館に太宰の本を借りに行くシーンなどの撮影を行う。マリーさんは「映画を通して、太宰の繊細さや強さを伝えたい」と話している。

27太宰治@走れメロス:2009/03/03(火) 22:07:02 ID:9mUhtvXk0
太宰治生誕100年 「後輩たち」何を読む
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000903030001

28太宰治@走れメロス:2009/03/03(火) 22:14:53 ID:9mUhtvXk0
太宰や小説「津軽」の情報満載した冊子完成 4日から入手可能に
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/03/5650.html

 津軽半島エリアへの誘客を図る「現代の『津軽』の旅推進会議」が2日、青森市で開かれ、完成したばかりの冊子「太宰治と歩く現代の『津軽』の旅」がお披露目された。約1万部作成し、順次観光関係団体などに配布して広くPRする。一般県民は4日から県庁受け付けや各地域県民局などで入手できる。

 冊子は今年度の「現代の『津軽』の旅推進事業」の一環で作成。小説「津軽」の原文と解説、小説に対応した観光情報など「津軽」や太宰関連の情報が満載で、東青県民局は「太宰初心者にもファンにもお薦めできる」とPRに積極的。要望に応じて増刷も行う。
 新年度の「現代の『津軽』の旅推進事業」案では、今年度予想を上回る受講生で盛況だった太宰ガイド研修を引き続き行うほか、「津軽」の紀行文募集なども行う予定。
 会議では中島久宜東青地域県民局長が「新年度は太宰生誕100年記念事業として県、市町村やNPOなどが多彩な事業を企画しているので、各団体と連携を密にし、津軽と太宰を強力にアピールしていきたい」と述べた。
 冊子についての問い合わせは東青地域県民局地域連携部の地域支援室(電話017―734―9412)へ。

29太宰治@走れメロス:2009/03/08(日) 10:47:24 ID:.hYA1yHQ0
太宰検定に挑戦を 10日からテキスト販売
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/03/5709.html

 五所川原市の太宰治検定実行委員会(津島克正実行委員長)は、同市役所に平山誠敏市長を訪ね、今月完成した検定の公式テキストとロゴマークを披露した。今回の検定では小説「津軽」を中心にした出題となるため、津軽を物語形式でテキスト化した。テキストは10日から、県内の書店などに並ぶ。
 検定は、特定非営利活動法人(NPO)おおまち第2集客施設推進協議会と同かなぎ元気倶楽部が主催。同市金木町出身の作家太宰治の生誕100年を記念して初めて実施し、来年以降も継続して行われる予定。
 公式テキストはオールカラーA5判178ページで、5千部を用意した。表紙は、太宰が書いた自画像をモチーフにデザインした。
 内容は「読み物として楽しんでほしい」と、太宰ファンの女性が空想で太宰の取材に同行したという設定。津軽の引用とそれにかかわる脚注、関連地域紹介、写真をふんだんに使って構成している。出題は、テキストと津軽から択一式で百問出される。
 テキストなどを見た平山市長は「予想を上回る受検者が出ればいい」と期待。津島実行委員長は「多くの人が太宰作品に触れ、津軽地方に足を運ぶきっかけになればうれしい」と話した。
 テキストは税込み1890円。県内の書店や同検定ホームページからも購入できる。検定受検申し込みは4月1日から。
 問い合わせは同検定事務局(電話0173―33―6338)へ。

30太宰治@走れメロス:2009/03/12(木) 20:58:13 ID:RP2hDlxg0
野外劇の舞台に芦野公園駅ホーム
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090311202115.asp

 太宰治生誕百年を記念し九月に上演する小説「津軽」を題材とした県民参加型野外劇は、津軽鉄道芦野公園駅(五所川原市金木町)のホームを舞台に使用することになった。上演中にダイヤ通り本物の列車が停車する「全国的にも例がない公演」(県環境生活部)となる。主演の男女二人は「著名な俳優」(同)としており、現在交渉中という。

31太宰治@走れメロス:2009/03/15(日) 02:57:17 ID:ulWWzjzc0
生誕100年「太宰治検定」 青森・五所川原のNPO
http://www.asahi.com/national/update/0311/TKY200903110162.html

 今年は作家太宰治(本名・津島修治、1909〜1948)の生誕100年。太宰が晩年を過ごした東京・三鷹市と生誕の地の青森県五所川原市で、6月20日に「第1回太宰治検定」が行われる。前日の19日は太宰の誕生日で、入水した太宰の遺体が見つかった日でもある。

 企画したのは、五所川原市の二つのNPOで構成する「太宰治検定実行委員会」。受験用に、「太宰治検定公式テキスト 旅をしようよ!『津軽』」(178ページ、1890円)を作成し、同県と三鷹市の書店などで販売を始めた。

 テキストは太宰の小説「津軽」を題材に、物語を読み進めながら津軽地方や太宰について学べる仕組み。検定の問題は「津軽」と公式テキストから出題され、択一式で100問予定されている。

 出題はこんな感じだ。

 例題1 小泊村(現・青森県中泊町)で、太宰と(子守の)たけは30年ぶりに再会する。再会場所はどこか。

 (1)たけの自宅(2)国民学校運動場(3)竜神様

 例題2 深浦(青森県深浦町)で太宰が宿泊した旅館は現在どんな施設になっているか。

 (1)ふかうら文学館(2)深浦郵便局(3)深浦観光案内所

 受験料は一般3千円、高校生以下1500円。五所川原は受験者数に制限は設けていないが、三鷹市は限定100人まで。申し込みは4月1日〜5月20日で、問い合わせは事務局(0173・33・6338)へ。「太宰治検定ブログ」http://blog.canpan.info/dazaikentei/でも公式テキストを購入できる。

 例題の答えは(2)と(1)。

32太宰治@走れメロス:2009/03/16(月) 22:35:57 ID:Asw.RYVE0
太宰治とは?
http://www.asahi.com/kids/kotoba/TKY200903160101.html

 昭和に活躍した小説家。1909年6月19日、青森県で大地主の6男として生まれました。中学時代から文学に親しみ、東京帝国大学仏文科に進学しましたが中退。教科書などにものっている「走れメロス」や、「斜陽」「人間失格」「津軽」「きりぎりす」「お伽草紙」「惜別」など多くの作品を残し、48年に亡くなりました。

 今年は、太宰治が生まれてから100年。生まれた地の青森県五所川原市と人生の終わりに近い時期を過ごした東京・三鷹市で6月20日にNPO(=エヌピーオー=特定非営利活動法人)が企画して「第1回太宰治検定」が行われます。

33太宰治@走れメロス:2009/03/16(月) 22:41:11 ID:Asw.RYVE0
駅舎で「津軽」を朗読/西北五4駅
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090315143327.asp

 五所川原市出身の作家・太宰治が今年、生誕百年を迎えるのを記念し、四月から西北五地域のJRと津軽鉄道の四駅で、小説「津軽」の朗読会を開こうと有志が準備を進めている。

 イベント名は「太宰がつなぐ津軽のわ」。実行委員会には、津軽鉄道サポーターズクラブや各地の朗読・読み聞かせの会のメンバー、両鉄道会社の関係者ら十一人が参加している。

34太宰治@走れメロス:2009/03/17(火) 11:11:24 ID:xxFvrgbs0
文学サロンが開館1年(東京都三鷹市) 『太宰ゆかり』観光資源に
http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/sonogo/news/200903/CK2009031702000132.html

 床面積約四十平方メートルの小さなサロン。静かに目を閉じた来館者が、ストーリーを浮かべながら太宰作品の朗読に聞き入っている。昨年七月に始まった朗読会。毎回、二十五人の定員を超える応募がある人気企画だ。

 三鷹市は「太宰が生きたまち・三鷹」をテーマに顕彰事業を展開。その第一弾としてサロンが開設された。オープン一年で来館者は二万人を突破。80%が市外からで「小さな施設としては上々の成果」(市関係者)という。

 「人間失格」「走れメロス」「斜陽」など、数々の代表作を三鷹で執筆した太宰。市内の観光スポットは、全国区の「三鷹の森ジブリ美術館」以外に目玉はなく、誘客の素材として市が太宰にかける期待は大きい。

 事業の基本構想は、JR三鷹駅周辺を太宰の展示場にする「エコミュージアム」。サロンを拠点に太宰の墓がある禅林寺など市内のゆかりの地を散策してもらい、観光客誘致につなげるのが狙いだ。

 サロンを運営する市芸術文化振興財団・文芸課長の矢野勝巳さん(54)は「資料を展示するだけの文学館ではなく、情報発信と人の交流の場が魅力」と話す。土日・祝日に、みたか観光ガイド協会のボランティアが常駐し、ゆかりの場所を案内。朗読会のほかに、太宰と交流のあった市民に当時のエピソードを話してもらうトークイベントを企画するなど、「人との触れ合いを通して、太宰の魅力を伝えることに主眼を置いている」と矢野さんは説明する。

 エコミュージアムの一環として、太宰が利用した銭湯や仕事場跡など十カ所に案内板を設置した。街には当時の面影はほとんどないが、案内板に小説の一節や写真、解説文を入れ、街のイメージを“復元”。散策スポットとして整備した。また、ロゴを作製し、Tシャツやはがき、鉛筆などの関連グッズも販売するなど太宰の商品化も積極的に進めた。

 一方、市民からは「行政主導の側面が強く、市民に浸透し切れていない」との声もある。みたか都市観光協会・事務局長の田口智英さん(47)は「太宰関連の問い合わせも増え誘客の流れは感じるが、大きなうねりにはなっていない」と話す。市民の中にも太宰が同市に住んでいたことを知らない人が多いといい、「文化、文学を観光資源にすることは一朝一夕にはいかない。根気強い活動と市全体の盛り上がりが不可欠」と指摘する。

 今年は太宰の生誕百年。「太宰が生きたまち・三鷹」をいかに誘客に結び付けるか。名作は永遠に読み継がれるだけに、息の長い取り組みが求められる。 

あのとき
 作家太宰治(一九〇九−四八)が、亡くなるまでの九年間住んだ東京都三鷹市に昨年三月、没後六十年を記念した「太宰治文学サロン」=(電)0422(26)9150=がオープンした。場所は太宰が生前よく通った酒店跡(JR三鷹駅近く)のマンションの一室で、市が借りて市芸術文化振興財団が運営。資料などを常設展示するほか、作品の朗読会やトークショーも開催している。市内にはゆかりの場所が点在しており、サロンは「太宰観光」の拠点として期待されている。

35太宰治@走れメロス:2009/03/19(木) 20:50:56 ID:2JcZngjA0
太宰銅像制作者に中村氏
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090319194522.asp

 今年生誕百年を迎える五所川原市金木町出身の作家・太宰治の銅像建立を計画する実行委員会(委員長・平山誠敏市長)は十九日、市役所で制作者選考委員会を開き、日本彫刻界の第一人者で文化勲章受章者の中村晋也氏(82)=鹿児島市在住=を制作者に決めた。

36太宰治@走れメロス:2009/03/25(水) 03:52:58 ID:eRRFiGks0
太宰治生誕100年、小説風「津軽」クッキー発売…青森
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090323-OYT1T00069.htm

 作家太宰治の生誕100年に合わせ、青森県弘前市の菓子製造販売「ラグノオささき」が、太宰の代表的な作品「津軽」の名を冠したクッキーを新発売した。

 クッキーはリンゴジュースの製造工程で残るリンゴ繊維を加工したアップルファイバーを加え、リンゴのほのかな香りと繊細な食感が特徴。小麦と卵も県産にこだわり、原材料の4割に県産素材を使用したという。パッケージのデザインは、1944年に出版された「津軽」の初版本をイメージした。

 販売開始に先だって、三村知事を訪ねた同社の木村公保社長は、「青森を代表する菓子に育てたい」と意欲を語った。

 価格は18枚入りで1000円。県内の「ラグノオささき」のチェーン店や土産品店で販売している。問い合わせは、同社(0172・35・0353)へ。

37太宰治@走れメロス:2009/04/03(金) 11:23:36 ID:t0M7w7H20
太宰治生誕100年記念乗車券販売
http://mytown.asahi.com/aomori/news.php?k_id=02000000904030001

 太宰治(1909〜48)の小説「津軽」に登場する津軽鉄道が4日から、太宰の生誕100年を記念した乗車券を販売する。

 太宰の顔が印刷された乗車券は津軽五所川原―芦野公園間に乗れ、利用後は持ち帰ることもできる。また、太宰が訪れたとされる芦野公園にある喫茶「駅舎」の飲食代が50円引きになる特典もつく。

 大人620円、小児310円。津軽五所川原駅と「駅舎」で販売されるほか、通信販売でも購入できる。津軽鉄道は「太宰が乗ったと言われている津軽鉄道に乗って、その足跡を訪ねてみては」と話している。

38太宰治@走れメロス:2009/04/09(木) 11:32:32 ID:HKsDHhTI0
映画「斜陽」ロケ終了 秋原監督に花束 姫路
http://www.kobe-np.co.jp/news/seiban/0001809164.shtml

 姫路ゆかりの映画監督秋原正俊さん(45)の次回作「斜陽」の最終ロケが八日、姫路城西側の千姫の小径(こみち)であった。満開の桜の下、俳優小倉一郎さん(57)や、エキストラの市民約三十人が収録に臨んだ。

 太宰治の生誕百年を記念し、代表作「斜陽」を映画化。女優佐藤江梨子さんが主演を務め、昨年十一月から姫路城周辺や家島町などで延べ五日間撮影した。

 最終ロケは午前六時半ごろ開始。主人公のおじ役の小倉さんが、花見客とすれ違う場面で、映画の冒頭で上映されるという。

 二十分程度で収録が終わると、秋原監督が「みなさんのおかげで無事撮影を終えることができた。急ピッチで仕上げたい」とあいさつ。現場スタッフらから拍手が起き、市民エキストラの代表が監督やカメラマン、小倉さんに花束を手渡した。

 通行人役で出演したホテル経営岩元智子さん(51)=姫路市安田=は「背筋を伸ばして歩くよう心がけた。公開されたら友人と見に行きたい」と話していた。

 映画は五月九日、同市駅前町のシネ・パレス山陽座など全国二十都市で順次公開される。

39太宰治@走れメロス:2009/04/11(土) 21:44:36 ID:cX9dMoSQ0
「太宰百年弁当」青森で試食会
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki/158395.html

 津軽地吹雪会(角田周代表)は十日、青森市の青函連絡船メモリアルシップ八甲田丸で、同会が太宰治生誕百年にちなんで開発した「太宰百年弁当」の発表試食会を開いた。太宰が好んだという青森の味覚を観光客に提供する企画で、同会は「太宰と青森を同時に売り込むチャンス」と張り切っている。

 百年弁当は、同会が首都圏などの旅行会社から「太宰にちなんだ観光企画を」と要望され開発した。季節ごとにメニューを変え、太宰とともに本県の四季の味覚をPRする。

 試食会で出された「春バージョン」の弁当には、ニシンのすしやタラノメの天ぷら、桜の塩漬けを載せたおにぎりなど春を感じさせるおかずが並んだ。

 五所川原市から訪れた六十代の主婦は「一つ一つのおかずが小さいので、女性にぴったり。男性は、酒のさかななどとしても楽しめるのでは」と話していた。

 角田代表は「百年弁当をきっかけに、ほかの地域でも生誕百年を記念するムードが盛り上がってくれれば」と期待を寄せている。

 弁当は団体旅行者向けに提供し、店頭販売などは行わない。価格は税込み八百五十円。問い合わせは同会(電話080−3195−4036)へ。

40太宰治@走れメロス:2009/04/11(土) 21:49:52 ID:cX9dMoSQ0
「津軽」太宰役に村田雄浩さん
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090410210251.asp

 九月二日から六日まで五所川原市金木町で上演される太宰治生誕百年記念公演「津軽」の実行委員会初会合が十日、同市金木総合支所で開かれ、メーンキャストなどを発表した。三十六歳の太宰役は村田雄浩さん、紀行作家役を川上麻衣子さんが演じる。

41太宰治@走れメロス:2009/04/11(土) 22:00:27 ID:cX9dMoSQ0
生誕100年太宰像の原型が完成 出身地・青森に建立
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009041001000297.html

 作家の太宰治の生誕100年を記念し、出身地の青森県五所川原市が鹿児島市の彫刻家中村晋也さん(82)に制作依頼した太宰の銅像の原型となる塑像が完成し、鹿児島市にある中村さんのアトリエで10日、五所川原市の平山誠敏市長らが“対面”した。

 高さ約2メートルの全身像で、中村さんは「マントを着せることで、作家としての悩みや不安定さを包み込んだ。暗い表情は人生に苦しんでいた内面を映し出している」と平山市長に説明した。

 今後、富山県の鋳造工場で、ブロンズ像に加工される。像は五所川原市の県立公園に建立され、6月の生誕100年祭で除幕式が行われる予定。平山市長は「100年後も200年後も、これが太宰だと思ってもらえるだろう」と話した。

42太宰治@走れメロス:2009/04/14(火) 23:02:04 ID:/66ZTwVU0
太宰生誕から100年、河村隆一が感謝の思いを届ける
http://natalie.mu/news/show/id/15454

6月19日に渋谷C.C.Lemonホールにて、太宰治の生誕100年記念イベント「太宰治へ... 今を、そして未来を生きる僕からの感謝状」の開催が決定した。

イベントでは河村隆一主演映画「ピカレスク〜人間失格〜」(2002年公開)の上映や、和装でのコンセプトライブが行われる。1909年6月19日の太宰治誕生からちょうど100年。映画「ピカレスク〜人間失格〜」では、39歳を目前にこの世を去った太宰を、5月20日に39歳の誕生日を迎える河村が演じた。

河村はこのイベントに向け「彼が体験する事の出来なかったこの先の人生をこれから迎える僕なりの感謝状を100年目のこの日、彼に送りたいと思います」とコメントしている。孤高の天才、太宰の生き様を受け継ぐ河村の勇姿を会場で見届けよう。

また、この日のイベントよりライブ会場&通信販売限定の写真集「JAPANESQUE(仮)」が発売開始。河村の和装姿をたっぷりと収めた格調高い一冊だ。通信販売の受付は、河村隆一オフィシャルサイトにて現在第一次申込受付を実施中。受付期間は6月5日まで

43太宰治@走れメロス:2009/04/16(木) 11:33:12 ID:qGJGyPP20
今官一 生誕100年の記念展始まる
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090416110012.asp

 県内初の直木賞作家で、弘前市出身の今官一(一九〇九−八三年)の生誕百年を記念したスポット展「今官一生誕百年記念−太宰治を愛した“コン・カン”」が十五日、弘前市下白銀町の市立郷土文学館で始まった。太宰治についての直筆原稿などもあり、同館で開催中の「太宰治生誕百年展」とともに、来場者を楽しませている。七月十五日まで。

44太宰治@走れメロス:2009/04/16(木) 11:35:30 ID:qGJGyPP20
旧制弘前高校受験用?…太宰治17歳当時の写真見つかる
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090415-OYT1T00858.htm?from=yolsp

 今年6月に生誕100年を迎える作家・太宰治(1909〜48年)の17歳当時の未公開写真が、弘前大学(青森県弘前市)で見つかった。

 同大の前身・旧制弘前高校の受験用に撮影したとみられ、丸刈り、学生服のりりしい姿。成人前の太宰を単独で撮影した写真は珍しいという。

 同大が15日に発表した。昨年夏、同大付属図書館が所蔵する「官立弘前高等学校資料」を整理した際、生徒の顔写真が並んだ「昭和2年4月入学 写真帖 」の中から発見した。大きさは縦8・7センチ、横5・6センチで、写真の下に「津島修治」と本名が書かれていた。

 太宰は入学後に髪を伸ばしており、出身の旧制青森中学(現・県立青森高校)が優等生に与えたバッジを左胸に付けていることから、受験前に撮影した証明写真と判明。調査にあたった同大人文学部の山口徹准教授(38)は「髪を短く刈り、前を見据えたまじめな表情は、素朴で清新な一面を伝える貴重な資料だ」と話している。

 太宰の長女・津島園子さんは同大を通じ、「父親の青春時代が目の前によみがえったように感じた。入学の希望に満ちた表情をじっと見つめると、その後の文学との壮絶な闘いを思い合わせて、涙が出そうな感動を覚えた」とコメントした。



太宰治:17歳丸刈り姿の写真、弘前大で発見 胸に「優」のバッジ
http://mainichi.jp/enta/art/news/20090416ddm041040078000c.html?link_id=REH02

 弘前大(青森県弘前市)は15日、作家、太宰治(本名・津島修治)が通った旧制弘前高校時代の学級アルバムから未発見の太宰の顔写真が見つかったと発表した。写真は中学生だった1927年の撮影で、17歳の丸刈り頭の太宰が素朴な表情で写っている。同大は「太宰が一人で写った当時の写真はなく、貴重」としている。

 アルバムは、学校側が生徒の資料用に作った「昭和二年四月入学写真帖」で、太宰の写真は「文甲1組」のページに載っていた。縦87ミリ、横56ミリで、左胸には旧制青森中学時代の優等生を表す「優」の字が入った銀色バッジが付けられていた。写真右中央には、合格した41人の中での成績順を示す「16」の数字がスタンプで押され、写真左下には「14」と手書きされていた。「14」は、実際の入学者を成績上位から並べた席次を表す。

 同大付属図書館が旧弘前高の資料を整理中に見つけた。太宰が中学を1年早く修了後、高校受験のため青森市の写真館で撮影したとみられる。

45太宰治@走れメロス:2009/04/17(金) 12:06:19 ID:UjWgXRm20
太宰の好物続々登場
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20090417-OYT8T00202.htm

旬にもこだわり特製弁当

太宰治の生誕百周年を記念し、生まれ故郷の五所川原市金木町で活動する津軽地吹雪会(角田周代表)が、特製弁当「太宰百年弁当・四季物語」の販売を始めた。メニューは太宰の好みに合わせ、さらに季節ごとに4種類を用意。四季折々の旬の食材が楽しめるよう工夫した。

 「地吹雪体験ツアー」などで街おこしに取り組む津軽地吹雪会が、ホテルやレストランなどを経営する城ヶ倉観光(青森市)などと協力して企画した。メニューは太宰が好んだ山菜料理や酒のつまみをもとに、同社の総料理長と共同して考案した。

 県産の旬の食材にもこだわり、出来上がったのは春夏秋冬の4種類。10日に青森市内で開かれた試食会では「春」の弁当が披露された。「コゴミのカツオ節あえ」や「ギョウジャニンニク入りだし巻き卵」といった山菜料理のほか、「ニシンの押しずし」など酒にお似合いの13品目。公募で試食会に参加した市民らは旬の味を堪能していた。

 価格は4種類いずれも850円。県内で団体ツアーを組む旅行会社向けに販売し、観光客らに提供される。個人への販売は行わない。予約や問い合わせは同会の角田代表(080・3195・4036)へ。

「馬まん」にはネマガリ筍

 五所川原市金木町のNPO法人「かなぎ元気倶楽部」は、太宰治生誕100年に合わせ、製造・販売している「馬(ば)まん」に太宰の好物「ネマガリ筍(だけ)」を加えるなど味を一新した。



 「馬まん」は昨年11月に発売され、津軽鉄道・芦野公園駅近くで「かなぎ元気倶楽部」が運営する喫茶店「駅舎」で限定販売している。発売当初は、連日完売する人気ぶり。ただ、少し辛めだったため、子供にも味わってもらえる味に改良した。

 さらに、太宰の古里の味も演出。みそ味としょうゆ味の2種類のうち、「しょうゆ」にはネマガリ筍を加えてシャキシャキ感を出した。ネマガリ筍は、太宰の妻、津島美知子の著作「回想の太宰治」で、好物の一つとして挙げられている。

 一新した「馬まん」は、喫茶店「駅舎」で20日からお目見えする。今後は、津軽鉄道などとも連携し、地場産品として販路拡大を図る考えだ。

 価格は1個250円で、1日各15個限定。問い合わせは「駅舎」(0173・52・3398)へ。

46太宰治@走れメロス:2009/04/17(金) 12:12:51 ID:UjWgXRm20
サトエリと“格差熱愛”温水44歳165cm記事を印刷する
http://www.nikkansports.com/entertainment/cinema/news/p-et-tp1-20090416-483380.html

サトエリと温水が大胆なキス!? 太宰治の代表作を原作にした映画「斜陽」(秋原正俊監督、6月公開)で佐藤江梨子(27)と温水洋一(44)がキスシーンを演じる。B88−W58−H88センチのナイスバディーで173センチの長身美女と、165センチの身長でさえないオヤジ役をやらせたらナンバーワンの温水。見た目、8センチの身長差、17歳の年齢差などの“格差”をものともせずに堂々と熱い恋人役を演じきった。「緊張もなく、サトエリさんが慕い恋こがれる役に徹した」と、演技に全力投球したことを強調する温水は太宰と同じ6月19日生まれ。サトエリも役名の「かず子」が母親と同じ名前。「これも何かの縁。命をかけて演じる」と意気込んだ。

 映画は太宰の生誕100年を記念して製作された。全国に先駆けて、静岡・三島市などで先行上映される。共演者に高橋ひとみ、小野寺仁子ら。女性2人組のクラシックユニット、黒色すみれが音楽を担当している。

47太宰治@走れメロス:2009/04/17(金) 12:15:19 ID:UjWgXRm20
津軽に“駅ナカ”、駄菓子屋オープン…レトロ感覚が好評
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090416-OYT1T00118.htm

 青森県の津軽鉄道・津軽五所川原駅に15日、地元の青年会が運営する「だがし屋 ちゃぺ」が開店した。

 駅の待合室には10年以上前まで売店があったが現在は閉店したままになっていた。このため、同鉄道が先月下旬、五所川原市錦町青年会の黒滝久志会長(37)に相談。今年は太宰治生誕100年の記念の年にあたり、また地域を活性化するため、レトロな雰囲気も演出できる駄菓子屋を開くことにした。

 店名は、母親の帰りを駅で待ち続ける小学4年生の「ちゃぺ」(津軽弁で「子猫」の意)を主人公にしたビッグコミック増刊号(小学館)の連載漫画「ちゃぺ!津軽鉄道四季ものがたり」にちなんだ。

 開店初日は、ツアー客が津軽せんべいなどを買い求め、京都から訪れた若林富子さん(68)、堀野せつ子さん(78)は「子どもの頃を思い出しました」と懐かしそうだった。

48太宰治@走れメロス:2009/04/17(金) 20:24:52 ID:fZ.mW8ic0
三鷹市が太宰治検定の受検者を倍増 予想を超える人気
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090417/tky0904171900011-n1.htm

 太宰治の生誕100年を記念して6月に行われる「太宰治検定」の受検申し込み人数が予想を大幅に超えたため、東京会場となる三鷹市は17日、受検者人数を100人から200人に倍増すると発表した。

 同検定は、太宰治の生誕地の青森県五所川原市の地元NPO法人(特定非営利活動法人)が初めて主催する。自殺するまで三鷹市で暮らし、作品中にも地名が登場するなどのゆかりがある同市は、東京会場として4月1日から受検者100人を募集していた。しかし、東京会場での受検希望者が予想を上回ったため、急遽(きゅうきょ)、枠を200人に倍増した。

 検定は6月20日午後2時半開始。一般3000円、高校生以下1500円。申し込みは5月20日まで。

 申し込みや問い合わせは太宰治検定事務局(電)0173・33・6338。

49太宰治@走れメロス:2009/04/20(月) 23:05:18 ID:fYNn8Z1o0
「新鮮な太宰治像」へ意欲、仏の監督2人ドキュ映画制作中
http://www.yomiuri.co.jp/national/culture/news/20090420-OYT1T00688.htm

 作家・太宰治生誕100年の今年、仏人映画監督ジル・シオネさん(60)とマリー・フランシーヌ・ル・ジャリュさん(43)が、太宰の生涯を描くドキュメンタリー映画を制作している。

 2人は「フランスではまだあまり知られていないが、太宰は世界的な作家。欧州で紹介したい」と意欲をみせている。太宰が生まれた6月19日には、東京で上映会を開く予定。

 テレビのドキュメンタリーを中心に制作してきたシオネさんと太宰との出会いは、20年ほど前。仏訳の「斜陽」を読んで「弱さや暗さの中に明るさが同居する微妙な筆致」に引き込まれ、映画の構想を温めてきた。

 同僚のル・ジャリュさんに協力を依頼、4年前から定期的に来日して準備を進めてきた。撮影は昨年の春から今年3月まで、青森県五所川原市にある生家「斜陽館」や、自ら命を絶った東京・三鷹などで行った。

 映画は、親しかった編集者や親族、研究者へのインタビューを中心に構成。死の直前の心の動きや、生きることへの葛藤(かっとう)などを取材し、太宰の人間像に迫る。題名は、仏語で「繊細で壊れやすい人」を意味する「ロム フラジール」とする予定だ。

 映画には、朗読会を開いている若いファンも登場する。半世紀以上前の作品が、現代でも支持されていることに驚いたというル・ジャリュさんは、「太宰にひかれる若者を紹介することで、現代日本の姿を描くこともできる。『なぜ生きるのか』という太宰の真摯(しんし)な問いかけは、欧州でも伝わるはず」と話す。

 シオネさんは「思い悩む姿に目が行きがちだが、意外に明るい側面があったことを知った。日本人にとっても新鮮な太宰像を示したい」と語る。

50太宰治@走れメロス:2009/04/20(月) 23:45:11 ID:fYNn8Z1o0
太宰あてのはがき21日初公開 デビュー手助け示す資料
http://www.47news.jp/CN/200904/CN2009042001000447.html

 今年が生誕100年の作家太宰治の中央文壇デビューを手助けしたとみられる兄の友人から太宰あてに送られたはがきが、青森県中泊町の「小説『津軽』の像記念館」で21日、初めて一般公開される。

 はがきには、弘前大学(同県弘前市)の前身である官立弘前高等学校の学生だった太宰が1928年に創刊した同人雑誌「細胞文芸」を東京の作家らに送付するための名簿が書かれている。

 中央で認められたいという太宰の思いから、上京していた兄圭治が友人の作家太田誥一に名簿を依頼したとみられ、谷崎潤一郎など約60人の名前や住所が細かい字でびっしりと並んでいる。

 太宰文学研究家の岐阜女子大学相馬正一名誉教授は「兄を通じて東京の作家と連絡を取っていたことは知られているが、それを裏付ける資料が見つかったのは初めて」と指摘。はがき所有者の元同記念館長柳沢良知さん(70)は「太宰の作家になるんだという意気込みを見てほしい」と話した。

51太宰治@走れメロス:2009/04/22(水) 14:27:21 ID:iKF3HauM0
太宰グッズ100点を販売/金木
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090422090603.asp

 太宰治生誕百年にちなんで、津軽地吹雪会(角田周会長)は二十一日、太宰関連グッズ百点を展示・販売する「太宰100アイテム展」を五所川原市金木町の金木観光物産館「マディニー」でスタートした。

 このほど開発された「太宰百年弁当」(八百五十円)に続く記念コラボ企画の第二弾。展示・販売されているのは、「津軽」「斜陽」といった太宰作品や関連本など書籍五十冊のほか、オリジナルTシャツや地酒、食品など百点。

 東京・三鷹市でしか売られていない太宰オリジナルストラップやバッジに加え、レンタル用「太宰マント」も展示されている。

 また、五所川原市内のホテルサンルート五所川原、ホテルサンルートパティオ五所川原、パークイン五所川原エルムシティと合同で、一泊一万円で二人が宿泊できる「記念プラン」も実施する。五月十一日から六月三十日までで、いずれも「太宰百年カップ」のプレゼント付き。

 角田会長は「これほど多くの太宰グッズを集める機会はなかなかない。県外の人にも知られるよう、地域みんなでさらに盛り上げていきたい」と話していた。

52太宰治@走れメロス:2009/04/24(金) 21:35:08 ID:M9R0mqqg0
「太宰ブランド」展開で運営委員会発足
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090423103347.asp

 五所川原市金木町で、太宰治を核に街をまるごと楽しめるよう、観光ソフト事業を展開する「太宰ミュージアム」運営委員会の組織会が二十二日夜、金木商工会館で開かれた。同委員会は、津軽鉄道金木駅から「斜陽館」周辺までを街歩きが楽しめる空間として提案、津軽三味線や演劇、食、農業など体験・滞在型の観光と組み合わせ、「太宰ミュージアム」という観光ブランドとして全国に発信する。
 津軽地方の観光は祭りや白神山地など夏場に偏っていることから、同委員会が通年で楽しめる文化系観光資源の開発を目指す。二〇一〇年十二月の東北新幹線新青森駅開業をにらみ、来年九月にオープニングイベントを企画するほか、今年九月にもプレイベントを用意する。県の重点事業として〇九年度と一〇年度で取り組む。
 運営委組織会には地元の商工関係者や民間非営利団体(NPO)、交通機関、市、県から十五人が出席。会長に今誠康・金木商工会長、副会長に柿崎保・西北地域県民局地域連携部長を選んだ。事業として今後(1)観光ガイドブック・公式ホームページ作成(2)リピーター確保のため会員組織「太宰倶楽部」設置(3)街づくりの指針となる「景観デザインガイド」作成−などを行う。
観光ブランド「太宰ミュージアム」の売り込みを目指す運営委員会

53太宰治@走れメロス:2009/04/24(金) 21:35:58 ID:M9R0mqqg0
太宰が歩いた道走ろう/三厩でマラソン
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090423103419.asp

 外ケ浜町などは、源義経の伝承が伝わる三厩地区で八月十四日に「太宰治が歩いた道を走る 龍飛・義経マラソン大会」を開催する。二十二日、マラソン実行委員会(委員長・村田長年町教育長)が初会合を開いた。大会名は、今年生誕百周年を迎える太宰治の代表作「津軽」で同町が登場したことにちなんでいる。
 大会は十二、五、三、二キロのコースを年齢や性別で区分した十五種目で行われる。最長十二キロの太宰コースは龍飛漁港前をスタートし、三厩体育館がゴール。ほかのコースはスタート、ゴールともに三厩体育館となる。
 太宰がかつて歩いた大会コースには「鎧島」や「義経寺」など義経ゆかりの景勝地が並び、村田委員長(64)は「マラソン大会としては距離も短いし、観光気分で気軽に参加してほしい」と話した。
 当日は実行委が外ケ浜産のホタテやイカを振る舞い、完走者に証明書を発行する。
 参加料は高校生以上二千円、中学生以下は千円。
 問い合わせは実行委員会(電話0174-31-1233)まで。

54太宰治@走れメロス:2009/04/26(日) 05:20:07 ID:2los6M/s0
太宰治の初公開写真や直筆原稿展示/五所川原
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/04/6328.html

 作家太宰治の生誕100年を記念した「特別展―生誕地五所川原市」が24日、五所川原市の立佞武多の館二階美術展示ギャラリーで始まった。同展には太宰愛用品や写真、直筆原稿、初版本など貴重な資料200点以上が一堂に集められている。
 同展は五所川原市と市教育委員会主催。太宰治記念館「斜陽館」や県近代文学館、個人などが所蔵する関連品を展示。展示物は個人所有のものも多く、初公開となる青森中学時代の太宰が新座敷で長兄文治の長女陽さんを抱く写真(津島廉造さん所蔵)など貴重な資料が並ぶ。
 このほか「走ラヌ名馬」の直筆原稿、愛用した灰皿など多彩な太宰関連資料が集められた。
 この日はオープニングセレモニーが行われ、太宰の長女津島園子さんや平山誠敏市長ら関係者がテープカット。続いて内覧会が開かれ、木下巽教育長が展示物を説明した。
 展示物を見た津島園子さんは「大変充実した内容。市民の皆さんらには、金木町で生まれ育ち、没後60年たっても全国各地で親しまれる太宰治という文学者を認めてもらい、その一作品でも愛読し心にとどめてくれれば幸い」と話した。
 同展は7月12日まで。開館時間は午前9時から午後7時まで。

55太宰治@走れメロス:2009/04/26(日) 21:49:57 ID:u9ldWtes0
太宰グッズと宿泊プラン
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20090425-OYT8T00953.htm

生誕百年記念で企画
 五所川原市の地域おこしグループ「津軽地吹雪会」が、作家・太宰治の生誕100年にちなんだ「太宰100アイテム展」と、格安で同市内のホテルを利用できる宿泊プランを企画した。

 「アイテム展」は、同市金木町の金木観光物産館マディニーで開かれている。「津軽」「斜陽」など太宰の著作を含む書籍50点と、100年記念の文字が入った津軽塗の急須台や、太宰が居を構えた東京都三鷹市の市民がデザインしたバッジなどの関連グッズ50点が展示されている。グッズは、マディニーの職員が約半年かけて収集した。

 宿泊プランは、アイテム展などの催しや、斜陽館など太宰ゆかりの地を、県外の人にも訪ねてもらうのが目的。ホテルサンルート五所川原、ホテルサンルートパティオ五所川原、パークイン五所川原エルムシティの3館で実施。1万円で2人が宿泊でき、朝食も付く。5月11日〜6月30日まで。

 同会代表の角田周さん(56)は、「県内は生誕100年で盛り上がっているが、県外にもアピールしていきたい」と話している。アイテム展の問い合わせは、マディニー(0173・54・1155)、宿泊予約は各ホテルへ。

56太宰治@走れメロス:2009/04/28(火) 21:25:28 ID:nDAYrPx60
櫻井翔、朗読劇「人間失格」に挑戦 J―WAVE
http://www.asahi.com/showbiz/tv_radio/TKY200904280181.html

太宰治の生誕百周年にちなみ、タレントの櫻井翔が「人間失格」のラジオ朗読劇に挑戦する。「言葉の持つ力」を探る、J―WAVEとの共同企画の第一弾だ。ゆかりの地の探訪や研究者との対談も挟み、ドキュメンタリー調のドラマとなる。放送は5月4日午後6時から。

 「恥の多い生涯を送って来ました……」。しわがれ声に、荒い息遣い。一言ひと言を絞り出すよう、とつとつと感情を吐露する様子は、ポップで歯切れよい普段の櫻井からは想像できない。太宰へのなり切りぶりに、スタッフは舌を巻いた。

 朗読シーンの収録に先立ち、太宰治が暮らした東京都三鷹市を訪れ、太宰の墓や入水した玉川上水、太宰が気に入っていた中央線陸橋などでリポートを収録。「ピカレスク 太宰治伝」の猪瀬直樹とも対談し、人物像を深めた。

 「太宰は必死に生きようとしていた」。そんな猪瀬の解釈が印象的だったという。「自己破壊的で、自らの弱さをさらけだした」というイメージが変わった。芥川龍之介に強いあこがれを抱き、同じ場所、服装で写真を撮った話を聞き、かつて先輩タレントに強くあこがれた自分にも重ね、「実はもっと身近な作品なのでは」と思った。

 中学生の時、「KinKi Kids」が出演するドラマ「人間・失格」の原作本と間違え、この作品を買ってしまって以来の太宰、と冗談めかしながらも、「今回、その独特のリズムに衝撃を受けた。きれいな不協和音を感じてどんどん入り込み、不思議な気分になった」と話す。

 この朗読劇で始まる企画では、リズム感やメッセージ性といった「言葉の力」を探る。所属する「嵐」でラップやその作詞を担当、ニュース番組ではキャスターをこなす櫻井ならではの企画だ。

 元々、言葉や文章のリズム感にこだわってきた。作文を書き出すと止まらなかった少年時代。句読点を使わない作品を書いてみたり、「あの時、オレは○○だった」という随想録に仕立ててみたり。昨年、アルバムの中の一曲で「音と言葉つむぎ描く芸術」と書いたのも、そんな感性の表れだ。

 企画した松尾健司プロデューサーは「彼の言葉への感覚は面白い。自分なりのメッセージ性を持って伝えるコミュニケーション力にも注目した。古典から現代まで、幅広く『言葉の力』をともに探っていきたい」

57太宰治@走れメロス:2009/05/08(金) 11:37:00 ID:Kye7btyk0
太宰治生誕百年記念特別展:太宰の成績表や写真公開−−五所川原 /青森
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20090508ddlk02040243000c.html

 五所川原市出身の作家・太宰治ゆかりの品や初公開の写真などを展示した「太宰治生誕百年記念特別展」(五所川原市・同市教育委員会主催)が同市の立佞武多の館で開かれている。7月12日まで。

 生誕地・五所川原市ならではの金木第一尋常小学校(現・市立金木小)時代の成績表や親族の写真など100点以上が展示されている。また太宰治が長兄文治の長女陽をひざに乗せている大正末期の写真が初めて公開されている。

 板柳町から訪れた笹田時子さん(84)は「展示を見て優秀な人だったと改めて感じた。どうして早く死んでしまったんだろう」と太宰に思いをめぐらせていた。

58太宰治@走れメロス:2009/05/08(金) 11:42:40 ID:Kye7btyk0
情けない太宰伝「ンダスゲマイネ。」番外編をサイト配信
http://natalie.mu/comic/news/show/id/16218

モーニング公式サイトにて、楠木あると「ンダスゲマイネ。」番外編エピソードをカラー1ページ作品として配信するボーナストラックマンガがスタートした。シリーズ化され今後も配信が行われる予定だ。

「ンダスゲマイネ。」は、太宰治の生涯を題材とした作品。太宰生誕100周年記念作品として、モーニング(講談社)にて月イチ連載されている。ボーナストラックマンガ第1弾では「太宰治」のペンネームに関するエピソードが読める。

59太宰治@走れメロス:2009/05/12(火) 20:56:49 ID:DfF..NLE0
太宰治賞にさいたま市の柄沢さん  『まさかの受賞に驚き』
http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20090512/CK2009051202000078.html

 第二十五回の太宰治賞(筑摩書房、三鷹市共催)は十一日、東京都三鷹市内で開かれた選考会の結果、さいたま市桜区の柄沢(からさわ)昌幸さん(40)の小説「だむかん」が選ばれた。人里離れたダム管理所に出向を命じられた電力会社のエリート社員が、自分という存在について確かめていく人間ドラマの完成度が評価された。

 柄沢さんは長野県上田市出身で長野高専卒業後、東京電力に入社。十六年間勤務したが、作家を志し、四年前に退職した。

 「だむかん」では、主人公が圧倒的な自然と現地の人との交流などを通じて、自分を見つめ直す姿を描いた。選考委員の評論家加藤典洋さんは「疲弊しきった場所で、人間が壊れていく様子を描いた力作。非凡な才能がある」と評価した。

 柄沢さんは「これだけ気合を入れて書いたのは初めて。まさかの受賞に驚いている」と話し、「今後もサラリーマン生活を生かした作風に挑戦していきたい」と話している。

 柄沢さんには賞金百万円と時計が贈られる。同賞には今回、前回の千九十点を上回る千二百四十九点の応募があった。



太宰治賞に柄沢さん
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090512-OYT8T00130.htm

柄沢昌幸さん  「まさかと思った」。多くの作家を送り出してきた第25回太宰治賞(筑摩書房、三鷹市共催)に輝いた、さいたま市桜区の柄沢昌幸さん(40)は、受賞の知らせに声を弾ませた。

 長野県上田市出身の柄沢さんが小説家を志すようになったのは中学時代。SF小説にはまり、人知れず、短い小説を書きためるようになった。地元の高等専門学校で土木技術を学び、東京電力に入社。栃木県や新潟県でダムの建設、保守管理などに携わった。

 36歳の時、16年間勤めた同社を辞め、本格的な執筆活動に入った。「それまで募っていた思いが爆発した」と振り返る。アルバイトをしながら、地方紙が主催する文学賞などに作品を送り続けたが、片っ端から落選した。

 将来の不安で何も書けなくなった時、「本当に書きたいことは何か」を考えた。たどり着いたのは、自分が経験してきたことだった。

 受賞作「だむかん」は、ダム管理事務所に出向を命じられた電力会社の社員が主人公。「洪水が起きるまでやることがない」という生活の中で、徐々に人格が退廃していく過程を丁寧に描いている。審査員を務めた評論家の加藤典洋氏は「人間の描き方に非凡さを感じた」と評した。

 7日に40歳を迎えたばかり。これまで、小説を書きためた大学ノートは、段ボール1個分にもなる。「まだまだ書きたいことがたくさんある。10冊は出版したい」と意欲を見せた。

60太宰治@走れメロス:2009/05/13(水) 11:31:34 ID:pqeo7c.g0
生田斗真が「人間失格」で映画デビュー2009年5月13日
http://www.asahi.com/showbiz/nikkan/NIK200905130013.html

 俳優生田斗真(24)が太宰治原作の映画「人間失格」(荒戸源次郎監督、来年公開)でスクリーンデビューする。12日、製作・配給の角川映画から発表された。

 生田はフジテレビのドラマ「花ざかりの君たちへ」でブレーク。放送中のフジ系連続ドラマ「魔女裁判」に主演するなど、若手実力派俳優と呼ばれる。製作側は生田について「端正な顔立ちが太宰にそっくり。『人間失格』の主人公は太宰が自分自身をモデルにしたといわれるだけにピッタリです。映画は初めてだけに、無限の可能性を秘めているのも魅力」と期待している。

 荒戸監督がメガホンを取るのは、寺島しのぶ主演で03年各映画賞を総なめにした「赤目四十八瀧心中未遂」以来。製作側は「永遠の青春小説の格調を落とさず、文芸ファンの期待を裏切らない作品にできるのは、芸術肌の荒戸監督しかいない」としている。

 生田は「太宰治の世界、人間失格の世界に染まりたいと思っています。人とは違う感性を持ち、酒や女におぼれ、退廃的な生活を送った主人公を繊細に、丁寧に、破滅的に演じたいと思っています」と話している。7月に撮影開始。

61生レテキテスミマセン:生レテキテスミマセン
生レテキテスミマセン

62太宰治@走れメロス:2009/05/14(木) 23:47:59 ID:Xy4nm6pY0
新作「斜陽」小山で上映 秋原監督が市長表敬 来月20日から
http://www.shimotsuke.co.jp/news/tochigi/region/news/20090514/147587

 【小山】小山評定ふるさと大使の映画監督秋原正俊さんが十一日、市役所に大久保寿夫市長を訪ね、六月に最新作「斜陽」を市内の映画館「シネマロブレ5」で上映することを報告した。県内での上映は同館だけ。
 昨年の第一回おもいがわ映画祭に参加した秋原監督は、小山氏の流れをくむ親せきがいる縁もあって、「小山ふるさと大使」に就いている。
 「斜陽」は太宰治の代表作の一つ。太宰治生誕百年記念として制作した。六月に全国公開するが、「シネマロブレ5」では誕生日でもある桜桃忌の翌日、六月二十日から公開。初日に秋原監督と出演した俳優小倉一郎さん、凜華せらさんが舞台あいさつする予定だ。
 大久保市長と懇談した秋原監督は「昨年のおもいがわ映画祭の時は編集作業をしていた。映画祭関係者から聞いた意見は参考になった」と笑顔を見せた。

63太宰治@走れメロス:2009/05/14(木) 23:50:56 ID:Xy4nm6pY0
太宰治像の銅像、芦野公園に設置
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090513140251.asp

 生誕百年を記念して制作されている作家太宰治の銅像の設置場所が十二日、五所川原市金木町にある芦野公園内の太宰治文学碑そばと決まった。同市を訪れた銅像制作者の彫刻家中村晋也さん(82)=鹿児島市在住=が、平山誠敏市長(銅像建立実行委員長)とともに選んだ。
 実行委によると、太宰の銅像は生家の斜陽館の方角を見つめて建てられ、太宰の誕生日にあたる六月十九日に披露される。
 中村さんは「故郷に帰りたくても帰れなかった太宰の思いがよく分かる気がする。最初から生家の方へ向けて建てたいと思っていた」と語る。
 中村さんは日本彫刻界の第一人者で文化勲章受章者。今年三月に県内外の十六人・団体の中から制作者として選ばれた。マントを羽織った立ち姿の銅像の原型はすでに完成し、富山県でブロンズ像に向けた最終工程に入っている。
 今冬にも同公園を訪れたという中村さんは「真っ白な雪のベールがはがれ、こんなに緑豊かな場所だったのだと驚いている。生まれて百年たっても多くの人に祝ってもらえる太宰はあらためてすごい」と話していた。
 中村さんは同日、銅像の台座用に同市役所敷地内の大きな玄武岩を使うことも決めた。

64太宰治@走れメロス:2009/05/14(木) 23:58:44 ID:Xy4nm6pY0
太宰Tシャツとトートバッグ販売
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090514110608.asp

 五所川原市金木町出身の作家・太宰治が今年生誕百年を迎えるのを記念し、以前から「もういちど太宰を読もう」キャンペーンに取り組んでいる同町朝日山の自営業、白川公視さん(41)がTシャツとトートバッグを作った。十六日から太宰フェアを開く青森市の成田本店しんまち店で販売を始める。
 白川さん宅は、太宰が戦中に家族とともに疎開していた斜陽館の離れ「新座敷」があることで知られている。Tシャツなどの販売益金は新座敷の保存などに充てる。
 Tシャツとトートバッグには、生誕百年の意味を込めた英語の文章や太宰のシルエット像などをデザインした。白川さんは「誰にでも受け入れられるポップなデザインに気を配った」と話している。
 Tシャツは四種類で四サイズあり、税込み二千三百円。トートバッグは二色あり税込み千六百円。
 成田本店の工藤貴教係長は「今年に入って太宰関連の本が次々出版されている。この機会に多くの人に太宰に親しんでもらいたい」と話している。

65太宰治@走れメロス:2009/05/16(土) 22:09:15 ID:QpYWEaTY0
太宰の故郷で朗読会
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090516-OYT8T00092.htm

青森・五所川原 桜桃忌に

 三鷹市で晩年を過ごした作家太宰治に魅せられ、市内で朗読会を続けてきた市在住のフリーアナウンサー原きよさん(42)が、太宰をしのぶ桜桃忌が営まれる6月19日、太宰の故郷・青森県五所川原市で初の朗読会を開く。「青森で読むのが夢だった」という原さんをいざなったのは、太宰が引き合わせてくれた親族との縁だった。
 昨年の桜桃忌の朝。太宰が眠る禅林寺(下連雀4)を訪れた原さんは、墓前にしゃがみ込む男性に気づいた。すらっとして影のある顔立ち。写真で何度も見た太宰によく似ていた。
 翌日の新聞記事で、男性が太宰を育てた叔母のひ孫、津島克正さん(44)と知った。記事を頼りに連絡を取り、同年10月、津軽地方のゆかりの地を初めて訪れた際、五所川原市で再会。「仕事があって、たまたま朝早く墓前を訪れたら津島さんと出会えた。太宰が巡り合わせてくれたのかしら」と原さんは話す。
 その後、今年から始まる「太宰治検定」(6月20日に両市で実施)を企画していた津島さんは、三鷹市を何度も訪れた。原さんが朗読を吹き込んだテープを渡したり、津島さんに津軽弁の指導を受けたりして、2人の交流は深まった。「本当に太宰を好きな様子が伝わってくる」。原さんについて津島さんはそう語る。
 原さんが太宰作品に初めて触れたのは8年前、出演を頼まれた市内の朗読会がきっかけだった。以後、仕事を減らしてまで作品を読みあさるようになった。昨年1月からは毎月、市内の飲食店で自ら朗読会を開き、「弱さも強さもさらけ出す人間くささにひかれた」という。
 今月上旬、6月の再訪を伝えた時、のんびり巡るつもりが、「こっちでも読んでもらえませんか」という津島さんのひと言で、五所川原市での朗読が決まった。
 太宰が疎開中に暮らしていた「新座敷」(金木町朝日山)で行われ、そこで執筆された「庭」など3作品を読む。作品に登場する火鉢が残っており、原さんは「本人がその場で聞いているような気がして緊張するかもしれないが、人柄が伝わるよう一生懸命読みたい」と抱負を語った。
 6月19日午後3時50分から。問い合わせは、新座敷((電)0173・52・3063)へ。

66太宰治@走れメロス:2009/05/17(日) 22:23:20 ID:Jy.T53x20
今週の本棚・情報:太宰の幅広い魅力を紹介
http://mainichi.jp/enta/book/news/20090517ddm015040028000c.html

 生誕100年の今年、改めて太宰治に注目が集まっている。『人間失格ではない太宰治』(新潮ムック、740円)は、お笑いコンビ「爆笑問題」の太田光さんが好きな短編11本(『魚服記』『女生徒』『駈(かけ)込み訴え』など)を選ぶなど、初心者が手に取りやすい一冊になった。

 映画も続々と公開の予定だ。本書では「斜陽」出演の女優、佐藤江梨子さん▽「ヴィヨンの妻」出演の女優、松たか子さん▽「パンドラの匣(はこ)」出演の作家、川上未映子さんが、それぞれの太宰観をつづったエッセーも掲載している。

 同社担当者は「『人間失格』と『斜陽』に読者が集中しがちな傾向がある。生誕100年を機に、幅広い魅力を伝えたい」としている。

67太宰治@走れメロス:2009/05/19(火) 11:25:43 ID:xhtakcE.0
市民寄付苦戦、1カ月でわずか4万円 三鷹
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090519/tky0905190901000-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090519/tky0905190901000-n2.htm

寄付をするともらえる太宰治グッズ
http://sankei.jp.msn.com/photos/region/kanto/tokyo/090519/tky0905190901000-n1.jpg

68太宰治@走れメロス:2009/05/20(水) 20:40:17 ID:UFVXlIZ.0
「太宰検定」に応募者多数 東京会場は地元・青森よりも人気
http://sankei.jp.msn.com/region/kanto/tokyo/090520/tky0905201937006-n1.htm

太宰治の生誕100周年を記念して今年から開催される「太宰治検定」の申込締切日となった20日、東京会場だけで195人が応募したことが分かった。当初、東京会場は1会場で定員100人だったが、申し込みが殺到、会場を2カ所にして200人に定員を増やしていた。太宰の出身地の青森会場では129人が申し込んだ。

 東京会場は当初のJR三鷹駅前の駅前コミュニティー・センターに加え、三鷹市教育センターを会場にあてた。検定には太宰治検定公式テキストと著書の「津軽」から100問出題される。100点満点中70点以上で合格となり、合格者には合格証と記念品が送られる。青森県五所川原市にある検定事務局の菊池宏さん(43)は東京の受験者が多いことに「地元の反応の方が弱くて少し残念」と話した。



太宰治検定:三鷹の東京会場、予想上回る応募 受検枠2倍に拡大−−6月実施 /東京
http://mainichi.jp/area/tokyo/news/20090520ddlk13040286000c.html

 ◇生誕100年で6月実施
 三鷹市ゆかりの作家・太宰治生誕100年を記念して6月に実施される「太宰治検定」が注目を集めている。生誕の地である青森県五所川原市が本会場だが、三鷹市を東京会場としたところ、応募者が当初の予想を上回り、受検者枠を2倍に拡大した。市内書店などで販売されている検定公式テキストの売れ行きも好調だという。申し込みは20日まで。

 検定は五所川原市のNPOが主催。第1回目の今回は小説「津軽」を題材に公式テキストを中心に出題される。試験日は太宰の命日「桜桃忌」の翌日の6月20日で、正答率7割以上で記念のバッジをもらえるという。

 検定事務局によると、東京会場は青森のサテライト会場として受検者枠を100人としていたが、受け付けを開始した4月1日だけで約30人の応募があり、急きょ会場を追加し受検者枠を200人に拡大した。19日現在で190人に達しているという。

 一方、五所川原会場の受検者枠は200人だが、約120人(19日現在)にとどまっており、事務局の担当者は「津軽に足を運んでほしいと企画したんですが……」と困惑気味。五所川原だけ受け付けを来月初旬ごろまで引き延ばすという。

 三鷹市の記念館「太宰治文学サロン」や都内の書店などで販売されている検定公式テキストも売れている。販売している啓文堂書店三鷹店は3月から60冊以上を売り上げており、「テキストとしては好調」という。文学サロンの相原悦夫さんは「資料として買っていく人も多い」と話している。

 受検料は一般3000円、高校生以下1500円。東京会場の申し込みはファクスで事務局(0173・33・6338)まで。五所川原会場は郵便振替でも受け付ける。問い合わせはファクス兼用の電話番号まで。

69太宰治@走れメロス:2009/05/20(水) 20:43:39 ID:UFVXlIZ.0
三鷹の太宰グッズ“里帰り”
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090520092500.asp

 五所川原市の金木観光物産館マディニーは、東京・三鷹市の「太宰治文学サロン」との交流企画「文学サロンオリジナルグッズ展」を十九日から始めた。太宰のスナップ写真や自筆原稿を集めた絵はがきのほか、武蔵野美術大学と同サロンの“コラボ商品”など八点を展示、販売している。

太宰治のスナップ写真や自筆原稿を集めた絵はがき
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/imags2009/0520i.jpg

70太宰治@走れメロス:2009/05/20(水) 20:47:01 ID:UFVXlIZ.0
桜桃忌イベント様々 太宰生誕100年
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/tokyo23/news/20090520-OYT8T00133.htm?from=navr
太宰ファンを集めたトーク番組の編集作業を行うNPOのメンバーら
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090520-822693-1-N.jpg

テレビ番組・朗読会・初の検定
 太宰治をしのぶ桜桃忌が営まれる6月、生誕100年にあたる今年は、ゆかりの地の三鷹市で例年以上に様々なイベントが予定されている。熱心なファンの手で実現したものばかりだが、太宰の作品を一度も手にしたことがない人も、この機会に触れてみては?(大野潤三)

■収録2時間

 武蔵野三鷹ケーブルテレビは1日から、太宰ファンを集めたトーク番組を放映する。

 「記念の年に地元テレビ局が何もやらないのは恥だ」。番組を制作したNPO法人「むさしのみたか市民テレビ局」(下連雀3)の制作リーダー、白築賢二さん(71)は言う。

 市内で観光ボランティアをしている男女や、太宰好きが高じて京都から引っ越してきた女性ら、20〜76歳の5人を集めた。「着物姿で背中を丸めて歩く姿は不気味だった」と、幼い頃に太宰を見かけた男性の証言が飛び出すなどトークは盛り上がり、放送時間は18分半だが、収録は2時間にも及んだ。

■トヨエツ出演

 市芸術文化センター(上連雀6)が、俳優らを招いて2000年に始めた太宰作品の朗読会には今年、豊川悦司さんが出演する。

 豊川さんには初回から毎年、出演を打診しており、10年越しの努力が実った。交渉にあたった中学生の頃からの太宰ファンで、市芸術文化振興財団の演劇企画員の森元隆樹さん(45)は、「大人の色気をたっぷり見せてほしい」と期待を込める。

 豊川さんからの依頼を受け、同財団は太宰の全集を郵送。現在、その中から豊川さんが朗読作品を選んでいるという。19日午後7時開演。問い合わせは、同財団((電)0422・47・5122)へ。

■応募180人

 記念すべき第1回の「太宰治検定」が、桜桃忌翌日の20日、太宰の生まれ故郷の青森県五所川原市と三鷹市で実施される。市内の会場は「駅前コミュニティ・センター」(下連雀3)と「市教育センター」(同9)で、既に申し込みは約180人に上った。

 三鷹での開催は、太宰作品の朗読会を市内で開いているフリーアナウンサーの原きよさん(42)と、太宰の叔母のひ孫で五所川原市在住の津島克正さん(44)が、昨年の桜桃忌で偶然出会ったのがきっかけで実現した。

 検定を企画していた津島さんが「三鷹でもやりたい」と持ちかけ、原さんが市内の太宰ファンらを紹介。清原慶子市長にたどり着き、会場の提供を受けた。「原さんがいなかったら、三鷹では実現しなかった」と津島さん。申し込みは5月20日まで。問い合わせは、事務局((電)0173・33・6338)へ。

71太宰治@走れメロス:2009/05/23(土) 22:03:55 ID:C4fqlO0s0
トヨエツが太宰治作品を声で 桜桃忌、三鷹で開催の会に
http://www.asahi.com/culture/update/0523/TKY200905230174.html
テレビドラマで太宰役を演じた豊川悦司さん(C)「太宰治物語」から
http://www.asahi.com/culture/update/0523/images/TKY200905230183.jpg

 東京都三鷹市ゆかりの太宰治(1909〜48)の作品を人気俳優らが朗読する「太宰を聴く」が6月19日、市芸術文化センターで開かれる。生誕100年の今年は、テレビドラマで太宰役を演じたことがある俳優の豊川悦司さん(47)が出演する。主催する市芸術文化振興財団の担当者による10年越しのラブコールが実った。豊川さんにとっても16年ぶりの舞台で、太宰ファンの注目を集めそうだ。

 朗読会は00年にスタート。自殺した太宰の遺体が見つかった6月19日の「桜桃忌」前後に開催されている。奥田瑛二さんや大杉漣(れん)さん、風間杜夫さんら著名な俳優が登場し、チケットは毎回即日完売する人気だ。

 豊川さんには朗読会が始まった当初から毎年出演を依頼していたが、スケジュールの都合がつかず実現していなかった。10回目を迎える今回は「生誕100年なのでぜひ」と要請していたところ、この4月に快諾の返事があった。

 豊川さんの所属事務所によると、豊川さんはTBSのドラマ「太宰治物語」(05年)に出演。役作りを通じ、傷つきながらアウトローの生き方をした太宰に引かれたという。

 チケットの予約は財団友の会会員が24日、一般が29日の午前10時から。一般3千円、高校生以下1500円、会員2700円。問い合わせは同センター(0422・47・5122)へ。

72太宰治@走れメロス:2009/05/23(土) 22:24:54 ID:C4fqlO0s0
【青森】太宰の好物を弁当に 津軽鉄道、予約販売2009年5月23日14時33分
http://www.asahi.com/food/news/TKY200905230134.html
22日から売り出された「だざい弁当」
http://www.asahi.com/food/news/images/TKY200905230133.jpg

 カニやネマガリダケなど太宰治の好物を盛りつけた「だざい弁当」が22日、津軽鉄道から売り出された。すべて予約制だ。
 太宰の好きな食材は、太宰の妻、津島美知子さんの著書「回想の太宰治」(講談社)で紹介されている。その本のなかで、「にしんもいいがあのとげがなあ」と苦手としていたニシンも太宰が食べられるように、弁当ではホタテと一緒に煮付けている。
 初日の22日は約60個の予約が入った。津鉄によると、県外の観光客とともに地元住民からの注文も多いという。津鉄の担当者は「太宰治を訪ねる旅のお供に」と話している。
 だざい弁当は1個千円で、3日前までに予約が必要。午前11時〜午後2時に津軽五所川原駅で受け取ることができる。申し込みは電話0173・34・2148。

73太宰治@走れメロス:2009/05/23(土) 22:26:38 ID:C4fqlO0s0
太宰生誕100年記念の演劇へ参加呼び掛け
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/05/6706.html

 太宰治生誕100年を記念し、9月に津軽鉄道芦野公園駅特設会場で上演される県民参加型演劇「津軽」の出演者応募締め切りが6月1日に迫っている。演劇経験や年齢、性別などは問わず、誰でも応募が可能。県民参加型演劇初の野外ステージで、太宰役の村田雄浩さん、女性紀行作家役の川上麻衣子さんらと共演できる貴重な機会に、関係者は「この機会を逃さないで」と参加を呼び掛けている。
 募集は12人程度で、太宰が旅先で出会う友人などの役となる予定。応募資格は9月2―6日の全公演に参加でき、7月4日以降に五所川原市内で行うけいこに通えること。応募者全員に対し6月6、7日にオーディションを行い、選考する。
 制作サイドでは「これまでの県民参加型演劇を振り返ると、演劇経験がほとんどない人も俳優に負けない存在感を示す。参加したいという気持ちがあればぜひ応募してほしい」とアピールしている。
 申し込みには申込書と200―300字程度の作文「私が表現したいこと」の提出が必要。詳しい問い合わせは、太宰治生誕100年記念公演「津軽」実行委員会事務局(電話017―734―9207)へ。

74太宰治@走れメロス:2009/05/27(水) 11:48:41 ID:ES9ldUwk0
鯛と鮑御膳:太宰治が食した料理、復活 深浦の越後屋旅館で提供 /青森
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20090527ddlk02100078000c.html

 ◇来月19日から
 作家・太宰治に提供されたという料理を復活させた「小説『津軽』鯛(たい)と鮑(あわび)のふかうら御膳(ごぜん)」が6月19日から深浦町深浦の越後屋旅館で提供される。

 1944年5月、太宰が「津軽」執筆で同町を訪れ、旧秋田屋旅館(現太宰の宿ふかうら文学館)に宿泊。「津軽」では「お膳の上には鯛と鮑の二種類の材料でいろいろに料理されたものが豊富に載せられてある」と記載されている。町と町観光協会、県などが生誕100年に合わせ、食事に出されたと伝わる料理を復活させた。

 「復刻版」は、タイやアワビの刺し身、タイの塩焼き、山菜など地場産の料理10品が二の膳付きで並び、これを簡素化させた「お手ごろ版」も開発した。復刻版は1膳1万2000円で1膳につき4人まで。4〜10月限定。お手ごろ版は通年で1膳1人3000円。1日20人限定で、両版とも3日前までの予約が必要。町観光協会(0173・74・3320)。

75太宰治@走れメロス:2009/05/27(水) 11:55:43 ID:ES9ldUwk0
読みたい:物語にひたる いつわかる、太宰のすごさ
http://mainichi.jp/enta/book/news/20090526dde012070025000c.html

 ■若いうちに読みたい太宰治(斎藤孝著・ちくまプリマー新書・819円)

 ■地図 初期作品集(太宰治著・新潮文庫・540円)

 ■人間失格ではない太宰治(新潮社ムック・740円)

 高校の現代国語の教科書に「富嶽百景」が載っていた。教師は「君たちに太宰治のすごさはわからないだろうが」と言いながらも、手書きプリントで熱心に教えてくれた。「太宰のすごさって何だろう?」と考えながら、全集を読みあさった記憶がある。

 太宰治生誕100年を記念して出版された「若いうちに読みたい太宰治」は太宰の18作品をやさしく解説した入門書。この中で著者は、自意識が強くて孤独で暗い「傷つきやすさ」こそ太宰の特徴だと指摘、それが一番ぴったりするのは10代だという。作品紹介を「新樹の言葉」から始めているのも特徴だ。主人公の小説家が自分を育ててくれた乳母の息子と再会する物語で、「生きる元気」を与えてくれる。

 「地図」は、太宰が15歳のとき本名の津島修治で書いた「最後の太閤」はじめ初期の短編を集めた。作家にあこがれる思いがあふれているが、「文章の魔術師」と言われた太宰流の文体はまだ見あたらない。27歳で出版した短編集「晩年」が最初の著作として知られるが、太宰治になるまでに11年間の「助走」があったことをこの作品集は教えてくれる。

 「人間失格ではない太宰治」は、爆笑問題の太田光のすすめる11の短編を収録した。「コメディアン」を自任した太宰の本領が発揮された作品として「瘤(こぶ)取り」「浦島さん」など「お伽(とぎ)草紙」から4編を採ったのが目をひく。

 寄稿者の一人で映画「ヴィヨンの妻」製作中の根岸吉太郎監督は、50歳のころ初めて太宰を読んだという。学生運動の挫折、バブル崩壊を経て日本人の立ち位置を見たとき、「戦中戦後を自己と格闘しながら生き抜いた太宰の作品は輝いている」ことに気づいたと書く。

 何歳で読んでも違った輝きを見せてくれるのが太宰のすごさだ。

76太宰治@走れメロス:2009/05/29(金) 12:13:35 ID:qNcmaqyQ0
書ちゃ食ちゃ寝:身近な太宰治 /青森
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20090529ddlk02070053000c.html

 来月の生誕100年に向けて太宰治キャンペーンが県内で盛り上がりを見せている。企画展、本屋の陳列、お菓子、駅弁、Tシャツなどのグッズ。生前の太宰もびっくりの「太宰バブル」だろう。

 青森に来るまで太宰は偉大で遠いイメージがあった。だが取材すると、五所川原市など地元ではいまだに「津島家のお坊ちゃん」の印象が強い。ある企画展に来た地元の女性は「恵まれてたのに、なんであんな死に方したのかね」と一言。作品を通してではなく、世間話のようにさらりと太宰を語る姿に驚いた。

 太宰が身近すぎて地元ではあまり作品が読まれないという話も聞いた。イベントや土産物で盛り上がるのもいいが、生誕100年を機に地元で作品に触れる機会が増えればと思う。

77太宰治@走れメロス:2009/05/29(金) 12:19:33 ID:qNcmaqyQ0
弘前大:来月6日、60周年式典 太宰治文学碑除幕も /青森
http://mainichi.jp/area/aomori/news/20090529ddlk02100027000c.html

 今年で創立60周年を迎える弘前大は28日、記念事業を発表した。6月6日に記念式典や太宰治文学碑の除幕式、8月の国際シンポジウム、11〜12月の記念演奏会があり、学生国際交流基金も創設するなど、盛りだくさんの事業を企画している。
 同大は、青森師範学校、弘前医科大など5校を統合して1949年5月31日に設置。04年4月に国立大学法人になった。
 旧制弘前高校を卒業した太宰治の文学碑除幕式は、文京町キャンパスの旧外国人教師館隣の庭である。記念式典では、公募した60周年記念歌「新たな明日へ」が披露される。遠藤正彦学長は「60周年を土台に新たな出発を祝いたい」としている。
 他の主な事業は▽地域連携などの拠点になる8階建てビル「コラボ弘大」の披露▽白神自然観察園の設置▽総合文化祭など学生の参加行事▽弘前、八戸両市での弘前大学フィルハーモニー管弦楽団の演奏会−−など。



弘大60周年を記念し太宰碑除幕や植樹 学生参加型の事業に
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/05/6790.html

 31日に創立60周年を迎える弘前大学は28日、式典や学生支援などの記念事業内容を発表した。遠藤正彦学長は「人間でいう還暦を祝い、第1期中期目標・中期計画の終了点として、第2期に向けた踏み台としたい」と述べ、記念事業は学生参加型が特徴であることを強調した。
 遠藤学長によると、6月6日の記念式典は、文京キャンパス内の旧制弘前高校外国人教師館近くに設置する太宰治文学碑の除幕式と学生による植樹で幕を開ける。
 文学碑には太宰治の長女津島園子さんから推薦のあった太宰の小説「津軽」にある「私には、また別の専門科目があるのだ。世人は仮りにその科目を愛と呼んでゐる。」(原文のまま、抜粋)を引用した。文学碑横のプレートには、昨年弘大で見つかった太宰の証明写真が使われる。
 地域連携、産学連携の拠点として建設した「コラボ弘大」では披露式、宮田亮平東京藝術大学長作の金工作品「幸せのリング」除幕式を行う。弘前文化センターで開く記念式典では記念歌、「新たな明日へ」の披露や宮田学長の学術講演を行う。
 須藤新一副学長は記念事業について「植樹や除幕式などにはボランティアで多くの学生が参加する」と説明し、ボランティアの際に学生が着用する学生の案で完成したユニフォームを披露。そのほかの学生支援事業として、前年度の成績優秀者を表彰し、新たに創設する基金で弘大と協定を締結している海外の大学などへの短期語学研修を行うことなどを紹介した。

78太宰治@走れメロス:2009/05/29(金) 12:23:03 ID:qNcmaqyQ0
太宰生誕100年で御膳と弁当提供へ/金木観光物産館
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/05/6784.html

 五所川原市金木町の金木観光物産館「マディニー」内の太宰らうめんと郷土料理「はな」(花田公仁店主)で31日から、太宰治の好物を集めた「太宰治御膳(ごぜん)」と「太宰治弁当」を始める。
 太宰治御膳などは太宰生誕100年を記念し、太宰の妻津島美知子さん著「回想の太宰治」と、長女園子さんの話からヒントを得て作られた。御膳には皮に直角に包丁を入れて厚みを持たせたサケの切り身や若生のおにぎり、若竹汁、ホタテの貝焼きみそ、ハタハタのすしなど太宰の好物10品を盛り込んだ。
 27日は試食会が行われ、観光客らに御膳を振る舞った。花田店主はマントを着て太宰になりきり「歯が悪くなったもんだから、豆腐や鳥が好きになった」などと料理とそのエピソードも紹介した。
 試食した埼玉県川越市の観光客卜部友子さん(63)は「ボリュームたっぷり。太宰の生まれた家のそばで太宰の好物を味わえうれしい」と笑顔を見せた。
 花田店主は「津軽の食材を使っている。太宰が実際に食べたものを生家で見て、舌と目で楽しんでもらいたい。私もできる限り太宰になりきり説明したい」と話した。
 太宰治御膳(1890円)と弁当(945円)は、希望日の3日前までに予約が必要。6月19―21日の3日間、御膳は1619円、弁当は619円と生誕日にかけた特別価格で提供する予約は同店(電話0173―54―1160)へ

79太宰治@走れメロス:2009/05/30(土) 21:08:47 ID:bQiIBxT20
太宰本には専用カバー  生誕の地・金木で製作
http://www.yomiuri.co.jp/e-japan/aomori/news/20090529-OYT8T01122.htm
太宰作品用のオリジナル文庫カバー 
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090529-988455-1-N.jpg

 作家・太宰治の生誕100年を記念し、金木観光物産館マディニー(五所川原市金木町朝日山)が、太宰作品専用のオリジナル文庫カバー=写真=を製作した。6月1日から、太宰関連の書籍の購入者にサービスする。
 マディニーで太宰作品を購入するファンからは、生誕の地で買った“証し”を求める声が寄せられていた。これまでは、太宰の肖像の入った土産用の包装紙を本のサイズに切り取って代用してきた。
 マディニーが昨年度に販売した太宰関連の書籍は約2500冊。今年度は生誕100年の効果もあり、4、5月の2か月で、すでに約850冊を売り上げている。このため、観光客や太宰ファンの要望に応えようと、オリジナルカバーを製作することにした。
 カバーは地元特産のヒバの木を背景にあしらい、「Dazai’s Book」の文字を刷り込んだ。担当の内海美香さん(38)は、「このカバーを見た時、また金木を訪れたいという気持ちになってくれればうれしい」と話していた。
 問い合わせはマディニー(0173・54・1155)。

80太宰治@走れメロス:2009/06/02(火) 12:13:16 ID:RbdfF4h.0
太宰治の場所:生誕100年・文芸評論家に聞く/1 吉本隆明さん
http://mainichi.jp/enta/art/news/20090601dde018040024000c.html

 今月19日は小説家、太宰治(1909〜48)の生誕100年に当たる。次々と愛読者を招き入れ、今も色あせることのない作品世界の魅力は何か。没後60年を超えた「永遠の人気作家」は、どこにいて、どこへ向かうのか。ベテランから若手まで4人の文芸評論家が、さまざまな視点で語る。初回は「若いころから大ファンだった」という吉本隆明さんに聞いた。

 ◇本質知る反問の人 親密な文体の背後に重さ
 以前から「青年期に心から没入した」作家の一人に、太宰を挙げてきた。

 「どの作品も隅から隅まで読みました。太宰が死んだ直後、同じ大学で親しかった奥野健男(太宰研究で知られる文芸評論家。故人)と2人で酒を飲んで追悼しました。『誰も太宰の本質を理解していない。分かっているのは、おれとお前だけだ』と話したものです。それくらい好きで、嫌いな作品は一つもありません」

 衝撃的な死から60年以上たった今も読まれ続ける秘密は何か。

 「文体の親密性が特質として挙げられると思います。しばしば<軽さ>と見られるところでもあります。だけど僕は<軽さ>と見るのは知識人の間違いで、親しさの密度が濃い文体なんだと解釈しています。実際は夏目漱石にも決して劣らない重さをもっています」

 では、その隠れた重さは、どこから来るのか。

 「生涯の経歴と作品を総合して考えると、太宰は『人生をやっちゃった』後に本格的に書き始めたといえます。思想的には学生時代に左翼運動に深入りしましたし、女性との関係では生前に2度心中事件を起こしています。心中事件について太宰を悪人のように言う人もいますが、僕はそこにも太宰という人間の受動性、<人間らしさ>が含まれているのを感じます。一人の作家になる前に人間が普通やるようなことは大抵やっちゃったというのが特徴で、これは岡本かの子や宮沢賢治など、僕が敬意を払う文学者はみんなそうです」

 <人間らしさ>をうかがわせる具体的な作品についても語ってくれた。まずは『富嶽(ふがく)百景』。

 「富士の見える宿で文士らしく執筆に励もうとした作家(太宰)が、仕事がはかどらずごろごろしていると、その宿の娘に『ちっとも進まないじゃないの』とたしなめられる場面があります。娘は文学を知らない人として描かれています。こういう無償の善意から励ましを与えてくれる人間像を、自らの対照として必ず登場させています」

 『みみづく通信』にも太宰の特徴を示す場面があるという。

 「少し売れるようになり旧制新潟高校に初めて講演に呼ばれた時のことを書いた短編です。講演の後、文学の好きな学生たちと雑談していて、作家になった理由を『他に何をしても駄目だったから』と答えると、一人の学生が『じゃあ僕なんか有望だ。何をしても駄目だから』と調子に乗って話します。すると太宰は真顔になって『君はまだ何もしてないじゃないか』と言う。いかにも太宰だと思わせるところです。何か自分の琴線に触れることがあると、それを言わずにはおれないんです」

 話は、吉本さん自身の体験につながっていく。

 「学生時代に一度、彼の戯曲を上演するため了解を得る口実で会いに行ったんですけど、その時、あまりに軽く振る舞っているのを見て、『太宰さんは、重たい時ってなかったんですか』と聞きました。そしたら、キッとなって『いや、おれはいつでも重いよ』と答えました。そして『男の本質は何だか知ってるか』と聞いてきました。いい加減なことは言えないと思ったので、『いや、分かりません』と答えると、太宰は『男の本質はマザーシップ(母性)ということだ』と言ったんです。その反応から、いつも本質的なことを考えていて即座に言える人だと分かりました。世間が考えているような人じゃないなあ、と。相手が誰であっても、すぐ切り返す反問の仕方は太宰の特色です」

 そういう意味で「思想性を持った小説家」と評価する。

 「戦後に無頼派と呼ばれた太宰と坂口安吾、織田作之助にはそれぞれ思想性がありますが、太宰ほど総合的で本格的な思想家、革命的な文学者はいません。つまり、世の中がひっくり返るようなことが起こっても『分かり切ったことだ』と言えるだけのものがあります。晩年には『斜陽』『人間失格』など、意識的に構築した優れた作品も残しました。でも太宰文学は全部読まないと誤解されてしまうところがあります。今のように経済危機が叫ばれる時代には、よけい軽すぎると見なされやすいかもしれませんね」

81太宰治@走れメロス:2009/06/04(木) 10:59:57 ID:9Kw3/btQ0
太宰治の小説『ヴィヨンの妻』を映画化、松たか子と浅野忠信出演で10月公開
http://www.cinra.net/news/2009/06/03/195651.php

太宰治の小説を映画化した『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』が、10月10日より全国東宝系でロードショーされる。
同作は、酒飲みで多額の借金をし、浮気を繰り返すなど放蕩の限りを尽くすが、小説家として秀でた才能と何故か憎めない魅力を持つ男・大谷と、しなやかな日本女性としての魅力を持つ、その妻・佐知の愛を描いた物語。
監督は『遠雷』『絆‐きずな‐』『雪に願うこと』『サイドカーに犬』など、国内外で高い評価を得る根岸吉太郎。脚本は『ツィゴイネルワイゼン』『セーラー服と機関銃』の田中陽造が5年をかけて完成させた。
また、主人公・佐知にはドラマ・映画・舞台などで多彩な魅力を放つ女優・松たか子。夫の大谷役には、アカデミー外国語映画賞ノミネート作『モンゴル』に主演するなど、俳優として国際的に活躍する浅野忠信が抜擢された。
今年で生誕100年を迎える太宰治。時代が変わっても人々を惹きつける太宰文学の魅力が詰まった唯一無二の作品だ。

『ヴィヨンの妻 〜桜桃とタンポポ〜』

2009年10月10日(土)全国東宝系ロードショー
監督:根岸吉太郎
脚本:田中陽造
原作:太宰治『ヴィヨンの妻』
(画像:&copy;2009 フジテレビジョン パパドゥ 新潮社 日本映画衛星放送)
http://www.cinra.net/news/images/20090603_villon_m.jpg
http://www.cinra.net/news/images/20090603_villon2_m.jpg
http://www.cinra.net/news/images/20090603_villon3_m.jpg

82太宰治@走れメロス:2009/06/04(木) 11:03:59 ID:9Kw3/btQ0
函館出身の評論家・亀井勝一郎 太宰治との交友紹介 市文学館 直筆原稿初公開
http://www.hokkaido-np.co.jp/news/chiiki2/169239.html

 函館出身の文芸評論家亀井勝一郎(1907〜66)と太宰治との東京での交友を紹介する「亀井・太宰三鷹での交友」展が、函館市末広町22の市文学館1階の特設コーナーで開かれている。6日には市内五稜郭の市中央図書館視聴覚ホールで、同展の見どころなどを紹介する講演も行われる。
 いずれも、市文学館(和田裕館長)の主催で、太宰の生誕100年を記念した行事。亀井は市内元町で生まれ、16歳まで函館で過ごした。上京後プロレタリア文学に傾倒したが転向。以降は芸術論、宗教論、人生論など人間の真理を追究する論文を発表した。37年から東京・三鷹に住み、その2年後、近所に引っ越してきた太宰と家族ぐるみで親しくなった。
 展示では、亀井と妻の斐子が太宰の人となりについて触れた直筆原稿や、2人の交流を記した図書、写真など11点を紹介。太宰のペンネームの由来や、「斜陽」の素材ノートが亀井の家にあったことなど一般に知られていないエピソードを伝えている。同館によると、同様のテーマの企画展はほかの文学館でも例がなく、展示する亀井の直筆原稿は初公開だという。7月20日まで。
 講演は6日午後2時から、太宰、亀井文学を研究する道教大名誉教授の安東璋二さんが、「第1回文学の夕べ 亀井・太宰三鷹での交友展に寄せて」と題して話す。定員は150人程度。
 参加希望者は5日までに市文学館((電)0138・22・9014)に申し込む。当日でも空きがあれば参加できる。

83太宰治@走れメロス:2009/06/04(木) 11:24:39 ID:9Kw3/btQ0
太宰治と三鷹  つながり感じて 
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20090603/CK2009060302000117.html
太宰治の初版本などを紹介した特別展=三鷹市で
http://www.tokyo-np.co.jp/article/tokyo/20090603/images/PK2009060302100021_size0.jpg

 作家太宰治の初版本などを紹介する特別展「太宰治資料展」が二日、三鷹市立三鷹図書館(上連雀八)で始まった。晩年を三鷹で過ごした太宰は、今年生誕百周年を迎える。同図書館では「三鷹で執筆した作品も多く展示しており、太宰と地元とのつながりを感じてもらいたい」と話している。七月五日まで。
 展示品は計四十七点。太宰作品の収集家の遺族、森永訓光(くにあき)さん=町田市=が昨夏、市に寄贈した約千点の資料の中から厳選した。
 代表作「人間失格」「斜陽」など二十六冊の初版本をはじめ、版を重ねた「斜陽」の文庫本五種類などを紹介。太宰が亡くなった一九四八年の週刊誌「週刊朝日」「サンデー毎日」の特集記事については、実物のほか、来館者が閲覧できるように全文コピーも展示して読みやすくした。
 森永さんの父親国男さんは八十三歳で亡くなる八年前まで、約六十五年にわたり作品や関連書籍を収集してきた。同図書館の八代誠館長は「図書館を会場に定期的に展示会を企画していきたい」と話している。同図書館では毎月、テーマを決めた図書コーナーを設けており、今月は太宰を特集。三十冊以上の関連本を集め、貸し出しをしている。問い合わせは同図書館=(電)0422(43)9151=へ。

84太宰治@走れメロス:2009/06/04(木) 11:26:43 ID:9Kw3/btQ0
太宰治の場所:生誕100年・文芸評論家に聞く/2 加藤典洋さん
http://mainichi.jp/enta/art/news/20090602dde018040041000c.html

◇戦争の衝撃 「普通」と「純粋」に分裂
 文芸評論家の加藤典洋さんは2年前、『太宰と井伏−−ふたつの戦後』(講談社)を書いた。太宰治の最後の長編『人間失格』の読解を通じ、「なぜあの時、太宰は死ぬことになったか」を新たな視点から追求した。そこには「戦争で死んだ人間への思い」があったと論じている。

 「『人間失格』をよく読んでみると、なぜ戦後の太宰が一見、若いころと同じような下降志向の生活に戻り、死んだのかが不思議に思えてきました。太宰は裕福な出自に対する後ろめたさから左翼運動にかかわるなど破滅型の生活を送りますが、1937年以降、生家の没落により後ろめたさが消えることで小康状態になります。結婚し、佳作を書いて生活も安定するうちに戦争に入りますが、終戦後、再び下降志向を始める。これはなぜなのか、と」

 注目したのは最初の妻、小山初代の存在だった。

 「後ろめたさが消えたのは生家の没落だけでなく、初代との心中事件にあったというのが、僕なりの発見でした。短編『姥捨(うばすて)』を読み、この事件をきっかけに、太宰は初代と別れ『ただの人として生きよう』と考えるようになったと気づきました」

 この時手にした「自分もただの『世間の人』の一人にすぎない」という思いが、太宰に安定をもたらしたと見る。

 「安定が壊れるきっかけは戦争にあった、というのが二つ目の発見です。その壊れは、太宰の作品が、男を語り手とするものと女を語り手とするものに分かれる形で現れました。最初の分裂は、太平洋戦争の開戦を描いた『新郎(はなむこ)』と『十二月八日』です。日米開戦の衝撃によって太宰の中に、普通の人としての生き方とは別に、純粋なものを求める面が出てきた。純粋な『男の語り』を相対化するものとして、たくましい生活者としての『女の語り』が必要になったのでしょう」

 さらに、戦争の性格そのものにも着目する。

 「その分裂は、第二次世界大戦が総力戦という新しいタイプの戦争だったことが関係しています。太宰をもってしても、戦争なんか関係ないという場所にはとどまれなかった。それまでは太宰の文学も国家の枠組みなどにはとらわれないものだったと思いますが、対米開戦によって初めてナショナルな、純粋な心が生まれる。これが、かつて自分とかかわりを持ち戦争で死んだ人々に対する別種の後ろめたさにつながったと思います」

 実は、加藤さんが太宰を読み始めた時期は遅かったという。

 「最初は反発がありました。太宰には破滅型とか文学青年のバイブルといったステレオタイプな像が出来上がっていたので、太宰なんかもう古いと。70年代末から80年代初めにカナダで生活した時、太宰の作品も偏見なしに読むようになりました」

 その後、自らが教える大学の授業でも取り上げ、太宰の魅力について考えてきた。

 「『無頼派』にくくられたのは、戦後文学の中で太宰の場所がなかったからだと思います。戦後文学は戦前との遮断によって始まったところがあります。左翼的な人は戦前戦中に弾圧を受けているので、あまり過去への思い入れがありません。しかし太宰は過去とのつながりを意識し続けた人でした。だから、戦後あれだけ読まれるようになったのかもしれません」

 「これは、村上春樹氏が出てきた時の独特の位置と似ている気がします。全共闘運動にかかわった村上氏は、初期作品で左翼的な古い価値観を持つ『鼠(ねずみ)』に、クールな『僕』の価値観を対置させています。『僕』の価値観は80年代の日本の状況にピッタリ合っていましたが、重要なのは、むしろ没落して駄目になっていくほうを見据えていたこと。この点、戦後の新しい時代に受け入れられていながら、戦前的なものを気にしていた太宰は似ています」

 今も太宰文学は新しいと語る。

 「太宰がぶつかった問題なら、まだ新しく考える余地がある。いろんな切り口が出てくる。そういう気がします。何度読んでも、常に刺激を受けます。それは太宰が本当に真っ当に生きて、短い人生の中で幅が広い文学を作ったからだと思います」

85太宰治@走れメロス:2009/06/04(木) 11:27:22 ID:9Kw3/btQ0
太宰治の場所:生誕100年・文芸評論家に聞く/3 富岡幸一郎さん
http://mainichi.jp/enta/art/news/20090603dde018040045000c.html

 ◇聖書の影響 自己を超越する存在渇望
 三島由紀夫や埴谷雄高らを中心に戦後文学を論じてきた富岡幸一郎さん。キリスト教思想家・内村鑑三についての著書もあり、太宰が内村を通してキリスト教から受けた影響についても言及している。

 「太宰は内村の随想集をよく読んでいました。彼が昭和11年(1936年)に書いた『碧眼托鉢(へきがんたくはつ)』というエッセーの中に、内村鑑三の名前が出てくる。<私はこの本に引きずり廻(まわ)されたことを告白する。…(略)…この内村鑑三の信仰の書にまいってしまった今の私には、虫のような沈黙があるだけだ。私は信仰の世界に一歩、足を踏み入れているようだ>とあります。内村はキリストの再臨を信仰の中心に置いていました。終末論を近代において再発見した。太宰は内村の近代的なものを超克する信仰の力に打たれたのだと思います。自分にしがみついている近代的自我を、乗り越える契機として超越的なものを飢渇したんです。無頼や退廃を求める一方で、絶対的な存在にすがりつくようなところがあります」

 キリストとユダの物語をモチーフにした作品『駈込(かけこ)み訴え』から、富岡さんは、太宰の性格と聖書の類似性を指摘する。

 「太宰のなかには、ユダ的なキャラクターがあります。愛した対象だからこそ裏切るようなところが。『駈込み訴え』の場合イエスですが、太宰はユダにシンパシーを持っていた。だからおもしろいんです」

 さらに、旧約聖書の「ヨブ記」も挙げる。

 「信仰厚きヨブは、何も悪いことをしていないのに神から苦難を受け、神の正しさはどこにあるのかを問います。ヨブ記は神学でいう神義論なんですね。太宰の作品にも『義』という言葉はよく出てきます。義を問う姿勢がヨブ的です。彼には、ユダ的な性格とヨブ的なキャラクターが共存していた。直接的なキリスト教の影響というよりも、太宰の持っている性格が、聖書に投影されていく、もしくは、聖書から見いだされていくんです」

 ところで三島由紀夫は、太宰の文学を嫌悪したことで知られる。三島の『私の遍歴時代』によると、学生作家の三島は、うなぎ屋の2階で太宰と会い、「あなたの文学は嫌いです」と面と向かって言った。太宰は「こうして来ているんだから、やっぱり好きなんだ」と言い返したとされる。

 「その時、三島は劇作家の矢代静一に誘われて付いていったんです。矢代さんは、三島はそんなに毅然(きぜん)と言ってないんじゃないか、と言うんですね。作家は話を作りますから」

 『仮面の告白』と『金閣寺』。二つの三島作品には、太宰の影響が色濃く見られるという。

 「三島は相当に太宰を意識していた。『仮面の告白』は『人間失格』の私語り、告白に似ている。人工的な仮面をかぶって私を語るという、新しいスタイルの私小説を書いた。それは太宰がずっとやってきたことです。また、太宰は『新ハムレット』で、ハムレットに託して自己感情を語りますが、三島も学生僧に自分の内面や孤独感、疎外感を語らせて『金閣寺』を書きました」

 「2人とも自己愛が強いと思う。だけどその自己愛を垂れ流すんじゃなくて、自己を破壊したいという欲求を持っている自己愛なんです。ナルシシズムに対する自己裁断という色合いが強い。自己を超越したものによる、自己処断を求めていたんです。晩年三島は『おれは太宰に似ているのかもしれないな』と話しています。三島は初めから、直感で似ていると分かったんじゃないかな」

 富岡さんは、温泉をめぐる短編小説を集めた06年の『温泉小説』(アーツアンドクラフツ)に、太宰の『美少女』を収録している。太宰が読み継がれるのはなぜだろうか。

 「太宰には戦後派のような分厚い描写がない。ほんの1、2行、小説の勘所をとらえたわずかな描写が実に魅力的です。今の小説は、描写よりプロット(ストーリー)の味わいを楽しむところがあります。太宰はプロットのうまさでも勝負できる。また、今の若い人たちはストレートな自己表白はせず、自分を語ることに恐れがある。太宰は、真っ正直な自己表現に対する恥ずかしさを持っていたから、そのあたりが受けるのかもしれない。太宰の文体は時代の空気を読んでいるんですね」

86太宰治@走れメロス:2009/06/09(火) 21:33:55 ID:cDpcJ9TI0
生誕100年 太宰本いっぱい
http://www.yomiuri.co.jp/book/news/20090608bk13.htm?from=yoltop

読む度に新しい発見
 「走れメロス」「斜陽」など、数々の名作を残した太宰治。生誕100年にあたる今年、関連の本が相次いで刊行されている。没後60年以上を経て、色あせることなく新しい読者を獲得し続ける太宰の魅力は、一体どこにあるのか。(金巻有美)

 <恥の多い生涯を送って来ました。/自分には、人間の生活というものが、見当つかないのです。>

 「人間失格」の一節だ。思春期に読み、「これは自分のことを書いている」と感じた読者は多いことだろう。太宰は同作発表直後の1948年6月13日、玉川上水で入水自殺し、遺体は39歳の誕生日にあたる同月19日に発見された。

 『直筆で読む「人間失格」』(集英社新書)は、この小説を直筆原稿で読める1冊だ。一昨年の夏目漱石「坊っちゃん」に続く直筆シリーズで、読みやすい筆跡や手を入れた数々の痕跡が、作家の息遣いを生々しく伝える。

 10〜20代に向けて、『声に出して読みたい日本語』の斎藤孝さんが18作品を紹介するのは『若いうちに読みたい太宰治』(ちくまプリマー新書)。<自分が人よりも劣っていると感じたとき>は「眉山(びざん)」「黄金風景」、<女子の気持ちを知りたいとき>には「女生徒」「カチカチ山」など、悩める若者への処方せんの形で、多彩で豊かな太宰の世界を案内している。

 熱烈なファンが多い一方で、読まずに過ごしてきた人にとって、太宰は「自意識過剰で憂うつな作家」かもしれない。自殺未遂など、身辺の事をそのまま書いた私小説家と見る人もいるだろう。そんな認識を一変させるのが、太宰と同郷の直木賞作家・長部日出雄さんの『富士には月見草』(新潮文庫)。100の名言と名場面、添えられたエッセーを通読すると、波乱に富んだ作家の生涯、はにかみ屋でいてサービス精神旺盛な人柄までもが浮かび上がってくる。

 太宰の死を知った中学2年のときに初めて「お伽草紙(とぎぞうし)」を読んで以来、太宰を読んできた長部さんは、「太宰は日本最高のユーモア作家、フィクション作家ですよ」と話す。いかに読者を楽しませようと心を砕いたか。長部さんは「富嶽(ふがく)百景」で井伏鱒二が放屁(ほうひ)する場面を例に挙げ、「実際にはしていない」と本書で断言する。

 ともあれ、太宰作品の面白さに触れるには実際に小説を読むのが一番。『太宰治選集1〜3』(柏艪舎)は、<青春の恍惚(こうこつ)と不安を覚えている君へ><人生の充実と喪失を味わっている友へ><来し方の栄光と悔恨をかみしめている貴方(あなた)へ>と読者の年代別にテーマを設け、計101編を収めた。読書家で知られる「爆笑問題」の太田光さんが11作品を選んだのは『人間失格ではない太宰治』(新潮社)。公開中または今年公開予定の映画「ヴィヨンの妻」「斜陽」「パンドラの匣(はこ)」の主演女優、松たか子、佐藤江梨子、川上未映子が寄せたエッセーもあり、充実している。発売中の文芸誌「新潮」7月号は「わたしの人間失格」と題した特集を掲載。町田康、松浦寿輝、柳美里ら5人が、太宰へのオマージュ作品を寄せている。

 改めて読むと、その感覚や文体が古びていないどころか、現代を先取りしていたのではないかと感じさせる太宰作品。「読む度に発見がある」(長部さん)ことも読者を引きつけ続ける魅力の一つなのだろう。“読まず嫌い”の人も、卒業したと思っている人も、これを機に太宰にハマってみませんか。

87太宰治@走れメロス:2009/06/09(火) 21:41:56 ID:cDpcJ9TI0
【話の肖像画】わたしの太宰治(上)作家・長部日出雄
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090609/acd0906090339001-n1.htm

 ■「最高の喜劇作家」

 100年前の明治42年6月19日、太宰治は津軽に生まれた。そして61年前の昭和23年6月13日、愛人の山崎富栄と玉川上水で入水(じゅすい)した。享年38。「梅雨の6月」は太宰の月である。長部日出雄さんは太宰と同じ津軽の血を持つ。新作『富士には月見草』(新潮文庫)は、「僕が生涯をかけて抽出した太宰文学のエッセンス」という。

 −−太宰の作品の中から100の名言と名場面を選んで解説した本書を読み、太宰の作品を再読したくなりました

 長部 そう言っていただくことが何よりうれしいですね。

 −−太宰というと「人間失格」のニヒリズムを連想する人が多いですが、長部さんは「お伽(とぎ)草紙」のユーモアこそが太宰の魅力だと力説していますね

 長部 中学2年のときです。太宰が玉川上水に身を投げたという記事を新聞で読んだ日、学校帰りに古本屋に寄ったところ、1冊だけあった太宰の小説が「お伽草紙」。その夜、一気に読み終え、生まれてからこれほど面白い小説に出合ったことがないと興奮しました。

 −−面白さの中身を具体的に

 長部 まず、既成の価値観をひっくり返すその手並み。胸のすく思いがしました。見事なパロディーです。そしてわが国の口承文芸の系譜に連なる語り口。僕は日本文学の中で太宰ほど読者を笑わせた作家はいないと思っています。最高の喜劇作家です。

 −−(太宰作品で)最も売れている「人間失格」はどんな存在ですか

 長部 僕にとって最後までなじめなかった小説です。暗すぎて被害者意識が強すぎる。そう感じるのは、僕が「死にたい」と思ったことがただの一度もない楽天的人間であり、文学の優先順位をユーモアと考えるからでしょう。でも、若い人がこの作品を読んで「救われた」ということをよく聞きます。ここには読者に似ていながら、読者よりも弱く、生きるのに不器用な人間がいるからでしょう。

 加えて、主人公の弱く暗い面だけを徹底的に強調しておきながら、最後に「私たちの知っている葉ちゃんは、とても素直で、よく気がきいて、あれでお酒さえ飲まなければ、いいえ、飲んでも、……神様みたいないい子でした」という言葉によって、主人公を全面的に肯定してみせる。実に巧みですね。ここでさらに「救われた」と感じる読者は多いでしょうね。

 −−これを「私小説的」に受けとめる読者も多い

 長部 完全なフィクションです。太宰は天才的なうそつきであり、そのうそを私小説と結びつけて表現した発明家でありました。そして、60歳を過ぎてから気付いたことですが、「人間失格」は極めて巧妙に作られたホラー小説ではないかと。

 −−ホラー小説ですか

 長部 そうです。自分以外はすべて敵という構造ですね。そして手を替え品を替えて次々に怖がらせる。実によく計算されている。若い人がはまるのは、そういった理由もあるのではないかと思います。

 −−ところで、『富士には月見草』にこう書いています。「この作品で太宰が書いたのは、神の救いも信じられない、徹底して孤独な人間の実存であった」。ならば、かつて太宰に、神の救いを信じる気持ちがあったのでしょうか

 長部 (昭和10年ごろ)麻薬におぼれた太宰が「救い」を求めていたのは間違いありません。そこで出合ったのが「聖書知識」という雑誌に塚本虎二が連載していた「イエス伝研究」でした。太宰はこれを熟読玩味して血肉化していったのです。

 太宰がなぜイエスにそこまで傾倒していったのか。僕はこう考えます。太宰が好きなのは言葉と文学と天才です。太宰はイエスを文学者として史上最高の天才ととらえたのだと思います。聖書の中にちりばめられた詩的な箴言(しんげん)の数々を思い浮かべてください。そのひと言だけにすがって人間が生きていける言葉をあれだけたくさん残した人物は、歴史上イエスのほかにいません。イエスに傾倒して以降、太宰の作品には頻繁に聖書から引用が見られます。ところが「人間失格」には聖書からの引用はまったくありません。ここにいたって太宰は本当のニヒリズムに陥ったのです。

88太宰治@走れメロス:2009/06/11(木) 22:08:14 ID:zGZIhs5k0
津軽弁で太宰を読み聞かせ/東京
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/20090610192133.asp
太宰作品を朗読する中村雅子さん
http://www.toonippo.co.jp/news_too/nto2009/imags2009/0610i.jpg

 太宰治生誕100年を記念した作品朗読会が10日、東京・三鷹市の「太宰治文学サロン」で開かれ、青森市出身のフリーアナウンサーの中村雅子さん(44)が津軽弁で2作品を読み聞かせた。
 中村さんは青森高校卒業後、中央大学を経て福島テレビのアナウンサーに。5年間勤務した後、都内でフリーアナウンサーとして活動している。同サロンで昨年から太宰作品の朗読会が定期的に行われていることを知り、「郷土の偉大な先輩の作品朗読にぜひ加わりたい」と、自ら会に参加した。
 朗読したのは「雀こ」と「黄金風景」の2作品。「雀こ」は全文、「黄金風景」は一部を津軽弁で情感たっぷりに読み上げた。市民ら約30人は時折笑顔を見せながら、じっくりと聞き入っていた。
 隣の調布市から来たという小渕紀子さん(36)は「津軽弁で聴くことで、作品が温かく感じられた」と満足げに話していた。
 中村さんは「これからも朗読を通して、太宰作品の良さを広めていきたい」と語っていた。

89太宰治@走れメロス:2009/06/11(木) 23:04:21 ID:zGZIhs5k0
松たか子“人妻でよかった”映画初主演
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090611/tnr0906111538008-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090611/tnr0906111538008-n2.htm
映画「ヴィヨンの妻」の製作報告会見を太宰治の生家、斜陽館で行った松たか子
http://sankei.jp.msn.com/photos/entertainments/entertainers/090611/tnr0906111538008-n1.jpg

 女優、松たか子(32)の主演で太宰治の短編小説を映画化した「ヴィヨンの妻」(根岸吉太郎監督、10月10日公開)の製作報告会見が、青森・五所川原市にある太宰の生家・斜陽館で行われた。一昨年12月にギタリスト、佐橋佳幸(47)と結婚した松は、銀幕で初の人妻役に挑戦。「役にも影響したと思う」と、私生活での人妻経験を生かした熱演に自信を見せた。

 「具体的に何がとは言えないけど、(結婚は)演技に何かしら作用したんじゃないかな」

 桃色と黒を交互に配した市松模様の落ち着きのある着物姿で現れた松は、そう言って恥ずかしそうに照れ笑いした。

 映画は終戦直後の日本を舞台に、金、酒、女にだらしない放蕩(とう)の小説家・大谷(浅野忠信=35)と、懸命に支える妻・佐知(松)の夫婦愛を描いた物語。

 長編映画初主演となる松は、夫に振り回されながらも、強く明るく生きる“昭和の女”を熱演。何があっても夫を信じ、あるがままを受け入れる佐知を演じた松の表情、仕草には、陰陽を織り交ぜた深みがあり、結婚の経験が生きたようだ。

90太宰治@走れメロス:2009/06/11(木) 23:09:42 ID:zGZIhs5k0
女が読む太宰治 [編]筑摩書房編集部
http://book.asahi.com/paperback/TKY200906090196.html

 雨宮処凛、佐藤江梨子、辛酸なめ子ら12人の女性が太宰作品への思いをつづったエッセー集。ユニークなのは実の娘で作家の太田治子。太宰が小説を書けたのは、自分をよくわかっていたからではないかという。男女の気持ちに変わりはなく、「女は、やっぱり、駄目なものなのね」という短編「千代女」の冒頭の一文は彼自身の気持ちでは、という。再読へと誘われる。


女が読む太宰治 (ちくまプリマー新書)
著者:佐藤江梨子・山崎ナオコーラ・西加奈子・雨宮処凛・津村記久子・辛酸なめ子・平安寿子・井上荒野・太田治子・高田理恵子・香山リカ・中沢けい

出版社:筑摩書房  価格:¥ 714

91太宰治@走れメロス:2009/06/11(木) 23:20:58 ID:zGZIhs5k0
【話の肖像画】わたしの太宰治(下)作家・長部日出雄(74)
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090611/acd0906110321000-n1.htm

 ■天皇尊崇の念は明らか

 −−太宰は戦後、天皇をめぐってかなり思い切ったことを書いています。「真の勇気ある自由思想家なら、いまこそ何を措(お)いても叫ばなければならぬ事がある。天皇陛下万歳!」

 長部 太宰は戦後、日本人の軽薄さがもろに出たと感じたんでしょうね。彼は津軽に疎開しており、時代から取り残されたような気分を味わうと同時に、東京のジャーナリズムの軽薄さや、あさましさを距離を置いて観察することができた。しかし、インテリが天皇制打倒と叫ぶ時代に、こんなことを書くなんていかにも太宰らしい。

 −−もともと太宰は一筋縄ではいかない人物ですが、この発言の真意はどこにあるのでしょう

 長部 本心だと思います。彼は戦時中に、弓矢より和歌を重んじる反時代的な青年像を描いた「右大臣実朝」という作品を書いていました。これを読めば太宰が天皇尊崇の念を持っていたことは明らかです。もちろん、太宰のことですから、戦時中に「天皇陛下万歳!」などとは決して言わないし、書かないでしょう。

 −−戦後、日本のインテリが「打倒天皇制!」と合唱を始めたからこそ、太宰は本心が書けた

 長部 そうです。昭和21年に書いた「苦悩の年鑑」にこんな一文があります。「まったく新しい思潮の擡頭(たいとう)を待望する。それを言い出すには、何よりもまず、『勇気』を要する。私のいま夢想する境涯は、フランスのモラリストたちの感覚を基調とし、その倫理の儀表を天皇に置き、我等の生活は自給自足のアナキズム風の桃源である」と、天皇に国民の手本となることを期待しています。もし、日本から天皇がいなくなっていたら、どうなっていたか。私は太宰の天皇観は見事だったと思います。

 −−なるほど。師匠の井伏鱒二にあてた手紙で、戦後ジャーナリズムの軽薄さを「民主主義踊り」という言葉を使って揶揄(やゆ)しているところなど、太宰の面目躍如というところですね

 長部 うまいもんです。

 −−最後に長部さんのベスト3を教えてください

 長部 「お伽草紙」「津軽」「富嶽百景」です。「人間失格」だけではなく、ユーモアにあふれた中期の作品もぜひ読んでほしいものです。

92太宰治@走れメロス:2009/06/12(金) 22:25:40 ID:bCYKVowk0
太宰治 生誕100年、ゆかりの三鷹で2企画 朗読・豊川悦司/舞台「新しい男」作・演出 山内ケンジ
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090612/tnr0906121702007-n1.htm
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090612/tnr0906121702007-n2.htm
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090612/tnr0906121702007-n3.htm
http://sankei.jp.msn.com/entertainments/entertainers/090612/tnr0906121702007-n4.htm

 今年、生誕100年を迎える作家、太宰治(だざい・おさむ、1909〜48年)。その節目の年、太宰が晩年を過ごした東京・三鷹で、作品を舞台で味わう企画が注目を集めている。太宰の墓がある禅林寺そばの三鷹市芸術文化センターで、誕生日で命日でもある桜桃忌(おうとうき、6月19日)には豊川悦司(とよかわ・えつし)による作品朗読会、6月26日からは演劇ユニット「城山羊(しろやぎ)の会」を主宰する山内ケンジが太宰作品をモチーフに書き下ろした舞台「新しい男」が上演される。

 ■10回目の朗読会

 三鷹市芸術文化センター(以下、センター)が太宰にちなんだ舞台を始めたのは、没後50年の2000年。太宰ファンだったセンターの森元隆樹企画員が桜桃忌の時期、俳優による作品朗読会を始めたところ評判に。今や6月のセンター恒例企画となり、これまで奥田瑛二が「桜桃」、長塚京三が「故郷」、風間杜夫が「弱者の糧」などを語ってきた。10回目の今年はテレビドラマでも太宰を演じた豊川自らが作品を選び、一夜限りの朗読会に臨む。

93太宰治@走れメロス:2009/06/14(日) 15:44:27 ID:/j9TptP.0
太宰治 生誕100年、相次ぐ映画化2009年6月13日
http://www.asahi.com/showbiz/movie/TKY200906130085.html

 今年は太宰治生誕100年。デカダンで無頼な作風は古びることなく、今も若い読者を獲得している。19日の桜桃忌は大いに盛り上がりそうだ。今、太宰の小説を原作にした映画が相次いで製作されている。「斜陽」「パンドラの匣」「ヴィヨンの妻」「人間失格」の4本だ。

 人気作家の節目の年だから当然だろう。同じ生誕100年の松本清張も「ゼロの焦点」のリメークが進んでいる……と考えたところで、疑問が浮かんだ。過去に太宰文学が映画になったことはあるのか。

 清張は言わずもがな、谷崎や三島ら同時代の作家も数多く映画化されている。しかし青森県発行の冊子によると、太宰映画は1940年代を中心に「グッド・バイ」など数本作られただけだ。太宰はなぜ映画化されないのか。今回映画化に挑む人々はどう料理するつもりなのか。

 角川グループホールディングスの角川歴彦会長は約1年前に「人間失格」の映画化を思い立った。累計約1千万部のロングセラー。知名度は抜群だ。しかし、原作を読み直してみて「心が折れそうになった」と言う。「青春文学の金字塔が映画になっていないのには理由があったんだ、と思いました」

 太宰の小説は陰々滅々とした印象を与える。男は死の影を色濃く引きずり、しかも金と女にだらしがない。観客の共感はとても得にくい。とりわけ「人間失格」には救いがない。文章で読むならともかく、リアルな映像で見せられたら相当つらい。

 「人間失格」は曲折を経て、荒戸源次郎監督、生田斗真主演で間もなく撮影が始まる。角川会長は「あの重さが今、逆に受けるんじゃないかと思えたんです」と語る。「主人公はトラウマを抱える若者の走りだった。今の人はそこに共感している。彼は『エヴァンゲリオン』のシンジなんですね」

 荒戸監督は、太宰の難しさを「圧倒的に面白いということに尽きる」と話す。「想像をかき立てる巧妙な文体で、読者を分かった気にしてしまう。映画は画と音で見せ聞かせるもの。だから映画化は厄介だよ。しかし大難物であればあるほど、映画にするのは実に楽しいね」

 「ヴィヨンの妻」の脚本家、田中陽造さんも行間をいかに埋めるかで苦しんだ。「ツィゴイネルワイゼン」などを手がけたベテランだが、ヒロインの「私たちは、生きていさえすればいいのよ」という最後のセリフが唐突すぎるように感じた。

 「太宰には、突然、意表を突くセリフが出てくる。文学ではこの省略がいいんでしょうが、生身の女優がいきなりこのセリフを言っても説得力がない。観客の心に響かないと思った」。山場の設定を変えたり、新たな登場人物を作ったり、「桜桃」など他の短編から挿話を持ってきたりした。

 太宰には熱烈なファンが存在する。しかしそれが映画の応援団にはならない。2冊の太宰伝を著した作家の長部日出雄さんは「太宰ファンは皆、自分ほど太宰を理解している人間はいないと思っている。だから映画に本質が描けてたまるかと考えています。彼らは映画館に足を運ばないのでは」と予言する。

 「太宰は、不特定多数を相手にする文学に、手紙という一対一の形式を持ち込んだ。読者一人ひとりに自分だけにメッセージを発していると感じさせるんです。太宰体験とは、極めて私的なもの。大勢で見る映画館には似合わないように思います」

 評論家の小谷野敦さんは「純文学の中で太宰の映画がとりたてて少ないとはいえない」と前置きし、「三島や谷崎は確かに多い。しかしそれらは大衆向けの作品だからです。彼らは映画化を視野に入れて書いている。太宰にそんな余裕はなかったと思う。もし長生きしていたら、映画にしやすい小説も書いていたんじゃないか」。

 「人間失格」と「ヴィヨンの妻」は、映画化の際に一つ重大な変更をしている。2本とも、後味をよくしているのだ。「人間失格」の主人公は廃人になって終わる。「しかし、商業映画としてはそれで終わってはいけないんです」と角川会長。「主人公が再生へ決意するところまでを描かないと」

 「ヴィヨンの妻」は、太宰の暗さだけでなくユーモラスな側面も表現されている。田中さんは「希望がないと映画を作る意味がない。社会に絶望して映画館に来た観客が、もうちょっと生きてみようかなと思ってくれたら使命を果たせたと思う」。

94太宰治@走れメロス:2009/06/14(日) 16:14:27 ID:/j9TptP.0
悪友・伊勢谷友介が生田斗真をほんろう…映画「人間失格」
http://hochi.yomiuri.co.jp/entertainment/news/20090614-OHT1T00090.htm

 俳優・伊勢谷友介(33)が、生誕100周年を迎える作家・太宰治の代表作を映画化する「人間失格」(来年初春公開、荒戸源次郎監督)に出演することが13日、分かった。俳優・生田斗真(24)演じる主人公をほんろうする悪友役。伊勢谷にとっては昨年のカンヌ国際映画祭で開幕上映された「ブラインドネス」以来の映画出演。英語のセリフから一転、日本を代表する純文学に挑む。

 「人間失格」は鋭敏な自意識から人となじめず、酒や女におぼれていく葉蔵(生田)が主人公。伊勢谷は葉蔵と同じ画塾に通う6歳年上の“悪友”堀木を演じる。堀木は資産家の父を持つ葉蔵に金を頼り、一緒に酒を飲み、放蕩(ほうとう)を繰り返す。破滅していく葉蔵に影響を与える重要な役だ。

 「堀木は豪快さと兄貴気取りで無垢(むく)な葉蔵をほんろうするが、実は繊細で嫉妬(しっと)深い」と製作側。「友情とも愛情ともつかない2人の関係が、本人の意思と裏腹に葉蔵と女たちの出会いを作ってしまう。けれんみと芸術性を兼ね備えた伊勢谷さんは、生田さんの兄貴分として時にコミカルに、時にクールに演じられる希有(けう)な俳優」と期待を寄せる。

 伊勢谷は映画賞を総なめした03年公開「赤目四十八瀧心中未遂」の荒戸監督とは初のタッグ。「荒戸監督とご一緒させていただけることが大変光栄です。監督が描き出す太宰の世界で、主人公を思い切りほんろうしたい」と意気込む。

 昨年カンヌ映画祭の開幕上映とコンペティション部門出品を飾った日本・カナダ・ブラジル合作映画「ブラインドネス」(フェルナンド・メイレレス監督)は世界78か国で公開。俳優デビュー12年目の今年は、全3回のNHK大型ドラマ「白洲次郎」(第3回は8月放送予定)でテレビドラマに初出演するなど大役が続く。

 撮影現場では“瞬発力”を大切にするのが伊勢谷流。「海外か日本だとか、作品のテイストや役柄について前作との流れを意識したことがない。プレーンな気持ちで向かっているので、今回も与えられた役を大切に演じ、いつもと変わらない気持ちでトライしたい」と話している。クランクインは7月を予定。

 ◆映画「人間失格」 葉蔵(生田)は堀木(伊勢谷)とバーやカフェで飲み歩き次第に酒におぼれていく。カフェの女給と心中し生き残ってしまう葉蔵。たばこ店の娘と結婚し安息を得る葉蔵だが、堀木が久しぶりに訪ねてきた自宅で、思いも寄らない光景を目撃してしまう。原作は1000万部を超え、映画化は初めてになる。

95太宰治@走れメロス:2009/06/14(日) 16:18:18 ID:/j9TptP.0
今週の本棚:太宰治 生誕100年特集(その1) 辻原登・評
http://mainichi.jp/enta/book/hondana/news/20090614ddm015070022000c.html
今週の本棚:太宰治 生誕100年特集(その2止) 池内紀・評
http://mainichi.jp/enta/book/news/20090614ddm015070003000c.html

96太宰治@走れメロス:2009/06/14(日) 16:26:25 ID:/j9TptP.0
【産経抄】6月13日
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090613/acd0906130306003-n1.htm

 61年前の昭和23年6月13日、玉川上水に身を投げた太宰治はそれまで疎開を除く約7年間、東京の三鷹に居を構えていた。といっても借家暮らしだったが、その斜め向かいには、阿南惟幾(これちか)陸軍大将の屋敷があった。終戦時に自決した陸軍大臣である。

 ▼太宰の妻、津島美知子さんの『回想の太宰治』によれば、楚々(そそ)とした阿南夫人は「借家族の間では評判のよい方(かた)」だったという。陸相の自決のとき「下の令息はまだご幼少だった」とも書いている。両家の間に、多少とも交流があったことをうかがわせている。

 ▼偶然とはいえ、何とも意外な「隣組」という気がする。片や「一死 以て大罪を謝し奉る」という壮絶な遺書を書き、自らの死で戦争続行論を抑えた硬骨の帝国軍人である。これに対し一方は、無頼派などと呼ばれ、愛人と「情死」した「柔な文人」と見られてきたからだ。

 ▼ともに自死の道を選んだこと以外に共通点などなさそうにみえる。しかし先日、本紙オピニオン面に載った「話の肖像画」で、長部日出雄さんの太宰論を読んで、案外そうではないと思えてきた。あまり知られていない太宰の一面が語られていた。

 ▼太宰は戦後すぐ『十五年間』というエッセー風の一文を書いている。その中で「いまこそ何を措(お)いても叫ばなければならぬ事がある。天皇陛下万歳!」と述べた。長部氏はこれについて「太宰は戦後、日本人の軽薄さがもろに出たと感じた」ためと指摘していた。

 ▼長部氏によれば、もともと太宰には天皇崇拝の念が強かったという。それが戦後、インテリが急に「天皇制打倒」と合唱するのを見て、本心を述べ始めたというのだ。あの太宰もまた、隣家の軍人と同様に国家のあり方を真っ正面から考えていたのだ。



【次代への名言】6月13日・太宰治
http://sankei.jp.msn.com/culture/academic/090613/acd0906130301002-n1.htm

 ■「さらば読者よ、命あらばまた他日。元気で行かう。絶望するな。では、失敬。」(太宰治)

 『斜陽』や『人間失格』を発表し、人気の絶頂にあった太宰治が昭和23(1948)年のきょう夜、失踪(しっそう)した。39度目の誕生日で、いまは彼を偲(しの)ぶ桜桃忌(おうとうき)にあたる6日後の19日、東京・三鷹の玉川上水で愛人とともに遺体が見つかった。

 妻への遺書には、「小説を書くのがいやになつたから死ぬのです」とあった。作家としての「遺書」は最晩年の随筆『如是我聞(にょぜがもん)』だろう。こんな一節がある。≪世の中から、追ひ出されてもよし、いのちがけで事を行ふは罪なりや。(中略)最後に問ふ。弱さ、苦悩は罪なりや≫

 しかし、太宰にはまた別の顔もある。最初の心中未遂をテーマに、25歳にして恐るべき小説技術の持ち主であることを示した『道化の華』、空襲警報の下でつづった『お伽(とぎ)草紙』、そして故郷で「母」にめぐり会う『津軽』。共通するのはぬくもりと、「道化の精神」である。だから、あえて『津軽』の結びを冒頭においた。そして彼が同じ顔を見せた遺稿の引用で、きょうの小欄を終わりたい。

 ≪「グッド・バイ。」 とささやき、その聲が自分でも意外に思つたくらゐ、いたはるやうな、あやまるやうな、優しい、哀調に似たものを帯びてゐた。≫(『グッド・バイ』)

97太宰治@走れメロス:2009/06/17(水) 12:00:50 ID:bPP9Y3FI0
出版:「桜桃忌」100歳の随筆集 最初の妻の叔母「太宰の深い思い知って」 /群馬
http://mainichi.jp/area/gunma/news/20090617ddlk10040090000c.html

 19日の「桜桃忌」を前に、太宰治の最初の妻初代の叔母で高崎市に住む吉澤みつさんが、100歳を記念した随筆集「ふたりだけの桜桃忌」(審美社刊、1470円)を出版した。太宰周辺の作家の話を基にした随筆から、太宰の人間像が浮かび上がってくる。【増田勝彦】

 吉澤さんは太宰と同い年で、1909(明治42)年10月生まれ。夫の図案家、祐さんは、初代の母の弟で、太宰が「おんつあん(津軽弁でおじさん)」と呼び、生家の津島家の長兄に次いで怖い存在だったという。

 初代との離婚後、太宰と祐さんは疎遠になったが、みつさんは一度だけ太宰に会った。入水心中する3カ月前の48年3月3日、織田作之助の追悼会の席にいる太宰のもとに「家に寄ってください」と祐さんのことづけを伝えに行った。その時の太宰は、大きなきれいな手をしきりにもみ合わせていたという。

 みつさんは毎年、桜桃忌に出席。井伏鱒二など太宰周辺の作家と行き来し、その話をもとにした随筆を青森県の新聞「陸奥新報」などに掲載してきた。84年に太宰にまつわる随筆集「月見草の皿」を出版。東京都副知事で作家の猪瀬直樹さんも、10年前に「ピカレスク太宰治伝」を執筆する際、みつさんを取材に訪れたほどだ。

 「ふたりだけの桜桃忌」は4冊目。24年前に入居した高崎市中室田町、社会福祉法人「新生会」の軽費老人ホームで今も書き続けるホーム文芸紙の巻頭随筆や、月見草の皿から、計33編を選んだ。

 最近の桜桃忌には、太宰が尊敬していたといわれる森鴎外の孫が、みつさんをホームの自室に訪ねてくれるという。2人で静かに太宰を悼んでいるところから、随筆集のタイトルを採った。

 「昔若かった人も、今若い盛りの人も、これから生まれる人も、惻隠(そくいん)という優しさを持った太宰の深い思いを知ってほしい」と話している。

98太宰治@走れメロス:2009/06/17(水) 12:01:43 ID:bPP9Y3FI0
オリジナル切手で太宰生誕100年PR/五所川原
http://www.mutusinpou.co.jp/news/2009/06/7029.html
東北6県限定で売り出された太宰のオリジナルフレーム切手
http://www.mutusinpou.co.jp/wp-content/uploads/image/2009-0617-6.jpg

 オリジナルフレーム切手「太宰治 生誕百年記念」の贈呈式が16日、五所川原市役所で行われた。切手は太宰ゆかりの地が印刷された80円切手10枚セットで、9月15日まで期間限定で販売される。
 郵便局青森県西部地域グループと同中部地域グループが合同で作成した切手には、太宰治記念館「斜陽館」や芦野公園の太宰治文学碑、小説「津軽」の像など太宰ゆかりの地が、またシートには生誕100年記念のロゴマークが印刷されている。
 この日は県西部地域グループアドバイザーの伊藤良平弘前末広郵便局長らが平山誠敏市長を訪ね「太宰生誕100年の全国PRに貢献できたら」と報告した。
 切手は説明書とのセットで1200円。東北6県の郵便局で8千シートを販売する予定。

99太宰治@走れメロス:2009/06/17(水) 12:06:35 ID:bPP9Y3FI0
窪塚洋介、太宰作品にハマる「ゲラゲラ声を上げて笑いました」
http://cinematoday.jp/page/N0018476
次回作のため髪を伸ばしているという窪塚洋介と、仲里依紗、染谷将太、川上未映子(左から)
http://s.cinematoday.jp/res/N0/01/84/N0018476_l.jpg

 俳優、窪塚洋介が16日、東京・シネセゾン渋谷で行われた出演映画『パンドラの匣(はこ)』(冨永昌敬監督)の完成披露試写会で、日本文学へのめざめを語った。

 文豪、太宰治の同名小説を原作に、療養所で結核と闘いながらも前向きに生きる人々の姿を描く人間ドラマ。今年迎えた太宰の生誕100周年を記念して製作された。

 原作を読み、初めて太宰文学に触れた窪塚は「日本文学ってこんなに面白いんだと衝撃を受けた。太宰という名前に暗いイメージがありましたが、一発で払拭されまして。ゲラゲラ声を上げて笑いました。日本文学を読み始めるきっかけになった作品(映画)です」とドップリはまった様子。

 療養所の患者の1人で詩人という役どころに「一番最初に療養所を出て行く役ですが、『治ってないだろう、お前!』っていう結核さ加減の演技に注目して」と持ち前の独特の言葉遣いで軽妙にPRし、観客の笑いを誘うひと幕も。「笑ったといいましたが、プラス考えさせられたり、思わずメモってしまうところもあり、最後で涙してしまう。ひっくるめていい作品です」と呼びかけた。

 一方で今回、芥川賞作家の川上未映子さんが映画初出演。「太宰とコラボして大成功した素晴らしい作品です」と仕上がりに作家の視点から太鼓判を押していた。

映画『パンドラの匣(はこ)』は10月よりテアトル新宿ほか全国順次公開

100太宰治@走れメロス:2009/06/17(水) 12:17:59 ID:bPP9Y3FI0
楽しいよ津軽弁ガイドさん、太宰生誕100年の記念列車走る
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20090616-OYT1T01211.htm
「生誕百年号」車内で乗客に気軽に話しかける列車乗務員(青森県五所川原市の津軽鉄道で)
http://www.yomiuri.co.jp/photo/20090616-280842-1-N.jpg

 作家・太宰治の故郷、青森県五所川原市などを走る津軽鉄道が、19日の誕生日に合わせ「太宰治生誕百年記念号」を運行している。

 目玉は、太宰のエピソードや、津軽鉄道も登場する作品「津軽」からクイズを出題したりして楽しませるガイド乗務員。30日まで、約21キロ区間を1日数本運行する。

 津軽鉄道は太宰もよく利用し、生家を記念館にした「斜陽館」などゆかりの地も沿線に点在。都内から足を運ぶファンも多いが、一番人気は乗務員の濃厚な津軽弁とか。


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