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2170：研究する名無しさん：2021/10/07(木) 08:59:33: 日本は「技術進歩率」マイナスの異常事態に陥っている
10/7(木) 6:01配信　ダイヤモンドオンライン

これは、普通言われる意味での技術開発だけでなく、新しいビジネスモデルの採択なども含む、広い概念だ。

　そして、経済成長における全要素生産性の重要性が指摘される。多くの場合に、資本や労働の増加よりも全要素生産性のほうが経済成長に対する寄与率が高いのだ。

日本でも1970年度から95年度まではそうだった。

　それが、90年代後半からは逆になってしまった。まことに深刻な事態といわざるを得ない。

　日本が長期停滞から脱却するには、なぜ日本で技術革新が90年代以降行なわれなくなったかを解明することが重要だ。

　1つの可能性として考えられるのは、円安になれば企業の利益が増加することから、円安を望む声が強まり、経済政策としてもそのようなバイアスが生じたことだ。

　そして、円安に安住することによって、技術革新を怠ったのだ。

　このことは本コラム「『日本の賃金は米国の6割』韓国にも抜かれた日本の凋落」（2021年9月23日付）、「円安の『麻薬』に頼り続け、日本円の購買力は70年代に逆戻り」（2021年9月16日付）でも指摘したので参照していただきたい。

　こうした経済政策からの脱却こそが、日本再生に向けての第一歩だ。

　（一橋大学名誉教授　野口悠紀雄）

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