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『広がる 不安"内部被ばく" 』

1kaz:2011/07/03(日) 11:13:58
http://www.nhk.or.jp/fukayomi/backnumber/110702.html
気になるニュースを"じっくり"深読み!

『広がる 不安"内部被ばく" 』

6月27日、体に入り込んだ放射性物質を調べるため、千葉県内の研究所を福島県浪江町の住民10人が訪れました。福島第一原発の爆発事故から3か月あまり。食事や呼吸を通じて、放射性物質を含んだ水、食品、粉じんを体内に取り込む"内部被ばく"の不安が全国に広がっています。

今回、番組には1200を超えるご意見が寄せられましたが、地域によって抱える不安の種類もさまざまです。専門家の間でも内部被ばくの怖さに関しては、見方が分かれています。我々はどうしたらいいのか、考えました。

《今週の出演者》



●専門家
唐木英明さん(東京大学名誉教授・日本学術会議副会長)
朝長万左男さん(長崎原爆病院院長・血液内科医)
矢ヶ崎克馬さん(琉球大学名誉教授)
谷田部雅嗣解説委員(科学・医療担当)

●ゲスト
藤田宜永さん(作家)
香坂みゆきさん(女優)

プレゼンテーション1

「内部被ばくのメカニズム 体内で何が起こる?」

被ばくには体の外から放射線を浴びる「外部被ばく」と口や鼻、傷口などから放射性物質が体内入り体の中から放射線を浴びる「内部被ばく」とがあります。

たとえば、放射性物質の一種、セシウムが体内に入ると血液の中に溶けて体じゅうをめぐります。多くは尿となって徐々に体外に出ていきますが、一部は筋肉などに残ることがあります。ほかにもヨウ素は甲状腺に、ストロンチウムは骨にたまりやすいという性質をもっています。



体内に残ったセシウムは、半径約1センチの範囲にベータ線という放射線を放ち続けます。放射線は周囲の細胞を傷つけますが、傷ついた細胞は自分で修復する能力を持っています。けれども、セシウムが体内に残る限り放射線は出続けて、"細胞を傷つける"、"修復する"を繰り返します。

ほとんどの細胞は修復しますが、元通りにならないものもあり、それが、がんになる可能性もあるとして心配されています。

〈唐木さん〉『放射性物質は体外に出る』

ヨウ素は8日で放射線量が1/2に減ります。セシウムは30年たたないと半減しませんが、その代わり、体内に入ったとしても、1歳までで9日、9歳までで38日と、どんどん体外に出ていく性質を持っています。

放射線は怖いというイメージが定着していますが、それは長時間体内にとどまっていると仮定した場合の話です。




〈矢ヶ崎さん〉『内部被ばくは"リスクが高い"?』

私は内部被ばくは外部被ばくの数百倍〜千倍程度のリスクの高さがあると分析しています。

ICRP(国際放射線防護委員会)は臓器単位で計測していますが、ECRR(欧州放射線リスク委員会)は分子レベルで観察しますので、より精密です。外部被ばくと内部被ばくでは、放射線が衝突したDNAや細胞の切られ方が異なります。内部被ばくの方が外部被ばくに比べ、異常なDNA、細胞が生まれる可能性が高まります。



〈谷田部解説委員〉『微量な放射線の判断は困難』

専門家の方々は臨床の医師やほかの立場でそれぞれ経験が異なるので、データをどこから持ってくるかによって、主張も異なります。

100ミリシーベルト以上の強さなら影響がハッキリしていますが、0〜100ミリシーベルトの微弱な放射線は今まで検討されてこなかったのが実情です。だから、自分たちが持っているデータを基に、それぞれが説を唱えることになります。



〈朝長さん〉『低線量ならほぼ危険はナシ』

私は長崎で被爆していますが、高校時代に白血病になる人が多く"それはなぜ起こるだろう?"と疑問に思ったのが医師になったきっかけです。(原爆が投下された)広島の隣県のデータはありませんが、長崎の隣県である佐賀や熊本のデータは残っていました。けれども目立った健康被害はありませんでした。

放射性物質は半永久的に体内から出ていくことはありませんが、低線量に過剰反応する必要はありません。

プレゼンテーション2

「基準値が信じられない!」

2kaz:2011/07/03(日) 11:14:15

■いまの日本の指標は国際基準の17倍?

小学生のお子さんをもつ都内のあるお宅では、学校給食に使われる食材の放射性物質の基準値に疑問を持ち、5月下旬からは手作りの弁当を持たせています。どの食材なら安全だと信じられるのか、お母さん方は情報交換に余念がありません。

現在、日本の食品の放射線量の摂取制限の指標値は物質ごとに決められています。

セシウムは年間5ミリシーベルト。同じく、ヨウ素は2ミリシーベルト、ウランが5ミリシーベルト、プルトニウムが5ミリシーベルト、積み上げれば、年間合計17シーベルトとなります。


一方、ICRP(国際放射線防護委員会)が勧告しているレベルは、年間1ミリシーベルト。

ICRPは「平常時」、日本で現在使われているのが「緊急時」いう違いがありますが、この差が、不信感を抱かせる理由となっています。





〈唐木さん〉『低線量ならリスクは受動喫煙以下』

低線量(100mSv未満)の放射性物質を摂取したらどれくらいの影響があるかという問題ですが、セシウム137を例にとるとがんのリスクは受動喫煙以下の確率です。皆さんが気になるのは口に入る食品や水でしょうが、基準値を超えたものは出荷されませんから市場には出回っていません。

多くの方が気にしている海水浴場ですが、環境省がデータをチェックしていて、基準をクリヤしたところしか遊泳可になっていませんので安心してください。




〈朝長さん〉『マスコミが測定データの積極公開を』

食品の基準値は、きちんとコントロールされています。放射線がゼロになることはありませんが、数値を測ることができるのが特徴ですから、専門家の測ったデータを信頼していただきたいです。視聴者から質問のあったプールの安全性ですが、水道水レベルなのでリスクはゼロと考えてもらって結構です。洗濯物や屋外遊びも現在は空気中に放射性物質はほとんどないので大丈夫。

放射性物質が日を追うごとに低減しているグラフをマスコミが毎日公開すれば国民も安心できるでしょう。



〈矢ヶ崎さん〉

ICRPは原発推進のための功利主義に陥っています。原子力発電所と人間の健康を天秤にかけ、「これで我慢してほしい」という数値です。そこが出しているデータは信用できません。分子レベルで考えれば、多い少ないにかかわらず放射性物質に汚染された食品は摂取しない方がいい。だから、政府は国民の健康を守るために、汚染のない食品を調達すべきです。

事態は収束してきましたが、まだまだ安心というレベルにはありません。今後もデータを測っていかなければなりません。



〈谷田部解説委員〉

お子さんを持つ保護者はこれまでも産地や栽培方法にこだわってきたのに、突然放射能が現れて、どうすればいいの?という状態でしょう。

誰も放射能が嫌いです。今は、「安心させてほしい」「これを食べれば大丈夫」と専門家に言ってほしいのでしょうが、「あれもこれも基準値以下だから全部OK」と言われたら安心できません。



〈藤田さん〉『楽観か悲観か自身で判断』

私は現在61歳ですが、小学生の頃には核実験がよく行われていました。すると被ばくもしているはずですがどうなのでしょうか。どこまでが安全で、どれくらいになるとダメなのか、それをとにかく知りたいです。首都圏だけを例にとっても、場所によって計測データは違うでしょう。

100%の安全はないというなら、住民が楽観するか悲観的になるかチョイスするしかないですね。



〈香坂さん〉『急に基準値が変わったことが不安』

放射性物質が半分体外に出ることは分かりましたが、半分は体内に残るということになりませんか。放射線量の基準値は、それまで国際基準の1ミリシーベルトだったものが、事故後、17ミリシーベルトに引き上げられて急に緩和された印象がありますが、これまで有事の想定がなかったということが問題だと思います。

塩分のとりすぎや野菜不足などは自分で留意できますが、目に見えない放射性物質の摂取は防ぐことができません。天気予報のように地図上で詳しいデータが分かるようになってもらいたいです。


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