したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | メール | |

エドワードの錬金術による自己再生について

1【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2009/10/23(金) 23:12:53 ID:???0
《一つの霊を持ったラピス(賢者の石)》についてのネタの一環で、細かいところだがコミック版の『鋼の錬
金術師』にて、エドワード・エルリックがキンブリーとの戦いの中で、鉄の棒に刺さって串刺し状態になり、
大怪我をするという展開がある。このときエドワードは、己自身を賢者の石と同じに見立て、自前の生命エネ
ルギーの底上げによって自身の体を治療するという荒療治をやってのけた。これについてはユングの説明にも
同様のことが『元型論』に書いてある。《アニマ・ムンディ》を宿している《第一質料》(=賢者の石)は、
『エメラルド・タブレット』の9番に記されているように、何らかの隠れた形で全物体に浸透しているとされ
る。これは《泥》(湿った大土)の中に隠された《秘薬》とも呼ばれる。錬金術師は「生きた宇宙エネルギー」
である《アニマ・ムンディ》(=神の霊と同一)の不滅の火の光線、すなわち《火花》を迸らせることによっ
て《秘薬》に生命の息吹を与えるとされる。《賢者の石》=《秘薬》が隠れた形で全物体の中に浸透している
とすれば人間の肉体についても同じことが言える。エドワードがやってのけた荒療治は、自身の内なる《アニ
マ・ムンディ》の《火花》を迸らせることによって、己自身の身体に生命の息吹(ルーアッハ)を与えて細胞
を再生させた・・・、という説明が錬金術の理論で解説できようか。ちなみにユングの場合は《アニマ・ムン
ディ》の《火花》を含んだ《第一質料》を生のエネルギー源の宝庫である集合的無意識に見立て、《火花》を
元型のヌミノースな性質に見立てた説明をしている。

2極東博士:2009/11/08(日) 21:47:52 ID:G6iz/z3k0
賢者の石に限って言うなら、『天空の城ラピュタ』全編に登場する飛行石こそ、
化金石、あるいは賢者の石そのものです。

3【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2009/11/08(日) 23:47:31 ID:???0
ああ、あれですかw。なるほどw。
ハガレンネタでは、あとヴァン・ホーエンハイムそれ自体が賢者の石になってます
よね。全体にいえることですが、最初に見たときは、旧アニメ版とコミック版でえ
らい違う設定になっていたのでびっくりでした。新作が今やってますけど見てない
なぁ・・・。

4【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2009/12/27(日) 18:16:28 ID:???0
ハガレンの最新刊、血塗れのネクロファンタジーでした…。フー爺さん、なんとい
う凄惨な最期・・・。それと、ホーエンハイムにまさかのネタ。536329もの荒ぶる
魂との〈対話〉を完了していたとかどんだけーw。ホムンクルスも相変わらずバケ
モノっぷりを発揮してますわな。うーん、なんか途中ですっ飛び感があるのが否め
ませんが。

6極東博士:2009/12/27(日) 23:29:05 ID:G6iz/z3k0
アニメの方では、人間から賢者の石が採取されるようなことになっています。
これは明らかにグノーシス主義による光の種子の変種だと思います。
人名は忘れましたが(目の前にあるのに読めない)澁澤の『黒魔術の手帳』だかに
フランス人が自分の排泄物を繰り返し摂取することにより、賢者の石を得るという
実験がなされたとの記述がありましたね。

7【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2010/02/18(木) 19:53:59 ID:???0
ネタバレ注意。
ホムンクルス(お父様)がついに錬金術的超人と化してしまいました。
一部(人柱など)を除いてアメストリス人全員が賢者の石になって取り込まれてしまっ
たとです。「神よ、わが魂に応えよ!来い!!そうだ、来い…。もう貴様に縛られる私
ではない…。地に引き摺り降ろし…、我が身の一部としてくれよう!!」「神を我が内
に捉え続けるために莫大なエネルギーが必要なのだ、この国の人間にはそのエネルギー
になってもらった。今や神も人も全て私の中だ」
某アニメじゃないけど、とんでもないことになってしまった。なんとなくだけど、逆
転の練成陣がこのあとなにかしらの対抗手段になるのかな。ホーエンハイムがアルフ
ォンスに向けていった「まだその時ではないからだ」「下ばかり見てないで上を見て
みな」の回答は、あの描写からすると「日蝕」ですね。

8【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2010/05/23(日) 15:27:50 ID:???0
それにしてもハガレンの荒川弘先生すごいですね。出産・育児のこともありながら、ハ
ガレンを全く休載することなく来月でいよいよ最終回、どこかで持ち崩すとか、大体そ
ういうことも無くパーフェクト連載完遂ですよ。どこぞの誰かさん達とはエライ違いで
すね。

9【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2010/06/27(日) 15:29:50 ID:???0
ハガレン最終回の話を書いてませんでしたが、腑に落ちなかった台詞。
「何故だ、何故私のものにならぬ、神よ!!」
「お前が己を信じぬからだ」

「「神とやら」を自分のものに?笑わせるな。盗んだ高級品を身につけて、自分が
偉くなったつもりか?小賢しい盗人め、お前のような奴は、分相応にフラスコの中
で満足しておればよかったのだ。他人の力を利用し、「神とやら」にしがみついて
いただけでおまえ自身が成長しておらん」
「私は…、完全な存在になりたかった!神を完全に理解したかった!この世の全て
を知りたかった!なのに何故お前は邪魔をする!お前は何者だ!!」
「私はお前達が“世界”と呼ぶ存在、或いは“宇宙”或いは“神”或いは“真理”
或いは“全”或いは“一”、そして、私は“お前”だ。「思い上がらぬように正し
い絶望を与えるのが真理という存在」――と、お前は言ったな。だからお前の言う
通り、お前にも絶望を与えるのだよ」

このあたりの台詞、なにかおかしくありません?「お前が己を信じぬからだ!」と
いうのは、“信仰”(→盲目的)の話になりますよね?個人的にはヘルメス文書や
ナグ・ハマディ文書的に「自己=神」の“認識”という点で「お前が己を知解しな
いからだ!」ならばしっくりくるのではないかと思いましたが、この点はインタビ
ューとか見る限り作者の信条とかが入り乱れている感じでしょうかね…。

10極東博士:2010/07/21(水) 23:47:39 ID:HCH2B/vY0
物語後半では完全に鳴りを潜めた感がありますが、以前はオープニングから
連呼していた錬金術の極意「等価交換」はどうしたんでしょうか?
原作のコミックは見ていないので、わかりませんが一体、作者は錬金術に
絡めて何を言いたかったのか、全くわかりませんね。

11【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2010/07/22(木) 11:51:42 ID:???0
ええと、すみません、ちょっと明確でないのでお尋ねしたいのですが、博士がご覧にな
ったアニメは、一期だけですか?最近まで放送されていたものは見ていないということ
でしょうか。一期のアニメと原作コミックはほとんど違いますが、最近放送された新し
い方のアニメは原作コミックとほぼ同じです。なお、一期のアニメについては、昔とこ
ろどころ見た程度で、それほど詳しくないのですが、以前博士がこのスレで仰っていた
賢者の石の精製方法(ぶっちゃけ『ティマイオス』の冒頭のウロボロス的な自足のイメ
ージなんかを想起させるような)については、「賢者の石って実はグラトニーのウ○コ
なのか!?」みたいなことが書いてあった雑誌があるそうです。
>等価交換
ああ…、その辺に関してはですね…、コミック版及び二期のアニメに共通して言えるこ
となのですが、ストーリーを通して、後半になるにつれて「一の代価から一のものしか
得られない」→「そんな法則ぶち破ってなんぼ」みたいな傾向が強くなってます…。ど
うも作者本人の信条的なものからして、「等価交換」っていう概念それ自体陳腐なもの
と捉えられているような節がある気がするんですが…(ちなみにエルリック兄弟がやっ
た人体錬成自体、母親とは全く関係のない別物だったと言うことが発覚していたり)。
オリヴィエ(アームストロングの姉)とかに「一の代価で十の戦果を得ることも可能だ」
「貴様ら錬金術師は一の代価から一のものしか得られぬと言うが、クソくらえだ。そん
な法則ぶち破ってやればいい」と言わせたり、肉体を取り戻したアルフォンスに「10も
らって10返しているだけじゃ同じなので…、10もらったら自分の1を上乗せして11
にして次の人へ渡す、小さいけど、僕達が辿りついた「等価交換を否定する新しい法則」
です」とか言わせていたりで。
あと最後にエドワードがウィンリィにプロポーズする場面がありますが、そこで無理や
りというか、「等価交換だ!俺の人生半分やるから、お前の人生半分俺にくれ!」「あ
ーもう、どうして錬金術師ってそうなのよ、等価交換の法則とかってバッカじゃないの
?」「なんだとぉ!?」「ほんとバカね、半分どころか全部あげるわよ」みたいなこと
を言わせてましたね…。完全に惚気話になっちゃってるんですが、これ、多分ウィンリ
ィを、「簡単に等価交換の法則をぶち破る女性」みたいな位置づけで描いてますね。

12【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2010/07/22(木) 13:12:19 ID:???0
コミック版はホーエンハイムの位置づけもホムンクルスの位置づけも、一期とはまるで
異なるので、同じのものと見ることはできません。しかしコミックにしても二期にして
も作者の信条が入り乱れていて、そこにわざわざ「錬金術を絡める必要性」というと、
微妙かなぁ…。

13極東博士:2010/07/22(木) 22:06:43 ID:HCH2B/vY0
微妙も何も錬金術の本質である、金属練成と超人への道に関して、少なくとも
アニメの方では何も触れられていませんでしたよね。
むしろ視聴者の無知に付け込んだ魔術、魔法のデモンストレーションでは
なかったかと思いました。

コミックはほとんど見てませんが、最近終了したアニメはあらかた見てました。

14【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2010/07/23(金) 03:04:20 ID:???0
ああ、すみません。ちょっと書き込んでくださったことだけでは本意を推し測れなかっ
たです。「等価交換はどうしたのか?」ということで、知っておられたことを単に書い
てしまっていたようで、申し訳ありません。既に書いたとおり、コミック版と最近終了
したアニメは、アニメの方に若干オリジナルがあったかと思いますが、内容はほぼ同じ
です。ただ、私はアニメは後半から見た口で、コミック版からしかみてないところもあ
りますけど。

>金属錬成
コミック版には「金の錬成」とかについて言葉だけがごくわずかに見られた程度で、
仰る通り、メイン内容には全く関連してないですね…。確かに使用用途としてはあれ
は金属錬成とかではなく、魔法とか魔術とかの類と同じですね。

>超人への道
ホムンクルス(お父様)が「神」を手に入れるというところが、どういう話なのか明
瞭でないといっている人がいましたが、あのグラトニーの腹の中に飲み込まれたとき
に説明されたことは全く関係なかったですか。何やかや言ってた私は飛んだ赤っ恥で
したね、失礼しました。弁解すれば「神の降下」についてだったら「近いところはあ
るかもしれない」と思ったのですが、どうも私の無理矢理なこじつけだったみたいで
すね…。セルジュ・ユタンの『錬金術』などを読んで超人と大秘法について見ていた
し、超人の性格とかがどういうものかも見ていましたが、超人の性格とは真逆だとい
うことから、ホムンクルス(父)を自分のなまじっかな判断で勝手に「倒錯した超人」
と位置づけてしまってました…。

15極東博士:2010/08/05(木) 21:42:28 ID:HCH2B/vY0
まあ、関連サイトにリンクを張られている関係からも、あまり正面切った批判は
できないのかも知れませんが、あのアニメが錬金術の全てを表現していると
早とちりする輩が続出するのではないかと危惧しています。

なにしろ昔、大ブームを巻き起こした某アニメの作中に登場する死海文書には
実際に使徒襲来や人類の最後が記載されていると信じて疑わない輩が続出しましたからw

16【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2010/08/06(金) 18:20:48 ID:???0
深く在ることと、深く見えること。自分の深いことを知っている者は、明晰さを手に入
れようと努める。大衆に深いと見られたがる者は、暗さを身に着けようと努める。なぜ
なら、大衆は底の見えないものは何事によらず深いと思うからだ。大衆は実に臆病なも
ので、水の中に入るのを嫌がるものだ。(F・ニーチェ)

↑この誓句を用いると、あからさまに上から目線みたいになってしまうので、個人的に
は用いるのはあまり好きじゃないのですが、「某アニメにしても」ということなので一
応引用しておきます。

掲示板では何かと言えないこともありますよ…。もういい加減くたびれ果てているとこ
ろもありますから。

>あのアニメが錬金術の全てを表現していると早とちりする輩が続出するのではないか
と危惧しています。

私はあれが「錬金術の全てを表現している」などとは考えたこともないですよ(´・ω・`)。
ちなみにご存知かわかりませんが、コミックガンガンはハガレンの最終回を二度に渡っ
て載せたらしいです。月刊誌がバカ売れしたらしく次の月にも載せたのだとか。それだ
け「人気が高い」ってことなんでしょうけど。でも、「人気が高い」=「盲目的信者」
ってなようになっている場合とか、意識的か無意識的かを問わず自分が作者や作品に同
化してしまっている場合、そういう人たちに危惧してもどうにもならないような気がし
ます。もちろん全員がそうだというわけじゃないと思いますし(そんなわけがない)、
警鐘を鳴らすことをやめるというようなことを唱えるつもりはありませんが、断り書き
を書いても、ダメなものはダメなんだというのを嫌になるほど経験しましたので(汗。

17【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2010/08/06(金) 18:30:19 ID:???0
>なにしろ昔、大ブームを巻き起こした某アニメの作中に登場する死海文書には実際に
使徒襲来や人類の最後が記載されていると信じて疑わない輩が続出しましたからw

そう言うことに関しては「昔」に限らず、「今」だってそうでは?製作者のみならず、
それを宣伝して商売する側の説明のいい加減さ、曖昧さがまた更にその一翼を担ってい
ると思いますが、ほとほとあきれ果ててます。特に過去の言説とあまりに一致しない、
曖昧な書き方で黒いものを白くみせかけようとしているようなものには、理不尽なもの
を理不尽さによって覆い隠そうとする二重の理不尽さがあるように思いますが。
まあそういったものには期待しないですけど…。

18極東博士:2010/08/29(日) 01:25:56 ID:HCH2B/vY0
>私はあれが「錬金術の全てを表現している」などとは考えたこともないですよ

もちろん、わかっていますが、一般論あるいはハガレン・マニアに対しての危惧です。
誤解されたのなら、ご容赦を。
ガンガンも近所の本屋には軒並み「コミック・ガンガン売り切れました」の張り紙が
出ていたことを記憶していますね。
錬金術に関しては、創元社『知の再発見双書72 錬金術』は外せません。
錬金術自体がアラビア起源ですので、キリスト教国のバイアスがかかった資料が
ほどんどですが、これは少ないながらもそちらの点にも触れられています。

それにしてもアニメ・ハガレンの背景画はひどかった。
絵を描く象でも、もっとまともなものが描けるかと。

19【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2010/08/29(日) 05:00:20 ID:???0
>錬金術に関しては、創元社『知の再発見双書72 錬金術』は外せません。

ああ、確か種村季弘の訳されたやつでしたっけ?それならば持ってますよ〜。
昔、錬金術関連で入門本無いかなと思って探していたら在庫処分セールかなにかで、
知の再発見双書ばっかり、分野関係なく大量に積み上がってた本屋があって(笑)。
あのシリーズに関しては『テンプル騎士団』とかも買いましたw。クセジュ文庫版
のもw。
どこへやったかな、また読みなおしてみます。

20極東博士:2010/11/06(土) 23:59:27 ID:HCH2B/vY0
すでにご存知かと思いますが、錬金術に関しては、この一冊によって現代オカルトブームが
到来したと言っていい、ポーウェル&ベルジェ『神秘学大全』(なんてひどい邦題!)
を出発点としなければならないでしょう。
澁澤龍彦が『黒魔術の手帖』で本邦に初紹介しています。
ことにナチス、特にヒトラーに多大な影響を与えたとされる実在の魔術師、
ヤン・ハヌッセンはこれまで何度も映画化されています。

21【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2010/12/02(木) 14:19:05 ID:???0
エリック・ヤン・ハヌッセンといえばハガレン関係で言えば劇場版『シャンバラを征
く者』にも登場してますね。

『神秘学大全』邦題もろに違いますよね。『魔術師の朝』なのに…w。
あ、そうだ、もうご存知だと思いますけど、雑誌『ユリイカ』、荒川弘特集読まれ
ました?ちと読んでいてイラッとするというか鼻につくようなことがちらほらと見
受けられるんですが。博士の批判的な見解からしても、これは受け付けられないん
じゃないかなというのがあるかもとか思いつつ。一応気になってるのは、論考の内
容はともかく参考文献として横山茂雄『聖別された身体−オカルト人種論とナチズ
ム−』というのが挙げられていたということですが。

22極東博士:2011/01/30(日) 21:45:41 ID:HCH2B/vY0
そうなんですか。それは知りませんでした。劇場版までは興味がなかったもので。
ユリイカは立ち読みした程度なので、あまりどうこう言う資格はありません。

ナチスの人種論に関して述べると、それだけで膨大な量になるので、いずれは
形而上歴史学のほうで述べられれば、とも考えていますが、ここでは一点だけ、
『神秘学大全』にもある、ナチスの思想的基盤のひとつとなったヴリル協会が
英国の小説家、政治家であるブルーワー・リットンの著作『来るべき民族』から
とられていることを挙げておきます。
満州国へ派遣された欧米の調査団、いわゆるリットン調査団の団長、ヴィクター・
ブルーワー・リットンは孫にあたる人物だそうです。いわゆる名門貴族ですね。

23【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2011/02/26(土) 00:20:39 ID:???0
リットンの話、『神秘学大全』に載ってますね。その『来るべき民族』ですが、国会
図書館に個人出版ででたものが所蔵されているようですね。英文ならネットでも読め
るみたいで。
願わくば『形而上歴史学』の続編、お願いしたいところではありますが…。

24極東博士:2011/03/05(土) 11:07:17 ID:HCH2B/vY0
リットンはわが国の文壇ではいまだに『ポンペイ最後の日』の著者としてか認識されて
いないようですね。『不思議な物語』『ザノーニ』とかオカルト系の諸作はまともに
取り上げられたことはないようです。

しばらく前にシェイヴァー・ミステリーの文庫本が出たのをきっかけにヴリルと
地球空洞説を元ネタにした駄文をまとめたんですが、テキストがワープロ入力だった
もので、どうしたものかと。

25【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2011/03/05(土) 17:41:08 ID:???0
編集云々に関しては、内容そのままに、或いはどのようにして欲しいかを遠慮無く言っ
てくださいw。送ってくだされば、いつものようにこちらでなんとかしますのでw。

26【管理人】アイオーン・アブラクサス★:2012/08/01(水) 22:55:10 ID:???0
『マタイによる福音書』の三つの贈り物(黄金・乳香・没薬)から考える
黄金錬成=超人錬成と等価交換。

黄金(世界の王)、乳香(神・霊的存在)、没薬(肉体=死すべきもの=人間)
ユングの『結合の神秘』にもあるように、黄金は神的な魂ないし霊(プネウマ)を
肉体の捕縛から解き放つことによってしか生じ得ない。肉体=世界(この世)で
あり、クリュソポエイア(黄金錬成)は物質的プロセスと並行して進行するところ
の、物質的プロセスに依存しない作業である。そこにおいて生ずる道徳的・精
神的変容は、物質的処理のプロセスに依存していないばかりか、そのプロセ
スをひき起こす動力因である。初言その中に囚われていた魂と肉の衣で覆わ
れていた神的な霊とが、物質的不完全さを超克し、最も高貴な物質である黄金
を身にまとう。文字通り超人は「世界の王」となり、肉体=世界はその物質的不
完全さ=「死すべきもの」を超克し、神・霊的存在と同じ不死性を獲得する。
世界の王=神・霊的存在=肉体=世界という「等価交換」=「自己実現」。


新着レスの表示


名前: E-mail(省略可)

※書き込む際の注意事項はこちら

※画像アップローダーはこちら

(画像を表示できるのは「画像リンクのサムネイル表示」がオンの掲示板に限ります)

掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板