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素朴な疑問「聖教新聞について」

28春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2005/11/07(月) 11:37:44
あ、ついでにひとつ、小ネタを振っとこうかな。
中々レスが書けなかったお詫びに。(^^

ガンジー・キング・イケダ展って、あるでしょう。
三人とも宗教違う訳だし、ガンジーを取ってみても、ウチの『簡略仏教史』で指摘してるような事実はある訳です。

だから創価学会とすれば、
「ガンジーは偉大だったがヒンドゥー教にこだわったのが失敗だ。
 今日まで火種の続くパキスタンの分離独立も、回避出来なかった。
 正しいのは、やはり仏教の精神であり、日蓮仏法が世界に広まれば…」
――みたいな主張する方が、創価学会には都合良くないかな?
だからガンジーよりも、さらに池田氏は偉大だと。
(ちなみ↑の主張は詭弁だから、万一見てても本気にしないでね。通りすがりさん。)


展覧会の企画が生まれたのは、けして綿密な計算があっての事ではないと思います。
けれど効果としては、これから述べるような側面はあるでしょう。

29春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2005/11/07(月) 11:38:48
まず覚えておいて欲しいのは、
『一般常識としてガンジーは聖人と理解されてる』
って事です。だから、この点については容易に、世間一般と価値観を共有出来ます。
世間の側は、そこに池田氏の名前が並ぶ事を些か不思議に思うでしょうが。

さて、目を通したところ先の改訂で削除されてましたが、扶桑社の新しい歴史教科書に、これと同様の性格を持つ記述がありました。
与謝野晶子の「君死にたまふことなかれ」を解説した部分です。

この教科書の背景になっている、自由主義史観関連の本でも同様の主張がなされていましたが、
「君死にたまふことなかれ」は、反戦や天皇批判の歌ではないとの解説でした。
本当にそうなのか、「君死にたまふことなかれ」から、いくつか引用してみましょう。

> 旅順の城はほろぶとも、ほろびずとても何事ぞ、

旅順が落ちないと日露戦争負けます。(笑)
さらに過激なのは↓

> すめらみこと(天皇)は、戦ひに おほみづからは出でまさね、
> かたみに人の血を流し、獣の道に死ねよとは、

…ま、確かに天皇は自分じゃ戦争行かないで、兵隊に殺せ死ねよと送り出してると言えなくもないけど…よく当時発表出来たなコレ。(汗)
で、以下のように続く訳です。

> 死ぬるを人のほまれとは、大みこゝろ(天皇の気持ち)のふかければ
> もとよりいかで思されむ。

……これ、明らかな天皇批判や戦争批判に読めるんですが、私の読解力が足らないんでしょうか?


さて、これにはひとつカラクリがあります。
普通に知られている「君死にたまふことなかれ」は、長い詩の最初の部分だけです。
だからそこしか知らなければ、
「与謝野晶子は、ただ弟の無事を願っただけで、戦争や天皇まで批判したりはしてないんだよ」
と言われても、あまり不思議には思いません。

これと同様の手口で、宗教カルトも、その宗教本来の教えをねじまげる訳です。

30春田の蛙 ◆j/aD5mpE9Y:2005/11/07(月) 11:39:47
「君死にたまふことなかれ」は素晴らしい詩だ、というのは普通の一般常識です。
しかし自由主義史観によく見られる主張に則るなら――与謝野晶子は聖人君子ではありませんし、むしろスキャンダルがありますから、
その点を指摘して、「君死にたまふことなかれ」などを無批判に崇める態度が反戦平和に洗脳されてる証し、と主張した方が理にかないます。

なんで誤魔化してまで、「君死にたまふことなかれ」を自分達の主張の味方みたいに言うんでしょうか?
ガンジー師やキング牧師が、池田氏の側の人間であるかの如く、並べるみたいに。

ガンジーの話に戻りますが、「ガンジーは聖人君子だよ」なら誰もが聞き流す意見です。
けれども「ガンジーのやり方には欠点や問題もあって…」だと、常識とは違います。
説明するには手間も掛りますし、「ホントかな?」と思われる可能性も高い(そう思う事から自分の頭で考え、調べる事を始めて欲しいので、『簡略仏教史』にはガンジーの意外な話が紹介してあるのですが)。

何か新しい主張を受け入れさせる時には、崖を登らせるより階段を少しずつ登らせる方が、抵抗は少ないものです。
多用される手法のひとつは、「君の理解は過ちだ」との断崖絶壁のような否定ではなく、
「君が理解してると今まで考えてた事の意味は、実はこういう事なんだよ」と、解釈を用いる事です。

この手法自体はけして悪ではありませんが、解釈=階段の作り方に悪質な誤魔化しや、登る人には悟られないように、ある利害に都合良い方向へ導く意図が仕掛けられてたら問題です。

そして、孤立した断崖絶壁に囲まれれば、内部は結束するかもしれませんが、同時に不安も生みます。
ですから、見せかけでも外に通じる階段があって、
「自分達のやってる事は外部の常識にも通じる。
 外部の常識にさらに真実を積み重ねたのが、自分達の価値観だ」
と思わせる方が、安心を生むでしょう。

ざっと以上のような点から、私は例に挙げたガンジーと与謝野晶子の問題が、何だか似てるなぁと思う訳です。
世の中のいろんな場所で、わりと似たような事は見掛けると思いますから、ちょっと注意して見てみるのも良いかもしれません。


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