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進化生物学の誤用を考える

3NATROM:2005/11/03(木) 09:19:13 ID:Z2veARY2
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>結局・私の記事の「少子化はウソ」「少子化は一時的なもので、必ず回復する」という主張を認めたということでしょうか?

いいえ。私は「少子化は【必ず】回復する」とは考えていません。私は少子化は生物学的な問題ではなく、社会的・経済的な問題だと考えています。少子化が続けば、現在のような社会を維持できなくなるがゆえに、社会情勢は変化します。社会情勢が変化すれば(たとえば高度な技術を維持できなくなり19世紀の水準に逆戻りする、など)、いずれは人口の減少は下げ止まる【だろう】、というのが【私の個人的な意見】です。「数学的証明」とか「一番確か」とか言っている人と一緒にしないでください。社会情勢を予想するのは難しい問題です。難しい問題に関しては、推測にとどめるのが知的な態度といえましょう。

それに、ムサシさんは故意に問題をすりかえておられるのかもしれませんが、そもそもの問題は、ムサシさんが、「少子化は必ず回復する」と証明したその理由と、ドーキンスがそう言っているかどうか、です。なんの証明もなく、子の数が遺伝的に決定されていることを前提にしているという難点を私は指摘しました。ドーキンスも「多産系の女性がいる」と認めている、というムサシさんの反論に対して、

1. 子の数に遺伝的変異が【ある】と【ありうる】は異なる。子の数に遺伝的変異がかつてあったとしても、淘汰されていて現在はなくなっているかもしれないではないか。ムサシさんが引用したような「養いきれないほど子を産む個体」が、ヒトの進化の歴史の中で淘汰されなかったのはなぜか。

と再反論したのですが、それに対するコメントをお願いします。


>結局・汐見教授も”マスコミの少子化報道”も間違っているという私の主張に賛成されるのですね?

汐見教授の意見は知らないのでコメントできません。一般的に言われている少子化についての提言は、すべてではないにしろ、もっともなところがあると考えています。すでに述べていますが、よしんば少子化が自然に解消することが正しいとしても、急激な人口の低下が社会に悪影響を及ぼすのであれば、少子化対策を行う必要があります。なお、もし、「100年後は日本の人口は1人になる!」などと真面目に言っている人がいたら、その人は大馬鹿だと思います。なぜなら、人口が1人になるずいぶん前に、出産をとりまく環境が変化しているに違いないからです。「50年後は日本の人口が半分」というのは、実際の計算がどうかは分かりませんが、直観的にはありえないことではなかろうと思います。


> 私もカタツムリに寄生した寄生虫が鳥に古い固体を食べさせて、新しい固体に乗り移ることは知っていますよ。
> では、人間の場合・「新しい個体」とは何でしょうか?

人間の場合の新しい個体は何か、などと考える前に、人間の自殺は利己的な遺伝子によるものではない可能性について考慮したほうがいいと思います。


> 「この記事」
> 「セーシェル・ヨシキリの例」
> 「キプシギス族の研究」
> で三つも理由を述べています。

どれも理由になっていませんが、全部いっぺんに指摘するはたいへんなので、おいおいやっていきます。まあ今週中にはセーシェル・ヨシキリに関連して、子の数のコントロールについて書きたいと思っています。
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長くなったので分ける。


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