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練習帰りに認知症の男性高齢者を見つけ、救助に貢献 中学球児８人がお手柄
2018/08/29 08:30
© 神戸新聞NEXT/神戸新聞社 感謝状を受け取る木綿健斗さんら「播磨ボーイズ」の選手ら＝加古川署
認知症高齢者を発見し橋からの転落を防いだとして、兵庫県警加古川署は２８日、東播地域を拠点に活動する硬式野球チーム「播磨ボーイズ」の中学生８人に署長感謝状を贈った。
８人は、７日午後８時すぎ、練習を終えて自転車で帰宅途中、加古川に架かる水管橋（加古川市加古川町中津）を渡ろうとした際、橋の真ん中に自転車が放置されているのに気付いた。
加古川中２年の山口颯太さん（１４）が「なぜこんなところに自転車が」と不審に思った。「ここから人が飛び降りたのでは」などと８人で話し合っていると、橋の下から「誰かいますか」と人の声が聞こえた。
暗かったが、橋桁の下に男性がいるのが見えた。「大丈夫ですか」と声を掛けると、「助けて」と反応があった。自分たちで橋の下に降りるのは危険と考え、加古川中２年の木綿健斗さん（１４）が１１０番した。
見つかったのは、市内に住む男性（７３）。この日の午後３時半ごろから行方が分からず、家族が捜索願を出していた。同署によると、男性は橋から飛び降りようとしたが、約１メートル下の送水管を支える部品に挟まっていたという。消防隊員らが救出し、救急搬送されたが、男性にけがはなく、無事だった。
同署で感謝状の贈呈式があり、矢野浩司署長は「警察も捜索しているさなかだった。大切な命を救ってくれて本当にありがとう」と伝えると、山口さんは「突然のことだったけれど、助けられてよかった」と笑顔を見せた。（小森有喜）
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