したらばTOP ■掲示板に戻る■ 全部 1-100 最新50 | |
レス数が1スレッドの最大レス数(1000件)を超えています。残念ながら投稿することができません。

他大学の試み

996凡人:2017/05/01(月) 10:00:00 ID:43ozVO8k0
7.診療録記載の充実と監視の強化
 日本外科学会報告書では、「本来、診療録は、将来に残すためのものであるよりも前に、現在提供している医療の質と安全のためであり、記載することにより、自らの考えをまとめ、その内容を共有し、1人ではなくチームとして病態変化を共有し、共通の認識の下に的確な対応処置へ結び付ける意義がある。(中略)診療録が本来のあるべき形に機能していれば、重篤な状況になる前に処置が行われることにつながっていたと思われる」と記載。つまり、診療録への記載は、目の前の患者への医療の質を担保するための医療行為。

8.死亡・合併症カンファレンスの定期開催
 JCOG術後合併症基準の活用など、どんな事例に対し、カンファレンスなどを実施するのかについて、客観的なルールを持っておくことが必要。病理解剖・CPCなども推進し、合併症・有害事象に対する真摯な検証と自律的モニタリングが求められる。

9.日常診療に通常とは異なる医療が登場した場合の対応
 NCD登録データやDPCデータを活用したり、ラーニングカーブを傍らに置きながら、診療をモニターしていくことが必要。質管理部門の設置など、他律的なモニタリングと介入が求められる。死亡率が上がってきた時などに、自分たちの行為を振り返ることが必要。どの権限で振り返りの介入をしていくかは、大きな課題。

10.患者参加の促進
 患者との診療録、クリニカルパス、検査データなどの共有は既に行われているが、調査委員会では「症例検討会に希望者を参加させてほしい」という意見も出た。最初は驚いたが、よく考えてみれば、医療は誰のものかを考えた時に、「患者が希望する権利はある」という議論になった。こうした患者側の希望にどのように応えていくかも今後の課題。
3-3




掲示板管理者へ連絡 無料レンタル掲示板